JP4419500B2 - 静止画像生成装置、静止画像生成方法、静止画像生成プログラム、および静止画像生成プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

静止画像生成装置、静止画像生成方法、静止画像生成プログラム、および静止画像生成プログラムを記録した記録媒体 Download PDF

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Description

本発明は、複数の比較的低解像度の画像データから、比較的高解像度の静止画像データを生成可能な、静止画像生成装置、静止画像生成方法、静止画像生成プログラム、および静止画像生成プログラムを記録した記録媒体に関する。
デジタルビデオカメラなどで撮影された動画像データは、複数の比較的低解像度の画像データ(例えば、フレーム画像データなど。)で構成されている。従来、このような動画像データからフレーム画像データを取得し、その取得したフレーム画像から、そのフレーム画像データよりも高解像度の静止画像データを生成することが行われている。
このように、高解像度の静止画像データを生成するために、フレーム画像データを用いて高解像度化する方法としては、複数の方法が存在する。例えば、取得した1つのフレーム画像データをバイ・キュービック法やバイ・リニア法などの方法を用いて、単純に高解像度化する方法がある。また、動画像データから、1つのフレーム画像データだけでなく、複数のフレーム画像データを取得して、それら複数のフレーム画像データを合成しつつ高解像度化する方法もある。ここで、解像度とは、1つの画像を構成する画素の密度あるいは画素数を意味している。
なお、上述のような静止画像データを作成する技術として関連するものには、例えば、下記特許文献1に記載されたものが知られている。かかるは、特許文献1では、連続する(n+1)枚のフレーム画像から1枚のフレーム画像を基準フレーム画像として選択し、この基準フレーム画像に対する他のn枚のフレーム画像(対象フレーム画像)の動きベクトルをそれぞれ算出し、各動きベクトルに基づいて、(n+1)枚のフレーム画像を合成して1枚の高解像度な画像を生成する技術が開示されている。
特開平11−164264号公報
一方、デジタルビデオカメラなどでは、いろいろなものが撮影されるため、その動画像データから取得されるフレーム画像データの表す画像も、様々である。例えば、画像中でほとんど動きがない画像(風景画像など。)や、画像全体で種々の動きがある画像(大勢でサッカーをしている画像など。)や、画像中でこれらの中間程度の動きがある画像などがある。ここで、「動き」とは、主に、画像中における局所的な動きであり、画像中のある対象物の動きを意味している。
しかしながら、従来において、動画像データからフレーム画像データとして、このようなほとんど動きがない画像や全体で種々の動きがある画像などを取得して、高解像度な静止画像データを生成しようとする場合には、ユーザは、上記した複数の高解像度化方法の中から、試行錯誤しながら、取得した画像に応じた適切な方法を選択する必要があった。
そのため、ユーザの負担が大きくなると共に、適切な方法を得るまでに相当な時間を要するという問題があった。
なお、上記問題は、動画像データから取得した複数の低解像度のフレーム画像データに基づいて、高解像度化処理を行う場合に限らず、単に、時系列に並ぶ複数の低解像度の画像に基づいて、高解像度化処理を行う場合も同様に発生する問題である。
従って、本発明は、上記課題にかんがみてなされたもので、複数ある高解像度化方法の中から、画像に応じた適切な方法を容易に選択し得る技術を提供することを目的とする。
上記目的の少なくとも一部を達成するために、本発明の第1の静止画像生成装置は、複数の第1の画像データから、該第1の画像データに比べて高解像度の第2の画像データを静止画像として生成するための静止画像生成装置であって、
前記複数の第1の画像データについて、互いの画像間の位置ずれを補正するずれ補正部と、
補正した前記複数の第1の画像データのうち、基準となる基準画像データと、それ以外の少なくとも1つの対象画像データと、を比較して、前記対象画像データの表す対象画像において、前記基準画像データの表す基準画像に対する局所的な動きを検出し、前記対象画像全体における前記局所的な動きの総量に対応した動き量を算出する動き検出部と、
算出した前記動き量に応じて、複数の高解像度化処理の中から、1つの高解像度化処理を選択する高解像度化処理選択部と、
前記複数の高解像度化処理をそれぞれ実行することが可能であり、選択した前記高解像度化処理によって、補正した前記複数の第1の画像データに基づいて、前記第1の画像データに比べて高解像度な第2の画像データを生成する高解像度化処理部と、
を備えたことを要旨とする。
このようにすれば、ユーザ自ら、試行錯誤しながら高解像度化処理を選択する必要がなく、自動的に、画像の動きに応じた適切な高解像度化処理を実行することができ、高画質な静止画像データを生成することができる。
なお、前記複数の第1の画像データは、動画像データの中から取得された時系列に連続する複数の画像データであってもよい。
このようにすれば、動画像データに含まれる比較的低解像度の複数の第1の画像データに比べて比較邸高解像度の第2の画像データを静止画像データとして容易に生成することができる。
上記目的の少なくとも一部を達成するために、本発明の第2の静止画像生成装置は、複数の第1の画像データから、該第1の画像データに比べて高解像度の第2の画像データを静止画像として生成するための静止画像生成装置であって、
前記複数の第1の画像データについて、互いの画像間の位置ずれを補正するずれ補正部と、
補正した前記複数の第1の画像データのうち、基準となる基準画像データと、それ以外の少なくとも1つの対象画像データと、を比較して、前記対象画像データの表す対象画像において、前記基準画像データの表す基準画像に対する局所的な動きを検出し、前記対象画像全体における前記局所的な動きの総量に対応した動き量を算出する動き検出部と、
算出した前記動き量に応じて、複数の高解像度化処理の中から、1つの高解像度化処理を選択する高解像度化処理選択部と、
選択した前記高解像度化処理を、推奨すべき高解像度化処理として外部に報知する報知部と、
を備えたことを要旨とする。
このようにすれば、ユーザは、静止画像生成装置が推奨している高解像度化処理を知ることができるので、それを参考にした上で、ユーザは、希望する高解像度化処理を自由に選択することができる。
上記した各静止画像生成装置において、
前記動き検出部は、前記対象画像の各画素について、それぞれ、前記基準画像に対する動きの判定を行い、その判定結果において動きがあると判定された画素の数に基づいて、前記動き量を算出するようにしてもよい。
このようにすれば、動きがあると判定された画素の数として、対象画像全体における局所的な動きの総量を、精度よく求めることができる。
上記した各静止画像生成装置において、
前記動き検出部は、前記対象画像の各画素について、それぞれ、前記基準画像に対する動きの判定を行う場合に、前記対象画像の各画素のうち、判定の対象となる判定画素について、前記基準画像における前記判定画素の近傍に位置する近傍画素の画素値に基づいて、判定範囲を設定し、前記判定画素の画素値が前記判定範囲内にあれば、前記判定画素について動きがあると判定し、前記判定範囲内になければ、動きがないと判定するようにしてもよい。
上記した各静止画像生成装置において、
前記動き検出部は、前記対象画像の各画素について、それぞれ、前記基準画像に対する動きの判定を行う場合に、前記対象画像の各画素のうち、判定の対象となる判定画素について、前記基準画像における前記判定画素の近傍に位置する近傍画素の画素値に基づいて、前記判定画素の画素値と同じ画素値を持つ推定画素を推定し、前記判定画素と前記推定画素との間の距離が、予め設定された閾値よりも大きければ、前記判定画素について動きがあると判定し、前記閾値よりも小さければ、動きがないと判定するようにしてもよい。
上記した各静止画像生成装置において、
前記動き検出部は、前記対象画像の各画素について、それぞれ、前記基準画像に対する動きの程度を表す動き値を算出し、それら動き値の総合計に基づいて、前記動き量を算出するようにしてもよい。
このようにすれば、動きの程度を表す動き値の総合計として、対象画像全体における前記局所的な動きの総量を、精度よく求めることができる。
上記した各静止画像生成装置において、
前記動き検出部は、前記対象画像の各画素について、それぞれ、前記基準画像に対する動きの判定を行う場合に、前記対象画像の各画素のうち、判定の対象となる判定画素について、前記基準画像における前記判定画素の近傍に位置する近傍画素の画素値に基づいて、基準画素値を設定し、前記判定画素の画素値と前記基準画素値の差分を、前記対象画素についての前記動き値として算出するようにしてもよい。
上記した前記動き検出部は、前記対象画像の各画素について、それぞれ、前記基準画像に対する動きの判定を行う場合に、前記対象画像の各画素のうち、判定の対象となる判定画素について、前記基準画像における前記判定画素の近傍に位置する近傍画素の画素値に基づいて、前記判定画素の画素値と同じ画素値を持つ推定画素を推定し、前記判定画素と前記推定画素との間の距離を、前記対象画素についての前記動き値として算出するようにしてもよい。
なお、本発明は、上記した静止画像生成装置などの装置発明の態様に限ることなく、静止画像生成方法などの方法発明としての態様で実現することも可能である。さらには、それら方法や装置を構築するためのコンピュータプログラムとしての態様や、そのようなコンピュータプログラムを記録した記録媒体としての態様や、上記コンピュータプログラムを含み搬送波内に具現化されたデータ信号など、種々の態様で実現することも可能である。
また、本発明をコンピュータプログラムまたはそのプログラムを記録した記録媒体等として構成する場合には、上記装置の動作を制御するプログラム全体として構成するものとしてもよいし、本発明の機能を果たす部分のみを構成するものとしてもよい。
以下では、本発明の実施の形態を実施例に基づいて以下の手順で説明する。
A.静止画像生成装置の構成:
B.静止画像生成の手順:
B−1.補正量推定処理:
B−2.動き量検出処理:
B−3.高解像度化処理の選択:
B−4.高解像度化処理:
B−4−1.動き非対応合成処理:
B−4−2.動き対応合成処理:
B−4−3.単純高解像度化処理:
C.その他の動き量の検出方法:
C−1.動き量検出方法1:
C−2.動き量検出方法2:
C−3.動き量検出方法3:
D.効果:
E.変形例:
A.静止画像生成装置の構成:
図1は、本発明の一実施例としての静止画像生成装置の概略構成を示す説明図である。この静止画像生成装置は、汎用のパーソナルコンピュータであり、コンピュータ100に情報を入力する装置としてのキーボード120およびマウス130と、情報を出力する装置としてのディスプレイ150およびプリンタ20と、を備えている。また、コンピュータ100に動画像データを入力する装置としてデジタルビデオカメラ30およびCD−R/RWドライブ140を備えている。なお、動画像データを入力する装置としては、CD−R/RWドライブの他DVDドライブ等の種々の情報記憶媒体からデータを読み出すことが可能な駆動装置を備えることも可能である。
なお、本実施例においては、フレーム画像データが表す画像をフレーム画像とも呼ぶ。このフレーム画像は、ノンインターレース方式で表示可能な静止画像を意味している。
コンピュータ100は、所定のオペレーティングシステムの下で、静止画像を生成するためのアプリケーションプログラムを実行することにより、静止画像生成装置として機能する。特に、図に示したように、静止画像生成制御部102、フレーム画像取得部104、ずれ補正部106、動き検出部108、処理選択部109、高解像度化処理部110として機能する。なお、推奨処理部112については、後述の変形例において説明する。
静止画像生成制御部102は、各部の制御を行い、静止画像生成動作を全体的に制御する。例えば、キーボード120やマウス130からユーザによって動画像の再生の指示が入力されると、静止画像生成制御部102は、CD−R/RWドライブ140内のCD−RWやデジタルビデオカメラ30、あるいはハードディスク(図示せず)などからメモリ(図示せず)内に動画像データを読み込む。この動画像データには、それぞれ静止画像を表す複数のフレーム画像データが含まれている。各フレームのフレーム画像データの表す静止画像をビデオドライバを介してディスプレイ150に順に表示する。これにより、ディスプレイ150上で動画像が表示される。また、静止画像生成制御部102は、後述するように、フレーム画像取得部104、ずれ補正部106、動き検出部108、処理選択部109、高解像度化処理部110の動作を制御して、比較的低解像度な1つ若しくは、複数フレームのフレーム画像データから比較的高解像度な静止画像データを生成する。さらに、静止画像生成制御部102は、生成された静止画像データを、プリンタドライバを介してプリンタ20に印刷させることもできる。
B.静止画像生成の手順:
図2は、生成静止画像データを生成する手順を示す説明図である。まず、動画像の再生中に、キーボード120やマウス130からユーザによってフレーム画像データの取得指示が入力されると、フレーム画像取得部104は、動画像データの中から時系列に連続する複数フレームのフレーム画像データを取得する(ステップS2)。例えば、本実施例では、取得指示の入力タイミングから時系列に連続する4フレームのフレーム画像データを取得するものとする。フレーム画像取得部104によって取得された複数のフレーム画像データは、メモリやハードディスクなどの記憶装置(図示せず)に記憶される。
なお、フレーム画像データは、ドットマトリクス状の各画素の階調値(以下、「画素値」とも呼ぶ。)を示す階調データ(以下、「画素データ」とも呼ぶ。)で構成されている。画素データは、Y(輝度)、Cb(ブルーの色差)、Cr(レッドの色差)からなるYCbCrデータや、R(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)からなるRGBデータ等である。
次に、キーボード120やマウス130からユーザによって静止画像の生成指示が入力されると、静止画像データの生成処理が開始される。
まず、ずれ補正部106は、取得した4フレームの各フレーム間において発生しているずれ(位置ずれ)を補正するための補正量の推定を実行する(ステップS4)。この補正量の推定では、上記4フレームのうち、1フレームを基準フレームとして選択し、その他の3フレームを対象フレームとして選択する。そして、各対象フレームについて、基準フレームに対する位置ずれを補正するための補正量が、それぞれ推定される。なお、本実施例では、ユーザによるフレーム画像データの取得指示の入力タイミングで最初に取得されたフレームを基準フレームとして選択し、その後時系列順に取得される3フレームを対象フレームとして選択することとする。以下に、補正量推定処理について説明する。
B−1.補正量推定処理:
まず、図3を用いて、基準フレームのフレーム画像と対象フレームの対象フレーム画像との間の位置ずれについて説明し、図4を用いて位置ずれについての補正について説明する。そして、その後、補正に基づく補正量の推定について説明する。図3は、基準フレームのフレーム画像と対象フレームのフレーム画像との間の位置ずれについて示す説明図であり、図4は、基準フレーム画像と対象フレーム画像との間の位置ずれの補正について示す説明図である。
なお、以下の説明では、取得した4フレームの番号(以下、「フレーム番号」とも呼ぶ。)をa(a=0,1,2,3)とし、フレーム番号aのフレームをフレームaと呼び、フレームaの画像をフレーム画像Faと呼ぶこととする。例えば、フレーム番号aが0のフレームはフレーム0と呼び、その画像をフレーム画像F0と呼ぶ。なお、フレーム0を基準フレームとし、フレーム1〜3を対象フレームとする。また、基準フレームのフレーム画像F0を基準フレーム画像とも呼び、対象フレームのフレーム画像F1〜F3を対象フレーム画像とも呼ぶこととする。
画像の位置ずれは、並進(横方向または縦方向)のずれと、回転のずれとの組み合わせで表される。図3では、基準フレーム画像F0に対する、対象フレーム画像F3のずれ量を分かり易く示すため、基準フレーム画像F0の縁と、対象フレーム画像F3の縁とを重ねて示すとともに、基準フレーム画像F0上の中心位置に仮想の十字画像X0を追記し、この十字画像X0が、対象フレーム画像F3と同様にずれたとして、対象フレーム画像F3上に、ずれた結果の画像である十字画像X3を示すようにしている。更に、このずれ量を、より分かり易く示すために、基準フレーム画像F0、および十字画像X0を太い実線で示すとともに、対象フレーム画像F3、および十字画像X3を細い破線で示すようにしている。
本実施例では、並進ずれ量として横方向を「um」、縦方向を「vm」と表し、回転ずれ量を「δm」と表し、対象フレーム画像Fa(a=1,2,3)についてのずれ量を「uma」、「vma」、「δma」と表すこととする。例えば、図3に示すように、対象フレーム画像F3は、基準フレーム画像F0に対して、並進ずれ、および回転ずれが生じており、そのずれ量は、um3、vm3、δm3と表される。
ここで、対象フレーム画像F1〜F3を基準フレーム画像F0と合成するためには、対象フレーム画像F1〜F3と基準フレーム画像F0とのずれをなくすように、対象フレーム画像F1からF3の各画素の位置ずれを補正することとなる。このために用いられる並進補正量として横方向を「u」、縦方向を「v」、回転補正量を「δ」と表し、対象フレーム画像Fa(a=1,2,3)についての補正量を「ua」、「va」、「δa」と表すこととする。例えば、対象フレーム画像F3についての補正量は、um3、vm3、δm3と表される。
ここで、補正とは、対象フレーム画像Fa(a=1,2,3)の各画素の位置を、横方向にuaの移動、縦方向にvaの移動、およびδaの回転を施した位置に移動させることを意味する。従って、対象フレーム画像Fa(a=1,2,3)についての補正量ua、va、δaは、ua=−uma、va=−vma、δa=−δmaの関係で表される。例えば、対象フレーム画像F3についての補正量u3、v3、δ3は、u3=−um3、v3=−vm3、δ3=−δm3で表される。
以上のことから、例えば、図4に示すように、補正量u3、v3、δ3を用いて、対象フレーム画像F3の各画素の位置を補正することにより、対象フレーム画像F3と基準フレーム画像F0とのずれをなくすことができる。このとき、補正後の対象フレーム画像F3と、基準フレーム画像F0と、をディスプレイ150で表示させると、図4に示すように、対象フレーム画像F3は、基準フレーム画像F0に対して部分一致すると推定される。なお、この補正の結果を分かり易く示すため、図4においても、図3と同じ仮想の十字画像X0および十字画像X3を表記しており、図4に示すように、補正の結果として、十字画像X3と十字画像X0との間のずれがなくなり一致することとなる。
同様に、対象フレーム画像F1,F2についても、補正量u1、v1、δ1、およびu2、v2、δ2、の各値を用いて補正が施され、対象フレーム画像F1,F2の各画素の位置を置き換えることができる。
なお、上述の「部分一致する」とは、以下のことを意味するものである。すなわち、図4に示すように、例えば、ハッチングを施した領域P1は、対象フレーム画像F3にのみ存在する領域の画像であり、基準フレーム画像F0には、該当する領域の画像は存在しない。このように、上述の補正を行ったとしても、ずれに起因して、基準フレーム画像F0にのみ、または、対象フレーム画像F3にのみ存在する領域の画像が生じてしまうため、対象フレーム画像F3は、基準フレーム画像F0に対して完全一致することはなく、部分一致することとなる。
ところで、各対象フレーム画像Fa(a=1,2,3)についての補正量ua、va、δaは、ずれ補正部106(図1)において、基準フレーム画像F0の画像データと対象フレーム画像F1〜F3の画像データとに基づき、パターンマッチ法や勾配法等による所定の算出式を用いて、推定量として算出される。そして、算出された補正量ua、va、δaは、並進補正量データと回転補正量データとして、メモリ内(図示せず)の所定の領域に記憶される。
本実施例では、ずれ補正部106は、推定した補正量を用いて、基準フレーム画像F0と対象フレーム画像F1〜F3との位置ずれを補正し、高解像度化処理部110は、後述する3種類の高解像度化処理のうち、一つを実行することによって、静止画像データを生成する。しかし、3種類の高解像度化処理には、フレーム画像中の「動き」の量に応じて、適するもの、適さないものがあり、前述したとおり、ユーザには、画像に応じて適切に高解像度化処理を選択するのは難しい。そこで、本実施例では、フレーム画像中の動きを表す量(以下、動き量とも呼ぶ。)を検出し、その動き量の検出結果に応じて、後述する3種類の高解像度化処理の中から適切な高解像度化処理を選択するようにしている。動き量検出処理、その検出結果に応じて選択される高解像度化処理については後述する。
B−2.動き量の検出処理:
補正量推定処理(図2、ステップS4)が終了すると、次に、動き量検出処理(図2、ステップS6)が実行される。この動き量検出処理では、基準フレーム画像F0と対象フレーム画像F1〜F3との位置ずれを補正した上で、基準フレーム画像F0に対する各対象フレーム画像F1〜F3の動きを判定し、その動き量を検出している。
以下、動き量の検出の説明をわかり易くするために、基準フレーム画像をFr、対象フレーム画像をFtとして説明する。図5は、基準フレーム画像Frと対象フレーム画像Ftとを、ずれを補正して重ね合わせた様子を拡大して示す説明図である。図5では、基準フレーム画像Frの各画素が白抜きの四辺形で示され、補正後の対象フレーム画像Ftの画素が、ハッチングを施した四辺形で示されている。また、図の中央付近に、動き判定を行う画素(以下、判定画素とも呼ぶ。)Fptが示されている。また、判定画素Fptに最も近い基準フレーム画像の画素Fp1が示されている。
まず、ずれ補正部106は、図5に示すように、補正量推定処理(図2、ステップS4)で、推定された補正量を用いて基準フレーム画像Frと対象フレーム画像Ftとの位置ずれを補正し、ずれをなくすように対象フレーム画像Ftを基準フレーム画像Frに重ね合わせる。次に、動き検出部108は、対象フレーム画像Ft中において、判定画素Fptを設定し、その判定画素Fptに最も近い基準フレーム画像Frの画素Fp1を探索する。さらに、動き検出部108は、探索した基準フレーム画像Frの画素Fp1と、その画素Fp1に隣接して、判定画素Fptを囲む基準フレーム画像Frの画素を用いて、判定画素Fptの動き判定を行う。以下に、この動き判定方法を説明する。
図6は、動きの判定方法を説明するための前提条件を示す説明図である。図中1つのハッチングされた四辺形は、対象フレーム画像Ft中における判定画素Fptを示している。また、格子状に並ぶ4つの白抜きの四辺形は、基準フレーム画像Fr中において、判定画素Fptを囲む4つの画素Fp1,Fp2,Fp3,Fp4を示している。上述で説明したように画素Fp1が判定画素Fptに最も近い画素とする。また、判定画素Fptの輝度値をVtestとし、4つの画素Fp1,Fp2,Fp3,Fp4の画素の輝度値をV1,V2,V3,V4とする。また、4つの画素Fp1,Fp2,Fp3,Fp4で形成される格子内での位置(Δx,Δy)は、左上の画素Fp1の位置を基準とし、横方向をx軸、縦方向をy軸とした座標であり、それぞれ0〜1の間の値のみを取りうることとする。
また、以下で説明する図7では、図の説明をわかりやすくするため、判定画素Fptの位置が、上記格子内において、1次元の位置、すなわち、x方向に並ぶ2つの画素Fp1,Fp2の間の座標(Δx、0)にある場合を例に描くこととする。
図7は、本実施例における動き判定方法について示す説明図である。空間的に急激な輝度値の変化がない限り、対象フレーム画像Ftにおける判定画素Fptの輝度値は、その周りに位置する基準フレーム画像Frにおける画素Fp1,Fp2の輝度値の間の値になるものとして期待される。そこで、この点を考慮すると、判定画素Fptを囲む画素Fp1,Fp2の輝度値の最大値と最小値の間の領域を、動きがないと判定される範囲とすることが考えられる。さらに、ノイズの発生による誤検出を防止するため、その範囲を閾値ΔVthの幅だけ広げることが考えられる。従って、以下に示すように、動き検出部108は、上記した動きがないと判定される範囲に、判定画素Fptの輝度値Vtestがあるか否かを判定することにより、判定画素Fptの動きを判定することができる。
まず、判定画素Fptの両側に位置する基準フレーム画像Frにおける2つの画素Fp1,Fp2について、輝度値の最大値Vmaxと最小値Vminを、下式のように求める。
Vmax=max(V1,v2)
Vmin=min(V1,V2)
ここで、max()は()内の引数の中で最大値を求める関数、min()は()内の引数の中で最小値を求める関数を意味している。
そして、判定画素Fptの輝度値Vtestが、2つの下式を満たす場合には動きがないと判定され、そうでない場合には動きがあると判定される。
Vtest>Vmin−ΔVth
Vtest<Vmax+ΔVth
なお、以下では、動きがないと判定される範囲を判定範囲とも呼ぶ。例えば、ここでは、判定画素Fptが存在する画素間においてVmin−ΔVth<V<Vmax+ΔVthの範囲が判定範囲となる。
以上の説明では、判定画素Fptの座標が基準フレーム画像Fr中の画素Fp1を原点とする座標(Δx,0)の場合を例に説明しているが、判定画素Fptの座標が(0,Δy)の場合も同様である。また、判定画素Fptの座標が2次元の座標(Δx,Δy)の場合には、輝度値の最大値Vmaxおよび最小値Vminを、下式により求めるようにすればよい。
Vmax=max(V1,V2,V3,V4)
Vmin=min(V1,V2,V3,V4)
このようにして、動き検出部108は、判定画素Fptについて動き判定を行い、さらに、同様な動き判定を、対象フレーム画像Ftにおける全画素について行う。例えば、対象フレーム画像Ftの左上の画素から開始して順番に右上の画素まで行い、その後1つずつ下の左端の画素から順番に右端の画素まで行い、最後に右下の画素まで行う。ただし、ずれ補正した結果、判定画素Fptが、基準フレーム画像Frと対象フレーム画像Ftが部分一致した位置にある場合で、基準フレーム画像Fr上にない場合は行わない。
さらに、動き検出部108は、対象フレーム画像Ftにおける全画素について動き判定を終えると、その対象フレーム画像Ftにおいて、動きがあると判定された画素の数を算出する。
以上のようにして、動き検出部108は、3つの対象フレーム画像F1〜F3それぞれについて、動きがあると判定された画素の数を算出し、さらに、それらの画素数を加算して、3つの対象フレーム画像F1〜F3において、動きがあると判定された画素数の総合計Rmを求める。さらに、動き検出部108は、3つの対象フレーム画像F1〜F3において、動き判定を行った全画素数の総合計Rjを計算し、その総合計Rjに対して、動きがあると判定された画素数の総合計Rmとの割合Re(=Rm/Rj)を算出する。この割合Reは、基準フレーム画像に対する対象フレーム画像の動きの程度を表すので、この割合Reを前述した動き量とする。
B−3.高解像度化処理の選択:
動き量検出処理(図2、ステップS6)が終了すると、次に、高解像度化処理の選択(図2、ステップS8)が実行される。
本実施例では、予め、閾値Rt1,Rt2(1>Rt1>Rt2>0)が設定されており、処理選択部109は、上述の動き検出処理(図2、ステップS6)で算出した動き量Reを、これら閾値Rt1,Rt2と比較して、高解像度化処理の選択を行う。
具体的には、処理選択部109は、まず、動き量Reと閾値Rt1とを比較する。この時、動き量Reが閾値Rt1より大きければ(Re>Rt1)、画像全体で種々の動きがあるものとして、後述する単純高解像度化処理を選択し、動き量Reが閾値Rt1以下であれば(Re≦Rt1)、次に、処理選択部109は、動き量Reと閾値Rt2とを比較する。この時、動き量Reが閾値Rt2より大きければ(Re>Rt2)、画像中で中間程度の動きがあるものとして、後述する動き対応合成処理を選択し、動き量Reが閾値Rt2以下であれば(Re≦Rt2)、画像中でほとんど動きがないものとして、後述する動き非対応合成処理を選択する。
従って、例えば、閾値Rt1が0.8に設定され、閾値Rt2が0.2に設定されているとすると、動き量Reが、0.8より大きい場合には、単純高解像度化処理が選択され、動き量Reが、0.2より大きく、0.8以下の場合には、動き対応合成処理が選択され、動き量Reが、0.2以下の場合には、動き非対応合成処理が選択される。
B−4.高解像度化処理:
高解像度化処理の選択(図2、ステップS8)が終了すると、次に、高解像度化処理(図2、ステップS10〜S14)が実行される。
すなわち、高解像度化処理部110は、処理選択部109で選択された結果に基づいて、3つの高解像度化処理(つまり、動き非対応合成処理、動き対応合成処理、単純高解像度化処理)のうち、選択された高解像度化処理を実行する。
B−4−1.動き非対応合成処理:
まず、動き非対応合成処理(図2、ステップS10)について説明する。この動き非対応合成処理において、ずれ補正部106が、上述の補正量推定処理(図2、ステップS4)で推定した補正量を用いて、基準フレームの画像データと対象フレームの画像データとの位置ずれの補正を行い、高解像度化処理部110が、補正した基準フレームの画像データと対象フレームの画像データを合成しつつ高解像度化することにより、静止画像データを生成する。すなわち、高解像度化処理部110は、生成する静止画像を構成する各画素(以下、「生成画素」とも呼ぶ。)のうち、基準フレーム画像および対象フレーム画像のいずれにも存在しない画素については、その生成画素の周辺に存在する画素の画素値を表す画素データ(階調値を表す階調データ)を用いて、所定の補間処理を行うことにより、合成を行いつつ高解像度化を行う。以下では、図8および図9を用いてこの動き非対応合成処理について簡単に説明する。
図8は、基準フレーム画像F0と対象フレーム画像F1〜F3とを、ずれを補正して配置した様子を拡大して示す説明図である。図8では、生成画像Gの各画素が黒丸で示されているとともに、基準フレーム画像F0の各画素が白抜きの四辺形で示され、補正後の対象フレーム画像F1〜F3の各画素が、ハッチングを施した四辺形で示されている。なお、以下において生成画像Gの画素密度は、基準フレーム画像F0に対して、縦横1.5倍密の画素密度に高解像度化されるものとする。また、生成画像Gの各画素は、2画素おきに基準フレーム画像F0の各画素に重なるような位置にあるものとする。ただし、生成画像Gの画素が、必ずしも基準フレーム画像F0の各画素に重なるように位置している必要はない。例えば、生成画像Gの各画素のすべてが、基準フレーム画像F0の各画素の中間に位置するものでもよく、種々の位置とすることが可能である。また、高解像度化の倍率も、縦横1.5倍密に限定されるものではなく、種々の倍率とすることができる。
以下では、生成画像G内のある画素G(j)に注目して説明する。ここで、変数jは、生成画像Gの全画素を区別する番号を示しており、例えば、左上の画素から開始して順番に右上の画素までとし、その後1つずつ下の左端の画素から順番に右端の画素までとして、最後に右下の画素とされる。高解像度化処理部110は、この画素(以下、「注目画素」と呼ぶ。)G(j)に最も近い距離にある画素(以下、「最近傍画素」と呼ぶ。)を探索する。
具体的には、高解像度化処理部110は、各フレーム画像F0,F1,F2,F3において、注目画素G(j)に対して、最も近い画素(以下、近傍画素とも呼ぶ。)F(0),F(1),F(2),F(3)と、注目画素G(j)との距離L0,L1,L2,L3を算出し、最近傍画素を決定する。例えば、図8では、L3<L1<L0<L2であるので、高解像度化処理部110は、対象フレーム画像F3の画素F(3)を、注目画素G(j)の最近傍画素として決定する。なお、この注目画素G(j)に対する最近傍画素が、対象フレーム画像F3のi番目の画素であったとして、以下、最近傍画素F(3,i)と表記する。
そして、高解像度化処理部110は、以上の手順を、注目画素G(j)の番号であるj=1,2,3,...の順に、生成画像G内の全ての画素について実行し、それぞれの画素について最近傍画素を決定することになる。
次に、高解像度化処理部110は、注目画素G(j)の画素データを、決定された最近傍画素と、この最近傍画素を含むフレーム画像中において注目画素G(j)を囲む他の画素の、各々の画素データを用いて、バイ・リニア法、バイ・キュービック法、二アレストネイバ法等の種々の補間処理によって生成する。以下に、バイ・リニア法による補間処理について説明する。
図9は、バイ・リニア法による補間処理について示す説明図である。注目画素G(j)は、基準フレーム画像F0および位置ずれ補正後の対象フレーム画像F1〜F3のいずれにも存在しない画素であるので、画素データが存在していない。そこで、高解像度化処理部110は、例えば、上述のごとく対象フレーム画像F3の画素F(3)を、注目画素G(j)の最近傍画素F(3,i)として決定した場合、図9に示すように、最近傍画素F(3,i)のほか、対象フレーム画像F3中において、注目画素G(j)を囲む3つの画素F(3,i+1)、F(3,k)、F(3,k+1)で区画される領域を、注目画素G(j)で4つの区画に分割し、その面積比で対角位置の画素データをそれぞれ重み付けして加算することにより、注目画素G(j)の画素データを補間する。ただし、kはi番目の画素にフレーム画像F3の横方向の画素数を加えた画素の番号を示している。
以上のように、動き非対応合成処理では、基準フレーム画像と対象フレーム画像のうち、最近傍画素を含むフレーム画像の画素を用いて、注目画素の補間処理を行うことにより、合成を行いつつ高解像度化を行っている。このため、非常に高画質な静止画像を得ることができる。
このような動き非対応合成処理は、取得した4つのフレーム画像のうち、基準フレーム画像と対象フレーム画像との画像間の動き量が小さい場合に適している。
なぜなら、このような動き非対応合成処理では、基準フレーム画像と対象フレーム画像との画像間で動きが発生していた場合、以下に示す問題点が生じるおそれがあるからである。
図10は、複数のフレーム画像間で動きが発生していた場合に、上記動き非対応合成処理を実行した場合の説明図である。図の下段は、上段の4つのフレーム画像F0〜F3を用いて動き非対応合成処理により得られた生成画像Gを示している。上段の4つのフレーム画像F0〜F3は、画面の左から右に移動する自動車が撮影された動画像を示しており、自動車の位置が順に移動しているものである。上述の動き非対応合成処理では、決定された最近傍画素がフレーム画像間で動きのある画素であるか否かに関わらず、最近傍画素とこの最近傍画素を含むフレーム画像中の他の画素とを用いて、注目画素の補間処理を行うため、図10に示すように、生成画像G中の自動車の画像が多重画像となってしまう場合がある。
従って、本実施例では、動き検出部108で検出した動き量Reが閾値Rt2以下(Re≦Rt2)であって、基準フレーム画像と対象フレーム画像との画像間でほとんど動きがない場合に、上述の動き非対応合成処理により、高解像度化を行うようにしている。
B−4−2.動き対応合成処理:
一方、動き検出部108で検出した動き量Reが閾値Rt2より大きく、閾値Rt1以下(Rt2<Re≦Rt1)であって、基準フレーム画像と対象フレーム画像との画像間に中間程度の動きがある場合には、以下に説明する動き対応合成処理(図2ステップS12)を実行する。この動き対応合成処理では、フレーム画像間に動きが発生している場合でも、多重画像を発生させることなく高解像度化が可能である。
この動き対応合成処理において、まず、ずれ補正部106が、上述の動き非対応合成処理(図2、ステップS10)の場合と同様に、図8に示すごとく、上述の補正量推定処理(図2、ステップS4)で推定した補正量を用いて、基準フレームの画像データと対象フレームの画像データとの位置ずれの補正を行い、それらを重ね合わせる。次に、高解像度化処理部110が、上述の動き非対応合成処理(図2、ステップS10)の場合と同様に、生成する静止画像の生成画素Gにおける注目画素G(j)に対して、フレーム画像ごとに近傍画素を求め、その中から最近傍画素を決定する。
続いて、高解像度化処理部110は、求めた最近傍画素と基準フレーム画像F0に対する動きの判定を行う。
最近傍画素が基準フレーム画像F0の画素である場合は、動きの判定を行わず、高解像度化処理部110は、注目画素G(j)の画素データを、注目画素G(j)を囲む基準フレーム画像F0の画素を用いて、バイ・リニア法、バイ・キュービック法、ニアレストネイバ法等の種々の補間処理によって生成する。
一方、最近傍画素が対象フレーム画像F1〜F3の画素である場合は、動きの判定方法として、上述の動き量検出処理(図2、ステップS6)で、行った動き判定方法(図7)を用いる。具体的には、動き量検出処理での動き判定(図7)における判定画素Fptを前述の最近傍画素に置き換え、高解像度化処理部110は、その最近傍画素に最も近い基準フレーム画像F0の画素を探索し、動き量検出処理での動き判定における基準フレーム画像Frの画素Fp1を、その探索した基準フレーム画像F0の画素に置き換え、その探索した基準フレーム画像F0の画素と、その画素に隣接して、最近傍画素を囲む基準フレーム画像F0の画素を用いることにより、上述のようにして、最近傍画素について動き判定を行う。
このような動き判定で、最近傍画素に動きがないと判定されると、高解像度化処理部110は、注目画素G(j)の画素データを、最近傍画素と、この最近傍画素を含む対象フレーム画像中において注目画素G(j)を囲む他の画素の、各々の画素データを用いて、バイ・リニア法、バイ・キュービック法、二アレストネイバ法等の種々の補間処理によって生成する。
一方、動き判定で、最近傍画素に動きがあると判定された場合には、注目画素G(j)に対して、最近傍画素の次に近い近傍画素(以下、次近傍画素とも呼ぶ。)について、上述した動き判定を行う。その判定で、次近傍画素に動きがないと判定された場合には、前述と同様、注目画素G(j)の画素データを、次近傍画素と、この次近傍画素を含む対象フレーム画像中において注目画素G(j)を囲む他の画素の、各々の画素データを用いて、バイ・リニア法、バイ・キュービック法、二アレストネイバ法等の種々の補間処理によって生成する。
また、次近傍画素についての動き判定で、次近傍画素に動きがあると判定された場合には、次近傍画素の次に近い近傍画素を求め、その画素について、同様の動き判定を行う。以上の手順を繰り返し、注目画素G(j)に対する対象フレーム画像F1〜F3のすべての近傍画素で、動きがあると判定されると、高解像度化処理部110は、注目画素G(j)の画素データを、注目画素G(j)を囲む基準フレーム画像F0の画素の画素データを用いて、バイ・リニア法、バイ・キュービック法、二アレストネイバ法等の種々の補間処理によって生成する。
このようにして、高解像度化処理部110は、注目画素G(j)について補間処理を行い、さらに、同様の補間処理を、注目画素G(j)の番号であるj=1,2,3,...の順に、生成画像G内の全ての画素について行う。
以上のように、動き対応合成処理において、高解像度化処理部110は、注目画素G(j)の近傍に位置する対象フレーム画像の近傍画素について、近い順に動き判定を行い、その画素に動きがないと判定した場合のみ、その動きがないと判定された画素と、この画素を含む対象フレーム画像中において注目画素G(j)を囲む他の画素の、各々の画素データを用いて、注目画素G(j)の補間処理を行う。また、高解像度化処理部110は、注目画素G(j)の近傍に位置する対象フレーム画像のすべて画素について、動きがあると判定すると、注目画素G(j)を囲む基準フレーム画像の画素の画像データを用いて、注目画素G(j)の補間処理を行う。
このようにすることで、この動き非対応合成処理では、取得した4つのフレーム画像のうち、基準フレーム画像F0と対象フレーム画像F1〜F3との画像間に中程度の動きがある場合にも、基準フレーム画像F0に対して動きのある画素は排除して合成し、高解像度化することができるので、その画像間の動き量が中程度の場合に適している。
B−4−3.単純高解像度化処理:
一方、本実施例では、動き検出部108で検出した動き量Reが閾値Rt1より大きくて(Re>Rt1)、基準フレーム画像F0と対象フレーム画像F1〜F3との画像間で動きが大きい場合、つまりフレーム画像中ほとんどの場所で動きが検出される場合には、以下に説明する単純高解像度化処理(図2、ステップS14)を実行する。
この単純高解像度化処理において、高解像度化処理部110は、注目画素G(j)の画素データを、注目画素G(j)を囲む基準フレーム画像の画素の、各々の画素データを用いて、上述の動き非対応合成処理および動き対応合成処理で使われている、バイ・リニア法、バイ・キュービック法、二アレストネイバ法などの補間処理によって生成する。
C.その他の動き量の検出方法:
さて、上述のように動き量検出処理(図2、ステップS6)において、動き検出部108は、基準フレーム画像F0に対する各対象フレーム画像F1〜F3の動きを判定し、その動き量を検出していた。具体的には、対象フレーム画像中において、判定画素Fptを設定し、動きがないと判定される範囲に、その判定画素Fptの輝度値Vtestがあるか否かを判定することにより、判定画素Fptの動きを判定した上で、対象フレーム画像中において、動きがあると判定された画素の数に基づいて、動き量を求めていた。
しかしながら、このような動き量検出方法に代えて、以下に示す動き量検出方法1〜3の何れかを用いて、動き量の検出処理を行っても良い。
なお、以下で説明する動き判定方法において、上述の動き量検出処理で説明した前提条件(図6)は同様であるとする。さらに、以下で用いる後述の図11、図12および図13では、図の説明をわかりやすくするため、判定画素Fptの位置が、その判定画素Fptを囲む4つの画素Fp1,Fp2,Fp3,Fp4で形成される格子内において、1次元の位置、すなわち、x方向に並ぶ2つの画素Fp1,Fp2の間の座標(Δx、0)にある場合を例に描いている。
C−1.動き量検出方法1:
まず、本実施例における第2の動き判定方法を以下に説明する。図11は、本実施例における第2の動き判定法について示す説明図である。一般に、画像全体のずれと、画像中の一部について局所的に求めたずれとが一致しない場合に、動きがある可能性が高い。
そこで、この点を考慮し、判定画素Fptの両側に位置する基準フレーム画像Frの2つの画素Fp1,Fp2間の輝度勾配が一定であると仮定して、その輝度値Vmが判定画素Fptの輝度値Vtestに等しくなる画素Fm(以下、「推定画素」とも呼ぶ。)の位置Xmを算出する。そして、その位置(以下、「推定位置」とも呼ぶ。)Xmから、この推定位置Xmを中心として、画面全体のずれによって変化する可能性のある位置までの距離を閾値Lthとする。このとき、以下に示すように判定画素Fptと推定画素Fmとの間の距離Lmが、閾値Lthより大きいか否かによって動きの判定を行うことができる。
まず、動き検出部108は、判定画素Fptの両側に位置する基準フレーム画像Fr中の2つの画素Fp1,Fp2の間の勾配を一定として、推定輝度値Vmが判定画素Fptの輝度値Vtestに等しくなる推定位置Xmを算出する。次に、判定画素Fptの位置Xと、推定画素Fmの推定位置Xmとの距離Lmを、下式のように算出する。
Lm=|Xm−X|=|(Vtest−V1)/(V2−V1)−Δx|
そして、こうして求めた距離Lmを、前述の閾値Lthと比較することにより、Lm>Lthであれば、判定画素Fptに動きがあると判定し、そうでなければ、動きがないと判定する。
なお、以上の説明では、判定画素Fptの座標が基準フレーム画像Fr中の画素Fp1を原点とする座標(Δx,0)の場合を例に説明しているが、判定画素Fptの座標が(0,Δy)の場合も同様である。
また、判定画素Fptの座標が2次元の座標(Δx,Δy)の場合には、判定画素Fptに基準フレーム画像Fr中の画素Fp1を原点とするx軸方向(横方向)およびy軸方向(縦方向)に、輝度値Vtestの値を写像して判定を行うようにすればよい。ここで、動き検出部108は、x軸方向およびy軸方向の判定結果について、少なくとも一方において動きがありと判定した場合には、この判定画素Fptは動きがあると判定し、それ以外の場合には動きがないと判定する。
このようにして、動き検出部108は、判定画素Fptについて動き判定を行い、さらに、同様な動き判定を、対象フレーム画像Ftにおける全画素について行う。なお、判定の順番等については、上述した動き量検出処理(図2、ステップS6)で行った動き判定方法の場合と同様である。
さらに、動き検出部108は、対象フレーム画像Ftにおける全画素について動き判定を終えると、その対象フレーム画像Ftにおいて、動きがあると判定された画素の数を算出する。
以上のようにして、動き検出部108は、3つの対象フレーム画像F1〜F3それぞれについて、動きがあると判定された画素の数を算出し、さらに、それらの画素数を加算して、3つの対象フレーム画像F1〜F3において、動きがあると判定された画素数の総合計Smを求める。さらに、動き検出部108は、3つの対象フレーム画像F1〜F3において、動き判定を行った全画素数の総合計Rjを計算し、その総合計Sjに対して、動きがあると判定された画素数の総合計Smの割合Se(=Sm/Rj)を算出する。この割合Seは、基準フレーム画像に対する対象フレーム画像の動きの程度を表すので、この割合Seを前述した動き量とする。
その後、上述したとおり、高解像度化処理の選択(図2、ステップS8)が実行されるが、その際に用いる閾値としては、予め、閾値St1,St2(1>St1>St2>0)が設定されており、処理選択部109は、上述の動き検出方法で算出した動き量Seを、これら閾値St1,St2と比較して、高解像度化処理の選択を行う。
具体的には、処理選択部109は、まず、動き量Seと閾値St1とを比較する。この時、動き量Seが閾値St1より大きければ(Se>St1)、画像全体で種々の動きがあるものとして、上述の単純高解像度化処理を選択し、動き量Seが閾値St1以下であれば(Se≦St1)、次に、処理選択部109は、動き量Seと閾値St2とを比較する。この時、動き量Seが閾値St2より大きければ(Se>St2)、画像中で中間程度の動きがあるものとして、上述の動き対応合成処理を選択し、動き量Seが閾値St2以下であれば(Se≦St2)、画像中でほとんど動きがないものとして、上述の動き非対応合成処理を選択する。
C−2.動き量検出方法2:
次に、動き量検出方法2を以下に説明する。上述の動き量検出処理(図2、ステップS6)において、動き検出部108は、動き判定を行った全画素数の総合計Rjを計算し、その総合計Rjに対して、動きがあると判定された画素数の総合計Rmとの割合Re(=Rm/Rj)を動き量としている。しかし、この動き量検出方法2では、上述で動き検出部108が行う動き判定において、判定画素Fptについて後述する動き値を求め、その動き値を全画素について加算し、その総合計を求めることにより、動き量を算出している。以下に、図12を用いて具体的に説明する。
図12は、動き量検出方法2における動き量の算出を説明する図である。
まず、動き検出部108は、判定画素Fptの両側に位置する基準フレーム画像Frにおける2つの画素Fp1,Fp2について、輝度値の最大値Vmaxと最小値Vminを求める。
次に、動き検出部108は、判定画素Fptについて、輝度値の最大値Vmaxと輝度値の最小値Vminとを結んだ線上における位置Δxでの輝度値をVx'として求める。そして、判定画素Fptについて、その動きを表す動き値ΔVkとして、|Vtest−Vx'|を算出する。
このようにして、動き検出部108は、判定画素Fptについて動き値の算出を行い、さらに、同様にして、対象フレーム画像Ftにおける全画素について、それぞれ、動き値ΔVkを算出する。例えば、対象フレーム画像Ftの左上の画素から開始して順番に右上の画素まで行い、その後1つずつ下の左端の画素から順番に右端の画素まで行い、最後に右下の画素まで行う。ただし、ずれ補正した結果、判定画素Fptが、基準フレーム画像Frと対象フレーム画像Ftが部分一致した位置にある場合で、基準フレーム画像Fr上にない場合は行わない。
さらに、動き検出部108は、対象フレーム画像Ftにおける全画素について動き値ΔVkの算出を終えると、その対象フレーム画像Ftにおいて、算出した各画素の動き値ΔVkを加算して、その合計Vkを算出する。
以上のようにして、動き検出部108は、3つの対象フレーム画像F1〜F3それぞれについて、動き値の合計Vkを算出し、さらに、各合計Vkを加算して、3つの対象フレーム画像F1〜F3において、動き値の総合計Vkxを求める。さらに、動き検出部108は、3つの対象フレーム画像F1〜F3において、動き判定を行った全画素数の総合計Rjを計算し、その総合計Rjにおける、動き値の平均Vav(=Vkx/Rj)を算出する。動き値の平均Vavは、基準フレーム画像に対する対象フレーム画像の動きの程度を表すので、この動き値の平均Vavを前述した動き量とする。
なお、以上の説明では、判定画素Fptの座標が基準フレーム画像Fr中の画素Fp1を原点とする座標(Δx,0)の場合を例に説明しているが、判定画素Fptの座標が(0,Δy)の場合も同様である。また、判定画素Fptの座標が(Δx、Δy)の場合には、V1、V2、V3を通る輝度平面を求め、その輝度平面上の(Δx、Δy)の位置における輝度値をVxy'とし、|Vtest−Vxy'|を、判定画素Fptの動き値ΔVkとして、上述の手順で動き量Vavを求めるようにすればよい。
その後、上述したとおり、高解像度化処理の選択(図2、ステップS8)が実行されるが、その際に用いる閾値としては、予め、閾値Vt1,Vt2(1>Vt1>Vt2>0)が設定されており、処理選択部109は、上述の動き検出方法で算出した動き量を、これら閾値Vt1,Vt2と比較して、高解像度化処理の選択を行う。
具体的には、処理選択部109は、まず、動き量Vavと閾値Vt1とを比較する。この時、動き量Vavが閾値Vt1より大きければ(Vav>Vt1)、画像全体で種々の動きがあるものとして、上述の単純高解像度化処理を選択し、動き量Vavが閾値Vt1以下であれば(Vav≦Vt1)、次に、処理選択部109は、動き量Vavと閾値Vt2とを比較する。この時、動き量Vavが閾値Vt2より大きければ(Vav>Vt2)、画像中で中間程度の動きがあるものとして、上述の動き対応合成処理を選択し、動き量Vavが閾値Vt2以下であれば(Vav≦Vt2)、画像中でほとんど動きがないものとして、上述の動き非対応合成処理を選択する。
C−3.動き量検出方法3:
次に、動き量検出方法3を以下に説明する。上述の動き検出方法1において、動き検出部108は、動き量を検出する際に、動き判定を行った全画素数の総合計Rjに対して、動きがあると判定された画素数の総合計Smとの割合Se(=Sm/Rj)を動き量としている。しかし、この動き量検出方法3では、上述の動き量検出方法1での動き検出部108が行う動き判定において、判定画素Fptについて後述する動き値を求め、その動き値を全画素について加算し、その総合計を求めることにより、動き量を算出している。以下に、図13を用いて具体的に説明する。
図13は、動き量検出方法3における動き量の算出を説明する図である。
まず、動き検出部108は、判定画素Fptの両側に位置する基準フレームの2つの画素Fp1,Fp2間の輝度勾配が一定であると仮定して、その輝度値Vmが判定画素Fptの輝度値Vtestに等しくなる推定画素Fmの位置Xmを算出する。
次に、動き検出部108は、判定画素Fptについて、この判定画素Fptと推定画素Fmとの間の距離Lmを、動き値として算出する。
このようにして、動き検出部108は、判定画素Fptについて動き値の算出を行い、さらに、同様にして、対象フレーム画像Ftにおける全画素について、それぞれ、動き値Lmを算出する。例えば、対象フレーム画像Ftの左上の画素から開始して順番に右上の画素まで行い、その後1つずつ下の左端の画素から順番に右端の画素まで行い、最後に右下の画素まで行う。ただし、ずれ補正した結果、判定画素Fptが、基準フレーム画像Frと対象フレーム画像Ftが部分一致した位置にある場合で、基準フレーム画像Fr上にない場合は行わない。
さらに、動き検出部108は、対象フレーム画像Ftにおける全画素について動き値Lmの算出を終えると、その対象フレーム画像Ftにおいて、算出した各画素の動き値Lmを加算して、その合計Lmaを算出する。
以上のようにして、動き検出部108は、3つの対象フレーム画像F1〜F3それぞれについて、動き値の合計Lmaを算出し、さらに、各合計Lmaを加算して、3つの対象フレーム画像F1〜F3において、動き値の総合計Lmxを求める。さらに、動き検出部108は、3つの対象フレーム画像F1〜F3において、動き判定を行った全画素数の総合計Rjを計算し、その総合計Rjにおける、動き値の平均Lav(=Lmx/Rj)を算出する。動き値の平均Lavは、基準フレーム画像に対する対象フレーム画像の動きの程度を表すので、この動き値の平均Lavを前述した動き量とする。
なお、以上の説明では、判定画素Fptの座標が基準フレーム画像Fr中の画素Fp1を原点とする座標(Δx,0)の場合を例に説明しているが、判定画素Fptの座標が(0,Δy)の場合も同様である。また、判定画素Fptの座標が2次元の座標(Δx,Δy)の場合には、判定画素Fptに基準フレーム画像Fr中の画素Fp1を原点とするx軸方向(横方向)およびy軸方向(縦方向)に、輝度値Vtestの値を写像して判定を行うようにすればよい。ここで、x軸方向およびy軸方向において、それぞれ動き値を求め、それを加算して動き値Lmとして、上記手順で動き量Lavを求めるようにすればよい。
その後、上述したとおり、高解像度化処理の選択(図2、ステップS8)が実行されるが、その際に用いる閾値としては、予め、閾値Lt1,Lt2(1>Lt1>Lt2>0)が設定されており、処理選択部109は、上述の動き検出方法で算出した動き量を、これら閾値Lt1,Lt2と比較して、高解像度化処理の選択を行う。
具体的には、処理選択部109は、まず、動き量Lavと閾値Lt1とを比較する。この時、動き量Lavが閾値Lt1より大きければ(Lav>Lt1)、画像全体で種々の動きがあるものとして、上述の単純高解像度化処理を選択し、動き量Lavが閾値Lt1以下であれば(Lav≦Lt1)、次に、処理選択部109は、動き量Lavと閾値Lt2とを比較する。この時、動き量Lavが閾値Lt2より大きければ(Lav>Lt2)、画像中で中間程度の動きがあるものとして、上述の動き対応合成処理を選択し、動き量Lavが閾値Lt2以下であれば(Lav≦Lt2)、画像中でほとんど動きがないものとして、上述の動き非対応合成処理を選択する。
D.効果:
上述のように、高解像度化処理の選択(図2、ステップS8)において、処理選択部109は、動き量検出処理(図2、ステップS6)で検出した動き量Reに応じて、3つの高解像度化処理(つまり、動き非対応合成処理、動き対応合成処理および単純高解像度化処理)を自動的に選択している。このため、ユーザ自ら、(3つの高解像度化処理の中から)高解像度化処理を選択することなく、適切な高解像度化処理を行うことができ、その結果、高画質な静止画像データを生成することができる。
E.変形例:
なお、本発明では、上記した実施の形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様にて実施することが可能である。
上記実施例では、高解像度化処理の選択を行うと、その選択した高解像度化処理をそのまま実行していたが、本発明は、これに限られるものではなく、例えば、選択した高解像度化処理を、ユーザに一旦、推奨するようにしてもよい。以下に、この処理について、図1、図14、図15を用いて説明する。
この変形例において、静止画像生成装置の構成は、図1に示したのとほぼ同様であるが、さらに、コンピュータ100は推奨処理部112としても機能する。
図14は、ユーザが、高解像度化処理の選択を行う場合のフローチャートであり、図15は、ユーザに対して推奨する高解像度化処理の種別をお知らせするプレビューの説明図である。プレビュー200の上部には、動画像を再生したり、静止画像を表示したりする画像表示エリア220が設けられ、中央部には、ユーザが高解像度化処理を選択可能なプルダウンリスト240が設けられ、下部には、処理選択部109により選択された高解像度化処理をユーザに推奨する推奨表示エリア250が設けられている。また、画像表示エリア220とプルダウンリスト240との間には、プレビュー200の略中央から右側にかけて順に、フレーム画像取得ボタン205、処理ボタン230が設けられている。
今、ディスプレイ150にプレビュー200が表示されている。画像表示エリア220に動画像が表示されている時に、ユーザがマウスカーソル210を操作することにより、フレーム画像取得ボタン205が押されると、フレーム画像データの取得指示が入力され、フレーム画像取得部104は、図2に示した処理手順と同様に、動画像データの中から、時系列に連続する複数フレームのフレーム画像データを取得する(ステップS20)と共に、画像表示エリア220に表示されている動画像を一時停止させる。次に、取得したフレーム画像データに基づいて、ずれ補正部106は、補正量を推定する(ステップS22)。続いて、ずれ補正部106は、推定した補正量に基づいて、基準フレーム画像と対象フレーム画像を重ね合わせ、動き検出部108は、動き量を求める動き量検出処理を行う(ステップS24)。そして、処理選択部109は、求められた動き量に基づいて、3つの高解像度化処理の中から1つの高解像度化処理の選択を行う(ステップS26)。
さらに、推奨処理部112は、選択された高解像度化処理をユーザに対して推奨する推奨画面を、図15のごとく推奨表示エリア250に表示する(ステップS28)。図15では、例えば、上述の高解像度化処理の選択において、動き対応合成処理が選択され、ユーザに対し、取得したフレーム画像データについては、その動き対応合成処理で高解像度化処理を実行することを推奨している。
ここで、ユーザが、推奨された高解像度化処理でそのまま実行することを希望する場合には、ユーザは、マウスカーソル210を操作して処理ボタン230を押す(ステップS30:YES)。すると、高解像度化処理部110は、推奨表示エリア250に表示された推奨画面が示す高解像度化処理を実行する(ステップS32)。
一方、ユーザが、推奨された高解像度化処理で実行することを希望しない場合には、ユーザは、処理ボタン230を押さずに(ステップS30:NO)、プルダウンリスト240から好みの高解像度化処理を選択して(ステップS34:YES)、処理ボタン230を押す(ステップS36:YES)。すると、高解像度化処理部110は、ユーザが選択した高解像度化処理を実行する(ステップS38)。
また、ユーザが処理ボタン230を押さずに(ステップS30:NO)、プルダウンリスト240から高解像度化処理を選択していない場合には(ステップS34:NO)、ユーザが処理ボタン230を押すか、プルダウンリスト240から高解像度化処理を選択するまで待機する。さらに、プルダウンリスト240から高解像度化処理が選択されている場合も(ステップS36:YES)、処理ボタン230が押されるまで待機する。
なお、ユーザがプルダウンから高解像度処理を選択して(ステップS34:YES)、処理ボタン230を押していない場合(ステップS36:NO)には、ユーザは、プルダウンから選択している高解像度処理とは異なる高解像度処理を再度選択することができる。この場合、推奨の高解像度化処理を選択することもできる。
以上のようにすれば、ユーザは、推奨表示エリア250を見れば、静止画像生成装置が推奨している高解像度化処理を知ることができるので、それを参考にした上で、ユーザは、希望する高解像度化処理を自由に選択することができる。
上記実施例では、高解像度化処理部110は、3つの高解像度化処理を行うことができるが、本発明は、これに限られるものではない。例えば、1つや2つ、または4つ以上の高解像度化処理を行ってもよい。この場合、処理選択部109は、高解像度化処理部110が行うことができる可能な高解像度化処理の中から、1つを選択するようにする。
上記実施例では、検出した動き量に応じて、3つの高解像度化処理(つまり、動き対応合成処理、動き非対応合成処理および単純高解像度化処理)の中から1つの高解像度化処理を選択して実行するようにしているが、本発明は、これに限定されるものではない。例えば、高解像度化処理としては、動き対応合成処理を実行するが、検出した動き量に応じて、動き対応合成処理での処理内容を切り換え、動き対応合成処理の中において、本来の動き対応合成処理だけでなく、実質的に、動き対応合成処理、動き非対応合成処理および単純高解像度化処理と同様な処理も、選択的に実行するようにしてもよい。以下に、具体的に説明する。なお、以下の説明では、図2のステップS2〜ステップS6までの処理は、上述と同様であるので説明は省略する。
まず、動き対応合成処理の中において、動き非対応合成処理と同様の処理を実行する場合を説明する。上述の高解像度化処理の選択(図2、ステップS8)で、動き検出部108が検出した動き量Reが閾値Rt2以下(Re≦Rt2)である場合には、動き対応合成処理の中で対象フレーム画像の各画素について行う動き判定における、上記判定範囲の幅を無限大になるように設定する。このようにすることにより、対象フレーム画像のすべての画素で動きがないと判定される。従って、高解像度化処理部110は、動き対応合成処理の中において、常に、上記注目画素G(j)の画素データを、最近傍画素と、この最近傍画素を含む対象フレーム画像中において注目画素G(j)を囲む他の画素の、各々の画素データを用いて、バイ・リニア法、バイ・キュービック法、二アレストネイバ法等の種々の補間処理によって生成することになる。従って、この様な処理を行うことにより、動き対応合成処理の中において、実質的に、動き非対応合成処理と同様の処理を行うことができる。
次に、動き対応合成処理の中において、単純高解像度化処理と同様の処理を実行する場合を説明する。上述の高解像度化処理の選択(図2、ステップS8)で、動き検出部108で検出した動き量Reが閾値Rt1より大きい(Re>Rt1)場合には、動き対応合成処理の中で対象フレーム画像の各画素について行う動き判定において、上記判定範囲の幅がなくなるように設定する。このようにすることにより、対象フレーム画像のすべての画素で動きがあると判定される。従って、高解像度化処理部110は、動き対応合成処理の中において、常に、上記注目画素G(j)の画素データを、注目画素G(j)を囲む基準フレーム画像の画素の、各々の画素データを用いて、バイ・リニア法、バイ・キュービック法、二アレストネイバ法等の種々の補間処理によって生成することになる。従って、この様な処理を行うことにより、動き対応合成処理の中において、実質的に、単純高解像度化処理と同様の処理を行うことができる。
なお、上述の高解像度化処理の選択(図2、ステップS8)で、動き検出部108で検出した動き量Reが閾値Rt2より大きく、閾値Rt1以下(Rt2<Re≦Rt1)の場合には、上記実施例で述べた通りの動き対応合成処理を行うようにする。
以上のよう、上記判定範囲の幅を変化させることにより、動き対応合成処理の中において、本来の動き対応合成処理だけでなく、実質的に、動き非対応合成処理と同様の処理、および単純高解像度化処理と同様の処理を実行することができるので、3つの高解像度化処理に分けることなく、動き対応合成処理1つで、上記実施例と同様の処理を行うことが可能である。
ところで、上述したように、検出した動き量Reに応じて動き対応合成処理の処理内容を切り換え、高解像度化処理を動き対応合成処理1つで実行する場合、上記した説明では、検出した動き量Reに応じて、判定範囲の幅を3段階で切り換えていたが、4段階以上、または無段階に切り換えるようにしてもよい。
例えば、動き量Reに応じて上記判定範囲の幅を無段階で切り換える場合、動き量Reが1に近づくに連れて、上記判定範囲の幅を動き量Reに応じて徐々に小さくするようにする。このようにすれば、動き対応合成処理における動き判定で、動きがあると判定される画素数が増えるので、結果的に多くの画素で単純高解像度化処理を行ったことになる。また、動き量Reが0に近づくに連れて、上記判定範囲の幅を動き量Reに応じて徐々に大きくするようにする。このようにすれば、動き対応合成処理における動き判定で、動きがあると判定される画素数が減るので、結果的に多くの画素で動き非対応合成処理を行ったことになる。
以上のようにすれば、実行すべき高解像度化処理を、動き量Reに応じて、単純高解像度化処理から動き非対応合成処理まで多段階で切り換えて実行することができるため、検出した動き量Reにより精度よく対応した高解像度化処理を行うことができる。
上記実施例では、動き量検出処理(図2、ステップS6)および動き量検出方法1〜3において、動き量の検出をする際に、すべての対象フレーム画像を参照して動き量を算出しているが、本発明は、これに限られるものではない。動き量の検出をする際には、すべて参照するのではなく、1つ若しくは、複数の対象フレーム画像を参照して動き量を算出してもよい。このようにすれば、すべての対象フレーム画像を参照して動き量を算出する必要がなくなり、演算量が少なくなるので、処理時間の短縮になる。
上記実施例における動き量検出方法1の動き判定(図11)において、まず、動き量検出処理(図2、ステップS6)で行った動き判定方法を用いて、対象フレーム画像Ftにおける判定画素Fptの動きを判定し、動きがないと判定された場合にのみ動き判定を行うようにしてもよい。
上記実施例の静止画像生成システムにおいて、取得するフレーム画像は、取得指示の入力タイミングから時系列的に連続する4フレームのフレーム画像データを取得するものとしているが、本発明は、これに限られるものではない。取得するフレーム画像は、2フレーム、3フレーム若しくは、5フレーム以上のフレーム画像データを取得してもよい。この場合には、取得したフレーム画像データの一部または、全部を用いて、上述のようにして比較的高解像度な静止画像データを生成する処理を行ってもよい。
上記実施例では、動画像データの中から取得された時系列に連続する複数のフレーム画像データに基づいて、1つの高解像度な静止画像データを生成する場合を説明しているが、本発明はこれに限られるものではなく、単に、時系列に連続する複数の低解像度の画像データに基づいて、1つの高解像度の画像データを生成することも可能である。例えば、時系列に連続する複数の低解像度の画像データとしては、デジタルカメラで連写された複数の画像データであってもよい。
また、必ずしも時系列に連続する複数の低解像度の画像データ(フレーム画像データを含む。)である必要もなく、時系列に並んだ複数の低解像度の画像データであってもよい。
上記実施例では、静止画像生成装置として、パーソナルコンピュータ(PC)を採用しているが、本発明はこれに限られるものではない。上述の静止画像生成装置がビデオカメラ、デジタルカメラ、プリンタ、DVDプレーヤ、ビデオテーププレーヤ、ハードディスクプレーヤ、カメラ付き携帯電話などに内蔵されてもよい。特に、ビデオカメラを本発明の静止画像生成装置とした場合には、動画像を撮影しながら、撮影した動画像の動画像データに含まれる複数のフレーム画像データから1つの高解像度な静止画像データを生成することが可能となる。また、デジタルカメラを本発明の静止画像生成装置とした場合にも、被写体を連写しながら、あるいは、連写した結果を確認しながら、複数の撮像画像データから1つの高解像度な静止画像データを生成することができる。
上記実施例では、比較的低解像度の画像データとして、フレーム画像データを例に用いて説明したが、本発明は、これに限られるものではない。例えば、フレーム画像データの代わりにフィールド画像データを用いて、上述した処理を行ってもよい。なお、フィールド画像データが表すフィールド画像は、インターレース方式において、ノンインターレース方式のフレーム画像に相当する画像を構成する奇数フィールドの静止画像と偶数フィールドの静止画像を意味している。
本発明の一実施例としての静止画像生成装置の概略構成を示す説明図である。 生成静止画像データを生成する手順を示す説明図である。 基準フレームのフレーム画像と対象フレームのフレーム画像との間の位置ずれについて示す説明図である。 基準フレーム画像と対象フレーム画像との間の位置ずれの補正について示す説明図である。 基準フレーム画像Frと対象フレーム画像Ftとのずれを補正して重ね合わせた様子を拡大して示す説明図である。 動きの判定方法を説明するための前提条件を示す説明図である。 本実施例における動き判定方法について示す説明図である。 基準フレーム画像F0と対象フレーム画像F1〜F3とをずれを補正して配置した様子を拡大して示す説明図である。 バイ・リニア法による補間処理について示す説明図である。 複数のフレーム画像間で動きが発生していた場合に上記動き非対応合成処理を実行した場合の説明図である。 本実施例における第2の動き判定法について示す説明図である。 動き量検出方法2における動き量の算出を説明する図である。 動き量検出方法3における動き量の算出を説明する図である。 ユーザが高解像度化処理の選択を行う場合のフローチャートである。 ユーザに対して推奨する高解像度化処理の種別をお知らせするプレビューの説明図である。
符号の説明
20...プリンタ
30...デジタルビデオカメラ
100...コンピュータ
102...静止画像生成制御部
104...フレーム画像取得部
106...ずれ補正部
108...動き量検出部
109...処理選択部
110...高解像度化処理部
112...推奨処理部
120...キーボード
130...マウス
150...ディスプレイ
200...プレビュー
220...画像表示エリア
240...プルダウンリスト
250...推奨表示エリア
205...フレーム画像取得ボタン
230...合成ボタン
210...マウスカーソル

Claims (14)

  1. 複数の第1の画像データから、該第1の画像データに比べて高解像度の第2の画像データを静止画像として生成するための静止画像生成装置であって、
    前記複数の第1の画像データについて、互いの画像間の位置ずれを補正するずれ補正部と、
    補正した前記複数の第1の画像データのうち、基準となる基準画像データと、それ以外の少なくとも1つの対象画像データと、を比較して、前記対象画像データの表す対象画像において、前記基準画像データの表す基準画像に対する局所的な動きを検出し、前記対象画像全体における前記局所的な動きの総量に対応した動き量を算出する動き検出部と、
    算出した前記動き量に応じて、複数の高解像度化処理の中から、1つの高解像度化処理を選択する高解像度化処理選択部と、
    前記複数の高解像度化処理をそれぞれ実行することが可能であり、選択した前記高解像度化処理によって、補正した前記複数の第1の画像データに基づいて、前記第1の画像データに比べて高解像度な第2の画像データを生成する高解像度化処理部と、
    を備えたことを特徴とする静止画像生成装置。
  2. 複数の第1の画像データから、該第1の画像データに比べて高解像度の第2の画像データを静止画像として生成するための静止画像生成装置であって、
    前記複数の第1の画像データについて、互いの画像間の位置ずれを補正するずれ補正部と、
    補正した前記複数の第1の画像データのうち、基準となる基準画像データと、それ以外の少なくとも1つの対象画像データと、を比較して、前記対象画像データの表す対象画像において、前記基準画像データの表す基準画像に対する局所的な動きを検出し、前記対象画像全体における前記局所的な動きの総量に対応した動き量を算出する動き検出部と、
    算出した前記動き量に応じて、複数の高解像度化処理の中から、1つの高解像度化処理を選択する高解像度化処理選択部と、
    選択した前記高解像度化処理を、推奨すべき高解像度化処理として外部に報知する報知部と、
    を備えたことを特徴とする静止画像生成装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の静止画像生成装置において、
    前記複数の第1の画像データは、動画像データの中から取得された時系列に並ぶ複数の画像データであることを特徴とする静止画像生成装置。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の静止画像生成装置において、
    前記動き検出部は、前記対象画像の各画素について、それぞれ、前記基準画像に対する動きの判定を行い、その判定結果において動きがあると判定された画素の数に基づいて、前記動き量を算出することを特徴とする静止画像生成装置。
  5. 請求項4に記載の静止画像生成装置において、
    前記動き検出部は、前記対象画像の各画素について、それぞれ、前記基準画像に対する動きの判定を行う場合に、前記対象画像の各画素のうち、判定の対象となる判定画素について、前記基準画像における前記判定画素の近傍に位置する近傍画素の画素値に基づいて、判定範囲を設定し、前記判定画素の画素値が前記判定範囲内にあれば、前記判定画素について動きがあると判定し、前記判定範囲内になければ、動きがないと判定することを特徴とする静止画像生成装置。
  6. 請求項4に記載の静止画像生成装置において、
    前記動き検出部は、前記対象画像の各画素について、それぞれ、前記基準画像に対する動きの判定を行う場合に、前記対象画像の各画素のうち、判定の対象となる判定画素について、前記基準画像における前記判定画素の近傍に位置する近傍画素の画素値に基づいて、前記判定画素の画素値と同じ画素値を持つ推定画素を推定し、前記判定画素と前記推定画素との間の距離が、予め設定された閾値よりも大きければ、前記判定画素について動きがあると判定し、前記閾値よりも小さければ、動きがないと判定することを特徴とする静止画像生成装置。
  7. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の静止画像生成装置において、
    前記動き検出部は、前記対象画像の各画素について、それぞれ、前記基準画像に対する動きの程度を表す動き値を算出し、それら動き値の総合計に基づいて、前記動き量を算出することを特徴とする静止画像生成装置。
  8. 請求項7に記載の静止画像生成装置において、
    前記動き検出部は、前記対象画像の各画素について、それぞれ、前記基準画像に対する動きの判定を行う場合に、前記対象画像の各画素のうち、判定の対象となる判定画素について、前記基準画像における前記判定画素の近傍に位置する近傍画素の画素値に基づいて、基準画素値を設定し、前記判定画素の画素値と前記基準画素値の差分を、前記対象画素についての前記動き値として算出することを特徴とする静止画像生成装置。
  9. 請求項7に記載の静止画像生成装置において、
    前記動き検出部は、前記対象画像の各画素について、それぞれ、前記基準画像に対する動きの判定を行う場合に、前記対象画像の各画素のうち、判定の対象となる判定画素について、前記基準画像における前記判定画素の近傍に位置する近傍画素の画素値に基づいて、前記判定画素の画素値と同じ画素値を持つ推定画素を推定し、前記判定画素と前記推定画素との間の距離を、前記対象画素についての前記動き値として算出することを特徴とする静止画像生成装置。
  10. 複数の第1の画像データから、該第1の画像データに比べて高解像度の第2の画像データを静止画像として生成するための静止画像生成方法であって、
    (a)前記複数の第1の画像データについて、互いの画像間の位置ずれを補正する工程と、
    (b)補正した前記複数の第1の画像データのうち、基準となる基準画像データと、それ以外の少なくとも1つの対象画像データと、を比較して、前記対象画像データの表す対象画像において、前記基準画像データの表す基準画像に対する局所的な動きを検出し、前記対象画像全体における前記局所的な動きの総量に対応した動き量を算出する工程と、
    (c)算出した前記動き量に応じて、複数の高解像度化処理の中から、1つの高解像度化処理を選択する工程と、
    (d)選択した前記高解像度化処理によって、補正した前記複数の第1の画像データに基づいて、前記第1の画像データに比べて高解像度な第2の画像データを生成する工程と、
    を備えたことを特徴とする静止画像生成方法。
  11. 複数の第1の画像データから、該第1の画像データに比べて高解像度の第2の画像データを静止画像として生成するための静止画像生成方法であって、
    (a)前記複数の第1の画像データについて、互いの画像間の位置ずれを補正する工程と、
    (b)補正した前記複数の第1の画像データのうち、基準となる基準画像データと、それ以外の少なくとも1つの対象画像データと、を比較して、前記対象画像データの表す対象画像において、前記基準画像データの表す基準画像に対する局所的な動きを検出し、前記対象画像全体における前記局所的な動きの総量に対応した動き量を算出する工程と、
    (c)算出した前記動き量に応じて、複数の高解像度化処理の中から、1つの高解像度化処理を選択する工程と、
    (d)選択した前記高解像度化処理を、推奨すべき高解像度化処理として報知する工程と、
    を備えたことを特徴とする静止画像生成方法。
  12. 複数の第1の画像データから、該第1の画像データに比べて高解像度の第2の画像データを静止画像として生成するための静止画像生成プログラムであって、
    前記複数の第1の画像データについて、互いの画像間の位置ずれを補正する機能と、
    補正した前記複数の第1の画像データのうち、基準となる基準画像データと、それ以外の少なくとも1つの対象画像データと、を比較して、前記対象画像データの表す対象画像において、前記基準画像データの表す基準画像に対する局所的な動きを検出し、前記対象画像全体における前記局所的な動きの総量に対応した動き量を算出する機能と、
    算出した前記動き量に応じて、複数の高解像度化処理の中から、1つの高解像度化処理を選択する機能と、
    選択した前記高解像度化処理によって、補正した前記複数の第1の画像データに基づいて、前記第1の画像データに比べて高解像度な第2の画像データを生成する機能と、
    をコンピュータに実現させるための静止画像生成プログラム。
  13. 複数の第1の画像データから、該第1の画像データに比べて高解像度の第2の画像データを静止画像として生成するための静止画像生成プログラムであって、
    前記複数の第1の画像データについて、互いの画像間の位置ずれを補正する機能と、
    補正した前記複数の第1の画像データのうち、基準となる基準画像データと、それ以外の少なくとも1つの対象画像データと、を比較して、前記対象画像データの表す対象画像において、前記基準画像データの表す基準画像に対する局所的な動きを検出し、前記対象画像全体における前記局所的な動きの総量に対応した動き量を算出する機能と、
    算出した前記動き量に応じて、複数の高解像度化処理の中から、1つの高解像度化処理を選択する機能と、
    選択した前記高解像度化処理を、推奨すべき高解像度化処理として報知する機能と、
    をコンピュータに実現させるための静止画像生成プログラム。
  14. 請求項12または請求項13に記載の静止画像生成プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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