JP2005133990A - 家屋の室内換気方法および換気システム - Google Patents

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Abstract

【課題】機械設備等を設置する設備室に、この設備の自己発熱により設備が故障したり誤作動を起こすのを未然に防止するのに有効で効率的な家屋の室内換気方法および換気システムを提供すること。
【解決手段】家屋22の壁体29により形成された設備室23と、この設備室23の外気温度の高い壁体29側を貫通して設けられ、室内・外の空気を給・排気する第1の換気装置24と、外気温度の低い壁体29側を貫通して設けられ、室内・外の空気を給・排気する第2の換気装置25とを備える。
【選択図】 図1

Description

この発明は、機械設備や電気設備等設備を有する設備室内を換気する家屋の室内換気方法および換気システムに関する。
家屋の室内温度は、床面側と天井面側とで通常温度差が生じている。
特に、機械設備や電気設備等の設備を有する設備室内においては、設備の運転時の自己発熱や暖房装置を備える場合には、室内温度が急激に上昇する傾向にある。また、そのため冷房装置を作動させようとすると、急激な温度低下を伴なうことになる。
このように、設備室内の温度分布にバラツキが生じる場合には、設備室内での所望温度到達までの時間がかかり過ぎたり、冷・暖房効率の低下を招くという問題があった。
この対策として従来、例えば暖房時などに換気手段を利用して室内空気を撹拌し、温度分布を均一化して対応するようにしたものがある。
このような家屋の室内換気システムとして、実開平5−36223号公報の全文明細書([特許文献1]参照)に開示されている。
この特許文献1によれば、添付図面の図4に示すように、設備室1内と室外3とに仕切る壁体2を設け、この壁体2に、この壁体2を貫通して換気装置4が設けられている。
設備室1内には、室外3の温度を検知して換気装置4を作動させる温度検知装置5が設けられる。この温度検知装置5は、設備室1内側の上部および下部に上部温度および下部温度を検知する上部温度センサ6および下部温度センサ7が設けられる一方、室外3側には室外温度センサ8を設けている。
換気装置4は、室内空気を室外3側へ排出したり、室外空気を設備室1内側へ取り入れる換気ファン9と、この換気ファン9を可逆回転可能に駆動させるモータ10と、この換気ファン9およびファンモータ10とを支持する枠体11とから構成される。
壁体2には、この壁体2の一部を貫通して室内外空気の出入りが自由になるように換気枠13が設けられる。この換気枠13には、ファンモータ10を支持する枠体11が略水平なピボット軸12廻りに設備室1内側で傾倒自在に収納されている。
また、この換気枠13の外側には、室内空気を矢印aのように室外3側へ排出するときに、風圧により開放するシャッター14が設けられている。
換気装置4は、設備室1内側の下部温度が適温(管理温度)より低く、また上部温度が上記適温よりも所定温度高いとき、且つ室外温度が所定温度以下である場合に、温度検知装置5が作動して、換気装置4を点線図示のように、下方側へ向けるようにしている。
この状態で、換気ファン9を反転させ、矢印bで示すように室内空気を循環させて温度分布を均一に保つようにしている。
一方、下部温度が上記適温を越えて高くなっているときには、換気ファン9を正転させ、シャッター14を開けて室内空気を換気するようにしている。
実開平5−36223号公報の全文明細書(第6頁第2〜第8頁第16行並びに図1〜図3)
[特許文献1]によれば、暖房時における室内上部と下部との温度差が、上部温度センサ6および下部温度センサ7により自動的に検知されて室内空気の循環が行なわれることにより、室内温度分布の不均衡を緩和することができる。
しかしながら、設備室1内の壁体2の一部に1つの換気装置4を設け、その換気ファン9を正転および反転させる構成である場合には、その換気能力に限界がある一方、この換気装置4のファン制御に1つの壁側において1つの室外温度センサ8を作用させる構成にしている。
この構成の場合には、換気に関しては、換気効率および冷却作用を緩やかに行なう上で換気装置4の設置上あるいは作動上の制約があった。
すなわち、この設備室外の室外温度条件が様々であっても、換気を行なうことができるが、給気温度にはバラツキがあり、例えば給気温度が室内温度よりも相当に高い場合も存在する。従って、換気はできても、必要により外気による緩やかな冷房作用を得ることができなかった。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、室外温度の異なる壁体側にそれぞれ給・排気可能な換気装置を設けて給・排気させることにより、効果的に
室内全体の換気を行なうことができると共に、必要に応じて外気による緩やかな冷房作用を得ることができるようにした家屋の換気方法および換気システムを提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明によれば、家屋の外気温度の高い壁体側に設けられる換気装置を始動させて、室内空気を室外側へ排気するステップと、家屋の外気温度の低い壁体側に設けられる換気装置を始動させて、室外空気を室内側へ給気するステップとを具備することを特徴とする家屋の室内換気方法を提供する。
前記目的を達成するために、本発明によれば、家屋の壁体により形成された設備室と、設備室の一方の壁体側を貫通して設けられ、室内・外の空気を給・排気する第1の換気装置と、上記設備室の他方の壁体側を貫通して設けられ、室内・外の空気を給・排気する第2の換気装置と、外気温度の高い壁体側の換気装置を作動させて設備室内側から排気する一方、外気温度の低い壁体側の換気装置を作動させて設備室内側へ給気するようにしたことを特徴とする家屋の室内換気システムを提供する。
前記目的を達成するために、本発明によれば、家屋の壁体により形成された設備室と、設備室の一方の壁体側を貫通して設けられ、室内・外の空気を給・排気する第1および第3の換気装置と、上記設備室の他方の壁体側を貫通して設けられ、室内・外の空気を給・排気する第2および第4の換気装置とを具備し、外気温度の高い壁体側の換気装置を作動させて設備室内側から排気する一方、外気温度の低い壁体側の換気装置を作動させて設備室内側へ給気するようにし
たことを特徴とする家屋の室内換気システムを提供する。
前記目的を達成するために、本発明によれば、家屋の壁体により形成された設備室と、設備室の一方の壁体側を貫通して設けられ、室内・外の空気を給・排気する第1の換気装置と、上記設備室の他方の壁体側を貫通して設けられ、室内・外の空気を給・排気する第2の換気装置と、上記室外側および室内側の空気圧を検知する室内・外の空気圧センサとを具備し、上記第1および第2の換気装置の何れか一方の外気温度の高い側を作動させて設備室内空気を室外側へ排気させ、室内空気圧が所定の負圧レベルに達した時に、他方の換気装置を作動させて外気温度の低い側から設備室内側へ給気するようにしたことを特徴とする家屋の室内換気システムを提供する。
本発明によれば、室外温度の異なる壁体側にそれぞれ給・排気可能な換気装置を設けて給・排気させることにより、効果的に室内全体の換気を行なうことができると共に、必要に応じて外気による緩やかな冷房作用を得ることができる。
本発明に係る家屋の室内換気方法および室内換気システムの実施形態について、添付図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の家屋の室内換気システム20の第1の実施形態を示す概要図である。
この家屋の室内換気システム20は、家屋21内に電気設備等の設備22を収納設置する設備室23が設けられる。この設備室23は、第1の換気装置24および第2の換気装置25と、この第1の換気装置24および第2の換気装置25の作動を司る温度センサ群26とが備えられる。
設備室23は、設備22を据付ける床28およびこの床28の周縁より起立させて設けられる壁体29、この壁体29の上方を覆うように設けられる屋根30(天井壁を含む)とより構成される。壁体29は、4方位(東,西,南,北)に面して設けた東側壁体291,西側壁体292,北側壁体293および南側壁体(図示せず)とから設備室23の周壁を形成している。
設備22には、運転中において、機械的・電気的に自己発熱するモータ部等の発熱部(図示せず)を有しており、この発熱部からの発熱が設備室23内の空気温度を高めるよう作用している。
設備室23内の空気温度は、基準値以上になると設備22の故障や誤作動の原因となるため、家屋の換気システム20によれば、換気により空気温度を上記基準値以下になるように日常的に温度管理されている。
家屋の換気システム20の第1の換気装置24および第2の換気装置25は、設備22を日常的に温度管理するために、設備室23内の空気温度を所望の基準値以下に維持するために設置されたものである。
すなわち、設備室23には、東側壁体291および西側壁体292の一部に室内空気および室外空気の給・排気が可能なように第1の換気口243および第2の換気口253が設けられる。
そして、この第1の換気口243および第2の換気口253には、それぞれの換気口243および253を塞ぐように第1の換気装置24および第2の換気装置25が設置される。
第1の換気装置24は、図1に示すように、換気ファン241,ファンモータ242,第1の換気口243およびこの第1の換気口243から庇状に延出して設けた換気口ガイド244とから構成される。
換気ファン241は,ファンモータ242が設備室23内の室内空気の排気時に正転を、給気時には反転することにより、設備室23内の給・排気を行なうようになっている。また、この換気ファン241は、正転することにより室内空気を室外側へ排気し、反転することにより室外空気を設備室23側へ給気するようになっている。
また、第2の換気装置25は、図1に示すように、第1の換気装置24と同様構成で、換気ファン251,ファンモータ252,第2の換気口253,この第2の換気口253から庇状に延出して設けた換気口ガイド254とから構成される。
換気ファン251は,ファンモータ252が排気時に正転を、また、給気時に反転するように回転駆動するものである。
一方、温度センサ群26は、東側壁体291側の外気温度を検知するように設けられる第1の外気温度センサ261,西側壁体292側の外気温度を検知するように設けられる第2の外気温度センサ262および設備室23側の室内温度を検知するように設けられる室温センサ263とより構成される。
温度センサ群26は、第1の外気温度センサ261,第2の外気温度センサ262および室温センサ263により、それぞれ予め設定した温度を検知することにより、図示しない信号送出手段が作動して、第1の換気装置24および第2の換気装置25を作動させるようにしている。
第1の外気温度センサ261は、設備室23の東側壁体291の外側付近の外気温度を検知している。また、第2の外気温度センサ262は、設備室23の西側壁体292の外側付近の外気温度を検知している。
第1の外気温度センサ261で検知した温度と、第2の外気温度センサ262にて検知した温度とは図示しない温度比較手段により比較して、第1の外気温度センサ261で検知した温度の方が高い場合には、この第1の外気温度センサ261の換気ファン241を正転させて室内空気を室外へ排出させるようになっている。
また、同時に第2の換気装置25の換気ファン251を反転させて室外空気を室内側へ給入するようになっている。
更に、室温センサ263は、設備22の近傍に設置して、設備22自体が異常温度になるのを防止するために、設備近傍での管理温度が例えば50℃(設備近傍の程度や設備許容温度により異なる)に設定され、この温度を検知するようにしている。
設備室23には、第1の換気装置24および第2の換気装置25の両方の作動制御を同時に行なう第1の換気作動制御装置33が設けられる。
この第1の換気作動制御装置33は、第1の外気温度センサ261の検知温度が第2の外気温度センサ262の検知温度よりも高く、且つ室温センサ263が管理温度である、50℃を越えると、第1の換気装置24および第2の換気装置25をそれぞれ作動させるようにしている。
このように温度管理される設備22は、例えば機械設備221,電気設備222,電気盤(制御盤)223等の設備である。
なお、符号34は、家屋21に対する太陽の位置を示している。
この太陽34の位置は、太陽34が東方から登る時間帯の位置では、図1に示すように家屋21の東側壁体291側に位置している。この状態において、家屋21の東側壁体291側の外気温度は、太陽34の放射熱の影響により西側壁体292と比べて高温状態になっている。
他方、太陽34が沈む時間帯であれば、太陽34の位置は、家屋21の西側壁体292側の外気温度が東側壁体291側よりも高い状態になっている。
次に、家屋の室内換気システム20の作用について、図1を参照して説明する。
家屋の室内換気システム20を始動させてから換気が完了するまでの各ステップを<ステップ1>〜<ステップ5>に区分して説明する。
家屋21の設備室23に設置される設備22を始動させ、この設備22が装置始動により自己発熱する。この設備22の例えば機械設備221近傍の温度が、50℃以下であると、室温センサ263がこの温度を検知することにより信号送出手段が作動しない。従って第1の換気装置24および第2の換気装置25は停止したままとなる<ステップ1>。
また、設備22が始動してから所定時間経過して、機械設備221の近傍の温度が50℃を越え、且つ第1の外気温度センサ261の検知温度が第2の外気温度センサ262の検知温度よりも高い場合には、第1の換気作動制御装置33が作動する<ステップ2>。
第1の換気作動制御装置33が作動すると、第1の換気装置24および第2の換気装置25が作動して、設備室23内を換気する<ステップ3>。
設備室23内の温度が換気により徐々に低下して、室温センサ263が50℃以下の温度を検知すると、第1の換気装置24および第2の換気装置25の作動が停止する<ステップ4>。
次に、太陽34が図1の点線矢視の方向(西側へ)移動して、この西側の室外温度が東側壁体291側の室外温度よりも高くなり、且つ室温センサ263の検知温度である50℃を越えている場合には、第1の換気装置24および第2の換気装置25のファンモータ242、252がそれぞれ反転、正転し、第2の換気装置25側から室内空気を第2の換気口253側から排出すると共に、室外空気を第1の換気口243側から給気する。
設備22近傍の温度が、50℃を越えていない場合は、室温センサ263は作動せず、設備室23内の換気は行なわれない<ステップ5>。
家屋の室内換気システム20によれば、上記<ステップ1>〜<ステップ5>を経ることにより、設備室23を形成する家屋21の壁体29である東側壁体291側の外気温度と、壁体29の他方の壁体である、西側壁体292側の外気温度とを比較して、高い温度側の方へ室内空気を排出させる一方、低い温度側の方から室外空気を給気するようにしたから、設備室23内に設置される設備22を効果的に冷却する。
従って、室内換気システム20によれば、設備室23内において、室外換気による冷房作用が得られ、建屋内の高温・高湿雰囲気を撹拌・換気して比較的短時間で冷却効果が得られ、設備22の異常温度上昇をも防止することができ、設備22の故障や誤動作を防止することができる。
延いては、設備室23内に冷房装置を必要とする場合には、その補助的役割を担うことができ、駆動電力の削減、省エネルギ化が図れる。更には、機械設備、電気設備等の高性能状態の維持・継続および長寿命化へ貢献することもできる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
この第2の実施形態における家屋の室内換気システム40を第1の実施形態を示す図1と同一部分に同一符号を附した図2を参照して説明する。
家屋の室内換気システム40は、第1の実施形態にて説明した家屋の室内換気システム20において、設備室23を形成する壁体29側に設けられる換気装置の換気能力を向上するように、第1の換気装置24および第2の換気装置25に加え第3の換気装置44および第4の換気装置45を設けた構成である。
また、第3の換気装置44および第4の換気装置45の室外側には、外気温度センサ群43を設けた構成である。この外気温度センサ群43は、第3の外気温度センサ431および第4の外気温度センサ432を備えている。
第3の換気装置44は、第1の換気装置24と同じ東側壁体291側において設けられる給気専用の換気装置で、第1の換気装置24より下方に設置される。
第3の換気装置44は、図2に示すように換気ファン441、ファンモータ442、第3の換気口443およびこの第3の換気口443から庇状に延出して設けた換気口ガイド444とから構成される。
第4の換気装置45は、第2の換気装置25と同じ西側壁体292側において設けられる排気専用の換気装置で、第2の換気装置25より上方に設置される。
第4の換気装置45は、図2に示すように換気ファン451、ファンモータ452、第4の換気口453およびこの第4の換気口453から庇状に延出して設けた換気口ガイド453とから構成される。
また、家屋の室内換気システム40には、第1〜第4の換気装置24,25,44および45の全体の作動制御を同時に行なう第2の換気作動制御装置42が設けられる。この第2の換気作動制御装置42は、東側壁体291側に設けられる第1の外気温度センサ261の検知温度が第2の外気温度センサ262の検知温度よりも高く、且つ室温センサ263の作動温度である50℃を越えると、第1の換気装置24および第2の換気装置25をそれぞれ作動させるものである。
また、第4の外気温度センサ432の検知温度が、第3の外気温度検知センサ431の検知温度よりも高く、且つ室温センサ263の作動温度である50℃を越えると、第3の換気装置44および第4の換気装置45をそれぞれ作動させるものである。
なお、この時、第1および第2の換気装置24,25は、作動を停止させるか、それぞれの換気ファン241,251を逆回転させて作動を継続させることができる。
その他の構成は、家屋の換気システム20と同様構成であるので説明を省略する。
次に、家屋の室内換気システム40の作用について、図2を参照して説明する。
家屋の室内換気システム40を始動させてから換気が完了するまでの各ステップを<ステップ1>〜<ステップ5>に区分して説明する。
家屋21の設備室23の設備22を始動すると、この設備22が装置始動により自己発熱する。
この設備22の例えば機械設備221近傍の温度が、50℃以下であると、室温センサ263がこの温度を検知することにより信号送出手段が作動しない。
従って、第1の換気装置24および第2の換気装置25は停止したままとなる<ステップ1>。
また、設備22が始動してから所定時間経過してから、機械設備221の近傍の温度が50℃を越え、且つ第1の外気温度センサ261の検知温度が第2の外気温度センサ262の検知温度よりも高い場合には、第2の換気作動制御装置42が作動する<ステップ2>。
第2の換気作動制御装置42が作動すると、第1の換気装置24および第2の換気装置25が作動して、設備室23内を換気する<ステップ3>。
設備室23内の温度が換気により徐々に温度が低下して、室温センサ263が50℃以下の温度を検知すると、第1の換気装置24および第2の換気装置25の作動が停止する<ステップ4>。
次に、太陽34が図1の点線矢視の方向(西側)へ移動して、この西側の室外温度が東側壁体291側の室外温度よりも高くなり、且つ機械設備221の近傍の温度が50℃を越えている場合には、第3の外気温度センサ431および第4の外気温度センサ432が検知する所定の温度差が測定される。
この測定された温度差が、所定のレベルを越えた場合、第2の換気作動制御装置42が作動して、第3の換気装置44の換気ファン441と第4の換気装置45の換気ファン451の正転による給気と排気により、設備室23内の設備22を冷却する。
この場合同時に、第1の換気装置24および第2の換気装置25の換気ファン241,251を逆回転させて作動させられるので、室内の換気作用が一層向上し、設備22に対する冷却作用も向上する。
なお、設備22近傍の温度が、50℃を越えていない場合は、室温センサ263は作動せず、設備室23内の換気は行なわれない<ステップ5>。
このように、家屋の室内換気システム40によれば、上記<ステップ1>〜<ステップ5>を経ることにより、設備室23を形成する家屋21の壁体29である例えば東側壁体291側の外気温度と、壁体29の他方の壁体である例えば西側壁体292側の外気温度とを比較して、高い温度側の方へ室内空気を排出させる一方、低い温度側の方から室外空気を給気するようにしたから、設備室23内に設置される設備22を効果的に冷却する。
従って、設備22の異常温度上昇を防止することによって、この設備22の故障や誤動作を防止することができる。
なお、第2の実施形態における第1および第2の換気装置24,25の換気ファン241,251は一方の換気ファンが正回転または逆回転駆動している時、他方の換気ファンが上記換気ファンの回転と同一方向に回転させるようにすることもできる。
この場合には、設備室23内の給・排気能力が一層向上するので、設備室23内の空気温度環境や設備22の運転状況により異常温度上昇する場合の対処に好適するものである。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。
この第3の実施形態における家屋の室内換気システム50を第1の実施形態および第2の実施形態を示す図1および図2と同一部分に同一符号を附した図3を参照して説明する。
この家屋の室内換気システム50は、第1の実施形態にて説明した家屋の室内換気システム20おいて、更に設備室23内・外の所定空気圧差を検知する空気圧センサ群53を設けた構成である。
また、この空気圧センサ群53と温度センサ群26の両方の働きにより作動する第3の換気作動制御装置52を設け、この第3の換気作動制御装置52の作動により、第1の換気装置24と第2の換気装置25の作動を制御するようにしたものである。
空気圧センサ群53は、設備室23内に設けた室内空気圧センサ531と、室内空気の排出側である東側壁体291側に設けた室外空気圧センサ532とを設け、両空気圧センサ531,532で検知した所定の空気圧差を検知して、第1の換気装置24および第2の換気装置25の作動を制御するようにしたものである。
両空気圧センサ531,532で検知した空気圧の所定圧力差は、設備室23の東側壁体291側の外気温度が、西側壁体292側の外気温度よりも高い状態にある場合、この高い状態にある側の第1の換気装置24のみを先ず所定時間作動させて、室内空気を室外側へ排気する一方、所定時間経過後、第2の換気装置25を作動させる時には、設備室23内が負圧の環境になるようにしている。
従って、設備室23内は、第2の換気装置25が作動して西側壁体292側の外気を設備室23内へ給気する際、上記負圧の影響で外気の給入が容易となる条件が得られる。
その他の構成については、家屋の換気システム20と同様構成であるので説明を省略する。
次に、家屋の換気システム50の作用について、図3を参照して説明する。
家屋の換気システム50を始動させてから換気が完了するまでの各ステップを<ステップ1>〜<ステップ7>に区分して説明する。
家屋21の設備室23の設備22を始動すると、この設備22が装置始動により自己発熱する。この設備22の例えば機械設備221近傍の温度が、例えば50℃以下であると、室温センサ263がこの温度を検知することにより信号送出手段が作動しない。
従って、第1の換気装置24および第2の換気装置25は停止したままとなる<ステップ1>。
また、設備22が始動してから所定時間経過してから機械設備221近傍の温度が、例えば50℃を越えると、室温センサ263がこの温度を検知して信号送出手段が作動する<ステップ2>。
一方、この時第3の換気作動制御装置52が作動して、東側壁体291側の外気温度が西側壁体292側の外気温度に比して所定レベル高い場合には、第3の換気作動制御装置52の信号送出手段により送信される信号を受信する第1の換気装置24が作動を開始する。
すなわち、第1の外気温度センサ261で検知した外気温度と、第2の外気温度センサ262にて検知した外気温度とを図示しない温度比較手段により比較して、第1の外気温度センサ261で検知した温度の方が所定レベル高い場合には、第1の換気装置24の換気ファン241が正転して室内空気を室外へ排出する<ステップ3>。
また、この時第1の換気装置24の換気ファン241の作動により室内空気が設備室23側から室外へ排出されると、設備室23内の空気圧は、徐々に負圧状態となり、所定の負圧レベルに達すると、これを第3の換気作動制御装置52が検知して第2の換気装置25を始動させる。
なお、設備室23を負圧にさせることにより、第2の換気装置25側から設備室23へ換気ファン251を反転させて給気する際、その室内の負圧が給気にブラスに作用するようになる<ステップ4>。
設備室23内の温度が換気により徐々に温度が低下して、室温センサ263が50℃以下の温度を検知すると、第1の換気装置24および第2の換気装置25の作動が停止する<ステップ5>。
次に、第2の外気温度センサ262で検知した外気温度の方が高い場合、例えば図3の点線矢視の方向に太陽34が西側へ移動して、この西側の方が東側の外気温度より高くなった場合には、第2の換気装置25の換気ファン251が正転して室内空気を西側壁体292側から室外へ排出する。
設備室23内の空気を排出することにより、設備室23内は外気圧に比して所定レベルの負圧状態となる<ステップ6>。
そこで、第1の換気装置24の換気ファン241は、反転を開始して設備室23側へ室外から給気することにより、設備室23内が冷却されるようになり、設備室23内に設置した設備22の近傍温度が50℃以下になる<ステップ7>。
上記<ステップ1>〜<ステップ7>を経ることにより、家屋21の設備室23に設置した設備22は、設備室23内の温度が、東側壁体291または西側壁体292側の、何れか一方側の外気温度の高い方へ室内空気を排出し、また他方側の外気温度の低い方から外気を給入することができる。
この場合に、室内換気システム50によれば、設備室23内を給気の前に先ず排気し、空気圧レベルを徐々に負圧状態にした後、この負圧状態の設備室23内へ給気するようにしたから、給気側の第2の換気装置25は、その換気ファン251の駆動エネルギが低減し、駆動電力の低減化に寄与させることができる。
従って、設備22に対する給入した外気の冷却作用により設備22自体の異常な温度上昇が防止され、設備22の故障や誤動作が未然に防ぐことができる。
なお、本発明にかかる家屋の室内換気システム50の第3の作動換気制御装置52は、第1の換気装置24を先に作動させて、設備室23を所定レベルまで一旦負圧にさせ、次に、第2の換気装置25を作動させて給気する(負圧給気方式)ようにしている。
また、逆に第2の換気装置25を先に作動させて、設備室23を所定レベルまで一旦負圧にさせ、次に第1の換気装置24を作動させて給気するようにしたが、この負圧給気方式は、本発明の第1の実施形態または第2の実施形態においても適用可能である。
またこの場合において、例えば第1の換気装置24を先ず作動させてから第2の換気装置25を作動させるまでの間を、便宜的にタイマを用いるようにすることも可能である。
更に、本発明にかかる家屋の換気システム20,40および50によれば、各第1〜第3の各実施形態に示す家屋21は、太陽34が出入りする側の東側壁体291および西側壁体292側に、第1および第2の換気装置24および25を、更には第3および第4の換気装置44および45を設置したが、必ずしもこの構成に限定されない。例えば南北方向の壁体側にも換気装置を設置することもできる。
この場合には、上述した東西方向の壁体に設置したときと同様に、一方の壁体側の外気温度が他方の壁体側の外気温度と比べて、所定レベルの温度差が得られる環境であれば差し支えない。
更にまた、本発明にかかる家屋の換気システム20,40および50によれば、設備室23の一方壁体、例えば東側壁291と他方の壁体、例えば西側壁体292側の外気の温度差がある場合に作動させるようにしたが、室内温度を含めて温度差がない条件下の場合にでも作動させるようにしてもよい。
すなわち、第1の換気装置24,第2の換気装置25,第3の換気装置44および第4の換気装置45の少なくとも一方を任意に作動させれば、設備室23の通常の換気を行なうことができる。
本発明にかかる家屋の室内換気システムの第1の実施形態を示す概要図。 本発明にかかる家屋の室内換気システムの第2の実施形態を示す概要図。 本発明にかかる家屋の室内換気システムの第3の実施形態を示す概要図。 従来の家屋の室内換気システムの概要図。
符号の説明
20,40,50 家屋の室内換気システム
21 家屋
22 設備
221 機械設備
222 電気設備
223 電気盤(制御盤)
23 設備室
24 第1の換気装置
241,251,441,451 換気ファン
242,252,442,452 ファンモータ
243 第1の換気口
244,254,444,454 換気口ガイド
25 第2の換気装置
253 第2の換気口
26 温度センサ群
261 第1の外気温度センサ
262 第2の外気温度センサ
263 室温センサ
28 床
29 壁体
291 東側壁体
292 西側壁体
293 北側壁体
30 屋根
33 第1の換気作動制御装置
34 太陽
42 第2の換気作動制御装置
43 外気温度センサ群
431 第3の外気温度センサ
432 第4の外気温度センサ
44 第3の換気装置
443 第3の換気口
45 第4の換気装置
453 第4の換気口
52 第3の換気作動制御装置
53 空気圧センサ群
531 室内空気圧センサ
532 室外空気圧センサ

Claims (8)

  1. 家屋の外気温度の高い壁体側に設けられる換気装置を始動させて、室内空気を室外側へ排気するステップと、
    家屋の外気温度の低い壁体側に設けられる換気装置を始動させて、室外空気を室内側へ給気するステップとを具備することを特徴とする家屋の室内換気方法。
  2. 室外空気を室内側へ給気するステップは、上記室内空気を室外側へ排気することにより、室内空気圧レベルが所定の負レベルに達した時に、室外空気を室内側へ給気するステップであることを特徴とする請求項1記載の家屋の室内換気方法。
  3. 上記室内空気を室外側へ排気するステップは、上記外気温度が高い壁体側に設置される排気専用の換気装置により排気するステップであり、
    上記室外空気を室内側へ給気するステップは、上記外気温度の低い壁体側に設置される給気専用の換気装置により給気するステップであることを特徴とする請求項1記載の家屋の室内換気方法。
  4. 家屋の壁体により形成された設備室と、
    設備室の一方の壁体側を貫通して設けられ、室内・外の空気を給・排気する第1の換気装置と、
    上記設備室の他方の壁体側を貫通して設けられ、室内・外の空気を給・排気する第2の換気装置と、
    外気温度の高い壁体側の換気装置を作動させて設備室内側から排気する一方、外気温度の低い壁体側の換気装置を作動させて設備室内側へ給気するようにしたことを特徴とする家屋の室内換気システム。
  5. 上記第1の換気装置および第2の換気装置は、何れか一方が排気専用で他方が給気専用の換気装置であることを特徴とする請求項4記載の家屋の換気システム。
  6. 家屋の壁体により形成された設備室と、
    設備室の一方の壁体側を貫通して設けられ、室内・外の空気を給・排気する第1および第3の換気装置と、
    上記設備室の他方の壁体側を貫通して設けられ、室内・外の空気を給・排気する第2および第4の換気装置とを具備し、
    外気温度の高い壁体側の換気装置を作動させて設備室内側から排気する一方、外気温度の低い壁体側の換気装置を作動させて設備室内側へ給気するようにしたことを特徴とする家屋の室内換気システム。
  7. 上記第1の換気装置および第3の換気装置の何れか一方が排気専用で他方が給気専用の換気装置であると共に、上記第2の換気装置および第4の換気装置の何れか一方が排気専用で他方が給気専用の換気装置であることを特徴とする請求項6記載の家屋の換気システム。
  8. 家屋の壁体により形成された設備室と、
    設備室の一方の壁体側を貫通して設けられ、室内・外の空気を給・排気する第1の換気装置と、
    上記設備室の他方の壁体側を貫通して設けられ、室内・外の空気を給・排気する第2の換気装置と、
    上記室外側および室内側の空気圧を検知する室内・外の空気圧センサとを具備し、
    上記第1および第2の換気装置の何れか一方の外気温度の高い側を作動させて設備室内空気を室外側へ排気させ、室内空気圧が所定の負圧レベルに達した時に、他方の換気装置を作動させて外気温度の低い側から設備室内側へ給気するようにしたことを特徴とする家屋の室内換気システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009538410A (ja) * 2006-05-24 2009-11-05 アメリカン イノベーティブ リサーチ コーポレイション 正の気圧隔離システム
JP2015210049A (ja) * 2014-04-28 2015-11-24 三菱電機株式会社 換気システム
CN110608497A (zh) * 2019-09-05 2019-12-24 珠海格力电器股份有限公司 新风空调器、控制方法及存储介质

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