JP2005115067A - 光検出器、光走査装置および画像形成装置 - Google Patents

光検出器、光走査装置および画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 光偏向器での往復描画の画素ズレの低減
【解決手段】 1体の光検出器からタイミング信号とイメージ信号を出力する。光偏向器の駆動周波数の引き込み制御をタイミング信号を元に行い、その後、往復描画の画素合せ制御をイメージ信号を元に行うことができる光検出器を提供する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、光検出器、およびそれを用いて光偏向器の制御を行う光走査装置およびそれを用いた画像形成装置に関する。
レーザビーム等の光ビームを走査させる光走査装置はレーザディスプレイ、レーザビームプリンタに応用されている。
画像形成のためには光走査装置の光走査とレーザの変調のタイミングの高精度な制御が必要である。このために光検出器を利用した同期制御が行われることが多い。
光検出器の一例として、特許文献1に記載されているものを図8に示す。フォトダイオードアレイ801の出力電流はセレクタスイッチ802を介して電流電圧変換器803に入力される。電流電圧変換器803の出力信号はコンパレータ805で基準電圧発生器804の電圧と比較される。コンパレータ805の出力は同期信号として用いられる。フォトダイオードアレイ801はレーザの走査方向に沿って図示のごとく分割されている。レーザビームの走査の軌跡の中心にあるフォトダイオードは常に接続され、その周辺にあるフォトダイオードは電流電圧変換器803の出力が変動しないように接続が制御される。
また光偏向器としては、機械的な振動子にミラーを形成したものが知られている。このミラーを共振振動を利用して揺動させることができる。共振駆動では偏向角は正弦波的に変化する。非描画期間を低減するためには往復を利用した光走査が必要になる。正弦的に往復運動する光偏向器を用いた光走査装置の例として、特許文献2がある。これを図9に示す。感光ドラム901を走査する走査光を、感光ドラム901の両端付近に配置された導光ミラー902、904でビーム検出器903、905に入射する。2つのビーム検出器から得られる検出信号の時間をもとに往復の光走査の走査開始位置と終了位置を一致させるように光ビーム出射を制御する。
特開平7−193271号公報(図7) 特開平9−230276号公報(図5)
光偏向器の中でも特に共振型光偏向器の場合、共振周波数が温度等の環境で変化したり、時間がたつことで変化することがある。光偏向器の共振周波数と駆動周波数のズレた場合、光偏向器の振動の位相と駆動信号の位相にズレが生じる。光偏向器の正弦的な振動により往復走査される光の往路走査と復路走査の両方を描画に利用する場合(以下、往復描画と呼ぶ)では、この位相ズレによる画素位置が往路走査と復路走査で逆向きにシフトするため、画素ズレが顕著になる。尚、ここで言う画素とは、走査と変調(発光非発光)よって形成された光スポットをさす。光検出器による同期検出では時間情報をもとに位相ズレを検出し、駆動周波数の制御を行う。一方、検出系、制御系の素子、回路で発生する遅延時間にも温度ドリフトが存在する。描画画素が小さくなると1画素に相当する時間も小さくなる(以下、画素時間と呼ぶ)。光検出器および回路の遅延時間の温度ドリフトと画素時間が同程度になった場合、往復描画での画素を合せることが難しくなる。
前述の課題を解決するために、本発明は、
複数の領域に分割された光電変換部と、
前記光電変換部の一部の領域の電流出力を電圧に変換する電流電圧変換回路と、
前記電流電圧変換回路の出力からタイミング信号を生成するタイミング信号生成回路と、
前記光電変換部の一部の領域に蓄積された電荷を電圧に変換する電荷電圧変換回路と、
前記電荷電圧変換回路の出力からイメージ信号を生成するイメージ信号生成回路を備えることを特徴とする光検出器を提供する。
これにより、タイミング信号とイメージ信号を1つの光検出器から出すことができる。
また、
前記光電変換部の一部の領域の出力を前記電流電圧変換回路と前記電荷電圧変換回路に切り替えて接続するためのスイッチを備え、
前記光電変換部の一部の領域の出力をタイミング信号生成とイメージ信号生成に切り替えて用いることを特徴とする光検出器を提供する。
これにより、光検出部の分割領域を増やすことなく、タイミング信号とイメージ信号を1つの光検出器から出すことができる。
また、
タイミング信号を生成する光電変換部の領域と、
イメージ信号を生成する光電変換部の領域を備える。
これにより、切り替え制御を行うことなく、タイミング信号とイメージ信号を1つの光検出器から出すことができる光検出器を提供する。
また、
変調可能な光源および光源駆動制御回路と、
共振型光偏向器および光偏向器駆動制御回路を備え、
光偏向器の往路走査と復路査で描画を行う光走査装置において、
上記いずれかの光検出器を備え、
前記タイミング信号に基に前記光偏向器駆動制御回路の駆動周波数を前記共振型光偏向器の共振周波数への引き込み制御を行い、
往路走査で走査と変調により形成される光スポットと復路走査での光スポットの走査方向での位置が一致するように、前記イメージ信号を基に前記光偏向器駆動回路と前記光源駆動回路を制御することを特徴とする光走査装置を提供する。
これにより、共振型偏向器を用い往復描画を行う光走査装置の画素ズレを低減することができる。
この画像形成装置では、
先の光走査装置を主走査装置とし、これと垂直に光ビームを走査する副走査装置を備えることを特徴とする。
これにより、前記光走査装置を用いた画像形成装置の画素ズレを低減することができる。
また本発明は、
光偏向器により走査方向に往復走査される光を検出する光検出器であって、
往路時に検出される前記光と復路時に検出される前記光のそれぞれからタイミング信号を生成する手段と、
前記走査方向に複数領域に分割配置されている光電変換手段と、
前記光電変換手段により往路時に検出される前記光の位置情報となる往路イメージ信号と復路時に検出される前記光の位置情報となる復路イメージ信号とを生成する手段と、を有し、
前記タイミング信号に基づいて前記往路および前記復路のぞれぞれの前記光が所定時間に所定距離内に位置付けるように前記光偏向器の駆動を粗調制御し、
且つ
前記祖調制御された前記光から検出される前記往路イメージ信号と前記復路イメージ信号とから前記往路および前記復路のそれぞれにおける光スポット距離間を所定距離内に位置付けるように前記光偏向器の駆動を微調制御する制御手段と、を有することを特徴とする光検出器を提供する。
これによりタイミング信号により粗調制御が行え、引き続く微調制御を容易に正確に行うことができる。
またこの光偏向器を有する画像投射型のディスプレイや電子写真方式の画像形成装置を提供することができる。
本発明により、1つの光検出器からタイミング信号とイメージ信号を出すことができ、共振型光偏向器を用いた光走査装置、さらには画像形成装置での往復描画の画素ズレを低減することができる。
またタイミング信号により粗調制御が行え、引き続く微調制御を容易に正確に行うことができるので高精度の往復走査による画像を提供することができ、それが可能なディスプレイや電子写真方式の画像形成装置を提供することができる。
(第1実施形態)
第1実施形態として光検出器について説明する。特徴は光検出器がタイミング信号とイメージ信号を出力することである。この2つの信号の使用法については第2実施形態で説明する。また、この光検出器を備えた光走査装置、より具体的には画像形成装置であるレーザディスプレイについては第3実施形態で説明する。
図1は本発明の光検出器の構成図である。光電変換部101、タイミング信号処理部102、イメージ信号処理部103で構成される。また、タイミング信号、イメージ信号の模式図を信号名の右側に示す。尚、ここで言うイメージ信号とは空間的に配置された複数のセンサからの信号の集まりである。図中の模式図では、光電検出部の分割された領域からの出力信号が時系列的に並べられた様子を示している。
光電変換部101は複数の領域に分割されたフォトダイオードである。タイミング信号処理部102は接続された光電変換部101の電荷を蓄積せずに電流として電流電圧変換および増幅し、得られた電圧信号に応じてデジタル信号を出力する。これにより走査光が光電変換部を通過した時にパルス状のデジタル信号を出すことができるのでタイミング信号により光電変換部に光が在るタイミングを知ることができる。イメージ信号処理部103は光電変換部101の分割領域毎に電荷電圧変換を行う。この変換は蓄積型であり、複数の走査により発生した電荷が蓄積される。
イメージ信号処理部103から出力されるイメージ信号は、各画素毎の電荷量を示す電圧パルス(パルス高が電荷量に対応する)を時系列的に出力する。その結果、所定時間において光が光電変換部内においてどの位置に在るかを知ることができる。
上記の各要素は1つの半導体チップ上に形成できる。
本実施例によれば、1つの光検出器からタイミング信号とイメージ信号を得ることができ、部品点数を削減できる。そしてこの光検出器を用いれば往復光の位置合わせを精度良く行うことができる。
(第2実施形態)
第2の実施例として第1実施形態で説明した光検出器を用いた光走査装置について説明する。
特徴は共振型光偏向器を用い、往復描画を行うことである。共振型光偏向器の駆動周波数制御と往復描画の画素位置合せに第1実施形態で説明した光検出器から出力されるタイミング信号とイメージ信号を用いる。
図2は本発明の光走査装置の構成図である。光検出器201、光偏向器202、光偏向器駆動回路203、光源204、変調信号生成回路205、光走査装置制御回路206で構成される。
光検出器201は第1実施形態で説明したものである。光偏向器202は共振型のものを用いる。光偏向器はミラー面を有しておりミラー面は正弦的に往復運動する。一例としては単結晶シリコンを材料とした両持ちバネ構造で、駆動力としては静電力、あるいは電磁力を用いるものがある。尚、駆動特性については図3を用いて後述する。光偏向器駆動回路203は光走査装置制御回路206からの信号に基き光偏向器202を駆動させる。光源204は半導体レーザ等の直接変調可能な発光素子およびその駆動回路、あるいは発光素子と外部変調器およびその駆動回路の組み合わせ、および集光レンズからなる。変調信号生成回路205は光走査装置に外部から入力される信号をもとに光源の変調信号を生成する。変調の同期信号を含む制御信号は光走査装置制御回路206から入力される。光走査装置制御回路206は光検出器201、光偏向器駆動回路203、変調信号生成回路205と接続される。光走査装置制御回路206は光偏向器駆動回路202の入力信号となる周期的な信号(正弦波、三角波、矩形波等)を生成する。その周期は光検出器201からのタイミング信号およびイメージ信号から調整される。また、光走査装置制御回路206は光源204の変調の制御を行う。図4を用いて後述するが光走査装置制御回路206は光偏向器202の共振周波数への引き込み制御、往復描画の画素位置合せ制御を行う。光走査装置としての描画を行う。
光源204から射出された光ビームは軸(両持ちバネ)を中心に揺動する光偏向器202で反射され1次元走査される。図中、点線は光ビームおよびその走査線を示している。光検出器201はその光走査線上に配置される。図中ではほぼ中央に配置されている。場合によっては、光検出器201は光走査線の範囲の端に配置されてもよい。またハーフミラーを介したり、集光レンズを介して光を検出してもよい。より具体的にはハーフミラーは走査範囲の有効描画領域内に光検出器201を配置する場合に用いる。また集光レンズは光検出器201上の光スポット径を小さくするために用いる。
図3は光偏向器202の偏向角の周波数特性を示している。光偏向器202の共振周波数付近のみを示す。入力される駆動周波数に対し光偏向器202は図中実曲線のようにその振幅が変化する。振幅は共振点図中の画素合わせ領域内で最大になり、位相は共振点付近で大きく変化する(駆動周波数の増加に伴い位相は遅れる)。共振点における駆動周波数を共振周波数と呼ぶ。尚、ここで言う位相は駆動信号に対する光偏向器202の偏向角の相対位相であり、位相0°の点は図示し易くするため共振周波数とした。共振型光偏向器を安定に駆動するためには、まず、駆動周波数の光偏向器202の共振周波数への引き込みが必要である。引き込みとはそもそも共振点からだいぶはなれた揺動をしている光偏向器を共振周波数において揺動(つまり往復振動)できるように駆動周波数を粗く調整(より具体的には共振周波数に近づける調整)することである。粗調整は光検出器が往復それぞれの走査光を検出できる程度に調整できればよい。この調整には走査光が光検出器の光電変換部を通過することに基づくタイミング信号に基づいて行われる。粗調整において用いられる走査光は、ある所定の時間光りつづける連続光(走査方向に沿った線状の光)であることが好ましい。連続光とすることで走査光が検出手段に検出される確度が高くなる。
粗調整をすませたら次いで微調整を行う。微調整には変調光(発光非発光する実質的に点状の光)が検出に用いられ、光スポット(実質的に点状の光)のサイズレベルで往復走査される光の位置合わせを行う。さらに往復描画(光偏向器202の正弦的な振動により往復走査される光の往路走査と復路走査の両方を描画に利用する)を行う場合には、往復描画での画素位置を合せるため、駆動周波数を光偏向器202の共振周波数へのより精密に合わせる必要がある。このように本実施形態では、引き込み動作と光スポット往復位置合わせすなわち往復画素位置合せ動作との2つの動作に分けて制御が行われる。図中では引き込み動作を行う周波数範囲を引き込み領域、往復画素位置合せ動作を行う周波数範囲を画素位置合せ領域として示している。
図4は光走査装置での光偏向器201および光源204の駆動周波数制御の制御を示すフローチャートである。まず、引き込み動作を行い、続いて往復画素位置合せ動作を行う。引き込み動作では光検出器201のタイミング信号を用いる。制御は光走査装置制御回路206が行う。往復画素位置合せ動作では光検出器201のイメージ信号を用いる。
引き込み動作では、光源204は連続発光している。光走査装置制御回路206はタイミング信号と駆動信号の同期信号の関係を元に駆動信号の周波数を制御する。この制御を駆動波形の同期信号とタイミング信号の関係が所定の条件(大まかに往復それぞれの走査光が所定距離に近づく条件)まで繰り返す。条件を満たした場合は往復画素位置合せ動作に移行する。
往復画素位置合せ動作では、光源204は変調された光を出力する。光検出器201上で往復描画で光スポットが形成されている。光走査装置制御回路206はイメージ信号をもとに往復描画の光スポット位置関係を求める。往復の光スポットの位置にズレがある場合は駆動周波数を調整し、光スポットズレすなわち画素ズレを補正する。引き込み動作は例えば起動初期や所定長時間使用時等に行えばよい。また往復画素位置合せ動作は走査のその都度や所定短時間使用時や温度等の環境が一定の範囲で変化した場合の都度行えばよい。
本実施形態により、光走査装置の輝度、解像度が向上する。
(第3実施形態)
第2実施形態で説明した光走査装置を用いた画像形成装置、具体的には光走査型ディスプレイについて説明する。
図5は光走査型ディスプレイの構成図である。光検出器501、光検出器用集光レンズ502、水平偏向器503、水平光偏向駆動回路504、垂直光偏向器505、垂直光偏向器駆動回路506、光源507、変調信号生成回路508、光走査型ディスプレイ制御回路509で構成される。また、図中には光検出器501の配置を示すため、ディスプレイの射出部の射出枠510、射出枠510面での描画領域511、非描画領域512を示した。
光検出器501は第1実施形態で説明したものと同様のものである。光走査型ディスプレイの本体内に配置される。図5で射出枠510の内側で非描画領域512の下側中央に配置されている。この位置は一例であり、非描画領域であればどの位置でも良い。光検出器用集光レンズ502は光検出器501の前に配置される(ここでの“前”とは、光ビームが入射される側を指す)。レンズ502は入射されたレーザビームを光検出器の光電変換部上で集光させるために用いる。集光のビーム径は数10μm程度(例えば50μm)である。水平光偏向器503は共振型光偏向器であり、入射された光ビームを水平走査し、1次元の走査光を形成する。共振周波数は光走査型ディスプレイの走査線数と垂直非描画期間、画面のフレームレートで決定される。この場合たとえば共振周波数は20kHz程度である。水平光偏向器駆動回路504は光走査型ディスプレイ制御回路509からの信号に基き光偏向器503を駆動する。垂直光偏向器505は入射された水平走査光を垂直走査し、2次元の走査光を形成するので本実施形態では2次元画像を投影(投射)させることができる。垂直光偏向器505は共振、非共振どちらでもよいが、非共振で動作させればよい。この場合駆動周波数は光走査型ディスプレイのフレームレートで決定され、例えば60Hz程度である。垂直光偏向器駆動回路506は光走査型ディスプレイ制御回路509からの信号に基き垂直光偏向器505を駆動する。光源504は例えば半導体レーザ等の直接変調可能な発光素子およびその駆動回路、あるいは発光素子と外部変調器およびその駆動回路の組み合わせ、およびビーム形成用光学系からなる。フルカラーディスプレイではR,G,Bの3色の光源が用いられる。また、半導体レーザの他の発光素子としては発光ダイオードを用いてもよい。変調信号生成回路508は光走査型ディスプレイに外部から入力される映像信号をもとに光源の変調信号を生成する。また、変調信号生成回路508は水平光偏向器503の往復画素位置合せ動作の制御のため、水平走査の往路走査、復路走査で識別可能な光スポットを発光するための信号も生成する。変調の同期信号を含む制御信号は光走査型ディスプレイ制御回路509から入力される。光走査型ディスプレイ制御回路509は光検出器501、水平光偏向器駆動回路504、垂直光偏向器駆動回路506、変調信号生成回路508と接続される。光走査型ディスプレイ制御回路509は水平光偏向器駆動回路503の入力信号となる周期的な信号(正弦波、三角波、矩形波等)を生成し、その周期は光走査型ディスプレイ制御回路509において光検出器501からのタイミング信号およびイメージ信号から調整される。光走査型ディスプレイ制御回路509は先の図4を用いて説明した光偏向器202の共振周波数への引き込み動作、往復描画の画素位置合せ動作の制御を行う。光走査型ディスプレイ制御回路509は垂直光偏向器駆動回路506の入力信号となる周期的な信号(正弦波、三角波、鋸波等)を生成する。光走査型ディスプレイ制御回路509は水平光偏向器駆動回路504、垂直光偏向器駆動回路506、変調信号生成回路508を制御し、光走査型ディスプレイとしての描画を行う。
ここで1画素クロックの数値例を挙げる。解像度をSVGA(Super Video Graphics Array)、フレームレートを60Hz、水平走査に対する有効描画時間比、垂直走査に対する有効描画時間比をともに80%とした場合、
画素時間 Tpix=1/(800*600*60/(0.8*0.8))=22.2ns
となる。往復描画では、タイミングズレによる往路描画と復路描画での画素ズレは逆方向になる。往復描画での画素ズレをタイミング検出により1/2画素以下にするためには、1/4画素時間以下、上記の例では11.1nsのタイミング制御精度が必要にある。本実施形態ではそのようなレベルのタイミング制御が引き込み後の位置合わせ(微調整)において可能となる。
本実施形態により、光走査型ディスプレイの描画の輝度、解像度が向上する。
また本実施形態の光検出器を有する画像形成装置としては投射型の光走査ディスプレイのほかに、レーザービームプリンタや複写機等の電子写真方式の画像形成装置も挙げることができる。その場合垂直方向の光偏向器を用いなくてもよい。その場合垂直方向には感光体等の表面を垂直方向に移動させることで表面に2次元画像を形成することができる。
光検出器の第1実施例について説明する。本実施例の特徴は分割された光電変換部の一部分割領域をタイミング検出とイメージ検出に共用することである。
図6は本発明の光検出器の第1実施例の構成図である。光電変換部分割領域601〜613、スイッチ621〜623、電流電圧変換回路631〜633、加算回路641、基準電圧回路642、比較回路643、マルチプレクサ644、電荷電圧変換回路645からなる。光電変換部分割領域601〜613はフォトダイオードであり、各部のサイズは全て同じである。各々は長方形で走査方向が短辺の方向になるように配置する。尚、走査方向を図中、点線の矢印で示した。また、描画の画素である光スポットを点線の円で示した。長辺の長さは光源の光検出器上での光源の光スポット(以下、単に光スポットと呼ぶ)の径よりも長い。これは、高感度化、光走査装置でのアライメント精度の緩和、画像形成装置に適用した場合に副走査により往路走査と復路走査がずれる場合に両走査の光スポットを検出するためである。また、短辺の長さは光スポット径より短い。これは画素位置検出の分解能を向上するためである。サイズの一例としては、光スポット径を50μmとした場合、長辺:100um、短辺:10μmである。スイッチ621〜623は光電変換部分割領域606〜608の接続をタイミング検出用とイメージ検出用に切り替えるためのものである。切り替えの制御は特に図示していないが、光検出器に外部から入力する。電流電圧変換回路631〜633はタイミング検出時に光電変換部分割領域606〜608が接続され、そこで光入射によって発生した電流を電圧信号に変換する。電流電圧変換の方法としては抵抗によるものと、トランスインピーダンス型のものがある。加算回路641は電流電圧変換回路631〜633の信号を加算増幅する。基準電圧回路642は加算回路641の出力電圧の最大値以下の電圧を出力する。値の例は出力電圧の最大値の1/2である。比較回路643は加算回路641の出力と基準電圧回路642の出力と比較して光入射のタイミングに対応したデジタル信号であるタイミング信号を出力する。マルチプレクサ644は光電変換部分割領域601〜613に対応した入力端子を持ち、その1つを選択し出力する。接続の切り替えは走査光が往路方向に走査されている場合光電変換部分割領域601〜613の順番で順器行う。そして復路方向に走査光が走査される場合には光電変換部分割領域は逆の順番で613〜601の順器行う。これにより、マルチプレクサの出力に接続されていない光電変換部分割領域で発生した電流は電荷として蓄積される。電荷電圧変換回路645は光電変換部分割領域601〜613で非接続時に蓄積された電荷を接続時に電荷電圧変換する。これにより、各光電変換部分割領域601〜613で蓄積された電荷に対応した電圧信号が時系列的に並んだイメージ信号として出力される。この信号から描画画素である光スポットの往路の際及び復路の際のそれぞれの中心等の位置情報を検出することができる。尚、図が複雑化するのを避けるため、光電変換部分割領域の数は説明図としての理解を助ける程度にした。光電変換部分割領域の全数としては例えば光スポットの10倍以上の範囲が検出できる数であることが好ましい。数の例としては50〜100程度となる。また、その場合タイミング検出用に加算回路に接続する光電変換部分割領域の数としては3〜10程度となる。
上記の全構成要素は通常は1つの半導体チップ上に形成されるが、場合によっては複数の半導体チップに分けることも可能である。また、タイミング信号生成時に光電変換部分割領域ごとに電流電圧変換を行い電圧で加算する構成にしたが、電流のまま加算する構成でも良い。
本実施例では、光電変換部分割領域の数を増やすことなく、タイミング信号とイメージ信号を出力できる。また、タイミング信号生成時に複数の光電変換部分割領域を用いるため検出を高感度化でき、タイミング検出の精度を向上することができる。
光検出器の第2実施例について説明する。本実施例の特徴は、タイミング検出専用の光電変換部分割領域を備えることである。
図7は本発明の光検出器の第2実施例の構成図である。第1実施例の構成図との差は、タイミング検出専用光電変換部分割領域701があること、スイッチがないことである。タイミング検出専用光電変換部分割領域701のサイズの例は、長辺側はイメージ検出用光電変換部分割領域601と同じ、短辺側はイメージ検出用光電変換部分割領域601の数倍程度である。
上記の全構成要素は通常は1つの半導体チップ上に形成されるが、場合によっては複数の半導体チップに分けることも可能である。
本実施例では、スイッチの切り替えを必要としないため、制御が容易である。
本発明の第1実施形態の光検出器の構成図である。 本発明の第2実施形態の光走査装置の構成図である。 本発明で用いる共振型光偏向器の周波数特性を示す図である。 本発明の第2実施形態の光走査装置の制御を示すフローチャートである。 本発明の第3実施形態の画像形成装置の構成図である。 本発明の光検出器の第1実施例の構成図である。 本発明の光検出器の第2実施例の構成図である。 背景技術となる光検出器の構成図である。 背景技術となる光走査装置の構成図である。
符号の説明
101 光電変換部
102 タイミング信号処理部
103 イメージ信号処理部
201 光検出器
202 光偏向器
203 光偏向器駆動回路
204 光源
205 変調信号生成回路
501 光検出器
502 光検出器用集光レンズ
503 水平光偏向器
504 水平光偏向器用駆動回路
505 垂直光偏向器
506 垂直光偏向器駆動回路
507 光源
508 変調信号生成回路
509 光走査型ディスプレイ制御回路
601〜613 光電変換部分割領域
621〜622 スイッチ
631〜632 電流電圧変換回路
641 加算回路
642 基準電圧回路
643 比較回路
644 マルチプレクサ
645 電荷電圧変換回路
701 タイミング信号用光電変換部分割領域
801 フォトダイオードアレイ
802 セレクタスイッチ
803 電流電圧変換器
804 基準電圧発生器
805 コンパレータ
901 感光ドラム
902、904 導光ミラー
903、905 ビーム検出器

Claims (9)

  1. 複数の領域に分割された光電変換部と、
    前記光電変換部の一部の領域の電流出力を電圧に変換する電流電圧変換手段と、
    前記電流電圧変換手段の出力からタイミング信号を生成する手段と、
    前記光電変換部の一部の領域に蓄積された電荷を電圧に変換する電荷電圧変換手段と、
    前記電荷電圧変換手段の出力からイメージ信号を生成する手段を備えることを特徴とする光検出器。
  2. 前記光電変換部の一部の領域の出力を前記電流電圧変換手段と前記電荷電圧変換手段に切り替えて接続するための切り替え手段を備え、
    前記光電変換部の一部の領域の出力をタイミング信号生成とイメージ信号生成に切り替えて用いることを特徴とする請求項1記載の光検出器。
  3. タイミング信号を生成する光電変換部の領域と、
    イメージ信号を生成する光電変換部の領域を備えることを特徴とする請求項1記載の光検出器。
  4. 変調可能な光源および光源駆動制御手段と、
    共振型光偏向器および光偏向器駆動制御手段を備え、
    光偏向器の往路走査と復路走査で描画を行う光走査装置において、
    請求項1から3に記載の光検出器を備え、
    前記タイミング信号に基に前記光偏向器駆動制御手段の駆動周波数の前記共振型光偏向器の共振周波数への引き込み制御を行い、
    往路走査で走査と変調により形成される光スポットと復路走査での光スポットの走査方向での位置が一致するように、前記イメージ信号を基に前記光偏向器駆動手段と前記光源駆動手段を制御することを特徴とする光走査装置。
  5. 請求項4記載の光走査装置を主走査手段とし、これと垂直に光ビームを走査する副走査手段を備えることを特徴とする画像形成装置。
  6. 光偏向器により走査方向に往復走査される光を検出する光検出器であって、
    往路時に検出される前記光と復路時に検出される前記光のそれぞれからタイミング信号を生成する手段と、
    前記走査方向に複数領域に分割配置されている光電変換手段と、
    前記光電変換手段により往路時に検出される前記光の位置情報となる往路イメージ信号と復路時に検出される前記光の位置情報となる復路イメージ信号とを生成する手段と、を有し、
    前記タイミング信号に基づいて前記往路および前記復路のぞれぞれの前記光が所定時間に所定距離内に位置付けるように前記光偏向器の駆動を粗調制御し、
    且つ
    前記粗調制御された前記光から検出される前記往路イメージ信号と前記復路イメージ信号とから前記往路および前記復路のそれぞれにおける光スポット距離間を所定距離内に位置付けるように前記光偏向器の駆動を微調制御する制御手段と、を有することを特徴とする光検出器。
  7. 請求項6に記載の光検出器を有することを特徴とする画像形成装置。
  8. 画像投射型のディスプレイであることを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
  9. 電子写真方式の画像系装置であることを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
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