JP6526084B2 - 情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム - Google Patents
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Description
一方、通信機器の発達により、インターネット等のネットワークにおいて、通信量が増大している。通信量が多い場合、ネットワークでは、スループットの低下やパケットの損失等が発生する。この場合、IP電話の音声データについても、遅延や損失が発生し、通話品質が低下してしまうことがある。
仮に、ネットワーク側の機器(例えば、ルータ)に優先制御機能を持たせるとしても、電話線(例えば、UTP:Unshielded Twist Pair cable)の各インターフェースに対して、専用に設計された優先制御機能を搭載させなくてはならない。
つまり、種々の情報端末、例えば、優先制御機能を持っていない端末や、UTPケーブル以外のケーブルで接続される端末についても、優先制御機能を発揮させ、通話品質を制御することが求められている。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳しく説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る通信システムの概念図である。
この通信システムは、IP(Internet Protocol)電話のシステムである。IP電話とは、インターネットで利用されるパケット通信プロトコルのIPを利用して提供される電話サービスである。通信システムは、SIPサーバS1、網終端装置(NTE)E1、光回線終端装置(ONU)O1、網終端装置1、端末装置21、22、23を具備する。
網終端装置1は、記憶したMACアドレスが示す端末装置23が送信元である通信パケットのうち、RTPによる通信(「RTP通信」とも称する)を含む通信パケット(「RTPパケット」とも称する)を検知した場合、RTPパケットに、QoS(Quality of Service)を設定する。
以下、網終端装置1を具備する通信システムについて、詳細を説明する。
図1の通信システムにおいて、次世代ネットワーク、及び、インターネットは、IPネットワークである。次世代ネットワークでは、通信プロトコルとしてSIPが用いられる。
次世代ネットワークには、光回線終端装置O1が接続されている。
網終端装置E1は、次世代ネットワークに接続されている。網終端装置E1には、例えば、IP電話機能を搭載した端末装置(通話相手:図示せず)が接続される。
網終端装置1には、端末装置21と有線接続され、端末装置22と無線接続される。端末装置21及び端末装置22は、例えば、データ通信端末装置又はSIP端末装置であり、IP電話機能を搭載している。本実施形態では、端末装置21及び端末装置22がデータ通信端末装置の場合について説明する。ただし、本発明はこれに限らず、端末装置21及び端末装置22は、SIP端末装置であっても良い(第2の実施形態を参照)。
網終端装置1には、USBを介して、つまり、USB端子とUSBケーブルC1を介して、端末装置23が接続されている。
網終端装置1には、DHCPクライアント(dhcp−client)P11、DNSプロキシ(DNS−Proxy)P12、USB制御ドライバP13のプログラムがインストールされている。DHCPクライアントP11とDNSプロキシP12は、網終端装置1にDHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)機能とDNSプロキシ機能を発揮させる。つまり、網終端装置1は、ブロードバンドルータである。
また、網終端装置1には、クライアント側でSIP通信を制御するSIP−UA(User Agent)のプログラムがインストールされている。これにより、網終端装置1は、SIPメッセージを送受信でき、IP電話のクライアント機能を提供できる。
網終端装置1は、端末装置23が送信するSIPパケットに基づいて、優先制御を行う。
図2は、本実施形態に係る優先制御を説明するための説明図である。
網終端装置1は、IPパケット中のヘッダ部分(「IPヘッダ」とも称する)において、ToS(Type of Service)に、Qosを設定する。
なお、ToSとは、通信サービスの種別を伝えるものであり、転送の優先度などを示す目的で利用される。また、ToSの値は、例えば、先頭の3ビットで転送の優先度(「precedence」とも呼ばれる)を8段階で示し、次の3ビットで遅延、スループット、信頼性、コストの中から最も重視する項目を示す。ただし、本発明はこれに限らず、例えば、ToSの値は、先頭6ビットを使って64段階の優先度を示しても良い(「DSCP(Differetiated Services Code Point)」とも呼ばれる)。
網終端装置1は、例えば、「0」〜「5」の値が指定可能である。この場合、網終端装置1は、例えば、(1)緊急呼を優先度「5」(最も高い)とし、(2)一般呼を優先度「4」、(3)動画(低いビットレート)を優先度「3」、(4)動画(高いビットレート)を優先度「2」に設定する。
例えば、網終端装置1は、通信に輻輳が発生しているか否かを判定する。
通信に輻輳が発生していないと判定したときに、網終端装置1は、RTPパケットに上述の優先度を設定する。
これにより、網終端装置1は、通信の輻輳が発生したときでも、高い優先度によって帯域を確保することができ、IP電話の通話(例えば、緊急呼)を行わせることができる。
図3は、本実施形態に係る通信システムの動作の一例を示すシーケンス図である。
この図は、本実施形態に係る通信システムにおける通信の手順を示す。
なお、端末装置23は、SIPパケット、RTPパケット、及びこれらのMACデータについて、送信元に端末装置23を設定する。
図3では、USBでの各通信について、パケットに設定されるPID(パケットID;SETUP、DATA0等)を示している。
(ステップS103)端末装置23は、ステップS101で生成したMACデータの一部又は全部をデータ領域に設定し、PIDに「DATA0」を設定することで、データパケットを生成する。端末装置23は、生成したデータパケットを、網終端装置1へ送信する。その後、ステップS104へ進む。
(ステップS105)端末装置23は、PIDに「OUT」を設定したトークンパケットを生成し、網終端装置1へ送信する。ここで、PIDの「OUT」は、エンドポイントへの転送を示す。その後、ステップS106へ進む。
(ステップS107)網終端装置1は、ステップS106で送信されたデータパケットを正常に受信した場合には、PIDに「ACK」を設定したハンドシェイクパケットを生成し、端末装置23へ送信する。その後、ステップS111へ進む。
つまり、網終端装置1は、SIPパケットを検知することで、優先制御を行うことを検知する。優先制御を行う場合、網終端装置1は、SIPパケット送信端末装置23が送信元に設定されたRTPパケットを検知する。その後、ステップS113へ進む。
網終端装置1、SIPサーバS1、及び網終端装置E1は、IP通信を用いて、SIPメッセージを送受信する。また、網終端装置1と網終端装置E1は、IP通信を用いて、RTPパケットを送受信する(ステップS122)。
なお、網終端装置1は、ステップS111で抽出したIPパケット(SIPパケット及びRTPパケット)を送信する。図3では、各SIPパケットについて、SIPパケットに含まれるSIPメソッド(REGISTER、INVITE等)を示している。
SIPサーバS1は、REGISTERメッセージを受信した場合、REGISTERメッセージに含まれるコンタクトアドレスを、ロケーションサーバへ登録する。なお、ロケーションサーバには、網終端装置E1に接続された端末装置のコンタクトアドレスも登録されている。その後、ステップS114へ進む。
(ステップS115)SIPサーバS1は、ステップS114で送信されたINVITEメッセージを受信し、ロケーションサーバの登録情報に基づいて、INVITEメッセージを網終端装置E1へ送信する。その後、ステップS116へ進む。
(ステップS117)網終端装置E1は、180 Ringingメッセージを含むSIPパケットを、SIPサーバS1へ送信する。なお、180 Ringingメッセージは、通話先を呼び出し始めた時点で送信される応答である。その後、ステップS118へ進む。
(ステップS118)SIPサーバS1は、180 Ringingメッセージを含むSIPパケットを、網終端装置1へ送信する。なお、180 Ringingメッセージは、通話先を呼び出し始めた時点で送信される応答である。なお、網終端装置1は、180 Ringingメッセージを端末装置23に送信してもよい。その後、ステップS119へ進む。
(ステップS120)SIPサーバS1は、200 OKメッセージを含むSIPパケットを、網終端装置1へ送信する。その後、ステップS121へ進む。
(ステップS121)網終端装置1は、ACKメッセージを含むSIPパケットを、網終端装置E1へ送信する。なお、ACKメッセージは、網終端装置1と網終端装置E1の間で、セッションを確立したことを示すメッセージである。なお、セッションの確立後は、網終端装置1と網終端装置E1は、SIPサーバS1を介さずに、通信を行う。その後、ステップS122へ進む。
なお、網終端装置1は、網終端装置E1から受信したRTPパケットを、USBでの通信を用いて、端末装置23へ送信する。通話が切断された場合、図3では受話者が電話を切った場合、ステップS123へ進む。
(ステップS124)網終端装置1は、200 OKメッセージを含むSIPパケットを、網終端装置1へ送信する。これにより、セッションが終了され、通話が完了する。
図4は、本実施形態に係る網終端装置1の構成を示す概略ブロック図である。
網終端装置1は、端末側IF(インターフェース)部11−1、11−2、IF処理部12−1、12−2、カプセル処理部13−1、13−2、優先制御部14、通信処理部15、及び、NW(ネットワーク)側IF部16を含んで構成される。
なお、網終端装置1は、その他、ルータの公知の機能を備える。例えば、網終端装置1は、ルーティング機能、DHCP機能、及びDNSプロキシ機能等を備えている。
端末側IF部11−1は、USBケーブルC1を介して端末装置23が接続され、端末装置23から出力された信号を受信する。端末側IF部11−1は、受信した信号を復調することで、受信データを生成する。端末側IF部11−1は、生成した受信データをIF処理部12−1へ出力する。また、端末側IF部11−1は、IF処理部12−1から入力された送信データを変調して、信号を生成する。端末側IF部11−1は、生成した信号を、USBケーブルC1を介して端末装置23へ送信する。
端末側IF部11−2は、例えば有線の場合、8つのピンすべてが信号線に繋がれた8極8芯のモジュラー式コネクタで、EthernetやISDN(Integrated Services Digital Network)、RS−232C(Recommended Standard 232)などで利用される。
ここで、IF処理部12−1は、イーサネット(登録商標、以下同じ)の通信フォーマットに従ったMACデータであって、ネットワーク層のIPパケットがカプセル化されたMACデータを取得する。つまり、IF処理部12−1は、USBでの通信において、仮想的なイーサネットの通信を行う。その結果、IF処理部12−1は、IPパケットがカプセル化されたMACデータを取得する。
IF処理部12−1は、取得したMACデータを、カプセル処理部13−1へ出力する。
IF処理部12−1は、生成した送信データを、端末側IF部11−1へ出力する。
IF処理部12−2は、カプセル処理部13−2から入力されたMACデータを、送信データとして端末側IF部11−2へ出力する。
このように、IF処理部12−2は、入出力するデータに対して、フォーマット変換を行わない。一方、IF処理部12−1は、入出力するデータに対して、フォーマット変換を行う。
ここで、カプセル処理部13−1が抽出したIPパケットには、SIPパケット又はRTPパケットが含まれている。なお、カプセル処理部13−1が抽出するIPパケットには、SIPパケット及びRTPパケット以外のIPパケットが含まれていても良い。つまり、端末装置23は、IP電話以外の通信をすることもできる。カプセル処理部13−1は、抽出したIPパケットと送信元MACアドレスを、優先制御部14へ出力する。
カプセル処理部13−1は、優先制御部14から入力されたIPパケットから、このIPパケットをカプセル化したMACデータを生成する。カプセル処理部13−1は、生成したMACデータを、IF処理部12−1へ出力する。
カプセル処理部13−2は、優先制御部14から入力されたIPパケットから、このIPパケットをカプセル化したMACデータを生成する。カプセル処理部13−1は、生成したMACデータを、IF処理部12−2へ出力する。
なお、その他のIPパケットは、例えば、RTPパケットのうち、送信元MACアドレスがパケット送信端末装置以外の端末装置であるものである。このRTPパケットには、優先制御部14は、優先度を設定しなくても良い。また、その他のIPパケットは、例えば、送信元MACアドレスがパケット送信端末装置であるIPパケットのうち、RTP以外のIPパケットである。RTP以外のIPパケットには、優先制御部14は、優先度を設定しなくても良い。
優先制御部14は、通信処理部15から入力されたIPパケットを、カプセル処理部13−1へ出力する。
なお、優先制御部14の詳細については、後述する(図5)。
通信処理部15は、NW側IF部16から入力された受信データとして、IPパケットを取得する。通信処理部15は、取得したIPパケットを、そのIPパケットに設定された送信先に基づいて、優先制御部14又はカプセル処理部13−2へ出力する。
なお、このIPパケットのうち、パケット送信端末装置からのRTPパケットには、優先制御部14が設定した優先度が設定されている。
NW側IF部16は、網終端装置1から受信した信号を復調することで、受信データを生成する。NW側IF部16は、生成した受信データを通信処理部15へ出力する。
図5は、本実施形態に係る優先制御部14の構成を示す概略ブロック図である。
この図において、優先制御部14は、SIP通信検知部141、記憶部142、対象パケット検知部143、優先処理部144、状態判定部145、帯域調整部146、及び、受信処理部147を含んで構成される。
SIPパケットを検知した場合、SIP通信検知部141は、そのSIPパケットの送信元MACアドレスを抽出し、記憶部142に記憶させる。記憶部142が記憶する送信元MACアドレスは、優先制御を行う対象の端末装置を示すMACアドレス(「優先制御MACアドレス」とも称する)である。SIP通信検知部141は、入力されたIPパケットを対象パケット検知部143へ出力する。
一方、対象パケット検知部143は、IPパケットについて、送信元MACアドレスが優先制御MACアドレスでない場合、又は、RTPパケットでない場合、このIPパケットを、優先制御を行わないIPパケットであると判定する。この場合、対象パケット検知部143は、このIPパケットを、帯域調整部146へ出力する。なお、このIPパケットは、優先制御部14において、ToSを設定されていないIPパケットである。
緊急呼以外のIPパケットについては、優先処理部144は、SDP(Session Description Protocol)によるメッセージ(「SDPメッセージ」とも称する)を用いて、(2)一般呼、(3)動画(低いビットレート)、又は、(4)動画(高いビットレート)を判定する。SDPメッセージには、メディアの種類(音声又は動画)を識別する情報が含まれる。優先処理部144は、判定の結果、例えば、RTPパケットのToSに、(2)一般呼の場合に優先度「4」、(3)動画(低いビットレート)の場合に優先度「3」、(4)動画(高いビットレート)の場合に優先度「2」を設定する。
優先処理部144は、優先度を設定したRTPパケットを、帯域調整部146へ出力する。
状態判定部145は、通信に輻輳が発生していること(「輻輳発生」と称する)、又は、通信に輻輳が発生していないこと(「輻輳不発生」と称する)を示す通信状態情報を、帯域調整部146へ出力する。
帯域調整部146は、通信状態情報が輻輳不発生を示す場合、優先処理部144から入力されたRTPパケット、及び対象パケット検知部143から入力されたIPパケットを、通信処理部15へ出力する。ここで、優先処理部144から入力されたRTPパケットは、優先度が設定されたIPパケットである。
この場合、帯域調整部146は、遮断しないIPパケット、つまり、優先処理部144から入力されたRTPパケットを、通信処理部15へ出力する。
図6は、本実施形態に係る網終端装置1の動作の一例を示すフロー図である。
この図は、網終端装置1が優先制御を行うことを検知する場合の動作を示す。
(ステップS202)SIP通信検知部141は、ステップS201で抽出されたIPパケットについて、SIPパケットか否かを判定することで、SIPパケットを検知する。SIPパケットが検知された場合(YES)、ステップS203へ進む。一方、SIPパケットが検知されなかった場合(NO)、ステップS204へ進む。
(ステップS204)カプセル処理部13−1は、残りのMACデータが存在するか否かを判定する。残りのMACデータが存在すると判定された場合(YES)、ステップS201へ戻って、次のIPパケットを抽出する。一方、残りのMACデータが存在しないと判定された場合(NO)、図6の動作を終了する。
図7は、本実施形態に係る網終端装置1の動作の別の一例を示すフロー図である。
この図は、網終端装置1が、送信について優先制御を行う場合の動作を示す。
(ステップS302)対象パケット検知部143は、ステップS301で抽出されたIPパケットと送信元MACアドレスに基づいて、このIPパケットが優先制御を行うIPパケットであるか否かを判定する。優先制御を行うIPパケットであると判定された場合(YES)、ステップS303へ進む。一方、優先制御を行わないIPパケットであると判定された場合(NO)、ステップS306へ進む。
(ステップS304)状態判定部145は、通信に輻輳が発生しているか否かを判定する。通信に輻輳が発生していると判定された場合(YES)、ステップS305へ進む。一方、通信に輻輳が発生していないと判定された場合(NO)、ステップS306へ進む。
(ステップS305)帯域調整部146は、通信の帯域を調整する。つまり、帯域調整部146は、RTPパケットが緊急呼でない場合、IPパケットの一部又は全部に、通信制限を課す。還元すれば、帯域調整部146は、RTPパケットが緊急呼である場合、通信制限を課さない。
一方、通信処理部15は、ステップS304で通信に輻輳が発生していると判定された場合、通信制限に従って、ビットレートを低下させたIPパケット、又は、一部のIPパケットのみを、SIPサーバS1や網終端装置E1へ送信する。
その後、ステップS307へ進む。
以上のように、本実施形態に係る網終端装置1(情報処理装置)では、SIP通信検知部141(通信検知部)は、電話の呼制御に用いられるSIP(第1プロトコル)のSIPパケット(第1通信パケット)を検知した場合、当該SIPパケットの送信元の端末装置を示す優先制御MACアドレス(端末識別情報)を、記憶部に記憶させる。優先処理部144(処理部)は、優先制御MACアドレスが示す端末装置が送信元の通信パケットのうち、データストリームを配送するRTP(第2プロトコル)のRTPパケット(第2通信パケット)を検知した場合、当該RTPに、サービス品質を示すQoS(サービス品質情報)を設定する。
例えば、網終端装置1は、SIPパケットを検知して優先制御を行うので、端子等のインターフェースや装置構成に依存しない優先制御を実現できる。
また、網終端装置1は、SIPパケットを検知した場合にRTPパケットに対して優先度を設定するので、このRTPパケット以外については、影響を与えずに通信をさせることができる。例えば、網終端装置1は、1つのインターフェースに接続される端末装置について、IP電話とIP電話以外の通信を行わせることもできる。
これにより、網終端装置1は、UTPケーブル以外のケーブルに対して、仮想的なイーサネットの通信を行うことができ、イーサネットのフォーマットに従ったMACデータから、SIPパケットやRTPパケットを取得できる。つまり、網終端装置1は、UTPケーブル以外のケーブルで接続される端末装置についても、優先制御機能を発揮させ、通話品質を制御することができる。
これにより、網終端装置1は、USB又はHDMIケーブルで接続される端末装置についても、優先制御機能を発揮させ、通話品質を制御することができる。
これにより、網終端装置1は、通信の輻輳が発生したときでも、緊急呼を確保することができる。
これにより、網終端装置1は、通信の輻輳が発生したときでも、通信の一部又は全部を遮断せずに、通信の帯域を確保することができる。
また、本実施形態に係る網終端装置1では、帯域調整部146は、通信制限として、RTPパケットに設定するQoSに基づいて、RTPパケットを遮断する。
これにより、網終端装置1は、通信の輻輳が発生したときでも、QoSに従って、優先度の高い通信を遮断せずに、通信の帯域を確保することができる。
例えば、網終端装置1は、通信の輻輳が発生するまでは、(1)緊急呼、(2)一般呼、(3)動画(低いビットレート)、(4)動画(高いビットレート)など、細かなクラス分けを行って、下位の通信に警告を発する。つまり、網終端装置1は、通信の輻輳が発生したときには、音声データ又は動画データの品質の調整を行い、緊急呼の帯域を確保した上で、優先度の低い通信から遮断することで、さらなる帯域を確保できる。
以下、図面を参照しながら本発明の第2の実施形態について詳しく説明する。
上記第1の実施形態では、網終端装置1が、優先制御を行う端末装置が接続される端子(「優先制御端子」とも称する)を、1個(端末側IF部11−1)有する場合について説明した。第2の実施形態では、本実施形態に係る網終端装置1aが、優先制御端子を複数個有する場合について説明する。また、複数個の優先制御端子は、異なる種類の通信を行う端子であっても良いし、一部又は全部が同じ種類の通信を行う端子であっても良い。
端末側IF部11a−nは、ケーブルを介して端末装置が接続され、端末装置(例えば、端末装置23)から出力された信号を受信する。端末側IF部11a−nは、受信した信号を復調することで、受信データを生成する。端末側IF部11a−nは、生成した受信データをIF処理部12a−n(n=2、3、4)へ出力する。また、端末側IF部11a−nは、IF処理部12a−nから入力された送信データを変調して、信号を生成する。端末側IF部11a−nは、生成した信号を、ケーブルを介して端末装置へ送信する。
端末側IF部11a−2は、HDMI端子である。
端末側IF部11a−3は、RJ45端子である。
このように、網終端装置1aは、複数個(例えば、3個)の優先制御端子を有する。
端末側IF部11a−4は、例えば、RJ11(REGISTERED Jack 11)端子である。RJ11は、主に、電話線に用いられる。なお、本実施形態に係る端末側IF部11a−4は、電話機専用の端子である。
IF処理部12−1及びIF処理部12a−m(m=2、3)は、取得したMACデータを、カプセル処理部13−1へ出力する。
つまり、カプセル処理部13−1又は優先制御部14は、複数個又は複数種類の通信(端子)において、共通に利用することができる。
IF処理部12a−4は、生成したSIPパケット又はRTPパケットを、通信処理部15へ出力する。
IF処理部12a−4は、通信処理部15から受信したIPパケットを、RJ11の通信フォーマットに変換して、IF処理部12a−4へ出力する。
このように、本実施形態では、網終端装置1aは、複数個又は複数種類の端子(端末側IF部11−1、端末側IF部11a−2、端末側IF部11−3)について、各端子に接続された端末装置に対して、優先制御機能を提供できる。
また、網終端装置1aでは、複数個又は複数種類の端子が優先制御部14を共通に利用することができるので、全部の端子の各々に対して、専用の処理部(例えば、SIP処理部17a)を設けなくても、優先制御機能を提供できる。
例えば、SIP通信検知部141は、優先制御MACアドレスを記憶部142に記憶させたときに、有効期間(開始日時や終了日時)を設定しても良い。対象パケット検知部143は、現在時刻が有効期間内(開始日時の後、又は、終了日時の前でもよい)にある場合に、優先制御を行うIPパケットであるか否かを判定しても良い。
また、上記各実施形態において、網終端装置1、1aは、優先度やその順位を変更しても良い。例えば、網終端装置1、1aは、通信に輻輳が発生しているか否かに応じて、優先度やその順位を変更しても良い。具体的には、網終端装置1、1aは、通信に輻輳が発生していない場合、緊急呼に優先度「4」を設定する。一方、通信に輻輳が発生している場合、網終端装置1、1aは、緊急呼を「5」を設定する。また、例えば、網終端装置1、1aは、通信に輻輳が発生していない場合、動画(高いビットレート)の順位を動画(低いビットレート)より高くする。一方、通信に輻輳が発生している場合、網終端装置1、1aは、動画(高いビットレート)の順位を動画(低いビットレート)より低くする。
また、上記各実施形態において、網終端装置1、1aは、SIPパケット送信端末装置の端末識別情報として、MACアドレスを用いる場合について説明した。ただし、本発明はこれに限らず、網終端装置1、1aは、IPアドレス、SIP URI、端末ID、ユーザIDを、端末識別情報として用いても良い。
また、上記各実施形態において、網終端装置1、1aは、例えば無線ルータ等であっても良く、端末装置と無線で通信を行っても良い。
また、上述した実施形態における網終端装置1、1aの一部、または全部を、LSI(Large Scale Integration)等の集積回路として実現しても良い。網終端装置1、1aの各機能ブロックは個別にプロセッサ化してもよいし、一部、または全部を集積してプロセッサ化しても良い。また、集積回路化の手法はLSIに限らず専用回路、または汎用プロセッサで実現しても良い。また、半導体技術の進歩によりLSIに代替する集積回路化の技術が出現した場合、当該技術による集積回路を用いても良い。
Claims (6)
- 電話の呼制御に用いられる第1プロトコルの第1通信パケットを検知した場合、当該第1通信パケットの送信元の端末装置を示す端末識別情報を、記憶部に記憶させる通信検知部と、
前記端末識別情報が示す端末装置が送信元の通信パケットのうち、データストリームを配送する第2プロトコルの第2通信パケットを検知した場合、当該第2通信パケットに、サービス品質を示すサービス品質情報を設定する処理部と、
通信に輻輳が発生しているか否かを判定する判定部と、
前記判定部が通信に輻輳が発生していると判定したときに、前記第2通信パケットが緊急呼でない場合、当該第2通信パケットの一部又は全部に、通信制限を課す調整部と、
を備え、
前記処理部は、前記判定部が通信に輻輳が発生していると判定したときに、前記第2通信パケットが緊急呼である場合、当該第2通信パケットに、前記緊急呼を示す前記サービス品質情報を設定する
情報処理装置。 - 第1通信方式の通信により、受信データを取得する端子と、
前記第1通信方式の通信フォーマットに従って前記受信データからデータを抽出することで、第2通信方式のフォーマットに従ったデータリンク層のデータを取得する入出力処理部と、
前記データリンク層のデータから、当該データに内包されたネットワーク層の前記第1通信パケット又は前記第2通信パケットを取得する内包処理部と、
を備える請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記調整部は、前記通信制限として、前記第2通信パケットのデータについて、ビットレートを低下させる
請求項1又は請求項2に記載の情報処理装置。 - 前記調整部は、前記通信制限として、前記第2通信パケットに設定するサービス品質に基づいて、前記第2通信パケットを遮断する
請求項1から請求項3のうちいずれか一項に記載の情報処理装置。 - 情報処理装置における情報処理方法において、
通信検知部が、電話の呼制御に用いられる第1プロトコルの第1通信パケットを検知した場合、当該第1通信パケットの送信元の端末装置を示す端末識別情報を、記憶部に記憶させる通信検知過程と、
処理部が、前記端末識別情報が示す端末装置が送信元の通信パケットのうち、データストリームを配送する第2プロトコルの第2通信パケットを検知した場合、当該第2通信パケットに、サービス品質を示すサービス品質情報を設定する処理過程と、
判定部が、通信に輻輳が発生しているか否かを判定する判定過程と、
調整部が、前記判定部が通信に輻輳が発生していると判定したときに、前記第2通信パケットが緊急呼でない場合、当該第2通信パケットの一部又は全部に、通信制限を課す調整過程と、
前記処理部が、前記判定部が通信に輻輳が発生していると判定したときに、前記第2通信パケットが緊急呼である場合、当該第2通信パケットに、前記緊急呼を示す前記サービス品質情報を設定する設定過程と、
を有する情報処理方法。 - 情報処理装置のコンピュータに、
電話の呼制御に用いられる第1プロトコルの第1通信パケットを検知した場合、当該第1通信パケットの送信元の端末装置を示す端末識別情報を、記憶部に記憶させる通信検知手順、
前記端末識別情報が示す端末装置が送信元の通信パケットのうち、データストリームを配送する第2プロトコルの第2通信パケットを検知した場合、当該第2通信パケットに、サービス品質を示すサービス品質情報を設定する処理手順、
通信に輻輳が発生しているか否かを判定する判定手順、
通信に輻輳が発生していると判定したときに、前記第2通信パケットが緊急呼でない場合、当該第2通信パケットの一部又は全部に、通信制限を課す調整手順、
通信に輻輳が発生していると判定したときに、前記第2通信パケットが緊急呼である場合、当該第2通信パケットに、前記緊急呼を示す前記サービス品質情報を設定する設定手順、
を実行させるためのプログラム。
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