JP2005123985A - 通信装置及び通信方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】リアルタイム性を要するパケットを優先して送受信する技術を提供する。
【解決手段】インターネット電話装置100は、通話用の音声データ又は映像データを含む通話パケットを、第1のネットワークインタフェース部130aを介して、インターネット20との間で送受信するとともに、第2のネットワークインタフェース部130bがLAN30から受信したパケットをインターネット20へ転送する。このとき、パケットの送受信を制御するデータ処理部132は、インターネット電話装置100の通話パケットのリアルタイム性を確保するために、通話パケットを他のパケットよりも優先して処理するよう、他の構成を制御する。
【選択図】図2

Description

本発明は、通信技術に関し、特に、ネットワーク間でパケットを送受信する通信装置及びその通信装置において利用可能な通信方法に関する。
インターネットが広く普及し、ネットワークのインフラの整備も進みつつある現在、通話音声信号を符号化したデータをパケット化し、インターネットなどのネットワークを介して送受信するインターネット電話装置が注目を集めている。通話音声と同時にビデオ映像を送ることにより、ビデオ電話装置として利用することも可能であり、従来の電話装置に取って代わる次世代の電話装置として期待されている。
現在、パケット通信のための通信プロトコルとして、TCP/IP(Transmission Control Protocol / Internet Protocol)が広く利用されている。TCPは、装置間で接続を確立してからデータを送受信するなど、正確性を重視した通信プロトコルである。しかしながら、処理が複雑で、相手側がパケットを受信したことを確認するまで次のパケットを送ることができないなどの時間的制約があり、リアルタイム性に欠けるため、通話音声の送受信には不向きである。
TCPよりも簡便な通信プロトコルに、UDP/IP(User Datagram Protocol / Internet Protocol)がある。UDPでは、データの送受信に先立って装置間で接続を確立する必要がなく、パケットの受信確認を待たずに次のパケットを送ることが許されるので、送信側は次々にパケットを送出することができる。そのため、データの正確性よりもリアルタイム性が重視される、通話音声の送受信に適している。
TCPとUDPの双方の通信プロトコルをサポートする装置では、パケット通信のための処理は、CPUなどの汎用プロセッサによりソフトウェア処理されるのが一般的であるが、ネットワークルータなど、高速性が要求される一部の装置では、全てのプロトコル処理をハードウェア化して実装している(たとえば、特許文献1参照)。
特開2001−268159号公報
現在、家庭などにおいては、電話回線や専用回線を利用して通信装置をインターネットに接続しているが、インターネットに接続するための通信回線は、家庭に1つのみしか設けられていないことが多い。たとえば、1つの通信回線を用いてパーソナルコンピュータとインターネット電話装置をインターネットに接続する場合、パーソナルコンピュータとインターネット電話装置の双方で1つの通信回線を共有する必要がある。このとき、パーソナルコンピュータが送受信するパケットと、インターネット電話装置が送受信するパケットが、1つの通信回線に混在して送受信されることになるが、パーソナルコンピュータが大容量のファイルを転送するなどして、大量のパケットが通信回線に流れ込むと、インターネット電話装置による通話が妨げられる可能性がある。このような事態を回避するために、パケットの種別に応じて的確にパケットを処理し、通話音声データなどの通信のリアルタイム性を確保する技術が求められる。
本発明はこうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、ネットワーク間で送受信されるパケットを適切に処理する技術を提供することにある。
本発明のある態様は、通信装置に関する。この通信装置は、第1のネットワークとの間でパケットを送受信する第1の送受信部と、第2のネットワークとの間でパケットを送受信する第2の送受信部と、前記パケットを処理するパケット処理部と、前記パケットに含まれるデータを処理するデータ処理部と、前記パケットの送受信を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記データ処理部から前記第1のネットワーク又は前記第2のネットワークへ送出されるパケットを、前記第2のネットワークから前記第1のネットワークへ又は前記第1のネットワークから前記第2のネットワークへ転送されるパケットよりも優先して処理するよう、前記第1の送受信部、前記第2の送受信部又は前記パケット処理部を制御することを特徴とする。
これにより、第1のネットワークと第2のネットワークを接続するゲートウェイとなる通信装置自身が、通話音声データなどのリアルタイム性を要するパケットを送信する場合に、通信装置自身が送信するパケットを優先して処理するので、第2のネットワークから第1のネットワークへ送信されるパケットの輻輳により、通信装置自身が送信するパケットの処理が遅延したり、パケットが廃棄されたりすることを防ぐことができる。
前記制御部は、前記第1の送受信部又は前記第2の送受信部が受信したパケットのうち、当該通信装置宛のパケットを、他装置宛のパケットよりも優先して処理するよう、前記第1の送受信部、前記第2の送受信部又は前記パケット処理部を制御してもよい。これにより、通話装置自身が受信すべきパケットを優先して処理するので、第1のネットワークから第2のネットワークへ送信されるパケットの輻輳により、通信装置自身が受信するパケットの処理が遅延したり、パケットが廃棄されたりすることを防ぐことができる。
当該通信装置は、音声データ又は映像データを含むパケットを送受信して、他の通信装置との間で通話を行う電話装置であり、前記制御部は、前記音声データ又は映像データを含むパケットを、他のパケットよりも優先して処理するよう、前記第1の送受信部、前記第2の送受信部又は前記パケット処理部を制御してもよい。これにより、電話装置における通話のためのパケットのリアルタイム性を確保することができ、通話品質を向上させることができる。
通信装置は、前記第1の送受信部と前記パケット処理部との間に設けられ、前記第1の送受信部が前記第1のネットワークから受信したパケットのうち、自装置宛のパケットを前記パケット処理部に送り、他装置宛のパケットを前記第2の送受信部から前記第2のネットワークへ転送する転送部をさらに備えてもよい。これにより、他装置宛のパケットにはパケット処理やデータ処理を施さずに転送することができるので、パケット処理部及びデータ処理部の負荷を軽減することができる。
前記第1のネットワークは、通常のデータ構造に加えて、パケットの優先度を格納するフィールドをさらに含むデータ構造を有するパケットを送受信する通信方式のネットワークであり、通信装置は、前記第1の送受信部が受信したパケットを前記パケット処理部に送る前に、前記フィールドを削除する削除部をさらに備えてもよい。前記第1のネットワークは、通常のデータ構造に加えて、パケットの優先度を格納するフィールドをさらに含むデータ構造を有するパケットを送受信する通信方式のネットワークであり、通信装置は、前記データ処理部が生成したパケットを前記第1の送受信部から前記第1のネットワークへ送出する前に、そのパケットに前記フィールドを付加する付加部をさらに備えてもよい。これにより、通常のデータ構造のみを処理可能な転送部、パケット処理部、データ処理部を改変することなく利用して、優先制御を行うネットワークに対応させることができるので、コストを低減することができる。
前記付加部は、前記データ処理部が生成したパケットに前記フィールドを付加するときに、前記第2のネットワークから前記第1のネットワークに転送されるパケットよりも高い優先度を前記フィールドに格納してもよい。これにより、通信経路途中においても、通信装置自身が送信するパケットを優先して処理させることができるので、パケットの遅配や廃棄を防ぐことができる。
前記第1のネットワーク及び前記第2のネットワークは、通常のデータ構造に加えて、パケットの優先度を格納するフィールドをさらに含むデータ構造を有するパケットを送受信する通信方式のネットワークであり、通信装置は、前記第2のネットワークから前記第1のネットワークへ転送されるパケットの優先度を変更する変更部をさらに備えてもよい。
前記第1のネットワーク及び前記第2のネットワークは、通常のデータ構造中の一部をパケットの優先度を格納するフィールドとして利用するデータ構造を有するパケットを送受信する通信方式のネットワークであり、通信装置は、前記第2のネットワークから前記第1のネットワークへ転送されるパケットの優先度を変更する変更部をさらに備え、前記変更部は、前記優先度の変更に伴い、変更後のパケットのチェックサムを算出してチェックサムを書き換えてもよい。
前記変更部は、前記第2のネットワークから前記第1のネットワークへ転送されるパケットの優先度が、前記データ処理部から前記第1のネットワークへ送出されるパケットの優先度よりも低くなるように、前記優先度を変更してもよい。これにより、通信経路途中においても、通信装置自身が送信するパケットを優先して処理させることができるので、パケットの遅配や廃棄を防ぐことができる。
通信装置は、当該通信装置が前記第1のネットワークへ送出したパケットの到達状況を検出する検出部と、前記到達状況に基づいて前記優先度の変更量を決定する決定部と、をさらに備えてもよい。通信装置は、前記第2のネットワークから前記第1のネットワークへ転送されるパケットのデータ量又は優先度の状況を解析する解析部をさらに含み、前記決定部は、さらに前記解析部による解析結果に基づいて前記優先度の変更量を決定してもよい。これにより、通信経路における通信状況を的確に把握してパケットの優先度を制御し、通信経路途中においても、通信装置自身が送信するパケットを優先して処理させることができるので、パケットの遅配や廃棄を防ぐことができる。また、優先度を自動的に制御することができるので、制御部の処理負荷を低減させることができる。
本発明の別の態様も、通信装置に関する。この通信装置は、第1のネットワークとの間でパケットを送受信する第1の送受信部と、第2のネットワークとの間でパケットを送受信する第2の送受信部と、前記パケットの送受信を制御する制御部と、を含み、前記制御部は、UDPパケットをTCPパケットよりも優先して処理するよう、前記第1の送受信部又は前記第2の送受信部を制御することを特徴とする。これにより、再送制御を行わないUDPパケットの遅配や廃棄を防ぐことができる。UDPパケットを、リアルタイム性を要するストリーミングパケットなどの送受信に利用する場合であっても、ストリーミングパケットのリアルタイム性を確保することができる。
本発明のさらに別の態様も、通信装置に関する。この通信装置は、第1のネットワークとの間でパケットを送受信する第1の送受信部と、第2のネットワークとの間でパケットを送受信する第2の送受信部と、前記パケットの送受信を制御する制御部と、を含み、前記制御部は、リアルタイム性を要するパケットをリアルタイム性を要しないパケットよりも優先して処理するよう、前記第1の送受信部又は前記第2の送受信部を制御してもよい。これにより、リアルタイム性を要するストリーミングパケットなどの遅配や廃棄を防ぐことができる。
本発明のさらに別の態様は、通信方法に関する。この通信方法は、通話のための音声データを含む第1のパケットを生成して第1のネットワークへ送出するステップと、第2のネットワークから受信した第2のパケットを前記第1のパケットと混合して前記第1のネットワークへ送出するステップと、を含み、前記第1のパケットを前記第2のパケットよりも優先して処理することを特徴とする。
この方法は、通話のための音声データを含む第3のパケットを前記第1のネットワークから受信するステップと、前記第1のネットワークから受信した第4のパケットを前記第2のネットワークへ転送するステップと、をさらに含み、前記第3のパケットを前記第4のパケットよりも優先して処理してもよい。
前記第1のネットワークにおいて、パケットに優先度を指定可能な場合に、前記第1のパケットの優先度が前記第2のパケットの優先度よりも高くなるようにしてもよい。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法、装置、システムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、ネットワーク間で送受信されるパケットを適切かつ効率良く処理する技術を提供することができる。
(第1の実施の形態)
図1は、第1の実施の形態に係る通信システム10の構成例を示す。図1に示した例では、インターネット20を介した通信を利用するユーザの家庭50には、インターネット電話装置100、パーソナルコンピュータ(Personal Computer:以下、「PC」と表記する)40a及び40bの3台の通信装置が設けられている。図1に示した例のように、インターネット20との間で通信を行うための通信ポート60がユーザの家庭50に1つしかない場合、3台の通信装置をインターネット20に接続するためには、上流のインターネット20との間で通信するためのネットワークインタフェースと、下流のネットワークとの間で通信するためのネットワークインタフェースとを有する通信装置を通信ポート60に接続する必要がある。
図1に示した例では、通信ポート60に接続されたインターネット電話装置100は、ユーザの家庭50に設けられたローカルエリアネットワーク(Local Area Network:以下、「LAN」と表記する)30と通信するためのネットワークインタフェースを有しており、上流のインターネット20と下流のLAN30との間の通信を仲介するゲートウェイとして機能する。この構成によれば、インターネット電話装置100は、インターネット20を介して、他のインターネット電話装置102との通話することができ、また、PC40a及び40bは、LAN30及びインターネット20を介して、他のPC42などと通信することができる。インターネット電話装置100にゲートウェイ機能を持たせることにより、ゲートウェイ機能を有する装置を別に設ける必要がないので、システムの構成を簡略化することができ、コストを低減することができる。PC40a及び40bは、LAN30ではなく、ケーブルなどによりインターネット電話装置100に直接接続されてもよい。
ゲートウェイとなる通信装置は、自装置の通信のためのパケットだけでなく、下流に設けられた通信装置がインターネット20を介して他の装置との間で送受信するパケットも処理しなければならない。特に、図1の構成例のように、インターネット電話装置100をゲートウェイとして機能させる場合、PC40a及び40bなどの他の通信装置が大容量のデータを送受信するときに、それらのパケットの処理が律速となり、自装置の通話のための音声データや映像データを含むパケット(以下、単に「通話パケット」ともいう)のリアルタイムな送受信が妨げられる可能性がある。本実施の形態では、インターネット電話装置100が送受信する通話パケットやストリーミング配信される音声又は映像データなどのリアルタイム性を要するパケットを、リアルタイム性を要しない一般の通信パケットよりも優先して処理することにより、リアルタイム性を要するパケットの遅配や欠落を低減する技術を提案する。
図2は、インターネット電話装置100の内部構成を示す。インターネット電話装置100は、第1のネットワークの一例であるインターネット20との間でパケットを送受信する、第1の送受信部の一例である第1のネットワークインタフェース部130a、第1のネットワークインタフェース部130aが送受信するパケットのプロトコル処理を行うパケット処理部の一例である第1のプロトコル処理部170a、第2のネットワークの一例であるLAN30との間でパケットを送受信する、第2の送受信部の一例である第2のネットワークインタフェース部130b、第2のネットワークインタフェース部130bが送受信するパケットのプロトコル処理を行うパケット処理部の一例である第2のプロトコル処理部170b、通話用の音声データ又は映像データを処理するデータ処理部132、音声信号を入力するマイク150、音声信号を出力するスピーカ160、及びこれらの構成を電気的に接続するバス104を備える。第1のプロトコル処理部170aと第2のプロトコル処理部170bの一部又は全部の回路が共有されてもよい。
データ処理部132は、ソフトウェア処理を実行するための汎用回路であるCPU110、プログラムエリアまたはワークエリアとして利用されるメモリ120、UDPパケットを処理するUDP処理部174、暗号通信に関わる処理を行うセキュリティ処理部172、音声信号の圧縮符号化処理および復号処理を行うコーデック処理部140を含む。データ処理部132は、後述するように、パケットの送受信を制御する制御部としての機能も担う。
本実施の形態のインターネット電話装置100では、トランスポート層の通信プロトコルとして、UDPを利用して音声信号を送受信する。UDPは、接続の確立を要さず、パケットを次々に送出することが可能な通信方式であるため、プロトコル処理が簡単で、かつ高速な通信が可能であり、通話音声を送るなどのリアルタイムな通信に適している。本実施の形態のインターネット電話装置100では、UDPにより送られたパケットの処理を、専用の回路であるUDP処理部174に実行させることで、さらに処理速度を向上させ、通話パケットのリアルタイムな送受信を実現する。
インターネット電話装置100が送受信するパケットのうち、TCPにより送受信されるパケットは、CPU110を利用してソフトウェアにより処理される。リアルタイム性を要しないTCPパケットについては、専用の処理回路を設けず、汎用回路によるソフトウェア処理を行うことで、回路規模の増大を抑え、コスト、消費電力、熱発生の増大を最小限に抑えることができる。
第1のネットワークインタフェース部130aが受信したパケットは、第1のプロトコル処理部170aのIP処理部178に送られる。IP処理部178は、IPヘッダを参照して、パケットが自装置に割り当てられたIPアドレスに宛てられたものであるか否かを判断し、自装置宛てのパケットのみをプロトコル検出部176に送る。プロトコル検出部176は、パケットに付されたIPヘッダ内のプロトコル種別を示す情報を参照して、トランスポート層のプロトコルの種別を検出する。パケットがTCPパケットであった場合は、そのパケットのデータをバス104上に送り、CPU110によりソフトウェア処理させる。パケットがUDPパケットであった場合は、そのパケットのデータをUDP処理部174に送り、UDPパケットの処理のために専用に設けられた回路により処理させる。
UDP処理部174は、UDPパケットを処理するための専用回路であり、UDPパケットを受け取って、そのヘッダを解析し、必要な処理を実行する。セキュリティ処理部172は、データに対して暗号化処理などのセキュリティ対策が施されていた場合に、暗号を復号するなどの処理を行う。復号されたデータは、コーデック処理部140に送られる。コーデック処理部140は、圧縮符号化されていた通話音声信号を復号し、スピーカ160に出力する。
第2のネットワークインタフェース部130bが受信したパケットは、第2のプロトコル処理部170bに送られ、同様に処理される。第1のネットワークインタフェース部130aが受信したパケットのうち、下流のLAN30に接続された装置宛のパケットは、第2のネットワークインタフェース部130bからLAN30へ送出される。同様に、第2のネットワークインタフェース部130bが受信したパケットのうち、上流のインターネット20に接続された装置宛のパケットは、第1のネットワークインタフェース部130aからインターネット20へ送出される。
このように、本実施の形態のインターネット電話装置100では、正確性よりもリアルタイム性が重視され、通話中、常時処理が必要となる通話音声データは、UDPにより送受信を行い、専用回路であるUDP処理部174によりハードウェア処理を行う一方、リアルタイム性よりも正確性が重視されるデータは、TCPにより送受信を行い、CPU110によりソフトウェア処理を行う。これにより、回路の複雑化、回路規模、コスト、消費電力、熱発生などの増大を抑えつつ、通話音声データを高速に処理することが可能となる。このような利点は、複数の相手と同時に通話したり、通話音声とともに画像を送信するなど、大量のデータを同時に処理することが必要な場合に、より顕著となる。また、プロトコル検出部176によりパケットの種別を検出し、パケットの処理主体を高速かつ適切に選択することができる。さらに、CPU110の処理負担を軽減し、低コスト化、低消費電力化が実現できるほか、CPU110に余力ができるため、通話中に他のアプリケーションを実行することが可能となり、新たなサービスを提供することもできる。
以上、パケットを受信したときの動作について説明したが、つづいて、マイク150から入力された音声信号をパケット化して送信するときの動作について説明する。マイク150から入力された音声信号は、コーデック処理部140に送られ、符号化される。符号化された信号は、必要であれば、セキュリティ処理部172により暗号化されたあと、UDP処理部174に送られ、UDPヘッダが付され、パケット化される。このUDPパケットは、IP処理部178によりIPヘッダが付され、第1のネットワークインタフェース部130aによりインターネット20へ、又は、第2のネットワークインタフェース部130bによりLAN30へ送出される。通話相手のインターネット電話装置がインターネット20に接続されている場合は、通話パケットはインターネット20へ送出され、LAN30に接続されている場合は、通話パケットはLAN30へ送出されるが、以降、説明を簡単にするために、通話相手のインターネット電話装置はインターネット20に接続されているものとする。
データ処理部132が他の装置へTCPパケットを送信する場合は、データ処理部132が用意されたデータをパケット化し、IP処理部178がIPヘッダを付す。生成されたTCPパケットは、第1のネットワークインタフェース部130a又は第2のネットワークインタフェース部130bによりインターネット20又はLAN30へ送出される。
制御部の一例であるデータ処理部132は、インターネット電話装置100の通話パケットをリアルタイムに送受信するために、通話パケットを他のパケットよりも優先して処理するよう、第1及び第2のプロトコル処理部170a及び170b、第1及び第2のネットワークインタフェース部130a及び130bなどを制御する。たとえば、通話パケットの送信要求と、LAN30から受信したパケットの転送要求が重なった場合、通話パケットを先に処理して送信させてもよい。また、送信されるパケットを一時的に保持する送信バッファの残量が所定のしきい値を下回った場合、LAN30から受信したパケットの転送要求を受け付けず、通話パケットのみを送信バッファに格納してもよい。ただし、LAN30から受信したパケットがUDPパケットであった場合は、再送制御が行われないため、破棄せずに送信させてもよい。この場合であっても、通話パケットを優先的に送信させ、転送するUDPパケットは、通話パケットの送信の合間に送信させてもよい。また、LAN30から受信したパケットがリアルタイム性を要するパケットであった場合は、破棄せずに送信バッファに格納してもよい。データ処理部132は、送信バッファにて送信待機中のパケットの中から、通話パケット以外のパケット(又はTCPパケット)を破棄させて、通話パケットを新たに格納するための空き容量を確保してもよい。また、送信バッファにて送信待機中のパケットの送信順序を入れ替えて、通話パケットを先に送信させてもよい。
データ処理部132は、受信したパケットを一時的に保持する受信バッファの残量が所定のしきい値を下回った場合、自装置宛の通話パケットのみを受信させ、それ以外のパケットを受信させずに破棄させてもよい。ただし、受信したパケットがUDPパケットであった場合は、破棄せずに受信させてもよい。また、受信したパケットがリアルタイム性を要するパケットであった場合は、破棄せずに受信させてもよい。データ処理部132は、受信バッファにて処理待機中のパケットの中から、通話パケット以外のパケット(又はTCPパケット)を破棄させて、通話パケットを新たに受信するための空き容量を確保してもよい。また、受信バッファにて処理待機中のパケットの処理順序を入れ替えて、通話パケットを先に処理させてもよい。
これらの優先処理において、パケットの優先度は、通信方式に基づいて決定されてもよい。たとえば、UDPパケットをTCPパケットよりも優先して処理してもよい。また、パケットの優先度は、パケットを送受信する装置の種別に基づいて決定されてもよい。たとえば、インターネット電話装置100が送受信するパケットをPC40a及び40bが送受信するパケットよりも優先して処理してもよい。また、パケットの優先度は、リアルタイム性の度合いに基づいて決定されてもよい。たとえば、リアルタイム性を要するパケットを他のリアルタイム性を要しないパケットよりも優先して処理してもよい。下流のLAN30に接続されたPC40が、動画などのストリーミング配信を受けている場合など、通話パケット以外にもリアルタイム性を要するパケットが送受信されている場合は、通話パケットと、それらのリアルタイム性を要するパケットを優先して処理してもよい。
以上の構成及び動作により、通話パケットを優先的に送受信し、リアルタイムな通話を実現することができる。また、通話品質を向上させることができる。上述した優先処理機能は、データ処理部132のCPU110にて実行されるソフトウェアにより実現されてもよいし、プロトコル処理部170などのハードウェア回路に実装されてもよい。インターネット電話装置100に代えて、PC40やルータなどの通信装置をゲートウェイとして用い、上述の優先処理を行ってもよいが、インターネット電話装置100をゲートウェイとして用いることにより、インターネット電話装置100がLAN30側から送出されるパケットをいったん取り込んだ後、それらのパケットよりも自身の通話パケットを適切かつ確実に優先して処理することができる。
(第2の実施の形態)
図3は、第2の実施の形態に係るインターネット電話装置100の内部構成を示す。本実施の形態の通信システム10の構成は、図1に示した第1の実施の形態の通信システム10と同様である。本実施の形態のインターネット電話装置100は、図2に示した第1の実施の形態のインターネット電話装置100の構成に加えて、転送部134を備える。上流のインターネット20と下流のLAN30との間で送受信されるパケットは、インターネット電話装置100を通過するだけであり、インターネット電話装置100においてプロトコル処理やデータ処理を行う必要はない。したがって、プロトコル処理部170の前段に転送部134を設け、インターネット20とLAN30の間で送受信されるパケットは、プロトコル処理部170やデータ処理部132を介さずに、転送部134により転送する。その他の構成及び動作は、第1の実施の形態と同様である。
第1のネットワークインタフェース部130aが受信したパケットは、転送部134に送られる。転送部134は、受信したパケットのIPヘッダを取得し、送信先のIPアドレスをチェックする。転送部134は、自装置のIPアドレスに宛てたパケットは、第1のプロトコル処理部170aへ送る。そうでないパケットは、第1のプロトコル処理部170a及びデータ処理部132を経由せずに、第2のネットワークインタフェース部130bからLAN30へ送出される。LAN30に接続された装置に宛てたパケットのみを第2のネットワークインタフェース部130bから転送し、自装置宛でもなくLAN30に接続された装置宛でもないパケットを破棄してもよい。また、転送部134は、予めパケットの転送条件を保持しておき、条件に合致しないパケットを転送せずに破棄する、いわゆるパケットフィルタリング機能を有してもよい。第2のネットワークインタフェース部130bが受信したパケットも、同様に、転送部134において送信先IPアドレスが確認され、自装置宛のパケットは第2のプロトコル処理部170bに送られ、自装置宛でないパケットは第1のネットワークインタフェース部130aからインターネット20へ送出される。転送部134は、高速処理を可能とするために、ハードウェアにより実装されてもよい。なお、上記の説明では、転送部134が、受信したパケットの送信先IPアドレスをチェックして、パケットの送り先を決定したが、送信先MACアドレスによりパケットの送り先を決定してもよい。この点については、以下の実施の形態でも同様である。
上述の例では、転送部134が送信先IPアドレスをチェックして、パケットを振り分けたが、別の例では、ネットワークインタフェース部130が送信先IPアドレスをチェックしてもよい。この場合、転送部134は、転送待ちのパケットを一時的に格納するバッファであってもよい。
以上の構成及び動作により、インターネット20とLAN30の間で通信されるパケットを効率よく処理することができ、プロトコル処理部170やデータ処理部132などの処理負荷を低減することができる。また、インターネット20とLAN30との間で送受信されるパケットの処理のために、通話パケットの送受信のリアルタイム性が損なわれる事態を回避することができる。
(第3の実施の形態)
図4は、第3の実施の形態に係るインターネット電話装置100の構成を示す。本実施の形態のインターネット電話装置100も、第2の実施の形態と同様に、転送部134がインターネット20とLAN30との間でパケットを転送するが、本実施の形態では、下流のLAN30に接続されたPC40などの通信装置と、インターネット電話装置100との間でのデータの送受信が行われない例を示す。すなわち、第2のネットワークインタフェース部130bが受信したパケットは、全て転送部134によりインターネット20へ転送される。また、インターネット電話装置100からLAN30へパケットは送出されない。このため、第2のプロトコル処理部は省略されている。その他の構成及び動作は、第2の実施の形態と同様である。
(第4の実施の形態)
図5は、第4の実施の形態に係るインターネット電話装置100の構成を示す。本実施の形態の通信システム10の構成は、図1に示した第1の実施の形態の通信システム10と同様である。本実施の形態のインターネット電話装置100は、図3に示した第2の実施の形態のインターネット電話装置100の構成に加えて、優先度付加・削除部136を備える。その他の構成及び動作は、第1の実施の形態と同様である。
本実施の形態では、優先制御を行うネットワークとの間でパケットを送受信する場合について説明する。本実施の形態の通信システム10において、インターネット電話装置100の上流側のネットワークであるインターネット20は、優先制御を行う通信方式の一例としてIEEE802.1p/Qに準拠した通信方式を採用しているものとする。また、LAN30は、優先制御を行わない通常の通信方式を採用しているものとする。
IEEE802.1p/Qで送受信されるフレームは、通常のフレームのデータ構造に加えて、フレームの優先度を格納するためのフィールドを含むVLAN(Virtual LAN)タグをさらに含むデータ構造を有する。VLANタグは、MACヘッダとMACデータとの間に挿入され、優先度を示すフラグ及びVLAN−IDを格納する16ビットの領域と、VLANのイーサネットタイプを格納する16ビットの領域の合計32ビットからなる。通信経路にあるルータなどの通信装置がフレームを処理する際、VLANタグ中に格納された優先度を参照して、たとえば、優先度の高いフレームから順に送受信したり、バッファがオーバーフローしたときに優先度の低いフレームから破棄するなど、指定された優先度に応じた処理を行う。
IEEE802.1p/Qに準拠した通信方式において送受信されるパケット(以下、単に「優先度付きパケット」という)のパケット長は、通常のイーサネット(登録商標)パケットのパケット長よりもVLANタグの分だけ長い。したがって、インターネット電話装置100が優先度付きパケットを処理するためには、転送部134、プロトコル処理部170、及びデータ処理部132を、優先度付きパケットに対応すべく改変する必要がある。しかし、本実施の形態では、VLANタグを付加又は削除するための優先度付加・削除部136を設けることにより、通常のイーサネットパケットのみを処理対象とした転送部134、プロトコル処理部170、データ処理部132などをそのまま利用可能とする。すなわち、優先度付加・削除部136は、インターネット20から受信した優先度付きパケットからVLANタグを除去し、通常のイーサネットパケットと同じデータ構造にしてから転送部134に送る。また、優先度付加・削除部136は、第1のプロトコル処理部170a又は転送部134から出力される通常のイーサネットパケットにVLANタグを付加し、優先度付きパケットに整形してからインターネット20へ送出する。これにより、インターネット電話装置100を、低コストにて優先制御を行うネットワークに対応させることができる。
第1のネットワークインタフェース部130aがインターネット20から受信したパケットは、優先度付加・削除部136に送られ、VLANタグが除去されてから、転送部134に送られる。転送部134は、受け取ったパケットのIPヘッダをチェックして、自装置宛のパケットは第1のプロトコル処理部170aに送り、他のパケットは第2のネットワークインタフェース部130bを介してLAN30へ送出する。LAN30は、優先制御を行わない通常のネットワークであるから、VLANタグを削除した通常のイーサネットパケットを送出すればよい。
第2のネットワークインタフェース部130bがLAN30から受信したパケットは、通常のイーサネットパケットであるから、そのまま転送部134へ送られる。転送部134は、受け取ったパケットのIPヘッダをチェックして、自装置宛のパケットは第2のプロトコル処理部170bに送り、他のパケットは優先度付加・削除部136に送る。優先度付加・削除部136は、パケットにVLANタグを付加して優先度付きパケットを生成する。この優先度付きパケットは、第1のネットワークインタフェース部130aを介してインターネット20へ送出される。
データ処理部132がインターネット20を介してパケットを送信する場合は、第1のプロトコル処理部170aがヘッダ情報などを付加した後、優先度付加・削除部136がVLANタグを付加して、第1のネットワークインタフェース部130aがインターネット20へ送出する。データ処理部132がLAN30を介してパケットを送信する場合は、VLANタグを付加する必要はないので、第2のプロトコル処理部170bによりヘッダ情報などを付加した後、第2のネットワークインタフェース部130bがLAN30へ送出する。
図6は、優先度付加・削除部136の内部構成を示す。優先度付加・削除部136は、カウンタ152、タグ削除部154、タグ生成部156、タグ付加部158、データバッファ159を備える。優先度付加・削除部136は、優先度付きパケットを取得すると、カウンタ152が、パケットの先頭からのデータ長をカウントし、MACヘッダの終了位置を検出する。これにより、VLANタグの開始位置が検出される。タグ削除部154は、カウンタ152が検出した位置にあるVLANタグをパケットから削除する。これにより、優先度付きパケットを、優先制御を行わない通常のイーサネットパケットと同じデータ構造にすることができる。
インターネット電話装置100において、優先度付きパケットのVLANタグに格納されていた優先度を考慮してパケットを処理する場合は、VLANタグを削除するときに、優先度をレジスタなどに格納し、データ処理部132などが参照可能としてもよい。データ処理部132は、レジスタの内容を参照して、パケットの優先度を取得し、優先度に応じてパケットを処理してもよい。たとえば、優先度の高いパケットを先に処理してもよいし、バッファがオーバーフローしたときは優先度の低いパケットから破棄してもよい。優先度に応じて分類された複数の受信バッファを用意し、VLANタグに格納されていた優先度に対応する受信バッファに、VLANタグを除去したパケットを格納してもよい。この場合、データ処理部132は、優先度の高いパケットを格納した受信バッファから優先的にパケットを読み出して処理してもよい。
優先度付加・削除部136は、インターネット20に送出すべきパケットがデータバッファ159に格納されると、カウンタ152が、パケットの先頭からデータ長をカウントし、MACヘッダの終了位置を検出する。これにより、VLANタグの挿入位置が検出される。タグ生成部156は、VLANタグに指定すべき優先度を取得して、パケットに付加すべきVLANタグを生成する。タグ付加部158は、カウンタ152が検出した位置に、タグ生成部156が生成したVLANタグを付加して、優先度付きパケットを生成する。VLANタグを付加するときに用いるカウンタ152と、VLANタグを削除するときに用いるカウンタ152は、同一であってもよいし、別に設けられてもよい。
VLANタグに格納される優先度は、データ処理部132が指定してもよいし、タグ生成部156が指定してもよい。たとえば、LAN30から転送部134によりインターネット20へ転送されるパケットには、低い優先度を指定し、データ処理部132が生成した通話パケットには、それよりも高い優先度を指定してもよい。通話パケットには、指定可能な優先度のうち最高の優先度を指定してもよい。これにより、通話パケットが通信経路途中のルータなどにおいても優先して処理されるので、通話パケットの遅配や廃棄を防ぐことができる。LAN30からインターネット20へ転送されるパケットであっても、UDPパケットや、リアルタイム性を要するパケットであった場合は、他の一般的なパケットよりも高い優先度を指定してもよい。
(第5の実施の形態)
図7は、第5の実施の形態に係るインターネット電話装置100の構成を示す。本実施の形態のインターネット電話装置100も、第4の実施の形態と同様に、優先度付加・削除部136が設けられており、優先制御を行うインターネット20との間での通信が可能であるが、本実施の形態では、下流のLAN30に接続されたPC40などの通信装置と、インターネット電話装置100との間でのデータの送受信が行われない例を示す。すなわち、第2のネットワークインタフェース部130bが受信したパケットは、全て転送部134によりインターネット20へ転送される。また、インターネット電話装置100からLAN30へパケットは送出されない。このため、第2のプロトコル処理部は省略されている。その他の構成及び動作は、第4の実施の形態と同様である。
(第6の実施の形態)
図8は、第6の実施の形態に係るインターネット電話装置100の構成を示す。本実施の形態の通信システム10の構成は、図1に示した第1の実施の形態の通信システム10と同様である。本実施の形態では、インターネット20だけではなく、LAN30においても優先制御を行うIEEE802.1p/Qに準拠した通信方式で通信が行われる例を示す。本実施の形態のインターネット電話装置100は、インターネット20側の処理経路に第1の優先度付加・削除部136aを、LAN30側の処理経路に第2の優先度付加・削除部136bを備え、さらに、優先度付きパケットに指定されていた優先度を変更するための優先度変更部138を備える。
本実施の形態のインターネット電話装置100においても、第1の実施の形態で説明したように、データ処理部132が自身の通話パケットを優先的に処理するよう他の構成を制御するが、たとえばLAN30からインターネット20へ転送されるパケットに、通話パケットよりも高い優先度が指定されていた場合、通信経路途中に存在するルータなどの通信装置において、優先度の高いパケットが優先して処理される結果、通話パケットの処理が後回しになって、通話パケットの送信先への到着が遅延したり、通話パケットが通信途中で廃棄されたりする可能性がある。このような事態を避けるために、優先度変更部138は、通信経路途中の通信装置においても通話パケットを優先して処理させるべく、インターネット電話装置100を通過して転送されるパケットの優先度を通話パケットの優先度よりも低くなるように変更する。これにより、通信経路途中においても通話パケットが優先的に処理されるので、通話パケットの通信のリアルタイム性を確保することができる。また、データ処理部132が通話パケットに指定する優先度が決まっている場合であっても、他のパケットの優先度を低く変更することにより、通話パケットの優先度を相対的に高くすることができる。また、LAN30からインターネット20へ転送されるパケットに最高優先度が指定されている場合であっても、その優先度を低く変更して、通話パケットを優先させることができる。
第1のネットワークインタフェース部130aがインターネット20から受信したパケットは、第1の優先度付加・削除部136aに送られ、VLANタグが除去されてから、転送部134に送られる。このとき、第1の優先度付加・削除部136aは、VLANタグに指定されていた優先度をレジスタ139に一時的に格納する。転送部134は、受け取ったパケットのIPヘッダをチェックして、自装置宛のパケットは第1のプロトコル処理部170aに送り、他のパケットは第2の優先度付加・削除部136bに送る。このとき、優先度変更部138は、パケットの種別などに応じて、レジスタ139に格納されているパケットの優先度を変更する。第2の優先度付加・削除部136bは、レジスタ139に格納されている優先度を読み出してVLANタグを生成し、パケットに付加する。生成された優先度付きパケットは、ネットワークインタフェース部130bを介してLAN30へ送出される。
第2のネットワークインタフェース部130bがLAN30から受信したパケットは、第2の優先度付加・削除部136bに送られ、VLANタグが除去されてから、転送部134に送られる。このとき、第2の優先度付加・削除部136bは、VLANタグに指定されていた優先度をレジスタ139に一時的に格納する。転送部134は、受け取ったパケットのIPヘッダをチェックして、自装置宛のパケットは第2のプロトコル処理部170bに送り、他のパケットは第1の優先度付加・削除部136aに送る。このとき、優先度変更部138は、パケットの種別などに応じて、レジスタ139に格納されているパケットの優先度を書き換える。第1の優先度付加・削除部136aは、レジスタ139に格納されている優先度を読み出してVLANタグを生成し、パケットに付加する。生成された優先度付きパケットは、第1のネットワークインタフェース部130aを介してインターネット20へ送出される。
優先度変更部138は、たとえば、LAN30からインターネット20へ転送されるパケットに、データ処理部132が送信する通話パケットよりも高い優先度が指定されている場合は、その優先度を通話パケットの優先度よりも低くしてもよい。LAN30からインターネット20へ転送されるパケットの優先度の値を所定の値だけ減じてもよいし、所定の値に設定してもよい。その他、UDPパケットよりもTCPパケットの優先度が低くなるようにしてもよいし、リアルタイム性を要するパケットよりもリアルタイム性を要しないパケットの優先度が低くなるようにしてもよい。
データ処理部132がインターネット20又はLAN30を介してパケットを送信するときの動作は、第4の実施の形態と同様である。
(第7の実施の形態)
図9は、第7の実施の形態に係るインターネット電話装置100の構成を示す。本実施の形態のインターネット電話装置100も、第6の実施の形態と同様に、優先度変更部138が設けられており、IEEE802.1p/Qに準拠した優先制御を行うインターネット20及びLAN30との間での通信が可能であるが、本実施の形態では、下流のLAN30に接続されたPC40などの通信装置と、インターネット電話装置100との間でのデータの送受信が行われない例を示す。すなわち、第2のネットワークインタフェース部130bが受信したパケットは、全て転送部134によりインターネット20へ転送される。また、インターネット電話装置100からLAN30へパケットは送出されない。このため、第2のプロトコル処理部は省略されている。その他の構成及び動作は、第6の実施の形態と同様である。
(第8の実施の形態)
図10は、第8の実施の形態に係るインターネット電話装置100の構成を示す。本実施の形態の通信システム10の構成は、図1に示した第1の実施の形態の通信システム10と同様である。本実施の形態でも、第6の実施の形態と同様に、インターネット20とLAN30の双方においてIEEE802.1p/Qに準拠した通信方式で通信が行われる。本実施の形態では、第1の優先度付加・削除部136a及び第2の優先度付加・削除部136bが送信先のIPアドレスをチェックして、処理経路を振り分ける例について説明する。
第1のネットワークインタフェース部130aがインターネット20から受信した優先度付きパケットは、第1の優先度付加・削除部136aに送られる。第1の優先度付加・削除部136aは、受け取った優先度付きパケットのIPヘッダを参照して送信先のIPアドレスをチェックし、自装置宛の優先度付きパケットはVLANタグを削除してから第1のプロトコル処理部170aに送り、他装置宛の優先度付きパケットは転送部134に送る。転送部134は、優先度の変更の要否を判断し、優先度を変更する場合は、優先度付きパケットを優先度変更部138に送り、優先度を変更しない場合は、優先度付きパケットを第2のネットワークインタフェース部130bに送る。優先度変更部138は、優先度付きパケットのパケット種別などに応じてVLANタグに格納された優先度を変更し、第2のネットワークインタフェース部130bに送る。第2のネットワークインタフェース部130bは、優先度付きパケットをLAN30へ送出する。
第2のネットワークインタフェース部130bがLAN30から受信したパケットは、第2の優先度付加・削除部136bに送られる。第2の優先度付加・削除部136bは、受け取ったパケットのIPヘッダを参照して送信先のIPアドレスをチェックし、自装置宛のパケットはVLANタグを削除してから第2のプロトコル処理部170bに送り、他装置宛のパケットは転送部134に送る。転送部134は、優先度の変更の要否を判断し、優先度を変更する場合は、優先度付きパケットを優先度変更部138に送り、優先度を変更しない場合は、優先度付きパケットを第1のネットワークインタフェース部130aに送る。優先度変更部138は、優先度付きパケットのパケット種別などに応じてVLANタグに格納された優先度を変更し、第1のネットワークインタフェース部130aに送る。第1のネットワークインタフェース部130aは、パケットをインターネット20へ送出する。
データ処理部132がインターネット20又はLAN30を介してパケットを送信するときの動作は、第4の実施の形態と同様である。
図11は、優先度変更部138の内部構成を示す。優先度変更部138は、カウンタ162及びタグ変更部164を含む。優先度変更部138は、優先度付きパケットを取得すると、カウンタ162が、パケットの先頭からのデータ長をカウントし、MACヘッダの終了位置を検出する。これにより、VLANタグの開始位置が検出される。タグ変更部164は、カウンタ162が検出した位置にあるVLANタグに格納された優先度を指定された値に書き換える。これにより、優先度付きパケットの優先度を変更することができる。優先度変更部138における優先度の指定については、第6の実施の形態と同様である。
以上の構成及び動作によれば、インターネット20からLAN30へ、又はLAN30からインターネット20へ転送されるパケットに対して、VLANタグの削除、付加処理を行わないので、処理負荷を低減することができる。
(第9の実施の形態)
図12は、第9の実施の形態に係るインターネット電話装置100の構成を示す。本実施の形態のインターネット電話装置100も、第8の実施の形態と同様に、優先度変更部138が設けられており、IEEE802.1p/Qに準拠した優先制御を行うインターネット20及びLAN30との間での通信が可能であるが、本実施の形態では、下流のLAN30に接続されたPC40などの通信装置と、インターネット電話装置100との間でのデータの送受信が行われない例を示す。すなわち、第2のネットワークインタフェース部130bが受信したパケットは、全て転送部134によりインターネット20へ転送される。また、インターネット電話装置100からLAN30へパケットは送出されない。このため、第2のプロトコル処理部は省略されている。その他の構成及び動作は、第8の実施の形態と同様である。
(第10の実施の形態)
図13は、第10の実施の形態に係るインターネット電話装置100の構成を示す。本実施の形態の通信システム10の構成は、図1に示した第1の実施の形態の通信システム10と同様である。本実施の形態でも、第6から第9の実施の形態と同様に、インターネット20とLAN30の双方において優先制御を行う通信方式により通信が行われるが、本実施の形態では、優先制御を行う通信方式の例として、DiffServ(Differentiated Services)が採用された例を示す。本実施の形態のインターネット電話装置100は、図10に示した第8の実施の形態のインターネット電話装置100の構成に比べ、第1の優先度付加・削除部136a及び第2の優先度付加・削除部136bが省略されており、優先度変更部138に代えて優先度変更部192を備える。
DiffServでは、IPヘッダ内のTOS(Type of Service)フィールドに優先度を格納することになっている。すなわち、通常のデータ構造中の一部を利用して優先度を格納するため、IEEE802.1p/Qの場合と違って、パケット長は通常のイーサネットパケットと同じである。そのため、優先度付加・削除部を設ける必要がない。しかし、優先度を変更する場合は、パケットのチェックサムが変わるので、チェックサムを再計算する必要がある。
図14は、優先度変更部192の内部構成を示す。優先度変更部192は、カウンタ194、減算器195、加算器196及びデータ変更部198を含む。カウンタ194は、パケットの先頭からのデータ長をカウントし、IPヘッダの位置を検出する。これにより、TOSフィールド及びヘッダチェックサムフィールドの位置が検知される。減算器195は、TOSフィールドに格納された優先度と、新たに指定される変更後の優先度の差を算出する。加算器196は、パケットに格納されていたIPヘッダのチェックサムの値に、減算器195により算出された、変更前の優先度と変更後の優先度の差分を加算し、変更後のパケットのIPヘッダのチェックサムを得る。データ変更部198は、TOSフィールドの値を新しい優先度に書き換え、ヘッダチェックサムの値を加算器196により算出された値に書き換える。これにより、パケットの優先度の変更に伴って、適切にチェックサムを更新することができる。
優先度変更部192は、たとえば、LAN30からインターネット20へ転送されるパケットに、データ処理部132が送信する通話パケットよりも高い優先度が指定されている場合は、その優先度を通話パケットの優先度よりも低くしてもよい。LAN30からインターネット20へ転送されるパケットの優先度の値を所定の値だけ減じてもよいし、所定の値に設定してもよい。その他、UDPパケットよりもTCPパケットの優先度が低くなるようにしてもよいし、リアルタイム性を要するパケットよりもリアルタイム性を要しないパケットの優先度が低くなるようにしてもよい。これにより、通信経路途中においても通話パケットが優先的に処理されるので、通話パケットの通信のリアルタイム性を確保することができる。
データ処理部132からインターネット20又はLAN30へ送信するパケットには、プロトコル処理部170において、TOSフィールドに優先度を格納すればよい。インターネット電話装置100において、受信したパケットを処理するときに、優先度を考慮しする場合は、TOSフィールドに格納された優先度を参照して処理すればよい。LAN30とインターネット電話装置100との間で通信が行われない場合は、第2のプロトコル処理部を省略してもよい。
インターネット20のみでDiffServが採用されていて、LAN30では通常の通信方式が採用されている場合、LAN30からインターネット20へ転送されるパケットついては、適宜優先度変更部192により優先度を低く変更して送出すればよく、インターネット20からLAN30へ転送されるパケットについては、TOSフィールドに優先度が格納されているが、LAN30側ではこの優先度は無視されるので、変更するには及ばない。また、データ処理部132からLAN30へ送信するパケットには、優先度を格納するには及ばない。
(第11の実施の形態)
図15は、第11の実施の形態に係るインターネット電話装置100の構成を示す。本実施の形態のインターネット電話装置100も、第10の実施の形態と同様に、優先度変更部192が設けられており、DiffServに準拠した優先制御を行うインターネット20及びLAN30との間での通信が可能であるが、本実施の形態では、下流のLAN30に接続されたPC40などの通信装置と、インターネット電話装置100との間でのデータの送受信が行われない例を示す。すなわち、第2のネットワークインタフェース部130bが受信したパケットは、全て転送部134によりインターネット20へ転送される。また、インターネット電話装置100からLAN30へパケットは送出されない。このため、第2のプロトコル処理部は省略されている。その他の構成及び動作は、第10の実施の形態と同様である。
(第12の実施の形態)
図16は、第12の実施の形態に係るインターネット電話装置100の構成を示す。本実施の形態の通信システム10の構成は、図1に示した第1の実施の形態の通信システム10と同様である。本実施の形態のインターネット電話装置100は、図8に示した第6の実施の形態のインターネット電話装置100の構成に加えて、廃棄・遅延検出部182、通信状況解析部184及び優先度算出部186を備える。その他の構成及び動作は、第6の実施の形態と同様である。
廃棄・遅延検出部182は、インターネット電話装置100がインターネット20を介して送出したパケットの、送信先への到着状況を検出する。廃棄・遅延検出部182は、送信先の通信装置から、到着確認のパケットを受信することにより、パケットの到着状況を検出してもよい。この場合、廃棄・遅延検出部182は、パケットを送信した時刻と、送信先の通信装置がパケットを受信した時刻とを比較して、送信に要した時間を取得し、パケットが有効な時間に到着したか否か、遅延していた場合は遅延の程度などを把握する。また、到着確認が受信できなかった場合は、そのパケットが通信経路途中で廃棄されたと判断する。廃棄・遅延検出部182は、インターネット電話装置100が送出した全てのパケットの到着確認を受け取ってもよいし、一部のパケットの到着確認を受け取って統計的に廃棄や遅延の状況を取得してもよい。
通信状況解析部184は、下流側のLAN30の通信状況を解析する。通信状況解析部184は、ネットワークインタフェース部130bが受信した一部又は全部のパケットのデータ量や優先度などを取得して、LAN30における輻輳状況や優先度の分布状況などを解析する。優先度算出部186は、廃棄・遅延検出部182による検出結果と、通信状況解析部184による解析結果に基づいて、LAN30からインターネット20へ送出されるパケットに指定すべき優先度を算出する。
たとえば、廃棄・遅延検出部182により、通話パケットが通信経路途中で廃棄されていたり、通話パケットの遅延量が大きいなどの検出結果が出た場合は、優先度算出部186は、通話パケットの優先度をより高く、又は通話パケット以外のパケットの優先度をより低くしてもよい。また、通信状況解析部184により、LAN30からインターネット20へ転送されるパケットのデータ量が所定量よりも多いという解析結果が出た場合は、優先度算出部186は、これらのパケットの優先度をより低くしてもよい。また、LAN30からインターネット20へ転送されるパケットのうち、高い優先度が指定されたパケットが多かった場合は、優先度算出部186は、これらのパケットの優先度をより低くしてもよい。優先度算出部186が算出した優先度は、優先度変更部138に通知される。
優先度算出部186は、データ処理部132からインターネット20へ送出されるパケットの優先度を算出してもよい。すなわち、LAN30からインターネット20へ転送されるパケットの優先度を低くするだけでなく、データ処理部132からインターネット20へ送出される通話パケットなどのパケットの優先度を高くするよう、データ処理部132などに通知してもよい。
以上の構成及び動作により、インターネット20及びLAN30における通信状況に応じて、優先度の変更量を的確に制御することができる。また、データ処理部132や優先度変更部138などの処理負荷を低減することができる。
上述した例では、インターネット20へ送出されるパケットの優先度を自動制御する場合について説明したが、LAN30に送出されるパケットの優先度も同様に制御することができる。この場合、インターネット電話装置100は、インターネット20からLAN30へ転送されるパケットのデータ量や優先度を解析するための第2の通信状況解析部、及びLAN30へ送出したパケットの到達状況を検出するための第2の廃棄・遅延検出部をさらに備えてもよい。
第7から第11の実施の形態のインターネット電話装置100についても、同様に、廃棄・遅延検出部182、通信状況解析部184、及び優先度算出部186を追加することにより、優先度を自動制御することが可能である。
以上、本発明を実施の形態をもとに説明した。この実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
実施の形態では、インターネット電話装置100について説明したが、本発明の技術は、その他、PC、ルータなどの通信装置にも適用可能である。
第1の実施の形態に係る通信システムの構成例を示す図である。 第1の実施の形態に係るインターネット電話装置の構成を示す図である。 第2の実施の形態に係るインターネット電話装置の構成を示す図である。 第3の実施の形態に係るインターネット電話装置の構成を示す図である。 第4の実施の形態に係るインターネット電話装置の構成を示す図である。 第4の実施の形態に係る優先度付加・削除部の内部構成を示す図である。 第5の実施の形態に係るインターネット電話装置の構成を示す図である。 第6の実施の形態に係るインターネット電話装置の構成を示す図である。 第7の実施の形態に係るインターネット電話装置の構成を示す図である。 第8の実施の形態に係るインターネット電話装置の構成を示す図である。 第8の実施の形態に係る優先度変更部の内部構成を示す図である。 第9の実施の形態に係るインターネット電話装置の構成を示す図である。 第10の実施の形態に係るインターネット電話装置の構成を示す図である。 第10の実施の形態に係る優先度変更部の内部構成を示す図である。 第11の実施の形態に係るインターネット電話装置の構成を示す図である。 第12の実施の形態に係るインターネット電話装置の構成を示す図である。
符号の説明
10 通信システム、20 インターネット、100 インターネット電話装置、130 ネットワークインタフェース部、132 データ処理部、134 転送部、136 優先度付加・削除部、138 優先度変更部、139 レジスタ、152 カウンタ、154 タグ削除部、156 タグ生成部、158 タグ付加部、159 データバッファ、162 カウンタ、164 タグ変更部、170 プロトコル処理部、172 セキュリティ処理部、174 UDP処理部、176 プロトコル検出部、178 IP処理部、182 廃棄・遅延検出部、184 通信状況解析部、186 優先度算出部、192 優先度変更部、194 カウンタ、195 減算器、196 加算器、198 データ変更部。

Claims (17)

  1. 第1のネットワークとの間でパケットを送受信する第1の送受信部と、
    第2のネットワークとの間でパケットを送受信する第2の送受信部と、
    前記パケットを処理するパケット処理部と、
    前記パケットに含まれるデータを処理するデータ処理部と、
    前記パケットの送受信を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記データ処理部から前記第1のネットワーク又は前記第2のネットワークへ送出されるパケットを、前記第2のネットワークから前記第1のネットワークへ又は前記第1のネットワークから前記第2のネットワークへ転送されるパケットよりも優先して処理するよう、前記第1の送受信部、前記第2の送受信部又は前記パケット処理部を制御することを特徴とする通信装置。
  2. 前記制御部は、前記第1の送受信部又は前記第2の送受信部が受信したパケットのうち、当該通信装置宛のパケットを、他装置宛のパケットよりも優先して処理するよう、前記第1の送受信部、前記第2の送受信部又は前記パケット処理部を制御することを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
  3. 当該通信装置は、音声データ又は映像データを含むパケットを送受信して、他の通信装置との間で通話を行う電話装置であり、
    前記制御部は、前記音声データ又は映像データを含むパケットを、他のパケットよりも優先して処理するよう、前記第1の送受信部、前記第2の送受信部又は前記パケット処理部を制御することを特徴とする請求項1又は2に記載の通信装置。
  4. 前記第1の送受信部と前記パケット処理部との間に設けられ、
    前記第1の送受信部が前記第1のネットワークから受信したパケットのうち、自装置宛のパケットを前記パケット処理部に送り、他装置宛のパケットを前記第2の送受信部から前記第2のネットワークへ転送する転送部をさらに備えることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の通信装置。
  5. 前記第1のネットワークは、通常のデータ構造に加えて、パケットの優先度を格納するフィールドをさらに含むデータ構造を有するパケットを送受信する通信方式のネットワークであり、
    前記第1の送受信部が受信したパケットを前記パケット処理部に送る前に、前記フィールドを削除する削除部をさらに備えることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の通信装置。
  6. 前記第1のネットワークは、通常のデータ構造に加えて、パケットの優先度を格納するフィールドをさらに含むデータ構造を有するパケットを送受信する通信方式のネットワークであり、
    前記データ処理部が生成したパケットを前記第1の送受信部から前記第1のネットワークへ送出する前に、そのパケットに前記フィールドを付加する付加部をさらに備えることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の通信装置。
  7. 前記付加部は、前記データ処理部が生成したパケットに前記フィールドを付加するときに、前記第2のネットワークから前記第1のネットワークに転送されるパケットよりも高い優先度を前記フィールドに格納することを特徴とする請求項6に記載の通信装置。
  8. 前記第1のネットワーク及び前記第2のネットワークは、通常のデータ構造に加えて、パケットの優先度を格納するフィールドをさらに含むデータ構造を有するパケットを送受信する通信方式のネットワークであり、
    前記第2のネットワークから前記第1のネットワークへ転送されるパケットの優先度を変更する変更部をさらに備えることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の通信装置。
  9. 前記第1のネットワーク及び前記第2のネットワークは、通常のデータ構造中の一部をパケットの優先度を格納するフィールドとして利用するデータ構造を有するパケットを送受信する通信方式のネットワークであり、
    前記第2のネットワークから前記第1のネットワークへ転送されるパケットの優先度を変更する変更部をさらに備え、
    前記変更部は、前記優先度の変更に伴い、変更後のパケットのチェックサムを算出してチェックサムを書き換えることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の通信装置。
  10. 前記変更部は、前記第2のネットワークから前記第1のネットワークへ転送されるパケットの優先度が、前記データ処理部から前記第1のネットワークへ送出されるパケットの優先度よりも低くなるように、前記優先度を変更することを特徴とする請求項8又は9に記載の通信装置。
  11. 当該通信装置が前記第1のネットワークへ送出したパケットの到達状況を検出する検出部と、
    前記到達状況に基づいて前記優先度の変更量を決定する決定部と、
    をさらに備えることを特徴とする請求項8から10のいずれかに記載の通信装置。
  12. 前記第2のネットワークから前記第1のネットワークへ転送されるパケットのデータ量又は優先度の状況を解析する解析部をさらに含み、
    前記決定部は、前記解析部による解析結果にさらに基づいて前記優先度の変更量を決定することを特徴とする請求項11に記載の通信装置。
  13. 第1のネットワークとの間でパケットを送受信する第1の送受信部と、
    第2のネットワークとの間でパケットを送受信する第2の送受信部と、
    前記パケットの送受信を制御する制御部と、を含み、
    前記制御部は、UDPパケットをTCPパケットよりも優先して処理するよう、前記第1の送受信部又は前記第2の送受信部を制御することを特徴とする通信装置。
  14. 第1のネットワークとの間でパケットを送受信する第1の送受信部と、
    第2のネットワークとの間でパケットを送受信する第2の送受信部と、
    前記パケットの送受信を制御する制御部と、を含み、
    前記制御部は、リアルタイム性を要するパケットをリアルタイム性を要しないパケットよりも優先して処理するよう、前記第1の送受信部又は前記第2の送受信部を制御することを特徴とする通信装置。
  15. 通話のための音声データを含む第1のパケットを生成して第1のネットワークへ送出するステップと、
    第2のネットワークから受信した第2のパケットを前記第1のパケットと混合して前記第1のネットワークへ送出するステップと、を含み、
    前記第1のパケットを前記第2のパケットよりも優先して処理することを特徴とする通信方法。
  16. 通話のための音声データを含む第3のパケットを前記第1のネットワークから受信するステップと、
    前記第1のネットワークから受信した第4のパケットを前記第2のネットワークへ転送するステップと、をさらに含み、
    前記第3のパケットを前記第4のパケットよりも優先して処理することを特徴とする請求項15に記載の通信方法。
  17. 前記第1のネットワークにおいて、パケットに優先度を指定可能な場合に、前記第1のパケットの優先度が前記第2のパケットの優先度よりも高くなるようにすることを特徴とする請求項15に記載の通信方法。
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