JP2005115284A - 光電気複合部品 - Google Patents

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【課題】 光デバイス及び電子デバイスを含むモジュールのコンパクト化を可能にする光電気複合部品を提供する。
【解決手段】 光電気複合部品1はフェルール2を有し、このフェルール2には、光ファイバを位置決め保持するための複数のファイバ穴3が形成されている。フェルール2の外面には、電気配線を行うための複数の金属めっき部4が各ファイバ穴3に対応して形成されている。各金属めっき部4は、フェルール2の下面2cから前面2aを通って上面2dまで連続的に延びている。フェルール2は、ポリエステル樹脂、PPS樹脂及びエポキシ樹脂のいずれかを含む材料で形成されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、光伝送等に用いられる光電気複合部品に関するものである。
光伝送を行う光伝送用モジュールとしては、例えば特許文献1に記載されているように、発光素子で発生させた光信号を光ファイバにより伝送したり、光ファイバを伝搬してきた光信号を受光素子で受光するものが知られている。
特開平7−35958号公報
上記のような光伝送用モジュールには、発光素子や受光素子等の光デバイスだけでなく、ICチップ等の電子デバイスも存在する。このような光伝送用モジュールでは、モジュール内の収納スペース等の制約からコンパクト化が強く望まれている。
本発明の目的は、光デバイス及び電子デバイスを含むモジュールのコンパクト化を可能にする光電気複合部品を提供することである。
本発明の光電気複合部品は、光ファイバを位置決め保持するためのファイバ穴を有するフェルールと、フェルールの外面に形成され、電気配線を行うための金属めっき部とを備えたことを特徴とするものである。
このような光電気複合部品を用いて、光デバイスと電子デバイスとを含むモジュールを構成する場合、フェルールのファイバ穴に光ファイバを挿入して固定する。また、異なるデバイス同士を、フェルールの外面に形成された金属めっき部を介して電気的に接続する。このようにフェルールにファイバ穴と金属めっき部とを設けることにより、光配線部と電気配線部とを1つのフェルールに集約することができる。従って、モジュールの内部において光デバイスの収納領域と電子デバイスの収納領域とを分けた場合に比べて、モジュールのコンパクト化を図ることが可能となる。
好ましくは、金属めっき部は、フェルールの複数の面に連続して形成されている。これにより、例えば電気基板上に光電気複合部品を載置した状態において、異なるデバイス同士を、金属めっき部と電気基板に形成された電気配線パターンとを介して電気的に接続することが可能となる。
また、好ましくは、フェルールは、ポリエステル樹脂を含む材料で成形されてなる。これにより、機械的強度及び耐熱性に優れたフェルールを得ることができる。
この場合、好ましくは、フェルールは、ジカルボン酸成分とジオール成分との重縮合物であって、分子内に非共役炭素−炭素二重結合を有するポリエステル樹脂50〜90重量%と、分子内に2個以上の炭素−炭素二重結合を有する多官能化合物10〜50重量%とを含有する混合物100重量部に対して、無機充填剤を150〜1500重量部の割合で含有する樹脂組成物から溶融成形され、更に電離放射線により照射架橋されてなり、フェルールの20℃での破壊曲げ強度が80Mpa以上である。これにより、ガラス転移温度が高く、線膨張係数が小さいフェルールを得ることができる。また、材料の配合割合を上記のようにすることにより、電離放射線の照射による架橋の度合いが十分高くなると共に、フェルールの曲げ強度や曲げ弾性率が高くなるため、フェルールが容易に変形・破壊することは無い。
この場合、ポリエステル樹脂は、全ジカルボン酸成分を基準として、分子内に非共役炭素−炭素二重結合を有する不飽和ジカルボン酸成分10〜60モル%を含有するジカルボン酸成分とジオール成分との重縮合物であることが好ましい。これにより、電離放射線の照射による架橋の度合いが更に高くなると共に、フェルールの衝撃強度が高くなる。
また、好ましくは、多官能化合物は、多官能アクリル酸エステル、多官能イソシアヌル酸エステル及び多官能シアヌル酸エステルからなる群より選ばれる少なくとも一種の多官能モノマーである。これにより、かなり多量の電離放射線を照射しなくても樹脂組成物の架橋が行えるため、コスト的に有利である。
さらに、好ましくは、無機充填剤は溶融石英である。これにより、フェルールの機械的強度を更に高くすることができる。
この場合、好ましくは、溶融石英は、球状石英と破砕状石英とを含む。このように破砕状石英を含有させることにより、金属めっき部がフェルールから剥がれにくくなり、フェルールと金属めっき部との密着性が良くなる。
この場合、破砕状石英の含有率が1/10〜1/2であることが好ましい。これにより、フェルールと金属めっき部とが十分に密着されると共に、良好な樹脂流れ性が確保されるため、フェルールが成形しやすくなる。
また、フェルールは、ポリフェニレンサルファイド樹脂またはエポキシ樹脂を含む材料で成形されてなる構成であってもよい。この場合にも、機械的強度に優れたフェルールを得ることができる。また、それらの樹脂に溶融石英等を充填させた場合には、樹脂の収縮率が小さくなるので、フェルールの寸法精度が出しやすくなる。
また、好ましくは、フェルールの線膨張係数が25ppm/K以下であり、フェルールのガラス転移温度が85℃以上である。これにより、フェルールのファイバ穴に光ファイバを挿入したときに、光ファイバに対して大きな応力が加わることを防止できる。また、フェルールの耐熱性が高くなり、フェルールが熱変形しにくくなるため、高温環境下での光電気複合部品の使用に有利となる。
さらに、好ましくは、金属めっき部は、Cu−Ni−Auの階層構造を有している。これにより、フェルールと金属めっき部との良好な密着性を確保しつつ、電気配線としての抵抗等を小さくすることができる。
本発明によれば、光ファイバを位置決め保持するためのファイバ穴を有するフェルールと、フェルールの外面に形成され、電気配線を行うための金属めっき部とを備えたので、光デバイス及び電子デバイスを含むモジュールのコンパクト化を実現することができる。
以下、本発明に係わる光電気複合部品の好適な実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明に係わる光電気複合部品の一実施形態を示す斜視図である。同図において、本実施形態の光電気複合部品1は、直方体状のフェルール2を有している。このフェルール2には、光ファイバを位置決め保持するための複数のファイバ穴3が形成されている。各ファイバ穴3は、フェルール2の一端面(前面)2aから他端面(後面)2bに向けて等ピッチで延びている。
フェルール2の外面には、電気配線を行うための複数の金属めっき部4が各ファイバ穴3に対応して形成されている。各金属めっき部4は、フェルール2の下面2cから前面2aを通って上面2dまで連続的に延びている。また、各金属めっき部4は、各ファイバ穴3の開口の周囲を含むように形成されている。
このような光電気複合部品1において、フェルール2は、耐熱性及び機械的強度等の観点から、ポリエステル樹脂(A)と多官能化合物(B)とを含有する混合物に対して、無機充填剤(C)を充填した樹脂組成物を溶融成形し、更に電離放射線により照射架橋して形成されたものである。
本実施形態で使用するポリエステル樹脂(A)は、ジカルボン酸成分とジオール成分との重縮合物であって、分子内に非共役炭素−炭素二重結合を有する熱可塑性樹脂である。このようなポリエステル樹脂(A)は、所定形状の成形品を成形した後、分子内に2個以上の炭素−炭素二重結合を有する多官能化合物(B)の存在下、電離放射線を照射することにより、高度に架橋させることができる。
ジカルボン酸成分としては、テレフタル酸、イソフタル酸、ナフタレンジカルボン酸等の芳香族ジカルボン酸、アゼライン酸等の脂肪族ジカルボン酸、フマル酸、マレイン酸、イタコン酸等の不飽和脂肪族ジカルボン酸などが挙げられる。ジカルボン酸成分は、ジカルボン酸のカルボキシル基をアルキルエステル(例えばエチルエステル)や金属塩(例えばNa塩)に変換したものや、酸無水物基としたもの(例えば、無水マレイン酸)を包含する。
ジオール成分としては、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、シクロヘキサンジメタノール、ビスフェノールA、ビスフェノールA−エチレンオキサイド付加物、ビスフェノールA−プロピレンオキサイド付加物等が挙げられる。
本実施形態で使用するポリエステル樹脂(A)は、重縮合法やエステル交換法等の既知の方法により合成することができる。合成されたポリエステル樹脂中には、一般にジカルボン酸成分(ジカルボン酸単位)とジオール成分(ジオール単位)とが等モル%(50モル%/50モル%)で存在する。
ジカルボン酸成分とジオール成分との重縮合物であって、分子内に非共役炭素−炭素二重結合を有するポリエステル樹脂(A)を合成するには、ジカルボン酸成分として、分子内に非共役炭素−炭素二重結合を有する不飽和ジカルボン酸成分を使用することが好ましい。このような不飽和ジカルボン酸成分としては、前述のフマル酸、マレイン酸、イタコン酸等の不飽和脂肪族ジカルボン酸を例示することができ、これらにはアルキルエステルや無水マレイン酸等の酸無水物なども含まれる。
なお、「非共役炭素−炭素二重結合」とは、ポリエステル樹脂の主鎖に不飽和基として存在する炭素−炭素二重結合(C=C)のことである。「非共役炭素−炭素二重結合」と呼ぶのは、テレフタル酸等の芳香族ジカルボン酸の芳香族中の炭素−炭素二重結合と区別するためである。
ポリエステル樹脂(A)は、全ジカルボン酸成分を基準として、分子内に非共役炭素−炭素二重結合を有する不飽和ジカルボン酸成分10〜60モル%を含有するジカルボン酸成分とジオール成分との重縮合物であることが好ましい。不飽和ジカルボン酸成分の割合は、より好ましくは15〜50モル%、特に好ましくは20〜40モル%である。これにより、後で詳述する無機充填剤(C)を多量に配合した樹脂組成物から成形された成形品に電離放射線を照射した際に、十分な架橋度合いが得られると共に、照射架橋品の衝撃強度が高くなる。また、照射架橋品のガラス転移温度等の物性も高度にバランスさせることができる。
分子内に2個以上の炭素−炭素二重結合を有する多官能化合物(B)としては、重合性の炭素−炭素二重結合(C=C)を有する多官能化合物が好ましい。このような多官能化合物(B)としては、エチレングリコールジメタクリレート、1,4−ブタンジオールジアクリレート、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、トリメチロールプロパントリメタクリレート等の多官能(メタ)アクリル酸エステル、トリアリルイソシアヌレート等の多官能イソシアヌル酸エステル、トリアリルシアヌレート等の多官能シアヌル酸エステル等の多官能性モノマーが挙げられる。また、多官能化合物としては、ポリエステルアクリレート、ウレタンアクリレート、エポキシアクリレート等の多官能性オリゴマーを使用することができる。
これらの多官能化合物(B)は、それぞれ単独で、あるいは2種以上を組み合わせて使用することができる。これらの中でも、トリメチロールプロパントリメタクリレートやトリアリルシアヌレート等の多官能性モノマーが好ましい。これにより、電離放射線に対する反応性が高くなるので、電離放射線をあまり多く照射しなくても樹脂組成物の架橋を完了させることができる。従って、トータルの生産コストを考慮すると有利である。
無機充填剤(C)としては、機械的強度等の観点から、球状石英と破砕状石英とを含んだ溶融石英を使用するのが好適である。このように球状石英だけでなく、破砕状石英を含ませることにより、アンカー効果が発揮されることになるため、金属めっき部4がフェルール2から剥がれにくくなり、フェルール2と金属めっき部4との密着性が良くなる。このとき、破砕状石英の含有率は、溶融石英全体に対して1/10〜1/2であることが好ましい。このような割合とすることにより、アンカー効果を十分に発揮できると共に、溶融樹脂の流れ性が良くなるため、樹脂成形が行いやすくなる。
ここで、ポリエステル樹脂(A)と多官能化合物(B)との配合割合としては、ポリエステル樹脂(A)が50〜90重量%、多官能化合物(B)が10〜50重量%であるのが好ましく、ポリエステル樹脂(A)が55〜85重量%、多官能化合物(B)が15〜45重量%であるのがより好ましく、ポリエステル樹脂(A)が60〜80重量%、多官能化合物(B)が20〜40重量%であるのが特に好ましい。これにより、無機充填剤(C)を充填した樹脂組成物から得られた成形品に電離放射線を照射した際に、架橋の度合いが十分となると共に、成形品の曲げ強度や曲げ弾性率が高くなる。
無機充填剤(C)は、ポリエステル樹脂(A)と多官能化合物(B)との混合物100重量部に対して、150〜1500重量部の割合で含有しているのが好ましい。無機充填剤(C)の配合割合は、200〜1000重量部であるのがより好ましく、250〜800重量部であるのが特に好ましい。これにより、樹脂組成物、ひいては成形品の線膨張係数を極めて小さくすることができる。
以上において、射出成形法等を用いて、ポリエステル樹脂(A)と多官能化合物(B)と無機充填剤(C)とを含んだ樹脂組成物を所定形状に溶融成形する。そして、得られた成形品に電離放射線を照射して架橋することにより、フェルール2を形成する。このとき、電離放射線の照射線量は、50〜500kGyの範囲内とすることが架橋性と機械的物性とのバランスの観点から好ましい。
電離放射線の照射による架橋プロセスは、一般に常温で実施できるプロセスであり、加熱条件下で硬化を行うプロセスでないため、架橋(硬化)に伴う成形品の収縮や歪みの残留が極めて少なく、高い寸法精度をもったフェルール2が得られる。
フェルール2の20℃(常温)での破壊曲げ強度は、好ましくは80Mpa以上であり、より好ましくは100Mpa以上である。なお、破壊曲げ強度の上限は、通常150MPa程度である。これにより、成形品の機械的強度が高くなり、フェルールの変形や破壊が生じにくくなる。
フェルール2の線膨張係数は、好ましくは25ppm/K以下であり、より好ましくは20ppm/K以下である。なお、線膨張係数の下限は、通常10ppm/K程度である。これにより、フェルール2のファイバ穴3に光ファイバ5を挿入し固定した状態(図2参照)で、光ファイバ5に対して大きな応力がかかることを防止できる。
また、フェルール2のガラス転移温度は、好ましくは85℃以上であり、より好ましくは100℃以上であり、特に好ましくは130℃以上である。なお、ガラス転移温度の上限は、通常300℃、好ましくは200℃程度である。これにより、フェルール2の耐熱性が向上し、フェルール2が熱変形しにくくなるため、高温環境下においても光電気複合部品1を確実に使用することができる。
フェルール2の材料としては、上述したようなポリエステル樹脂を含む材料の他に、ポリフェニレンサルファイド(PPS)樹脂やエポキシ樹脂を含む材料を使用することもできる。この場合にも、機械的強度の高いフェルール2を得ることができる。
PPS樹脂を含む材料としては、粘度100〜300ポイズのPPS樹脂20〜40重量%と、無機充填剤60〜80重量%とを含有する混合物であるのが好ましい。また、エポキシ樹脂を含む材料としては、エポキシ樹脂5〜30重量%と、無機充填剤70〜95重量%とを含有する混合物であるのが好ましい。いずれの場合も、無機充填剤としては、上記の無機充填剤(C)と同様の溶融石英を用いるのが好ましい。このようにPPS樹脂またはエポキシ樹脂に多くの溶融石英を充填させるので、樹脂の収縮率が小さくなる。これにより、寸法精度の高いフェルール2を得ることができる。
以上のようなフェルール2の外面に形成される金属めっき部4は、下側からCu−Ni−Auの階層構造を有している。これにより、電気配線として使用する金属めっき部4の抵抗が小さくなる。また、フェルール2に対してAuめっきを確実に行うことができる。
このとき、フェルール2と金属めっき部4との密着性を良くするために、最下層のCu層に対する下地処理を実施して、フェルール2中に含まれる石英をフェルール2の表面に出すようにするのが望ましい。そのような下地処理としては、砂を当ててフェルール2の表面を改質させるサンドブラスト処理、フェルール2の表面を焼き溶かすプラズマ処理、フェルール2の表面をエッチングするアルカリエッチング処理等が挙げられる。
金属めっき部4の形成は、例えば射出成形を用いて行う。具体的には、フェルール2の外面におけるめっき形成領域以外の領域に、射出成形によって樹脂を付ける。そして、樹脂が付いたフェルール2をめっき槽に入れ、フェルール2の外面におけるめっき形成領域に金属めっき部4を形成する。最後に、エッチングによって、フェルール2の外面上の樹脂を溶かす。
図2は、上記の光電気複合部品1の使用例を示したものである。同図において、光電気複合部品1のファイバ穴3には、例えば図示しない多心テープ心線の被覆部から露出された光ファイバ5が挿入され固定されている。このような光電気複合部品1は、図示しないモジュール内に収納された基板6上に載置されている。このとき、光電気複合部品1の金属めっき部4は、基板6上に形成された電気配線パターン7と接触している。
基板6上におけるフェルール2の前面側には、複数の発光素子(光デバイス)8が各光ファイバ5の先端面と対向するように配置されている。各発光素子8で発生した光信号は、各光ファイバ5に入射されて光伝送される。また、基板6上には、電気配線パターン7と電気的に接続されたICチップ等の電子デバイス9Aが実装されている。また、フェルール2の上面には、他の電子デバイス9Bが金属めっき部4と接するように載置されている。これにより、電子デバイス9A,9B同士は、基板6上の電気配線パターン7及び光電気複合部品1の金属めっき部4を介して、電気的に接続されるようになる。
以上のように本実施形態にあっては、ファイバ穴3を有するフェルール2の外面に金属めっき部4を形成したので、フェルール2は、光ファイバ5を保持するだけでなく、異なるデバイス同士を電気的に接続させる機能をも有することになる。このように1つのフェルール2を、光配線部及び電気配線部を有するものとして有効利用することにより、モジュールの内部において光デバイスの収納領域と電子デバイスの収納領域とを別々に分離させた場合に比べて、モジュールのコンパクト化を図ることができる。これにより、モジュール内の収納スペース等の影響を軽減することが可能となる。
なお、金属めっき部4の配線形態は、上記実施形態に限定されるものでなく、光電気複合部品1の使い方に応じて適宜設定すればよい。例えば図3に示すように、複数の金属めっき部4の一部は、フェルール2の下面2cから前面2aまで連続的に延びるように形成し、残りの金属めっき部4は、フェルール2の上面2dから前面2aまで連続的に延びるように形成した構成としても良い。
また、本発明の光電気複合部品は、1つのファイバ穴を有するフェルールにも適用できることは言うまでもない。
本発明に係わる光電気複合部品の一実施形態を示す斜視図である。 図1に示す光電気複合部品の使用例を示す図である。 本発明に係わる光電気複合部品の他の実施形態を示す斜視図である。
符号の説明
1…光電気複合部品、2…フェルール、3…ファイバ穴、4…金属めっき部、5…光ファイバ。

Claims (12)

  1. 光ファイバを位置決め保持するためのファイバ穴を有するフェルールと、
    前記フェルールの外面に形成され、電気配線を行うための金属めっき部とを備えたことを特徴とする光電気複合部品。
  2. 前記金属めっき部は、前記フェルールの複数の面に連続して形成されていることを特徴とする請求項1記載の光電気複合部品。
  3. 前記フェルールは、ポリエステル樹脂を含む材料で成形されてなることを特徴とする請求項1または2記載の光電気複合部品。
  4. 前記フェルールは、ジカルボン酸成分とジオール成分との重縮合物であって、分子内に非共役炭素−炭素二重結合を有するポリエステル樹脂50〜90重量%と、分子内に2個以上の炭素−炭素二重結合を有する多官能化合物10〜50重量%とを含有する混合物100重量部に対して、無機充填剤を150〜1500重量部の割合で含有する樹脂組成物から溶融成形され、更に電離放射線により照射架橋されてなり、
    前記フェルールの20℃での破壊曲げ強度が80Mpa以上であることを特徴とする請求項3記載の光電気複合部品。
  5. 前記ポリエステル樹脂は、全ジカルボン酸成分を基準として、分子内に非共役炭素−炭素二重結合を有する不飽和ジカルボン酸成分10〜60モル%を含有するジカルボン酸成分とジオール成分との重縮合物であることを特徴とする請求項4記載の光電気複合部品。
  6. 前記多官能化合物は、多官能アクリル酸エステル、多官能イソシアヌル酸エステル及び多官能シアヌル酸エステルからなる群より選ばれる少なくとも一種の多官能モノマーであることを特徴とする請求項4または5記載の光電気複合部品。
  7. 前記無機充填剤は溶融石英であることを特徴とする請求項4〜6のいずれか一項記載の光電気複合部品。
  8. 前記溶融石英は、球状石英と破砕状石英とを含むことを特徴とする請求項7記載の光電気複合部品。
  9. 前記破砕状石英の含有率が1/10〜1/2であることを特徴とする請求項8記載の光電気複合部品。
  10. 前記フェルールは、ポリフェニレンサルファイド樹脂またはエポキシ樹脂を含む材料で成形されてなることを特徴とする請求項1または2記載の光電気複合部品。
  11. 前記フェルールの線膨張係数が25ppm/K以下であり、
    前記フェルールのガラス転移温度が85℃以上であることを特徴とする請求項1〜10のいずれか一項記載の光電気複合部品。
  12. 前記金属めっき部は、Cu−Ni−Auの階層構造を有していることを特徴とする請求項1〜11のいずれか一項記載の光電気複合部品。

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