JP2005133632A - 内燃機関の制御装置及び内燃機関の制御方法 - Google Patents

内燃機関の制御装置及び内燃機関の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】バルブオーバーラップが存在する場合においても、燃料吹き抜けを抑制すること。
【解決手段】この内燃機関の制御装置10は、ポート噴射弁と、筒内噴射弁と、吸気弁と、排気弁とを備える内燃機関を制御するものであり、内燃機関が均質燃焼領域で運転されるか否かを判定する燃焼判定部21と、前記内燃機関が均質燃焼領域で運転される場合、前記吸気弁と前記排気弁とのバルブオーバーラップにより、許容できない燃料吹き抜けが発生しているか否かを判定する燃料吹き抜け判定部22と、許容できない燃料吹き抜けが発生していると判定された場合には、ポート噴射弁からの燃料噴射を禁止するとともに、排気弁が閉じてから筒内噴射弁により燃料を噴射させる燃料噴射制御部23とを含んで構成される。
【選択図】 図5

Description

本発明は、少なくとも筒内噴射弁を備える内燃機関の制御に関するものであり、さらに詳しくは、吸気弁の開く時期と排気弁の閉じる時期とにオーバーラップが存在する場合に、燃料の吹き抜けを抑制できる内燃機関の制御装置及び内燃機関の制御方法に関する。
気筒内に直接燃料を噴射して点火する、いわゆる直噴の内燃機関は、圧縮行程中に直接燃料を噴射して、点火プラグ付近に燃料噴霧をとどめて着火しやすい混合気を形成し、その周りの空気層と分離、すなわち成層化する。この状態で点火プラグ付近の混合気に点火して燃焼させる、いわゆる成層燃焼の下で直噴の内燃機関を運転することにより、超希薄燃焼運転を実現できる。これにより、燃費を向上させるとともに、CO2の排出量を低減させることができる。
また、直噴の内燃機関は、吸入行程中に気筒内へ直接燃料を噴射して気筒内へ燃料を拡散させ、均質の混合気を形成して燃焼させる、いわゆる均質燃焼の下で運転することができる。均質燃焼領域では、吸入行程中に気筒内へ直接噴射した燃料の気化熱によって吸入空気をより冷却できるので、充填効率を高めることができる。これにより、直噴の内燃機関の均質燃焼領域における運転では高出力を得ることもできる。このような利点から、近年、直噴の内燃機関が注目されており、実用化されている。
特許文献1には、直噴の内燃機関に関する次のような技術が開示されている。これは、均質燃焼領域、かつ高回転、高負荷の運転領域において、排気行程の後半から気筒内へ燃料の噴射を開始するとともに、噴射された燃料が排気ポートへ到達するまでの間に排気排気ポートが閉じられている状態とするものである。
特開平11−101143号公報
ところで、一般に、レシプロ式の内燃機関では、体積効率の向上や燃焼ガスを効率よく掃気する等の観点から、吸気弁の開く時期と排気弁の閉じる時期とにオーバーラップを設ける場合がある。また、直噴の内燃機関を均質燃焼領域で運転する場合には、吸気行程で燃料を噴射する必要がある。均質燃焼領域で直噴の内燃機関を運転する際に、前記オーバーラップがあると、吸気管圧力と排気管圧力との圧力差に起因して、気筒内に噴射した燃料が排気通路へ吹き抜ける場合がある。特許文献1に開示された技術では、この燃料の吹き抜けを抑制することはできない。
そこで、この発明は、上記に鑑みてなされたものであって、吸気弁の開く時期と排気弁の閉じる時期とにオーバーラップが存在する場合においても、燃料吹き抜けを抑制できる内燃機関の制御装置及び内燃機関の制御方法を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するために、本発明に係る内燃機関の制御装置は、ポート噴射弁と、筒内噴射弁と、吸気弁と、排気弁とを備える内燃機関を制御するものであり、前記内燃機関が均質燃焼領域で運転されるか否かを判定する燃焼判定部と、均質燃焼領域で運転される場合、前記吸気弁と前記排気弁とのバルブオーバーラップにより、許容できない前記排気弁に抜ける燃料吹き抜けが発生しているか否かを判定する燃料吹き抜け判定部と、許容
できない前記排気弁に抜ける燃料吹き抜けが発生していると判定された場合には、前記ポート噴射弁からの燃料噴射を禁止するとともに、前記排気弁が閉じてから前記筒内噴射弁により燃料を噴射させる燃料噴射制御部と、を有することを特徴とする。
また、次の本発明に係る内燃機関の制御装置は、前記内燃機関の制御装置において、さらに、前記内燃機関は吸気圧力を検出する吸気圧力検出手段と、排気圧力を検出する排気圧力検出手段とを備えるとともに、前記燃料吹き抜け判定部は、前記吸気圧力検出手段により検出された吸気圧力と前記排気圧力検出手段により検出された排気圧力との差に基づいて、許容できない前記排気弁に抜ける燃料吹き抜けが発生しているか否かを判定することを特徴とする。
また、次の本発明に係る内燃機関の制御装置は、筒内噴射弁と、吸気弁と、排気弁と、吸気圧力を検出する吸気圧力検出手段と、排気圧力を検出する排気圧力検出手段とを備える内燃機関を制御するものであり、前記内燃機関が均質燃焼領域で運転されるか否かを判定する燃焼判定部と、均質燃焼領域で運転される場合、前記吸気圧力検出手段により検出された吸気圧力と前記排気圧力検出手段により検出された排気圧力との差に基づいて、前記吸気弁と前記排気弁とのバルブオーバーラップにより、許容できない前記排気弁に抜ける燃料吹き抜けが発生しているか否かを判定する燃料吹き抜け判定部と、許容できない前記排気弁に抜ける燃料吹き抜けが発生していると判定された場合には、前記ポート噴射弁からの燃料噴射を禁止するとともに、前記排気弁が閉じてから前記筒内噴射弁から燃料を噴射させる燃料噴射制御部と、を有することを特徴とする。
また、次の本発明に係る内燃機関の制御方法は、ポート噴射弁と、筒内噴射弁と、吸気弁と、排気弁とを備える内燃機関を制御するにあたり、前記内燃機関が均質燃焼領域で運転されるか否かを判定する手順と、均質燃焼領域で運転される場合、前記吸気弁と前記排気弁とのバルブオーバーラップにより、許容できない前記排気弁に抜ける燃料吹き抜けが発生しているか否かを判定する手順と、許容できない前記排気弁に抜ける燃料吹き抜けが発生していると判定された場合には、前記ポート噴射弁からの燃料噴射を禁止するとともに、前記排気弁が閉じてから前記筒内噴射弁により燃料を噴射する手順と、を含むことを特徴とする。
また、次の本発明に係る内燃機関の制御方法は、前記内燃機関の制御方法において、燃料吹き抜けが許容できない運転領域か否かを判定する手順においては、前記内燃機関の吸気圧力と排気圧力との差に基づいて、許容できない前記排気弁に抜ける燃料吹き抜けが発生しているか否かを判定することを特徴とする。
また、次の本発明に係る内燃機関の制御方法は、筒内噴射弁と、吸気弁と、排気弁とを備える内燃機関を制御するにあたり、前記内燃機関が均質燃焼領域で運転されるか否かを判定する手順と、均質燃焼領域で運転される場合、前記内燃機関の吸気圧力と排気圧力との差に基づいて、前記吸気弁と前記排気弁とのバルブオーバーラップにより、許容できない前記排気弁に抜ける燃料吹き抜けが発生しているか否かを判定する手順と、許容できない前記排気弁に抜ける燃料吹き抜けが発生していると判定された場合には、前記ポート噴射弁からの燃料噴射を禁止するとともに、前記排気弁が閉じてから前記筒内噴射弁から燃料を噴射する手順と、を含むことを特徴とする。
この発明に係る内燃機関の制御装置及び内燃機関の制御方法によれば、吸気弁の開く時期と排気弁の閉じる時期とにオーバーラップが存在する場合においても、燃料の吹き抜けを抑制できる。
以下、本発明の実施するための最良の形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施例の構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。また、本発明はレシプロ式の内燃機関に対して好適に適用でき、特に乗用車やバス、あるいはトラック等の車両に搭載される内燃機関に対して好ましい。
本発明に係る内燃機関の制御装置は、吸気通路に燃料を噴射するポート噴射弁と、気筒内に燃料を噴射する筒内噴射弁とを備える内燃機関の制御に用いられるものである。そして、実施例1の本発明に係る内燃機関の制御装置及び制御方法は、次の点に特徴がある。すなわち、均質燃焼領域の場合において、吸気弁の開く時期と排気弁の閉じる時期とのオーバーラップが発生する場合、ポート噴射弁による燃料噴射を禁止して筒内噴射弁により燃料を噴射させるとともに、排気弁が閉じる時期以降に筒内噴射弁から燃料を噴射させる。
図1は、本発明の実施例1に係る内燃機関の制御装置により内燃機関を制御する場合の一例を示す概念図である。内燃機関の制御装置10の制御対象である内燃機関1は、ガソリンを燃料としたレシプロ式の内燃機関であり、気筒1s内に燃料Fを噴射する筒内噴射弁2と、吸気通路4内に燃料を噴射するポート噴射弁3とを備える。このような構成により、この内燃機関1は、筒内噴射弁2により直接気筒1s内へ燃料Fを噴射する筒内噴射(直噴)が可能である。また、ポート噴射弁3による燃料噴射(ポート噴射)も可能であり、内燃機関1の運転条件に応じて筒内噴射とポート噴射とを切り替えて、あるいは同時に使用することができる。
吸気通路4から気筒1s内に導入される空気は、吸気弁42を通って気筒1s内へ導入されて、筒内噴射弁2から噴射される燃料Fと混合気を形成する。また、ポート噴射の場合は、ポート噴射弁3が吸気通路4内を通過する空気に燃料Fを噴射して混合気を形成し、この混合気が気筒1s内へ導入される。この混合気は、点火プラグ7で着火されて燃焼する。混合気の燃焼圧力はピストン5に伝えられ、ピストン5を往復運動させる。燃焼後の混合気は排ガスとなり、排気弁43を通って排気通路9へ排出される。ピストン5の往復運動はクランク軸6で回転運動に変換されて、内燃機関1の出力として取り出される。クランク軸6にはクランク角センサ41が取り付けられており、クランク角センサ41の出力をECU(Engine Control Unit)30が取得して、ピストン位置の検出や筒内噴射弁2に燃料を噴射させる時期の制御に使用する。
ECU30は、エアフローセンサ40、クランク角センサ41、アクセル開度センサ44、その他の各種センサ類からの出力を取得して、内燃機関1の運転を制御する。また、この実施例において、本発明に係る内燃機関の制御装置10はECU30に接続されており、本発明に係る内燃機関の制御方法を実現するにあたって、ECU30が備える内燃機関1の制御機能を利用できるように構成されている。
吸気通路4には、吸気圧力Pinを測定するため、吸気圧力検出手段の一例である吸気圧力センサ45が取り付けられており、排気通路9には、排気圧力Pexを測定するため、排気圧力検出手段の一例である排気圧力センサ46が取り付けられている。実施例1の本発明においては、吸気圧力センサ45で測定された吸気圧力Pin、及び排気圧力センサ46で測定された排気圧力Pexに基づいて、後述する燃料吹き抜けを判定する。
図2は、吸気弁及び排気弁の開閉時期と、吸気弁の開く時期と排気弁の閉じる時期とのオーバーラップを説明する概念図である。図3は、吸気弁の開く時期と排気弁の閉じる時
期とのオーバーラップ期間中における燃料吹き抜けを示す説明図である。図4は、吸気弁の開く時期と排気弁の閉じる時期とのオーバーラップ期間中における吸気脈動と排気脈動とを示す説明図である。図2に示すように、吸気弁42が吸気上死点前から開き始め、排気弁43は吸気上死点後に閉じるようにして、吸気弁の開く時期と排気弁の閉じる時期とにオーバーラップを設ける場合がある。このオーバーラップをバルブオーバーラップという。バルブオーバーラップは、気筒1s内へ吸入する空気の体積効率増加、燃焼ガスの効率よい掃気、バルブリフト量を確保するための作用角増加等を目的として設けられる。
ところで、図3に示すように、バルブオーバーラップが発生する場合は、吸気弁42と排気弁43とが同時に開いている。均質燃焼領域における運転で、ポート噴射弁3から燃料Fを噴射すると、図3に示すように、噴射した燃料Fが吸気弁42から排気弁43を抜けて排気通路9へ燃料Fが吹き抜ける(以下燃料吹き抜けという)場合がある。また、筒内噴射弁2により、バルブがオーバーラップする期間よりも前に燃料Fを噴射している場合も、燃料吹き抜けが発生する場合もある。なお、燃料Fのみならず、燃料Fと空気との混合気が燃料吹き抜ける場合もあるが、混合気中には燃料Fが含まれるので、このような場合も燃料Fが排気弁43を通って排気通路9へ燃料吹き抜けるといえる。前記燃料吹き抜けは、図4に示すような、バルブオーバーラップ期間に吸気圧力Pinが排気圧力Pexよりも高くなった場合に発生する。燃料吹き抜けが発生すると、燃焼に関与しない燃料が発生することになるので、燃料消費が増大してしまう。
そこで、本発明においては、バルブオーバーラップが発生する時期においては、均質燃焼領域であってもポート噴射弁3による燃料噴射を禁止して筒内噴射弁2により燃料を噴射させるとともに、排気弁43が閉じる時期以降に筒内噴射弁2から燃料を噴射させる。このような構成により、バルブオーバーラップに起因する燃料吹き抜けを極めて低減させることができるので、燃料消費を抑制することができる。
図5は、本発明の実施例に係る内燃機関の制御装置の構成を示す説明図である。図5を用いて、本発明の実施例に係る内燃機関の制御装置10の構成を説明する。内燃機関の制御装置10は、処理部10pと、記憶部10mとを含んで構成される。処理部10pは、さらに燃焼判定部21と、燃料吹き抜け判定部22と、燃料噴射制御部23とを含んで構成される。ここで、燃焼判定部21と、燃料吹き抜け判定部22と、燃料噴射制御部23とが、本発明に係る内燃機関の制御方法を実行する部分となる。
燃焼判定部21は、内燃機関1の負荷KLや機関回転数NE、あるいはアクセル開度等の運転条件から、内燃機関1の燃焼領域を、均質燃焼領域であるか成層燃焼領域であるかを判定する。燃料吹き抜け判定部22は、内燃機関1のバルブオーバーラップの期間に、許容できない燃料吹き抜けが発生するか否かを判定する。実施例1においては、吸気圧力と排気圧力とに基づいて燃料吹き抜けの発生を判定する。燃料噴射制御部23は、バルブオーバーラップの期間に燃料吹き抜けが発生すると判定された場合に、排気弁43が閉じてから筒内噴射弁2から燃料を噴射させる。
記憶部10mと、燃焼判定部21と、燃料吹き抜け判定部22と、燃料噴射制御部23とは、内燃機関の制御装置10の入出力ポート(I/O)29を介して接続される。これにより、記憶部10mと、燃焼判定部21と、燃料吹き抜け判定部22と、燃料噴射制御部23とは、それぞれ双方向でデータをやり取りできるように構成される。なお、装置構成上の必要に応じて片方向でデータを送受信するようにしてもよい。
この例では、吸気圧力センサ45と排気圧力センサ46とは、内燃機関の制御装置10が備える入出力ポート(I/O)29に接続されている。そして、処理部10pの燃料吹き抜け判定部22がこれらから測定値を取得して燃料吹き抜けを判定するように構成され
ている。なお、ECU30を介して、燃料吹き抜け判定部22が吸気圧力センサ45と排気圧力センサ46との測定値を取得するようにしてもよい。
内燃機関の制御装置10とECU30とは、内燃機関の制御装置10の入出力ポート(I/O)29を介して接続されており、両者間で相互にデータをやり取りすることができる。これにより、内燃機関の制御装置10はECU30が有するエンジン制御データを取得したり、ECUを介して内燃機関1の各種センサからの情報を取得したり、内燃機関の制御装置10の制御をECU30のエンジン制御ルーチンに割り込ませたりすることができる。また、本発明に係る内燃機関の制御装置10は、ECU30に組み込んでもよく、ECU30の機能の一部を利用することで、本発明に係る内燃機関の制御装置10の機能を実現してもよい。
記憶部10mには、本発明に係る内燃機関の制御方法の処理手順を含むコンピュータプログラムや、燃料吹き抜け判定値テーブル、燃料吹き抜け判定マップその他のデータマップ等が格納されている。ここで、記憶部10mは、RAM(Random Access Memory)のような揮発性のメモリ、フラッシュメモリ等の不揮発性のメモリ、あるいはこれらの組み合わせにより構成することができる。また、処理部10pは、メモリ及びCPUにより構成することができる。
上記コンピュータプログラムは、処理部10pやECU30にすでに記録されているコンピュータプログラムとの組み合わせによって、本発明に係る内燃機関の制御方法の処理手順を実現できるものであってもよい。この処理部10pは、前記コンピュータプログラムの代わりに専用のハードウェアを用いて、燃焼判定部21、燃料吹き抜け判定部22及び燃料噴射制御部23の機能を実現するものであってもよい。次に、この内燃機関の制御装置10を用いて、本発明の実施例に係る内燃機関の制御方法を実現する手順を説明する。なお、この説明にあたっては、適宜図1〜5を参照されたい。
図6は、実施例1の本発明に係る内燃機関の制御方法の手順を示すフローチャートである。本発明の実施例に係る内燃機関の制御方法を実現するにあたり、まず、ECU30が、内燃機関1の機関回転数NE、空燃比A/F、水温等を取得し、内燃機関1の負荷KL等を求め、内燃機関1に供給する全燃料噴射量TAUを算出する(ステップS101)。全燃料噴射量TAUは、例えば、f(KL、NE)×k1×k2で求めることができる。ここで、k1、k2は、暖機補正や加速増量補正等を実行するときに用いる補正値である。
次に、燃焼判定部21が、内燃機関1の負荷KLやアクセル開度等から均質燃焼領域であるか否かを判定する(ステップS102)。均質燃焼領域であると判定された場合(ステップS102;Yes)、燃料吹き抜け判定部22は、燃料吹き抜けが発生するか否かを判定する(ステップS103)。ここで、この燃料吹き抜け発生の判定手順について説明する。図7−1、図7−2は、実施例1の本発明による燃料吹き抜け発生の判定方法の説明図である。図8は、実施例1の本発明による燃料吹き抜け発生の判定手順を示すフローチャートである。
実施例1の本発明では、吸気圧力Pinと排気圧力Pexとに基づいて、燃料吹き抜けが発生するか否かを判定する。図7−1に示すように、バルブオーバーラップ領域において、排気圧力Pexよりも吸気圧力Pinの方が大きい場合、燃料吹き抜けが発生する場合がある。しかし、排気圧力Pexよりも吸気圧力Pinの方が大きい場合であってもその期間が短い場合には、燃料吹き抜けが発生しない場合もある。また、燃料吹き抜けが発生していても、それが許容できる範囲であれば燃料消費に与える影響は小さくなる。このため、実施例1の本発明においては、吸気圧力Pinと排気圧力Pexとの差分(Pin−Pex)をバルブオーバーラップ期間で積分した差圧積分値Aと、所定の燃料吹き抜け
判定値Bとを比較することにより、許容できない燃料吹き抜けが発生しているか否かを判定する。これにより、単に吸気圧力Pinと排気圧力Pexとの差分による場合と比較して、より正確に燃料吹き抜けの発生を判定できるので、許容できない燃料吹き抜け比較的容易に判定できる。
前記燃料吹き抜け判定値Bは、図7−2に示す燃料吹き抜け判定値テーブル50に示すように、機関回転数NEの関数であり、機関回転数NEの上昇とともに大きくなる。機関回転数NEが大きくなるとバルブオーバーラップの時間が短くなるので、燃料吹き抜けは発生しにくくなる。したがって、機関回転数NEの上昇に応じて燃料吹き抜け判定値Bも大きくする方が、より正確に燃料吹き抜けの発生を判定できる。なお、この燃料吹き抜け判定値テーブル50に記述されている吹き抜け判定値B(実線)は機関回転数NEに対して線形に変化するが、図7−2中の点線や一点鎖線で示すように非線形で変化する場合もある。燃料吹き抜け判定値Bは、予め実験やシミュレーションによって求めることができる。
燃料吹き抜けを判定するにあたり、燃料吹き抜け判定部22は、吸気圧力センサ45及び排気圧力センサ46から吸気圧力Pinと排気圧力Pexとを取得する(ステップS201)。そして、吸気圧力Pinと排気圧力Pexとから、現在の機関回転数NE1における差圧積分値A1(=∫(Pin−Pex))を算出する(ステップS202)。積分期間は、吸気弁42の開く時期IVOから排気弁43の閉じる時期EVCまでである。なお、短時間で吸気圧力Pin及び排気圧力Pexを計測する必要があるので、吸気圧力センサ45及び排気圧力センサ46は応答性能の高いものを用いることが好ましい。
次に、燃料吹き抜け判定部22は、記憶部10mに格納された燃料吹き抜け判定値テーブル50に現在の機関回転数NE1を与えて燃料吹き抜け判定値B1を取得する(ステップS203)。そして、燃料吹き抜け判定部22は、取得した燃料吹き抜け判定値B1と算出した差圧積分値A1とを比較する(ステップS204)。その結果、A1がB1よりも大きい場合には(ステップS204;Yes)、許容できない燃料吹き抜けが発生すると判定し(ステップS205)、A1がB1以下の場合には(ステップS204;No)許容できない燃料吹き抜けは発生しないと判定する(ステップS206)。
燃料吹き抜け判定部22が、許容できない燃料吹き抜けが発生すると判定した場合(ステップS103;Yes)、燃料噴射制御部23は、ポート噴射弁3からの燃料噴射を禁止し、筒内噴射弁2単独で燃料を噴射させるように制御する。このとき、ポート噴射弁3の燃料噴射量TP=0とし、筒内噴射弁2の燃料噴射量TD=TAUとする(ステップS104)。また、燃料噴射制御部23は、筒内噴射弁2の燃料噴射時期を、排気弁43が閉じてからの吸気行程に設定し、筒内噴射弁2はこの設定された噴射時期で気筒1s内へ燃料を噴射する(ステップS105)。このようにすることで、バルブオーバーラップに起因する燃料吹き抜けを抑制できるので、燃料消費を抑制できる。
図9−1、図9−2、図9−3は、筒内噴射弁2による燃料噴射時期を示す説明図である。機関回転数NEが低いとき(図9−1)には、筒内噴射弁2による燃料Fの噴射から点火までの時間を確保できる。このため、筒内噴射弁2の燃料噴射時期θを吸気下死点側として空気冷却の効果を十分に発揮させることが好ましい(図9−3)。このようにすれば、気筒1s内へ吸入する空気の充填効率を高くすることにより、内燃機関1のトルクを向上させることができる。一方、機関回転数NEが高いとき(図9−2)には、筒内噴射弁2による燃料Fの噴射から点火までの時間は、機関回転数NEが低いときよりも短くなる。このため、筒内噴射弁2の燃料噴射時期θを吸気上死点側として、燃料Fと空気とを十分に混合させてから点火することが好ましい(図9−3)。このようにすれば、燃料Fと空気とを十分に混合させることによって、内燃機関1のトルクを向上させることができ
る。したがって、図9−3に示すように、筒内噴射弁2による燃料噴射時期θは、機関回転数NEの上昇にしたがって吸気下死点側から吸気上死点側へ進角させるように制御することが好ましい。
燃料吹き抜け判定部22が、燃料吹き抜けが発生しないと判定した場合(ステップS103;No)燃料噴射制御部23は、ポート噴射弁3と筒内噴射弁2とで燃料を噴射させるように制御する。その際、燃料噴射制御部23は、ポート噴射弁3による燃料噴射割合と筒内噴射弁2による燃料噴射割合とを決定する。実施例1の本発明においては、燃料噴射制御部23は、筒内噴射弁2による燃料噴射割合dを求める。図10−1、図10−2は、筒内噴射弁による燃料噴射割合を決定する噴射割合マップを示す説明図である。
図10−1、図10−2に示すように、筒内噴射弁2の燃料噴射割合dは、負荷KLによって変更させることが好ましい。例えば、図10-1に示す噴射割合マップ51では、負荷KLの増加とともに燃料噴射割合dを低減させることによって、内燃機関1のエミッションを改善する。また、図10−2に示す噴射割合マップ52では、負荷KLの増加とともに燃料噴射割合dを増加させることによって、内燃機関1の出力を向上させる。このように、内燃機関1の仕様に応じて、より好ましい噴射割合マップを選択することができる。なお、噴射割合マップ51、52は、実験やシミュレーションにより予め求めることができる。また、噴射割合マップ51、52は線形(図10−1、図10−2中の実線)のみならず、図10−1、図10−2中の点線や一点鎖線で示すような非線形であってもよい。
燃料噴射制御部23は、記憶部10mに格納された噴射割合マップに負荷KLを与え、筒内噴射弁2の燃料噴射割合dを算出する(ステップS106)。次に、求めた筒内噴射弁2の燃料噴射割合dにより、ポート噴射弁3の燃料噴射量TPと筒内噴射弁2の燃料噴射量TDとを次のように決定する(ステップS107)。
P=(1−d)×TAU
D=d×TAU
そして、ポート噴射弁3と筒内噴射弁2とは、決定されたこの燃料噴射量で燃料を噴射する(ステップS108)。なお、均質燃焼領域においては、筒内噴射弁2は吸気行程で気筒1s内へ燃料を噴射する。
燃焼判定部21が、均質燃焼領域でないと判定した場合は(ステップS102;No)、成層燃焼領域であるので、筒内噴射弁2単独で全燃料噴射量TAUを圧縮行程で噴射する。このため、燃料噴射制御部23は、ポート噴射弁3の燃料噴射量TPを0とし、筒内噴射弁2の燃料噴射量TDをTAUとする(ステップS109)。そして、筒内噴射弁2は、圧縮行程において気筒1s内へ燃料を噴射する(ステップS110)。
(変形例)
図11は、実施例1の変形例に係る燃料吹き抜け判定マップを示す説明図である。上記実施例1では、燃料吹き抜けの判定に吸気圧力と排気圧力とを用いたが、実施例1の変形例では、予め準備した燃料吹き抜け判定マップ53を用いる点が異なる。燃料吹き抜け判定マップ53は、内燃機関の負荷KLと機関回転数NEとによって、燃料吹き抜けの発生する領域を判定するものである。燃料吹き抜け判定マップ53の斜線で示す負荷KL及び機関回転数NEの領域Dは、許容できない燃料吹き抜けが発生する領域である。この燃料吹き抜け判定マップ53は、予め実験やシミュレーションによって求め、記憶部10mに格納しておくことができる。
燃料吹き抜けの発生を判定するにあたっては、燃料吹き抜け判定部22が内燃機関1の負荷KLと機関回転数NEとを燃料吹き抜け判定マップ53に与え、当該負荷KLと当該
機関回転数NEとにおいて許容できない燃料吹き抜けが発生しているか否かを判定する。そして、許容できない燃料吹き抜けが発生している場合には、燃料噴射制御部23は、ポート噴射弁3からの燃料噴射を禁止し、筒内噴射弁2単独で燃料を噴射させるように制御する。以後の処理手順、及び燃料吹き抜けが発生していない場合の処理手順は実施例1と同様である。このように、燃料吹き抜け判定マップ53を使用することで、応答性能の高い吸気圧力センサ45及び排気圧力センサ46が不要になるので、内燃機関の制御装置10の製造コストを低減することができる。
以上、実施例1及びその変形例に係る本発明においては、均質燃焼領域においてバルブオーバーラップによる燃料吹き抜けを抑制して、内燃機関1の燃料消費を抑えることができる。また、吸気圧力と排気圧力との差の積分値を用いる場合には、燃料吹き抜けの発生を正確に判定することができる。また、予め用意した燃料吹き抜け判定マップを用いる場合には、応答性能の高い圧力センサ類が不要になるので、内燃機関の制御装置の製造コストを低減することができる。
実施例1に係る本発明では、ポート噴射弁3と筒内噴射弁2とを備える内燃機関1が適用対象であったが、実施例2に係る本発明では、筒内噴射弁2のみを備える内燃機関1aが適用対象である。その他は実施例1と同様なので共通する構成には同一の符号を付すとともに、その説明を省略する。次に、本発明の実施例2に係る内燃機関の制御方法を実現する手順を説明する。なお、本発明の実施例2に係る内燃機関の制御方法制御装置10は、実施例1の内燃機関の制御装置10により実現できる。
図12は、実施例2の本発明に係る内燃機関の制御装置を含む内燃機関の構成図である。図13は、実施例2の本発明に係る内燃機関の制御方法の手順を示すフローチャートである。実施例2に係る本発明では、吸気圧力Pin、及び排気圧力Pexに基づいて、燃料吹き抜けを判定する。このため、内燃機関1aの吸気通路4には、吸気圧力Pinを測定するため、吸気圧力検出手段の一例である吸気圧力センサ45が取り付けられている。また、排気通路9には、排気圧力Pexを測定するため、排気圧力検出手段の一例である排気圧力センサ46が取り付けられている。
本発明の実施例に係る内燃機関の制御方法を実現するにあたり、まず、ECU30が、内燃機関1の機関回転数NE、空燃比A/F、水温等を取得し、内燃機関の負荷KL等を求め、内燃機関1に供給する全燃料噴射量TAUを算出する(ステップS301)。全燃料噴射量TAUは、例えば、f(KL、NE)×k1×k2で求めることができる。ここで、k1、k2は、暖気補正や加速増量補正等を実行するときに用いる補正値である。
次に、燃焼判定部21が、内燃機関1の負荷KLやアクセル開度等から均質燃焼領域であるか否かを判定する(ステップS302)。均質燃焼領域であると判定された場合(ステップS302;Yes)、燃料吹き抜け判定部22は、許容できない燃料吹き抜けが発生するか否かを判定する(ステップS303)。許容できない燃料吹き抜けが発生するか否かを判定する手順は、実施例1で説明した方法と同様なので、説明を省略する。
燃料吹き抜け判定部22が、許容できない燃料吹き抜けが発生すると判定した場合(ステップS303;Yes)、燃料噴射制御部23は、排気弁43が閉じた後に筒内噴射弁2から全燃料噴射量TAUで燃料を噴射するように、筒内噴射弁2の燃料噴射時期を設定する。筒内噴射弁2はこの設定された噴射時期で気筒1s内へ燃料を噴射する(ステップS304)。なお、均質燃焼領域では、排気弁43が閉じてからの吸気行程で筒内噴射弁2から燃料を噴射する。このようにすることで、バルブオーバーラップに起因する燃料吹き抜けを抑制できるので、燃料消費を抑制できる。
燃料吹き抜け判定部22が、燃料吹き抜けが発生しないと判定した場合(ステップS303;No)、燃料噴射制御部23は、内燃機関1aの吸気行程で筒内噴射弁2から全燃料噴射量TAUで燃料を噴射させるように制御する(ステップS305)。筒内噴射弁2は、設定された燃料噴射時期で、気筒1s内へ燃料を噴射する。燃焼判定部21が、均質燃焼領域でないと判定した場合(ステップS302;No)は、成層燃焼領域であるので、筒内噴射弁2単独で全燃料噴射量TAUを圧縮行程で気筒1s内へ噴射する(ステップS306)。
以上、実施例2の本発明によれば、筒内噴射弁のみを備える内燃機関を均質燃焼領域で運転する場合においても、バルブオーバーラップによる燃料吹き抜けを抑制して、燃料消費を抑えることができる。また、吸気圧力と排気圧力との差の積分値を用いる場合には、燃料吹き抜けの発生を正確に判定することができる。
以上説明したように、本発明に係る内燃機関の制御装置及び制御方法は、少なくとも筒内噴射弁を備える内燃機関に適し、均質燃焼領域においてバルブオーバーラップに起因する燃料吹き抜けを抑制することに適している。
本発明の実施例1に係る内燃機関の制御装置により内燃機関を制御する場合の一例を示す概念図である。 吸気弁及び排気弁の開閉時期と、吸気弁の開く時期と排気弁の閉じる時期とのオーバーラップを説明する概念図である。 吸気弁の開く時期と排気弁の閉じる時期とのオーバーラップ期間中における燃料吹き抜けを示す説明図である。 吸気弁の開く時期と排気弁の閉じる時期とのオーバーラップ期間中における吸気脈動と排気脈動とを示す説明図である。 本発明の実施例に係る内燃機関の制御装置の構成を示す説明図である。 実施例1の本発明に係る内燃機関の制御方法の手順を示すフローチャートである。 実施例1の本発明による燃料吹き抜け発生の判定方法の説明図である。 実施例1の本発明による燃料吹き抜け発生の判定方法の説明図である。 実施例1の本発明による燃料吹き抜け発生の判定手順を示すフローチャートである。 筒内噴射弁2による燃料噴射時期を示す説明図である。 筒内噴射弁2による燃料噴射時期を示す説明図である。 筒内噴射弁2による燃料噴射時期を示す説明図である。 筒内噴射弁による燃料噴射割合を決定する噴射割合マップを示す説明図である。 筒内噴射弁による燃料噴射割合を決定する噴射割合マップを示す説明図である。 実施例1の変形例に係る燃料吹き抜け判定マップを示す説明図である。 実施例2の本発明に係る内燃機関の制御装置を含む内燃機関の構成図である。 実施例2の本発明に係る内燃機関の制御方法の手順を示すフローチャートである。
符号の説明
1、1a 内燃機関
1s 気筒
2 筒内噴射弁
3 ポート噴射弁
4 吸気通路
5 ピストン
9 排気通路
10 制御装置
10m 記憶部
10p 処理部
21 燃焼判定部
22 判定部
23 燃料噴射制御部
42 吸気弁
43 排気弁
45 吸気圧力センサ
46 排気圧力センサ

Claims (6)

  1. ポート噴射弁と、筒内噴射弁と、吸気弁と、排気弁とを備える内燃機関を制御するものであり、
    前記内燃機関が均質燃焼領域で運転されるか否かを判定する燃焼判定部と、
    均質燃焼領域で運転される場合、前記吸気弁と前記排気弁とのバルブオーバーラップにより、許容できない前記排気弁に抜ける燃料吹き抜けが発生しているか否かを判定する燃料吹き抜け判定部と、
    許容できない前記排気弁に抜ける燃料吹き抜けが発生していると判定された場合には、前記ポート噴射弁からの燃料噴射を禁止するとともに、前記排気弁が閉じてから前記筒内噴射弁により燃料を噴射させる燃料噴射制御部と、
    を有することを特徴とする内燃機関の制御装置。
  2. さらに、前記内燃機関は吸気圧力を検出する吸気圧力検出手段と、排気圧力を検出する排気圧力検出手段とを備えるとともに、
    前記燃料吹き抜け判定部は、前記吸気圧力検出手段により検出された吸気圧力と前記排気圧力検出手段により検出された排気圧力との差に基づいて、許容できない前記排気弁に抜ける燃料吹き抜けが発生しているか否かを判定することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
  3. 筒内噴射弁と、吸気弁と、排気弁と、吸気圧力を検出する吸気圧力検出手段と、排気圧力を検出する排気圧力検出手段とを備える内燃機関を制御するものであり、
    前記内燃機関が均質燃焼領域で運転されるか否かを判定する燃焼判定部と、
    均質燃焼領域で運転される場合、前記吸気圧力検出手段により検出された吸気圧力と前記排気圧力検出手段により検出された排気圧力との差に基づいて、前記吸気弁と前記排気弁とのバルブオーバーラップにより、許容できない前記排気弁に抜ける燃料吹き抜けが発生しているか否かを判定する燃料吹き抜け判定部と、
    許容できない前記排気弁に抜ける燃料吹き抜けが発生していると判定された場合には、前記ポート噴射弁からの燃料噴射を禁止するとともに、前記排気弁が閉じてから前記筒内噴射弁から燃料を噴射させる燃料噴射制御部と、
    を有することを特徴とする内燃機関の制御装置。
  4. ポート噴射弁と、筒内噴射弁と、吸気弁と、排気弁とを備える内燃機関を制御するにあたり、
    前記内燃機関が均質燃焼領域で運転されるか否かを判定する手順と、
    均質燃焼領域で運転される場合、前記吸気弁と前記排気弁とのバルブオーバーラップにより、許容できない前記排気弁に抜ける燃料吹き抜けが発生しているか否かを判定する手順と、
    許容できない前記排気弁に抜ける燃料吹き抜けが発生していると判定された場合には、前記ポート噴射弁からの燃料噴射を禁止するとともに、前記排気弁が閉じてから前記筒内噴射弁により燃料を噴射する手順と、
    を含むことを特徴とする内燃機関の制御方法。
  5. 燃料吹き抜けが許容できない運転領域か否かを判定する手順においては、
    前記内燃機関の吸気圧力と排気圧力との差に基づいて、許容できない前記排気弁に抜ける燃料吹き抜けが発生しているか否かを判定することを特徴とする請求項4に記載の内燃機関の制御方法。
  6. 筒内噴射弁と、吸気弁と、排気弁とを備える内燃機関を制御するにあたり、
    前記内燃機関が均質燃焼領域で運転されるか否かを判定する手順と、
    均質燃焼領域で運転される場合、前記内燃機関の吸気圧力と排気圧力との差に基づいて、前記吸気弁と前記排気弁とのバルブオーバーラップにより、許容できない前記排気弁に抜ける燃料吹き抜けが発生しているか否かを判定する手順と、
    許容できない前記排気弁に抜ける燃料吹き抜けが発生していると判定された場合には、前記ポート噴射弁からの燃料噴射を禁止するとともに、前記排気弁が閉じてから前記筒内噴射弁から燃料を噴射する手順と、
    を含むことを特徴とする内燃機関の制御方法。
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