JP2005129283A - 誘導加熱調理器 - Google Patents
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Abstract
【課題】 操作部を取り外し可能に構成し、一旦購入した後であっても、ユーザの所望で各種機能の追加・変更あるいは機能の拡張(例えば、バージョンアップ)ができるようにする。
【解決手段】 各種の調理機能を実行すべく制御ユニットに対して各種の制御指令を発する操作基板3を内蔵し且つその前面側に各種操作スイッチを具備した操作パネル部30を有する操作ボックス4を備えた誘導加熱調理器において、前記操作ボックス4を、本体2に形成されたボックス収納部5に対して取り外し自在に収納し得るように構成し、操作ボックス4を本体2から取り外し、機能の異なる他の操作ボックスと交換することができるようにし、ユーザは、買い替えを行うことなく、操作ボックス4を交換するだけで、所望の各種機能の追加・変更あるいは機能の拡張(例えば、バージョンアップ)ができるようにしている。
【選択図】 図5
【解決手段】 各種の調理機能を実行すべく制御ユニットに対して各種の制御指令を発する操作基板3を内蔵し且つその前面側に各種操作スイッチを具備した操作パネル部30を有する操作ボックス4を備えた誘導加熱調理器において、前記操作ボックス4を、本体2に形成されたボックス収納部5に対して取り外し自在に収納し得るように構成し、操作ボックス4を本体2から取り外し、機能の異なる他の操作ボックスと交換することができるようにし、ユーザは、買い替えを行うことなく、操作ボックス4を交換するだけで、所望の各種機能の追加・変更あるいは機能の拡張(例えば、バージョンアップ)ができるようにしている。
【選択図】 図5
Description
本願発明は、誘導加熱調理器に関し、さらに詳しくは操作部を着脱可能とした誘導加熱調理器に関するものである。
現在市販されている誘導加熱調理器においては、本体の前面部に設けられた操作部の操作スイッチを適宜操作することにより、各種の機能(例えば、各種メニューに応じた圧力加熱調理、普通加熱調理等)を実行できるようになっているのが大多数であるが、前記操作部を本体から分離して操作可能とし、操作部は本体とは接続線なしで信号の授受を可能としたものも提案されている(特許文献1参照)。
ところが、上記特許文献1に開示されている誘導加熱調理器の場合、操作部を本体から分離して操作可能とし、操作部は本体とは接続線なしで信号の授受を可能としている。つまり、操作部をリモートコントローラとして使用できるようにしているのである。従って、この場合、操作部に付与された機能は、メーカ側において規定されることとなっており、機能変更はできないこととなっている。
従って、ユーザ側では購入時に規定された各種機能のまま、次に買い換えるまで使用せざるを得ないのが実情であり、例えば新メニューを追加するということができないこととなっていた。
本願発明は、上記の点に鑑みてなされたもので、操作部を取り外し可能に構成し、一旦購入した後であっても、ユーザの所望で各種機能の追加・変更あるいは機能の拡張(例えば、バージョンアップ)ができるようにすることを目的とするものである。
本願発明では、上記課題を解決するための第1の手段として、本体内に調理容器を誘導加熱するための電磁誘導コイルと、前記調理容器の温度を検出する温度検出手段と、前記本体に内蔵されて前記電磁誘導コイルへの通電を制御するマイコン式の制御ユニットと、各種の調理機能を実行すべく前記制御ユニットに対して各種の制御指令を発する操作基板を内蔵し且つその前面側に各種操作スイッチを具備した操作パネル部を有する操作ボックスとを備えた誘導加熱調理器において、前記操作ボックスを、前記本体に形成されたボックス収納部に対して取り外し自在に収納し得るように構成し、操作ボックスを、機能の異なる他の操作ボックスと交換可能としている。
上記のように構成したことにより、本体に内蔵されて各種の調理機能を実行すべく前記制御ユニットに対して各種の制御指令を発する操作基板を内蔵し且つその前面側に各種操作スイッチを具備した操作パネル部を有する操作ボックスを、本体から取り外し、機能の異なる他の操作ボックスと交換することができることとなる。従って、ユーザの所望で各種機能の追加・変更あるいは機能の拡張(例えば、バージョンアップ)ができることとなる。
本願発明では、さらに、上記課題を解決するための第2の手段として、本体内に調理容器を誘導加熱するための電磁誘導コイルと、前記本体に内蔵されて前記調理容器の温度を検出する温度検出手段と、前記電磁誘導コイルへの通電を制御するマイコン式の制御ユニットと、各種の調理機能を実行すべく前記制御ユニットに対して各種の制御指令を発する操作基板を内蔵し且つその前面側に各種操作スイッチを具備した操作パネル部を有する操作ボックスとを備えた誘導加熱調理器において、前記操作ボックスを、前記本体に形成されたボックス収納部に対して取り外し自在に収納し得るように構成するとともに、前記操作ボックスに、新メニューソフトあるいはバージョンアップソフトをインストール可能な機能を付与し、前記操作パネル部の操作スイッチを操作することにより、前記新メニューソフトあるいはバージョンアップソフトをインストールし得るように構成している。
上記のように構成したことにより、操作ボックスを本体から取り外した状態において、操作パネル部の操作スイッチを操作することにより、新メニューソフトあるいはバージョンアップソフトをインストールし得ることとなり、ユーザは、買い替えを行うことなく、新メニューソフトあるいはバージョンアップソフトをインストールするだけで、新たな機能を実行することができる。
本願発明では、さらに、上記課題を解決するための第3の手段として、上記第2の手段を備えた誘導加熱調理器において、前記操作ボックスに、マイコンチップやメモリの交換によりバージョンアップできる機能を付与することもでき、そのように構成した場合、ユーザは、買い替えを行うことなく、マイコンチップやメモリの交換を行うだけで、新たな機能を実行することができる。
本願発明では、さらに、上記課題を解決するための第4の手段として、上記第1、第2又は第3の手段を備えた誘導加熱調理器において、前記操作ボックスを直方体形状とするとともに、前記ボックス収納部を、前記本体の内部空間から隔壁により仕切られた独立空間を形成し且つ操作ボックスの収納時には操作ボックスの5面が前記隔壁に覆われ、開口部側の一面に前記操作パネル部が位置するように構成することもでき、そのように構成した場合、操作ボックスを収納するボックス収納部が、本体内の空間から隔壁により仕切られることとなるところから、操作ボックスの収納が容易且つ確実に行われることとなる。
本願発明では、さらに、上記課題を解決するための第5の手段として、上記第1、第2、第3又は第4の手段を備えた誘導加熱調理器において、前記操作ボックスを前記ボックス収納部に収納した状態を保持するためのロック機構を付設することもでき、そのように構成した場合、操作ボックスのボックス収納部への収納状態を確実に保持することができる。
本願発明の第1の手段によれば、本体内に調理容器を誘導加熱するための電磁誘導コイルと、前記調理容器の温度を検出する温度検出手段と、前記本体に内蔵されて前記電磁誘導コイルへの通電を制御するマイコン式の制御ユニットと、各種の調理機能を実行すべく前記制御ユニットに対して各種の制御指令を発する操作基板を内蔵し且つその前面側に各種操作スイッチを具備した操作パネル部を有する操作ボックスとを備えた誘導加熱調理器において、前記操作ボックスを、前記本体に形成されたボックス収納部に対して取り外し自在に収納し得るように構成し、操作ボックスを、機能の異なる他の操作ボックスと交換可能として、操作ボックスを本体から取り外し、機能の異なる他の操作ボックスと交換することができるようにしたので、ユーザは、買い替えを行うことなく、操作ボックスを交換するだけで、所望の各種機能の追加・変更あるいは機能の拡張(例えば、バージョンアップ)ができるという効果がある。
本願発明の第2の手段によれば、本体内に調理容器を誘導加熱するための電磁誘導コイルと、前記本体に内蔵されて前記調理容器の温度を検出する温度検出手段と、前記電磁誘導コイルへの通電を制御するマイコン式の制御ユニットと、各種の調理機能を実行すべく前記制御ユニットに対して各種の制御指令を発する操作基板を内蔵し且つその前面側に各種操作スイッチを具備した操作パネル部を有する操作ボックスとを備えた誘導加熱調理器において、前記操作ボックスを、前記本体に形成されたボックス収納部に対して取り外し自在に収納し得るように構成するとともに、前記操作ボックスに、新メニューソフトあるいはバージョンアップソフトをインストール可能な機能を付与し、前記操作パネル部の操作スイッチを操作することにより、前記新メニューソフトあるいはバージョンアップソフトをインストールし得るように構成して、操作ボックスを本体から取り外した状態において、操作パネル部の操作スイッチを操作することにより、新メニューソフトあるいはバージョンアップソフトをインストールし得るようにしたので、ユーザは、買い替えを行うことなく、新メニューソフトあるいはバージョンアップソフトをインストールするだけで、新たな機能を実行することができるという効果がある。
本願発明の第3の手段におけるように、上記第2の手段を備えた誘導加熱調理器において、前記操作ボックスに、マイコンチップやメモリの交換によりバージョンアップできる機能を付与することもでき、そのように構成した場合、ユーザは、買い替えを行うことなく、マイコンチップやメモリの交換を行うだけで、新たな機能を実行することができる。
本願発明の第4の手段におけるように、上記第1、第2又は第3の手段を備えた誘導加熱調理器において、前記操作ボックスを直方体形状とするとともに、前記ボックス収納部を、前記本体の内部空間から隔壁により仕切られた独立空間を形成し且つ操作ボックスの収納時には操作ボックスの5面が前記隔壁に覆われ、開口部側の一面に前記操作パネル部が位置するように構成することもでき、そのように構成した場合、操作ボックスを収納するボックス収納部が、本体内の空間から隔壁により仕切られることとなるところから、操作ボックスの収納が容易且つ確実に行われることとなる。
本願発明の第5の手段におけるように、上記第1、第2、第3又は第4の手段を備えた誘導加熱調理器において、前記操作ボックスを前記ボックス収納部に収納した状態を保持するためのロック機構を付設することもでき、そのように構成した場合、操作ボックスのボックス収納部への収納状態を確実に保持することができる。
以下、本願発明の誘導加熱調理器を、一例として電気圧力鍋に適用した場合において、同発明を実施するに際しての幾つかの最良の形態について説明する。
(各実施の形態に共通する電気圧力鍋本体および制御装置部分の構成)
先ず、図1〜図4は、後に述べる本願発明の幾つかの実施の形態に共通な電気圧力鍋本体部分および制御装置部分の構成を示している。
先ず、図1〜図4は、後に述べる本願発明の幾つかの実施の形態に共通な電気圧力鍋本体部分および制御装置部分の構成を示している。
即ち、同電気圧力鍋は、例えば図1および図2に示すように、全体を大きく分けて、掛け替えおよび持ち運び可能な調理容器(以下、圧力鍋という)1と、該圧力鍋1を載置し、同載置状態において鍋本体11部分を電磁誘導加熱する調理器本体として作用する加熱台2とから構成されている。そして、前記圧力鍋1は、その鍋本体11部分が電磁誘導加熱可能な磁性金属材料(一例としてステンレス)により形成されており、一方、前記加熱台2は、それに対応して電磁誘導加熱手段としての電磁誘導コイル(以下、ワークコイルという)21を備えて構成されている。
前記圧力鍋1の鍋本体11部分は、底部11aが略フラットに形成されているとともに側壁部11bはは上下方向に略等径とされ、全体として有底の筒状構造をなしている。そして、その上端側外方への開口縁部11cには、全周に亙って蓋14との間の隙間をシールするためのパッキン12が嵌合されているとともに、その下部側開口部の外周面両端位置には、例えば耐熱性の合成樹脂材料からなる把手部13,13が一体に取り付けられている。
この圧力鍋1には、さらに前記開口縁部11cに対して蓋14が着脱可能に取り付けられるようになっている。この蓋14は、断面略ハット形の逆皿構造をなし、その側壁部14bの内側には、前記圧力鍋1の開口縁部11cのパッキン12に対応して気密にシールする太めのパッキン18が設けられ、また同側壁部14bの外周面両端位置には、ヘリコイド係合完了状態において前記鍋本体11側の把手部13,13位置に対応して重合状態に維持される把手部15,15が一体に取り付けられている。また、その天板部14aの上面側中央部には、可動構造の圧力調整弁(重り)16aを介して上下方向に連通する圧力調整機構(圧力調整ノズル)16が、また、その外周寄りには、圧力鍋1内の圧力に応じて昇降する圧力表示ピン17aを有する圧力表示機構17が、それぞれ設けられている。
他方、前記加熱台2は、本体ケース22の上板23側中央部を所定半径内凹状に凹ませてワークコイル設置部23aとし、同部分に上述のワークコイル21を半径方向内方部分側に位置する内方部側ワークコイル21aと半径本体外方部分側に位置する外方部側ワークコイル21bとの同心構造の2層面に分けて平面状態に設置している。
そして、その上方には、上述の圧力鍋1を載置するための、前記鍋本体11の直径に対応した直径の円板状のセラミックプレート24が設けられている。このセラミックプレート24の中央部には、前記ワークコイル21(具体的には、内方部側ワークコイル21a)の中心部分に位置して、前記鍋本体11の底部11aに当接して前記圧力鍋1の温度を検出する温度検出手段として作用する温度センサー(位置例としてサーミスタ)25が設けられている。
前記本体ケース22は、その下板26と前記上板23側との間に冷却ファン(図示省略)を介して通風可能な部品等設置空間27を形成し、同通風可能な部品等設置空間27内に、放熱用のヒートシンク28を有して電源基板およびマイコン基板29を設置している。
この電源基板およびマイコン基板29には、前記ワークコイル21等を駆動制御するIGBTやIGBT駆動回路、電源電圧整流用のダイオードブリッジよりなる整流回路、平滑回路、共振回路などが備えられている。
また、前記本体ケース22の前面側には、後に詳述する操作部を構成する操作パネル部30が設けられている。
この操作パネル部30には、図3に示すように、例えば調理(圧力調理・普通調理・オートメニュー調理)を開始する調理スタートスイッチSW1、調理種別、調理メニューその他の操作、設定状態を取り消す取消スイッチSW2、圧力調理工程モード又は普通調理工程モードを選択設定する圧力選択スイッチSW3、自動(オート)調理メニューを選択設定するオートメニュー選択スイッチSW4、圧力調理工程における仕上がりレベルを強める方向に設定するアップスイッチUSW、同仕上がりレベルを弱める方向に設定するダウンスイッチDSW等と液晶ディスプレイよりなる表示部31とが設けられている。
そして、前記表示部31には、前記圧力選択スイッチSW3で選択された圧力調理又は普通調理、オートメニュー選択スイッチSW4で選択された白米、玄米、おこわ、煮豆、おでん、煮込み等のマークMによる指示表示、保温状態の表示、調理完了残時間の表示などが任意に行われるようになっている。なお、図3は全データ点灯表示状態での図である。
次に、図4は、上述のように構成された電気圧力鍋の圧力調理および煮込み調理制御用のマイコン制御ユニットを中心とする制御回路部分の構成を示す。
図中、符号40は調理制御用のマイコン制御ユニット(CPU)であり、マイクロコンピュータを中心として構成されている。
そして、前記ワークコイル21を駆動制御するワークコイル駆動制御手段は、例えばパルス幅変調回路41、同期トリガ回路42、IGBT駆動回路43、IGBT44、共振コンデンサ45等よりなるワークコイル制御回路を備えて構成されている。前記マイコン制御ユニット40により前記パルス幅変調回路41を制御することにより、例えば昇温工程、圧力調理工程(圧力維持工程)、減圧工程の各々に応じて前記ワークコイル21の出力(%)をそれぞれ適切に変え、それらの工程における圧力鍋1の加熱温度と加熱パターンを適切に可変コントロールすることによって、速やかな昇温作用と加熱ムラのない高温・高圧での圧力調理およびその後の適切な温度での減圧や保温を実現するための適切な加熱出力、加熱時間制御が行われることとなっている。特に、圧力調理工程(圧力維持工程)では、ワークコイル21の出力を適切に調節することにより、圧力鍋1の温度を圧力調理を実行するに適した圧力維持下限温度と圧力維持上限温度との間に維持し得るようにしている。
なお、図4において、符号46は平滑回路を構成する平滑コンデンサ、47はAC電源、48は整流回路、49はブザーである。
第1の実施の形態
図5ないし図7には、本願発明の第1の実施の形態にかかる誘導加熱調理器(電気圧力鍋)を構成する調理器本体(加熱台)が示されている。
図5ないし図7には、本願発明の第1の実施の形態にかかる誘導加熱調理器(電気圧力鍋)を構成する調理器本体(加熱台)が示されている。
この場合、操作部は、各種の調理機能を実行すべく前記制御ユニット40に対して各種の制御指令を発する操作基板3を内蔵し且つその前面側に各種操作スイッチを具備した操作パネル部30を有する操作ボックス4により構成されており、該操作ボックス4は、調理器本体を構成する加熱台2の前面部に形成されたボックス収納部5に対して取り外し自在に収納し得るように構成されている。そして、操作ボックス4は、機能の異なる他の操作ボックスと交換可能とされている。
前記操作ボックス4は直方体形状とされる一方、前記ボックス収納部5は、前記加熱台2の内部空間(即ち、部品等設置空間27)から隔壁6により仕切られた独立空間Sを形成し且つ操作ボックス4の収納時には操作ボックス4の5面が前記隔壁6に覆われ、開口部側の一面には前記操作パネル部30が位置するように構成されている。そして、操作ボックス4の前端面には信号出力手段32が設けられる一方、隔壁6の奥壁6aには、前記操作ボックス4をボックス収納部5に収納した状態において信号授受が可能な信号入力手段33が設けられている。なお、操作ボックス4のボックス収納部5への収納時には、操作ボックス4内の操作基板3等への電源接続が可能になっていることは勿論である。
前記操作パネル部30は、操作ボックス4の前面側にあって該操作ボックス4から上下左右に延設されて略矩形板形状とされる一方、前記加熱台2の前面側には、操作ボックス4をボックス収納部5に収納した状態において前記操作パネル部30が嵌合されるパネル嵌合部7を有する合成樹脂製のパネル受け8が設けられている。
前記隔壁6は、加熱台2の上板23におけるワークコイル設置部23aの下方に位置して前記パネル受け8の内面から内方に突出して形成されている。なお、本実施の形態においては、パネル受け8と隔壁6とは合成樹脂製の一体成形品により構成されているが、隔壁6を金属部材により構成することもでき、その場合、隔壁6をワークコイル21から下方への磁気を遮蔽する磁気遮蔽部材として機能させることができる。
また、前記操作ボックス4の下面4aおよび前記隔壁6の下面6aには、通風孔9および10が互いに対応して形成されている。このようにすると、加熱台2内の一側に設けられる冷却ファン(図示省略)からの冷却風W(図5参照)が前記通風孔9,10を介して操作ボックス4内に導入されることとなり、作動中における操作ボックス4内の温度上昇を効果的に抑制することができる。
ところで、操作ボックス4をボックス収納部5に収納した状態を保持する必要があり、本実施の形態においては、操作パネル部30をパネル嵌合部7に対してビス19,19を用いて取り付けるようにしている(図6参照)。操作ボックス4はビス19,19の螺脱により取り外しができるようになっている。つまり、本実施の形態においてはビス19,19が操作ボックス4をボックス収納部5に収納した状態を保持するロック機構として作用することとなっているのである。
上記のように構成された電気圧力鍋においては、次のような作用効果が得られる。
即ち、加熱台2に内蔵されて各種の調理機能を実行すべく制御ユニット40に対して各種の制御指令を発する操作基板3を内蔵し且つその前面側に各種操作スイッチを具備した操作パネル部30を有する操作ボックス4を、加熱台2から取り外し、機能の異なる他の操作ボックスと交換することができることとなる。従って、ユーザは、買い替えを行うことなく、操作ボックスを交換するだけで、所望の各種機能の追加・変更あるいは機能の拡張(例えば、バージョンアップ)ができることとなる。
なお、操作ボックス4の表面は、加熱台2の表面より出っ張らすのが、取出を容易ならしめるために望ましい。また、操作ボックス4の上壁を加熱台2の表面より出っ張らせて、庇の役目をさせることもでき、その場合、吹きこぼれによる操作ボックス4への水の侵入を防ぐことができる。
第2の実施の形態
図8には、本願発明の第2の実施の形態にかかる誘導加熱調理器(電気圧力鍋)における操作ボックスの要部が示されている。
図8には、本願発明の第2の実施の形態にかかる誘導加熱調理器(電気圧力鍋)における操作ボックスの要部が示されている。
この場合、操作ボックス4には、新メニューソフトあるいはバージョンアップソフトをインストール可能な機能が付与されており、操作パネル部30の操作スイッチを操作することにより、前記新メニューソフトあるいはバージョンアップソフトをインストールし得るように構成されている。
例えば、操作ボックス4の側面4cに、パーソナルコンピュータPD側データ出力端子のプラグターミナルを挿入接続することができるコネクタ34を備えた嵌合部35を設け、該嵌合部35のコネクタ34を介して操作基板3側のデータ入力回路に新メニューソフトあるいはバージョンアップソフトをインストールできるように構成されている。この場合、新メニュー等の入力は、追加方式でも良いし、古いメニューを消して新たなメニューに更新する更新方式も可能である。
このような構成を採用した場合、操作ボックス4を加熱台2から取り外した状態において、操作パネル部30の操作スイッチを操作することにより、新メニューソフトあるいはバージョンアップソフトをインストールし得ることとなり、ユーザは、買い替えを行うことなく、新メニューソフトあるいはバージョンアップソフトをインストールするだけで、新たな機能を実行することができる。
本願発明では、さらに、上記課題を解決するための第3の手段として、上記第2の手段を備えた誘導加熱調理器において、前記操作ボックスに、マイコンチップやメモリの交換によりバージョンアップできる機能を付与することもでき、そのように構成した場合、ユーザは、買い替えを行うことなく、マイコンチップやメモリの交換を行うだけで、新たな機能を実行することができる。
なお、操作ボックス4には、マイコンチップやメモリの交換によりバージョンアップできる機能を付与することもできる。
その他の構成および作用効果は、第1の実施の形態におけると同様なので説明を省略する。
第3の実施の形態
図9には、本願発明の第3の実施の形態にかかる誘導加熱調理器(電気圧力鍋)における加熱台の要部が示されている。
図9には、本願発明の第3の実施の形態にかかる誘導加熱調理器(電気圧力鍋)における加熱台の要部が示されている。
この場合、ボックス収納部5を構成する隔壁6の一部が加熱台2の上板23におけるワークコイル設置部23aの一部を構成することとなっている。従って、隔壁6とパネル受け8とは合成樹脂製の一体成形品で形成する必要がある。その他の構成および作用効果は、第1の実施の形態におけると同様なので説明を省略する。
上記各実施の形態においては、ボックス収納部5は、全面平板形状の隔壁6により構成されているが、すべての面が平板形状である必要はなく、例えば側壁を骨格のみで形成する場合もある。
第4の実施の形態
図10には、本願発明の第4の実施の形態にかかる誘導加熱調理器(電気圧力鍋)における要部が示されている。
図10には、本願発明の第4の実施の形態にかかる誘導加熱調理器(電気圧力鍋)における要部が示されている。
この場合、操作パネル部30の表面に各種スイッチ類(例えば、調理スタートスイッチSW1、取消スイッチSW2、圧力選択スイッチSW3、オートメニュー選択スイッチSW4等)を具備したスイッチシート50が着脱自在に貼設されており、該スイッチシート50を張り替えることにより、マイナーチェンジが可能となっている。また、操作基板3は、加熱台2内の基板収納部51に収納固定されており、前記スイッチシート50とはケーブル52を介して接続されている。該ケーブル52はソケット53を介して着脱自在とされている。操作基板3の内容は、前記ソケット53を介して書き換えが可能とされている。また、前記操作パネル部30には、所定の開口54が形成されており、スイッチシート50の張り替え時には、前記開口54を介してメニューシート55の張り替えが可能となっている。符号56はメニューシート55を照射するLEDである。このようにすると、スイッチシート50およびメニューシート55の張り替えにより、マイナーチェンジが可能となる。その他の構成および作用効果は、第1の実施の形態におけると同様なので説明を省略する。
2 本体(加熱台)
3 操作基板
4 操作ボックス
5 ボックス収納部
6 隔壁
21 電磁誘導コイル(ワークコイル)
25 温度検出手段(温度センサー)
30 操作パネル部
40 制御ユニット
3 操作基板
4 操作ボックス
5 ボックス収納部
6 隔壁
21 電磁誘導コイル(ワークコイル)
25 温度検出手段(温度センサー)
30 操作パネル部
40 制御ユニット
Claims (5)
- 本体内に調理容器を誘導加熱するための電磁誘導コイルと、前記本体に内蔵されて前記調理容器の温度を検出する温度検出手段と、前記電磁誘導コイルへの通電を制御するマイコン式の制御ユニットと、各種の調理機能を実行すべく前記制御ユニットに対して各種の制御指令を発する操作基板を内蔵し且つその前面側に各種操作スイッチを具備した操作パネル部を有する操作ボックスとを備えた誘導加熱調理器であって、前記操作ボックスを、前記本体に形成されたボックス収納部に対して取り外し自在に収納し得るように構成し、操作ボックスを、機能の異なる他の操作ボックスと交換可能としたことを特徴とする誘導加熱調理器。
- 本体内に調理容器を誘導加熱するための電磁誘導コイルと、前記本体に内蔵されて前記調理容器の温度を検出する温度検出手段と、前記電磁誘導コイルへの通電を制御するマイコン式の制御ユニットと、各種の調理機能を実行すべく前記制御ユニットに対して各種の制御指令を発する操作基板を内蔵し且つその前面側に各種操作スイッチを具備した操作パネル部を有する操作ボックスとを備えた誘導加熱調理器であって、前記操作ボックスを、前記本体に形成されたボックス収納部に対して取り外し自在に収納し得るように構成するとともに、前記操作ボックスには、新メニューソフトあるいはバージョンアップソフトをインストール可能な機能を付与し、前記操作パネル部の操作スイッチを操作することにより、前記新メニューソフトあるいはバージョンアップソフトをインストールし得るように構成したことを特徴とする誘導加熱調理器。
- 前記操作ボックスには、マイコンチップやメモリの交換によりバージョンアップできる機能を付与したことを特徴とする前記請求項2記載の誘導加熱調理器。
- 前記操作ボックスを直方体形状とするとともに、前記ボックス収納部を、前記本体の内部空間から隔壁により仕切られた独立空間を形成し且つ操作ボックスの収納時には操作ボックスの5面が前記隔壁に覆われ、開口部側の一面には前記操作パネル部が位置するように構成したことを特徴とする前記請求項1、2および3のいずれか一項記載の誘導加熱調理器。
- 前記操作ボックスを前記ボックス収納部に収納した状態を保持するためのロック機構を付設したことを特徴とする前記請求項1、2、3および4のいずれか一項記載の誘導加熱調理器。
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009059491A (ja) * | 2007-08-30 | 2009-03-19 | Panasonic Corp | 加熱調理器 |
JP2010212008A (ja) * | 2009-03-09 | 2010-09-24 | Sanyo Electric Co Ltd | 調理器の操作パネル |
-
2003
- 2003-10-22 JP JP2003361603A patent/JP2005129283A/ja active Pending
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