JP2005131102A - 直交検波方法および装置並びにmri装置 - Google Patents

直交検波方法および装置並びにmri装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 不要な周波数成分が生じない直交検波方法および装置、並びにそのような直交検波装置を備えたMRI装置を実現する。
【解決手段】 アナログの入力信号をディジタルの信号f1(t)に変換し、信号f1(t)をサンプリング時間τだけ遅延して信号f2(t)を形成し、基準周波数をω0として、
【数14】
Figure 2005131102

により直交検波のI,Q成分をそれぞれ求める。上式に基づく信号処理は、遅延手段(402−406)、乗算手段(502−512)および減算手段(602,604)からなる回路によって行われる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、直交検波方法および装置並びにMRI(Magnetic Resonance Imaging)装置に関し、特に、高周波入力信号を低周波信号に変換する直交検波方法および装置、並びに、そのような直交検波装置を備えたMRI装置に関する。
MRI装置では、RF(radio frequency)信号として受信した磁気共鳴信号を基準信号で直交検波してベースバンド(base band)信号とし、このベースバンドの信号に基づいて画像再構成が行われる。直交検波ではベースバンド信号の他に基準信号の2倍の中心周波数を持つ信号が得られるが、この信号は不要なのでフィルタ(filter)によって除去される(例えば、非特許文献1参照)。
核磁気共鳴医学研究会編、「NMR医学 基礎と臨床」、第3版、丸善株式会社、昭和62年11月20日、p.106−108
基準信号の周波数はRF信号の中心周波数に対応させるので、RF信号の中心周波数が代わればそれに応じて変える必要があり、それに伴って不要成分除去用のフィルタも変更しなければならない。
そこで、本発明の課題は、不要な周波数成分が生じない直交検波方法および装置、並びにそのような直交検波装置を備えたMRI装置を実現することである。
(1)上記の課題を解決するためのひとつの観点での発明は、アナログの入力信号をディジタルの信号f1(t)に変換し、信号f1(t)をサンプリング時間τだけ遅延して信号f2(t)を形成し、基準周波数をω0として、
Figure 2005131102
により直交検波のI,Q成分をそれぞれ求める、ことを特徴とする直交検波方法である。
(2)上記の課題を解決するための他の観点での発明は、アナログの入力信号をディジタルの信号f1(t)に変換するアナログ・ディジタル変換手段と、信号f1(t)をサンプリング時間τだけ遅延して信号f2(t)を形成する第1の遅延手段と、基準信号sinω0tをサンプリング時間τだけ遅延して遅延基準信号sinω0(t−τ)を形成する第2の遅延手段と、基準信号cosω0tをサンプリング時間τだけ遅延して遅延基準信号cosω0(t−τ)を形成する第3の遅延手段と、信号f2(t)と基準信号sinω0tを乗算する第1の乗算手段と、信号f1(t)と遅延基準信号sinω0(t−τ)を乗算する第2の乗算手段と、信号f2(t)と基準信号cosω0tを乗算する第3の乗算手段と、信号f1(t)と遅延基準信号cosω0(t−τ)を乗算する第4の乗算手段と、前記第1の乗算手段の出力信号と前記第2の乗算手段の出力信号の差を求める第1の減算手段と、前記第3の乗算手段の出力信号と前記第4の乗算手段の出力信号の差を求める第2の減算手段と、前記第1の減算手段の出力信号に予め定められた係数を乗算する第5の乗算手段と、前記第2の減算手段の出力信号に予め定められた係数を乗算する第6の乗算手段と、を具備することを特徴とする直交検波装置である。
(3)上記の課題を解決するための他の観点での発明は、マグネットシステムにより静磁場、勾配磁場および高周波磁場を対象に印加して得られる磁気共鳴信号を直交検波装置で直交検波し、直交検波後の信号に基づいて画像を再構成するMRI装置であって、前記直交検波装置は、アナログの入力信号をディジタルの信号f1(t)に変換するアナログ・ディジタル変換手段と、信号f1(t)をサンプリング時間τだけ遅延して信号f2(t)を形成する第1の遅延手段と、基準信号sinω0tをサンプリング時間τだけ遅延して遅延基準信号sinω0(t−τ)を形成する第2の遅延手段と、基準信号cosω0tをサンプリング時間τだけ遅延して遅延基準信号cosω0(t−τ)を形成する第3の遅延手段と、信号f2(t)と基準信号sinω0tを乗算する第1の乗算手段と、信号f1(t)と遅延基準信号sinω0(t−τ)を乗算する第2の乗算手段と、信号f2(t)と基準信号cosω0tを乗算する第3の乗算手段と、信号f1(t)と遅延基準信号cosω0(t−τ)を乗算する第4の乗算手段と、前記第1の乗算手段の出力信号と前記第2の乗算手段の出力信号の差を求める第1の減算手段と、前記第3の乗算手段の出力信号と前記第4の乗算手段の出力信号の差を求める第2の減算手段と、前記第1の減算手段の出力信号に予め定められた係数を乗算する第5の乗算手段と、前記第2の減算手段の出力信号に予め定められた係数を乗算する第6の乗算手段と、を具備することを特徴とするMRI装置である。
前記係数は1/sinω0τであることが、基準信号の周波数に応じて出力信号の振幅を適正化する点で好ましい。前記第1ないし第3の遅延手段、前記第1ないし第6の乗算手段および前記第1,第2の減算手段は全体としてDSPで構成されることが、汎用性に富む点で好ましい。
前記第1ないし第3の遅延手段、前記第1ないし第6の乗算手段および前記第1,第2の減算手段は全体としてFPGAで構成されることが、融通性に富む点で好ましい。前記第1ないし第3の遅延手段、前記第1ないし第6の乗算手段および前記第1,第2の減算手段は全体としてASICで構成されることが、冗長性がない点で好ましい。
前記第1ないし第3の遅延手段、前記第1ないし第6の乗算手段および前記第1,第2の減算手段は周波数が1/τのクロックで動作することが、同期的に動作する点で好ましい。前記第1ないし第6の乗算手段および前記第1,第2の減算手段はパイプライン動作を行うことが、非同期動作が可能な点で好ましい。
上記(1)に記載のひとつの観点での発明では、アナログの入力信号をディジタルの信号f1(t)に変換し、信号f1(t)をサンプリング時間τだけ遅延して信号f2(t)を形成し、基準周波数をω0として、
Figure 2005131102
により直交検波のI,Q成分をそれぞれ求めるので、不要な周波数成分は発生しない。
上記(2)または(3)に記載の他の観点での発明では、第1ないし第3の遅延手段、第1ないし第6の乗算手段および第1,第2の減算手段からなる構成により、上式に基づく信号処理が行われるので、出力信号に不要な周波数成分は含まれない。
以下、図面を参照して発明を実施するための最良の形態を詳細に説明する。なお、本発明は、発明を実施するための最良の形態に限定されるものではない。図1に、MRI装置のブロック(block)図を示す。本装置は発明を実施するための最良の形態の一例である。本装置の構成によって、MRI装置に関する本発明を実施するための最良の形態の一例が示される。
同図に示すように、本装置はマグネットシステム(magnet system)10を有する。マグネットシステム10は主磁場マグネット部102、勾配コイル部104およびRFコイル部106を有する。マグネットシステム10は内部に撮影空間を有し、この撮影空間に撮影の対象が搬入および搬出される。
主磁場マグネット部102は撮影空間に静磁場を形成する。主磁場マグネット部102は例えば超伝導電磁石を用いて構成される。なお、それに限らず常伝導電磁石あるいは永久磁石等を用いて構成してもよい。
勾配コイル部104は、互いに垂直な3軸すなわちスライス(slice)軸、位相軸および周波数軸の方向において、それぞれ静磁場強度に勾配を持たせるための3つの勾配磁場を生じる。このような勾配磁場の発生を可能にするために、勾配コイル部104は3系統の勾配コイルを有する。
RFコイル部106は静磁場空間に対象の体内のスピン(spin)を励起するためのRF磁場を形成する。RF磁場の形成をRFパルスの送信ともいう。励起されたスピンが生じる電磁波すなわち磁気共鳴信号はRFコイル部106によって検出される。磁気共鳴信号はRF信号である。
磁気共鳴信号は、周波数ドメイン(domain)すなわちフーリエ(Fourier)空間の信号となる。位相軸方向および周波数軸方向の勾配により、磁気共鳴信号のエンコード(encode)を2軸で行うので、磁気共鳴信号は2次元フーリエ空間における信号として得られる。2次元フーリエ空間はkスペース(k−space)とも呼ばれる。
勾配コイル部104には勾配駆動部20が接続されている。勾配駆動部20は勾配コイル部104に駆動信号を与えて勾配磁場を発生させる。勾配駆動部20は、勾配コイル部104における3系統の勾配コイルに対応して3系統の駆動回路を有する。
RFコイル部106には送受信部30が接続されている。送受信部30はRFコイル部106に駆動信号を与えてRFパルスを送信する。送受信部30は、また、RFコイル部106の検出信号を受信する。受信信号は、送受信部30内で後述のようにディジタル(digital)信号に変換されるとともに直交検波回路で直交検波され、ディジタルのベースバンド信号としてコンピュータ(computer)40に入力される。
コンピュータ40は、送受信部30から入力したデータをメモリ(memory)に記憶する。メモリ内にはデータ空間が形成される。このデータ空間はkスペースに対応する。コンピュータ40は、kスペースのデータを2次元逆フ−リエ変換することにより画像を再構成する。コンピュータ40は、また、勾配駆動部20および送受信部30を制御して撮影を遂行する。
コンピュータ40には表示部50および操作部60が接続されている。表示部50はグラフィックディスプレー(graphic display)等で構成される。操作部60はポインティングデバイス(pointing device)を備えたキーボード(keyboard)等で構成される。
表示部50はコンピュータ40から出力される再構成画像および各種の情報を表示する。操作部60は使用者によって操作され、各種の指令や情報等をコンピュータ40に入力する。使用者は表示部50および操作部60を通じてインタラクティブ(interactive)に本装置を操作する。
図2に直交検波回路の一例のブロック図を示す。直交検波回路は送受信部30の一部をなす。本回路は発明を実施するための最良の形態の一例である。本回路の構成によって、直交検波装置に関する本発明を実施するための最良の形態の一例が示される。本回路の動作によって、直交検波方法に関する本発明を実施するための最良の形態の一例が示される。
同図に示すように、本回路はAD変換器(analog−to−digital converter)302、データバッファ(data buffer)402,404,406、乗算器502,504,506,508,510,512、および、減算器602,604を有する。
AD変換器302により、アナログの入力信号がディジタルの信号f1(t)に変換される。入力信号はRFコイル部106から受信したRF信号である。AD変換器302のサンプリング(sampling)周期はτである。AD変換器302は本発明におけるアナログ・ディジタル変換手段の一例である。
信号f1(t)からバッファ402を経て信号f2(t)が出力される。信号f2(t)は信号f1(t)をτだけ遅延させたものである。バッファ402は遅延時間がτの遅延器として機能する。バッファ402は本発明における第1の遅延手段の一例である。
信号f2(t)は乗算器502で基準信号sinω0tと乗算される。信号f1(t)は乗算器504で遅延基準信号sinω0(t−τ)と乗算される。遅延基準信号sinω0(t−τ)は基準信号sinω0tをバッファ404でτだけ遅延させたものである。
乗算器502は本発明における第1の乗算手段の一例である。乗算器504は本発明における第2の乗算手段の一例である。バッファ404本発明における第2の遅延手段の一例である。
乗算器502,504の出力信号について減算器602で差が求められる。この差信号に乗算器510で係数1/sinω0τが乗算される。係数を1/sinω0τとするのは、基準信号の周波数に応じて出力信号の振幅を適正化する点で好ましい。乗算する係数は適宜の一定値であってもよい。乗算結果の信号は直交検波信号のI成分として出力される。減算器602は本発明における第1の減算手段の一例である。乗算器510は本発明における第5乗算手段の一例である。
信号f2(t)は乗算器506基準信号cosω0tと乗算される。信号f1(t)は乗算器508遅延基準信号cosω0(t−τ)と乗算される。遅延基準信号cosω0(t−τ)は基準信号cosω0tをバッファ406でτだけ遅延させたものである。
乗算器506は本発明における第3の乗算手段の一例である。乗算器508は本発明における第4の乗算手段の一例である。バッファ406本発明における第3の遅延手段の一例である。
乗算器506,508の出力信号について減算器604で差が求められる。この差信号に乗算器512で係数1/sinω0τが乗算される。係数を1/sinω0τとするのは、基準信号の周波数に応じて出力信号の振幅を適正化する点で好ましい。乗算する係数は適宜の一定値であってもよい。乗算結果の信号は直交検波信号のQ成分として出力される。減算器604は本発明における第2の減算手段の一例である。乗算器512は本発明における第6乗算手段の一例である。
このようなデータ処理によって得られるI,Q成分は次式で表される信号となる。
Figure 2005131102
基準信号の周波数ω0をRF信号の中心周波数に一致させたとき、これらI,Q成分は後述の理由によりいずれもベースバンド信号となり、かつ、周波数が2ω0の信号を含まないものとなる。したがって、周波数が2ω0の信号を除去するためのフィルタは不要である。このため、RF信号の中心周波数の変化に合わせて基準信号の周波数を変えた場合でも、そのまま対応することができる。
なお、この直交検波回路は、ベースバンドに限らず任意の周波数帯域に帯域変換する用途に使用することができる。その場合も、入力信号の中心周波数と基準信号の周波数の差の周波数成分のみが得られ和の周波数成分が発生しないので、不要成分を除去するためのフィルタは不要である。
本回路は、AD変換器302を除き全体を例えばDSP(Digital Signal Processor)によって構成される。これによって汎用性に富んだ直交検波回路を得ることができる。あるいは、FPGA(Field Programable Gate Array)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)で構成してもよい。これによって、それぞれ融通性に富む直交検波回路または冗長性のない直交検波回路を得ることができる。なお、適宜のディスクリート(discrete)部品で構成してもよいのはいうまでもない。
本回路は1/τの周波数のクロック(clock)で動作する。これによって、回路各部の動作を同期させることができる。あるいはパイプライン(pipe line)動作で行うようにしてもよい。これによって非同期動作が可能となる。
I,Qが成分ベースバンド信号だけとなる理由を説明する。信号f1(t)は次式で表される。
Figure 2005131102
信号f2(t)は次式で表される。
Figure 2005131102
ここで、サンプリング周期τによって定まる周波数帯域幅よりも信号f1(t)の周波数帯域幅2ω1が十分狭いときは、ω−ω1からω+ω1までの帯域では、
Figure 2005131102
という近似が成立するので、
Figure 2005131102
となる。
そこで、下記の式で表される信号g1(t)を考える。ここでjは虚数単位である。
Figure 2005131102
上記のように、信号g1(t)は周波数がωの信号の複素数表示となる。このような信号は
Figure 2005131102
で表される信号を基準信号として直交検波することにより、ベースバンドだけの信号となる。この事実は周知である。
このような基準信号を信号g1(t)と乗算したものは下記のようになる。
Figure 2005131102
上記のように、実数分が
Figure 2005131102
となり、虚数分が
Figure 2005131102
となる。これらI,Qは図2に示した直交検波回路の出力信号に他ならない。
MRI装置のブロック図である。 直交検波回路のブロック図である。
符号の説明
10 マグネットシステム
102 主磁場マグネット部
103 勾配コイル部
104 RFコイル部
20 勾配駆動部
30 送受信部
40 コンピュータ
50 表示部
60 操作部
302 AD変換器
402−406 バッファ
502−512 乗算器
602,604 減算器

Claims (16)

  1. アナログの入力信号をディジタルの信号f1(t)に変換し、
    信号f1(t)をサンプリング時間τだけ遅延して信号f2(t)を形成し、
    基準周波数をω0として、
    Figure 2005131102
    により直交検波のI,Q成分をそれぞれ求める、
    ことを特徴とする直交検波方法。
  2. アナログの入力信号をディジタルの信号f1(t)に変換するアナログ・ディジタル変換手段と、
    信号f1(t)をサンプリング時間τだけ遅延して信号f2(t)を形成する第1の遅延手段と、
    基準信号sinω0tをサンプリング時間τだけ遅延して遅延基準信号sinω0(t−τ)を形成する第2の遅延手段と、
    基準信号cosω0tをサンプリング時間τだけ遅延して遅延基準信号cosω0(t−τ)を形成する第3の遅延手段と、
    信号f2(t)と基準信号sinω0tを乗算する第1の乗算手段と、
    信号f1(t)と遅延基準信号sinω0(t−τ)を乗算する第2の乗算手段と、
    信号f2(t)と基準信号cosω0tを乗算する第3の乗算手段と、
    信号f1(t)と遅延基準信号cosω0(t−τ)を乗算する第4の乗算手段と、
    前記第1の乗算手段の出力信号と前記第2の乗算手段の出力信号の差を求める第1の減算手段と、
    前記第3の乗算手段の出力信号と前記第4の乗算手段の出力信号の差を求める第2の減算手段と、
    前記第1の減算手段の出力信号に予め定められた係数を乗算する第5の乗算手段と、
    前記第2の減算手段の出力信号に予め定められた係数を乗算する第6の乗算手段と、
    を具備することを特徴とする直交検波装置。
  3. 前記係数は1/sinω0τである、
    ことを特徴とする請求項2に記載の直交検波装置。
  4. 前記第1ないし第3の遅延手段、前記第1ないし第6の乗算手段および前記第1,第2の減算手段は全体としてDSPで構成される、
    ことを特徴とする請求項2または請求項3に記載の直交検波装置。
  5. 前記第1ないし第3の遅延手段、前記第1ないし第6の乗算手段および前記第1,第2の減算手段は全体としてFPGAで構成される、
    ことを特徴とする請求項2または請求項3に記載の直交検波装置。
  6. 前記第1ないし第3の遅延手段、前記第1ないし第6の乗算手段および前記第1,第2の減算手段は全体としてASICで構成される、
    ことを特徴とする請求項2または請求項3に記載の直交検波装置。
  7. 前記第1ないし第3の遅延手段、前記第1ないし第6の乗算手段および前記第1,第2の減算手段は周波数が1/τのクロックで動作する、
    ことを特徴とする請求項2ないし請求項6のうちのいずれか1つに記載の直交検波装置。
  8. 前記第1ないし第6の乗算手段および前記第1,第2の減算手段はパイプライン動作を行う、
    ことを特徴とする請求項2ないし請求項6のうちのいずれか1つに記載の直交検波装置。
  9. 前記入力信号はRF信号である、
    ことを特徴とする請求項2ないし請求項8のうちのいずれか1つに記載の直交検波装置。
  10. マグネットシステムにより静磁場、勾配磁場および高周波磁場を対象に印加して得られる磁気共鳴信号を直交検波装置で直交検波し、直交検波後の信号に基づいて画像を再構成するMRI装置であって、
    前記直交検波装置は、
    アナログの入力信号をディジタルの信号f1(t)に変換するアナログ・ディジタル変換手段と、
    信号f1(t)をサンプリング時間τだけ遅延して信号f2(t)を形成する第1の遅延手段と、
    基準信号sinω0tをサンプリング時間τだけ遅延して遅延基準信号sinω0(t−τ)を形成する第2の遅延手段と、
    基準信号cosω0tをサンプリング時間τだけ遅延して遅延基準信号cosω0(t−τ)を形成する第3の遅延手段と、
    信号f2(t)と基準信号sinω0tを乗算する第1の乗算手段と、
    信号f1(t)と遅延基準信号sinω0(t−τ)を乗算する第2の乗算手段と、
    信号f2(t)と基準信号cosω0tを乗算する第3の乗算手段と、
    信号f1(t)と遅延基準信号cosω0(t−τ)を乗算する第4の乗算手段と、
    前記第1の乗算手段の出力信号と前記第2の乗算手段の出力信号の差を求める第1の減算手段と、
    前記第3の乗算手段の出力信号と前記第4の乗算手段の出力信号の差を求める第2の減算手段と、
    前記第1の減算手段の出力信号に予め定められた係数を乗算する第5の乗算手段と、
    前記第2の減算手段の出力信号に予め定められた係数を乗算する第6の乗算手段と、
    を具備することを特徴とするMRI装置。
  11. 前記係数は1/sinω0τである、
    ことを特徴とする請求項10に記載のMRI装置。
  12. 前記第1ないし第3の遅延手段、前記第1ないし第6の乗算手段および前記第1,第2の減算手段は全体としてDSPで構成される、
    ことを特徴とする請求項10または請求項11に記載のMRI装置。
  13. 前記第1ないし第3の遅延手段、前記第1ないし第6の乗算手段および前記第1,第2の減算手段は全体としてFPGAで構成される、
    ことを特徴とする請求項10または請求項11に記載のMRI装置。
  14. 前記第1ないし第3の遅延手段、前記第1ないし第6の乗算手段および前記第1,第2の減算手段は全体としてASICで構成される、
    ことを特徴とする請求項10または請求項11に記載のMRI装置。
  15. 前記第1ないし第3の遅延手段、前記第1ないし第6の乗算手段および前記第1,第2の減算手段は周波数が1/τのクロックで動作する、
    ことを特徴とする請求項10ないし請求項14のうちのいずれか1つに記載のMRI装置。
  16. 前記第1ないし第6の乗算手段および前記第1,第2の減算手段はパイプライン動作を行う、
    ことを特徴とする請求項10ないし請求項14のうちのいずれか1つに記載のMRI装置。
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