JP2005121907A - レンズ洗浄液入り容器、コンタクトレンズ収納用品及びコンタクトレンズ洗浄セット - Google Patents

レンズ洗浄液入り容器、コンタクトレンズ収納用品及びコンタクトレンズ洗浄セット Download PDF

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匡崇 水野
Ryohei Seiriki
良平 勢力
Noriyasu Kato
憲恭 加藤
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Abstract

【課題】細菌の繁殖、バイオフィルムの形成を防止する衛生的なレンズケアを可能とし、しかも携帯に便利なレンズ洗浄液入り容器、コンタクトレンズ収納用品、及びコンタクトレンズ洗浄セットを提供すること。
【解決手段】コンタクトレンズ収納用品は、容器部4と、該容器部を密封し閉蓋しうる蓋体5とを具え、かつ前記容器部と前記蓋体とに、開蓋により破損し、再度の密封した閉蓋を不能とする解除機能付係止手段6を設けたことを特徴とするコンタクトレンズ洗浄セットと、前記解除機能付係止手段は、前記容器部又は蓋体の一方に設ける受部7と、他方に設けた係合片8とからなり、該係合片は前記受部に係合した後に蓋体を開けると、蓋体又は容器部から離脱し、これにより前記蓋体再度容器部を密封できないことを特徴とするコンタクトレンズ収納用品。
【選択図】図6

Description

本発明は、コンタクトレンズの洗浄に用いるレンズ洗浄液入り容器、コンタクトレンズをレンズ洗浄液とともに収納保存するコンタクトレンズ収納用品、及び前記レンズ洗浄液入り容器とコンタクトレンズ収納用品からなるコンタクトレンズ洗浄セットに関する。
使い捨てコンタクトレンズは別とし、再使用可能なコンタクトレンズにおいては、細菌汚染に基づく感染症など重大な病気から装用者の眼球を守るため、常に清潔に保つためのケアが求められている。従来よりコンタクトレンズを収納保存する際、例えば図13に示すように、左右のコンタクトレンズを各々レンズ洗浄液とともに収納し、ネジ蓋aで密閉できる収納容器bが市販され、広く使用されている(例えば、特許文献1参照)。また、このほかにも各種のコンタクトレンズ収納容器が提案されている(例えば特許文献2参照)。そして、レンズケアの方法は、コンタクトレンズを外したのち、新しいレンズ洗浄液の入った収納容器b中にコンタクトレンズを浸漬し、ネジ蓋aで収納容器bを密封する方法が採られている。
特開2002−6274号公報 特開2002−306227号公報
しかしながら、前記レンズ洗浄液は、2週間から1ヶ月分程度の容量の保存容器cに入って販売されているため、封を切った保存容器c内に雫の飛び跳ねなどによって細菌が侵入すると、レンズ洗浄液自体が汚染され、洗浄効力が低下する場合がある。更には、一度使用したレンズ洗浄液を使用者が誤って再度保存容器cに戻すと、残ったレンズ洗浄液全体に細菌が繁殖する可能性がある。しかも大容量の保存容器cは、携帯に不便なため、旅行先などではコンタクトレンズを洗浄することなく収納保存し、前記収納容器b内のレンズ洗浄液も交換されず繰返し使用されることが多い。
また前記収納容器bは開閉自在のネジ蓋aを具えるため、何度も使用することができ、続けて使用していると沈殿物が付着し、細菌が繁殖しやすくなる。そして細菌同士が凝集し、収納容器bに細菌がこびりついた状態であるバイオフィルムが形成されると、このバイオフィルムが鎧の役割を果たして、その内部の細菌は抗菌剤から守られるため、殺菌、除菌が非常に困難となり、収納容器b内のレンズ洗浄液の効力が低下する場合がある。このように、収納容器bにバイオフィルムが形成されると、レンズ自体をいくらケアしても、バイオフィルムの中に生き残った細菌がコンタクトレンズに付着し、眼球内で感染症を引き起こすケースの多いことが判明したため、コンタクトレンズメーカー、その販売店、眼科医は、コンタクトレンズの収納容器bは、毎日洗浄、乾燥し、定期的に新品と交換すること、またレンズ洗浄液の入った保存容器cは細菌が入らないように清潔に取り扱う旨の注意事項を繰返し喚起している。
しかし、コンタクトレンズ装用者は、抗菌性のあるレンズ洗浄液及びこのレンズ洗浄液が充填された収納容器b内部は、当然清潔であるとの固定観念が強いこともあり、前記取り扱いに関するアピールは浸透していない。しかもコンタクトレンズを保管する度、収納容器bをレンズ洗浄液で洗浄、乾燥することは面倒な作業であるため、たとえコンタクトレンズ自体のケアは毎日行っていても、目視で汚れが確認できた場合を除き、収納容器bのケアを毎回おこなう人は殆どいないのが現状である。
本発明は、前記したコンタクトレンズの収納保存上の問題点を解消し、細菌の繁殖、バイオフィルムの形成を防止する衛生的なレンズケアを可能とし、しかも携帯に便利なレンズ洗浄液入り容器、コンタクトレンズ収納用品、及びコンタクトレンズ洗浄セットの提供を課題としている。
前記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、コンタクトレンズを洗浄するレンズ洗浄液を、一度の使用により使用する一回量のみが容器体に収納されてなるレンズ洗浄液入り容器である。
また請求項2記載の発明は、前記容器体は、使用済みのレンズ洗浄液を容器内に戻すこと、乃至洩れ不能に閉じることが実質的に不可能な、レンズ洗浄液取出し用の開封手段を具えることを特徴とする請求項1記載のレンズ洗浄液入り容器である。
また請求項3記載の発明は、請求項1又は2のレンズ洗浄液入り容器、及びこのレンズ洗浄液入り容器から取り出した一回量のレンズ洗浄液と、洗浄するコンタクトレンズとを収納する容器部を具えたコンタクトレンズ収納用品からなるコンタクトレンズ洗浄セットであって、コンタクトレンズ収納用品は、前記容器部と、該容器部を密封し閉蓋しうる蓋体とを具え、かつ前記容器部と前記蓋体とに、開蓋により破損し、再度の密封した閉蓋を不能とする解除機能付係止手段を設けたことを特徴とするコンタクトレンズ洗浄セットである。
また請求項4記載の発明は、前記解除機能付係止手段は、前記容器部又は蓋体の一方に設ける受部と、他方に設けた係合片とからなり、該係合片は前記受部に係合した後に蓋体を開けると、蓋体又は容器部から離脱し、これにより前記蓋体は再度容器部を密封できないことを特徴とする請求項3記載のコンタクトレンズ収納用品である。
また請求項5記載の発明は、前記容器部は、収納したコンタクトレンズの一方縁部を押し下げると他方縁部が起き上がることによりコンタクトレンズの取出しを容易とする凸状部を底部で前記容器部内に隆起させたことを特徴とする請求項3又は4記載のコンタクトレンズ収納用品である。
また請求項6記載の発明は、前記容器部は、左右のコンタクトレンズを収納するため連結部を介して連結され2個一対をなし、前記蓋体はヒンジ手段を介して容器部に取付けられたことを特徴とする請求項3〜5のいずれかに記載のコンタクトレンズ収納用品である。
本発明のレンズ洗浄液入り容器は、叙上の如く、一回量のレンズ洗浄液のみを収納し、必ず使い捨てされるため、使用の度新たに開封され、無菌のレンズ洗浄液を使用する結果、レンズ洗浄液からの細菌汚染を防止できる。また小容量のレンズ洗浄液入り容器は、携帯に便利なため、旅行など出先におけるコンタクトレンズのケアを容易とする。
また本発明のコンタクトレンズ収納用品は、叙上の如く、レンズ洗浄液とコンタクトレンズを収納する容器部を密閉する蓋体が、開蓋により破損して再度の密閉を不能とする解除機能付係止手段を具えるため、装用者は一度使用することにより物理的に再使用できなくなり、使い捨てせざるを得ない。その結果、コンタクトレンズは毎回常に新しい容器に収納保存されることになり、衛生的な状態が維持され、バイオフィルムが形成されることもない。
また本発明のコンタクトレンズ洗浄セットは、叙上の如く、一回量のレンズ洗浄液のみを収納したレンズ洗浄液入り容器と、解除機能付係止手段を具えたコンタクトレンズ収納用品からなるため、レンズ洗浄液からの細菌汚染が防止されるとともに、一回毎に使い捨てされて必ず新しいコンタクトレンズ収納用品内にコンタクトレンズが収納保存されるため、細菌の繁殖、バイオフィルムの形成が防止され、またコンパクトなセットとして、携帯にも便利であり、出先でもコンタクトレンズのケアを簡単に行うことができる。
以下、本発明の実施の一形態を、図示例とともに説明する。図1は本発明の一実施の形態を例示する斜視図である。本発明のコンタクトレンズ洗浄セットは、レンズ洗浄液Wを収納したレンズ洗浄液入り容器Vと、コンタクトレンズ収納用品Cとからなる。
前記レンズ洗浄液入り容器Vは、容器体2にレンズ洗浄液Wを収納して構成される。前記レンズ洗浄液Wは、例えばクラレメディカル株式会社製「フォレストリーフ」(登録商標)などを使用し、コンタクトレンズをケアする一回の量が容器体2に収納されている。その結果、レンズ洗浄液Wは、一度の使用で全て使い切ることとなり、前記レンズ洗浄液入り容器Vはその都度廃棄され、常に新しいレンズ洗浄液入り容器Vを使用するため、コンタクトレンズを衛生的にケアでき、感染症などを引き起すことがない。しかも、レンズ洗浄液入り容器Vがコンパクトになり、携帯に便利なため、旅行など出先でのレンズケアを容易に行なうことができる。
なお、前記レンズケアの一回の量は、一個のコンタクトレンズLの洗浄に使用する量とする場合には、例えば3〜20cm3 程度、好ましくは10〜15cm3 程度であり、左右のコンタクトレンズLのケアに二個のレンズ洗浄液入り容器Vを必要とするが、片側のコンタクトレンズLをケアのときも、使用後必ず廃棄される点で好ましい。また前記レンズケアの一回の量が、一対のコンタクトレンズLの洗浄に使用する量とする場合には、例えば5〜40cm3 程度、好ましくは15〜30cm3 程度であり、レンズ洗浄液入り容器Vの取扱いが簡単になる点で好ましい。
前記レンズ洗浄液Wを収納する容器体2は、図1に示すように、両端を塞いだ略円筒状の本体筒部2aと、該本体筒部2aの内部に連通しその一端側に同軸に形成された略円筒状の第一の絞り部2bと、該第一の絞り部2bに外端で繋がり、かつ先端にノズルNを有する円錐状の第ニの絞り部2cとからなる。前記ノズルNは、その先端に弾頭状の栓21が一体に形成され、使用前には該栓21により閉塞している。そして、前記栓21は、一体に設けたツマミ21aを摘んで折り曲げることにより、前記第ニの絞り部2cと栓21との間に形成され、薄肉にするための折り溝22の部分で簡単に切り離され、ノズルNが開口する。なお本形態では、前記ノズルNと、栓21と、ツマミ21aと、折り溝22とで開封手段3を形成している。
前記栓21は、一旦折り溝22部分で切り離されると、再びノズルNを閉塞することはできず、容器体2を洩れ不能に閉じることが実質的に不可能となる。その結果、例えレンズ洗浄液Wの残量があっても、これを保管できないため、廃棄せざるを得ず、常に新しいレンズ洗浄液入り容器Vを使用することになり、レンズケアを衛生的に行うことができる。なお本明細書で、「容器体2を洩れ不能に閉じることが実質的に不可能」とは、接着剤、粘着テープ、パテなど特殊な閉塞手段を用いる以外、単に切り離された栓21のみでは密封できないこという。
また、前記ノズルNは、内径が例えば0.5mm〜5mm程度、好ましくは1mm〜3mm程度に形成されるため、誤って使用済みのレンズ洗浄液Wを容器体2内に戻すことが実質的に不可能であり、レンズ洗浄液W再使用による細菌の汚染を防止しうる。なお本明細書で、「使用済みのレンズ洗浄液Wを容器体2内に戻すことが実質的に不可能」とは、スポイド、漏斗など特殊な液体注入手段を用いることなく、レンズ洗浄液Wを容器体2に戻すことが出来ないこという。
前記レンズ洗浄液入り容器Vは、本形態では、図1に示すように、1個のコンタクトレンズをケアする一回量のレンズ洗浄液Wを収納している。そして一対のコンタクトレンズは、通常同時にケアするため、一度に二個のレンズ洗浄液入り容器Vを使用することが多い。そこで図1に示すように、並列した二個の容器体2を継ぎ腕23で連結して構成すると、ケア一回分をワンユニットとして取り扱いが行える点で好ましい。さらに、前記継ぎ腕23に、分離用の切れ目24を設けると、レンズ洗浄液入り容器Vを切り離して取り扱うこともでき、更に片側のコンタクトレンズのみを洗浄する場合には、未使用未開封のレンズ洗浄液入り容器Vを分離して保管することができる点で好ましい。
前記本体筒部2aは、外側から押圧することにより容易に変形する可撓性を有し、内部に収納されたレンズ洗浄液Wは、前記変形によりノズルNから外に注ぐことができる。そして前記容器体2は、ノズルNを閉塞する栓21、二個の容器体2を連結する継ぎ腕23を含め、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリエチレンテレフタレート(PET)等のプラスチックで一体成形することができ、また本体筒部2aはスチール、アルミニウムなどの金属を用いることもできる。
図10に示すレンズ洗浄液入り容器Vは、有底円筒形状の容器体2に左右のコンタクトレンズLに使用する一回量のレンズ洗浄液Wを収納して構成され、前記容器体2は、開口部25を塞ぐ密閉膜26からなる開封手段3を具えている。前記密閉膜26は、アルミニウム、ポリエチレン、ポリ塩化ビニリデンなどのシート材を、前記開口部25の縁部に接着して形成され、ツマミ片27を引張って一度剥がすと接着力が低下し、再び開口部25を密閉できないものである。
前記コンタクトレンズ収納用品Cは、図1、2、3に示すように、前記レンズ洗浄液入り容器Vから取り出したレンズ洗浄液WとコンタクトレンズLとを収納する容器部4と、該容器部4を密閉する蓋体5とを具える。
前記容器部4は、内径が下方程小に形成された有底円筒状の本体部28と、該本体部28の開口縁から外側へ拡がり、本体部28と一体に形成された環状の鍔部29とからなり、左右のコンタクトレンズLを収納するため、一対の容器部4、4が、双方の鍔部29が互いに相手方向って伸びて連続した連結部10により一体に連結されている。
前記容器体2は、その底部の中央をなだらかに隆起させ、中央を頂部とする凸状部9を設けている。これにより図5に仮想線で示すように、収納したコンタクトレンズLを取り出す際、その一方縁部Laを指で押し下げると、前記凸状部9に沿って他方縁部Lbが起き上がり、該縁部Lbを摘むことによりコンタクトレンズLを容易に取り出すことができる。
前記一対の容器部4, 4は、前記鍔部29の一部が各々同じ側に伸びた繋ぎ部30を介して一対の蓋体5, 5と各々連結し、前記繋ぎ部30は、その中間部下面に設けた溝により折れ曲がり可能な薄肉部31が形成されている。そして前記蓋体5は、前記薄肉部31を軸として回転自在に支持され、その回転の終端位置で前記容器部4を閉蓋する。なお本形態では、前記繋ぎ部30、薄肉部31がヒンジ手段11を形成している。
また、前記繋ぎ部30は、その蓋体5側の端部に一対の突片41a, 41aを有し、該突片41a, 41aは、蓋体5が容器部4を閉蓋するとき、前記繋ぎ部30の容器部4に続く端部を両側から挟み込み、これにより蓋体5を位置決めするものであり、蓋体位置決め手段41を形成している。
前記蓋体5は、前記容器部4の開口部と略同大で円盤状をなし、その外周部に前記鍔部29と略同形の蓋鍔部32を有する。また前記蓋体5は、前記繋ぎ部30を介し容器体2と連結した側と反対側の縁部に、蓋体5の開閉時に指先で操作する操作部33を具える。前記操作部33は、蓋鍔部32から蓋体5の裏面側(閉蓋時に容器体2の内側に向く側)へ小長さに延びる一対の突片33a, 33aと、該突片33a, 33aの先端間を繋ぎ、蓋体5と同心円状の環片33bとからなる。前記環片33bは、図5に示すように、閉蓋状態の蓋体5を開ける際、容器部4の鍔部29と蓋体5の蓋鍔部32の重なり部分34から離れて位置するため、蓋体5を開閉操作する際に指が確実に掛かり、操作性が優れる点で好ましい。
また前記蓋体5は、本形態では、弾性材料で形成され、かつ図4、5に示すように、その外周縁よりも少し内側で、裏面側に突出する断面波状の環状突起35を具える。他方前記容器体2は、鍔部29の上面に環状の突部36、及び容器体2の本体部28の内周面28iと鍔部29とが交差するエッジ37を有する。そして閉蓋時、前記蓋体5の環状突起35が、容器体2の突部36、及びエッジ37に圧接することにより、密封性を高め、レンズ洗浄液Wの洩れを防止している。なお、前記蓋体5の環状突起35と、容器体2の突部36と、エッジ37とで密封手段Sを形成している。
前記蓋鍔部32は、図2、4に示すように、その中心CNから繋ぎ部30に向かう方向に対して各々略120度の方向に蓋広幅部32a, 32aを設け、各蓋広幅部32aは、前記中心CNを中心とした仮想円の接線に対し長辺が平行に配された蓋矩形孔32bを有する。前記蓋矩形孔32bは、その内側に直方体状のブロック片39の基部39aが挿入され、該ブロック片39は、その一側で外径が、例えば0.5〜2mm程度の細い紐状体38aからなる結合部38を介して前記蓋矩形孔32bに連結されている。なお前記ブロック片39は、本形態では、弾性体で形成されるとともに、その先端側は、厚さ方向の中央に切り込み39bを設けることにより間隔を隔てた二枚板状に形成され、かつ蓋体5の前記中心CNに向う面に係止段部39cを設け、更にその基部39aは絞り段部39dを設けることにより先端側に比べて細く形成されている。
前記容器部4は、その鍔部29に、蓋広幅部32aに向き合う、広幅部29aを具え、そして該広幅部29a及び前記連結部10には、前記蓋矩形孔32bに向き合い、前記ブロック片39が挿入しうる矩形孔40, 40が形成される。また前記矩形孔40の本体部28側の内側縁部には、前記ブロック片39の係止段部39cが係合する凸部40aが形成される。
しかして、本形態のコンタクトレンズ収納用品Cは、容器部4内にレンズ洗浄液WとコンタクトレンズLとを収納し、蓋体5を前記ヒンジ手段11を軸とし、容器部4に向け閉めると、図6(A)、図7(A)に示すように、容器部4の矩形孔40に挿入されたブロック片39の先端側は、矩形孔40の縁部に押圧され、弾性に抗して切り込み39b側へ変形し、厚さ減じつつ進入する。そして図6(B)、図7(B)に示すように、ブロック片39の先端が矩形孔40の底部40bに至ると、これと同時にブロック片39の係止段部39cは凸部40aを通過し、これにより前記切り込み39bがブロック片39の弾性により元の幅に復帰し、凸部40aに係止段部39cが係合する。その結果蓋体5は、閉蓋状態でロックが掛かり、自然に開くことはない。またこのとき、容器部4は前記密封手段Sにより蓋体5で密封閉蓋され、コンタクトレンズLは、レンズ洗浄液Wともに収納保存される。
そして、コンタクトレンズLを使用する際、蓋体5を開く方向に力が加わると、凸部40aと係止段部39cとが係合しているため、矩形孔32bにブロック片39を取付けている前記紐状体38aにその力が負荷し、図6(C)、図7(C)に示すように、紐状体38aが破断し、ブロック片39は、容器部4の矩形孔40内に残り、蓋体5だけが開く。その結果、蓋体5は再度容器部4の密封が不可能となり、一度使用したコンタクトレンズ収納用品Cは再使用できず、常に新しいものが使用されるため、コンタクトレンズLのケアが衛生的となり、細菌の繁殖、バイオフィルムの形成が防止される。
本形態では、ブロック片39、矩形孔40が、各々係合片8、受部7を形成し、該係合片8と、受部7とで解除機能付係止手段6を構成している。なお、係合片8を容器部4に設け、受部7を蓋体5に設けてもよい。
なお前記コンタクトレンズ収納用品Cは、容器部4、蓋体5、そして連結部10、繋ぎ部30を含め、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリエチレンテレフタレート(PET)等のプラスチックを用い一体成形することができ、また容器部4、蓋体5はスチール、アルミニウムなどの金属を用いて形成することもできる。
本発明のコンタクトレンズ洗浄セットは、前記の如く、一回量のレンズ洗浄液Wを収納したレンズ洗浄液入り容器Vと、一度使用すると蓋体5により再度の密封が不可能な解除機能付係止手段6を具えたコンタクトレンズ収納用品Cとからなるため、レンズ洗浄液入り容器Vとコンタクトレンズ収納用品Cとが、共に一度の使用で廃棄され、常に新しいものが使用される結果、細菌の繁殖、バイオフィルムの形成を完全に防止でき、しかも携帯に便利なコンパクト化されたセットであるため、旅行先など出先でのレンズケアを容易とする。
前記コンタクトレンズ洗浄セットを使用するに際しては、先ず図8(A)に示すように、レンズ洗浄液入り容器Vを開封して、レンズ洗浄液Wをコンタクトレンズ収納用品Cの容器部4に充填する。このとき、容器体2は、レンズ洗浄液Wが全て使用されるため、破棄される。次いで、図8(B)に示すように、保存するコンタクトレンズLを前記容器部4に収納するが、コンタクトレンズLを収納前に別途レンズ洗浄液Wで洗浄することも良い。次いで、図8(C)に示すように、蓋体5をヒンジ手段11を介して、容器部4に向けて回転させ、次いで、図8(D)に示すように、蓋体5の蓋鍔部32と容器部4の鍔部29とが重なるまで蓋体5を回転させることにより容器部4は蓋体5によって閉蓋し密封される。このとき、解除機能付係止手段6の係合片8が受部7に係合して閉蓋状態が維持され、レンズ洗浄液Wは洩れることなく、コンタクトレンズLは容器部4内で保存される。
コンタクトレンズ収納用品C内に保存されているコンタクトレンズLを取り出すに際しては、図9(A)に示すように、蓋体5の操作部33を指Fで押し上げることにより、解除機能付係止手段6を破損し、蓋体5の容器部4に対する密封閉蓋状態を解除する。これにより、図9(B)に示すように、蓋体5はヒンジ手段11を軸として簡単に開くことができ、コンタクトレンズLを取り出して使用する。なお、使用済のコンタクトレンズ収納用品Cは、解除機能付係止手段6が破損し、再度密封できないため破棄される。
図11、12に示すコンタクトレンズ収納用品Cは、2個が連結される容器部4と、リング42にアルミニウムフィルム43が添着された蓋体5とからなる。前記容器部4は、その開口部内周面に内側に向け突出する環状の凸部44を具え、前記リング42は、その下面に前記凸部44に係合する、外側に向け突出する環状の係止部45を具える。なお該係止部45は、その下面にテーパ面状のガイド部45aを有する。前記蓋体5は、図12(A)に示すように、容器部4に向け押圧されると、蓋体5の係止部45は、前記凸部44によりガイド部45aを押圧され、弾性によって内側に変形し、次いで図12(B)に示すように、係止部45が凸部44に係合し、容器部4は蓋体5で閉蓋される。前記容器部4は、アルミニウムフィルム43のツマミ43aを引張り、リング42から剥がすことにより開蓋するが、アルミニウムフィルム43の接着力は失われるため、再度密封することはできない。
本発明のコンタクトレンズ洗浄セットを例示する斜視図である。 本発明のコンタクトレンズ収納用品を例示する平面図である。 その正面図である。 その要部拡大斜視図である。 その使用状態を示す断面図である。 (A)〜(C)はその動作を順番に示す要部断面図である。 (A)〜(C)はその異なる方向から見た要部断面図である。 (A)〜(D)は本発明のコンタクトレンズ洗浄セットを用い、コンタクトレンズを保存する手順を示す正面図である。 (A)(B)はそのコンタクトレンズを取り出す手順を示す正面図である。 本発明のコンタクトレンズ収納用品の異なる実施形態を例示する斜視図である。 本発明のレンズ洗浄液入り容器の異なる実施形態を例示する斜視図である。 (A)(B)はその使用手順を例示する要部拡大断面図である。 従来のコンタクトレンズ洗浄セットを例示する斜視図である。
符号の説明
2 容器体
3 開封手段
4 容器部
5 蓋体
6 解除機能付係止手段
7 受部
8 係合片
9 凸状部
10 連結部
11 ヒンジ手段
C コンタクトレンズ収納用品
L コンタクトレンズ
V レンズ洗浄液入り容器
W レンズ洗浄液

Claims (6)

  1. コンタクトレンズを洗浄するレンズ洗浄液を、一度の使用により使用する一回量のみが容器体に収納されてなるレンズ洗浄液入り容器。
  2. 前記容器体は、使用済みのレンズ洗浄液を容器内に戻すこと、乃至洩れ不能に閉じることが実質的に不可能な、レンズ洗浄液取出し用の開封手段を具えることを特徴とする請求項1記載のレンズ洗浄液入り容器。
  3. 請求項1又は2のレンズ洗浄液入り容器、及びこのレンズ洗浄液入り容器から取り出した一回量のレンズ洗浄液と、洗浄するコンタクトレンズとを収納する容器部を具えたコンタクトレンズ収納用品からなるコンタクトレンズ洗浄セットであって、
    コンタクトレンズ収納用品は、前記容器部と、該容器部を密封し閉蓋しうる蓋体とを具え、
    かつ前記容器部と前記蓋体とに、開蓋により破損し、再度の密封した閉蓋を不能とする解除機能付係止手段を設けたことを特徴とするコンタクトレンズ洗浄セット。
  4. 前記解除機能付係止手段は、前記容器部又は蓋体の一方に設ける受部と、他方に設けた係合片とからなり、該係合片は前記受部に係合した後に蓋体を開けると、蓋体又は容器部から離脱し、これにより前記蓋体は再度容器部を密封できないことを特徴とする請求項3記載のコンタクトレンズ収納用品。
  5. 前記容器部は、収納したコンタクトレンズの一方縁部を押し下げると他方縁部が起き上がることによりコンタクトレンズの取出しを容易とする凸状部を底部で前記容器部内に隆起させたことを特徴とする請求項3又は4記載のコンタクトレンズ収納用品。
  6. 前記容器部は、左右のコンタクトレンズを収納するため連結部を介して連結され2個一対をなし、前記蓋体はヒンジ手段を介して容器部に取付けられたことを特徴とする請求項3〜5のいずれかに記載のコンタクトレンズ収納用品。
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