JP2005121695A - 光結合構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】光学的成膜特性の高精度化を図ることができ、光ファイバ端面の加工が容易となる光結合構造を提供する。
【解決手段】第1の光ファイバ1の傾斜加工された第1の端面1aと、第2の光ファイバ2の第1の端面と同じ角度に加工された第2の端面2aの一方または両方に第1または第2の光学的成膜(1b、2b)が形成され、同一光軸上に接して配置され、第1の光ファイバを伝播した光波の一部が透過して第2の光ファイバに光結合し、第1または第2の端面で反射した光波の他の一部が柱状レンズ3の端面に向かうように構成され、柱状レンズは光波が入射して反射できるように光軸に対し角度を持つ第3の端面3aを持ち、第3の端面には第3の光学的成膜3bが形成されており、第3の端面と反対側にある端面において第3の光ファイバ4と直接または空気層または光学的透明媒質を介して光結合される。
【選択図】図1
【解決手段】第1の光ファイバ1の傾斜加工された第1の端面1aと、第2の光ファイバ2の第1の端面と同じ角度に加工された第2の端面2aの一方または両方に第1または第2の光学的成膜(1b、2b)が形成され、同一光軸上に接して配置され、第1の光ファイバを伝播した光波の一部が透過して第2の光ファイバに光結合し、第1または第2の端面で反射した光波の他の一部が柱状レンズ3の端面に向かうように構成され、柱状レンズは光波が入射して反射できるように光軸に対し角度を持つ第3の端面3aを持ち、第3の端面には第3の光学的成膜3bが形成されており、第3の端面と反対側にある端面において第3の光ファイバ4と直接または空気層または光学的透明媒質を介して光結合される。
【選択図】図1
Description
本発明は、光結合構造に関し、特に光ファイバ端面の加工が容易である光結合構造に関する。
図7に従来例1の光モジュール(特許文献1 参照)の構成を示す。
光モジュールは、幅方向の断面形状が直角二等辺三角形であるプリズム51と、幅方向の断面形状が直角二等辺三角形である三角柱形状のプリズム52と、レンズ効果を有する分布屈折率型ガラスロッド59,60と同心的に接続された2本の光ファイバ57,58とを備え、プリズム51の直角をなす縁部に対向する側面(面A)と分布屈折率型ガラスロッド59,60の端面が屈折率整合剤を介して接し、プリズム51の端面の底辺(面B)の長さとプリズム52の端面の斜辺の長さ(面C)を一致させ、両端面は接するように配置されている。
また、プリズム51の面Bには、所定の波長に対し所定の反射率を与える反射膜(波長選択性フィルタ:短波長パスフィルタ61)が形成されている。
また、光ファイバ58の中心軸延長線上にプリズム51,52を介して球レンズ53と光源54が配置されている。
光源54、球レンズ53からの1.3μmの光は、面Eに入射され、波長選択性フィルタ61、面Aを透過して光ファイバ58に結合され、一方光ファイバ58からの1.55μmの受信光は、面Aに入射され、波長選択性フィルタ61、面D(反射膜55)で反射し、面Aを透過して光ファイバ57に結合される。
光モジュールは、幅方向の断面形状が直角二等辺三角形であるプリズム51と、幅方向の断面形状が直角二等辺三角形である三角柱形状のプリズム52と、レンズ効果を有する分布屈折率型ガラスロッド59,60と同心的に接続された2本の光ファイバ57,58とを備え、プリズム51の直角をなす縁部に対向する側面(面A)と分布屈折率型ガラスロッド59,60の端面が屈折率整合剤を介して接し、プリズム51の端面の底辺(面B)の長さとプリズム52の端面の斜辺の長さ(面C)を一致させ、両端面は接するように配置されている。
また、プリズム51の面Bには、所定の波長に対し所定の反射率を与える反射膜(波長選択性フィルタ:短波長パスフィルタ61)が形成されている。
また、光ファイバ58の中心軸延長線上にプリズム51,52を介して球レンズ53と光源54が配置されている。
光源54、球レンズ53からの1.3μmの光は、面Eに入射され、波長選択性フィルタ61、面Aを透過して光ファイバ58に結合され、一方光ファイバ58からの1.55μmの受信光は、面Aに入射され、波長選択性フィルタ61、面D(反射膜55)で反射し、面Aを透過して光ファイバ57に結合される。
図8に従来例2の光結合構造(特許文献2 参照)の構成を示す。
光結合構造は、光ファイバ90と光導波路基板70,80から構成され、光ファイバ90は、光導波路基板80に接着剤により固定される。光ファイバ90は、その中心部に配置されたコア91と、コア91を取り囲むクラッド層92とを有する。また、光導波路基板70(80)は、その上部に設けられた断面矩形状の光導波路71(81)と、光導波路を取り囲むクラッド層72(82)とバッファ層73(83)とを有する。光導波路基板70(80)は、その端部が斜めにカットされ、カット面75(85)が形成される。同様に、光ファイバ90も端面が斜めにカットされカット面95が形成される。
カット面75は、光導波路71の光軸方向を基準にして角度(180度−α)でカットされており、ここでは、α=45°に設定されている。またカット面75あるいはカット面85には、半透過型反射膜76がスパッタリング等で設けられている。この半透過型反射膜76は、金属や誘電体の多層膜であり、光波を部分透過/反射する特性を有している。そして、カット面75は、光導波路81と光導波路71とが直線的に配置されるように、半透過型反射膜76を介して、カット面85と接着剤により接合される。
光結合構造は、光ファイバ90と光導波路基板70,80から構成され、光ファイバ90は、光導波路基板80に接着剤により固定される。光ファイバ90は、その中心部に配置されたコア91と、コア91を取り囲むクラッド層92とを有する。また、光導波路基板70(80)は、その上部に設けられた断面矩形状の光導波路71(81)と、光導波路を取り囲むクラッド層72(82)とバッファ層73(83)とを有する。光導波路基板70(80)は、その端部が斜めにカットされ、カット面75(85)が形成される。同様に、光ファイバ90も端面が斜めにカットされカット面95が形成される。
カット面75は、光導波路71の光軸方向を基準にして角度(180度−α)でカットされており、ここでは、α=45°に設定されている。またカット面75あるいはカット面85には、半透過型反射膜76がスパッタリング等で設けられている。この半透過型反射膜76は、金属や誘電体の多層膜であり、光波を部分透過/反射する特性を有している。そして、カット面75は、光導波路81と光導波路71とが直線的に配置されるように、半透過型反射膜76を介して、カット面85と接着剤により接合される。
次に光波の伝搬について説明する。
光導波路81を伝搬してきた光波L1は、カット面85とカット面75との間に設けられた半透過型反射膜76に入射する。次に光波L1は、半透過型反射膜76により分岐する。すなわち、光波L1は、半透過型反射膜76を透過し、光導波路71に光結合する光波L2と、半透過型反射膜76で反射する光波L3に分岐する。反射した光波L3は、クラッド層82とクラッド層と同じ屈折率を有する接着剤とクラッド層92とを通過し、カット面95に入射する。その後、光波L3は、コア91のカット面95で反射し、光ファイバ90を伝搬していく。従って、光波L1は、半透過型反射膜76によって、光導波路71に光結合する光波L2と、光ファイバ90に光結合する光波L3とに分岐することになる。
また、半透過型反射膜76の代わりに、波長分離フィルタを設置してもよい。この波長分離フィルタは、高/低屈折率誘電体膜を積層することにより設けられる。ここでは、波長λ1の光波のみ通過させる波長選択性透過膜を波長分離フィルタとして設置する。これによって、前述と同様に、光導波路81に光波L1を入射した場合、上記光波L2は波長λ1のみの光波となり、その他の波長の光波は、波長分離フィルタで全反射し光波L3に分波する。すなわち、光導波路71には、波長λ1のみ光波L2が光結合され、光ファイバ90には、波長λ1以外の光波L3が光結合されることになる。
また、光導波路基板70に代えて、光ファイバあるいは受光素子等も用いることができる。
光導波路81を伝搬してきた光波L1は、カット面85とカット面75との間に設けられた半透過型反射膜76に入射する。次に光波L1は、半透過型反射膜76により分岐する。すなわち、光波L1は、半透過型反射膜76を透過し、光導波路71に光結合する光波L2と、半透過型反射膜76で反射する光波L3に分岐する。反射した光波L3は、クラッド層82とクラッド層と同じ屈折率を有する接着剤とクラッド層92とを通過し、カット面95に入射する。その後、光波L3は、コア91のカット面95で反射し、光ファイバ90を伝搬していく。従って、光波L1は、半透過型反射膜76によって、光導波路71に光結合する光波L2と、光ファイバ90に光結合する光波L3とに分岐することになる。
また、半透過型反射膜76の代わりに、波長分離フィルタを設置してもよい。この波長分離フィルタは、高/低屈折率誘電体膜を積層することにより設けられる。ここでは、波長λ1の光波のみ通過させる波長選択性透過膜を波長分離フィルタとして設置する。これによって、前述と同様に、光導波路81に光波L1を入射した場合、上記光波L2は波長λ1のみの光波となり、その他の波長の光波は、波長分離フィルタで全反射し光波L3に分波する。すなわち、光導波路71には、波長λ1のみ光波L2が光結合され、光ファイバ90には、波長λ1以外の光波L3が光結合されることになる。
また、光導波路基板70に代えて、光ファイバあるいは受光素子等も用いることができる。
(従来例3)
従来例1の光モジュールは、(1)プリズムの小型化は、波長選択性フィルタの成膜による応力のため小さくすることはできず、一般に小型のもので1mm□程度である。また、(2)光ファイバ2本、光源及びプリズムがそれぞれ分離しており、少なくとも3個所のアクティブ光軸調芯が必要であり、コスト高となる。先ず、光源と球レンズ、プリズムの光軸を定め、次に光源54と光ファイバ58のXY方向及びあおり調芯が必要となる。次に光ファイバ58と光ファイバ57とのXY方向及びあおり調芯が必要となる。
従来例2の光結合構造は、(1)一般に光ファイバと光導波路基板とは材料構成が異なり熱膨張の差が著しく光結合特性の劣化原因となる。また、(2)光波を、クラッド層と同じ屈折率を有する接着剤を介して伝搬させることにより、外部への出射による損失を減少させているが、光波の拡散による損失は考慮されていない。
発明者は先に上記問題点を解決した光結合構造を提案した(特願2003−279755 参照)。
従来例1の光モジュールは、(1)プリズムの小型化は、波長選択性フィルタの成膜による応力のため小さくすることはできず、一般に小型のもので1mm□程度である。また、(2)光ファイバ2本、光源及びプリズムがそれぞれ分離しており、少なくとも3個所のアクティブ光軸調芯が必要であり、コスト高となる。先ず、光源と球レンズ、プリズムの光軸を定め、次に光源54と光ファイバ58のXY方向及びあおり調芯が必要となる。次に光ファイバ58と光ファイバ57とのXY方向及びあおり調芯が必要となる。
従来例2の光結合構造は、(1)一般に光ファイバと光導波路基板とは材料構成が異なり熱膨張の差が著しく光結合特性の劣化原因となる。また、(2)光波を、クラッド層と同じ屈折率を有する接着剤を介して伝搬させることにより、外部への出射による損失を減少させているが、光波の拡散による損失は考慮されていない。
発明者は先に上記問題点を解決した光結合構造を提案した(特願2003−279755 参照)。
図9,図10を参照して従来例3の光結合構造を説明する。
光ファイバはV溝基板に固定され、光ファイバの端部とV溝基板側面は45度(θ)に研磨される。なお、光ファイバとV溝基板は通常接着剤で固定される。このようにして作られた斜め研磨光ファイバAssyは、図9(a),(b)に示すように、第2の斜め研磨光ファイバAssy106と第3の斜め研磨光ファイバAssy107は、斜め研磨の斜面がそれぞれ直交方向を向くように取り付けられ、第1の斜め研磨光ファイバAssy105の斜め研磨面は、第2の斜め研磨光ファイバAssy106の斜め研磨面と接するように取り付けられる。第1の光ファイバ101と第2の光ファイバ102のコアを一致させる。(厳密には、斜め研磨面に形成してある第1の光学的成膜111によりそこを通過する光軸が屈折する。そこで屈折による位置ずれの分、第1の光ファイバ101と第2の光ファイバ102のコアの位置をずらして固定してやることにより低損失の光結合を可能にする。)
光ファイバはV溝基板に固定され、光ファイバの端部とV溝基板側面は45度(θ)に研磨される。なお、光ファイバとV溝基板は通常接着剤で固定される。このようにして作られた斜め研磨光ファイバAssyは、図9(a),(b)に示すように、第2の斜め研磨光ファイバAssy106と第3の斜め研磨光ファイバAssy107は、斜め研磨の斜面がそれぞれ直交方向を向くように取り付けられ、第1の斜め研磨光ファイバAssy105の斜め研磨面は、第2の斜め研磨光ファイバAssy106の斜め研磨面と接するように取り付けられる。第1の光ファイバ101と第2の光ファイバ102のコアを一致させる。(厳密には、斜め研磨面に形成してある第1の光学的成膜111によりそこを通過する光軸が屈折する。そこで屈折による位置ずれの分、第1の光ファイバ101と第2の光ファイバ102のコアの位置をずらして固定してやることにより低損失の光結合を可能にする。)
図10(a)に示すタイプ1は、後述する図6に示された宅側のWDMを想定したもので第1の光学的成膜111は波長選択フィルタ(WDMフィルタ)が成膜され、第2の光学的成膜112は反射膜が成膜される。この波長選択フィルタは1.55μm(λ2)を透過し、1.49μm(λ1)以下の短波長帯は反射するように特徴付けられている。
光(102)(λ1+λ2)は、局側から送られてきた受信光を示し、第1の光学的成膜111によって透過光(λ2)と反射光(λ1)に分岐される。透過光(λ2)は第1の光ファイバ101を伝播し、反射光(λ1)は第2の光学的成膜112によって反射され、第3の光ファイバ103を伝播する送信光となる。波長λ1は1.49μm、波長λ2は1.55μm、λ3は1.31μmに相当する。第1の光ファイバ101の端面は、45度に斜めに研磨されているので反射膜がなくても全反射する反射面が形成される。図10(b)に示すタイプ2は局側のWDMを想定したもので、第1の光学的成膜111は波長選択フィルタ(WDMフィルタ)が成膜され、第2の光学的成膜112は反射膜が成膜される。この波長選択フィルタは、宅側のWDMと同じ特性を持つ。
第2の光ファイバ102からの光(102)(λ3)は第1の光学的成膜111によって反射され、その後第2の光学的成膜112によって反射され第3の光ファイバ103を伝播する。 一方、第3の光ファイバ103からの光(103)(λ1)は、第2の光学的成膜112によって反射され、第1の光学的成膜111によって反射され第1の光ファイバ101から挿入された透過光(101)(λ2)と合波され第2の光ファイバ102を伝播する送信光(λ1+λ2)となる。ここでλ1〜λ3の波長は宅側と同じである。
特開平9−26525号公報(図1、特許請求の範囲)
特開2002−23004(図12、段落(0091〜0098))
光(102)(λ1+λ2)は、局側から送られてきた受信光を示し、第1の光学的成膜111によって透過光(λ2)と反射光(λ1)に分岐される。透過光(λ2)は第1の光ファイバ101を伝播し、反射光(λ1)は第2の光学的成膜112によって反射され、第3の光ファイバ103を伝播する送信光となる。波長λ1は1.49μm、波長λ2は1.55μm、λ3は1.31μmに相当する。第1の光ファイバ101の端面は、45度に斜めに研磨されているので反射膜がなくても全反射する反射面が形成される。図10(b)に示すタイプ2は局側のWDMを想定したもので、第1の光学的成膜111は波長選択フィルタ(WDMフィルタ)が成膜され、第2の光学的成膜112は反射膜が成膜される。この波長選択フィルタは、宅側のWDMと同じ特性を持つ。
第2の光ファイバ102からの光(102)(λ3)は第1の光学的成膜111によって反射され、その後第2の光学的成膜112によって反射され第3の光ファイバ103を伝播する。 一方、第3の光ファイバ103からの光(103)(λ1)は、第2の光学的成膜112によって反射され、第1の光学的成膜111によって反射され第1の光ファイバ101から挿入された透過光(101)(λ2)と合波され第2の光ファイバ102を伝播する送信光(λ1+λ2)となる。ここでλ1〜λ3の波長は宅側と同じである。
先に提案した光結合構造(従来例3)はファイバ端面の研磨角度は45°で、第2の光学的成膜111(WDMフィルタ)はこの面に成膜されていた。この場合、フィルタ特性の高精度化が困難となる。すなわちフィルタ成膜面に対して斜めに入射すると光のP偏波(垂直振動成分)とS偏波(水平振動成分)の透過及び反射特性が、図12に示すようにずれてくる。これはフィルタによる光波長の分離をP偏波とS偏波の透過及び反射特性のズレ以下にすることはできなくなることを意味する。すなわち、CWDMやDWDMのように波長分割するようなフィルタでは、波長間隔が20nm以下と狭く、より垂直に近い研磨面が必要となる。ちなみに数度以内の角度では、P偏波とS偏波の透過及び反射特性のズレはほぼ無視できるが、前記した光結合構造のように端面の角度が45°では50nm以上となり高精度化が困難となる。そこで前記した光結合構造で図11に示すように第2の光ファイバの端面の傾斜角(θ1)を垂直に近づけると第3の光ファイバの端面の傾斜角(θ2)は、θ2=90°−θ1であるので、光ファイバの端面の傾斜角(θ2)は小さくなり、光ファイバの端面はとがった針のようになる(A参照)。ここでθ1を80°にするとθ2は10°となり、光ファイバの先端は針のようになり研磨そのものが困難となり仮にできたとしても光ファイバの径125μmを考慮すると、針状の先端部は少しの応力で破損してしまい実用的でなくなる。
本発明は、複数の光ファイバを光結合させる光結合構造において、
柱状レンズと第1の光ファイバと第2の光ファイバと第3の光ファイバから構成され、
前記第1の光ファイバは、光軸に対して任意の角度に傾斜加工された第1の端面を持ち、
前記第1の光ファイバと同一光軸上にある第2の光ファイバは、前記第1の端面と同じ角度に加工された第2の端面を持ち、
前記第1の端面または第2の端面の一方または両方に第1または第2の光学的成膜が形成されると共に直接、あるいは空気層または光学的透明媒質を介して光結合されるように配置され、
柱状レンズと第1の光ファイバと第2の光ファイバは、前記第1の光ファイバを伝播した光波の一部が前記第1の端面と第2の端面を透過して第2の光ファイバに光結合し、前記光波の他の一部が前記第1の端面または第2の端面により反射され、前記柱状レンズの端面に向かうように構成され、
前記柱状レンズは、前記第1の端面または第2の端面で反射した前記光波が入射して反射できるように柱状レンズの光軸に対し角度を持つ第3の端面を持ち、
前記第3の端面には第3の光学的成膜が形成されており、
前記第3の端面と反対側にある端面において前記第3の光ファイバと直接、あるいは空気層または光学的透明媒質を介して光結合されることを特徴とする。
柱状レンズと第1の光ファイバと第2の光ファイバと第3の光ファイバから構成され、
前記第1の光ファイバは、光軸に対して任意の角度に傾斜加工された第1の端面を持ち、
前記第1の光ファイバと同一光軸上にある第2の光ファイバは、前記第1の端面と同じ角度に加工された第2の端面を持ち、
前記第1の端面または第2の端面の一方または両方に第1または第2の光学的成膜が形成されると共に直接、あるいは空気層または光学的透明媒質を介して光結合されるように配置され、
柱状レンズと第1の光ファイバと第2の光ファイバは、前記第1の光ファイバを伝播した光波の一部が前記第1の端面と第2の端面を透過して第2の光ファイバに光結合し、前記光波の他の一部が前記第1の端面または第2の端面により反射され、前記柱状レンズの端面に向かうように構成され、
前記柱状レンズは、前記第1の端面または第2の端面で反射した前記光波が入射して反射できるように柱状レンズの光軸に対し角度を持つ第3の端面を持ち、
前記第3の端面には第3の光学的成膜が形成されており、
前記第3の端面と反対側にある端面において前記第3の光ファイバと直接、あるいは空気層または光学的透明媒質を介して光結合されることを特徴とする。
光学的成膜である各種光学フィルタはフィルタ成膜面がより垂直に近いほど波長特性の高精度化が図れる。本発明は、光学的成膜を施す光ファイバと柱状レンズまたはライトガイドの端面を垂直に近い角度まで加工できるので光学的成膜特性の高精度化を図ることができるようになる。また従来の光ファイバのように端面の傾斜角を極端に小さくすることが無いため(むしろ角度が垂直に近くなるように加工する)加工がより容易になると共に端面の先端を破損したりすることが無くなる。
図1〜図5を参照して本発明の光結合構造の実施例を説明する。
(実施例1)
図1に本発明の実施例1の光結合構造を示す。
第1の光ファイバ1の端面1aは、任意角度で斜めに研磨され、その端面に光学的成膜1bが施される。また柱状レンズ3−1の端面3aにも第1の光ファイバの端面と同じ傾斜角で斜めに研磨される。第1の光ファイバの端面1aに施された光学的成膜1bは、例えば波長λ1は反射し、波長λ2は透過する波長選択フィルタが成膜され、柱状レンズ3−1の端面3aに施された光学的成膜3bは、例えば反射膜が施されている。ここで第1の光ファイバ1に光(1)(λ1+λ2)が入射されると、波長λ2の光(2)は第1の光ファイバの延長上に接続された第2の光ファイバ2に光結合し、一方、波長λ1の光(3)は、第2の光学的成膜で反射し、柱状レンズ3−1に入射後、斜面に施された反射膜(光学的成膜3b)により反射する。第1の光ファイバ1の第1の端面2aで反射した光(3)は、第1の光ファイバのコアの閉じ込めから解放され広がりながら放射され柱状レンズ3−1の反射膜により柱状レンズの光軸方向に伝播する。伝播光(3)(λ1)は、柱状レンズ3−1のレンズ効果により柱状レンズに継続的に接続された第3の光ファイバ4のコアに集光し光結合される。ここで柱状レンズ3−1は屈折率分布型のマルチモード光ファイバや屈折率分布型の柱状レンズが利用できる。
実施例1においてはライトガイドを備えていないため、柱状レンズで反射した反射光イ、ロはレンズ内で曲げられるため焦点が光ファイバの光軸上にない。そのため集光性は悪い反面、ライトガイドがないため部品点数が少なくてすむ。
(実施例1)
図1に本発明の実施例1の光結合構造を示す。
第1の光ファイバ1の端面1aは、任意角度で斜めに研磨され、その端面に光学的成膜1bが施される。また柱状レンズ3−1の端面3aにも第1の光ファイバの端面と同じ傾斜角で斜めに研磨される。第1の光ファイバの端面1aに施された光学的成膜1bは、例えば波長λ1は反射し、波長λ2は透過する波長選択フィルタが成膜され、柱状レンズ3−1の端面3aに施された光学的成膜3bは、例えば反射膜が施されている。ここで第1の光ファイバ1に光(1)(λ1+λ2)が入射されると、波長λ2の光(2)は第1の光ファイバの延長上に接続された第2の光ファイバ2に光結合し、一方、波長λ1の光(3)は、第2の光学的成膜で反射し、柱状レンズ3−1に入射後、斜面に施された反射膜(光学的成膜3b)により反射する。第1の光ファイバ1の第1の端面2aで反射した光(3)は、第1の光ファイバのコアの閉じ込めから解放され広がりながら放射され柱状レンズ3−1の反射膜により柱状レンズの光軸方向に伝播する。伝播光(3)(λ1)は、柱状レンズ3−1のレンズ効果により柱状レンズに継続的に接続された第3の光ファイバ4のコアに集光し光結合される。ここで柱状レンズ3−1は屈折率分布型のマルチモード光ファイバや屈折率分布型の柱状レンズが利用できる。
実施例1においてはライトガイドを備えていないため、柱状レンズで反射した反射光イ、ロはレンズ内で曲げられるため焦点が光ファイバの光軸上にない。そのため集光性は悪い反面、ライトガイドがないため部品点数が少なくてすむ。
(実施例2)
図2は、本発明の別の実施例で柱状レンズ3−2の前段にライトガイド5が挿入されている。ライトガイド5は、石英柱やステップインデックス型のマルチモード光ファイバなどが利用できる。
実施例2においてライトガイド5を設けたため、第3の光ファイバ4内の焦点の位置が一致し、光ファイバの光軸上に焦点を結ぶため、集光性がよい。実施例2においては、ライトガイドを用いることにより実施例1より部品点数が増える。
図2は、本発明の別の実施例で柱状レンズ3−2の前段にライトガイド5が挿入されている。ライトガイド5は、石英柱やステップインデックス型のマルチモード光ファイバなどが利用できる。
実施例2においてライトガイド5を設けたため、第3の光ファイバ4内の焦点の位置が一致し、光ファイバの光軸上に焦点を結ぶため、集光性がよい。実施例2においては、ライトガイドを用いることにより実施例1より部品点数が増える。
(実施例3)
図3は、柱状レンズ3−3と第3の光ファイバ4との間をあけ光ファイバを軸方向に移動させ柱状レンズからの光がちょうど光ファイバのコア部に集光されるよう調整できるようにした実施例である。
図3の光結合構造は、図1の応用例として示したが図2の光結合構造の構成でも同様に応用が可能である。また、図3では、第1の光ファイバ1と柱状レンズ3−3の間に光ファイバや柱状レンズの屈折率にマッチングした接着剤6が塗布され光学的成膜からの反射光が光ファイバ/柱状レンズ/周囲の空気層の境界条件による好まざる屈折や好まざる反射を抑えている。図2の光結合構造についても同様の対策をとることができる。
図4は、光結合構造の実装例を示す。
例えば図1の第1の光ファイバ1及び第2の光ファイバ2は、ベース8に加工された同一のV溝9に載せられ固定される。一方、柱状レンズ3−1及び第3の光ファイバ4は、隣のV溝9に載せられ固定される。
図3は、柱状レンズ3−3と第3の光ファイバ4との間をあけ光ファイバを軸方向に移動させ柱状レンズからの光がちょうど光ファイバのコア部に集光されるよう調整できるようにした実施例である。
図3の光結合構造は、図1の応用例として示したが図2の光結合構造の構成でも同様に応用が可能である。また、図3では、第1の光ファイバ1と柱状レンズ3−3の間に光ファイバや柱状レンズの屈折率にマッチングした接着剤6が塗布され光学的成膜からの反射光が光ファイバ/柱状レンズ/周囲の空気層の境界条件による好まざる屈折や好まざる反射を抑えている。図2の光結合構造についても同様の対策をとることができる。
図4は、光結合構造の実装例を示す。
例えば図1の第1の光ファイバ1及び第2の光ファイバ2は、ベース8に加工された同一のV溝9に載せられ固定される。一方、柱状レンズ3−1及び第3の光ファイバ4は、隣のV溝9に載せられ固定される。
(実施例4)
図5は、本発明の実施例4の光結合構造を示す。
実施例1〜3の光結合構造において、第2の光ファイバ2に代えて直接発光素子か受光素子などの光素子10を用いることも可能である。光素子10は光(2)(λ2)を受光し電気信号に変換して出力する。
図5は、本発明の実施例4の光結合構造を示す。
実施例1〜3の光結合構造において、第2の光ファイバ2に代えて直接発光素子か受光素子などの光素子10を用いることも可能である。光素子10は光(2)(λ2)を受光し電気信号に変換して出力する。
図6は、光通信システムにおいて今後主流となるであろう、B−PON(Broadband Optical Netwark)システムの波長多重合波器(WDM:Wavelength Division Multiplexer)の使用例を示す。局側である通信センターは、波長1.55μmの光に載せられたVideo信号とメディアコンバータ(MC:Media Converter)から波長1.49μmに載せられた光が波長多重合波器(WDM)により合波されて送信される。一方、宅側から送信されてきた波長1.31μmの光は、WDMにより分離され、MCに送られそこで電気信号に変換される。局側から宅側に送られた光は、宅側のWDMによって波長1.55μmの光と1.49μmの光に分離され、波長1.55μmの光は、Video装置に、また波長1.49μmの光はMCに送られそれぞれ処理される。一方、データを載せたMCからの波長1.31μmの光は、WDMで合波され局側に送信される。
図1及び図2に示す光結合構造を図6に示す光通信システムに適用した場合、各ポート(1)〜(3)に入出射する光の波長は、下表のとおりとなる。
図1〜図3の光学的成膜は、上記条件を満たすよう特性付けられ成膜される。
光学的成膜は、反射膜であればよいがそこで反射させたい光以外を反射させずに透過するようにし、当該WDMモジュールのアイソレーションを高めることができる。
図1及び図2に示す光結合構造を図6に示す光通信システムに適用した場合、各ポート(1)〜(3)に入出射する光の波長は、下表のとおりとなる。
光学的成膜は、反射膜であればよいがそこで反射させたい光以外を反射させずに透過するようにし、当該WDMモジュールのアイソレーションを高めることができる。
1・・・第1の光ファイバ、2・・・第2の光ファイバ、3・・・柱状レンズ、4・・・第3の光ファイバ
Claims (3)
- 複数の光ファイバを光結合させる光結合構造において、
柱状レンズと第1の光ファイバと第2の光ファイバと第3の光ファイバから構成され、
前記第1の光ファイバは、光軸に対して任意の角度に傾斜加工された第1の端面を持ち、
前記第1の光ファイバと同一光軸上にある第2の光ファイバは、前記第1の端面と同じ角度に加工された第2の端面を持ち、
前記第1の端面または第2の端面の一方または両方に第1または第2の光学的成膜が形成されると共に直接、あるいは空気層または光学的透明媒質を介して光結合されるように配置され、
柱状レンズと第1の光ファイバと第2の光ファイバは、前記第1の光ファイバを伝播した光波の一部が前記第1の端面と第2の端面を透過して第2の光ファイバに光結合し、前記光波の他の一部が前記第1の端面または第2の端面により反射され、前記柱状レンズの端面に向かうように構成され、
前記柱状レンズは、前記第1の端面または第2の端面で反射した前記光波が入射して反射できるように柱状レンズの光軸に対し角度を持つ第3の端面を持ち、
前記第3の端面には第3の光学的成膜が形成されており、
前記第3の端面と反対側にある端面において前記第3の光ファイバと直接、あるいは空気層または光学的透明媒質を介して光結合されることを特徴とする光結合構造。 - 請求項1に記載の光結合構造において、
前記柱状レンズの代わりに、ライトガイドと柱状レンズを用い、
前記ライトガイドは、前記第1の端面または第2の端面で反射した前記光波が入射して反射できるようにライトガイドの光軸に対し角度を持つ第4の端面を持ち、
前記第4の端面には前記第4の光学的成膜が形成されており、
前記光波の他の一部が前記第1の端面または第2の端面で反射した光波は、ライトガイドと第4の端面の反対側にある端面に配置された柱状レンズを介して前記第3の光ファイバに光結合されるように構成することを特徴とする光結合構造。 - 請求項1または2に記載の光結合構造において、
前記第2の光ファイバの代わりに光素子を用い、前記第1の端面と第2の端面を透過した前記光波の一部が入射されることを特徴とする光結合構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003353384A JP2005121695A (ja) | 2003-10-14 | 2003-10-14 | 光結合構造 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2003353384A JP2005121695A (ja) | 2003-10-14 | 2003-10-14 | 光結合構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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ID=34611684
Family Applications (1)
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JP2003353384A Withdrawn JP2005121695A (ja) | 2003-10-14 | 2003-10-14 | 光結合構造 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2005121695A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20110211787A1 (en) * | 2008-10-31 | 2011-09-01 | Huei Pei Kuo | Optical interconnect components |
EP2592454A1 (en) * | 2010-08-04 | 2013-05-15 | Huawei Technologies Co., Ltd. | Optical module and manufacturing method thereof |
-
2003
- 2003-10-14 JP JP2003353384A patent/JP2005121695A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US20110211787A1 (en) * | 2008-10-31 | 2011-09-01 | Huei Pei Kuo | Optical interconnect components |
EP2592454A1 (en) * | 2010-08-04 | 2013-05-15 | Huawei Technologies Co., Ltd. | Optical module and manufacturing method thereof |
EP2592454B1 (en) * | 2010-08-04 | 2017-05-03 | Huawei Technologies Co., Ltd. | Optical module |
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