JP2005113837A - 二重管型排気管の間隔保持部材 - Google Patents
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Abstract
【課題】溶接時の入熱で変形することが無く内管又は外管に対して確実に固着することができ、しかも、排気ガス流に起因する振動の減衰性能にも優れた二重管型排気管の間隔保持部材を提供する。
【解決手段】二重管型排気管の内外管間に所定の間隔を確保しながら外管内に内管を保持するための間隔保持部材は、その本体が湾曲可能な板厚の金属板材10で構成されている。金属板材10には、当該板材の表面側及び裏面側に突出した複数の間隔保持突部12,13が形成され、間隔保持突部12,13の各々は片持ち状の弾性突片として構成されている。また、金属板材10の長手方向両端部には、内管又は外管に対して溶接される被溶接部11,11が設けられている。
【選択図】 図1
【解決手段】二重管型排気管の内外管間に所定の間隔を確保しながら外管内に内管を保持するための間隔保持部材は、その本体が湾曲可能な板厚の金属板材10で構成されている。金属板材10には、当該板材の表面側及び裏面側に突出した複数の間隔保持突部12,13が形成され、間隔保持突部12,13の各々は片持ち状の弾性突片として構成されている。また、金属板材10の長手方向両端部には、内管又は外管に対して溶接される被溶接部11,11が設けられている。
【選択図】 図1
Description
本発明は、内管及び外管からなる二重管型排気管の内外管間に所定の間隔を確保しながら外管内に内管を保持するために用いられる二重管型排気管の間隔保持部材に関する。
近年、車輌用エンジンでは触媒を用いた排気ガス浄化装置を設置することが常態となっており、排気ガスの熱を利用して触媒の暖機性を高める必要から、排気マニホルド等の主要な排気系部品は、内管及び外管からなる二重管構造が主流となりつつある。従来、内外管間に所定の間隔を確保しながら外管の内部に内管を保持するための間隔保持部材としては、金属製ワイヤーを編んで圧縮成形しクッション性を持たせた、いわゆる金属メッシュスペーサが用いられている(特許文献1参照)。金属メッシュスペーサの特徴としては、内外管間に所定のエアギャップを確保しながら内管を保持できることの他に、排気ガス流に起因して内管に生じた振動を減衰することで外管の振動(ひいては異音等の発生)を低減可能なことがあげられる。
しかしながら、金属メッシュスペーサをスポット溶接等で内管又は外管に固着しようとすると、溶接時に入熱を受けた箇所が変形収縮してナゲット状に固まりクッション性を失ってしまうことが多い。このため、排気ガス流に起因した振動の減衰能力が不十分となり異音防止効果が大幅に低下することがあった。また、綿状の金属メッシュと内管又は外管とを溶接しても、その溶接箇所は脆弱で衝撃や振動等の機械的負荷に弱く、溶接箇所の破断により内外管相互の位置ずれを招きやすかった。
尚、金属メッシュスペーサの上述のような欠点を解消すべく、二つ割り合わせ型外管の一部に凹部を形成し、その凹部に金属メッシュスペーサの外側部分を嵌めて位置決め固定する排気管構造も提案されている(特許文献2参照)。しかしながら、外管の側にスペーサを嵌め込むための凹部を形成する必要があるため、どこに凹部を設定するか等、外管側の設計に大きな制約が生じるという問題がある。又、二つ割り合わせ型外管にあっては、外管内の全周に途切れなく金属メッシュスペーサを配置することが難しく、スペーサで埋め尽くせない空間が生じてしまう(特許文献2の図3に図示された空間3を参照)。
このように金属メッシュスペーサを外管に対する内管の保持部材として使用する場合には、種々の困難に直面してしまう。本発明はかかる事情に鑑みてなされたものである。
本発明の目的は、溶接時の入熱で変形することが無く内管又は外管に対して確実に固着することができ、しかも、排気ガス流に起因する振動の減衰性能にも優れた二重管型排気管の間隔保持部材を提供することにある。
請求項1の発明は、内管及び外管からなる二重管型排気管の内外管間に所定の間隔を確保しながら外管内に内管を保持するための間隔保持部材であって、間隔保持部材の本体が金属板材で構成され、その金属板材には、当該板材の表面側又は裏面側に突出した間隔保持突部が形成されると共に、その金属板材の一部には、内管又は外管に対して溶接される被溶接部が設けられていることを特徴とする二重管型排気管の間隔保持部材である。
請求項1によれば、金属板材の一部に設けられた被溶接部を二重管型排気管の内管又は外管に対し溶接することで、当該間隔保持部材が内管又は外管に対して固着される。この被溶接部は金属板材の一部によって提供されるため、従来の金属メッシュとは異なり溶接時の入熱によって変形収縮することが無く、強固な溶接を得やすい。それ故、衝撃や振動といった機械的負荷を受けても溶接箇所は容易に破断せず、間隔保持部材は内管又は外管に対して位置ずれしない。また、被溶接部を介して内管又は外管に対して固着された間隔保持部材にあっては、その表面側又は裏面側に突出形成された間隔保持突部が内管又は外管に当接することで内外管間に所定の間隔が確保される。この間隔保持突部は、その形状及び大きさを工夫することで一種の弾性材又は緩衝材として機能し、排気ガス流に起因した内管の振動を減衰させることができる。それ故、排気ガス流に起因して内管が振動しても、その振動は間隔保持突部によって減衰させられ外管への振動伝達が極力抑制される。従って、排気ガス流に起因した二重管型排気管からの異音の発生が抑制される。
請求項2の発明は、請求項1に記載の二重管型排気管の間隔保持部材において、前記金属板材は、湾曲可能な板厚の金属板材であることを特徴とする。
請求項2によれば、湾曲可能な板厚の金属板材を採用することで、当該間隔保持部材を内管又は外管に対して溶接する際に、内管の外周面及び/又は外管の内周面の形状に適応させつつ湾曲配置することが可能となる。このため、外管と内管との間に途切れなく(又は閉じた円弧状に)、一つ又は複数の間隔保持部材を配置することが可能となる。
請求項3の発明は、請求項1又は2に記載の二重管型排気管の間隔保持部材において、前記間隔保持突部は、前記金属板材に対してプレス加工を施すことにより、金属板材に一体成形されていることを特徴とする。
請求項3によれば、金属板材に対してプレス加工を施すことで間隔保持突部が金属板材に容易に一体成形される。その際、例えば金属板材をその一方の面から他方の面に向けて部分的に打ち抜くようなプレス加工を施すことで、金属板材に一体成形される間隔保持突部に所定のバネ弾性を同時に付与することができる。
請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれかに記載の二重管型排気管の間隔保持部材において、前記間隔保持突部は、その基端部が前記金属板材に連結されると共に先端部が自由端となった片持ち状の弾性突片として構成されていることを特徴とする。
請求項4によれば、間隔保持突部が片持ち状の弾性突片として構成されることで、間隔保持部材の減衰バネ的な性質が増し、当該間隔保持部材を介して外管内に保持される内管の振動減衰効果が飛躍的に向上する。
請求項5の発明は、請求項1〜4のいずれかに記載の二重管型排気管の間隔保持部材において、前記被溶接部は、金属板材の長手方向両端部付近に設けられていることを特徴とする。
請求項5によれば、当該間隔保持部材を内管又は外管に対して溶接する際、間隔保持部材がその長手方向両端部付近の二つの被溶接部を介して内管又は外管に二点支持(又は二点固着)され、間隔保持部材の姿勢及び位置決めが安定する。
(付記)本発明の更に好ましい態様や追加的構成要件を以下に列挙する。
イ.請求項1〜5において、複数の間隔保持突部が金属板材の表面側及び裏面側の双方に突出していること。この構成によれば、金属板材の両面側に突出した複数の間隔保持突部の相乗効果により、金属板材の片面側だけに間隔保持突部が突出形成されている場合に比べて、振動の減衰作用が高まる。
イ.請求項1〜5において、複数の間隔保持突部が金属板材の表面側及び裏面側の双方に突出していること。この構成によれば、金属板材の両面側に突出した複数の間隔保持突部の相乗効果により、金属板材の片面側だけに間隔保持突部が突出形成されている場合に比べて、振動の減衰作用が高まる。
以上詳述したように各請求項に記載の二重管型排気管の間隔保持部材によれば、本体を金属板材で構成すると共にその金属板材には被溶接部と間隔保持突部とを設けたことで、溶接時の入熱で変形すること無く間隔保持部材を内管又は外管に対して確実に固着することができ、しかも、排気ガス流に起因する振動を効果的に減衰して異音の発生を未然に防止又は低減することができる。
本発明を二重管型排気マニホルド用の間隔保持部材に具体化したいくつかの実施形態を図面を参照しながら説明する。
図1〜図4は間隔保持部材の一例を示す。図1(A),(B)及び(C)に示すように間隔保持部材の本体は、平面長方形状の金属板材10(例えばステンレス鋼製の板材)で構成されている。この金属板材10の寸法は排気マニホルドの管径にもよるが、例えば長手方向長が5〜7cm、幅方向長が1〜3cm、板厚が0.05〜0.30mmに設定される。板厚が比較的薄いため、人力でも金属板材10の長手方向両端部(図1(A)及び(C)における左右端部)を互いに近づけるような方向に金属板材10を湾曲させることができる。
金属板材10(間隔保持部材)の長手方向両端部にはそれぞれ被溶接部11が設定されている。被溶接部11は、当該間隔保持部材を二重管型排気マニホルドの内管21又は外管22(図4参照)に対して溶接する際にスポット溶接等を受ける部位であり、例えば金属板材10の左右端縁から0.5〜1.0cmの範囲の板材部分が被溶接部11として割り当てられている。
金属板材10の中央域(左右の被溶接部11以外の領域)には、その長手方向及び幅方向に規則的に配列された一群の間隔保持突部12,13(図1では20個)が形成されている。これらの間隔保持突部12,13には、金属板材10の表面側に突出した突部12と、金属板材10の裏面側に突出した突部13とが同数(それぞれ10個ずつ)存在している。図1(A)では、金属板材10の裏面側に突出した間隔保持突部13にハッチングを付して、金属板材10の表面側に突出した間隔保持突部12との区別を明確化している(図5(A)及び図6(A)も同様)。この図1(A)からわかるように、二種類の間隔保持突部12,13は、千鳥状に、即ち前後左右に隣り合う突部の突出方向が互いに異なるように配列されている。
更に図1(C)及び図2に示すように、間隔保持突部12,13の各々は、その基端部14aが金属板材10に連結されると共に、先端部14bが金属板材10と略平行で且つ金属板材10の長手方向に延びる自由端となった片持ち状の弾性突片として構成されている。このため、各間隔保持突部12,13には、金属板材10の本体平面に対して略直交する方向への弾性を持ったバネ的な性質が付与されている。
このような片持ち状弾性突片たる間隔保持突部12,13は、平らな金属板材10に対してプレス加工を施すことにより、金属板材10(間隔保持部材の本体)に対して一体成形することができる。具体的には、プレス加工に使用する固定型及び可動型の各々に、間隔保持突部12,13の形状に対応した打ち抜き刃状の凸部と、その凸部に対応する凹部とを形成しておき、そのような固定型及び可動型を用いて金属板材10に打ち抜きプレス加工を施すことにより、金属板材10の表裏両側に突出すると共に千鳥状に配置された複数の間隔保持突部12,13を1回のプレス操作で一度に一体成形することができる。
尚、間隔保持突部12,13の先端部14bの形状は、図2のように金属板材10と略平行な形状に限定されるものではなく、例えば図3に示すように部分的に湾曲したいわゆるR形状の先端部14bとしてもよい。
図4は、図1及び図2の間隔保持部材を外管22の内周面に固着して用いた例を示す。間隔保持部材の固着に際しては、内管21を挿入する前の外管22の内周面に沿って、その周方向と間隔保持部材の長手方向とが一致し且つ長手方向両端部が互いに接近するように間隔保持部材を強制湾曲させる(図4参照)。そして、その保持部材の両端に位置する被溶接部11,11を外管22の内周面に密接させ、その密接箇所に外管22の外面側からスポット溶接を施す。すると図4に示すように、間隔保持部材が略円弧状又は弓状に反った状態で外管22の内周面に沿って固着される。間隔保持部材は、その両端の二つの被溶接部11,11を介して外管22の内側に二点支持されるため、強制湾曲に反発する弾力又は歪みが当該保持部材内に若干残留しているにもかかわらず、溶接完了後の間隔保持部材の姿勢は安定する。
尚、図4には間隔保持部材を一つだけ示すが、実際には、2つ以上の間隔保持部材が外管22の内側全周に沿って閉じた円弧を描くように配置される。必要な数の間隔保持部材を外管22の内側に固定した後、間隔保持部材の更に内側に内管21を挿入することにより、二重管型排気マニホルドが完成する。
完成した二重管型排気マニホルドにあっては、間隔保持部材の表面側の間隔保持突部12が外管22の内周面に当接すると共に、間隔保持部材の裏面側の間隔保持突部13が内管21の外周面に当接することで、外管22と内管21との間に所定の間隔を確保しながら外管22内に内管21が保持される。このとき、それぞれの間隔保持突部12,13は、間隔確保のためスペーサとして機能するのみならず、一種のバネ、弾性材又は緩衝材として機能し、内管21から外管22へ伝達される振動を減衰する働きをする。
尚、図4では外管22の内周面に対して間隔保持部材を溶接したが、これとは逆に、内管21の外周面に対して間隔保持部材を溶接しておき、その後に間隔保持部材の外側に外管22を外嵌してもよい。
図5〜図8は、間隔保持部材のいくつかの変更例を示す。これらの間隔保持部材における間隔保持突部も、前記同様プレス加工により金属板材10に対し一体成形できる。
図5(A)及び(B)に示す間隔保持部材では、複数個の間隔保持突部12,13が金属板材10の長手方向に沿って一列に配列されている。図1の場合と同様、金属板材10の表面側に突出した突部12と、金属板材10の裏面側に突出した突部13とが交互に配置されており、各間隔保持突部12,13は、その基端部が金属板材10に連結されると共に、先端部が金属板材10と略平行な自由端となった片持ち状の弾性突片として構成されている。ただし、図5では、各間隔保持突部12,13の先端部は金属板材10の幅方向に延びている。図5に示すような間隔保持部材でも、図1の場合と同様の作用及び効果を奏する。
図6(A)及び(B)に示す間隔保持部材では、金属板材10の長手方向両端部の被溶接部11,11の他に、長手方向中央部にも被溶接部15が設定されている。そして、中央の被溶接部15と左端の被溶接部11との間および中央の被溶接部15と右端の被溶接部11との間には、図5の場合と同様、複数個の間隔保持突部16,17が金属板材10の長手方向に沿って一列に配列されており、しかも、金属板材10の表面側に突出した突部16と、金属板材10の裏面側に突出した突部17とが交互に配置されている。ただし、間隔保持突部16,17の各々は、側面から見てアーチ形状をなしており、そのアーチ形状を形作る二つの根元は共に金属板材10に連結されている。アーチ形状の間隔保持突部16,17は、前記片持ち状の間隔保持突部12,13に比べてバネ弾性が強くなる傾向(より硬くなる傾向)にあるが、アーチ形状の長さ及び幅を適切に設定することで、所望のバネ弾性を付与することができる。従って、図6に示すような間隔保持部材でも、図1及び図5の場合と同様の作用及び効果を奏する。
図7(A),(B)及び(C)に示す間隔保持部材では、金属板材10の長手方向中央部に被溶接部15が設定されている。そして、中央の被溶接部15以外の部位には、図6の場合と同様、アーチ形状をした複数個の間隔保持突部16が金属板材10の長手方向に沿って一列に配列されている。ただし、全ての間隔保持突部16は金属板材10の一方の面側のみに突出している。図7に示すような間隔保持部材でも、図1、図5及び図6の場合と同様の作用及び効果を奏する。
図8(A),(B)及び(C)に示す間隔保持部材では、金属板材10の長手方向中央部に被溶接部15が設定されている。そして、中央の被溶接部15以外の部位には、図7の場合と同様、複数個の間隔保持突部18が金属板材10の長手方向に沿って一列に配列され、全ての間隔保持突部18は金属板材10の一方の面側のみに突出している。ただし、各間隔保持突部18は、その基端部(図8で「基」と示す部分)が金属板材10に連結されると共に、基端部以外の部分が金属板材10の幅方向に延びる自由端となった片持ち状の弾性突片として構成されている。突部18における基端部以外の部分は、先端部、及び、その先端部と前記基端部との中間部に区分される。中間部は金属板材10と略平行であるのに対し、先端部は中間部に対して鈍角状に傾斜し且つその傾斜方向は金属板材10に向かっている(図8(B)及び(C)参照)。また、隣り合う間隔保持突部18を比べると、金属板材10につながる基端部の位置が互い違いとなるように各片持ち状の弾性突片(18)の向きが設定されている。図8に示すような間隔保持部材でも、図1、図5、図6及び図7の場合と同様の作用及び効果を奏する。
(実施形態の効果)
図1〜図8の間隔保持部材によれば、金属板材10の一部に設けられた被溶接部11,15を二重管型排気管の外管22又は内管21に対し溶接することで、当該間隔保持部材を外管22又は内管21に固着することができる。この被溶接部11,15は金属板材10の一部によって提供されるため、従来の金属メッシュとは異なり溶接時の入熱によって変形収縮することが無く、強固な溶接を得やすい。それ故、衝撃や振動といった機械的負荷を受けても溶接箇所は容易に破断せず、間隔保持部材が外管22又は内管21に対して位置ずれを起こすことがない。
図1〜図8の間隔保持部材によれば、金属板材10の一部に設けられた被溶接部11,15を二重管型排気管の外管22又は内管21に対し溶接することで、当該間隔保持部材を外管22又は内管21に固着することができる。この被溶接部11,15は金属板材10の一部によって提供されるため、従来の金属メッシュとは異なり溶接時の入熱によって変形収縮することが無く、強固な溶接を得やすい。それ故、衝撃や振動といった機械的負荷を受けても溶接箇所は容易に破断せず、間隔保持部材が外管22又は内管21に対して位置ずれを起こすことがない。
また、間隔保持部材の表面側及び/又は裏面側に突出形成された間隔保持突部(12,13,16,17,18)が外管22及び/又は内管21に当接することで内外管21,22間に所定の間隔を確保することができる。それに加えて、間隔保持突部(12,13,18)が片持ち状の弾性突片として構成されている場合には特に、各突部が優れた減衰バネとして機能し、内管21から外管22へ伝達される振動を効果的に減衰する。それ故、排気マニホルドの内管21を流れる排気ガスに起因して内管21が振動したとしても、その振動は間隔保持突部によって減衰させられ外管22への振動伝達が抑制される。従って、排気ガス流に起因した二重管型排気管からの異音の発生が飛躍的に低減される。
10…金属板材、11…被溶接部、12,13…片持ち状の間隔保持突部、14a…間隔保持突部の基端部、14b…間隔保持突部の先端部、15…被溶接部、16,17…アーチ状の間隔保持突部、18…片持ち状の間隔保持突部、21…排気マニホルドの内管、22…排気マニホルドの外管。
Claims (5)
- 内管及び外管からなる二重管型排気管の内外管間に所定の間隔を確保しながら外管内に内管を保持するための間隔保持部材であって、
間隔保持部材の本体が金属板材で構成され、その金属板材には、当該板材の表面側又は裏面側に突出した間隔保持突部が形成されると共に、その金属板材の一部には、内管又は外管に対して溶接される被溶接部が設けられていることを特徴とする二重管型排気管の間隔保持部材。 - 前記金属板材は、湾曲可能な板厚の金属板材であることを特徴とする請求項1に記載の二重管型排気管の間隔保持部材。
- 前記間隔保持突部は、前記金属板材に対してプレス加工を施すことにより、金属板材に一体成形されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の二重管型排気管の間隔保持部材。
- 前記間隔保持突部は、その基端部が前記金属板材に連結されると共に先端部が自由端となった片持ち状の弾性突片として構成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の二重管型排気管の間隔保持部材。
- 前記被溶接部は、金属板材の長手方向両端部付近に設けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の二重管型排気管の間隔保持部材。
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