JP2005134676A - 画像形成装置及び画像形成方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 色相調整された画像データに基づいて中間転写ベルトに任意の色画像を形成できるようにすると共に、画像形成環境が変化した場合であっても、グレーバランスの優れた色画像を形成できるようにする。
【解決手段】 感光体ドラム1Y,1M,1C,1Kに色補正用の基準画像データに基づいて基準パッチを形成する画像形成ユニット10Y、10M、10C,10Kと、この画像形成ユニット10Y等によって感光体ドラム1Y等に形成された基準パッチに基づく色を測定して色測定信号を出力する色測定センサ12と、この基準パッチPRに基づく色測定信号S1に基づいて階調補正テーブルを作成するプロセッサ61と、この階調補正テーブルに基づいて画像データを補正し、補正後の画像データに基づいて感光体ドラム1Y等に色画像を形成するように画像形成ユニット10Y等を制御する制御手段15を備えるものである。
【選択図】 図2
【解決手段】 感光体ドラム1Y,1M,1C,1Kに色補正用の基準画像データに基づいて基準パッチを形成する画像形成ユニット10Y、10M、10C,10Kと、この画像形成ユニット10Y等によって感光体ドラム1Y等に形成された基準パッチに基づく色を測定して色測定信号を出力する色測定センサ12と、この基準パッチPRに基づく色測定信号S1に基づいて階調補正テーブルを作成するプロセッサ61と、この階調補正テーブルに基づいて画像データを補正し、補正後の画像データに基づいて感光体ドラム1Y等に色画像を形成するように画像形成ユニット10Y等を制御する制御手段15を備えるものである。
【選択図】 図2
Description
この発明は、像形成体に濃度の異なる複数の基準パッチを作成して、そのパッチの色を検出し、色測定情報に基づいて所望の階調補正処理を実行するカラーファクシミリや、カラープリンタ、カラー複写機、これらの複合機に適用して好適な画像形成装置及び画像形成方法に関するものである。
近年、タンデム型のカラープリンタや複写機、これらの複合機等が使用される場合が多くなってきた。これらの画像形成装置にはイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(BK)色用の各々の露光手段、現像装置、感光体ドラムと、中間転写ベルト及び定着装置とを備えられている。
例えば、Y色用の露光手段では任意の画像情報に基づいて感光体ドラムに静電潜像を描くようになされる。現像装置では感光体ドラムに描かれた静電潜像にY色用のトナーを付着してカラートナー像を形成する。感光体ドラムはトナー像を中間転写ベルトに転写する。他のM、C、BK色についても同様の処理がなされる。中間転写ベルトに転写されたカラートナー像は用紙に転写された後に定着装置によって定着される。
ところで、従来例に係る画像形成装置によれば、CMYK色を組み合わせた2次色、3次色の濃度を濃度センサを使用して色合わせする階調補正機能付きの画像処理部が内蔵される場合が多い。画像形成ユニットがYMCK信号処理系の画像情報に基づいて動作する構成を採るためである。画像処理部には階調補正テーブルが用いられる。
図11及び図12は従来例に係るCMY色の反射率対波長の関係例(その1、2)を示す分光特性図である。図11及び図12において縦軸はいずれもCMY3色の反射率であり、横軸は、CMY3色の波長である。従来例に係る階調補正テーブルを用いた画像処理部の階調補正機能によれば、トナー部材や感光体などの材料が部材交換等により前回と異なった場合に、C,M,Y3色を重ね合わせたときのグレーの色相が変動する場合が多くなる。ここでトナーや感光体などの材料が前回と異なると、CMY3色を重ね合わせたときのグレーの色相が異なる理由を説明する。
例えば、部材交換前のトナー部材のCMY色の分光特性が図11に示すグラフであるとする。これに対して、トナーの製造段階で材料が異なったり、製造方法が異なったりすると、例えば、M色の分光特性が図12の実線に示すグラフのように変化することがある。
このような場合に、色立体座標(L*−C*座標)系でCMY色の各々の色の明度(L*)が一定となるように画像データを補正しても、CMY色を重ね合わせた場合に、合成された分光特性は、図12に示したように変化する。図12に示す例では、M色の波長430μm付近でその反射率が図11に示す反射率に比べて多くなっている。
図13は画像形成系の環境変化によるグレーの色相変化例を示す図であり、L*−C*座標系から二次元C*座標系を抽出したab色度図である。図13に示すab色度図は、一次元の階調補正テーブルにより画像データを補正し、これに基づいて中間転写体にパッチを出力し、そのパッチを測色器で測定したときグラフである。図13において、横軸は、赤色等の彩度a*であり、横軸は、Y色等の彩度b*である。図中の実線は、グレーの最上限である白色(W)の軌跡であり、実線に丸印は、グレーの最下限であるBK色の軌跡である。これによれば、彩度a*−b*平面でグレーバランスが異なっている。
なお、上述した階調補正テーブルを用いたカラープリンタに関連して特許文献1には画像形成装置が開示されている。この画像形成装置によれば、露光系がレーザ光を感光体に複数個のテストパターン潜像を形成すると、現像器がテストパターン潜像をトナー部材により顕在化する。顕在化されたトナー像は、中間転写体に保持される。中間転写体に保持された、CMYKを組み合わせた2次色、3次色の濃度が濃度センサにより検出される。この濃度センサにより検出された濃度検出情報は、画像処理部に出力され、画像処理部では濃度検出情報に基づいて色合わせするようになされる。このようにすると、常に良好なカラーバランスを維持できるというものである。
ところで、従来方式の階調補正テーブルを用いた画像形成装置によれば、消耗部材であるトナー部材や像形成体等が交換されたとき、CMY色の各々の色の明度(L*)が一定となるような1次元(濃度−明度)の階調補正テーブルを用いて画像データを補正している。
このため、図13のグレーの色相変化例に示したように、彩度a*−b*平面でグレーの色相が変化し、CMY色の各々においてグレーバランスが異なってしまう。これにより、グレーバランスの優れた色画像形成の妨げとなるという問題がある。
そこで、この発明は上述した課題を解決したものであって、グレーの色相を最適に調整できるようにすると共に、画像形成環境が変化した場合であっても、グレーバランスに優れた色画像を形成できるようにした画像形成装置及び画像形成方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る画像形成装置は、任意の画像情報に基づいて色を重ね合わせ色画像を形成する装置であって、像形成体を有して当該像形成体に色補正用の基準画像情報に基づいて色基準画像を形成する画像形成手段と、この画像形成手段によって像形成体に形成された色基準画像の色を測定して色情報を出力する測色手段と、この測色手段から出力される色基準画像の色情報に基づいて階調補正テーブルを作成する画像処理手段と、この画像処理手段によって作成された階調補正テーブルに基づいて画像情報を補正し、補正後の画像情報に基づいて像形成体に色画像を形成するように画像形成手段を制御する制御手段とを備えることを特徴とするものである。
本発明に係る画像形成装置によれば、任意の画像情報に基づいて色を重ね合わせ色画像を形成する場合に、例えば、消耗部材であるトナー部材や像形成体等が交換されたとき、画像形成手段は、制御手段の制御を受けて像形成体に色補正用の基準画像情報に基づいて色基準画像を形成する。測色手段は、画像形成手段によって像形成体に形成された色基準画像の色を測定して色情報を出力する。画像処理手段は、測色手段から出力される色基準画像の色情報に基づいて階調補正テーブルを作成する。これを前提にして、制御手段は、画像処理手段によって作成された階調補正テーブルに基づいて当該画像情報を補正し、補正後の画像情報に基づいて像形成体に色画像を形成するように画像形成手段を制御するようになる。
従って、グレーの色相を最適に調整できるので、色相調整された画像情報に基づいて像形成体に最適な色相で任意の色画像を形成することができる。これにより、消耗部材であるトナー部材や像形成体等が交換され、画像形成環境が交換前に比べて変化した場合であっても、階調補正テーブルに基づいて補正された任意の画像情報によりグレーバランスの優れた色画像を形成できるようになる。
本発明に係る画像形成方法は、任意の画像情報に基づいて像形成体に色を重ね合わせ色画像を形成する方法であって、像形成体に色補正用の基準画像情報に基づいて色基準画像を形成し、像形成体に形成された色基準画像の色を測定して色情報を取得し、ここで取得した色基準画像の色情報に基づいて階調補正テーブルを作成し、ここに作成された階調補正テーブルに基づいて画像情報を補正し、ここに補正された画像情報に基づいて像形成体に色画像を形成することを特徴とするものである。
本発明に係る画像形成方法によれば、任意の画像情報に基づいて像形成体に色を重ね合わせ色画像を形成する場合に、グレーの色相を最適に調整できるので、色相調整された画像情報に基づいて像形成体に最適な色相で任意の色画像を形成することができる。従って、消耗部材であるトナー部材や像形成体等が交換され、画像形成環境が交換前に比べて変化した場合であっても、階調補正テーブルに基づいて補正された任意の画像情報によりグレーバランスの優れた色画像を形成できるようになる。
本発明に係る画像形成装置及び画像形成方法によれば、任意の画像情報に基づいて色を重ね合わせ色画像を形成する場合に、像形成体に色補正用の基準画像情報に基づいて色基準画像を形成制御する制御手段を備え、この制御手段は、色基準画像の色を測定して取得された色情報に基づく階調補正テーブルによって当該画像情報を補正するようになされる。
この構成によって、グレーの色相を最適に調整できるので、色相調整された画像情報に基づいて像形成体に最適な色相で任意の色画像を形成することができる。従って、消耗部材であるトナー部材や像形成体等が交換され、画像形成環境が交換前に比べて変化した場合であっても、階調補正テーブルに基づいて任意の画像情報を色相補正できるので、グレーバランスの優れた色画像を形成することができる。
以下、図面を参照しながら、この発明の実施形態に係る画像形成装置及び画像形成方法について説明をする。
図1は、本発明に係る実施形態としてのカラープリンタ100の構成例を示す断面の概念図である。
この実施形態では、任意の画像情報に基づいて色画像を形成する場合に、像形成体に色補正用の基準画像情報に基づいて色基準画像を形成制御する制御手段を備え、この色基準画像の色を測定して取得された色情報に基づく階調補正テーブルによって当該画像情報を補正して、色相調整された画像情報に基づいて像形成体に任意の色画像を形成できるようにすると共に、消耗部材であるトナー部材や像形成体等が交換され、画像形成環境が交換前に比べて変化した場合であっても、グレーバランスの優れた色画像を形成できるようにしたものである。
図1は、本発明に係る実施形態としてのカラープリンタ100の構成例を示す断面の概念図である。
この実施形態では、任意の画像情報に基づいて色画像を形成する場合に、像形成体に色補正用の基準画像情報に基づいて色基準画像を形成制御する制御手段を備え、この色基準画像の色を測定して取得された色情報に基づく階調補正テーブルによって当該画像情報を補正して、色相調整された画像情報に基づいて像形成体に任意の色画像を形成できるようにすると共に、消耗部材であるトナー部材や像形成体等が交換され、画像形成環境が交換前に比べて変化した場合であっても、グレーバランスの優れた色画像を形成できるようにしたものである。
図1に示すカラープリンタ100は、画像形成装置の一例であり、任意の画像情報に基づいて色を重ね合わせ色画像を形成する装置である。この画像形成装置は、8ビット以上の階調特性テーブルによって階調を再現する装置であり、プリンタ100の他にカラーファクシミリや、カラー複写機、これらの複合機(コピア)に適用して好適である。
プリンタ100は、像形成体に濃度の異なる複数の基準パッチを作成して、その基準パッチの色を測定し、色検出情報に基づいて所望の階調補正処理を実行するものである。カラープリンタ100は、タンデム型のカラー画像形成装置を構成するものであり、画像形成手段を有している。画像形成手段は、各色毎に像形成体を有する複数組の画像形成ユニット10Y、10M、10C、10Kと、無終端状の中間転写ベルト6と、再給紙機構(ADU機構)を含む給紙搬送手段と、トナー像を定着するための定着装置17とを備えている。
この例で、イエロー色(以下Y色という)の画像を形成する画像形成ユニット10Yは、Y色のトナー像を形成する像形成体としての感光体ドラム1Yと、感光体ドラム1Yの周囲に配置されたY色用の帯電手段2Y、レーザ書込みユニット(露光手段)3Y、現像装置4Y及び像形成体用のクリーニング手段8Yを有する。画像形成ユニット10Yは、階調補正テーブルを作成するとき、色補正用の基準画像情報に基づいて感光体ドラム1YにY色のトナー像を形成し、中間転写ベルト6に色補正用の色基準画像(以下単に基準パッチPRともいう)を転写するように動作する。
この色基準画像は、シアン色(以下C色という)、マゼンタ色(以下M色という)及びY色に基づく基準パッチPRと、C色、M色及びY色を組み合わせた基準パッチPRから構成される。このようにすると、CMYの3色に係る再現色の色相を調整することができる。この例で基準パッチPRには、黒色(BK)に基づく基準パッチPRが含まれる。CMYKの4色に係る再現色の色相を調整することができる。
M色の画像を形成する画像形成ユニット10Mは、M色のトナー像を形成する像形成体としての感光体ドラム1Mと、M色用の帯電手段2M、レーザ書込みユニット3M、現像装置4M及び像形成体用のクリーニング手段8Mを有する。画像形成ユニット10Mは、階調補正テーブルを作成するとき、色補正用の基準画像情報に基づいて感光体ドラム1MにM色のトナー像を形成し、中間転写ベルト6に基準パッチPRを転写するように動作する。
C色の画像を形成する画像形成ユニット10Cは、C色のトナー像を形成する像形成体としての感光体ドラム1Cと、C色用の帯電手段2C、レーザ書込みユニット3C、現像装置4C及び像形成体用のクリーニング手段8Cを有する。画像形成ユニット10Cは、階調補正テーブルを作成するとき、色補正用の基準画像情報に基づいて感光体ドラム1CにC色のトナー像を形成し、中間転写ベルト6に基準パッチPRを転写するように動作する。
BK色の画像を形成する画像形成ユニット10Kは、BK色のトナー像を形成する像形成体としての感光体ドラム1Kと、BK色用の帯電手段2K、レーザ書込みユニット3K、現像装置4K及び像形成体用のクリーニング手段8Kを有する。画像形成ユニット10Kは、階調補正テーブルを作成するとき、色補正用の基準画像情報に基づいて感光体ドラム1KにBK色のトナー像を形成し、中間転写ベルト6に基準パッチPRを転写するように動作する。
帯電手段2Yとレーザ書込みユニット3Y、帯電手段2Mとレーザ書込みユニット3M、帯電手段2Cとレーザ書込みユニット3C及び帯電手段2Kとレーザ書込みユニット3Kとは、潜像形成手段を構成する。現像装置4Y、4M、4C、4Kによる現像は、使用するトナー極性と同極性(本実施形態においては負極性)の直流電圧に交流電圧を重畳した現像バイアスが印加される反転現像にて行われる。中間転写ベルト6は、複数のローラにより巻回され、回動可能に支持され、各々の感光体ドラム1Y、1M、1C、1Kに形成されたY色、M色、C色、BK色の各トナー像を転写するようになされる。
ここで画像形成プロセスの概要について以下に説明をする。画像形成ユニット10Y、10M、10C及び10Kより形成された各色の画像は、使用するトナーと反対極性(本実施形態においては正極性)の1次転写バイアス(不図示)が印加される1次転写ローラ7Y、7M、7C及び7Kにより、回動する中間転写ベルト6上に逐次転写されて(1次転写)、合成されたカラー画像(色画像:カラートナー像)が形成される。カラー画像は中間転写ベルト6から用紙Pへ転写される。
給紙カセット20A、20B、20C内に収容された用紙Pは、給紙カセット20A、20B、20Cにそれぞれ設けられる送り出しローラ21および給紙ローラ22Aにより給紙され、搬送ローラ22B、22C、22D、レジストローラ23等を経て、2次転写ローラ7Aに搬送され、用紙P上の一方の面(表面)にカラー画像が一括して転写される(2次転写)。
カラー画像が転写された用紙Pは、定着装置17により定着処理され、排紙ローラ24に挟持されて機外の排紙トレイ25上に載置される。転写後の感光体ドラム1Y、1M、1C、1Kの周面上に残った転写残トナーは、像形成体クリーニング手段8Y、8M、8C、8Kによりクリーニングされ次の画像形成サイクルに入る。
両面画像形成時には、一方の面(表面)に画像形成され、定着装置17から排出された用紙Pは、分岐手段26によりシート排紙路から分岐され、それぞれ給紙搬送手段を構成する、下方の循環通紙路27Aを経て、再給紙機構(ADU機構)である反転搬送路27Bにより表裏を反転され、再給紙搬送部27Cを通過して、給紙ローラ22Dにおいて合流する。
反転搬送された用紙Pは、レジストローラ23を経て、再度2次転写ローラ7Aに搬送され、用紙Pの他方の面(裏面)上にカラー画像(カラートナー像)が一括転写される。カラー画像が転写された用紙Pは、定着装置17により定着処理され、排紙ローラ24に挟持されて機外の排紙トレイ25上に載置される。
一方、2次転写ローラ7Aにより用紙Pにカラー画像を転写した後、用紙Pを曲率分離した中間転写ベルト6は、中間転写ベルト用のクリーニング手段8Aにより残留トナーが除去される。これらの画像形成の際には、用紙Pとして52.3〜63.9kg/m2(1000枚)程度の薄紙や64.0〜81.4kg/m2(1000枚)程度の普通紙、83.0〜130.0kg/m2(1000枚)程度の厚紙や150.0kg/m2(1000枚)程度の超厚紙が用いられる。用紙Pの厚み(紙厚)としては0.05〜0.15mm程度の厚さのものが用いられる。
上述のクリーニング手段8Aの上流側であって、中間転写ベルト6の左側には、測色手段の一例となる色測定センサ12が設けられており、上述した画像形成ユニット10Y、10M、10C、10Kによって中間転写ベルト6に形成された基準パッチPRの色を検出して色測定信号(色情報)S1を発生するようになされる。色測定センサ12には、CCD撮像素子や色彩検出器等が使用される。
プリンタ本体内には制御手段15が設けられ、色測定センサ12から得られる色測定信号S1に基づいて階調補正モードを実行する。ここで、階調補正モードとは、色補正用の基準パッチPRを中間転写ベルト6の所定の位置に形成し、当該基準パッチPRの色を読み取って、階調補正テーブルを作成する動作をいう。階調補正テーブルは、色重ね合わせ時の色画像を補正するために使用される。
図2はカラープリンタ100の制御系の構成例を示すブロック図である。図2に示すカラープリンタ100は、少なくとも8bit以上の階調再現テーブルによって階調を再現(色を重ね合わせて色画像を形成)する装置であり、画像形成手段10、操作設定手段14、制御手段15、表示手段18及び画像処理手段60を備えている。
画像形成手段10は、図1に示した画像形成ユニット10Y、10M、10C、10Kから構成され、濃度が異なる像構造の複数の基準パッチPRを感光体ドラム1Y,1M,1C,1Kを通じて中間転写ベルト6に形成する。画像形成手段10における各々のレーザ書込みユニット3Y、3M、3C、3Kは、制御手段15に接続されて書込み制御される。
例えば、レーザ書込みユニット3Yは、階調補正テーブルを作成するとき、制御手段15の書込み制御信号Wyを受けて感光体ドラム1Yに色補正用の基準パッチPRを書き込むように動作する。感光体ドラム1Yに書き込まれた基準パッチPRは、図1に示した現像装置4YでY色のトナー部材により現像されて、中間転写ベルト6に転写される。
レーザ書込みユニット3Mは、階調補正テーブルを作成するとき、制御手段15の書込み制御信号Wmを受けて感光体ドラム1Mに色補正用の基準パッチPRを書き込むように動作する。感光体ドラム1Mに書き込まれた基準パッチPRは、現像装置4MでM色のトナー部材により現像されて、中間転写ベルト6に転写される。
また、レーザ書込みユニット3Cは、階調補正テーブルを作成するとき、制御手段15の書込み制御信号Wcを受けて感光体ドラム1Cに色補正用の基準パッチPRを書き込むように動作する。感光体ドラム1Cに書き込まれた基準パッチPRは、現像装置4CでM色のトナー部材により現像されて、中間転写ベルト6に転写される。
レーザ書込みユニット3Kは、階調補正テーブルを作成するとき、制御手段15の書込み制御信号Wkを受けて感光体ドラム1Kに色補正用の基準パッチPRを書き込むように動作する。感光体ドラム1Kに書き込まれた基準パッチPRは、現像装置4KでM色のトナー部材により現像されて、中間転写ベルト6に転写される。
制御手段15には画像形成手段10の他に色測定センサ12が接続され、画像形成ユニット10Yによって感光体ドラム1Yに書き込まれ、同様にして、画像形成ユニット10Mによって感光体ドラム1Mに書き込まれ、画像形成ユニット10Cによって感光体ドラム1Cに書き込まれ、画像形成ユニット10Kによって感光体ドラム1Kに各々書き込まれ、中間転写ベルト6に転写された基準パッチPRの色を測定して色測定信号S1を制御手段15に出力する。制御手段15で色測定信号S1をアナログ・デジタル(A/D)変換して色測定データ(Lab値)D1を得るためである。色測定データD1は例えば、8ビットの赤色(R)、緑色(G)、青色(B)を再現する場合に、RGB色に対応するX,Y,Z(輝度)値の各々が0〜255の入力階調値により表現される。
なお、色測定センサ12の内部に、あるいは、プロセッサ61の内部にA/D変換機能を備える場合は、図2に示す波線のように、直接、色測定信号S1を画像処理手段内のプロセッサ61に供給する構成にしてもよい。制御手段15内のCPU53の制御負担を軽減することができる。
制御手段15はROM(Read Only Memory)51、RAM(Random Access Memory)52、CPU(Central Processing Unit;中央処理ユニット)53を有している。ROM51には当該プリンタ全体を制御するためのシステムプログラムデータが格納される。RAM52はワークメモリとして使用され、例えば、制御コマンド等を一時記憶するようになされる。CPU53は電源がオンされると、ROM51からシステムプログラムデータを読み出してシステムを起動し、操作手段14からの操作データD3に基づいて当該プリンタ全体を制御するようになされる。
画像処理手段60は、色測定センサ12から得られた基準パッチPRの色測定データD1に基づいて階調補正テーブルを作成する。画像処理手段60は、例えば、画像処理用のプロセッサ61、Y色階調補正テーブル設定用のメモリ62Y、M色階調補正テーブル設定用のメモリ62M、C色階調補正テーブル設定用のメモリ62C、BK色階調補正テーブル設定用のメモリ62K、Y色用の像構造生成マトリクス部63Y、M色用の像構造生成マトリクス部63M、C色用の像構造生成マトリクス部63C、BK色用の像構造生成マトリクス部63Kを有している。
プロセッサ61は制御手段15に接続され、色測定センサ12によって測定された基準パッチPRに基づく色測定データD1を予め設定された色相情報(Lab値)に合わせ込むようにCMY色座標系の階調補正値を計算して階調補正テーブルを作成する。プロセッサ61はDSP(デジタルシグナルプロセッサ)やメモリ等から構成される。例えば、プロセッサ61は、色測定センサ12によって得られた基準パッチPRに基づく色測定データD1の中から予め設定された色相情報を検索し、ここで検索された基準パッチPRに基づく色測定データD1から線形補間により階調補正(CMY)値を計算して階調補正テーブルを作成する。階調補正テーブルは、画像データDy、Dm、Dc、Dkを補正するために使用される。
このカラープリンタ100には、データ入力用の端子71〜74が備えられる。端子71はメモリ62Yに接続され、外部から入力した画像データDyを当該メモリ62Yに出力する。端子72はメモリ62Mに接続され、外部から入力した画像データDmを当該メモリ62Mに出力する。端子73はメモリ62Cに接続され、外部から入力した画像データDcを当該メモリ62Cに出力する。端子74はメモリ62Kに接続され、外部から入力した画像データDkを当該メモリ62Kに出力する。
メモリ62Yには、制御手段15のデータセット制御を受けて階調補正テーブルが設定(セット)される。ここでデータセット制御とは、操作手段14から指定された階調補正方法に基づいて各々のメモリ62Y,62M,62C,62Kに各色毎に階調補正テーブルをセットする制御をいう。この例で、制御手段15はデータセット用の制御信号Sdyを出力して、Y色階調補正テーブルをメモリ62Yにセットする。
また、メモリ62Mには、同様な制御信号Sdmを受けてM色階調補正テーブルがセットされる。メモリ62Cには、同様な制御信号Sdcを受けてC色階調補正テーブルがセットされる。メモリ62Kには、同様な制御信号Sdkを受けてBK色階調補正テーブルがセットされる。各々のメモリ62Y,62M,62,C,62Kには、EEPROM等の不揮発メモリが使用される。不揮発メモリは、電源を切られても記憶データを消失しない読み出し専用メモリである。
上述の制御手段15は、画像処理用のプロセッサ61によって作成された階調補正テーブルに基づいて画像データDy、Dm、Dc、Dkを補正し、補正後の画像データDy、Dm、Dc、Dkに基づいて感光体ドラム1Y,1M,1C,1Kを通じて中間転写ベルト6に色画像を形成するように画像形成ユニット10Y、10M、10C、10Kを制御する。
この例で、メモリ62Yには、Y色用の像構造生成マトリクス部63Yが接続され、補正後の画像データDyに基づいてY色用の像構造信号Syが生成される。
メモリ62Mには、M色用の像構造生成マトリクス部63Mが接続され、補正後の画像データDmに基づいてM色用の像構造信号Smが生成される。メモリ62Cには、C色用の像構造生成マトリクス部63Cが接続され、補正後の画像データDcに基づいてC色用の像構造信号Scが生成される。メモリ62Kには、BK色用の像構造生成マトリクス部63Kが接続され、補正後の画像データDkに基づいてBK色用の像構造信号Scが生成される。
メモリ62Mには、M色用の像構造生成マトリクス部63Mが接続され、補正後の画像データDmに基づいてM色用の像構造信号Smが生成される。メモリ62Cには、C色用の像構造生成マトリクス部63Cが接続され、補正後の画像データDcに基づいてC色用の像構造信号Scが生成される。メモリ62Kには、BK色用の像構造生成マトリクス部63Kが接続され、補正後の画像データDkに基づいてBK色用の像構造信号Scが生成される。
この例で制御手段15には、操作設定手段14が接続され、制御手段15を通じてプロセッサ61に対して色相情報を設定するように操作される。この操作設定手段14によって設定可能な色相情報には、少なくとも、色温度D65、色温度D50及びカスタムグレーを含む。ここに、カスタムグレーとは、ユーザ等により、直接、階調補正テーブルを設定することをいう。操作設定手段14は、色相情報の設定の他に、階調補正方法の選択、用紙サイズ、画像濃度等の画像形成条件を設定する際にも使用される。
この例で操作設定手段14は、C色、M色及びY色の各々の色毎に、「階調性重視」、「グレー重視」又は「再現性重視」のいずれかのモードを選択する機能を有する。もちろん、C色、M色及びY色に共通して、「階調性重視」、「グレー重視」又は「再現性重視」のいずれかのモードを選択する機能を操作設定手段14に設けてもよい。画像形成条件や階調補正方法の選択情報等は操作データD3となって制御手段15に出力される。
制御手段15には操作設定手段14の他に表示手段18が接続され、例えば、図3に示すような階調補正方法選択画面P1を表示する。操作設定手段14は、タッチパネルから構成され、表示手段18は液晶表示パネルから構成される。この例では、表示手段18を構成する液晶表示パネル上に、操作設定手段14を構成するタッチパネルが組み合わされ、GUI(Graphic User Interface)方式の操作パネル48が構成される。この例で制御手段15は操作設定手段14から得られる操作データD3に基づいて、表示手段18、画像形成手段10及び画像処理手段60を制御する。
図3は、階調補正方法選択画面P1,P1’の構成例を示す図である。図3に示す階調補正方法選択画面P1は、操作パネル48の表示手段18に表示される。階調補正方法選択画面P1には、「階調補正方法を選択してください」のメッセージが表示される。この表示領域の下方には、「階調重視」、「グレー重視」、「再現性重視」の3つのモード(選択項目)と共に、その文字情報の先頭領域には、チェック用の四角状の記述欄が設けられる。
この例では、階調補正方法選択画面P1において、3つのモードの中からいずれかのモードを選択するようになされる。ユーザは、階調補正方法に関して選択項目をチェックするように操作される。例えば、「階調重視」を選択する場合は、操作設定手14のカーソル機能等を利用して、「階調重視」の先頭領域の四角状の記述欄にレ点を記述してチェックされる。
なお、画像処理手段60は、「階調性重視」のモードが選択された場合に、C色、M色及びY色の各々のダイナミックレンジを滑らかに表現する階調補正テーブルを計算する。「グレー重視」のモードが選択された場合は、C色、M色及びY色の各々の階調特性の比率が予め設定した比率と全階調で等しくなるような階調補正テーブルを計算する。「再現性重視」のモードが選択された場合は、予め設定されたC色、M色及びY色の濃度が等しくなるような階調補正テーブルを計算する。
このようにすると、「階調性重視」、「グレー重視」又は「再現性重視」のいずれかのモードの選択を受付け、ここで選択されたモードに対応する階調補正テーブルを作成し、ここに作成された階調補正テーブルに基づいて画像データDy、Dm、Dc、Dkを補正し、補正後の画像データDy、Dm、Dc、Dkに基づいて中間転写ベルト6に色画像を形成することができる。
この例で操作設定手段14によって選択されるモードに関して、当該モードはICC(Integrated Communication Controller:通信制御装置)プロファイルの色変換方法に準拠し、図3Bに示す階調補正方法選択画面P1’のように、「グレー重視」が「好ましい色再現」、「再現性重視」が「飽和的色再現」、「階調性重視」が「測色的色再現」のように対応付けられる。3つのモードは、このような表示方法であってもよい。
図4は、色補正用の基準パッチPRの形成例を示す図である。この例で基準パッチPRは、C色、M色及びY色に基づく基準パッチPRと、C色、M色及びY色を組み合わせた基準パッチPRから構成される。このようにすると、CMYの3色に係る再現色の色相を調整することができる。もちろん、BK色に基づく基準パッチPRを含めてもよい。CMYKの4色に係る再現色の色相を調整することができる。
図4に示す基準パッチPRは、階調補正モード実行時に形成されるものである。色補正用の基準パッチPRは、図2に示したCPU53によって、中間転写ベルト6に形成するように画像形成ユニット10Y,10M,10C,10Kが制御される。この例では、中間転写ベルト6の移動方向である副走査方向に、色補正用の矩形状のY色の基準パッチPRが形成され、これに連続して緑色(以下G色という)の基準パッチPRが形成される。G色の基準パッチPRは、Y色とC色とを重ね合わせたものである。色の重ね合わせの順番は、Y色が下層でC色が上層の場合と、その逆順の場合を想定している。
更に、G色の基準パッチPRに連続して赤色(以下R色という)の基準パッチPRが形成される。R色の基準パッチPRは、Y色とM色とを重ね合わせたものである。色の重ね合わせの順番は、Y色が下層でM色が上層の場合と、その逆順の場合を想定している。このR色の基準パッチPRに連続してC色の基準パッチPRが形成され、これに連続して、M色の基準パッチPRが形成され、更に連続してBK色の基準パッチPRが形成される。
これらの色補正用の基準パッチPRを色測定センサ12により検出し、各色の基準パッチPRのLab値を算出し、グレー(色相)を調整するように画像形成ユニット10Y,10M,10C,10Kを制御する。この制御は、階調補正モード実行後の画像形成系で任意の画像データDy、Dm、Dc、Dkに基づく色画像を色再現性良く重ね合わせるためである。
図5は、基準パッチ作成時のパッチテーブル例を示す表図である。このプリンタ100で、例えば、125色の基準パッチPRが中間転写ベルト6に形成される。図5に示す表図において、パッチNo.0〜No.124の125(53個=125)通りに対してY色,M色,C色の各々の階調が割り振られている。Y色,M色,C色の各々の階調は、色補正用のデータとして図示しないメモリに格納され、階調補正モード実行時に、当該メモリから読み出すようになされる。この色補正用のデータに基づいてY色,M色,C色の各々の基準パッチPRが形成される。
この図5に示す表図によれば、Y色に係る基準パッチPRは、パッチNo.0〜No.24まで全て「0」階調である。パッチNo.25〜No.123までは、全て「64」階調である。パッチNo.124が「255」階調である。M色に係る基準パッチPRは、パッチNo.0〜No.4までが「0」階調であり、パッチNo.5〜No.9までは「64」階調である。パッチNo.10〜No.23までは「128」階調である。パッチNo.24は「255」階調であり、パッチNo.25〜No.123までが「0」階調であり、パッチNo.124が「255」階調である。
C色に係る基準パッチPRは、パッチNo.0が「0」階調であり、パッチNo.1が「64」階調であり、パッチNo.2が「128」階調であり、パッチNo.3が「191」階調であり、パッチNo.4が「255」階調である。パッチNo.5は「0」階調であり、パッチNo.6〜8が「128」階調であり、パッチNo.9が「255」階調である。パッチNo.10〜No.13までが「0」階調である。パッチNo.14〜No.24までは「255」階調である。パッチNo.25〜No.123までは「0」階調であり、パッチNo.124が「255」階調である。
上述のように階調を設定すると、パッチNo.0の基準パッチPRは無色(白色)であるが、パッチNo.1の基準パッチPRは一番薄いC色となる。パッチNo.2〜No.4の基準パッチPRは、C色が順次濃くなる色相である。パッチNo.5の基準パッチPRは一番薄いM色である。パッチNo.6〜No.9の基準パッチPRは、M色にC色を重ね合わせた青(BL)色が順次濃くなる色相である。
パッチNo.10の基準パッチPRは、パッチNo.5の基準パッチPRよりも濃いM色である。同様にして、パッチNo.14の基準パッチPRは、パッチNo.9の基準パッチPRよりも濃いBL色である。パッチNo.24の基準パッチPRは、パッチNo.14の基準パッチPRよりも更に濃いBL色である。パッチNo.25の基準パッチPRは一番薄いY色である。パッチNo.124の基準パッチPRは一番濃いBK色である。
これらのY色に係るパッチNo.0〜No.124の階調値は、色補正用の基準画像データDy’であり、M色に係るパッチNo.0〜No.124の階調値は、色補正用の基準画像データDm’であり、C色に係るパッチNo.0〜No.124の階調値は、色補正用の基準画像データDc’である。これらの基準画像データDy’、Dm’、Dc’は色補正モードに使用するのでHDD等に格納される。このように、基準画像データDy’、Dm’、Dc’に基づくCMY色を5ステップずつ組み合わせた合計125色の基準パッチPRを中間転写ベルト6上に形成(配置)し、色測定センサ12で順次、色情報(XYZ値)を読み取るようになされる。これをプリンタ100の階調再現性を示すXYZ特性データとなされる。
図6は、プリンタ100におけるグレー値対X,Y,Z値の関係例を示す表図である。この例で、階調補正テーブルを計算するために、操作設定手段14を使用して階調補正種類を選択し色相情報を設定できるようになされている。例えば、階調補正種類として、色温度D65、色温度D50、その他、色温度A,B,C・・・及びカスタムグレー等の選択項目が準備され、ユーザは、この階調補正種類を選択し、プリンタ100におけるグレー値(色相情報)を設定するようになされる。このように、操作設定手段14により色温度D65、D50等を設定することで、画像形成出力時のグレーバランスをわかりやすく制御できるようになる。
図6に示す階調補正種類によれば、プリンタ100におけるグレー値と、その階調再現性を示すXYZ特性データ(以下X値、Y値、Z値という)とが対応付けられる。この例では、色温度D65、色温度D50、その他、色温度A,B,C・・・に関してY値が「1.0」で基準となされる。これを設定条件にして、例えば、グレー値の色温度D65に対して、X値は0.9504であり、Zは0.10889である。
グレー値の色温度D50に対して、X値は0.9642、Z値は0.8249である。グレー値の色温度Aに対して、X値は0.1095、Z値は0.3558である。グレー値の色温度Bに対して、X値は0.9909、Z値は0.8531である。グレー値の色温度Cに対して、X値は0.9807、Z値は1.1823である。カスタム値は、ユーザが自由に指定するので未定「−」である。
このように、階調補正テーブルを計算する場合に、操作設定手段14によって階調補正種類を設定することができる。例えば、階調補正テーブルが256階調ある場合、最も白い部分が図6に示したX値、Y値、Z値に当たり、最も暗い部分のXYZ値は「0.0」で表現される。白い部分と暗い部分の間の階調は、リニアに補間され、この補間された階調補正値を目標(ターゲット)の色を再現するターゲットXYZデータとするようになされる。
次に、予め設定された用紙のXYZ値(以後、Xn、Yn、Zn)を用いて、プリンタ100のXYZ特性データと、目標色再現時のターゲットXYZデータとを(1)式により、L*−C*座標系(色立体座標系)のLAB値(色彩データ)に変換し、各々をプリンタ100の125色のXYZ特性データ及び256階調のターゲットXYZデータとする。
図7A及びBは、CMY色座標系におけるターゲットXYZデータの算出例を示す図である。この例では、ターゲットの色を再現するために、プリンタ100の基準パッチPRを検索する。以下で検索方法を説明する。
まず、(1)式により計算したターゲットの階調の中から、検索するターゲットのLAB値をプロセッサ61にセットする。ここでターゲットをTと記述し、このターゲットTをL*−C*座標系(色立体座標)で記述すると、T(l,a,b)となる。次に、125色のカラープリンタ100のXYZ特性データから任意の4点を抜き出して、それぞれの色座標位置をP1、P2、P3、P4とし、それぞれのLAB値をP1(l,a,b)、P2(l,a,b)、P3(l,a,b)、P4(l,a,b)とし、係数をa,b,cとしたとき、この色座標位置関係を3次元ベクトルで示すと(2)式、すなわち、
T−P1=a×(P2−P1)+b×(P3−P1)+c×(P4−P1)
・・・・(2)
のようになる。この係数a,b,cをプロセッサ61による演算によって求めることができる。このときのa,b,cの条件は、(3)式、すなわち、
a≧0、b≧0、c≧0、a+b+c=≦1 ・・・・(3)
のようになる。この条件を満たすと、ターゲットTは、図7Aに示したCMY座標系において、図7Bの波線円内図に示す色座標位置P1、P2、P3、P4で作られる4面体の中に存在することがわかる。従って、上記条件式(3)を満たした場合は、ターゲットTを再現するためのCMY値(T’(c,m,y))を(4)式、すなわち、
T’=a×(P2’−P1’)+b×(P3’−P1’)+c×(P4’−P1’)+P1’ ・・・・(4)
のように演算することができる。この演算はプロセッサ61により実行される。ここで得られた色座標位置P1’(c,m,y)、P2’(c,m,y)、P3’(c,m,y)、P4’(c,m,y)は、図6に示したCMY色座標系におけるパッチテーブル表のCMY値である。
T−P1=a×(P2−P1)+b×(P3−P1)+c×(P4−P1)
・・・・(2)
のようになる。この係数a,b,cをプロセッサ61による演算によって求めることができる。このときのa,b,cの条件は、(3)式、すなわち、
a≧0、b≧0、c≧0、a+b+c=≦1 ・・・・(3)
のようになる。この条件を満たすと、ターゲットTは、図7Aに示したCMY座標系において、図7Bの波線円内図に示す色座標位置P1、P2、P3、P4で作られる4面体の中に存在することがわかる。従って、上記条件式(3)を満たした場合は、ターゲットTを再現するためのCMY値(T’(c,m,y))を(4)式、すなわち、
T’=a×(P2’−P1’)+b×(P3’−P1’)+c×(P4’−P1’)+P1’ ・・・・(4)
のように演算することができる。この演算はプロセッサ61により実行される。ここで得られた色座標位置P1’(c,m,y)、P2’(c,m,y)、P3’(c,m,y)、P4’(c,m,y)は、図6に示したCMY色座標系におけるパッチテーブル表のCMY値である。
上述した演算を全ての階調(256階調)について行うことにより、ターゲットTのLAB値を再現する256階調のCMY値を求めることができる。この階調補正テーブルは、図2に示したメモリ62Y、62M、62C、62Kにセットされる。補正後の画像データDy、Dm、Dc、Dkで色画像を形成すると、中間転写ベルト6にC色、M色、Y色を重ねたときのグレーのLAB値は、ユーザが階調補正方法選択画面P1で設定した値と等しくすることができる。
次に、本発明に係る画像形成方法について説明をする。図8及び図9は、カラープリンタ100における画像形成例(その1、2)を示すフローチャート(メインルーチン)である。図10は、当該プリンタ100における階調補正テーブルの作成例を示すフローチャート(サブルーチン)である。
この実施形態では、任意の画像データDy、Dm、Dc、Dkに基づいて色を重ね合わせ色画像を形成する場合を前提として、プリンタ100内部に色測定センサ12を備え、感光体ドラム1Y,1M,1C,1Kを通じて中間転写ベルト6上にCMYK色を組み合わせた複数の階調の異なる基準パッチPRを作成し、その基準パッチPRを測色して所望の階調補正を行うようになされる(色補正モード)。
この例で消耗部材であるトナー部材や感光体ドラム1Y,1M,1C,1K等が交換されたときは、上述の色補正モードを実行し、その後、色補正モードから通常動作モードに移行する場合を例に挙げる。階調補正テーブルに関しては「階調重視」を選択する場合を想定する。通常動作モードでは、例えば、外部機器から8ビットの画像データDy、Dm、Dc、Dkが入力される。
これらを画像形成条件にして、図8に示すフローチャートのステップA1で感光体ドラム1Y,1M,1C,1Kを通じて中間転写ベルト6上に色補正用の基準画像データDy’、Dm’、Dc’、Dk’に基づく基準パッチPRを形成する。基準画像データDy’、Dm’、Dc’には、図5に示したパッチテーブル(スルーの階調値γ)が参照される。このとき、画像形成ユニット10Yでは、色補正用の基準画像データDy’に基づく像構造信号Syをレーザ書込みユニット3Yに供給する。他の画像形成ユニット10M、10C、10Kでは、色補正用の基準画像データDm’、Dc’、Dk’に基づく像構造信号Sm、Sc、Skをレーザ書込みユニット3M、3C、3Kに供給する。
各々のユニット3Y、3M、3C、3Kでは、各々の感光体ドラム1Y、1M、1C、1Kへ基準パッチ用の静電潜像が形成される。この静電潜像は現像装置4Y、4M、4C、4Kによって現像される。この際の現像は使用するトナー極性と同極性(本実施例においては負極性)の直流電圧に交流電圧を重畳した現像バイアスが印加される反転現像にて行われる。
画像形成ユニット10Yでは基準パッチPRとなるY色のトナー画像が形成される。画像形成ユニット10Mでは基準パッチPRとなるM色のトナー画像が形成される。画像形成ユニット10Cでは基準パッチPRとなるC色のトナー画像が形成される。画像形成ユニット10Kでは基準パッチPRとなるBK色のトナー画像が形成される。各々の感光体ドラム1Y、1M、1C、1Kに形成された基準パッチ用のトナー画像は中間転写ベルト6に転写される(一次転写)。これにより、図4に示したような基準パッチPRを中間転写ベルト6に形成することができる。なお、色補正モード時は、実際に用紙Pには色画像が形成されない。
この中間転写ベルト6に形成された基準パッチPRに基づく125色をステップA2で色測定センサ12より測定して色測定信号S1を取得する。色測定信号S1は、例えば、制御手段15でA/D変換されてプリンタ100のXYZ特性データ(パッチデータ)となる。XYZ特性データは画像処理手段60に転送される。
次に、ステップA3で画像処理用のプロセッサ61は、基準パッチPRに係るXYZ特性データに基づいて階調補正値γを計算し階調補正テーブルを作成する。このとき、階調補正値γの計算に先立て、例えば、図10に示すサブルーチンをコールして、そのフローチャートのステップB1でユーザは、操作設定手段14を使用して階調補正種類を選択し色相情報を設定する。例えば、階調補正種類の中から色温度D65、色温度D50、その他、色温度A,B,C・・・、あるいは、カスタムグレー等を選択し、プリンタ100におけるグレー値(色相情報)を設定する(図6参照)。
そして、選択された階調補正種類に関してステップB2でプロセッサ61は、階調補正テーブルにおける最も白い部分のX値、Y値、Z値と、最も暗い部分のXYZ値との間の階調をリニアに補間する。階調補間処理された階調補正値γは、目標(ターゲット)の色を再現するターゲットXYZデータとするようになされる。
次に、予め設定された用紙のXYZ値(以後、Xn、Yn、Zn)を用いて、ステップB3でプロセッサ61は、当該プリンタ100のXYZ特性データと、目標色再現時のターゲットXYZデータとを先に示した(1)式により、L*−C*座標系(色立体座標系)のLAB値(色彩データ)に変換し、変換後のLAB値の各々をプリンタ100の125色のXYZ特性データ及び256階調のターゲットXYZデータとする。
その後、ステップB4に移行して、プロセッサ61は、CMY色座標系におけるターゲットXYZデータを算出する。このとき、図7Aに示したように、ターゲットの色を再現するために、プロセッサ61は、当該プリンタ100の基準パッチPRを検索する。このとき、基準パッチPRを検索に先立て、例えば、(1)式により計算したターゲットの階調の中から、ステップB41で検索するターゲットT(l,a,b)のLAB値をプロセッサ61にセットする。
次に、ステップB42で125色のカラープリンタ100のXYZ特性データから任意の4点を抜き出す。この4点のそれぞれの色座標位置をP1、P2、P3、P4とし、それぞれのLAB値をP1(l,a,b)、P2(l,a,b)、P3(l,a,b)、P4(l,a,b)とし、係数をa,b,cとしたとき、この色座標位置関係は、(2)式に示した3次元ベクトルによって表現される。
そして、プロセッサ61は、ステップB43で3次元ベクトル中の係数a,b,cを演算によって求める。このときのa,b,cの条件は、(3)式に示したようになっているので、この条件を満たすと、ターゲットTが図7Aに示したCMY座標系において、図7Bの波線円内図に示す色座標位置P1、P2、P3、P4で作られる4面体の中に存在することがわかる。
従って、上記条件式(3)を満たした場合は、ステップB5に移行して、ターゲットTを再現するためのCMY値(T’(c,m,y))を先に示した(4)式によりプロセッサ61によって演算するようになされる。ここで得られた色座標位置P1’(c,m,y)、P2’(c,m,y)、P3’(c,m,y)、P4’(c,m,y)は、図6に示したCMY色座標系におけるパッチテーブル表のCMY値となる。
そして、ステップB6で上述した演算を全ての階調(256階調)について実行したかが判別される。上述した演算を全ての階調について実行していない場合は、ステップB2に戻って上述した処理を繰り返すようになされる。これにより、ターゲットTのLAB値を再現する256階調のCMY値を求めることができ、C色、M色、Y色の各々の各色毎に階調補正テーブルを作成することができる。
各色毎の階調補正テーブルは、制御手段15のデータセット制御を受けて図2に示した、メモリ62Y,62M,62C,62Kに設定(セット)される。このとき、制御手段15は、Y色階調補正テーブルをメモリ62Yにセットする。メモリ62Mには、M色階調補正テーブルがセットされ、メモリ62Cには、C色階調補正テーブルがセットされる。メモリ62Kには、BK色階調補正テーブルがセットされる。これらの階調補正テーブルは、メモリ62Y,62M,62C,62Kの他にHDD等の不揮発性のメモリに格納しておいてもよい。これは次回の階調補正方法の選択項目を増やすためである。
そして、図8に示したフローチャートに戻って、色補正モードから通常動作モードに移行し、ステップA4で制御手段15は画像形成要求を待機する。通常動作モードでは、例えば、ページ単位にファイルされた画像データDy、Dm、Dc、Dkが入力される。最終ページには終了フラグが付加される。画像形成要求の有無は、例えば、画像データDy、Dm、Dc、Dkの入力を検出することにより判別される。
画像形成要求が有った場合は、ステップA5に移行して階調補正方法の選択を受付ける。階調補正方法は、図3に示した階調補正方法選択画面P1で設定するようになされる。ここでユーザは、例えば、「階調重視」を選択する。その後、ステップA6に移行して、通常動作モードにおける画像データDy、Dm、Dc、Dkを補正する。このとき、先の色補正モードで作成され、予め準備された階調補正テーブルに基づいて画像データDy、Dm、Dc、Dkがγ変換処理される。この補正後の画像データDy、Dm、Dc、Dkで色画像を形成すると、中間転写ベルト6にC色、M色、Y色を重ねたときのグレーのLAB値は、ユーザが階調補正方法選択画面P1で設定した値と等しくなる。
そして、画像処理手段60では、ステップA7で補正後の画像データDy、Dm、Dc、Dkに基づいて通常動作モードにおける色画像の像構造を生成する。このとき、Y色用の像構造生成マトリクス部63Yは、メモリ62Yでγ変換処理された補正後の画像データDyに基づいてY色用の像構造信号Syを生成する。像構造信号Syは、像構造生成マトリクス部63Yからレーザ書込みユニット3Yに出力される。
M色用の像構造生成マトリクス部63Mは、メモリ62Mでγ変換処理された補正後の画像データDmに基づいてM色用の像構造信号Smを生成する。像構造信号Smは、像構造生成マトリクス部63Mからレーザ書込みユニット3Mに出力される。C色用の像構造生成マトリクス部63Cは、メモリ62Cでγ変換処理された補正後の画像データDcに基づいてC色用の像構造信号Scを生成する。像構造信号Scは、像構造生成マトリクス部63Cからレーザ書込みユニット3Cに出力される。BK色用の像構造生成マトリクス部63Kは、メモリ62Kでγ変換処理された補正後の画像データDkに基づいてBK色用の像構造信号Skを生成する。像構造信号Skは、像構造生成マトリクス部63Kからレーザ書込みユニット3Kに出力される。
そして、図9に示すフローチャートのステップA8に移行して通常動作モードに基づく画像形成処理を実行する。このとき、制御手段15は給紙制御する。例えば、図1に示した給紙カセット20A、20B、20C内に収容された用紙Pが送り出しローラ21および給紙ローラ22Aにより給紙され、搬送ローラ22B、22C、22D、レジストローラ23等を経て、2次転写ローラ7Aに搬送される。
一方、画像形成ユニット10Yでは、レーザ書込みユニット3Yが補正後の像構造信号Syに基づいて感光体ドラム1Yを通じて中間転写ベルト6上に、Y色に係るY色画像を形成する。例えば、レーザ書込みユニット3Yは、感光体ドラム1Yに通常動作モードに基づく静電潜像を形成する。この静電潜像は現像装置4Yによって現像される。この際の現像は使用するトナー極性と同極性(負極性)の直流電圧に交流電圧を重畳した現像バイアスが印加される反転現像にて行われる。
同様にして、レーザ書込みユニット3M、3C、3Kは、補正後の像構造信号Sm、Sc、Skに基づいて感光体ドラム1M,1C,1Kを通じて中間転写ベルト6上に、通常動作モードに基づくCMYK色を重ね合わせた色画像を形成する。この結果、画像形成ユニット10Mでは通常動作モードに係るM色のトナー画像が形成される。画像形成ユニット10Cでは通常動作モードに係るC色のトナー画像が形成される。画像形成ユニット10KではBK色のトナー画像が形成される。各々の感光体ドラム1Y、1M、1C、1Kに形成されたカラートナー画像は中間転写ベルト6に基準パッチPRとなって転写される(一次転写)。
その後、ステップA9で所定の用紙Pにカラートナー画像を転写し定着して排紙する。このとき、中間転写ベルト6に形成されたカラー画像は、一括して用紙P上の一方の面に転写される(2次転写)。カラー画像が転写された用紙Pは、定着装置17により定着処理され、排紙ローラ24に挟持されて機外の排紙トレイ25上に載置される。転写後の感光体ドラム1Y、1M、1C、1Kの周面上に残った転写残トナーは、像形成体クリーニング手段8Y、8M、8C、8Kによりクリーニングされ次の画像形成サイクルに入る。
そして、ステップA10で制御手段15はプリントを全部終了したかを判別する。プリントを全部終了したか否かは、例えば、最終ページをプリントしたかをCPU53でチェックすることで実行する。最終ページか否かは、CPU53が終了フラグを検出することで判断される。最終ページをプリントしていない場合は、図8のフローチャートのステップA6に戻って画像データの補正処理を継続するようになされる。
最終ページをプリントした場合は、ステップA11に移行して画像形成処理を終了するか否かを判別する。例えば、電源オフ情報を検出して画像形成処理を終了する。電源オフ情報が検出されない場合は、ステップA4に戻って画像形成要求を待機するようになされる。
このように、本発明に係る実施形態としてのカラープリンタ及び画像形成方法によれば、任意の画像データDy、Dm、Dc、Dkに基づいて色を重ね合わせ色画像を形成する場合に、プリンタ100内部に色測定センサ12を備え、感光体ドラム1Y,1M,1C,1Kを通じて中間転写ベルト6上にCMYK色を組み合わせた複数の階調の異なる基準パッチPRを作成し、その基準パッチPRを測色して所望の階調補正が行われる。これを前提にして、階調補正テーブルが作成されるので、制御手段15は、プロセッサ61によって作成された階調補正テーブルに基づいて当該画像データDy、Dm、Dc、Dkを補正し、補正後の画像データDy、Dm、Dc、Dkに基づいて感光体ドラム1Y,1M,1C,1Kに色画像を形成するように画像形成ユニット10Y、10M、10C,10Kを制御するようになる。
従って、グレーの色調を最適に調整できるので、色相調整された画像データDy、Dm、Dc、Dkに基づいて感光体ドラム1Y,1M,1C,1Kに最適な色相の任意の色画像を形成することができる。これにより、消耗部材であるトナー部材や感光体ドラム1Y,1M,1C,1K等が交換され、画像形成環境が交換前に比べて変化した場合であっても、階調補正テーブルに基づいて補正された任意の画像データDy、Dm、Dc、Dkによりグレーバランスの優れた色画像を形成できるようになる。
この実施形態では、色座標系に関してLAB値、XYZ値等の3次元データを取り扱う場合について説明したが、これに限られることはなく、LCH色座標系に係るLch値を使用しても色相を考慮した階調補正を実行することができる。
また、画像データDy、Dm、Dc、Dkに関して外部機器等から入力する場合について説明したが、これに限られることはなく、カラープリンタ100に対してオプション装備可能なスキャナ等からデジタルのカラー画像に係るRGB信号を受信し、これを色変換してKCMY信号に基づく色画像を形成する場合にも、本発明を応用することができる。
この発明は、像形成体に濃度の異なる複数の基準パッチを作成して、そのパッチの色を検出し、色測定情報に基づいて所望の階調補正処理を実行するカラーファクシミリや、カラープリンタ、カラー複写機、これらの複合機に適用して極めて好適である。
1Y,1M,1C,1K 感光体ドラム(像形成体)
6 中間転写ベルト(像形成体)
10 画像形成手段
10Y,10M,10C,10K 画像形成ユニット(画像形成手段)
12 色測定センサ(測色手段)
14 操作設定手段
15 制御手段
60 画像処理手段
61 プロセッサ(画像処理手段)
62Y,62M,62C,62K メモリ(画像処理手段)
63Y,63M,63C,63K 像構造生成マトリクス部(画像処理手段)
100 カラープリンタ(画像形成装置)
6 中間転写ベルト(像形成体)
10 画像形成手段
10Y,10M,10C,10K 画像形成ユニット(画像形成手段)
12 色測定センサ(測色手段)
14 操作設定手段
15 制御手段
60 画像処理手段
61 プロセッサ(画像処理手段)
62Y,62M,62C,62K メモリ(画像処理手段)
63Y,63M,63C,63K 像構造生成マトリクス部(画像処理手段)
100 カラープリンタ(画像形成装置)
Claims (8)
- 任意の画像情報に基づいて色を重ね合わせ色画像を形成する装置であって、
像形成体を有して当該像形成体に色補正用の基準画像情報に基づいて色基準画像を形成する画像形成手段と、
前記画像形成手段によって像形成体に形成された色基準画像の色を測定して色情報を出力する測色手段と、
前記測色手段から出力される前記色基準画像の色情報に基づいて階調補正テーブルを作成する画像処理手段と、
前記画像処理手段によって作成された前記階調補正テーブルに基づいて前記画像情報を補正し、補正後の前記画像情報に基づいて像形成体に色画像を形成するように前記画像形成手段を制御する制御手段とを備えることを特徴とする画像形成装置。 - 前記色基準画像は、
シアン色、マゼンタ色及びイエロー色に基づく基準パッチと、シアン色、マゼンタ色及びイエロー色を組み合わせた基準パッチから構成されることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記色基準画像には、
黒色に基づく基準パッチが含まれることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。 - 前記画像形成手段は、
濃度が異なる像構造の複数の色基準画像を前記像形成体に形成し、
前記測色手段は、
前記画像形成手段によって像形成体に形成された色基準画像の色を測定し、
前記画像処理手段は、
前記測色手段によって測定された色基準画像の色情報を予め設定された色相情報に合わせ込むように階調補正テーブルを作成することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記画像処理手段は、
前記測色手段によって測定された色基準画像の色情報の中から予め設定された色相情報を検索し、
検索された前記色基準画像の色情報から線形補間により前記画像情報を補正するための補正値を計算して前記階調補正テーブルを作成することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記画像処理手段に対して前記色相情報を設定するように操作される操作設定手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記操作設定手段によって設定可能な前記色相情報には、少なくとも、色温度D65、色温度D50及びカスタムグレーを含むことを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
- 任意の画像情報に基づいて像形成体に色を重ね合わせ色画像を形成する方法であって、
前記像形成体に色補正用の基準画像情報に基づいて色基準画像を形成し、
前記像形成体に形成された色基準画像の色を測定して色情報を取得し、
取得した前記色基準画像の色情報に基づいて階調補正テーブルを作成し、
作成された前記階調補正テーブルに基づいて前記画像情報を補正し、
補正された前記画像情報に基づいて像形成体に色画像を形成することを特徴とする画像形成方法。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003371231A JP2005134676A (ja) | 2003-10-30 | 2003-10-30 | 画像形成装置及び画像形成方法 |
US10/918,185 US7633646B2 (en) | 2003-10-30 | 2004-08-13 | Image forming method and apparatus |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003371231A JP2005134676A (ja) | 2003-10-30 | 2003-10-30 | 画像形成装置及び画像形成方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2005134676A true JP2005134676A (ja) | 2005-05-26 |
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JP2003371231A Pending JP2005134676A (ja) | 2003-10-30 | 2003-10-30 | 画像形成装置及び画像形成方法 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2005134676A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008153835A (ja) * | 2006-12-15 | 2008-07-03 | Seiko Epson Corp | 画像形成装置及びその制御方法 |
JP2010256764A (ja) * | 2009-04-28 | 2010-11-11 | Konica Minolta Business Technologies Inc | 画像処理装置、画像形成装置及び画像処理方法 |
-
2003
- 2003-10-30 JP JP2003371231A patent/JP2005134676A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2008153835A (ja) * | 2006-12-15 | 2008-07-03 | Seiko Epson Corp | 画像形成装置及びその制御方法 |
JP2010256764A (ja) * | 2009-04-28 | 2010-11-11 | Konica Minolta Business Technologies Inc | 画像処理装置、画像形成装置及び画像処理方法 |
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