JP6234217B2 - 光走査装置の作動方法 - Google Patents

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Description

本発明は、内視鏡等の光走査装置の作動方法に関するものである。
従来、光ファイバの先端部から光を対象物に向けて走査し、対象物で反射、散乱等される光、あるいは、対象物で発生する蛍光等を検出する光走査型の観察装置が知られている。このような装置では、照射する光を、対象物上で走査させるため、光を出射する先端部が揺動可能な状態で光ファイバの一部を支持し、この支持部の近傍に圧電素子を配置することによって、光ファイバを振動させている。
ここで、光ファイバの走査方法としては、照射する光の照射位置が、螺旋を描くように走査する螺旋走査(スパイラル走査)などが知られている。通常螺旋型の走査パターンでは、より広い範囲を観察するために振動周波数を共振周波数近傍に設定する。このため、従来は、光走査型観察装置の設計値から決定される共振周波数に基づいて、ファイバを振動駆動している。
上記のような螺旋走査を行う光走査装置として、例えば、特許文献1では、螺旋の中心である走査始点から螺旋の外周の走査終点までの経路(往路)のみならず、外周から中心までの経路(復路)においても光を照射することにより、往路及び復路のそれぞれでフレームを形成し、フレームレートを増大させる内視鏡の技術が提案されている。
特開2010−063497号公報
しかしながら、上記のような螺旋走査をする場合、光ファイバの慣性や、振動の非線形効果等の要因により、駆動信号の振幅を0としても十分にファイバの走査が減衰しない。このため、特に外周から中心へ向かう走査パターンの軌跡が螺旋の中心部を通過せず、中心部が抜けた円環状の軌跡を描いてしまうという問題がある。この現象は、駆動パターン周波数が共振周波数に近づくほど顕著に起こるため、上記のように広い範囲を走査するために光ファイバを略共振周波数で駆動する場合に特に問題となる。
従って、特許文献1に手法では、走査終点から走査始点までの経路(復路)において、光の照射位置が螺旋の中心部を通過せず、このため取得した画像に歪みが生じてしまうという問題があった。そして、このような問題は、内視鏡システムに限らず、同様の手法による光走査装置全般に起こり得る問題である。
本発明は、上記の問題を解決しようとするものであり、光の螺旋走査の往復により画像を取得するに当たり、その復路においても光の照射位置が螺旋の中心部を通るようすることにより、高品質の画像を取得することのできる、光走査装置の作動方法を提供することを目的とする。
本発明の要旨構成は、以下の通りである。
本発明の光走査装置の作動方法は、揺動可能に支持された光ファイバの揺動部の出射端から照射された光の照射位置を螺旋状の第1の経路の中心から外周へと変位させる第1の変位と、前記光の照射位置を螺旋状の第2の経路の外周から中心へと変位させる第2の変位と、を交互に繰り返すように構成された光走査装置を作動させる、光走査装置の作動方法であって、
前記第2の経路において、螺旋走査の周期内の所定のタイミングより前は、駆動周波数f1で前記揺動部を駆動し、螺旋走査の周期内の所定のタイミング以降は、駆動周波数f2で前記揺動部を駆動し、
前記揺動部の共振周波数をfcとするとき、前記駆動周波数f1、f2は、
|f2−fc|>|f1−fc|
を満たすことを特徴とする。
ここで、本発明の光走査装置の作動方法にあっては、前記螺旋走査の周期内の所定のタイミングにおいて、駆動周波数f1による前記揺動部の駆動振幅の波形と、駆動周波数f2による前記揺動部の駆動振幅の波形とが、滑らかに接続されることが好ましい。
なお、「滑らかに接続される」とは、螺旋走査の周期内の所定のタイミングにおける駆動周波数f1による前記揺動部の駆動振幅の波形の接線の傾きと、螺旋走査の周期内の所定のタイミングにおける駆動周波数f2による前記揺動部の駆動振幅の波形の接線の傾きとが、同じ符号であることを意味するものとする。
また、「駆動振幅の波形」とは、横軸に時間、縦軸に駆動振幅をとったものとする。
また、本発明の光走査装置の作動方法にあっては、前記揺動部の駆動振幅は、前記螺旋走査の周期内の所定のタイミングにおいて不連続に変化することが好ましい。
さらに、本発明の光走査装置の作動方法では、前記駆動周波数f2は、前記螺旋走査の周期内の所定のタイミング以降時間と共に減少することが好ましい。
また、本発明の光走査装置の作動方法にあっては、前記光の照射位置の第1及び第2の変位のデータを取得し、該データを有するルックアップテーブルを作成し、
前記ルックアップテーブルに基づいて、画像データを補正することが好ましい。
本発明によれば、光の螺旋走査の往復により画像を取得するに当たり、その復路においても光の照射位置が螺旋の中心部を通るようすることにより、高品質の画像を取得することのできる、光走査装置の作動方法を提供することができる。
光走査装置の一例である光走査型内視鏡装置の概略構成を示すブロック図である。 図1の光走査型内視鏡のスコープを概略的に示す概観図である。 図2のスコープの先端部の断面図である。 光走査型内視鏡装置の駆動部および照明用光ファイバの揺動部を示す図であり、図4(a)は側面図、図4(b)は図4(a)のA−A断面図である。 本発明の一実施形態にかかる光走査装置の作動方法による、駆動信号のパターン及び走査パターンを示す図である。 駆動周波数と駆動振幅との関係を示す図である。 駆動周波数を一定値に変化させた場合の駆動パターンを示す図である。 駆動周波数を時間と共に変化させた場合の駆動パターンを示す図である。 (a)本発明の一例による光走査装置の作動方法のメインルーチンのフロー図である。(b)本発明の一例による光走査装置の作動方法の奇数サブルーチンのフロー図である。(c)本発明の一例による光走査装置の作動方法の偶数サブルーチンのフロー図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に例示説明する。
まず、本発明の作動方法に用いる光走査装置の一例について図面を参照して説明する。図1は、光走査装置の一例である光走査型内視鏡装置の概略構成を示すブロック図である。光走査型内視鏡装置10は、スコープ20と、制御装置本体30とディスプレイ40とによって構成されている。
制御装置本体30は、光走査型内視鏡装置10全体を制御する制御部31、発光タイミング制御部32、レーザ33R、33G、33B、および結合器34を含んで構成される。発光タイミング制御部32は、制御部31の制御の下で、赤、緑および青の三原色のレーザ光を射出する3つのレーザ33R、33G、33Bの発光タイミングを制御する。レーザ33R、33G、33Bとしては、例えばDPSSレーザ(半導体励起固体レーザ)やレーザダイオードを使用することができる。レーザ33R、33G、33Bから出射されたレーザ光は、結合器34により合波され、白色の照明光としてシングルモードファイバである照明用光ファイバ11に入射される。もちろん、光走査型内視鏡装置10の光源の構成はこれに限られず、一つのレーザ光源を用いるものであっても、他の複数の光源を用いるものであっても良い。また、レーザ33R、33G、33Bおよび結合器34は、制御装置本体30と信号線で結ばれた制御装置本体30とは別の筐体に収納されていても良い。
照明用光ファイバ11は、スコープ20の先端部まで繋がっており、結合器34から照明用光ファイバ11に入射した光は、スコープ20の先端部まで導光され対象物100に向けて照射される。その際、駆動部21が振動駆動されることによって、照明用光ファイバ11を出射した照明光は、対象物100の観察表面上を2次元走査することができる。この駆動部21は、後述する制御装置本体30の駆動制御部38によって制御されている。照明光の照射により対象物100から得られる反射光、散乱光、蛍光などの信号光は、マルチモードファイバにより構成される検出用光ファイババンドル12の先端で受光して、スコープ20内を通り制御装置本体30まで導光される。
制御装置本体30は、信号光を処理するための光検出器35、ADC(アナログ−デジタル変換器)36および画像処理部37をさらに備える。光検出器35は、検出用光ファイババンドル12を通って来た信号光をスペクトル成分に分解し、フォトダイオード等により、それぞれのスペクトル成分を電気信号に変換する。ADC36は電気信号に変換された画像信号をデジタル信号に変換し、画像処理部37に出力する。制御部31は、駆動制御部38により印加した振動電圧の振幅および位相などの情報から走査経路上の走査位置の情報を算出し、画像処理部37に渡す。画像処理部37は、ADC36から出力されたデジタル信号から、当該走査位置における対象物100の画素データを得る。画像処理部37は、走査位置と画素データの情報を順次図示しないメモリに記憶し、走査終了後または走査中に補間処理等の必要な処理を行って対象物100の画像を生成し、ディスプレイ40に表示する。
上記の各処理において、制御部31は、発光タイミング制御部32、光検出器35、駆動制御部38、および、画像処理部37を同期制御する。
図2は、スコープ20を概略的に示す概観図である。スコープ20は、操作部22および挿入部23を備える。操作部22には、制御装置本体30からの照明用光ファイバ11、検出用光ファイババンドル12、および、配線ケーブル13が、それぞれ接続されている。これら照明用光ファイバ11、検出用光ファイババンドル12および配線ケーブル13は挿入部23内部を通り、挿入部23の先端部24(図2における破線部内の部分)まで導かれている。
図3は、図2のスコープ20の挿入部23の先端部24を拡大して示す断面図である。先端部24は、駆動部21、投影用レンズ25a、25b、中心部を通る照明用光ファイバ11および外周部を通る検出用光ファイババンドル12を含んで構成される。
駆動部21は、取付環26によりスコープ20の挿入部23の内部に固定されたアクチュエータ管27、並びに、アクチュエータ管27内に配置されるファイバ保持部材29および圧電素子28a〜28d(図4(a)および(b)参照)を含んで構成される。照明用光ファイバ11は、ファイバ保持部材29で支持されるとともにファイバ保持部材29で支持された固定端11aから先端部11cまでが、揺動可能に支持された揺動部11bとなっている。一方、検出用光ファイババンドル12は挿入部23の外周部を通るように配置され、先端部24の先端まで延びている。さらに、検出用光ファイババンドル12の各ファイバの先端部には図示しない検出用レンズを備える。
さらに、投影用レンズ25a、25bおよび検出用レンズは、先端部24の最先端に配置される。投影用レンズ25a、25bは、照明用光ファイバ11の先端部11cから射出されたレーザ光が、対象物100上に略集光するように構成されている。また、検出用レンズは、対象物100上に集光されたレーザ光が、対象物100により反射、散乱、屈折等をした光(対象物100と相互作用した光)又は蛍光等を信号光として取り込み、検出用レンズの後に配置された検出用光ファイババンドル12に集光、結合させるように配置される。なお、投影用レンズは、二枚構成に限られず、一枚や他の複数枚のレンズにより構成しても良い。
図4(a)は、光走査型内視鏡装置10の駆動部21の振動駆動機構および照明用光ファイバ11の揺動部11bを示す図であり、図4(b)は図4(a)のA−A断面図である。照明用光ファイバ11は角柱状の形状を有するファイバ保持部材29の中央を貫通し、これによってファイバ保持部材29によって固定され保持される。ファイバ保持部材29の4つの側面は、それぞれ+Y方向および+X方向並びにこれらの反対方向に向いている。そして、ファイバ保持部材29の+Y方向および−Y方向にはY方向駆動用の一対の圧電素子28a、28cが固定され+X方向および−X方向にはX方向駆動用の一対の圧電素子28b、28cが固定される。
各圧電素子28a〜28dは、制御装置本体30の駆動制御部38からの配線ケーブル13が接続される。
次に、本発明による、上記のような光走査装置の作動方法の実施形態について説明する。
図5は、本発明の一実施形態にかかる光走査装置の作動方法による、駆動信号のパターン及び走査パターンを示す図である。
図5に示すように、この走査パターンでは、揺動可能に支持された光ファイバの揺動部11bの出射端から照射された光の照射位置を螺旋状の第1の経路の中心から外周へと変位させる第1の変位と、光ファイバの揺動部11bの出射端から照射された光の照射位置を螺旋状の第2の経路の外周から中心へと変位させる第2の変位とからなり、これらを交互に繰り返すものである。そして、光の照射位置において観察対象物が反射又は発生する光の受光量に応じて画素を形成する。
ここで、図5に示すように、第1の変位においては、一定の駆動周波数f1で揺動部を駆動し、駆動振幅Aは0から始まって第1の変位の終点に向かって漸増していく。
一方で、第2の変位において、仮に一定の駆動周波数f1で揺動部を駆動し、駆動振幅Aを第2の変位の終点に向かって漸減させていくと(実線で示している)、上述した要因によって光の照射位置が螺旋の中心部にすぐに収束せず、円環状の軌跡を描く。
そこで、図1に示すように、本発明においては、第2の変位において、螺旋走査の周期内の所定のタイミングT1(以下、単にタイミングT1という)より前は、駆動周波数f1で揺動部を駆動し、タイミングT1以降は、破線で示すように、以下の関係式を満たす駆動周波数f2で揺動部を駆動することが肝要である。
すなわち、揺動部11bの共振周波数をfcとするとき、駆動周波数f1、f2は、関係式、
|f2−fc|>|f1−fc|
を満たし、タイミングT1以降は、この式を満たす駆動周波数f2で揺動部を駆動する。なお、この実施形態では、図6に示すように、f2<f1<fcを満たしている。
そして、この例では、図5に示すように、第1の変位を奇数フレーム、第2の変位を偶数フレームに割り当て、画像を形成している。
以下、本実施形態の光走査装置の作動方法の作用効果について説明する。
この実施形態によれば、まず、タイミングT1までは、駆動周波数f1で揺動部を駆動し、この駆動周波数は、例えば共振周波数fcの近傍に設定することができるため、その周波数特性により(図6参照)、広い範囲を走査することができる。
そして、第2の変位におけるタイミングT1以降は、駆動周波数f2で揺動部を駆動する。この駆動周波数f2は、上記の関係式に示すように、駆動周波数f1対比で、共振周波数fcからのずれが大きいため、上述した要因を抑制して、光ファイバの螺旋振動振幅を素早く減衰させて、光の照射位置が螺旋の中心部を通るようにすることができる。これにより、第2の変位の終点のずれを抑制することができるため、次の第1の変位における始点のずれも抑制されることとなる。
従って、本実施形態の方法によれば、光の照射位置に抜けの無い所望の螺旋状の軌跡を描かせることができ、観察の対象となる全領域にわたって対象物からの光を受光することができるため、高品質の画像を取得することができる。
なお、この実施形態では、駆動周波数f2は、f2<f1<fcの関係を満たすものとしたが、本発明は、この場合には限定されず、駆動周波数f2は、上記関係式を満たす範囲で共振周波数fcより高周波側に設定してもよい(f1<fc<f2)。また、駆動周波数f1がfcより高周波側である場合にも、駆動周波数f2は、上記関係式を満たす範囲で、共振周波数fcより高周波側及び低周波側のいずれにも設定することができる(fc<f1<f2、又は、f2<fc<f1)。
ここで、本発明では、様々な駆動パターンにより上記の手法を実現することができる。
図7は、駆動周波数を一定値に変化させた場合の駆動パターンを示す図である。図7に示すように、この例では、タイミングT1より前は、一定の駆動周波数f1で揺動部を駆動し、タイミングT1以降は、一定の周波数f2で揺動部を駆動している。一方で、揺動部の駆動振幅Aは、第1の変位においては、振幅0からA1(第1の変位の終点)まで線形に増大し、第2の変位では、タイミングT1までの間にA1からA3まで線形に減少し、タイミングT1において振幅がA3からA2(>A3)に不連続に変化し、そこから線形に減少し、螺旋走査の周期内の終点のタイミングT2(以下、単にタイミングT2という)で振幅0となる。
図8は、駆動周波数を時間と共に変化させた場合の駆動パターンを示す図である。図8に示すように、この例では、第1の変位においては、一定の駆動周波数f1で駆動し、第2の変位においては、タイミングT1より前は、第1の変位と同じ一定の駆動周波数f1で駆動し、タイミングT1以降は、タイミングT2(終点)まで、駆動周波数f1からf3まで線形に減少している。一方で、揺動部の駆動振幅Aは、第1の変位において、振幅0からA1(第1の変位の終点)まで線形に増大する。また、振幅は、第2の変位において、タイミングT1までは、振幅Aは、A1からA4まで線形に減少し、タイミングT1以降は、タイミングT2(第2の変位の終点)まで、振幅はA4で一定である。
このように、駆動周波数を共振周波数fcからさらに遠ざけることで、振幅を減衰させることによっても、本発明の作用効果を得ることができる。
なお、本発明においては、駆動パターンは、図7、図8に示す場合に限られず、例えば、図8に示す駆動パターンにおいて、タイミングT1からタイミングT2までの間の振幅が増大するような波形とすることもできる。
ここで、図7、図8に示す場合において、駆動周波数f1、f2、タイミングT1、T2を決定するに当たっては、タイミングT1において、駆動周波数f1による揺動部の駆動振幅の波形と、駆動周波数f2による揺動部の駆動振幅の波形とが、滑らかに接続されるように選定することが好ましい。揺動部の動きを滑らかにしてより精度の高い画像を取得することができるからである。
また、本発明にあっては、上記タイミングT1において駆動周波数f2を0とすることもできる。この場合、減衰振動となるが、タイミングT1以降の駆動周波数の共振周波数fcからのずれが大きくなるため、上記と同様の作用効果を奏することができる。
ここで、本実施形態にあっては、予め走査開始後の経過時間と、光の照射位置の第1及び第2の変位のデータを取得し、ルックアップテーブルを作成して画像処理部37に格納しておく。画像処理部37は、光検出器35で検出された画素信号と、ルックアップテーブルに基づいて、画素信号を走査位置にマッピングして画像を形成する。
次に、本発明の一例による光走査装置の作動方法のフローについて説明する。図9(a)は、本発明の一例による光走査装置の作動方法のメインルーチンのフロー図である。また、図9(b)は、本発明の一例による光走査装置の作動方法の奇数サブルーチンのフロー図であり、図9(c)は、本発明の一実施形態にかかる光走査装置の作動方法の偶数サブルーチンのフロー図である。
図9(a)に示すように、まず、メインルーチンを開始し(ステップS101)、最初に奇数フレームであるか否かを判定する(ステップS102)。
ステップS102において、奇数フレームであると判定された場合には、奇数サブルーチンを開始する(ステップS103、S201)。初回は1回目のフレームであるため、奇数フレームとなり奇数サブルーチンが開始される。
奇数サブルーチンにおいては、予め決定した駆動周波数f1で揺動部を駆動する(ステップS202)。先に説明したように、例えば、駆動周波数f1は、この奇数サブルーチンにおいて一定の周波数とすることができ、駆動振幅は、時間と共に増大させることができる。
奇数フレームにより得た画像データをデータメモリに格納し(ステップS203)、奇数サブルーチンを終了する(ステップS204)。
次いで、データの補正処理を行う(ステップS105)。この補正処理のステップにより、例えば、予め走査開始後の経過時間と、光の照射位置の第1及び第2の変位のデータを取得し、ルックアップテーブルを作成して画像処理部37に格納しておき、このルックアップテーブルに基づいて、画像データを補正することができる。また、画像データの補間処理や明るさ調整などを行うこともできる。
そして、補正した画像データを出力し(ステップS106)、観察対象物の観察範囲の画像を全て得られたか否かを判定する(ステップS107)。観察範囲の画像が全て得られて観察が終了した際には、メインルーチンを終了する(ステップS108)。
上記ステップS107において、まだ全範囲の画像が得られていないと判定された場合には、ステップS102に戻る。このとき、奇数フレームの次のフレームであるため、ステップS102では、偶数フレームであり、奇数フレームではないと判定されることとなり、偶数サブルーチンが開始される(ステップS104、S301)。
偶数サブルーチンにおいては、まず、現在のタイミングTが予め決定したタイミングT1より早いか否かが判定される(ステップS302)。なお、上述したように、タイミングT1は、駆動周波数f1、f2やタイミングT2との兼ね合いで決定することができ、例えば、タイミングT1において、駆動周波数f1による揺動部の駆動振幅の波形と、駆動周波数f2による揺動部の駆動振幅の波形とが、滑らかに接続されるように選定することができる。
ステップS302において、現在のタイミングがT1より早いと判定された場合には、上記駆動周波数f1で揺動部を駆動し(ステップS303)、得られた画像データをデータメモリに格納する(ステップS305)。
次いで、現在のタイミングTが予め決定したタイミングT2(終点)より早いか否かを判定する(ステップS306)。現在のタイミングがタイミングT2経過したと判定された場合には、偶数サブルーチンを終了し(ステップS307)、上述したのと同様の画像データの補正処理を行い(ステップS105)、以下、先に説明したのと同様のステップを行う。
一方で、ステップS306において、現在のタイミングTが予め決定したタイミングT2より早いと判定された場合には、ステップS302に戻り、現在のタイミングTがタイミングT1より早いか否かが判定される。現在のタイミングTがタイミングT1より早いと判定された場合は、ステップS303以下、先に説明したのと同様のステップを繰り返すこととなる。
ステップS302において、現在のタイミングTがタイミングT1を経過したと判定された場合には、予め決定した駆動周波数f2で揺動部を駆動し(ステップS304)、得られた画像データをデータメモリに格納する(ステップS305)。先に説明したように、駆動周波数f2は、関係式
|f2−fc|>|f1−fc|
を満たすように選定する。
そして、ステップS306において、現在のタイミングTがタイミングT2より早いか否かを判定し、早いと判定された場合は、ステップS302に戻って上記のステップを繰り返し、タイミングT2を経過したと判定された場合には、偶数サブルーチンを終了し(ステップS307)、奇数サブルーチンを終了した場合と同様に、データの補正処理を行い(ステップS105)、画像データの出力を行い(ステップS106)、観察対象物の観察範囲の画像を全て得られたか否かを判定する(ステップS107)。観察範囲の画像がまだ全て得られていないと判定された場合には、ステップS102に戻って上記のステップを繰り返し、一方で、観察範囲の画像が全て得られて観察が終了した際には、メインルーチンを終了する(ステップS108)。
10 光走査型内視鏡装置
11 照明用光ファイバ
11a 固定端
11b 揺動部
11c 先端部
12 検出用光ファイババンドル
13 配線ケーブル
20 スコープ
21 駆動部
22 操作部
23 挿入部
24 先端部
25a、25b 投影用レンズ
26 取付環
27 アクチュエータ管
28a〜28d 圧電素子
29 ファイバ保持部材
30 制御装置本体
31 制御部
32 発光タイミング制御部
33R、33G、33B レーザ
34 結合器
35 光検出器
36 ADC
37 画像処理部
38 駆動制御部
40 ディスプレイ
100 対象物

Claims (5)

  1. 揺動可能に支持された光ファイバの揺動部の出射端から照射された光の照射位置を螺旋状の第1の経路の中心から外周へと変位させる第1の変位と、前記光の照射位置を螺旋状の第2の経路の外周から中心へと変位させる第2の変位と、を交互に繰り返すように構成された光走査装置を作動させる、光走査装置の作動方法であって、
    前記第2の経路において、螺旋走査の周期内の所定のタイミングより前は、駆動周波数f1で前記揺動部を駆動し、螺旋走査の周期内の所定のタイミング以降は、駆動周波数f2で前記揺動部を駆動し、
    前記揺動部の共振周波数をfcとするとき、前記駆動周波数f1、f2は、
    |f2−fc|>|f1−fc|
    を満たすことを特徴とする、光走査装置の作動方法。
  2. 前記螺旋走査の周期内の所定のタイミングにおいて、駆動周波数f1による前記揺動部の駆動振幅の波形と、駆動周波数f2による前記揺動部の駆動振幅の波形とが、滑らかに接続される、請求項1に記載の光走査装置の作動方法。
  3. 前記揺動部の駆動振幅は、前記螺旋走査の周期内の所定のタイミングにおいて不連続に変化する、請求項2に記載の光走査装置の作動方法。
  4. 前記駆動周波数f2は、前記螺旋走査の周期内の所定のタイミング以降時間と共に減少する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の光走査装置の作動方法。
  5. 前記光の照射位置の第1及び第2の変位のデータを取得し、該データを有するルックアップテーブルを作成し、
    前記ルックアップテーブルに基づいて、画像データを補正する、請求項1〜4のいずれか一項に記載の光走査装置の作動方法。
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