JP2005125473A - デフケースの加工方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】デフケースの外周を加工する旋盤上で、従来から用いられている内面加工工具を用いたデフケースの内面の加工を同時に行うことができるようにする。
【解決手段】主軸の両側に回転工具駆動装置を備えたタレット刃物台を配置した複合旋盤を用い、上下のタレットの回転工具取付ステーションの1箇所に内面加工工具10を挟持するアーバ28を装着し、主軸に装着したワーク6の外周加工及び軸孔加工を行うと共に、内面加工工具10をワークの開口5からワーク内部に挿入し、両側の刃物台をX軸方向に進出させて前記アーバの先端で当該工具を挟持した後、上下の刃物台の工具駆動モータを同期回転して、旋盤の主軸と直交する方向の軸回りの内面9の加工を行う。
【選択図】 図3

Description

この発明は、自動車の駆動軸の回転を左右の車軸に伝達する部分などに設けられる差動歯車のケース(ディファレンシャルギアケース、略してデフケースと呼ばれている)の加工方法に関するもので、外周と内面の全加工を1台の工作機械で行う加工方法に関するものである。
差動歯車は、図5に示すように、互いに直交する回転軸線P、Q上において対向する4個の傘歯車r、r、s、sが噛み合った構造で、一方の軸線上の傘歯車rに出力軸(車軸)tが連結され、他方の歯車sは、自由回転歯車となっている。そして、この4個の歯車r、r、s、sがデフケースに軸支され、当該デフケースを軸線P回りに回転させることにより、出力軸tを回転させる。両側の出力軸t、tが同時回転するとき(自動車であれば直線走行しているとき)には歯車sは回転しておらず、両側の出力軸t、tが作動動作するときのみ、歯車sが回転する。
図6及び7は、典型的な自動車のデフケースの例を示した図で、駆動側の歯車を固定するフランジ1と、4個の歯車が収容される内部空間2と、両側の出力軸を挿通する第1の軸孔3と、自由回転傘歯車sを軸支する第2の軸孔4と、空間2内に歯車を挿入するための大きな開口5とを備えている。ここでフランジ1の軸心と第1の軸孔3の軸心とは一致しており、第1の軸孔3と第2の軸孔4とは直交し、開口5は第1と第2の軸孔3、4と直行する方向に設けられている。
上記構造のデフケース6は、フランジ1、このフランジに歯車を固定するボルト孔7、デフケースを軸支する軸受部8、軸孔3及び4を機械加工する必要があり、更に自由回転歯車Sのスラスト受面9を機械加工する必要がある。このスラスト受面は、第2軸孔4の空間2側の面で、通常は軸線P、Qの交点を中心とする球面に加工される。
上記デフケースの機械加工において、フランジ1、軸受部8及び第1の軸孔3は、旋盤で旋削加工できる。また、ドリルやエンドミルなどの回転工具を装着可能なタレット旋盤を用いれば、ボルト孔7や第2の軸孔4もフランジ1や第1の軸孔3と同時に旋盤上で加工が可能である。しかし、スラスト受面9は、旋盤で加工をすることができないので、図4に示すような専用の工具10を用いて、特許文献1や特許文献2に示すような専用の工作機械を用いて加工を行っていた。図4に示した工具10は、両側の球面を加工するための総形カッタ11を両端に備えた工具で、開口5からデフケースの内部空間2に挿入し、第2の軸孔4を通して両側から2本のアーバを空間2に差し込んで、工具10の軸心12を両側から挟み、両側のアーバを同期回転させて工具10を回転することにより、スラスト受面9の加工を行う。
実開平3‐26414号公報 特開平5‐245710号公報
上記のように従来方法においては、デフケース6の機械加工を旋盤と専用の内面加工装置との2台の工作機械で行っていた。そのため、機械間でのワークの搬送やそれぞれの機械毎のワークの着脱に時間や手間がかかるという問題と、機械へのワークの装着時に生ずる誤差のために、軸孔3、4とスラスト受面9との間に位置ずれが生じ、差動歯車の噛み合い精度を低下させるという問題があった。
この発明は、デフケースの外周を加工する旋盤上で、図4に示すような工具10を用いた内面の加工を同時に行うことができるようにすることで、上述した問題点を解決することを課題としている。
上記課題を解決した本願請求項1の発明に係るデフケースの加工方法は、主軸の軸線を挟む両側に回転工具駆動装置を備えたタレット刃物台22U、22Lを配置した複合旋盤を用い、上下のタレット23U、23Lの回転工具取付ステーションの1箇所に内面加工工具10を挟持するアーバ28を装着し、主軸14L、14Rに装着したワーク6の外周加工及び軸孔加工を行うと共に、上下のタレットのアーバ28を割り出した状態で当該アーバをワーク6を挟んで対向させ、両端に総形カッタ11を備えた上記内面加工工具10をワークの開口5からワーク内部に挿入し、両側の刃物台22U、22LをX軸方向に進出させて前記アーバの先端で当該工具を挟持した後、上下の刃物台の工具駆動モータ24を同期回転させて内面加工工具10を回転して、旋盤の主軸と直交する方向の軸回りの内面9の加工を行うというものである。
上記加工方法によれば、従来と同様な方法によるデフケースの内面加工が旋盤上で可能となるため、デフケースの外周及び互いに直交する軸孔3、4並びに主軸と直交する方向の軸孔内面に設けられた球面状のスラスト受面9の加工が可能になる。従って、デフケースの外周及び内面の全加工を1台の旋盤上で行うことが可能になり、機械間でのワークの搬送や着脱回数が低減されて、生産性の向上を図ることができると共に、2台の機械間でのワークの掴み換えによって、軸孔4とスラスト受面9との間に誤差が生ずるのを回避することができ、差動歯車の噛み合い精度を向上させて、耐久性の向上や騒音の低減を図ることができる。
以下、図1ないし3を参照して、この発明の最適な実施形態を説明する。図1は、主軸軸線15の上下にタレット刃物台を備えた2主軸対向旋盤をベッド面の正面から見た図、図2は、内面加工工具の挿抜装置16を装着した図1の旋盤をその右主軸台ないし右チャックを省略して示した右側面図、図3は、デフケースの内面加工状態を示す正面図である。
図1及び2において、17Lは左主軸に装着された左チャック、17Rは右主軸に装着された右チャック、18Lは左主軸を軸支している定位置の左主軸台、18Rは右主軸を軸支して主軸方向(Z軸方向)に移動可能に設けられた右主軸台、19U、19Lは主軸軸線15と平行に設けられた上下のZ軸ガイド、20U及び20Lは各Z軸ガイドに沿って摺動する上下のZスライド台、21U及び21Lは各Zスライド台に設けられたX軸ガイド、22U及び22Lは各X軸ガイドに沿って移動可能に装着された上下の刃物台、23U及び23Lは各刃物台に装着された上下のタレット、24は各タレットに装着した回転工具を駆動するモータ、図2に示されている16は、内面加工工具10(図4参照)の挿抜装置である。
内面加工工具の挿抜装置16は、シリンダ25で進退するロッド26の先端に内面加工工具10をX軸方向にして把持するグリッパ27を設けたもので、ロッド26を進出したときに、当該グリッパの把持中心が左チャック17Lで把持されたデフケースの内部空間2の中心(図5における軸線P、Qの交点)に位置するように取り付けられている。この挿抜装置16は、ワークの装脱や刃物台の動作に支障が生じない位置に設ける必要があり、図2には、シリンダ25でグリッパ27を直線的に進退させる構造を例示しているが、設置スペースに応じてアームやリンクの揺動動作でグリッパ27を進退させる構造等を適宜採用することができる。
次に、上記2主軸対向旋盤を用いたこの発明の方法によるデフケースの加工について説明する。加工に際し、挿抜装置のグリッパ27に内面加工工具10を装着し、上下のタレット23U、23Lには、それぞれの回転工具取付ステーションの1箇所にストレートホルダを介して内面加工工具10を挟持するためのアーバ28を装着する。アーバ先端には、工具10の軸心12の奥部にある平溝に嵌合する平板部があり、この嵌合によってアーバ28の回転が工具10に伝達される。
デフケース6の外周及び軸孔3、4の加工は、従来と同様な方法で加工する。例えば、デフケース6の左端を左チャック17Lで把持して、右端の軸受部8及び軸孔3を加工し、左チャックから右チャックにワークを持ち替えて、ワーク右側の軸受部8及び軸孔3を加工する。次に、左チャック17Lと右チャック17Rとでデフケースの両端を把持してフランジ1を旋削加工し、更にボルト孔7をタレット23U、23Lにアングルホルダを介して装着したドリルやリーマなどを用いて加工し、第2の軸孔4は、ストレートホルダを介してタレット23U、23Lに装着したエンドミルなどで加工してやればよい。
デフケース6の外周加工が終了した後、あるいはその途中の適宜なタイミングで、第2の軸孔4、4がX軸方向を向く位置で主軸14L、14Rを停止し、挿抜装置のロッド26を進出して、内面加工工具10を開口5からデフケース6内に挿入する。次に上下の刃物台23U、23LをZ軸方向に移動してアーバ28を割り出し、アーバ28がデフケース6に挿入された内面加工工具の軸線上に位置するようにした後、両刃物台23U、23RをX軸方向に同期前進させて、内面加工工具10の上下の軸心をアーバ28の先端で挟持する。このとき、上下の刃物台22U、22LのX軸送りモータにトルク制限をかけて、所要の力で内面加工工具10が挟持されるようにする。
そして、グリッパ27を開いてロッド26を縮退した後、上下のアーバ28を上下の刃物台にそれぞれ設けられた工具駆動モータ24で同期回転させて、上下の刃物台22U、22LをX軸方向に所定量往復動させることで、内面加工工具10の両端のカッタ11(図4参照)でデフケース内面のスラスト受面9の加工を行う。両側のスラスト受面9の加工が終了したら、挿抜装置のグリッパ27を進出させて、内面加工工具10を把持し、上下の刃物台22U、22LをX軸方向に後退させてアーバ28をデフケース6から抜き取り、グリッパ27を退避させる。
以上のように、この発明の方法によれば、デフケース6の外周及び内面の全加工を回転工具を装着可能なタレットを主軸を挟む両側に備えた2主軸対向旋盤を用いることにより、総て当該2主軸対向旋盤上で行うことができる。そして、当該2主軸対向旋盤にワークの自動搬入搬出装置を設けることにより、デフケースの素材から完成品までの加工を1台の旋盤で連続自動加工することが可能になり、デフケースの加工能率を大幅に向上させることができる。
この発明の方法に用いる2主軸対向旋盤の正面図 図1の旋盤の右主軸台ないし右チャックを省略して示した右側面図 デフケースの内面加工状態を示す正面図 内面加工工具の模式的な斜視図 差動歯車の歯車列を示す説明図 デフケースの一例を示す側面図 図6のデフケースの中央断面側面図
符号の説明
4 第2軸孔
5 開口
9 スラスト受面
10 内面加工工具
11 総形カッタ
14L,14R 主軸
23U,23L タレット
24 工具駆動モータ
28 アーバ

Claims (1)

  1. 主軸の軸線を挟む両側に回転工具駆動装置を備えたタレット刃物台(22U,22L)を配置した複合旋盤を用い、上下のタレット(23U,23L)の回転工具取付ステーションの1箇所に内面加工工具(10)を挟持するアーバ(28)を装着し、主軸(14L,14R)に装着したワーク(6)の外周加工及び軸孔加工を行うと共に、上下のタレットのアーバ(28)を割り出した状態で当該アーバをワーク(6)を挟んで対向させ、両端に総形カッタ(11)を備えた上記内面加工工具(10)をワークの開口(5)からワーク内部に挿入し、両側の刃物台(22U,22L)をX軸方向に進出させて前記アーバの先端で当該工具を挟持した後、上下の刃物台の工具駆動モータ(24)を同期回転させて内面加工工具(10)を回転して、旋盤の主軸と直交する方向の軸回りの内面(9)の加工を行うことを特徴とする、デフケースの加工方法。
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