JP2005126112A - シートパレット - Google Patents
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Abstract
【課題】結束バンドの位置に拘わらず、プッシュプルアタッチメント付きのフォークリフトによる荷役作業を行えるようにする。
【解決手段】シートパレット10は、シート部11と、シート部11の1辺から延びたタブ部12とを有する。タブ部12には、複数の切り込み13が、タブ部12の先端12aから基端12bにわたって形成されている。
【選択図】図1
【解決手段】シートパレット10は、シート部11と、シート部11の1辺から延びたタブ部12とを有する。タブ部12には、複数の切り込み13が、タブ部12の先端12aから基端12bにわたって形成されている。
【選択図】図1
Description
本発明は、物流輸送、特に航空コンテナ輸送に好適に用いられるシートパレットに関する。
従来、物流輸送の際に、荷の積載に用いられるパレットとしては、木製のパレットやプラスチック製のパレットが多く用いられてきた。しかし、近年の物流量の拡大化に伴い、積載効率や輸送効率を向上させて物流の効率化を図るため、シートパレットが使用されるようになってきた。シートパレットは、荷が積載されるシート部と、このシート部の1辺から一体に延びたタブ部とを有する。シートパレットをフォークリフトで取り扱うには、プッシュプルアタッチメントを備えたフォークリフトが用いられ、フォークリフトのプラテン上への荷の積み下ろしは、タブ部をプッシュプルアタッチメントで把持し、プッシュプルアタッチメントをプラテン上で進退動作させることで行う。
シートパレットに積載された荷の取り扱い中や輸送中の荷崩れを防止するため、結束バンドによって、シートパレットに荷を結束することが多い。特に、航空コンテナ輸送においては、離着陸での衝撃による揺れが大きいため、結束バンドで結束することは重要である。
ところが、上述した従来のシートパレットでは、図4に示すように、荷115を結束バンド116で結束すると、シートパレット110のタブ部112も同時に結束され、タブ部112が折り曲げられる。タブ部112が折り曲げられると、プッシュプルアタッチメントでタブ部を把持することができず、フォークリフトによる荷役作業が行えなくなってしまう。
そこで、特許文献1には、荷を結束バンドで結束してもタブ部が折り曲げられないようにするために、図5に示すように、タブ部122に切り欠き122aを形成したシートパレット120が開示されている。タブ部122に切り欠き122aを形成することによって、この切り欠き122aの位置で結束バンド126による荷125の結束を行えば、結束バンド126によってタブ部122が折り曲げられなくなるので、フォークリフトによる荷役作業に支障を来たすことがなくなる。
特開平9−254980号公報
しかしながら、特許文献1に開示されたシートパレットにおいては、結束バンドによる結束位置が、タブ部に形成された切り欠きの位置で決まってしまう。結束バンドによる結束は自動結束機を用いて行うことが多い。結束位置は、同じ自動結束機ではほぼ一定であるが、自動結束機のメーカーや型式等によって結束位置が異なることがある。そのため、切り欠きが形成されていない位置で結束を行う自動結束機を用いた場合には、タブ部が折り曲げられ、フォークリフトによる荷役作業を行えなくなる。また、シートパレットに積載される荷のサイズや形態などによって、結束バンドの位置が変わることもある。
これを解決するために、切り欠きのサイズを大きくして結束バンドの位置が変更されることに対応できるようにすることが考えられる。しかし、切り欠きのサイズを大きくするとその分だけタブ部の幅が小さくなる。その結果、プッシュプルアタッチメントによる掴み代が小さくなり、フォークリフトによる荷役作業が困難になる。
本発明は、結束バンドの位置に拘わらず、把持に必要なタブ部の領域を確保し、フォークリフトによる荷役作業にも支障を来たすことのないシートパレットを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため本発明のシートパレットは、荷を積載するシート部と、シート部の少なくとも1辺から一体に延びたタブ部とを有するシートパレットにおいて、タブ部の少なくとも1つに、タブ部の先端から基端に達する複数の切り込みが形成されていることを特徴とする。
本発明のシートパレットでは、タブ部に形成された切り込みによってタブ部は3つ以上の部分に分割されるので、結束バンドの位置に拘わらず、結束バンドによって折り曲げられるのはタブ部の一部分だけである。したがって、結束バンドの位置が変更された場合でも、フォークリフトのプッシュプルアタッチメントによって把持する領域が確保される。
本発明によれは、タブ部に、タブ部の先端から基端に達する複数の切り込みを形成することで、結束バンドの位置に拘わらずタブ部の把持される領域が確保され、フォークリフトによる荷役作業にも影響を与えないシートパレットとすることができる。
次に、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態によるシートパレットの平面図である。
図1に示すように、シートパレット1は、方形好ましくは正方形の板状のシート部11と、このシート部の1辺から延びたタブ部12とを有する。タブ部12には、その先端12aから基端12bにわたって複数の切り込み13が形成されている。これにより、タブ部12は複数のタブ部分片12cに分割されている。ここで、タブ部12の基端12bとは、タブ部12のシート部11との境界側の端縁のことをいい、先端12aとは、タブ部12の基端12bと反対側の端縁のことをいう。
シートパレット10の材料は、シート部11に荷を積載した状態でタブ部12を引っ張ってもタブ部12が損傷しない材料であれば、シートパレット10に一般に用いられる任意の材料を用いることができる。具体的には、ポリプロピレンなどの樹脂や、引張強度を向上させた紙などが適用可能である。
図2に、図1に示すシートパレットを用いた梱包体の斜視図を示す。図2に示す梱包体1において、荷15は、シートパレット10のシート部11の上面に積載される。そして、シートパレット10上に積載された荷15は、シートパレット10とともに結束バンド16a,16bで結束される。
タブ部12は複数の切り込み13によって複数のタブ部分片12cに分割されているため、結束バンド16a,16bで結束したとき、タブ部12は、タブ部12上を通る結束バンド16aが掛け回される位置のタブ部分片12cのみが基端12bで折り曲げられ、他の位置では折り曲げられない。フォークリフトによる荷役作業を行う際は、タブ部12の折り曲げられていない部位をプッシュプルアタッチメントで把持することができる。
結束バンド16aによって折り曲げられたタブ部分片12cは、結束バンド16aが解かれると、シートパレット10自身の復元力によって元の状態へ戻ることができ、あるいは、復元力が十分でない場合であっても、作業者が外力を加えて元の状態へ戻すこともできる。
以上説明したように、タブ部12にその先端12aから基端12bへ達する複数の切り込み13を形成しておくことで、荷15を結束バンド16aで結束したとき、タブ部12上のどの位置で結束バンド16aを掛け回しても、結束バンド16aにより折り曲げられるのは、結束バンド16aによって押さえ付けられる一部のタブ部分片12cのみである。このため、結束に用いる自動結束機のメーカーや型式等が変わったり、積載される荷15のサイズや形態等が変わったりすることなどによって、結束バンド16aが巻き付けられる位置が変わった場合でも、タブ部12は、フォークリフトのプッシュプルアタッチメントによって把持される領域が確保される。したがって、いかなる位置で結束バンド16aによる結束を行ってもフォークリフトでの荷役作業に何ら支障をきたすことはない。このように、結束バンド16aの位置が制限されないシートパレット10は、あらゆる物流輸送に適用できるが、特に、結束バンド16による結束が不可欠な航空コンテナ輸送用のシートパレットとして効果的である。
なお、タブ部12の長手方向と平行な方向に掛け回される結束バンド16bについては、タブ部12上を通ることはないので、どの位置で掛け回してもタブ部12の折り曲げに対しては何の影響も及ぼさない。
タブ部12に形成する切り込み13の数は、多ければ多いほど、結束バンド16aによって折り曲げられる領域を小さくすることができるので好ましいが、複数であれば特に制限はない。切り込み13の数が複数であれば、切り込み13によって形成されるタブ部分片12cの数は3つ以上となるので、図2に示すように、タブ部12が延びている辺に2本の結束バンド16aを用いた最も一般的な場合、どの位置で結束バンド16aによる結束を行っても、いずれか1つのタブ部分片12cは折り曲げられない状態を保つことができる。
また、隣り合う切り込み13間の距離という観点で見れば、この距離は、タブ部分片12cの幅w(図1参照)と等しい。タブ部分片12cの幅wは、小さければ小さいほど、結束バンド16aによって折り曲げられるタブ部12の面積が小さくなり、プッシュプルアタッチメントで把持できる領域を大きく確保することができる。しかし、この幅wが小さすぎると、タブ部12の引張強度の低下を招くおそれがある。したがって、隣り合う切り込み13間の距離としては、実用的には、2〜10cmの範囲にあることが好ましい。さらに、切り込み13の位置や分布については、タブ部12の全幅にわたって等間隔に形成されている必要はなく、結束バンド16aが掛け回される可能性の高い領域は他の領域と比較して小さなピッチで切り込み13を形成したり、結束バンド16aが掛け回される可能性のない領域には切り込み13を形成しないなど、適宜設定することができる。
以上、シートパレット10について、タブ部12がシート部11の1辺からのみ延びている場合を例に挙げて説明したが、タブ部の数は任意である。図3に、その幾つかの例を示す。
図3(a)に示すシートパレット20は、シート部21の向かい合う2辺からタブ部22が延びている。図3(b)に示すシートパレット30は、シート部30の隣り合う2辺からタブ部32が延びている。さらに、図3(c)には、タブ部42がシート部41の3辺から延びているシートパレット40を示し、図3(d)には、タブ部52がシート部51の4辺全てから延びているシートパレット50を示す。
タブ部を図1あるいは図3(a)〜(d)のいずれの形態とするかは、シートパレットの用途等によって適宜選択すればよい。
図3(a)〜(d)では、全てのタブ部22,32,42,52に切り込みが形成されているものを示したが、切り込みは全てのタブ部22,32,42,52に形成されている必要はなく、少なくとも1つに形成されていればよい。切り込みが形成されていないタブ部は、結束バンドによって折り曲げられてしまうが、切り込みが形成されたタブ部が1つでもあれば、そのタブ部をプッシュプルアタッチメントで把持することができる。
次に、本発明のシートパレットを用いた梱包体の好ましい形態を説明する。
図2では、結束バンド16を井桁状に掛け回した例を示したが、この場合、図2に示したように、先にタブ部12の長手方向と平行な方向に結束バンド16bを掛け回し、その結束バンド16bの上から、タブ部12の長手方向と直角な方向に結束バンド16aを掛け回すことが望ましい。これにより、先に掛け回した結束バンド16bは、シートパレット10の下面において、後から掛け回した結束バンド16aによって下側から保持される。その結果、フォークリフトのプッシュプルアタッチメントによってタブ部12を把持し、梱包体1をフォークリフトのプラテン上に載せる際に、プラテンがシートパレット10と結束バンド16bとの間に挿入されるのを防止することができる。
また、荷の結束には、結束バンド16a,16bのうちいずれか一方のみを用いることもできるが、この場合は、上述した理由により、タブ部12の長手方向と直角な方向に掛け回される結束バンド16aのみを用いる。この結束バンド16aは、シートパレット10の下面では、フォークリフトのプラテンが差し込まれたり引き抜かれたりする方向と平行に延びているので、フォークリフトによる荷役作業には何ら悪影響を及ぼさない。
梱包体1は、荷崩れ防止のために必要に応じてシュリンクフィルム(不図示)が巻き付けられる。シュリンクフィルムは、結束バンド16a,16bによる結束を行う前に荷15の上に直接巻き付けてもよいし、結束バンド16a,16bによる結束を行った後、その上から巻き付けてもよい。また、図2に示したように2方向から結束バンド16a,16bを掛け回す場合には、結束バンド16aによる結束を行った後、もう一方の結束バンド16bによる結束を行う前にシュリンクフィルムを巻き付けてもよい。さらに、荷崩れをより確実に防止するために、これらを適宜組み合わせ、例えば、荷15の上にシュリンクフィルムを巻き付けた後、結束バンド16a,16bを掛け回し、その上からさらにシュリンクフィルムを巻き付けることもできる。
なお、前述したような、切り込みが形成されていないタブ部を含むシートパレットを用いた場合は、結束バンドの掛け回しとシュリンクフィルムの巻き付けの順番に応じて、結束バンドの掛け回しによって折り曲げられたタブ部またはシュリンクフィルムが固定される。すなわち、結束バンドを掛け回した後にシュリンクフィルムを巻き付けた場合は、巻き付けられたシュリンクフィルムによって、折り曲げられたタブ部を固定することができ、その逆に、シュリンクフィルムを巻き付けた後に結束バンドを掛け回した場合は、折り曲げられたタブ部によって、巻き付けられたシュリンクフィルムを固定することができる。
1 梱包体
10,20,30,40,50 シートパレット
11,21,31,41,51 シート部
12,22,32,42,52 タブ部
12a 先端
12b 基端
12c タブ部分片
13 切り込み
15 荷
16a,16b 結束バンド
10,20,30,40,50 シートパレット
11,21,31,41,51 シート部
12,22,32,42,52 タブ部
12a 先端
12b 基端
12c タブ部分片
13 切り込み
15 荷
16a,16b 結束バンド
Claims (1)
- 荷を積載するシート部と、該シート部の少なくとも1辺から一体に延びたタブ部とを有するシートパレットにおいて、
前記タブ部の少なくとも1つに、前記タブ部の先端から基端に達する複数の切り込みが形成されていることを特徴とするシートパレット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003363305A JP2005126112A (ja) | 2003-10-23 | 2003-10-23 | シートパレット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003363305A JP2005126112A (ja) | 2003-10-23 | 2003-10-23 | シートパレット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005126112A true JP2005126112A (ja) | 2005-05-19 |
Family
ID=34642672
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003363305A Pending JP2005126112A (ja) | 2003-10-23 | 2003-10-23 | シートパレット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005126112A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017039526A (ja) * | 2015-08-20 | 2017-02-23 | 協和産業株式会社 | 荷物運搬シート |
-
2003
- 2003-10-23 JP JP2003363305A patent/JP2005126112A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2017039526A (ja) * | 2015-08-20 | 2017-02-23 | 協和産業株式会社 | 荷物運搬シート |
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