JP2005115419A - 飲料抽出装置 - Google Patents
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Abstract
【構成】挽き豆を粉末原料としたコーヒー飲料を抽出するためのシリンダ10の下端部をフィルタ42を介してフィルタブロック40に装着し、粉末原料受け口16から原料シュータ50を介して供給した粉末原料と湯導入口17から導入した湯の混合体からフィルタ42を通じてコーヒー飲料を抽出した後、シリンダ10を上昇させてフィルタブロック40から離隔し、フィルタ42上のコーヒー飲料抽出滓を廃棄するようにした飲料抽出装置の原料シュータ50の下方にスクレーパ51を突設し、シリンダ10を上昇させたときに粉末原料受け口16の壁面に付着した粉末原料をスクレーパ51で掻き取るようにした。
【選択図】 図1
Description
この飲料抽出装置では、まず、抽出容器の下端部をフィルタを介してフィルタブロックに装着した後、弁機構を開放させた状態で抽出容器の上端開口に設けた粉末原料受け口から粉末原料を投入し、そこに湯タンクに貯留されタンクヒータで加熱された湯を湯導入口から導入して粉末原料と湯の混合体を成し、この混合体にエアを吹き込む。ここで混合体がエアの噴出波により強制的に攪拌され、コーヒー豆を挽いた粉末原料からコーヒー成分が湯に滲み出る。なお、抽出容器内に放出したエアは気泡となって液面上に出た後に抽出容器の上端開口に設けた粉末原料受け口から抜け出る。しかる後、弁機構によって抽出容器の上端開口を閉鎖して、この状態から抽出容器の混合体上部にエアを供給する。この結果、抽出容器に供給されたエアの圧力により、フィルタを通じてフィルタブロックにコーヒー飲料が抽出され、抽出されたコーヒー飲料が抽出通路を通じてカップへ注がれることになる。
本発明は、上記実情に鑑みて、抽出容器に供給した粉末原料と湯にエアを吹き込んで攪拌した混合体から飲料を抽出する飲料抽出装置に関し、エアの吹き込みによる粉末原料受け口の結露により付着した粉末原料を飲料供給装置の抽出動作毎に取り除き、粉末原料の供給量を安定させ、一定の濃さのコーヒー飲料を抽出することができる飲料抽出装置を提供することを目的とする。
前記原料シュータの下方にスクレーパを突設し、前記抽出容器を上昇させたときに前記粉末原料受け口の壁面に付着した粉末原料を前記スクレーパで掻き取るようにしたことを特徴とする。
請求項2の発明によれば、抽出容器を上昇させたときにスクレーパを振動させる振動手段を設けたので、粉末原料受け口に付着した粉末原料をさらに効率よく掻き取ることができるようになる。
図1は、本発明の実施の形態である飲料抽出装置を示したものである。ここで例示する飲料抽出装置は、図2に示すようなカップ式飲料自動販売機に適用されるもので、特にコーヒー飲料を抽出するための飲料抽出装置を例示している。
図2に示したカップ式飲料自動販売機Aは、機器筐体Bの前面ドアCに商品選択ボタンDおよび商品販売口Eを備えている。商品選択ボタンDは、利用者が商品を選択するためのもので、商品展示部Fに展示された複数の商品見本Gに対応して設けてある。また、前面ドアCには、硬貨を投入するためのコイン投入口H、投入した硬貨を返却するためのコイン返却レバーI、硬貨を返却するためのコイン返却口Jがそれぞれ設けられている。商品販売口Eは、選択した商品を提供するための開口であり、その内底部にカップKを載置するための販売トレイLが配設してある。
抽出部2は、昇降手段(図示せず)によって上下動可能に支持され、上下両端面がそれぞれ開口し、原料シュータ50から供給される粉末原料と湯タンク60から供給される湯とを受け入れる混合室11と、粉末原料と湯との混合体をエアポンプ30から供給されたエアの噴出波により強制的に攪拌して粉末原料から湯にコーヒー成分を滲み出させる抽出室12とを連通口13で連通して形成されるシリンダ10(抽出容器)を有している。連通口13はバルブ20(弁機構)によって開閉されるようになっており、モータ21で駆動されるクランク機構22にリング23で取付けられて上下動する。抽出室12には、エアポンプ30からの加圧エアを導入するエア導入口14を有する。
フィルタブロック40は、有底の円筒形状を成すもので、粉末原料と湯との混合体を攪拌するときにはエアを供給するとともに、粉末原料から湯にコーヒー成分が滲み出した混合体からコーヒー飲料を抽出するフィルタブロック開口41が接続してある。
エアポンプ30とエア導入口14とフィルタブロック開口41との間には三方切換弁31を介して通路32、33、34が配管されている。さらに、通路34はその途中で分岐した通路35、36と連通し、通路36には抽出バルブ37を介して抽出ノズル38を設けている。
原料シュータ50は、ミル57で粉砕した挽き豆等の粉末原料を抽出部2に案内するべく下方に向けて漸次内径が減少するコーン状に形成したもので、下端開口が粉末原料受け口16内径よりも細径に構成してあり、その下方にステンレス線等の弾性を有する線材で形成したスクレーパ51を突設している。このスクレーパ51は、シリンダ10を上昇させたときに粉末原料受け口16の壁面に接触して付着した粉末原料を掻き取り落とす。なお、スクレーパ51をステンレス板等の板材で形成するようにしてもよい。
図5〜図7は、上述した飲料抽出装置の抽出動作を説明するための概念図である。以下、図1、図5〜図7を適宜参照しながら、飲料抽出装置の動作について説明する。
まず、飲料抽出指示がされていない場合、飲料抽出装置1は、図1に示すように、待機状態となっている。この待機状態においては、シリンダ10は、フィルタブロック40およびフィルタ42から離隔した状態にあり、バルブ20は連通口13を開放している。また、湯バルブ62が閉鎖した状態に保持される一方、抽出バルブ37が開放した状態に保持されている。湯タンク60においては、内部に設けたタンクヒータ61が駆動し、内部に貯留した湯が所望の温度状態、例えば94℃に維持されている。
抽出部2に供給した粉末原料と湯が予め設定した量に達すると、図6に示すように、ミル57を停止するとともに湯バルブ62を閉鎖した後、三方切換弁31を通路32と通路34が連通するようにしてエアポンプ30を駆動し、通路35からフィルタブロック開口41を通じてフィルタブロック40からシリンダ10の内部にエアを供給することにより、シリンダ10に貯留される粉末原料と湯の混合体のエア撹拌を行う。この結果、粉末原料から湯に香味や旨味等のコーヒー成分が滲み出して、シリンダ10の内部においてコーヒー飲料が生成されることになる。
コーヒー飲料をカップKに供給した後、昇降手段を駆動することによりシリンダ10を上動させ、一定量のフィルタ42を繰り出し、使用後のフィルタ42およびこれに付着する抽出滓を滓バケツ(図示せず)に収納させる。
以上説明したように、上記飲料抽出装置によれば、挽き豆を粉末原料としたコーヒー飲料を抽出するためのシリンダ10、カバー15、フィルタ42、フィルタブロック40およびバルブ20を備え、シリンダ10の下端部をフィルタ42を介してフィルタブロック40に装着し、カバー15の粉末原料受け口16から原料シュータ50を介して供給した粉末原料と湯導入口17から導入した湯の混合体からフィルタ42を通じてコーヒー飲料を抽出した後、シリンダ10を上昇させてフィルタブロック40から離隔し、フィルタ42上のコーヒー飲料抽出滓を廃棄するようにした飲料抽出装置の原料シュータ50の下方にスクレーパ51を突設し、シリンダ10を上昇させたときに粉末原料受け口16の壁面に付着した粉末原料をスクレーパ51で掻き取り落とすようにした。この結果、エアの吹き込みによる粉末原料受け口の結露により付着した粉末原料を飲料供給装置の抽出動作毎に取り除き、粉末原料の供給量を安定させ、一定の濃さのコーヒー飲料を抽出することができるようになる。
2 抽出部
10 シリンダ
11 混合室
12 抽出室
13 連通口
14 エア導入口
15 カバー
16 粉末原料受け口
17 湯導入口
20 バルブ
21 モータ
22 クランク機構
23 リング
30 エアポンプ
31 三方切換弁
32 通路
33 通路
34 通路
35 通路
36 通路
37 抽出バルブ
38 抽出ノズル
40 フィルタブロック
41 フィルタブロック開口
42 フィルタ
50 原料シュータ
51 スクレーパ
52 ピストン
53 スプリング
54 カム
55 駆動モータ
57 ミル
60 湯タンク
61 タンクヒータ
62 湯バルブ
A カップ式飲料自動販売機
B 機器筐体
C 前面パネル
D 商品選択ボタン
E 商品販売口
F 商品展示部
G 商品見本
H コイン投入口
I コイン返却レバー
J コイン返却口
K カップ
L 販売トレイ
Claims (2)
- 挽き豆を粉末原料としたコーヒー飲料を抽出するための抽出容器、フィルタ、フィルタブロックおよび弁機構を備え、前記抽出容器の下端部をフィルタを介してフィルタブロックに装着し、前記抽出容器の粉末原料受け口から原料シュータを介して供給した粉末原料と湯導入口から導入した湯の混合体からフィルタを通じてコーヒー飲料を抽出した後、前記抽出容器を上昇させてフィルタブロックから離隔し、前記フィルタ上のコーヒー飲料抽出滓を廃棄するようにした飲料抽出装置において、
前記原料シュータの下方にスクレーパを突設し、前記抽出容器を上昇させたときに前記粉末原料受け口の壁面に付着した粉末原料を前記スクレーパで掻き取るようにしたことを特徴とする飲料抽出装置。 - 前記抽出容器を上昇させたときに前記スクレーパを振動させる振動手段を設けたことを特徴とする請求項1に記載の飲料抽出装置。
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