JP2005120529A - 親水性繊維 - Google Patents
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Abstract
【課題】 水酸基を有するポリビニルアルコールを含有する熱可塑性樹脂からなる繊維とすることで、十分な親水性及び吸放湿性能を有し、各種の用途に使用することが可能となる親水性繊維を提供することを技術的な課題とするものである。
【解決手段】 変性ポリビニルアルコール樹脂を含有する熱可塑性樹脂からなることを特徴とする親水性繊維。芯鞘型の複合繊維であって、芯部又は鞘部が変性ポリビニルアルコール樹脂を含有する熱可塑性樹脂からなる親水性繊維。
【選択図】 なし
【解決手段】 変性ポリビニルアルコール樹脂を含有する熱可塑性樹脂からなることを特徴とする親水性繊維。芯鞘型の複合繊維であって、芯部又は鞘部が変性ポリビニルアルコール樹脂を含有する熱可塑性樹脂からなる親水性繊維。
【選択図】 なし
Description
本発明は、変性ポリビニルアルコール樹脂を含有する熱可塑性樹脂からなる繊維であって、親水性、吸湿性と放湿性を備えた親水性繊維に関するものである。
従来から、合成繊維に親水性や吸湿性、放湿性を付与した繊維は、衣料、生活資材や産業資材分野において各種の繊維が提案されている。
例えば、特許文献1には、ポリビニルピロリドンやポリエーテルエステルアミドをポリアミドに含有させて吸放湿性(吸湿性と放湿性を有していること)を発現させているポリアミド繊維が提案されている。また、特許文献2では、ポリエチレンオキサイドの架橋物からなる熱可塑性吸水性樹脂をポリアミドやポリエステル中に含有させて吸放湿性を発現させている繊維が提案されている。
しかしながら、これらの繊維に含有されている吸放湿性成分は水酸基を有していないため、これらの繊維は、天然繊維のような水酸基由来の吸水性、吸放湿性を有しておらず、使用する用途によっては、吸水性、吸放湿性能が不十分である場合があった。
特開平7−150414号
特開平8−260244号
本発明は、上記のような問題点を解決し、合成繊維でありながら水酸基に由来する十分な吸水性及び吸放湿性能を有し、各種の用途に使用することが可能となる親水性繊維を提供することを技術的な課題とするものである。
本発明者等は、上記課題を解決するために検討した結果、本発明に到達した。
すなわち、本発明は、変性ポリビニルアルコール樹脂を含有する熱可塑性樹脂からなることを特徴とする親水性繊維を要旨とするものである。
すなわち、本発明は、変性ポリビニルアルコール樹脂を含有する熱可塑性樹脂からなることを特徴とする親水性繊維を要旨とするものである。
本発明の親水性繊維は、吸水性物質として水酸基を有する変性ポリビニルアルコールを含有しているため、吸水性や吸放湿性が向上した親水性繊維とすることができ、吸汗発散、吸湿性に優れたものとなり、さらには、実用的な強度、伸度等の物性も兼ね備えている。このため、インナー、靴下、スキーウェア等の衣料分野や土木建設資材用途や水産資材等各種の用途に利用することが可能となる。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の繊維を構成する主体となる熱可塑性樹脂としては、ポリアミド、ポリエステル、ポリオレフイン等が好ましい。
本発明の繊維を構成する主体となる熱可塑性樹脂としては、ポリアミド、ポリエステル、ポリオレフイン等が好ましい。
ポリアミドとしては、ポリイミノ−1−オキソテトラメチレン(ナイロン4)、ポリテトラメチレンアジパミド(ナイロン46)、ポリカプラミド(ナイロン6)、ポリヘキサメチレンアジパミド(ナイロン66)、ポリウンデカナミド(ナイロン11)、ポリラウロラクタミド(ナイロン12)、ポリメタキシレンアジパミド、ポリパラキシリレンデカナミド、ポリビスシクロヘキシルメタンデカナミド等が挙げられる。そして、これらの共重合体やブレンド体であってもよい。中でも、安価で優れた強力と耐久性を有するナイロン6が好ましい。
ポリオレフインとしては、炭素原子数2〜18の脂肪族α−モノオレフイン、例えばエチレン、プロピレン、ブテン−1、ペンテン−1,3−メチルブテン−1、ヘキセン−1、オクテン−1、ドデセン−1、オクタデセン−1からなるホモポリオレフインが挙げられる。脂肪族α−モノオレフインは、他のエチレン系不飽和モノマー、例えばブタジエン、イソプレン、1,3−ペンタジエン、スチレン、α−メチルスチレンのような類似のエチレン系不飽和モノマーが共重合されたポリオレフインであってもよい。また、ポリエチレンの場合には、エチレンに対してプロピレン、ブテン−1、ヘキセン−1、オクテン−1又は類似の高級α−オレフインが10質量%以下共重合されたものであってもよく、ポリプロピレンの場合には、プロピレンに対してエチレン又は類似の高級α−オレフインが10質量%以下共重合されたものであってもよい。
ポリエステルとしては、テレフタル酸、イソフタル酸、ナフタリン−2,6−ジカルボン酸等の芳香族ジカルボン酸あるいはアジピン酸、セバシン酸等の脂肪族ジカルボン酸又はこれらのエステル類を酸成分とし、エチレングリコール、ジエチレングリコール、1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、シクロヘキサン−1,4−ジメタノール等をジオール成分とするホモポリエステルあるいは共重合体が挙げられる。なお、これらのポリエステルには、パラオキシ安息香酸、5−ソジウムスルホイソフタル酸、ポリアルキレングリコール、ペンタエリススリトール、ビスフエノールA等が添加あるいは共重合されていてもよい。
なお、本発明において、上記したような繊維形成性を有する熱可塑性樹脂には、必要に応じて、例えば酸化チタン、酸化ケイ素、炭酸カルシウム、チッ化ケイ素、クレー、タルクなどの各種無機粒子や架橋高分子粒子、各種金属粒子などの粒子類のほか従来公知の酸化防止剤、抗酸化剤、着色防止剤、耐光剤、包接化合物、帯電防止剤、各種着色剤、各種界面活性剤、各種強化繊維類等の各種添加剤を本発明の効果を損なわない範囲内で添加されていてもよい。
そして、本発明の繊維は、上記したような繊維形成性を有する熱可塑性樹脂中に変性ポリビニルアルコール樹脂を含有しているものである。変性ポリビニルアルコールの含有量は、繊維質量に対して3〜40質量%、さらには5〜30質量%とすることが好ましい。3質量%未満であると、十分な吸水性、吸放湿性を有する繊維とすることが困難となる。一方、40質量%を超えると、製糸性に劣ったり、強伸度等の物性値が低下しやすくなり、好ましくない。
また、変性ポリビニルアルコール樹脂は、熱可塑性樹脂中にブレンドされて含有されていることが好ましい。すなわち、熱可塑性樹脂中に変性ポリビニルアルコール樹脂が独立した層として存在するのではなく、熱可塑性樹脂中に略均一に変性ポリビニルアルコール樹脂が混合されていることが好ましく、本発明の繊維は、このようなブレンド体を紡糸して繊維としたものであることが好ましい。これにより、変性ポリビニルアルコール樹脂が繊維中から剥落、溶出することを防ぐことができ、吸水性、吸放湿性の耐久性が向上する。
次に、本発明の繊維に含有する変性ポリビニルアルコール樹脂としては、オキシアルキレン基含有ポリビニルアルコールが好ましい。オキシアルキレン基含有ポリビニルアルコールは、具体的には、酢酸ビニルと、ポリオキシエチレン(メタ)アリルエーテル、ポリオキシプロピレン(メタ)アリルエーテルなどのポリオキシアルキレン(メタ)アリルエーテルとを共重合し、ついでケン化することにより得られる。この場合、ポリオキシアルキレン(メタ)アリルエーテルの共重合割合(含有量)は0.1〜20モル%、中でも0.1〜5モル%とすることが好ましく、ポリオキシアルキレン(メタ)アリルエーテルにおけるポリオキシアルキレンの縮合度は1〜300、中でも3〜50とすることが好ましく、オキシアルキレン基含有ポリビニルアルコール全体に占めるオキシアルキレン単位の割合が3〜40質量%であることが好ましい。このことは、共重合体におけるオキシアルキレン単位の局在−非局在の程度およびオキシアルキレン単位の長さに最適範囲があることを示している。
オキシアルキレン基含有ポリビニルアルコールにおける酢酸ビニル単位のケン化度は50〜100モル%、さらには70〜99モル%が好ましく、ポリビニルアルコールの平均重合度は150〜1500、さらには200〜1000が好ましい。なお、共重合成分としてポリオキシアルキレン(メタ)アリルエーテル以外の成分が本発明の目的を損なわない範囲で含有されていてもよく、例えばα−オレフィン(エチレン、プロピレン、長鎖α−オレフィン等)、エチレン性不飽和カルボン酸系モノマー、(アクリレート、メタクリレート、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、塩化ビニル、ビニルエーテル等)等を30モル%以下程度であれば含有してもよい。
オキシアルキレン基含有ポリビニルアルコールを得るときの重合方法としては通常、溶液重合法が採用され、場合により懸濁重合法、エマルジョン重合法などを採用することもできる。ケン化反応としては、アルカリケン化法、酸ケン化法などが採用される。
オキシアルキレン基含有ポリビニルアルコールは上記のほか、酢酸ビニルと、ポリオキシエチレン(メタ)アクリレート、ポリオキシプロピレン(メタ)アクリレート、ポリオキシエチレン(メタ)アクリルアミド、ポリオキシプロピレン(メタ)アクリルアミド、ポリオキシエチレン(1−(メタ)アクリルアミド−1,1−ジメチルプロピル)エステル、ポリオキシエチレンビニルエーテル、ポリオキシプロピレンビニルエーテル、ポリオキシエチレンアリルアミド、ポリオキシプロピレンアリルアミド、ポリオキシエチレンビニルアミド、ポリオキシプロピレンビニルアミドなどを共重合し、ついでケン化することによっても得ることができる。
この他、オキシアルキレン基含有ポリビニルアルコールは、ポリビニルアルコールに対するアルキレンオキシドの反応、あるいはポリオキシアルキレングリコールに対する酢酸ビニルの重合およびそれに引き続くケン化によっても得ることができる。
このようにして得られたオキシアルキレン基含有ポリビニルアルコールは、さらに、(1)融点が50〜250℃のフェノール系化合物、(2)チオエーテル系化合物、(3)ホスファイト系化合物のうちの1種以上をオキシアルキレン基含有ポリビニルアルコールに対して0.01〜5.0質量%、中でも0.1〜0.5質量%添加することが好ましい。これにより、熱安定性を向上させることができる。これらの添加量が0.01質量%未満では熱安定性の向上が期待できず、5.0質量%を超える場合は親水性の低下を招きやすい。
(1)融点が50〜250℃のフェノール系化合物としては、2,5−ジ−t−ブチルハイドロキノン、2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾール、4,4′−チオビス−(6−t−ブチルフェノール)、2,2′−メチレン−ビス(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)、テトラキス−[メチレン−3−(3′,5′−ジ−t−ブチル−4′−ヒドロキシフェニルプロピオネート]メタン、オクタデシル−3−(3′,5′−ジ−t−ブチル−4′−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、4,4′−チオビス−(6−t−ブチルフェノール)、N,N′−ヘキサメチレン−ビス(3,5−ジ−t−ブチル−4′−ヒドロキシ−ヒドロシンナマミド)、1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、ペンタエリスチル−テトラキス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−t−ブチルフェニル)ブタンなどが挙げられる。
(2)チオエーテル系化合物としては、ペンタエリスリトール−テトラキス−(β−ラウリルチオプロピオネート)、テトラキス[メチレン−3−(ドデシルチオ)プロピオネート]メタン、ビス[2−メチル−4−{3−n−アルキルチオプロピオニルオキシ}−5−t−ブチルフェニル]スルフィド等が挙げられる。
(3)ホスファイト系化合物としては、トリフェニルホスファイト、トリス(p−ノニルフェニル)ホスファイト、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト、ジフェニルイソオクチルホスファイト、ジフェニルイソデシルホスファイトやフェニルジイソオクチルホスファイト、フェニルジイソデシルホスファイト、トリイソオクチルホスファイト、トリステアリルホスファイト、その他のテトラキス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)−4,4′−ビフェニレンホスホナイト、ジ(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト等が挙げられる。
さらには、本発明におけるオキシアルキレン基含有ポリビニルアルコールには、(4)炭素数が10以上の脂肪酸あるいはその塩、脂肪酸アミド系化合物、脂肪酸エステル系化合物の少なくとも1種をオキシアルキレン基含有ポリビニルアルコールに対して0.01〜3.0質量%、中でも0.1〜0.5質量%添加することが好ましく、これにより熱安定性がさらに向上する。
(4)炭素数10以上の脂肪酸あるいはその塩とは、ラウリン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、リシノール酸、アラキジニン酸、ベヘニン酸、エルカ酸等の高級脂肪酸または、ヒドロキシステアリン酸、ヒドロキシリシノール酸等のヒドロキシ脂肪酸、あるいはこれらのマグネシウム、カルシウム、ストロンチウム、バリウム、亜鉛等の金属塩等が挙げられ、中でもステアリン酸、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、ベヘニン酸マグネシウムが実用的である。また、(4)の脂肪酸アミド系化合物とは、ステアリン酸アミド、パルミチン酸アミド、オレイン酸アミド、ベヘニン酸アミド、エルカ酸アミド等の脂肪酸アミドあるいはメチレンビスステアリン酸アミド、エチレンビスステアリン酸アミド等のアルキレンビス脂肪酸アミドが挙げられる。さらに、脂肪酸エステル系化合物とは、ブチルステアレート、ブチルパルミチレート等の1価アルコールの脂肪酸エステル、エチレングリコールモノステアレート等の多価アルコールの脂肪酸エステル等が挙げられる。
オキシアルキレン基含有ポリビニルアルコールに(1)〜(4)の化合物を添加する方法としては、常用の方法、即ち撹拌機付き溶融缶、押出機、ロール混練機等を用いて溶融混合し、ペレット化することが好ましい。溶融混合温度は160〜250℃、中でも180〜230℃とすることが好ましい。
前記したように変性ポリビニルアルコール樹脂を熱可塑性樹脂中に添加して混合する際には、変性ポリビニルアルコールに各種の成分を含有させたペレットを作成した後、熱可塑性樹脂中に添加し、溶融混合してもよいが、(1)〜(4)の各成分を前以て変性ポリビニルアルコール中に溶融ブレンドしたペレットとせず、変性ポリビニルアルコール樹脂、1)〜4)の各成分、熱可塑性樹脂をそれぞれ添加して直接溶融混合してもよい。
また、変性ポリビニルアルコール樹脂中には、発明の効果を損なわない範囲で他のポリマーを配合することもでき、また、可塑剤、充填剤、着色剤、安定剤をはじめ、種々の添加剤を配合することもできる。
さらに、本発明の繊維は芯鞘型の複合繊維としてもよく、この場合、芯部又は鞘部のいずれかを変性ポリビニルアルコール樹脂を含有する熱可塑性樹脂からなるものとする。熱可塑性樹脂としては、前記したようなポリアミド、ポリエステル、ポリオレフイン等が好ましく、芯部と鞘部とで異なる熱可塑性樹脂を用いてもよい。
複合繊維の芯部又は鞘部の熱可塑性樹脂中に変性ポリビニルアルコール樹脂を含有する場合、芯部又は鞘部の質量中、3〜50質量%の変性ポリビニルアルコール樹脂を含有することが好ましい。また、芯鞘複合比(質量比)は、芯/鞘=80/20〜20/80とすることが好ましい。
芯鞘複合比や変性ポリビニルアルコールの含有量が上記範囲外であると、十分な吸水性、吸放湿性を有する繊維とすることが困難となりやすかったり、製糸性に劣ったり、強伸度等の物性値が低下しやすくなり、好ましくない。
本発明の繊維は、マルチフィラメント、モノフィラメントのいずれでもよく、繊維を構成する単繊維の断面形状はいかなるものでもよく、例えば丸、楕円、3角、多葉形状、正方形、長方形、菱形、繭型、馬蹄型等を挙げることができ、これらの形状を一部変更したものであってもよい。また、これら各種断面形状の繊維を適宜組み合わせて用いることができる。
本発明の繊維がマルチフィラメントの場合、マルチフィラメントを構成する単糸の繊度は3.3〜22dtex、マルチフィラメントの総繊度は55〜2200dtexが好ましい。
本発明の繊維がモノフィラメントの場合、モノフィラメントの単糸繊度は、産業資材用途として撚糸して用いる場合は、集束性、耐久性及び製織性等の点から55〜1100dtexが好ましく、さらには220〜670dtexとすることが好ましい。
次に、本発明の繊維の製造方法について説明する。
前記したようにして得た変性ポリビニルアルコール樹脂を含有する熱可塑性樹脂を、常用の溶融紡糸装置を用いて製造することができる。芯鞘型複合繊維の場合は、常用の複合繊維紡糸装置を用いて製造することができる。
前記したようにして得た変性ポリビニルアルコール樹脂を含有する熱可塑性樹脂を、常用の溶融紡糸装置を用いて製造することができる。芯鞘型複合繊維の場合は、常用の複合繊維紡糸装置を用いて製造することができる。
マルチフィラメントの場合、まず、常用の紡糸装置より溶融紡出し、その溶融紡出糸条を冷却装置で冷却し、紡糸油剤を付与した後、引き取りローラで未延伸糸として引き取る。冷却風の温度や風量、引き取りローラの速度等は特に限定されるものではなく、適宜選定される。この未延伸糸を一旦捲き取ってから延伸する二工程法、糸条を延伸することなく高速で捲き取り、高配向未延伸糸を得る方法、捲き取ることなく連続して延伸する直接紡糸延伸法によって目的とする繊維を得る。延伸を行う際には、1段又は2段以上の多段延伸方法で行うことができ、延伸方法や延伸温度、延伸倍率等は、繊維を構成する重合体の種類や所望の強伸度特性等を考慮して適切に選定される。また、延伸された糸条は、必要に応じて熱処理や弛緩処理が行われる。
また、モノフィラメントの場合、常用の紡糸装置より溶融紡出し、紡出されたモノフィラメントを液体等で冷却し、次いで、冷却固化したモノフィラメントを一旦巻き取った後又は巻き取ることなく延伸する。延伸は、一段又は二段以上の多段で行うことができる。延伸後、気体中で弛緩熱処理を行い、巻き取る。
以下、実施例により本発明を具体的に説明する。実施例中の各種の特性値については以下のようにして測定、評価を行った。
A.ポリアミドの相対粘度:96%硫酸を溶媒とし、濃度1g/dl、温度25℃で測定した。
B.ポリエステルの相対粘度:フェノールとテトラクロロエタンとの等質量混合溶液を溶媒とし、濃度0.5g/100cc、温度20℃の条件で常法により測定した。
C.繊維の強度(cN/dtex)及び伸度(%):JIS L−1013に従い、島津製作所製オートグラフDSS−500を用い、つかみ間隔25cm、引張速度30cm/分で測定した。
D.吸放湿性(%):得られた繊維を編物とし、これを温度105℃で2時間乾燥して質量W0を測定した。そしてこの試料を、温度25℃、相対湿度60%の条件下で2時間調湿して質量W1を測定し、下記の1)式により初期水分率M0を求めた。次にこの試料を温度34℃、相対湿度90%の条件下で24時間吸湿させた後、質量W2を測定し、下記の2)式により水分率M1を求めた。その後、この試料を引き続き温度25℃、相対湿度60%の条件下でさらに24時間放置した後、質量W3を測定し、下記の3)式により放湿後の水分率M2を求めた。
M0(%)=〔(W1−W0)/W0〕×100 1)
M1(%)=〔(W2−W0)/W0〕×100 2)
M2(%)=〔(W3−W0)/W0〕×100 3)
E:吸水性(cm):得られた繊維を33“28Gの丸編機(福原精機株式会社製LPJ−H型)を用い、インターロック組織にて目付150g/m2の織物に編成して試料とし、この試料を温度25℃、相対湿度60%の条件下で2時間調湿した後、JIS L−1907(繊維製品の吸水性試験方法)に記載されたバイレック法に従い、10分後の水の吸い上げ高さを測定した。
A.ポリアミドの相対粘度:96%硫酸を溶媒とし、濃度1g/dl、温度25℃で測定した。
B.ポリエステルの相対粘度:フェノールとテトラクロロエタンとの等質量混合溶液を溶媒とし、濃度0.5g/100cc、温度20℃の条件で常法により測定した。
C.繊維の強度(cN/dtex)及び伸度(%):JIS L−1013に従い、島津製作所製オートグラフDSS−500を用い、つかみ間隔25cm、引張速度30cm/分で測定した。
D.吸放湿性(%):得られた繊維を編物とし、これを温度105℃で2時間乾燥して質量W0を測定した。そしてこの試料を、温度25℃、相対湿度60%の条件下で2時間調湿して質量W1を測定し、下記の1)式により初期水分率M0を求めた。次にこの試料を温度34℃、相対湿度90%の条件下で24時間吸湿させた後、質量W2を測定し、下記の2)式により水分率M1を求めた。その後、この試料を引き続き温度25℃、相対湿度60%の条件下でさらに24時間放置した後、質量W3を測定し、下記の3)式により放湿後の水分率M2を求めた。
M0(%)=〔(W1−W0)/W0〕×100 1)
M1(%)=〔(W2−W0)/W0〕×100 2)
M2(%)=〔(W3−W0)/W0〕×100 3)
E:吸水性(cm):得られた繊維を33“28Gの丸編機(福原精機株式会社製LPJ−H型)を用い、インターロック組織にて目付150g/m2の織物に編成して試料とし、この試料を温度25℃、相対湿度60%の条件下で2時間調湿した後、JIS L−1907(繊維製品の吸水性試験方法)に記載されたバイレック法に従い、10分後の水の吸い上げ高さを測定した。
参考例
<変性ポリビニルアルコール樹脂の製造方法>
オキシアルキレンの縮合度が平均20のポリオキシエチレン(メタ)アリルエーテルと酢酸ビニルとをメタノール中でアゾビスイソブチロニトリルの存在下に共重合し、ついで残存モノマーを追い出した後、水酸化ナトリウムのメタノール溶液を加えてケン化した。ケン化反応により生じたスラリーから共重合体をろ別し、メタノールで3回洗浄を行い、ついで、酢酸ナトリウム1モルあたり1.5モルの酢酸を加えた後、再びメタノールで2回洗浄を行い、酢酸ナトリウム含有量を0.07質量%、酢酸0.026質量%(酢酸ナトリウム1モルに対して0.5モル)に調整した後、乾燥して、オキシアルキレン基含有ポリビニルアルコール系樹脂(以下、EO−PVAと略記する)を得た。
このポリマーの平均重合度は270、ポリオキシエチレン(メタ)アリルエーテル単位の共重合割合は1.0モル%、ポリマー全体に占めるオキシアルキレン単位の割合は16.1質量%、酢酸ビニル成分のケン化度は96モル%、酢酸ナトリウム含有量は0.07質量%、酢酸含有量は0.026質量%であった。
上記で得たEO−PVAにフェノール系化合物として、融点120℃のペンタエリスリチル−テトラキス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]を0.3質量%添加し、ラウンドダイを備えた二軸押出機に供給し、温度210℃で押出してペレット状の変性ポリビニルアルコール樹脂を得た。
<変性ポリビニルアルコール樹脂の製造方法>
オキシアルキレンの縮合度が平均20のポリオキシエチレン(メタ)アリルエーテルと酢酸ビニルとをメタノール中でアゾビスイソブチロニトリルの存在下に共重合し、ついで残存モノマーを追い出した後、水酸化ナトリウムのメタノール溶液を加えてケン化した。ケン化反応により生じたスラリーから共重合体をろ別し、メタノールで3回洗浄を行い、ついで、酢酸ナトリウム1モルあたり1.5モルの酢酸を加えた後、再びメタノールで2回洗浄を行い、酢酸ナトリウム含有量を0.07質量%、酢酸0.026質量%(酢酸ナトリウム1モルに対して0.5モル)に調整した後、乾燥して、オキシアルキレン基含有ポリビニルアルコール系樹脂(以下、EO−PVAと略記する)を得た。
このポリマーの平均重合度は270、ポリオキシエチレン(メタ)アリルエーテル単位の共重合割合は1.0モル%、ポリマー全体に占めるオキシアルキレン単位の割合は16.1質量%、酢酸ビニル成分のケン化度は96モル%、酢酸ナトリウム含有量は0.07質量%、酢酸含有量は0.026質量%であった。
上記で得たEO−PVAにフェノール系化合物として、融点120℃のペンタエリスリチル−テトラキス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]を0.3質量%添加し、ラウンドダイを備えた二軸押出機に供給し、温度210℃で押出してペレット状の変性ポリビニルアルコール樹脂を得た。
実施例1
相対粘度が2.6であるナイロン6チップに上記参考例で得られた変性ポリビニルアルコールを含有量が全体の20質量%となるようにブレンドして、1軸エクストルダーに連続供給し、245℃で溶融して、24孔の紡糸孔を有する紡糸口金を有する溶融紡糸装置を用いて、紡糸温度を260℃として溶融紡糸を行った。紡出糸条に冷却装置にて15℃の空気を吹き付けて冷却し、油剤を付与した後、4000m/分の速度で巻き取り、繊度が78dtex、フィラメント数が24本、丸断面のマルチフィラメント(高配向未延伸糸)を得た。
相対粘度が2.6であるナイロン6チップに上記参考例で得られた変性ポリビニルアルコールを含有量が全体の20質量%となるようにブレンドして、1軸エクストルダーに連続供給し、245℃で溶融して、24孔の紡糸孔を有する紡糸口金を有する溶融紡糸装置を用いて、紡糸温度を260℃として溶融紡糸を行った。紡出糸条に冷却装置にて15℃の空気を吹き付けて冷却し、油剤を付与した後、4000m/分の速度で巻き取り、繊度が78dtex、フィラメント数が24本、丸断面のマルチフィラメント(高配向未延伸糸)を得た。
実施例2
芯成分として相対粘度が2.6であるナイロン6を用いた。鞘成分として、実施例1と同様の相対粘度が2.6であるナイロン6チップに上記参考例で得られた変性ポリビニルアルコールを含有量が鞘成分の20質量%となるようにブレンドしたものを用いた。
そして、芯成分を250℃で溶融し、鞘成分を245℃で溶融して、芯成分と鞘成分とが質量比で(芯成分)/(鞘成分)=70/30となるようにして24孔の紡糸孔を有する紡糸口金を有する複合紡糸装置を用いた以外は実施例1と同様に行い、繊度が78dtex、フィラメント数が24本、丸断面のマルチフィラメント(高配向未延伸糸)を得た。
芯成分として相対粘度が2.6であるナイロン6を用いた。鞘成分として、実施例1と同様の相対粘度が2.6であるナイロン6チップに上記参考例で得られた変性ポリビニルアルコールを含有量が鞘成分の20質量%となるようにブレンドしたものを用いた。
そして、芯成分を250℃で溶融し、鞘成分を245℃で溶融して、芯成分と鞘成分とが質量比で(芯成分)/(鞘成分)=70/30となるようにして24孔の紡糸孔を有する紡糸口金を有する複合紡糸装置を用いた以外は実施例1と同様に行い、繊度が78dtex、フィラメント数が24本、丸断面のマルチフィラメント(高配向未延伸糸)を得た。
実施例3
ポリエチレンテレフタレート(PET)にイソフタル酸8mol%共重合した、相対粘度が1.44の共重合PET(ユニチカ社製、以下、IP−8と略す。)に、上記参考例で得られた変性ポリビニルアルコールを含有量が全体の20質量%となるようにブレンドして、1軸エクストルダーに連続供給し、36孔の紡糸孔を有する紡糸口金を有する溶融紡糸装置を用いて、紡糸温度を290℃として溶融紡糸を行った。紡出糸条に冷却装置にて15℃の空気を吹き付けて冷却し、油剤を付与した後、1500m/分の速度で温度90℃の引き取りローラで引き取り、続いて温度120℃の最終延伸ローラに掛けて3.1倍延伸し、4500m/分の速度で捲き取り、繊度が84dtex、フィラメント数が36本の丸断面のマルチフィラメントを得た。
ポリエチレンテレフタレート(PET)にイソフタル酸8mol%共重合した、相対粘度が1.44の共重合PET(ユニチカ社製、以下、IP−8と略す。)に、上記参考例で得られた変性ポリビニルアルコールを含有量が全体の20質量%となるようにブレンドして、1軸エクストルダーに連続供給し、36孔の紡糸孔を有する紡糸口金を有する溶融紡糸装置を用いて、紡糸温度を290℃として溶融紡糸を行った。紡出糸条に冷却装置にて15℃の空気を吹き付けて冷却し、油剤を付与した後、1500m/分の速度で温度90℃の引き取りローラで引き取り、続いて温度120℃の最終延伸ローラに掛けて3.1倍延伸し、4500m/分の速度で捲き取り、繊度が84dtex、フィラメント数が36本の丸断面のマルチフィラメントを得た。
実施例4
芯成分として相対粘度が1.38であるPET(ユニチカ社製)を用いた。鞘成分として、実施例3と同様のIP−8に上記参考例で得られた変性ポリビニルアルコールを含有量が鞘成分の20質量%となるようにブレンドしたものを用いた。
そして、芯鞘複合比が質量比で芯/鞘=70/30となるようにして、紡糸温度を290℃、36孔の紡糸孔を有する芯鞘型複合紡糸口金を用いた以外は、実施例3と同様に行い、繊度が84dtex、フィラメント数が36本、丸断面のマルチフィラメントを得た。
芯成分として相対粘度が1.38であるPET(ユニチカ社製)を用いた。鞘成分として、実施例3と同様のIP−8に上記参考例で得られた変性ポリビニルアルコールを含有量が鞘成分の20質量%となるようにブレンドしたものを用いた。
そして、芯鞘複合比が質量比で芯/鞘=70/30となるようにして、紡糸温度を290℃、36孔の紡糸孔を有する芯鞘型複合紡糸口金を用いた以外は、実施例3と同様に行い、繊度が84dtex、フィラメント数が36本、丸断面のマルチフィラメントを得た。
比較例1
相対粘度が2.6であるナイロン6のみを用いる以外は実施例1と同様に行い、繊度が78dtex、フィラメント数が24本、丸断面のマルチフィラメント(高配向未延伸糸)を得た。
相対粘度が2.6であるナイロン6のみを用いる以外は実施例1と同様に行い、繊度が78dtex、フィラメント数が24本、丸断面のマルチフィラメント(高配向未延伸糸)を得た。
比較例2
実施例3と同様のIP−8のみを用いる以外は実施例3と同様に行い、繊度が84dtex、フィラメント数が36本、丸断面のマルチフィラメントを得た。
実施例3と同様のIP−8のみを用いる以外は実施例3と同様に行い、繊度が84dtex、フィラメント数が36本、丸断面のマルチフィラメントを得た。
実施例1〜4、比較例1〜2で得られたマルチフィラメントの強度、伸度、吸放湿性、吸水性の評価結果を表1に示す。
表1から明らかなように、実施例1〜4で得られた繊維は、強度、伸度も十分な値であり、吸放湿性、吸水性ともに優れたものであった。
一方、比較例1、2の繊維は、変性ポリビニルアルコールを含有していないポリアミド繊維又はポリエステル繊維であったため、吸放湿性、吸水性ともに有していないものであった。
一方、比較例1、2の繊維は、変性ポリビニルアルコールを含有していないポリアミド繊維又はポリエステル繊維であったため、吸放湿性、吸水性ともに有していないものであった。
Claims (2)
- 変性ポリビニルアルコール樹脂を含有する熱可塑性樹脂からなることを特徴とする親水性繊維。
- 芯鞘型の複合繊維であって、芯部又は鞘部が変性ポリビニルアルコール樹脂を含有する熱可塑性樹脂からなる請求項1記載の親水性繊維。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003357854A JP2005120529A (ja) | 2003-10-17 | 2003-10-17 | 親水性繊維 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003357854A JP2005120529A (ja) | 2003-10-17 | 2003-10-17 | 親水性繊維 |
Publications (1)
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JP2005120529A true JP2005120529A (ja) | 2005-05-12 |
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JP (1) | JP2005120529A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007056411A (ja) * | 2005-08-25 | 2007-03-08 | Unitica Fibers Ltd | 蓄熱親水性繊維 |
-
2003
- 2003-10-17 JP JP2003357854A patent/JP2005120529A/ja active Pending
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