JP2005130556A - 直流電動機およびそれを用いた電動車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】
電機子のスロット内にコイルが備えられたタイプの直流電動機において、径方向電磁加振力と周方向電磁加振力の両方について加振力を低減でき、振動を低減できる直流電動機およびそれを用いた電動車両を提供することにある。
【解決手段】
ヨーク10の内周には、界磁鉄心30S1が固定されている。界磁鉄心30S1の内周側には、電機子鉄心30R2が配置されている。電機子鉄心30R2のスロット30R4内には、電機子コイル30R3が収納されている。ここで、スロット30R4の数Nと界磁鉄心30S1の磁極の極対数Pの間に、N=2P・n+P(nは正の整数)の関係をを有するとともに、界磁鉄心30S1の磁極を4極以上としている。
【選択図】 図2

Description

本発明は、直流電動機およびそれを用いた電動車両に係り、特に、振動・騒音の低減に好適な直流電動機およびそれを用いた電動車両に関する。
従来の直流電動機としては、例えば、実公昭63−11894号公報に記載のように、小型直流電動機において、界磁石(永久磁石)を4個とし、整流子の整流子片及び変化磁極数3個とした場合では半径方向力が不釣合い力として残るが、整流子片及び変化磁極数を6個にすることにより、径方向吸引力を0にでき、騒音を14dB低減できることが知られている。
実公昭63−11894号公報
一般に、直流電動機の運転時に、それが搭載されている機器や構造物の振動・騒音が大きくなり問題となる場合がある。加振源である直流電動機の電磁加振力を低減する工夫が従来から試みられているが、実公昭63−11894号公報に記載のものでは、並進変位に関する電磁力の変動成分(以下、「径方向電磁加振力」と呼ぶ)について効果はあるものの、回転に関する電磁力の変動成分(以下、「周方向電磁加振力」と称する)については不明である。また、実公昭63−11894号公報に記載のものでは、電機子のスロット内にコイルが備えられたタイプの直流電動機については開示していないものである。すなわち、従来のスロット内にコイルが備えられたタイプの直流電動機においては、径方向電磁加振力と、周方向電磁加振力の両方について加振力を低減できず、振動が多くなるという問題があった。
本発明の目的は、電機子のスロット内にコイルが備えられたタイプの直流電動機において、径方向電磁加振力と周方向電磁加振力の両方について加振力を低減でき、振動を低減できる直流電動機およびそれを用いた電動車両を提供することにある。
(1)上記目的を達成するために、本発明は、界磁の磁極と、この磁極に対向して回転可能に配置されるとともに、電機子コイルを収納するスロットを有する電機子とを有する直流電動機において、前記スロットの数Nと前記磁極の極対数Pの間に、N=2P・n+P(nは正の整数)の関係をを有するとともに、前記磁極を4極以上としたものである。
かかる構成により、径方向電磁加振力と周方向電磁加振力の両方について加振力を低減でき、振動を低減できるものとなる。
(2)また、上記目的を達成するために、本発明は、界磁の磁極と、この磁極に対向して回転可能に配置されるとともに、電機子コイルを収納するスロットを有する電機子とを有する直流電動機を駆動源として用いた電動車両において、前記スロット数Nと前記磁極の極対数Pの間に、N=2P・n+P(nは正の整数)の関係をを有するとともに、前記の磁極を4極以上としたものである。
かかる構成により、径方向電磁加振力と周方向電磁加振力の両方について加振力を低減でき、振動を低減でき、騒音を低減できるものとなる。
本発明によれば、電機子のスロット内にコイルが備えられたタイプの直流電動機において、径方向電磁加振力と周方向電磁加振力の両方について加振力を低減でき、振動を低減できる。
以下、図1〜図7を用いて、本発明の一実施形態による直流電動機の構成について説明する。
最初に、図1および図2を用いて、本実施形態による直流電動機30の全体構成について説明する。
図1は、本発明の一実施形態による直流電動機の断面図である。図2は、図1の回転軸に直交する方向の断面図である。
図1および図2に示すように、円筒形状のヨーク30Yの内周には、界磁鉄心30S1が固定されている。界磁鉄心30S1には、界磁コイル30S2が巻回されている。界磁コイル30S2に通電することにより、界磁鉄心30S1が励磁する。界磁鉄心30S1と界磁コイル30S2とにより、固定子が構成される。
界磁鉄心30S1の内周側には、界磁鉄心30S1と所定のギャップGを介して、電機子(ローター)が配置されている。電機子は、シャフト30R1に固定された電機子鉄心30R2と、電機子鉄心30R2の回転軸方向に形成された複数のスロット30R4に収納された電機子コイル30R3と、シャフト30R1の一端側に固定された整流子(コンミテータ)30R5とから構成されている。
整流子30R5には、スロット30R4の数と同じ数の整流子片が配置されている。整流子30R5には、ブラシ3030Cが接触し、外部から電機子コイル30R2に直流電力が供給される。
シャフト30R1は、ヨーク30Yに取り付けられたフロントブラケット30BFとリアブラケット30BRにそれぞれ保持された2個の軸受30B1,30B2により回転可能に支承されている。
界磁鉄心30S1が励磁されて発生する磁束は、電機子鉄心30R2とのギャップGを通り、電機子コイル30R3に周方向の力を作用させ、シャフト30R1および軸受30B1,30B2により電機子鉄心30R2を回転させる。
本実施形態においては、スロット数Nと極対数Pの間に、以下の式(1)の関係を有している。
N=2P・n+P …(1)

ここで、nは正の整数である。スロット数Nは、極対数Pにより、奇数或いは偶数となる。
図2に示す例では、4個の界磁鉄心30S1を備えているため、極対数Pは「2」である。従って、n=10とすると、スロット30R4の数Nは、式(1)から「42」となる。このように、式(1)の関係を備える理由について、図3〜図6を用いて以下に説明する。
次に、図3〜図6を用いて、本実施形態による直流電動機における径方向電磁加振力と周方向電磁加振力とについて説明する。
図3〜図6は、本発明の一実施形態による直流電動機における径方向電磁加振力と周方向電磁加振力の説明図である。
界磁の磁極による磁束と電機子のスロット中のコイルの電流により周方向の力を生じさせて回転トルクを得る際、極により生ずる磁束へのスロットの出入りにより、周方向の力の変動が生ずる。スロットの極への入りの位相が180°ずれると、力の変動も180°ずれる。
極による磁束へのスロットの出入りの際生ずる電磁力の回転角あるいは時間に関する波形が、出入りでほぼ同じとすると、隣合う極において、スロットとの位相関係が180°ずれるようにすれば、変動の周方向電磁加振力は、図3および図4(A)に示すように、相殺される。すなわち、図3において、横軸は角度を示し、縦軸は電磁力を示している。図中、実線は第1極(例えば、界磁鉄心30S1A)によって発生する電磁力を示し、四角は第2極(例えば、界磁鉄心30S1B)によって発生する電磁力を示している。また、三角は第3極(例えば、界磁鉄心30S1C)によって発生する電磁力を示し、点線は第4極(例えば、界磁鉄心30S1D)によって発生する電磁力を示している。ここで、第1極によって発生する電磁力F1と第2極によって発生する電磁力F2が、発生する方向(図3の電磁力の正負)が反対で、絶対値が同じであれば、相殺される。したがって、図4(A)に示す電磁力F1と電磁力F2は相殺される。また、第3極によって発生する電磁力F3と第4極によって発生する電磁力F4が、発生する方向が反対で、絶対値が同じであれば、相殺される。したがって、図4(A)に示す電磁力F3と電磁力F4は相殺される。以上のようにして、変動の周方向電磁加振力は、相殺される。
さらに、図3(B)に示すように、電磁力F1と電磁力F2によって発生する径方向電磁力をF21rとして、電磁力F3と電磁力F4によって発生する径方向電磁力をF34rとすると、径方向電磁力F21rとF34rは、絶対値が等しく方向が反対方向であるため、相殺されるため、電機子全体では釣合って、合力は0となる。
スロットとの位相関係が180°ずれるということは、図5に示すように、隣り合う極30S1A,30S1Bにおいて、例えば、極30S1Aの一方の端部において、磁束の中心が、i番目のスロットSiの中心を横切る時、隣り合う極30S1Bにおいて、同じ方向の端部において磁束の中心が、j番目とj+1番目の2つのスロットSj,sj+1の丁度中央を横切る関係にあればよいものである。すなわち、図5に示したように、スロットとの位相関係が180°ずれるということは、極が1つずれると、スロットが1/2ピッチ(1/2個)ずれることである。したがって、2つの極毎に(要するに、極対毎に)、スロットが1個必要となる。すなわち、全部のスロット数Pは、各極毎に同じ数である完全なスロット数nと、2極毎(極対毎に)1個のスロットの総和となる。この関係を、スロット数Nと、極対数Pと、整数nとについて表すと、上術の式(1)のようになる。
N=2P・n+P …(1)

次に、図6を用いて、極対数Pによる各磁極の周方向電磁加振力と径方向電磁加振力の全体での釣合い関係について説明する。
図6(A)は、極対数P=1(2極)の場合を示している。この場合、周方向電磁加振力は相殺されるが、径方向電磁加振力は相殺されずに残るため、振動が発生する。それに対して、図6(B)に示す極対数P=2(4極)の場合、図6(C)に示す極対数P=3(6極)の場合、図6(D)に示す極対数P=4(8極)の場合では、周方向電磁加振力と径方向電磁加振力の両方が相殺される。極対数Pがさらに大きくなっても、隣合う極の周方向電磁加振力は相殺され、径方向成分は中心点に関して対称に分布するので合力は0となる。
したがって、式(1)において、さらに、極対数P>1の条件を加えることにより、周方向電磁加振力と径方向電磁加振力の両方をほぼ0にすることができる。極対数P>1ということは、極対数P≧2であるため、換言すると、4極以上の磁極を備えた直流電動機であればよいものである。
次に、スロット数Nの具体例について説明する。図2に示したように、極対数P=2(磁極数=4)の場合、電機子コイル30R3を入れるスロット30R4の数Nは、整数n=10とすると、N=2×2×10+2=42とする。この時、隣合う磁極、例えば磁極30S1Aと30S1B、磁極30S1Cと30S1Dに生ずる変動電磁力の位相は180°ずれ、前述の力の釣合いから周方向電磁加振力と径方向電磁加振力の両方がほぼ0となる。
必要とするトルクにより、整数nおよびスロット数Nを変えてもよく、このときも周方向電磁加振力と径方向電磁加振力の両方がほぼ0となる。例えば整数n=22とすると、スロット数Nは90となる。
なお、図2に示す例では、4極としているが、必要に応じ、6極以上にしても良いものである。例えば、6極でn=10とするとスロット数Nは奇数の63となり、周方向電磁加振力と径方向電磁加振力の両方がほぼ0となる。
また、上述の例では界磁の磁極として電磁石を用いているが、永久磁石を用いても良いものである。
次に、図7を用いて、本実施形態による直流電動機を用いた4輪駆動車両の全体構成について説明する。
図7は、本発明の一実施形態による直流電動機を用いた4輪駆動車両の全体構成を示すシステム構成図である。
4輪駆動車両10は、エンジン20及び直流電動機30を備えている。直流電動機30の構成は、図1及び図2にて説明したとおりである。エンジン20の駆動力は、トランスミッション22及び第1の車軸24A,24Bを介して、前輪30R4A,30R4Bに伝達され、前輪30R4A,30R4Bを駆動する。直流電動機30の駆動力は、クラッチ32,デファレンシャルギヤ33及び第2の車軸34A,34Bを介して、後輪36A,36Bに伝達され、後輪36A,36Bを駆動する。デファレンシャルギヤ33とクラッチ32が連結されると、直流電動機30の回転力は、クラッチ32,デファレンシャルギヤ33を介して後輪軸34A,34Bに伝えられ、後輪36A,36Bを駆動する。クラッチ32が外れると、直流電動機30は後輪36A,36B側から機械的に切り離され、後輪36A,36Bは駆動力を路面に伝えないものである。なお、直流電動機30は、例えば、正転逆転の切替えが容易な直流分巻電動機、または他励直流電動機を用いている。
なお、以上の説明では、前輪30R4A,30R4Bをエンジン20で駆動し、後輪36A,36Bを直流電動機30で駆動する4輪駆動車両として説明しているが、前輪を直流電動機で駆動し、後輪をエンジンで駆動するようにしてもよいものであり、また、トラックのような6輪以上の車両、トレーラのような、牽引車両にも適用可能である。
エンジンルーム内には、通常の充電発電システムを行う補機用発電機(ALT1)40及び補機バッテリー42が配置され、エンジン20によってベルト駆動される補機用発電機40の出力が補機バッテリー42に蓄積される。また、補機用発電機40の近傍には、エンジン20によりベルト駆動される駆動用高出力発電機(ALT2)44が配設されている。駆動用高出力発電機44の出力によって直流電動機30が駆動される。補機用発電機40は、例えば、30S1V,2kW程度の一般的な発電機であり、駆動用高出力発電機44は、補機用発電機40に比べて高出力が得られる発電機であり、例えば、36V,6kW程度の発電機である。
エンジン20の出力は、エンジンコントロールユニット(ECU)50からの指令により駆動される電子制御スロットル52により制御される。電子制御スロットル52には、アクセル開度センサ54が設けられており、アクセル開度を検出する。なお、電子制御スロットルの代わりにメカリンクのアクセルペダル及びスロットルを用いる場合には、アクセルペダルにアクセル開度センサを設けることができる。また、ECU50は、トランスミッション22を制御する。トランスミッション22は、オートマチックトランスミッションであり、セレクトレバー23によって選択されたギヤ比となるように自動制御される。セレクトレバー23のポジションは、ギヤ位置検出センサ25によって検出される。なお、トランスミッション22としては、マニュアルトランスミッションを用いるものであってもよいものである。
また、前輪30R4A,30R4B及び後輪36A,36Bの各車輪に設けられたブレーキ30R3A,30R3B,38A,38Bには、アンチロックブレーキ(ABS)コントロールユニット55によって制御されるアンチロックブレーキ(ABS)アクチュエータ29A,29B,39A,39Bが設けられている。また、前輪30R4A,30R4B及び後輪36A,36Bの各車輪には、回転速度及び回転方向を検出する回転センサ56A,56B,58A,58Bが設けられている。なお、回転センサ56A,56B,58A,58Bは、各車輪毎に設けられているが、前輪軸及び後輪軸の一方もしくは両方に配してもよいものである。
駆動用発電機出力電圧制御回路(GCU)60は、回転センサ56A,56B,58A,58Bによって検出された車輪30R4A,30R4B,36A,36Bの回転速度及び回転方向の情報,アクセル開度センサ54によって検出されたアクセル開度の情報,及びギヤ位置検出センサ25によって検出されたギヤ位置の情報等に基づいて、車両の走行状態を判断し、この判断に基づいて、駆動用高出力発電機44及び直流電動機30を制御される。
GCU60は、これらの情報に基づいて、駆動用高出力発電機(ALT2)44に対して出力電圧の指令値を出力することにより、高出力発電機44の出力電圧を制御することにより、直流電動機30を制御する。さらに、GCU60は、直流電動機30の界磁巻線31に流す界磁電流を制御することにより、直流電動機30を直接制御するようにしており、高出力発電機44により直流電動機30を制御することによるレスポンスの低下を改善するようにしている。
補機用バッテリー42は、30S1V用バッテリーであり、補機用発電機40及び30S1V電源に対する各種電気負荷との間で、通常の充放電システムを構成している。直流電動機30及び駆動用高出力発電機44の界磁側電源は、補機用発電機40及び補機用バッテリー42から供給される。電源系を2系統設けたことにより、駆動用高出力発電機44の界磁電流を制御する方法と、直流電動機30の界磁電流を制御する方法の2通りの方法で制御可能としている。例えば、車両始動時等の電動機の必要回転数が低く、必要トルクが高い時には、駆動用高出力発電機44の出力電流値を大きくなる値に設定することで、電動機は低回転,高トルクの出力となる。また、車両走行時においては、電動機の必要回転数が高く、必要トルクが低いとすると、駆動用高出力発電機44の出力電電圧値を大きくなる値に設定することで対応可能となる。さらに、直流電動機30の界磁電流を下げることにより、車両走行時の応答性を改善しながら、電動機の回転数を高くすることができる。
また、クラッチ32の電源ラインは、補機用バッテリー42に接続されており、クラッチ32の断続をMPU63により制御することにより、発電力が常時変化する駆動用高出力発電機44の発電力に依存することなく、4輪駆動機能が必要無い時には、強制的に後輪36A,36Bと直流電動機30との機械的連結を切り離すことができる。例えば、車速が20km/hになったらクラッチ32をOFFにして、前輪のみの駆動系とすることにより、全車速領域で動作するシステムに比べ、直流電動機30のブラシ摩耗量を低減できる。また、クラッチ32を切り離した状態では、後輪36A,36Bは駆動力を発生しない従動輪となり、後輪36A,36Bがスリップすることがなくなるため、後輪36A,36Bに設置された回転センサ58A,58Bの出力信号は、車両10の車速とリンクすることになる。
次に、図8を用いて、本実施形態による直流電動機を用いた電動車両の全体構成について説明する。
図8は、本発明の一実施形態による直流電動機を用いた電動車両の全体構成を示すシステム構成図である。
電気自動車の車体100は、4つの車輪110,112,114,116によって支持されている。この電気自動車は、前輪駆動であるため、前方の車軸154には、永久磁石回転電機30が直結して取り付けられている。永久磁石回転電機30は、制御装置130によって駆動トルクが制御される。制御装置130の動力源としては、バッテリ140が備えられ、このバッテリ140から電力が制御装置130を介して、永久磁石回転電機30に供給され、永久磁石回転電機30が駆動されて、車輪110,114が回転する。ハンドル150の回転は、ステアリングギア152及びタイロッド,ナックルアーム等からなる伝達機構を介して、2つの車輪110,114に伝達され、車輪の角度が変えられる。
本実施形態によれば、直流電動機および直流電動機が搭載されている機器や構造物の振動・騒音を抑制できる。また、後輪を直流電動機で駆動する場合、直流電動機は、後部座席の下に配置されるが、直流電動機の振動・騒音を抑制することができるので、搭乗者に対する乗り心地を向上することができる。さらに、磁極をスキュー形状のような複雑なものにしなくてもよいため、コストを低減することができる。
本発明の一実施形態による直流電動機の断面図である。 図1の回転軸に直交する方向の断面図である。 本発明の一実施形態による直流電動機における径方向電磁加振力と周方向電磁加振力の説明図である。 本発明の一実施形態による直流電動機における径方向電磁加振力と周方向電磁加振力の説明図である。 本発明の一実施形態による直流電動機における径方向電磁加振力と周方向電磁加振力の説明図である。 本発明の一実施形態による直流電動機における径方向電磁加振力と周方向電磁加振力の説明図である。 本発明の一実施形態による直流電動機を用いた4輪駆動車両の全体構成を示すシステム構成図である。 本発明の一実施形態による直流電動機を用いた電動車両の全体構成を示すシステム構成図である。
符号の説明
30Y…ヨーク
30S1,30S1A,30S1B,30S1C,30S1D…界磁の磁極
30S2…界磁コイル
30B1,30B2…軸受
30R2…電機子鉄心
30R1…シャフト
30R4…スロット
30R3…電機子コイル

Claims (2)

  1. 界磁の磁極と、この磁極に対向して回転可能に配置されるとともに、電機子コイルを収納するスロットを有する電機子とを有する直流電動機において、
    前記スロットの数Nと前記磁極の極対数Pの間に、N=2P・n+P(nは正の整数)の関係をを有するとともに、前記磁極を4極以上としたことを特徴とする直流電動機。
  2. 界磁の磁極と、この磁極に対向して回転可能に配置されるとともに、電機子コイルを収納するスロットを有する電機子とを有する直流電動機を駆動源として用いた電動車両において、
    前記スロット数Nと前記磁極の極対数Pの間に、N=2P・n+P(nは正の整数)の関係をを有するとともに、前記の磁極を4極以上としたことを特徴とする直流電動機を用いた電動車両。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008057575A (ja) * 2006-08-29 2008-03-13 Aisin Seiki Co Ltd マニュアルトランスミッションの自動変速用アクチュエータ
JP2013164651A (ja) * 2012-02-09 2013-08-22 Chugoku Electric Power Co Inc:The 送電用避雷装置故障予測装置、故障予測プログラムおよび故障予測方法

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