JP2005122332A - 自由曲面加工装置及び自由曲面加工方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ワークを自由曲面に加工する際の自由曲面において、ワークを高精度に加工する。
【解決手段】ワークを保持する保持手段と、保持手段に保持されたワークを加工する移動可能な加工工具と、保持手段の中心軸に対して所定距離離して配設された基準手段と、基準手段の中心軸を基準としてワークの形状を計測する形状測定器と、形状測定器から得られた計測結果に基づいてワークの加工された自由曲面形状の中心と前記保持手段の中心軸との偏芯量を求め、偏芯量に応じて前記加工工具の工具軌跡を演算する演算手段と、前記加工工具を前記工具軌跡により数値制御する数値制御手段と、を具備する。
【選択図】図1

Description

本発明は、光学素子や金型などに対し、その形状精度及び偏芯精度を高精度に加工するために用いる自由曲面加工装置及び自由曲面加工方法に関する。
近年生産されている光学素子などの超精密部品は更なる高精度な形状精度及び光学上の偏芯精度が要求されている。このような高精度な形状の加工を行うための従来技術としては、特開平7−136903号公報、特開2003−39282号公報に開示されている。
特開平7−136903号公報の方法は、以下の手順で行っている。
(1)演算手段が工具軌跡を算出する。
(2)数値制御手段が加工を実行する。
(3)形状検出手段が被加工物の一部または全域をサンプリング測定する。
(4)演算手段が上記(3)の測定結果に基づいて形状誤差量を算出する。
(5)判断手段が上記(4)で算出された形状誤差量が日標値以下であるか否かを判断する。
(6)目標値以上である場合、演算手段が上記(3)の形状測定結果に基づいて工具軌跡の原点、工具半径の寸法誤差を修正する。そして、修正された工具軌跡原点及び工具半径に従って再加工を行う。
特開2003−39282号公報の自由鏡面加工装置は、以下の手順で行っている。
(1)加工プログラムに従って自由曲面ワークを加工する。
(2)加工されたワークを形状測定器により計測する。
(3)理想曲面との誤差量を補正した加工プログラムを作成し、再加工を行う。
特開平7−136903号公報 特開2003−39282号公報
上記従来技術では、いずれも光学的精度を出すために、ワークの中心と実際加工された形状の中心とが一致している必要がある。そして、これらの中心のずれ量を正確に計測するには、ワークの中心と形状測定器の中心との位置関係が把握された状態で、加工された形状を測定しなければならない。
しかしながら、いずれの従来技術においても、ワークの中心と形状測定器の中心との位置関係を把握する機構を備えていないため、ワークの中心と実際加工された形状の中心とを一致させることができず、ワークを高精度に加工することができない問題を有している。
本発明は、このような従来の間題点を考慮してなされたものであり、ワークの中心と実際加工された形状の中心とを一致させることができ、これによりワークを高精度に加工することが可能な自由曲面加工装置及び自由曲面加工方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1の発明の自由曲面加工装置は、ワークを自由曲面に加工する自由曲面加工装置において、ワークを保持する保持手段と、保持手段に保持されたワークを加工する移動可能な加工工具と、保持手段の中心軸に対して所定距離離して配設された基準手段と、基準手段の中心軸を基準としてワークの形状を計測する形状測定器と、形状測定器から得られた計測結果に基づいてワークの加工された自由曲面形状の中心と前記保持手段の中心軸との偏芯量を求め、偏芯量に応じて前記加工工具の工具軌跡を演算する演算手段と、前記加工工具を前記工具軌跡により数値制御する数値制御手段と、を具備することを特徴とする。
請求項1の発明において、演算手段は、加工工具により所望形状の加工を行う工具軌跡を算出し、数値制御手段は、加工を行う加工工具を数値制御により制御する。この発明では、基準手段の中心軸を基準としてワークの形状を計測し、その計測結果に基づいてワークの自由曲面形状と保持手段の中心軸との偏芯量を求め、偏芯量に基づいて加工工具の工具軌跡を演算するため、形状測定器の中心とワークの中心との位置関係を把握することができ、加工中心とワーク中心が一致した自由曲面形状を得ることができる。
請求項2の発明は、ワークを回転非対称な自由曲面に加工する自由曲面加工装置において、ワークを保持する保持手段と、保持手段に保持されたワークを加工する移動可能な加工工具と、保持手段の中心軸に対して所定距離離して配設された基準手段と、基準手段の中心軸を基準としてワークの形状を計測する形状測定器と、形状測定器から得られた計測結果に基づいて保持手段の中心軸を基準としてワークの加工された自由曲面形状と理想形状との誤差量を求め、誤差量に応じて前記加工工具の工具軌跡を演算する演算手段と、前記加工工具を前記工具軌跡により数値制御する数値制御手段と、を具備することを特徴とする。
請求項2の発明では、基準手段の中心軸を基準として形状測定器がワークの形状を計測し、計測結果に基づいて保持手段の中心軸を基準としてワークの自由曲面形状と理想形状との誤差量を求め、誤差量に応じて加工工具の工具軌跡を演算するため、加工中心とワーク中心が一致した自由曲面形状を得ることができるのに加えて、より理想形状に近い自由曲面形状を得ることができる。
請求項3の発明は、請求項1または2に記載の自由曲面加工装置であって、前記形状測定器は、前記加工工具と同一ベース上に設置されていることを特徴とする。
このような構成とすることにより、請求項3の発明では、自由曲面加工装置の構成を簡略化することができる。
請求項4の発明は、請求項1または2記載の自由曲面加工装置であって、前記形状測定器は、加工装置の送り機構とは別の送り機構上に設置されていることを特徴とする。
請求項4の発明では、形状測定器が加工装置の送り機構と別系統の送り機構により制御されることにより、加工で使用される送り機構が有している誤差を計測することができるため、より高精度な計測が可能となる。その結果、高精度な補正加工を行うことができ、理想形状に近い自由曲面形状を加工することが可能となる。
請求項5の発明は、請求項1〜4のいずれかに記載の自由曲面加工装置であって、前記ワークまたはワークを嵌合するヤトイが円柱形状であることを特徴とする。
請求項5の発明によれば、円柱形状のワークの場合で、外径が基準の場合は、保持手段がワークを保持する際、保持手段の中心と円柱中心とを一致させて保持を行う。ワークが円柱形状ではない場合および外径を基準としない場合は、ワーク中心が円柱形状の中心となるヤトイを作成し、このヤトイの中心と保持手段の中心とを一致させて保持を行う。これらにより、ワークの保持を簡単に行うことができる。
請求項6の発明は、請求項1〜5のいずれかに記載の自由曲面加工装置であって、前記保持手段を回転させる回転手段と、回転手段の回転中心軸と前記保持手段の中心軸を一致させるシフト・チルト調整手段と、前記保持手段にワークまたはヤトイを保持した後に、保持手段を回転させ、ワークまたはヤトイに接触させることによりワークの中心軸と保持手段の中心軸との誤差量を計測する計測手段と、をさらに具備することを特徴とする。
請求項6の発明では、保持手段が保持したワークまたはヤトイの外径に計測手段を接触させ、回転手段により保持手段を回転させる。計測手段により回転手段の回転中心軸とワークまたはヤトイの中心軸とのシフト誤差量およびチルト誤差量を計測し、誤差量に応じてシフト・チルト調整手段によりシフト量およびチルト量を修正し、回転手段の回転中心軸とワークまたはヤトイの中心軸を一致させることができる。これにより、ワークの中心軸を加工の中心軸に高精度に一致させて保持手段に保持させることができる。
請求項7の発明は、請求項1〜6のいずれかに記載の自由曲面加工装置であって。前記基準手段は、凸または凹形状のマスター球であることを特徴とする。
請求項7の発明では、基準手段をマスター球とすることにより、取り付け時のチルト方向の誤差を考慮する必要がないため、取り付け時間を短縮することができる。
請求項8の発明の自由曲面加工方法は、ワークを回転非対称な自由曲面に加工する自由曲面加工方法において、ワークを保持手段に保持する保持工程と、前記自由曲面の加工を行う工具軌跡を算出する工程と、保持手段に保持されたワークを前記工具軌跡に従って加工工具を制御することによって加工する工程と、形状測定器の測定部を前記保持手段の中心軸に対して所定距離離して配設された基準手段の中心軸に一致させる工程と、前記基準手段の中心軸を基準として前記測定部でワークの形状を計測する工程と、前記計測結果に基づいてワークの加工された自由曲面形状の中心と保持手段の中心軸との偏芯量を求め、この偏芯量に応じて加工工具の工具軌跡を制御してワークを加工する工程と、を有することを特徴とする。
請求項8の発明では、形状測定器の測定部を基準手段の中心軸に一致させ、測定部によって基準手段の中心軸を基準としてワークの形状を計測し、計測結果に基づいてワークの自由曲面形状と保持手段の中心軸との偏芯量を求め、偏芯量に基づいて加工工具の工具軌跡を演算するため、形状測定器の中心とワークの中心との位置関係を把握することができ、加工中心とワーク中心が一致した自由曲面形状を得ることができる。
請求項9の発明の自由曲面加工方法は、ワークを回転非対称な自由曲面に加工する自由曲面加工方法において、ワークを保持手段に保持する保持工程と、前記自由曲面の加工を行う工具軌跡を算出する工程と、保持手段に保持されたワークを前記工具軌跡に従って加工工具を制御することによって加工する工程と、形状測定器の測定部を前記保持手段の中心軸に対して所定距離離して配設された基準手段の中心軸に一致させる工程と、前記基準手段の中心軸を基準として前記測定部で前記ワークの形状を計測する工程と、前記計測結果に基づいて前記保持手段の中心軸を基準としてワークの加工された自由曲面形状と理想形状との誤差量を求め、この誤差量に応じて工具軌跡を再演算する工程と、再演算した工具軌跡に従ってワークを再加工する加工する工程と、を有することを特徴とする。
請求項9の発明では、形状測定器の測定部を基準手段の中心軸に一致させ、測定部によって基準手段の中心軸を基準としてワークの形状を計測し、計測結果に基づいて保持手段の中心軸を基準としてワークの自由曲面形状と理想形状との誤差量を求め、誤差量に応じて加工工具の工具軌跡を演算するため、加工中心とワーク中心が一致した自由曲面形状を得ることができるのに加えて、より理想形状に近い自由曲面形状を得ることができる。
請求項10の発明は、請求項8または9に記載の自由曲面加工方法であって、前記ワークまたはワークを嵌合するヤトイは、円柱形状であり、前記保持工程の後に、前記保持手段を回転させてワークまたはヤトイの外周面を計測手段に接触させることにより、ワークの中心軸と前記保持手段の中心軸との誤差量を計測し、この誤差量に従って保持手段を一致させる工程をさらに有することを特徴とする。
請求項10の発明では、ワークまたはヤトイを円柱形状とすることにより、ワークの保持を簡単に行うことができる。また、ワークまたはヤトイに計測手段を接触させて、ワークまたはヤトイの中心軸と保持手段の中心軸との誤差量を計測するため、ワークの中心軸を加工の中心軸に高精度に一致させて保持手段に保持させることができる。
請求項11の発明は、請求項8〜10のいずれかに記載の自由曲面加工方法であって、前記基準手段は、凸または凹形状のマスター球であることを特徴とする。
請求項11の発明では、基準手段としてマスター球を用いることにより、取り付け時のチルト方向の誤差を考慮する必要がないため、取り付け時間を短縮することができる。
本発明によれば、形状測定器の中心とワークの中心との位置関係を把握することができるため、加工中心とワーク中心が一致した自由曲面形状を得ることができる。
以下、本発明を図示する実施の形態により、具体的に説明する。なお、各実施の形態において、同一の部材には同一の符号を付して対応させてある。
(実施の形態1)
図1〜図7は、本発明の実施の形態1を示す。この実施の形態の自由曲面加工装置は、図1に示すように、加工装置1と、数値制御手段としての数値制御装置2と、演算手段としての演算装置3とを備えている。
また、加工装置1はベースとしてのテーブル5を備え、このテーブル5上に形状測定器4及び加工工具7が配置されている。加工工具7は、円盤状となっており、工具スピンドル6に取り付けられ、同スピンドル6が駆動することにより回転してワーク8を加工する。この実施の形態において、ワーク8は円柱形状となっており、外周基準に加工される。
加工装置1は、XYZ方向への移動軸を備え、その軸移動は数値制御装置2により制御される。すなわち、数値制御装置2は、加工装置1のXYZ各軸をNCプログラムに従って制御することにより、加工工具7によるワーク8の任意形状への加工を制御する。
演算装置3は、数値制御装置2から加工装置1のXYZ各軸の現在座標値を読み取ると共に、読み取った座標値を記録する。また、演算装置3は形状測定器4の測定値を読み取ると共に、その記録を行う。さらに、演算装置3は加工工具7により理想形状を加工するための工具軌跡を算出すると共にNCプログラムを作成し数値制御装置2へ転送する。また、さらに加工後のワーク8を形状測定器4により計測した値を解析し、ワーク8の中心軸と加工形状の中心軸との誤差量を算出する。これに加えて、演算手段3は、ワーク8の中心軸を基準とした理想形状と加工形状との誤差を算出し、算出した誤差により工具軌跡を補正してNCプログラムを再作成する。
図3は、加工装置1の平面図、図4は加工装置1のZ軸端面の端面図、図5はZ軸端面11及び保持手段としてのワーク保持具の断面図を示す。これらの図において、保持手段としてのワーク保持具9と、基準手段としての凸球面の基準マスター球10、加工装置1のZ軸端面11と、回転軸12と、回転止め手段としての回転止め具13とが配置されている。この場合、基準マスター球は凹球面であっても良い。
回転軸12は、加工装置1のZ軸端面11に対し、その回転中心軸をZ移動軸と平行となるように回転自在に取り付けられている。回転止め具13は図2に示すように、加工装置1のZ軸端面11に着脱可能に取り付けられている。回転止め具13には回転調整ボルト16が取り付けられており、回転調整ボルト16により、回転軸12の固定角度を調整しながら回転軸12の回転を固定することが可能となっている。
ワーク保持具9は、筒状となっており、回転軸12の端面に取り付けられている。回転軸12の端面には、シフト調整ボルト15も取り付けられており、図4に示すように、ワーク保持具9の中心軸を回転軸12の端面上で移動させることができる。さらに、ワーク保持具9にはチルト調整ボルト14が取り付けられており、図4に示すように、チルト調整ボルト14によりワーク8の中心軸の傾きを調整することができる。このようなチルト調整ボルト14及びシフト調整ボルト15によってシフト・チルト調整手段が構成されている。
基準マスター球10は、基準マスター球10のZ軸に対する平行軸と回転軸12の中心軸との相対距離が正確に計測されてZ軸端面11に取り付けられていdる。
形状測定器4は、加工装置1のテーブル5上に取り付けられており、このテーブル5上には、工具スピンドル6も取り付けられている。このように、同一のテーブル5上に形状測定器4及び工具スピンドル6が取り付けられることにより、加工装置1を簡単な構造とすることができる。なお、テーブル5とZ軸端面11はXYZ方向に相対的に移動することができる。
図5は、この実施の形態における加工のフローチャート、図6及び図7は、その加工時の状態を示す。
図5にステップS1では、ワーク保持具9にワーク8を取り付ける。この取り付け状態に対し、図6に示すように、計測手段としてのピックテスト(てこ式ダイヤルゲージ)17の先端をワーク8の基準外周の2箇所に接触させ、ピックテスト17の接触状態で回転軸12を回転させることにより、回転軸12の中心軸aとワーク保持具9すなわちワーク8の中心軸bの傾き(チルト量)とずれ量(シフト量)を読み取り、チルト調整ボルト14とシフト調整ボルト15を使用して、チルト量とシフト量を0として、回転軸12の中心軸aとワーク8の中心軸bとを一致させる(ステップS2)。
その後のステップS3では、回転止め具13及び回転調整ボルト16により、回転軸12を規定角度で固定する。ステップS4では、演算装置3によりNCプログラムを作成し、数値制御装置2へ転送し、ステップS5では、NCプログラムに従って加工を行う。図7は、その後のステップS6の状態を示し、形状測定器4のピックテスト17によって基準マスター球10を計測し、形状測定器4の中心軸cと基準マスター球10の中心軸dとを一致させる。
ステップS7では、X軸とY軸を既定量移動させることによって、回転軸12の中心軸aと形状測定器4の中心軸cを合わせる。すなわち、予め測定してある回転軸12の中心軸aと基準マスター球10の中心軸dとの距離分、形状測定器4を基準マスター球10の中心軸dからX軸方向に移動させることにより形状測定器4の中心軸cをワーク8の中心軸bに一致させる。そして、この位置を中心として形状測定器4によりワーク8の形状測定を行う。
ステップS8では、この測定結果を演算装置3により解析し、ワーク8の加工された自由曲面形状の中心と回転軸12の中心軸の偏芯量(ずれ量)を算出する。そして、ステップS9では、演算手段3によって中心軸の偏芯量を許容値と比較し、中心軸の偏芯量(ずれ量)が許容値以内の場合は加工を終了する(ステップS11)。
一方、許容値を外れている場合、演算手段3によって偏芯量を工具軌跡に反映させてNCプログラムを再作成し(ステップS10)、ステップS5に戻って、許容値内になるまで上述のフローを行う。
図8は、この実施の形態における加工の別のフローチャートを示し、図5と同じフローについての説明は省略する。図8のフローチャートでは、図5のフローチャートにおけるステップS8に代えて、ステップS7の測定結果を演算手段3が解析し、ワーク8の形状と理想曲面の形状との誤差量を算出する(ステップS81)。そして、算出した形状誤差量を許容値と比較し(ステップS91)、誤差量が許容値内の場合には、加工を終了する(ステップS11)。許容値を外れている場合、ステップS100に移行し、演算装置3が誤差量をNCプログラムに反映させて、NCプログラムを再作成する。このNCプログラムの作成の後においては、ステップS5に戻って、形状誤差量が許容値内になるまで上述のフローを行う。
このような実施の形態によれば、中心軸が明確に定まらない自由曲面の加工においても、基準である外周から正確な位置に中心軸を有した自由曲面を加工することができる。
(実施の形態2)
図9〜図11は、本発明の実施の形態2を示す。この実施の形態では、面基準で加工されるワーク8aに適用するものである。また、ワーク8aは、ヤトイ19に嵌合した状態で加工に供するようになっている(図10、図11参照)。ヤトイ19は、ワーク8aと同様に外形が円柱形状となっている。
図9において、形状測定器テーブル18は形状測定器4が設置されるものであり、加工装置1のテーブル5とは別駆動系及び別スケール系で動作する。すなわち、形状測定器テーブル18は、加工装置1の送り機構とは別の送り機構となっている。ヤトイ19は、面基準のワーク8aの中心軸と外周中心が一致する形状となっており、嵌合したワーク8aを固定ボルト20によって固定状態で保持するようになっている。
この実施の形態では、図11に示すように、ヤトイ19に固定した面基準のワーク8aを保持具9に固定する。そして、この固定状態で、図5及び図8に示す実施の形態1と同様に加工を行う。
このような実施の形態では、実施の形態1と同様な効果を得ることができる。個に加えて、面基準のワーク8aであっても、中心軸が正確な自由曲面を得ることができると共に、加工のスケール系に誤差があっても、補正することができるメリットがある。
本発明の実施の形態1における加工装置の全体正面図である。 図1の平面図である。 図1のZ軸端面の端面図である。 ワーク保持具の断面図である。 ワークの加工手順を示すフローチャートである。 取り付けたワークを計測する状態を示す断面図である。 基準マスター球の計測を示す平面図である。 別のワークの加工手順を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態2の平面図である。 ヤトイによるワークの保持状態を示す正面図である。 実施の形態2におけるワークの計測状態を示す断面図である。
符号の説明
1 加工装置
2 数値制御装置
3 演算手段
4 形状測定器
5 テーブル
7 加工工具
8、8a ワーク
9 ワーク保持具
10 基準マスター球

Claims (11)

  1. ワークを自由曲面に加工する自由曲面加工装置において、
    ワークを保持する保持手段と、
    保持手段に保持されたワークを加工する移動可能な加工工具と、
    保持手段の中心軸に対して所定距離離して配設された基準手段と、
    基準手段の中心軸を基準としてワークの形状を計測する形状測定器と、
    形状測定器から得られた計測結果に基づいてワークの加工された自由曲面形状の中心と前記保持手段の中心軸との偏芯量を求め、偏芯量に応じて前記加工工具の工具軌跡を演算する演算手段と、
    前記加工工具を前記工具軌跡により数値制御する数値制御手段と、
    を具備することを特徴とする自由曲面加工装置。
  2. ワークを回転非対称な自由曲面に加工する自由曲面加工装置において、
    ワークを保持する保持手段と、
    保持手段に保持されたワークを加工する移動可能な加工工具と、
    保持手段の中心軸に対して所定距離離して配設された基準手段と、
    基準手段の中心軸を基準としてワークの形状を計測する形状測定器と、
    形状測定器から得られた計測結果に基づいて保持手段の中心軸を基準としてワークの加工された自由曲面形状と理想形状との誤差量を求め、誤差量に応じて前記加工工具の工具軌跡を演算する演算手段と、
    前記加工工具を前記工具軌跡により数値制御する数値制御手段と、
    を具備することを特徴とする自由曲面加工装置。
  3. 前記形状測定器は、前記加工工具と同一ベース上に設置されていることを特徴とする請求項1または2に記載の自由曲面加工装置。
  4. 前記形状測定器は、加工装置の送り機構とは別の送り機構上に設置されていることを特徴とする請求項1または2記載の自由曲面加工装置。
  5. 前記ワークまたはワークを嵌合するヤトイが円柱形状であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の自由曲面加工装置。
  6. 前記保持手段を回転させる回転手段と、
    回転手段の回転中心軸と前記保持手段の中心軸を一致させるシフト・チルト調整手段と、
    前記保持手段にワークまたはヤトイを保持した後に、保持手段を回転させ、ワークまたはヤトイに接触させることによりワークの中心軸と保持手段の中心軸との誤差量を計測する計測手段と、
    をさらに具備することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の自由曲面加工装置。
  7. 前記基準手段は、凸または凹形状のマスター球であることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の自由曲面加工装置。
  8. ワークを回転非対称な自由曲面に加工する自由曲面加工方法において、
    ワークを保持手段に保持する保持工程と、
    前記自由曲面の加工を行う工具軌跡を算出する工程と、
    保持手段に保持されたワークを前記工具軌跡に従って加工工具を制御することによって加工する工程と、
    形状測定器の測定部を前記保持手段の中心軸に対して所定距離離して配設された基準手段の中心軸に一致させる工程と、
    前記基準手段の中心軸を基準として前記測定部でワークの形状を計測する工程と、
    前記計測結果に基づいてワークの加工された自由曲面形状の中心と保持手段の中心軸との偏芯量を求め、この偏芯量に応じて加工工具の工具軌跡を制御してワークを加工する工程と、
    を有することを特徴とする自由曲面加工方法。
  9. ワークを回転非対称な自由曲面に加工する自由曲面加工方法において、
    ワークを保持手段に保持する保持工程と、
    前記自由曲面の加工を行う工具軌跡を算出する工程と、
    保持手段に保持されたワークを前記工具軌跡に従って加工工具を制御することによって加工する工程と、
    形状測定器の測定部を前記保持手段の中心軸に対して所定距離離して配設された基準手段の中心軸に一致させる工程と、
    前記基準手段の中心軸を基準として前記測定部で前記ワークの形状を計測する工程と、
    前記計測結果に基づいて前記保持手段の中心軸を基準としてワークの加工された自由曲面形状と理想形状との誤差量を求め、この誤差量に応じて工具軌跡を再演算する工程と、
    再演算した工具軌跡に従ってワークを再加工する加工する工程と、
    を有することを特徴とする由由曲面加工方法。
  10. 前記ワークまたはワークを嵌合するヤトイは、円柱形状であり、前記保持工程の後に、前記保持手段を回転させてワークまたはヤトイの外周面を計測手段に接触させることにより、ワークの中心軸と前記保持手段の中心軸との誤差量を計測し、この誤差量に従って保持手段を一致させる工程をさらに有することを特徴とする請求項8または9に記載の自由曲面加工方法。
  11. 前記基準手段は、凸または凹形状のマスター球であることを特徴とする請求項8〜10のいずれかに記載の自由曲面加工方法。
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