JP2005116221A - 中継コネクタ及びこれを用いたワイヤハーネス間の接続構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】 ジョイント吸収することでき、且つ、端子を先嵌めして端子の品質向上を図ることができるワイヤハーネス間の接続構造を提供する。
【解決手段】 一方のワイヤハーネスWH1の端部に接続され、雌端子14を有する複数の第1コネクタ10a〜10cと、他方のワイヤハーネスWH2の端部に接続され、雌端子18を有する複数の第2コネクタ11a〜11cと、複数の第1コネクタ10a〜10cが嵌合され、該嵌合された各第1コネクタ10a〜10cの各雌端子14に接続される複数の第1雄端子6を有する第1コネクタ嵌合室4と、複数の第2コネクタ11a〜11cが嵌合され、該嵌合された各第2コネクタ11a〜11cの各雌端子18に接続される複数の第2雄端子7を有する第2コネクタ嵌合室5とを備え、複数の第1雄端子6と複数の第2雄端子7との間を接続すると共に1以上の第1雄端子6間をジョイント部8を介して接続した中継コネクタ1とで構成する。
【選択図】 図5
【解決手段】 一方のワイヤハーネスWH1の端部に接続され、雌端子14を有する複数の第1コネクタ10a〜10cと、他方のワイヤハーネスWH2の端部に接続され、雌端子18を有する複数の第2コネクタ11a〜11cと、複数の第1コネクタ10a〜10cが嵌合され、該嵌合された各第1コネクタ10a〜10cの各雌端子14に接続される複数の第1雄端子6を有する第1コネクタ嵌合室4と、複数の第2コネクタ11a〜11cが嵌合され、該嵌合された各第2コネクタ11a〜11cの各雌端子18に接続される複数の第2雄端子7を有する第2コネクタ嵌合室5とを備え、複数の第1雄端子6と複数の第2雄端子7との間を接続すると共に1以上の第1雄端子6間をジョイント部8を介して接続した中継コネクタ1とで構成する。
【選択図】 図5
Description
本発明は、ジョイント吸収機能を有する中継コネクタ及びこれを用いたワイヤハーネス間の接続構造に関する。
車両に配索されるワイヤハーネス(複数の電線を集束させたもの)は、取り扱い性等を配慮した長さのものが多数製造され、これらワイヤハーネスを接続することによって所定回路を構成するように配索される。そして、ワイヤハーネス間の接続部分では、配線のジョイント吸収を行う場合があり、この場合にはジョイント吸収機能を有する中継コネクタを用いて接続が行われる。
図9はジョイント吸収機能を有するワイヤハーネス間の接続構造の従来例を示す。図9に示すように、互いに接続される第1及び第2ワイヤハーネスWH1,WH2はそれぞれ3組のサブハーネスh1〜h3,h4〜h6から構成されている。
ワイヤハーネス生産工程では、各サブハーネスh1〜h3,h4〜h6の端部に雌端子60をそれぞれ接続する。次に、第1ワイヤハーネスWH1の第1〜第3サブハーネスh1〜h3の端部に第1コネクタ61を装着する。第1コネクタ61を装着し終わると、第1コネクタ61を中継コネクタ62に装着する。この中継コネクタ62は両側にコネクタ嵌合室63,64をそれぞれ有し、一方のコネクタ嵌合室63には、嵌合された第1コネクタ61の各雌端子60が接続される複数の第1雄端子65が設けられている。また、他方のコネクタ嵌合室64には、嵌合された第2コネクタ69の各雌端子60が接続される複数の第2雄端子66が設けられている。さらに、2箇所の第1雄端子65間はジョイント部67を介して接続されている。この中継コネクタ62に第1コネクタ61を嵌合した後で各サブハーネスh1〜h3を粘着テープ68で集束させて締結し、これで第1ワイヤハーネスWH1が製造される。
次に、第2ワイヤハーネスWH2の各サブハーネスh4〜h6の端部に第2コネクタ69を装着する。この第2コネクタ69を各サブハーネスh4〜h6の端部に装着した後で、各サブハーネスh4〜h6を粘着テープ68で集束させて締結し、これで第2ワイヤハーネスWH2が製造される。
このようにして製造された第1及び第2ワイヤハーネスWH1,WH2を車両組付け工程に搬送し、車両組付け工程で第1及び第2ワイヤハーネスWH1,WH2を例えば車両に配索した後で、或いは、車両に配索する前の段階で、第1ワイヤハーネスWH1側の中継コネクタ62に第2ワイヤハーネスWH2側の第2コネクタ69を嵌合する。
この接続構造によれば、第1ワイヤハーネスWH1側の第1コネクタ61と第2ワイヤハーネスWH2側の第2コネクタ69とが中継コネクタ62を介して接続され、中継コネクタ62内で配線のジョイント吸収ができるものである。
尚、この中継コネクタ62及びワイヤハーネスWH1,WH2間の接続構造に関する類似技術は、特開平7−263096号公報に開示されている。
特開平7−263096号公報
しかしながら、前記中継コネクタ62の第1,第2コネクタ嵌合室63,64には単一の第1コネクタ61及び第2コネクタ69がそれぞれ接続されるため、第1ワイヤハーネスWH1の細かな製造手順は以下のようになる。つまり、図10に示すように、第1サブハーネスh1の一端にコネクタ70a,70bを接続し、このサブハーネスh1の他端に第1コネクタ61を接続する。この際に、第2,第3サブハーネスh2,h3の他端も同時に接続することになる。従って、その後の工程において第2及び第3サブハーネスh2,h3の一端にコネクタ71,72を接続することになる。第2及び第3サブハーネスh2,h3の製造手順に着目すると、第1サブハーネスh1の製造時に第2及び第3サブハーネスh2,h3を引き回す必要があり、いわゆる端子を後嵌めすることになる。また、第2又は第3サブハーネスh2,h3を最初に製造する場合にも他のサブハーネスについて端子を後嵌めすることになる。
このように一のサブハーネスを製造する際に他のサブハーネスを共にコネクタ接続する必要がある接続構造では、端子の後嵌めにより他のサブハーネスの雌端子60がダメージを受けやすく、品質の低下につながるという問題があった。第2ワイヤハーネスWH2のサブハーネスh4〜h6の細かな製造手順も同様であるため、同様の問題があった。
そこで、本発明は、前記した課題を解決すべくなされたものであり、ジョイント吸収できるものにあって、いわゆる端子を先嵌めすることができ、端子の品質向上を図ることができる中継コネクタ及びこれを用いたワイヤハーネス間の接続構造を提供することを目的とする。
請求項1の発明の中継コネクタは、複数の第1コネクタが嵌合され、該嵌合された各第1コネクタの各雌端子に接続される複数の第1雄端子を有する第1コネクタ嵌合室と、複数の第2コネクタが嵌合され、該嵌合された各第2コネクタの各雌端子に接続される複数の第2雄端子を有する第2コネクタ嵌合室とを備え、前記複数の第1雄端子と前記複数の第2雄端子との間を接続すると共に1以上の前記第1雄端子間又は前記第2雄端子間をジョイント部を介して接続したことを特徴とする。
この中継コネクタでは、ワイヤハーネス生産工程で、第1及び第2ワイヤハーネスの各サブハーネスの両端に第1コネクタ及び第2コネクタをそれぞれ接続して両端コネクタ付きのサブハーネスを順次製造し、その後、複数の第1コネクタと第2コネクタとのいずれか一方側を中継コネクタの第1コネクタ嵌合室又は第2コネクタ嵌合室に嵌合し、いずれか一方に中継コネクタを装着した状態で第1ワイヤハーネス及び第2ワイヤハーネスを車両組付け工程に搬送し、車両組付け工程で中継コネクタの空いている第2又は第1コネクタ嵌合室に複数の第2コネクタ又は第1コネクタを嵌合すれば作業が完了する。
請求項2の発明は、請求項1記載の中継コネクタであって、前記第1コネクタ同士及び前記第2コネクタ同士はそれぞれ合体可能に設けられていることを特徴とする。
この中継コネクタでは、請求項1の発明の作用に加え、ワイヤハーネス生産工程と車両組付け工程とを別の工場で行う場合に、車両組付け工場で中継コネクタの第1又は第2コネクタ嵌合室に合体された第1又は第2コネクタを嵌合すれば作業が完了する。
請求項3の発明のワイヤハーネス間の接続構造は、一方のワイヤハーネスの端部に接続され、それぞれ雌端子を有する複数の第1コネクタと、他方のワイヤハーネスの端部に接続され、それぞれ雌端子を有する複数の第2コネクタと、前記複数の第1コネクタが嵌合され、該嵌合された前記各第1コネクタの前記各雌端子に接続される複数の第1雄端子を有する第1コネクタ嵌合室と、前記複数の第2コネクタが嵌合され、該嵌合された前記各第2コネクタの前記各雌端子に接続される複数の第2雄端子を有する第2コネクタ嵌合室とを備え、前記複数の第1雄端子と前記複数の第2端子との間を接続すると共に1以上の前記第1雄端子間又は前記第2雄端子間をジョイント部を介して接続した中継コネクタとから構成されたことを特徴とする。
このワイヤハーネス間の接続構造では、ワイヤハーネス生産工程で、第1及び第2ワイヤハーネスの各サブハーネスの両端に第1コネクタ及び第2コネクタをそれぞれ接続して両端コネクタ付きのサブハーネスを順次製造し、その後、複数の第1コネクタと第2コネクタとのいずれか一方側を中継コネクタの第1コネクタ嵌合室又は第2コネクタ嵌合室に嵌合し、いずれか一方に中継コネクタを装着した状態で第1ワイヤハーネス及び第2ワイヤハーネスを車両組付け工程に搬送し、車両組付け工程で中継コネクタの空いている第2又は第1コネクタ嵌合室に複数の第2コネクタ又は第1コネクタを嵌合すれば作業が完了する。
請求項4の発明は、請求項3記載のワイヤハーネス間の接続構造であって、前記第1コネクタ同士及び前記第2コネクタ同士はそれぞれ合体可能に設けられていることを特徴とする。
このワイヤハーネス間の接続構造では、請求項3の発明の作用に加え、ワイヤハーネス生産工程と車両組付け工程とを別の工場で行う場合に、車両組付け工場で中継コネクタの第1又は第2コネクタ嵌合室に合体された第1又は第2コネクタを嵌合すれば作業が完了する。
以上説明したように、請求項1の発明の中継コネクタによれば、複数の第1コネクタが嵌合され、複数の第1雄端子を有する第1コネクタ嵌合室と、複数の第2コネクタが嵌合され、複数の第2雄端子を有する第2コネクタ嵌合室を備え、複数の第1雄端子と複数の第2雄端子との間を接続すると共に1以上の第1雄端子間又は第2雄端子間をジョイント部を介して接続するようにしたので、ワイヤハーネス生産工程で、第1及び第2ワイヤハーネスの各サブハーネスの両端に第1コネクタ及び第2コネクタをそれぞれ接続して両端コネクタ付きのサブハーネスを順次製造し、その後、複数の第1コネクタと第2コネクタとのいずれか一方側を中継コネクタの第1コネクタ嵌合室又は第2コネクタ嵌合室に嵌合し、いずれか一方に中継コネクタを装着した状態で第1ワイヤハーネス及び第2ワイヤハーネスを車両組付け工程に搬送し、車両組付け工程で中継コネクタの空いている第2又は第1コネクタ嵌合室に複数の第2コネクタ又は第1コネクタを嵌合すれば作業が完了する。従って、ジョイント吸収できるものにあって、いわゆる端子を先嵌めすることができ、端子の品質向上を図ることができる。
請求項2の発明の中継コネクタによれば、ワイヤハーネス生産工程と車両組付け工程とを別の工場で行う場合に、車両組付け工場で中継コネクタの第1又は第2コネクタ嵌合室に合体された第1又は第2コネクタを嵌合すれば作業が完了するため、ワイヤハーネス組付け工場でのコネクタ接続の作業が1回で済み、コネクタ接続を極めて容易に行うことができる。
請求項3の発明のワイヤハーネス間の接続構造によれば、一方のワイヤハーネスの端部に接続され、雌端子を有する複数の第1コネクタと、他方のワイヤハーネスの端部に接続され、雌端子を有する複数の第2コネクタと、複数の第1コネクタが嵌合され、複数の第1雄端子を有する第1コネクタ嵌合室と、複数の第2コネクタが嵌合され、複数の第2雄端子を有する第2コネクタ嵌合室とを備え、複数の第1雄端子と複数の第2端子との間を接続すると共に1以上の第1雄端子間又は第2雄端子間をジョイント部を介して接続した中継コネクタとで構成したので、ワイヤハーネス生産工程で、第1及び第2ワイヤハーネスの各サブハーネスの両端に第1コネクタ及び第2コネクタをそれぞれ接続して両端コネクタ付きのサブハーネスを順次製造し、その後、複数の第1コネクタと第2コネクタとのいずれか一方側を中継コネクタの第1コネクタ嵌合室又は第2コネクタ嵌合室に嵌合し、いずれか一方に中継コネクタを装着した状態で第1ワイヤハーネス及び第2ワイヤハーネスを車両組付け工程に搬送し、車両組付け工程で中継コネクタの空いている第2又は第1コネクタ嵌合室に複数の第2コネクタ又は第1コネクタを嵌合すれば作業が完了する。従って、ジョイント吸収できるものにあって、いわゆる端子を先嵌めすることができ、端子の品質向上を図ることができる。
請求項4の発明のワイヤハーネス間の接続構造によれば、ワイヤハーネス生産工程と車両組付け工程とを別の工場で行う場合に、車両組付け工場で中継コネクタの第1又は第2コネクタ嵌合室に合体された第1又は第2コネクタを嵌合すれば完了するため、ワイヤハーネス組付け工場でのコネクタ接続の作業が1回で済み、コネクタ接続を極めて容易に行うことができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1〜図6は本発明の第1実施形態を示し、図1(a)は中継コネクタの横断面図、図1(b)は中継コネクタの縦断面図、図2は第1ワイヤハーネスの各サブハーネスの製造作業を説明する概略平面図、図3(a)はワイヤハーネスの製造工程の一過程を示す概略平面図、図3(b)は図3(a)の断面図、図4はワイヤハーネスの製造工程の一過程を示す概略平面図、図5はワイヤハーネス間の接続工程の一工程を示す概略平面図、図6は図5の断面図である。
先ず、ワイヤハーネス接続構造に用いる中継コネクタ1について説明する。図1(a),(b)に示すように、中継コネクタ1は、合成樹脂製で箱形のコネクタハウジング2と、多数のコンタクトピン3a,3bとから構成されている。コネクタハウジング2には一方の面に開口する第1コネクタ嵌合室4と該一方の面の反対面に開口する第2コネクタ嵌合室5が設けられている。この第1コネクタ嵌合室4には、後述する複数の第1コネクタ10a〜10cが嵌合自在に設けられ、また、第2コネクタ嵌合室5には、後述する複数の第2コネクタ11a〜11cが嵌合自在に設けられている。各コンタクトピン3a,3bの両側は、第1コネクタ嵌合室4と第2コネクタ嵌合室5にそれぞれ突設されていて、第1コネクタ嵌合室4に突設された箇所が第1雄端子6とされ、第2コネクタ嵌合室5に突設された箇所が第2雄端子7とされている。また、コンタクトピン3a,3bは2形態あり、ストレート形状を有するコンタクトピン3aと、ジョイント部8を介して接続されたH形状を有するコンタクトピン3bとから構成されている。従って、第1雄端子6と第2雄端子7は、互いに同じ位置に配置されているもの同士が導通されていると共に、ジョイント部8を介して接続された第1雄端子6(又は第2雄端子7)同士が導通されている。
次に、互いに接続される第1ワイヤハーネスWH1の端部と第2ワイヤハーネスWH2の端部に接続される第1,第2コネクタ10a〜10c,11a〜11cについて説明する。
図3に示すように、第1ワイヤハーネスWH1の端部には3つの第1コネクタ10a〜10cが接続され、この各第1コネクタ10a〜10cはコネクタハウジング13内に複数の雌端子14を有するものである。各雌端子14はコネクタハウジング13で覆われており、コネクタハウジング13には他の第1コネクタ10a〜10cと合体するための凹状の係止部15や凸状の係止部16が適宜設けられている。
また、第2ワイヤハーネスWH2の端部には3つの第2コネクタ11a〜11cが接続され、この各第2コネクタ11a〜11cは前記第1コネクタ10a〜10cと同様であり、この各第2コネクタ11a〜11cはコネクタハウジング17内に複数の雌端子18を有するものである。各雌端子18はコネクタハウジング17で覆われており、コネクタハウジング17には他の第2コネクタ11a〜11cと合体するための凹状の係止部19や凸状の係止部20が適宜設けられている。
次に、第1,第2ワイヤハーネスWH1,WH2の製造作業からワイヤハーネスWH1,WH2間の接続工程までを図2から図6を用いて説明する。尚、ワイヤハーネスWH1,WH2の製造工程とワイヤハーネスWH1,WH2の車両組付け工程とは通常別工場で行われる。また、互いに接続される第1及び第2ワイヤハーネスWH1,WH2はそれぞれ3組のサブハーネスH1〜H3,H4〜H6から構成されている。
図2に示すように、ワイヤハーネス生産工場で、第1ワイヤハーネスWH1の各サブハーネスH1〜H3の両端部に雌端子14をそれぞれ接続する。図2及び図3(a),(b)に示すように、第1ワイヤハーネスWH1の各サブハーネスH1〜H3の一端側に各コネクタ30を装着すると共に、その他端側に各第1コネクタ10a〜10cを装着し、各サブハーネスH1〜H3を粘着テープ21で集束させて締結する。次に、図4に示すように、各第1コネクタ10a〜10c同士を合体する。次に、図5及び図6に示すように、合体した第1コネクタ10a〜10cを中継コネクタ1の第1コネクタ嵌合室4に嵌合し、第1コネクタ10a〜10cを中継コネクタ1に装着し、これで第1ワイヤハーネスWH1が製造される。
また、第2ワイヤハーネスWH2は、前記と同様に、その各サブハーネスH4〜H6の両端部に雌端子18をそれぞれ接続する。図3(a),(b)に示すように、第2ワイヤハーネスWH2の各サブハーネスH4〜H6の一端側に図示しないコネクタを装着し、その他端側に各第2コネクタ11a〜11cを装着し、各サブハーネスH4〜H6を粘着テープ21で集束させて締結する。次に、図4に示すように、各第2コネクタ11a〜11c同士を合体し、これで第2ワイヤハーネスWH2が製造される。
このようにして製造された第1及び第2ワイヤハーネスWH1,WH2を車両組付け工場に搬送し、車両組み付け工場で、第1及び第2ワイヤハーネスWH1,WH2を例えば車両に配索した後に、或いは、車両に配索する前の段階で、第1ワイヤハーネスWH1側の中継コネクタ1の第2コネクタ嵌合室5に合体された第2コネクタ11a〜11cを嵌合し、これで第1ワイヤハーネスWH1と第2ワイヤハーネスWH2間の接続作業が完了する。
上記作業の説明では、ワイヤハーネス生産工場で、中継コネクタ1を第1コネクタ10a〜10c側に装着したが、第1コネクタ10a〜10c側ではなく第2コネクタ11a〜11c側に装着しても良い。
以上、この中継コネクタ1及びこれを用いたワイヤハーネスWH1,WH2間の接続構造では、ワイヤハーネス生産工場で、第1及び第2ワイヤハーネスWH1,WH2の各サブハーネスH1〜H3,H4〜H6の両端に第1コネクタ10a〜10c及び第2コネクタ11a〜11cをそれぞれ接続して両端コネクタ付きのサブハーネスH1〜H3,H4〜H6を順次製造する。つまり、第1〜第6サブハーネスH1〜H6のそれぞれを別個独立に製造することができるため、例えば、第1サブハーネスH1の製造時に従来例のように第2及び第3サブハーネスH2,H3を引き回す必要がなく、いわゆる端子を先嵌めすることができる。そして、このように各サブハーネスH1〜H6を製造した後に、複数の第1コネクタ10a〜10cと第2コネクタ11a〜11cとのいずれか一方側を中継コネクタ1の第1コネクタ嵌合室4又は第2コネクタ嵌合室5に嵌合し、いずれか一方に中継コネクタ1を装着した状態で、第1ワイヤハーネスWH1及び第2ワイヤハーネスWH2を車両組付け工程に搬送し、車両組付け工程で中継コネクタ1の空いている第2又は第1コネクタ嵌合室4,5に複数の第2コネクタ11a〜11c又は第1コネクタ10a〜10cを嵌合すれば作業が完了する。従って、ジョイント吸収できるものにあって、いわゆる雌端子14,18を先嵌めすることができ、雌端子14,18の品質向上を図ることができる。
前記第1実施形態では、第1コネクタ10a〜10c同士及び第2コネクタ11a〜11c同士はそれぞれ合体可能に設けられているので、ワイヤハーネス生産工程と車両組付け工程とを別の工場で行う場合に、車両組付け工場で中継コネクタ1の第1又は第2コネクタ嵌合室4,5に合体された第1コネクタ10a〜10c又は第2コネクタ11a〜11cを嵌合すれば作業が完了するため、ワイヤハーネス組付け工場でのコネクタ接続の作業が1回で済み、コネクタ接続が容易である。尚、第1コネクタ10a〜10c同士及び第2コネクタ11a〜11c同士は、それぞれ合体できないように設けても良い。
また、この第1実施形態では、第1コネクタ10a〜10cと第2コネクタ11a〜11cとは同一部品であるため、コネクタ接続の作業の効率化になり、部品種類の削減にもなる。
図7は第2実施形態を示し、ワイヤハーネス間の接続工程の一過程を示す平面図である。この第2実施形態では、第2ワイヤハーネスWH2の端部に2つの第2コネクタ22a,22bが接続されている。各第2コネクタ22a,22bは前記第1実施形態のものより幅寸法が大きく、且つ、多くの雌端子18を有している。他の構成は前記第1実施形態と同様であるため、同一構成部分に同一符号を付してその詳細な説明を省略する。
この第2実施形態は、前記第1実施形態と比較して第2ワイヤハーネスWH2の端部に2個の第2コネクタ22a,22bを接続する点が異なるが、第1及び第2ワイヤハーネスWH1,WH2の製造作業からワイヤハーネスWH1,WH2間の接続作業まで概略同じ作業となる。従って、ジョイント吸収できるものにあって、いわゆる雌端子14,18を先嵌めすることができ、雌端子14,18の品質向上を図ることができる。
この第2実施形態では、第1ワイヤハーネスWH1側の第1コネクタ10a〜10cの数(サブハーネスの数:3)と第2ワイヤハーネスWH2の第2コネクタ22a,22bの数(サブハーネスの数:2)とを異ならせたものである。即ち、取り扱い易いサブハーネスの配線数は第1ワイヤハーネスWH1側と第2ワイヤハーネスWH2側とで一致しない場合があり、一致しないにも係わらず第1コネクタ10a〜10cと第2コネクタ211a〜11cの数を同じとすると、図8(a)に示すように、第2ワイヤハーネスWH2の全体が1つのサブハーネス(多回路)を構成するような場合が発生し、第2ワイヤハーネスWH2(サブハーネス)が取り扱い難いものとなる。そこで、図8(b)に示すように、第2ワイヤハーネスWH2を取り扱い容易な2つのサブハーネスH7,H8(少回路)に分割し、各サブハーネスH7,H8の端部には当該配線数に対応する雌端子数18を少なくとも有する第2コネクタ22a,22bを接続したものである。これにより、第2ワイヤハーネスWH2側のサブハーネスH7,H8を取り扱い容易なものにすることができる。
以上、第1実施形態では、第1コネクタ10a〜10cの数と第2コネクタ11a〜11cの数が共に3個であり、第2実施形態では2個と3個であるが、本発明では両側のコネクタ数が複数個であればその個数を問わない。第1及び第2ワイヤハーネスWH1,WH2をそれぞれ取り扱い容易なサブハーネスに分割し、このサブハーネスの同じ数とすることが好ましい。
尚、前記第1及び第2実施形態では、中継コネクタ1の第1雄端子6の数と第2雄端子7の数が同一であるが、異なる数であっても良いことは勿論であり、異なる数である場合には第1雄端子6間のみ、或いは第2雄端子7間のみがジョイント部8を介して導通されていても良く、ジョイントの形態は種々考えられる。
1 中継コネクタ
4 第1コネクタ嵌合室
5 第2コネクタ嵌合室
6 第1雄端子
7 第2雄端子
8 ジョイント部
10a〜10c 第1コネクタ
11a〜11c 第2コネクタ
14,18 雌端子
22a,22b 第2コネクタ
WH1 第1ワイヤハーネス
WH2 第2ワイヤハーネス
4 第1コネクタ嵌合室
5 第2コネクタ嵌合室
6 第1雄端子
7 第2雄端子
8 ジョイント部
10a〜10c 第1コネクタ
11a〜11c 第2コネクタ
14,18 雌端子
22a,22b 第2コネクタ
WH1 第1ワイヤハーネス
WH2 第2ワイヤハーネス
Claims (4)
- 複数の第1コネクタが嵌合され、該嵌合された各第1コネクタの各雌端子に接続される複数の第1雄端子を有する第1コネクタ嵌合室と、複数の第2コネクタが嵌合され、該嵌合された各第2コネクタの各雌端子に接続される複数の第2雄端子を有する第2コネクタ嵌合室とを備え、前記複数の第1雄端子と前記複数の第2雄端子との間を接続すると共に1以上の前記第1雄端子間又は前記第2雄端子間をジョイント部を介して接続したことを特徴とする中継コネクタ。
- 請求項1記載の中継コネクタであって、
前記第1コネクタ同士及び前記第2コネクタ同士はそれぞれ合体可能に設けられていることを特徴とする中継コネクタ。 - 一方のワイヤハーネスの端部に接続され、それぞれ雌端子を有する複数の第1コネクタと、他方のワイヤハーネスの端部に接続され、それぞれ雌端子を有する複数の第2コネクタと、前記複数の第1コネクタが嵌合され、該嵌合された前記各第1コネクタの前記各雌端子に接続される複数の第1雄端子を有する第1コネクタ嵌合室と、前記複数の第2コネクタが嵌合され、該嵌合された前記各第2コネクタの前記各雌端子に接続される複数の第2雄端子を有する第2コネクタ嵌合室とを備え、前記複数の第1雄端子と前記複数の第2雄端子との間を接続すると共に1以上の前記第1雄端子間又は前記第2雄端子間をジョイント部を介して接続した中継コネクタとから構成されたことを特徴とするワイヤハーネス間の接続構造。
- 請求項3記載のワイヤハーネス間の接続構造であって、
前記第1コネクタ同士及び前記第2コネクタ同士はそれぞれ合体可能に設けられていることを特徴とするワイヤハーネス間の接続構造。
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2003
- 2003-10-03 JP JP2003345780A patent/JP2005116221A/ja active Pending
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