JP2005130443A - 低解像度の複数の画像に基づく高解像度の画像の生成 - Google Patents

低解像度の複数の画像に基づく高解像度の画像の生成 Download PDF

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Abstract

【課題】 動き部分を考慮して高解像度の静止画像を生成する。
【解決手段】 複数の第1の画像間の位置ずれを補正するための補正量を推定する。推定した補正量に基づいて複数の第1の画像間の位置ずれを補正し、補正した複数の第1の画像を合成して第2の画像を生成する。この際、第2の画像の各画素の中から注目画素を選択し、複数の第1の画像それぞれにおける注目画素に対する複数の最近傍画素を求める。複数の第1の画像のうち、注目画素について合成対象となる画像を複数の最近傍画素に基づいて導き出し、その合成対象画像に基づいて注目画素の画素値を算出する。複数の最近傍画素のうち、複数の第1の画像の中から選択された1つの基準画像に対して動きがあると判定される画素については、その画素を含む第1の画像を注目画素についての合成対象画像から除外する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、複数の低解像度の画像から高解像度の画像を生成する技術に関するものである。
従来、ディジタルビデオカメラ等(以下、単に「ビデオカメラ」とも呼ぶ。)で撮影された動画像を再生してその1シーンをキャプチャし、キャプチャした1フレームの画像(以下、「フレーム画像」とも呼ぶ。)よりも高解像度の画像を生成することが行われている。ここで、解像度とは、1枚の画像を構成する画素の密度あるいは画素数を意味している。
このような高解像度の画像の生成方法としては、複数の低解像度の画像を重ね合わせて合成することによって生成する方法が考えられている。このように複数の画像を重ね合わせて合成する方法は、単純に1つの画像を解像度変換する方法に比べて高画質化が期待できる。
例えば、特許文献1には、連続する(n+1)枚のフレーム画像から1枚のフレーム画像を基準フレーム画像として選択し、この基準フレーム画像に対する他のn枚のフレーム画像(対象フレーム画像)の動きベクトルをそれぞれ算出し、各動きベクトルに基づいて、(n+1)枚のフレーム画像を合成して1枚の高解像度な画像を生成する技術が開示されている。
特開2000−244851号公報
ここで、動画像におけるフレーム間の画像には、「ずれ」や「動き」が発生している場合がある。ここで、「ずれ」とは、手ぶれによる画像の揺れのように、画像全体を一様に動かして重なるようなフレーム間の変化を意味している。「動き」とは、主に、画像中のある対象物の動き、すなわち、画像中の局所的な変化を意味している。この動きには、例えば、人が動く、車が動く、といったように撮影対象物が動く場合や、カメラが動いたことによって発生する視差により撮影対象物が相対的に動く場合などがある。
従来の技術では、動画像中のフレーム間の動き(上述のずれに相当)に対応することは考慮されているが、動画像中の動きについては考慮されておらず、合成された生成画像において、動きのある部分が多重像となって現れてしまう場合があった。そこで、動画像中に動きがある場合においても、動きのある部分の多重像を発生させずに、低解像度の複数のフレーム画像から高解像度の静止画像を生成したいという要望があった。
なお、上記問題は、動画像中の複数の低解像度の画像を合成する場合だけでなく、時系列に並ぶ複数の低解像度の画像を合成する場合においても同様に発生する問題である。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、複数の低解像度な画像から高解像度の静止画像を生成する場合において、動きがある部分について多重像を発生させることなく、高解像度の静止画像を生成することが可能な技術を提供することを目的とする。
上述の課題の少なくとも一部を解決するため、本発明では、比較的低解像度の複数の第1の画像から比較的高解像度の第2の画像を生成する際に、以下の処理を行う。まず、前記複数の第1の画像間の位置ずれを補正するための補正量を推定する。その後、推定した前記補正量に基づいて前記複数の第1の画像間の位置ずれを補正するとともに、補正した前記複数の第1の画像を合成して前記第2の画像を生成する。ただし、第2の画像を生成する際には、以下のような処理が行われる。すなわち、まず、前記第2の画像の各画素の中から注目画素を選択する。そして、前記複数の第1の画像それぞれにおける前記注目画素に対する複数の最近傍画素を求める。その後、前記複数の第1の画像のうち、前記注目画素について合成対象となる画像を前記複数の最近傍画素に基づいて導き出し、該合成対象画像に基づいて前記注目画素の画素値を算出する。そして、前記注目画素の画素値を算出する場合において、前記複数の最近傍画素のうち、前記複数の第1の画像の中から選択された1つの基準画像に対して、動きがあると判定される画素については、該画素を含む前記第1の画像を、前記注目画素についての合成対象画像から除外する。
以上のようにすれば、複数の第1の画像の中で動きがある場合においても、動きのある画素を含む第1の画像を第2の画像を生成するための合成の対象から除外することができるので、動きのある部分の多重像を発生させずに、低解像度の複数の第1の画像から高解像度の第2の画像を生成することができる。
なお、前記複数の第1の画像は、動画像の中から取得された時系列に並ぶ複数の画像であることが好ましい。
こうすれば、動画像に含まれる比較的低解像度の複数の第1の画像から比較的高解像度の第2の画像を容易に生成することができる。
なお、第1の画像には、フレーム画像やフィールド画像が含まれる。フレーム画像とは、プログレッシブ方式(ノンインタレース方式と呼ぶ)で表示可能な静止画像を意味しており、フィールド画像とは、インタレース方式において、ノンインタレース方式のフレーム画像に相当する画像を構成する奇数フィールドの静止画像と偶数フィールドの静止画像を意味している。
ここで、前記第2の画像を生成する際の第1の態様として、以下のような手順で各画素の画素値を算出することができる。すなわち、まず、前記複数の最近傍画素のうち、前記基準画像に含まれない画素を、前記注目画素に近い順で選択し、選択した画素の前記基準画像に対する動きを判定するする。そして、前記複数の最近傍画素のうち、前記注目画素との間の距離が最小となる最短画素を含む前記第1の画像が前記基準画像である場合には、前記基準画像に基づいて前記注目画素の画素値を算出する。また、前記動きの判定において、前記選択した画素に動きがないと判定された場合には、その判定された画素を含む前記第1の画像に基づいて前記注目画素の画素値を算出し、前記動きの判定において、前記選択した画素のいずれについても動きがあると判定された場合には、前記基準画像に基づいて前記注目画素の画素値を算出する。
前記第2の画像を生成する際の第1の態様では、複数の最近傍画素のうち、基準画像に含まれない最近傍画素を、注目画素に近い順で選択して、基準画像に対する動きを判定して、いずれかの最近傍画素に動きがあると判定されても、他のいずれかの最近傍画素に動きがないと判定された場合には、その画素を含んでいる第1の画像に基づいて注目画素の画素値を算出することができるので、生成される第2の画像の高画質化も期待できる。
また、前記第2の画像を生成する際の第2の態様として、以下のような手順で各画素の画素値を算出することもできる。すなわち、まず、前記複数の最近傍画素のうち、前記基準画像に含まれない画素を、所定の順に選択し、選択した画素の前記基準画像に対する動きを判定する。そして、前記動きの判定において、前記選択した画素に動きがあると判定された場合には、前記基準画像に基づいて前記注目画素の画素値を算出し、前記動きの判定において、前記選択した画素のいずれについても動きがないと判定された場合には、前記複数の最近傍画素のうち、前記注目画素に最も近い最短画素を含む前記第1の画像に基づいて前記注目画素の画素値を算出する。
第2の画像を生成する際の第2の態様では、複数の最近傍画素のうち、基準画像に含まれない画素を所定の順に選択して、基準画像に対する動きを判定して、動きがあると判定された場合には、基準画像に基づいて注目画素の画素値を算出することができるので、第2の画像を生成する際の第1の態様に比べてより動きのある部分の多重像の発生を防止する効果が高い。
さらに、前記第2の画像を生成する際の第3の態様として、以下のような手順で各画素の画素値を算出することもできる。すなわち、まず、前記複数の最近傍画素のうち、前記基準画像を除く特定の前記第1の画像に含まれる画素を選択して、前記基準画像に対する動きを判定する。そして、前記動きの判定において、前記選択した画素に動きがあると判定された場合には、前記基準画像に基づいて前記注目画素の画素値を算出し、前記動きの判定において、前記選択した画素に動きがないと判定された場合には、前記複数の最近傍画素のうち、前記注目画素に最も近い最短画素を含む前記第1の画像に基づいて前記注目画素の画素値を算出する。
前記第2の画像を生成する際の第3の態様では、複数の最近傍画素のうち、基準画像に含まれない画素を順に選択して、基準画像に対する動きを判定して、動きがあると判定された場合には、基準画像に基づいて注目画素の画素値を算出するので、第1の態様に比べてより動きのある部分の多重像の発生を防止する効果が高い。さらに、複数の最近傍画素のうち、基準画像を除く特定の第1の画像に含まれる画素を選択して、基準画像に対する動きを判定しているので、第2の画像を生成する際の第1、第2の態様に比べて動きの判定に要する時間の短縮化を図ることが可能である。
ここで、動きの判定は、前記選択した画素の輝度値が、前記基準画像の中で前記選択した画素を囲む複数の画素の輝度値に基づいて生成される推定輝度値に対して、所定の範囲内にある場合には動きがないと判定し、前記所定の範囲外にある場合には動きがあると判定することにより行うこができる。このようにすれば、容易に動きの判定を行うことができる。
なお、前記所定の範囲は、前記推定輝度値を中心として設定される一定の範囲とすればよい。また、前記一定の範囲は、前記選択した画像を含む前記前記第1の画像の前記基準画像に対する時間差に応じて変化するようにしてもよい。この場合、選択した画素に動きがないと判定する範囲を、選択した画素を含む第1の画像の基準画像に対する時間差に応じて変化させることができる。基準画像から時間的に離れた画像ほど一般に動きが大きいと考えられるので、基準画像から時間的に離れた第1の画像に含まれる画素の判定における所定の範囲ほど、その大きさを小さくすることより、生成した第2の画像に対してその動きの影響を小さくすることができる。
また、前記所定の範囲は、前記基準画像の中で前記選択した画素を囲む複数の画素の輝度値のうちの最小の輝度値から最大の輝度値までの範囲を含む一定の範囲としてもよい。
さらに、前記所定の範囲は、前記選択した画素の、前記基準画像の中で前記選択した画素を囲む複数の画素に対する位置に依存して変化する範囲としてもよい。
また、動きの判定は、前記基準画像の中で前記選択した画素を囲む複数の画素の輝度値に基づいて生成される輝度値が、前記選択した画素の輝度値に等しくなる画素の推定位置を求め、求めた前記推定位置と前記選択した画素の位置との間の距離が、所定の範囲内にある場合には動きがないと判定し、前記所定の範囲外にある場合には動きがあると判定するようにしてもよい。このようにしても、容易に動きの判定を行うことができる。
なお、この場合の前記所定の範囲は、前記位置ずれによって変化しうる前記推定位置の変化量を閾値として設定し、前記推定位置を中心として設定される一定の範囲とすればよい。
なお、本発明は、以下に示すような種々の態様で実現することが可能である。
(1)画像生成方法、画像処理方法、画像データ生成方法。
(2)画像生成装置、画像処理装置、画像データ生成装置。
(3)上記の装置や方法を実現するためのコンピュータプログラム。
(4)上記の装置や方法を実現するためのコンピュータプログラムを記録した記録媒体。
(5)上記の装置や方法を実現するためのコンピュータプログラムを含み搬送波内で具現化されたデータ信号。
本発明をコンピュータプログラムまたはそのプログラムを記録した記録媒体等として構成する場合には、上記装置の動作を制御するプログラム全体として構成するものとしてもよいし、本発明の機能を果たす部分のみを構成するものとしてもよい。また、記録媒体としては、フレキシブルディスクやCD−ROM、DVD−ROM/RAM、光磁気ディスク、ICカード、ROMカートリッジ、パンチカード、バーコードなどの符号が印刷された印刷物、コンピュータの内部記憶装置(RAMやROMなどのメモリ)および外部記憶装置などコンピュータが読み取り可能な種々の媒体を利用できる。
以下では、本発明の実施の形態を実施例に基づいて以下の手順で説明する。
A.静止画像生成装置の構成:
B.静止画像生成の手順:
C.補正量推定処理:
C1.ずれ補正の概要:
C2.補正量の推定手法:
D.第1実施例の動き対応合成処理:
D1.動き非対応合成処理の概要および問題点:
D2.動き対応合成の手順:
E.動き判定:
E1.動き判定手法1:
E2.動き判定手法2:
E3.動き判定手法3:
E4.動き判定手法4:
E5.動き判定手法5:
F.第2実施例の動き対応合成処理:
G.第3実施例の動き対応合成処理:
H.変形例:
A.静止画像生成装置の構成:
図1は、本発明の一実施例としての静止画像生成装置の概略構成を示す説明図である。この静止画像生成装置は、汎用のパーソナルコンピュータであり、コンピュータ100に情報を入力する装置としてのキーボード120およびマウス130と、情報を出力する装置としてのディスプレイ110およびプリンタ20と、を備えている。また、コンピュータ100に動画像を表す画像データ(以下、「動画像データ」とも呼ぶ。)を入力する装置としてディジタルビデオカメラ30およびCD−R/RWドライブ140を備えている。なお、動画像データを入力する装置としては、CD−R/RWドライブの他DVDドライブ等の種々の情報記憶媒体からデータを読み出すことが可能な駆動装置を備えることも可能である。
コンピュータ100は、所定のオペレーティングシステムの下で、静止画像を生成するためのアプリケーションプログラムを実行することにより、静止画像生成装置として機能する。特に、図に示したように、静止画像生成制御部102、フレーム画像取得部104、補正量推定部106、および動き対応合成部108として機能する。
静止画像生成制御部102は、各部の制御を行い、静止画像生成動作を全体的に制御する。例えば、キーボード120やマウス130からユーザによって動画像の再生の指示が入力されると、静止画像生成制御部102は、CD−R/RWドライブ140内のCD−RWやビデオカメラ30、あるいは図示しないハードディスクなどから図示しないメモリ内に動画像データを読み込む。この動画像データには、それぞれ静止画像を表す複数フレームの画像データ(以下、「フレーム画像データ」とも呼ぶ。)が含まれている。各フレームのフレーム画像データの表す静止画像をビデオドライバを介してディスプレイ110に順に表示する。これにより、ディスプレイ110上で動画像が表示される。また、静止画像生成制御部102は、後述するように、フレーム画像取得部104、補正量推定部106、および動き対応合成部108の動作を制御して、低解像度な複数フレームのフレーム画像データから高解像度な静止画像を表す画像データ(以下、「静止画像データ」とも呼ぶ。)を生成する。さらに、静止画像生成制御部102は、生成された静止画像データを、プリンタドライバを介してプリンタ20に印刷させることもできる。
B.静止画像生成の手順:
図2は、静止画像データを生成する手順を示す説明図である。まず、動画像の再生中に、キーボード120やマウス130からユーザによってフレーム画像データの取得指示が入力されると、フレーム画像取得部104は、動画像データの中から時系列に連続する複数フレームのフレーム画像データを取得する(ステップS2)。例えば、本実施例では、取得指示の入力タイミングから時系列に連続する4フレームのフレーム画像データを取得するものとする。フレーム画像取得部104によって取得された複数のフレーム画像データは、メモリやハードディスクなどの図示しない記憶装置に記憶される。
なお、フレーム画像データは、ドットマトリクス状の各画素の階調値(以下、「画素値」とも呼ぶ。)を示す階調データ(以下、「画素データ」とも呼ぶ。)で構成されている。画素データは、Y(輝度)、Cb(ブルーの色差)、Cr(レッドの色差)からなるYCbCrデータや、R(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)からなるRGBデータ等である。
次に、キーボード120やマウス130からユーザによって静止画像の生成指示が入力されると、静止画像データ生成処理が開始される。
まず、補正量推定部106は、取得した4フレームの各フレーム間において発生しているずれ(位置ずれ)を補正するための補正量の推定を実行する(ステップS4)。この補正量の推定では、上記4フレームのうち、1フレームを基準フレームとして選択し、その他の3フレームを対象フレームとして選択する。そして、各対象フレームについて、基準フレームに対する位置ずれを補正するための補正量が、それぞれ推定される。なお、本実施例では、ユーザによるフレーム画像データの取得指示の入力タイミングで最初に取得されたフレームを基準フレームとして選択し、その後時系列順に取得される3フレームを対象フレームとして選択することとする。
そして、動き対応合成部108は、4フレームのフレーム画像データに、求められた補正量の補正を施して合成し、4フレームのフレーム画像データから静止画像データを生成する(ステップS6)。このとき、動き対応合成部108は、各フレーム間において「動き」が発生しているか否かを判定し、これに応じて静止画像データの生成を行う。
なお、補正量の推定処理および動き対応合成処理については、さらに後述する。
C.補正量推定処理:
C1.ずれ補正の概要:
図3は、基準フレームのフレーム画像と対象フレームのフレーム画像との間の位置ずれについて示す説明図である。また、図4は、基準フレーム画像と対象フレーム画像との間の位置ずれの補正について示す説明図である。
なお、以下の説明では、取得した4フレームの番号(以下、「フレーム番号」とも呼ぶ。)をa(a=0,1,2,3)とし、フレーム番号aのフレームをフレームaと呼び、フレームaの画像をフレーム画像Faと呼ぶこととする。例えば、フレーム番号aが0のフレームはフレーム0と呼び、その画像をフレーム画像F0と呼ぶ。なお、フレーム0を基準フレームとし、フレーム1〜3を対象フレームとする。また、基準フレームのフレーム画像F0を基準フレーム画像とも呼び、対象フレームのフレーム画像F1〜F3を対象フレーム画像とも呼ぶこととする。
図3および図4では、対象フレーム画像F1〜F3のうち、対象フレーム画像F3の基準フレーム画像F0に対する位置ずれ及び位置ずれの補正を例に説明する。
画像の位置ずれは、並進(横方向または縦方向)のずれと、回転のずれとの組み合わせで表される。図3では、基準フレーム画像F0に対する、対象フレーム画像F3のずれ量を分かり易く示すため、基準フレーム画像F0の縁と、対象フレーム画像F3の縁とを重ねて示すとともに、基準フレーム画像F0上の中心位置に仮想の十字画像X0を追記し、この十字画像X0が、対象フレーム画像F3と同様にずれたとして、対象フレーム画像F3上に、ずれた結果の画像である十字画像X3を示すようにしている。更に、このずれ量を、より分かり易く示すために、基準フレーム画像F0、および十字画像X0を太い実線で示すとともに、対象フレーム画像F3、および十字画像X3を細い破線で示すようにしている。
本実施例では、並進ずれ量として横方向を「um」、縦方向を「vm」と表し、回転ずれ量を「δm」と表し、対象フレーム画像Fa(a=1,2,3)についてのずれ量を「uma」、「vma」、「δma」と表すこととする。例えば、図3に示すように、対象フレーム画像F3は、基準フレーム画像F0に対して、並進ずれ、および回転ずれが生じており、そのずれ量は、um3、vm3、δm3と表される。
ここで、対象フレーム画像F1〜F3を基準フレーム画像F0と合成するためには、対象フレーム画像F1〜F3が基準フレーム画像F0と一致するように、対象フレーム画像F1からF3の各画素の位置ずれを補正することとなる。このために用いられる並進補正量として横方向を「u」、縦方向を「v」、回転補正量を「δ」と表し、対象フレーム画像Fa(a=1,2,3)についての補正量を「ua」、「va」、「δa」と表すこととする。例えば、対象フレーム画像F3についての補正量は、um3、vm3、δm3と表される。
ここで、補正とは、対象フレーム画像Fa(a=1,2,3)の各画素の位置を、横方向にuaの移動、縦方向にvaの移動、およびδaの回転を施した位置に移動させることを意味する。従って、対象フレーム画像Fa(a=1,2,3)についての補正量ua、va、δaは、ua=−uma、va=−vma、δa=−δmaの関係で表される。例えば、対象フレーム画像F3についての補正量u3、v3、δ3は、u3=−um3、v3=−vm3、δ3=−δm3で表される。
以上のことから、例えば、図4に示すように、補正量u3、v3、δ3を用いて、対象フレーム画像F3の各画素の位置を補正することにより、対象フレーム画像F3を基準フレーム画像F0に一致させることができる。このとき、補正後の対象フレーム画像F3と、基準フレーム画像F0と、をディスプレイ110で表示させると、図4に示すように、対象フレーム画像F3は、基準フレーム画像F0に対して部分一致すると推定される。なお、この補正の結果を分かり易く示すため、図4においても、図3と同じ仮想の十字画像X0および十字画像X3を表記しており、図4に示すように、補正の結果として、十字画像X3は十字画像X0と一致することとなる。
同様に、対象フレーム画像F1,F2についても、補正量u1、v1、δ1、およびu2、v2、δ2、の各値を用いて補正が施され、対象フレーム画像F1,F2の各画素の位置を置き換えることができる。
なお、上述の「部分一致する」とは、以下のことを意味するものである。すなわち、図4に示すように、例えば、ハッチングを施した領域P1は、対象フレーム画像F3にのみ存在する領域の画像であり、基準フレーム画像F0には、該当する領域の画像は存在しない。このように、上述の補正を行ったとしても、ずれに起因して、基準フレーム画像F0にのみ、または、対象フレーム画像F3にのみ存在する領域の画像が生じてしまうため、対象フレーム画像F3は、基準フレーム画像F0に対して完全一致することはなく、部分一致することとなる。
ところで、各対象フレーム画像Fa(a=1,2,3)についての補正量ua、va、δaは、補正量推定部106(図1)において、基準フレーム画像F0の画像データと対象フレーム画像F1〜F3の画像データとに基づき、パターンマッチ法や勾配法等による所定の算出式を用いて、推定量として算出される。そして、算出された補正量ua、va、δaは、並進補正量データと回転補正量データとして、図示しないメモリ内の所定の領域に記憶される。以下では、補正量の推定手法について説明する。
C2.補正量の推定手法:
図5は、基準フレーム画像に対する対象フレーム画像の補正量について示す説明図である。図は、対象フレーム画像Ftが、基準フレーム画像Frに対して並進ずれおよび回転ずれを補正して重ね合わせるように配置された状態を示している。対象フレーム画像Ftの中心を原点とし、横方向をx2軸、縦方向をy2軸とする直交座標(x2、y2)が、基準フレーム画像Frの中心を原点とし、横方向をx1軸、縦方向をy1軸とする直交座標(x1、y1)に対してずれており、このときの横方向の並進補正量はu、縦方向の並進補正量はv、回転補正量は対象フレーム画像Ftの中心を原点としてδであるとする。このとき、対象フレーム画像Ftの座標を基準フレーム画像Fr上の座標に変換する変換式は、並進補正量(u,v)および回転補正量δを変数として、下式により表される。
x1=cosδ・(x2+u)−sinδ・(y2+v) ...(1)
y1=sinδ・(x2+u)+cosδ・(y2+v) ...(2)
なお、基準フレームと対象フレームとの時間差はごく僅かであるため、δは微小量と考えられる。このとき、COSδ≒1、sinδ≒δであるため、上式を以下のように置き換えることができる。
x1=(x2+u)−δ・(y2+v) ...(3)
y1=δ・(x2+u)+(y2+v) ...(4)
従って、上述したように、対象フレーム画像Ftと基準フレーム画像Frとを重ね合わせて配置するためには、対象フレーム画像Ftが基準フレーム画像Frと一致するように、上記式(3),(4)を用いて、対象フレーム画像Ftの各画素の座標データを基準フレーム画像Fr上の座標データに変換すればよい。
ここで、上記式(3),(4)の変数U,V,δは、以下で説明するように、基準フレーム画像Frと対象フレーム画像Ftとの間の各画素の画素値(画素データ)、例えば輝度の階調値(階調データ)を用いて、1画素よりも細かい単位で画素の位置を推定する勾配法(グラディエント法)に基づいて、最小自乗法により推定することができる。
図6は、勾配法による並進補正量の推定方法を示す説明図である。図6(a)には、基準フレーム画像Frおよび対象フレーム画像Ftの画素および輝度を示した。図6(a)において、例えば、(x1i,y1i)は、基準フレーム画像Fr上の画素の座標を表しており、B1(x1i,y1i)は、その輝度を表している。ただし、iは全画素を区別する番号である。また、図6(b)には、勾配法の原理を示した。
ここでは、対象フレーム画像Ft上の座標(x2i,y2i)の画素が、基準フレーム画像Frの座標(x1i〜x1i+1,y1i〜y1i+1)の間、すなわち、画素間の座標(x1i+Δx,y1i+Δy)にあるものとして説明する。
図6(b)の左側に示すように、対象フレーム画像Ftにおける座標(x2i,y2i)の画素が、基準フレーム画像Frの座標(x1i〜x1i+1,y1i)の間、すなわち、画素間の座標である(x1i+Δx,y1i)にあるものとし、
Px=B1(x1i+1,y1i)−B1(x1i,y1i) ...(5)
とすると、
Px・Δx=B2(x2i,y2i)−B1(x1i,y1i) ...(6)
の関係が成り立つはずである。この場合、B1(x1i,y1i)およびB2(x2i,y2i)を単にB1,B2で表すこととして、
{{Px・Δx−(B2−B1)}=0 ...(7)
が成り立つようなΔxを求めれば、対象フレーム画像Ftの横方向の並進補正量(Δx=u)を求めることができる。実際には、各画素についてΔxを算出し、全体で平均をとることになる。
同様に、図6(b)の左側に示すように、対象フレーム画像Ftにおける座標(x2i,y2i)の画素が、基準フレーム画像Frの座標(x1i,y1i〜y1i+1)の間、すなわち、画素間の座標である(xi1,y1i+Δy)にあるものとし、
Py=B1(x1i,y1i+1)−B1(x1i,y1i) ...(8)
とすると、
Py・Δy=B2(x2i,y2i)−B1(x1i,y1i) ...(9)
の関係が成り立つはずである。従って、B1(x1i,y1i)およびB2(x2i,y2i)を単にB1,B2で表すこととして、
{{Py・Δy−(B2−B1)}=0 ...(10)
が成り立つようなΔyを求めれば、対象フレーム画像Ftの縦方向の並進補正量(Δy=v)を求めることができる。実際には、各画素についてΔyを算出し、全体で平均をとることになる。
以上の説明は、x軸方向(横方向)あるいはy軸方向(縦方向)のいずれか一方向のみを考慮した場合を説明している。x軸方向およびy軸方向の両方向を考慮する場合には、これを拡張して、
=Σ{Px・Δx+Py・Δy−(B2−B1)} ...(11)
を最小にするΔx、Δyを最小自乗法により求めればよい。こうして求められた(Δx,Δy)が並進補正量(u,v)に相当する。
以上、勾配法により、対象フレーム画像Ftが基準フレーム画像Frに対して、x軸方向およびy軸方向に平行移動させて重ね合わせたとした場合の並進補正量(u,v)を求める手法を説明した。本発明では、さらに、対象フレーム画像Ftを基準フレーム画像Frに対して、回転移動させて重ね合わせる場合も考慮している。以下、その回転補正量を求める手法について説明する。
図7は、画素の回転補正量を模式的に示す説明図である。基準フレーム画像Frの座標(x1,y1)の原点Oからの距離をrとし、x1軸からの回転角度をθとすると、r,θは、下式で表される。
r=(x1+y11/2 ...(12)
θ=tan−1(y1/x1) ...(13)
ここで、対象フレーム画像Ftの基準フレーム画像Frに対する並進ずれはなく、回転ずれのみが発生しているものとし、対象フレーム画像Ftにおける座標(x2,y2)の画素が、基準フレーム画像Fr上の座標(x1,y1)の位置から回転補正量δだけ回転した座標(x1',y1')にあるとする。この回転補正量δによるx1軸方向の移動量Δxとy1軸方向の移動量Δyは、下式により求められる。
Δx=x1'−x1≒−r・δ・sinθ=−δ・y1 ...(14)
Δy=y1'−y1≒r・δ・cosθ=δ・x1 ...(15)
そこで、上記式(11)におけるΔx、Δyは、並進補正量(u,v)だけでなく回転補正量δによる上記式(14),(15)を加味すると、下式のように表すことができる。
Δx=u−δ・y1 ...(16)
Δy=v+δ・x1 ...(17)
上記式(16),(17)を上記式(11)に代入すると、下式が得られる。
=Σ{Px・(u−δ・y)+ Py(v+δ・x)−(B2−B1)} ...(18)
すなわち、基準フレーム画像Frの座標を(x1i,y1i)として、対象フレーム画像Ftの全画素の座標値と輝度値を式(18)に代入したときに、Sを最小にする補正量u,v,δを最小自乗法によって求めることができる。ただし、iは全画素を区別する番号である。なお、補正量u,v,δは、以下の式で表される。
Figure 2005130443
また、M02,M11,M20,m,m,mδ,c,c,cδ,dは、以下の式で表される。
Figure 2005130443
従って、基準フレーム画像Frと対象フレーム画像Ftとの間の1画素未満の並進ずれおよび回転ずれを補正するための並進補正量(u,v)および回転補正量(δ)を、最小自乗法により求める上記式(18)〜(33)を用いて精度よく求めることができる。
なお、上記並進補正量および回転補正量の推定は、基準フレーム画像Frと対象フレーム画像Ftとの間の並進ずれが1画素未満である場合について説明している。そこで、画素単位での並進ずれについては、上記推定を行う前に、一般的なパターンマッチ法等による推定手法を用いて大雑把に補正しておくことが好ましい。
D.第1実施例の動き対応合成処理:
以下では、実施例の動き対応合成処理の説明を容易にするために、まず、動きに対応していない合成処理の概要および問題点について説明し、その後で、実施例の動き対応合成処理について説明する。
D1.動き非対応合成処理の概要および問題点:
基本的に、合成処理では、対象フレームの画像データを、推定された補正量に基づいて基準フレームの画像データに対してずれがなくなるように補正し、基準フレームの画像データと対象フレームの画像データとを重ね合わせて合成することにより、静止画像データを生成する。また、生成される静止画像(以下、「生成画像」とも呼ぶ。)を構成する各画素(以下、「生成画素」とも呼ぶ。)のうち、基準フレームおよび対象フレームのいずれにも存在しない画素については、その生成画素の周辺に存在する画素の画素値を表す画素データ(階調値を表す階調データ)を用いて所定の補間処理を行う。以下では、図8および図9を用いてこの合成処理について簡単に説明する。
図8は、基準フレーム画像F0と対象フレーム画像F1〜F3とを、ずれを補正して配置した様子を拡大して示す説明図である。図8では、生成画像Gの各画素が黒丸で示されているとともに、基準フレーム画像F0の各画素が白抜きの四辺形で示され、補正後の対象フレーム画像F1〜F3の各画素が、ハッチングを施した四辺形で示されている。なお、以下で説明する動きに対応していない合成処理および各実施例の動き対応合成処理では、生成画像Gの画素密度は、基準フレーム画像F0に対して、縦横1.5倍密の画素密度に高解像度化されるものとする。また、生成画像Gの各画素は、2画素おきに基準フレーム画像F0の各画素に重なるような位置にあるものとする。ただし、生成画像Gの画素が、必ずしも基準フレーム画像F0の各画素に重なるように位置している必要はない。例えば、生成画像G0の各画素のすべてが、基準フレーム画像F0の各画素の中間に位置するものでもよく、種々の位置とすることが可能である。また、高解像度化の倍率も、縦横1.5倍密に限定されるものではなく、種々の倍率とすることができる。
以下では、生成画像G内のある画素G(j)に注目して説明する。ここで、変数jは、生成画像Gの全画素を区別する番号を示しており、例えば、左上の画素から開始して順番に右上の画素までとし、その後1つずつ下の左端の画素から順番に右端の画素までとして、最後に右下の画素とされる。各フレーム画像F0,F1,F2,F3において、この画素(以下、「注目画素」と呼ぶ。)G(j)に対して、それぞれ最も近い画素F(0),F(1),F(2),F(3)と、注目画素G(j)との距離L0,L1,L2,L3を算出する。そして、最も近い距離にある画素(以下、「最近傍画素」と呼ぶ。)を決定する。図8の例では、L3<L1<L0<L2であるので、対象フレーム画像F3の画素F(3)が、注目画素G(j)の最近傍画素として決定される。なお、この注目画素G(j)に対する最近傍画素が、対象フレーム画像F3のi番目の画素であったとして、以下、最近傍画素F(3,i)と表記する。ただし、ここでいうiは、上記補正量推定処理における基準フレーム画像Frの注目画素の番号iとは異なるものである。
そして、以上の手順が、注目画素G(j)の番号であるj=1,2,3,...の順に、生成画像G内の全ての画素について実行されて、それぞれの画素について最近傍画素が決定されることになる。
注目画素G(j)の画素データは、決定された最近傍画素、及びこれを含むフレーム画像中において注目画素G(j)を囲む画素の画素データを用いて、バイ・リニア法、バイ・キュービック法等の種々の補間処理によって生成される。
図9は、バイ・リニア法による補間処理について示す説明図である。注目画素G(j)は、基準フレーム画像F0および位置ずれ補正後の対象フレーム画像F1〜F3のいずれにも存在しない画素であるので、画素データが存在していない。そこで、最近傍画素F(3,i)のほか、注目画素G(j)を囲む3つの画素F(3,i+1)、F(3,k)、F(3,k+1)で区画される領域を、注目画素G(j)で4つの区画に分割し、その面積比で対角位置の画素データをそれぞれ重み付けして加算することにより、注目画素G(j)の画素データを補間することができる。ただし、kはi番目の画素にフレーム画像F3の横方向の画素数を加えた画素の番号を示している。
なお、補間処理の方法については、バイ・リニア法の他、バイ・キュービック法、二アレストネイバ法等の種々の補間方法を用いることができる。
ここで、以上説明した合成処理では、以下に示すような問題が発生する場合がある。図10は、複数のフレーム画像間で動きが発生していた場合に、上記合成処理を実行した場合の問題点を示す説明図である。図の下段は、上段の4つのフレーム画像F0〜F3を合成した場合の生成画像Gを示している。4つのフレーム画像F0〜F4は、画面の左から右に移動する自動車が撮影された動画像を示しており、自動車の位置が順に移動しているものである。上記動きに対応していない合成処理では、決定された最近傍画素がフレーム間で動きのある画素であるか否かに関わらす、この最近傍画素を用いて注目画素の補間処理を行うため、図10に示すように、生成画像G中の自動車の画像が多重画像となってしまう場合がある。
そこで、本発明の動き対応合成処理では、以下で説明するように、多重画像の発生を防止している。
D2.動き対応合成処理の手順:
図11は、動き対応合成処理の手順を示すフローチャートである。なお、以下の各実施例においても生成画像Gは、図10の4つのフレーム画像F0〜F3を合成して、生成基準フレーム画像F0に対して、縦横1.5倍密の画素密度に高解像度化されるものとする。
まず、生成画像Gの各生成画素のうち、注目画素G(j)を設定する(ステップS602)。ここで、変数jは、生成画像Gの全画素を区別する番号を示しており、例えば、左上の画素から開始して順番に右上の画素までとし、その後1つずつ下の左端の画素から順番に右端の画素までとして、最後に右下の画素とされる。
次に、変数a(a=0,1,2,3)をフレーム番号とする各フレームaについて、注目画素G(j)の最近傍画素F(a,i)を探索する(ステップS604)。なお、変数iは、全画素を区別する番号であり、上記補正量の推定における変数iとは異なっている。フレームaにおける最近傍画素F(a,i)は、例えば、注目画素G(j)とフレームa内の各画素との間の距離を求めて、求められた距離が最も最小値となる画素を探索すれば求めることができる。
そして、フレームaごとの最近傍画素F(a,i)と注目画素G(j)との間の距離Laが最小値となる画素(以下、「最短画素」とも呼ぶ。)を求めて、この最短画素を含むフレームのフレーム番号aを変数Aに設定する(ステップS606)。
次に、変数Aをフレーム番号とするフレームAが基準フレームであるか否を判断する(ステップS608)。なお、以下では、図10の上端に示した4つのフレーム画像F0〜F3を合成するものとして説明する。フレームAが基準フレーム、すなわち、ここでは、フレーム0である場合には、後述するステップS614の処理に進む。フレームAが基準フレームでなく、対象フレーム、すなわち、ここではフレーム1〜フレーム3のいずれかである場合には、さらに、フレームAにおける最近傍画素F(A,i)について動きがあるか否かを判定する(ステップS610)。動きなしと判定された場合には、ステップS614の処理に進む。一方、動きありと判定された場合には、距離Laが次に小さい最近傍画素F(a,i)を含むフレームのフレーム番号aを変数Aに設定する(ステップS612)。そして、フレームAが基準フレームと判断されるか、フレームAの画素F(A,i)が動きなしと判定されるまで、繰り返しステップS608〜S612の処理を行う。なお、動きの判定については後述する。
そして、フレームAが基準フレームである場合、あるいは、動き判定の対象画素である最近傍画素F(A,i)について動きなしと判断された場合には、注目画素G(j)の画素値として、フレームAのフレーム画像FAから内挿値C'(P(j))を計算し、変数cに設定する(ステップS614)。ここで、C'(P())は、バイ・リニア法、バイ・キュービック法等の補間処理を表す関数を意味している。なお、変数cに設定された計算値は、注目画素G(j)の生成画素値C(j)として記録される(ステップS616)。
その後、生成画像Gの全画素について画素値(画素データ)を算出したか否かを判断する(ステップS618)。まだ画素値を算出していない画素が残っている場合には、生成画像Gに対応する画素上で注目画素G(j)を順次移動させながら繰り返しステップS602〜S618の処理を行う。全画素について画像データを生成した場合には、本フローを終了する。
以上説明した動き対応合成処理においては、注目画素の画素値を補間処理するために利用される予定の画素に動きがあると判定された場合には、その画素を含む対象フレーム画像に基づく補間処理を行わないようにしている。そして、動きがないと判定された画素を含む対象フレーム画像に基づいて補間処理を行い、全ての対象フレーム画像で動きがあると判定された場合には、基準フレーム画像に基づいて補間処理を行うようにしている。従って、本実施例の動き対応合成処理においては、動きのある画素を含む対象フレーム画像を補間処理に利用するフレームの対象から除外することができるので、図10の生成画像において発生している自動車の多重画像のように、動きのある部分が多重画像となることを防止することができる。
なお、以上説明した動き対応合成処理においては、注目画素に近い最近傍画素の順に選択して、選択した画素の基準画像に対する動きを判定する場合を例に説明しているが、これに限定されるものではなく、例えば、単純にフレーム0、1、2、3の順に選択して動きを判定するようにしてもよい。すなわち、いずれの順番に動きを判定するようにしてもよい。また、以上説明した動き対応合成処理においては、選択した最近傍画素を含むフレームが基準フレームであった場合には、動きの判定を行わないようにしているが、この場合にも動きの判定を行うようにしてもよい。
E.動き判定
以下では、図11のステップS610の動きの判定手法として、5種類の判定手法について説明する。図12は、動きの判定手法を説明するための前提条件を示す説明図である。図中1つの塗りつぶしの四辺形は、補正がなされた後の対象フレーム画像Ft中において、動きの判定を行う画素(以下、「判定画素」とも呼ぶ。)Fptを示している。また、格子状に並ぶ4つの白抜きの四辺形は、基準フレーム画像Fr中において、判定画素Fptを囲む4つの画素Fp1,Fp2,Fp3,Fp4を示している。判定画素Fptの輝度値をVtestとし、4つの画素Fp1,Fp2,Fp3,Fp4の画素の輝度値をV1,V2,V3,V4とする。基準フレーム画素Frの格子内での位置(Δx,Δy)は、左上の画素Fp1の位置を基準とし、横方向をx軸、縦方向をy軸とした座標であり、それぞれ0〜1の間の値のみを取りうることとする。
また、以下で説明する図では、図の説明をわかりやすくするため、判定画素Fptの位置が、基準フレーム画像Frの格子内において、1次元の位置、すなわち、x方向に並ぶ2つの画素Fp1,Fp2の間の座標(Δx、0)にある場合を例に描くこととする。
E1.動き判定手法1
図13は、第1の動き判定手法について示す説明図である。判定画素Fptに動きがない場合には、判定画素Fptの輝度値Vtestは、基準フレーム画像Fr内において判定画素Fptを囲む周囲の画素を基に、例えばバイ・リニア法により求めた推定輝度値V'と等しくなる。一方、判定画素Fptに動きがあるとすると、判定画素Fptの輝度値Vtestは、その動き量に応じて推定輝度値V'とは異なった値となる。そこで、以上の点を考慮して、以下に示すように、判定画素Fptの動きを判定することができる。
まず、推定輝度値V'は、基準フレーム画像Fr内において判定画素Fptの両側に位置する画素Fp1,Fp2の輝度値から、例えば1次元の線形補間を表す下式により求めることができる。
V'=(1−Δx)・V1+Δx・V2 ...(34)
ただし、V1、V2は、判定画素Fptの両側に位置する基準フレームの画素Fp1,Fp2の輝度値を示している。また、Δxは、2つの画素Fp1、Fp2の間の判定画素において、左側の画素Fp1を基準とするx軸方向の位置を示している。
そして、判定画素Fptの輝度値Vtestと推定輝度値V'との差が、閾値ΔVthよりも大きい場合、この判定画素Fptには動きがあると判定される。すなわち、下式を満たす場合には動きがないと判定され、下式を満たさない場合には動きがあると判定される。
|Vtest−V'|<ΔVth ...(35)
なお、上記式(35)のように、輝度値Vtestと推定輝度値V'との差の絶対値が閾値ΔVthよりも小さい場合において、動きがないと判定されるようにしたのは、以下の理由による。すなわち、上述したように、判定画素を含む対象フレーム画像Ftは、基準フレーム画像Frに対する位置ずれを補正するための補正量を求め、この補正量に応じて位置ずれを補正し、基準フレーム画像Frに重ね合わせるようにしている。このフレーム間の位置ずれは理想的には完全に補正されていることが好ましいが、実際にはこのずれを完全に無くすことは困難である場合が多く、重ねあわせの誤差等のノイズが発生する。このため、仮に判定画素に全く動きが無かったとしても、推定輝度値V'と判定画素の輝度値Vtestとの間には差が発生する場合がある。
そこで、このノイズにより発生する差を動きとして検出しないようにするために、推定輝度値V'から上下方向に閾値ΔVthの幅の領域を、動きがないと判定する範囲とすることとしている。
なお、閾値ΔVthの大きさは、例えば、輝度値が8ビットの階調、すなわち、0〜255の値をとりうるとした場合において、ΔVth=3程度に設定されることが好ましい。ただし、これに限定されるものではなく、輝度値の階調数、位置ずれ補正の精度等に応じて種々の値に設定することが好ましい。
なお、以上の説明では、判定画素Fptの座標が基準フレーム画像Frの画素Fp1を原点とする座標(Δx,0)の場合を例に説明しているが、判定画素Fptの座標が(0,Δy)の場合も同様である。
また、判定画素Fptの座標が2次元の座標(Δx,Δy)の場合には、推定輝度値V'を、例えば、バイ・リニア法による2次元の線形補間を表す下式により求めるようにすればよい。
V'=(1−Δx)・(1−Δy)・V1+Δx・(1−Δy)・V2+(1−Δx)・Δy・V3+Δx・Δy・V4 ...(36)
なお、対象フレーム画像ごとに、判定画素Fptを含む対象フレーム画像Ftの、基準フレーム画像Frに対する時間差mに応じて、閾値ΔVthの大きさを下式に示すように変化させて、動きが無いと判定する範囲を変化させるようにしてもよい。
ΔVth=Wt(m)・Vthr ...(37)
mは、フレーム間の時間間隔を1とした場合の、判定画素Fptを含む対象フレーム画像Ftの、基準フレーム画像Frに対する時間差を示している。Wt(m)は、時間差mにおける荷重を示し、時間差m=0の場合を1とし、時間差mの大きさ|m|が0から大きくなるほど小さくなる特性に設定されている。ただし、その特性の形状は、線形、非線形(正規分布等)等どのような形状であってよい。Vthrは、時間差m=0の場合の閾値ΔVthの基準値を示している。なお、基準値Vthrの大きさは、例えば、輝度値が8ビットの階調、すなわち、0〜255の値をとりうるとした場合において、Vthr=8程度に設定される。ただし、これに限定されるものではなく、輝度値の階調数、位置ずれ補正の精度等に応じて種々の値に設定することが好ましい。また、時間差mは、フレームシーケンスにおける対象画像Ftのフレーム番号の、基準フレーム画像Frのフレーム番号に対する差としてもよい。要するに、判定画素Fptを含む対象フレーム画像Ftの、基準フレーム画像Frに対する時間差を表すものであればよい。
図14は、時間差mに応じて設定される動きがないと判定する範囲について示す説明図である。なお、図14は、荷重wt(m)を、下式により設定した場合の例を示している。
wt(m)=1−|m|・0.05 ...(38)
m=1、すなわち、対象フレーム画像Ftがフレーム1の対象フレーム画像F1(図10参照)である場合には、上式(38)より、荷重Wt(1)は0.95となり、上式(37)により、閾値ΔVthは、(0.95・Vthr)となる。これにより、図14(A)に示すように、推定輝度値V'を中心とする上下方向の閾値ΔVth(=0.95・Vthr)の幅の範囲の領域が、動きがないと判定する範囲に設定される。
一方、m=3、すなわち、対象フレーム画像Ftがフレーム3の対象フレーム画像F3(図10参照)の場合には、上式(38)より、荷重Wt(3)は0.85となり、上式(37)により、閾値ΔVthは、(0.85・Vthr)となる。これにより、図14(B)に示すように、推定輝度値V'を中心とする上下方向の閾値ΔVth(=0.85・Vthr)の幅の範囲の領域が、動きがないと判定する範囲に設定される。
以上のように、対象画像Ftごとに、判定画素Fptを含む対象フレーム画像Ftの、基準フレーム画像Frに対する時間差mに応じて、閾値ΔVthを変化させることにより、動きがないと判定する範囲を変化させることができる。
動画像の各フレームは、一般に、徐々にその内容が変化していく。そのため、基準フレーム画像から時間的に離れいている対象フレーム画像ほど、動きが大きくなる可能性が高い。上記動き判定では、対象フレーム画像Ftの基準フレーム画像Frに対する時間差mの大きさが大きくなるほど、閾値ΔVthが小さくなるように設定して、動きがないと判定する範囲を小さくしているので、複数の対象フレーム画像のうち、基準フレームから時間的に離れた対象フレーム画像ほど、合成処理により得られる画像に対するその動きの影響を抑制することができる。
なお、上記説明では、4つのフレーム画像F0〜F3のうち、先頭のフレーム0のフレーム画像F0を基準フレーム画像、他のフレーム1〜フレーム3を対象フレーム画像とした場合を前提に説明しているので、図14の説明では、時間差mが3以下の正の数値で変化する場合を説明している。しかしながら、これに限定されるものではなく、例えば、フレーム1のフレーム画像F1やフレーム2のフレーム画像F2を基準フレーム画像とすれば、時間差mとしては基準フレーム画像よりも前の対象フレーム画像の時間差mは負の値をとることになる。また、4つのフレーム画像ではなく、4以上のフレーム画像を対象とする場合には、これに応じて時間差mの大きさは、3以上の数値をとることになる。この場合の荷重は、時間差mの大きさの0から最大値までの変化に応じて変化する特性を適宜設定するようにすればよい。
E2.動き判定手法2
図15は、第2の動き判定手法について示す説明図である。空間的に急激な輝度値の変化がない限り、対象フレームの画素の輝度値は、その周りに位置する基準フレームの画素の輝度値の間の値になるものとして期待される。そこで、この点を考慮すると、判定画素を囲む周囲の輝度値の最大値と最小値の間の領域を、動きがないと判定される範囲とすることが考えられる。さらに、第1の動き判定手法の場合と同様に、ノイズの発生による誤検出を防止するため、その範囲を閾値ΔVthの幅だけ広げることが考えられる。そして、以下に示すように、動きがないと判定される範囲に判定画素Fptの輝度値Vtestがあるか否かを判定することにより、判定画素Fptの動きを判定することができる。
まず、判定画素Fptの両側に位置する基準フレームの2つの画素Fp1,Fp2について、輝度値の最大値Vmaxと最小値Vminを、下式のように求める。
Vmax=max(V1,v2) ...(39)
Vmin=min(V1,V2) ...(40)
ここで、max()は()内の引数の中で最大値を求める関数、min()は()内の引数の中で最小値を求める関数を意味している。
そして、判定画素Fptの輝度値Vtestが、2つの下式を満たす場合には動きがないと判定され、そうでない場合には動きがあると判定される。
Vtest>Vmin−ΔVth ...(41)
Vtest<Vmax+ΔVth ...(42)
なお、以上の説明では、判定画素Fptの座標が基準フレーム画像Fr中の画素Fp1を原点とする座標(Δx,0)の場合を例に説明しているが、判定画素Fptの座標が(0,Δy)の場合も同様である。
また、判定画素Fptの座標が2次元の座標(Δx,Δy)の場合には、輝度値の最大値Vmaxおよび最小値Vminを、下式により求めるようにすればよい。
Vmax=max(V1,V2,V3,V4) ...(43)
Vmin=min(V1,V2,V3,V4) ...(44)
E3.動き判定手法3
図16は、第3の動き判定手法について示す説明図である。第1の動き判定手法において、基準フレーム画像Fr中の格子上に並ぶ各画素から遠い中間位置の画素ほど、すなわち、画素間の中央の位置ほど推定輝度値の推定精度が低下する。そこで、この点を考慮して、基準フレーム画像Fr中の画素に近い位置では動きがないと判定する範囲を狭め、遠い位置では広げるようにすることが考えられる。ただし、基準フレーム画像Fr中の各画素付近においても、第1の動き判定手法の場合と同様に、動きがないと判定する範囲として、閾値ΔVth分の範囲を確保しておくことが好ましい。そして、以下に示すように、動きがないと判定される範囲に判定画素Fptの輝度値Vtestがあるか否かを判定することにより、判定画素Fptの動きを判定することができる。
動き判定の上限Vth(Δx)および下限Vth(Δx)を、第1の動き判定手法における推定輝度値V'(Δx)を中心として下式のように定義する。
Vth(Δx)=V'(Δx)+ΔVthmax・W(Δx)+ΔVth ...(45)
Vth(Δx)=V'(Δx)−ΔVthmax・W(Δx)−ΔVth ...(46)
ここで、W(Δx)は、Δxが0〜1の範囲で、中央ほど大きな値となるような関数であることが好ましい。例えば、下式のような関数式を用いることができる。
W(Δx)=2・[1−{(1−Δx)+Δx}]=4(1−Δx)Δx ...(47)
なお、上記式(45)は、Δxが0〜1の範囲で、Wが最小値が0、最大値が1となるように正規化されている。ただし、上記式(47)は一例であってこれに限定されるものではなく、W(Δx)は、Δxが0〜1の範囲で、中央ほど大きな値となるような関数であれば種々の関数を適用することが可能である。
また、ΔVthmaxは、以下のように表される。
ΔVthmax=(Vmax−Vmin)/2 ...(48)
ここで、VmaxおよびVminは、第2の動き判定手法において、判定画素Fptの両側に位置する基準フレームの2つの画素Fp1,Fp2について、式(39)および(40)によって求められる輝度値の最大値Vmaxと最小値Vminを示している。
そして、判定画素Fptの輝度値Vtestが、2つの下式を満たす場合には動きがないと判定され、そうでなければ動きがあると判定される。
Vtest>Vth(Δx) ...(49)
Vtest<Vth(Δx) ...(50)
なお、以上の説明では、判定画素Fptの座標が基準フレームの画素F(a,i)を原点とする座標(Δx,0)の場合を例に説明しているが、判定画素Fptの座標が(0,Δy)の場合も同様である。
また、判定画素Fptの座標が2次元の座標(Δx,Δy)の場合には、関数W(Δx,Δy)として、式(47)を2次元に拡張した以下の式が用いられる。
W(Δx,Δy)=(4/3)・[1−{(1−Δx)・(1−Δy)+(Δx)(1−Δy)+(1−Δx)・(Δy)+(Δx)・(Δy)}]
=(4/3)・[1−(1−2Δx+2(Δx))・(1−2Δy+2(Δy))] ...(51)
ここで、VmaxおよびVminとしては、第2の動き判定手法において、判定画素Fptの両側に位置する基準フレームの2つの画素Fp1,Fp2について、上記式(43)および(44)を用いて求められる輝度値の最大値と最小値が用いられる。
ただし、判定画素Fptの座標が2次元の座標(Δx,Δy)の場合には、上限Vth(Δx,Δy)の値は輝度の最大値Vmaxよりも大きい値をとる場合があり、また、下限Vth(Δx,Δy)の値が輝度の最小値Vminよりも小さい値をとる場合がある。このため、最小値Vmin〜最大値Vmaxの範囲よりも外側の輝度値は許容しないように、Vth(Δx,Δy)>Vmax+ΔVthであれば、上限値Vth(Δx,Δy)を下式のように制限することが好ましい。
Vth(Δx,Δy)=Vmax+ΔVthnoise ...(52)
また、Vth(Δx,Δy)<Vmin−ΔVthnoiseであれば、下限値Vth(Δx,Δy)を下式のように制限することが好ましい。
Vth(Δx,Δy)=Vmin−ΔVthnoise ...(53)
E4.動き判定手法4
図17は、第4の動き判定手法について示す説明図である。画像全体のずれと、画像中の一部について局所的に求めたずれが一致しない場合、動きがある可能性が高い。そこで、この点を考慮し、判定画素Fptの両側に位置する基準フレームの2つの画素Fp1,Fp2間の輝度勾配が一定であると仮定して、その輝度値Vが判定画素Fptの輝度値Vtestに等しくなる画素F(以下、「推定画素」とも呼ぶ。)の位置Xを算出する。そして、その位置(以下、「推定位置」とも呼ぶ。)xから、この推定位置Xを中心として、画面全体のずれによって変化する可能性のある位置までの距離を閾値Lthとする。このとき、以下に示すように判定画素Fptと推定画素Fとの間の距離Lが閾値Lthより大きいか否かによって動きの判定を行うことができる。
まず、第2の動き判定手法を用いて、対象フレーム画像Ftにおける判定画素Fptの動きを判定する。そして、動きがないと判定された場合には、さらに以下の判定を行う。
判定画素Fptの両側に位置する基準フレーム画像Fr中の2つの画素Fp1,Fp2の間の勾配を一定として、推定輝度値Vが判定画素Fptの輝度値Vtestに等しくなる推定位置Xを算出する。また、判定画素Fptの位置Xと、推定画素Fの推定位置Xとの距離Lを、下式のように算出する。
=|X−X|=|(Vtest−V1)/(V2−V1)−Δx| ...(54)
こうして求められた距離Lと閾値Lthとの比較により、L>Lthであれば動きがありと判定し、そうでなければ動きがないと判定する。
なお、以上の説明では、判定画素Fptの座標が基準フレーム画像Fr中の画素Fp1を原点とする座標(Δx,0)の場合を例に説明しているが、判定画素Fptの座標が(0,Δy)の場合も同様である。
また、判定画素Fptの座標が2次元の座標(Δx,Δy)の場合には、判定画素Fptに基準フレーム画像Fr中の画素Fp1を原点とするx軸方向(横方向)およびy軸方向(縦方向)に、輝度値Vtestの値を写像して判定を行うようにすればよい。ここで、x軸方向およびy軸方向の判定結果について、少なくとも一方において動きがありと判定された場合には、この判定画素Fptは動きがありと判定され、それ以外の場合には動きがないと判定される。
E5.動き判定手法5
第4の動き判定手法において、合成するフレーム画像によって閾値Lthの値を変化させるようにしてもよい。例えば、動きの多いフレーム画像については閾値Lthを狭くし、複数フレームを用いて画像を合成する効果を小さくし、動きの小さいフレームについては閾値Lthを広くして、複数フレームを用いて合成する効果を大きくすることが可能である。
例えば、4フレームのフレーム画像を用いて合成する場合、対象フレームは3フレームとなり、以下に示すような処理が行われる。
全ての対象フレーム(3フレーム)の全画素について、あらかじめ設定されている標準の閾値Lthで第4の動き判定手法により動きを判定する。このとき、動きがありと判定された画素の画素数をNとする。
そして、3フレーム分の対象フレームの総画素数をNtotalとし、動きありと判定された画素の割合Rを、下式のように算出する。
R=N/Ntotal ...(55)
算出されたRによって閾値Lthを、下式を用いて変化させ、第4の動き判定手法により判定画素の動き判定を実行する。
Lth=1−R1/2 ...(56)
例えば、R=0.25のとき、Lth=0.5画素となる。
なお、上記式(56)は、動きありと判定された画素の割合Rに応じて変化する閾値を算出する式の一例であり、これに限定されるものではなく、例えば、その処理の目的に応じて適宜種々の式が適用可能である。
以上説明した動きの判定手法のうち、いずれの判定手法を図11のステップS610に用いるようにしてもよい。いずれの判定手法を利用するかは、判定の対象となる画像に応じて、例えば、動きの大きさ、動いている部分の大きさ等動きの判定に影響する種々の画像の特質に応じて決定することができる。また、対象となる画像に応じて、適宜変更できるようにしてもよい。
F.第2実施例の動き対応合成処理:
図18は、第2実施例としての動き対応合成処理の手順を示すフローチャートである。まず、第1実施例(図11のステップS602)と同様に、生成画像Gの各生成画素のうち、注目画素G(j)を設定する(ステップS702)。
そして、第1実施例(図11のステップS604)と同様に、変数a(a=0,1,2,3)をフレーム番号とする各フレームaについて、注目画素G(j)の最近傍画素F(a,i)を探索する(ステップS704)。
次に、あらかじめ特定されている基準フレームを除く対象フレームのうち、いずれか1つを最初の対象フレームとして選択し、選択した最初の対象フレームのフレーム番号aを変数aに設定する(ステップS706)。ここでは、最初の対象フレームとしてフレーム1を選択するものとし、後述するステップS712では、次の対象フレームとしてフレーム2、3の順に選択するものとする。ただし、これに限定されるものではなく、いずれの対象フレームを最初の対象フレームとして選択してもよく、次の対象フレームとしていずれの順に選択してもよい。
そして、変数aをフレーム番号とするフレームaにおいて、注目画素G(j)の最近傍画素F(a,i)を判定画素として、この判定画素に動きがあるか否かを判定する(ステップS708)。なお、動きの判定手法については、上述したいずれかの判定手法を利用すればよい。
ステップS708において動きありと判定された場合には、後述するステップS718の処理に進む。一方、動きなしと判定された場合には、さらに、まだ選択されていない次の対象フレームがあるか否か判断する(ステップS710)。次の対象フレームがないと判断された場合には、後述するステップS714の処理に進む。
ステップS710において次の対象フレームがあると判断された場合には、次の対象フレームを選択し、選択したフレームの番号aを変数aに設定する(ステップS712)。そして、変数aをフレーム番号とするフレームaにおける最近傍画素F(a,i)が、動きありと判定されるまで、あるいは、次の対象フレームがない、すなわち、すべての対象フレームにおいて最近傍画素に動きながないと判定されるまで、繰り返しステップS708〜S712の処理を行う。
ステップS710において次の対象フレームがないと判断され、さらに、全ての対象フレームにおいてそれぞれの最近傍画素に動きがないと判定された場合には、注目画素G(j)と最近傍画素F(a,i)との間の距離Laが最小値となる最短画素を求めて、この最短画素を含むフレームのフレーム番号aを変数Aに設定する(ステップS714)。そして、注目画素G(j)の画素値として、フレームAのフレーム画像FAから内挿値C'(P(j))を計算し、変数cに設定する(ステップS716)。
また、ステップS708において、動きありと判断された場合には、注目画素G(j)の画素値として、基準フレーム画像Faから内挿値C'a(P(j))を計算し、変数cに設定する(ステップS718)。
そして、変数cに設定された計算値は、注目画素G(j)の生成画素値C(j)として記録される(ステップS720)。
なお、内挿値の計算は、第1実施例で説明した図11のステップS614と同様に、バイ・リニア法、バイ・キュービック法等の種々の補間処理方法による計算を用いることができる。
その後、生成画像Gの全画素について画素値(画素データ)を算出したか否かを判断する(ステップS722)。まだ画素値を算出していない画素が残っている場合には、生成画像Gに対応する画素上で注目画素G(j)を順次移動させながら繰り返しステップS702〜S722の処理を行う。全画素について画像データを生成した場合には、本フローを終了する。
以上説明した第2実施例の動き対応合成処理においても、第1実施例と同様に、注目画素G(j)の画素値を補間処理するために利用される予定の画素に動きがあると判定された場合には、その画素を含む対象フレーム画像に基づく補間処理を行わないようにしている。そして、基準フレーム画像に基づいて補間処理を行ようにしている。従って、本実施例の動き対応合成処理においても、動きのある画素を含む対象フレーム画像を補間処理に利用するフレームの対象から除外することができるので、図10の生成画像Gにおいて発生している自動車の多重画像のように、動きのある部分が多重画像となることを防止することができる。
また、第1実施例では、動きの判定を行った対象フレームの判定画素に動きがあると判定されても、他の対象フレームの判定画素に動きがないと判定された場合には、動きがないと判定された対象フレームの対象フレーム画像に基づいて補間処理を行なっているのに対して、第2実施例では、動きの判定を行った対象フレームの判定画素に動きがあると判定された場合には、他の対象フレームにおける動きの判定は行わず、基準フレームの基準フレーム画像に基づいて補間処理を行っている。これにより、第1実施例に比べて生成画像の高画質化の効果は実効的に小さくなるが、従来において問題となっていた動きのある部分について多重像が発生することを第1実施例よりも効果的に防止することが可能である。
なお、第1実施例では、仮に1つの対象フレームで動きがあると判定されても、他の対象フレームで動きがないと判定された場合には、この動きがないと判定された対象フレームに基づいて補間処理を行うことができるので、第2実施例よりも高画質化の効果が期待できる。
G.第3実施例の動き対応合成処理:
図19は、第3実施例としての動き対応合成処理の手順を示すフローチャートである。まず、第1実施例(図11のステップS602)と同様に、生成画像Gの各生成画素のうち注目画素G(j)を設定する(ステップS802)。
そして、第1実施例(図11のステップS604)と同様に、変数a(a=0,1,2,3)をフレーム番号とする各フレームaについて、注目画素G(j)の最近傍画素F(a,i)を探索する(ステップS804)。
次に、変数aのうちあらかじめ特定されている値aTESTをフレーム番号とするフレームaTESTにおいて、注目画素G(j)の最近傍画素F(aTEST,i)について、動きがあるか否かを判定する(ステップS806)。なお、動きの判定については、上述したいずれかの判定手法を利用すればよい。
ステップS806において動きありと判定された場合には、後述するステップS812の処理に進む。一方、動きなしと判定された場合には、注目画素G(j)と最近傍画素F(a,i)との間の距離Laが最小値となる最短画素を求めて、この最短画素を含むフレームのフレーム番号aを変数Aに設定する(ステップS808)。そして、注目画素G(j)の画素値として、フレームAのフレーム画像FAから内挿値C'(P(j))を計算し、変数cに設定する(ステップS810)。
ステップS804において動きありと判断された場合には、注目画素G(j)の画素値として、フレーム番号aの基準フレーム画像Faから内挿値C'a(P(j))を計算し、変数cに設定する(ステップS812)。
そして、変数cに設定された計算値は、注目画素G(j)の生成画素値C(j)として記録される(ステップS814)。
なお、内挿値の計算は、第1実施例で説明した図11のステップS614と同様に、バイ・リニア法、バイ・キュービック法等の種々の補間処理方法による計算を用いることができる。
その後、生成画像Gの全画素について画素値(画素データ)を算出したか否かを判断する(ステップS816)。まだ画素値を算出していない画素が残っている場合には、生成画像Gに対応する画素上で注目画素G(j)を順次移動させながら繰り返しステップS802〜S816の処理を行う。全画素について画像データを生成した場合には、本フローを終了する。
以上説明した第3実施例の動き対応合成処理においては、特定の対象フレームの判定画素について動きの判定を行い、動きがあると判定された場合には基準フレーム画像に基づいて補間処理を行っている。従って、本実施例の動き対応合成処理においても、動きのある画素を含む対象フレーム画像を補間処理に利用するフレームの対象から除外することができるので、図10の生成画像Gにおいて発生している自動車の多重画像のように、動きのある部分が多重画像となることを防止することができる。
また、第2実施例では、全ての対象フレームについて動きの判定を行う可能性があるが、それらの判定結果には一般に強い相関がある。そこで、第3実施例では、ある特定の対象フレームについてのみ動きの判定を行うようにしている。これにより、第2実施例は、他の実施例に比べて処理時間の短縮を実効的に図ることが可能となる。なお、特定の対象フレームとしては、基準フレームと時間的に最も離れたフレームを選択することが好ましい。
H.変形例:
なお、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
(1)上記実施例では、動画像再生期間中の特定の瞬間が指定されると、フレーム画像取得部104によって、その瞬間のフレームを基準フレームとして、この基準フレームを含んで後側に時系列に並ぶ4フレームのフレーム画像データを取得している。もちろん、前側に時系列に並ぶ4フレームのフレーム画像データを取得するようにしてもよく、また、前後に合わせて4フレームのフレーム画像データを取得するようにしてもよい。また、必ずしも4フレームである必要はなく、2フレーム以上の複数フレームを取得し、取得した複数フレームのフレーム画像データから静止画像データを生成するようにしてもよい。
(2)上記実施例では、複数フレームのフレーム画像データを取得し、取得した複数フレームのフレーム画像データから静止画像データを生成する場合を例に説明しているが、これに限定されるものではない。例えば、1フレームを構成する複数フィールドの画像データ(以下、「フィールド画像データ」とも呼ぶ。)の形式で複数フレーム分の画像データを取得し、取得した複数フィールドのフィールド画像データから静止画像データを生成するようにしてもよい。
(3)上記各実施例では、生成画像を複数のフレーム画像から合成する合成処理の過程において、生成画像中のある画素の画素値を算出して画素データを生成する際に、動きを判定して、その画素データの生成に利用可能なフレーム画像を決定している。しかしながら、これに限定されるものではない。例えば、基準フレーム画像に対して各対象フレーム画像の各画素について動きを判定しておき、生成画像の各画素の画素値を算出して画素データを生成する際に、先に求めた判定結果に基づいてそれぞれの画素データの生成に利用可能なフレーム画像を決定するようにしてもよい。
(4)上記実施例では、動画像(この動画像は、動画像データによって表される。)の中から取得された時系列に連続する複数フレームの画像(この画像は、画像データによって表される。)を合成して、1枚の高解像度な静止画像(この静止画像は、静止画像データで表される。)を生成する場合を例に説明している。しかしながら、これに限定されるものではなく、単に、時系列に連続する複数の低解像度の画像を合成して、1枚の高解像度の画像を生成することも可能である。時系列に連続する複数の低解像度の画像としては、例えば、ディジタルカメラで連写された複数の画像であってもよい。
また、必ずしも時系列に連続する複数の低解像度の画像(フレーム画像を含む。)である必要はなく、時系列に並んだ複数の低解像度の画像であってもよい。
(5)上記実施例では、生成画像のある画素の画素データを生成する際に、複数のフレーム画像の中からその生成に利用されうる1画素について動きを判定しているが、これに限定されるものではない。例えば、生成画像中のある画素の画素データを生成する前に、あらかじめ、基準フレーム画像を複数のブロックで区分し、対象フレーム画像との間でブロックごとの動きがあるか否かを判定しておくことも可能である。この場合、動きがあると判定されたブロック内に含まれる生成画像の画素は、基準フレーム画像に基づいて画素データを生成するようにすればよい。また、ブロックごとの動きの判定においては、フレーム間における動き量を抽出する種々の一般的な手法により行うことが可能である。
(6)上記実施例では、ハードウェアによって実現されていた構成の一部をソフトウェアに置き換えるようにしてもよく、逆にソフトウェアによって実現されていた構成の一部をハードウェアに置き換えるようにしてもよい。例えば、図1に示したような静止画像生成制御部、補正量推定部、動き対応合成部による処理をハードウェア回路で行うこととしてもよい。
(7)上記実施例では、パーソナルコンピュータを本発明の静止画像生成装置として動作させる場合を例に説明しているが、これに限定されるものではない。例えば、ディジタルビデオカメラ、ディジタルカメラ、プリンタ等の種々のコンピュータシステムを、本発明の静止画像生成装置とすることができる。特に、ディジタルビデオカメラを本発明の静止画像生成装置とした場合には、動画像を撮影しながら、あるいは、撮影した結果を確認しながら、動画像に含まれる複数のフレーム画像から1枚の高解像度な静止画像を生成することが可能となる。また、ディジタルカメラを本発明の静止画像生成装置とした場合にも、被写体を連写しながら、あるいは、連写した結果を確認しながら、複数の撮像画像から1枚の高解像度な静止画像を生成することができる。
本発明の一実施例としての静止画像生成装置の概略構成を示す説明図である。 静止画像データを生成する手順を示す説明図である。 基準フレームのフレーム画像と対象フレームのフレーム画像との間のずれについて示す説明図である。 対象フレーム画像と基準フレーム画像との間のずれの補正について示す説明図である。 基準フレーム画像に対する対象フレーム画像の補正量について示す説明図である。 勾配法による並進補正量の推定方法を示す説明図である。 画素の回転補正量を模式的に示す説明図である。 基準フレーム画像F0と対象フレーム画像F1〜F3とをずれを補正して配置した様子を拡大して示す説明図である。 バイ・リニア法による補間処理について示す説明図である。 複数のフレーム画像間で動きが発生していた場合に上記合成処理を実行した場合の問題点を示す説明図である。 動き対応合成処理の手順を示すフローチャートである。 動きの判定手法を説明するための前提条件を示す説明図である。 第1の動き判定手法について示す説明図である。 時間差mに応じて設定される動きがないと判定する範囲について示す説明図である。 第2の動き判定手法について示す説明図である。 第3の動き判定手法について示す説明図である。 第4の動き判定手法について示す説明図である。 第2実施例としての動き対応合成処理の手順を示すフローチャートである。 第3実施例としての動き対応合成処理の手順を示すフローチャートである。
符号の説明
20...プリンタ
30...ディジタルビデオカメラ
100...コンピュータ
102...静止画像生成制御部
104...フレーム画像取得部
106...補正量推定部
108...動き対応合成部
110...ディスプレイ
120...キーボード
130...マウス

Claims (25)

  1. 比較的低解像度の複数の第1の画像から比較的高解像度の第2の画像を生成する静止画像生成方法であって、
    (a)前記複数の第1の画像間の位置ずれを補正するための補正量を推定する工程と、
    (b)推定した前記補正量に基づいて前記複数の第1の画像間の位置ずれを補正するとともに、補正した前記複数の第1の画像を合成して前記第2の画像を生成する工程と、を備え、
    前記工程(b)は、
    (b1)前記第2の画像の各画素の中から注目画素を選択する工程と、
    (b2)前記複数の第1の画像それぞれにおける前記注目画素に対する複数の最近傍画素を求める工程と、
    (b3)前記複数の第1の画像のうち、前記注目画素について合成対象となる画像を前記複数の最近傍画素に基づいて導き出し、前記合成対象画像に基づいて前記注目画素の画素値を算出する工程と、を備え、
    前記工程(b3)では、前記複数の最近傍画素のうち、前記複数の第1の画像の中から選択された1つの基準画像に対して、動きがあると判定される画素については、その画素を含む前記第1の画像を、前記注目画素についての合成対象画像から除外することを特徴とする、静止画像生成方法。
  2. 前記複数の第1の画像は、動画像の中から取得された時系列に並ぶ複数の画像である請求項1記載の静止画像生成方法。
  3. 請求項1または請求項2記載の静止画像生成方法であって、
    前記工程(b3)は、
    (b31)前記複数の最近傍画素のうち、前記基準画像に含まれない画素を、前記注目画素に近い順で選択し、選択した画素の前記基準画像に対する動きを判定する工程と、
    (b32)前記複数の最近傍画素のうち、前記注目画素との間の距離が最小となる最短画素を含む前記第1の画像が前記基準画像である場合には、前記基準画像に基づいて前記注目画素の画素値を算出し、
    前記工程(b31)の判定において、前記選択した画素に動きがないと判定された場合には、その判定された画素を含む前記第1の画像に基づいて前記注目画素の画素値を算出し、
    前記工程(b31)の判定において、前記選択した画素のいずれについても動きがあると判定された場合には、前記基準画像に基づいて前記注目画素の画素値を算出する工程と、を含む静止画像生成方法。
  4. 請求項1または請求項2記載の静止画像生成方法であって、
    前記工程(b3)は、
    (b31)前記複数の最近傍画素のうち、前記基準画像に含まれない画素を、所定の順に選択し、選択した画素の前記基準画像に対する動きを判定する工程と、
    (b32)前記工程(b31)の判定において、前記選択した画素に動きがあると判定された場合には、前記基準画像に基づいて前記注目画素の画素値を算出し、
    前記工程(b31)の判定において、前記選択した画素のいずれについても動きがないと判定された場合には、前記複数の最近傍画素のうち、前記注目画素に最も近い最短画素を含む前記第1の画像に基づいて前記注目画素の画素値を算出する工程と、を含む静止画像生成方法。
  5. 請求項1または請求項2記載の静止画像生成方法であって、
    前記工程(b3)は、
    (b31)前記複数の最近傍画素のうち、前記基準画像を除く特定の前記第1の画像に含まれる画素を選択して、前記基準画像に対する動きを判定する工程と、
    (b32)前記工程(b31)の判定において、前記選択した画素に動きがあると判定された場合には、前記基準画像に基づいて前記注目画素の画素値を算出し、
    前記工程(b32)の判定において、前記選択した画素に動きがないと判定された場合には、前記複数の最近傍画素のうち、前記注目画素に最も近い最短画素を含む前記第1の画像に基づいて前記注目画素の画素値を算出する工程と、を含む静止画像生成方法。
  6. 請求項3ないし請求項5のいずれかに記載の静止画像生成方法であって、
    前記工程(b31)は、
    前記選択した画素の輝度値が、前記基準画像の中で前記選択した画素を囲む複数の画素の輝度値に基づいて生成される推定輝度値に対して、所定の範囲内にある場合には動きがないと判定し、前記所定の範囲外にある場合には動きがあると判定する工程を含む、静止画像生成方法。
  7. 前記所定の範囲は、前記推定輝度値を中心として設定される一定の範囲である請求項6記載の静止画像生成方法。
  8. 前記一定の範囲は、前記選択した画素を含む前記前記第1の画像の前記基準画像に対する時間差に応じて変化する請求項7記載の静止画像生成方法。
  9. 前記所定の範囲は、前記基準画像の中で前記選択した画素を囲む複数の画素の輝度値のうちの最小の輝度値から最大の輝度値までの範囲を含む一定の範囲である請求項6記載の静止画像生成方法。
  10. 前記所定の範囲は、前記選択した画素の、前記基準画像の中で前記選択した画素を囲む複数の画素に対する位置に依存して変化する範囲である請求項6記載の静止画像生成方法。
  11. 請求項3ないし請求項5のいずれかに記載の静止画像生成方法であって、
    前記工程(b31)は、
    前記基準画像の中で前記選択した画素を囲む複数の画素の輝度値に基づいて生成される輝度値が、前記選択した画素の輝度値に等しくなる画素の推定位置を求め、求めた前記推定位置と前記選択した画素の位置との間の距離が、所定の範囲内にある場合には動きがないと判定し、前記所定の範囲外にある場合には動きがあると判定する工程を含む、静止画像生成方法。
  12. 前記所定の範囲は、前記位置ずれによって変化しうる前記推定位置の変化量を閾値として設定し、前記推定位置を中心として設定される一定の範囲である請求項11記載の静止画像生成方法。
  13. 比較的低解像度の複数の第1の画像から比較的高解像度の第2の画像を生成する静止画像生成装置であって、
    前記複数の第1の画像間の位置ずれを補正するための補正量を推定する補正量推定部と、
    推定した前記補正量に基づいて前記複数の第1の画像間の位置ずれを補正するとともに、補正した前記複数の第1の画像を合成して前記第2の画像を生成する画像生成部と、を備え、
    前記画像生成部は、
    前記第2の画像の各画素の中から注目画素を選択し、
    前記複数の第1の画像それぞれにおける前記注目画素に対する複数の最近傍画素を求め、
    前記複数の第1の画像のうち、前記注目画素について合成対象となる画像を前記複数の最近傍画素に基づいて導き出し、前記合成対象画像に基づいて前記注目画素の画素値を算出し、
    前記注目画素を算出する場合において、前記複数の最近傍画素のうち、前記複数の第1の画像の中から選択された1つの基準画像に対して、動きがあると判定される画素については、その画素を含む前記第1の画像を、前記注目画素についての合成対象画像から除外することを特徴とする、静止画像生成装置。
  14. 前記複数の第1の画像は、動画像の中から取得された時系列に並ぶ複数の画像である請求項13記載の静止画像生成装置。
  15. 請求項13または請求項14記載の生成画像生成装置であって、
    前記画像生成部は、
    前記複数の最近傍画素のうち、前記基準画像に含まれない画素を、前記注目画素に近い順で選択し、選択した画素の前記基準画像に対する動きを判定し、
    前記複数の最近傍画素のうち、前記注目画素との間の距離が最小となる最短画素を含む前記第1の画像が前記基準画像である場合には、前記基準画像に基づいて前記注目画素の画素値を算出し、
    前記動きの判定において、前記選択した画素に動きがないと判定された場合には、その判定された画素を含む前記第1の画像に基づいて前記注目画素の画素値を算出し、
    前記動きの判定において、前記選択した画素のいずれについても動きがあると判定された場合には、前記基準画像に基づいて前記注目画素の画素値を算出する、静止画像生成装置。
  16. 請求項13または請求項14記載の静止画像生成装置であって、
    前記画像生成部は、
    前記複数の最近傍画素のうち、前記基準画像に含まれない画素を、所定の順に選択し、選択した画素の前記基準画像に対する動きを判定し、
    前記動きの判定において、前記選択した画素に動きがあると判定された場合には、前記基準画像に基づいて前記注目画素の画素値を算出し、
    前記動きの判定において、前記選択した画素のいずれについても動きがないと判定された場合には、前記複数の最近傍画素のうち、前記注目画素に最も近い最短画素を含む前記第1の画像に基づいて前記注目画素の画素値を算出する、静止画像生成装置。
  17. 請求項13または請求項14記載の静止画像生成装置であって、
    前記画像生成部は、
    前記複数の最近傍画素のうち、前記基準画像を除く特定の前記第1の画像に含まれる画素を選択して、前記基準画像に対する動きを判定し、
    前記動きの判定において、前記選択した画素に動きがあると判定された場合には、前記基準画像に基づいて前記注目画素の画素値を算出し、
    前記動きの判定において、前記選択した画素に動きがないと判定された場合には、前記複数の最近傍画素のうち、前記注目画素に最も近い最短画素を含む前記第1の画像に基づいて前記注目画素の画素値を算出する、静止画像生成装置。
  18. 請求項15ないし請求項17のいずれかに記載の静止画像生成装置であって、
    前記動きの判定は、
    前記選択した画素の輝度値が、前記基準画像の中で前記選択した画素を囲む複数の画素の輝度値に基づいて生成される推定輝度値に対して、所定の範囲内にある場合には動きがないと判定し、前記所定の範囲外にある場合には動きがあると判定する、静止画像生成装置。
  19. 前記所定の範囲は、前記推定輝度値を中心として設定される一定の範囲である請求項18記載の静止画像生成装置。
  20. 前記一定の範囲は、前記選択した画素を含む前記前記第1の画像の前記基準画像に対する時間差に応じて変化する請求項19記載の静止画像生成装置。
  21. 前記所定の範囲は、前記基準画像の中で前記選択した画素を囲む複数の画素の輝度値のうちの最小の輝度値から最大の輝度値までの範囲を含む一定の範囲である請求項18記載の静止画像生成装置。
  22. 前記所定の範囲は、前記選択した画素の、前記基準画像の中で前記選択した画素を囲む複数の画素に対する位置に依存して変化する範囲である請求項18記載の静止画像生成装置。
  23. 請求項15ないし請求項17のいずれかに記載の静止画像生成装置であって、
    前記動きの判定は、
    前記基準画像の中で前記選択した画素を囲む複数の画素の輝度値に基づいて生成される輝度値が、前記選択した画素の輝度値に等しくなる画素の推定位置を求め、求めた前記推定位置と前記選択した画素の位置との間の距離が、所定の範囲内にある場合には動きがないと判定し、前記所定の範囲外にある場合には動きがあると判定する、静止画像生成装置。
  24. 前記所定の範囲は、前記位置ずれによって変化しうる前記推定位置の変化量を閾値として設定し、前記推定位置を中心として設定される一定の範囲である請求項23記載の静止画像生成装置。
  25. 比較的低解像度の複数の第1の画像から比較的高解像度の第2の画像を生成するためのプログラムであって、
    前記複数の第1の画像間の位置ずれを補正するための補正量を推定する第1のサブプログラムと、
    推定した前記補正量に基づいて前記複数の第1の画像間の位置ずれを補正するとともに、補正した前記複数の第1の画像を合成して前記第2の画像を生成する第2のサブプログラムと、を備え、
    前記第2のサブプログラムは、
    前記第2の画像の各画素の中から注目画素を選択する機能と、
    前記複数の第1の画像それぞれにおける前記注目画素に対する複数の最近傍画素を求める機能と、
    前記複数の第1の画像のうち、前記注目画素について合成対象となる画像を前記複数の最近傍画素に基づいて導き出し、該合成対象画像に基づいて前記注目画素の画素値を算出するとともに、前記複数の最近傍画素のうち、前記複数の第1の画像の中から選択された1つの基準画像に対して、動きがあると判定される画素については、該画素を含む前記第1の画像を、前記注目画素についての合成対象画像から除外する機能と、を含む静止画像生成プログラム。
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