JP2005122507A - 情報通知システム、情報通知方法、および、プログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 端末装置と通信ネットワークを介して繋がり、通知情報を端末装置2へ配信するサーバ装置を有する情報通知システムであって、サーバ装置は、通知対象に関連付けて、アイコン情報および通知情報を保存する手段と、アイコン情報および通知情報を端末装置へ送信する手段とを備え、端末装置は、サーバ装置から送られてくるアイコン情報および通知情報を取得する手段と、マウスポインタの位置を取得する手段と、マウスポインタ近傍の領域に前記アイコンを表示すると共に通知情報をスクロール表示する手段と、マウスポインタの反復移動の速度を検出する手段と、検出した反復移動の速度をもとに表示されている通知情報を順に切り替える手段とを備える。
【選択図】 図3
Description
インターネットを使った広告にはたくさんの種類があり、その代表的なものにバナー広告がある。インターネットを使えば、従来のテレビや新聞等のマス広告に比べかかる広告料金は少なくて済む。バナー広告は、ホームページ上に掲載されているバナー(旗)をクリックして広告主のホームページや商品情報等へジャンプするものである。
ところで、このバナー広告の形態を用いて表示する場合、端末装置画面上にある一定の場所に固定された範囲でしかバナー広告を張り付けることができない。このため、その固定された場所から離れた場合、すなわち、バナー広告以外の表示内容を閲覧しようとして画面をスクロールしたときに、表示されていたバナー広告は画面から消え、見えなくなってしまうという不都合があった。ブラウザで表示する際にフレーム分割を行い、バナー広告を常時表示することも考えられるが、広告以外の本来のコンテンツ情報を表示するスペースが狭くなるという問題が生ずる。
ここで、通信対象とは、通知情報を送信する単位であって、広告の配信の場合は、ある広告主の広告すべき商品やサービスの単位を意味し、たとえば、ブランド単位でメッセージを送信する場合はそれを含む趣旨である。
通知情報とは、端末に表示すべきメッセージ情報を意味する。たとえば、広告情報や会社内の業務指令などの情報あるいは自己のリマインダとしてのスケジュール情報などが含まれる。
反復移動の速度には、角速度も含む趣旨である。なお、速度および角速度それぞれの絶対値の一定時間の平均値が所定の範囲にあるか否かを判定し、その範囲にある場合は通知情報を切り替えたり、次に表示する通知情報がない場合は、アイコンの消去をするなどの処理をすると、ユーザの作業に支障を来たさず、切り替え等を行うことができる。
このとき、普段のユーザのマウス移動スピードを監視し、切り替え判定のための基準値を補正するようにすれば、より精度の高い処理が可能となる。
画面表示関連のインジケータのスクロール速度や表示形式などのパラメータを変更可能にするとよい。ここで、性能情報とは、CPUチップの種別、動作速度、主メモリの容量などの情報を意味する。また、インジケータとは、通知を受け取るとマウスの近くに表示されるスコープアイコンとメッセージの総称をいう。
なお、この性能情報によって、サーバへの通知情報の有無の問い合わせ周期を変更するようにしてもよい。これにより、性能の低い端末(計算機)は、サーバへの問い合わせ間隔を長くするなど、負荷を軽減することができる。
同じ通知情報を何度も送信する必要がなくなるので、計算機や通信ネットワークの負荷を軽減することができる。
なお、性能情報に替え、または、性能情報と共に、負荷情報を収集するようにしてもよい。負荷情報とは通信ネットワークの反応時間などである。
さらに、アイコンや通知情報をマウスポインタに追従して移動させる場合、マウスポインタが移動を開始してから少し時間をおいてアイコンまたは通知情報の移動を開始するようにするとよい。これにより、ユーザはマウスポインタを容易に判別できる。
表示すべき通知対象が複数存在する場合は、一の通知対象の通知情報を表示すると共に、他の通知対象に対応するアイコンを前記一の通知対象のアイコンの近傍に縮小表示する。これにより、マウスポインタ周辺が煩雑にならずに、ユーザは通知情報の配信状況を知ることができる。
ここで、「詳細情報取得先アドレス情報」とは、アドレス自体の他、アドレスと関連付けられた情報、たとえば、マウスポインタ付近に表示される通知情報の全部または一部などを含む趣旨である。
サーバからアイコン情報と通知情報を取得する処理と、マウスポインタの位置を取得する処理と、前記マウスポインタ近傍の領域にアイコンを表示すると共に通知情報をスクロール表示する処理と、マウスポインタの反復移動の速度を検出する処理と、前記反復移動の速度をもとに表示されている通知情報を順に切り替える処理とをコンピュータに実行させることを特徴とする
なお、企業ユーザは、図示しない、一般のWebサーバに各企業の詳細な広告情報を掲載しているものとする。
まず、広告主である企業ユーザは、サービス事業者に広告表示サービスの利用の申し込みを行う(S101)。そして、サービス事業者の管理者は、サービス業者端末7を介して情報通知システム1にアカウントを作成して(S102)、そのアカウント情報を広告主に通知する(S103)。そして、その広告主のサーバ(一般のWebサーバ)に、クライアントマシン用のインストールソフトウェア(Seelインストーラ)を設置する(S104)。
クライアントマシンのスコープ定義ファイルに保存されている更新周期でこのステップは繰り返される(S119〜S122)。
唯一の通知対象(スコープ)に対して、唯一の通知が届いた場合の画面表示は、図4(a)のようになる。この図のように、メッセージが長い場合は、メッセージの一部が切り抜かれスクロールして全文表示されるようになっている。
一度に複数のスコープに対して通知が届いた場合の画面表示は図4(c)のようになる。最前面のスコープについての通知は通常通り表示されるが、それ以降のスコープについては縮小化されたアイコン(メッセージの上に表示されているアイコン)だけが連なって表示され、待機状態の通知があることをユーザに示す。
中央部に「1グループ閉じる」という表示を行い、これを選択した場合は最前面のスコープのみが消去され、「すべて閉じる」を選択した場合は、すべての通知が消去されるようになっている。
上部の「終了」を選択すると、本当に終了するかを訊ねる簡単なダイアログが表示され、そこでOKするとOSの終了を待たずして即座にアプリケーションは終了する。「詳細設定」はコンフィグダイアログを開く。「履歴を表示」は、消去してしまったものも含めて今までに届いた通知を閲覧するためのエンドユーザ向けWeb管理画面を開く。
以下に上述の広告表示を実現するため、情報通知システム1およびクライアントマシン2の動作を図3を用いて説明する。図3は、クライアントマシン2、および、クライアントマシン2と通信ネットワーク3を介して繋がる情報通知システム1の機能ブロック図である。
なお、制御部21は、監視開始手段(機能)211、マウスの動きを検出するためのマウストラッキングスレッドループ212、マウス速度・角速度等演算手段(機能)213を有している。
以上の構成において、まず、情報通知システム1の企業ユーザ管理手段111によって、通知すべきメッセージなどの情報が登録される。この情報は、企業ユーザ端末8から通信ネットワーク4を経由して情報通知システム1へ送られてくる。
ここで、アプリケーションとは、URLをもとに取得した詳細情報を表示するときに立ち上げるべきブラウザの識別情報(ID)を意味する。
次に、情報通知システム1のエンドユーザ情報の登録処理について説明する。
エンドユーザ管理手段113は、ユーザからユーザ情報の送信があると、送られてきたユーザ情報をユーザテーブルに登録する。図8は、ユーザテーブルの一例である。ここで、ユーザテーブルは、ユーザ識別情報(ユーザID)ごとに年齢、性別等のユーザ属性情報、使用OSやCPUの種類、CPU速度などの性能情報、通信ネットワークの反応時間などの負荷情報などが保存されている。なお、削除フラグは、ユーザが脱退したときなどサービスを停止したときにセットされる。
なお、クライアントマシンには、広告表示用プログラム(Seelプログラム)がインストールされているとする。このSeelプログラムは、情報提供システム1または広告主である企業のサーバからダウンロードできるものである。
まず、クライアントマシンが立ち上がることによって、監視開始手段211が起動する。監視手段211は、起動されると、設定ファイル・レジストリから各種パラメータを取得する(S201)。この設定ファイルおよびレジストリの例を図29から図31に示す。図29のグローバル設定ファイルは、システムの動作を規定するものである。また、図30のレジストリには、ユーザIDが格納されている。図31のスコープ定義ファイルには、サーバとの通信のための情報が格納されている。各エンドユーザは、公開されているスコープのうち好みのものを選択して、設定ファイルのインストールを行う。これにより、ユーザは、設定ファイルにインストールされたスコープから通知を受けることができる。
スコープ定義ディレクトリ内のディレクトリリストにアクセスして、ディレクトリリストにあるディレクトリ名を抽出する(S204)。そして、ディレクトリ名(dir)を指定して、スコープオブジェクトを作成する(S205)。なお、スコープオブジェクトとは、スコープごとにスコープ名やキャプションなどの表示用データ、更新確認間隔、タイムアウト時間などの通信データなどを含んだクラスオブジェクトである。そして、スコープオブジェクトの監視スレッドループを開始する(S206)。これをディレクトリリストの全ディレクトリについて繰り返す(S207)。これにより、スコープ名が与えられたディレクトリにあるスコープ設定ファイルが全て読み込まれ、各スコープに一つずつの監視スレッドループが起動される。
なお、ステップS301の処理によりサーバとの通信時だけスリープ時に比べ負荷が高くなるという現象がなくなり、安定した動作となる。また、ステップS302の処理により、他のアプリケーションの立ち上げを優先させることができる。
(S505)。コマンド実行ループでは、分解された各行(line)をさらにトークンに分解して(S406)、最初のトークンからコマンドの判別を行う(S407)。そして、トークンによって指示されたNOTIFYコマンド実行手段223、または図示しないSETコマンド実行手段を起動する(S408、S409)。このコマンド実行ループを分解された各行について実行する(S410)。
次に通知登録メッセージ処理手段231の処理を説明する。通知登録メッセージ処理手段231は起動されると、通知登録キューが空でない限り以下のループを繰り返す(S701)。まず、通知登録キューから一つの通知オブジェクトを取り出す(S702)。通知オブジェクトは、情報通知システム1から送られてくる通知テーブルの情報で、所属スコープ名、通知ID、アプリケーション、文字色、縁取色、通知すべきメッセージ情報などである。
一方、ステップS703で「YES」の場合は、ステップS707以降の処理を実行する。以上のステップS701以降の通知登録ループを繰り返す(S709)。
そして、速度量秒間平均値と角速度量秒間平均値を算出して(S1210)、移動方向を次回参照するために、現在の座標および時刻を保存する(S1211)。
そして、最前面のスコープアイコンが別のものになった場合、それに付随するインジケータを全て実体化する(S1506)。なお、ステップS1502で「NO」のときは、直ちに終了する。
その後、全てのインジケータについて、インジケータ順序更新手段234を実行する(S2003〜S2005)。そして、リストが空になったか否かを判定して(S2006)、空の場合は、スコープアイコン消去手段237を実行する(S2007)。
図33は、図4(a)のメッセージが表示されるときの、サーバ1のスコープテーブル、通知テーブル、通知状態テーブルのデータ例である。
通知テーブルのメッセージ情報が文字色、縁取色などの表示形式データによって設定された形式で端末上に表示される。なお、メッセージの先頭に表示されているアイコンは、端末2にコンフィグ時に設定されているスコープIDに関連付けされたアイコン表示用データに基づいて、サーバから送られてくるスコープIDからこのアイコン表示用データを抽出して表示される。
一つのスコープIDに対して、通知するメッセージが3種類あるので、メッセージごとに通知IDがとられる。また、この通知IDごとに通知済みフラグおよび誘導済みフラグが割り付けられている。
ユーザが離席しているときに通知を表示しても気付いてもらえる可能性は低い。また、本人のいないところで表示されている通知を他人に覗かれる状態にしておくのも望ましいとはいえない。このため、ユーザがマシンを使用しているタイミングを計り、離席中はそれまで通知の表示を遅延するような機能があるのが好ましい。
通常、マウスが頻繁に動いている場合は、間違いなくユーザがマシンを使用しているといえる。そうでないときでも、ユーザがWebを閲覧したりドキュメントを読んだりしている場合があり得るが、そういったときにはマウスカーソルへの注意が弱くなっている可能性が高いので、マウスが移動し始めるまで待機する。マウスが動いておらずキーボードから頻繁に入力がある場合は、ユーザはマウスから手を離している可能性が高く、邪魔になった場合はマウスを持つことを強要してしまうため、やはりこの場合も邪魔にならないよう待機する。
具体的には、マウストラッキングスレッドが繰り返し算出しているマウス速度量積分値を参考にする。「マシンが使用されている」とみなす上限値(激しい動きを無視するための値)、下限値(光学マウスでは物理的に静止していてもカーソルがわずかに動く場合があるので、これを無視するための値)を設定し、この範囲にマウス速度量積分値が入っている間は通知を受け取り次第表示する。上限値・下限値はコンフィグできるようにするとなお良い。
ユーザの要求は、基本的にはマウスの振りとタスクトレイアイコンのメニュー選択によって伝えられるが、慣れたユーザ向けにはキーボード操作でもこれを行えるようにすると良い。実際にどのキーがどの機能に割り当てられるかはコンフィグできるようにする。割り当てられる機能として以下のようなものが考えられる。
・最前面スコープアイコンの最上位の通知に関する情報にアクセス
・最前面スコープアイコンとそれに伴う通知を消去
・スコープアイコンと通知をすべて消去
・履歴を表示
タスクトレイアイコンのメニューからいつでも履歴一覧を表示可能にする。履歴一覧には、これまで届けられた通知の一覧が表示され、そこから直接関連付けられた情報にアクセスできる(期限の切れた通知は除く)。
監視スレッドの更新間隔は数時間〜1日程度を要する。しかし、メッセージ配信のリアルタイム性が要求される場合、例えば、クリスマスの夜に通知を表示し専用ブラウザが起動して欲しい場合などには、ただ再更新に頼っているだけでは機を逸してしまうことになる。
このため、予約という概念を導入するのが効果的である。具体的には、事前に監視アプリケーションからの更新確認に対しサーバスクリプトが「○○日の××時に通知を表示せよ」というコマンドを返し、それをレジストリに記憶しておくことで、指定された時刻に通知表示を行う。
これにより、アクセスを集中させることなく同一の時刻にメッセージを配信したかのように見せることができる。ただし、アンケートフォームなど双方向の通信を要するページを含む場合、その部分だけはサーバへのアクセスを行うようにする。
ユーザがOSを再インストールした場合、レジストリに保存されていたユーザIDは取得できなくなり、新しいユーザとして再登録しなければならなくなる。これを避けるため、クライアントマシン上で動作する監視アプリケーションは、NIC(ネットワークインタフェース)のMACアドレスを取得してサーバに送信することで、ユーザIDの自動的な再取得が可能となる。
監視アプリケーションの開始時にユーザIDをレジストリから正しく取得できた場合、NICのMACアドレスをユーザIDとともにサーバに送信する。サーバスクリプトは当該ユーザのNICのMACアドレスを情報通知システムのユーザテーブルに保存する。
ユーザIDが取得できなかった場合は、NICのMACアドレスのみをサーバに送信する。データベースからこのMACアドレスを検索し、ユーザが見つかればそのユーザIDを用いるようクライアントマシンにSetコマンドを返却する。見つからなければ、新しいユーザとして登録するため登録用のインタフェースを表示するようWelcomeコマンドを返却する。
クライアントマシン上で動作するSeelプログラム(オブザーバ)は起動・終了の度にその時刻を記録し、サーバに知らせる。しかしこれをすべてサーバに保存しているとサーバの負荷が過大となる。このため、曜日・時刻で見た起動・終了のタイミングに限定する。これは、1週間を周期とし、0か1の振幅を持つ波形として表される。この波形の平均の形を作り、そのユーザの「平均的な1週間」を算出し保存する。
例:
ある週の月曜日20:43〜21:15まで起動していた場合、その週の計測値は
・月曜20時40分代の起動率は(10-3)/10 = 70%
・月曜20時50分代〜21時00分代の起動率は100%
・月曜21時10分代の起動率は5/10 = 50%
とする。
<今週までの平均値> = ( <先週までの平均値> × <経過した週数>
+ <今週の計測値> ) ÷ (<経過した週数> + 1)
ここで、<経過した週数>に当てはめる値をある一定の値以下に制限することで、古い値を排除していくことができる。
たとえば、10週目まで平均80%、11週目以降はずっと0%が続いたとする。普通に計算すれば、n週目の値は
(80×10)÷ n
となり、経過週数に反比例して減衰していく。これが1%まで減衰するのはn=800週目のことである。すなわち、80%の確率で起動していたのは最初の10週間だけであるにもかかわらず、15年も経たないと1%まで減衰しないことを意味する。
P(n) = P(n-1) * 4 / 5
という式で求められるため、指数関数的に変化していくことがわかる。この漸化式を解くと、P(10)=80であるから
P(n) = 80 * (4/5)^(n-10)
P(n)<=1となるのは、以下の計算により30週目となる。
n-10 >= log(4/5, 1/80)
n >= 29.6
最初の10週間=2ヶ月強に渡り80%であったことが、(その後5ヶ月弱にわたり0%が続いて)約7ヶ月目で1%にまで減衰することになり、週数を制限しない場合に比べれば感覚的に妥当になったといえる。もちろん、限定する週数を変更すればこの変化の速さは調節可能である。
なお、直近のある一定の期間のみにわたる平均値を算出するには、少なくともその期間分の計測値をすべて保存しておかなければならないという問題が考えられる。
ブランドアイコンとメッセージはマウスカーソルにやや遅れて追従させる。以下はその手法である。
1. マウスカーソルの座標を取得する。
2. すべてのインジケータについて以下の処理を実行する。
2-a. まずインジケータが定位すべき絶対座標を算出する。。これには、コンフィグされたレイアウトによって定まる、マウスカーソルからの距離を用いる。
2-b. 現在のインジケータの座標と、上記2-aで求めた座標とを 1 : nDullnessに内分する座標を算出し、それをインジケータの新しい座標として更新する。nDullnessの値は0〜4程度の整数で、コンフィグ可能である。
内分点の座標が変化しなくなった場合は、上記2-aで求めた座標とする。
これにより、マウスカーソルを移動させたときに、メッセージやアイコンと一体化して、マウスカーソルの位置が把握しづらくなるという弊害を回避することができる。
ユーザが広告を消そうと思ったとき、ユーザに「画面右下に表示されたウィンドウの×ボタンをクリックする」などの作業をさせる一般的なポップアップ広告は、前述の「視線を注視している領域から引き離し、また元の位置を探して戻す」というユーザにストレスを与えるような動作を強いることになる。しかもこのとき、視線にあわせてマウスカーソルも遠くへ移動しなければならない。Seelプログラムは、マウスカーソルを左右に振ることによって、マウスカーソルの位置(ひいてはテーブル上での右手の位置)をほとんど遠くへ動かさずに広告を消すことを可能にする。
1. マウスカーソルの座標の差分を算出する。
2. 上記1に基づき、擬似的なマウスの瞬間移動速度を算出する。
3. 上記1に基づき、擬似的なマウスの瞬間角速度を算出する。
このとき、この値の絶対値が0.5回転(180°)以下になるような回転方向となるよう、値を調整する。
4. 移動速度、角速度のそれぞれについて、その絶対値の直近1秒間の平均値を算出する。
5. 角速度の平均が一定の値以上であり、かつ移動速度と角速度が以下の不等式を満たすとき、「マウスが小刻みに方向を変えながら一定の速度以上で移動しつづけている」即ち「マウスを振っている」とみなし、インジケータを消去する。
(r > 3) and (v > 4.8 - 0.8*r) and (v > 0.1*r)
ただし
v: 移動速度の絶対値の直近1秒間の平均 [Mpixel/sec]
r: 角速度の絶対値の直近1秒間の平均 [round/sec]
このようにして、マウスの反復移動を高精度で検出することができる。
さらに、通知メッセージの切り替え等の操作をマウスの動作によって行うため、通知メッセージに対する操作のためにマウスを大きく動かす必要がなく、他の業務への影響を最小限に抑えることができる。
また、情報通知システム1に通知済みフラグまたは誘導済みフラグを持たせることによって、同じ通知情報を何度も送信することをなくし、通信ネットワークの負荷およびクライアントマシンの負荷を軽減することができる。
2 エンドユーザ端末(クライアントマシン)
3、4 通信ネットワーク
5 構内LAN
6 ファイアウォール
7 サービス業者端末
8 企業ユーザ端末
11 ユーザ管理・配信処理部
12 記憶部
21 制御部
22 監視部
23 表示部
111 企業ユーザ管理手段
112 配信管理手段
113 エンドユーザ管理手段
114 通知検索・コマンド返送手段
211 監視開始手段
212 マウストラッキングスレッドループ
213 マウス速度・角速度等算出手段
221 監視スレッドループ
222 通知手段
223 NOTIFYコマンド実行手段
231 通知登録メッセージ処理手段
232 インジケータ登録手段
233 スコープアイコン順序更新手段
234 インジケータ順序更新手段
235 マウス座標更新メッセージ処理手段
236 マウス反復運動検出手段
237 スコープアイコン消去手段
238 スコープアイコン座標更新手段
239 インジケータ座標更新手段
240 スクロール量更新手段
241 タスクトレイアイコン処理手段
242 通知リンクサイト表示手段
Claims (5)
- 端末装置と通信ネットワークを介して繋がり、通知情報を端末装置へ配信するサーバ装置を有する情報通知システムであって、
前記サーバ装置は、
通知対象に関連付けて、アイコン情報および通知情報を保存する手段と、
前記アイコン情報および前記通知情報を端末装置へ送信する手段と、を備え、
前記端末装置は、
前記サーバ装置から送られてくるアイコン情報および通知情報を取得する手段と、
マウスポインタの位置を取得する手段と、
前記マウスポインタ近傍の領域にアイコンを表示すると共に通知情報をスクロール表示する手段と、
マウスポインタの反復移動の速度を検出する手段と、
前記反復移動の速度をもとに表示されている通知情報を順に切り替える手段と、
を備えたことを特徴とする情報通知システム。 - サーバから通知情報を通信ネットワーク経由で端末装置の画面上に表示させる情報通知方法であって、前記通知情報を端末装置の画面上に表示されるマウスポインタとは、所定の間隔をおいて設定する領域に、通知対象に関連付けられたアイコンを表示すると共に通知情報をスクロールして表示し、前記マウスポインタの移動に追随して移動制御することを特徴とする情報通知方法。
- 表示すべき通知対象が複数存在する場合は、一の通知対象の通知情報を表示すると共に、他の通知対象に対応するアイコンを前記一の通知対象のアイコンの近傍に縮小表示することを特徴とする請求項2記載の情報通知方法。
- 前記通知情報に対応する詳細情報取得先アドレス情報を画面所定エリアに保存し、マウスポインタで指示することによって、当該アドレスにアクセスして、詳細情報を取得して予め設定されたブラウザ上に表示されることを特徴とする請求項2または3に記載の情報通知方法。
- 端末装置上で動作するプログラムであって、
サーバからアイコン情報と通知情報を取得する処理と、
マウスポインタの位置を取得する処理と、
前記マウスポインタ近傍の領域にアイコンを表示すると共に通知情報をスクロール表示する処理と、
マウスポインタの反復移動の速度を検出する処理と、
前記反復移動の速度をもとに表示されている通知情報を順に切り替える処理と、
をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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