この発明の一実施形態を以下図面と共に説明する。
まず、図1に示すシステム構成図と共に、パチンコホール等の遊技ホール(遊技娯楽施設)、該遊技ホールの近隣に設置する換金所、及び遊技ホールと契約済みの店舗や遊技ホールと同経営の店舗を接続して構築するICコイン貸出管理システム1について説明する。
ICコイン貸出管理システム1には、販売機5、精算機6、データ管理装置7、ホールコンピュータ(遊技データ管理装置)9、台間機(遊技媒体貸出装置)11、遊技機12、計数機14、現金払出機15、及びPOS端末16を、通信を中継するハブ(図示省略)を介して通信可能にケーブル17に接続して備えている。またデータ管理装置7には、遠隔地のホストコンピュータ8を通信可能に接続している。
前記販売機5は、貨幣10や持出用ICコイン3の投入に基づいて遊技用ICコイン4を払い出す。
前記精算機6は、遊技に使用されず残った遊技用ICコイン4や、一部遊技に利用して減額されて返却した遊技用ICコイン4が利用者によって投入され、該投入された遊技用ICコイン4を精算する。
データ管理装置7は、内蔵している制御部のマスターデータベースによって引換用ICコイン2、持出用ICコイン3、及び、遊技用ICコイン4の発行状況と使用状況を記憶し、入りと出を一括管理している。ここで、入りと出とは、利用者が貨幣を遊技用ICコイン4に交換してから、遊技終了後に遊技用ICコイン4を引換用ICコイン2(共通引換用ICコイン2a,個別引換用ICコイン2b)や持出用ICコイン3に交換するまでのことをいう。
前記ホストコンピュータ8は、遠隔地の第三者管理センタに備えており、例えば当日のみ使用可能な当日IDコードをデータ管理装置7に配信し、該データ管理装置7から遊技用記録媒体である遊技用ICコイン4の発行情報や、引換用ICコイン2及び持出用ICコイン3の発行情報を収集するといった処理を実行し、ICコイン貸出管理システム1での引換用ICコイン2、持出用ICコイン3、及び遊技用ICコイン4の発行や使用状況を管理している。
前記ホールコンピュータ9は、利用者(遊技者)が遊技して獲得したパチンコ玉やメダル等の遊技媒体の数量等を管理する。
前記台間機11は、遊技用ICコイン4又は貨幣10の投入を受容れ、遊技機へ払出し命令をし、遊技機より遊技媒体を払い出す。
前記遊技機12は、パチンコ機又はパチスロ機等の遊技用の装置であり、遊技媒体の投入によりパチンコゲーム又はパチスロゲームを許容し、遊技に応じて遊技媒体を払い出す。
前記計数機14は、利用者が遊技によって獲得した遊技媒体数を計数し、引換用ICコイン2又は持出用ICコイン3を払い出す。従って該計数機14は、引換用ICコイン2又は持出用ICコイン3を発行する引換用又は持出用ICコイン発行機としても機能する。
なお、該計数機14は、遊技媒体の計数機能を備えた計数装置と、引換用ICコイン2又は持出用ICコイン3の払出機能を備えた引換用持出用ICコイン発行装置とを隣接し、2つの装置で構成しても良い。
前記現金払出機15は、遊技ホールに隣接した換金所に設置しており、利用者に対して引換用ICコイン2及び持出用ICコイン3の投入を許容し、投入された引換用ICコイン2又は持出用ICコイン3に所定の換金率を適用して得た金額の現金を払い出す装置である。
POS端末16は、CDショップや飲食店やガソリンスタンド等の各種店舗に設置しており、共通引換用ICコイン2aの投入や、店舗に対応する個別引換用ICコイン2bの投入を受け付け、対応する価値分の代金若しくは商品を提供する。
以上の構成により、利用者が現金で遊技用ICコイン4を借りて遊技を行い、遊技後に獲得した遊技媒体数を引換用ICコイン2又は持出用ICコイン3に記録することが可能となる。
引換用ICコイン2は、共通引換用ICコイン2aであれば、遊技ホールと引換用ICコイン2の利用で提携している店舗や、遊技ホールと同一経営の店舗等、所定の店舗に対して全店共通で商品と引換えることができ、個別引換用ICコイン2bであれば特定された店舗で商品と割安に引換えることができる。
また持出用ICコイン3は、現金払出機15で自動換金することができると共に、持ち帰った場合には後日に所持して来店し、該持出用ICコイン3を販売機5に投入して遊技用ICコイン4の払出を受けることも可能となる。
次に、図2に示すブロック図と共に、販売機5の回路構成について説明する。
販売機5を駆動制御する制御部27は、各種の制御処理、演算処理を実行するCPU28、各処理を行わせるプログラムを格納した不揮発性のROM29、動作に必要な情報を記憶し電源が断になると記憶情報が消去される揮発性のRAM30、データ管理装置7と通信可能に接続する通信インターフェイス31を備える。
前記制御部27には、貨幣処理装置21、表示装置22、選択ボタン23、取消ボタン24、ICコイン処理装置25、プリンタ26、電源装置32が電気的に接続される。
貨幣処理装置21は、紙幣及び硬貨の真偽判定、金種判定を実行し、真貨幣であれば遊技用ICコイン4の発行(販売)を許容し、偽貨幣であれば該偽貨幣を返却し、つり銭が必要な場合にはつり銭処理を実行する。
表示装置22は、投入貨幣の金額、投入ICコインの有価価値数、エラーの表示等利用者に通知が必要な事項を表示する。
選択ボタン23は、例えば1,000円、3,000円、5,000円の中からどの有価価値に相当する遊技用ICコイン4を購入するか利用者に選択させる。
取消ボタン24は、利用者に押下されると貨幣の返却を行い、遊技用ICコイン4の発行を取消す。
ICコイン処理装置25は、投入された共通引換用ICコイン2a、個別引換用ICコイン2b、持出用ICコイン3、又は遊技用ICコイン4に対して非接触状態で情報の送受信を行う。引換用ICコイン2及び持出用ICコイン3に対しては情報の読取りを実行し、遊技用ICコイン4に対しては読取り及び書込みを実行する。
プリンタ26は、遊技用ICコイン4の発行売上の集計を印字、排紙する。
電源装置32は、外部から供給される電力を動作電力に変換して各回路装置に供給する。
以上の構成により、投入されたICコイン(引換用ICコイン2、持出用ICコイン3、遊技用ICコイン4)に対して情報の読書きが実行でき、引換用ICコイン2か持出用ICコイン3か遊技用ICコイン4かを、後述の景品コードと景品種類コードにて識別することができる。
持出用ICコイン3又は貨幣10が投入されると、対応する有価価値の遊技用ICコイン4を発行することができ、引換用ICコイン2か遊技用ICコイン4が投入されるとそのまま返却することができる。
次に、図3に示すブロック図と共に、計数機14の回路構成について説明する。
計数機14を駆動制御する制御部46は、各種の制御処理、演算処理を実行するCPU47、各処理を行わせるプログラムを格納した不揮発性のROM48、動作に必要な情報を記憶し電源が断になると記憶情報が消去される揮発性のRAM49、データ管理装置7と通信可能に接続する通信インターフェイス50を備える。
前記制御部46には、遊技媒体数計数装置40、表示装置41、タッチパネル42、ICコイン処理装置43、熱書込装置(表示書換装置)44、端玉処理装置45、電源装置51が電気的に接続される。
前記遊技媒体数計数装置40は、パチンコ玉投入口40a又はメダル投入口(図1)に投入された遊技媒体の数量を計数する。
前記表示装置41は、液晶ディスプレイで形成し、入力数値、計数数値、エラーの表示等利用者に通知が必要な事項を表示する。
前記タッチパネル42は、前記表示装置41の表面に重ねて設け、生年月日等の文字列で構成する暗証番号の入力や、発行する引換用ICコイン2に記憶させる商品の入力等、前記表示装置41の表示にあわせた利用者による入力を許容する。
前記ICコイン処理装置43は、引換用ICコイン2及び持出用ICコイン3に対して非接触状態で情報の送受信を行い、引換用ICコイン2及び持出用ICコイン3に対する情報の読取り及び書込みを実行し、情報書込み後の引換用ICコイン2及び持出用ICコイン3をICコイン発行口43a(図1)から発行する。
前記熱書込装置44は、サーマルヘッドを適宜の圧力で引換用ICコイン2に押し当てる画像書込部と、適宜の高温(例えば100度以上の温度)に設定したセラミックヒーターを適宜の圧力で引換用ICコイン2に押し当てる画像消去部とで構成する。これにより、引換用ICコイン2の熱可逆記録層(後述)に対して印字等の画像書込みと、書込んだ画像の消去とを実行する。
前記端玉処理装置45は、計数した数量に対応する金額の引換用ICコイン2を発行して端数が残る場合に、端玉としてパチンコ玉又はメダルを払い戻す。
前記電源装置51は、外部から供給される電力を動作電力に変換して各回路装置に供給する。
以上の構成により、利用者は計数機14で遊技媒体の数量を計数し、対応する金額価値がデータ上に記録されると共に視認可能に書込まれた共通引換用ICコイン2a又は個別引換用ICコイン2b、又は/及び、対応する価値金額がデータ上に記録された持出用ICコイン3を取得することができる。
次に、図4に示す回路ブロック図と共に、現金払出機15の回路構成について説明する。
現金払出機15を駆動制御する制御部65は、各種の制御処理、演算処理を実行するCPU66、各処理を行わせるプログラムを格納した不揮発性のROM67、動作に必要な情報を記憶し電源が断になると記憶情報が消去される揮発性のRAM68、データ管理装置7と通信可能に接続する通信インターフェイス69を備える。
前記制御部65には、表示装置60、テンキー61、入力ボタン62、貨幣払出装置63、ICコイン処理装置64、電源装置70が電気的に接続される。
表示装置60は、投入された引換用ICコイン2及び持出用ICコイン3の金額、入力数値、エラー表示等、利用者に通知が必要な事項を表示する。
テンキー61は、利用者に操作されることにより、投入された引換用ICコイン2又は持出用ICコイン3用の暗証番号の入力を許容して入力信号を制御部65に送信する。
入力ボタン62は、利用者に操作される事により、引換用ICコイン2及び持出用ICコイン3の精算の実行や取消しの入力を許容して入力信号を制御部65に送信する。
貨幣払出装置63は、引換用ICコイン2及び持出用ICコイン3の精算金額を貨幣10にて放出する。
ICコイン処理装置64は、精算される引換用ICコイン2及び持出用ICコイン3に対して非接触状態で情報の送受信を行い、引換用ICコイン2及び持出用ICコイン3の情報の読取り及び書込みを実行する。
電源装置70は、外部から供給される電力を動作電力に変換して各回路装置に供給する。
以上の構成により、利用者は引換用ICコイン2及び持出用ICコイン3を現金に自動で換金することができる。なお、この換金時には所定の換金率で換金するが、引換用ICコイン2が投入された場合は持出用ICコイン3より低い換金率で換金する。これにより、引換用ICコイン2を投入して換金する利用者を減少させることができる。
次に、図5に示す回路ブロック図と共に、POS端末16の回路構成について説明する。
POS端末16を駆動制御する制御部75は、各種の制御処理、演算処理を実行するCPU76、各処理を行わせるプログラムを格納した不揮発性のROM77、動作に必要な情報を記憶し電源が断になると記憶情報が消去される揮発性のRAM78、データ管理装置7と通信可能に接続する通信インターフェイス79を備える。
前記制御部75には、表示装置71、入力キー72、ICコイン読取装置73、レジスター74、及び電源装置80が電気的に接続される。
表示装置71は、液晶ディスプレイで形成し、投入された引換用ICコイン2の金額、入力数値、エラー表示等、利用者に通知が必要な事項を表示する。
入力キー72は、利用者に操作されることにより、利用者が購入した物品や利用したサービスの代金入力、消費税加算等の入力を受け付ける。
ICコイン読取装置73は、ICコイン投入口73a(図1)から投入された引換用ICコイン2に対して非接触状態で情報の送受信を行い、引換用ICコイン2の情報の読取り(書き込み不可)を実行する。
レジスター74は、制御部75の制御信号に従って、貨幣を収納した貨幣収納部74a(図1)の開放を行い、店員による代金の収納や釣銭の取り出しを許容する。
電源装置80は、外部から供給される電力を動作電力に変換して各回路装置に供給する。
以上の構成により、POS端末16は利用者に対して代金の精算及び商品の引換えを実行することができる。このとき、引換用ICコイン2の投入があれば、引換えに対応する金額や商品をサービスし、残金だけを現金として請求することができる。
次に、引換用ICコイン2(共通引換用ICコイン2a、個別引換用ICコイン2b)、持出用ICコイン3、及び遊技用ICコイン4の外観構成について、図6に示す斜視図による説明図と共に説明する。
共通引換用ICコイン2aは、図中の(A)に示すように、外装201を非伝導体である樹脂部材で扁平な円盤状に形成し、表層面(表裏両面)に印刷意匠203を施す。
外装201の表層面(表裏両面)中央には、使用可能店舗名207、ポイント数205、及びデザイン意匠206を書き換え可能に表示する円形の書換表示部202を備える。
個別引換用ICコイン2bは、図中の(B)に示すように、外装201を非伝導体である樹脂部材で扁平な円盤状に形成し、表層面(表裏両面)に印刷意匠203を施す。
外装201の表層面中央には、引換商品名204、ポイント数205、使用可能店舗名207を書き換え可能に表示する円形の書換表示部202を備える。
ここで、前記共通引換用ICコイン2a及び個別引換用ICコイン2bの書換表示部202について、図7に示す断面図と共に説明する。
書換表示部202は、ICチップ本体部220を表面と背面とで挟み込む外装201の表面側に設けており、該外装201の上に接着層213を、該接着層213の上に熱可逆記憶層212、該熱可逆記憶層212の上に保護層211を設けている。
前記保護層211は、透明のアクリル系樹脂やウレタン系樹脂といった熱可塑性樹脂等、過熱に耐えられる透明部材で形成する。
前記熱可逆記憶層212は、加熱により発色と消色が可能な熱可逆部材で形成する。該熱可逆部材としては、例えばロイコ染料と長鎖アルキル顕色剤等を用いると良い。
前記接着層213は、ウレタン系樹脂やシリコン系樹脂等の接着剤で形成する。
このように表裏両面に形成した書換表示部202により、該書換表示部202上に前記引換商品名204、ポイント数205、デザイン意匠206、及び使用可能店舗名207を書込み表示することができ、表示内容を消去して再利用することができる。
なお、共通引換用ICコイン2a及び個別引換用ICコイン2bは、書換表示部202の表示とEEPROM94内のデータ内容が異なるだけであり、ハード構成としては同一物である。
持出用ICコイン3は、外周部301を非伝導体である樹脂部材で扁平な円盤状に形成し、表層面(表裏両面)に印刷意匠303を施す。
外周部301の表層面中央には高価な金属部材で形成する円盤状の金額表示部302を形成し、金額やデザイン意匠を刻印304により形成する。
なお、該持出用ICコイン3は、金額として5,000円、3,000円、1,000円に対応する3種類のタイプを提供すると良い。
この場合、高額になるに従ってデザイン意匠を凝ったものにして形成し、最高額である5,000円は金材、中間額である3,000円は銀材、最低額である1,000円は銅材で形成すると良い。
遊技用ICコイン4は、図6の(D)に示すように、外装401を非伝導体である樹脂部材で円盤状に形成し、表層面に印刷意匠402を施す。該印刷意匠402は、遊技用ICコイン4の価値金額を示す金額表示と簡易なデザインで構成する。
以上の構成により、利用者は投入方向等を気にすることなく、共通引換用ICコイン2a、個別引換用ICコイン2b、持出用ICコイン3、及び遊技用ICコイン4を、販売機5、精算機6、台間機11、計数機14、現金払出機15、及びPOS端末16に投入することができる。
また、外装201を非伝導部材で形成しているため、後述するアンテナ(コイルで形成)の通信機能を確保することができる。
なお、この実施形態では、共通引換用ICコイン2a、個別引換用ICコイン2b、持出用ICコイン3、及び遊技用ICコイン4とを同一半径で同一厚のコイン形状に形成しているが、それぞれを同一半径で厚みが異なるように形成しても良い。
例えば、引換用ICコイン2及び持出用ICコイン3と、遊技用ICコイン4とで厚みを異ならせる、あるいは、全種類のICコインでそれぞれ厚み設定して異ならせることができる。この場合、厚みで引換用ICコイン2及び持出用ICコイン3と遊技用ICコイン4とを仕分けることが可能となり、かつ利用者は大きさに違和感を持つことがない利用環境を提供することができる。
次に、図8に示す回路構成図と共に、引換用ICコイン2、持出用ICコイン3、及び遊技用ICコイン4の回路構成について説明する。該引換用ICコイン2、持出用ICコイン3、及び遊技用ICコイン4は、回路構成としては同一のICコインであり、内部にはICモジュール90を備えている。
該ICモジュール90は、CPU91、ROM92、RAM93、EEPROM94、変復調器95、電源回路96、及びアンテナ97で構成する。
前記CPU91は、ROM92に格納されたプログラムによって各回路装置を駆動制御する。
前記ROM92は、不揮発性でデータの書込みが不可能であり、駆動制御に必要なプログラムを記録する。
前記RAM93は、揮発性でデータの消去、再書込みが可能であり、動作に必要なデータを記録する。
前記EEPROM94は、不揮発性でデータの消去、再書込みが可能であり、後述するICコインデータを格納している。
前記変復調器95は、前記アンテナ97と共に通信手段を構成し、販売機5、精算機6、台間機11、計数機14、現金払出機15、及びPOS端末16に備えたそれぞれのICコイン処理装置と非接触状態でデータの送受信を実行する。
前記電源回路96は、アンテナ97に信号を受信したときの起電力により電力を発生し、各回路に供給する。
以上の構成により、引換用ICコイン2、持出用ICコイン3、及び遊技用ICコイン4に対してデータの記録と読出しができる。データの読書きは非接触で可能であるため、例えば磁気カードのように磁気ヘッドまで搬送するといった必要がなく、搬送時間を削減して高速処理を行うことができ、素早い読み込み、書き出しが可能となる。
次に、図9に示すデータ説明図と共に、引換用ICコイン2、持出用ICコイン3、及び遊技用ICコイン4の各EEPROMに格納する各ICコインデータ、及び、遊技情報履歴データについて説明する。
引換用ICコイン2及び持出用ICコイン3のICコインデータは、(E)に示すように、シリアルNo.、ホ−ルNo.、当日ID、貸出し可能度数、発行日付、島No.、台間機No.、景品コ−ド、景品種類コ−ド、店舗コ−ド、暗証番号、及びSUMの項目で構成する。
前記シリアルNo.は、ICコインに固有の情報として付与したユニークな番号を格納する。
前記ホ−ルNo.は、遊技ホール毎に付けた番号を格納する。
前記当日IDは、当日の暗証データを格納する。
前記貸出し可能度数は、遊技媒体の貸出し可能な度数であり、ポイント数を格納する。なお、該ポイント数は1ポイント1円の価値として金額と等価の値で格納するが、10ポイント1円とする等、遊技ホールの選択によって所定の換算率で格納しても良い。
前記発行日付は、ICコインを発行した当日の日付データを格納する。
前記島No.は、ICコインを発行した台間機11の所属する中継機(図示省略)の番号を格納する。なお、ICコイン販売機5又は計数機14で発行されたICコインの場合は、ICコイン販売機No.又は計数機No.を格納する。
前記台間機No.は、ICコインを発行した台間機11の番号を格納する。
前記景品コ−ドは、景品(一般景品、特殊景品)であるという識別データ、すなわち引換用ICコイン又は持出用ICコインであるという識別データを格納する。
前記景品種類コ−ドは、景品の種類が一般景品すなわち引換用ICコイン2であるか、特殊景品すなわち持出用ICコイン3であるかを識別する種類データを格納する。
前記店舗コ−ドは、一般景品である引換用ICコイン2を商品と引換可能な店舗を表すコードを格納する。共通引換用ICコイン2aの場合は全店舗で引換可能であることを示すコードを格納し、個別引換用ICコイン2bの場合は各店舗に割当てたコードを格納する。
前記暗証番号は、利用者が入力する番号であり、任意の英数字で所定の長さの文字列を格納する。
前記SUMは、データの正誤をチェックするデータチェックサムで構成する。
持出用ICコイン3のICコインデータは、図9の(F)に示すように、シリアルNo.、ホ−ルNo.、当日ID、貸出し可能度数、発行日付、島No.、台間機No.、景品コード、暗証番号、及びSUMの項目で構成する。
すなわち、前記引換用ICコイン2から景品種類コ−ド、店舗コ−ドを除いたデータ項目で構成する。
各データ項目の内容については、前述した引換用ICコイン2と同一であるので詳細な説明を省略する。
遊技用ICコイン4のICコインデータは、図9の(G)に示すように、シリアルNo.、ホ−ルNo.、当日ID、貸出し可能度数、発行日付、島No.、台間機No.、及びSUMの項目で構成する。
すなわち、前記引換用ICコイン2から景品コ−ド、景品種類コ−ド、店舗コ−ドを除いたデータ項目で構成する。
貸出し可能度数には、引換用ICコイン2及び持出用ICコイン3とは異なり、遊技媒体数として使用可能な貸出し可能度数を格納する。
他の各データ項目の内容については、前述した引換用ICコイン2と同一であるので詳細な説明を省略する。
以上のデータ項目の内、シリアルNo.、ホールNo.、及び景品コードは、ICコインを発行する以前に設定して記録しておく。
また、島No.、台間機No.、景品コ−ド、景品種類コ−ド、店舗コ−ド、及び暗証番号は、ICコインを発行する毎に記録する。
また、当日IDコード、貸出し可能度数、発行日付、及びSUMは、ICコインにデータを記録する毎に記録する。
遊技情報履歴データは、前述のデータ管理装置7(図1)の記憶部に格納して利用者の履歴情報を管理するデータであり、図9の(H)に示すように、日付、時刻、台番号、及び使用度数のデータ項目で構成する。
前記日付は、利用者がその遊技台で遊技した日付を格納する。
前記時刻は、利用者がその遊技台で遊技した時刻を格納する。
前記台番号は、利用者が遊技した台番号を格納する。
前記使用度数は、パチンコ玉やメダルなどの遊技媒体の使用数(払出し度数)を格納する。
なお、遊技した遊技機の台番号は、台間機と遊技機とが対応しているので、これらの関係をテーブル(記憶部)に持ち、これにより台間機番号から遊技機番号を割り出すことができる。また、データ項目には、利用者の会員番号を追加しても良い。
以上のデータ構成により、ICコインが引換用か持出用のどちらかであるか、そうではなく遊技用であるかが景品コードの有無から識別でき、遊技用でなければ引換用であるか持出用であるかが景品種類コードから識別できる。持出用ICコイン3は暗証番号でセキュリティを強化することができる。また、引換用ICコイン2、持出用ICコイン3、及び遊技用ICコイン4は、発行日付から有効期限を割り出すことも可能となる。
また、遊技情報履歴データにより、遊技ホール内での利用者の遊技履歴を管理することができ、不正防止を図ることができる。
以上に説明した引換用ICコイン2により、書換表示部202の表示内容の消去と書込み、EEPROM94に記憶するデータの読取りと書込みを、投入方向に関係なく高速に実行することができる。
詳述すると、計数機14の内部を示す図10の平面図のように、搬送通路14aを通過する引換用ICコイン2に対し、ICコイン処理装置43のアンテナ43bでEEPROM94にデータ書込みを実行することができる。さらに、熱書込装置44のセラミックヒーター44aで表裏両面の書換表示部202の表示内容を消去し、サーマルヘッド44bで表裏両面の書換表示部202に書込み表示を実行することができる。
引換用ICコイン2の搬送については、搬送通路14aの底面に搬送ベルトを備える、又は、搬送通路14aを傾斜させて回転移動により自然搬送すると良い。
次に、ICコイン貸出管理システム1の動作について、販売機5、計算機14、現金払出機15、及びPOS端末16の順で以下に説明する。
まず、図11に示す販売機5の制御部27(図2)がROM29内のプログラムに従って実行する動作を示す処理フロー図と共に、販売機5の動作について説明する。
利用者によって貨幣10や持出用ICコイン3といった媒体が投入されると(ステップn1)、制御部27は表示装置22(図2)に投入金額を表示する(ステップn2)。
制御部27は、投入された媒体が貨幣10かICコインかを識別し(ステップn3)、貨幣10であれば対応する金額の遊技用ICコイン4を発行して払い出す(ステップn4)。
前記ステップn3で投入されたのがICコインであれば、制御部27は景品コード及び景品種類コード(図9の(E)(F)(G))を参照してデータを確認し、投入されたICコインが引換用ICコイン2、持出用ICコイン3、及び遊技用ICコイン4のいずれであるかを識別する(ステップn5)。
引換用ICコイン2又は遊技用ICコイン4であると識別した場合は、投入されたICコインをそのまま返却する(ステップn6)。
持出用ICコイン3と識別した場合は、遊技用ICコイン4を発行して払い出す(ステップn7)。
以上の動作により、利用者は持出用ICコイン3を遊技用ICコイン4に取替えて遊技を行うことができる。誤って引換用ICコイン2又は遊技用ICコイン4が投入された場合はそのまま返却するため、持出用ICコイン3と同じサイズに形成された引換用ICコイン2又は遊技用ICコイン4が間違って投入されても問題なく処理することができる。
次に、図12に示す計数機14の制御部46がROM48内のプログラムに従って実行する動作を示す処理フロー図と共に、図13〜図19の画面イメージ図を参照して、計数機14の動作について説明する。
制御部46は、表示装置41に図13の遊技媒体投入要求画面を表示し、計数機14のパチンコ玉投入口(遊技媒体投入口)40a(図1)に遊技媒体であるパチンコ玉(又はメダル)13が投入されるまで待機する(ステップp1)。
パチンコ玉(又はメダル)13が投入されると、遊技媒体数計数装置40が玉数を計数し(ステップp2)、制御部46は玉数をポイントに換算し(ステップp3)、図14に示すように遊技媒体をポイントに交換するか確認する交換確認画面を表示する(ステップp4)。
なお、該交換確認画面のポイント交換ボタン41aは、ポイント交換の処理を進めるボタンであり、返却ボタン41bは、ポイントへの交換をキャンセルして遊技媒体を返却するボタンである。
前記ポイント交換ボタン41aが選択されると、制御部46は、図15に示す暗証番号入力画面を表示し、暗証番号の入力を要求する(ステップp5)。
該暗証番号入力画面では、画面上のテンキー41kをタッチ操作させて生年月日等の暗証番号を入力させ、入力された暗証番号を表示枠41mに表示する。誤って入力された場合には訂正ボタン41nをタッチさせて再入力による訂正を許容し、決定ボタン41pがタッチされることで入力された暗証番号を確定する。
なお、この実施形態では、入力された暗証番号は表示枠41mに表示し、入力ミスに気付けるように視認できる構成としたが、入力数値を他人が覗き見できないように丸印等のマーク表示を行う構成とし、セキュリティを高めても良い。
決定ボタン41pがタッチされると、制御部46は、図16に示す景品種別選択画面を表示装置41に表示し、一般景品として商品と引換可能な引換用ICコイン2の発行を受けるか、特殊景品として持出用ICコイン3の発行を受けるか選択させる(ステップp6)。
該選択は、一般景品ボタン41c又は特殊景品ボタン41dをタッチさせることで選択させる。
一般景品ボタン41cがタッチされた場合、制御部46は、図17に示す商品選択画面を表示し、何の商品に引換えたいか利用者に選択(例えば焼肉を選択)させる(ステップp7)。
該商品選択画面には、商品を選択させる複数の商品選択ボタン41eと、全店共通で利用可能な共通ポイントの発行を選択させる共通ポイントボタン41gと、交換をキャンセルするキャンセルボタン41hを表示する。
前記商品選択ボタン41eとしては、焼肉店、GS(ガソリンスタンド)、CD(コンパクトディスク)、映画館、コンビニ、ボーリング、カラオケ、ゲームといった様々な商品若しくは店舗を用意する。
また、特定の店舗で個別引換用ICコイン2bのポイント価値を普段より割増利用できるといった特別サービスの案内等、広告表示を行うメッセージウィンドウ41fも表示する。
なお、該メッセージウィンドウ41fの表示は、スクロールウィンドウにしてスクロールさせて表示するように構成しても良い。この場合は、表示できる情報を増加させることができる。
また、利用者が商品選択ボタン41e上をタッチしてから指を離すまでの間、選択中の店舗に関する情報をメッセージウィンドウ41f表示し、ドラッグにより選択中の店舗が切換えられるとこれにあわせて表示する情報を切換えるように構成しても良い。この場合は、利用者が興味ある店舗の情報を選択して確認できるため、目的の情報へのアクセスが容易になり利便性が向上する。
キャンセルボタン41hがタッチされた場合は、ステップp6にリターンし、商品選択ボタン41e又は共通ポイントボタン41gがタッチされた場合には、ICコイン処理装置43で引換用ICコイン2に景品コード、景品種類コード、及び暗証番号のデータ書込みを実行する(ステップp8)。
これにより、特定店舗(若しくは特定商品)でのみ使用可能な特定ポイントの付与、及び、どの店舗でも共通して使用可能な共通ポイントの付与を受けることが可能となる。
制御部46は、図18に示す交換ポイント選択画面を表示し、何ポイント分交換するか利用者に選択(例えば1,000ポイントを選択)させる(ステップp9)。
該交換ポイント選択画面では、ポイント数の異なる複数のポイント選択ボタン41iを表示すると共に、遊技ホール内のCMとして新機種導入予定やサービスデイ等の案内をメッセージウィンドウ41jに表示するが、特別に表示する情報がなければ何も表示しない。
制御部46は、選択されたポイント数をICコイン処理装置43で引換用ICコイン2にデータ書込みし(ステップp10)、さらに熱書込装置44で書換表示部202(図7)に書込み表示する(ステップp11)。
制御部46は、前記ステップp9で選択されたポイント数を使用ポイントとして現在のポイント数から減算し、残りを残ポイントとするポイント数減算処理を実行する(ステップp12)。
残ポイントが500ポイント以上であればステップp6にリターンし、0ポイントであれば処理を終了する(ステップp13)。
該ステップp13で残ポイントが500ポイントより少なく1ポイント以上であれば、残ポイントをパチンコ玉数(遊技媒体数)に変換して該パチンコ玉を払い出す(ステップp16)。
前記ステップp6で特殊景品ボタン41d(図16)がタッチされた場合は、制御部46は、持出用ICコイン3に景品コード、景品種類コード、及び暗証番号をデータ書込みし(ステップp14)、払出可能金額の持出用ICコイン3として該持出用ICコイン3を発行して払い出す(ステップp15)。
制御部46は、残ポイントがあればパチンコ玉数に変換して該パチンコ玉を払出して全てのポイントを使いきり、図19に示す終了画面を表示して処理を終了する(ステップp16)。
以上の動作により、利用者は遊技ホール外の好みの店舗で利用できる引換用ICコイン2の発行と、換金若しくは後日再プレイが可能な持出用ICコイン3の発行とを自由に選択することができる。
特に引換用ICコイン2を選択する場合は、使用可能な店舗を特定店舗に限定した個別引換用ICコイン2bか、全店舗で共通に利用できる共通引換用ICコイン2aかを選択することができる。
従って、個別引換用ICコイン2bを選択してお得な追加サービスや割増ポイントの利益を得ることや、共通引換用ICコイン2aを選択していつでも自由に気の向いた店舗で使用するといったことが可能となる。
店舗側にとっては、追加サービス等によって遊技ホールで自店舗の個別引換用ICコイン2bの選択を促すことで、利用者に来店意欲を持たせることができ、新規顧客の開拓と顧客増加を図ることができる。
次に、図20に示す現金払出機15の制御部65がROM67内のプログラムに従って実行する動作を示す処理フロー図と共に、現金払出機15の動作について説明する。
ICコイン投入口64a(図1)からICコインが投入されると(ステップr1)、制御部65は、景品コードの有無を確認する(ステップr2)。
景品コードがなかった場合は、遊技用ICコイン4であるためそのまま返却する(ステップr3)。
景品コードがあれば、景品種類コードを参照して持出用(特殊景品)か引換用(一般景品)かを識別する(ステップr4)。
引換用(一般景品)であった場合には、貸出し可能度数(図9の(E))に格納されたポイントを一定の換金率(持出用ICコイン3よりも換金率を下げた価値減少換金率)にて金額に換算し(ステップr5)、該金額の貨幣を払い出す(ステップr8)。
持出用(特殊景品)であった場合には、貸出し可能度数(図9の(F))に格納されたポイント数値をそのまま金額数値とするため、価値等価換金率となり、そのまま次の処理に移行する。
制御部65は、利用者に暗証番号を入力させ(ステップr6)、暗証番号が一致すれば(ステップr7)、貨幣を払い出して処理を終了する(ステップr8)。
暗証番号が不一致であれば、持出用ICコイン3を返却し(ステップr9)、処理を終了する。
以上の動作により、利用者は持出用ICコイン3を自動換金することができる。また、商品と引換える予定であった引換用ICコイン2を現金化したいと思い直した場合であっても、持出用ICコイン3よりも低い一定の換金率で減額されつつも換金することが可能となる。
従って、高い自由度を確保した上で引換用ICコイン2の商品との引換意欲を高めることができ、遊技ホールと契約して引換用ICコイン2の利用を受容れる店舗は、顧客開拓と需要増大を確実に見込むことができる。
次に、図21に示すPOS端末16の制御部75がROM77内のプログラムに従って実行する動作を示す処理フロー図と共に、POS端末16の動作について説明する。
店舗での精算時に利用者が店員に引換用ICコイン2を渡し、該店員によってPOS端末16のICコイン投入口73a(図1)に引換用ICコイン2が投入されると(ステップs1)、制御部75はデータを読取り景品コードと景品種類コードから引換用ICコイン2であることを確認し、引換用ICコイン2のポイント数を表示装置71(図5)に表示する(ステップs2)。
このとき、キャンペーン等による割増サービスを適用し、割増サービスするポイント数(例えば焼肉店で20%割増したポイント数)も表示する。
利用者に対して合計金額から割増サービスを含めたポイント数分の金額を減算した残りの代金を請求して精算し、引換用ICコイン2をICコイン読取装置73内に備えたICコイン収納部に回収し、処理を終了する(ステップs3)。
以上の動作により、利用者は遊技ホールで遊技して得た引換用ICコイン2を利用し、様々な店舗で選択した商品若しくは任意の商品と引換えることができる。
すなわち、図22の利用イメージ説明図に示すように、利用者は遊技ホールで獲得した引換用ICコイン2を、焼肉店A,ボーリング場B、CDショップC等の各店舗で現金の代わりに利用することができる。
従って遊技者は、豊富なバリエーションから商品を選択することができ、例えば飲食店で家族や友人に食事を振舞う等、遊技で取得した引換用ICコイン2で気持ちよく物品購入やサービス利用を行うことができる。
店舗にとっては、気持ち良く利用してもらうことで売上増加を図ることができる。
商品引換えに利用しなかった場合には、利用者は遊技ホール近隣にある換金所Dで、現金払出機15に引換用ICコイン2を投入して現金に換金することができる。
なお、店舗で引換用ICコイン2を使用した際に、商品代金より引換用ICコイン2のポイント数が高い場合は、店舗の店員は利用者に釣銭を支払えば良い。
低額の商品に対して高額の引換用ICコイン2が使用されることでの多額の釣銭を防止したい場合には、釣銭は支払わない旨を店舗内等に明示し、釣銭を支払わないように運用しても良い。
店舗で回収した引換用ICコイン2は、遊技ホールに現金と引換えに返却することで、店舗は売上金を現金で取得することができる。
前述の実施形態では、店舗から遊技ホールに引換用ICコイン2を返却し、その際に遊技ホールから等価(若しくは所定割合を差し引いた金額)の現金を取得する構成としたが、銀行口座からの自動引き落としを利用しても良い。
この場合、POS端末16に備えたICコイン読取装置73に替えて、ICコインにデータの読書きが可能なICコイン処理装置を備え、さらに熱書込装置(表示書換装置)を備えると良い。
動作としては図21に仮想線でしめすように、ステップs2とステップs3の間に、引換用ICコイン2のポイントをICコイン処理装置でデータ上0にクリアし、熱書込装置で書換表示部202の表示を消去するクリア処理を実行すればよい。
ポイント数の消去に伴い、POS端末16はホストコンピュータ8にポイント数の金額の振込み要求をデータ送信するよう設定すると良い。
ホストコンピュータ8には、利用ICコイン精算処理を実行するプログラムを格納し、該プログラムに従って月末締め等の締め処理時に、蓄積した振込み要求の合計金額を遊技ホールの口座から引き落とし、該当する店舗の口座へそれぞれ振り込めばよい。
これにより、利用者から受け取った引換用ICコイン2に対して、ポイント数の消去と書換表示部202(図6)の表示消去を行うことができる。該消去と同時に振込み予定が決定するため、二重請求や請求漏れを防止することができる。
また、引換用ICコイン2は遊技用ICコイン4に取替えできない構成としたが、取替えできる構成としても良い。この場合は、投入された引換用ICコイン2から遊技用ICコイン4を発行する際、すなわち引換用ICコイン2を遊技用ICコイン4に取替える際に所定の取替率を適用し、持出用ICコイン3よりも低い取替率で取替えるようにすると良い。
これにより、引換用ICコイン2が商品との引換えには得で、遊技用ICコイン4への取替には損であるという位置付けをより明確にし、商品との引換意欲を高めることができる。
また、引換用ICコイン2を現金と引換える場合にも暗証番号の入力を要請するように構成しても良い。
この場合、図20に示した現金払出機15の動作において、ステップr5の実行後に、ステップr8ではなくステップr6を実行するように設定すればよい。
またこの場合に、図21に示したPOS端末16の動作においては、そのまま変更せずとも良く、またステップs1とステップs2の間で暗証番号の入力を要求しても良い。
また、引換用ICコイン2を換金する場合には、図20のステップr5で一定の換金率を適用したが、このような換金率の適用を行わず、持出用ICコイン3と同じようにそのまま換金しても良い。
また、図6の(B)に示した共通引換用ICコイン2aの書換表示部202には、ポイント数205を書込まずに使用可能店舗名207及び引換商品名204のみを書込んでもよい。
また、図6の(A)に示した個別引換用ICコイン2bの書換表示部202には、ポイント数205を書込まずに使用可能店舗名207のみを書き込んでも良い。
また、引換用ICコイン2のICコインデータには、店舗コードに加えて商品コードを格納しても良い。この場合は、引換える商品を特定することが可能となる。
また、引換用ICコイン2は、金メッキ等の高価な装飾を施した当たりコインを所定割合で混ぜ、該当たりコインには、例えば100ポイント等の所定のサービスポイントを予め付与しておいても良い。
これにより、利用者は遊技で獲得した以上のポイントが付与された引換用ICコイン2を取得することができ、ゲーム性の向上と遊技者への利益還元による利用者の満足度を向上することができる。
また、店舗に設置するPOS端末16は、ケーブル17に直接接続せず、インターネットを介してデータ管理装置7若しくはホストコンピュータ8に接続して構成しても良い。この場合は、ルータ等の通信装置を使用し、ファイヤウォールやVPN(Virtual Private Network)等のセキュリティ対策を行うと良い。
これにより、専用回線を引くことなく低コストで広域のネットワークを構成することができる。
また、複数の遊技ホールと複数の店舗とを接続し、ホストコンピュータ8でICコインを一元管理する構成としても良い。これにより、ICコイン貸出管理システム1による商品引換サービスの利用客を増加し、周知度を増加させて店舗数も増加させ、利用者が引換え可能な商品の種類を増加して相乗効果による顧客拡大を図ることができる。
また、引換用ICコイン2には書換表示部202の替わりに液晶表示部を設け、計数機14の熱書込装置44を省略しても良い。この場合は、引換用ICコイン2の制御部46の制御に従って液晶表示部に引換商品名204、ポイント数205、及び使用可能店舗名207を表示することができ、熱書込装置44分のコストダウンを計ることができる。
また、書換表示部202と熱書込装置44は、これ以外の異なる方式で表示内容を書き換える装置や部材を使用しても良い。これにより、使用環境やコストに応じて、適切な方式で引換用ICコイン2に表示する情報の書換えを行なうことができる。
この発明の構成と、上述の実施形態との対応において、
この発明の景品引換システムは、実施形態のICコイン貸出管理システム1に対応し、
以下同様に、
ICコインは、引換用ICコイン2に対応し、
共通ポイントは、共通引換用ICコイン2aのICデータの貸出し可能度数に格納したポイントに対応し、
ICコイン発行装置は、計数機14に対応し、
ICコイン読取装置は、POS端末16に対応し、
数量取得手段は、遊技媒体数計数装置40に対応し、
書込手段は、ICコイン処理装置43に対応し、
書込表示手段は、熱書込装置44に対応し、
選択手段は、ステップp7を実行する制御部46に対応し、
出力手段は、表示装置71に対応し、
読取手段は、ICコイン読取装置73に対応し、
記憶手段は、EEPROM94に対応し、
無線通信手段は、アンテナ97に対応し、
識別情報は、店舗コードに対応し、
保有数量は、遊技媒体数及びパチンコ玉数に対応し、
商品交換用ポイントは、ポイントに対応するも、
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施の形態を得ることができる。