JP2005121928A - 光学素子および金型装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 自由曲面同士の光学面の干渉がなく、かつ小型である光学素子、およびこのような光学素子を成形するための金型装置を提供すること。
【解決手段】 互いに対向する2つの光学的に使用しない非光学面と、2つの非光学面の何れとも隣り合いかつ互いに隣り合う回転対称軸を有さない回転非対称な第1、第2および第3の光学面とを備える光学素子であって、第1の光学面が、該第1の光学面における光学有効領域以外の部分に平面部を有する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、光学素子および該光学素子を成形するための金型装置に関し、特に、ビデオカメラ、スチルカメラ等の撮影機器のファインダー、ディスプレイ装置、あるいは、デジタルカメラ、スチルカメラ等の撮像光学装置等に用いられる光学素子である光学プリズムであって、プラスチック材料を射出して成形する光学プリズムおよび該光学プリズムを射出成形により成形するための金型装置に関する。
従来、光学素子の製造方法の1つとして、プラスチック材料を金型装置内に供給し、加熱昇温/加圧成形し、その後、加圧成形された光学素子を徐冷することにより、光学素子を製造する成形法がある。この成形法は、光学素子の表面を研磨する研磨法では加工困難な非球面レンズの製造を主に対象としていたが、その特徴を生かしプリズムなどの複数の光学機能平面からなる光学素子を射出成形することにも用いられている。
近年、高精度な撮影光学素子が望まれており、トーリック面やアナモルフィック非球面などのような、球面や平面から大きく逸脱する形状をなす複数の回転非対称な光学面で構成された光学プリズムが要求されている。
これら回転非対称な光学面で構成された光学プリズムの相互の面の組み合わせが自由曲線になるなど、非常に煩雑な金型加工若しくは金型装置が必要となる。
このような問題を解決する手段として、互いに隣り合う3つの自由曲面と光学的に使用しない側壁としての互いに対向する2つの平面との5つの面で主として構成される自由曲面プリズムを成形するための成形用金型装置であって、固定側の金型装置および可動側の金型装置のそれぞれにおいて、上記自由曲面と平面を成形する金型入れ子相互の合わせ面が、金型装置の主たるパーティング面に対して垂直な平面、または上記主たるパーティング面に対して垂直な円筒面、または上記主たるパーティング面に対して垂直な2つ以上の平面若しくは円筒面の組み合わせとなるように、キャビティ部分の上記金型装置の入れ子が分割されているものがある(例えば、特許文献1参照)。
この金型装置によれば、面と面との合わせ面を簡素な形状にすることで、金型構造が簡素化でき、さらに入れ子の合わせの調整が容易になる。
特許第3311281号公報
しかしながら、自由曲面のような多項式で表される面形状の場合、光学有効領域内は高精度な多項式で合わせ込むが、光学有効領域以外の部分に関しては、非常に複雑な形状になってしまう場合がある。そういった場合、相互の接合部が光学有効領域内で交差したり若しくは光学有効領域よりも大幅に逸脱した部位で交差したりする可能性がある。
図13は、従来のプリズムの問題点を説明するための断面図(その1)である。
図13において、従来のプリズム130は、互いに対向する2つの光学的に使用しない非光学面と、上記2つの非光学面の何れとも隣り合いかつ互いに隣り合う回転対称軸を有さない回転非対称な第1の光学面131、第2の光学面132および第3の光学面133との5つの面を備えている。そして、第1の光学面131は光学有効領域134を有し、第2の光学面132は光学有効領域135を有している。
ここで、第1の光学面131および第2の光学面132は、それぞれ自由曲面のような多項式で表される面形状を有しているが、第1の光学面131が第2の光学面132の光学有効領域135を侵食してしまっており、プリズム130の機能を低下させている。
図14は、従来のプリズムの問題点を説明するための断面図(その2)である。
図14において、従来のプリズム140は、図13に示したプリズム130と同様に、互いに対向する2つの光学的に使用しない非光学面と、上記2つの非光学面の何れとも隣り合いかつ互いに隣り合う回転対称軸を有さない回転非対称な第1の光学面141、第2の光学面142および第3の光学面143との5つの面を備えている。そして、第1の光学面141は光学有効領域144を有し、第2の光学面142は光学有効領域145を有している。
また、第1の光学面141および第2の光学面142は、それぞれ自由曲面のような多項式で表される面形状を有しているが、図13を用いて説明したプリズム130と異なり、第1の光学面141が第2の光学面142の光学有効領域145を侵食していることはない。
しかしながら、第1の光学面141と第2の光学面142との接合部は、光学有効領域144および光学有効領域145から大幅に逸脱しており、プリズム140の形状を徒に大型化している。
従来の金型装置においては、相互の自由曲面の面と面とが交差する部位が光学有効面に入らないことを前提としているが、高精度かつ小型な自由曲面を要求されたときには、図13に示すプリズムのように自由曲面同士の交差により光学有効領域が干渉してしまったり、図14に示すプリズムのように大型化してしまったりして、所望の光学性能を得ることができない。
そこで、本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、自由曲面同士の光学面の干渉がなく、かつ小型である光学素子、およびこのような光学素子を成形するための金型装置を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するため、下記のような構成を採用した。
すなわち、本発明の一態様によれば、本発明の光学素子は、互いに対向する2つの光学的に使用しない非光学面と、上記2つの非光学面の何れとも隣り合いかつ互いに隣り合う回転対称軸を有さない回転非対称な第1、第2の光学面を含む少なくとも3つの光学面とを備える光学素子であって、上記第1の光学面が、該第1の光学面における光学有効領域以外の部分に平面部を有することを特徴とする。
これにより、本発明の光学素子は、第1の光学面と第2の光学面との接合部分において、第1の光学面が第2の光学面の有効領域を侵食することがなくなるとともに、第1の光学面が第1の光学面および第2の光学面の光学有効領域から大幅に逸脱することもなくなり、簡素かつコンパクトな形状となる。
また、本発明の一態様によれば、本発明の光学素子は、互いに対向する2つの光学的に使用しない非光学面と、上記2つの非光学面の何れとも隣り合いかつ互いに隣り合う回転対称軸を有さない回転非対称な第1、第2の光学面を含む少なくとも3つの光学面とを備える光学素子であって、上記第1の光学面が、該第1の光学面における光学有効領域外縁から、上記第2の光学面の光学有効領域外縁に向かって形成される周辺面を有することを特徴とする。
これにより、本発明の光学素子は、第1の光学面と第2の光学面との接合部分において、第1の光学面が第2の光学面の有効領域を侵食することがなくなるとともに、第1の光学面が第1の光学面および第2の光学面の光学有効領域から大幅に逸脱することもなくなり、簡素かつコンパクトな形状となる。
また、本発明の光学素子は、上記周辺面が、平面部を有することが望ましい。
また、本発明の光学素子は、上記平面部が、上記第1の光学面の光軸に対して垂直であることが望ましい。
また、本発明の光学素子は、上記第1の光学面における光学有効領域を含む部分と上記平面部若しくは上記周辺面を含む部分との境界が、円形状、円弧を含む形状、正方形形状若しくは長方形形状であることが望ましい。
また、本発明の光学素子は、上記第1の光学面における光学有効領域を含む部分が、上記平面部若しくは上記周辺面を含む部分に対して凸形状であることが望ましい。
これにより、本発明の光学素子は、ビデオカメラ、スチルカメラ等の撮影機器のファインダー、ディスプレイ装置等や撮像光学装置等の鏡枠に取り付ける際、凸部で位置決めをすることが可能となる。
また、本発明の光学素子は、上記第1の光学面における光学有効領域を含む部分が、上記平面部若しくは上記周辺面を含む部分に対して凹形状であることが望ましい。
また、本発明の光学素子は、上記平面部若しくは上記周辺面が、粗面であることが望ましい。
これにより、本発明の光学素子は、ゴーストやフレアの発生を防止することが可能となる。
また、本発明の光学素子は、上記少なくとも3つの光学面が、上記互いに隣り合う上記第1、第2の光学面に加えて、回転対称軸を有さない回転非対称な第3の光学面からなることを特徴とする。
また、本発明の一態様によれば、本発明の金型装置は、互いに対向する2つの光学的に使用しない非光学面を成形する非光学面成形面と、上記2つの非光学面の何れとも隣り合いかつ互いに隣り合う回転対称軸を有さない回転非対称な第1、第2の光学面を含む少なくとも3つの光学面をそれぞれ成形する第1、第2の光学面成形面を含む少なくとも3つの光学面成形面とを備え、光学素子を成形する金型装置であって、上記第1の光学面成形面が、該第1の光学面における光学有効領域以外の部分を成形する部分に平面成形部を有することを特徴とする。
これにより、本発明の金型装置は、第1の光学面と第2の光学面との接合部分において、第1の光学面が第2の光学面の有効領域を侵食することがなくなるとともに、第1の光学面が第1の光学面および第2の光学面の光学有効領域から大幅に逸脱することもなくなり、簡素かつコンパクトな光学素子を成形することが可能となる。
また、本発明の一態様によれば、本発明の金型装置は、互いに対向する2つの光学的に使用しない非光学面を成形する非光学面成形面と、上記2つの非光学面の何れとも隣り合いかつ互いに隣り合う回転対称軸を有さない回転非対称な第1、第2の光学面を含む少なくとも3つの光学面をそれぞれ成形する第1、第2の光学面成形面を含む少なくとも3つの光学面成形面とを備え、光学素子を成形する金型装置であって、上記第1の光学面成形面が、該第1の光学面における光学有効領域外縁から、上記第2の光学面の光学有効領域外縁に向かって形成される周辺面を成形する周辺面成形面を有することを特徴とする。
これにより、本発明の金型装置は、第1の光学面と第2の光学面との接合部分において、第1の光学面が第2の光学面の有効領域を侵食することがなくなるとともに、第1の光学面が第1の光学面および第2の光学面の光学有効領域から大幅に逸脱することもなくなり、簡素かつコンパクトな光学素子を成形することが可能となる。
また、本発明の金型装置は、上記周辺面成形面が、平面成形部を有することが望ましい。
また、本発明の金型装置は、上記平面成形部が、上記第1の光学面の光軸に対して垂直であることが望ましい。
また、本発明の金型装置は、上記第1の光学面成形面における光学有効領域を成形するための領域を含む部分と上記平面成形部若しくは上記周辺成形部を含む部分との境界が、円形状、円弧を含む形状、正方形形状若しくは長方形形状であることが望ましい。
また、本発明の金型装置は、上記第1の光学面成形面における光学有効領域を成形するための領域を含む部分と上記平面成形部若しくは上記周辺成形部を含む部分とが、別部材で構成されていることが望ましい。
また、本発明の金型装置は、上記第1の光学面成形面における光学有効領域を成形するための領域を含む部分と上記平面成形部若しくは上記周辺成形部を含む部分とが、一体となって金型開閉方向とは垂直な方向に摺動可能なスライド構造であることが望ましい。
また、本発明の金型装置は、上記平面成形部若しくは上記周辺成形部が、粗面であることが望ましい。
これにより、本発明の金型装置は、ゴーストやフレアの発生が低減された光学素子を成形することが可能となる。
本発明によれば、第1の光学面と第2の光学面との接合部分において、第1の光学面が第2の光学面の有効領域を侵食することがなくなるとともに、第1の光学面が第1の光学面および第2の光学面の光学有効領域から大幅に逸脱することもなくなり、簡素かつコンパクトな形状の光学素子を得ることが可能となる。
また、本発明によれば、ビデオカメラ、スチルカメラ等の撮影機器のファインダー、ディスプレイ装置等や撮像光学装置等の鏡枠に取り付ける際、凸部で位置決めをすることが可能な光学素子を得ることが可能となる。
また、本発明によれば、ゴーストやフレアの発生が低減された光学素子を得ることが可能となる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明を適用したプリズムの概略を説明するための断面図である。
図1において、プリズム(光学素子)10は、互いに対向する2つの光学的に使用しない非光学面と、上記2つの非光学面の何れとも隣り合いかつ互いに隣り合う回転対称軸を有さない回転非対称な第1の光学面11、第2の光学面12および第3の光学面13との5つの面を備えている。そして、第1の光学面11は光学有効領域14を有し、第2の光学面12は光学有効領域15を有している。従って、少なくとも3つの光学面は、いずれも、回転対称軸を有さない回転非対称な第1、第2および第3の光学面11、12、13で形成されている。この第3の光学面13は、回転対称な光学面としてもよい。また、第1の光学面11と第3の光学面13との間で、第2の光学面12に対向する面を、光学面として活用するプリズムとしてもよいものである。
上記第1の光学面11は、該第1の光学面11における光学有効領域14の外縁から、上記第2の光学面12の光学有効領域15の外縁に向かって形成される周辺面16を有する。そして、この周辺面16は、光学的に使用しない平面である平面部を有している。
また、この周辺面16は、第1の光学面11の光軸17に垂直に成形されている。
なお、本明細書でいう平面部とは、全く起伏のない平らな面を有する部分のみならず、多少の起伏を有する略平らな面をも含む。
図2は、本発明を適用したプリズムの概略を説明するための斜視図である。
図2において、プリズム20は、互いに対向する2つの光学的に使用しない非光学面と、上記2つの非光学面の何れとも隣り合いかつ互いに隣り合う回転対称軸を有さない回転非対称な第1の光学面21、第2の光学面22および第3の光学面23との5つの面を備えている。
そして、上記第1の光学面21は、図1を用いて説明したプリズム10と同様に、該第1の光学面21における光学有効領域の外縁から、上記第2の光学面22の光学有効領域の外縁に向かって形成される周辺面24を有する。
また、上記第1の光学面21の有効領域を含む部分と上記周辺面24を含む部分との境界は、正方形の形状をし、上記第1の光学面21の有効領域を含む部分が上記周辺面24を含む部分よりもプリズム20の中心部分から見て凸形状になっている。さらに、この周辺面24は、シボ加工等を施すことにより、粗面となっている。
図3は、本発明を適用したプリズムの第1の実施例を説明するための断面図である。
図3において、プリズム30は、互いに対向する2つの光学的に使用しない非光学面と、上記2つの非光学面の何れとも隣り合いかつ互いに隣り合う回転対称軸を有さない回転非対称な第1の光学面31、第2の光学面32および第3の光学面33との5つの面を備えている。
そして、上記第1の光学面31は、該第1の光学面31における光学有効領域外縁から、そのまま滑らかに上記第2の光学面32の光学有効領域外縁に向かって形成される周辺面34を有する。また、この周辺面34は、第1の光学面31の光軸35に垂直に成形されている。
図4は、本発明を適用したプリズムの第2の実施例を説明するための断面図である。
図4において、プリズム40は、互いに対向する2つの光学的に使用しない非光学面と、上記2つの非光学面の何れとも隣り合いかつ互いに隣り合う回転対称軸を有さない回転非対称な第1の光学面41、第2の光学面42および第3の光学面43との5つの面を備えている。
そして、上記第1の光学面41は、該第1の光学面41における光学有効領域外縁から、上記第2の光学面42の光学有効領域外縁に向かって形成される周辺面44を有する。また、この周辺面44は、第1の光学面41の光軸45に垂直に成形されるとともに、上記第1の光学面41の有効領域を含む部分は、上記周辺面44を含む部分よりもプリズム40の中心部分から見て凸形状になっている。
図5は、本発明を適用したプリズムの第3の実施例を説明するための断面図である。
図5において、プリズム50は、互いに対向する2つの光学的に使用しない非光学面と、上記2つの非光学面の何れとも隣り合いかつ互いに隣り合う回転対称軸を有さない回転非対称な第1の光学面51、第2の光学面52および第3の光学面53との5つの面を備えている。
そして、上記第1の光学面51は、該第1の光学面51における光学有効領域外縁から、上記第2の光学面52の光学有効領域外縁に向かって形成される周辺面54を有する。また、この周辺面54は、第1の光学面41の光軸55に垂直に成形されるとともに、上記第1の光学面51の有効領域を含む部分は、上記周辺面54を含む部分よりもプリズム50の中心部分から見て凹形状になっている。
図6は、本発明を適用したプリズムの光学面を説明するための斜視図(その1)である。
図6において、プリズム60は、上述の各プリズム同様、互いに対向する2つの光学的に使用しない非光学面と、上記2つの非光学面の何れとも隣り合いかつ互いに隣り合う回転対称軸を有さない回転非対称な第1の光学面61、第2の光学面および第3の光学面との5つの面を備えている。
そして、上記第1の光学面61は、上述の各プリズムと同様に、該第1の光学面61における光学有効領域の外縁から、上記第2の光学面の光学有効領域の外縁に向かって形成される周辺面62を有し、上記第1の光学面61の有効領域を含む部分と上記周辺面62を含む部分との境界は、円形状である。また、上記第1の光学面61の有効領域を含む部分が上記周辺面62を含む部分よりもプリズム60の中心部分から見て凸形状になっている。
図7は、本発明を適用したプリズムの光学面を説明するための斜視図(その2)である。
図7において、プリズム70は、上述の各プリズム同様、互いに対向する2つの光学的に使用しない非光学面と、上記2つの非光学面の何れとも隣り合いかつ互いに隣り合う回転対称軸を有さない回転非対称な第1の光学面71、第2の光学面および第3の光学面との5つの面を備えている。
そして、上記第1の光学面71も、上述の各プリズムと同様に、該第1の光学面71における光学有効領域の外縁から、上記第2の光学面の光学有効領域の外縁に向かって形成される周辺面72を有しているが、上記第1の光学面71の有効領域を含む部分と上記周辺面72を含む部分との境界は、図6に示したプリズム60と異なり長方形形状である。また、上記第1の光学面61の有効領域を含む部分は、プリズム60と同様上記周辺面72を含む部分よりもプリズム70の中心部分から見て凸形状になっている。
図8は、本発明を適用したプリズムの平面部(若しくは周辺面)を説明するための斜視図である。
図8において、プリズム80は、上述の各プリズム同様、互いに対向する2つの光学的に使用しない非光学面と、上記2つの非光学面の何れとも隣り合いかつ互いに隣り合う回転対称軸を有さない回転非対称な第1の光学面81、第2の光学面および第3の光学面との5つの面を備えている。
そして、上記第1の光学面81は、上述の各プリズムと同様に、該第1の光学面81における光学有効領域の外縁から、上記第2の光学面の光学有効領域の外縁に向かって形成される周辺面82を有し、上記第1の光学面81の有効領域を含む部分と上記周辺面82を含む部分との境界は、円形状である。また、上記第1の光学面81の有効領域を含む部分が上記周辺面82を含む部分よりもプリズム80の中心部分から見て凸形状になっている。さらに、この周辺面82は、シボ加工等を施すことにより、粗面となっている。
図9は、本発明を適用した金型装置の概略を説明するための断面図である。
図9において、金型装置90は、第1の入れ子91、第2の入れ子92、第3の入れ子93、第4の入れ子94、スライド機構部96を備え、第1の入れ子91、第2の入れ子92、第3の入れ子93、第4の入れ子94とともに少なくとも不図示の他の2つの入れ子とで、キャビティ部95を構成し、上述してきた各プリズムを成形する。
上記不図示の他の2つの入れ子は、互いに対向する2つの光学的に使用しない非光学面を成形する非光学面成形面を備え、第1の入れ子91は、例えば図3の第1の光学面31を成形し、第2の入れ子92は、第2の光学面32を成形し、第3の入れ子93は、第3の光学面33を成形する。そして、第4の入れ子94は、例えば周辺面34を成形する。
また、第1の入れ子91と第4の入れ子94とは、スライド機構部96により、一体となって金型開閉方向とは垂直な方向に摺動可能なスライド構造となる。
なお、第1の入れ子91と第4の入れ子94を別部材として説明したが、これらは一体となった部材で構成してもかまわない。
図10は、本発明を適用した金型装置の入れ子を説明するための斜視図(その1)である。
図10において、図9を用いて説明した第4の入れ子94に相当する第4の入れ子100は、例えば図3を用いて説明した周辺面34を成形する周辺面成形面101を備える。そして、プリズムの光学面を成形するための入れ子が挿入される空洞部102を有している。
また、周辺面成形面101は、プリズムの周辺面を平面にするために表面が平面になっているとともに、周辺面をシボ加工するために粗面になっている。
図11は、本発明を適用した金型装置の入れ子を説明するための斜視図(その1)である。
図11において、図9を用いて説明した第1の入れ子91に相当する第1の入れ子110は、例えば図3を用いて説明した第1の光学面31を成形する円形の形状をした第1の光学面成形面111を備える。そして、上記第1の入れ子110は、図10を用いて説明した空洞部102に円柱状部112を介して勘合し、第4の入れ子100に対して摺動可能である。
図12は、本発明を適用した金型装置の入れ子を説明するための斜視図(その1)である。
図12において、図9を用いて説明した第1の入れ子91に相当する第1の入れ子120は、図11を用いて説明した第1の入れ子110と同様、例えば図3を用いて説明した第1の光学面31を成形する第1の光学面成形面121を備える。ただし、図11の第1の入れ子110と異なり、第1の光学面成形面121の表面の形状は、方形形状部122により正方形の形状をしている。
以上、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明してきたが、本発明が適用される光学素子および金型装置は、その機能が実行されるのであれば、上述の実施の形態に限定されることはなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の構成または形状を取ることができる。
例えば、上述の実施の形態では光学素子としてプリズムを用いて説明したが、本発明が適用されるのは、プリズムに限らず他の光学素子であるレンズ等でも構わない。
また、第1の光学面の有効領域を含む部分とその外側の周辺面を含む部分との境界は、円形状、正方形形状、長方形形状としたが、六角形状や円弧を含む形状等でも構わない。
本発明を適用したプリズムの概略を説明するための断面図である。 本発明を適用したプリズムの概略を説明するための斜視図である。 本発明を適用したプリズムの第1の実施例を説明するための断面図である。 本発明を適用したプリズムの第2の実施例を説明するための断面図である。 本発明を適用したプリズムの第3の実施例を説明するための断面図である。 本発明を適用したプリズムの光学面を説明するための斜視図(その1)である。 本発明を適用したプリズムの光学面を説明するための斜視図(その2)である。 本発明を適用したプリズムの平面部(若しくは周辺面)を説明するための斜視図である。 本発明を適用した金型装置の概略を説明するための断面図である。 本発明を適用した金型装置の入れ子を説明するための斜視図(その1)である。 本発明を適用した金型装置の入れ子を説明するための斜視図(その2)である。 本発明を適用した金型装置の入れ子を説明するための斜視図(その3)である。 従来のプリズムの問題点を説明するための断面図(その1)である。 従来のプリズムの問題点を説明するための断面図(その2)である。
符号の説明
10 プリズム
11 第1の光学面
12 第2の光学面
13 第3の光学面
14 光学有効領域
15 光学有効領域
16 周辺面
17 光軸
20 プリズム
21 第1の光学面
22 第2の光学面
23 非光学面
24 周辺面
30 プリズム
31 第1の光学面
32 第2の光学面
33 第3の光学面
34 周辺面
35 光軸
40 プリズム
41 第1の光学面
42 第2の光学面
43 第3の光学面
44 周辺面
45 光軸
50 プリズム
51 第1の光学面
52 第2の光学面
53 第3の光学面
54 周辺面
55 光軸
60 プリズム
61 第1の光学面
62 周辺面
70 プリズム
71 第1の光学面
72 周辺面
80 プリズム
81 第1の光学面
82 周辺面
90 金型装置
91 第1の入れ子
92 第2の入れ子
93 第3の入れ子
94 第4の入れ子
95 キャビティ部
96 スライド機構部
100 第4の入れ子
101 周辺面成形面
102 空洞部
110 第1の入れ子
111 第1の光学面成形面
112 円柱状部
120 第1の入れ子
121 第1の光学面成形面
122 方形形状部
130 プリズム
131 第1の光学面
132 第2の光学面
133 第3の光学面
134 光学有効領域
135 光学有効領域
140 プリズム
141 第1の光学面
142 第2の光学面
143 第3の光学面
144 光学有効領域
145 光学有効領域


Claims (17)

  1. 互いに対向する2つの光学的に使用しない非光学面と、前記2つの非光学面の何れとも隣り合いかつ互いに隣り合う回転対称軸を有さない回転非対称な第1、第2の光学面を含む少なくとも3つの光学面とを備える光学素子であって、
    前記第1の光学面は、該第1の光学面における光学有効領域以外の部分に平面部を有することを特徴とする光学素子。
  2. 互いに対向する2つの光学的に使用しない非光学面と、前記2つの非光学面の何れとも隣り合いかつ互いに隣り合う回転対称軸を有さない回転非対称な第1、第2の光学面を含む少なくとも3つの光学面とを備える光学素子であって、
    前記第1の光学面は、該第1の光学面における光学有効領域外縁から、前記第2の光学面の光学有効領域外縁に向かって形成される周辺面を有することを特徴とする光学素子。
  3. 前記周辺面は、平面部を有することを特徴とする請求項2に記載の光学素子。
  4. 前記平面部は、前記第1の光学面の光軸に対して垂直であることを特徴とする請求項1または3に記載の光学素子。
  5. 前記第1の光学面における光学有効領域を含む部分と前記平面部若しくは前記周辺面を含む部分との境界は、円形状、円弧を含む形状、正方形形状若しくは長方形形状であることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の光学素子。
  6. 前記第1の光学面における光学有効領域を含む部分は、前記平面部若しくは前記周辺面を含む部分に対して凸形状であることを特徴とする請求項5に記載の光学素子。
  7. 前記第1の光学面における光学有効領域を含む部分は、前記平面部若しくは前記周辺面を含む部分に対して凹形状であることを特徴とする請求項5に記載の光学素子。
  8. 前記平面部若しくは前記周辺面は、粗面であることを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項に記載の光学素子。
  9. 前記少なくとも3つの光学面は、前記互いに隣り合う前記第1、第2の光学面に加えて、回転対称軸を有さない回転非対称な第3の光学面からなることを特徴とする請求項1または2に記載の光学素子。
  10. 互いに対向する2つの光学的に使用しない非光学面を成形する非光学面成形面と、前記2つの非光学面の何れとも隣り合いかつ互いに隣り合う回転対称軸を有さない回転非対称な第1、第2の光学面を含む少なくとも3つの光学面をそれぞれ成形する第1、第2の光学面成形面を含む少なくとも3つの光学面成形面とを備え、光学素子を成形する金型装置であって、
    前記第1の光学面成形面は、該第1の光学面における光学有効領域以外の部分を成形する部分に平面成形部を有することを特徴とする金型装置。
  11. 互いに対向する2つの光学的に使用しない非光学面を成形する非光学面成形面と、前記2つの非光学面の何れとも隣り合いかつ互いに隣り合う回転対称軸を有さない回転非対称な第1、第2の光学面を含む少なくとも3つの光学面をそれぞれ成形する第1、第2の光学面成形面を含む少なくとも3つの光学面成形面とを備え、光学素子を成形する金型装置であって、
    前記第1の光学面成形面は、該第1の光学面における光学有効領域外縁から、前記第2の光学面の光学有効領域外縁に向かって形成される周辺面を成形する周辺面成形面を有することを特徴とする金型装置。
  12. 前記周辺面成形面は、平面成形部を有することを特徴とする請求項11に記載の金型装置。
  13. 前記平面成形部は、前記第1の光学面の光軸に対して垂直であることを特徴とする請求項10または12に記載の金型装置。
  14. 前記第1の光学面成形面における光学有効領域を成形するための領域を含む部分と前記平面成形部若しくは前記周辺成形部を含む部分との境界は、円形状、円弧を含む形状、正方形形状若しくは長方形形状であることを特徴とする請求項10乃至13の何れか1項に記載の金型装置。
  15. 前記第1の光学面成形面における光学有効領域を成形するための領域を含む部分と前記平面成形部若しくは前記周辺成形部を含む部分とは、別部材で構成されていることを特徴とする請求項14に記載の金型装置。
  16. 前記第1の光学面成形面における光学有効領域を成形するための領域を含む部分と前記平面成形部若しくは前記周辺成形部を含む部分とは、一体となって金型開閉方向とは垂直な方向に摺動可能なスライド構造であることを特徴とする請求項10乃至15の何れか1項に記載の金型装置。
  17. 前記平面成形部若しくは前記周辺成形部は、粗面であることを特徴とする請求項10乃至16の何れか1項に記載の金型装置。

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