JP2005113866A - 密閉型電動圧縮機 - Google Patents

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誠吾 柳瀬
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Abstract

【課題】R600aを主体とする冷媒を用いかつ騒音が低く信頼性の高い密閉型電動圧縮機を提供すること。
【解決手段】冷媒としてR600aを用い、密閉容器102内に冷媒と相溶するオイル103を貯留するとともにインバータによって駆動される電動要素104と電動要素104によって駆動される圧縮要素105とを収納し、圧縮要素105はシリンダを形成するブロック210とシリンダ211内で往復運動するピストン212を備え、シリンダ211とピストン212の間の摺動部に直接的にオイルを給油する給油装置を有することにより飛散オイルよるシリンダとピストンへの給油を無くすことができ、マフラー外表面での発泡オイル吸引による過圧縮を激減することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は例えば冷蔵庫や自動販売機等の冷凍装置に使用した密閉型電動圧縮機に関するものである。
近年、地球環境に対する要求が高まってきている。こうした中、従来、この種の密閉型電動圧縮機は、オゾン破壊係数がゼロであるHFC冷媒を用い、インバータ制御されながら駆動されるものがある(例えば、特許文献1参照)。
以下図面を参照しながら上記従来の密閉型電動圧縮機を説明する。
図3は、特許文献1に記載された従来の密閉型電動圧縮機の断面図である。図3において従来の密閉型電動圧縮機は、密閉容器2内に貯留したオイル3と上方に圧縮要素4と下方に電動要素5を配置し、オゾン破壊係数がゼロであるHFC系の代表的な冷媒であるR134aからなる冷媒1を圧縮するよう設計されている。
圧縮要素4は、シリンダ10を形成するブロック11と、シリンダ10内で往復運動するピストン12と、シリンダ10へ冷媒ガスを導くマフラー13と、下端がオイル3に浸かりシリンダ10とピストン12の間の摺動部に間接的にオイルを給油するポンプ機能(図示せず)を内蔵するクランクシャフト14と、クランクシャフト14を軸支する軸受け15を備えている。
マフラー13は圧縮要素4の略下方に配設され、吸入口16がオイル3の上面に近接している。
電動要素5を構成する回転子23は、回転子鉄心21内に組み込まれた永久磁石22を備え、クランクシャフト14に焼嵌めにて固定されている。電動要素5を構成する固定子26は固定子巻線24を固定子鉄心25に直接的に捲設している。そして電動要素5はインバータ装置(図示せず)によってインバータ制御されながら、駆動される。
以上のように構成された密閉型電動圧縮機について、以下その動作を説明する。
電動要素5の固定子26に電圧が印加され回転子23が回転することでクランクシャフト14も回転することで圧縮要素4を駆動する。シリンダ10内でピストン12が往復運動し、冷媒1は吸入口16からマフラー13を経てシリンダ10へ吸引され圧縮される。
同時に密閉容器2内に貯留したオイル3はポンプ機能によってクランクシャフト14の下端から吸入されクランクシャフト14の上端で排出される。排出されたオイル3は、クランクシャフト14の遠心力により飛散し密閉容器2の天面や圧縮要素4の表面に付着した後、密閉容器2の放熱作用により冷却され密閉容器2の内壁面を伝わり密閉容器2内に貯留したオイル3へ戻る。
また圧縮要素4に飛散したオイル3の一部はシリンダ10とピストン12の間に散布供給されることでこの摺動部に間接的に給油され、これを潤滑する。飛散したオイル3はマフラー13の外表面にも付着し、その後マフラー13の外表面を伝わり流れ落ち密閉容器2内に貯留したオイル3へ戻る。
特開2001−218394号公報
上記した密閉型電動圧縮機は既に実用化されている一般的な構成であるが、地球環境の観点からは、まだ改良の余地を残す。すなわち従来技術の密閉型電動圧縮機は、オゾン破壊係数がゼロであるHFC系の代表的な冷媒であるR134aを圧縮するよう設計されているが、R134aを含むHFC系の冷媒は温暖化係数が高く、いずれ規制されることが決定している。
こういったHFC系の冷媒に代り、欧州で既に実用化されておりオゾン破壊係数がゼロでしかも温暖化係数の小さい炭化水素系冷媒、具体的にはR600aが日本国内でも有力な代替冷媒と考えられている。しかしながらR600aは冷媒R134aに較べ、新たな課題を有している。すなわちR600aは冷媒R134aに較べオイル中での溶解度が極端に大きいため密閉型電動圧縮機の運転停止時、密閉容器2内の冷媒がオイル3中に溶け込む割合が非常に高くなる。
従来の密閉型電動圧縮機に冷媒R600aを適用した場合、運転起動時、密閉容器2内に貯留したR600aを高い割合で含んだオイル3は、ポンプ機能を内蔵するクランクシャフト14の下端から吸入されクランクシャフト14の上端で排出され、排出されたオイル3は、クランクシャフト14の遠心力により飛散し密閉容器2の天面や圧縮要素4に付着する。また、圧縮要素4に飛散したオイル3の一部はマフラー13の外表面に付着する。
マフラー13の外表面に付着したオイル3からは大量の冷媒が蒸発し、マフラー13の外表面で発泡し泡となる。この泡がマフラー13の外表面を伝わり流れ落ち吸入口16の近傍までくると冷媒ガスの流れに従い吸入口16から冷媒1とともに吸引され、シリンダ10の中で圧縮される。そのためシリンダ10内では液圧縮を起こし、衝撃音が発生するとともに圧縮要素4が故障しやすいという課題を有していた。
また密閉型電動圧縮機の運転起動時、密閉容器2内に貯留したR600aを含んだオイル3は、クランクシャフト14によって攪拌されるとオイル3に溶け込んだ冷媒が蒸発発泡し油面上に多量の泡が発生する。この発泡現象はオイル3に溶け込んだ冷媒が減少するまで続く。こうして発生した泡はオイル3の表面から上昇する。
従来の密閉型電動圧縮機においてはマフラー13が圧縮要素4の略下方に配設され吸入口16がオイル3の上面に近接しているため、この泡は吸入口16まで到達してしまう。特に圧縮要素4が電動要素5の略上方に配置されているため、固定子鉄心25の高さが低くなると吸入口16の位置はさらに下がりオイル3の上面に近づき泡は容易に吸入口16まで到達する。
泡が吸入口16の位置まで到達すると、泡は吸入口16からマフラー13を通りシリンダ10へ吸い込まれる。そのためシリンダ10内で過圧縮を起こし、衝撃音が発生するとともに圧縮要素4が損懐するという課題を有していた。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、R600aを主体とする冷媒を用いかつ騒音が低く信頼性の高い密閉型電動圧縮機を提供することを目的とする。
上記従来の課題を解決するために、本発明の密閉型電動圧縮機は、冷媒としてR600aを用い、密閉容器内に前記冷媒と相溶するオイルを貯留するとともにインバータによって駆動される電動要素と前記電動要素によって駆動される圧縮要素とを収納し、前記圧縮要素はシリンダを形成するブロックと前記シリンダ内で往復運動するピストンを備えるとともに前記シリンダと前記ピストンの間の摺動部に直接的に前記オイルを給油する給油装置を有し、かつ少なくとも電源周波数未満の運転周波数で起動するとしたものでオイルは給油装置から直接的にシリンダとピストンの間の摺動部へ給油され、クランクシャフト上端から飛散したオイルよるシリンダとピストンの間の摺動部へ間接的な給油が不要になりマフラー外表面でのオイルの発泡がなくなりシリンダ内で過圧縮を起こしにくく衝撃音の発生が激減するとともに圧縮要素が故障しにくいという作用を有し、かつクランクシャフトが低速でオイルを攪拌するためオイルに溶け込んだ冷媒の発泡が抑制され泡の発生が減少し、泡が吸入口の位置まで到達しにくくなり、吸入口からマフラーを通りシリンダへ吸い込まれる泡の量が減少するためシリンダ内で過圧縮を起こしにくく衝撃音の発生が激減するとともに圧縮要素が故障しにくいという作用を有する。
本発明の密閉型電動圧縮機は、騒音を低減でき信頼性を向上することができる。
請求項1に記載の発明は、冷媒としてR600aを用い、密閉容器内に前記冷媒と相溶するオイルを貯留するとともにインバータによって駆動される電動要素と前記電動要素によって駆動される圧縮要素とを収納し、前記圧縮要素はシリンダを形成するブロックと前記シリンダ内で往復運動するピストンを備えるとともに前記シリンダと前記ピストンの間の摺動部に直接的に前記オイルを給油する給油装置を有し、かつ少なくとも電源周波数未満の運転周波数で起動するとしたものでオイルは給油装置から直接的にシリンダとピストンの間の摺動部へ給油され、クランクシャフト上端から飛散したオイルよるシリンダとピストンの間の摺動部へ間接的な給油が不要になるため、マフラー外表面でのオイルの発泡がなくなり、シリンダ内で過圧縮を起こしにくく衝撃音の発生が激減するとともに圧縮要素が故障しにくいという作用を有し、かつ起動時にクランクシャフトが低速でオイルを攪拌するためオイルに溶け込んだ冷媒の発泡が抑制され泡の発生が減少し、泡が吸入口の位置まで到達しにくくなり、吸入口からマフラーを通りシリンダへ吸い込まれる泡の量が減少するためシリンダ内で過圧縮を起こしにくく衝撃音の発生が激減するとともに圧縮要素が故障しにくいという作用を有するため騒音を低減することができ信頼性を向上することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1記載の発明の給油装置を、一端が前記オイルに浸かり他端が前記シリンダ部に連通するガス通路に挿入されたキャピラリーチューブから形成したもので請求項1に記載の発明の作用に加えて圧縮要素にかかる負荷に比例しガス通路内を流れる冷媒ガスの流速が増しキャピラリーチューブからシリンダとピストンの間の摺動部に直接的に給油されるオイル量が増えるという作用を有するため請求項1に記載の発明の効果に加えてさらに信頼性を向上することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1記載の発明の給油装置を摺動部に直接開口する給油口から形成したもので請求項1に記載の発明の作用に加えてオイルはクランクシャフトから連続的に圧縮要素に給油された後、軸受けから排出されたオイルの一部が給油口の周辺に溜まり給油口からシリンダとピストンの間の摺動部へ連続的に給油されるという作用が得られ、請求項1に記載の発明の効果に加えて安価に信頼性を向上することができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1から3に記載の発明に、さらにシリンダ内へ冷媒ガスを導くマフラー有し、前記マフラーを前記圧縮要素の略上方に配設したもので請求項1から3に記載の発明の作用に加えて密閉型電動圧縮機の運転停止時、外気温度等の影響でオイル中に溶け込んだ冷媒量が増加した状態で、クランクシャフトがオイルを攪拌しオイル中の冷媒の発泡が増え泡の量が増加しても、マフラーが圧縮要素の略上方に配設され吸入口位置がオイルの油面から離れ、泡の進入を防ぐことができシリンダ内で過圧縮を起こしにくく衝撃音の発生が激減するとともに圧縮要素が故障しにくいという作用を有するため請求項1から3に記載の発明の効果に加えてさらに騒音を低減することができ信頼性を向上することができる。
請求項5に記載の発明は、請求項1から4に記載の発明に、さらに圧縮要素は電動要素の略下方に構築され、前記電動要素は回転子鉄心内に組み込まれた永久磁石を備えた回転子と、固定子巻線を固定子鉄心に直接的に捲設した固定子とからなるもので請求項1から4に記載の発明の作用に加えて固定子巻線を固定子鉄心に直接的に捲設し固定子高さを低しても圧縮要素は電動要素の略下方に構築され固定子高さによらずマフラーの吸入口位置を油面から離せるので、クランクシャフトがオイルを攪拌しオイル中の冷媒が発泡し泡の量が増加しても、吸入口からの泡の進入を防ぐことができシリンダ内で過圧縮を起こしにくく衝撃音の発生が激減するとともに圧縮要素が故障しにくいという作用を有するため請求項1から4に記載の発明の効果に加えてさらに安価な密閉型電動圧縮機を得ることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なおこの実施の形態によってこの発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における密閉型電動圧縮機の断面図である。
図1において本発明の密閉型電動圧縮機は、温暖化係数の低い炭化水素系冷媒であるR600aからなる冷媒101を用いる。密閉容器102は、冷媒101を封入するとともに底部に冷媒と相溶する鉱油系のオイル103を貯留し、インバータによって駆動される電動要素104と電動要素104によって駆動される圧縮要素105を収納する。
圧縮要素105は電動要素104の下方に構築され密閉容器102内で弾性支持(図示せず)されている。
電動要素104は、固定子111と回転子112からなり、起動時は電源周波数未満の運転周波数で起動する。固定子111は、固定子鉄心113に固定子巻線114を直接的に捲設した突極集中巻き仕様で固定子111の高さを低く抑えることができるとともに固定子巻線114の銅量を少なく抑えることができる。
回転子112は、回転子鉄心115内にフェライトや希土類でできた永久磁石116を組み込んでいる。次に圧縮要素105の詳細を以下に説明する。
ブロック210は略円筒形のシリンダ211を有し、シリンダ211内で往復運動するピストン212が勘入されている。マフラー213は圧縮要素105の略上方に配設され上部側面に冷媒ガスをシリンダに導く吸入口214を有する。マフラー213とシリンダ211はガス通路215で結ばれている。ガス通路215には一端がオイル103に浸かったキャピラリーチューブ216が挿入されている。
クランクシャフト217はオイル103に浸かりこれを給油する給油装置であるオイルポンプ220を下端に形成しており、軸受け218で軸支されることで形成される摺動部に給油されるよう、給油溝222が刻設されている。
以上のように構成された密閉型電動圧縮機について、以下その動作、作用を説明する。
電動要素104の固定子111に電圧が印加されると、回転子112がクランクシャフト217を回転させ、ピストン212がシリンダ211内で往復運動することで冷媒101はマフラー213の吸入口214からガス通路215を経てシリンダ211内へ吸引され圧縮される。圧縮された冷媒101は冷凍システム(図示せず)へと吐出され、周知の冷凍サイクルを構成する。
オイルポンプ220はオイル103の中で回転し、遠心力によってオイル103を上方へと押し上げることで、オイル103は軸受け218とクランクシャフト217とで形成される摺動部をはじめとする各摺動部を潤滑し、給油溝222を経て軸受け218上端から吐出され、外周を伝って密閉容器102の底部へと落下する。
この際、起動時には電動要素105は電源周波数未満の運転周波数で起動するため
オイルポンプ220は低速でオイル103を攪拌する。そのためオイル103に溶け込んだ大量の冷媒は少しずつ発泡するため泡の発生が減少し泡の高さが抑制され、吸入口214の位置まで到達しにくくなる。さらにマフラー213は圧縮要素105の略上方に配設され吸入口214の位置がオイル103の油面から離れていることで、余計に泡が吸入口214の位置まで到達しにくくなる。
よって泡を吸うことによって起こるシリンダ211内での過圧縮を回避することができ、衝撃音の発生が激減するとともに圧縮要素105が故障しにくくなる。
またオイル103はキャピラリーチューブ216によって密閉容器102内とガス通路215内との間の差圧によってキャピラリーチューブ216からガス通路215に供給され、冷媒ガスによってシリンダ211とピストン212の間の摺動部に直接的に給油される。すなわちクランクシャフト217からの散布という間接的な給油を必要としないので、マフラー213外表面への付着オイル103がなくなり、発泡した泡を吸うことによって起こるシリンダ211内での過圧縮を回避することができ、衝撃音の発生が激減するとともに圧縮要素105が故障しにくくなる。
また本実施の形態の電動要素104は固定子巻線114を固定子鉄心113に直接的に捲設したもので、固定子巻線114の銅量が少なく安価であるとともに、固定子111高さが低くても圧縮要素105は電動要素104の略下方に構築されいるため固定子111の高さにかかわらずマフラー213の吸入口位置が油面から離れている。そしてマフラー213は圧縮要素104の略上方に配設されるため、吸入口214位置がオイル103の油面から離れているために、泡が吸入口214の位置まで到達しにくくなっている。よって安価な電動要素104を用いながら、騒音を低減することができ信頼性を向上することができる。
(実施の形態2)
図2は、本発明の実施の形態2における密閉型電動圧縮機の断面図である。
以下、図2に基づいて本実施の形態について説明する。なお実施の形態1と同一構成については同一符号を付して詳細な説明は省略する。
圧縮要素305を構成するブロック310は、シリンダ311とピストン212の間の摺動部に直接開口する略円筒状の給油口301を穿設している。給油口301はシリンダ311の上側に位置し、オイルポンプ220によって給油され軸受け218の上端から吐出されるオイル103が流入する位置に設けてある。
以上のように構成された密閉型電動圧縮機について、以下その動作、作用を説明する。
電動要素104の固定子111に電圧が印加されると、回転子112がクランクシャフト217を回転させ、ピストン212がシリンダ211内で往復運動することで冷媒101はマフラー213の吸入口214からガス通路215を経てシリンダ211内へ吸引され圧縮される。圧縮された冷媒101は冷凍システム(図示せず)へと吐出され、周知の冷凍サイクルを構成する。
オイルポンプ220はオイル103の中で回転し、遠心力によってオイル103を上方へと押し上げることで、オイル103は軸受け218とクランクシャフト217とで形成される摺動部をはじめとする各摺動部を潤滑し、給油溝222を経て軸受け218上端から吐出され、外周を伝って密閉容器102の底部へと落下する。
この際、給油口301は軸受け218の上端から吐出されるオイル103が流入する位置に設けてあるため、オイル103は給油口301からシリンダ311とピストン212の間の摺動部へ直接的に給油され、これを潤滑する。
従ってクランクシャフト217からシリンダ311とピストン212の間の摺動部への間接的なオイル103の給油が不要になる。すなわちクランクシャフト217からの散布という間接的な給油を必要としないので、マフラー213外表面への付着オイル103がなくなり、発泡した泡を吸うことによって起こるシリンダ211内での過圧縮を回避することができ、衝撃音の発生が激減するとともに圧縮要素105が故障しにくくなる。よって騒音を低減することができ信頼性を向上することができる。
以上のように、本発明にかかる密閉型電動圧縮機は、騒音を低減することができ信頼性を向上することが可能となるので、除湿機、ショーケース等の用途にも適応できる。
本発明の実施の形態1における密閉型電動圧縮機の断面図 本発明の実施の形態2における密閉型電動圧縮機の断面図 従来の密閉型電動圧縮機の断面図
符号の説明
101 冷媒
102 密閉容器
103 オイル
104 電動要素
105,305 圧縮要素
111 固定子
112 回転子
113 固定子鉄心
114 固定子巻線
115 回転子鉄心
116 永久磁石
210,310 ブロック
211,311 シリンダ
212 ピストン
213 マフラー
215 ガス通路
216 キャピラリーチューブ
301 給油口

Claims (5)

  1. 冷媒としてR600aを用い、密閉容器内に前記冷媒と相溶するオイルを貯留するとともにインバータによって駆動される電動要素と前記電動要素によって駆動される圧縮要素とを収納し、前記圧縮要素はシリンダを形成するブロックと前記シリンダ内で往復運動するピストンを備えるとともに前記シリンダと前記ピストンの間の摺動部に直接的に前記オイルを給油する給油装置を有し、かつ少なくとも電源周波数未満の運転周波数で起動する密閉型電動圧縮機。
  2. 給油装置を、一端が前記オイルに浸かり他端が前記シリンダ部に連通するガス通路に挿入されたキャピラリーチューブにて形成した請求項1に記載の密閉型電動圧縮機。
  3. 給油装置は、摺動部に直接開口する給油口にて形成した請求項1に記載の密閉型電動圧縮機。
  4. シリンダ内へ冷媒ガスを導くマフラー有し、前記マフラーを前記圧縮要素の略上方に配設した請求項1から3に記載の密閉型電動圧縮機。
  5. 圧縮要素は電動要素の下方に構築され、前記電動要素は回転子鉄心内に組み込まれた永久磁石を備えた回転子と、固定子巻線を固定子鉄心に直接的に捲設した固定子とからなる前記請求項1から4に記載の密閉型電動圧縮機。
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