JP2005125167A - 油水分離装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】
装置が大型化することなく、簡単な構成であっても浮上油を確実に回収できる、保守が容易な油水分離装置が欲しい。
【解決手段】
処理槽に貯留した被処理液中に微細気泡を供給することによって被処理液に含まれる油分を浮上させ水と油分とを分離させる油水分離装置であり、処理槽は槽内を被処理液61を貯留し油水分離が行われる分離部81とこの分離部で浮上分離した油分を回収する浮上油受け部82とに仕切る遮蔽板12を有し、分離部の下部に気泡を吹き出すノズル33を設け、ノズル33から吹き出した気泡のうち大きい気泡93を分離部上方の液面部に導く余剰空気排出管9を設け、余剰空気排出管9はその開口14が浮上油受け部82に向いており、余剰空気排出管9の開口14から出る空気の流れで液面部の浮上油62を浮上油受け部82に押し流し回収するようにした。
【選択図】 図1

Description

本発明は、貯留した被処理液中に微細気泡を供給することによって被処理液に含まれる油分を浮上させ水と油分とを分離させる浮上分離法による油水分離装置に関するものである。
浮上分離法による油水分離装置として、下記する特許文献1に記述されるものがある。
この装置では、大容量の処理槽から被処理液を汲み上げ加圧した後に加圧空気を混合溶解させ、余剰空気を除去した後に処理槽内に噴射減圧することによって、処理槽内の被処理液中に微細気泡を発生させている。この微細気泡と油分が付着することで、油分は浮上し、油と水分が分離する。
下記特許文献1では、浮上させた油分の回収について言及されていない。
下記特許文献1とは異なる形態で処理槽内の被処理液中に微細気泡を発生させて浮上分離法により油水分離を行う油水分離装置として、下記する特許文献2に記述されるものがある。
この特許文献2では、油分回収を行う手段として、液面近くにスカム掻き出し装置を設けて、定期的にスカム掻き出し装置を作動させて、スカム受けに集積させるようにしている。
なお、スカムとは、被処理液に含まれる塵埃などの浮遊物質が油分とともに微小気泡に凝集して浮上しクリーム状になったものであるとされている。
特開平5−317847号公報
特開2001−300540号公報
上記特許文献2のように液面に浮上した油分もしくはスカムは定期的に除去するスカム掻き出し装置を液面近くに設けると、液面部が複雑になり被処理液を貯留した処理槽内の掃除が困難になり、スカム掻き出し装置に付着し固化するスカム自体も除去しなければならず保守が容易ではない恐れがあった。また、スカム掻き出し装置を設けることで装置が大型になる。
それゆえ本発明の目的は、装置が大型化することなく簡単な構成であっても浮上油を確実に回収できる保守が容易な油水分離装置を提供することにある。
上記目的を達成する本発明油水分離装置の特徴とするところは、処理槽に貯留した被処理液中に微細気泡を供給することによって被処理液に含まれる油分を浮上させ水と油分とを分離させる油水分離装置において、処理槽は槽内を被処理液を貯留し油水分離が行われる分離部とこの分離部で浮上分離した油分を回収する浮上油受け部とに仕切る遮蔽板を有し、該分離部の下部に気泡を吹き出すノズルを設け、該ノズルから吹き出した気泡のうち大きい気泡を分離部上方の液面部に導く余剰空気排出管を設け、該余剰空気排出管はその開口が浮上油受け部に向いており、該余剰空気排出管の開口から出る空気の流れで液面部の浮上油を浮上油受け部に押し流し回収するようにしたことにある。
本発明によれば、該ノズルから吹き出した気泡のうち油分分離に寄与しない大きい気泡を利用してその排出のエネルギーで分離部における被処理液の液面部に浮上した浮上油を浮上油受け部に押し流すようにしているので、スカム掻き出し装置など特別な装置を設ける必要はなく、それゆえ装置が大型化することなく簡単な構成であって浮上油を確実に回収でき、装置の保守も容易である。
以下、スクリュー圧縮機から排出されるドレン(被処理液)を処理することを例にとって、図1に示した本発明の一実施形態について説明する。
図1において、処理槽11には槽内に被処理液61を貯留し油水分離を行う分離部81とこの分離部81で浮上分離した油分を回収する浮上油受け部82とを分離する遮蔽板12を設けてある。処理槽11の底に取り付けた配管30はバルブ36を介して循環ポンプ31と接続し、循環ポンプ31の出口側配管37は処理槽11に接続された大気泡除去器10内のノズル33に接続してある。大気泡除去器10内のノズル33は噴出方向を分離部81としている。配管30から循環ポンプ31を経て大気泡除去器10に至る経路は槽外循環をなす被処理液循環配管系を構成している。
尚、大気泡除去器10は、分離部81内に延びた円筒部を有し、この円筒部の両脇や上部に複数の小口があり、その円筒部内にノズル33から被処理液61を噴出することで、各小口から被処理液が微細気泡とともに分離部81に供給される構成であっても良い。
大気泡除去器10は2つに別れ、一部は処理槽11の分離部81に接続され、他方は上部から大きい気泡が混合された分岐流れを流すための余剰空気排出管9が取り付けられている。この余剰空気排出管9の余剰空気排出部13は処理槽11における分離部81の被処理液面61Aの近傍になる位置に配置してあり、この余剰空気排出部13の先端に浮上油62を浮上油受け部82に向けて押し流す空気を排出する開口14を配置してある。余剰空気排出部13の開口14は、図2に示すように、処理槽11を分離部81と浮上油受け部82に区画する遮蔽板12に平行で被処理液面61Aに水平な1段構成としている。また、開口14は複数の小口を水平に並べたものであっても良い。
図1に戻って、配管30には、空気を供給する空気供給管35をバルブ34を介して接続してあるほかに、被処理液供給系統を構成する供給管23を接続してあり、供給管23にバルブ22を介して供給ポンプ21を設けてある。図示していないが、供給ポンプ21の先には未処理の被処理液を貯留したタンクがある。
分離部81の上部には分離部81の上部から処理済の被処理液61を排出する排出管41の管座を設けてあり、排出管41は分離部81との接続部(管座)から持上げ、その下流を分離部81との接続部よりも低い位置まで配管してあり、その途中にバルブ42を有している。
排出管41の最高位は、処理槽11の遮蔽板12の最高位より低くして位置差D1を持たせてある。従って、分離部81内に被処理液61を供給し貯留させる場合、バルブ42を開放してあれば、被処理液61は排出管41から流出して、分離部81における被処理液面61Aは排出管41の最高位で規制され、バルブ42を閉止し分離槽81内に被処理液61を供給していけば、被処理液面61Aは排出管41の最高位よりも上昇していくので、排出管41はバルブ42の開閉で被処理液61を排出したり水位を調整する機能を備えていることになる。因みに、被処理液面61Aの上部に形成される油水分離で上昇した浮上油62の浮上油液面62Aも被処理液61の供給とバルブ42の開閉で上下する。
排出管41の管座周囲を囲むように仕切板15を設け、ポケット状吸入部83を形成して、分離部81から排出管41へ流入する処理済の被処理液61に分離部81を上昇中の微細気泡および油粒子(油分)が混入することを防止するようにしている。
仕切板15の最高位は排出管41の最高位より低くして、位置差D2を持たせている。また、仕切板15の最高位は排出管41の分離部81との接続部(管座)より高くして、位置差D3を持たせている。
排出管41における被処理液61の流出量と吸入部82の入口面積で決まる吸入部83での被処理液61の下降速度が微細気泡の上昇速度より遅ければ、分離部81を上昇中の微細気泡および油粒子は吸入部83に流入して排出管41に混入することはない。
浮上油受け部82の底部には、回収した油分63を排出する油分排出管51が設けてある。また、図示しないが、分離部81の底部に配管を設け、その途中にバルブを設けてあり、分離部81内部の被処理液61を排出する必要がある場合にこれらを用いる。なお、被処理液61は、供給管23を分離部81の下部に接続して供給してもよい。
次に、その動作を説明する。
なお、以下の説明において、微細気泡に被処理液61中の油粒子や浮遊物が付着し浮上しつつあるもの、或いは被処理液面61A上に浮上したものを総括して浮上油と称する。
先ず、図3に示した絶対湿度が高くドレン流量が多い時期に行う連続処理について説明する。
準備として、バルブ22を閉止し、供給ポンプ21も停止させ、バルブ42は開放状態として処理槽11の分離部81を清水または処理済の被処理液を充填し、被処理液面61Aが排出管41の最高位に一致したら、循環ポンプ31を運転させ連続処理を開始する。 連続処理開始では、バルブ22は開放し供給ポンプ21を作動させる。バルブ34、36は開放状態としてあり、被処理液61が配管30を流れることによって空気供給管35側が負圧となり、溶解用空気が空気供給管35から流入する。
溶解する空気量は加圧下ではヘンリー(Henry)の法則に従ったものとなり、配管30を流れる被処理液61にかかる圧力及び流量に比例して溶解する空気量は多くなる。また配管30を流れる被処理液61の温度が低い程、溶解する空気量は多くなる。実際の運転では圧力、流量を設定値一定となるように運転する。
分離部81の上部にある吸入部83では、被処理液供給系統から供給された未処理状態の被処理液相当分の処理済の被処理液61を微細気泡の上昇速度よりも遅い速度で吸込んで排出管41から排出する。
循環ポンプ31出口での圧力は、所要動力を少なくすることと微細気泡の直径を小さくすることを考慮すると0.3〜0.8MPa程度が好ましい。溶解空気量が圧力に比例することを考慮すると、循環水流量は被処理液供給系統から供給された未処理状態の被処理液量の30〜100倍で、未処理状態の被処理液61は循環水によって30〜100倍に希釈されるので、分離部81に供給される被処理液61における油分は低濃度である。
ノズル33から噴出する被処理液61は大気泡除去器10において減圧し、被処理液61に溶解した空気は微細気泡となるが、溶解できなかった空気は大きな気泡となってノズル33から吹き出る。大気泡に加わる浮力は微細気泡のそれより大きいので、余剰空気排出管9内を大気泡93となって上昇する。余剰空気排出管9内における被処理液にも油分があり、その油分の一部は大気泡93に付着して上昇するが大半はゆっくり上昇し、余剰空気排出部13の開口14から空気の流れに誘引されて流出する。
微細気泡はノズル33から出る被処理液61の流れに乗って、分離部81に至り、ゆっくり上昇して、油分や浮遊物を付着凝集して浮上油62となる。
この連続処理では、被処理液供給系統から供給された未処理状態の被処理液量相当の処理済みの被処理液61を分離部81の上部における吸入部83から排出管41を通して流出させているので、槽外循環だけをしている場合よりも油水分離の障害となる下降流は少なくなり、分離部を小型なものとしても、微細気泡による分離性能を維持できる。
分離部81上部の浮上油62は連続運転中に排出管41の途中に設けたバルブ42を一時的に閉じると、分離部81内部の被処理液面61Aおよび浮上油液面62Aが上昇し、余剰空気排出部13の開口14から排出されている余剰空気で、被処理液面61A上の浮上油62を遮蔽板12の方に押し流し、遮蔽板12を超え、浮上油受け部82へ流下させる。
被処理液面61A上の浮上油62が減少すると、バルブ42を開けて、排出管41から被処理液61を排出して被処理液面61Aを下げて、連続処理を継続する。
次に、図4に示した絶対湿度が低くドレン流量の少ない時期に行う間歇処理について説明する。
まず、準備として連続処理と同様に、分離部81に清水または処理済の被処理液61を充満させた状態で循環ポンプ31を運転する。バルブ36、バルブ34は開放状態にしてあり、溶解用空気が空気供給管35から流入する。
循環ポンプ31の動力が熱となり配管30を流れる被処理液61に伝わり、分離部81における被処理液61の温度を上昇させるため、被処理液61の密度は小さくなる。尚、被処理液61の密度を小さくするためには分離部81において被処理液61の温度を上昇させるための加熱手段を配置してもよい。
被処理液循環系統における循環ポンプ31の運転を停止し、バルブ42と被処理液供給系統のバルブ22を開放状態にして供給ポンプ21を運転し、未処理の被処理液61を供給すると、被処理液61は配管30,配管37,ノズル33から分離部81に流入する。
被処理液61は分離部81内の清水または処理済の被処理液61よりも温度が低く密度が大きいために分離部81の底部に溜って行き、密度が小さい処理済の油分濃度の低い被処理液61は分離部81の上部に押し上げられた形となって、吸入部83から排出管41,バルブ42を経由して排出される。
例えば、仕切板15上端から分離部81の底部までにおける容積が40L,清水または処理済の被処理液温度が320K,未処理の被処理液温度が283K,未処理の被処理液61の供給を20L/hで行うと、処理済の被処理液61のみを30L以上排出可能である。
処理済の被処理液61のみの排出が済んだら、バルブ22とバルブ42を閉状態にして未処理の被処理液61の供給を止めて、循環ポンプ31による槽外循環を実施する。バルブ36,バルブ34は開放状態にしてあり、溶解用空気が空気供給管35から流入する。この場合も連続処理と同様に、圧力,流量を設定値一定となるように運転する。
バルブ42は閉止してあり、分離部81の被処理液61中に気泡が存在することにより、被処理液面61Aは排出管41の最高位置よりも高くなる。この状態で分離部81内部の被処理液面61A上側に浮上油62が溜まり、更に余剰空気排出管9を通る浮上油62は余剰空気排出部13から同様に被処理液面61A上側に溜まるが、浮上油液面62Aよりも遮蔽板12を高く配置してあり、循環中に浮上油62が浮上油受け部82へ遮蔽板12からオーバフローすることはない。槽外循環中に分離部81の油分は微細気泡によって上昇し、油水分離する。
浮上分離法では油分が高濃度であるほど分離性能は良いので、中間濃度以下までは高速に分離できる。低濃度域は、連続処理に近い分離性能を有する。
本発明者らの観察によれば、槽外循環の前半50%の時間で未処理の被処理液61の油分濃度は中間濃度以下の1/5程度に低下し、後半50%の時間で中間濃度以下の油分濃度からさらにその1/5程度の低濃度(連続処理での目標濃度)に低下することを確認している。前後半で低減する比率は同程度であるが、絶対値でみれば前半に大半の油分が分離されていることになる。
分離部81における被処理液61が目標とする油分濃度に低下したら、循環ポンプ31を停止し、バルブ22とバルブ42を開放させ、供給ポンプ21を運転して未処理の被処理液61を供給する。この期間中に分離部81の処理済の被処理液61は供給した未処理状態の被処理液61と同量だけ排出管41から排出される。
被処理液61の供給と循環のために供給ポンプ21の運転と停止を交互に繰り返し、浮上油液面62Aと被処理液面61Aとの差が大きくなったら、即ち分離部81上部に浮上油62が溜まったら、供給ポンプ21の運転中に排出管41のバルブ42を閉止状態にし、被処理液面61Aが遮蔽板12と同一高さになるようにする。次に、循環ポンプ31を稼動させ通常の処理液を処理する運転とすることで、余剰空気93が余剰空気排出部13の開口14から排出される。開口14から流出した空気は被処理液面61A上の浮上油62を吹き、浮上油62を遮蔽板12を超え浮上油受け部82に導く。
通常のスクリュー圧縮機では一週間の連続運転により浮上油62が約1mm溜まるので、浮上油62の排出は一週間に1回程度行う。この排出時期は運転時間で決定するだけでなく、浮上油量,浮上油厚さを測定することによっても決定できる。
この間歇処理では、分離部81内に清水または処理済の被処理液と約50%の未処理被処理液を混合して油水分離処理し、油分は高濃度から低濃度まで短時間で下げることになる。
図3は、処理運転時と浮上油回収時の被処理液面高さの差が大きい場合に好適な余剰空気排出部13の構成を示している。
図1,図2のように余剰空気排出部13の開口14を処理運転時の被処理液面61Aに水平な1段構成とすると、処理運転時と浮上油回収時の被処理液面61Aの差が大きい場合(具体的には15mm以上)には、浮上油回収時の被処理液面61Aよりも余剰空気排出部13における開口の位置が低くなる。
この状態で浮上油排出部13の開口14から余剰空気が流出しても、余剰空気は液面方向の上方向に向かい浮上油62を遮蔽板12の方向に押せなくなり、浮上油62を浮上油受け部82へ導けない。
そこで、処理運転時と浮上油回収時の被処理液面高さの差が大きい場合に好適なものとして、余剰空気排出部13には処理運転時の被処理液面高さに対応した位置の開口14Aと浮上油回収時の被処理液面高さ(遮蔽板12の高さ位置)に対応した位置の開口14Bの2個を設け、下部における開口14Aの断面積は上部における開口14Bの断面積より大きくしてある。余剰空気排出部13の開口14A,14Bは、図2に示した開口14のように遮蔽板12に平行であるが、各開口14A,14Bは複数の小口を水平に並べたものであっても良く、この場合、複数の小口の断面積の総和において下部における開口14Aの断面積は上部における開口14Bの断面積より大きくしてあれば良い。
処理運転時の被処理液面61Aは、被処理液面高さを余剰空気排出部13の下部開口14Aに合わせると、図3(a)に示すように、余剰空気は下部の開口14Aから浮上油62とともに流出する。
この時、上部の開口14Bは被処理液面61Aよりも高い位置にあるので上部の開口14Bからも余剰空気の一部が流出するが、両開口14A,14Bの断面積の関係から開口14Bでの流出量は少なく、処理性能を維持した運転が可能である。
浮上油回収時には上昇させた被処理液面61Aの高さ位置(遮蔽板12の高さ位置)近傍に上部開口14Bを設けてあることにより、図3(b)に示すように、余剰空気は上部の開口14Bから浮上油62とともに排出される。
この時には、余剰空気は被処理液面61Aに平行に遮蔽板12の方向に流れて浮上油62を押す。この時の余剰空気排出部13内の余剰空気は、被処理液面61Aに平行な水平配管内部の上部を通り、その先にある被処理液面61Aに垂直な配管内部を上方に向かう流れとなる。下部開口14Aはこの余剰空気が流れないところに配置してあるので余剰空気は流出しない。また、上部開口14Bの開口断面積は下部開口14Aの開口断面積より小さくしてあることで余剰空気排出部13内の圧力が上昇し、上部開口14Bから流出する空気の流速は高くなり、浮上油62を浮上油受け部82へ導き、浮上油62を回収することができる。
図4は、一般的なスクリュー圧縮機のドレン流量と油分濃度の関係を示している。夏季に相当する大気中の水分量が多い時期には、ドレン流量が多く、油分濃度は低い。冬季に相当する大気中の水分量が少ない時にはドレン流量が少なく、油分濃度は高い。そこで前記2つの運転方法の特徴を生かして、ドレン流量が多く、油分濃度が低い場合には連続処理を行い、ドレン流量が少なく油分濃度が高い場合には間歇運転を行うことにより、小型で高速処理可能な油水分離装置を構成できる。
間歇処理運転は、槽外循環期間と被処理液供給期間の長さを異ならせた複数のパターンを用意して、中間濃度域の余裕を広くすることも可能である。
図4の一点鎖線は、2パターンに分ける濃度域を示している。高濃度の第I領域、中濃度の第II領域に分けて、第I領域では槽外循環期間と被処理液供給期間を共に長い第一運転パターンとし、第II領域では槽外循環期間と被処理液供給期間を共に第I領域より短い第二運転パターンとしている。冬季には第一運転パターンの間歇処理を行い、春秋には第二運転パターンの間歇処理を行う。こうすることで、年中、如何なる状態の被処理液であっても1台の装置で対応できる。なお、槽外循環期間のみを変化させることによっても同様に対応できる。
これらの運転パターンの選択には、ドレン流量または油分濃度の情報が必要である。油分濃度を短時間で計測する方法が無いので、運転パターンの選択にはドレン流量の情報を用いる。ドレン流量は、大気中の水分量,圧縮機吐出空気圧力,空気冷却器出口温度,凝縮水補集効率から計算できる、従って、大気温度と大気湿度を計測する方法がある。
一方、通常は圧縮機からのドレンを一旦溜めるタンクを設けており、この中に液面計を取付け、液面の変化からドレン流量を算出する方法がある。また、大気温度のみを測定して、大気湿度100%としたドレン最大流量を計算し、この値を制御に用いることも可能である。実際にはこれらの方法を単独もしくは組合わせて制御に用いる。
これらのパターンや運転モードの切り替えは、図示していない制御装置にシーケンスプログラムとして用意しておき、油分濃度を確認するための大気中の湿度などの上述した各項目の計測結果やカレンダーなどに基づいて、適宜に切り替えるようにしておくことができる。
本発明によれば、油水分離に貢献しない大きな気泡を利用して特別な装置を設けることなく、浮上油を確実に回収することができ、装置は簡単な構成となり大型化せず、掃除などの保守が容易である油水分離装置が得られる。
本発明の一実施形態になる油水分離装置を示す図である。 図1に示した余剰空気排出部を上から見たとき概略断面図である。 本発明の他の実施形態になる余剰空気排出部の構成を示す図である。 圧縮機におけるドレンの流量と油分濃度の関係を示す図である。
符号の説明
9…余剰空気排出管
10…大気泡除去器
11…処理槽
12…遮蔽板
13…余剰空気排出部
14,14A,14B…開口
15…仕切板
21…供給ポンプ
31…循環ポンプ
33…ノズル
41…排出管
42…バルブ
61…被処理液
61A…被処理液面
62…浮上油
62A…浮上油液面
81…分離部
82…浮上油受け部
83…ポケット状吸入部
93…大気泡(余剰空気)

Claims (3)

  1. 処理槽に貯留した被処理液中に微細気泡を供給することによって被処理液に含まれる油分を浮上させ水と油分とを分離させる油水分離装置において、
    処理槽は槽内を被処理液を貯留し油水分離が行われる分離部とこの分離部で浮上分離した油分を回収する浮上油受け部とに仕切る遮蔽板を有し、該分離部の下部に気泡を吹き出すノズルを設け、該ノズルから吹き出した気泡のうち大きい気泡を分離部上方の液面部に導く余剰空気排出管を設け、該余剰空気排出管はその開口が浮上油受け部に向いており、該余剰空気排出管の開口から出る空気の流れで液面部の浮上油を浮上油受け部に押し流し回収するようにしたことを特徴とする油水分離装置。
  2. 上記請求項1に記載の油水分離装置において、該余剰空気排出部は上下2個の開口を有し、下部の開口は処理運転時の被処理液面に合わせてあり、上部の開口は浮上油回収時の被処理液面上に浮上した油分の位置に合わせてあり、上部の開口から流出する空気で該油分を浮上油受け部に押し流すことを特徴とする油水分離装置。
  3. 上記請求項2に記載の油水分離装置において、該上部の開口は該下部の開口よりも断面積が小さいことを特徴とする油水分離装置。
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