JP2005113444A - 地盤注入装置および地盤注入工法 - Google Patents

地盤注入装置および地盤注入工法 Download PDF

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Abstract

【課題】 地盤注入装置および地盤注入工法であって、注入工程が倍以上に早まるのみならず、地盤条件や注入目的に応じて最適の注入が可能であり、さらに、管外空間を球状に長くしても、注入液が水平方向に互いに拘束し合って平行に浸透し得る。
【解決手段】 外管7と、この外管中7に移動自在に挿入される内管10とを有し、内管10内には注入液流路12と、パッカ流路13とをそれぞれ独立して備え、噴出位置9を管外空間6に合致させ、吐出口11から注入液を管内空間15、外管吐出口17および管外空間6を経て地盤1中に注入する。
【選択図】 図1












Description

本発明は地盤の改良工事、地盤の液状化防止や大深度掘削の際の地盤の補強効果を図る施工の技術に関するものであり、特に、液状化防止施工工事のように大容量地盤の地盤改良のための硬化材の地盤への注入の技術分野に属するものであり、詳細には、外壁長手方向に間隔をあけて複数の袋パッカが設けられ、互いに隣接する袋パッカ間にはゴムスリーブで覆われた外管吐出口を有し、地盤の削孔中に挿入されて削孔壁と互いに隣接する袋パッカとの間に管外空間を形成する外管と、この外管内に移動自在に挿入され、かつ、長手方向に膨縮パッカが間隔をあけて設けられ、噴出位置を形成する内管とを有し、この内管には吐出口がそれぞれ噴出位置に位置する複数の注入液流路および膨縮パッカに流体を送って該パッカを膨脹させる膨縮流路をそれぞれ独立して備えた地盤注入装置およびこれを用いた地盤注入工法に関する。
本発明は特に、ゲル化時間を瞬結〜長結に任意にコントロールでき、複数の注入液の任意の切り換え、複数の注入液の地盤中での反応等が容易であって、上下に隣接する柱状空間への注入液の逸脱を防ぎ、このため柱状空間を長くすることができ、かつ注入工程が早まるのみならず、地盤条件や注入目的に応じて最適の注入が可能であり、さらに、管外空間を柱状に長くしても、注入液が水平方向に互いに拘束し合って平行に浸透する地盤注入装置および地盤注入工法に関する。
従来より地盤掘削や大深度地下工事の周辺地盤をはじめ、地下水の存在による流動性を帯びた地盤の液状化現象に対する安定化施工技術は当該地盤に形成した削孔に注入管を挿入してセメントモルタルや薬液等の硬化材を注入することにより地盤を部分的にあるいは、広領域的に強化する施工態様が広く用いられてきた。
例えば、従来、地盤中に形成されたボーリング孔や、そこに設置されたスリーブ管等の注入孔(外管)の内側と、注入孔内にセットされた装置本体(内管)との間をシールするパッカを装備し、該パッカによってシールされた空間に薬液を注入し、該薬液に外管周囲の地盤を改良する装置が知られている(特許第2814475号)。
この装置は薬液として少なくとも二種の成分を混合するものを使用し、少なくとも第1の薬液の搬送のための第1流路と、第2の薬液の搬送のための第2の流路とを装置本体に設けるとともに、第1、第2各流路の末端部から前記各薬液を装置本体の外部へ流出させるための少なくとも2系統のノズルを装置本体に形成し、いずれかのノズルを開閉弁により開閉可能に閉塞したことを特徴とする。
しかし、この工法では、装置本体を直接注入孔に挿入する場合には、注入対象地盤はくずれやすい土砂のために注入孔壁はくずれているのが普通であり、このため、装置本体を上下に移向させることが困難になって注入ステージ毎の注入は不可能である。また、注入外管に装置本体を挿入する場合には、通常、注入外管の外側にシールグラウトを填充し、内管からの注入液をこのシールグラウトを破って地盤中に注入する。しかし、シールグラウトを介しての注入では、注入源の直径が注入外管径(ほぼ10cm程度)の球に相当する球状、注入を基本とするため、注入浸透源が小さく注入液が目詰まりを起こしやすく、このため、浸透範囲を広くすることが難しい。(図8)
すなわち、液状化防止工法のように、広範囲の地盤に1本の注入管から硬化材を広範囲に注入しようとする場合、注入管のまわりのシールグラウトによるシールによって、硬化材が地盤に浸透するための地盤への開口部が少なく、毎分当たりの多量の吐出量を均質に長時間、広範囲に均等に浸透し続けることが困難であるという難点があった。
また、実際の施工においては、外管と削孔孔壁の間にシールグラウトを填充し、このシールグラウトの固化を待って(一般には7日〜10日)から浸透性グラウトを注入するが、シールグラウトが削孔内で沈殿を起こしたり、周辺からの砂の崩壊によって砂と混じる深さ方向に不均質に固結し、その結果、浸透性グラウトの吐出浸透が阻害される。
さらに、長手方向にゾーン毎区画して注入口が形成された外管と、この外管内をその軸心方向に移動自在とされた内管部材とを備えた注入装置も知られている(特開61−186613)。
この装置は内管部材が複数の独立した流路を有する内管と、その長手方向に間隔を置いて外管の内面にそれぞれ内接してグラウトの液密を図るべく設けられた三つ以上のパッカ部とを有し、前記パッカ部間における外管と内管との間隙たる相互に異なる注出室に、前記内管の各流路が1対1で独立的に連通していることを特徴とする。
しかし、上述の三つ以上のパッカ部は流体で膨脹してパッカを形成する膨縮パッカと異なり、ゴムリングで外管の内面に内接したパッカである。この種のパッカでは外管内で内管を移動自在とすることはできない。この理由は注入地盤が深くなって土圧により外管が変形したり、あるいは水平方向の注入では、外管が土圧によってしなってしまい、外管が変形するため、パッカが変形に対応できず、内管を外管中に挿入することが困難となるためである。
また、袋体の内部に開口する吐出口から袋体中に硬化性懸濁液を填充し、袋パッカを形成するとともに、袋体間に開口する吐出口から注入材を注入して地盤を固結する地盤注入技術も知られている。(特開2002−167745)
この袋体は硬化性懸濁液の一部を透過する透水性袋体であり、かつ、削孔の径よりも大きな直径を有している。そして、袋体中に懸濁液を填充し、膨らませて袋パッカを形成する際、袋体の直径が削孔の径よりも大きいため、袋パッカによってパッカの周りの削孔壁が圧密されるとともに、袋体が透水性袋対であるため、袋体から通過した硬化性懸濁液が圧密された削孔壁に浸透硬化し、袋体内を高濃度で硬化して高強度の袋パッカを形成するとともに袋パッカ周りの地盤の領域に注入材の浸透しにくい、密な地盤内パッカ形成する。
この方法は柱状注入空間を形成し、大きな注入源から注入できるため、目詰まりを起こしにくい。しかも、大きな吐出速度で注入しても注入源の単位面積当たりの浸透速度は小さいから低圧、低吐出量で土粒子浸透しながら広範囲にわたって浸透固結することができる。特に、これを液状化防止注入に適用する場合、注入孔間隔を広くとって(例えば2〜4cm)広範囲に注入を行う。(図9)
この場合の設計態様の実例を以下に示す。
1 注入管の埋設間隔 P=2m×2mの正方形配置にし、
2 注入速度 f=30l/分とし、
3 注入管1孔当たり改良平面積 Ap=2m×2m=4m
4 1ステージ当たりの改良土量(m)を
V=2m(改良高さ)×4m=16mとし
5 1ステージ当たりの硬化材の注入量(kl)Q
Q=Vx(0.35〜0.40)
=5.6〜6.4kl
ここで;0.35〜0.40は注入率である。
6 1ステージ当たり注入時間
tl=6kl÷0.03kl/分=200分
=3.3時間(注入継続時間)
の注入を行わなければならない。
7 袋体の注入充填量(l)q
q=60l
同じく、注入孔間隔を4mの正方向配置にする場合、
Ap=4m×4m=16m
1ステージの改良土量は、V=2m(改良厚さ)×16m=32m
1ステージ注入量(kl)はQ=Vx(0.35〜0.40)
=32×(0.35〜0.40)
=11.2〜12.8kl≒12kl(平均)であり、
注入速度f=20l/分とすると、1ステージ当たり注入時間t=
12kl÷0.02kl=600分=10時間
の注入を行わなければならない。
このようにすれば、柱状浸透源からゲル化時間の長い注入液を長時間注入し、得られた柱状浸透固結体を、平面的に、かつ上下に連続することにより、大容量土の急速固結が可能になるはずである。
このようにして、柱状浸透源の長さを長尺にするほど、ゲル化時間を長くして大量の注入を行う必要がある。しかし、浸透源の長さを長くするほど、また、注入孔間隔を広くとる程、注入量が大きくなり、かつ不均質な土層を含むことになる。さらに、長いゲル化時間の注入液が上下の袋パッカをのりこえて上下方向にも浸透しやすくなり、隣接した上下の柱状空間に侵入し、所定の注入ステージごとに確実な柱状固結体が形成されない。(図5参照)また、注入孔間隔を長くするほど、注入浸透範囲が広くなり、ゲル化時間も長くしなければならず、このため地表面への流出が避けられない。また、例えば、ゲル化時間10時間のグラウトのゲル化をまって注入することは工程上困難であるため、広範囲な浸透固結が不可能になる。
これを防ぐためには袋パッカを長くして柱状空間を短くせざるを得ない。しかし、これでは大きな柱状空間で、広範囲に、しかも大きな吐出速度で土粒子間浸透を行うことができない。(図6参照)
特許第2814475号公報 特開昭61―186613号公報 特開2002−167745
解決しようとする課題は管外空間を柱状に長くし、ゲル化時間の長いグラウトを用い、注入孔間隔を広くとっても各ステージ毎に確実に大きな柱状固結体を形成し得、さらに注入工程を倍以上に早めるのみならず、地盤条件や注入目的に応じて最適の注入を可能にし、さらに柱状管外空間を長くしても注入液が水平方向に互いに拘束し合って平行に浸透させることにある。また、長いゲル化時間のグラウトが注入中に地表面に逸脱してきたら、容易に瞬結して逸脱を防止に、ひきつづいてゲル化時間の長いグラウトの注入を行うことにある。
シールグラウトを破って注入する球状浸透方式では広範囲な浸透固結は困難であることから、柱状浸透方式の利点に着目し、柱状浸透方式の課題を解決するものである。
すなわち、球状浸透方式は図8の原理図に示されるように、グラウトの吐出口を、注入管の直径を有効径とする球状浸透源と考え、これを上下方向にステージ移動させ、球状固結を上下左右に連続させて固結体を形成させる方式である。
平野部を構成する地盤は、一般的に平面的な成層堆積をしており、透水性は水平方向に大きい。したがって球状浸透は浸透源から三次元的浸透をさせるので、浸透抵抗が大きく、地盤の土質状態によって割裂脈の発生する率が高くなり、固結形態は不均質になる傾向がある。また、浸透源が小さく、通常ボーリング孔に相当する直径5〜10cmの球状浸透源であるため、ゲルが浸透源で目詰まりを起こし、長時間の浸透注入が困難になり、あるいは高圧力になって脈状浸透になる。
また、柱状浸透方式は図9の原理図に示されるように、ケーシング削孔によって地中に柱状空間を形成し、この柱状空間に大量のグラウトを吐出して充満し、その全周面壁を浸透源として、グラウトを地盤に浸透させる方法である。この方法によると、浸透源は大きな柱状浸透源であるため、円筒状の表面積が大きく、このため吐出量を多くしても浸透抵抗が比較的小さい二次元的浸透が主体となるので、浸透距離の広い範囲で均質の柱状固結体を形成する。したがって均質地盤では、広範囲な浸透固結体を形成するのに適した注入工法と言える。この場合、注入管は5〜10cmの直径で、削孔径は10〜15cmである。したがって、上下に袋パッカを設けることにより、柱状空間が直径10cm位で、長さは0.5〜2.0mの柱状浸透源を形成することができ、球状浸透源のほぼ10倍、あるいはそれ以上の表面積を持つ柱状浸透源となる。
上述の課題を解決するため、本発明の地盤注入装置によれば、地盤の削孔中に挿入され、外壁長手方向に間隔をあけて複数の流体で膨脹する袋パッカが設けられ、互いに隣接する袋パッカ間にはゴムスリーブで覆われた少なくとも一つの外管吐出口を有し、かつ、互いに隣接する袋パッカと削孔壁との間に管外空間を形成する外管と、該外管内に移動自在に挿入され、長手方向に一対の膨縮パッカが間隔をあけて設けられ、噴出位置を形成する内管とを有し、該内管には注入液を送液し、吐出口がそれぞれ噴出位置に位置する複数の注入液流路と、前記膨縮パッカに流体を送って膨脹させるパッカ流路とをそれぞれ独立して備え、該パッカ流路を通して一対の膨縮パッカに流体を送って膨脹させ、一対の膨縮パッカによって挟まれる内外管のすき間に管内空間を形成してなり、該噴出位置を管外空間に合致させ、吐出口から注入液を管内空間、外管吐出口および管外空間を経て地盤中に注入することを特徴とする。上記において、袋パッカを膨脹させる流体としては、例えばセメント液等の固結性流体が用いられる。
さらに、上述の課題を解決するため、本発明の地盤注入装置によれば、地盤の削孔中に挿入され、外壁長手方向に間隔をあけて複数の流体で膨脹する袋パッカが設けられ、互いに隣接する袋パッカ間にはゴムスリーブで覆われた少なくとも二つの外管吐出口を有し、かつ、互いに隣接する袋パッカと削孔壁との間に管外空間を形成する外管と、該外管内に移動自在に挿入され、長手方向に三個以上の膨縮パッカが間隔をあけて設けられ、複数の噴出位置を形成する内管とを有し、該内管には注入液を送液し、吐出口が別々の噴出位置にそれぞれ位置する複数の注入液流路と、前記膨縮パッカに流体を送って膨脹させるパッカ流路とをそれぞれ独立して備え、該パッカ流路を通して三個以上の膨縮パッカに流体を送って膨脹させ、互いに隣接する膨縮パッカによって挟まれる内外管のすき間に複数個の管内空間を形成してなり、これら複数個の噴出位置を同一の管外空間に合致させ、吐出口から注入液をそれぞれ別々の管内空間を経て、外管吐出口を通し、同一の管外空間から地盤中に注入することを特徴とする。
さらにまた、上述の課題を解決するために、本発明の地盤注入装置によれば、地盤の削孔中に挿入され、外壁長手方向に間隔をあけて複数の流体で膨脹する袋パッカが設けられ、互いに隣接する袋パッカ間にはゴムスリーブで覆われた少なくとも一つの外管吐出口を有し、かつ、互いに隣接する袋パッカと削孔壁との間に管外空間を形成する外管と、該外管内に移動自在に挿入され、長手方向に複数の膨縮パッカが間隔をあけて設けられ、複数の噴出位置を形成する内管とを有し、該複数の噴出位置は少なくとも一個づつ、管外空間に位置するように配置され、該内管には注入液を送液し、吐出口が各噴出位置に別々に位置する複数の注入液流路と、前記膨縮パッカに流体を送って膨脹させるパッカ流路とをそれぞれ独立して備え、該パッカ流路を通して複数の膨縮パッカに流体を送って膨脹させ、隣接する膨縮パッカによって挟まれる内外管すき間に管内空間を形成してなり、各噴出位置を管外空間に合致させ、吐出口から注入液を管内空間および外管吐出口を通し、管外空間を経て地盤中に注入することを特徴とする。
上述の課題を解決するため、本発明の地盤注入工法によれば、改良すべき地盤に削孔を形成し、この削孔中に、外壁長手方向に間隔をあけて複数の流体で膨脹する袋パッカが設けられ、互いに隣接する袋パッカ間にはゴムスリーブで覆われた少なくとも一つの外管吐出口を有する外管を挿入し、さらに外管中に内管を移動自在に挿入し、前記内管は外側長手方向に一対の膨縮パッカが間隔をあけて設けられて噴出位置を形成し、かつ、内側に注入液を送液し、吐出口がそれぞれ噴出位置に位置する複数の注入液流路と、膨縮パッカに流体を送って膨脹させるパッカ流路とをそれぞれ独立して備え、さらにパッカ流路を通して一対の膨縮パッカに流体を送って膨脹させ、一対の膨縮パッカによって挟まれるすき間に管内空間を形成して構成され、かつ、外管の袋パッカには流体を注入して膨脹させ、互いに隣接する袋パッカと削孔壁との間に管外空間を形成し、内管の噴出位置を柱状管外空間に合致させ、吐出口から注入液を管内空間および外管吐出口を通し、管外空間を経て地盤中に注入することを特徴とする。
さらに、上述の課題を解決するため、本発明の地盤注入工法によれば、改良すべき地盤に削孔を形成し、この削孔中に、外壁長手方向に間隔をあけて複数の流体で膨脹する袋パッカが設けられ、互いに隣接するパッカ間にはゴムスリーブで覆われた少なくとも二つの外管吐出口を有する外管を挿入し、さらに外管中に内管を移動自在に挿入し、前記内管は外側長手方向に三個以上の膨縮パッカが間隔をあけて設けられて複数の噴出位置を形成し、かつ、内側に注入液を送液し、吐出口が別々の噴出位置にそれぞれ位置する複数の注入液流路と、膨縮パッカに流体を送って膨脹させるパッカ流路とをそれぞれ独立して備え、さらにパッカ流路を通して三個以上の膨縮パッカに流体を送って膨脹させ、互いに隣接する膨縮パッカによって挟まれる内外管のすき間に複数個の管内空間を形成して構成され、かつ、外管の袋パッカには流体を注入して膨脹させ、互いに隣接する袋パッカと削孔壁との間に柱状管外空間を形成し、複数個の噴出位置を同一の管外空間に合致させ、吐出口から注入液をそれぞれ別々の管内空間を経て外管吐出口を通し、同一の管外空間から地盤中に注入することを特徴とする。
さらにまた、上述の課題を解決するため、本発明の地盤注入工法によれば、改良すべき地盤に削孔を形成し、この削孔中に、外壁長手方向に間隔をあけて複数の流体で膨脹する袋パッカが設けられ、互いに隣接するパッカ間にはゴムスリーブで覆われた少なくとも一つの外管吐出口を有する外管を挿入し、さらに外管中に内管を移動自在に挿入し、前記内管は外側長手方向に複数の膨縮パッカが間隔をあけて設けられて複数の噴出位置を形成し、かつ複数の噴出位置が少なくとも一個づつ、管外空間に位置するように配置され、さらに内側に注入液を送液し、吐出口が各噴出位置に別々に位置する複数の注入液流路と、膨縮パッカに流体を送って膨脹させるパッカ流路とをそれぞれ独立して備え、さらにパッカ流路を通して複数の膨縮パッカに流体を送って膨脹させ、隣接する膨縮パッカによって挟まれる内外管のすき間に管内空間を形成して構成され、かつ、外管の袋パッカには流体を注入して膨脹させ、互いに隣接する袋パッカと削孔壁との間に管外空間を形成し、各噴出位置を柱状管外空間に合致させ、吐出口から注入液を管内空間および外管吐出口を通し、管外空間を経て地盤中に注入することを特徴とする。
本発明は図1に示されるように、独立した注入液流路からのA液、B液が管内空間で混合され、直ちに上下の膨縮パッカ間の管内空間を通して柱状管外空間に注入されるため、瞬結から長結までの任意の注入液を地盤中に注入できる。このため、上下の袋パッカを乗り越えて上下の管外空間に侵入しないように、ゲル化時間の短いグラウトを注入して逸脱しやすい部分を填充してのち、ゲル化時間の長いグラウトに切り換えることにより、広範囲に浸透注入が可能である。また、A液として数時間あるいは数十時間の長いゲル化時間の浸透性グラウト、例えば酸性シリカゾルグラウトを用い、注入中にこれが地表面に逸脱してきたら、直ちにB液として水ガラスをA液とともに注入すれば、A液の逸出部に至る流路が直ちに瞬結グラウトによって閉束される。この時点でB液の注入を停止することにより、A液のみによる広範囲浸透に切り換えることができる。
このため、上下の袋パッカを比較的短くし、その間の空間の長さを長くすることにより、長尺の柱状管外空間の浸透源からゲル化時間の長いグラウトを水平方向に広範囲に浸透することが可能である。その理由は図10に示されるように、ゲル化時間の短いグラウトは地盤の粗い部分や弱い部分をさがし出しながら不規則に填充するため、ゲル化時間の長いグラウト透水係数が垂直方向より水平方向が大きいため、上下の透水性の大きい部分が閉束されていれば、水平方向に浸透しやすくなるためである。
さらに、上述の本発明は同じ注入液のA液およびB液を同時に注入した場合、二つの独立した注入液流路から一つないしは二つの噴出位置を通して同時に注入でき、注入工程が二倍以上に早まり、施工能率が二倍以上になる。(図2、図3参照)
ゲル化時間の異なるA液、B液を二つの噴出位置から、すなわち、二つの注入ステ−ジからそれぞれ同時に注入した場合、それぞれの注入液流路に独立して設置されている流量計、圧力計、注入ポンプで注入管理し、地盤条件や、注入目的に応じて最適の注入が可能である。この注入は地盤が複雑な層からなる場合に適している。この場合も施工速度が2倍になる。(図3)
さらに、粗い土層と細い土層が互層になっている地盤の場合、A液を懸濁型グラウトあるいはゲル化時間の短いグラウトとし、B液をゲル化時間の長い溶液型グラウトとし、粗い土層をA液で、細い土層をB液で、噴出位置を移動して注入ステージを変えながら注入し、(図2、図3)あるいはA液を注入した土層にB液を重ねて注入する。(図1、図2、図3)。これにより懸濁グラウトによる高強度の地盤改良を行うとともに、溶液型グラウトで土粒子間の浸透注入を行い、固結と止水の同時処理を行うことができる。
さらにまた、A液を水ガラス水溶液、B液を反応剤水溶液とし、同一ステージで、あるいは噴出位置を移動して注入ステージを移向することにより、A液を注入したステージにB液を注入して地盤中でA液、B液を反応させることができる。この場合、水ガラスと、反応剤としての塩化カルシウム液のように、高強度は得られるものの、瞬結のため浸透しにくいという欠点を解決した地盤改良が可能になる。すなわち、水ガラスをA液として地盤に浸透させ、この水ガラスが外部に流失しないうちに、すなわち、水ガラスが土粒子間の間隙に填充しているうちに、B液としての塩化カルシウム水溶液を重ねて注入することにより、水ガラスと塩化カルシウムが土粒子間で反応して広範囲に固結することができる。
このようにして、地盤条件や使用する注入液の注入目的に応じてA液、B液を同時に注入したり、交互に注入することができる。これはA液、B液が独立した注入液流路を通して吐出口から別々に注入できるため、注入工程が倍以上に早まるのみならず、地盤条件に応じて最適な注入が可能になる。
さらに、本発明は上下に位置する注入ステージに上下の噴出位置から同時に注入することにより、上下の注入液が互いに拘束し合って、水平方向に均等に浸透する。(図2、図3、図7)。このため、所定の形状の浸透固結が可能になる。一ステージづつ注入すると、最初の注入ステージの注入が先行して隣接する注入ステージの受け持ち領域まで浸透して固結する。このため、隣接するステージに移向して注入する時点で注入が困難になり、あるいは注入の形状が不規則になり、所定の個所に所定の固結形状の注入が難しくなる。(図5)
さらにまた、本発明は隣接する上下の袋パッカの間に形成された大きな柱状管外空間から大きな吐出量で注入して土粒子間浸透を可能にする。大きな柱状管外空間、すなわち大きな柱状浸透源から注入する方が、大きな注入速度で注入しても単位浸透源からの浸透速度は低いので、土粒子間浸透が可能である。しかし、柱状管外空間の長さを長くすると、図5に示されるように、袋パッカをのり越えて注入液が上下の柱状管外空間の方に流入しやすい。この場合、流入した柱状管外空間はそこに内管を移動してもすでに柱状管外空間が閉塞されている。これを防ぐためには、図6に示されるように袋パッカの長さを長くし、かつ、柱状管外空間を短くする必要がある。この場合、点注入と同じになって球状浸透となり、大きな柱状浸透源からの柱状浸透は困難になる。これに対して、図7に示されるように、隣接する上下間の複数の空間から同時に注入すれば、柱状管外空間の長さが長くても注入液が水平方向に互いに拘束し合って平行に浸透し、上下に隣接する柱状浸透源に一方が流入して浸透を阻害することがない。
公知技術のように、パッカとしてゴムリングのパッカを用いたのでは、パッカ効果はゴムリングと外管の摩擦によるから、外管が土圧で変形すると、内管の上下の移動が不可能になる。このため、土圧が大きくなる注入深度の深い場合はもちろん、水平方向に注入管を設置して外管が変形しやすい場合も、内管の移動が困難になる。特にパッカが三段以上になるとゴムリングの摩擦が大きくなり過ぎて、上下の移動することが困難になる。これに対して、本発明のように流体によって膨脹する膨縮パッカでは、外管が変形しても流体を抜いて収縮することにより内管内に自由に移動できる。
特に本発明では膨縮パッカは重要である。例えば、図1に示されるように、ゲル化時間の短いグラウトをあらかじめ注入する場合、瞬結性グラウトの注入も必要となるが、従来のように、ゴムリングのパッカでは管内空間にゲル化物が詰まってしまい、次の注入ステージでの注入が困難になる。これに対して、膨縮パッカを用いれば、その注入ステージの注入が完了した時点でパッカを収縮することによりゲル化物が落下し、次のステージに移ってパッカを膨脹させれば完全な管内空間が形成される。また、内管を地上に抜き出すことなく、管内空間のゲルを洗い流すことができる。
また、図1において、まず一方の注入液流路から水ガラス水溶液を地盤中に注入し、その後膨縮パッカを収縮すれば、水ガラスは下方に落下して管内空間には残っていないから、次にパッカを膨脹させてのち、同一ステージで塩化カルシウムを他方の注入液流路から注入すれば、管内空間で水ガラスと反応することなく地盤中ではじめて水ガラスと反応して固結する。このため、瞬結グラウトを用いて広範囲な柱状浸透が可能になる。
また、図2、図3において、一方の注入液流路からA液を、他方の注入液流路からB液を注入してのち、A液やB液と反応性のあるA1液、B1液をそれぞれ同一の流路から注入することができる。この場合、ゴムパッカでは、残存しているA液、B液と反応してしまう。これに対して、膨縮パッカを用いれば、A液、B液を注入後、膨縮パッカを収縮して内管を引き抜くことなく、そのまま流路に洗浄用水を流すことにより、残存のA、B液は洗浄水によって洗い流され、反応性を失う。その後、パッカを膨脹し、A1、B1液をそれぞれの流路から送液し、地盤中のA液、B液を注入した領域に重ね合わせて注入することができる。
このような工程を同一ステージで行うこともできる。また、ステージを変化させながら上記A、B、A1、B1の4種類の注入液を地盤条件に応じて重ね合わせて注入することもできる。このような操作を行うことにより、袋パッカの長さを短くして長い柱状管外空間を設けても、注入液は袋パッカを乗り越えて上下の管外空間に注入することが防止され、広範囲に注入される。
以下、本発明を添付図面を用いて詳述する。
図1、図2および図3はそれぞれ、本発明にかかる地盤注入装置の具体例を表した説明図である。図4(a)、図4(b)、図4(c)および図4(d)は本発明の地盤注入工法の工程図を表した説明図である。図5および図6は従来の注入装置の欠点を表した模型図であり、図7ならびに図10は本発明装置の利点を表した模型図である。図8は球状浸透の原理を表した模型図である。図9は球状浸透の原理を表した模型図である。図10本発明にかかる浸透の原理を表した模型図である。
図1の地盤注入装置は外管7と、内管10とから基本的に構成される。内管10は通常、鋼管やホースで形成される。あるいは吐出口のある先端に近い部分が鋼管で形成され、それより上方の部分がホースで形成されてもよい。内管10内には流路が設けられ、一体化されて外管7内を上下することができる。外管7は地盤1の削孔2中に挿入され、外壁3の長手方向に間隔をあけて複数の袋パッカ4,4・・・4が設けられ、互いに隣接する袋パッカ4,4間には逆止弁として機能するゴムスリーブ16で覆われた少なくとも一つの外管吐出口17を有し、さらに、互いに隣接する袋パッカ4,4と削孔壁5との間に柱状管外空間6を形成する。なお、袋パッカ4は後述するように、外管吐出口17からゴムスリーブ16を経て内部に固結材を注入することにより膨脹し、袋パッカ4を形成する。
内管10は外管7内に移動自在に挿入され、長手方向に一対の膨縮パッカ8,8が間隔をあけて設けられて噴出位置9を形成する。さらに、内管10内には複数の注入液流路12およびパッカ流路13がそれぞれ独立して備えられる。注入液流路12は吐出口11がそれぞれ噴出位置9に位置し、A液およびB液をそれぞれ噴出位置9の吐出口11に送液する。
また、パッカ流路13はパッカ流路吐出口13aが膨縮パッカ8に位置し、膨縮パッカ8に連通してパッカ流体吐出口13aを通して膨縮パッカ8を膨脹させたり収縮させたりする。パッカ流体は空気、不活性気体、水等の流体であって、これを膨縮パッカ8に送って膨脹させ、一対の膨縮パッカ8,8を形成する。この結果、内外管7,10のすき間14には膨脹された一対の膨縮パッカ8,8によって挟まれた管内空間15が形成される。なお、18はA液貯槽、19はB液貯槽であって、これら貯槽18,19から内管10の注入液流路12に通じる導管23,23にはそれぞれ、ポンプ20、流量計21、圧力計22が配置される。
このようにして構成される本発明装置は内管10の噴出位置9を柱状管外空間6に合わせ、吐出口11(A液は吐出口11a、B液は吐出口11b)から注入液を管内空間15、外管吐出口17を経て、ゴムスリーブ16を開き、さらに、柱状管外空間6を経て地盤1中に注入する。さらに、内管10を、例えば、上方に移動して噴出位置9を他の柱状管外空間6(図示せず)に合致させ、上述と同様にして吐出口11から注入液を管内空間15および柱状管外空間6を経て地盤1中に注入し、この注入を繰り返す。
図2は本発明にかかる他の地盤注入装置の断面図であって、この装置も図1と同様、外管7と、内管10とから基本的に構成される。外管7は図1と同様、地盤1の削孔2中に挿入され、外壁3の長手方向に間隔をあけて複数の袋パッカ4,4・・・4が設けられ、互いに隣接する上下の袋パッカ4,4間にはゴムスリーブ16で覆われた少なくとも二つの外管吐出口17を有し、さらに、互いに隣接する上下の袋パッカ4,4と削孔壁5との間に柱状管外空間6を形成する。
内管10もまた、図1と同様、外管7内に移動自在に挿入され、長手方向に三個以上の膨縮パッカ8,8・・・8が間隔をあけて設けられて複数の噴出位置9、図2では二個の連続した噴出位置9,9を形成する。さらに、内管10には複数の注入液流路12およびパッカ流路13がそれぞれ独立して備えられる。注入液流路12は吐出口11がそれぞれ別々の噴出位置9,9に位置し、A液およびB液をそれぞれ別々の噴出位置9,9の吐出口11,11に送液する。
また、パッカ流路13は吐出口11aがそれぞれの膨縮パッカ8に位置し、空気、水等の流体を膨縮パッカ8に送って膨脹させ、三個以上の膨縮パッカ8を形成する。この結果、内外管7,8のすき間14には、互いに隣接する三個以上の膨縮パッカ8,8・・・8によって挟まれた二個以上の連続した管内空間15,15が形成される。
このように構成される本発明装置は二個の連続した噴出位置9,9を共通した柱状管外空間6に合わせ、吐出口11から注入液をそれぞれ別々の管内空間15、外管吐出口17を経て、ゴムスリーブ16を開き、同じ柱状管外空間6を経て地盤1中に注入する。さらに、内管10を上方に移動して二個の連続した噴出位置9,9を他の柱状管外空間6(図示せず)に合致させ、同様にして注入を続ける。
これにより柱状管外空間を大きくし、削孔壁の崩壊があっても、複数の吐出口から独立した流路を通してそれぞれ独立したポンプによって注入液が地盤中に圧入される。このため、崩壊砂を押し分けてそれぞれの分担領域に注入液が注入され、長尺の柱状浸透が可能になる。
図2の注入装置は図1と同様の効果を奏する他、さらにこの装置を用いてゲル化時間の異なるA液、B液を連続する二つの噴出位置9,9からそれぞれ同時に注入した場合、それぞれの注入液流路12,12に独立して設置されている流量計21、圧力計22、注入ポンプ20で注入管理し、地盤条件や、注入目的に応じて最適の注入が可能である。
さらに、図2の注入装置を用い、粗い土層と細い土層が互層になっている地盤1に注入する場合、A液を懸濁型グラウトあるいはゲル化時間の短いグラウトとし、B液をゲル化時間の長い溶液型グラウトとし、粗い土層をA液で、細い土層をB液で、噴出位置9,9を移動して注入ステージを変えながら注入し、あるいはA液を注入した土層にB液を重ねて注入する。これにより、懸濁型グラウトによる高強度の地盤改良を行うとともに、溶液型グラウトで土粒子間浸透注入を行い、固結と止水の同時処理を行うことができる。
さらに、図2の注入装置を用い、水ガラスをA液として地盤1に浸透させ、これにB液としての塩化カルシウムを重ねて注入することにより、水ガラスと塩化カルシウムが土粒子間で反応して広範囲に固結することができる。A液、B液を同時に注入してもよくまた、膨縮パッカ8の作動を繰り返してA液、B液を別々に注入してもよく、さらに、ステージを移動しながらA液、B液を交互に注入し、地盤中で反応させてもよい。本発明は注入固定が2倍に早まって施工能率が2倍になるのみならず、流量計21、圧量計22、注入ポンプ20で注入管理して地盤条件や注入目的に応じて最適の注入が可能である。
図3は本発明にかかるさらに他の地盤注入装置の断面図であって、この装置も上述の図1,2の装置と同様、外管7と内管10とから基本的に構成される。外管7は図1,2と同様、地盤1の削孔2中に挿入され、外壁3の長手方向に間隔をあけて複数の袋パッカ4,4・・・4が設けられ、互いに隣接する上下の袋パッカ4,4間にはゴムスリーブ16で覆われた少なくとも一つの外管吐出口17を有し、さらに互いに隣接する上下の袋パッカ4,4と削孔壁5との間に柱状管外空間6を形成する。
内管10もまた図1,2と同様、外管7内に移動自在に挿入され、長手方向に複数の膨縮パッカ8,8・・・8が間隔をあけて設けられ、複数の噴出位置9,9・・・9、図3では隣接する袋パッカ4,4間にそれぞれ一個づつ、噴出位置9,9・・・9を形成する。すなわち、複数の噴出位置9,9・・・9は少なくとも一個づつ、柱状管外空間6に位置するように配置される。
さらに、内管10には複数の注入液流路12およびパッカ流路13がそれぞれ独立して備えられる。注入液流路12は吐出口11がそれぞれ別々の噴出位置9,9に位置し、A液およびB液をそれぞれ中間に袋パッカ4が介在した別々の噴出位置9,9の吐出口11,11に送液する。
また、パッカ流路13は吐出口13aがそれぞれの膨縮パッカ8に位置し、空気、水、窒素などの不活性気体等の流体を膨縮パッカ8中に導入して膨縮パッカ8,8・・・8を形成する。この結果、内外管7,8のすき間14には、互いに隣接する複数の膨縮パッカ8,8・・・8によって挟まれた複数の管内空間15,15・・・15が形成される。
このように構成される本発明装置は各噴出位置9をそれぞれ別々の管外空間6に合わせ、それぞれの吐出口11から注入液を別々の管内空間15、外管吐出口17を経て、ゴムスリーブ16を押し開き、別々の管外空間6を経て地盤1中に注入する。さらに、内管10を上方に移動して各噴出位置9をそれぞれ別々の管外空間6(図示せず)に合致させ、同様にして注入を続ける。
図3の注入装置は図1および図2と同様の効果を奏するほか、さらにこの装置を用いて上下に位置する注入ステージに上下の噴出位置9,9から同時に注入することにより、上下の注入液が互いに拘束し合って、水平方向に均等に浸透する。すなわち、管外空間6を長くしても、注入液が水平方向に互いに拘束し合って平行に浸透し、上下に隣接する柱状浸透源に一方が流入して浸透を阻害することが防止される。このため所定の形状の浸透固結が可能になる。
図4(a)乃至図4(d)は本発明の地盤注入工程を表した説明図であって、これを図1に示される地盤注入装置を用いて説明する。まず、図4(a)に示されるように、改良すべき地盤1に削孔2を形成する。この削孔に当っては、一般に知られた通常の削孔機が使用される。
次いで、図4(b)に示されるように、削孔2中に、外壁3の長手方向に間隔をあけて複数の袋パッカ4,4・・・4が設けられ、互いに隣接する袋パッカ4,4間にはゴムスリーブ16で覆われた少なくとも一つの外管吐出口17を有する外管7を挿入する。挿入時には袋パッカ4は膨脹されていないので、挿入は容易である。
削孔2に挿入された外管7は図4(c)に示されるように、袋パッカ4内に外管吐出口17を通して固結材を圧入し、膨脹させてパッカ4を形成する。このとき、袋パッカ4は削孔壁5内に食い込んで周辺を圧密し、外管径よりも大きな土中パッカを形成する。、この結果、外管7は削孔2中に固定されるとともに、外管の引張強度が地盤中に付加されて地盤を補強する。
さらに、図4(d)に示されるように、外管7中に内管10を挿入する。内管10は外側長手方向に一対の膨縮パッカ8,8が間隔をあけて設けられて噴出位置9を形成し、かつ内側に注入液を送液し、吐出口11がそれぞれ噴出位置9に位置する複数の注入液流路12と、膨縮パッカ8に流体を送って膨張させるパッカ流路13とをそれぞれ独立して備え、さらにパッカ流路13を通して一対の膨縮パッカ8,8に流体を送って膨脹させ、一対の膨縮パッカ8,8によって挟まれるすき間14に管内空間15を形成して構成される。
膨縮パッカ8が膨脹しているときには内管10は外管7内に固定され、膨縮パッカ8が縮んだときには内管10は外管7内で移動自在である。図4(d)は膨縮パッカ8が縮んで内管10が移動自在な状態を示す。内管10の噴出位置9を管外空間6に合わせ、吐出口11から注入液を管内空間15および外管吐出口17を通し、管外空間6を経て地盤1中に注入する。注入液流路12,12はそれぞれ図1と同様、A液貯槽18、B液貯槽19に別々に独立して連通され、ポンプ20の作動により、圧力計22、流量計21で調整されながら、最適の注入が行われる。図2および図3の注入装置も図1と同様である。
本発明は特に、注入工程が二倍以上に早まるのみならず、地盤条件や注入目的に応じて最適の注入が可能であり、さらに柱状管外空間を長くしても注入液が水平方向に互いに拘束し合って平行に浸透するから、地盤注入技術分野での利用可能性は極めて高い。
本発明の地盤注入装置の一具体例の断面図である。 本発明の地盤注入装置の他の具体例の断面図である。 本発明の地盤注入装置のさらに他の具体例の断面図である。 本発明の地盤注入工法の一工程図である。 本発明の地盤注入工法の一工程図である。 本発明の地盤注入工法の一工程図である。 本発明の地盤注入工法の一工程図である。 従来の注入装置の欠点を表した模型図である。 従来の注入装置の他の欠点を表した模型図である。 本発明装置の利点を表した模型図である。 球状浸透の原理を表した模型図である。 球状浸透の原理を表した模型図である。 本発明に係る浸透の原理を表した模型図である。
符号の説明
1 地盤
2 削孔
3 外壁
4 袋パッカ
5 削孔壁
6 柱状管外空間
7 外管
8 膨縮パッカ
9 噴出位置
10 内管
11 吐出口
12 注入液流路
13 パッカ流路
13a パッカ流体吐出口
14 すき間
15 管内空間
17 外管吐出口

Claims (15)

  1. 地盤の削孔中に挿入され、外壁長手方向に間隔をあけて複数の流体で膨脹する袋パッカが設けられ、互いに隣接する袋パッカ間にはゴムスリーブで覆われた少なくとも一つの外管吐出口を有し、かつ、互いに隣接する袋パッカと削孔壁との間に管外空間を形成する外管と、該外管内に移動自在に挿入され、長手方向に一対の膨縮パッカが間隔をあけて設けられ、噴出位置を形成する内管とを有し、該内管には注入液を送液し、吐出口がそれぞれ噴出位置に位置する複数の注入液流路と、前記膨縮パッカに流体を送って膨脹させるパッカ流路とをそれぞれ独立して備え、該パッカ流路を通して一対の膨縮パッカに流体を送って膨脹させ、一対の膨縮パッカによって挟まれる内外管のすき間に管内空間を形成してなり、該噴出位置を管外空間に合致させ、吐出口から注入液を管内空間、外管吐出口および管外空間を経て地盤中に注入することを特徴とする地盤注入装置。
  2. 請求項1において、内管を移動して噴出位置を他の管外空間に合致させ、吐出口から注入液を管内空間および管外空間を経て地盤中に注入する請求項1に記載の地盤注入装置。
  3. 地盤の削孔中に挿入され、外壁長手方向に間隔をあけて複数の流体で膨脹する袋パッカが設けられ、互いに隣接する袋パッカ間にはゴムスリーブで覆われた少なくとも二つの外管吐出口を有し、かつ、互いに隣接する袋パッカと削孔壁との間に管外空間を形成する外管と、該外管内に移動自在に挿入され、長手方向に三個以上の膨縮パッカが間隔をあけて設けられ、複数の噴出位置を形成する内管とを有し、該内管には注入液を送液し、吐出口が別々の噴出位置にそれぞれ位置する複数の注入液流路と、前記膨縮パッカに流体を送って膨脹させるパッカ流路とをそれぞれ独立して備え、該パッカ流路を通して三個以上の膨縮パッカに流体を送って膨脹させ、互いに隣接する膨縮パッカによって挟まれる内外管のすき間に複数個の管内空間を形成してなり、これら複数個の噴出位置を同一の管外空間に合致させ、吐出口から注入液をそれぞれ別々の管内空間を経て、外管吐出口を通し、同一の管外空間から地盤中に注入することを特徴とする地盤注入装置。
  4. 請求項3において、内管を移動して複数個の噴出位置を他の管外空間に合致させ、吐出口から注入液をそれぞれ別々の管内空間を経て、外管吐出口を通して同一の管外空間から地盤中に注入する請求項3に記載の地盤注入装置。
  5. 地盤の削孔中に挿入され、外壁長手方向に間隔をあけて複数の流体で膨脹する袋パッカが設けられ、互いに隣接する袋パッカ間にはゴムスリーブで覆われた少なくとも一つの外管吐出口を有し、かつ、互いに隣接する袋パッカと削孔壁との間に管外空間を形成する外管と、該外管内に移動自在に挿入され、長手方向に複数の膨縮パッカが間隔をあけて設けられ、複数の噴出位置を形成する内管とを有し、該複数の噴出位置は少なくとも一個づつ、管外空間に位置するように配置され、該内管には注入液を送液し、吐出口が各噴出位置に別々に位置する複数の注入液流路と、前記膨縮パッカに流体を送って膨脹させるパッカ流路とをそれぞれ独立して備え、該パッカ流路を通して複数の膨縮パッカに流体を送って膨脹させ、隣接する膨縮パッカによって挟まれる内外管すき間に管内空間を形成してなり、各噴出位置を管外空間に合致させ、吐出口から注入液を管内空間および外管吐出口を通し、管外空間を経て地盤中に注入することを特徴とする地盤注入装置。
  6. 請求項5において、内管を移動して複数個の噴出位置を他の管外空間に少なくとも一個づつ合致させ、吐出口から注入液を各管内空間を経て外管吐出口を通し、別々の管外空間から地盤中に注入する請求項5に記載の地盤注入装置。
  7. 改良すべき地盤に削孔を形成し、この削孔中に、外壁長手方向に間隔をあけて複数の流体で膨脹する袋パッカが設けられ、互いに隣接する袋パッカ間にはゴムスリーブで覆われた少なくとも一つの外管吐出口を有する外管を挿入し、さらに外管中に内管を移動自在に挿入し、前記内管は外側長手方向に一対の膨縮パッカが間隔をあけて設けられて噴出位置を形成し、かつ、内側に注入液を送液し、吐出口がそれぞれ噴出位置に位置する複数の注入液流路と、膨縮パッカに流体を送って膨脹させるパッカ流路とをそれぞれ独立して備え、さらにパッカ流路を通して一対の膨縮パッカに流体を送って膨脹させ、一対の膨縮パッカによって挟まれるすき間に管内空間を形成して構成され、かつ、外管の袋パッカには流体を注入して膨脹させ、互いに隣接する袋パッカと削孔壁との間に管外空間を形成し、内管の噴出位置を管外空間に合致させ、吐出口から注入液を管内空間および外管吐出口を通し、管外空間を経て地盤中に注入することを特徴とする地盤注入工法。
  8. 請求項7において、注入液として、混合によってゲル化時間の短いグラウトを形成するA液およびB液をそれぞれ独立した注入液流路を通して別々に送液し、両液を噴出位置の吐出口から管内空間および外管吐出口を通し、管外空間を経て地盤中に注入工程、および浸透性のよいグラウトにより広範囲を注入する工程を併用する請求項7に記載の地盤注入工法。
  9. 請求項7において、注入液として、混合によりゲル化するA液およびB液をそれぞれ独立した注入液流路を通して別々に送液し、AB液のいずれか一方を地盤中に注入してのち、
    他方を地盤中に注入して地盤中でA液およびB液を反応させる請求項7に記載の地盤注入工法。
  10. 請求項7において、内管を移動して噴出位置を他の管外空間に合致させ、吐出口から注入液を管内空間および外管吐出口を通し、管外空間を経て地盤中に注入する請求項7に記載の地盤注入工法。
  11. 改良すべき地盤に削孔を形成し、この削孔中に、外壁長手方向に間隔をあけて複数の袋パッカが設けられ、互いに隣接するパッカ間にはゴムスリーブで覆われた少なくとも二つの外管吐出口を有する外管を挿入し、さらに外管中に内管を移動自在に挿入し、前記内管は外側長手方向に三個以上の膨縮パッカが間隔をあけて設けられて複数の噴出位置を形成し、かつ、内側に注入液を送液し、吐出口が別々の噴出位置にそれぞれ位置する複数の注入液流路と、膨縮パッカに流体を送って膨脹させるパッカ流路とをそれぞれ独立して備え、さらにパッカ流路を通して三個以上の膨縮パッカに流体を送って膨脹させ、互いに隣接する膨縮パッカによって挟まれる内外管のすき間に複数個の管内空間を形成して構成され、かつ、外管の袋パッカには流体を注入して膨脹させ、互いに隣接する袋パッカと削孔壁との間に管外空間を形成し、複数個の噴出位置を同一の管外空間に合致させ、吐出口から注入液をそれぞれ別々の管内空間を経て外管吐出口を通し、同一の管外空間から地盤中に注入することを特徴とする地盤注入工法。
  12. 請求項11において、内管を移動して噴出位置を他の管外空間に合致させ、吐出口から注入液を管内空間および外管吐出口を通し、管外空間を経て地盤中に注入する請求項11に記載の地盤注入工法。
  13. 改良すべき地盤に削孔を形成し、この削孔中に、外壁長手方向に間隔をあけて複数の流体で膨脹する袋パッカが設けられ、互いに隣接するパッカ間にはゴムスリーブで覆われた少なくとも一つの外管吐出口を有する外管を挿入し、さらに外管中に内管を移動自在に挿入し、前記内管は外側長手方向に複数の膨縮パッカが間隔をあけて設けられて複数の噴出位置を形成し、かつ複数の噴出位置が少なくとも一個づつ、柱状管外空間に位置するように配置され、さらに内側に注入液を送液し、吐出口が各噴出位置に別々に位置する複数の注入液流路と、膨縮パッカに流体を送って膨脹させるパッカ流路とをそれぞれ独立して備え、さらにパッカ流路を通して複数の膨縮パッカに流体を送って膨脹させ、隣接する膨縮パッカによって挟まれる内外管のすき間に管内空間を形成して構成され、かつ、外管の袋パッカには流体を注入して膨脹させ、互いに隣接する袋パッカと削孔壁との間に管外空間を形成し、各噴出位置を管外空間に合致させ、吐出口から注入液を管内空間および外管吐出口を通し、管外空間を経て地盤中に注入することを特徴とする地盤注入工法。
  14. 請求項13において、注入液として浸透性の異なるA液およびB液をそれぞれ独立した注入液流路を通して別々に送液し、両液を噴出位置の吐出口から管内空間および外管吐出口を通し、管外空間を経て地盤中に注入してのち、内管を移動して噴出位置を他の管外空間に合致させ、地盤中に注入することによって、浸透性の悪い注入液を注入した地盤に浸透性の良い注入液を重ねて注入する請求項13に記載の地盤注入工法。
  15. 請求項13において、注入液として、混合してゲル化するA液およびB液をそれぞれ独立した注入液流路を通して別々に送液し、これらA液およびB液のいずれか一方を地盤中に注入してのち、内管を移動して噴出位置を他の管外空間に合致させ、吐出口から注入液を管内空間および外管吐出口を通し、管外空間を経て地盤中に注入する請求項13に記載の地盤注入工法。
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