JP2008307184A - 画像処理装置および画像処理プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】2つの画像を高精度で一致させる画像処理を実行する。
【解決手段】同一の被検体に対する、互いに撮影時刻が異なる2つの医用画像を入手する画像入手部110と、2つの医用画像における撮影時刻の差を知得する時刻差知得部120と、2つの画像の一方を移動又は変形してそれら2つの画像を一致させる、一致に要する移動量又は変形量の適用範囲がパラメータの値に依存している一致処理を、そのパラメータの値の設定を受けて2つの医用画像に対して施すグローバルマッチング部140およびローカルマッチング部150と、それらのマッチング部に対し、上記のパラメータの値として、時刻差知得部120で知得された撮影時刻の差に応じた値を設定するパラメータ設定部130とを備えた。
【選択図】 図6

Description

本発明は、2つの画像を一致させる画像処理を実行する画像処理装置と、コンピュータをそのような画像処理装置として動作させる画像処理プログラムに関する。
医療の分野においては、X線等を使って被検体の体内を撮影した医用画像を、被検体の病状の診断等に利用することが広く行われている。医用画像を診断に利用することにより、被検体に外的なダメージを与えることなく、被検体の病状の進行状態などを把握することができ、治療方針の決定などに必要な情報を手軽に得ることができる。
また、近年では、X線を使ってデジタルの医用画像を得るCR(Computed Radiography)装置や、X線を使って被検体の断層像を得るCT装置(Computerized Tomography)、および強磁場を使って被検体の断層像を得るMRI装置(Magnetic Resonance Imaging)などが広く用いられてきており、従来のX線フィルム等を使った医用画像に替えて、デジタルの医用画像が一般的に利用されてきている。
医用画像がデジタル化されたことにより、医用画像に画像処理を施して従来よりも効果的な診断が行えるようにすることが可能となってきているが、このような医用画像に対する画像処理のうち、近年注目されているものの一つにエネルギーサブトラクション(ES)処理と呼ばれる画像処理がある。ES処理とは、エネルギーが互いに異なる2種類のX線を使って撮影された2つの医用画像のうちの一方の医用画像における画素値から他方の医用画像における画素値を所定の重みを付けて減算することにより、前者の医用画像に写っている被検体の身体構造のうち、X線に対して特定の吸収特性を持った部位の画像を消去するという画像処理である。このES処理によれば、医用画像の中から骨の画像を消去して軟組織の画像のみからなる軟部画像を得たり、逆に医用画像の中から軟組織の画像を消去して骨の画像のみからなる骨部画像を得たりすることができる。その結果、骨に隠れていた病巣や、骨にある病巣等が読影しやすくなり効果的な診断が行える。
ここで、ES処理が高精度で行われるためには、2つの医用画像が一致していることが望ましいが、近年、X線撮影の分野では、X線検出素子が2次元的に配列されて構成されたいわゆるフラットパネルディテクタ(FPD)を用いた撮影が盛んに行われるようになっており、このようなFPDを用いた撮影では、1度の撮影で1つの医用画像が撮られることとなるので、2つの医用画像を得たときにはどうしても撮影時刻が互いに異なってしまう。そのため、各撮影時刻における被検体の姿勢や呼吸等に起因して、2つの医用画像が必ずしも一致しない場合がある。両画像が一致していない場合にES処理を無理に施すと、両画像におけるズレの部分に、本来存在しない虚像(アーチファクト)が現れ、読影の妨げとなってしまう。
そこで、ES処理等に供される2つの医用画像に対して、両画像のうちの一方を変形して他方の画像に一致させる画像処理を施す技術が提案されている(例えば、特許文献1〜3参照。)。
特開2002−32735号公報 特開2002−32764号公報 特開2003−244542号公報
しかしながら、現状では、このような画像処理によっても、2つの医用画像の間で十分な画像の一致が得られず、ES処理においてアーチファクトが発生してしまうことがしばしば生じている。
本発明は、上記事情に鑑み、2つの画像を高精度で一致させる画像処理を実行することができる画像処理装置と、コンピュータをそのような画像処理装置として動作させる画像処理プログラムとを提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明の画像処理装置は、
同一の被検体に対する、互いに撮影時刻が異なる複数の撮影画像を入手する画像入手部と、
上記複数の撮影画像における撮影時刻の差を知得する時刻差知得部と、
2つの画像の一方又は両方を所定のパラメータの値に基づいて移動又は変形してそれら2つの画像を一致させる、一致に要する移動量又は変形量の適用範囲がそのパラメータの値に依存している一致処理を、そのパラメータの値の設定を受けて上記複数の撮影画像のうちの2つの撮影画像に対して施す処理部と、
上記処理部に対し、上記パラメータの値として、上記時刻差知得部で知得された撮影時刻の差に応じた値を設定するパラメータ設定部とを備えたことを特徴とする。
上記撮影時刻の差が大きい程、上記被検体の動き等により上記複数の撮影画像間での画像のズレが大きくなる可能性が高まる。この事が、例えば、上述した従来の画像処理によっても、2つの医用画像の間で十分な画像の一致が得られないことの一因となっている。上記の本発明の画像処理装置によれば、上記時刻差知得部で知得された撮影時刻の差に応じた値が上記パラメータの値として設定され、そのパラメータの値に依存する適用範囲の移動量又は変形量による画像の移動又は変形によって上記2つの画像の一致が行われる。このため、本発明の画像処理装置によれば、撮影時刻の差に応じた画像のズレを見越して2つの画像を高精度で一致させることができる。
ここで、本発明の画像処理装置において、「上記処理部が、上記2つの画像のうちの一方の画像中の各所定箇所に対し、他方の画像中で映像的に一致する各一致箇所を探索し、その2つの画像の一方又は両方を画像中の各部で変形してその所定箇所の位置とその一致箇所の位置とを一致させる、その所定箇所の広さを上記パラメータの値として設定されて、その設定された広さの所定箇所を探索に用いるものであり、
上記パラメータ設定部が、上記所定箇所の広さを、上記撮影時刻の差が大きいほど狭く設定するものである」という形態は好ましい形態である。
この好ましい形態の画像処理装置によれば、上記2つの画像を上記所定箇所それぞれについて一致させる一致処理が行われるが、その一致処理が上記撮影時刻の差に応じた適切な広さの所定箇所を使って行われる。
図14は、2つの画像についての一致処理が撮影時刻の差に応じた適切な広さの所定箇所を使って行われる様子の一例を示す図である。
この図14のパート(a)には、撮影時刻の差が小さく2つの画像A1,A2間のズレが小さい場合に相当する図が示され、パート(b)には、撮影時刻の差が相対的に大きく2つの画像A1,A2間のズレが大きい場合に相当する図が示されている。
例えば、図14のパート(b)に示すように、上記撮影時刻の差が大きく画像のズレが大きいときには、ズレ方が画像中の各所で異なっている可能性もあり、より局所的で非線形な変形による一致処理が望ましい。一方、図14のパート(a)に示すように、上記撮影時刻の差が小さく画像のズレが小さいときには、画像中に同じようなズレ方をしている部分が多く、より包括的な変形による一致処理が望ましい。この好ましい形態の画像処理装置によれば、上記撮影時刻の差が大きいときに、例えば図14のパート(b)に示すように狭めの所定箇所B1を使うことにより局所的で非線形な変形による一致処理を行い、上記撮影時刻の差が小さいときに、例えば図14のパート(a)に示すように広めの所定箇所B2を使うことにより包括的な変形による一致処理を行うことができる。
このように、この好ましい形態の画像処理装置によれば、上記撮影時刻の差に応じた適切な広さの所定箇所を使った一致処理により、上記撮影時刻の差による画像のズレ方の多様性に対応することができ、より高精度の一致処理を行うことができる。また、この一致処理に要する処理時間は、上記所定箇所の広さに依存するので、この一致処理を適切な処理時間で行うことが出来る。
また、本発明の画像処理装置において、「上記処理部が、上記2つの画像のうちの一方の画像中の各所定箇所に対し、他方の画像中で映像的に一致する各一致箇所を探索し、その2つの画像の一方又は両方を画像中の各部で変形してその所定箇所の位置とその一致箇所の位置とを一致させる、その一致箇所を探索する探索範囲の広さを上記パラメータの値として設定され、その設定された広さの探索範囲内を探索するものであり、
上記パラメータ設定部が、上記一致箇所を探索する探索範囲を、上記撮影時刻の差が大きいほど広く設定するものである」という形態も好ましい形態である。
この好ましい形態の画像処理装置によっても、上記2つの画像を上記所定箇所それぞれについて一致させる一致処理が行われるが、その一致処理における上記一致箇所の探索が上記撮影時刻の差に応じた適切な広さの探索範囲内で行われる。
以下、2つの画像についての一致処理が撮影時刻の差に応じた適切な広さの探索範囲内で行われることについて、上記の図14を参照して説明する。
例えば、図14のパート(b)に示すように、上記撮影時刻の差が大きく画像のズレが大きいときには、見つけ出すべき一致箇所が、上記所定箇所の位置とは大きく離れた箇所にある可能性が高く、より広範囲の探索が望ましい。一方、図14のパート(a)に示すように、上記撮影時刻の差が小さく画像のズレが小さいときには、そのような一致箇所は、上記所定箇所の位置の近傍にある可能性が高く、より限定された範囲の探索が望ましい。この好ましい形態の画像処理装置によれば、上記撮影時刻の差が大きいときに、例えば図14のパート(b)に示すように広めの探索範囲C1での探索を行い、上記撮影時刻の差が小さいときに、例えば図14のパート(a)に示すように狭めの探索範囲C2での探索を行うことができる。
このように、この好ましい形態の画像処理装置によれば、上記撮影時刻の差に応じた適切な広さの探索範囲での探索により、見つけ出すべき一致箇所が探索範囲外に出てしまうことや、見つけ出すべき一致箇所よりも偶然に一致性が良い別箇所が探索範囲内で見つかってしまうこと等が回避され、より高精度の一致処理を行うことができる。また、このような一致処理に要する処理時間は、探索領域の広さに依存するので、この一致処理を適切な処理時間で行うことが出来る。
また、本発明の画像処理装置において、「上記処理部が、上記2つの画像のうちの一方の画像中の各所定箇所に対し、他方の画像中で映像的に一致する各一致箇所を探索する、その所定箇所の広さを変えながら探索を重ねる、その2つの画像の一方又は両方を画像中の各部で変形して、その所定箇所の位置と、最終的に探索で得られた一致箇所の位置とを一致させる、その一致箇所の探索の回数を上記パラメータの値として設定され、その設定された回数だけ探索を重ねるものであり、
上記パラメータ設定部が、上記一致箇所の探索の回数を、上記撮影時刻の差が大きいほど多く設定するものである」という形態も好ましい。
この好ましい形態の画像処理装置によっても、上記2つの画像を上記所定箇所それぞれについて一致させる一致処理が行われるが、この好ましい形態の画像処理装置では、上記一致箇所の探索を上記所定箇所の広さを変えながら重ねることで処理精度の向上が図られており、さらに、その探索は上記撮影時刻の差に応じた適切な回数だけ重ねられる。
図15は、2つの画像についての一致処理が、撮影時刻の差に応じた適切な適切な回数の一致箇所の探索を経て行われる様子の一例を示す図である。
この図15のパート(a)には、撮影時刻の差が小さく2つの画像A1,A2間のズレが小さい場合に相当する図が示され、パート(b)には、撮影時刻の差が相対的に大きく2つの画像A1,A2間のズレが大きい場合に相当する図が示されている。
例えば、図15のパート(b)に示すように上記撮影時刻の差が大きく画像のズレが大きいときには、上述したように局所的な一致処理が望ましい。しかし、上記所定箇所として始めから局所的な箇所を設定して、その局所的な箇所に一致する一致箇所を探索しようとすると、本来見つけ出すべき一致箇所よりも偶然に一致性が良い別の箇所が見つかってしまうことがある。上記の好ましい形態では、上記一致箇所の探索を上記所定箇所の広さを変えながら重ねるので、始めは広めの所定箇所を設定して、一致箇所を粗く探索し、徐々に上記所定箇所の広さを狭めながら見つけ出すべき局所的な一致箇所に到達することができる。図15のパート(b)には、始めに設定された広めの所定箇所B3と、その所定箇所B3について探索された広めの一致箇所D1_1と、広めの所定箇所B3よりも若干狭い不図示の所定箇所について探索された若干狭めの一致箇所D1_2と、さらに広さが狭い不図示の所定箇所について探索された局所的な一致箇所D1_3とが示されている。このように、図15のパート(b)の例では、局所的な一致箇所が3回の探索によって高精度に見つけ出されている。このような探索の回数は、上記撮影時刻の差が大きく画像のズレが大きいほど多いことが望ましい。一方、図15のパート(a)に示すように上記撮影時刻の差が小さく画像のズレが小さいときには、上述したように包括的な一致処理が望ましい。そのような一致処理では、広めの所定箇所についての探索で見つけ出すべき一致箇所が得られることが多く、少ない回数で効率的に探索することが望ましい。上記の好ましい形態の画像形成装置によれば、上記撮影時刻の差が大きいときに多めの回数(図15のパート(b)の例では3回)で探索を行い、上記撮影時刻の差が小さいときに少なめの回数(図15のパート(a)の例では1回)で探索を行うことができる。
このように、この好ましい形態の画像形成装置によれば、上記撮影時刻の差が大きく画像のズレが大きいときの探索不足や、逆に、上記撮影時刻の差が小さく画像のズレが小さいときの無駄な探索の繰返し等が回避され、上記のような一致処理を高精度かつ効率的に行うことが出来る。
また、本発明の画像処理装置において、「上記処理部が、画像に対する線形な座標変換を用いて画像を移動又は変形して上記2つの画像を一致させる、移動量又は変形量の許可範囲を上記パラメータの値として設定され、上記2つの画像の一方又は両方をその許可範囲内で移動又は変形するものであり、
上記パラメータ設定部が、上記許可範囲を、上記撮影時刻の差が大きい程広く設定するものである」という形態も好ましい形態である。
この好ましい形態の画像形成装置によれば、上記線形な座標変換を用いた画像の移動又は変形による一致処理が行われるが、その移動や変形が上記撮影時刻の差に応じた適切な許可範囲内で行われる。
図16は、2つの画像についての一致処理が、撮影時刻の差に応じた適切な許可範囲内での移動によって行われる様子の一例を示す図である。
この図16では、説明を簡単にするために、2つの画像A1,A2間のズレの一例として、一方の画像に対して他方の画像が、図中の横方向にスライドした形態のズレが示されている。また、この図16のパート(a)には、撮影時刻の差が小さく2つの画像A1,A2間のズレが小さい場合に相当する図が示され、パート(b)には、撮影時刻の差が相対的に大きく2つの画像A1,A2間のズレが大きい場合に相当する図が示されている。
例えば、図15のパート(b)に示すように上記撮影時刻の差が大きく画像のズレが大きいときには、一方の画像を広範囲に亘って移動させて他方の画像と一致する位置を確実に探ることが望ましく、例えば、図15のパート(a)に示すように上記撮影時刻の差が小さく画像のズレが小さいときには、移動範囲を絞ることにより他方の画像と一致する位置を効率的に探ることが望ましい。この好ましい形態の画像形成装置によれば、上記撮影時刻の差が大きいときに、例えば図16のパート(b)に示すように広めの許可範囲D1内で画像の移動等を行い、上記撮影時刻の差が小さいときに、例えば図16のパート(a)に示すように狭めの許可範囲D2で画像の移動等を行うことができる。
このように、この好ましい形態の画像形成装置によれば、画像の移動や変形の不足や過剰等といった事態が回避され一致処理を高精度かつ効率的に行うことが出来る。
また、上記目的を達成する本発明の画像処理プログラムは、
コンピュータに組み込まれ、そのコンピュータ上で、
同一の被検体に対する、互いに撮影時刻が異なる複数の撮影画像を入手する画像入手部と、
上記複数の撮影画像における撮影時刻の差を知得する時刻差知得部と、
2つの画像の一方又は両方を移動又は変形してそれら2つの画像を一致させる、一致に要する移動量又は変形量の適用範囲がパラメータの値に依存している一致処理を、そのパラメータの値の設定を受けて上記複数の撮影画像のうちの2つの撮影画像に対して施す処理部と、
上記処理部に対し、上記パラメータの値として、上記時刻差知得部で知得された撮影時刻の差に応じた値を設定するパラメータ設定部とを構築することを特徴とする。
この本発明の画像処理プログラムによれば、2つの画像を高精度で一致させる画像処理を実行する上記の画像処理装置を容易に実現することができる。
尚、本発明の画像処理プログラムについては、ここではその基本形態のみを示すに止めるが、これは単に重複を避けるためであり、本発明の画像処理プログラムには、上記の基本形態のみではなく、前述した画像処理装置の各形態に対応する各種の形態が含まれる。
また、本発明の画像処理プログラムがコンピュータ上に構築する画像入手部などといった要素は、1つの要素が1つのプログラム部品によって構築されるものであっても良く、1つの要素が複数のプログラム部品によって構築されるものであっても良く、複数の要素が1つのプログラム部品によって構築されるものであっても良い。また、これらの要素は、そのような作用を自分自身で実行するものとして構築されても良く、あるいは、コンピュータに組み込まれている他のプログラムやプログラム部品に指示を与えて実行するものとして構築されても良い。
以上、説明したように、本発明によれば、2つの画像を高精度で一致させる画像処理を実行することができる画像処理装置と、コンピュータをそのような画像処理装置として動作させる画像処理プログラムとを得ることができる。
以下図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の一実施形態が適用される医用画像取得システムの概略構成図である。
図1に示す医用画像取得システム1は、被検体の体内を撮影して医用画像を生成する画像生成システム10と、この画像生成システム10を制御するシステム制御装置20と、医用画像を表示する医用画像表示装置30とで構成されており、システム制御装置20と医用画像表示装置30は、ネットワーク回線を介して接続されている。
画像生成システム10は、X線を照射するX線照射装置11と、被検体Pの体内を透過してきたX線を検出することで撮影を行い医用画像を得る検出装置12とで構成されている。
X線照射装置11には、X線を発する管球などが収容された収容部11aと、収容部11aを上下に移動させる移動部11bと、収容部11aおよび移動部11bを支持する支持部11cとが備えられている。
また、検出装置12は、フラットパネルディテクタ(FPD)12aを搭載した立位タイプの装置であり、そのFPD12aと、FPD12aを上下に移動させる移動部12bと、FPD12aおよび移動部12bを支持する支持部12cとが備えられている。
この画像生成システム10では、被検体Pは、X線照射装置11とFPD12aとの間に、FPD12aの方を向いて立つ。
そして、ユーザが、システム制御装置20を操作して被検体Pの撮影部位に応じた収容部11aおよびFPD12aの位置を入力すると、システム制御装置20が、X線照射装置11の移動部11bおよび検出装置12の移動部12bそれぞれに対して、収容部11aおよびFPD12aをユーザから入力された位置に配置するための指示信号を送信する。その結果、収容部11aおよびFPD12aが、ユーザから入力された、被検体Pの撮影部位に応じた位置に配置される。
続いて、単発撮影および、後述のES処理のための連写撮影という2種類の撮影モードのうち何れかの撮影モード、撮影時に照射するX線のエネルギー等が撮影条件として、ユーザによってシステム制御装置20に入力される。また、撮影モードとして連写撮影が入力されるときには、後述の撮影間隔および各撮影におけるX線のエネルギー等が連写撮影用の撮影条件として入力される。入力された撮影条件は、システム制御装置20によって、X線照射装置11の収容部11aにおけるX線を発する管球の制御回路や、検出装置12のFPD12aにおける撮影用の制御回路等に設定される。
そして、ユーザが、システム制御装置20を操作して撮影の開始を指示すると、システム制御装置20が、X線照射装置11と検出装置12との双方に所定のトリガ信号を互いに同期させて送信する。X線照射装置11の収容部11aでは、そのトリガ信号を受信すると管球が上記の撮影条件におけるエネルギーのX線を発し、検出装置12のFPD12aではトリガ信号を受信するとX線の検出が行われる。これにより、被検体Pの体内を透過してきたX線がFPD12aで検出されて撮影が行われ、その被検体Pの内部を表わすデジタルの医用画像が画像生成システム10で得られる。
また、ユーザが、撮影モードとして連写撮影を指定していた場合には、システム制御装置20からの1回のトリガ信号の送信に対して、撮影条件における撮影間隔を挟んだ2回の撮影が、それぞれ撮影条件におけるエネルギーのX線によって行われる。この連写撮影により、後述のES処理に用いる、エネルギーが互いに異なる2種類のX線を使って撮影された2つの医用画像が得られる。
この撮影によって得られた医用画像は画像生成システム10からシステム制御装置20に送られ、システム制御装置20において所定のモニタ上に表示される。また、このシステム制御装置20には、ユーザの操作によって、被検体Pを識別するための識別番号や撮影年月日や撮影時刻等が管理情報として入力される。そして、システム制御装置20では、画像生成システム10から送られてきた医用画像に、その管理情報とその医用画像の撮影に使われた撮影条件とが添付される。また、連写撮影によって得られた2つの医用画像は、各々に管理情報と撮影条件とが添付されるとともに、互いに対応付けがなされる。そして、システム制御装置20は、管理情報と撮影条件とが添付された医用画像をネットワーク回線を介して医用画像表示装置30に送る。
医用画像表示装置30は、外観構成上、本体装置31、その本体装置31からの指示に応じて表示画面32a上に画像を表示する画像表示装置32、本体装置31に、キー操作に応じた各種の情報を入力するキーボード33、および、表示画面32a上の任意の位置を指定することにより、その位置に表示された、例えばアイコン等に応じた指示を入力するマウス34を備えている。
医用画像表示装置30では、ユーザが医用画像表示装置30を操作して被検体の識別番号等を入力すると、表示画面32a上に、その入力された識別番号等に対応した医用画像等が表示される。医用画像表示装置30の表示画面32a上に表示された医用画像等を確認することにより、ユーザは、被検体に外的なダメージを与えることなく、被検体の病状を診断することができる。
図1に示す医用画像取得システム1は、基本的には以上のように構成されている。
ここで、医用画像取得システム1における特徴は、医用画像表示装置30で実行される処理内容にある。以下、医用画像表示装置30について詳しく説明する。
図2は、医用画像表示装置30のハードウェア構成図である。
医用画像表示装置30の本体装置31の内部には、図2に示すように、各種プログラムを実行するCPU301、ハードディスク装置303に格納されたプログラムが読み出されCPU301での実行のために展開される主メモリ302、各種プログラムやデータ等が保存されたハードディスク装置303、FD35が装填され、そのFD35をアクセスするFDドライブ304、CD−ROM36をアクセスするCD−ROMドライブ305、システム制御装置20と医用画像等の各種情報をやり取りするI/Oインタフェース306が内蔵されており、これらの各種要素と、さらに図1にも示す画像表示装置32、キーボード33、マウス34は、バス307を介して相互に接続されている。
ここで、この医用画像表示装置30は、いわゆるエネルギーサブトラクション(ES)処理を実行するES処理装置として動作する機能を有している。このES処理では、上記の連写撮影によって得られた、エネルギーが互いに異なる2種類のX線を使って撮影された2つの医用画像のうちの一方の医用画像における画素値から、他方の医用画像における画素値が、所定の重みを付けて減算される。これにより、前者の医用画像に写っている被検体の身体構造のうち、X線に対して特定の吸収特性を持った部位の画像が消去されることとなる。
ES処理が高精度で行われるためには、2つの医用画像が一致していることが望ましい。しかし、図1の画像生成システム10ではこれら2つの医用画像は互いに撮影時刻が異なっており、各撮影時刻における被検体の姿勢や呼吸等に起因して、2つの医用画像が必ずしも一致しない場合がある。両画像が一致していない場合にES処理を無理に施すと、両画像におけるズレの部分に、本来存在しない虚像(アーチファクト)が現れ、読影の妨げとなってしまう。
そこで、この医用画像表示装置30は、ES処理に供される2つの医用画像に対して、両画像のうちの一方を変形して他方の画像に一致させる画像処理を施す画像処理装置として動作する機能も有している。
図3は、ES処理を行うES処理装置と、そのES処理のための画像処理を行う画像処理装置との関係を示すブロック図である。
図1に示す画像生成システム10での連写撮影によって得られる第1の医用画像G1および第2の医用画像G2に基づいて、ES処理は実行される。ここで、第1の医用画像G1は、そのままES処理装置50に入力される。一方、第2の医用画像G2については、画像処理装置100において、第1の医用画像G1に一致させる画像処理を施され、処理済みの第2の医用画像G2’がES処理装置50に入力される。画像処理装置100で実行される画像処理については後にまわし、ここでは、まず、ES処理について説明する。
図4は、ES処理を説明する説明図である。
上述したように、ES処理で使われる2つの医用画像は、エネルギーが互いに異なる2種類のX線を使った連写撮影によって得られる撮影画像である。図4には、相対的にエネルギーが低いX線での撮影による低エネルギー画像Lと、相対的にエネルギーが高いX線での撮影による高エネルギー画像Hとを使い、低エネルギー画像Lから所望の部位の画像を消去するというES処理の原理が模式的に示されている。
ここで、被検体の体内を透過してきたX線を検出して、その被検体の体内像を得るという上記の画像生成システム10(図1参照)で得られる医用画像では、透過してきたX線の量が多い部分が濃く写り、透過してきたX線の量が少ない部分が薄く写る。このような医用画像では、被検体の体内における骨部については、骨によってX線の透過が妨げられるので、X線の透過量が少なく薄く写る。一方、筋組織等といった軟部についてはX線の透過量が骨部に比べると多く濃く写る。また、軟部については組織の種類等に応じてX線の透過量が異なるため、各軟部は、その軟部の組織の種類等に応じた濃度となる。
また、X線はエネルギーが高いほど透過力が強いため、骨によるX線の透過の妨げ効果は、撮影に使われるX線のエネルギーが高いほど小さい。その結果、高エネルギー画像Hと低エネルギー画像Lとでは、骨部と軟部との間の濃さの比率(コントラスト)が互いに異なることとなる。ES処理では、この2種類の画像間のコントラストの違いを利用して、骨部の消去や軟部の消去等が行われる。
上述したように、この図4の例におけるES処理では、低エネルギー画像Lから、所望の部位の画像が消去される。この図4には、低エネルギー画像Lから骨部の画像を消去して軟部のみが写った軟部画像Sを作成する例と、低エネルギー画像Lから軟部の画像を消去して骨部のみが写った骨部画像Bを作成する例とが示されている。
軟部画像Sを作成する例では、まず、2つの医用画像の間で、骨部の濃度が合わされた後、両者の差が算出される。その結果、骨部の濃度が「0」、即ち、骨部が消去された画像が得られる。このとき、高エネルギー画像Hと低エネルギー画像Lとでは、骨部と軟部との間のコントラストが互いに異なることから、骨部が消去されても軟部は残ることとなる。その後、軟部の濃度についての差の結果に、この差の値を、低エネルギー画像Lにおける軟部の濃度に一致させるための係数が乗ぜられる。これにより、低エネルギー画像Lから骨部の画像が消去され軟部のみが写った軟部画像Sが得られることとなる。
一方、骨部画像Bを作成する例では、2つの医用画像の間で、軟部の濃度が合わされた後、両者の差が算出され、軟部の濃度が「0」、即ち、軟部が消去された画像が得られる。その後、骨部の濃度についての差が、係数の乗算によって低エネルギー画像Lにおける骨部の濃度に合わされる。これにより、低エネルギー画像Lから軟部の画像が消去され骨部のみが写った骨部画像Bが得られることとなる。
以上、説明したように、ES処理では、所望の部位の画像の消去については、2つの医用画像の間での差の算出で行われる。このため、例えば骨部の画像を消去する場合に、2つの医用画像の間で骨部の位置がズレていると、そのズレの部分については濃度が「0」とはならず、本来存在しない虚像(アーチファクト)が現れてしまう。このため、ES処理が高精度で行われるためには、2つの医用画像が高精度で一致している必要がある。上述したように、図1に示す医用画像取得システム1の医用画像表示装置30では、このES処理に供される2つの医用画像の一致が、図4に示す画像処理装置100によって図られる。以下、この画像処理装置100について詳細に説明する。
この画像処理装置100は、図1の医用画像表示装置30が、この画像処理装置に対応した画像処理プログラムに従って動作することによりこの医用画像表示装置30内に構築されるものである。この画像処理プログラムは、図2に示すCD−ROM36に記憶されて、このCD−ROM36を介して医用画像表示装置30に供給される。
尚、上記では、画像処理プログラムを記憶する記憶媒体としてCD−ROM36が例示されているが、画像処理プログラムを記憶する記憶媒体はCD−ROMに限られるものではなく、それ以外の光ディスク、MO、FD、磁気テープなどの記憶媒体であってもよい。また、画像処理プログラムは、記憶媒体を介さずに、I/Oインタフェース306を介して直接に医用画像表示装置30に供給されるものであってもよい。
図5は、画像処理プログラムが記憶されたCD−ROM36を示す概念図である。
図5に示すように、CD−ROM36に記憶された画像処理プログラム200は、画像入手部210、時刻差知得部220、パラメータ決定部230、グローバルマッチング部240、およびローカルマッチング部250で構成されている。
この画像処理プログラム200の各部の詳細については、画像処理装置100の各部の作用と一緒に説明する。
図6は、画像処理装置100の機能ブロック図である。
画像処理装置100は、画像入手部110と、時刻差知得部120と、パラメータ決定部130と、グローバルマッチング部140と、ローカルマッチング部150とを有している。
ここで、この図6に示す画像入手部110、時刻差知得部120、およびパラメータ決定部130、それぞれ本発明にいう画像入手部、時刻差知得部、およびパラメータ決定部の各一例に相当する。またグローバルマッチング部140およびローカルマッチング部150は、両方とも、本発明にいう処理部の一例に相当する。
また、図6の画像処理装置100を構成する、画像入手部110、時刻差知得部120、パラメータ決定部130、グローバルマッチング部140、およびローカルマッチング部150は、図5の画像処理プログラム200を構成する、画像入手部210、時刻差知得部220、パラメータ決定部230、グローバルマッチング部240、およびローカルマッチング部250にそれぞれ対応する。
さらに、図6の各要素は、コンピュータのハードウェアとそのコンピュータで実行されるOSやアプリケーションプログラムとの組合せで構成されているのに対し、図5に示す画像処理プログラム200の各要素はそれらのうちのアプリケーションプログラムのみにより構成されている点が異なる。
図7は、図5に示す画像処理装置100において、2つの医用画像を入手し、それらの医用画像のうち、第2の医用画像G2を第1の医用画像に一致させる一連の処理の流れを示すフローチャート図である。
以下、図7のフローチャートに従って、図6に示す画像処理装置100の各要素の動作について説明することによって、図5に示す画像処理プログラム200の各要素も併せて説明する。尚、以下の説明では、図6に示す各要素を特に図番を断らずに参照する。
この図7のフローチャートが示す画像処理は、ユーザが、図1の医用画像表示装置30において所定の操作によってES処理に施すべき2つの医用画像G1,G2を指定し、ES処理の実行を指示すると、そのES処理の前に、ES処理の準備処理としてスタートする。
処理がスタートすると、まず、画像入手部110が、ユーザによって指定された2つの医用画像G1,G2を、所定のメモリから読み出すことで入手する(ステップS101)。
ここで、2つの医用画像G1,G2は、連写撮影によって得られた撮影画像であるが、1ショット目に撮影された撮影画像を第1の医用画像G1とし、2ショット目に撮影された撮影画像を第2の医用画像G2とする。この図7のフローチャートが示す画像処理では、第2の医用画像G2が、第1の医用画像G1に一致するように変形される。
画像入手部210は、入手した2つの医用画像G1,G2を、時刻差知得部120とグローバルマッチング部140とに渡す。
まず、時刻差知得部120が、渡された2つの医用画像G1,G2それぞれに上述したように添付されている撮影条件から、これら2つの医用画像G1,G2を得たときの連写撮影における撮影間隔を得る(ステップS102)。
この撮影間隔は、上述したように、連写撮影用の撮影条件として各撮影におけるX線のエネルギー等と共にユーザによってシステム制御装置20に対して入力されたものである。以下、ユーザによる撮影間隔の入力について補足説明を行う。
本実施形態では、連写撮影が可能な撮影間隔として、「0.2秒」、「0.5秒」、「0.7秒」等といった複数種類の撮影間隔が用意されている。そして、ユーザが撮影モードとして連射撮影を入力すると、システム制御装置20におけるモニタ上にこれら複数種類の撮影間隔が表示される。そして、ユーザが、所定操作により、それら表示された撮影間隔の中から所望の撮影間隔を選択することで入力される。
ここで、ユーザによる撮影間隔の選択は、例えば、以下に説明するように被検体の体格等に基づいて行われる。
図8は、被検体の体格と撮影間隔との関係を示す図である。
この図8には、やせた被検体P1に対して連写撮影が行われる様子と、太った被検体P2に対して連写撮影が行われる様子とが示されている。この図8の例ではやせた被検体P1については、「120kV」のエネルギーのX線を使って上記の高エネルギー画像の撮影が行われ、「60kV」のエネルギーのX線を使って上記の低エネルギー画像の撮影が行われる。
一方、太った被検体P2については、その体格のために、X線が被検体の体内を透過し難く、FPD12aに到達するX線の量が不足がちとなってしまう。その結果、高エネルギー画像における骨部と軟部との間のコントラストと、低エネルギー画像における骨部と軟部との間のコントラストとが余り変わらなくなり、良好なES処理が行えなくなってしまう。ES処理が良好に行われるためには、これら2種類の画像のコントラストが互いに異なっているほど良く、良好なES処理のためには、高エネルギー画像の撮影の際にFPD12aに到達するX線の量の不足を補って、低エネルギー画像とはコントラストがなるべく異なった好ましい高エネルギー画像を得る必要がある。
本実施形態では、太った被検体P2について、このような好ましい高エネルギー画像を撮影するために、次のような方法による撮影が可能である。即ち、高エネルギー画像の撮影を、太った被検体P2を透過するのに十分な程度に高いエネルギーのX線を使って行うという方法である。この方法によれば、撮影に使われるX線の透過力が高いので十分な量のX線がFPD12aに到達することができ、低エネルギー画像とはコントラストが異なった好ましい高エネルギー画像を得ることができる。図8のパート(a)には、この方法を採用した太った被検体P2についての連写撮影の一例が示されている。この図8の例では、太った被検体P2について、「140kV」のエネルギーのX線を使って上記の高エネルギー画像の撮影が行われ、「60kV」のエネルギーのX線を使って上記の低エネルギー画像の撮影が行われる。ここで、この方法では、太った被検体P2を透過するのに十分な程度に高いエネルギーのX線が、高エネルギー画像の撮影に使われるために、高エネルギー画像の撮影におけるX線と低エネルギー画像の撮影におけるX線とで、エネルギーの差が大きくなる。ところが、エネルギーの差が大きい2種類のX線を、連写撮影のために短時間で連続照射すると、照射される各X線のエネルギーが不安定となってしまう。また、そのような2種類のX線の短時間での連続照射は、上記のX線照射装置11に大きな負荷をかけてしまう。このため、ユーザは、太った被検体P2についての連写撮影用の撮影条件として、1ショット目と2ショット目とで差が大きくなるようなX線のエネルギーを入力した場合には、若干長めの撮影間隔を入力することとなる。
また、太った被検体P2について、このような好ましい高エネルギー画像を撮影するための方法として、本実施形態で実行可能な上記の方法とは別の、次のような方法による撮影も考えられる。即ち、やせた被検体P1について高エネルギー画像の撮影に使うX線のエネルギーと同じエネルギーのX線を用い、高エネルギー画像の撮影を、太った被検体P2を十分な量のX線が透過するのに十分な程度に長い照射時間で行うという方法である。この方法によれば、撮影に使われるX線の透過力が低いが長い照射時間をかけて十分な量のX線がFPD12aに到達することができ、低エネルギー画像とはコントラストが異なった好ましい高エネルギー画像を得ることができる。図8のパート(b)には、この方法を採用した太った被検体P2についての連写撮影の一例が示されている。この図8の例では、太った被検体P2について、「120kV」のエネルギーのX線を使って長い照射時間をかけて上記の高エネルギー画像の撮影が行われ、「60kV」のエネルギーのX線を使って上記の低エネルギー画像の撮影が行われる。この方法では、高エネルギー画像の撮影におけるX線の照射時間が長くなるため、連写を行うためにはそれなりに長めの撮影間隔が必要となる。
上述したように、本実施形態では、図8のパート(a)に示すように、連写撮影における高エネルギー画像の撮影についての被検体の体格によるFPD12aへのX線の到達量の不足を、撮影条件において高めのエネルギーを入力することで補うことが可能であり、その場合には、その撮影条件において長めの撮影間隔が入力されることとなる。また、撮影条件においてどの程度高めのエネルギーを入力するかは、ユーザが、被検体の体格を見て判断し、撮影間隔については、そのときのエネルギーの高さに応じて、ユーザの判断によって上記の複数の撮影間隔の中から選択されることとなる。
このような撮影条件は、上述したように、撮影によって得られた医用画像に添付され、図7のフローチャートにおけるステップS102の処理では、時刻差知得部120によってこの添付されている撮影条件から2つの医用画像G1,G2を得たときの連写撮影における撮影間隔が得られることとなる。得られた撮影間隔は、パラメータ設定部130に伝えられる。
続いて、このパラメータ設定部130において、後述のグローバルマッチング処理およびローカルマッチング処理それぞれの処理で使われる次のようなパラメータの値として、上記の撮影間隔に応じた値が、グローバルマッチング処理を実行するグローバルマッチング部140およびローカルマッチング処理を実行するローカルマッチング部に設定される(ステップS103)。このステップS103におけるパラメータの値の設定の詳細については、説明を後に回し、先に、この設定に続いて行われるグローバルマッチング処理(ステップS104)およびローカルマッチング処理(ステップS200)の内容について説明する。
このグローバルマッチング処理(ステップS104)は、第2の医用画像G2を第1の医用画像G1に対して相対的に回転移動しあるいは平行移動することにより、この第2の医用画像G2を第1の医用画像G1に概略的に一致させる処理である。このグローバルマッチング処理により、第2の医用画像G2の第1の医用画像G1に対する概略的な位置合せが行われ、上記の連写撮影の1ショット目と2ショット目との間での例えば被検体の姿勢の変動等といった画像全体に一様に現れるズレ等が概略的に解消される。
本実施形態では、このグローバルマッチング処理における回転移動が、画像に対する線形な座標変換の一例であるアフィン変換によって行われる。また、画像に対する線形な座標変換の別例である平行移動については、以下に示すような方向に行われる。
図9は、第2の医用画像G2が第1の医用画像G1に対して相対的に回転移動あるいは平行移動される様子を模式的に示す図である。
この図9のパート(a)には、第2の医用画像G2が第1の医用画像G1に対して相対的に回転移動される様子が示されており、パート(b)には、第2の医用画像G2が第1の医用画像G1に対して相対的に平行移動される様子が示されている。
グローバルマッチング処理では、図9のパート(a)に示すように、矩形状を有する第2の医用画像G2における、図中の下辺上の中点G2_1を中心として、第2の医用画像G2が回転移動される。このとき、この回転移動はある角度範囲D1内に制限され、第2の医用画像G2は、その角度範囲D1内で、第1の医用画像G1と最も良く一致する角度まで回転移動される。ここで、本実施形態では、第2の医用画像G2と第1の医用画像G1との一致の程度は、両者における画素値の差の総和で表される。そして、この回転移動では、第2の医用画像G2は、この画素値の差の総和が上記の角度範囲D1内で最小となる角度まで回転移動される。
また、グローバルマッチング処理では、図9のパート(b)に示すように、矩形状を有する第2の医用画像G2における、図中の下辺に平行な方向に第2の医用画像G2が平行移動される。このとき、この平行移動はある移動範囲D2内に制限され、第2の医用画像G2は、第1の医用画像G1との画素値の差の総和が上記の移動範囲D2内で最小となる位置まで平行移動される。
図7のフローチャートにおけるグローバルマッチング処理(ステップS104)では、以上に説明した回転移動と平行移動によって第2の医用画像G2の第1の医用画像G1に対する概略的な位置合せが行われるが、このグローバルマッチング処理に先立つステップS103の処理では、上記の角度範囲D1と移動範囲D2とが、グローバルマッチング処理についてのパラメータとして、後述するように、上記の撮影間隔に応じた値に設定される。
グローバルマッチング処理(ステップS104)が終了すると、そのグローバルマッチング処理後の概略位置合せ済みの第2の医用画像G2aがローカルマッチング部150に渡される。
このローカルマッチング部150は、概略位置合せ済みの第2の医用画像G2aを、以下に説明する変形によって第1の医用画像に一致させるローカルマッチング処理(ステップS200)を実行する。このローカルマッチング処理は、上述したグローバルマッチング処理による一様なマッチング処理では解消しきれない局所的なズレの解消を目的とした処理である。
図10は、図7のローカルマッチング処理(ステップS200)の詳細を示すフローチャートである。
このローカルマッチング処理では、まず、以下に説明するシフトベクトルが算出される(ステップS210)。
図11は、シフトベクトルの算出処理を模式的に示す図である。
このシフトベクトルの算出処理では、まず、図11のパート(a)に示すように、第1の医用画像G1に、N画素×N画素のサイズの正方形状の関心領域(ROI:Region Of Interest)が等間隔で設定される。以下、このステップS221の処理で設定されるROIのことを初期テンプレート151と呼ぶ。
次に、図11のパート(b)に示すように、概略位置合せ済みの第2の医用画像G2aに、各初期テンプレート151の中心に対応する位置を中心とし、(N+A1)画素×(N+A1)画素のサイズの初期探索範囲152が設定される。
続いて、この初期探索範囲152内において、第1の医用画像G1の初期テンプレート151と最も一致する初期一致箇所153が探索される。ここでの一致は、初期テンプレート151と比較対象の画像部分との画素値の差の総和で表される。そして、この初期一致箇所153の探索では、この画素値の差の総和が上記の初期探索範囲152内において最小となる画像部分がこの初期一致箇所153として探索される。
ここで、ローカルマッチング部150では、後述の繰返し回数が2回以上に設定されている場合に、初期一致箇所153の探索に続いて以下の処理が行われる。
この場合、初期一致箇所153が探索されると、次に、図11のパート(a)に示すように、第1の医用画像G1において、その初期一致箇所153に対応する初期テンプレート151と中心が同じでサイズが所定量だけ縮小された(N−A2)画素×(N−A2)画素のサイズの2次テンプレート154が設定される。さらに、初期一致箇所153の中心の周りに、(N−A2+A1)画素×(N−A2+A1)画素のサイズの2次探索範囲155が設定される。そして、図11のパート(b)に示すように、この2次探索範囲155内において、第1の医用画像G1の2次テンプレート154と最も一致する2次一致箇所156が探索される。
図10のフローチャートにおけるシフトベクトルの算出処理(ステップS210)では、以上に説明した、テンプレートのサイズの縮小および設定、探索範囲の設定、および一致箇所の探索が繰り返されるが、このシフトベクトルの算出処理に先立つ図7のフローチャートにおけるステップS103の処理では、その探索等の繰返し回数と、上記の初期テンプレートのサイズと、探索範囲のサイズとが、ローカルマッチング処理についてのパラメータとして、後述するように、上記の撮影間隔に応じた値に設定される。
ここで、図11のパート(b)の例は、上記の繰返し回数が2回に設定されている例である。この場合には、上記の2次一致箇所156が探索されると、その2次一致箇所156の中心から上記の初期探索範囲152の中心に向かうベクトルが、初期テンプレート151に対するシフトベクトルSbとして算出される。このシフトベクトルSbは、初期テンプレート151について概略位置合せ済みの第2の医用画像G2aを第1の医用画像G1に一致させるために要する局所的な変形方向および変形量を示している。
図10のフローチャートにおけるシフトベクトルの算出処理(ステップS210)では、このようなシフトベクトルSbの算出が、第1の医用画像G1における全ての初期テンプレート151について行われる。
シフトベクトルSbの算出が終了すると、概略位置合せ済みの第2の医用画像G2aを構成する各画素のシフトベクトルの算出が後述の補間計算によって算出される(ステップS220)。そして、算出された画素のシフトベクトルに基づく後述のワーピング処理(ステップS230)によって概略位置合せ済みの第2の医用画像G2aが変形される。
図12は、画素のシフトベクトルの算出処理と、画素のシフトベクトルに基づくワーピング処理とを模式的に表わす図である。
この図12のパート(a)には、補間計算による画素のシフトベクトルの算出処理が示され、図12のパート(b)には、ワーピング処理が示されている。
図12のパート(a)に示すように、画素のシフトベクトルの算出処理(ステップS220)では、4つの初期テンプレート151それぞれについて求められた4つのシフトベクトルSb_1,Sb_2,Sb_3,Sb_4を使った4点補間計算によって、概略位置合せ済みの第2の医用画像G2aにおいてそれら4つの初期テンプレート151の中心に対応する4点によって囲まれる四角形の領域内の各画素P1のシフトベクトルPbが算出される。このシフトベクトルPbは、そのシフトベクトルPbの起点に対応する画素P1’をそのシフトベクトルPbの終点に相当する画素P1の位置まで移動するのに要する移動方向と移動量を表している。
ここで、このような4点補間計算によって求められる各画素のシフトベクトルには、医用画像の画像状態や、一致箇所の探索における計算上の探索誤差や、4点補間計算における計算誤差等が含まれており、シフトベクトル間の連続性に乱れや不整合が生じている可能性がある。
そこで、画素のシフトベクトルの算出処理(ステップS220)によって概略位置合せ済みの第2の医用画像G2aを構成する全画素についてシフトベクトルが算出されると、この算出処理に続くワーピング処理(ステップS230)において、まず、多項式近似の手法を用いた補正によって各画素のシフトベクトルの並びが整えられる。
そして、ワーピング処理(ステップS230)では、このような補正の後に、補正後のシフトベクトルに基づいて各シフトベクトルの起点の画素が動かされる。その結果、図11のパート(b)に示すように、第2の医用画像G2aが全体的に滑らかに変形されて、その第2の医用画像G2aが画素単位で第1の医用画像G1に合わされた処理済の第2の医用画像G2’が得られる。
以上に説明したように、図10のフローチャートにおけるワーピング処理(ステップS230)までが終了すると、図7のフローチャートにおけるローカルマッチング処理(ステップS200)が完了し、この図7のフローチャートが示す処理が終了する。
そして、このような処理を経て得られた処理済の第2の医用画像G2’が、第1の医用画像G1と共に図3に示すES処理装置50に渡されてES処理に供されることとなる。
ここで、上述したように、この図7のフローチャートにおけるステップS103の処理では、グローバルマッチング処理についてのパラメータとして、アフィン変換による回転移動の角度範囲D1(図9参照)と、平行移動処理による平行移動の移動範囲D2(図9参照)とが、連写撮影における撮影間隔に応じた値に設定される。また、ローカルマッチング処理についてのパラメータとしては、探索の繰返し回数と、初期テンプレートのサイズと、探索範囲のサイズとが、撮影間隔に応じた値に設定される。以下、これら各パラメータの値の設定について説明する。
本実施形態では、撮影間隔と各パラメータの値とを互いに対応付ける対応テーブルが所定のメモリ内に記憶されている。そして、図7のフローチャートにおけるステップS103の処理では、パラメータ設定部130が、この対応テーブルを読み出し、この対応テーブルにおいて、時刻差知得部120から伝えられる撮影間隔に対応付けられている各パラメータの値を、グローバルマッチング部140とローカルマッチング部150とに設定する。
図13は、撮影間隔と各パラメータの値とを互いに対応付ける対応テーブルを示す図である。
この図13に示す対応テーブルT1から分かるように、まず、グローバルマッチング処理についてのパラメータである回転移動の角度範囲と平行移動の移動範囲とは、共に、撮影間隔が長いほど値が大きくなるように、つまり、撮影間隔が長いほど範囲が広くなるように撮影間隔に対応付けられている。これは、撮影間隔が長いほど、被検体の動き等が大きくなり、その結果として2つの医用画像の間における画像のズレも大きくなる可能性が高く、そのような大きなズレを解消するためには、第2の医用画像を広い範囲に亘って動かす方が効果的だからである。また、この対応テーブルT1において、撮影間隔に対して広い範囲が画一的には対応付けられていないのは、画像の状態によっては、本来見つけ出すべき位置よりも偶然に一致性が良い別の位置が不要に広い範囲で見つかってしまうこと等を回避するためである。また、グローバルマッチング処理に要する処理時間は、上記の角度範囲や移動範囲との広さに依存するので、本実施形態では、このグローバルマッチング処理が撮影間隔に応じた適切な処理時間で行われることとなる。
また、ローカルマッチング処理についてのパラメータのうち初期テンプレートのサイズについては、この対応テーブルT1において、撮影間隔が長いほど小さくなるように撮影間隔に対応付けられている。撮影時刻の差が大きく画像のズレが大きいときには、ズレ方が画像中の各所で異なっている可能性もあり、より局所的で非線形な変形による一致処理が望ましい。一方、撮影時刻の差が小さく画像のズレが小さいときには、画像中に同じようなズレ方をしている部分が多く、より包括的な変形による一致処理が望ましい。本実施形態では、ローカルマッチング処理が、撮影間隔が長いほど小さい初期テンプレートを使って行われるので、撮影時刻の差による画像のズレ方の多様性に効果的に対応した一致処理を行うことができる。また、ローカルマッチング処理に要する処理時間は、初期テンプレートの広さに依存するので、本実施形態では、このローカルマッチング処理が撮影間隔に応じた適切な処理時間で行われることとなる。
また、ローカルマッチング処理についてのパラメータのうち探索範囲のサイズについては、この対応テーブルT1において、撮影間隔が長いほど大きくなるように撮影間隔に対応付けられている。撮影時刻の差が大きく画像のズレが大きいときには、見つけ出すべき一致箇所が、探索の出発点から大きく離れた箇所にある可能性が高く、より広範囲の探索が望ましい。一方、撮影時刻の差が小さく画像のズレが小さいときには、そのような一致箇所は、探索の出発点の近傍にある可能性が高く、より限定された範囲の探索が望ましい。本実施形態では、対応テーブルT1に示されている撮影時刻の差に応じた適切な広さの探索範囲での探索により、見つけ出すべき一致箇所が探索範囲外に出てしまうことや、見つけ出すべき一致箇所よりも偶然に一致性が良い別箇所が探索範囲内で見つかってしまうこと等が回避され、より高精度の一致処理を行うことができる。また、ローカルマッチング処理に要する処理時間は、探索範囲の広さにも依存するので、本実施形態では、このローカルマッチング処理が撮影間隔に応じた適切な処理時間で行われることとなる。
また、ローカルマッチング処理についてのパラメータのうち繰返し回数については、この対応テーブルT1において、撮影間隔が長いほど多くなるように撮影間隔に対応付けられている。これにより、撮影時刻の差が大きく画像のズレが大きいときの探索不足や、逆に、撮影時刻の差が大きく画像のズレが小さいときの無駄な探索の繰返し等が回避され、ローカルマッチング処理を高精度かつ効率的に行うことが出来る。
本実施形態では、各パラメータが、撮影間隔に応じて適切な値に設定されるので、2つの医用画像を高精度で一致させることができる。
尚、上記では、本発明の画像処理装置の一実施形態として、2つの医用画像のうちの一方の画像のみを変形して、その一方の画像を他方の画像に一致させる画像処理装置を例示したが、本発明はこれに限るものではない。本発明の画像処理装置は、例えば、2つの医用画像の両方を変形して、それら2つの画像を互いに一致させるもの等であっても良い。
また、上記では、本発明の画像処理装置の一実施形態として、ES処理に供する2つの医用画像を互いに一致させる画像処理装置を例示したが、本発明はこれに限るものではない。本発明はこれに限らず、連写撮影された2つの医用画像を互いに一致させる処理に一般に適用することができる。
また、上記では、本発明の画像処理装置の一実施形態として、回転移動と平行移動とによって画像の概略的な一致を行うグローバルマッチング部を備えた画像処理装置を示したが、本発明はこれに限るものではなく、例えば、画像を線形的に変形して画像の概略的な一致を行うグローバルマッチング部を備えたもの等であっても良い。
本発明の一実施形態が適用される医用画像取得システムの概略構成図である。 診断装置30のハードウェア構成図である。 ES処理を行うES処理装置と、そのES処理のための画像処理を行う画像処理装置との関係を示すブロック図である。 ES処理を説明する説明図である。 画像処理プログラムが記憶されたCD−ROM36を示す概念図である。 画像処理装置100の機能ブロック図である。 図5に示す画像処理装置100において、2つの医用画像を入手し、それらの医用画像のうち、第2の医用画像G2を第1の医用画像に一致させる一連の処理の流れを示すフローチャート図である。 被検体の体格と撮影間隔との関係を示す図である。 第2の医用画像G2が第1の医用画像G1に対して相対的に回転移動あるいは平行移動される様子を模式的に示す図である。 図7のローカルマッチング処理(ステップS200)の詳細を示すフローチャートである。 シフトベクトルの算出処理を模式的に示す図である。 画素のシフトベクトルの算出処理と、画素のシフトベクトルに基づくワーピング処理とを模式的に表わす図である。 撮影間隔と各パラメータの値とを互いに対応付ける対応テーブルを示す図である。 2つの画像についての一致処理が撮影時刻の差に応じた適切な広さの所定箇所を使って行われる様子の一例を示す図である。 2つの画像についての一致処理が、撮影時刻の差に応じた適切な適切な回数の一致箇所の探索を経て行われる様子の一例を示す図である。 2つの画像についての一致処理が、撮影時刻の差に応じた適切な許可範囲内での移動によって行われる様子の一例を示す図である。
符号の説明
1 医用画像取得システム
10 画像生成システム
11 X線照射装置
11a 収容部
11b 移動部
11c 支持部
12 検出装置
12a フラットパネルディテクタ
12b 移動部
12c 支持部
20 システム制御装置
30 診断装置
31 本体装置
32 画像表示装置
32a 表示画面
33 キーボード
34 マウス
35 FD
36 CD−ROM
301 CPU
302 主メモリ
303 ハードディスク装置
304 FDドライブ
305 CD−ROMドライブ
306 I/Oインタフェース
307 バス
50 ES処理装置
100 画像処理装置
110 画像入手部
120 時刻差知得部
130 パラメータ決定部
140 グローバルマッチング部
150 ローカルマッチング部
151 初期テンプレート
152 初期探索範囲
153 初期一致箇所
154 2次テンプレート
155 2次探索範囲
156 2次一致箇所
200 画像処理プログラム
210 画像入手部
220 時刻差知得部
230 パラメータ決定部
240 グローバルマッチング部
250 ローカルマッチング部

Claims (6)

  1. 同一の被検体に対する、互いに撮影時刻が異なる複数の撮影画像を入手する画像入手部と、
    前記複数の撮影画像における撮影時刻の差を知得する時刻差知得部と、
    2つの画像の一方又は両方を所定のパラメータの値に基づいて移動又は変形してそれら2つの画像を一致させる、一致に要する移動量又は変形量の適用範囲が該パラメータの値に依存している一致処理を、該パラメータの値の設定を受けて前記複数の撮影画像のうちの2つの撮影画像に対して施す処理部と、
    前記処理部に対し、前記パラメータの値として、前記時刻差知得部で知得された撮影時刻の差に応じた値を設定するパラメータ設定部とを備えたことを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記処理部が、前記2つの画像のうちの一方の画像中の各所定箇所に対し、他方の画像中で映像的に一致する各一致箇所を探索し、該2つの画像の一方又は両方を画像中の各部で変形して該所定箇所の位置と該一致箇所の位置とを一致させる、該所定箇所の広さを前記パラメータの値として設定されて、その設定された広さの所定箇所を探索に用いるものであり、
    前記パラメータ設定部が、前記所定箇所の広さを、前記撮影時刻の差が大きいほど狭く設定するものであることを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  3. 前記処理部が、前記2つの画像のうちの一方の画像中の各所定箇所に対し、他方の画像中で映像的に一致する各一致箇所を探索し、該2つの画像の一方又は両方を画像中の各部で変形して該所定箇所の位置と該一致箇所の位置とを一致させる、該一致箇所を探索する探索範囲の広さを前記パラメータの値として設定され、その設定された広さの探索範囲内を探索するものであり、
    前記パラメータ設定部が、前記一致箇所を探索する探索範囲を、前記撮影時刻の差が大きいほど広く設定するものであることを特徴とする請求項1又は2記載の画像処理装置。
  4. 前記処理部が、前記2つの画像のうちの一方の画像中の各所定箇所に対し、他方の画像中で映像的に一致する各一致箇所を探索する、該所定箇所の広さを変えながら探索を重ねる、該2つの画像の一方又は両方を画像中の各部で変形して、該所定箇所の位置と、最終的に探索で得られた一致箇所の位置とを一致させる、該一致箇所の探索の回数を前記パラメータの値として設定され、その設定された回数だけ探索を重ねるものであり、
    前記パラメータ設定部が、前記一致箇所の探索の回数を、前記撮影時刻の差が大きいほど多く設定するものであることを特徴とする請求項1から3のうちいずれか1項記載の画像処理装置。
  5. 前記処理部が、画像に対する線形な座標変換を用いて画像を移動又は変形して前記2つの画像を一致させる、移動量又は変形量の許可範囲を前記パラメータの値として設定され、前記2つの画像の一方又は両方を該許可範囲内で移動又は変形するものであり、
    前記パラメータ設定部が、前記許可範囲を、前記撮影時刻の差が大きい程広く設定するものであることを特徴とする請求項1から4のうちいずれか1項記載の画像処理装置。
  6. コンピュータに組み込まれ、該コンピュータ上で、
    同一の被検体に対する、互いに撮影時刻が異なる複数の撮影画像を入手する画像入手部と、
    前記複数の撮影画像における撮影時刻の差を知得する時刻差知得部と、
    2つの画像の一方又は両方を移動又は変形してそれら2つの画像を一致させる、一致に要する移動量又は変形量の適用範囲がパラメータの値に依存している一致処理を、該パラメータの値の設定を受けて前記複数の撮影画像のうちの2つの撮影画像に対して施す処理部と、
    前記処理部に対し、前記パラメータの値として、前記時刻差知得部で知得された撮影時刻の差に応じた値を設定するパラメータ設定部とを構築することを特徴とする画像処理プログラム。
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