JP2018157280A - 情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム - Google Patents

情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】種々の情報端末に対して、通話品質を制御する。
【解決手段】通信システムにおいて、網終端装置の優先制御部14の通信検知部(SIP通信検知部)は、電話の呼制御に用いられる第1プロトコルの第1通信パケットを検知した場合、当該第1通信パケットの送信元の端末装置を示す端末識別情報を、記憶部に記憶させる。処理部(優先処理部)は、前記端末識別情報が示す端末装置が送信元の通信パケットのうち、データストリームを配送する第2プロトコルの第2通信パケットを検知した場合、当該第2通信パケットに、サービス品質を示すサービス品質情報を設定する。
【選択図】図5

Description

本発明は、情報処理装置、情報処理方法、及びプログラムに関する。
近年、IP電話(Internet Protocol電話)の利用が盛んになってきている。IP電話とは、VoIP(Voice over Internet Protocol)技術を利用した電話サービスである。
一方、通信機器の発達により、インターネット等のネットワークにおいて、通信量が増大している。通信量が多い場合、ネットワークでは、スループットの低下やパケットの損失等が発生する。この場合、IP電話の音声データについても、遅延や損失が発生し、通話品質が低下してしまうことがある。
通話品質を改善する技術として、特許文献1には、内線通話用インターフェースが優先制御機能を有することによって、システム内の複数の情報端末間で送信権獲得の際に優先制御を行うことを可能とする情報端末について記載されている。
特開2001−211254号公報
しかしながら、特許文献1記載の技術は、情報端末が優先制御機能を持つものである。
仮に、ネットワーク側の機器(例えば、ルータ)に優先制御機能を持たせるとしても、電話線(例えば、UTP:Unshielded Twist Pair cable)の各インターフェースに対して、専用に設計された優先制御機能を搭載させなくてはならない。
つまり、種々の情報端末、例えば、優先制御機能を持っていない端末や、UTPケーブル以外のケーブルで接続される端末についても、優先制御機能を発揮させ、通話品質を制御することが求められている。
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、種々の情報端末に対して、通話品質を制御できる情報処理装置、情報処理方法、及びプログラムを提供する。
本発明は上記の課題を解決するためになされたものであり、本発明の一態様は、電話の呼制御に用いられる第1プロトコルの第1通信パケットを検知した場合、当該第1通信パケットの送信元の端末装置を示す端末識別情報を、記憶部に記憶させる通信検知部と、前記端末識別情報が示す端末装置が送信元の通信パケットのうち、データストリームを配送する第2プロトコルの第2通信パケットを検知した場合、当該第2通信パケットに、サービス品質を示すサービス品質情報を設定する処理部と、を備える情報処理装置である。
また、本発明の一態様は、上記の情報処理装置において、第1通信方式の通信により、受信データを取得する端子と、前記第1通信方式の通信フォーマットに従って前記受信データからデータを抽出することで、第2通信方式のフォーマットに従ったデータリンク層のデータを取得する入出力処理部と、前記データリンク層のデータから、当該データに内包されたネットワーク層の前記第1通信パケット又は前記第2通信パケットを取得する内包処理部と、を備える。
また、本発明の一態様は、上記の情報処理装置において、通信に輻輳が発生しているか否かを判定する判定部と、前記判定部が通信に輻輳が発生していると判定したときに、前記第2通信パケットが緊急呼でない場合、当該第2通信パケットの一部又は全部に、通信制限を課す調整部と、を備え、前記処理部は、前記判定部が通信に輻輳が発生していると判定したときに、前記第2通信パケットが緊急呼である場合、当該第2通信パケットに、前記緊急呼を示す前記サービス品質情報を設定する。
また、本発明の一態様は、上記の情報処理装置において、前記調整部は、前記通信制限として、前記第2通信パケットのデータについて、ビットレートを低下させる。
また、本発明の一態様は、上記の情報処理装置において、前記調整部は、前記通信制限として、前記第2通信パケットに設定するサービス品質に基づいて、前記第2通信パケットを遮断する。
また、本発明の一態様は、情報処理装置における情報処理方法において、通信検知部が、電話の呼制御に用いられる第1プロトコルの第1通信パケットを検知した場合、当該第1通信パケットの送信元の端末装置を示す端末識別情報を、記憶部に記憶させる通信検知過程と、処理部が、前記端末識別情報が示す端末装置が送信元の通信パケットのうち、データストリームを配送する第2プロトコルの第2通信パケットを検知した場合、当該第2通信パケットに、サービス品質を示すサービス品質情報を設定する処理過程と、を有する情報処理方法である。
また、本発明の一態様は、情報処理装置のコンピュータに、電話の呼制御に用いられる第1プロトコルの第1通信パケットを検知した場合、当該第1通信パケットの送信元の端末装置を示す端末識別情報を、記憶部に記憶させる通信検知手順、前記端末識別情報が示す端末装置が送信元の通信パケットのうち、データストリームを配送する第2プロトコルの第2通信パケットを検知した場合、当該第2通信パケットに、サービス品質を示すサービス品質情報を設定する処理手順、を実行させるためのプログラムである。
本発明によれば、種々の情報端末に対して、通話品質を制御できる。
本発明の第1の実施形態に係る通信システムの概念図である。 本実施形態に係る優先制御を説明するための説明図である。 本実施形態に係る通信システムの動作の一例を示すシーケンス図である。 本実施形態に係る網終端装置の構成を示す概略ブロック図である。 本実施形態に係る優先制御部の構成を示す概略ブロック図である。 本実施形態に係る網終端装置の動作の一例を示すフロー図である。 本実施形態に係る網終端装置の動作の別の一例を示すフロー図である。 本発明の第2の実施形態に係る網終端装置の構成を示す概略ブロック図である。
(第1の実施形態)
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳しく説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る通信システムの概念図である。
この通信システムは、IP(Internet Protocol)電話のシステムである。IP電話とは、インターネットで利用されるパケット通信プロトコルのIPを利用して提供される電話サービスである。通信システムは、SIPサーバS1、網終端装置(NTE)E1、光回線終端装置(ONU)O1、網終端装置1、端末装置21、22、23を具備する。
網終端装置1は、USB(Universal Serial Bus)に接続された端末装置に、IP電話機能を発揮させる。ここで、網終端装置1は、電話の呼制御に用いられる第1プロトコルによる通信を行った端末装置を検知し、その端末装置がデータストリームを配送する第2プロトコルの通信パケットに、サービス品質情報を設定する。
以下では、第1プロトコルがSIP(Session Initiation Protocol)であり、第2プロトコルがRTP(Real-time Transport Protocol)である場合について説明する。また、網終端装置1に接続された端末装置の一つが端末装置23である場合について説明する。
網終端装置1は、端末装置23からの通信について、SIPによるメッセージ(「SIPメッセージ」とも称する)を含む通信パケット(「SIPパケット」とも称する)を検知する。網終端装置1は、SIPパケットを検知した場合、そのSIPパケットの送信元の端末装置23を示すMACアドレス(Media Access Control Adress;端末識別情報)を抽出して記憶する。
網終端装置1は、記憶したMACアドレスが示す端末装置23が送信元である通信パケットのうち、RTPによる通信(「RTP通信」とも称する)を含む通信パケット(「RTPパケット」とも称する)を検知した場合、RTPパケットに、QoS(Quality of Service)を設定する。
これにより、網終端装置1は、優先制御を行う機能(優先制御機能)を有していない端末装置や、UTPケーブル以外のケーブル(本実施形態ではUSBケーブルC1)で接続される端末装置についても、優先制御機能を発揮させ、通話品質を制御することができる。すなわち、種々の情報端末に対して、通話品質を制御できる。
なお、SIPとは、2つ以上のクライアント間でセッションを確立するため通信プロトコルであって、IETF(The Internet Engineering Task Force)で標準された通信プロトコルである。SIPは、IP電話の呼制御に用いられる。RTPとは、音声や動画等のデータストリームをリアルタイムに配送するためのデータ通信プロトコルである。MACアドレスとは、ネットワーク上で、ハードウェア等の各ノードを識別するために設定され、データリンク層(第2層)のアドレスである。
QoSとは、ネットワーク上で提供するサービス品質のことである。例えば、ネットワーク機器にQoSを実装することで、ある特定の通信を優先して伝送させ、帯域を確保することができる。優先制御とは、パケットを優先的に転送することや、その手法をいう。例えば、優先制御の一機能は、パケットにQoSを設定することである。また、優先制御の一機能は、パケットの遮断やデータのビットレートの調整である。
以下、網終端装置1を具備する通信システムについて、詳細を説明する。
<通信システムのネットワーク構成>
図1の通信システムにおいて、次世代ネットワーク、及び、インターネットは、IPネットワークである。次世代ネットワークでは、通信プロトコルとしてSIPが用いられる。
次世代ネットワークには、光回線終端装置O1が接続されている。
光回線終端装置O1は、例えば、光インターフェース(光IF)を介して光信号の入出力を行い、RJ45(Registered Jack 45)を介して電気信号の入出力を行う。光回線終端装置O1は、光信号と電気信号の間の変換を行い、また、光信号の多重・分離を行う。
網終端装置E1は、次世代ネットワークに接続されている。網終端装置E1には、例えば、IP電話機能を搭載した端末装置(通話相手:図示せず)が接続される。
網終端装置1は、光回線終端装置O1等を介して、網終端装置E1と通信を行う。この通信(符号T1を付した通信)では、例えば、網終端装置1と光回線終端装置O1の間にセッションが確立され、音声や動画等のデータストリームが送受信される。ここで、このセッションは、例えば、SIPに従って確立される。また、このデータストリームは、例えば、RTPに従って送受信される。
網終端装置1には、端末装置21と有線接続され、端末装置22と無線接続される。端末装置21及び端末装置22は、例えば、データ通信端末装置又はSIP端末装置であり、IP電話機能を搭載している。本実施形態では、端末装置21及び端末装置22がデータ通信端末装置の場合について説明する。ただし、本発明はこれに限らず、端末装置21及び端末装置22は、SIP端末装置であっても良い(第2の実施形態を参照)。
網終端装置1には、USBを介して、つまり、USB端子とUSBケーブルC1を介して、端末装置23が接続されている。
<通信システムの装置について>
網終端装置1には、DHCPクライアント(dhcp−client)P11、DNSプロキシ(DNS−Proxy)P12、USB制御ドライバP13のプログラムがインストールされている。DHCPクライアントP11とDNSプロキシP12は、網終端装置1にDHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)機能とDNSプロキシ機能を発揮させる。つまり、網終端装置1は、ブロードバンドルータである。
また、網終端装置1には、クライアント側でSIP通信を制御するSIP−UA(User Agent)のプログラムがインストールされている。これにより、網終端装置1は、SIPメッセージを送受信でき、IP電話のクライアント機能を提供できる。
網終端装置1は、端末装置23が送信するSIPパケットに基づいて、優先制御を行う。
<優先制御について>
図2は、本実施形態に係る優先制御を説明するための説明図である。
網終端装置1は、IPパケット中のヘッダ部分(「IPヘッダ」とも称する)において、ToS(Type of Service)に、Qosを設定する。
なお、ToSとは、通信サービスの種別を伝えるものであり、転送の優先度などを示す目的で利用される。また、ToSの値は、例えば、先頭の3ビットで転送の優先度(「precedence」とも呼ばれる)を8段階で示し、次の3ビットで遅延、スループット、信頼性、コストの中から最も重視する項目を示す。ただし、本発明はこれに限らず、例えば、ToSの値は、先頭6ビットを使って64段階の優先度を示しても良い(「DSCP(Differetiated Services Code Point)」とも呼ばれる)。
網終端装置1は、例えば、(1)緊急呼、(2)一般呼、(3)動画(低いビットレート)、(4)動画(高いビットレート)の順に、優先度を設定する。優先度には、「0」〜「7」の値が設定可能であり、数字が大きいほど優先度が高くなる。
網終端装置1は、例えば、「0」〜「5」の値が指定可能である。この場合、網終端装置1は、例えば、(1)緊急呼を優先度「5」(最も高い)とし、(2)一般呼を優先度「4」、(3)動画(低いビットレート)を優先度「3」、(4)動画(高いビットレート)を優先度「2」に設定する。
端末装置23からSIPサーバS1の間、及び、SIPサーバS1から網終端装置E1(図1)の間のルータ(網終端装置)や伝送路において、例えば、ルータは、ToSの優先度に応じて、パケットの種類を分類する。ルータは、パケットの種類ごとに、パケットを、キューに納める。例えば、優先度が1番目のキューに納まるパケットは、ToSに優先度「5」が設定されたパケット(緊急呼)である。優先度が2番目のキューに納まるパケットは、ToSに優先度「4」が設定されたパケット(一般呼)である。
各伝送路では、キューごとの重み付け等に従って、パケットが送出される。具体的には、キューの優先度に応じて、最大帯域が設定されている。例えば、優先度が高いキューには、優先度が低いキューと比較して、広い最大帯域が設定されている。図2の例では、優先度が1番目のキュー(緊急呼のキュー)に対しては、伝送路の最大帯域が、帯域全体の50%に設定されている。優先度が2番目のキュー(一般呼のキュー)に対しては、伝送路の最大帯域が、帯域全体の30%に設定されている。
網終端装置1は、緊急呼の通信帯域を確保できるように、優先制御を行う。
例えば、網終端装置1は、通信に輻輳が発生しているか否かを判定する。
通信に輻輳が発生していないと判定したときに、網終端装置1は、RTPパケットに上述の優先度を設定する。
通信に輻輳が発生していると判定したときに、RTPパケットが緊急呼(優先度「5」)でない場合、網終端装置1は、RTPパケットの一部又は全部に、通信制限を課す。例えば、網終端装置1は、RTPパケットのデータ(音声データや動画データ)について、そのビットレートを低下させる。また、網終端装置1は、優先度の低い通信から順に、例えば、(4)動画(高いビットレート)、(3)動画(低いビットレート)、(2)一般呼の順に、通信を遮断する。これにより、網終端装置1は、緊急呼等、優先度が高い通信について、その通信の帯域を確保する。
一方、網終端装置1は、通信に輻輳が発生していると判定したときに、RTPパケットが緊急呼である場合には、RTPパケットに優先度「5」を設定する。
これにより、網終端装置1は、通信の輻輳が発生したときでも、高い優先度によって帯域を確保することができ、IP電話の通話(例えば、緊急呼)を行わせることができる。
<通信システムの動作について>
図3は、本実施形態に係る通信システムの動作の一例を示すシーケンス図である。
この図は、本実施形態に係る通信システムにおける通信の手順を示す。
(ステップS101)端末装置23は、IP電話を開始する場合、SIPパケットを生成する。また、端末装置23は、IP電話を開始した場合、音声データや動画データを含むRTPパケットを生成する。端末装置23は、生成したIPパケット(SIPパケット、RTPパケット)をカプセル化する。これにより、端末装置23は、データリンク層のデータ(「MACデータ」と称する)を生成する。その後、ステップS102へ進む。
なお、端末装置23は、SIPパケット、RTPパケット、及びこれらのMACデータについて、送信元に端末装置23を設定する。
図3のステップS102からステップS107までは、端末装置23と網終端装置1は、USBでの通信を行う。ここで、端末装置23と網終端装置1は、USBでの通信において、仮想的なイーサネットの通信を行う(Ethernet over USB)。
図3では、USBでの各通信について、パケットに設定されるPID(パケットID;SETUP、DATA0等)を示している。
(ステップS102)端末装置23は、USBでの通信を開始する場合、PIDに「SETUP」を設定したトークンパケットを生成し、網終端装置1へ送信する。その後、ステップS103へ進む。
(ステップS103)端末装置23は、ステップS101で生成したMACデータの一部又は全部をデータ領域に設定し、PIDに「DATA0」を設定することで、データパケットを生成する。端末装置23は、生成したデータパケットを、網終端装置1へ送信する。その後、ステップS104へ進む。
(ステップS104)網終端装置1は、ステップS103で送信されたデータパケットを正常に受信した場合、PIDに「ACK」を設定したハンドシェイクパケットを生成し、端末装置23へ送信する。その後、ステップS105へ進む。
(ステップS105)端末装置23は、PIDに「OUT」を設定したトークンパケットを生成し、網終端装置1へ送信する。ここで、PIDの「OUT」は、エンドポイントへの転送を示す。その後、ステップS106へ進む。
(ステップS106)端末装置23は、データを複数のデータパケットで送信する場合、PIDに「DATA1」を設定したデータパケットを生成する。ここで、端末装置23は、データパケットに対して、ステップS101で生成したMACデータの残りの一部又は全部をデータ領域に設定し、PIDに「DATA1」を設定する。端末装置23は、生成したデータパケットを、網終端装置1へ送信する。その後、ステップS107へ進む。
(ステップS107)網終端装置1は、ステップS106で送信されたデータパケットを正常に受信した場合には、PIDに「ACK」を設定したハンドシェイクパケットを生成し、端末装置23へ送信する。その後、ステップS111へ進む。
(ステップS111)網終端装置1は、ステップS103及びステップS106で送信されたデータパケットからMACデータを取得する。網終端装置1は、取得したMACデータから、IPパケットを抽出する。つまり、網終端装置1は、IPパケットのカプセル化を解除する。このIPパケットには、ステップS101で生成されたSIPパケット及びRTPパケットが含まれている。その後、ステップS112へ進む。
(ステップS112)網終端装置1は、ステップS111で抽出したIPパケットがSIPパケットであるか否かを判定する。ここで、網終端装置1は、端末装置23が生成したIPパケットがSIPパケットであると判定する。この場合、網終端装置1は、SIPパケットの送信元である端末装置(「SIPパケット送信端末装置」とも称する)23に対して、優先制御を行うと判定する。
つまり、網終端装置1は、SIPパケットを検知することで、優先制御を行うことを検知する。優先制御を行う場合、網終端装置1は、SIPパケット送信端末装置23が送信元に設定されたRTPパケットを検知する。その後、ステップS113へ進む。
図3のステップS113からステップS124までは、網終端装置1とSIPサーバS1、及び、SIPサーバS1と網終端装置E1は、IPv4(Internet Protocol version 4)又はIPv6(Internet Protocol version 6)による通信(「IP通信」とも称する)を行う。
網終端装置1、SIPサーバS1、及び網終端装置E1は、IP通信を用いて、SIPメッセージを送受信する。また、網終端装置1と網終端装置E1は、IP通信を用いて、RTPパケットを送受信する(ステップS122)。
なお、網終端装置1は、ステップS111で抽出したIPパケット(SIPパケット及びRTPパケット)を送信する。図3では、各SIPパケットについて、SIPパケットに含まれるSIPメソッド(REGISTER、INVITE等)を示している。
(ステップS113)網終端装置1は、REGISTERメッセージを含むSIPパケットを、SIPサーバS1へ送信する。このREGISTERメッセージには、端末装置23のコンタクトアドレスが含まれている。コンタクトアドレスとは、SIP URI(Uniform Resource Identifier)とIPアドレスの対である。
SIPサーバS1は、REGISTERメッセージを受信した場合、REGISTERメッセージに含まれるコンタクトアドレスを、ロケーションサーバへ登録する。なお、ロケーションサーバには、網終端装置E1に接続された端末装置のコンタクトアドレスも登録されている。その後、ステップS114へ進む。
(ステップS114)網終端装置1は、INVITEメッセージを含むSIPパケットを、SIPサーバS1へ送信する。このINVITEメッセージには、通話先(網終端装置E1に接続された端末装置)のSIP URIが含まれている。なお、INVITEメッセージは、通話先を招待するメッセージ、つまり、電話の発呼に相当するメッセージである。その後、ステップS115へ進む。
(ステップS115)SIPサーバS1は、ステップS114で送信されたINVITEメッセージを受信し、ロケーションサーバの登録情報に基づいて、INVITEメッセージを網終端装置E1へ送信する。その後、ステップS116へ進む。
(ステップS116)SIPサーバS1は、100 Tryingメッセージを含むSIPパケットを、網終端装置1へ送信する。なお、100 Tryingメッセージは、INVITEメッセージを受け付けたことを示す応答である。その後、ステップS117へ進む。
(ステップS117)網終端装置E1は、180 Ringingメッセージを含むSIPパケットを、SIPサーバS1へ送信する。なお、180 Ringingメッセージは、通話先を呼び出し始めた時点で送信される応答である。その後、ステップS118へ進む。
(ステップS118)SIPサーバS1は、180 Ringingメッセージを含むSIPパケットを、網終端装置1へ送信する。なお、180 Ringingメッセージは、通話先を呼び出し始めた時点で送信される応答である。なお、網終端装置1は、180 Ringingメッセージを端末装置23に送信してもよい。その後、ステップS119へ進む。
(ステップS119)網終端装置E1は、接続された端末装置のユーザ(受話者)が電話に出た場合、200 OKメッセージを含むSIPパケットを、SIPサーバS1へ送信する。その後、ステップS120へ進む。
(ステップS120)SIPサーバS1は、200 OKメッセージを含むSIPパケットを、網終端装置1へ送信する。その後、ステップS121へ進む。
(ステップS121)網終端装置1は、ACKメッセージを含むSIPパケットを、網終端装置E1へ送信する。なお、ACKメッセージは、網終端装置1と網終端装置E1の間で、セッションを確立したことを示すメッセージである。なお、セッションの確立後は、網終端装置1と網終端装置E1は、SIPサーバS1を介さずに、通信を行う。その後、ステップS122へ進む。
(ステップS122)網終端装置1と網終端装置E1は、通話内容(音声又は動画)のデータが含まれるRTPパケットを、送受信する。ここで、網終端装置1は、優先制御を行う。具体的には、網終端装置1は、SIPパケット送信端末装置23が送信元に設定されたRTPパケットを検知する。網終端装置1は、検知したRTPパケットのToSに優先度を設定する。
なお、網終端装置1は、網終端装置E1から受信したRTPパケットを、USBでの通信を用いて、端末装置23へ送信する。通話が切断された場合、図3では受話者が電話を切った場合、ステップS123へ進む。
(ステップS123)網終端装置E1は、BYEメッセージを含むSIPパケットを、網終端装置1へ送信する。なお、BYEメッセージは、セッションの終了を示すメッセージである。その後、ステップS124へ進む。
(ステップS124)網終端装置1は、200 OKメッセージを含むSIPパケットを、網終端装置1へ送信する。これにより、セッションが終了され、通話が完了する。
<網終端装置1の構成について>
図4は、本実施形態に係る網終端装置1の構成を示す概略ブロック図である。
網終端装置1は、端末側IF(インターフェース)部11−1、11−2、IF処理部12−1、12−2、カプセル処理部13−1、13−2、優先制御部14、通信処理部15、及び、NW(ネットワーク)側IF部16を含んで構成される。
なお、網終端装置1は、その他、ルータの公知の機能を備える。例えば、網終端装置1は、ルーティング機能、DHCP機能、及びDNSプロキシ機能等を備えている。
端末側IF部11−1と端末側IF部11−2は、端末装置のケーブルが接続され、また、ケーブルを伝わる信号の復調及び変調を行う。
端末側IF部11−1は、USBケーブルC1を介して端末装置23が接続され、端末装置23から出力された信号を受信する。端末側IF部11−1は、受信した信号を復調することで、受信データを生成する。端末側IF部11−1は、生成した受信データをIF処理部12−1へ出力する。また、端末側IF部11−1は、IF処理部12−1から入力された送信データを変調して、信号を生成する。端末側IF部11−1は、生成した信号を、USBケーブルC1を介して端末装置23へ送信する。
端末側IF部11−1は、例えば、USB端子である。ただし、本発明はこれに限らず、端末側IF部11−1は、HDMI(High-Definition Multimedia Interface:登録商標)端子であっても良いし、IEEE1394端子であっても良い。例えば、端末側IF部11−1は、その他、パーソナルコンピュータやスマートフォン、タブレットが、周辺機器を直接接続する際に用いられる端子であっても良い。
端末側IF部11−2は、LANケーブルを介して端末装置21、又は無線通信にて端末装置22が接続され、端末装置21又は22から出力された信号を受信する。端末側IF部11−2は、受信した信号を復調することで、受信データを生成する。端末側IF部11−2は、生成した受信データをIF処理部12−2へ出力する。また、端末側IF部11−2は、IF処理部12−2から入力された送信データを変調して、信号を生成する。端末側IF部11−2は、生成した信号を、LANケーブルを介して端末装置21へ、又は無線通信にて端末装置22へ送信する。
端末側IF部11−2は、例えば有線の場合、8つのピンすべてが信号線に繋がれた8極8芯のモジュラー式コネクタで、EthernetやISDN(Integrated Services Digital Network)、RS−232C(Recommended Standard 232)などで利用される。
IF処理部12−1は、端末側IF部11−1から入力された受信データから、USBの通信フォーマットに従って、MACデータを取得する。例えば、IF処理部12−1は、受信データからデータパケットを選択し、選択したデータパケットからデータ部分に配置されたデータを抽出する。IF処理部12−1は、抽出したデータを繋ぎ合わせることで、MACデータを取得する。
ここで、IF処理部12−1は、イーサネット(登録商標、以下同じ)の通信フォーマットに従ったMACデータであって、ネットワーク層のIPパケットがカプセル化されたMACデータを取得する。つまり、IF処理部12−1は、USBでの通信において、仮想的なイーサネットの通信を行う。その結果、IF処理部12−1は、IPパケットがカプセル化されたMACデータを取得する。
IF処理部12−1は、取得したMACデータを、カプセル処理部13−1へ出力する。
IF処理部12−1は、カプセル処理部13−1から入力されたMACデータについて、USBでの通信フォーマットに従って、送信データへ変換する。具体的には、IF処理部12−1は、MACデータをデータパケットのデータ単位に分割する。IF処理部12−1は、分割したデータ各々に対して、SYNC(同調)フィールドやPID(パケットID)、CRC(巡回冗長検査)を付与することで、MACデータをUSB用の送信データへ変換する、つまり、送信データを生成する。
IF処理部12−1は、生成した送信データを、端末側IF部11−1へ出力する。
IF処理部12−2は、端末側IF部11−2から入力された受信データを、MACデータとしてカプセル処理部13−2へ出力する。
IF処理部12−2は、カプセル処理部13−2から入力されたMACデータを、送信データとして端末側IF部11−2へ出力する。
このように、IF処理部12−2は、入出力するデータに対して、フォーマット変換を行わない。一方、IF処理部12−1は、入出力するデータに対して、フォーマット変換を行う。
カプセル処理部13−1は、IF処理部12−1から入力されたMACデータから、IPパケットとMACデータの送信元を示すMACアドレス(「送信元MACアドレス」とも称する)を抽出する。つまり、送信元MACアドレスは、IPパケットの送信元でもある。
ここで、カプセル処理部13−1が抽出したIPパケットには、SIPパケット又はRTPパケットが含まれている。なお、カプセル処理部13−1が抽出するIPパケットには、SIPパケット及びRTPパケット以外のIPパケットが含まれていても良い。つまり、端末装置23は、IP電話以外の通信をすることもできる。カプセル処理部13−1は、抽出したIPパケットと送信元MACアドレスを、優先制御部14へ出力する。
カプセル処理部13−1は、優先制御部14から入力されたIPパケットから、このIPパケットをカプセル化したMACデータを生成する。カプセル処理部13−1は、生成したMACデータを、IF処理部12−1へ出力する。
カプセル処理部13−2は、IF処理部12−2から入力されたMACデータから、IPパケットを抽出する。カプセル処理部13−2は、抽出したIPパケットを、通信処理部15へ出力する。
カプセル処理部13−2は、優先制御部14から入力されたIPパケットから、このIPパケットをカプセル化したMACデータを生成する。カプセル処理部13−1は、生成したMACデータを、IF処理部12−2へ出力する。
優先制御部14は、カプセル処理部13−1から入力されたIPパケットについて、SIPパケットか否かを判定することで、SIPパケットを検知する。SIPパケットを検知した場合、優先制御部14は、送信元MACアドレスがSIPパケット送信端末装置であるRTPパケットを検知し、検知したRTPパケットのToSに優先度を設定する。ここで、優先制御部14は、緊急呼の通信帯域を確保できるように、優先度を設定する。
優先制御部14は、IPパケット(SIPパケット、優先度を設定したRTPパケット、その他のIPパケット)を通信処理部15へ出力する。
なお、その他のIPパケットは、例えば、RTPパケットのうち、送信元MACアドレスがパケット送信端末装置以外の端末装置であるものである。このRTPパケットには、優先制御部14は、優先度を設定しなくても良い。また、その他のIPパケットは、例えば、送信元MACアドレスがパケット送信端末装置であるIPパケットのうち、RTP以外のIPパケットである。RTP以外のIPパケットには、優先制御部14は、優先度を設定しなくても良い。
優先制御部14は、通信処理部15から入力されたIPパケットを、カプセル処理部13−1へ出力する。
なお、優先制御部14の詳細については、後述する(図5)。
通信処理部15は、優先制御部14又はカプセル処理部13−2から入力されたIPパケットを、送信データとして、NW側IF部16へ出力する。
通信処理部15は、NW側IF部16から入力された受信データとして、IPパケットを取得する。通信処理部15は、取得したIPパケットを、そのIPパケットに設定された送信先に基づいて、優先制御部14又はカプセル処理部13−2へ出力する。
NW側IF部16は、入力された送信データを変調して、信号を生成する。NW側IF部16は、生成した信号をネットワーク(例えば、光回線終端装置O1)へ送信する。
なお、このIPパケットのうち、パケット送信端末装置からのRTPパケットには、優先制御部14が設定した優先度が設定されている。
NW側IF部16は、網終端装置1から受信した信号を復調することで、受信データを生成する。NW側IF部16は、生成した受信データを通信処理部15へ出力する。
<優先制御部14の構成について>
図5は、本実施形態に係る優先制御部14の構成を示す概略ブロック図である。
この図において、優先制御部14は、SIP通信検知部141、記憶部142、対象パケット検知部143、優先処理部144、状態判定部145、帯域調整部146、及び、受信処理部147を含んで構成される。
SIP通信検知部141は、カプセル処理部13−1から入力されたIPパケットについて、SIPパケットか否かを判定することで、SIPパケットを検知する。例えば、SIP通信検知部141は、IPパケットに特定のビット列(又は文字列)を検出することで、IPパケットがSIPパケットであるか否かを判定する。
SIPパケットを検知した場合、SIP通信検知部141は、そのSIPパケットの送信元MACアドレスを抽出し、記憶部142に記憶させる。記憶部142が記憶する送信元MACアドレスは、優先制御を行う対象の端末装置を示すMACアドレス(「優先制御MACアドレス」とも称する)である。SIP通信検知部141は、入力されたIPパケットを対象パケット検知部143へ出力する。
対象パケット検知部143は、SIP通信検知部141から入力されたIPパケットについて、送信元MACアドレスを取得する。対象パケット検知部143は、取得した送信元送信元MACアドレスが優先制御MACアドレスと一致するか否かを判定する。送信元MACアドレスが優先制御MACアドレス場合、対象パケット検知部143は、このIPパケットがRTPパケットか否かを判定する。例えば、対象パケット検知部143は、IPパケットに特定のビット列(又は文字列)を検出することで、IPパケットがRTPパケットであるか否かを判定する。
対象パケット検知部143は、IPパケットについて、送信元MACアドレスが優先制御MACアドレスであり、かつ、RTPパケットである場合、このIPパケットを、優先制御を行うIPパケットであると判定する。この場合、対象パケット検知部143は、このIPパケットを、優先処理部144へ出力する。
一方、対象パケット検知部143は、IPパケットについて、送信元MACアドレスが優先制御MACアドレスでない場合、又は、RTPパケットでない場合、このIPパケットを、優先制御を行わないIPパケットであると判定する。この場合、対象パケット検知部143は、このIPパケットを、帯域調整部146へ出力する。なお、このIPパケットは、優先制御部14において、ToSを設定されていないIPパケットである。
優先処理部144は、RTPパケットの呼種別に応じて、優先度を設定する。呼種別とは、例えば、(1)緊急呼、(2)一般呼、(3)動画(低いビットレート)、(4)動画(高いビットレート)である。優先処理部144は、例えば、SIPパケットにおいて、通信先に緊急通報用電話番号(SIP URI)が設定されている場合、緊急呼と判定する。この場合、優先処理部144は、その後に検知したRTPパケットに、(1)緊急呼を優先度「5」(最も高い)を設定する。
緊急呼以外のIPパケットについては、優先処理部144は、SDP(Session Description Protocol)によるメッセージ(「SDPメッセージ」とも称する)を用いて、(2)一般呼、(3)動画(低いビットレート)、又は、(4)動画(高いビットレート)を判定する。SDPメッセージには、メディアの種類(音声又は動画)を識別する情報が含まれる。優先処理部144は、判定の結果、例えば、RTPパケットのToSに、(2)一般呼の場合に優先度「4」、(3)動画(低いビットレート)の場合に優先度「3」、(4)動画(高いビットレート)の場合に優先度「2」を設定する。
優先処理部144は、優先度を設定したRTPパケットを、帯域調整部146へ出力する。
状態判定部145は、通信に輻輳が発生しているか否かを判定する。例えば、状態判定部145は、ネットワークにおいて、予め定められた帯域を超える通信が発生している場合や、通信エラーが発生する件数又は比率が閾値を超える場合に、輻輳が発生していると判定する。なお、状態判定部145は、SIPサーバS1から輻輳が発生していることを示す通知を取得した場合に、輻輳が発生していると判定しても良い。
状態判定部145は、通信に輻輳が発生していること(「輻輳発生」と称する)、又は、通信に輻輳が発生していないこと(「輻輳不発生」と称する)を示す通信状態情報を、帯域調整部146へ出力する。
帯域調整部146は、状態判定部145から入力された通信状態情報に基づいて、通信の帯域を調整する。
帯域調整部146は、通信状態情報が輻輳不発生を示す場合、優先処理部144から入力されたRTPパケット、及び対象パケット検知部143から入力されたIPパケットを、通信処理部15へ出力する。ここで、優先処理部144から入力されたRTPパケットは、優先度が設定されたIPパケットである。
一方、帯域調整部146は、通信状態情報が輻輳発生を示す場合、RTPパケットが緊急呼(優先度「5」)であるか否かを判定する。RTPパケットが緊急呼でないと判定した場合、IPパケットの一部又は全部に、通信制限を課す。これにより、帯域調整部146は、緊急呼であるRTPパケットの通信の帯域を確保する。
例えば、帯域調整部146は、音声データや動画データの品質を調整することで、通信制限を課す。具体的には、帯域調整部146は、音声データや動画データのビットレートを調整する。帯域調整部146は、音声データや動画データについて、ビットレートを変更可能な音声符号化(例えば、G711)を用いて、残りの帯域に応じてビットレートを調整する。この場合、帯域調整部146は、ビットレートを低下させたIPパケットを、通信処理部15へ出力する。
品質を調整した後も、通信状態情報が輻輳発生を示す場合、帯域調整部146は、さらなる通信制限を課す。例えば、帯域調整部146は、対象パケット検知部143から入力されたIPパケットを、遮断する(破棄する)。これにより、網終端装置1は、IP電話について、その通信の帯域を確保する。
この場合、帯域調整部146は、遮断しないIPパケット、つまり、優先処理部144から入力されたRTPパケットを、通信処理部15へ出力する。
遮断後も、通信状態情報が輻輳発生を示す場合、帯域調整部146は、さらなる通信制限を課す。例えば、帯域調整部146は、優先処理部144から入力されたRTPパケットについて、優先順位が低い順に、IPパケットを遮断する。例えば、帯域調整部146は、優先度なし、(4)動画(高いビットレート)、(3)動画(低いビットレート)、(2)一般呼の順に、通信を遮断する。これにより、網終端装置1は、緊急呼等、優先度が高い通信について、その通信の帯域を確保する。この場合、帯域調整部146は、遮断しないRTPパケット、つまり、高い優先度が設定されたRTPパケットを、通信処理部15へ出力する。
なお、帯域調整部146は、品質を調整した後も、通信状態情報が輻輳発生を示す場合、IPパケットのToSの値に基づいて、IPパケットを遮断するか否かを判定しても良い。つまり、帯域調整部146は、優先処理部144から入力された(IP電話の)RTPパケットであるか、対象パケット検知部143から入力された(IP電話以外の)IPパケットであるかに関わらず、ToSの値に基づいて、IPパケットを遮断するか否かを判定しても良い。
受信処理部147は、通信処理部15から入力されたIPパケットを、カプセル処理部13−1へ出力する。
<網終端装置の動作について:優先制御検知>
図6は、本実施形態に係る網終端装置1の動作の一例を示すフロー図である。
この図は、網終端装置1が優先制御を行うことを検知する場合の動作を示す。
(ステップS201)カプセル処理部13−1は、網終端装置1に接続された端末装置から受信したMACデータから、IPパケットと送信元MACアドレスを抽出する。その後、ステップS202へ進む。
(ステップS202)SIP通信検知部141は、ステップS201で抽出されたIPパケットについて、SIPパケットか否かを判定することで、SIPパケットを検知する。SIPパケットが検知された場合(YES)、ステップS203へ進む。一方、SIPパケットが検知されなかった場合(NO)、ステップS204へ進む。
(ステップS203)SIP通信検知部141は、ステップS201で抽出された送信元MACアドレス、つまり、判定したSIPパケットの送信元のMACアドレスを、記憶部142に記憶させる。その後、ステップS204へ進む。
(ステップS204)カプセル処理部13−1は、残りのMACデータが存在するか否かを判定する。残りのMACデータが存在すると判定された場合(YES)、ステップS201へ戻って、次のIPパケットを抽出する。一方、残りのMACデータが存在しないと判定された場合(NO)、図6の動作を終了する。
<網終端装置の動作について:優先制御>
図7は、本実施形態に係る網終端装置1の動作の別の一例を示すフロー図である。
この図は、網終端装置1が、送信について優先制御を行う場合の動作を示す。
(ステップS301)カプセル処理部13−1は、網終端装置1に接続された端末装置から受信したMACデータから、IPパケットと送信元MACアドレスを抽出する。この処理は、図6のS201と同じ処理である。その後、ステップS302へ進む。
(ステップS302)対象パケット検知部143は、ステップS301で抽出されたIPパケットと送信元MACアドレスに基づいて、このIPパケットが優先制御を行うIPパケットであるか否かを判定する。優先制御を行うIPパケットであると判定された場合(YES)、ステップS303へ進む。一方、優先制御を行わないIPパケットであると判定された場合(NO)、ステップS306へ進む。
(ステップS303)優先処理部144は、RTPパケットの呼種別に応じて、優先度を設定する。その後、ステップS304へ進む。
(ステップS304)状態判定部145は、通信に輻輳が発生しているか否かを判定する。通信に輻輳が発生していると判定された場合(YES)、ステップS305へ進む。一方、通信に輻輳が発生していないと判定された場合(NO)、ステップS306へ進む。
(ステップS305)帯域調整部146は、通信の帯域を調整する。つまり、帯域調整部146は、RTPパケットが緊急呼でない場合、IPパケットの一部又は全部に、通信制限を課す。還元すれば、帯域調整部146は、RTPパケットが緊急呼である場合、通信制限を課さない。
(ステップS306)通信処理部15は、ステップS304で通信に輻輳が発生していないと判定された場合、優先制御を行わないと判定されたIPパケット、及び、優先度が設定されたRTPパケットを、SIPサーバS1や網終端装置E1へ送信する。
一方、通信処理部15は、ステップS304で通信に輻輳が発生していると判定された場合、通信制限に従って、ビットレートを低下させたIPパケット、又は、一部のIPパケットのみを、SIPサーバS1や網終端装置E1へ送信する。
その後、ステップS307へ進む。
(ステップS307)通信処理部15は、通話が切断されたか否かを判定する。通話が切断されていないと判定された場合(NO)、ステップS301へ戻る。一方、通話が切断されたと判定された場合(YES)、図7の動作を終了する。
<第1の実施形態のまとめ>
以上のように、本実施形態に係る網終端装置1(情報処理装置)では、SIP通信検知部141(通信検知部)は、電話の呼制御に用いられるSIP(第1プロトコル)のSIPパケット(第1通信パケット)を検知した場合、当該SIPパケットの送信元の端末装置を示す優先制御MACアドレス(端末識別情報)を、記憶部に記憶させる。優先処理部144(処理部)は、優先制御MACアドレスが示す端末装置が送信元の通信パケットのうち、データストリームを配送するRTP(第2プロトコル)のRTPパケット(第2通信パケット)を検知した場合、当該RTPに、サービス品質を示すQoS(サービス品質情報)を設定する。
これにより、網終端装置1は、優先制御機能を有していない端末装置や、UTPケーブル以外のケーブルで接続される端末装置についても、優先制御機能を発揮させ、通話品質を制御することができる。すなわち、種々の情報端末に対して、通話品質を制御できる。
例えば、網終端装置1は、SIPパケットを検知して優先制御を行うので、端子等のインターフェースや装置構成に依存しない優先制御を実現できる。
また、網終端装置1は、SIPパケットを検知した場合にRTPパケットに対して優先度を設定するので、このRTPパケット以外については、影響を与えずに通信をさせることができる。例えば、網終端装置1は、1つのインターフェースに接続される端末装置について、IP電話とIP電話以外の通信を行わせることもできる。
また、本実施形態に係る網終端装置1では、端末側IF部11−1は、USB(第1通信方式)の通信により、受信データを取得する。IF処理部12−1(入出力処理部)は、USBの通信フォーマットに従って受信データからデータを抽出することで、イーサネット(第2通信方式)のフォーマットに従ったMACデータ(データリンク層のデータ)を取得する。カプセル処理部13−1(内包処理部)は、MACデータから、当該MACデータに内包されたSIPパケット(ネットワーク層の第1通信パケット)又はRTPパケット(ネットワーク層の第2通信パケット)を取得する。
これにより、網終端装置1は、UTPケーブル以外のケーブルに対して、仮想的なイーサネットの通信を行うことができ、イーサネットのフォーマットに従ったMACデータから、SIPパケットやRTPパケットを取得できる。つまり、網終端装置1は、UTPケーブル以外のケーブルで接続される端末装置についても、優先制御機能を発揮させ、通話品質を制御することができる。
また、本実施形態に係る網終端装置1では、端末側IF部11−1は、USB(Universal Serial Bus)端子又はHDMI(High-Definition Multimedia Interface)端子である。
これにより、網終端装置1は、USB又はHDMIケーブルで接続される端末装置についても、優先制御機能を発揮させ、通話品質を制御することができる。
また、本実施形態に係る網終端装置1では、状態判定部145(判定部)は、通信に輻輳が発生しているか否かを判定する。帯域調整部146(調整部)は、状態判定部145が通信に輻輳が発生していると判定したときに、RTPパケットが緊急呼でない場合、当該RTPパケットの一部又は全部に、通信制限を課す。優先処理部144は、状態判定部145が通信に輻輳が発生していると判定したときに、RTPパケットが緊急呼である場合、当該RTPパケットに、緊急呼を示すQoS(例えば、最も優先度の高い「5」、例えば、一般呼や動画よりも優先度が高い)を設定する。
これにより、網終端装置1は、通信の輻輳が発生したときでも、緊急呼を確保することができる。
また、本実施形態に係る網終端装置1では、帯域調整部146は、通信制限として、RTPパケットのデータについて、ビットレートを低下させる。
これにより、網終端装置1は、通信の輻輳が発生したときでも、通信の一部又は全部を遮断せずに、通信の帯域を確保することができる。
また、本実施形態に係る網終端装置1では、帯域調整部146は、通信制限として、RTPパケットに設定するQoSに基づいて、RTPパケットを遮断する。
これにより、網終端装置1は、通信の輻輳が発生したときでも、QoSに従って、優先度の高い通信を遮断せずに、通信の帯域を確保することができる。
例えば、網終端装置1は、通信の輻輳が発生するまでは、(1)緊急呼、(2)一般呼、(3)動画(低いビットレート)、(4)動画(高いビットレート)など、細かなクラス分けを行って、下位の通信に警告を発する。つまり、網終端装置1は、通信の輻輳が発生したときには、音声データ又は動画データの品質の調整を行い、緊急呼の帯域を確保した上で、優先度の低い通信から遮断することで、さらなる帯域を確保できる。
(第2の実施形態)
以下、図面を参照しながら本発明の第2の実施形態について詳しく説明する。
上記第1の実施形態では、網終端装置1が、優先制御を行う端末装置が接続される端子(「優先制御端子」とも称する)を、1個(端末側IF部11−1)有する場合について説明した。第2の実施形態では、本実施形態に係る網終端装置1aが、優先制御端子を複数個有する場合について説明する。また、複数個の優先制御端子は、異なる種類の通信を行う端子であっても良いし、一部又は全部が同じ種類の通信を行う端子であっても良い。
図8は、本発明の第2の実施形態に係る網終端装置1aの構成を示す概略ブロック図である。本実施形態に係る網終端装置1a(図8)と第1の実施形態に係る網終端装置1(図4)とを比較すると、端末側IF部11a−2〜11a−4、IF処理部12a−2〜12a−4、SIP処理部17aが異なる。しかし、他の構成要素が持つ機能は第1の実施形態と同じである。第1の実施形態と同じ機能の説明は省略する。
端末側IF部11a−n(n=2、3、4)は、端末装置のケーブルが接続され、また、ケーブルを伝わる信号の復調及び変調を行う。
端末側IF部11a−nは、ケーブルを介して端末装置が接続され、端末装置(例えば、端末装置23)から出力された信号を受信する。端末側IF部11a−nは、受信した信号を復調することで、受信データを生成する。端末側IF部11a−nは、生成した受信データをIF処理部12a−n(n=2、3、4)へ出力する。また、端末側IF部11a−nは、IF処理部12a−nから入力された送信データを変調して、信号を生成する。端末側IF部11a−nは、生成した信号を、ケーブルを介して端末装置へ送信する。
端末側IF部11−1は、USB端子である。
端末側IF部11a−2は、HDMI端子である。
端末側IF部11a−3は、RJ45端子である。
このように、網終端装置1aは、複数個(例えば、3個)の優先制御端子を有する。
端末側IF部11a−4は、例えば、RJ11(REGISTERED Jack 11)端子である。RJ11は、主に、電話線に用いられる。なお、本実施形態に係る端末側IF部11a−4は、電話機専用の端子である。
IF処理部12a−m(m=2、3)は、端末側IF部11a−nから入力された受信データから、各端末側IF部11a−m(m=2、3)における通信の通信フォーマットに従って、MACデータを取得する。つまり、IF処理部12a−mは、端末側IF部11a−mでの通信において、仮想的なイーサネットの通信を行う。
IF処理部12−1及びIF処理部12a−m(m=2、3)は、取得したMACデータを、カプセル処理部13−1へ出力する。
つまり、カプセル処理部13−1又は優先制御部14は、複数個又は複数種類の通信(端子)において、共通に利用することができる。
IF処理部12a−4は、端末側IF部11a−4から入力された受信データを、SIP処理部17aへ出力する。SIP処理部17aは、RJ11用に専用に設けられたものであり、例えば、SIP−UAの機能を有する。SIP処理部17aは、端末装置に対するユーザ操作に基づいて、SIPパケットを生成する。SIP処理部17aは、例えば、端末側IF部11a−4に接続された端末装置において、通話先が指定され、発呼操作が行われた場合、INVITEメッセージを含むSIPパケットを生成する。また、SIP処理部17aは、音声データが入力された場合、RTPパケットを生成する。ここで、SIP処理部17aは、呼種別に応じて、このRTPパケットのToSに優先度を設定する。また、SIP処理部17aは、例えば、端末側IF部11a−4に接続された端末装置において、切断操作がされた場合、BYEメッセージを含むSIPパケットを生成する。
IF処理部12a−4は、生成したSIPパケット又はRTPパケットを、通信処理部15へ出力する。
IF処理部12a−4は、通信処理部15から受信したIPパケットを、RJ11の通信フォーマットに変換して、IF処理部12a−4へ出力する。
<第2の実施形態のまとめ>
このように、本実施形態では、網終端装置1aは、複数個又は複数種類の端子(端末側IF部11−1、端末側IF部11a−2、端末側IF部11−3)について、各端子に接続された端末装置に対して、優先制御機能を提供できる。
また、網終端装置1aでは、複数個又は複数種類の端子が優先制御部14を共通に利用することができるので、全部の端子の各々に対して、専用の処理部(例えば、SIP処理部17a)を設けなくても、優先制御機能を提供できる。
なお、上記各実施形態において、網終端装置1、1aは、SIPパケット送信端末装置について、優先制御を行う期間を制限しても良い。
例えば、SIP通信検知部141は、優先制御MACアドレスを記憶部142に記憶させたときに、有効期間(開始日時や終了日時)を設定しても良い。対象パケット検知部143は、現在時刻が有効期間内(開始日時の後、又は、終了日時の前でもよい)にある場合に、優先制御を行うIPパケットであるか否かを判定しても良い。
また、上記各実施形態において、SIP通信検知部141は、SIPパケットにおいて、INVITEメッセージ、又は、REGISTERメッセージを検知した場合に、優先制御MACアドレスを記憶部142に記憶させる、つまり、優先制御を開始させても良い。また、SIP通信検知部141は、SIPパケットにおいて、BYEメッセージを検知した場合に、優先制御MACアドレスを記憶部142から消去、つまり、優先制御を開始させても良い。
また、上記各実施形態において、網終端装置1、1aは、優先制御を行うか否かを設定されても良い。
また、上記各実施形態において、網終端装置1、1aは、優先度やその順位を変更しても良い。例えば、網終端装置1、1aは、通信に輻輳が発生しているか否かに応じて、優先度やその順位を変更しても良い。具体的には、網終端装置1、1aは、通信に輻輳が発生していない場合、緊急呼に優先度「4」を設定する。一方、通信に輻輳が発生している場合、網終端装置1、1aは、緊急呼を「5」を設定する。また、例えば、網終端装置1、1aは、通信に輻輳が発生していない場合、動画(高いビットレート)の順位を動画(低いビットレート)より高くする。一方、通信に輻輳が発生している場合、網終端装置1、1aは、動画(高いビットレート)の順位を動画(低いビットレート)より低くする。
また、上記各実施形態において、網終端装置1、1aは、SIPパケット送信端末装置の端末識別情報として、MACアドレスを用いる場合について説明した。ただし、本発明はこれに限らず、網終端装置1、1aは、IPアドレス、SIP URI、端末ID、ユーザIDを、端末識別情報として用いても良い。
また、上記各実施形態において、第1プロトコルは、SIP以外のプロトコルであっても良く、例えば、H.323やMEGACOであっても良い。また、第2プロトコルは、RTP以外のプロトコルであっても良く、例えば、RSVP(Resource reSerVation Protocol)であっても良い。
また、上記各実施形態において、網終端装置1、1aは、例えば無線ルータ等であっても良く、端末装置と無線で通信を行っても良い。
なお、上述した実施形態における網終端装置1、1aの一部をコンピュータで実現するようにしても良い。その場合、この制御機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現しても良い。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、網終端装置1、1aに内蔵されたコンピュータシステムであって、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでも良い。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
また、上述した実施形態における網終端装置1、1aの一部、または全部を、LSI(Large Scale Integration)等の集積回路として実現しても良い。網終端装置1、1aの各機能ブロックは個別にプロセッサ化してもよいし、一部、または全部を集積してプロセッサ化しても良い。また、集積回路化の手法はLSIに限らず専用回路、または汎用プロセッサで実現しても良い。また、半導体技術の進歩によりLSIに代替する集積回路化の技術が出現した場合、当該技術による集積回路を用いても良い。
以上、図面を参照してこの発明の一実施形態について詳しく説明してきたが、具体的な構成は上述のものに限られることはなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲内において様々な設計変更等をすることが可能である。
S1・・・SIPサーバ、E1・・・網終端装置、O1・・・光回線終端装置、21、22、23・・・端末装置、1、1a・・・網終端装置、11−1、11−2、11a−2、11a−3、11a−4・・・端末側IF部、12−1、12−2、12a−2、12a−3、12a−4・・・IF処理部、13−1、13−2・・・カプセル処理部、14・・・優先制御部、15・・・通信処理部、16・・・NW側IF部、141・・・SIP通信検知部、142・・・記憶部、143・・・対象パケット検知部、144・・・優先処理部、145・・・状態判定部、146・・・帯域調整部、147・・・受信処理部、17a・・・SIP処理部
また、上記各実施形態において、SIP通信検知部141は、SIPパケットにおいて、INVITEメッセージ、又は、REGISTERメッセージを検知した場合に、優先制御MACアドレスを記憶部142に記憶させる、つまり、優先制御を開始させても良い。また、SIP通信検知部141は、SIPパケットにおいて、BYEメッセージを検知した場合に、優先制御MACアドレスを記憶部142から消去、つまり、優先制御を終了させても良い。

Claims (7)

  1. 電話の呼制御に用いられる第1プロトコルの第1通信パケットを検知した場合、当該第1通信パケットの送信元の端末装置を示す端末識別情報を、記憶部に記憶させる通信検知部と、
    前記端末識別情報が示す端末装置が送信元の通信パケットのうち、データストリームを配送する第2プロトコルの第2通信パケットを検知した場合、当該第2通信パケットに、サービス品質を示すサービス品質情報を設定する処理部と、
    を備える情報処理装置。
  2. 第1通信方式の通信により、受信データを取得する端子と、
    前記第1通信方式の通信フォーマットに従って前記受信データからデータを抽出することで、第2通信方式のフォーマットに従ったデータリンク層のデータを取得する入出力処理部と、
    前記データリンク層のデータから、当該データに内包されたネットワーク層の前記第1通信パケット又は前記第2通信パケットを取得する内包処理部と、
    を備える請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 通信に輻輳が発生しているか否かを判定する判定部と、
    前記判定部が通信に輻輳が発生していると判定したときに、前記第2通信パケットが緊急呼でない場合、当該第2通信パケットの一部又は全部に、通信制限を課す調整部と、
    を備え、
    前記処理部は、前記判定部が通信に輻輳が発生していると判定したときに、前記第2通信パケットが緊急呼である場合、当該第2通信パケットに、前記緊急呼を示す前記サービス品質情報を設定する
    請求項1又は請求項2に記載の情報処理装置。
  4. 前記調整部は、前記通信制限として、前記第2通信パケットのデータについて、ビットレートを低下させる
    請求項3に記載の情報処理装置。
  5. 前記調整部は、前記通信制限として、前記第2通信パケットに設定するサービス品質に基づいて、前記第2通信パケットを遮断する
    請求項3又は請求項4に記載の情報処理装置。
  6. 情報処理装置における情報処理方法において、
    通信検知部が、電話の呼制御に用いられる第1プロトコルの第1通信パケットを検知した場合、当該第1通信パケットの送信元の端末装置を示す端末識別情報を、記憶部に記憶させる通信検知過程と、
    処理部が、前記端末識別情報が示す端末装置が送信元の通信パケットのうち、データストリームを配送する第2プロトコルの第2通信パケットを検知した場合、当該第2通信パケットに、サービス品質を示すサービス品質情報を設定する処理過程と、
    を有する情報処理方法。
  7. 情報処理装置のコンピュータに、
    電話の呼制御に用いられる第1プロトコルの第1通信パケットを検知した場合、当該第1通信パケットの送信元の端末装置を示す端末識別情報を、記憶部に記憶させる通信検知手順、
    前記端末識別情報が示す端末装置が送信元の通信パケットのうち、データストリームを配送する第2プロトコルの第2通信パケットを検知した場合、当該第2通信パケットに、サービス品質を示すサービス品質情報を設定する処理手順、
    を実行させるためのプログラム。
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