JP2005114839A - 電気光学パネル、電気光学装置、電気光学装置の駆動方法及び電子機器 - Google Patents
電気光学パネル、電気光学装置、電気光学装置の駆動方法及び電子機器 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2005114839A JP2005114839A JP2003345924A JP2003345924A JP2005114839A JP 2005114839 A JP2005114839 A JP 2005114839A JP 2003345924 A JP2003345924 A JP 2003345924A JP 2003345924 A JP2003345924 A JP 2003345924A JP 2005114839 A JP2005114839 A JP 2005114839A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- electro
- pixel
- scanning
- aperture ratio
- pixel portion
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Images
Landscapes
- Liquid Crystal (AREA)
- Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)
Abstract
【課題】 簡単な構成で輝度傾斜をなくすことのできる電気光学パネル、電気光学装置、電気光学装置の駆動方法及び電子機器を提供する。
【解決手段】 液晶表示装置をフレーム反転駆動させると、全画素の開口率が等しい表示パネル部においては、画面上段では画像信号が書き込まれて長時間同極性の信号が与えられるので画素電位の低下の割合が小さいのに対して、画面下段では画像信号が書き込まれてからすぐに逆極性の信号が加えられるので画素電位の低下が大きいことから輝度傾斜が発生する。ノーマリホワイトモードの場合、特性線WL1に示すように、走査方向に行くに従って所望の輝度よりも徐々に輝度が明るくなってくる。このとき、特性線WL2に示すように、走査方向に行くに従って所望の輝度よりも徐々に輝度が暗くなってくるように全画素の開口率、すなわちブラックマトリックスの幅を1ライン毎に線形的に変化させることにより、画面の輝度傾斜を相殺する。
【選択図】 図6
【解決手段】 液晶表示装置をフレーム反転駆動させると、全画素の開口率が等しい表示パネル部においては、画面上段では画像信号が書き込まれて長時間同極性の信号が与えられるので画素電位の低下の割合が小さいのに対して、画面下段では画像信号が書き込まれてからすぐに逆極性の信号が加えられるので画素電位の低下が大きいことから輝度傾斜が発生する。ノーマリホワイトモードの場合、特性線WL1に示すように、走査方向に行くに従って所望の輝度よりも徐々に輝度が明るくなってくる。このとき、特性線WL2に示すように、走査方向に行くに従って所望の輝度よりも徐々に輝度が暗くなってくるように全画素の開口率、すなわちブラックマトリックスの幅を1ライン毎に線形的に変化させることにより、画面の輝度傾斜を相殺する。
【選択図】 図6
Description
本発明は、電気光学パネル、電気光学装置、電気光学装置の駆動方法及び電子機器に関する。
電気光学装置、例えば液晶表示装置は、各種電子機器の表示部に採用されている。また、液晶表示装置は、プロジェクタに採用されている。
この種の液晶表示装置には、表示パネル部に行方向に配線した複数の走査線と、列方向に配線した複数のデータ線とその各走査線とデータ線の交差部にTFT等のアクティブ素子を備えた画素回路を形成したアクティブマトリクス型液晶表示装置がある。そして、表示パネル部に画像を表示する場合、液晶表示装置は、走査線駆動回路にてその選択される走査線に接続された各画素回路に対してそれぞれのデータ線を介して画像信号を供給することによって1フレームの画像が表示される。ところで、液晶は、直流電圧で駆動すると寿命が短くなることから交流電圧駆動、極性反転駆動が行われている。この極性反転駆動の1つとして、1フレーム毎に、全画素を同時にその極性を切り替えるフレーム反転駆動がある。フレーム反転駆動は、輝度傾斜が生じることが知られている(例えば、特許文献1)。
この種の液晶表示装置には、表示パネル部に行方向に配線した複数の走査線と、列方向に配線した複数のデータ線とその各走査線とデータ線の交差部にTFT等のアクティブ素子を備えた画素回路を形成したアクティブマトリクス型液晶表示装置がある。そして、表示パネル部に画像を表示する場合、液晶表示装置は、走査線駆動回路にてその選択される走査線に接続された各画素回路に対してそれぞれのデータ線を介して画像信号を供給することによって1フレームの画像が表示される。ところで、液晶は、直流電圧で駆動すると寿命が短くなることから交流電圧駆動、極性反転駆動が行われている。この極性反転駆動の1つとして、1フレーム毎に、全画素を同時にその極性を切り替えるフレーム反転駆動がある。フレーム反転駆動は、輝度傾斜が生じることが知られている(例えば、特許文献1)。
これは、1フレーム毎に画素電位の極性切り替えが行われることから、画面上段では画像信号が書き込まれて長時間同極性の信号が与えられるので画素電位の低下の割合が小さいのに対して、画面下段では画像信号が書き込まれてからすぐに逆極性の信号が加えられるので画素電位の低下が大きいことから輝度傾斜が発生する。輝度傾斜は、ノーマリホワイトモードの場合、図11の画面S1に示すように、走査方向(走査線を選択して行く方向)であって、画面の下段に行くほど明るくなる輝度傾斜が発生する。反対に、ノーマリブラックモードの場合、図12の画面S2に示すように、走査方向であって、画面の下段に行くほど暗くなる輝度傾斜が発生する。
この輝度傾斜を解消するために、特許文献1では、走査線の選択順序を、画面の上段から下段に向かって順番に選択する方法に替えて、走査線の選択する順番をランダムに行う。これによって、画素電位の低下割合が画面全体にわたって平均化され、輝度傾斜の発生をなくすようにしている。
特開平6−266310号公報
しかしながら、特許文献1では、走査線の選択する順番をランダムにしなければならないとともに、その選択された走査線に合わせてその走査線上の各画素回路に対する画像信号を供給しなければならないため、走査線駆動回路及びデータ線駆動回路は複雑かつ大型化になる問題があった。
本発明は、上記問題を解消するためになされたものであって、その目的は、簡単な構成で輝度傾斜をなくすことのできる電気光学パネル、電気光学装置、電気光学装置の駆動方法及び電子機器を提供することにある。
上記問題点を解決するために、本発明の電気光学パネルは、複数の走査線と、複数のデータ線と、前記複数の走査線と前記複数のデータ線との交差部に対応してそれぞれ設けら
れた画素部とを具備し、前記画素部の各々の開口率を、前記走査線の走査方向に行くに従って異ならせたことを要旨とする。
れた画素部とを具備し、前記画素部の各々の開口率を、前記走査線の走査方向に行くに従って異ならせたことを要旨とする。
この発明によれば、画素部の各々の開口率を走査方向に行くに従って変更させることにより、複雑な制御回路を設けることなしに電気光学パネルの輝度傾斜を低減することができる。そのため、装置全体を小型化するとともに、コストを低減することができる。
この電気光学パネルにおいて、前記画素部の各々の開口率は、前記走査線の走査方向に行くに従って小さくなるようにしたことを要旨とする。
この発明によれば、画素部の各々の開口率を走査方向に行くに従って小さくなるようにすることにより、複雑な制御回路を設けることなしにノーマリホワイトモードの電気光学パネルの輝度傾斜を低減することができる。そのため、装置全体を小型化するとともにコストを低減することができる。
この発明によれば、画素部の各々の開口率を走査方向に行くに従って小さくなるようにすることにより、複雑な制御回路を設けることなしにノーマリホワイトモードの電気光学パネルの輝度傾斜を低減することができる。そのため、装置全体を小型化するとともにコストを低減することができる。
また、この電気光学パネルにおいて、前記画素部の各々の開口率は、前記走査線の走査方向に行くに従って大きくなるようにしたことを要旨とする。
この発明によれば、画素部の各々の開口率を走査方向に行くに従って大きくなるようにすることにより、複雑な制御回路を設けることなしにノーマリブラックモードの電気光学パネルの輝度傾斜を低減することができる。そのため、装置全体を小型化するとともにコストを低減することができる。
この発明によれば、画素部の各々の開口率を走査方向に行くに従って大きくなるようにすることにより、複雑な制御回路を設けることなしにノーマリブラックモードの電気光学パネルの輝度傾斜を低減することができる。そのため、装置全体を小型化するとともにコストを低減することができる。
これらの電気光学パネルにおいて、前記画素部の開口率は、前記画素部における画素電極を囲むように形成された遮光膜のサイズによって異ならせたことを要旨とする。
これらの発明によれば、電気光学パネルの製造プロセスで画素のサイズを変更することなしに、マスクで遮光膜のサイズを変更することにより開口率を決定した。従って、製造コストを低減することができる。
これらの発明によれば、電気光学パネルの製造プロセスで画素のサイズを変更することなしに、マスクで遮光膜のサイズを変更することにより開口率を決定した。従って、製造コストを低減することができる。
本発明の電気光学装置において、複数の走査線と、複数のデータ線と、前記複数の走査線と前記複数のデータ線との交差部に対応してそれぞれ設けられた画素部と、前記複数の走査線を走査するための走査線駆動回路と、前記複数のデータ線にデータ信号を供給するデータ線駆動回路とを具備し、前記画素部は、当該画素部の各々の開口率を、前記走査線の走査方向に行くに従って異ならせたことを要旨とする。
この発明によれば、画素部の各々の開口率を走査方向に行くに従って異ならせることにより、複雑な制御回路を設けることなしに電気光学装置の輝度傾斜を低減することができる。そのため、装置全体を小型化するとともに、コストを低減することができる。
この電気光学装置において、前記画素部の各々の開口率は、前記走査線の走査方向に行くに従って小さくなるようにしたことを要旨とする。
この発明によれば、画素部の各々の開口率を走査方向に行くに従って小さくなるようにすることにより、複雑な制御回路を設けることなしにノーマリホワイトモードの電気光学装置の輝度傾斜を低減することができる。そのため、装置全体を小型化するとともにコストを低減することができる。
この発明によれば、画素部の各々の開口率を走査方向に行くに従って小さくなるようにすることにより、複雑な制御回路を設けることなしにノーマリホワイトモードの電気光学装置の輝度傾斜を低減することができる。そのため、装置全体を小型化するとともにコストを低減することができる。
また、この電気光学装置において、前記画素部の各々の開口率は、前記走査線の走査方向に行くに従って大きくなるようにしたことを要旨とする。
この発明によれば、画素部の各々の開口率を走査方向に行くに従って大きくなるようにすることにより、複雑な制御回路を設けることなしにノーマリブラックモードの電気光学装置の輝度傾斜を低減することができる。そのため、装置全体を小型化するとともにコストを低減することができる。
この発明によれば、画素部の各々の開口率を走査方向に行くに従って大きくなるようにすることにより、複雑な制御回路を設けることなしにノーマリブラックモードの電気光学装置の輝度傾斜を低減することができる。そのため、装置全体を小型化するとともにコストを低減することができる。
これらの電気光学装置において、前記画素部の開口率は、当該画素部の画素電極を囲むように形成された遮光膜のサイズによって異ならせたことを要旨とする。
これらの発明によれば、電気光学装置の製造プロセスで画素のサイズを変更することなしに、マスクで遮光膜のサイズを変更することにより開口率を決定した。従って、製造コストを低減することができる。
これらの発明によれば、電気光学装置の製造プロセスで画素のサイズを変更することなしに、マスクで遮光膜のサイズを変更することにより開口率を決定した。従って、製造コストを低減することができる。
本発明の電気光学装置の駆動方法は、画素部の各々の開口率を、当該画素部の各々の電極間に電圧を印加しないとき、前記画素部に対し光を透過するノーマリホワイトの状態で設定されるように走査線の走査方向に行くに従って小さくする一方、前記画素部を当該画素部の各々の電極間に電圧を印加しないとき、前記画素部に対し光を透過しないノーマリブラックの状態に設定し、前記走査線の走査方向を前記ノーマリホワイトの状態に対して逆にすることを要旨とする。
この発明によれば、開口率を調整しているマスクはノーマリホワイトモード用のマスクのみでよく、ノーマリブラックモードの場合にはノーマリホワイトモード用のマスクを使用し、走査線の走査方向を逆にした。従って、マスクを1パタンのみ用意すればよいため、電気光学装置の製造コストを低減できる。また、輝度傾斜を低減するための複雑な制御回路が不要なため、電気光学装置のコストを低減することができる。
本発明の電気光学装置の駆動方法は、画素部の各々の開口率を、当該画素部の各々の電極間に電圧を印加しないとき、前記画素部に対し光を透過しないノーマリブラックの状態で設定されるように走査線の走査方向に行くに従って大きくする一方、前記画素部を当該画素部の各々の電極間に電圧を印加しないとき、前記画素部に対し光を透過するノーマリホワイトの状態に設定し、前記走査線の走査方向を前記ノーマリブラックの状態に対して逆にすることを要旨とする。
この発明によれば、開口率を調整しているマスクはノーマリブラックモード用のマスクのみでよく、ノーマリホワイトモードの場合にはノーマリブラックモード用のマスクを使用し、走査線の走査方向を逆にした。従って、マスクを1パタンのみ用意すればよいため、電気光学装置の製造コストを低減できる。また、輝度傾斜を低減するための複雑な制御回路が不要なため、電気光学装置のコストを低減することができる。
本発明の電子機器は、先に記載の電気光学装置を実装したことを要旨とする。
この発明によれば、複雑な制御回路を設けることなしに輝度傾斜を低減した電子機器を得ることができる。
この発明によれば、複雑な制御回路を設けることなしに輝度傾斜を低減した電子機器を得ることができる。
(第1実施形態)
以下、本発明を具体化した第1実施形態を図1〜図7に従って説明する。図1は、電気光学装置として液晶表示装置の電気的構成を示すブロック回路図である。図2は、表示パネル部12の回路構成を示すブロック回路図である。図3は、画素20の等価回路図である。
以下、本発明を具体化した第1実施形態を図1〜図7に従って説明する。図1は、電気光学装置として液晶表示装置の電気的構成を示すブロック回路図である。図2は、表示パネル部12の回路構成を示すブロック回路図である。図3は、画素20の等価回路図である。
図1において、液晶表示装置10は、制御回路11、表示パネル部12、走査線駆動回路13、及びデータ線駆動回路14を備えている。液晶表示装置10の制御回路11、走査線駆動回路13、及びデータ線駆動回路14は、それぞれが独立した電子部品によって構成されていてもよい。例えば、制御回路11、走査線駆動回路13、及びデータ線駆動回路14が、各々1チップの半導体集積回路装置によって構成されていてもよい。又、制御回路11、走査線駆動回路13、及びデータ線駆動回路14の全部若しくは一部がプロ
グラマブルなICチップで構成され、その機能がICチップに書き込まれたプログラムによりソフトウェア的に実現されてもよい。
グラマブルなICチップで構成され、その機能がICチップに書き込まれたプログラムによりソフトウェア的に実現されてもよい。
また、本実施形態における液晶表示装置10は、1フレーム毎にデータ信号の極性が反転するフレーム反転方式を用いて駆動させるようにしたアクティブマトリクス型液晶表示装置である。
制御回路11は、図示しない外部装置から供給されるクロックパルスCP及び画像デジタルデータDを入力する。制御回路11は、クロックパルスCPに基づいて各走査線Y1〜Yn(図2参照)を順次選択するタイミングを決めるための垂直同期信号VSYNCを作成する。また、制御回路11は、クロックパルスCPに基づいて、データ信号VD1〜VDm及びクロックパルスCPを対応するデータ線X1〜Xm(図2参照)にそれぞれ出力するタイミングを決めるための水平同期信号HSYNCを作成する。
そして、制御回路11は、画像デジタルデータDに同期して垂直同期信号VSYNCを走査線駆動回路13に出力するとともに、水平同期信号HSYNCをデータ線駆動回路14に出力する。また、制御回路11は、画像デジタルデータDをデータ線駆動回路14に出力する。
そして、制御回路11は、表示パネル部12の共通端子COMに対して対向電位LCCOMを出力する。
表示パネル部12は、図2に示すように、その列方向に沿って延びるm本のデータ線X1〜Xm(mは自然数)を備えている。また、表示パネル部12は、その行方向に沿って延びるn本の走査線Y1〜Yn(nは自然数)を備えている。ここで、前記m本のデータ線X1〜Xmは、この記載した順番で図2において左から右に形成されているものとする。同様に、前記n本の走査線Y1〜Ynは、この記載した順番で図2において上から下に形成されているものとする。
表示パネル部12は、図2に示すように、その列方向に沿って延びるm本のデータ線X1〜Xm(mは自然数)を備えている。また、表示パネル部12は、その行方向に沿って延びるn本の走査線Y1〜Yn(nは自然数)を備えている。ここで、前記m本のデータ線X1〜Xmは、この記載した順番で図2において左から右に形成されているものとする。同様に、前記n本の走査線Y1〜Ynは、この記載した順番で図2において上から下に形成されているものとする。
そして、表示パネル部12には、前記各データ線X1〜Xmと前記各走査線Y1〜Ynとの交差部に対応した位置に画素部としての画素20がそれぞれ配設されている。前記各画素20は、それぞれ対応する前記データ線X1〜Xmを介してデータ線駆動回路14に接続されている。又、各画素20は、それぞれ対応する前記走査線Y1〜Ynを介して走査線駆動回路13に接続されている。
図3は、m番目のデータ線Xmとn番目の走査線Ynとの交差部にそれぞれ対応して配設された画素20の等価回路図である。画素20は、1個のトランジスタと1つの保持容量と1つの電気光学素子としての液晶容量とから構成されている。詳述すると、画素20は、画素トランジスタQsw、保持容量CS及び液晶容量LCを備えている。画素トランジスタQswはスイッチング素子として機能するトランジスタであって、N型TFTで構成されている。
画素トランジスタQswは、そのゲートがn番目の走査線Ynに接続されている。画素トランジスタQswのドレインはm番目のデータ線Xmに接続されている。また、画素トランジスタQswのソースは、液晶容量LCの画素電極E1に接続されている。画素電極E1に対向する位置には液晶を介して対向電極E2が形成されている。対向電極E2は共通端子COMに接続されている。また、画素トランジスタQswのソースは、保持容量CSの第1の電極P1に接続されている。保持容量CSの第2の電極P2は対向電極E2の共通端子COMに接続されている。尚、本実施形態においては、画素20を画素トランジスタQswと、保持容量CSと、液晶容量LCとで構成したが、これに限定されるものではなく適宜変更してもよい。
走査線駆動回路13は、図2に示すように、前記制御回路11からの垂直同期信号VSYNCに基づいて、表示パネル部12に設けられた前記n本の走査線Ynのうち、1本の走査線を本実施形態では画面の上段から下段に向かってY1,Y2,…,Yn−1,Ynの順に選択する。そして、走査線駆動回路13は、その選択された走査線に対応する走査信号SC1〜SCn(nは自然数)を出力する。そして、これら走査信号SC1〜SCnによって、データ線駆動回路14から出力されるデータ信号VD1〜VDmを、選択された走査線上の画素20の液晶容量LC及び保持容量CSに対して供給するタイミングが制御される。
データ線駆動回路14には、制御回路11から水平同期信号HSYNCと画像デジタルデータDが入力される。そして、データ線駆動回路14は、入力された画像デジタルデータDの大きさに対応したレベルを有するアナログ電圧信号であるデータ信号VD1〜VDmを作成する。このデータ信号VD1〜VDmは、1フレーム毎にその極性が反転する電圧信号である。
そして、走査線駆動回路13から順番に出力される前記走査信号SC1〜SCnによって選択された走査線Y1〜Yn上の各画素20においては、その画素トランジスタQswがそれぞれオン状態に設定される。このことによって、データ線駆動回路14からデータ線X1〜Xmを介してそれぞれの画素20に出力されたデータ信号VD1〜VDmが前記画素トランジスタQswを介して液晶容量LC及び保持容量CSに供給される。
次に、各画素20についてその詳細を図4,図5に従って説明する。図4は2ドット分の画素20の断面図であり、図5は、1ドット分の画素20の周辺の平面図である。各画素20は、図4に示すように、第1基板25と第2基板30とをそれらの周辺部において図示しないシール材によって貼り合わせ、さらに、第1基板25、第2基板30及びシール材によって囲まれる間隙すなわちセルギャップ内に液晶を封入して液晶容量LCを設けることによって形成される。
第1基板25はガラス、プラスチック等の透明基板によって形成され、その第1基板25上には画素トランジスタQswと、有機絶縁膜40を挟んで画素トランジスタQswの上層に形成された画素電極E1とを有する。画素電極E1の上には配向膜45が形成され、この配向膜45に対してラビング処理が施される。画素電極E1は例えば透明導電膜であるITO(Indium Tin Oxide)等によって形成される。
画素トランジスタQswは、図4に示すように、第1基板25上に形成されたゲート電極EGと、このゲート電極EGの上で第1基板25の全域に形成されたゲート絶縁膜55と、このゲート絶縁膜55を挟んでゲート電極EGの上方位置に形成された半導体層60とを有する。また、画素トランジスタQswは、その半導体層60の一方の側にコンタクト電極ECを介して形成されたドレイン電極EDと、さらに半導体層60の他方の側にコンタクト電極ECを介して形成されたソース電極ESとを有する。
図5に示すように、ゲート電極EGからは走査線Yn−2が延びている。また、ドレイン電極EDからはデータ線Xm−1が延びている。走査線Yn−2は第1基板25の横方向に延びていて縦方向へ等間隔で平行に複数本形成される。また、データ線Xm−1はゲート絶縁膜55を挟んで走査線Yn−2と交差するように縦方向へ延びていて横方向へ等間隔で平行に複数本形成される。
走査線Yn及びゲート電極EGは、例えばクロム、タンタル等によって形成される。ゲート絶縁膜55は、例えば窒化シリコン、酸化シリコン等によって形成される。半導体層
60は、例えばドープトa―Si、多結晶シリコン、CdSe等によって形成される。コンタクト電極ECは、例えばa―Si等によって形成される。ドレイン電極ED及びそれと一体なデータ線Xm並びにソース電極ESは、例えばチタン、モリブデン、アルミニウム等によって形成される。
60は、例えばドープトa―Si、多結晶シリコン、CdSe等によって形成される。コンタクト電極ECは、例えばa―Si等によって形成される。ドレイン電極ED及びそれと一体なデータ線Xm並びにソース電極ESは、例えばチタン、モリブデン、アルミニウム等によって形成される。
図4に示す有機絶縁膜40は、走査線Yn、データ線Xm及び画素トランジスタQswを覆って第1基板25上の全域に形成されている。但し、有機絶縁膜40のソース電極ESに対応する部分にはコンタクトホールCHが形成され、このコンタクトホールCHの所で画素電極E1と画素トランジスタQswのソース電極ESとの導通がなされている。
第1基板25に対向する第2基板30は、ガラス、プラスチック等の透明基板によって形成され、その第2基板30上には、対向電極E2と、その対向電極E2の上に形成された配向膜50とを有する。対向電極E2は、例えばITO等によって第2基板30の表面全域に形成された面状電極である。
そして、第2基板30と対向電極E2の間であって、画素電極E1と対向しない位置に各画素20間の光漏れを防ぐ遮光膜としてのブラックマトリクスBMが設けられており、同じ層に形成される他の素子と同時に同じマスクで形成される。また、図5に示すように、ブラックマトリクスBMは、画素トランジスタQswを覆っている。また、本実施形態のブラックマトリクスBMは、表示パネル部12上の各画素20の開口率を調整している。つまり、画面の下段に行くほど徐々にブラックマトリクスBMの幅Wを広くすることにより、画素20の開口率を小さくしている。すなわち、画面の下段に行くほど徐々に輝度が暗くなるように調整している。
画素20はその開口率、すなわち画素20の中において光が通り抜ける部分の面積の1画素面積に対しての割合が大きい程、輝度が明るくなる。画素20の中において光が通り抜ける部分とは、画素電極E1と対向電極E2が重なる部分であり、その重なる部分の面積は前記ブラックマトリクスBMの幅Wを変化させることにより調整できる。すなわち、ブラックマトリクスBMの幅Wを広くするほど開口率は下がって輝度は暗くなり、ブラックマトリクスBMの幅Wを狭くするほど開口率は上がって輝度が明るくなる。このブラックマトリクスBMの幅Wは、マスク上のパタンを変更することにより変化させることができる。
本実施形態ではノーマリホワイトモードの場合を例に挙げると、全画素20の開口率が等しい表示パネル部12においては、図6に一点鎖線で示す特性線WL1及び図11の画面S1のように、走査方向であって、画面の下段に行くほど所望の輝度よりも徐々に輝度が明るくなる輝度傾斜が生ずる。そこで、輝度傾斜を相殺するために、図6に実線で示す特性線WL2のように、画面の下段に行くほど所望の輝度よりも徐々に輝度が暗くなってくるように全画素20の開口率、すなわちブラックマトリクスBMの幅Wを1ライン毎に線形的に変化させている。
詳述すると、まず、画面の最上段の画素20と最下段の画素20の開口率を決定する。図6に一点鎖線で示す特性線WL1のように、画面の最上段においてはフレーム反転駆動による輝度変化は0%であるので、開口率を変化させる必要がない。そして、画面の最下段においてはフレーム反転駆動による輝度変化は例えば+10%であるので、画面の最上段の開口率に対して画面の最下段の開口率を−10%にする。すなわち、画面の最下段のブラックマトリクスBMの幅Wを画面の最上段のブラックマトリクスBMの幅Wに対して10%広くする。この開口率の変化による画面の最下段での輝度変化は、実線で示す特性線WL2のように、−10%となる。従って、画面の最下段での輝度変化は+10%+(−10%)=0%となる。
次に、画面の最上段と最下段の間にある画素20の開口率を、走査方向に向かって、図6に実線で示す特性線WL2及び図12の画面S2のように、1ライン毎に線形的に小さくしていく。すなわち、ブラックマトリクスBMの幅Wを走査方向に向かって1ライン毎に線形的に広くする。これにより、フレーム反転駆動による輝度変化と開口率の変化による輝度変化とが相殺され、図6に二点鎖線で示す特性線WL3及び図7の画面Sに示すように、画面Sの輝度傾斜を低減することができる。
以上のように構成された画素20は、図4において第1基板25側にある図示しない照明装置から光が出射されると、光は画素電極E1、液晶容量LC、対向電極E2を通過して観察側、すなわち第2基板30側に出射する。液晶容量LCは、走査信号SCnによって選択される画素20の画素電極E1と対向電極E2との間に印加される電圧によって画素20毎にその配向が制御され、これにより、液晶容量LCに供給された透過光は画素20毎に変調され、これにより観察者側に文字、数字等といった像が表示される。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)上記実施形態では、表示パネル部12の内部に形成されているブラックマトリクスBMの幅Wを画面の上段から下段に向かって線形的に広くして、表示パネル部12に形成した画素20の開口率を走査線の走査方向に向かって小さくした。従って、表示パネル部12の輝度は、走査線の走査方向に向かって暗くなり、液晶表示装置10のフレーム反転駆動方法によって生じる走査方向に向かって輝度が明るくなる輝度変化が相殺される。その結果、画面の輝度傾斜を低減できる。
(1)上記実施形態では、表示パネル部12の内部に形成されているブラックマトリクスBMの幅Wを画面の上段から下段に向かって線形的に広くして、表示パネル部12に形成した画素20の開口率を走査線の走査方向に向かって小さくした。従って、表示パネル部12の輝度は、走査線の走査方向に向かって暗くなり、液晶表示装置10のフレーム反転駆動方法によって生じる走査方向に向かって輝度が明るくなる輝度変化が相殺される。その結果、画面の輝度傾斜を低減できる。
(2)上記実施形態では、ブラックマトリクスBMの幅Wを調整するだけで輝度調整を行った。これにより、複雑な制御回路を設けずに輝度調整の補償ができ、装置全体を小型化することができるとともに、コストを低減することができる。
(3)上記実施形態では、ブラックマトリクスBMの幅Wを調整することにより輝度調整を行った。従って、液晶表示装置10の製造プロセスで画素の大きさを変動させることなしにマスクのみで開口率の制御、すなわち輝度制御ができる。そのため、装置全体の製造コストを低減することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明を具体化した第2実施形態について説明する。本実施形態では、表示パネル部12がノーマリブラックモードであることが第1実施形態と異なる。以下の実施形態において、前記第1実施形態と同様の部分については、同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
(第2実施形態)
次に、本発明を具体化した第2実施形態について説明する。本実施形態では、表示パネル部12がノーマリブラックモードであることが第1実施形態と異なる。以下の実施形態において、前記第1実施形態と同様の部分については、同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
ノーマリブラックモードの表示パネル部12の場合、図8に1点鎖線で示す特性線BL1のように、走査方向であって、画面の下段に行くほど所望の輝度よりも徐々に輝度が暗くなる輝度傾斜が生ずる。そこで、輝度傾斜を相殺するために、図8に実線で示す特性線BL2のように、画面の下段に行くほど所望の輝度よりも徐々に輝度が明るくなってくるように全画素20の開口率、すなわちブラックマトリクスBMの幅を1ライン毎に線形的に変化させている。
詳述すると、まず、画面の最上段の画素20と最下段の画素20の開口率を決定する。図8に一点鎖線で示す特性線BL1のように、画面の最上段においてはフレーム反転駆動による輝度変化は0%であるので、開口率を変化させる必要がない。そして、画面の最下段においてはフレーム反転駆動による輝度変化は例えば−10%であるので、画面の最上段の開口率に対して画面の最下段の開口率を+10%にする。すなわち、画面の最下段のブラックマトリクスBMの幅Wを画面の最上段のブラックマトリクスBMの幅Wに対して
10%狭くする。この開口率の変化による画面の最下段での輝度変化は、実線で示す特性線BL2のように、+10%となる。従って、画面の最下段での輝度変化は(−10%)+10%=0%となる。
10%狭くする。この開口率の変化による画面の最下段での輝度変化は、実線で示す特性線BL2のように、+10%となる。従って、画面の最下段での輝度変化は(−10%)+10%=0%となる。
次に、画面の最上段と最下段の間にある画素20の開口率を走査方向に向かって、図8に実線で示す特性線BL2及び図11の画面S1のように、1ライン毎に線形的に大きくしていく。すなわち、ブラックマトリクスBMの幅Wを走査方向に向かって1ライン毎に線形的に狭くする。これにより、フレーム反転駆動による輝度変化と開口率の変化による輝度変化とが相殺され、図8に二点鎖線で示す特性線BL3及び図7の画面Sのように、画面Sの輝度傾斜を低減することができる。この結果、第1実施形態と同様の効果が得られる。
(第3実施形態)
次に、本発明を具体化した第3実施形態について説明する。本実施形態では、表示パネル部12がノーマリブラックモードであった場合にも、第1実施形態で説明したノーマリホワイトモードの表示パネル部12の場合に対応してブラックマトリクスBMを変動させたマスクを用いる点が第1実施形態と異なる。以下の実施形態において、前記第1実施形態及び第2実施形態と同様の部分については、同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
(第3実施形態)
次に、本発明を具体化した第3実施形態について説明する。本実施形態では、表示パネル部12がノーマリブラックモードであった場合にも、第1実施形態で説明したノーマリホワイトモードの表示パネル部12の場合に対応してブラックマトリクスBMを変動させたマスクを用いる点が第1実施形態と異なる。以下の実施形態において、前記第1実施形態及び第2実施形態と同様の部分については、同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
本実施形態では、表示パネル部12はノーマリブラックモードである。しかしながら、図9に実線で示す特性線WL2のように、画面の下段に行くほど所望の輝度よりも徐々に輝度が暗くなってくるように全画素20の開口率を小さく、すなわちブラックマトリクスBMの幅Wを1ライン毎に線形的に広くなるように変化させたノーマリホワイトモード用のマスクを使用する。
このマスクを使用した場合に、走査方向に駆動すると、ノーマリブラックモードの表示パネル部12では走査方向であって画面の上段から下段に向かって輝度が暗くなっていくため、画面の上段から下段に向かって輝度がさらに暗くなってしまい、画面の輝度傾斜を低減できない。そこで、本実施形態では、一点鎖線で示す特性線BL4のように逆走査方向、すなわちYn,Yn−1,…,Y1の順に駆動する。
詳述すると、画面の最上段においては、開口率の変化による輝度変化は0%である。そして、画面の最下段においては実線で示す特性線WL2のように、開口率の変化による輝度変化は−10%である。ノーマリブラックモードの表示パネル部12においては、フレーム反転駆動による輝度変化は、走査方向に向かって輝度が暗くなってしまうため、駆動する方向を走査方向とは逆にし、Yn,Yn−1,…,Y1とする。これにより、図9に一点鎖線で示す特性線BL4のように、走査方向と逆の方向(Yn,Yn−1,…,Y1の順)に向かって−10%の輝度変化が起きる。従って、走査線Ynでの輝度変化は+10%+(−10%)=0%となる。すなわち、二点鎖線で示す特性線BL5及び図7の画面Sに示すように、フレーム反転駆動による輝度変化と開口率の変化による輝度変化が相殺され、画面Sの輝度傾斜を低減することができる。
上記実施形態によれば、上記各実施形態の効果に加えて、以下のような効果を得ることができる。
(1)上記実施形態では、ノーマリホワイトモードの表示パネル部12用に開口率を調整したマスクを用いながらも、走査方向を画面の下段から上段にすることにより、画面に発生する輝度傾斜を低減することができる。これによれば、ノーマリホワイトモードの表示パネル部12に合わせて開口率を調整したマスクを用いて、ノーマリブラックモードの表示パネル部12の輝度傾斜を低減することができる。従って、作製するマスク数を減らすことができ、製造コストを削減できる。また、複雑な制御回路を設けずに輝度制御する
ことができるため、コストを削減できる。
(第4実施形態)
次に、第1実施形態〜第3実施形態で説明した液晶表示装置10の電子機器への適用について図10に従って説明する。液晶表示装置10は、モバイル型パーソナルコンピュータ、携帯電話、ビューワ、ゲーム機等の携帯情報端末、電子書籍、電子ペーパー等種々の電子機器に適用できる。また、液晶表示装置10は、液晶プロジェクタ、ビデオカメラ、デジタルスチルカメラ、カーナビゲーション、カーステレオ、運転操作パネル、パーソナルコンピュータ、プリンタ、スキャナ、テレビ、ビデオプレーヤー等種々の電子機器に適用できる。
(1)上記実施形態では、ノーマリホワイトモードの表示パネル部12用に開口率を調整したマスクを用いながらも、走査方向を画面の下段から上段にすることにより、画面に発生する輝度傾斜を低減することができる。これによれば、ノーマリホワイトモードの表示パネル部12に合わせて開口率を調整したマスクを用いて、ノーマリブラックモードの表示パネル部12の輝度傾斜を低減することができる。従って、作製するマスク数を減らすことができ、製造コストを削減できる。また、複雑な制御回路を設けずに輝度制御する
ことができるため、コストを削減できる。
(第4実施形態)
次に、第1実施形態〜第3実施形態で説明した液晶表示装置10の電子機器への適用について図10に従って説明する。液晶表示装置10は、モバイル型パーソナルコンピュータ、携帯電話、ビューワ、ゲーム機等の携帯情報端末、電子書籍、電子ペーパー等種々の電子機器に適用できる。また、液晶表示装置10は、液晶プロジェクタ、ビデオカメラ、デジタルスチルカメラ、カーナビゲーション、カーステレオ、運転操作パネル、パーソナルコンピュータ、プリンタ、スキャナ、テレビ、ビデオプレーヤー等種々の電子機器に適用できる。
図10は、液晶プロジェクタ100の構成を示す斜視図を示す。図10において、液晶プロジェクタ100は、液晶表示装置10をそれぞれ適用したRGB用のライトバルブ10R,10G,10Bを用いた投射型プロジェクタとして構成されている。液晶プロジェクタ100では、白色光源のランプユニット110から投射光が発せられると、複数のミラー130を介して、2枚のダイクロイックミラー140によって、RGBの3原色に対応する光成分R,G,Bに分けられ、各色に対応するライトバルブ10R,10G及び10Bにそれぞれ導かれる。そして、ライトバルブ10R,10G及び10Bによりそれぞれ変調された3原色に対応する光成分は、ダイクロイックプリズム150により再度合成された後、投射レンズ160を介してスクリーンなどにカラー画像として投写される。
この場合においても、液晶表示装置10を用いた各ライトバルブ10R,10G,10Rは前記第1実施形態〜第3実施形態と同様な効果を発揮する。この結果、液晶プロジェクタ100は、輝度傾斜を低減し、表示品位の優れた表示を実現することができる。
なお、上記各実施形態は以下のように変更してもよい。
上記実施形態では、開口率を変動させるために、画素トランジスタQswを覆っているブラックマトリクスBMの幅Wを変動させた。これを、データ線Xm、走査線Ynを覆っているブラックマトリクスBMの幅を変動させるようにしてもよい。
上記実施形態では、開口率を変動させるために、画素トランジスタQswを覆っているブラックマトリクスBMの幅Wを変動させた。これを、データ線Xm、走査線Ynを覆っているブラックマトリクスBMの幅を変動させるようにしてもよい。
上記実施形態では、ブラックマトリクスBMは、同じ層に形成される他の素子と同時に同じマスクで形成されていた。これを、ブラックマトリクスBM専用のマスクを形成するようにしてもよい。
上記実施形態では、ノーマリブラックモードの表示パネル部12を使用する際にも、ノーマリホワイトモード用に開口率を調整したマスクを用いて、駆動方向を逆走査方向とした。これを、ノーマリホワイトモードの表示パネル部12を使用する際にノーマリブラックモードのマスク用に開口率を調整したマスクを用いて、駆動方向を逆走査方向としてもよい。
上記実施形態では、画素20に具体化して好適な効果を得たが、液晶容量LC以外の例えばLEDやFED等の発光素子のような電流駆動素子を駆動する単位回路に具体化してもよい。RAM等(特にMRAM)の記憶装置に具体化してもよい。
上記実施形態では、液晶容量を用いた場合を例に説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、有機エレクトロルミネッセンス素子、無機エレクトロルミネッセンス素子、デジタルマイクロミラーデバイス(DMD)、FED(Field Emission Display)やSED(Surface−Conduction Electron−Emitter Display)等にも適用可能である。
BM…ブラックマトリクス、W…幅、Xm…データ線、Yn…走査線、CS…保持容量、E1…画素電極、E2…対向電極、LC…液晶容量、Qsw…画素トランジスタ、WL1〜WL3…特性線、BL1〜BL5…特性線、10…液晶表示装置、11…制御回路、12…表示パネル部、13…走査線駆動回路、14…データ線駆動回路、20…画素、100…液晶プロジェクタ。
Claims (11)
- 電気光学パネルにおいて、
複数の走査線と、
複数のデータ線と、
前記複数の走査線と前記複数のデータ線との交差部に対応してそれぞれ設けられた画素部とを具備し、
前記画素部の各々の開口率を、前記走査線の走査方向に行くに従って異ならせたことを特徴とする電気光学パネル。 - 請求項1に記載の電気光学パネルにおいて、
前記画素部の各々の開口率は、前記走査線の走査方向に行くに従って小さくなるようにしたことを特徴とする電気光学パネル。 - 請求項1に記載の電気光学パネルにおいて、
前記画素部の各々の開口率は、前記走査線の走査方向に行くに従って大きくなるようにしたことを特徴とする電気光学パネル。 - 請求項1乃至3のいずれか1つに記載の電気光学パネルにおいて、
前記画素部の開口率は、前記画素部における画素電極を囲むように形成された遮光膜のサイズによって異ならせたことを特徴とする電気光学パネル。 - 電気光学装置において、
複数の走査線と、
複数のデータ線と、
前記複数の走査線と前記複数のデータ線との交差部に対応してそれぞれ設けられた画素部と、
前記複数の走査線を走査するための走査線駆動回路と、
前記複数のデータ線にデータ信号を供給するデータ線駆動回路とを具備し、
前記画素部は、当該画素部の各々の開口率を、前記走査線の走査方向に行くに従って異ならせたことを特徴とする電気光学装置。 - 請求項5に記載の電気光学装置において、
前記画素部の各々の開口率は、前記走査線の走査方向に行くに従って小さくなるようにしたことを特徴とする電気光学装置。 - 請求項5に記載の電気光学装置において、
前記画素部の各々の開口率は、前記走査線の走査方向に行くに従って大きくなるようにしたことを特徴とする電気光学装置。 - 請求項5乃至7のいずれか1つに記載の電気光学装置において、
前記画素部の開口率は、当該画素部の画素電極を囲むように形成された遮光膜のサイズによって異ならせたことを特徴とする電気光学装置。 - 電気光学装置の駆動方法において、
画素部の各々の開口率を、当該画素部の各々の電極間に電圧を印加しないとき、前記画素部に対し光を透過するノーマリホワイトの状態で設定されるように走査線の走査方向に行くに従って小さくする一方、
前記画素部を当該画素部の各々の電極間に電圧を印加しないとき、前記画素部に対し光を透過しないノーマリブラックの状態に設定し、前記走査線の走査方向を前記ノーマリホ
ワイトの状態に対して逆にすることを特徴とする電気光学装置の駆動方法。 - 電気光学装置の駆動方法において、
画素部の各々の開口率を、当該画素部の各々の電極間に電圧を印加しないとき、前記画素部に対し光を透過しないノーマリブラックの状態で設定されるように走査線の走査方向に行くに従って大きくする一方、
前記画素部を当該画素部の各々の電極間に電圧を印加しないとき、前記画素部に対し光を透過するノーマリホワイトの状態に設定し、前記走査線の走査方向を前記ノーマリブラックの状態に対して逆にすることを特徴とする電気光学装置の駆動方法。 - 請求項5乃至8のいずれか1つに記載の電気光学装置を備えたことを特徴とする電子機器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003345924A JP2005114839A (ja) | 2003-10-03 | 2003-10-03 | 電気光学パネル、電気光学装置、電気光学装置の駆動方法及び電子機器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003345924A JP2005114839A (ja) | 2003-10-03 | 2003-10-03 | 電気光学パネル、電気光学装置、電気光学装置の駆動方法及び電子機器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005114839A true JP2005114839A (ja) | 2005-04-28 |
Family
ID=34539050
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003345924A Withdrawn JP2005114839A (ja) | 2003-10-03 | 2003-10-03 | 電気光学パネル、電気光学装置、電気光学装置の駆動方法及び電子機器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005114839A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016029464A (ja) * | 2014-07-18 | 2016-03-03 | 株式会社半導体エネルギー研究所 | 表示装置 |
JPWO2015045710A1 (ja) * | 2013-09-26 | 2017-03-09 | シャープ株式会社 | 表示パネル及びそれを備えた表示装置 |
CN110095899A (zh) * | 2019-05-29 | 2019-08-06 | 京东方科技集团股份有限公司 | 显示面板及其驱动方法、显示模组、显示装置 |
-
2003
- 2003-10-03 JP JP2003345924A patent/JP2005114839A/ja not_active Withdrawn
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPWO2015045710A1 (ja) * | 2013-09-26 | 2017-03-09 | シャープ株式会社 | 表示パネル及びそれを備えた表示装置 |
JP2016029464A (ja) * | 2014-07-18 | 2016-03-03 | 株式会社半導体エネルギー研究所 | 表示装置 |
US10592193B2 (en) | 2014-07-18 | 2020-03-17 | Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. | Display device |
JP2020073945A (ja) * | 2014-07-18 | 2020-05-14 | 株式会社半導体エネルギー研究所 | 表示装置、表示モジュールおよび電子機器 |
CN110095899A (zh) * | 2019-05-29 | 2019-08-06 | 京东方科技集团股份有限公司 | 显示面板及其驱动方法、显示模组、显示装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US8836610B2 (en) | Display device and driving method thereof | |
JP5024110B2 (ja) | 電気光学装置及び電子機器 | |
US20060066796A1 (en) | Liquid crystal panel and liquid crystal display device | |
JP2007108615A (ja) | 電気光学装置、電気光学装置の駆動方法、および電子機器 | |
JP5664017B2 (ja) | 電気光学装置および電子機器 | |
US9607563B2 (en) | Liquid crystal display device, method for driving liquid crystal display device, and electronic apparatus | |
US11893952B2 (en) | Simplifying substrate for display panel with waveguide display region and driving of two display regions by one driving system | |
US20100013802A1 (en) | Driver and method for driving electro-optical device, electro-optical device, and electronic apparatus | |
JP5172212B2 (ja) | 液晶表示装置 | |
JP4957190B2 (ja) | 電気光学装置及び電子機器 | |
US9111496B2 (en) | Electro-optic device and electronic apparatus with a control signal including a precharge period | |
JP2009244287A (ja) | 液晶表示装置および液晶表示装置の駆動方法 | |
JP2004264534A (ja) | 反射型液晶表示装置 | |
KR20110076086A (ko) | 실리콘 액정 디스플레이 | |
JP2005114839A (ja) | 電気光学パネル、電気光学装置、電気光学装置の駆動方法及び電子機器 | |
JP2010181804A (ja) | 駆動回路及び駆動方法、並びに電気光学装置及び電子機器 | |
JP4501920B2 (ja) | 表示装置 | |
US8379001B2 (en) | Liquid crystal display device | |
JP2007279590A (ja) | 電気光学装置および電子機器 | |
JP2006201315A (ja) | 液晶表示装置 | |
WO2012077647A1 (ja) | 液晶パネル、表示装置、及び、その駆動方法 | |
US20160063930A1 (en) | Electro-optical device and electronic apparatus | |
JP2010026085A (ja) | 電気光学装置の駆動装置及び方法、並びに電気光学装置及び電子機器 | |
JP2013073036A (ja) | 電気光学装置および電子機器 | |
JP5434090B2 (ja) | 電気光学装置の駆動装置及び方法、並びに電気光学装置及び電子機器 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20061205 |