JP2005128612A - 安全衛生情報提供システム、安全衛生情報提供方法および安全衛生情報提供プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】 海外勤務者が赴任先の最新の安全情報や衛生情報をいつでも容易に取得することができ、必要とする安全情報や衛生情報を必要とするときに取得できるようにする。
【解決手段】 Webサーバ10は、組織登録情報にもとづく情報収集用データにもとづいて、インターネット100を介して、安全衛生情報公開サーバ30から安全衛生情報を収集しデータサーバ13に記憶させる。Webサーバ10は、海外勤務者端末1/海外勤務者家族端末2からの要求に応じて、データサーバ13が記憶する各安全衛生情報のうち要求された安全衛生情報を抽出し、インターネット100を介して海外勤務者端末1/海外勤務者家族端末2に送信する。メールサーバ14/FAXゲートウェイサーバ15は、Webサーバ10が管理部門端末20から受け付けた通知情報を、電子メールまたはFAXを用いて海外勤務者/同行家族の各端末1,2,3,4に一斉送信する。
【選択図】 図1
【解決手段】 Webサーバ10は、組織登録情報にもとづく情報収集用データにもとづいて、インターネット100を介して、安全衛生情報公開サーバ30から安全衛生情報を収集しデータサーバ13に記憶させる。Webサーバ10は、海外勤務者端末1/海外勤務者家族端末2からの要求に応じて、データサーバ13が記憶する各安全衛生情報のうち要求された安全衛生情報を抽出し、インターネット100を介して海外勤務者端末1/海外勤務者家族端末2に送信する。メールサーバ14/FAXゲートウェイサーバ15は、Webサーバ10が管理部門端末20から受け付けた通知情報を、電子メールまたはFAXを用いて海外勤務者/同行家族の各端末1,2,3,4に一斉送信する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、海外勤務者および海外勤務者に同行して海外に滞在する家族に対して、滞在先の現地で生活を行う上での情報基盤となる安全情報および衛生情報を提供する安全衛生情報提供システム、安全衛生情報提供方法および安全衛生情報提供プログラムに関する。
所属する企業や団体から海外勤務を命ぜられ多くの日本人海外勤務者が海外に滞在している。また、海外勤務者に同行して多くの家族が海外に滞在している。海外勤務者と同行家族とを含めた海外滞在者数は、日本国外務省の統計によれば約60万人にのぼり、その数は毎年増加をたどっている。海外勤務者や同行家族にとって、赴任国における治安状況や災害状況などに関する安全情報や、赴任国における病気の流行状況などの衛生情報は、それぞれの赴任国での長期の生活を行う際に必要となる情報の基盤となる。
しかし、赴任国/地域ごとの情報公開の状況が異なったり言語が異なることなど、赴任国/地域ごとに情報提供事情が異なるので、海外で長期生活を行う海外勤務者および同行家族が、タイムリに正確な安全情報や衛生情報を入手することは難しい。
また、海外勤務者が所属する企業や団体の海外勤務者管理部門が、海外勤務者および同行家族に対して、電子メール、電話、FAXまたは郵便を用いて、個別に安全情報や衛生情報を提示したり通知する場合も多い。しかし、海外勤務者管理部門の情報収集力、派遣先への情報伝達のスピード、海外勤務者管理部門の担当者の各派遣先に対する理解度などは、各企業/団体ごとに異なり差があることが多い。そのため、特に所属する企業/団体が従業員を派遣している国数や派遣者数が多い場合などには、安全衛生情報の調査、入手または通知の作業に時間がかかり、迅速で正確な情報を全ての海外勤務者/同行家族に対して提供することは難しい。
さらに、海外勤務者が所属する企業/団体の海外勤務者管理部門が、企業/団体の組織内ネットワーク(イントラネットなど)上に安全情報や衛生情報を公開して提供する場合もある。しかし、海外で勤務中の海外勤務者や同行家族の使用する端末は、通常企業/団体の組織内ネットワークには直接接続されていない。そのため、海外にいる海外勤務者や同行家族は、インターネットなどを介して外部接続を行うことによって、企業/団体の社内ネットワークに接続するので、企業/団体の組織内ネットワークのセキュリティ上好ましくない。
複数のユーザに情報を容易に提供するシステムとして、特許文献1には、顧客に新商品情報を通知する新商品情報通知システムが記載されている。特許文献1に記載されている新商品情報通知システムでは、通知センタシステムは、広告主端末から受信した新商品情報を蓄積する新商品情報データベースを備える。また、通信センタシステムは、顧客ごとの希望商品の指定情報などを蓄積する顧客情報データベースを備える。通信センタシステムは、定期的に希望商品の指定情報などにもとづいて、新商品情報データベースから新商品情報を抽出する。そして、通信センタシステムは、抽出した新商品情報を、電子メールまを用いて顧客端末に送信したり顧客のFAX端末に送信する。
また、特許文献2には、顧客との個別情報交換を可能とし、顧客に対して当人が欲する情報を提供できる顧客別広告情報処理システムが記載されている。特許文献2に記載されている顧客別広告情報処理システムは、クレジットカード会社などの金融機関システムから、顧客の個人情報を顧客基本情報として収集する。また、顧客別広告情報処理システムは、顧客ごとの個人用ホームページを作成し、個人用ホームページを介して顧客情報を収集する。また、顧客別広告情報処理システムは、各加盟店の端末から送信された商品情報やPR情報などの広告情報をデータベースに蓄積する。そして、顧客別広告情報処理システムは、収集した各情報にもとづき顧客に提供すべき情報を分析して、顧客別に生成したコンテンツを顧客の端末に送信する。
特許文献1に記載されている新商品情報通知システム、または特許文献2に記載されている顧客別広告情報処理システムを、海外勤務者/同行家族に安全情報や衛生情報を提供するシステムとして適用すれば、安全情報や衛生情報を取り扱う情報提供者の端末から送信された情報を収集して、海外勤務者や同行家族の端末に配信することができる。
しかし、他の情報提供者の端末から送信される情報を各海外勤務者/同行家族の端末に配信できるにすぎず、安全情報や衛生情報を取り扱う外部機関が公開している情報を自ら検索して自動収集することはできない。そのため、最新の安全情報や衛生情報を海外勤務者/同行家族にタイムリに提供できない可能性がある。また、情報提供側のシステムが海外勤務者/同行家族に配信すべき情報を判断し抽出するので、必ずしも海外勤務者/同行家族が必要とする安全情報や衛生情報を必要とするときに提供できない可能性がある。
また、情報提供用サーバなどを組織内ネットワーク内に設けて企業/団体が安全情報や衛生情報を提供する場合、依然として海外勤務者/同行家族は外部接続をしなければならないのでセキュリティ上好ましくない。また、この場合に、組織内ネットワークにファイアウォール(firewall)が設けられている場合には、海外勤務者/同行家族は、ファイアウォールに阻まれて安全情報や衛生情報を容易に取得できない可能性がある。
さらに、収集した情報を各海外勤務者/同行家族の端末に配信できるにすぎず、企業/団体が任意に緊急時の帰国指示や避難指示などの情報を海外勤務者/同行家族に通知することはできない。そのため、情報提供サーバなどからの電子メールの送信やFAX送信が遅延した場合には、赴任先の治安状況が悪化した場合や災害発生時などの緊急時に海外勤務者/同行家族が安全情報や衛生情報を取得できない可能性がある。
そこで、本発明は、海外勤務者が赴任先の最新の安全情報や衛生情報をいつでも容易に取得することができ、必要とする安全情報や衛生情報を必要とするときに取得することができる安全衛生情報提供システム、安全衛生情報提供方法および安全衛生情報提供プログラムを提供することを目的とする。また、本発明は、企業や団体が各海外勤務者に迅速に緊急時の情報通知を行える安全衛生情報提供システム、安全衛生情報提供方法および安全衛生情報提供プログラムを提供することを目的とする。
本発明による安全衛生情報提供システムは、複数の組織のうちのいずれかの組織に属するそれぞれの海外勤務者に、赴任先での安全状況および衛生状況の情報である安全衛生情報を提供する安全衛生情報提供システムであって、海外勤務者が属する組織を特定する情報である組織情報と、安全衛生情報を収集するための条件であって各組織に対応した条件である収集条件データとを記憶する組織情報記憶手段と、収集条件データにもとづいて、安全衛生情報を公開している安全衛生情報公開サーバから通信ネットワークを介して組織毎の各安全衛生情報を収集する情報収集手段と、情報収集手段が収集した各安全衛生情報を記憶する安全衛生情報記憶手段と、安全衛生情報記憶手段が記憶する各安全衛生情報から、それぞれの海外勤務者向けの安全衛生情報を抽出する安全衛生情報抽出手段と、抽出した安全衛生情報を通信ネットワークを介して海外勤務者端末に送信する安全衛生情報送信手段とを備えたことを特徴とする。
安全衛生情報提供システムは、安全衛生情報記憶手段が、各安全衛生情報とともに、各安全衛生情報の要約情報を記憶し、安全衛生情報送信手段が、それぞれの海外勤務者向けの安全衛生情報に対応した要約情報を海外勤務者端末に送信し、安全衛生情報抽出手段が、要約情報にもとづいて海外勤務者端末が要求した安全衛生情報を抽出するように構成されていてもよい。そのような構成によれば、海外勤務者は、最初に表示される要約情報の表示画面から情報項目を選択することよって、自分の必要とする安全情報や衛生情報の詳細情報を容易に取得することができる。
安全衛生情報提供システムは、それぞれの組織に属する各海外勤務者に関する情報である勤務者情報を記憶する勤務者情報記憶手段と、海外勤務者端末から安全衛生情報の送信要求がされた場合に、勤務者情報記憶手段から海外勤務者に対応する勤務者情報を抽出し、安全衛生情報記憶手段が記憶する各要約情報のうち、抽出した勤務者情報に対応する要約情報を抽出する要約情報抽出手段とを備え、安全衛生情報送信手段が、要約情報抽出手段が抽出した要約情報を海外勤務者端末に送信するように構成されていてもよい。そのような構成によれば、海外勤務者は、最初に提供される要約情報から情報項目を選択することよって、自分の必要とする安全情報や衛生情報の詳細情報を容易に取得することができる。
安全衛生情報提供システムは、要約情報を表示するためのWebページの画面情報を生成する画面情報生成手段を備え、安全衛生情報送信手段が、Webページの画面情報を通信ネットワークを介して海外勤務者端末に送信するように構成されていてもよい。そのような構成によれば、海外勤務者は、企業や団体の組織内ネットワークを介して外部接続しなくても、インターネット上の情報提供サーバにアクセスすることによって、容易に安全情報や衛生情報を取得することができる。
安全衛生情報提供システムは、安全衛生情報抽出手段が抽出した安全衛生情報が日本語以外の言語で記載された情報であるか否かを判断する言語判断手段と、言語判断手段が日本語以外の言語で記載された情報であると判断した場合に、安全衛生情報に含まれる情報を日本語に翻訳する翻訳手段とを備えていてもよい。そのような構成によれば、外国語に不慣れな場合であっても、海外勤務者が容易に安全情報や衛生情報の内容を理解することができる。
安全衛生情報提供システムは、安全衛生情報抽出手段が、海外勤務者に同行して赴任先に滞在する海外勤務者の家族が使用する海外勤務者家族端末からの要求に応じて、安全衛生情報記憶手段が記憶する各安全衛生情報のうち、海外勤務者家族端末から要求された安全衛生情報を抽出し、安全衛生情報送信手段が、抽出した安全衛生情報を、通信ネットワークを介して、海外勤務者家族端末に送信するように構成されていてもよい。そのような構成によれば、海外勤務者だけでなく、海外勤務者に同行して赴任先に滞在する家族も赴任先の最新の安全情報や衛生情報をいつでも容易に取得することができ、必要とする安全情報や衛生情報を必要とするときに取得できるようにすることができる。
安全衛生情報提供システムは、組織が運営する組織内ネットワークに接続され組織の海外勤務者管理部門の担当者が使用する管理部門端末を含み、管理部門端末から、組織内ネットワークおよび通信ネットワークを介して、海外勤務者に通知する通知情報を受信する通知情報受信手段と、通知情報を、通信ネットワークを介して海外勤務者端末に送信する通知情報送信手段とを備え、通知情報受信手段は、通知情報とともに、通知情報の送信先を指定する送信先指定情報と、通知情報の送信条件を示す情報とを受信し、通知情報送信手段は、送信条件に従って、送信先指定情報にもとづいて指定された全ての送信先海外勤務者端末に通知情報を送信するように構成されていてもよい。そのような構成によれば、赴任先の治安状況が悪化した場合や災害発生時などの発生時に、企業や団体が各海外勤務者に迅速に緊急時の情報通知を行うことができる。
安全衛生情報提供システムは、通知情報をファクシミリ通信用のデータに変換する通知情報変換手段と、通知情報変換手段が変換した通知情報を、電話網を介して海外勤務者が使用するファクシミリ端末に送信するファクシミリ送信手段とを備え、ファクシミリ送信手段は、通知情報受信手段が受信した送信条件に従って、通知情報受信手段が受信した送信先指定情報にもとづいて指定された全てのファクシミリ端末に、変換した通知情報を送信するように構成されていてもよい。そのような構成によれば、電子メールが使用できない国/地域に滞在している海外勤務者に対しても、FAXを用いて緊急時の通知情報を送信することができる。
安全衛生情報提供システムは、通知情報送信手段が、通知情報を、通信ネットワークを介して、海外勤務者に同行して赴任先に滞在する海外勤務者の家族が使用する海外勤務者家族端末に送信し、ファクシミリ送信手段は、通知情報変換手段が変換した通知情報を、電話網を介して海外勤務者の家族が使用するファクシミリ端末に送信するように構成されていてもよい。そのような構成によれば、赴任先の治安状況が悪化した場合や災害発生時などの発生時に、企業や団体は、海外勤務者だけでなく、海外勤務者に同行して赴任先に滞在する家族にも迅速に緊急時の情報通知を行うことができる。
本発明による安全衛生情報提供方法は、複数の組織のうちのいずれかの組織に属するそれぞれの海外勤務者に、赴任先での安全状況および衛生状況の情報である安全衛生情報を提供する安全衛生情報提供方法であって、安全衛生情報の提供サービスを行う安全衛生サービス事業者が運営する情報提供サーバが、安全衛生情報を収集するための条件であって各組織に対応した条件である収集条件データにもとづいて、安全衛生情報を公開している安全衛生情報公開サーバから、通信ネットワークを介して組織毎の安全衛生情報を収集するステップと、情報提供サーバが、収集した安全衛生情報をデータサーバに記憶させるステップと、情報提供サーバが、データサーバが記憶する各安全衛生情報から、それぞれの海外勤務者向けの安全衛生情報を抽出するステップと、情報提供サーバが、抽出した安全衛生情報を、通信ネットワークを介して海外勤務者端末に送信するステップとを含むことを特徴とする。
安全衛生情報提供方法は、データサーバが、各安全衛生情報とともに各安全衛生情報の要約情報を記憶するステップと、情報提供サーバが、それぞれの海外勤務者向けの安全衛生情報に対応した要約情報を海外勤務者端末に送信するステップと、情報提供サーバが、要約情報にもとづいて海外勤務者端末が要求した安全衛生情報を抽出するステップとを含んでいてもよい。
本発明による安全衛生情報提供プログラムは、複数の組織のうちのいずれかの組織に属するそれぞれの海外勤務者に、赴任先での安全状況および衛生状況の情報である安全衛生情報を提供するための安全衛生情報提供プログラムであって、コンピュータに、安全衛生情報を収集するための条件を示す収集条件データにもとづいて、安全衛生情報を公開している安全衛生情報公開サーバから、通信ネットワークを介して安全衛生情報を収集する処理と、収集した安全衛生情報を記憶手段に記憶させるための処理と、記憶手段が記憶する各安全衛生情報から、それぞれの海外勤務者向けの安全衛生情報を抽出するための処理と、抽出した安全衛生情報を、通信ネットワークを介して海外勤務者端末に送信する処理とを実行させることを特徴とする。
本発明によれば、単に情報提供者からの提供情報のみを取り扱う場合と比較して、最新の安全情報や衛生情報を海外勤務者に提供することができる。また、海外勤務者が必要とする安全情報や衛生情報を必要とするときに提供することができる。従って、海外勤務者が赴任先の最新の安全情報や衛生情報をいつでも容易に取得することができ、必要とする安全情報や衛生情報を必要とするときに取得できるようにすることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は、本発明による安全衛生情報提供システムの構成の一例を示すブロック図である。本実施の形態では、海外勤務者安全衛生サービス事業者は、海外に従業員を派遣している企業や団体などの組織に代行して、海外勤務者や同行家族に安全情報および衛生情報を提供する。以下、安全情報および衛生情報をまとめて単に安全衛生情報と記す。また、海外勤務者安全衛生サービス事業者が行う安全衛生情報を提供するサービスを単に情報提供サービスと記す。
また、本実施の形態において、海外勤務者安全衛生サービス事業者は、情報提供サービスに加えて、緊急時の帰国指示や避難指示などの通知情報を、企業/団体に代わって各海外勤務者や同行家族に一斉に通知する情報通知サービスを行う。以下、海外勤務者安全衛生サービス事業者が提供する情報提供サービスおよび情報通知サービスをまとめて単に安全衛生サービスと記す。
図1に示すように、安全衛生情報提供システムは、海外勤務者が使用する海外勤務者端末1、同行家族が使用する海外勤務者家族端末2、海外勤務者が使用する海外勤務者FAX(ファクシミリ)端末3、同行家族が使用する海外勤務者家族FAX(ファクシミリ)端末4、外部機関が運営する安全衛生情報公開サーバ30、および企業/団体の海外勤務者管理部門が使用する管理部門端末20を含む。また、安全衛生情報提供システムは、海外勤務者安全衛生サービス事業者が運営するWebサーバ10、ユーザ認証サーバ11、収集サーバ12、データサーバ13、メールサーバ14、FAXゲートウェイサーバ15および翻訳サーバ16を含む。
図1に示すように、海外勤務者端末1、海外勤務者家族端末2、安全衛生情報公開サーバ30、Webサーバ10およびメールサーバ14は、インターネット100に接続されている。また、管理部門端末20は、企業/団体のイントラネット101に接続されており、イントラネット101はさらにインターネット100に接続されている。さらに、海外勤務者FAX端末3、海外勤務者家族FAX端末4およびFAXゲートウェイサーバ15は、電話網102に接続されている。なお、インターネット100に代えて、他のコンピュータ通信ネットワークを用いてもよい。
海外勤務者端末1は、パーソナルコンピュータなどの情報処理装置である。海外勤務者端末1は、インターネット100を介してWebサーバ10にアクセスし安全衛生情報を受信する機能を備える。また、海外勤務者端末1には、ブラウザがインストールされている。すわわち、海外勤務者端末1は、受信した安全衛生情報を画面表示する機能を備える。また、海外勤務者端末1には、メーラがインストールされている。すなわち、海外勤務者端末1は、メールサーバ14から安全や衛生に関する情報を含む電子メールを受信し、画面表示する機能を備える。なお、海外勤務者端末1は海外勤務者ごとに存在する。本実施の形態では、複数台の海外勤務者端末1がインターネット100に接続されている例が示されている。
海外勤務者家族端末2は、パーソナルコンピュータなどの情報処理装置である。海外勤務者家族端末2は、インターネット100を介してWebサーバ10にアクセスし安全衛生情報を受信する機能を備える。また、海外勤務者家族端末2には、ブラウザがインストールされている。すなわち、海外勤務者家族端末2は、受信した安全衛生情報を画面表示する機能を備える。また、海外勤務者家族端末2には、メーラがインストールされている。すなわち、海外勤務者家族端末2は、メールサーバ14から安全や衛生に関する情報を含む電子メールを受信し、画面表示する機能を備える。海外勤務者家族端末2は同行家族ごとに存在する。なお、海外勤務者家族端末2と海外勤務者端末1とが同一の端末であってもよい。本実施の形態では、複数台の海外勤務者家族端末2がインターネット100に接続されている例が示されている。
海外勤務者FAX端末3は、電話網102を介してFAX文書データを受信する機能を備える。なお、海外勤務者FAX端末3は海外勤務者ごとに存在する。本実施の形態では、複数台の海外勤務者FAX端末3が電話網102に接続されている例が示されている。
海外勤務者家族FAX端末4は、電話網102を介してFAX文書データを受信する機能を備える。海外勤務者家族FAX端末4は同行家族ごとに存在する。なお、海外勤務者家族FAX端末4と海外勤務者FAX端末3とが同一の端末であってもよい。本実施の形態では、複数台の海外勤務者家族FAX端末4が電話網102に接続されている例が示されている。
安全衛生情報公開サーバ30は、日本国外務省/厚生労働省、在外公館、海外勤務者の赴任国の外交/厚生部門の政府機関、警察機関、消防機関、危機管理機関、国際連合またはWHO(World Health Organization )などの外部機関が運営するパーソナルコンピュータなどの情報処理装置である。安全衛生情報公開サーバ30は、インターネット100を介してホームページ上で安全衛生情報を提供する機能を備える。なお、安全衛生情報公開サーバ30は外部機関ごとに運営されている。本実施の形態では、複数台の安全衛生情報公開サーバ30がインターネット100に接続されている例が示されている。
管理部門端末20は、パーソナルコンピュータなどの情報処理装置である。管理部門端末20は、イントラネット101およびインターネット100を介してWebサーバ10にアクセスする機能を備える。また、管理部門端末20は、Webサーバ10が提供する契約者向けのサービス提供ポータル画面にアクセスして、ポータル画面から欲しい情報の選択を行ったり選択した情報を画面に表示する機能を備える。なお、ポータル画面とは、Webサイトにアクセスした場合に、Webサイトが公開している各種情報を提供するために最初に表示されるページの画面である。また、管理部門端末20は、海外勤務者/同行家族に対する通知情報の発信を行ったり、通知情報を作成し画面表示する機能を備える。
Webサーバ10は、インターネット100を介して安全衛生情報を海外勤務者端末1、海外勤務者家族端末2や安全衛生情報公開サーバ30に提供する機能を備える。すなわち、本実施の形態において、Webサーバ10は、海外勤務者端末1や海外勤務者家族端末2に安全性性情報を提供する情報提供サーバとしての役割を果たす。例えば、Webサーバ10は、安全衛生情報を表示するためのWebページの画面情報を送信する。また、Webサーバ10は、インターネット100を介して安全衛生情報公開サーバ30が公開している情報を検索し収集する機能を備える。例えば、Webサーバ10は、インターネット100を介して他のWebサイト上の情報を検索し収集する検索エンジンの機能を備える。
また、Webサーバ10は、海外勤務者端末1、海外勤務者家族端末2または安全衛生情報公開サーバ30からアクセスされた場合に、ユーザ認証サーバ11に接続ユーザのIDの認証を依頼したり、ユーザ認証サーバ11から認証結果を受信する機能を備える。
なお、本実施の形態において、Webサーバ10の記憶装置(図示せず)は、安全衛生サービスを提供するための各種プログラムを記憶している。例えば、Webサーバ10の記憶装置は、コンピュータに、安全衛生情報を収集するための条件を示す収集条件データにもとづいて、安全衛生情報を公開している安全衛生情報公開サーバから、通信ネットワークを介して安全衛生情報を収集する処理と、収集した安全衛生情報を記憶手段に記憶させるための処理と、記憶手段が記憶する各安全衛生情報から、それぞれの海外勤務者向けの安全衛生情報を抽出するための処理と、抽出した安全衛生情報を通信ネットワークを介して海外勤務者端末に送信する処理とを実行させる安全衛生情報提供プログラムを記憶している。
ユーザ認証サーバ11は、ユーザ(企業/団体または海外勤務者/同行家族)からのWebサーバ10へのアクセスがあった場合に、そのユーザが海外勤務者安全衛生サービス事業者と安全衛生サービスの契約を締結し、Webサーバ10にアクセスを許可された者であるか否かを認証する機能を備える。例えば、ユーザ認証サーバ11は、ユーザIDおよびパスワードにもとづいてユーザを認証する。
収集サーバ12は、インターネット100を介して安全衛生情報を安全衛生情報公開サーバ30から収集する旨を、Webサーバ10に指示する機能を備える。すなわち、収集サーバ12は、Webサーバ10を介して安全衛生情報を収集する。また、収集サーバ12は、収集した安全衛生情報をデータサーバ13に蓄積させる機能を備える。
データサーバ13は、収集サーバ12が収集した安全衛生情報を蓄積する。例えば、データサーバ13は、安全衛生情報として、安全衛生情報公開サーバ30から収集したHTML(Hyper Text Markup Language)データやXML(eXtensible Markup Language)データを蓄積する。
また、安全衛生サービスの契約を締結した企業/団体の管理部門端末20は、その組織情報をWebサーバ10を介してデータサーバ13に登録する。その結果、例えば、データサーバ13は、組織情報として、企業や団体など組織を識別するための組織ID、企業/団体名、住所、連絡先、情報を利用する海外勤務者/同行家族の人数などの情報を蓄積する。また、管理部門端末20は、収集条件データとして、固定的な情報収集先(情報収集の対象機関)、情報収集のためのキーワード、収集国/地域(情報収集の対象国/地域)、収集情報の種類(情報収集の対象情報種類)、個別に特定された情報提供先の一覧情報などの安全衛生情報を収集するために用いられる情報をWebサーバ10を介してデータサーバ13に登録する。
また、管理部門端末20は、企業/団体の組織情報に加えて、海外勤務者/同行家族ごとの個別情報(勤務者情報)をWebサーバ10を介してデータサーバ13に登録する。その結果、例えば、データサーバ13には、情報を実際に利用する海外勤務者/同行家族を識別するユーザID、ユーザ(海外勤務者/同行家族)のメールアドレス/電話番号、海外勤務者が所属する企業/団体名、海外勤務者名/同行家族名、赴任国/地域、連絡先などのユーザ個別情報が蓄積される。
メールサーバ14は、管理部門端末20からの通知情報をWebサーバ10を介して受信し、受信した通知情報を格納する機能を備える。また、メールサーバ14は、海外勤務者端末1や海外勤務者家族端末2に、インターネット100を介して通知情報を電子メールを用いて送信する機能を備える。
FAXゲートウェイサーバ15は、管理部門端末20からの通知情報をWebサーバ10を介して受信し、受信した通知情報を格納する機能を備える。また、FAXゲートウェイサーバ15は、通知情報をFAX文書に変換する機能を備える。また、FAXゲートウェイサーバ15は、変換したFAX文書を電話網102を介して海外勤務者FAX端末3や海外勤務者家族FAX端末4に送信する機能を備える。
翻訳サーバ16は、各種の翻訳ソフトウェアがインストールされ、データサーバ13が蓄積するデータのうち、日本語以外の言語で記載されているデータを日本語に翻訳する機能を備える。翻訳サーバ16は、例えば、英語や中国語で記載されている文書を日本語に翻訳するための翻訳ソフトウェアがインストールされている。
なお、Webサーバ10、ユーザ認証サーバ11、収集サーバ12、データサーバ13、メールサーバ14およびFAXゲートウェイサーバ15は、海外勤務者安全衛生サービス事業者のLANなどに接続されている。
組織情報記憶手段、安全衛生情報記憶手段、勤務者情報記憶手段および要約情報記憶手段は、データサーバ13によって実現される。安全衛生情報収集手段は、Webサーバ10および収集サーバ12によって実現される。安全衛生情報送信手段および画面情報生成手段は、Webサーバ10によって実現される。安全衛生情報抽出手段、要約情報抽出手段および言語判断手段は、データサーバ13によって実現される。翻訳手段は、翻訳サーバ16によって実現される。通知情報受信手段は、Webサーバ10によって実現される。通知情報送信手段は、メールサーバ14によって実現される。通知情報変換手段およびFAX送信手段は、FAXゲートウェイサーバ15によって実現される。
次に、動作について説明する。海外勤務者安全衛生サービス事業者が運営する収集サーバ12は、所定のタイミングで安全衛生情報公開サーバ30からインターネット100を介して安全衛生情報を収集する。例えば、収集サーバ12は、管理部門端末20からの組織情報やユーザ個別情報の更新要求に応じてデータサーバ13が記憶する組織情報やユーザ個別情報を更新したタイミングで、安全衛生情報の収集処理を実行する。図2は、収集サーバ12が安全衛生情報を収集する安全衛生情報収集処理の一例を示す流れ図である。
外部機関が運営する安全衛生情報公開サーバ30は、それぞれの外部機関が取り扱う安全衛生情報を、インターネット100を介して公開している(ステップS101)。例えば、安全衛生情報公開サーバ30は、それぞれの赴任国/地域の治安状況や災害状況などの安全情報や、病気の流行状況などの衛生情報をWebサイト上で公開している。
収集サーバ12は、所定のタイミングで、安全衛生情報を収集するための収集条件を含むデータ(収集条件データ)を送信するように、海外勤務者安全衛生サービス事業者のLANなどを介してデータサーバ13に要求する(ステップS102)。
データサーバ13は、登録されている情報から、決まった情報収集先、情報収集のためのキーワード、収集国/地域、収集情報の種類などの情報を抽出し、収集条件データとしてLANなどを介して収集サーバ12に送信する(ステップ103)。収集サーバ12は、収集条件データを受信すると、安全衛生情報の収集を指示する旨の情報および収集条件データをWebサーバ10に送信する(ステップS104)。
Webサーバ10は、安全衛生情報の収集を指示する旨の情報を受信すると、安全衛生情報の収集を開始する(ステップS105)。Webサーバ10は、受信した収集条件データにもとづいて、インターネット100を介して安全衛生情報公開サーバ30から安全衛生情報を収集する(ステップS106)。例えば、収集条件データには、キーワードとして、情報収集先国名、「安全」,「衛生」,「テロ」などの安全や衛生に関する単語、病気名、地域名および情報提供機関名などが含まれる。Webサーバ10は、これらのキーワードにもとづいて、検索エンジンなどの機能を用いて安全衛生情報を収集する。Webサーバ10は、安全衛生情報公開サーバ30から収集した安全衛生情報を収集サーバ12に送信する(ステップS107)。
収集サーバ12は、安全衛生情報を受信すると、安全衛生情報を確認し分類する(ステップS108)。例えば、収集サーバ12は、受信した安全衛生情報を、安全情報または衛生情報のいずれであるか、いずれの地域に関する情報であるか(例えば、赴任地域の東地区、中部地区または西地区のいずれであるか)、日本の国内機関、赴任国の機関または国際機関のいずれを情報源とする情報であるか、海外勤務者向けまたは同行家族向けのいずれの情報であるかなどに分類する。なお、収集サーバ12は、受信した安全衛生情報を、HTMLのワード検索を用いて分類してもよい。
収集サーバ12は、分類した安全衛生情報をデータサーバ13に送信する(ステップS109)。データサーバ13は、受信した安全衛生情報を蓄積する(ステップS110)。収集条件データにもとづく安全衛生情報の収集が完了すると、収集サーバ12は、安全衛生情報の収集の停止をWebサーバ10に指示する。すると、Webサーバ10は、安全衛生情報公開サーバ30からの安全衛生情報の収集を停止する(ステップS112)。なお、図2に示す処理は、企業/団体ごとに別個に実行される。
以上の処理が所定のタイミングで企業/団体ごとに実行されることによって、企業/団体ごとの安全衛生情報がデータサーバ13に蓄積される。収集された安全情報情報は、海外勤務者/同行家族が、海外勤務者端末1または海外勤務者家族端末2を操作してWebサーバ10にアクセスした場合に、常に最新の情報であることが好ましい。従って、ステップS102からS112までの処理を行うことによって、できるだけ多くの安全衛生情報公開サーバ30から、できるだけ多くの情報を収集することが好ましい。また、できるだけ頻繁に新たな安全衛生情報を収集するようにすることが好ましい。
また、海外勤務者端末1または海外勤務者家族端末2を操作してアクセスしてきた海外勤務者/同行家族に、最初にサマリ情報(要約情報)などを提示して、安全衛生情報をできるだけ分かりやすく提示できるようにすることが好ましい。そこで、海外勤務者安全衛生サービス事業者における操作者は、安全衛生情報が収集されると、収集した安全衛生情報のサマリ情報を作成し、作成したサマリ情報をデータサーバ13に登録する。海外勤務者安全衛生サービス事業者における操作者は、例えば、受信したそれぞれの安全衛生情報がデータサーバ13に蓄積されたことを、データサーバ13にLANで接続された端末装置(図1において図示せず)の表示部に表示させ、それぞれの安全衛生情報の内容を、あらかじめ決められている字数の範囲内で要約してサマリ情報とする。なお、サマリ情報は、安全衛生情報の内容を示す表題のようなものであってもよい。
次に、海外勤務者/同行家族がWebサーバ10にアクセスした場合に、安全衛生情報を海外勤務者/同行家族に提供する情報提供サービスの処理動作を説明する。図3は、Webサーバ10が海外勤務者端末1または海外勤務者家族端末2からの要求に応じて安全衛生情報を配信する安全衛生情報配信処理の一例を示す流れ図である。
海外勤務者安全衛生サービス事業者が運営するWebサーバ10は、安全衛生サービスを提供するためのWebサイトを開設している(ステップS201)。例えば、海外勤務者端末1または海外勤務者家族端末2が海外勤務者/同行家族の操作に従ってWebサーバ10にアクセスすると、Webサーバ10は、安全衛生サービスを提供するためのホームページを表示するための画面情報を、インターネット100を介して海外勤務者端末1または海外勤務者家族端末2に送信する。海外勤務者端末1または海外勤務者家族端末2は、受信した画面情報にもとづいてホームページを表示する。以下、Webサーバ10にアクセスした際に最初に表示される安全衛生サービスを提供するためのホームページを、単に安全衛生サービスページと記す。
安全衛生情報の提供を受けたい場合には、海外勤務者/同行家族は、海外勤務者端末1または海外勤務者家族端末2を操作して、安全衛生サービスホームページからユーザIDを入力する。海外勤務者端末1または海外勤務者家族端末2は、海外勤務者/同行家族の操作に従って、インターネット100を介してユーザIDをWebサーバ10に送信する(ステップS202)。すると、Webサーバ10は、受信したユーザIDを確認し、ユーザ認証サーバ11にLANなどを介して送信する(ステップS203)。
ユーザ認証サーバ11は、受信したユーザIDを認証する(ステップS204)。認証処理を行うと、ユーザ認証サーバ11は、Webサーバ10に認証結果を送信する(ステップS205)。
Webサーバ10は、海外勤務者端末1または海外勤務者家族端末2のユーザ用のポータル画面を作成するために、ユーザIDをデータサーバ13に送信するとともに、データサーバ13に登録されている情報(登録データ)をデータサーバ13に要求する(ステップS206)。
データサーバ13は、受信したユーザIDに対応するユーザ個別情報を抽出する。データサーバ13は、抽出したユーザ個別情報にもとづいてサマリ情報を抽出する。例えば、ユーザ個別情報が「アジア地区」,「勤務者向け」,「家族向け」などの情報を含む場合には、データサーバ13は、蓄積しているサマリ情報のうち、アジア地区に関する海外勤務者向けのサマリ情報、およびアジア地区に関する同行家族向けのサマリ情報を抽出する。すなわち、データサーバ13は、記憶している各サマリ情報のうち、抽出したユーザ個別情報に対応するサマリ情報を抽出する。そして、データサーバ13は、抽出した各サマリ情報をWebサーバ10に送信する(ステップS207)。
なお、データサーバ13は、ユーザ個別情報に加えて、受信したユーザIDに対応する組織情報を抽出し、抽出したユーザ個別情報および組織情報にもとづいて、サマリ情報を抽出してもよい。例えば、組織情報に海外勤務者の派遣先の国名/地域の情報が含まれる場合には、データサーバ13は、ユーザ個別情報に加えて、組織情報に含まれる派遣先の国名/地域の情報にもとづいて、サマリ情報を抽出してもよい。
Webサーバ10は、受信した各サマリ情報を用いて、海外勤務者/同行家族用のポータル画面の画面情報を生成し、インターネット100を介して海外勤務者端末1または海外勤務者家族端末2に送信する(ステップS208)。以下、海外勤務者/同行家族用のポータル画面をユーザ用個別ポータル画面と記す。例えば、Webサーバ10は、各サマリ情報を内容とするユーザ用個別ポータル画面を表示するためのWebページの画面情報を生成し、海外勤務者端末1または海外勤務者家族端末2に送信する。画面情報を受信すると、海外勤務者端末1または海外勤務者家族端末2は、受信した画面情報にもとづいてユーザ用個別ポータル画面を表示する(ステップS209)。
図4は、海外勤務者端末1または海外勤務者家族端末2が表示するユーザ用個別ポータル画面の一例を示す説明図である。本例では、企業/団体としてA株式会社の海外勤務者/同行家族に安全衛生情報を提供するためのユーザ用個別ポータル画面について説明する。
図4に示すように、ユーザ用個別ポータル画面400には、データサーバ13によって抽出された各サマリ情報401,402,403の内容が含まれる。すなわち、本例では、データサーバ13によって、「A株式会社」や「アジア地区」などをキーワードとして、A株式会社向けのアジア地区用のサマリ情報401,402,403が抽出されている。そして、Webサーバ10によって、各サマリ情報401,402,403を表示するためのユーザ用個別ポータル画面の画面情報が生成されている。
本例では、ユーザ用個別ポータル画面400には、A株式会社向けアジア地区用の海外勤務者向けサマリ情報401、家族向けサマリ情報403およびグローバルサマリ情報402が含まれる。グローバルサマリ情報402とは、A株式会社の全ての海外勤務者とその家族とに提供されるべき情報のサマリ情報である。また、各サマリ情報401,402,403に含まれる情報は、例えば安全情報または衛生情報などの情報分類に区分されている。また、各サマリ情報401,402,403に含まれる情報は、日本語で記述された情報であるか日本語以外の言語で記述された情報であるかが表示されている。さらに、ユーザ用個別ポータル画面400には、サマリ情報に関する写真などが含まれる。なお、サマリ情報に関する写真は、海外勤務者安全衛生サービス事業者における操作者がサマリ情報を作成する際に、収集された安全衛生情報の中から選択したものであり、サマリ情報とともにデータサーバ13に登録されていたものである。そして、サマリ情報とともにデータサーバ13からWebサーバ10に送信されている。
ユーザ用個別ポータル画面に含まれる情報を選択して詳細表示させたい場合には、海外勤務者/同行家族は、海外勤務者端末1または海外勤務者家族端末2を操作して、ユーザ用個別ポータル画面から詳細表示を見たい情報を選択入力する。
ユーザ用個別ポータル画面に含まれる情報のうち、日本語で記載された情報の詳細表示の選択指示が入力された場合には、海外勤務者端末1または海外勤務者家族端末2は、インターネット100を介して、選択された情報の詳細情報を送信するようにWebサーバ10に要求する(ステップS210)。すると、Webサーバ10は、要求された詳細情報の提供をデータサーバ13に要求する(ステップS211)。
データサーバ13は、要求に応じて、安全衛生情報を抽出する。すなわち、サマリ情報にもとづいて海外勤務者端末1が要求した安全衛生情報をデータサーバ13に抽出させる。そして、データサーバ13は、抽出した安全衛生情報をWebサーバ10に送信する(ステップS212)。以上のようにして、データサーバ13が記憶する各安全衛生情報から、それぞれの海外勤務者向けの安全衛生情報を抽出して海外勤務者端末1に送信する処理が実現される。
Webサーバ10は、受信した安全衛生情報を表示するための表示画面の画面情報をインターネット100を介して海外勤務者端末1または海外勤務者家族端末2に送信する(ステップS213)。例えば、Webサーバ10は、受信した安全衛生情報を表示するためのWebページの画面情報を海外勤務者端末1または海外勤務者家族端末2に送信する。
すると、海外勤務者端末1または海外勤務者家族端末2は、受信した画面情報にもとづいて、選択した情報の詳細な安全衛生情報を日本語で表示する(ステップS214)。例えば、図4に示すように、サマリ情報401から日本語で記載された情報を選択入力すると、詳細な安全衛生情報404が日本語で表示される。
ユーザ用個別ポータル画面に含まれる情報のうち、日本語以外の言語で記載された情報の詳細表示の選択指示が入力された場合には、海外勤務者端末1または海外勤務者家族端末2は、インターネット100を介して、選択された情報の詳細情報を送信するようにWebサーバ10に要求する(ステップS215)。すると、Webサーバ10は、要求された詳細情報の送信指示をデータサーバ13に送信する(ステップS216)。また、ステップS216において、Webサーバ10は、送信要求された詳細情報が日本語以外の言語で記載された情報である旨を示す情報をデータサーバ13に送信する。
送信指示を受信すると、データサーバ13は、要求された詳細情報に対応する安全衛生情報を抽出する。また、データサーバ13は、日本語以外の言語で記載された情報である旨を示す情報をWebサーバ10から受信した場合には、抽出した安全衛生情報をLANなどを介して翻訳サーバ16に送信する(ステップS217)。
翻訳サーバ16は、翻訳ソフトウェアを用いて、受信した安全衛生情報を日本語に翻訳する(ステップS218)。日本語に翻訳すると、翻訳サーバ16は、翻訳後の安全衛生情報をLANなどを介してWebサーバ10に送信する(ステップS219)。
Webサーバ10は、受信した安全衛生情報を表示するための表示画面の画面情報を生成し、インターネット100を介して海外勤務者端末1または海外勤務者家族端末2に送信する(ステップS220)。例えば、Webサーバ10は、翻訳後の安全衛生情報を表示するためのWebページの画面情報を生成し、海外勤務者端末1または海外勤務者家族端末2に送信する。
すると、海外勤務者端末1または海外勤務者家族端末2は、受信した画面情報にもとづいて、選択した情報の詳細な安全衛生情報を日本語で表示する(ステップS2221)。例えば、図4に示すように、サマリ情報401から中国語で記載された情報を選択入力すると、日本語に翻訳された詳細な安全衛生情報405が表示される。
次に、企業や団体の海外勤務者管理部門の担当者が海外勤務者安全衛生サービス事業者の情報通知サービスを用いて、海外勤務者/同行家族に緊急時の情報通知を行う場合を説明する。図5および図6は、Webサーバ10が管理部門端末20からの通知情報を各端末1,2,3,4に一斉送信する情報通知処理の一例を示す流れ図である。
Webサーバ10は、安全衛生サービスを提供するためのWebサイトを開設している(ステップS301)。例えば、管理部門端末20が海外勤務者管理部門の担当者(以下、単に担当者と記す)の操作に従ってWebサーバ10にアクセスすると、Webサーバ10は、安全衛生サービスホームページの画面情報を、イントラネット101およびインターネット100を介して管理部門端末20に送信する。すると、管理部門端末20は、受信した画面情報にもとづいて安全衛生サービスホームページを表示する。
情報通知サービスを利用して各海外勤務者/同行家族に情報を通知したい場合には、担当者は、管理部門端末20を操作して、安全衛生サービスホームページから組織ID(団体用のユーザID)を入力する。管理部門端末20は、担当者の操作に従って、イントラネット101およびインターネット100を介して組織IDをWebサーバ10に送信する(ステップS302)。すると、Webサーバ10は、受信した組織IDを確認し、ユーザ認証サーバ11に送信する(ステップS303)。
ユーザ認証サーバ11は、受信した組織IDを認証する(ステップS304)。認証処理を行うと、ユーザ認証サーバ11は、Webサーバ10に認証結果を送信する(ステップS305)。
Webサーバ10は、企業/団体用のポータル画面を管理部門端末20に表示させるための画面用データの送信要求を、データサーバ13に送信する(ステップS306)。また、ステップS306において、Webサーバ10は、受信した組織IDをデータサーバ13に送信する。
データサーバ13は、登録されている情報から、受信した組織IDに対応する組織情報を抽出する。そして、データサーバ13は、抽出した組織情報を登録データとしてWebサーバ10に送信する(ステップS307)。
Webサーバ10は、受信した登録データを用いて、企業/団体用のポータル画面の画面情報を生成し、イントラネット101およびインターネット100を介して管理部門端末20に送信する(ステップS308)。以下、企業/団体用のポータル画面を組織用個別ポータル画面と記す。画面情報を受信すると、管理部門端末20は、受信した画面情報にもとづいて組織用個別ポータル画面を表示する(ステップS309)。
図7は、管理部門端末20が表示する組織用個別ポータル画面の一例を示す説明図である。本例では、企業/団体としてのA株式会社用の組織用個別ポータル画面について説明する。図7に示す組織用個別ポータル画面は、Webサーバ10が組織情報に含まれる地区情報や情報種類にもとづいて生成した画面情報にもとづいて表示されたものである。
本例では、組織用個別ポータル画面700には、担当者が各地区ごとの安全衛生情報を選択して見るための最新安全衛生情報表示選択部701、海外勤務者/同行家族への情報通知操作を行うための通知操作部702、地区ごとまたは情報種類ごとの利用実績を見るための利用実績データ部703、およびメンテナンス操作を行うための利用データメンテナンス部70が含まれる。また、各表示操作部701,702,703,704には、担当者が各項目ごとに選択入力するための選択ボタン705がそれぞれ含まれる。
担当者は、いずれかの地区の安全衛生情報を見たい場合には、管理部門端末20を操作して、組織用個別ポータル画面700の最新安全衛生情報表示選択部701から地域や情報種類を選択入力する。例えば、アジア地区の安全衛生情報を見たい場合には、管理部門端末20を操作して最新安全衛生情報表示選択部701に含まれる「アジア地区」の選択ボタン705をマウスでクリックすると、管理部門端末20は、図4に示すユーザ用個別ポータル画面と同様の画面を、最新の安全衛生情報表示画面として表示する。
また、海外勤務者安全衛生サービスの利用状況や利用実績を見たい場合には、担当者は、管理部門端末20を操作して、利用実績データ部703から見たい実績情報を選択入力する。例えば、Webサーバ10は、海外勤務者端末1や海外勤務者家族端末2からのアクセス件数などを計測し蓄積している。そして、管理部門端末20は、Webサーバ10からアクセス件数にもとづく統計データなどを受信して、地区ごとまたは情報種類ごとに利用実績の情報を表示する。
また、組織情報やユーザ個別情報の内容を更新したい場合には、担当者は、管理部門端末20を操作して、利用データメンテナンス部704から更新したい組織情報を選択入力する。すなわち、企業/団体の海外業務の事業拡大や縮小により、従業員の派遣国/地域の範囲が変わったり派遣者数が変わった場合に、登録されている組織情報の内容を更新して安全衛生サービスの利用に必要な情報のメンテナンスを行うことができる。
また、担当者は、管理部門端末20を操作して、通知操作部702から電子メールやFAXを用いた各海外勤務者/同行家族への情報通知の操作入力を行うことができる。例えば、アジア地区で紛争や災害が発生しアジア地区に派遣されている海外勤務者/同行家族に帰国指示や避難指示などの情報通知をしたい場合には、担当者は、管理部門端末20を操作して、通知操作部702に含まれる「アジア地区」の操作ボタン705をマウスでクリックして選択入力する。
通知操作部702からの選択入力がなされると、管理部門端末20は、海外勤務者/同行家族への情報通知を行うための通知操作画面の画面情報の送信要求を、イントラネット101およびインターネット100を介してWebサーバ10に送信する(ステップS310)。Webサーバ10は、通知操作画面の画面情報を抽出し、イントラネット101およびインターネット100を介して管理部門端末20に送信する(ステップS311)。すると、管理部門端末20は、受信した画面情報にもとづいて、通知操作画面を表示する(ステップS312)。
担当者は、管理部門端末20を操作して、通知操作画面から通知内容を入力する。通知内容が入力されると、管理部門端末20は、入力された通知内容のテキスト情報(以下、通知情報と記す)を、イントラネット101およびインターネット100を介してWebサーバ10に送信する(ステップS313)。
Webサーバ10は、通知情報をLANなどを介してメールサーバ14に送信する(ステップS314)。すると、メールサーバ14は、受信した通知情報を一時格納する(ステップS315)。
また、Webサーバ10は、通知情報をLANなどを介してFAXゲートウェイサーバ15に送信する(ステップS316)。すると、FAXゲートウェイサーバ15は、受信した通知情報を一時格納する(ステップS317)。また、FAXゲートウェイサーバ15は、格納した通知情報に含まれるテキストの各文字をFAX用のデータに変換することによって、通知情報をFAX用の文書データに変換する(ステップS318)。
担当者は、管理部門端末20を操作して、通知操作画面から情報を通知したい通知先を選択入力する。通知先が選択入力されると、管理部門端末20は、選択された通知先の情報を、イントラネット101およびインターネット100を介してWebサーバ10に送信する(ステップS319)。
Webサーバ10は、受信した通知先に赴任している海外勤務者/同行家族の全ての電子メールアドレスを、ステップS307でデータサーバ13から送信された組織情報から抽出する。そして、Webサーバ10は、抽出した全ての電子メールアドレスをメールサーバ14に送信する(ステップS320)。すると、メールサーバ14は、受信した全ての電子メールアドレスを一時格納する(ステップS321)。
また、Webサーバ10は、受信した通知先に赴任している海外勤務者/同行家族の全てのFAX用電話番号を、組織情報から抽出する。そして、Webサーバ10は、抽出した全てのFAX用電話番号をFAXゲートウェイサーバ15に送信する(ステップS322)。すると、FAXゲートウェイサーバ15は、受信した全てのFAX用電話番号を一時格納する(ステップS323)。
担当者は、管理部門端末20を操作して、通知操作画面から送信条件を選択入力する。送信条件とは、海外勤務者/同行家族の端末1,2,3,4に通知情報を送信する際の送信回数、送信する時間帯、送信する時間間隔、電子メールまたはFAXのうちのいずれの送信手段を用いるかなどを示す情報である。送信条件が選択入力されると、管理部門端末20は、選択入力された送信条件の情報を、イントラネット101およびインターネット100を介してWebサーバ10に送信する(ステップS324)。
Webサーバ10は、受信した送信条件の情報をメールサーバ14に送信する(ステップS325)。すると、メールサーバ14は、受信した送信条件の情報を一時格納する(ステップS326)。また、Webサーバ10は、受信した送信条件の情報をFAXゲートウェイサーバ15に送信する(ステップS327)。すると、FAXゲートウェイサーバ15は、受信した送信条件の情報を一時格納する(ステップS328)。
図8は、管理部門端末20が表示する通知操作画面の一例を示す説明図である。本例では、図7に示す組織用個別ポータル画面の通知操作部702から「アジア地区」が選択入力された場合に表示されるA株式会社向けアジア地区用の通知操作画面を説明する。
図8に示すように、通知操作画面800には、通知内容を入力するための通知文入力部801、通知先を選択入力するための通知操作部802、および送信条件を選択入力するための送信条件部803が含まれる。また、各表示操作部802,803には、担当者が各項目ごとに選択入力するための操作ボタン805がそれぞれ含まれる。また、通知操作画面800には、通知情報の各海外勤務者/同行家族の端末1,2,3,4への送信指示を入力するための送信ボタン804が含まれる。
本例では、通知先としてアジア地区のうちの「中国地区」が選択入力され、送信条件として、送信時間「即時送信」、送信回数「2回」、送信間隔「1時間ごと」および電子メールとFAXの両方の送信手段を使用する旨が選択入力されている。また、通知内容として、SARS(重症急性呼吸器症候群)に関する通知文が入力されている。
担当者は、管理部門端末20を操作して、各海外勤務者/同行家族の端末1,2,3,4への通知情報の送信指示を入力する。送信指示が入力されると、管理部門端末20は、各海外勤務者/同行家族の端末1,2,3,4への通知情報の送信を指示する旨の情報を、イントラネット101およびインターネット100を介してWebサーバ10に送信する(ステップS329)。例えば、担当者が図8に示す通知操作画面から送信ボタン804をマウスクリックすると、管理部門端末20は、通知情報の送信を指示する旨の情報をWebサーバ10に送信する。
Webサーバ10は、海外勤務者端末1/海外勤務者家族端末2への通知情報の送信を指示する旨の情報をメールサーバ14に送信する(ステップS330)。すると、メールサーバ14は、ステップS321で格納した全ての電子メールアドレス宛に、ステップS326で格納した送信条件に従って、通知情報をインターネット100を介して海外勤務者端末1/海外勤務者家族端末2に送信する(ステップS331)。
また、Webサーバ10は、海外勤務者FAX端末3/海外勤務者家族FAX端末4への通知情報の送信を指示する旨の情報をFAXゲートウェイサーバ15に送信する(ステップS332)。すると、FAXゲートウェイサーバ15は、ステップS323で格納した全てのFAX用電話番号宛に、ステップS328で格納した送信条件に従って、FAX文書データ化した通知情報を電話網102を介して海外勤務者FAX端末3/海外勤務者家族FAX端末4に送信する(ステップS33)。
例えば、図8に示す例では、アジア地区のうちの中国地区に滞在中の海外勤務者/同行家族の全ての海外勤務者端末1/海外勤務者家族端末2に、SARSの緊急通知情報が電子メールで即時に一斉送信され、さらに1時間後に同じ内容の通知情報が再度電子メールで一斉送信される。また、中国地区に滞在中の海外勤務者/同行家族の全ての海外勤務者FAX端末3/海外勤務者家族FAX端末4に、通知情報がFAXで即時に一斉送信され、さらに1時間後に同じ内容の通知情報が再度FAXで一斉送信される。
なお、本実施の形態では、管理部門端末20が通知内容の情報、通知先、送信条件および送信指示の情報をそれぞれ個別に別ステップでWebサーバ10に送信する場合(ステップS313,319,324,329)を説明したが、管理部門端末20は、これらの情報を同時にWebサーバ10に送信してもよい。例えば、担当者が図8の通知操作画面において通知内容、通知先および送信条件を入力した後に送信ボタン804をマウスでクリックしたときに、管理部門端末20は、通知内容、送信先、送信条件および送信指示の情報を、一括してWebサーバ10に送信するようにしてもよい。
以上のように、本実施の形態によれば、Webサーバ10は、あらかじめデータサーバ13に蓄積されている収集条件データにもとづいて、インターネット100上で安全衛生情報を公開している各安全衛生情報公開サーバ30から、企業や団体が必要とする安全衛生情報を自動収集する。そして、Webサーバ10は、海外勤務者端末1や海外勤務者家族端末2からの要求に応じて、蓄積する各安全衛生情報のうち要求された安全衛生情報を抽出し、海外勤務者端末1や海外勤務者家族端末2にインターネット100を介して送信する。
収集条件データに含まれるキーワードなどの情報収集条件にもとづいて一般の公開サーバから安全衛生情報を自動収集するので、単に情報提供者からの提供情報のみを取り扱う場合と比較して、最新の安全衛生情報を海外勤務者/同行家族に提供することができる。また、海外勤務者安全衛生サービス事業者側から一方的に情報配信するのでなく、海外勤務者/同行家族側からの要求に応じて要求された情報を配信するので、海外勤務者/同行家族が必要とする安全衛生情報を必要とするときに提供することができる。従って、海外勤務者/同行家族が赴任先の最新の安全衛生情報をいつでも容易に取得することができ、必要とする安全衛生情報を必要とするときに取得することができる。
また、海外勤務者安全衛生サービス事業者が企業/団体に代行してインターネット100に接続されたWebサーバ10を用いて情報提供サービスを行うので、安全衛生情報を取得するために企業/団体のイントラネット101を介して外部接続する必要がない。従って、企業/団体が自前で情報提供サーバをイントラネット101内に設けて安全衛生情報を配信する場合と比較して、容易にイントラネット101内のセキュリティを確保することができる。また、海外勤務者/同行家族が、イントラネット101のファイウォールに阻まれて安全衛生情報の取得を阻まれることを防止することができる。
また、企業/団体が自前で安全衛生情報の配信を行う場合、企業/団体の海外勤務者管理部門の担当者が情報提供用のホームページ作成やシステムの作成、構築、維持および管理を行わなければならず、管理部門担当者の負担が大きい。また、企業/団体が自前で安全衛生情報の配信を行う場合、管理部門担当者が配信する情報を自分で各情報提供機関から収集しなければならず、管理部門担当者の情報収集の作業負担が大きい。本実施の形態によれば、海外勤務者安全衛生サービス事業者が企業/団体に代行して、安全衛生情報の収集および配信を行うので、企業/団体の管理部門担当者の負担を軽減することができる。
また、本実施の形態によれば、安全衛生情報が日本語以外の言語で記載されている場合には日本語に翻訳した上で海外勤務者/同行家族の端末1,2に配信するので、外国語に不慣れな場合であっても、海外勤務者/同行家族が容易に安全衛生情報の内容を理解することができる。また、企業/団体にとっても自前で安全衛生情報の翻訳作業を行う必要が無く、管理部門担当者の負担を軽減し管理業務の効率化を図ることができる。
また、本実施の形態によれば、赴任先の治安状況が悪化した場合や災害発生時などの緊急時の帰国指示や避難指示を、企業/団体を仲介して、海外勤務者安全衛生サービス事業者のサーバ14,15が各海外勤務者/同行家族の端末1,2,3,4に一斉配信する。従って、企業や団体が各海外勤務者や同行家族に迅速に緊急時の情報通知を行うことができる。また、企業/団体の管理部門担当者にとっても、緊急時に海外勤務者/同行家族にそれぞれ個別に情報通知作業を行う必要がなく、管理部門担当者の負担を軽減することができる。
また、電子メールを用いるだけでなく、通知情報をFAX文書データ化して各海外勤務者/同行家族のFAX端末3,4に配信できるので、電子メールが使用できない国/地域に滞在している海外勤務者/同行家族に対しても、FAXを用いて緊急時の通知情報を送信することができる。また、緊急時においては、一般に管理部門担当者が送信先の状況を全て把握するのが難しく迅速な通知を行えない場合がある。本実施の形態によれば、海外勤務者安全衛生サービス事業者側のシステムが仲介して通知情報を一斉にFAX送信するので、FAXを用いた場合であっても情報通知を迅速に行うことができる。また、FAXを用いた場合であっても情報通知作業の効率化を図ることができる。
また、本実施の形態によれば、情報通知を行う際に送信回数などの送信条件を任意に設定できるので、例えば、同じ情報を2回送信するように送信条件を設定することによって、情報の通知漏れが発生するのを低減することができる。また、企業/団体の管理部門担当者にとっても、通知漏れ防止のために自前で通知情報を二重に送信するなどの作業を行う必要がなく、管理部門担当者の負担を軽減することができる。
さらに、海外勤務者安全衛生サービス事業者は、安全衛生サービスの提供を行う企業/団体から各種サービス料を徴収することによって収益を得ることができる。例えば、海外勤務者安全衛生サービス事業者は、情報提供サービスによる情報提供料や、情報通知サービスによるサービス料を企業/団体から徴収することができる。
本発明による安全衛生情報提供システムでは、収集条件データに含まれるキーワードなどの情報収集条件にもとづいて、外務省、厚生労働省、外国の政府機関や国際機関などが開設する情報公開サーバから、Webサーバ10が最新の安全衛生情報を自動収集する。そして、海外に滞在する海外勤務者や同行家族の端末からアクセスされた場合に、Webサーバ10は、蓄積する各安全衛生情報のうち、要求された安全衛生情報を抽出して海外勤務者/同行家族が使用する端末に配信することができる。また、収集した情報を配信するだけでなく、海外勤務者安全衛生サービス提供事業者のシステムは、従業員を海外に派遣している企業/団体を仲介して、緊急時の帰国指示や避難指示などの通知情報を、対象国/地域の海外勤務者/同行家族の端末に、電子メールやFAXを用いて一斉送信することができる。
1 海外勤務者端末
2 海外勤務者家族端末
3 海外勤務者FAX端末
4 海外勤務者家族FAX端末
10 Webサーバ
11 ユーザ認証サーバ
12 収集サーバ
13 データサーバ
14 メールサーバ
15 FAXゲートウェイサーバ
16 翻訳サーバ
20 管理部門端末
30 安全衛生情報公開サーバ
100 インターネット
101 イントラネット
102 電話網
2 海外勤務者家族端末
3 海外勤務者FAX端末
4 海外勤務者家族FAX端末
10 Webサーバ
11 ユーザ認証サーバ
12 収集サーバ
13 データサーバ
14 メールサーバ
15 FAXゲートウェイサーバ
16 翻訳サーバ
20 管理部門端末
30 安全衛生情報公開サーバ
100 インターネット
101 イントラネット
102 電話網
Claims (12)
- 複数の組織のうちのいずれかの組織に属するそれぞれの海外勤務者に、赴任先での安全状況および衛生状況の情報である安全衛生情報を提供する安全衛生情報提供システムであって、
前記海外勤務者が属する組織を特定する情報である組織情報と、安全衛生情報を収集するための条件であって各組織に対応した条件である収集条件データとを記憶する組織情報記憶手段と、
前記収集条件データにもとづいて、安全衛生情報を公開している安全衛生情報公開サーバから通信ネットワークを介して組織毎の各安全衛生情報を収集する情報収集手段と、
前記情報収集手段が収集した各安全衛生情報を記憶する安全衛生情報記憶手段と、
前記安全衛生情報記憶手段が記憶する各安全衛生情報から、それぞれの海外勤務者向けの安全衛生情報を抽出する安全衛生情報抽出手段と、
抽出した安全衛生情報を、通信ネットワークを介して前記海外勤務者端末に送信する安全衛生情報送信手段とを備えた
ことを特徴とする安全衛生情報提供システム。 - 安全衛生情報記憶手段は、各安全衛生情報とともに、各安全衛生情報の要約情報を記憶し、
安全衛生情報送信手段は、それぞれの海外勤務者向けの安全衛生情報に対応した要約情報を海外勤務者端末に送信し、
安全衛生情報抽出手段は、要約情報にもとづいて海外勤務者端末が要求した安全衛生情報を抽出する
請求項1記載の安全衛生情報提供システム。 - それぞれの組織に属する各海外勤務者に関する情報である勤務者情報を記憶する勤務者情報記憶手段と、
海外勤務者端末から安全衛生情報の送信要求がされた場合に、前記勤務者情報記憶手段から前記海外勤務者に対応する勤務者情報を抽出し、安全衛生情報記憶手段が記憶する各要約情報のうち、抽出した前記勤務者情報に対応する要約情報を抽出する要約情報抽出手段とを備え、
安全衛生情報送信手段は、前記要約情報抽出手段が抽出した要約情報を海外勤務者端末に送信する
請求項2記載の安全衛生情報提供システム。 - 要約情報を表示するためのWebページの画面情報を生成する画面情報生成手段を備え、
安全衛生情報送信手段は、前記Webページの画面情報を通信ネットワークを介して海外勤務者端末に送信する
請求項3記載の安全衛生情報提供システム。 - 安全衛生情報抽出手段が抽出した安全衛生情報が日本語以外の言語で記載された情報であるか否かを判断する言語判断手段と、
前記言語判断手段が日本語以外の言語で記載された情報であると判断した場合に、前記安全衛生情報に含まれる情報を日本語に翻訳する翻訳手段とを備えた
請求項1から請求項4のうちのいずれか1項に記載の安全衛生情報提供システム。 - 安全衛生情報抽出手段は、海外勤務者に同行して赴任先に滞在する前記海外勤務者の家族が使用する海外勤務者家族端末からの要求に応じて、安全衛生情報記憶手段が記憶する各安全衛生情報のうち、前記海外勤務者家族端末から要求された安全衛生情報を抽出し、
安全衛生情報送信手段は、抽出した安全衛生情報を、通信ネットワークを介して、前記海外勤務者家族端末に送信する
請求項1から請求項5のうちのいずれか1項に記載の安全衛生情報提供システム。 - 組織が運営する組織内ネットワークに接続され、前記組織の海外勤務者管理部門の担当者が使用する管理部門端末を含み、
前記管理部門端末から、前記組織内ネットワークおよび通信ネットワークを介して、海外勤務者に通知する通知情報を受信する通知情報受信手段と、
前記通知情報を、前記通信ネットワークを介して海外勤務者端末に送信する通知情報送信手段とを備え、
前記通知情報受信手段は、前記通知情報とともに、前記通知情報の送信先を指定する送信先指定情報と前記通知情報の送信条件を示す情報とを受信し、
前記通知情報送信手段は、前記送信条件に従って、前記送信先指定情報にもとづいて指定された全ての送信先海外勤務者端末に前記通知情報を送信する
請求項1から請求項6のうちのいずれか1項に記載の安全衛生情報提供システム。 - 通知情報をファクシミリ通信用のデータに変換する通知情報変換手段と、
前記通知情報変換手段が変換した通知情報を、電話網を介して海外勤務者が使用するファクシミリ端末に送信するファクシミリ送信手段とを備え、
前記ファクシミリ送信手段は、通知情報受信手段が受信した送信条件に従って、前記通知情報受信手段が受信した送信先指定情報にもとづいて指定された全てのファクシミリ端末に、前記変換した通知情報を送信する
請求項7記載の安全衛生情報提供システム。 - 通知情報送信手段は、通知情報を、通信ネットワークを介して、海外勤務者に同行して赴任先に滞在する前記海外勤務者の家族が使用する海外勤務者家族端末に送信し、
ファクシミリ送信手段は、通知情報変換手段が変換した通知情報を、電話網を介して前記海外勤務者の家族が使用するファクシミリ端末に送信する
請求項8記載の安全衛生情報提供システム。 - 複数の組織のうちのいずれかの組織に属するそれぞれの海外勤務者に、赴任先での安全状況および衛生状況の情報である安全衛生情報を提供する安全衛生情報提供方法であって、
安全衛生情報の提供サービスを行う安全衛生サービス事業者が運営する情報提供サーバが、安全衛生情報を収集するための条件であって各組織に対応した条件である収集条件データにもとづいて、安全衛生情報を公開している安全衛生情報公開サーバから、通信ネットワークを介して組織毎の安全衛生情報を収集するステップと、
前記情報提供サーバが、収集した安全衛生情報をデータサーバに記憶させるステップと、
前記情報提供サーバが、前記データサーバが記憶する各安全衛生情報から、それぞれの海外勤務者向けの安全衛生情報を抽出するステップと、
前記情報提供サーバが、抽出した安全衛生情報を、通信ネットワークを介して前記海外勤務者端末に送信するステップとを含む
ことを特徴とする安全衛生情報提供方法。 - データサーバが、各安全衛生情報とともに、各安全衛生情報の要約情報を記憶するステップと、
情報提供サーバが、それぞれの海外勤務者向けの安全衛生情報に対応した要約情報を海外勤務者端末に送信するステップと、
情報提供サーバが、要約情報にもとづいて海外勤務者端末が要求した安全衛生情報を抽出するステップとを含む
請求項10記載の安全衛生情報提供システム。 - 複数の組織のうちのいずれかの組織に属するそれぞれの海外勤務者に、赴任先での安全状況および衛生状況の情報である安全衛生情報を提供するための安全衛生情報提供プログラムであって、
コンピュータに、
前記安全衛生情報を収集するための条件を示す収集条件データにもとづいて、安全衛生情報を公開している安全衛生情報公開サーバから、通信ネットワークを介して安全衛生情報を収集する処理と、
収集した安全衛生情報を記憶手段に記憶させるための処理と、
前記記憶手段が記憶する各安全衛生情報から、それぞれの海外勤務者向けの安全衛生情報を抽出するための処理と、
抽出した安全衛生情報を、通信ネットワークを介して前記海外勤務者端末に送信する処理とを実行させる
ことを特徴とする安全衛生情報提供プログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003360526A JP2005128612A (ja) | 2003-10-21 | 2003-10-21 | 安全衛生情報提供システム、安全衛生情報提供方法および安全衛生情報提供プログラム |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2003360526A JP2005128612A (ja) | 2003-10-21 | 2003-10-21 | 安全衛生情報提供システム、安全衛生情報提供方法および安全衛生情報提供プログラム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2005128612A true JP2005128612A (ja) | 2005-05-19 |
Family
ID=34640813
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2003360526A Pending JP2005128612A (ja) | 2003-10-21 | 2003-10-21 | 安全衛生情報提供システム、安全衛生情報提供方法および安全衛生情報提供プログラム |
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Country | Link |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2008059251A (ja) * | 2006-08-31 | 2008-03-13 | Mitsubishi Space Software Kk | 安全情報提供装置、安全情報提供システム、安全情報提供プログラム、安全情報提供方法、端末及び端末プログラム |
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WO2016121828A1 (ja) * | 2015-01-29 | 2016-08-04 | 株式会社ジェイティービー | リスク情報配信装置及びリスク情報配信方法 |
-
2003
- 2003-10-21 JP JP2003360526A patent/JP2005128612A/ja active Pending
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