WO2011111105A1 - 中継装置および通信プログラム - Google Patents

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Abstract

 通信品質の管理に用いられるパラメータ等が設定されていないパケットについても、ギャランティー方式で運用されるネットワークでの通信品質を管理する。中継装置は、受信部、情報取得部、パラメータ記憶部、および、パラメータ設定部を備え、第1のネットワークから第2のネットワークへ送信されるパケットを中継する。受信部は、第1のネットワークからパケットを受信する。情報取得部は、パケットにより送受信されるデータの種類を識別するデータ種情報を取得する。パラメータ記憶部は、第2のネットワークに転送されるデータを表す転送データの種類に対応付けて、第2のネットワークで行われる通信品質の制御に用いられる制御パラメータを記憶する。パラメータ設定部は、データ種情報により識別されるデータの種類と同じ種類の転送データに対応付けられた制御パラメータを、パケットに設定すると共に、制御パラメータが設定されたパケットを第2のネットワークに出力する。

Description

中継装置および通信プログラム
 本発明は、第1のネットワークから第2のネットワークへ送信されるパケットを中継するための技術に関わる。
 近年、インターネットが多用され、音声パケットや映像パケットを含む多様な種類のパケットがインターネットを介して送受信されている。音声や映像などのパケットが送受信される場合には、輻輳の発生などによる遅延やデータの欠落などによる影響が大きいため、通信品質を高くすることが望まれている。しかし、インターネットではベストエフォート方式が採用されており、1つの通信回線に多くのデータが流れた場合にどのデータも同等の権限で扱われるため、通信回線の容量より送受信されるデータ量が多くなると通信品質が低くなってしまう。
 そこで、次世代ネットワーク(Next Generation Network、NGN)と呼ばれる通信ネットワークが通信事業者から提供されている。このNGNは、最低通信速度などの通信品質を保証するギャランティー方式で運用されており、quality of service(QoS)パラメータを用いて通信品質が管理される。このため、QoSパラメータを含む音声パケットなどがNGNを経由した場合、音声などが一定の品質で転送される。
 このように、インターネットとNGNの両者が提供されているため、パケットは、インターネットからNGNに転送される場合がある。インターネットからNGNにパケットが転送される場合、NGNでの通信品質の管理に対応したQoSパラメータが設定されていないと、NGNの中でも通信品質は管理されず、ベストエフォート方式でデータが転送されてしまう。
 異なる方式で運用されているサービスが並存する場合のシステムとして、Internet Protocol Multimedia Subsystem(IMS)のサービスと非IMSのサービスを提供する通信システムが知られている。そのシステムでは、ネットワークに接続される制御サーバは、サービス要求を受信すると、リソース制御装置にリソース認可情報を問い合わせて、認可された場合にサービス要求を受け付ける。リソース制御装置はアクセスゲートウェイ装置に認可したポリシー情報を送信し、アクセスゲートウェイ装置は受信したポリシー情報を用いて優先制御等を実施する。また、サーバとブラウザの間でコンテンツを送受信するためにHyperText Transfer Protocol(HTTP)等のプロトコルが用いられている。
特開2009-21759号公報
RFC2616(Hypertext Transfer Protocol -- HTTP/1.1)
 転送先のネットワークで行われる通信品質の管理に対応したパラメータ等が設定されていないパケットは、転送先のネットワークがギャランティー方式で運用されていても、通信品質が管理されない。すなわち、転送先のネットワークに対応した設定が行われていないパケットは、ベストエフォート方式で転送されるため、NGNなどのギャランティー方式で運用されているネットワークでも通信品質は管理されない。なお、背景技術では、ギャランティー方式で運用されるネットワークの例としてNGNを挙げたが、新世代ネットワークに対応したネットワークなどを含むギャランティー方式で運用される任意のネットワークにおいて、パケットの通信品質が改善できることが望ましい。
 本発明は、通信品質の管理に用いられるパラメータ等が設定されていないパケットについても、ギャランティー方式で運用されるネットワークでの通信品質を管理することを目的とする。
 本発明のある実施形態にかかる中継装置は、受信部、情報取得部、パラメータ記憶部、および、パラメータ設定部を備え、第1のネットワークから第2のネットワークへ送信されるパケットを中継する。受信部は、前記第1のネットワークから前記パケットを受信する。情報取得部は、前記パケットにより送受信されるデータの種類を識別するデータ種情報を取得する。パラメータ記憶部は、前記第2のネットワークに転送されるデータを表す転送データの種類に対応付けて、前記第2のネットワークで行われる通信品質の制御に用いられる制御パラメータを記憶する。パラメータ設定部は、前記データ種情報により識別されるデータの種類と同じ種類の転送データに対応付けられた制御パラメータを、前記パケットに設定すると共に、前記制御パラメータが設定された前記パケットを前記第2のネットワークに出力する。
 通信品質の管理に用いられるパラメータ等が設定されていないパケットについて、ギャランティー方式で運用されるネットワークでの通信品質を管理することができる。
実施形態に係るQoS制御装置の構成の一例を示す図である。 制御パケットとデータパケットの例を示す図である。 フィルタ情報データベースの例を示す図である。 ポリシー情報データベースの例を示す図である。 フィルタ情報取得部が処理するHTTPヘッダの一例を示す図である。 第2の制御パケットに含まれるHTTPヘッダの一例を示す図である。 IPv4ヘッダで用いられるTOSフィールドを示す図である。 フィルタ情報と対応付けて制御パラメータを記録したテーブルの一例を示す図である。 第1の実施形態に係る中継装置の動作の一例を説明するフローチャートである。 TCPヘッダとUDPヘッダのフォーマットを示す図である。 QoSパラメータを第2の制御パケットのHTTPヘッダに追加する方法の例を説明する図である。 第2の実施形態に係るQoS制御装置の動作の一例を示すフローチャートである。
 実施形態に係る中継装置は、受信したパケットのヘッダやペイロードの一部を解析する。また、実施形態に係る中継装置は、受信したパケットの転送先のネットワークで用いられる通信品質の制御方法や制御パラメータを、パケットの種類と対応付けて記憶している。中継装置は、受信したパケットのヘッダから受信したパケットの転送先のネットワークを特定し、ペイロードに含まれている情報から、受信したパケットにより送受信されているデータの種類を特定する。中継装置は、パケットの転送先のネットワークと送受信されるデータの種類に応じて、受信したパケットの転送に用いる制御パラメータを、記憶している制御パラメータから選択して、受信したパケットに設定する。中継装置は、制御パラメータを設定したパケットを、転送先のネットワークに出力する。
 このように、通信品質の制御に用いられるパラメータが含まれていないパケットを中継装置が受信した場合、中継装置は、パケットの転送先とパケットに含まれるデータの種類に応じた制御パラメータを設定したパケットを、転送先のネットワークに出力する。従って、中継装置を介してギャランティー方式で運営されているネットワークに転送されたパケットは、通信品質制御の対象となる。以下の説明では、実施形態に係る通信装置のことを「QoS制御装置」と記載する。
 なお、QoS制御装置が複数のネットワークと接続されている場合、QoS制御装置は、宛先アドレスから出力先のネットワークを決定し、パケットの転送先のネットワークで用いられている通信品質の制御に合わせてパラメータを設定する。
 図1は、実施形態に係るQoS制御装置の構成の一例を示す図である。図1に示すQoS制御装置10は、NGN31、インターネット32、新世代ネットワーク33などのネットワークに接続されている。また、QoS制御装置10は、Internet Protocol(IP)機器34やアプリケーションサーバ35(35a、35b)に接続されることもある。以下の説明では、NGN31は「B」、インターネット32は「C」、新世代ネットワーク33は「A」というドメイン名であるものする。
 QoS制御装置10は、インタフェース11、フィルタ情報取得部12、パラメータ設定部13、ネットワーク識別部14、および、メモリ20を備える。メモリ20は、フィルタ情報データベース21、ポリシー情報データベース22、および、ルーティングテーブル23を備える。
 インタフェース11は、QoS制御装置10が接続されているコンピュータ、IP電話機、映像配信端末などのIP機器34やアプリケーションサーバ35からIPパケットを受信する。また、インタフェース11は、適宜、フォーマット変換処理を行う。さらに、NGN31やインターネット32などのネットワークからパケットを受信する。インタフェース11は、NGN31などのネットワーク、IP機器34、アプリケーションサーバ35などから受信したパケットをフィルタ情報取得部12に出力する。
 フィルタ情報取得部12は、パケットのIPヘッダから宛先アドレスや送信元アドレスを取得する。以下の説明では、理解を助けるために、QoS制御装置10が受信するパケット(受信パケット)は、データパケットか制御パケットのいずれかであるものとする。制御パケットは、データパケットの送受信に用いられる情報を含み、例えば、送受信されるデータの種類を特定する情報を含むものとする。なお、送受信されるデータの種類を特定する情報をデータ種情報と記載することがある。以下の説明では、QoS制御装置10は、制御パケットに含まれる情報に基づいて、データパケットにより送受信されるデータの種類を識別するものとする。また、後述するように、QoS制御装置10は、制御パケットについて選択した制御パラメータを、制御パケットの送信元アドレスや宛先アドレスと共に記憶し、データパケットの処理に用いることもできる。
 図2は、制御パケット50とデータパケット60の例を示す図である。図2(a)は、HTTPアプリケーションによって生成されたデータを示し、図2(b)および(c)は、制御パケット50とデータパケット60の例を示す。図2(a)に示すように、アプリケーションによって生成されたデータ40は、HTTPヘッダ41とメッセージボディ42を含む。アプリケーションのデータ40の大きさが最大セグメントサイズよりも大きい場合、アプリケーションのデータ40は最大セグメントサイズ以下の大きさに分割される。分割された個々の断片は、TCPヘッダ53、IPヘッダ52、およびMedia Access Control(MAC)ヘッダ51が付加された後に、ネットワークに送信される。以下の説明では、アプリケーションヘッダを含むパケットを制御パケット50と記載する。一方、アプリケーションヘッダを含まないパケットを、データパケット60と記載する。図2の例では、HTTPヘッダ41がアプリケーションヘッダに該当する。制御パケット50は、図2(b)に示すようにHTTPヘッダ41を含み、データパケット60は、図2(c)に示すように、HTTPヘッダ41を含まない。以下の説明では、メッセージボディの断片43(43b、43c)とTCPヘッダ53を合わせて、「ペイロード」と記載することがある。
 さらに、フィルタ情報取得部12は、ペイロードの一部を解析して、送受信されるデータの種類などを取得する。例えば、フィルタ情報取得部12は、制御パケット50のペイロード中のHTTPヘッダ41を解析することにより、データの種類を特定できる。さらに、フィルタ情報取得部12は、HyperText Markup Language(HTML)、Extensible Markup Language(XML)、Simple Object Access Protocol(SOAP)、Session Initiation Protocol(SIP)等を含む任意のプロトコルで指定されたデータの種類を特定できる。以下の説明では、QoS制御装置10が特定したデータの種類や宛先アドレスなどを「フィルタ情報」と記載することがある。フィルタ情報取得部12は、取得したフィルタ情報をフィルタ情報データベース21に記録し、パケットをパラメータ設定部13に出力する。また、フィルタ情報取得部12は、取得したフィルタ情報をパラメータ設定部13とネットワーク識別部14に通知することもできる。フィルタ情報取得部12の動作は、後で詳しく説明する。
 パラメータ設定部13は、フィルタ情報データベース21とポリシー情報データベース22に基づいて、処理対象の制御パケット50やデータパケット60に制御パラメータを設定する。パラメータ設定部13の動作についても後述する。
 ネットワーク識別部14は、QoS制御装置10が受信したパケットの宛先アドレスとルーティングテーブル23に基づいて、受信パケットを転送するルータのIPアドレスを取得する。さらに、ネットワーク識別部14は、取得したIPアドレスを用いて転送先のネットワークを識別する。また、ネットワーク識別部14は、転送先のネットワークを識別する識別子をパラメータ設定部13に通知する。
 フィルタ情報データベース21は、フィルタ情報を記録する。図3は、フィルタ情報データベース21の例を示す図である。図3(a)に示すフィルタ情報データベース21では、受信パケットの送信元IPアドレス(IP source address、IP SA)、宛先IPアドレス(IP destination address、IP DA)、プロトコル、および、メディアタイプが記録されている。ここで、プロトコルの欄は、Transmission Control Protocol(TCP)やUser Datagram Protocol(UDP)など、受信パケットで用いられるトランスポートレイヤのプロトコルの種類が記録される。さらに、オプションとして、HTTPやreal-time transport protocol(RTP)など、TCPやUDPの上位プロトコルの種類もプロトコルの欄に記録されることがある。メディアタイプの欄には、送受信されるデータが画像や音声などのいずれのメディアのデータであるかが記録される。図3(a)の例では、データパケット60の種類がプロトコル欄とメディアタイプ欄によって分類されている。なお、図3(a)は、フィルタ情報の例であり、フィルタ情報に含まれる情報は、実装に応じて変更することができる。例えば、フィルタ情報データベース21は、図3(b)に示すように、さらに、送信元ポート番号(source port number、SPN)と宛先ポート番号(destination port number、DPN)も記録することもできる。
 ポリシー情報データベース22は、パケットの転送先のネットワークで行われる品質制御で用いられる制御パラメータ等を、転送先のネットワークと転送されるデータの種類に対応付けて記憶する。制御パラメータは、例えば、HTTPヘッダ41などのアプリケーションヘッダ、IPヘッダ52などに書き込まれるパラメータが含まれる。制御パラメータは、例えば、HTTPヘッダ41のユーザ定義ヘッダの指定値、IPヘッダ52のTOSフィールドや優先度の指定に用いられる情報、ラベルのマーキングに用いられるパラメータなどとすることができる。図4にポリシー情報データベース22の例を示す。図4の例では、ポリシー情報データベース22は、パケットが転送されるネットワークの識別子と対応付けて、メディアタイプ、優先度、QoS制御方法、QoS追加パラメータなどを記録する。図4の例では、制御パラメータはQoS追加パラメータである。
 例えば、ポリシー情報データベース22は、図4のNo.3の行に、ドメインAでは映像データの通信品質はMulti-Protocol Label Switching(MPLS)によって制御されることを記録している。さらに、ポリシー情報データベース22は、QoS追加パラメータの欄に、MPLSラベルのマーキング情報を記録している。一方、ドメインAでは音声パケットについてDifferentiated Services(Diffserv)による品質制御が行われている場合、パケット種別とQoS制御方法は、No.1の行に示すように記録される。パケットの転送先のネットワークでDiffservによる通信制御が行われる場合、QoS追加パラメータの欄に、ルータのホップごとの動作(Per-Hop Behavior、PHB)に応じたDiffServ Code Point(DSCP)マーキング値が記録される。例えば、No.4はExpedited Forwarding PHB(EF)が行われる場合の例で、No.1はAssured Forwarding PHBs(AF)が行われる場合の例である。
 ポリシー情報データベース22は、予め、オペレータ等によって、QoS制御装置10が受信パケットを転送することができるネットワークと、そのネットワークで行われる品質制御方法に応じて作成される。従って、パケットの転送先のネットワークに含まれているルータがトランスポートレイヤより上位レイヤのプロトコルによって処理される制御情報を処理できる場合、転送先のネットワークでの処理に合わせてQoS追加パラメータが設定されることがある。例えば、ドメインA、Bに含まれるルータがHTTPヘッダ41に含まれた情報に基づいて品質を制御する場合、ポリシー情報データベース22は、No.2、5のようにHTTPヘッダ41に付加するパラメータを記録することができる。
 なお、ポリシー情報データベース22は、実装に応じて、図4に示した情報以外の情報を含むことができる。ポリシー情報データベース22を用いたQoS制御装置10の動作については、後述する。
 <第1の実施形態>
 以下、図1に示すNGN31に接続されている端末Xがインターネット32に接続されているサーバYから画像データを取得する場合を例として、QoS制御装置10の動作を説明する。ここでは、端末Xは、ネットワーク層でTCPが用いられているHTTPのリクエストメッセージを含む制御パケット50を、サーバYに送ったものとする。サーバYは、端末Xから送信されたリクエストに応答して、制御パケット50とデータパケット60を端末Xに送信することにより、端末Xに画像データを送信するものとする。また、本実施形態では、図3(a)に示すフィルタ情報データベース21が用いられるものとする。なお、以下の説明は、QoS制御装置10の動作の一例であり、例えば、手順(2)~(4)の順番を任意に変更するなどの変更をすることができる。また、手順(1)、(2)の間での順番の変更や、手順(12)、(13)の間での順番の変更も可能である。
 (1)インタフェース11は、端末XからNGN31を介して受信したパケット(第1の制御パケット)を、フィルタ情報取得部12に出力する。フィルタ情報取得部12は、受信したパケットが制御パケット50であるかを確認する。制御パケット50の確認は、例えば、ペイロード中のHTTPヘッダ41や、HTTPヘッダ41のリクエストライン等を確認するなどの方法を用いることができる。
 (2)第1の制御パケット50が入力されると、フィルタ情報取得部12は、制御パケット50のIPヘッダ52から宛先アドレスと送信元アドレスを取得する。この例では、第1の制御パケット50の宛先アドレスはサーバYのIPアドレス、送信元アドレスは端末XのIPアドレスである。
 (3)フィルタ情報取得部12は、IPパケットのペイロードを解析することにより、ペイロード部分の処理に用いられるプロトコルの種類を認識する。例えば、第1の制御パケットのペイロードがTCPセグメントである場合、フィルタ情報取得部12は、TCPヘッダ53を検出することによりパケットの処理にTCPが用いられることを認識する。さらに、フィルタ情報取得部12は、アプリケーションヘッダを検出してその種類を識別することにより、TCPの上位プロトコルも識別する。例えば、フィルタ情報取得部12は、HTTPヘッダ41を検出することにより、上位プロトコルがHTTPであることを認識できる。
 (4)フィルタ情報取得部12は、さらにHTTPヘッダ41からデータパケット60などに含まれるデータの種類を取得する。図5にフィルタ情報取得部12が処理するHTTPヘッダ41の一例を示す。図5の例に示すHTTPヘッダ41は、リクエストメッセージに用いられるHTTPヘッダ41であり、リクエストラインとメッセージヘッダを含む。フィルタ情報取得部12は、リクエストラインで指定されているファイルの拡張子を用いて、制御パケット50の宛先アドレスから送信元アドレスに送られるデータパケット60に含まれるデータのメディアタイプを識別する。図5の例ではGETメソッドによりgazou.bmpという名前のファイルが読み出されるので、フィルタ情報取得部12は、メディアタイプがbmp画像であることを認識する。ここで、TCPトランスポートでは上り方向と下り方向で同じコネクション情報が用いられる。そこで、フィルタ情報取得部12は、リクエストラインで指定された情報と同じ種類のメディアタイプをパケットの種類に指定する。なお、ここでは、メディアタイプがbmp画像の場合について述べたが、画像の種類はbmpファイルに限られない。例えば、Joint Photographic Experts Group(jpeg)ファイルやTagged Image File Format(tiff)ファイルを含む任意の画像ファイルを用いることができる。
 (5)フィルタ情報取得部12は、取得したフィルタ情報をフィルタ情報データベース21に記録する。この例では、フィルタ情報取得部12は、図3(a)のNo.3に示すフィルタ情報を記録するものとする。さらに、フィルタ情報取得部12は、フィルタ情報を記録したことと、記録したフィルタ情報の番号をパラメータ設定部13とネットワーク識別部14に通知する。また、フィルタ情報取得部12は、受信した制御パケット50をパラメータ設定部13に出力する。
 (6)フィルタ情報が記録された旨の通知を受け取ると、パラメータ設定部13とネットワーク識別部14は、フィルタ情報データベース21を参照してフィルタ情報を取得する。
 ネットワーク識別部14は、フィルタ情報に含まれている宛先アドレスとルーティングテーブル23を用いて制御パケット50を転送するルータ等のIPアドレスを決定する。さらに、ネットワーク識別部14は、例えば、ドメイン情報検索サービスを用いて、転送先のルータ等のIPアドレスが含まれるドメインを識別する識別子を取得する。この例では、ネットワーク識別部14は、ルーティングテーブル23を用いて、第1の制御パケットをインターネット32に含まれるルータに転送することを決定する。さらに、ネットワーク識別部14は、whoisサービスにより転送先のルータが含まれるネットワークのドメイン名が「C」であることを認識したものとする。ネットワーク識別部14は、取得した識別子をパラメータ設定部13に通知する。
 (7)パラメータ設定部13は、ポリシー情報データベース22を参照して、処理対象の制御パケット50が転送されるネットワークの識別子と、フィルタ情報データベース21から取得したフィルタ情報に対応付けて記憶されているパラメータを抽出する。ここで、「C」のドメイン名で識別されるインターネット32はデータパケット60の品質を制御しないため、ポリシー情報データベース22には「C」に対応するパラメータが記録されていない。そこで、パラメータ設定部13は、第1の制御パケットにはパラメータを設定せずにインターネット32に含まれる転送先のルータに向けて出力する。
 (8)サーバYは、インターネット32を介して第1の制御パケットを取得すると、第1の制御パケットを処理する。ここでは、第1の制御パケットによる要求に応じて、サーバYが端末Xに向けてgazou.bmpのバイナリデータを含むレスポンスメッセージを返すものとする。サーバYは、HTTPヘッダ41を含む制御パケット(第2の制御パケット)を端末Xに向けて送信する。第2の制御パケットに含まれるHTTPヘッダ41の一例を図6に示す。第2の制御パケットは、サーバYからインターネット32に出力されるため、NGN31で行われる通信品質の制御に用いられるパラメータ等を含んでいない。すなわち、サーバYからインターネット32に出力された第2の制御パケットは、NGN31で通信品質が制御されない。
 (9)QoS制御装置10は、インターネット32を介して第2の制御パケットを受信する。QoS制御装置10は、第2の制御パケットを受信すると、手順(1)~(3)と同様に第2の制御パケットの宛先アドレスなどの情報を取得する。さらに、インタフェース11はステータスラインを検出することにより、第2の制御パケットが制御パケット50であることを検出することができる。また、フィルタ情報取得部12は、例えば、Content-Typeの記載内容を確認してメディアタイプを識別することができる。この例では、フィルタ情報取得部12は、図3(a)のNo.4に示すフィルタ情報を記録するものとする。さらに、フィルタ情報取得部12は、第2の制御パケットをパラメータ設定部13に出力する。
 (10)ネットワーク識別部14は、フィルタ情報に含まれている宛先アドレスとルーティングテーブル23を用いて第2の制御パケットを転送するルータのIPアドレスを取得し、さらに転送先のルータが含まれるネットワークのドメイン名を取得する。ここでは、第2の制御パケットの転送先はNGN31に含まれるルータである。ネットワーク識別部14は、NGN31のドメイン名「B」をパラメータ設定部13に通知する。
 (11)パラメータ設定部13は、ポリシー情報データベース22から、第2の制御パケットのフィルタ情報とネットワーク識別部14から通知されたドメイン名に対応付けて記録されているパラメータを取得する。図4に示すポリシー情報データベース22のNo.4の記録を参照すると、パラメータ設定部13は、ドメインBへの画像データの送信に用いられるパケットの優先度は4であり、Diffservによる優先制御を行うことを認識する。
 (12)さらに、パラメータ設定部13は、追加QoSパラメータの指定に従ってIPヘッダ52を変更する。
 図7は、IPv4ヘッダで用いられるType of Service(TOS)フィールドを示す図である。DSCPマーキングを用いて通信品質が制御される場合、パラメータ設定部13は、ポリシー情報データベース22の指定に従って、TOSフィールドの上位6ビットにQoS追加パラメータを書き込む。ここでは、EFが指定されているので、パラメータ設定部13は、「100110」をTOSフィールドに書き込む。TOSフィールドの下位2ビットは制御に用いられない(currently unused、CU)。さらに、パラメータ設定部13は、TOSフィールドの変更に伴って、IPヘッダ52のチェックサムを計算して、チェックサムの値を変更する。
 (13)パラメータ設定部13は、第2の制御パケットに設定した制御パラメータを、第2の制御パケットの宛先アドレスおよび送信元アドレスと対応付けて記憶する。以下の説明では、パラメータ設定部13は、図8に示すように、DSCPマーキングの値を第2の制御パケットの宛先アドレスおよび送信元アドレスと対応付けて記憶するものとする。なお、パラメータ設定部13は、図8のテーブルを備えることができるが、例えば、フィルタ情報とDSCPマーキングの値を対応付けて記憶するなど、図8のテーブルに含まれていない情報を含めたテーブルを備えることもできる。
 (14)パラメータ設定部13は、パラメータが設定された第2の制御パケットをNGN31に含まれるルータに送信する。
 (15)パラメータが設定された第2の制御パケットを受け取ったNGN31のルータは、第2の制御パケットのIPヘッダ52を確認する。ここでは、TOSフィールドがDSCPマーキングされているので、NGN31に含まれているルータは、指定された制御方法に従って優先制御を行い、サーバYから端末Xに向けて送信されるパケットの通信品質を制御する。
 (16)サーバYは、第2の制御パケットの後から端末Xに向けて、gazou.bmpのバイナリデータを含むデータパケット60を送信する。データパケット60は、第2の制御パケットと同様に、サーバYからインターネット32に出力されるため、NGN31で行われる通信品質の制御に用いられるパラメータ等を含んでいない。すなわち、サーバYから出力されたときのデータパケット60は、NGN31で通信品質の制御対象とされない。
 (17)QoS制御装置10は、インターネット32を介してデータパケット60を受信する。フィルタ情報取得部12は、入力されたパケットがデータパケット60であることを確認すると、データパケット60の宛先アドレスと送信元アドレスを取得して、パラメータ設定部13に通知する。パラメータ設定部13は、データパケット60の宛先アドレスと送信元アドレスを、図8のテーブルに記憶された宛先アドレスおよび送信元アドレスと比較する。宛先アドレスと送信元アドレスが一致した場合、パラメータ設定部13は、データパケット60のIPヘッダ52を、図8のQoS追加パラメータの欄の記録に従って、第2の制御パケット50と同様に書き換える。さらに、パラメータ設定部13はIPヘッダ52を書き換えたデータパケット60を、NGN31に含まれるルータに送信する。
 (18)NGN31に含まれるルータは、データパケット60のIPヘッダ52を確認し、TOSフィールドに記録された指定に従って優先制御する。従って、ユーザデータは、サーバYとQoS制御装置10の間に経由するインターネット32ではベストエフォート方式で転送されるが、NGN31では通信品質が制御される。
 なお、前述の例では、DiffserveのEFが指定されている場合について述べたが、パラメータ設定部13は、ポリシー情報データベース22の指定やデータパケット60などに用いられているプロトコルに応じた動作をすることができる。例えば、図4のNo.1に示すように、ポリシー情報データベース22でAFが指定されている場合、パラメータ設定部13は、AFを示すDSCP値の「011110」をIPヘッダ52に書き込む。また、IPv6が用いられている場合には、パラメータ設定部13は、Traffic Classフィールドを書き換えることもできる。また、NGN31でMPLSによるパケット転送が行われる場合、パラメータ設定部13は、MPLSのラベルにマーキングすることもできる。
 図9は、第1の実施形態に係る中継装置の動作の一例を説明するフローチャートである。なお、図9のフローチャートでは、手順(2)が手順(1)の前、手順(13)が手順(12)の前に行われる場合の例を示している。
 フィルタ情報取得部12は、インタフェース11を介してパケットを受信すると、送信元アドレスと宛先アドレスを取得する(ステップS1、2)。さらに、フィルタ情報取得部12は、受信したパケットにアプリケーションヘッダが含まれるかを確認することにより、取得したパケットが制御パケット50であるかを確認する(ステップS3)。受信したパケットが制御パケット50である場合、フィルタ情報取得部12は、ペイロードを解析することにより、用いられているプロトコルの種類と送受信されるデータの種類を認識する(ステップS4)。フィルタ情報取得部12は、ステップS2、S4で取得したフィルタ情報をフィルタ情報データベース21に記録する(ステップS5)。ネットワーク識別部14は、フィルタ情報データベース21の記録を元に、制御パケット50の転送先のネットワークを特定する(ステップS6)。パラメータ設定部13は、制御パケット50に指定されたデータの種類等と転送先のネットワークの識別子とに対応付けられた制御パラメータが、ポリシー情報データベース22に記憶されているかを調べる(ステップS7)。対応する制御パラメータが記憶されていない場合、QoS制御装置10は、制御パケット50を転送して処理を終了する(ステップS7)。対応する制御パラメータがポリシー情報データベース22に記憶されている場合、パラメータ設定部13は、制御パラメータを受信パケットの送信元アドレスと宛先アドレスとに対応付けて記憶する(ステップS8)。パラメータ設定部13は、対応する制御パラメータを制御パケット50に設定して、転送先のネットワークに転送する(ステップS9、S11)。一方、QoS制御装置10が受信したパケットが制御パケット50ではない場合、パラメータ設定部13は、受信したパケットの送信元アドレスと宛先アドレスに対応付けて制御パラメータを記憶しているかを確認する(ステップS10)。ステップS10において、パラメータ設定部13が制御パラメータを記憶している場合、パラメータ設定部13は、記憶している制御パラメータを受信パケットに設定した後、転送先のネットワークに送信する(ステップS9、S11)。ステップS10において、パラメータ設定部13が制御パラメータを記憶していない場合、パラメータ設定部13は、受信パケットの設定を変更せずに転送先のネットワークに転送する(ステップS10、S11)。
 以上で説明したように、サーバYから端末Xに向けて出力された制御パケット50とデータパケット60は、インターネット32ではベストエフォート方式で転送されるが、NGN31ではギャランティー方式で転送される。すなわち、制御パケット50とデータパケット60によってサーバYから端末Xに送信された画像データは、NGN31では、その画像データの優先度に従って通信品質が制御される。従って、インターネット32では輻輳などによる欠落などが発生する恐れがあるが、サーバYから端末Xに送られたデータは、NGN31に転送された後は優先度に応じて制御されるため、輻輳による影響を受けにくい。NGN31に転送された後の通信品質が向上する結果、端末XがサーバYから受信する画像データの通信品質が向上する。
 インターネット32からNGN31に転送されるパケットと同様に、QoS制御装置10は、インターネット32からNGN31や新世代ネットワーク33に転送されるパケットについても転送先のネットワークに応じたパラメータを設定できる。ポリシー情報データベース22は、図4の例にも示したとおり、QoS制御装置10が接続されているネットワークの各々で行われる品質制御に対応したパラメータを、転送先のネットワークに対応付けて記憶できる。また、フィルタ情報取得部12、パラメータ設定部13、ネットワーク識別部14を備えているため、QoS制御装置10は、パケットの転送先のネットワークを識別でき、さらに、転送先のネットワークに応じたパラメータを設定できる。従って、QoS制御装置10は、複数のネットワークに接続でき、パケットの転送先に応じてパケットを処理できる。
 以上の説明は、ネットワークレイヤでTCP、アプリケーションレイヤでHTTPを用いたときの通信について述べたが、他のプロトコルが用いられた場合でも、QoS制御装置10は、同様に処理することができる。例えば、UDPやRTPが用いられた場合でも、図3(a)のNo.1、2に示すように、フィルタ情報取得部12はフィルタ情報を取得することができる。この場合、フィルタ情報取得部12は、ペイロード中のUDPヘッダを検出することにより、プロトコルがUDPであることを認識する。また、フィルタ情報取得部12は、例えば、RTPヘッダを検出することにより、UDPの上位プロトコルを認識できる。
 <第2の実施形態>
 第1の実施形態では、転送先のNGN31に含まれるルータが、IPヘッダ52を用いて優先制御をする場合について述べたが、転送先のネットワークのルータがネットワークレイヤよりも上位のレイヤで扱われる情報を取得できる場合もある。このような場合、QoS制御装置10は、ネットワークレイヤ以上のレイヤで処理されるヘッダにマーキングすることもできる。以下、図4のNo.5の設定のように、ポリシー情報データベース22にHTTPヘッダ41へのマーキングが指定されており、QoS制御装置10がHTTPヘッダ41にマーキングを施す場合について説明する。第2の実施形態では、図3(b)に示すフィルタ情報が用いられる。ここでも、ネットワークレイヤでTCP、アプリケーションレイヤでHTTPを用いたときの通信について述べる。以下の説明では、端末Xがインターネット32に接続されているサーバYからjpeg画像データを取得する場合を例として述べる。
 TCPトランスポートでは上り方向と下り方向で同じコネクション情報が用いられる。従って、フィルタ情報取得部12は、第1の制御パケットを用いて、第2の制御パケットのフィルタ情報もフィルタ情報データベース21に登録することができる。この場合、QoS制御装置10は、さらに制御パケットに含まれているポート番号も用いることにより、第1の制御パケットのフィルタ情報と第2の制御パケットのフィルタ情報を上り方向と下り方向のコネクションの対として管理することができる。
 (1a)QoS制御装置10が受信したパケットは、インタフェース11やフィルタ情報取得部12により、手順(1)と同様に処理され、制御パケット50であるか確認される。
 (2a)フィルタ情報取得部12は、第1の制御パケットから宛先アドレス、送信元アドレス、送信元ポート番号、宛先ポート番号を取得する。
 図10は、TCPヘッダとUDPヘッダのフォーマットを示す図である。第1の制御パケットの処理にTCPが用いられる場合、図10(a)のフォーマットのTCPヘッダがペイロードに含まれる。TCPヘッダには、送信元ポート番号、宛先ポート番号、シーケンス番号、確認応答番号、データオフセット、制御ビット、ウィンドウ、チェックサム、緊急ポインタなどが含まれる。そこで、フィルタ情報取得部12は、TCPヘッダの最初の16ビットから送信元ポート番号を、次の16ビットから宛先ポート番号を取得する。
 (3a)フィルタ情報取得部12は、手順(3)、(4)と同様に、第1の制御パケットの処理に用いられるプロトコルとメディアタイプを取得する。フィルタ情報取得部12は、図3(b)に示すように取得した情報をフィルタ情報データベース21に記録する。例えば、第1の制御メッセージから得られたフィルタ情報は、図3(b)のNo.3であったとする。
 (4a)フィルタ情報取得部12は、制御パケットのHTTPヘッダ41を用いてコネクションの生成をモニタする。例えば、HTTPヘッダ41にGETリクエストが検出された場合、フィルタ情報取得部12は、コネクションが生成されていると認識する。
 (5a)フィルタ情報取得部12は、第1の制御パケットの宛先アドレスと送信元アドレスを入れ替えて、図3(b)のNo.4のフィルタ情報をフィルタ情報データベース21に記録する。また、フィルタ情報取得部12は、No.4のフィルタ情報の送信元ポート番号にNo.3のフィルタ情報の宛先ポート番号を、No.4のフィルタ情報の宛先ポート番号にNo.3のフィルタ情報の送信元ポート番号を記録する。
 (6a)フィルタ情報取得部12は、フィルタ情報を記録したことを、第1の制御パケットのフィルタ情報の番号と共に、パラメータ設定部13とネットワーク識別部14に通知する。また、フィルタ情報取得部12は、第1の制御パケットをパラメータ設定部13に出力する。ネットワーク識別部14は、先に述べた手順(6)と同様に、第1の制御パケットの転送先のネットワークのドメイン名を求める。ネットワーク識別部14は、求めたドメイン名(C)をパラメータ設定部13に通知する。
 (7a)パラメータ設定部13は、ネットワーク識別部14から通知されたドメイン名を用いて、ポリシー情報データベース22から制御パラメータを取得する。ここでは「C」に対応するパラメータが記録されていないため、QoS制御装置10は、第1の制御パケットにパラメータを設定せずにインターネット32に出力する。
 (8a)サーバYは、第1の制御パケットを受信すると、第1の制御パケットに応答して要求されたjpeg画像のバイナリデータを端末Xに送信する。ここで、サーバYから、第2の制御パケットとデータパケット60が端末Xに送信されたものとする。
 (9a)第2の制御パケットを受信すると、フィルタ情報取得部12は、第2の制御パケットからフィルタ情報を取得し、フィルタ情報データベース21に記録されているフィルタ情報と比較する。ここでは、フィルタ情報取得部12は、第2の制御パケットのフィルタ情報がNo.4のフィルタ情報と一致することを確認する。フィルタ情報取得部12は、パラメータ設定部13とネットワーク識別部14に、No.4のフィルタ情報を備えた制御パケットを受信したことを通知する。さらに、フィルタ情報取得部12は、No.3とNo.4のフィルタ情報は、2つのノード間のデータの送受信に用いられる制御パケット50のフィルタ情報であることを認識する。
 (10a)フィルタ情報取得部12は、第2の制御パケットのHTTPヘッダ41に含まれているconnectionフィールドの値を確認する。例えば、connectionフィールドが「Keep-Alive」などコネクションを存続させる設定である場合は、端末XとサーバYを結ぶコネクションが維持されていると認識する。一方、connectionフィールドがCloseなどの場合、第2の制御パケット50を用いたデータパケット60の送受信が終わると端末XとサーバYを結ぶコネクションが切断されると認識する。
 ここでは、図11(a)に示すように、第2の制御パケットのconnectionフィールドは「Close」であったものとする。すると、フィルタ情報取得部12は、第2の制御パケットを用いた通信の終了を監視する。例えば、フィルタ情報取得部12は、第2の制御パケット50のTCPヘッダ53の制御ビットに含まれる「FIN」のビットを確認することにより、通信の終了を検出できる。以下の説明では、データパケット60に含まれる「FIN」の値が1である場合に、第2の制御パケットを用いた通信が終了するものとする。ここでは、第2の制御パケット50に含まれている「FIN」ビットの値は0であったものとする。フィルタ情報取得部12は、第2の制御パケット50の後からデータパケット60が送られてくることを認識する。
 (11a)ネットワーク識別部14は、フィルタ情報データベース21からフィルタ情報を取得する。さらに、ネットワーク識別部14は、フィルタ情報とルーティングテーブル23を用いて、第2の制御パケットを転送するルータのIPアドレスを取得し、さらに転送先のルータが含まれるネットワークのドメイン名を取得する。ここでは、ネットワーク識別部14は、NGN31のドメイン名(B)を取得して、パラメータ設定部13に通知する。
 (12a)パラメータ設定部13は、ネットワーク識別部14から通知されたドメイン名に対応付けて記録されているパラメータを、ポリシー情報データベース22から取得する。ここでは、パラメータ設定部13は、図4のNo.5の情報を取得することにより、ドメインBへのjpeg画像データの送信に用いられるパケットの優先度は1であり、第2の制御パケットにHTTPヘッダ41を用いた優先制御を行うことを認識する。
 さらに、パラメータ設定部13は、追加QoSパラメータの指定に従って、図11(b)に示すように第2の制御パケットのHTTPヘッダ41を変更する。ここで、新たに加えられたX-QoS-priorityヘッダフィールドは、例えば、The Internet Engineering Task Force(IETF)のRequest for Comments(RFC)822に規定されているユーザ定義ヘッダを利用して設定される。パラメータ設定部13は、第2の制御パケットのHTTPヘッダ41にX-QoS-priorityというヘッダフィールドを加え、そのヘッダフィールドで指定される値を1とする。
 (13a)パラメータ設定部13は、X-QoS-priorityフィールドの指定を加えたHTTPヘッダ41に含まれるヘッダフィールドと各々のフィールドに指定された値、ステータスラインなどを、図3(b)のNo.4のフィルタ情報と対応付けて記憶する。ここでも、適宜、パラメータ設定部13は、フィルタ情報と図11(b)に示したHTTPヘッダ41に含まれる情報を、テーブルなどを用いて、記憶することができる。
 (14a)パラメータ設定部13は、パラメータが設定された第2の制御パケットをNGN31に含まれるルータに送信する。
 (15a)パラメータが設定された第2の制御パケットを受け取ったNGN31のルータは、第2の制御パケットのHTTPヘッダ41のX-QoS-priorityフィールドを確認する。ここでは、NGN31に含まれるルータは、予め、HTTPヘッダ41のX-QoS-priorityフィールドの値に応じて通信品質を制御するように設定されているものとする。第2の制御パケットでは、X-QoS-priorityフィールドに優先度が記録されている。そこで、NGN31に含まれているルータは、記録された優先度に従って優先制御を行い、サーバYから端末Xに向けて送信されるパケットの通信品質を制御する。
 (16a)フィルタ情報取得部12は、第2の制御パケットの後に送られてきたデータパケット60の宛先アドレス、送信元アドレス、送信先ポート番号および送信元ポート番号を取得してパラメータ設定部13に通知する。
 さらに、フィルタ情報取得部12は、データパケット60のTCPヘッダ53の制御ビットを確認する。ここでは、データパケット60に含まれている「FIN」ビットは1であり、データの送信が終了したことが示されていたものとする。手順(10a)でコネクションの消滅を検出してから、フィルタ情報取得部12は、通信の終了を監視している。そこで、フィルタ情報取得部12は、「FIN」ビットが1に設定されているデータパケット60をパラメータ設定部13に出力する際に、データパケット60の転送終了を通知するように要求する。
 (17a)パラメータ設定部13は、フィルタ情報取得部12から通知された宛先アドレス等を、パラメータ設定部13が手順(13a)で記憶したテーブルに含まれる宛先アドレス等と比較する。ここでは、フィルタ情報取得部12から通知された宛先アドレス等が手順(13a)で記憶されたテーブルに含まれる宛先アドレス等と一致したものとする。すると、パラメータ設定部13は、X-QoS-priorityヘッダフィールドを加えたHTTPヘッダ41(図11(b))をデータパケット60のペイロードに付加して、NGN31に含まれるルータに送信する。パラメータ設定部13は、例えば、TCPヘッダ53の後にX-QoS-priorityヘッダフィールドを加えたHTTPヘッダ41を付加することができる。
 (18a)パラメータ設定部13は、データパケット60の転送が終了したことを、フィルタ情報取得部12に通知する。フィルタ情報取得部12は通知を受け取ると、第2の制御パケットを用いた通信が終了したと判断する。データの送受信の終了を検出すると、フィルタ情報取得部12は、フィルタ情報データベース21にアクセスして、切断されるコネクションに関するフィルタ情報を削除する。ここでは、フィルタ情報取得部12は、図3(b)のNo.3、4のフィルタ情報を削除する。さらに、フィルタ情報取得部12は、パラメータ設定部13に、通信が終了したコネクションのフィルタ情報の番号を通知する。この例では、No.3、4のフィルタ情報を削除したことをパラメータ設定部13に通知する。パラメータ設定部13は、No.3、4のフィルタ情報と対応付けて記憶しているHTTPヘッダを削除する。
 (19a)NGN31に含まれるルータは、データパケット60に付加されたHTTPヘッダ41を確認し、X-QoS-priorityフィールドに記録された優先度に従って優先制御する。従って、ユーザデータは、サーバYとQoS制御装置10の間に経由するインターネット32ではベストエフォート方式で転送されるが、NGN31では通信品質が制御される。
 なお、前述の例は、第2の実施形態に係るQoS制御装置10の動作の一例であって、実装に応じて、手順の順番を変更することもできる。さらに、フィルタ情報の記録と消去は、コネクションごとに行うこともできる。また、HTTPヘッダ41に定義するヘッダフィールドや設定される値などは、実装に応じて任意に変更することができる。
 図12は、第2の実施形態に係るQoS制御装置10の動作の一例を示すフローチャートである。図12の例では、フィルタ情報の記録と消去がコネクションごとに行われ、手順(1a)と(2a)の順番が変更される。図12に示す動作を行うQoS制御装置10では、監視フラグが用いられる。監視フラグは、フィルタ情報取得部12が通信の終了を監視しているかを示すフラグであり、監視フラグが1の場合は、通信の終了を監視しているものとする。従って、監視フラグが1を示しているときに通信の終了が検出される。監視フラグは、各々のフィルタ情報に対応付けて1つずつ設定されているものとする。また、図12の説明では、監視フラグは、フィルタ情報データベース21に含まれているものとするが、監視フラグの格納場所は任意に変更することができる。
 フィルタ情報取得部12は、インタフェース11を介してパケットを受信すると、受信したパケットの送信元アドレス、宛先アドレス、送信元ポート番号、宛先ポート番号を取得する(ステップS21、S22)。ステップS23~S25の処理は、図9を参照しながら説明したステップS3~S5と同様である。ただし、ステップS25では、図3(b)に示したようなフィルタ情報データベース21が生成される。
 フィルタ情報取得部12は、さらに、データ転送後にコネクションを消滅させる設定がされているかを、HTTPヘッダ41のconnectionフィールドの値から確認する(ステップS26)。コネクションを消滅させる設定がされている場合、フィルタ情報取得部12は、フィルタ情報データベース21の監視フラグを1に設定する(ステップS27)。監視フラグに1を設定した場合、フィルタ情報取得部12は、パラメータ設定部13に出力するパケットのTCPヘッダ53の「FIN」ビットの値を記憶する。一方、コネクションを消滅させる設定がされていない場合、フィルタ情報取得部12は、監視フラグを0に設定する(ステップS28)。ステップS29~S30の処理は、図9のステップS6~S7と同様である。宛先アドレス等に対応付けられた制御パラメータがポリシー情報データベース22に無い場合、パラメータ設定部13は、受信パケットを転送先のネットワークに転送する(ステップS30)。一方、対応付けられた制御パラメータがある場合、パラメータ設定部13は、受信したパケットのHTTPヘッダ41に制御パラメータを設定することにより得られるHTTPヘッダを、宛先アドレス等と対応付けて記憶する(ステップS30、S31)。すなわち、パラメータ設定部13は、図11(b)に示すようなHTTPヘッダ41を記憶する。次に、パラメータ設定部13は、受信パケットのHTTPヘッダ41に制御パラメータを設定し、設定後のパケットを転送先のネットワークに転送する(ステップS32、S34)。ステップS23の判定で制御パケット50ではないと判定されたパケットについても、パラメータ設定部13は、宛先アドレス等を記憶している情報と比較して、対応付けられたHTTPヘッダ41が有るか確認する(ステップS33)。対応付けられたHTTPヘッダ41がパラメータ設定部13に記憶されている場合、パラメータ設定部13は記憶しているHTTPヘッダ41を設定して転送先のネットワークに転送する(ステップS32、S34)。宛先アドレス等に対応付けられた制御パラメータがパラメータ設定部13に記憶されていない場合、パラメータ設定部13は、受信パケットを転送先のネットワークに転送する(ステップS33、S34)。
 パラメータ設定部13は、フィルタ情報データベース21の監視フラグを確認する(ステップS35)。パラメータ設定部13は、監視フラグの値が1である場合、パケットを転送したことをフィルタ情報取得部12に通知し、フィルタ情報取得部12は「FIN」ビットの値が1のパケットの転送が終わったかを確認する(ステップS36)。フィルタ情報取得部12は、「FIN」ビットの値が1のパケットの転送が終わったことを確認すると、通信が終了したと判断して、通信が終了したコネクションについてのフィルタ情報を削除する。また、パラメータ設定部13は、記憶しているHTTPヘッダのうち、通信が終了したコネクションで用いられていたHTTPヘッダ等を削除する(ステップS37)。
 このように、第2の実施形態では、図3(b)に示すフィルタ情報が用いられるため、設定する制御パラメータがあるかを確認するときに、パラメータ設定部13は、宛先ポート番号と送信元ポート番号も確認する。従って、第2の実施形態では、コネクション別に通信品質を管理することができる。
 また、本実施形態に係るQoS制御装置10では、フィルタ情報取得部12は、上り方向と下り方向のフィルタ情報を対応付けて管理する。さらに、フィルタ情報取得部12は、HTTPヘッダ41を用いて、端末XとサーバYの間での通信が継続しているかを監視する。このため、フィルタ情報取得部12は、通信が終了したコネクションのフィルタ情報をフィルタ情報データベース21から削除することができる。従って、本実施形態に係るQoS制御装置10では、通信が終了したコネクションに関するデータがフィルタ情報データベース21から自律的に削除されるため、メモリ20の容量が小さい装置でもQoS制御を実現できる。
 <第3の実施形態>
 第1および第2の実施形態では、フィルタ情報取得部12が取得したフィルタ情報をフィルタ情報データベース21に記録していたが、予め、オペレータが制御対象となるデータパケット60のフィルタ情報をフィルタ情報データベース21に登録することもできる。この場合、フィルタ情報取得部12は、入力された制御パケット50からフィルタ情報を取得して、フィルタ情報データベース21の登録内容と比較する。制御パケット50から取得されたフィルタ情報がフィルタ情報データベース21に登録されている場合、フィルタ情報取得部12は、制御パケット50が処理対象であることをパラメータ設定部13とネットワーク識別部14に通知する。通知を受けたパラメータ設定部13とネットワーク識別部14は、それぞれ、第1および第2の実施形態で述べたように動作する。
 本実施形態は、1つのサブネットに含まれるコンピュータのいずれかが取得するデータの通信品質を制御する場合に用いることができる。例えば、以下に示すように、フィルタ情報データベース21の宛先アドレスや送信元アドレスにネットワークアドレスを登録することができる。
  宛先アドレス :10.11.12.0/24
  送信元アドレス:10.11.14.0/24
  プロトコル  :TCP
  メディアタイプ:jpeg画像
このように、ネットワークアドレスがフィルタ情報に登録されている場合、フィルタ情報取得部12は、登録されたネットワークアドレスで指定されるサブネットに含まれるコンピュータが指定されたと解釈する。従って、例えば、次のようなフィルタ情報の制御パケット50にはパラメータ設定部13による処理が行われ、データパケット60の通信品質が管理される。
  宛先アドレス :10.11.12.13/24
  送信元アドレス:10.11.14.15/24
  プロトコル  :TCP
  メディアタイプ:jpeg画像
 また、本実施形態では、Security Architecture for Internet Protocol(IPSec)やSecure Socket Layer(SSL)などの暗号化通信により、フィルタ情報取得部12がポート番号やメディアタイプなどが識別できない場合にも対応できる場合がある。例えば、オペレータが品質管理の対象となるユーザデータの送信元アドレスと宛先アドレスを予め知っている場合、オペレータは、送信元アドレスと宛先アドレスをフィルタ情報データベース21に登録する。また、プロトコルと品質管理対象とするメディアタイプに「ANY」を指定して、任意のタイプのデータを処理対象として指定する。この場合には、フィルタ情報取得部12は、取得したパケットの送信元アドレスと宛先アドレスをフィルタ情報データベース21のデータと比較する。QoS制御装置10は、送信元アドレスと宛先アドレスが一致したパケットを品質管理対象として認識し、第1の実施形態で述べたようにネットワークレイヤ以下のレイヤで処理されるヘッダにマーキングする。なお、図4に示したように、ポリシー情報データベース22にメディアタイプに応じて複数の制御パラメータが設定されている場合は、予め、メディアタイプが「ANY」の場合のパラメータの選択方法をパラメータ設定部13に設定することができる。また、ポリシー情報データベース22に、メディアタイプが「ANY」の場合の制御パラメータを記録することもできる。
 さらに、フィルタ情報取得部12で対応していないプロトコルが通信に用いられた場合にも、本実施形態で対応することができる場合がある。例えば、通信に用いられているトランスポートレイヤ以上の上位レイヤのプロトコルはフィルタ情報取得部12が処理できないプロトコルであるが、フィルタ情報取得部12は、送信元IPアドレスと宛先IPアドレスを取得できる場合が考えられる。このとき、フィルタ情報取得部12は、送信元IPアドレスと宛先IPアドレスを取得してフィルタ情報データベース21に含まれるデータと比較し、比較結果をパラメータ設定部13とネットワーク識別部14に通知する。フィルタ情報がフィルタ情報データベース21に登録されている場合、パラメータ設定部13とネットワーク識別部14が、前述のとおり動作することにより、データパケット60の通信品質が制御される。
 〔変形例〕
 第2の実施形態では、ネットワークレイヤでTCP、アプリケーションレイヤでHTTPを用いたときの通信について述べたが、第2の実施形態のフィルタ情報の生成方法は、他のプロトコルが用いられた場合にも用いることができる。
 例えば、ネットワークレイヤでRTP、アプリケーションレイヤでSIPを用いて生成された第3の制御パケットについて、フィルタ情報取得部12がフィルタ情報を取得する場合の動作例について述べる。
 まず、フィルタ情報取得部12は、受信したパケットのIPヘッダ52から送信元アドレスと宛先アドレスを取得する。次に、フィルタ情報取得部12は、ペイロード中のUDPヘッダを参照することにより、ポート番号を取得する。図10(b)にUDPヘッダのフォーマットを示す。UDPヘッダには、送信元ポート番号、宛先ポート番号、セグメントサイズおよびチェックサムが含まれている。
 そこで、手順(2a)で、フィルタ情報取得部12は、UDPヘッダの最初の16ビットから送信元ポート番号30000を取得し、次の16ビットから宛先ポート番号20000を取得する。
 手順(3a)では、フィルタ情報取得部12は、フィルタ情報データベース21に、送信元アドレス、宛先アドレス、宛先ポート番号、プロトコル、メディアタイプを記録する。ここで、フィルタ情報取得部12は、UDPヘッダから取得された送信元ポート番号は記録せずに「ANY」をフィルタ情報データベース21に記録する。すなわち、送信元ポート番号は任意の番号で良いことを登録する。ここでは、図3(b)のNo.1のフィルタ情報が登録されたとする。
 手順(5a)で、フィルタ情報取得部12は、第3の制御パケットに応答してサーバYから端末Xに送られる第4の制御パケットのフィルタ情報を、図3(b)のNo.2のように登録する。このとき、フィルタ情報取得部12は、第3の制御パケットの送信元ポート番号を第4の制御パケットの宛先ポート番号に指定する。また、第4の制御パケットのフィルタ情報においても、フィルタ情報取得部12は、送信元ポート番号を「ANY」に指定する。
 さらに、フィルタ情報取得部12は、第3の制御パケットのペイロードに含まれているSIPメッセージを解析することにより、メディアタイプを認識する。フィルタ情報取得部12は、SIPで用いられるメッセージに含まれているSession Description Protocol(SDP)情報からメディアタイプを認識する。SIPで用いられるメッセージには、例えば、INVITEメッセージなどのリクエストメッセージ、200 OKレスポンスなどの応答メッセージ、ACKメッセージなどが含まれる。例えば、SDP情報のm行に「m=audio 49170 RTP/AVP 0」と記載されているとする。フィルタ情報取得部12は、m行の「audio」という記載から、生成されるコネクションでは音声データが送受信されることを認識する。なお、SDP情報から送信元アドレスやポート番号など、メディアタイプ以外の情報も取得できる場合、フィルタ情報取得部12は、それらの情報をSDP情報から取得することもできる。
 フィルタ情報が取得された後、第1の実施形態で述べた手順(11)~(17)や図9のステップS6~S10のように処理される。このとき、本変形例では、図3(b)に示したようなフィルタ情報データベース21が生成される。そこで、例えば、ステップS8において、パラメータ設定部13は、宛先アドレス、送信元アドレスに加えて宛先ポート番号や送信元ポート番号とも対応付けて制御パラメータを記憶する。また、ステップS10において、パラメータ設定部13はデータパケット60に設定する制御パラメータを、データパケット60の宛先アドレス、送信元アドレス、宛先ポート番号および送信元ポート番号と比較することにより取得する。
 <その他>
 なお、本発明は上記の実施形態に限られるものではなく、様々に変形可能である。以下にその例をいくつか述べる。
 また、第1および第2の実施形態では、フィルタ情報取得部12は、取得したフィルタ情報をフィルタ情報データベース21に記録する場合について述べた。しかし、これは理解を助けるためであり、フィルタ情報取得部12は取得したフィルタ情報を、パラメータ設定部13やネットワーク識別部14に出力することもできる。その場合には、パラメータ設定部13やネットワーク識別部14は、フィルタ情報データベース21を参照しないで、フィルタ情報取得部12から入力されたフィルタ情報に基づいた処理を行う。
 また、第1~第3の実施形態を含む任意の複数の実施形態を組み合わせることもできる。第3の実施形態と、第1もしくは第2の実施形態を組み合わせる場合、フィルタ情報取得部12は、フィルタ情報の一部を抽出できない場合にオペレータによって登録されたフィルタ情報を参照するように設定されることがある。
 さらに、フィルタ情報データベース21やポリシー情報データベース22に含まれる情報要素は、実装に応じて変更することができる。例えば、QoS制御装置10のメモリ20の容量などに合わせて、ポリシー情報データベース22は複数のデータベースに分けて格納される場合がある。また、図3および図4で示したデータベースは一例であり、例えば、フィルタ情報データベース21やポリシー情報データベース22を、ハッシュテーブルとすることもできる。図3(b)のフィルタ情報データベース21がハッシュテーブルの場合には、例えばIndex(Filter Table) = hash(“SA:SPN:DA:DPN:media type”)のような検索キーを用いることができる。
 先に述べた各実施形態では、QoS制御装置10がルータやゲートウェイなどの中継装置である場合について詳しく述べたが、QoS制御装置10は、ルータやゲートウェイなどの中継装置のアダプタとすることもできる。
 また、パラメータ設定部13は、フィルタ情報取得部12とネットワーク識別部14も含めた部分として構成することもできる。また、パラメータ設定部13に、フィルタ情報取得部12もしくはネットワーク識別部14のいずれか1つを含めた構成とすることや、フィルタ情報取得部12にネットワーク識別部14を含めるなどの変形をすることもできる。
 さらに、フィルタ情報取得部12、パラメータ設定部13、および、ネットワーク識別部14の一部もしくは全部をソフトウェアにより実現するようにしてもよい。フィルタ情報取得部12、パラメータ設定部13、ネットワーク識別部14をソフトウェアによって実現する場合、QoS制御装置10は、インタフェース11、メモリ20、および、Central Processing Unit(CPU)を備える。メモリ20は、プログラム(図示せず)を記憶している。プログラムには、フィルタ情報取得モジュール、パラメータ設定モジュール、および、ネットワーク識別モジュールが含まれる。CPUは、プログラムを実行することにより、フィルタ情報取得機能、パラメータ設定機能、および、ネットワーク識別機能を実現する。また、これらの機能によって実現される動作は、先に述べた各実施形態での、フィルタ情報取得部12、パラメータ設定部13、もしくは、ネットワーク識別部14の動作と同様である。
  10 QoS制御装置
  11 インタフェース
  12 フィルタ情報取得部
  13 パラメータ設定部
  14 ネットワーク識別部
  20 メモリ
  21 フィルタ情報データベース
  22 ポリシー情報データベース
  23 ルーティングテーブル
  31 NGN
  32 インターネット
  33 新世代ネットワーク
  34 IP機器
  35 アプリケーションサーバ
  40 アプリケーションのデータ
  41 HTTPヘッダ
  42 メッセージボディ
  43 メッセージボディの断片
  50 制御パケット
  51 MACヘッダ
  52 IPヘッダ
  53 TCPヘッダ
  60 データパケット
 

Claims (7)

  1.  第1のネットワークから第2のネットワークへ送信されるパケットを中継する中継装置であって、
     前記第1のネットワークから前記パケットを受信する受信部と、
     前記パケットにより送受信されるデータの種類を識別するデータ種情報を取得する情報取得部と、
     前記第2のネットワークに転送されるデータを表す転送データの種類に対応付けて、前記第2のネットワークで行われる通信品質の制御に用いられる制御パラメータを記憶するパラメータ記憶部と、
     前記データ種情報により識別されるデータの種類と同じ種類の転送データに対応付けられた制御パラメータを、前記パケットに設定すると共に、前記制御パラメータが設定された前記パケットを前記第2のネットワークに出力するパラメータ設定部と、
     を備えることを特徴とする中継装置。
  2.  前記情報取得部は、前記パケットの宛先アドレスをさらに取得し、
     前記宛先アドレスを用いて前記パケットが転送されるネットワークを識別すると共に、前記パケットが転送されるネットワークを識別する送信先識別子を前記パラメータ設定部に出力するネットワーク識別部をさらに備え、
     前記パラメータ記憶部は、前記第2のネットワークで行われる通信品質の制御に用いられる制御パラメータを、前記第2のネットワークを識別する識別子に対応付けて記憶すると共に、前記中継装置と接続している第3のネットワークで行われる通信品質の制御に用いられる制御パラメータを、前記第3のネットワークを識別する識別子に対応付けて記憶し、
     前記パラメータ設定部は、前記ネットワーク識別部から取得した前記送信先識別子に対応するネットワークの制御に用いられる制御パラメータのうち、前記データ種情報により識別されるデータの種類と同じ種類の転送データに対応付けられた制御パラメータを、前記パケットに設定する
     ことを特徴とする請求項1に記載の中継装置。
  3.  前記情報取得部は、前記データ種情報を含む制御パケットから前記データ種情報を取得し、
     前記パラメータ設定部は、前記データ種情報により識別されるデータの種類に対応付けられた制御パラメータを表す設定パラメータを、前記制御パケットに設定して前記第2のネットワークに出力し、
     前記パラメータ設定部は、さらに、前記設定パラメータを前記制御パケットの宛先アドレスおよび送信元アドレスに対応付けて記憶し、
     前記受信部で受信されたパケットが前記データ種情報を含まないデータパケットである場合、前記情報取得部は、前記データパケットの宛先アドレスおよび送信元アドレスを取得し、
     前記パラメータ設定部は、前記データパケットの宛先アドレスおよび送信元アドレスと、前記制御パケットの宛先アドレスおよび送信元アドレスとが一致する場合、前記データパケットに前記設定パラメータを設定して前記第2のネットワークに出力する
     ことを特徴とする請求項1もしくは2に記載の中継装置。
  4.  前記情報取得部は、前記制御パケットの送信元アドレス、宛先アドレス、送信元ポート番号、および、宛先ポート番号をさらに取得し、
     前記パラメータ設定部は、前記設定パラメータを、前記制御パケットの宛先アドレス、送信元アドレス、送信元ポート番号、および、宛先ポート番号の組み合わせを表す組み合わせ情報に対応付けて記憶し、
     前記パラメータ設定部は、前記組み合わせ情報を用いた通信が終了すると、終了した通信についての前記組み合わせ情報と前記設定パラメータを消去する
     ことを特徴とする請求項3に記載の中継装置。
  5.  前記パラメータ記憶部は、前記転送パケットに含まれるデータの種類と前記転送パケットの処理に用いられるプロトコルの種類を用いて、前記転送パケットの種類を分類し、
     前記情報取得部は、前記データパケットに含まれるデータの種類を前記制御パケットに含まれているデータ種情報から特定すると共に、前記データパケットの処理に用いられるプロトコルを前記制御パケットの処理に用いられるプロトコルと同じプロトコルとして特定し、
     前記パラメータ設定部は、特定されたデータの種類およびプロトコルの種類の転送パケットに対応付けられた制御パラメータを、前記データパケットに設定する
     ことを特徴とする請求項3もしくは4に記載の中継装置。
  6.  第1のネットワークから第2のネットワークへ送信される中継パケットを中継する中継装置であって、
     前記第1のネットワークから中継パケットを受信する受信部と、
     前記中継パケットにより送受信されるデータの種類を識別するデータ種情報と前記中継パケットの宛先アドレスおよび送信元アドレスを表すアドレス情報を取得する情報取得部と、
     前記第2のネットワークで通信品質が制御される対象パケットの宛先アドレスと送信元アドレスの組み合わせを記憶する対象情報記憶部と、
     前記第2のネットワークに転送されるデータを表す転送データの種類に対応付けて、前記第2のネットワークで行われる通信品質の制御に用いられる制御パラメータを記憶するパラメータ記憶部と、
     前記対象情報記憶部に前記アドレス情報と一致する組み合わせが記憶されている場合、前記データ種情報により識別されるデータの種類と同じ種類の転送データに対応付けられた制御パラメータを前記中継パケットに設定して、前記制御パラメータが設定された中継パケットを前記第2のネットワークに送信するパラメータ設定部
     を備えることを特徴とする中継装置。
  7.  第1のネットワークから第2のネットワークへ送信されるパケットを中継する中継装置を、
     前記第1のネットワークからパケットを受信する受信手段、
     前記パケットにより送受信されるデータの種類を識別するデータ種情報を取得する情報取得手段、
     前記第2のネットワークに転送されるデータを表す転送データの種類に対応付けて、前記第2のネットワークで行われる通信品質の制御に用いられる制御パラメータを記憶するパラメータ記憶手段、
     前記データ種情報により識別されるデータの種類と同じ種類の転送データに対応付けられた制御パラメータを、前記パケットに設定すると共に、前記制御パラメータが設定された前記パケットを前記第2のネットワークに出力するパラメータ設定手段、
     として動作させることを特徴とする通信プログラム。
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