JP2005120008A - 粘着性抗菌シートおよびそれを用いた抗菌方法 - Google Patents

粘着性抗菌シートおよびそれを用いた抗菌方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 粘着剤層中に揮散性の抗菌剤を含有させ、貼付部位表面だけの抗菌作用ではなく、貼付部位近辺の空間に対しても抗菌作用を発揮する粘着性抗菌シートを提供し、さらに、このシートを用いた抗菌方法を提供する。
【解決手段】 支持体の片面に、揮散性抗菌剤を含有する非水系粘着剤層が形成されており、シート全体の透湿度が少なくとも1000g/m2・24hrsである。支持体としては不織布や多孔質プラスチックシートが好ましい。無孔のプラスチックシートの場合には、ポリウレタン系樹脂やポリアミド系樹脂を用いることがよい。揮散性抗菌剤としてはヒノキチオールが好ましく、その包接化合物も使用することができる。粘着剤としては、(メタ)アクリル酸アルキルエステルを主成分として重合してなるアクリル系の粘着剤を用いることが好ましい。
【選択図】 なし

Description

本発明は、粘着性抗菌シートおよびそれを用いた抗菌方法に関し、詳しくは、特定の支持体を用いて、貼付部位表面だけの抗菌作用ではなく、貼付部位近辺の空間に対しても抗菌作用を発揮させる粘着性抗菌シートおよび抗菌方法に関するものである。
従来から、皮膚面に貼付して使用する医療用貼付シートとしては、粘着ドレッシング、巻絆創膏、救急絆創膏、粘着包帯や、局所性薬物を含有するハップ剤、全身性薬物を含有する経皮吸収テープ製剤など種々のものが開発されている。
これらの医療用貼付シートは、健常皮膚に貼付する場合は重要視されないが、損傷皮膚に貼付して創傷治癒に適用する場合には、たとえ製造時に滅菌処理を施して、密封包装していても、貼付後、皮膚面に存在する菌や外部からの菌の侵入によって創傷部が汚染され治癒を遅らせることがあり、時には院内感染などの原因になることも考えられる。
従って、このような場合には、貼付前に皮膚面を消毒したり、医療用貼付シートの粘着剤層中に抗菌剤を含有させたものが開発されている。(特許文献1参照)
使用される抗菌剤としては、抗菌スペクトルの広いものが一般的に使用され、例えば、エリスロマイシン、テトラサイクリン、クロラムフェニコール、フラジオマイシン、ストレプトマイシンなどの抗生物質や、ビグアニド化合物、ベンザルコニウムなどの表面活性を有する化合物や、フェノールやレゾルシンなどのフェノール化合物、ヨウ素やポビドンヨウ素などのヨウ素化合物、銀、銅などの金属類、アクリノール、メチルロザニリンなどの抗菌色素化合物、スルファジアジン、スルフィソミジンなどのサルファ剤などが使用されている。
しかしながら、上記のように医療用貼付シートとして皮膚面に貼付する場合には、合成化合物よりも天然物由来の抗菌剤を用いる方が刺激性も少ない傾向があり、近年は天然物由来の抗菌剤であるタイワンヒノキや青森ヒバの精油中に含まれているヒノキチオールが、広い抗菌スペクトルと高い抗菌活性を有するものとして注目されている。
このようなヒノキチオールを含有する医療用貼付シートとしては、消毒剤としてのヒノキチオールを酸化亜鉛を含有するアクリル系粘着剤層中に配合した創傷被覆用粘着性シートが提案されている。(特許文献2参照)
この創傷被覆用粘着性シートは、酸化亜鉛とラノリンからなる従来の亜鉛華軟膏の改良品として、酸化亜鉛のよる収斂、防腐、保護作用を期待するものであり、ヒノキチオールなどの消毒剤は、製造工程中での滅菌工程を省略するために含有させるものであって、ヒノキチオールによる積極的な抗菌作用を期待するものではない。
また、ヒノキチオールのような揮散性抗菌剤を含有させた粘着性シートを製造するには、ヒノキチオールが加熱工程で揮散しやすいので非常に取り扱いにくいものである。しかしながら、高い抗菌性や広い抗菌スペクトルを貼付部位だけでなく、この揮散しやすいという性質を逆に利用して貼付部位近辺の空間までも抗菌作用を発揮させ、抗菌雰囲気を作るということは、未だ検討されていないのが実情である。
特開昭61−2862号公報 特開20002−272831号公報
本発明は、上記した従来から用いられている医療用貼付シートにおいて、抗菌剤を含有する粘着性抗菌シートの改良を行い、貼付部位だけでなく、貼付部位周辺の空間までも抗菌作用を発揮させることで、貼付部位、特に損傷皮膚などの菌感染しやすい部位の抗菌を確実に行うことができる粘着性抗菌シートを提供することを目的とするものである。
本発明は、上記目的を達成すべく鋭意検討を重ねた結果、特定の性質を有する支持体を用い、実質的に水を含有しない非水系の粘着剤層中にヒノキチオールに代表される揮散性抗菌剤を含有させることで、優れた抗菌作用を発揮する粘着性抗菌シートが得られることを見い出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明の粘着性抗菌シートは、支持体の片面に、揮散性抗菌剤を含有する非水系粘着剤層が形成されており、シート全体の透湿度が少なくとも1000g/m2・24hrsであることを特徴とするものである。
さらに、本発明の抗菌方法は、上記の粘着性抗菌シートを被着体に貼付後、被着体に接する非水系粘着剤層の表面で抗菌性を発揮させると共に、支持体背面から揮散性抗菌剤を揮散させ、貼付部位近辺の空間を抗菌雰囲気にすることを特徴とするものである。
本発明の粘着性抗菌シートは、特定の透湿度を有する支持体を用い、ヒノキチオールなどの揮散性薬物を含有する粘着剤層に実質的に水を含有しない非水系の粘着剤を用いたことで、損傷皮膚などの貼付部位に対する抗菌効果を発揮するだけでなく、支持体背面からも積極的に揮散性薬物を揮散させることができるので、貼付部位周囲の空間も抗菌雰囲気にすることができ、全体として優れた抗菌作用を発揮することができるという効果を奏するものである。従って、創傷皮膚などに貼付適用しても、院内感染などの菌感染を確実に防ぐことができるという効果を有するのである。
本発明の粘着性抗菌シートに用いる支持体は、粘着剤層をその片面に形成した状態で特定の透湿度を有するものが選択される。即ち、本発明では非水系粘着剤層中に含有している揮散性抗菌剤を、粘着剤層を形成する側の反対面から雰囲気中へ揮散させるには、シート全体として少なくとも1000g/m2・24hrsの透湿度を有するような支持体を用いる必要がある。透湿度が上記値となる支持体を用いることで、貼付部位に本発明の粘着性抗菌シートを貼付適用した際に、支持体背面から抗菌剤が揮散して貼付部位近辺の空間を抗菌雰囲気にすることができるのである。なお、粘着剤層自体の透湿度は、支持体の透湿度と比べると非常に高い透湿度を有するために無視することができる。従って。実質的にはシート全体の透湿度は支持体の透湿度によって略決定することができるのである。
このような高透湿度を有する支持体としては、例えば不織布や多孔質プラスチックシートを用いることができる。不織布として使用できるものとして、具体的にはポリエチレンやポリプロピレンなどのポリオレフィン系樹脂、ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル系樹脂、レーヨン、ナイロン、ビニロン、キュプラなどの各種プラスチック材料からなる不織布や、パルプ不織布などが挙げられる。また、使用する不織布は、粘着性抗菌シートの製造時や貼付操作時の取扱性や貼付中の違和感の点からは、5〜100g/m2、好ましくは25〜45g/m2の坪量を有するものを用いることが望ましい。坪量が小さすぎると自己支持性に欠けるようになって取扱性が低下し、坪量が大きすぎると柔軟性に欠けて、貼付した皮膚面にゴワゴワ感(違和感)を与えるようになる。
一方、多孔質プラスチックシートとしては、具体的には、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン/酢酸ビニル共重合体、ポリエチレン/エチルアクリレート共重合体、ポリテトラフルオロエチレンなどのポリオレフィン系樹脂、ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル系樹脂、ポリエーテルポリウレタンやポリエステルポリウレタンなどのポリウレタン系樹脂、ナイロン、ポリエーテルポリアミドブロック共重合体などのポリアミド系樹脂、ポリ塩化ビニル、サラン、サーリンなどのプラスチック材料からなるものが挙げられる。多孔質化手段としては、無孔のプラスチックシートに穿孔処理を施したり、シートの製造工程で公知の多孔質化処理、例えば無機粉末や有機溶剤をシート化材料中に配合した後、シート化し、これを必要に応じて延伸処理して、最後に有機溶剤や無機粉末を抽出して多孔質化するなどの処理を施してもよい。これらの不織布や多孔質プラスチックシートの場合には、透湿性は極めて高いので、揮散性抗菌剤の揮散性が非常に高いものとなり、例えば外気に曝されない部位に貼付する場合や、健常皮膚へ貼付して貼付部位近辺の空間のみを抗菌したい場合に効果的である。
また、本発明の支持体としては、上記したような不織布や多孔質プラスチックシート以外に、無孔のプラスチックシートを用いることもできる。プラスチックシートを構成する材料としては、上記した多孔質プラスチックシートと同様の材料からなるものを用いることができるが、無孔のプラスチックシートの場合は、揮散性抗菌剤を支持体背面から放出させるという本発明の効果を発揮させるために、1000〜4000g/m2・24hrs、好ましくは1000〜3000g/m2・24hrs、さらに好ましくは1000〜2000g/m2・24hrsの透湿度を有する必要がある。つまり、無孔のプラスチックシートの場合は、上記した多孔質プラスチックシートと比べて透湿度は当然ながら低いものであるが、本発明の効果を発揮するためには少なくとも1000〜4000g/m2・24hrsの透湿度を確保できればよいのである。このような透湿度を有する無孔のプラスチックシートとして好適には、ポリエーテルポリウレタンなどのポリウレタン系樹脂や、ポリエーテルポリアミドブロック共重合体などのポリアミド系樹脂を用いることが透湿度だけでなく、柔軟性を有するので皮膚面に貼付した際の違和感が生じず好ましいものである。なお、上記無孔のプラスチックシートや前記多孔質プラスチックシートを支持体に用いた場合には、皮膚面、特に関節部などの皮膚の動きが大きい部位に貼付した際に違和感を生じなくするために、その厚みを10〜100μm、好ましくは20〜50μm程度にすることが好ましく、皮膚面貼付中の皮膚の動きに追従するためには、引張強度を100〜900kg/cm2、100%モジュラスを10〜100kg/cm2程度に調整することが好ましい。
このような無孔のプラスチックシートを支持体として用いる場合には、粘着剤層中に含有する揮散性抗菌剤の揮散を持続化させることができるので、例えば外気に曝される部位に貼付する場合や、1週間以上の長期間にわたって貼付しなければならない場合に効果的である。
本発明に用いる支持体としては、上記不織布や多孔質プラスチックシートからなる支持体と、無孔のプラスチックシートからなる支持体を目的に応じて用いることができるが、粘着剤層中に含有させている揮散性抗菌剤による抗菌効果、即ち、貼付部位面への抗菌性と、貼付部位近辺の雰囲気への抗菌性を持続的に発揮させるには、無孔のプラスチックシートを用いることが効果的である。この場合の持続性の制御は、プラスチックシート材料の選択や、上記不織布や多孔質プラスチックシート、無孔のプラスチックシートの積層によっても行うことができるが、より簡便には、揮散性抗菌剤が揮散する支持体背面に、500g/m2・24hrs以下、好ましくは200g/m2・24hrs以下の透湿度を有する裏打シートを、さらに好ましくは実質的に透湿度を有さない裏打シートを剥離可能に積層することで達成することができる。
上記した裏打シートは、前記した支持体よりも透湿度が小さいので、裏打シートを積層している間は揮散性抗菌剤の揮散が抑制されているが、必要に応じてこのシートを剥離除去することで、揮散性が高まり貼付部位近辺の雰囲気の抗菌性を高めることができ、粘着剤層中に含有する揮散性抗菌剤を持続的に効率よく利用することができるのである。
このような透湿度を有する裏打シートとしては、各種プラスチックシートや金属箔、金属蒸着したプラスチックシート、プラスチックシートと金属箔との積層シート、プラスチックシートを積層した紙基材などを用いることができ、透湿度の制御は材質やシート厚みで行えばよい。また、剥離可能に支持体背面に積層する手段としては、粘着剤やバインダー樹脂を介在させる方法や、熱可塑性プラスチックシートなどの熱溶融性の裏打シートを使用している場合には、加熱圧着するだけで簡単に積層することができる。
本発明における粘着剤層は、上記した支持体の片面に形成されるものであって、揮散性抗菌剤を含有、保持するものであり、実質的に水を含有しない非水系の粘着剤から形成される。なお、「実質的に水を含有しない」とは、製造工程で意識的に水を含有させないという意味であり、粘着剤層が空気中に曝された場合に自然に吸湿する水分をも含有しないという意味ではない。本発明では粘着剤層中に水が存在すると、含有する揮散性抗菌剤が熱や光によって不安定化することを促進する恐れがあり、特に揮散性抗菌剤がシクロデキストリンなどで包接されていたり、塩形態になっている場合には、粘着剤中の水分の存在によって遊離体の揮散性抗菌剤になりやすくなり、使用時に本発明の効果を充分に発揮できなくなる恐れがある。
このような粘着剤層を形成する非水系粘着剤としては、アクリル系粘着剤や天然ゴム系粘着剤、合成ゴム系粘着剤、シリコーン系粘着剤、ビニルエーテル系粘着剤、ポリエステル系粘着剤などの粘着剤を用いることができ、これらのうち、粘着剤の品質の安定性や、粘着特性の制御容易性、粘着特性の長期安定性、皮膚に対する無刺激性などの点からアクリル系粘着剤を用いることが好ましい。アクリル系粘着剤としては、(メタ)アクリル酸アルキルエステルを主成分単量体として、これに共重合性の単量体を共重合させてなる共重合体を用いることが好ましい。
(メタ)アクリル酸アルキルエステルとしては、具体的には、アクリル酸やメタクリル酸に炭素数が1〜18、好ましくは4〜12のアルコールがエステル結合したものが使用できる。好ましい具体例としては、(メタ)アクリル酸ブチルエステルや、(メタ)アクリル酸ペンチルエステル、(メタ)アクリル酸ヘキシルエステル、(メタ)アクリル酸ヘプチルエステル、(メタ)アクリル酸オクチルエステル、(メタ)アクリル酸ノニルエステル、(メタ)アクリル酸デシルエステル、(メタ)アクリル酸ドデシルエステルなどが挙げられる。これらのうち、優れた粘着特性を発揮するものとして、アルキル基の炭素数が6以上、特に6〜18の長鎖アルキルエステルを有する(メタ)アクリル酸アルキルエステルを用いることが好ましい。なお、本発明における上記(メタ)アクリル酸アルキルエステルのアルキルエステル鎖は、直鎖状だけでなく、構造異性体としての分岐鎖状のものも含むことは云うまでもない。
一方、上記(メタ)アクリル酸アルキルエステルは一種からなる単独重合体、もしくは二種以上を組み合わせてなる共重合体として粘着剤とすることもできるが、皮膚接着性や内部凝集性、タック(粘着性)などの粘着特性を容易に調整するためには、共重合性単量体を共重合することが好ましい。このような共重合性単量体としては、分子内にカルボキシル基やスルホニル基、アミノ基、アミド基、ビニルエステル基、アルコシキル基、ヒドロキシル基などを有する単量体を用いることができる。具体的には、アクリル酸やメタクリル酸、イタコン酸、クロトン酸、マレイン酸、フマール酸、メタコン酸、シトラコン酸、グルタコン酸などのカルボキシル基含有単量体や、スチレンスルホン酸、アリルスルホン酸、(メタ)アクリル酸スルホプロピルエステルなどのスルホキシル基含有単量体、(メタ)アクリル酸アミノエチルエステル、(メタ)アクリル酸ジメチルアミノエチルエステル、(メタ)アクリル酸tert−ブチルアミノエチルエステルなどのアミノ基含有単量体、アクリルアミドやメタクリルアミド、N−ビニル−2−ピロリドン、ジメチル(メタ)アクリルアミド、N−ブチルアクリルアミドなどのアミド基含有単量体、酢酸ビニルやプロピオン酸ビニルなどのビニルエステル基含有単量体、(メタ)アクリル酸メトシキポリエチレングリコール、(メタ)アクリル酸エトキシジエチレングリコール、(メタ)アクリル酸ブトキシジエチレングリコール、(メタ)アクリル酸メトキシエチル、(メタ)アクリル酸エトキシエチルなどのアルコキシ基含有単量体、(メタ)アクリル酸ヒドロキシエチルエステルや(メタ)アクリル酸ヒドロキシプロピルエステルなどのヒドロキシル基含有単量体の他、ビニルピリジンやビニルピロール、ビニルイミダゾールなどのビニルアミン類、アクリロニトリルやスチレンなどの単量体を一種もしくは二種以上を併用して用いることができる。
これらの共重合性単量体は、前記の(メタ)アクリル酸アルキルエステル40〜97重量%に対して、3〜60重量%、好ましくは(メタ)アクリル酸アルキルエステル60〜95重量%に対して5〜40重量%の範囲で共重合することで、本発明に用いる粘着特性に優れた粘着剤を調製することができる。
上記した粘着剤層には、必要に応じて自体公知の可塑剤や軟化剤、充填剤、粘着付与剤などの添加剤を適宜配合することができるが、本発明の粘着性抗菌シートにおける粘着剤層の低変形領域でのモジュラスを低下させて皮膚接着性を良好にすると共に、粘着性抗菌シートを皮膚面から剥離除去する際に角質損傷が少なく、痛みも低減するようにするために、脂肪酸エステルを含有させることが好ましい。
含有させる脂肪酸エステルとしては、上記した粘着剤の粘着特性を阻害し、粘着特性のバラツキを生じないようにするために、粘着剤と親和性や相溶性を有するものが好ましく、具体的には、ミリスチン酸エチル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、イソステアリン酸イソプロピル、ラウリン酸ヘキシル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、フタル酸ジエチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、オレイン酸オクチルドデシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、2−エチルヘキサン酸デシル、2−エチルヘキサン酸イソセチル、2−エチルヘキサン酸ステアリル、コハク酸ジオクチルなどの一価アルコールを用いたカルボン酸エステル、ジカプリン酸プロピレングリコール、ジカプリン酸プロピレングリコール、ジイソステアリン酸プロピレングリコール、モノカプリル酸グリセリル、トリカプリル酸グリセリル、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル、トリカプリン酸グリセリル、トリラウリン酸グリセリル、トリイソステアリン酸グリセリル、トリオレイン酸グリセリル、トリ2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパンなどの二価以上の多価アルコールを用いたカルボン酸エステルを用いることができる。
これらの脂肪酸エステルのうち、酸化劣化が少ないものとして、脂肪酸中に不飽和結合を有さない飽和脂肪酸とグリセリンとのエステルを用いることが、品質の安定性の点から好ましい。特に、カプリル酸やカプリン酸、2−エチルヘキサン酸のトリグリセリンエステルを用いることが好適である。
上記脂肪酸エステルは、その一種もしくは二種以上を併用して前記粘着剤、特にアクリル系共重合体と共に配合して粘着剤層を形成する成分とするが、その配合量は、アクリル系共重合体100重量部に対して20〜120重量部、好ましくは30〜100重量部の範囲に調整する。脂肪酸エステルの配合量が少なすぎると、皮膚面に本発明の粘着性抗菌シートを貼着した場合、皮膚面からの発汗を充分に粘着剤層が吸収できず、皮膚接着性の低下を招く恐れがある。また、脂肪酸エステルの配合量が多すぎると、粘着剤層が可塑化されすぎて皮膚接着力が大きく低下することがある。
上記した脂肪酸エステルを粘着剤層中に配合する場合、脂肪酸エステルの保持性を向上させ、しかも粘着剤層の皮膚接着力と内部凝集力のバランスをとるために、粘着剤層に架橋処理を施すことが好ましい。架橋処理としては、脂肪酸エステルを確実に保持するために粘着剤を構成する高分子間に適度な自由空間を確保するように、有機過酸化物やイソシアネート化合物、エポキシ系化合物、金属キレート化合物などの有機化合物を用いた分子間架橋剤を用いた化学的架橋処理や電離性放射線照射による物理的架橋処理を施すことが好ましい。化学的架橋処理としては、具体的には過酸化ベンゾイルなどの有機過酸化物、トリレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネートなどのイソシアネート化合物や多官能性イソシアネート化合物、グリセリントリグリシジルエーテル、トリグリシジルイソシアヌレートなどのエポキシ系化合物、アルミニウムトリス(アセチルアセトネート)、エチルアセトアセテートアルミニウムジイソプロピレートなどの金属キレート化合物が挙げられる。これらのうち、架橋反応性や取扱容易性の点から、イソシアネート化合物や多官能性イソシアネート化合物、金属キレート化合物を用いることが好ましい。
一方、物理的架橋処理としては、電子線やγ線、X線などを照射処理する方法が挙げられ、安全性や取扱性の点からは電子線やγ線を用いることが好ましい。照射線量としては20〜50kGy、好ましくは25〜35kGyとする。なお、電離性放射線を照射することによって、粘着剤層に架橋処理を施すだけでなく、所謂滅菌処理も施すことができるので、本発明のような皮膚貼付用途においては極めて好都合である。
本発明の粘着性抗菌シートにおける上記非水系粘着剤層中には、揮散性抗菌剤が含有されている。用いることができる揮散性抗菌剤としては、殺菌作用や静菌作用などの抗菌作用と共に、揮散性を有するものであれば、特に限定されるものではなく、具体的には、イソチオシアン酸エステル類、ユーカリ油、メントール、ローズマリー、ヒノキチオールなどが挙げられ、非水系粘着剤層中に0.01〜10重量%程度の量で含有させる。これらの揮散性抗菌剤のうち、安全性や幅広い抗菌スペクトル、耐性菌を作りにくい、皮膚常在金の増殖抑制性、空間抗菌性の点から、イソチオシアン酸エステル類を主成分とする抽出物やヒノキチオールを用いることが好ましく、特に好ましくはヒノキチオールである。
イソチオシアン酸エステル類を主成分とする抽出物としては、カラシやワサビの辛味成分であるイソチオシアン酸アリル、イソチオシアン酸フェニル、イソチオシアン酸メチル、イソチオシアン酸エチル、イソチオシアン酸プロピル、イソチオシアン酸イソプロピル、イソチオシアン酸ブチル、イソチオシアン酸イソブチル、イソチオシアン酸イソアミル、イソチオシアン酸ベンジル、イソチオシアン酸シクロヘキシルなどを主成分とする抽出物を使用することができる
また、ヒノキチオールとしては、タイワンヒノキやヒバ、アスナロなどの植物由来の精油から抽出された天然物でも、化学合成品であってもよい。さらに、本発明に用いるヒノキチオールはフリー体だけでなく、塩形態であってもよく、ナトリウム塩やカリウム塩、マグネシウム塩、カルシウム塩、銅塩、亜鉛塩に代表される金属塩のような無機塩や、エタノールアミン塩、ジエタノールアミン塩、プロパノールアミン塩、ピペラジン塩、ピペリジン塩、アルギニン塩、リジン塩、ヒスチジン塩などの有機塩なども用いることができする。
上記揮散性抗菌剤は、製造工程で揮散して含量安定性に乏しかったり、光分解性を有するものもあるので、揮散抑制や酸化防止、光分解防止などの安定性向上、徐放性などのために、シクロデキストリンなどの包接化合物で包接して含有させることが好ましい。シクロデキストリンとしては、α−シクロデキストリン、β−シクロデキストリン、γ−シクロデキストリンを用いることができるが、揮散性抗菌剤の包接性などの点からは、β−シクロデキストリンが好ましい。なお、シクロデキストリンはサイクロデキストリンが食品衛生上の安全性も高く、上記揮散性抗菌剤の抗菌作用を安定してより有効に発揮させることができる。
本発明の粘着性抗菌シートは上記構成からなるものであるが、使用に供するまでは非水系粘着剤層の表面を剥離シートで被覆しておき、さらにシート全体を密封性の包装材料で包装しておくことが好ましい。使用するに際しては、剥離シートを粘着剤層表面から剥離除去し、皮膚面などの被着体に貼付することで、接触部位に抗菌性を発揮すると共に、支持体背面から揮散性抗菌剤が揮散して、貼付部位近辺の空間を抗菌雰囲気にし、優れた抗菌効果を発揮するのである。
以下に本発明の実施例を示し、さらに具体的の本発明の粘着性抗菌シートについて説明するが、本発明はこれらに限定されるものではなく、本発明の技術思想を逸脱しない範囲での応用は可能である。
<粘着剤層Aの作製>
アクリル酸イソノニル65重量部、アクリル酸2−メトキシエチル30重量部、アクリル酸5重量部からなる単量体混合物を、トルエン80重量部に均一に溶解混合し、重合開始剤としてアゾビスイソブチロニトリル0.3重量部を添加して共重合反応を行い、アクリル系共重合体を得た。
得られたアクリル系共重合体100重量部に対して、抗菌剤を3重量%含有させたメタノール溶液を33.3重量部混合し、この溶液を片面にシリコーン樹脂で剥離処理を施した剥離シートの剥離処理面に、乾燥後の厚みが30μmとなるように塗布し、100℃で3分間乾燥して揮散性抗菌剤含有の粘着剤層Aを作製した。
<粘着剤層Bの作製>
粘着剤Aの作製において得られたアクリル系共重合体100重量部に対して、カプリル酸トリグリセリル60重量部、架橋剤としての三官能性イソシアネート化合物(商品名コロネートHL、日本ポリウレタン社製)0.1重量部をトルエン中にて配合して均一な粘着剤溶液を作製し、これに抗菌剤を粘着剤層Aの作製と同様に混合した以外は、粘着剤層Aと同様にして、揮散性抗菌剤含有の粘着剤層Bを作製した。
実施例1〜9、および比較例1〜4
上記のように作製した粘着剤層AまたはBを、表1に記載の各支持体の片面に圧着転写して貼り合わせて、本発明の粘着性抗菌シートを作製し、これをポリアクリロニトリル/アルミニウム積層構造の包装材料にて密封包装し、25kGyのγ線を照射して滅菌を施した。
各実施例および比較例にて作製した粘着性抗菌シートについて、下記に示す方法で試験を行い、その結果を表2に示した。
<透湿度>
50mmφの円形に裁断した各実施例および比較例にて作製した粘着性抗菌シートを、内径40mm、高さ40mmの円筒形ガラス製容器に10mlの蒸留水を入れた容器の円筒部上部開口部に、粘着剤層面がガラス容器内に向かうように下向きに貼付し密着させた。この容器を40℃、相対湿度30%の恒温恒湿機中に保存し、24時間後の容器の重量変化を測定した。保存初期(0時間)の容器の重さをW2、24時間後の容器の重さをW3として下記の式にて透湿度を算出した。
<揮散性試験(抗菌剤の残存率)>
各実施例および比較例にて作製した粘着性抗菌シートを30mm×30mmの大きさに裁断し、剥離シートを剥離除去したのち、露出した粘着剤層面をポリエステルフィルム(三菱化学社製、ダイアホイルMRN75)の片面に貼り合わせて粘着剤層面を被覆した。これを、遮光された32℃の恒温室に保存し、7日後に取り出し、粘着性抗菌シート内に残存している抗菌剤の量を、高速液体クロマトグラフ法にて測定した。0日(保存時)の含有量をW0とし、保存後の含有量をW1として、下記の計算式にて残存率(%)を算出した。なお、高速液体クロマトグラフ法による抗菌剤(ヒノキチオール)の定量条件は、以下の通りである。
・高速液体クロマトグラフ装置:横川電機社製、Agilent100シリーズ
・カラム:YMC製、YMC−Pack Polymer C18(4.6mmφ×15cm)
・カラム温度:30℃
・溶離液:10mM−KH2PO4+0.1重量%EDTA・2Na(H3PO4を添加してpH3.5に調整)/アセトニトリル=65/35
・流速:1.0ml/min
・検出UV波長:238nm
<抗菌性試験>
黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)を菌種に用い、保存菌株をSCD寒天培地(トリプトソーヤ寒天培地)に移植して、37℃で24時間培養し、発育した菌を内径1mmの白金耳で10白金耳量掻き取り、滅菌生理食塩水に懸濁させたのち、これを希釈して菌摂取液を調製した。感性ディスク用培地N−ニッスイ(日水製薬社製)を培地として、106cfu/cm2の量の菌を培地上に接種し、次いで培地上に15mmφの大きさに裁断した粘着性抗菌シートの粘着剤層面が接するように載置した。培地に蓋をしたのち37℃で48時間培養を行い、培養終了後の阻止円の大きさを測定して抗菌活性を調べた。
表2に示す結果から明らかなように、本発明の粘着性抗菌シートは優れた抗菌活性を示すと共に、高透湿性の支持体を使用しているので、シート全体でも高い透湿性を示し、その結果、含有する抗菌剤が揮散していることが判る。なお、実施例6〜9の粘着性抗菌シートは、実施例1に使用している透湿性の高い支持体に、比較例2に使用している低透湿性の支持体を剥離可能な状態で仮着積層し、高透湿性フィルム側に粘着剤層を形成しているので、シート全体としての透湿度が低く、そのままでは抗菌剤の揮散性が乏しいのが判る。このようなシートの場合には必要に応じて、低透湿性の支持体を剥離することによって、抗菌剤が揮散して抗菌雰囲気を作ることができるのである。さらに、実施例1、3〜5の粘着性抗菌シートは、一見すると抗菌性がないような結果であるが、高透湿性の支持体を用いているために、粘着剤層面からの抗菌剤の放出よりも支持体背面からの抗菌剤の揮散が早いための結果であり、後述するように抗菌雰囲気を生じていることが確認できており、その抗菌性も他の実施例品よりも優れていた。
さらに、上記実施例では示していないが、抗菌性試験において粘着剤層面を培地に直接接触させずに、10mmの間隔をあけて抗菌剤の揮散による抗菌試験を行った結果、実施例品では何れも優れた抗菌性を示す阻止円の形成が見られた。

Claims (11)

  1. 支持体の片面に、揮散性抗菌剤を含有する非水系粘着剤層が形成されており、シート全体の透湿度が少なくとも1000g/m2・24hrsであることを特徴とする粘着性抗菌シート。
  2. 支持体が、不織布もしくは多孔質プラスチックからなるシートである請求項1記載の粘着性抗菌シート。
  3. 支持体が、無孔のプラスチックシートである請求項1記載の粘着性抗菌シート。
  4. 無孔のプラスチックシートが、ポリウレタン系樹脂、ポリアミド系樹脂から選ばれるプラスチックシートである請求項3記載の粘着性抗菌シート。
  5. 揮散性抗菌剤が、ヒノキチオールまたはその包接化合物である請求項1記載の粘着性抗菌シート。
  6. 非水系粘着剤層が、(メタ)アクリル酸アルキルエステルを主成分として重合してなるアクリル系粘着剤からなる請求項1記載の粘着性抗菌シート。
  7. 非水系粘着剤層が、脂肪酸エステルを含有している請求項1または6記載の粘着性抗菌シート。
  8. 非水系粘着剤層が、架橋処理されている請求項7記載の粘着性抗菌シート。
  9. シート全体の透湿度が、1000〜4000g/m2・24hrsである請求項1記載の粘着性抗菌シート。
  10. 請求項1記載の粘着性抗菌シートにおいて、支持体の非水系粘着剤層形成面とは反対の面に、200g/m2・24hrs以下の透湿度を有する裏打シートを剥離可能に積層してなることを特徴とする粘着性抗菌シート。
  11. 請求項1記載の粘着性抗菌シートを被着体に貼付後、被着体に接する非水系粘着剤層の表面で抗菌性を発揮させると共に、支持体背面から揮散性抗菌剤を揮散させ、貼付部位近辺の空間を抗菌雰囲気にすることを特徴とする粘着性抗菌シートを用いた抗菌方法。
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