JP2005119496A - 車両用自動回転収納シートシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】 電動でシートバックの収納動作を行い収納作業の人的な労力を軽減し、円滑でかつ見た目にも良好な作動状態で左右分離型シートバックを前倒しさせる車両用自動回転収納シートシステムを提供する。
【解決手段】 このシステムは、自動シートバック前倒し機構と自動シート揺動機構を備え、シートバックをシートクッションに重ね合わせフロア凹部に収納するもので、第2リヤシート15は左シートバック22と右シートバック23を有する。自動シートバック前倒し機構は、左右シートバックの各々の前倒し機構部を有し、シートバック前倒し指令を受けると、最初に第1の前倒し機構部を作動させて左シートバックの前倒しを開始させ、次に左シートバックが設定角度だけ前倒れしたとき右前倒し機構部を作動させて右シートバックの前倒しを開始させる制御部75を備える。
【選択図】 図3

Description

本発明は、車両用自動回転収納シートシステムに関し、特に、収納動作を電動で自動的に行うと共に左右分離型シートバックで右側部分と左側部分を時差を持たせて前倒しさせる車両用自動回転収納シートシステムに関する。
例えば3列のシートを備えた乗用車両では、最後列のサードシートを折りたためる構造にすることにより、車室内の後部で大きなスペースを形成できるようにしたものが提案されている(例えば、特許文献1)。
実開平5−40029号公報
特許文献1に開示されたシートの収納動作によれば、ドライバ等の手動による人力に基づいて、最初に、シートバックを前倒しさせてシートクッションと重ね合わせ、その次に、シートバックをシートクッションに当接させ重ね合せた状態のままでシートクッションを後方に揺動させ、シートバックおよびシートクッションを車両フロア等に形成された収納用凹部に収納し、最後にシートの支持部を折り畳むようにしている。このよような収納構造によって車室内の後部に大きな利用スペースが形成される。
従来の上記の収納用シートの構造では、シートを収納する際、シートバックをシートクッションに重ね合わせるときにシートバックを前倒ししなければならず、そのとき、シートバックの重量のため、作業者は大きな力が必要である。そのため、シートバックを前倒しするには作業者に大きな労力が必要である。また前記シートを収納部に収納する際、さらに重量の大きいシート全体を回転させるため、さらに大きな力が要求される。上記のごとくシートを収納するにはよりドライバ等の作業者に大きな労力が必要となり、女性のごとき力の弱い作業者の場合には容易に作業を行うことができないという欠点があった。そこで、シートを、モータを利用して電動にて自動的に収納できることの必要性が高くなりつつある。
また車両用シートを電動により自動的に収納できるシステムを構成する場合には、次の点を留意することが要求される。すなわち、シートバックが左右分離型の構造を有するものでは、モータによる電動で自動的に前倒しを行う場合、右側(運転席側)シートバックと左側(助手席側)シートバックが一体になって前倒しされることが望ましいが、構造上、一体的な状態で前倒しされない場合もある。そこで、見た目にも良好なシートバック前倒しの作動状態を得る観点で、より良好な前倒し動作を実現することが望まれる。
本発明の目的は、上記の課題に鑑み、電動でシートバックの収納動作を行えるようにして収納作業の人的な労力や負担を軽減する共に、円滑でかつ見た目にも良好な作動状態で左右分離型シートバックを前倒しさせるようにした車両用自動回転収納シートシステムを提供することにある。
本発明に係る車両用自動回転収納シートシステムは、上記目的を達成するために、次のように構成される。
第1の車両用自動回転収納シートシステム(請求項1に対応)は、自動シートバック前倒し機構と自動シート揺動機構を備え、シートバックをシートクッションに重ね合わせ、シートの全体を揺動させて車体のフロア凹部に収納するシステムであり、シートバックは、左右分離型構造に基づき、第1シートバックと第2シートバックを有し、自動シートバック前倒し機構は、第1シートバック用の第1前倒し機構部と第2シートバック用の第2前倒し機構部を有し、さらに、シートバックを前倒しする指令を受けると、最初に第1前倒し機構部を作動させて第1シートバックの前倒しを開始させ、次に第1シートバックが設定角度だけ前倒れしたとき第2前倒し機構部を作動させて第2シートバックの前倒しを開始させる制御部を備えるように構成される。
上記の第1の車両用自走回転収納シートシステムでは、例えば3列シート構造を有する乗用車両の最後列のサードシートに関して、自動シートバック前倒し機構と自動シート揺動機構を備えることにより自動的に収納部に収納することが可能である。この場合に、最初に自動シートバック前倒し機構によってシートバックを前倒ししてシートバックをシートクッションに当接させ、次に自動シート揺動機構によってシートクッションおよびシートバックを一体的な状態で時計回りで後方に揺動させ、車両フロア等の収納部に収納させる。以上のごとくサードシート等の収納動作は、ドライバ等の手動による収納は不要であり、すべて自動で行われ、作業者は装置を動作させるスイッチを押すだけでよいので、作業者の労力面での負担を非常に軽くすることができる。特に、収納しようとするシートバックが左右分離型構造であるので、第1シートバック(例えば右側シートバック)と第2シートバック(例えば左側シートバック)のそれぞれに対して自動的に前倒しを行う前倒し機構部を設ける。そして、各前倒し機構部による第1および第2のシートバックの前倒し動作は時差を生じるようにして行わせることにより、ユーザにとって見た目にも良好なかつ円滑な前倒し動作を行わせることができる。
第2の車両用自動回転収納シートシステム(請求項2に対応)は、上記の構成において、好ましくは、第1シートバックが設定角度に傾斜すると、第2前倒し機構部の動作開始の指令信号を発生するスイッチがオンすることを特徴とする。第1シートバックと第2シートバックの時差を持たせた前倒し動作は、先に前倒し動作を行う第1シートバックが所定の角度まで前倒しを行った後に、その動作状態に基づき第2シートバックの前倒しの開始の条件が与えられる。機械的な動作状態を基準にして第1と第2のシートバックのそれぞれの前倒し動作に対して時差を持たせるようにしたため、確実に時差前倒し動作を実行することができる。
第3の車両用自動回転収納シートシステム(請求項3に対応)は、設定角度は実質的に16°であることを特徴とする。
本発明によれば、自動シートバック前倒し機構と自動シート揺動機構を備え、電動によりシートバックをシートクッションに重ね合わせかつシート全体を揺動させて車体のフロア凹部に収納することができ、シートを収納等する場合、作業者の労力・負担を軽減することができる。さらに左右分離型のシートバックにおいて前倒し動作を右側部および左側部でそれぞれ独立に行いかつ時差を持たせて前倒しを行うようにしたため、見た目にも良好なシートバックの前倒し動作を行わせることができる。
以下に、本発明の好適な実施形態(実施例)を添付図面に基づいて説明する。
図1において、車両10は、車室11を構成するフロア12に、ドライバシート(運転席9およびパッセンジャシート(助手席)から成るフロントシート13、フロントシート13の後側の第1リヤシート14、第1リヤシート14の後側の第2リヤシート15を備える。車両10は乗用タイプの3列シート構造を有している。第2リヤシート15はサードシートとも呼ばれる。この実施形態では、第2リヤシート15の姿勢を変更させ、フロア収納凹部16内に収納する車両用シートの電動収納構造20を備える。第2リヤシート15は、左右分離型構造のシートバックを有し、当該シートバックは右側部と左側部を独立させた状態に構成されている。
図2において、電動収納構造20を備える第2リヤシート15は、フロア12上にシートクッション21を設け、シートクッション21の後部に前倒・後倒可能に左右のシートバック22,23を設けている。左シートバック22の頂部には前倒・後倒可能な左ヘッドレスト24が設けられ、右シートバック23の頂部には前倒・後倒可能な右ヘッドレスト25が設けられている。
また図2に示すごとく、第2リヤシート15の後方でかつ第2リヤシート15の側面から離れた箇所にシート操作ボタンスイッチ26(図8参照、図8では110)を備える。
電動収納構造20は、シートクッション21を構成するシートクッションフレーム(図3の部材72)の左右後端部にそれぞれ左右の支持軸31,32を取り付け、右支持軸32を取付部材33を介してフロア12に回転自在に取り付けると共に、左支持軸31を揺動駆動機構35に取り付け、この揺動駆動機構35をフロア12に取り付けている。なお図2上で中、支持軸に関して31,32の番号を付したが、実際上、支持軸31,32は共通の支持軸となっている。
図3は第2リヤシート15のフレーム構造を示す。このフレーム構造は、本発明に係る車両用自動回転収納シートシステムにおける電動収納構造20の要部構造である。車両用自動回転収納シートシステムは、自動的にシートバック(22,23)を前倒しする自動シートバック前倒し機構と、自動的に第2リヤシート15の全体を後方へ時計回りで回転して揺動させる自動シート揺動機構とから構成されている。
自動シートバック前倒し機構は、第2リヤシート15において、シートクッション21側に左シートバック22と右シートバック23を自動的に前倒しさせてシートクッション21と重ね合わすための機構である。自動シートバック前倒し機構は、シートバック22,23のそれぞれのシートバックフレーム41L,41Rに取り付けられたリクライニング機構部42L,42Rと、リクライニングロックアクチュエータ部43L,43Rから成っている。
自動シート揺動機構は、重ね合わせた左右のシートバック22,23とシートクッション21を一体的にして揺動させ、第2リヤシート15の後方の車体フロアの凹部16に自動的に収納する機構である。自動シート揺動機構は、クッションロック機構部44L,44Rと、収納ユニット機構部45とから成っている。
上記の自動シートバック前倒し機構および自動シート揺動機構は、第2リヤシート15の近くに配置された上記のシート操作スイッチ26により動作させられ、これにより第2リヤシート15の前倒れ動作・収納動作と復帰動作とが行われる。
ここで、図4を参照して、上記リクライニング機構部(42L,42R)の内部構造を説明する。この例ではリクライニング機構部42Lの例で説明する。リクライニング機構部42Rの構造はリクライニング機構部42Lと同じである。図4において、(a)は左シートバック22が起立状態にあって前倒れが不可能である状態を示し、(b)は左シートバック22が前倒れ可能な状態を示している。
リクライニング機構部42Lは、左シートバック22のシートバックフレーム41Lに取り付けられる。リクライニング機構部42Lは、基台部50に固定されかつ頂辺部が円形の一部を成すロック部材51と、軸52aの周りに回転自在なリクライニングロック部材52と、左シートバック22と一緒に前倒れ移動する前倒れ検知スイッチ53、ロックオン検知スイッチ54、ロックオフ操作検知スイッチ55とを備える。ロック部材51の円弧状頂辺部には歯部51a,51bが形成されている。ロック部材52の先端下辺にも歯部52bが形成されている。図4の(a)では、ロック部材51の歯部51aは、ロック部材52の歯部52bと噛み合った状態にある。ロック部材51の円形相当部分の中心部51cは左シートバック22の回動軸となっている。この回動軸51cの部分において、ロック部材51とリクライニング機構部42Lとの間にはスパイラル部(図示せず)が設けられている。このスパイラル部は、左シートバック22の前倒れを可能にするように、スパイラルスプリングによって、左シートバック22に対して、図4(a)において反時計回りの回転力を与える構造を有する。
またリクライニング機構部42Lにはリクライニングロック部56が設けられる。リクライニングロック部56は、左シートバック22を前倒れの位置または起立位置に固定するためのものである。リクライニングロック部56は、上記のロック部材51およびロック部材52と、カム部材57、カム部材58、スプリング59とから構成される。カム部材57,58のそれぞれは各軸57a,58aの周りに回動自在に取り付けられている。またカム部材58の端部を手動で上方に上げるレバー60が備えられている。
リクライニングロック部56は、図4(a)の状態ではロック状態にあって左シートバック22を起立状態に保つ。また図4(b)の状態ではロック部材51の歯部51aとロック部材52の歯部52bの噛合いが解除されてロック状態が解除された状態になっている。
前倒れ検知スイッチ53は、図4の(b)に示すごとく、ロック状態が解除されて左シートバック22が前倒れ可能な状態になり、かつ左シートバック22が所定角度(例えば16°程度)になったときにオンし、それ以前の状態ではオフとなっているものである。上記のごとく、前倒れ検知スイッチ53は、左シートバック22で前倒れ動作が発生したとき、これを検知し、その検知信号を図示しない電子制御ユニット(ECU)に送る。
上記の前倒れ検知スイッチ53の前倒れ検出動作は、片持ち状態で取り付けられたスイッチレバー53aと、回動軸51cの周囲に設けられたカム部材61との接触関係で行われる。スイッチレバー53aは、その先端が常にカム部材61の周縁面に接触している。カム部材61は回動軸51cに固定されており、リクライニング機構部42Lが前倒しされ、リクライニング機構部42Lと共に回動軸51cの周りに反時計周りに回転すると、スイッチレバー53aがカム部材61の周縁形状をなぞり、その結果、スイッチレバー53aがカム部材61の角部(直線部と曲線部の境界部)により傾斜角がオン設定の角度になり、前倒れ検知スイッチ53のオン状態が生じる。
またロックオン検知スイッチ54は、リクライニング機構部42Lがロックされた時にオンとなり、ロックされていない時にオフとなるものであり、カム部材57の端部に操作される2つの接点を有する。リクライニング機構部42Lがロックされている時は、ロック部材51,52が歯部51a,52bで噛み合った状態、または歯部51b,52bで噛み合った状態であり、カム部材57の上端部が上がった状態であるのでオン状態となってECUにオン信号を送る。この状態は図4の(a)に示される。またロックされていない時は、図4(b)に示すごとく、ロック部材51,52の上記の各歯部は噛み合っておらず、カム部材57が下がった状態になっており、上記の接点は接触していない。それによりオフ状態となっている。
ロックオフ操作検知スイッチ55は、リクライニングロックスイッチが自動または手動にて解除された状態の時にオンとなり、解除されていないときオフとなるもので、カム部材58よって操作される2つの接点を有する。解除の操作がされているときは、カム部材58の端部が上がった状態であるため、上記接点は接触してオン状態となっている。また操作されていないときは、カム部材58が下がった状態になっており、上記接点は接触していない。それによりオフ状態となり、ECUにオフ信号を送る。
上記の構造において、後述するごとく、アクチュエータでケーブル71により引っ張るか、手動でレバー60を上げることによりカム部材58の第4図中左端部が上方に引かれると、カム部材58が軸58aを中心に回転し、カム部材57を軸57aを中心に反時計周りに回転する。それにより、ロック部材52の歯部52bが上方に上がり、ロック部材51の歯部51aとの噛み合わせがはずれる。そのとき、スパイラル部のスパイラルスプリングの反力により、左シートバック22が前倒れしようとする。このとき、手動で左シートバックに対して立てようとする力が加わらない場合、ロック部材52の歯部52bがロック部材51の円弧状頂部を通過して、ロック部材51の歯部51bの位置になったとき、スプリング59でロック部材52の端部が引っ張られ、それによりロック部材52の歯部52bがロック部材51の歯部51bと噛み合ってロックされ、前倒し状態となる。
また前倒し状態にて、手動でレバー60を引くことにより、カム部材58の端部が上方に引かれるとカム部材58が軸58aを中心に回転し、カム部材57を軸57aを中心に反時計周りに回転する。それにより、ロック部材52の歯部52bが上方に上がり、ロック部材51の歯部との噛み合わせがはずれる。その状態において、手動で左シートバック22を立てることができる。左シートバック22を手動でわずかに起こしたとき、レバー60を戻してもよい。そのときロック部材52の歯部52bがロック部材51の円弧状頂部を通過し、ロック部材51の歯部51aの位置になる。ロック部材51の歯部51aがロック部材52の歯部52aと噛み合ってロックされる。これにより、左シートバック22を立てる動作が完了する。
手動でレバー60を引くことによりカム部材58の端部が上方に引かれるとカム部材58が軸58aを中心に回転し、カム部材57を軸57aを中心に反時計周りに回転する。それにより、前述のごとく左シートバック22のロック状態が解除となり、手動で左シートバック22を前後に調整可能となる。任意の角度に左シートバック22を調整し、レバー60を戻すことにより、バネ59によりカム部材52が軸52aを中心に回転し歯部52bがロック部材51の歯部51aと噛み合いロックされる。これら一連の動作により左シートバック22を任意の傾斜角度でセットすることができる。
上記において、リクライニング機構部42Lでは左シートバック22の前倒れ状態の発生を検知する前倒れ検知スイッチ53を備えている。本発明では、前倒れ検知スイッチ53は、第2リヤシート15を収納する指令が発生したとき、最初の段階でシートバックの前倒れ動作が行われるが、その時に左シートバック22と右シートバック23の前倒れを時差を持たせて行わせるために利用される。すなわち、シートバックの前倒れ動作は、シートバックが左シートバック22と右シートバック23の独立した2つの左右の部分から成るので、例えば最初にリクライニング機構42Lが作動して左シートバック22を先に前倒れさせ、その途中の段階で前倒れ検知スイッチ53がオンした時に、これを条件として右シートバック23のリクライニング機構部42Rの作動を開始して右シートバック23の前倒れを開始させる。右シートバック23のリクライニング機構部42Rの構造は、上記のリクライニング機構部42Lと同じである。なお、第2リヤシート15において構造および動作制御の上で独立に構成された左シートバック22と右シートバック23のうちどちらを先に前倒れさせるかということは任意に定めることができる。
図5は、前述したリクライニングロックアクチュエータ部43Lの内部の構造を示す。リクライニングロックアクチュエータ部43Lは、シートバックフレーム41Lにおいてリクライニング機構部42Lとは反対側の縁の位置に取り付けられ、アクチュエータ81と、ロッド82と、ロッド支持部83と、ロッド82に取り付けられたマグネット84と、ロッド支持部83で設定される下限位置および上限位置に取り付けられたホールセンサ85,86と、ロッド82の端部に取り付けられた前述のケーブル60から構成されている。
アクチュエータ81は、ECUからの作動信号が入力されると作動を行い、ロッド82を下降させまたは上昇させる。
ロッド82は、端部がアクチュエータ81の駆動軸に取り付けられ、もう一方の端部にはケーブル71が取り付けられ、所定の位置にマグネット84が取り付けられている。そしてロッド支持部83により支持され、上下方向のみに移動するようになっている。
マグネット85は、ロッド82が上下するときにホールセンサ85,86に磁場を与えるためのものである。ホールセンサ85,86は、マグネット84からの磁場を感知し、マグネット84が通過するときにロッド82の位置を検知するためのものである。ケーブル71は、ロッド82の端部に取り付けられ、左シートバック22のフレーム41Lに沿って、前述のごとく、リクライニング機構部42Lのカム部材58の上端部に取り付けられている。
ECUからの信号によりアクチュエータ81が作動し、ロッド82を下げる動作がなされると、ロッド82の上端部に取り付けられたケーブル71が引っ張られる。それにより、リクライニング機構部42Lのカム部材58の端部が引き上げられる。ロッド82が下がり、マグネット84がホールセンサ85の位置の高さに来たとき、マグネット84からの磁場によりホールセンサ85からの信号がECUに送られる。また、ECUからの信号によりアクチュエータ81が作動し、ロッド82を上げる動作がなされると、ロッド82の上端部に取り付けられたケーブル71がゆるみ、リクライニング機構部42Lのスプリング59によりカム部材58が引き戻される。そして、マグネット84がホールセンサ86の高さの位置に来たとき、マグネット84からの磁場によりホールセンサ86からの信号がECUに送られる。
上記のリクライニングロックアクチュエータ部43Lの構造は、右シートバック23のリクライニング機構部42Lに対するリクライニングロックアクチュエータ部43Rでも同じである。上記のごとく、自動シートバック前倒し機構は、左右の2つのシートバック22,23のそれぞれに対して設けられている。
図6は、自動シート揺動機構を構成するクッションロック機構部44Lの内部構造図である。右側に設けられたクッションロック機構部44Rもクッションロック機構部44Lと同じ構造を有している。クッションロック機構部44Lは、シートクッション21をフロアに固定するものである。クッションロック機構部44Lは、シートクッションフレーム72に取り付けられたクッションロックアクチュエータ91と、ラチェット92と、ラッチ93とラッチスイッチ94とロックスイッチ95とリリーススイッチ96からなるロック部と、フロアに固定されたストライカー97と、から構成される。
クッションロックアクチュエータ91は、左シートバック22の前倒れが完了し、ECU75(図3に示す)にロックオン検知スイッチオン信号が送られたとき、ラチェット92を引くように動作する。また、リリーススイッチ96がオンになったら、ラチェット92を引く動作を停止する。さらに、ラッチスイッチ94がオンとなったら、ラチェット92を戻すように動作する。
ラチェット92は、ラッチ93をロック状態とロックしていない状態にするものであり、クッションロックアクチュエータ91により、ラチェット92の端部が引っ張られると、軸98を中心に回転し、ラチェット92の突出部92bがラッチ93から外れ、ラッチ93がロック状態ではなくなる。また、ラッチスイッチ94がオンになるとクッションロックアクチュエータ91によりラチェット92の端部は戻され、軸92aを中心に回転する。
ラッチ93は、ストライカー97をロックしたり、ロックしていない状態を形成するものである。ラチェット92の突出部92bが、ラッチ93の端部93aに接合しているときは、ラッチ93は、軸93bを中心に回転できずロックされた状態であり、シートクッション21は固定されている。ラチェット92が引っ張られ、ラッチ93の端部93aからラチェット92の突出部92bが外れると、ラッチ93は軸93bの周りで回転可能となる。そして、シートクッション21が上方に上がるとストライカー97によりラッチ93が回転し、ラッチ93の凹部93cからストライカー97が外れ、そのとき、ラッチ93の突出部93dによりラッチスイッチ94を押すことにより、ラッチスイッチ94をオンにする。
ストライカー97は、フロアに固定されたものであり、シートクッション21が下に下がったとき、ラッチ93の凹部93cに入り、ラッチ93がロックされることにより、シートクッション21をロックするためのものである。
リリーススイッチ96は、ラチェット92が引かれたときにオンとなり、ラチェット92が戻ったときにオフとなる。ラッチスイッチ94は、ラッチ93がストライカー97により回転したときにオンとなる。また、ストライカー97がラッチ93を押し上げたときにオンとなる。ロックスイッチ95は、ラチェット92が初期位置に戻ったときにオフとなる。
図3に示すように、収納ユニット機構部45は、ギアボックス73においてモータ74とシート回転軸31が取り付けられた構造を有する。ギアボックス73は車室フロア12に固定される。モータ74が作動すると、ギアボックス73内の複数のギアによりモータ74の回転が伝達され、シート回転軸31が回転し、シート全体をシート回転軸31を軸として回転させる。
図3では、また制御装置とハーネスの位置を示している。制御装置である電子制御ユニット(ECU)75はシートクッションフレーム72の上に取り付けられ、ECU75からハーネスが引き出され、リクライニング機構部42L,42Rへのリクライニング関連ハーネス76と、リクライニングロックアクチュエータ部43L,43Rへのバックアクチュエータハーネス77と、クッションロック関連ハーネス78と、モータハーネス79と、ボディハーネス80とにより構成されている。
リクライニング関連ハーネス76は、前倒れ検知スイッチ53とロックオン検知スイッチ54とロックオフ操作検知スイッチ55への配線により構成される。バックアクチュエータハーネス77は、リクライニングロックアクチュエータ81とホールセンサ85,86への配線により構成される。クッションロック関連ハーネス78は、クッションロックアクチュエータ91とロックスイッチ95とリリーススイッチ96とラッチスイッチ94への配線により構成される。モータハーネス79は、モータ74への配線であり、また、ボディハーネス80は、図示しないバッテリからの配線である。
次に、図7を参照して制御装置の構成について説明する。制御装置は、コントロールユニット(ECU)75がその要部を構成している。なお図7に示した制御装置の回路構成の回路要素では、左右シートバックのそれぞれに設けられた要素であって同一のものには同じ参照符号であってさらに「L」または「R」を付加して左右を区別している。
当該ユニット内のマイクロコンピュータには、入力インタフェースを介してバッテリ101からの電源供給用の配線がヒューズ102,103,104を通して接続されており、また、バッテリ101からはイグニッションスイッチ105とヒューズ106を通して接続されている。また、ワーニングランプ107、ATシフトポジションスイッチ108、テールゲートスイッチ109、シートの起倒動作を行う指令手段であるシート格納/復帰スイッチ(操作スイッチ)110、左右のリクライニング前倒れスイッチ53R,53L(前述した前倒れ検知スイッチ53に相当し、左右でそれぞれ番号を変更した)、右リクライニングロック検知スイッチ(ロックオン検知スイッチ)54R、右リクライニングロック引き込み検知スイッチ(ロックオフ操作検知スイッチ)55R、左リクライニングロック検知スイッチ(ロックオン検知スイッチ)54L、左リクライニングロック引き込み検知スイッチ(ロックオフ検知スイッチ)55L、右ラッチロック検知スイッチ(ラッチスイッチ)94R、右ラッチロック引き込み検知スイッチ(リリーススイッチ)96R、右ラッチロック解除検知スイッチ(ロックスイッチ)95L、左ラッチロック検知スイッチ(ラッチスイッチ)94L、左ラッチロック引き込み検知スイッチ(リリーススイッチ)96L、左ラッチロック解除検知スイッチ(ロックスイッチ)95L、シート浮き検出スイッチ111、ショートカプラ112からの信号、アース線113が接続されている。出力インタフェースを介して収納ユニット35のモータ74と、右リクライニングロックアクチュエータ81R、左リクライニングロックアクチュエータ81L、右ラッチロックアクチュエータ91Rと、左ラッチロックアクチュエータ91Lが接続されている。操作スイッチ110は格納側にオンすると格納動作を開始させ、復帰側にオンすると復帰動作が開始される。また、ECU75には、収納ユニットのモータ電流を検知するモータ電流検出器114とシートクッションのフロアからの角度を検知するシートクッション位置センサ115が接続されており、さらに、ブザー警報機116とワーニング117が接続されている。また、操作スイッチ110はシート後方に配置されている。
なお収納ユニット35のモータ74には図示しないクラッチが設けられており、マイクロコンピュータを介さずに機構をマニュアル作動により操作可能となっている。
上記の各スイッチや各センサ等の作動により、マイクロコンピュータが図10〜図13,図19に示すフローチャートに従ったプログラムを実行する。
ここで、図8と図9を参照して、第2リヤシート15を収納させるときの基本的動作を説明する。収納動作は、テールゲートTを開き、使用者Uが操作スイッチ110(図2の操作スイッチ26に対応する)を収納側を押し続けることにより(図8(a))、左シートバック22、右シートバック23が前倒れした前倒れ状態(図8(b))が作られる。このとき、左シートバック22と右シートバック23の前倒れ動作では、例えば左シートバック22が先に前倒れを開始し、所定角度前倒れが生じた後、右シートバック23が前倒れを開始するように制御される。次に、前倒れが完了した状態からシートクッション21と共に回転する第2リヤシート15が全体として一体的に後方へ時計回りに回転し、収納スペースであるフロア凹部16に収納するまでの(図8(c))一連の動作を電動により行う。また、復帰動作は、テールゲートTを開き、使用者Uが操作スイッチ110の復帰側を押し続けることにより、収納スペースであるフロア凹部16に左右のシートバック22,23とシートクッション21が収納された収納状態から(図9(a))、第2リヤシート15を一体的に反時計周りに回転させ、左右のシートバック22,23とシートクッション21が一体となった前倒れ状態までの(図9(b))一連の動作を電動により行う。第2リヤシート15のシートバック22,23の戻しは手動で行う。
上記において、シート回転作動途中にて使用者Uがスイッチ110を押し動作を解除した場合、その時点で作動を停止する。
シート回転作動途中に過負荷検知が発生した場合、その時点で作動停止する、再度スイッチ操作をされた時、再開する。
シートの停止範囲が途中の時、ブザーおよびメータ内の警報点灯させることにより、ユーザにクッションがロックされていないことを警報する。
次に、図10〜図13で示すフローチャートに従って第2リヤシート15の自動前倒れの動作とシート揺動動作を説明する。
操作スイッチ110の収納側を指で押して同スイッチがオンするとプログラムはスタートし、まず、ATのシフトポジションが駐車位置であるかどうか判断する(ステップST10)。もし、シフトポジションが駐車位置でないときは実行は終了する。シフトポジションが駐車位置のときは、パーキングブレーキが作動しているかどうか判断し(ステップST11)、パーキングブレーキが作動していないときには実行を終了し、パーキングブレーキが作動しているときには、テールゲートセンサ109からの出力を検出し(ステップST12)、テールゲートが開いているかどうか判断する(ステップST13)。もし、テールゲートが開いていないときには、プログラムを終了し、動作を停止する。テールゲートが開いているときには、次のステップへ進む。
左リクライニングロックアクチュエータ81Lをケーブル引き方向に制御する(ステップST14L)。それにより、リクライニングロックアクチュエータ81Lがリクライニングロックケーブル71Lを引く。図14(a)は、そのときのリクライニング機構部42Lを示し、カム部材57Lが矢印の方向に引っ張られる。それにより、リクライニングロック52bLが外れ、スパイラル部51Lのスパイラルスプリングの反力により左側シートバック22が前倒れを始める(図14(b))。ECU75がロックオフ操作検知スイッチ55Lのオンを検知し(ステップST15L)、リクライニングロックアクチュエータ81Lを停止制御する(ステップST16L)。ECU75が前倒れ検知スイッチ53Lのオンを検知し、右側シートバック23の前倒れ動作を開始させる(ステップST17L)、リクライニングロックアクチュエータ81Lをケーブル戻し方向に制御する(ステップST18L)。リクライニングロックアクチュエータ81Lがケーブル71Lを戻す。ECU75がホールセンサ86Lのオンを検知し(ステップST19L)、リクライニングロックアクチュエータ81Lを停止制御する(ステップST20L)。左側ロックオン検知スイッチ54Lがオンとなり(ステップST21L)。左側シートバック22が前倒れ完了する。
ECU75が左側シート前倒れスイッチ53Lのオンを検知し右側リクライニングロックアクチュエータ81Rをケーブル引き方向に制御する(ステップST14R)。それにより、リクライニングロックアクチュエータ81Rがリクライニングロックケーブル71Rを引く。カム部材57Rが矢印の方向に引っ張られる。それにより、リクライニングロック52bRが外れ、スパイラル部51Rのスパイラルスプリングの反力により右側シートバック23が前倒れを始める。ECU75がロックオフ検知スイッチ55Rのオンを検知し(ステップST15R)、リクライニングロックアクチュエータ81Rを停止制御する(ステップST16R)。ECU75が前倒れ検知スイッチ53Rのオンを検知し(ステップST17R)、リクライニングロックアクチュエータ81Rをケーブル戻し方向に制御する(ステップST18R)。リクライニングロックアクチュエータ81Rがケーブル71Rを戻す。ECU75がホールセンサ86Rのオンを検知し(ステップST19R)、リクライニングロックアクチュエータ81Rを停止制御する(ステップST20R)、左側シートロックオン検知スイッチ54Rがオンとなり(ステップST21R)、左側シートバック23が前倒れ完了する。
ステップ14R、ステップ14L以後、動作ステップST21R、ST21Lまでは時差を持ちながら各々同時に動作が行われる。シートロック検知スイッチ54Rと54Lが同時にオンとなった時、シート回転収納動作へ移行する。
次に、シート回転収納動作について図12と図13で示すフローチャートと、図15と図16の動作状態の変化図を用いて説明する。まず、図15で示すクッションロックの解除を行う。ECU75はシートバック22,23が前倒れを完了し、ロックオン検知スイッチ54のオンを検知すると、クッションロックアクチュエータ91をラチェット引き方向に制御する(ステップST22)。それにより、ラチェット92が引かれ、リリーススイッチ96がオンとなる(図16(a))。
次に、ECU75はリリーススイッチ96のオンを検知後(ステップST23)、クッションロックアクチュエータ91を停止し(ステップST24)、モータ74を収納方向に回転制御する(ステップST25)。それにより、シートが収納方向へ回転する。ラッチ93がストライカー97により回転しラッチスイッチ94がオフとなる(図16(b))。ECU75はラッチスイッチ94のオンを検知し(ステップST26)、クッションロックアクチュエータ91をラチェット戻し方向に制御する(ステップST27)。
モータ74が作動しているときに、モータ電流検出器114の値を検出し、所定値以上かどうか判断する(ステップST28)。もし、モータ電流値が所定値以上の時には、モータ74の動作は停止し(ステップST29)、モータ電流値が所定値より小さいときには、そのままモータ74を作動させる。ステップST29でモータ動作が停止したとき、シートクッション位置センサ115による出力を検出する(ステップST30)。もし、その値が図17で示すように所定の値(例えば30°)以下かどうかを判断する(ステップST31)。もし、所定の値以下のときには、ECU75から警報ブザー116を鳴らす信号が出力され(ステップST32)、例えば10回の断続的な警報ブザーがなる。また、所定の値より大きいときには、プログラムは終了する。ステップST25の実行によりシートが収納位置まで回転、停止すると、ECU75はモータ電流値を検出し(ステップST28)、モータ負荷増加による電流を検知しシートの回転停止制御する(ステップST29)。それにより収納が完了する。
また、イグニッションスイッチ105がオンされたとき、ECU75は動作し、シートクッション位置センサ115からの出力を検知し、もし、図17で示すような所定の値(例えば30°以下)であるならば、メータ内のワーニング117に表示する。それにより、シートクッション21が確実にロックされていない状態で、ユーザが着座、走行することを避けることができる。
次に、収納状態から前倒し状態への動作を図19で示すフローチャートと図18を用いて説明する。ECU75が操作スイッチ110が復帰側に押されていることを検知し(ステップST40)、まず、シフトポジションが駐車位置であるかどうか判断する(ステップST41)。もし、シフトポジションが駐車位置でないときは実行は終了する。シフトポジションが駐車位置のときは、パーキングブレーキがオンかどうか判断する(ステップST42)。パーキングブレーキがオフのときには実行を終了する。パーキングブレーキがオンのときには、テールゲートセンサ109からの出力を検出し(ステップST43)、テールゲートが開いているかどうか判断する(ステップST44)。もし、テールゲートが開いていないときには、プログラムを終了し、動作を停止する。テールゲートが開いているときには、モータ74を復帰方向に回転制御する(ステップST45)。モータ74が復帰方向に回転する。このとき、モータ電流値を検出し、モータ電流値が所定値よりも大きいかどうか判断する(ステップST46)。もし、モータ電流が所定値以下のときには、そのままモータは動作する(ステップST47)。もし、モータ電流値が所定値よりも大きいときには、モータ74への停止信号が出力される(ステップST48)。それにより、モータ74は停止する。次に、シートクッション位置センサ115の出力を検知し(ステップST49)、シートクッション位置センサ115からの値が図17で示すような所定の値(例えば30°)以下であるかどうか判断する(ステップST50)。所定の値以下であるならば、警報ブザー116への出力信号を出力する(ステップST51)。それにより、警報ブザー116が例えば断続的に10回なる。もし、所定の値より大きいときには、プログラムの実行を終了する。ステップST45を実行し続けることにより、図18(a)の状態から、ストライカー97がラッチ93を押し上げ、ラッチスイッチ94がオンとなる(ステップST52)。ストライカー97がラッチ93を押し上げ、図18(b)で示すようにラチェット92が初期位置に戻り、ロックスイッチ95がオンとなる。ECU75がロックスイッチ95のオンを検知し(ステップST53)、モータの回転を停止制御する(ステップST54)。それにより、前倒れ状態となり、使用者により、シートバック22,23を倒立させて使用できる状態となる。
また、図14(b)で示すような前倒し状態で、レバー60を引くことによりカム部材58の端部が上方に引かれるとカム部材58が軸58aを中心に回転し、カム部材57を軸57を中心に右方に回転する。それにより、ロック部材52の接点52cが押されロック部材52が軸52aを中心に左方に回転し歯部52bが上方に上がり、ロック部材51の歯部51aとのかみ合わせがはずれる。その状態で、手動でシートバックを立てる。シートバックをわずかに起こしたとき、レバー60を戻すことができる。引き続き手動でシートバックを立てる。そのとき、ロック部材52の歯部がロック部材51の円弧状頂部を通過し、ロック部材51の歯部51aの位置になる。さらに、手動で好みの角度でシートバックを位置させ、レバー60を戻すことにより、ロック部材52の歯部52bがロック部材51の歯部51aと噛み合いロックされる。これにより、シートバックを好みの傾斜角度でセットすることができる。
また、ステップST48を経て終了した後、イグニッションスイッチ105がオンされたとき、ECU75は動作し、シートクッション位置センサ115からの出力を検知し、もし、図17で示すような所定の値(例えば30°以下)であるならば、メータ内のワーニング117に表示する。それにより、シートクッション21が確実にロックされていない状態で、ユーザが着座、走行することを避けることができる。
このように制御装置によって各機構が連続して動作するので、操作スイッチ110を操作するだけでシートの完全格納と復帰を行えることが可能となる。
以上の実施形態で説明された構成等については本発明が理解・実施できる程度に概略的に示したものにすぎず、従って本発明は、説明された実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に示される技術的思想の範囲を逸脱しない限り様々な形態に変更することができる。
本発明に係る車両用自動回転収納シートシステムを備えた乗用車両を概略的に示す内部構造図である。 本発明に係る車両用自動回転収納シートシステムが適用されたシートの前側斜視図である。 本発明の実施形態に係る車載用自動回転収納シートシステムのシートフレームの斜視図である。 シートバックの内部に設けられたリクライニング機構部の構成図である。 リクライニングロックアクチュエータ部の構造を示す部分構成図である。 シート揺動機構を構成するシートクッションロック機構の内部構造図である。 本実施形態に係る車載用自動回転収納シートの動作を制御する制御装置の回路図である。 シートを収納させる基本動作を示す状態推移図である。 シート復帰させる基本動作を示す状態推移図である。 シート収納動作の制御手順の第1の部分を示すフローチャートである。 シート収納動作の制御手順の第2の部分を示すフローチャートである。 シート収納動作の制御手順の第3の部分を示すフローチャートである。 シート収納動作の制御手順の第4の部分を示すフローチャートである。 シート収納動作の制御手順の第5の部分を示すフローチャートである。 シートバック前倒れ動作の2つの状態を示すシートバック内のリクライニング機構部の構成図である。 シートの前倒し状態から収納状態になるときのラッチ部の動作状態を示す内部構造図である。 シートの前倒し状態から収納状態になるときのラッチ部の動作の推移状態を示す内部構造図である。 警報ブザーによって警告されるシートクッションの不適切な位置を示す図である。 シートの収納状態から前倒し状態になるときのラッチ部の動作の推移状態を示す内部構造図である。 シートの収納状態から前倒し状態への動作の制御手順を示すフローチャートである。
符号の説明
10 車両
11 車室
12 フロア
13 フロントシート
14 第1リヤシート
15 第2リヤシート
21 リアシートクッション
22 左シートバック
23 右シートバック
42L,42R リクライニング機構部
43L,43R リクライニングロックアクチュエータ部
44L,44R クッションロック機構部
45 収納ユニット機構部

Claims (3)

  1. 自動シートバック前倒し機構と自動シート揺動機構を備え、シートバックをシートクッションに重ね合わせ、シートの全体を揺動させて車体のフロア凹部に収納する車両用自動回転収納シートシステムであり、
    前記シートバックは、左右分離型構造に基づき、第1シートバックと第2シートバックを有し、
    前記自動シートバック前倒し機構は、前記第1シートバック用の第1前倒し機構部と前記第2シートバック用の第2前倒し機構部を有し、
    前記シートバックを前倒しする指令を受けると、最初に前記第1前倒し機構部を作動させて前記第1シートバックの前倒しを開始させ、次に前記第1シートバックが設定角度だけ前倒れしたとき前記第2前倒し機構部を作動させて前記第2シートバックの前倒しを開始させる制御手段を備えることを特徴とする車両用自動回転収納シートシステム。
  2. 前記第1シートバックが前記設定角度に傾斜すると、前記第2前倒し機構部の動作開始の指令信号を発生するスイッチがオンすることを特徴とする請求項1記載の車両用自動回転収納シートシステム。
  3. 前記設定角度は実質的に16°であることを特徴とする請求項1または2記載の車両用自動回転収納シートシステム。
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