JP2005113043A - 活性光線硬化型インク組成物、画像形成方法及びインクジェット記録装置 - Google Patents

活性光線硬化型インク組成物、画像形成方法及びインクジェット記録装置 Download PDF

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敏行 高林
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Abstract

【課題】 保存安定性が良好な活性光線硬化型インク組成物、それを用いた画像形成方法及びインクジェット記録装置を提供すること。
【解決手段】 光重合性化合物(A)として、オキセタン環を有する化合物を30〜95質量%、オキシラン基を有する化合物を5〜70質量%、ビニルエーテル化合物を0〜40質量%含有し、かつ、置換基として水酸基、置換されていてもよいアラルキルオキシ基またはアルコキシ基を少なくとも1つ有する多環芳香族化合物、カルバゾール誘導体及びチオキサントン誘導体から選ばれる化合物(B)を含有することを特徴とする活性光線硬化型インク組成物。
【選択図】 なし

Description

本発明は、保存安定性が良好な活性光線硬化型インク組成物、それを用いた画像形成方法及びインクジェット記録装置に関する。
近年、インクジェット記録方式は簡便・安価に画像を作成できるため、写真、各種印刷、マーキング、カラーフィルター等の特殊印刷等、さまざまな印刷分野に応用されてきている。特に、微細なドットを出射、制御する記録装置や、色再現域、耐久性、出射適性等を改善したインク及びインクの吸収性、色材の発色性、表面光沢等を飛躍的に向上させた専用紙を用い、銀塩写真に匹敵する画質を得ることも可能となっている。今日のインクジェット記録方式の画質向上は、記録装置、インク、専用紙の全てが揃って初めて達成されている。
しかしながら、専用紙を必要とするインクジェットシステムは、記録媒体が制限されること、記録媒体のコストアップが問題となる。そこで、専用紙と異なる記録媒体へインクジェット方式により記録する試みが多数なされている。具体的には、室温で固形のワックスインクを用いる相変化インクジェット方式、速乾性の有機溶剤を主体としたインクを用いるソルベント系インクジェット方式や、記録後紫外線(UV)光により架橋させるUVインクジェット方式等である。
中でも、UVインクジェット方式は、ソルベント系インクジェット方式に比べ比較的低臭気であり、速乾性、インク吸収性のない記録媒体への記録ができる点で近年注目されつつあり、例えば、特開平6−200204号、特表2000−504778号において、UV硬化型インクジェットインクが開示されている。
しかしながら、これらのインクを用いたとしても、記録材料の種類や作業環境によって、着弾後のドット径が大きく変化してしまい、さまざまな記録材料に対して高精細な画像を形成することは不可能であった。例えば、特許文献1〜4にあるようなカチオン重合性化合物を用いたインクは、保存安定性が非常に悪く、粘度変動により吐出不能になってしまうため、インクジェット記録用インクとして用いられることはなかった。
特開2002−188025号公報(第2〜7頁) 特許第3437069号公報 特開2000−239648号公報 特開2002−239309号公報
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、その目的は、保存安定性が良好な活性光線硬化型インク組成物、それを用いた画像形成方法及びインクジェット記録装置を提供することにある。
本発明の上記課題は、以下の構成により達成される。
(請求項1)
光重合性化合物(A)として、オキセタン環を有する化合物を30〜95質量%、オキシラン基を有する化合物を5〜70質量%、ビニルエーテル化合物を0〜40質量%含有し、かつ、置換基として水酸基、置換されていてもよいアラルキルオキシ基またはアルコキシ基を少なくとも1つ有する多環芳香族化合物、カルバゾール誘導体及びチオキサントン誘導体から選ばれる化合物(B)を含有することを特徴とする活性光線硬化型インク組成物。
(請求項2)
前記化合物(B)が、下記一般式(1)または(2)で表されるカルバゾール誘導体であることを特徴とする請求項1に記載の活性光線硬化型インク組成物。
Figure 2005113043
(一般式(1)及び(2)において、Rは互いに独立してフッ素、塩素、臭素、水酸基、メルカプト基、ニトロ基または炭素数1〜19の1価の有機基を、k及びk′は互いに独立して0〜4の整数を、m及びm′は互いに独立して0〜2の整数を、Y及びY′は互いに独立して炭素数1〜18の1価の有機基を表す。)
(請求項3)
オキセタン環を有する化合物が、下記一般式(E)で表されることを特徴とする請求項1または2に記載の活性光線硬化型インク組成物。
Figure 2005113043
(式中、R1〜R6はそれぞれ水素原子、または置換基を表す。ただし、R3〜R6で表される基の少なくとも1つは置換基である。)
(請求項4)
オキシラン基を有する化合物が、下記一般式(A)で表される脂環式エポキシ化合物であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の活性光線硬化型インク組成物。
Figure 2005113043
(式中、R100は置換基を、m0は0〜2の整数を、r0は1〜3の整数を表す。L0は主鎖に酸素原子または硫黄原子を含んでもよい炭素数1〜15のr0+1価の連結基または単結合を表す。)
(請求項5)
一般式(A)で表される脂環式エポキシ化合物が、下記一般式(3)または(4)で表される脂環式エポキシド化合物であることを特徴とする請求項4に記載の活性光線硬化型インク組成物。
Figure 2005113043
(式中、R101は置換基を、m1は0〜2の整数を、r1は1〜3の整数を表す。L1は主鎖に酸素原子または硫黄原子を含んでもよい炭素数1〜15のr1+1価の連結基または単結合を表す。)
Figure 2005113043
(式中、R102は置換基を、m2は0〜2の整数を、r2は1〜3の整数を表す。L2は主鎖に酸素原子または硫黄原子を含んでもよい炭素数1〜15のr2+1価の連結基または単結合を表す。)
(請求項6)
塩基性化合物を含有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の活性光線硬化型インク組成物。
(請求項7)
25℃における粘度が7〜50mPa・sであることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の活性光線硬化型インク組成物。
(請求項8)
インクジェット記録ヘッドより請求項1〜7のいずれか1項に記載の活性光線硬化型インク組成物を記録材料上に噴射して該記録材料上に印刷を行う画像形成方法であって、該活性光線硬化型インク組成物が着弾した後、0.001〜2.0秒の間に活性光線を照射することを特徴とする画像形成方法。
(請求項9)
インクジェット記録ヘッドより請求項1〜7のいずれか1項に記載の活性光線硬化型インク組成物を記録材料上に噴射して該記録材料上に印刷を行う画像形成方法であって、該活性光線硬化型インク組成物が着弾し、活性光線を照射して硬化した後の総インク膜厚が2〜20μmであることを特徴とする画像形成方法。
(請求項10)
インクジェット記録ヘッドより請求項1〜7のいずれか1項に記載の活性光線硬化型インク組成物を記録材料上に噴射して該記録材料上に印刷を行う画像形成方法であって、該インクジェット記録ヘッドの各ノズルより吐出するインク液滴量が2〜15plであることを特徴とする画像形成方法。
(請求項11)
インクジェット記録ヘッドより請求項1〜7のいずれか1項に記載の活性光線硬化型インク組成物を記録材料上に噴射して該記録材料上に印刷を行う画像形成方法であって、ラインヘッド方式の記録ヘッドより噴射して画像を形成することを特徴とする画像形成方法。
(請求項12)
請求項8〜11のいずれか1項に記載の画像形成方法に用いられるインクジェット記録装置であって、活性光線硬化型インク組成物及び記録ヘッドを35〜100℃に加熱した後、吐出することを特徴とするインクジェット記録装置。
本発明により、保存安定性が良好な活性光線硬化型組成物、それを用いた画像形成方法及びインクジェット記録装置を提供することができる。
本発明者は、活性光線硬化型インク組成物(以下、単にインクとも言う)において、光重合性化合物(A)として、オキセタン環を有する化合物を30〜95質量%、オキシラン基を有する化合物を5〜70質量%、ビニルエーテル化合物を0〜40質量%含有し、かつ、置換基として水酸基、置換されていてもよいアラルキルオキシ基またはアルコキシ基を少なくとも1つ有する多環芳香族化合物、カルバゾール誘導体及びチオキサントン誘導体から選ばれる化合物(B)を含有することにより、吐出安定性及び硬化性が飛躍的に改良され、硬化環境(温度、湿度)によらず良好な吐出安定性・硬化性が得られることを見出し、本発明に至った次第である。
従来、特許文献1にあるように前記組成の光重合性化合物を用いた活性光線硬化型インク組成物はよく知られているが、この組成のみでは保存安定性が悪く、粘度変動により吐出不能になり実用化は難しかった。
また、特許文献2〜4にあるように、置換基として水酸基、置換されていてもよいアラルキルオキシ基またはアルコキシ基を少なくとも1つ有する多環芳香族化合物、カルバゾール誘導体及びチオキサントン誘導体から選ばれる少なくとも1種を増感剤として用いることはよく知られているが、インクジェットインクとして安定に吐出できる構成ではなく、実際インクジェットインクとして用いられることはなかった。本発明者は前記組成の光重合性化合物と併用することにより、増感剤としての作用だけでなく、保存安定性が著しく改善されることを見出し、更に、前記一般式(1)または(2)で表されるカルバゾール誘導体を用いることが特に好ましいことを見出した。
オキセタン環を含有する化合物が前記一般式(E)である場合、オキシラン基を有する化合物が前記一般式(A)である場合には、特にその効果が顕著であり、インクジェットインクとして安定に用いることができる画期的な構成である。
また、前記構成では、塩基性化合物を併用すると更に吐出安定性が向上し好ましい。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明においては、光重合性化合物として、オキセタン環を有する化合物を30〜95質量%、オキシラン基を有する化合物を5〜70質量%、ビニルエーテル化合物を0〜40質量%を含有する。
(オキセタン環を有する化合物)
本発明のインクに用いられるオキセタン環を有する化合物としては、特開2001−220526号、同2001−310937号に紹介されているような公知のあらゆるオキセタン化合物を使用できる。
また、本発明においては、硬化性及び吐出安定性の向上のために前記一般式(E)で表されるオキセタン環を有する化合物を用いることが特に好ましい。前記一般式(E)で表されるオキセタン環を含有する化合物について説明する。
一般式(E)において、R1〜R6はそれぞれ水素原子または置換基を表し、かつ、R3〜R6が同時に水素原子を表すことがない。
分子中に1個のオキセタン環を有する化合物としては、下記一般式(5)〜(8)で表される化合物を挙げることができる。
Figure 2005113043
一般式(5)〜(8)中、Zはそれぞれ独立で、酸素または硫黄原子、あるいは主鎖に酸素または硫黄原子を含有してもよい2価の炭化水素基、R1〜R6は水素原子、フッ素原子、メチル基、エチル基、プロピル基またはブチル基等の炭素数1〜6個のアルキル基、炭素数1〜6個のフルオロアルキル基、アリル基、アリール基、フリル基またはチエニル基、R7及びR8は、メチル基、エチル基、プロピル基またはブチル基等の炭素数1〜6個のアルキル基、1−プロペニル基、2−プロペニル基、2−メチル−1−プロペニル基、2−メチル−2−プロペニル基、1−ブテニル基、2−ブテニル基または3−ブテニル基等の炭素数1〜6個のアルケニル基、フェニル基、ベンジル基、フルオロベンジル基、メトキシベンジル基またはフェノキシエチル基等のアリール基、プロピルカルボニル基、ブチルカルボニル基またはペンチルカルボニル基等の炭素数1〜6個のアルキルカルボニル基、エトキシカルボニル基、プロポキシカルボニル基またはブトキシカルボニル基等の炭素数1〜6個のアルコキシカルボニル基、エトキシカルバモイル基、プロピルカルバモイル基またはブチルペンチルカルバモイル基等の炭素数1〜6個のアルコキシカルバモイル基を表す。
本発明で使用するオキセタン環含有化合物としては、上記一般式(5)〜(8)において、R1が低級アルキル基、特にエチル基、R7及びR8がプロピル基、ブチル基、フェニル基またはベンジル基、Zは酸素または硫黄原子を含まない炭化水素基であるものが好ましい。また、R3〜R6が同時に水素原子を表すことがない。
分子中に2個以上のオキセタン環を有する化合物としては、下記一般式(9)、(10)で表される化合物を挙げることができる。
Figure 2005113043
一般式(9)及び(10)中、mは2、3または4、Zはそれぞれ独立で、酸素または硫黄原子、あるいは酸素または硫黄原子を含有してもよい2価の炭化水素基、R1は水素原子、フッ素原子、メチル基、エチル基、プロピル基またはブチル基等の炭素数1〜6個のアルキル基、フェニル基、炭素数1〜6個のフルオロアルキル基、アリル基、アリール基またはフリル基、R9は、例えば下記一般式(11)で表される炭素数1〜12の線形または分枝アルキレン基、線形あるいは分枝ポリ(アルキレンオキシ)基、
Figure 2005113043
(一般式(11)中、R10はメチル基、エチル基またはプロピル基等の低級アルキル基を表す。)または、下記一般式(12)、(13)及び(14)からなる群から選択される多価基を表す。
Figure 2005113043
一般式(12)中、nは0または1〜2000の整数、R11はメチル基、エチル基、プロピル基またはブチル基等の炭素数1〜10個のアルキル基及び下記一般式(15)からなる群から選択される基を表す。
Figure 2005113043
一般式(15)中、jは0または1〜100の整数、R13はメチル基、エチル基、プロピル基またはブチル基等の炭素数1〜10のアルキル基を表す。
Figure 2005113043
一般式(13)中、R14は、水素原子、メチル基、エチル基、プロピル基またはブチル基等の炭素数1〜10個のアルキル基、炭素数1〜10個のアルコキシ基、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、メルカプト基、低級アルキルカルボキシレート基またはカルボキシル基を表す。
Figure 2005113043
一般式(14)中、R15は酸素原子、硫黄原子、NH、SO、SO2、CH2、C(CH32またはC(CF32を表す。
本発明で使用されるオキセタン環含有化合物として、上記一般式(9)、(10)において、R1が低級アルキル基、特にエチル基、R9が、一般式(13)においてR14が水素原子である基、ヘキサメチレン基、一般式(11)においてR10がエチル基、R12及びR13はメチル基、Zは酸素または硫黄原子を含まない炭化水素基であるものが好ましい。R3〜R6が同時に水素原子を表すことがない。
さらに、分子中に2個以上のオキセタン環を有する化合物としては、下記一般式(16)で表される化合物を挙げることができる。
Figure 2005113043
式(13)において、rは25〜200の整数であり、R16は炭素数1〜4のアルキル基またはトリアルキルシリル基である。R3〜R6が同時に水素原子を表すことがない。
一般式(E)で表されるオキセタン環を含有する化合物の具体例としては、下記に示すものが挙げられるが、この限りでない。
Figure 2005113043
また、これらの化合物は「高分子科学と有機化学とのキャッチボール」の第4講に記載の方法をはじめ、下記文献を参考にすることで、主に下記スキームにより容易に合成できるがこの限りでない。
Figure 2005113043
1)Hu Xianming、Richard M.Kellogg、Synthesis、533〜538、May(1995)
2)A.O.Fitton、J.Hill、D.Ejane、R.Miller、Synth.、12、1140(1987)
3)Toshiro Imai and Shinya Nishida、Can.J.Chem.Vol.59、2503〜2509(1981)
4)Nobujiro Shimizu、Shintaro Yamaoka and Yuho Tsuno、Bull.Chem.Soc.Jpn.、56、3853〜3854(1983)
5)Walter Fisher and Cyril A.Grob、Helv.Chim.Acta.、61、2336(1978)
6)Chem.Ber.101、1850(1968)
7)”Heterocyclic Compounds with Three−and Four−membered Rings”、Part Two、Chapter IX、Interscience Publishers、John Wiley & Sons、New York(1964)
8)H.A.J.Curless、”Synthetic Organic Photochemistry”、Plenum、New York(1984)
9)M.Braun、Nachr.Chem.Tech.Lab.、33、213(1985)
10)S.H.Schroeter、J.Org.Chem.、34、5、1181(1969)
11)D.R.Arnold、Adv.Photochem.、6、301(1968)
12)”Heterocyclic Compounds with Three−and Four−membered Rings”、Part Two、Chapter IX、Interscience Publishers、John Wiley & Sons、New York(1964)
また、オキセタン環を1個含有する単官能オキセタン化合物とオキセタン環を2個以上含有する多官能オキセタン化合物とを併用することが、硬化後の膜強度と記録材料への密着性を向上させる上で更に好ましい。ただし、オキセタン環を5個以上有する化合物を使用すると、インク組成物の粘度が高くなるため、取扱いが困難になったり、またインク組成物のガラス転移温度が高くなるため、得られる硬化物の粘着性が十分でなくなってしまう。本発明で使用するオキセタン環を有する化合物は、オキセタン環を1〜4個有する化合物が好ましい。
(オキシラン基を有する化合物)
本発明のインクに用いられるオキシラン基を有する化合物としては、以下の芳香族エポキシド、脂環式エポキシド及び脂肪族エポキシド等が挙げられる。
芳香族エポキシドとして好ましいものは、少なくとも1個の芳香族核を有する多価フェノールあるいはそのアルキレンオキサイド付加体とエピクロルヒドリンとの反応によって製造されるジまたはポリグリシジルエーテルであり、例えばビスフェノールAあるいはそのアルキレンオキサイド付加体のジまたはポリグリシジルエーテル、水素添加ビスフェノールAあるいはそのアルキレンオキサイド付加体のジまたはポリグリシジルエーテル、並びにノボラック型エポキシ樹脂等が挙げられる。ここでアルキレンオキサイドとしては、エチレンオキサイド及びプロピレンオキサイド等が挙げられる。
脂環式エポキシドとしては、少なくとも1個のシクロへキセンまたはシクロペンテン環等のシクロアルカン環を有する化合物を、過酸化水素、過酸等の適当な酸化剤でエポキシ化することによって得られる、シクロヘキセンオキサイドまたはシクロペンテンオキサイド含有化合物が好ましい。
脂肪族エポキシドの好ましいものとしては、脂肪族多価アルコールあるいはそのアルキレンオキサイド付加体のジまたはポリグリシジルエーテル等があり、その代表例としては、エチレングリコールのジグリシジルエーテル、プロピレングリコールのジグリシジルエーテルまたは1,6−ヘキサンジオールのジグリシジルエーテル等のアルキレングリコールのジグリシジルエーテル、グリセリンあるいはそのアルキレンオキサイド付加体のジまたはトリグリシジルエーテル等の多価アルコールのポリグリシジルエーテル、ポリエチレングリコールあるいはそのアルキレンオキサイド付加体のジグリシジルエーテル、ポリプロピレングリコールあるいはそのアルキレンオキサイド付加体のジグリシジルエーテル等のポリアルキレングリコールのジグリシジルエーテル等が挙げられる。ここでアルキレンオキサイドとしては、エチレンオキサイド及びプロピレンオキサイド等が挙げられる。
これらのエポキシドのうち、速硬化性を考慮すると、芳香族エポキシド及び脂環式エポキシドが好ましく、特に脂環式エポキシドが好ましい。本発明では、上記エポキシドの1種を単独で使用してもよいが、2種以上を適宜組み合わせて使用してもよい。
また、本発明においてはAMES及び感作性等の安全性の観点から、オキシラン基を有するエポキシ化合物として、エポキシ化脂肪酸エステル、エポキシ化脂肪酸グリセライドの少なくとも一方を含有することが好ましい。
エポキシ化脂肪酸エステル、エポキシ化脂肪酸グリセライドは、脂肪酸エステル、脂肪酸グリセライドにエポキシ基を導入したものであれば、特に制限はなく用いられる。
エポキシ化脂肪酸エステルとしては、オレイン酸エステルをエポキシ化して製造されたもので、エポキシステアリン酸メチル、エポキシステアリン酸ブチル、エポキシステアリン酸オクチル等が用いられる。また、エポキシ化脂肪酸グリセライドは、同様に、大豆油、アマニ油、ヒマシ油等をエポキシ化して製造されたもので、エポキシ化大豆油、エポキシ化アマニ油、エポキシ化ヒマシ油等が用いられる。
本発明で特に好ましく用いられる、一般式(A)、(3)または(4)で表される脂環式エポキシ化合物について説明する。
上記の式中、R100、R101、R102は置換基を表す。置換基の例としては、ハロゲン原子(例えば塩素原子、臭素原子、フッ素原子等)、炭素数1〜6個のアルキル基(例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基等)、炭素数1〜6個のアルコキシ基(例えば、メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、iso−プロポキシ基、n−ブトキシ基、tert−ブトキシ基等)、アシル基(例えばアセチル基、プロピオニル基、トリフルオロアセチル基等)、アシルオキシ基(例えばアセトキシ基、プロピオニルオキシ基、トリフルオロアセトキシ基等)、アルコキシカルボニル基(メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、tert−ブトキシカルボニル基等)等が挙げられる。置換基として好ましいのは、アルキル基、アルコキシ基、アルコキシカルボニル基である。m0、m1、m2は0〜2の整数を表し、0または1が好ましい。
0は主鎖に酸素原子または硫黄原子を含んでもよい炭素数1〜15のr0+1価の連結基あるいは単結合を、L1は主鎖に酸素原子または硫黄原子を含んでもよい炭素数1〜15のr1+1価の連結基あるいは単結合を、L2は主鎖に酸素原子または硫黄原子を含んでもよい炭素数1〜15のr2+1価の連結基あるいは単結合を表す。
主鎖に酸素原子または硫黄原子を含んでもよい炭素数1〜15の2価の連結基の例としては以下の基及びこれらの基と−O−基、−S−基、−CO−基、−CS−基を複数組み合わせてできる基を挙げることができる。
メチレン基[−CH2−]
エチリデン基[>CHCH3]、
イソプロピリデン[>C(CH32
1,2−エチレン基[−CH2CH2−]、
1,2−プロピレン基[−CH(CH3)CH2−]、
1,3−プロパンジイル基[−CH2CH2CH2−]、
2,2−ジメチル−1,3−プロパンジイル基[−CH2C(CH32CH2−]、
2,2−ジメトキシ−1,3−プロパンジイル基[−CH2C(OCH32CH2−]、
2,2−ジメトキシメチル−1,3−プロパンジイル基[−CH2C(CH2OCH32CH2−]、
1−メチル−1,3−プロパンジイル基[−CH(CH3)CH2CH2−]、
1,4−ブタンジイル基[−CH2CH2CH2CH2−]、
1,5−ペンタンジイル基[−CH2CH2CH2CH2CH2−]、
オキシジエチレン基[−CH2CH2OCH2CH2−]、
チオジエチレン基[−CH2CH2SCH2CH2−]、
3−オキソチオジエチレン基[−CH2CH2SOCH2CH2−]、
3,3−ジオキソチオジエチレン基[−CH2CH2SO2CH2CH2−]、
1,4−ジメチル−3−オキサ−1,5−ペンタンジイル基[−CH(CH3)CH2OCH(CH3)CH2−]、
3−オキソペンタンジイル基[−CH2CH2COCH2CH2−]、
1,5−ジオキソ−3−オキサペンタンジイル基[−COCH2OCH2CO−]、
4−オキサ−1,7−ヘプタンジイル基[−CH2CH2CH2OCH2CH2CH2−]、
3,6−ジオキサ−1,8−オクタンジイル基[−CH2CH2OCH2CH2OCH2CH2−]、
1,4,7−トリメチル−3,6−ジオキサ−1,8−オクタンジイル基[−CH(CH3)CH2OCH(CH3)CH2OCH(CH3)CH2−]、
5,5−ジメチル−3,7−ジオキサ−1,9−ノナンジイル基[−CH2CH2OCH2C(CH32CH2OCH2CH2−]、
5,5−ジメトキシ−3,7−ジオキサ−1,9−ノナンジイル基[−CH2CH2OCH2C(OCH32CH2OCH2CH2−]、
5,5−ジメトキシメチル−3,7−ジオキサ−1,9−ノナンジイル基[−CH2CH2OCH2C(CH2OCH32CH2OCH2CH2−]、
4,7−ジオキソ−3,8−ジオキサ−1,10−デカンジイル基[−CH2CH2O−COCH2CH2CO−OCH2CH2−]、
3,8−ジオキソ−4,7−ジオキサ−1,10−デカンジイル基[−CH2CH2CO−OCH2CH2O−COCH2CH2−]、
1,3−シクロペンタンジイル基[−1,3−C58−]、
1,2−シクロヘキサンジイル基[−1,2−C610−]、
1,3−シクロヘキサンジイル基[−1,3−C610−]、
1,4−シクロヘキサンジイル基[−1,4−C610−]、
2,5−テトラヒドロフランジイル基[2,5−C46O−]
p−フェニレン基[−p−C64−]、
m−フェニレン基[−m−C64−]、
α,α′−o−キシリレン基[−o−CH2−C64−CH2−]、
α,α′−m−キシリレン基[−m−CH2−C64−CH2−]、
α,α′−p−キシリレン基[−p−CH2−C64−CH2−]、
フラン−2,5−ジイル−ビスメチレン基[2,5−CH2−C42O−CH2−]、
チオフェン−2,5−ジイル−ビスメチレン基[2,5−CH2−C42S−CH2−]、
イソプロピリデンビス−p−フェニレン基[−p−C64−C(CH32−p−C64−]
3価以上の連結基としては以上に挙げた2価の連結基から任意の部位の水素原子を必要なだけ除いてできる基及びそれらと−O−基、−S−基、−CO−基、−CS−基を複数組み合わせてできる基を挙げることができる。
0、L1、L2は置換基を有していてもよい。置換基の例としては、ハロゲン原子(例えば塩素原子、臭素原子、フッ素原子等)、炭素数1〜6個のアルキル基(例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基等)、炭素数1〜6個のアルコキシ基(例えば、メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、iso−プロポキシ基、n−ブトキシ基、tert−ブトキシ基等)、アシル基(例えばアセチル基、プロピオニル基、トリフルオロアセチル基等)、アシルオキシ基(例えばアセトキシ基、プロピオニルオキシ基、トリフルオロアセトキシ基等)、アルコキシカルボニル基(メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、tert−ブトキシカルボニル基等)等が挙げられる。置換基として好ましいのは、アルキル基、アルコキシ基、アルコキシカルボニル基である。
0、L1、L2としては主鎖に酸素原子または硫黄原子を含んでもよい炭素数1〜8の2価の連結基が好ましく、主鎖が炭素のみからなる炭素数1〜5の2価の連結基がより好ましい。
以下に、好ましい脂環式エポキシドの具体例を示すが、本発明はこれらに限定されるものではない。
Figure 2005113043
Figure 2005113043
(ビニルエーテル化合物)
更に、本発明においてはあらゆる公知のビニルエーテル化合物を用いてもよい。
ビニルエーテル化合物としては、例えばエチレングリコールジビニルエーテル、ジエチレングリコールジビニルエーテル、トリエチレングリコールジビニルエーテル、プロピレングリコールジビニルエーテル、ジプロピレングリコールジビニルエーテル、ブタンジオールジビニルエーテル、ヘキサンジオールジビニルエーテル、シクロヘキサンジメタノールジビニルエーテル、トリメチロールプロパントリビニルエーテル等のジまたはトリビニルエーテル化合物、エチルビニルエーテル、n−ブチルビニルエーテル、イソブチルビニルエーテル、オクタデシルビニルエーテル、シクロヘキシルビニルエーテル、ヒドロキシブチルビニルエーテル、2−エチルヘキシルビニルエーテル、シクロヘキサンジメタノールモノビニルエーテル、n−プロピルビニルエーテル、イソプロピルビニルエーテル、イソプロペニルエーテル−O−プロピレンカーボネート、ドデシルビニルエーテル、ジエチレングリコールモノビニルエーテル、オクタデシルビニルエーテル等のモノビニルエーテル化合物等が挙げられる。
これらのビニルエーテル化合物のうち、硬化性、密着性、表面硬度を考慮すると、ジまたはトリビニルエーテル化合物が好ましく、特にジビニルエーテル化合物が好ましい。本発明では、上記ビニルエーテル化合物の1種を単独で使用してもよいが、2種以上を適宜組み合わせて使用してもよい。
(多環芳香族化合物、カルバゾール誘導体、チオキサントン誘導体)
次いで、本発明に係る置換基として水酸基、置換されていてもよいアラルキルオキシ基またはアルコキシ基を少なくとも1つ有する多環芳香族化合物、カルバゾール誘導体、チオキサントン誘導体について説明する。
本発明で用いることのできる多環芳香族化合物としては、ナフタレン誘導体、アントラセン誘導体、クリセン誘導体、フェナントレン誘導体が好ましい。置換基であるアルコキシ基としては、炭素数1〜18のものが好ましく、特に炭素数1〜8のものが好ましい。アラルキルオキシ基としては、炭素数7〜10のものが好ましく、特に炭素数7〜8のベンジルオキシ基、フェネチルオキシ基が好ましい。
本発明に用いることのできる化合物(B)(置換基として水酸基、置換されていてもよいアラルキルオキシ基またはアルコキシ基を少なくとも1つ有する多環芳香族化合物、カルバゾール誘導体、チオキサントン誘導体)を例示すると、後述するカルバゾール誘導体、1−ナフトール、2−ナフトール、1−メトキシナフタレン、1−ステアリルオキシナフタレン、2−メトキシナフタレン、2−ドデシルオキシナフタレン、4−メトキシ−1−ナフトール、グリシジル−1−ナフチルエーテル、2−(2−ナフトキシ)エチルビニルエーテル、1,4−ジヒドロキシナフタレン、1,5−ジヒドロキシナフタレン、1,6−ジヒドロキシナフタレン、2,7−ジヒドロキシナフタレン、2,7−ジメトキシナフタレン、1,1′−チオビス(2−ナフトール)、1,1′−ビ−2−ナフトール、1,5−ナフチルジグリシジルエーテル、2,7−ジ(2−ビニルオキシエチル)ナフチルエーテル、4−メトキシ−1−ナフトール、ESN−175(新日鉄化学社製のエポキシ樹脂)またはそのシリーズ、ナフトール誘導体とホルマリンとの縮合体等のナフタレン誘導体、9,10−ジメトキシアントラセン、2−エチル−9,10−ジメトキシアントラセン、2−tブチル−9,10−ジメトキシアントラセン、2,3−ジメチル−9,10−ジメトキシアントラセン、9−メトキシ−10−メチルアントラセン、9,10−ジエトキシアントラセン、2−エチル−9,10−ジエトキシアントラセン、2−tブチル−9,10−ジエトキシアントラセン、2,3−ジメチル−9,10−ジエトキシアントラセン、9−エトキシ−10−メチルアントラセン、9,10−ジプロポキシアントラセン、2−エチル−9,10−ジプロポキシアントラセン、2−tブチル−9,10−ジプロポキシアントラセン、2,3−ジメチル−9,10−ジプロポキシアントラセン、9−イソプロポキシ−10−メチルアントラセン、9,10−ジベンジルオキシアントラセン、2−エチル−9,10−ジベンジルオキシアントラセン、2−tブチル−9,10−ジベンジルオキシアントラセン、2,3−ジメチル−9,10−ジベンジルオキシアントラセン、9−ベンジルオキシ−10−メチルアントラセン、9,10−ジ−α−メチルベンジルオキシアントラセン、2−エチル−9,10−ジ−α−メチルベンジルオキシアントラセン、2−tブチル−9,10−ジ−α−メチルベンジルオキシアントラセン、2,3−ジメチル−9,10−ジ−α−メチルベンジルオキシアントラセン、9−(α−メチルベンジルオキシ)−10−メチルアントラセン、9,10−ジ(2−ヒドロキシエトキシ)アントラセン、2−エチル−9,10−ジ(2−カルボキシエトキシ)アントラセン等のアントラセン誘導体、1,4−ジメトキシクリセン、1,4−ジエトキシクリセン、1,4−ジプロポキシクリセン、1,4−ジベンジルオキシクリセン、1,4−ジ−α−メチルベンジルオキシクリセン等のクリセン誘導体、9−ヒドロキシフェナントレン、9,10−ジメトキシフェナントレン、9,10−ジエトキシフェナントレン等のフェナントレン誘導体等を挙げることができる。これら誘導体の中でも、特に、炭素数1〜4のアルキル基を置換基として有していてもよい9,10−ジアルコキシアントラセン誘導体が好ましく、アルコキシ基としてはメトキシ基、エトキシ基が好ましい。
また、チオキサントン誘導体としては、例えば、チオキサントン、2,4−ジメチルチオキサントン、2,4−ジエチルチオキサントン、イソプロピルチオキサントン2−クロロチオキサントン等を挙げることができる。
本発明において特に好ましく用いられる化合物(B)としては、前記一般式(1)あるいは(2)で表されるカルバゾール誘導体が挙げられる。
式中、置換基Rは、それぞれ独立に、フッ素、塩素、臭素、水酸基、メルカプト基、ニトロ基またはC1〜C19の1価の有機基である。
ここで、C1〜C19の1価の有機基の例としては、C1〜C18の直鎖状、分岐鎖状、環状のアルキル基;C2〜C18の直鎖状、分岐鎖状、環状のアルケニル基;C6〜C18の単環、縮合多環のアリール基;C7〜C18の単環、縮合多環のアリールアルキル基;C1〜C18の直鎖状、分岐鎖状、環状のアルコキシル基;C6〜C18の単環、縮合多環のアリールオキシ基;C1〜C18の直鎖状、分岐鎖状、環状の脂肪族;C7〜C19の単環、縮合多環の芳香族アシル基;C2〜C19の直鎖状、分岐鎖状、環状のアルコキシカルボニル基またはC7〜C19の単環、縮合多環のアリールオキシカルボニル基を挙げることができ、これらの有機基は、フッ素、塩素、臭素、水酸基、カルボキシル基、メルカプト基、シアノ基、ニトロ基で置換されていてもよい。さらに、一般式(1)、(2)において、Y及びY′はそれぞれ独立に、C1〜C18の1価の有機基であり、例えば、C1〜C18の直鎖状、分岐鎖状、環状のアルキル基;C2〜C18の直鎖状、分岐鎖状、環状のアルケニル基;C6〜C18の単環、縮合多環のアリール基等を挙げることができる。
さらに具体例を説明すれば、フッ素、塩素、臭素、水酸基、カルボキシル基、メルカプト基、シアノ基、ニトロ基で置換されていてもよいC1〜C18の直鎖状、分岐鎖状、環状アルキル基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、i−ブチル基、sec−ブチル基、t−ブチル基、n−ペンチル基、i−ペンチル基、シクロペンチル基、ヘキシル基、シクロヘキシル基、ヘプチル基、シクロペンチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ドデシル基、テトラデシル基、オクタデシル基、フルオロメチル基、クロロメチル基、トリフルオロメチル基、カルボキシメチル基、メルカプトメチル基、シアノメチル基、ニトロメチル基、アジドメチル基等を挙げることができる。
フッ素、塩素、臭素、水酸基、カルボキシル基、メルカプト基、シアノ基、ニトロ基で置換されていてもよいC2〜C18の直鎖状、分岐鎖状、環状アルケニル基としては、ビニル基、プロペニル基(アリル基)、イソプロペニル基、ブテニル基、2−メチル−1−プロペニル基、2−メチルアリル基、ヘキセニル基、シクロヘキセニル基、1−オクテニル基、1−シクロヘキセニル基、トリフルオロエテニル基、1−クロロエテニル基、4−ヒドロキシ−1−ブテニル基等を挙げることができる。フッ素、塩素、臭素、水酸基、カルボキシル基、メルカプト基、シアノ基、ニトロ基で置換されていてもよいC6〜C18の単環、縮合多環アリール基としては、フェニル基、トリル基、キシリル基、クメリル基、メシチル基、1−ナフチル基、2−ナフチル基、1−ピレニル基、p−クメニル基、o−フルオロフェニル基、p−メルカプトフェニル基、p−シアノフェニル基等を挙げることができる。
フッ素、塩素、臭素、水酸基、カルボキシル基、メルカプト基、シアノ基、ニトロ基で置換されていてもよいC7〜C18の単環、縮合多環アリールアルキル基としては、ベンジル基、p−トリルメチル基、2−ナフチルメチル基、o−フルオロベンジル基、p−ヒドロキシベンジル基、フェネチル基、スチリル基、シンナミル基等を挙げることができる。フッ素、塩素、臭素、水酸基、カルボキシル基、メルカプト基、シアノ基、ニトロ基で置換されていてもよいC1〜C18の直鎖状、分岐鎖状、環状アルコキシル基としては、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブトキシ基、ペンチルオキシ基、シクロヘキシルオキシ基、オクチルオキシ基、フルオロメトキシ基、クロロメトキシ基、トリフルオロメトキシ基、ヒドロキシメトキシ基、カルボキシメトキシ基、メルカプトメトキシ基、シアノメトキシ基等を挙げることができる。
フッ素、塩素、臭素、水酸基、カルボキシル基、メルカプト基、シアノ基、ニトロ基で置換されていてもよいC6〜C18の単環、縮合多環アリールオキシ基としては、フェノキシ基、1−ナフトキシ基、2−ナフトキシ基、5−ナフタセニル基、1−インデニルオキシ基、o−トリルオキシ基、2,3−キシリルオキシ基、p−クメニルオキシ基、p−シクロヘキシルフェノキシ基、o−フルオロフェノキシ基、o−メルカプトフェノキシ基等を挙げることができる。フッ素、塩素、臭素、水酸基、カルボキシル基、メルカプト基、シアノ基、ニトロ基で置換されていてもよいC1〜C18の直鎖状、分岐鎖状、環状脂肪族もしくはC7〜C19の単環、縮合多環芳香族アシル基としては、ホルミル基、アセチル基、プロピオニル基、ブチリル基、イソブチリル基、イソバレリル基、ビバロイル基、ヘキサノイル基、ラウロイル基、パルミトイル基、ステアロイル基、シクロヘキシルカルボニル基、ベンゾイル基、1−ナフトイル基、2−ナフトイル基、クロロアセチル基、ヒドロキシアセチル基、シアノアセチル基等を挙げることができる。
フッ素、塩素、臭素、水酸基、カルボキシル基、メルカプト基、シアノ基、ニトロ基で置換されていてもよいC2〜C19の直鎖状、分岐鎖状、環状アルコキシカルボニル基としては、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、プロポキシカルボニル基、ブトキシカルボニル基、イソプロポキシカルボニル基、t−ブトキシカルボニル基、フルオロメトキシカルボニル基、クロロメトキシカルボニル基、カルボメトキシカルボニル基、シアノメトキシカルボニル基、ニトロメトキシカルボニル基等を挙げることができる。フッ素、塩素、臭素、水酸基、カルボキシル基、メルカプト基、シアノ基、ニトロ基で置換されていてもよいC7〜C19の単環、縮合多環アリールオキシカルボニル基としては、フェノキシカルボニル基、1−ナフチルオキシカルボニル基、2−ナフチルオキシカルボニル基、トリルオキシカルボニル基、キシリルオキシカルボニル基、クロロフェノキシカルボニル基、p−ヒドロキシフェノキシカルボニル基、m−アジドフェノキシカルボニル基等を挙げることができる。
以上の中、好ましい置換基Rとしては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、t−ブチル基、ホルミル基、アセチル基、プロピオニル基、ベンゾイル基、ナフトイル基等である。置換基Rの数k及びk′は、0〜4の整数であるが、光増感剤の増感効果から0、1または2であることが好ましい。k及びk′が2を超えると増感効果が劣る場合がある。一般式(1)、(2)のY及びY′は、それぞれ独立にC1〜C18の1価の有機基であり、例えばC1〜C18の直鎖状、分岐鎖状、環状アルキル基;C2〜C12の直鎖状、分岐鎖状、環状のアルケニル基;C6〜C12の単環、縮合多環のアリール基を挙げることができる。さらには、C1〜C18の直鎖状、分岐鎖状、環状のアルキル基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、i−ブチル基、sec−ブチル基、t−ブチル基、n−ペンチル基、i−ペンチル基、シクロペンチル基、ヘキシル基、シクロヘキシル基、ヘプチル基、シクロペンチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ドデシル基、テトラデシル基、オクタデシル基等を挙げることができる。
C2〜C18の直鎖状、分岐鎖状、環状アルケニル基としては、ビニル基、プロペニル基(アリル基)、イソプロペニル基、ブテニル基、2−メチル−1−プロペニル基、2−メチルアリル基、ヘキセニル基、シクロヘキセニル基、1−オクテニル基、1−シクロヘキセニル基等を挙げることができる。C6〜C18の単環、縮合多環アリール基としては、フェニル基、トリル基、キシリル基、クメリル基、メシチル基、1−ナフチル基、2−ナフチル基、1−ピレニル基、p−クメニル基等を挙げることができる。本発明で使用するカルバゾール化合物のYまたはY′が水素原子の場合、カルバゾール化合物が光で発生した酸を中和し、カチオン重合を阻害するのでY及びY′は水素原子以外の基である必要がある。Y及びY′がC1〜C12の1価の有機基である場合、カルバゾール化合物による増感効果のみ得られ、カチオン重合の阻害効果を排除できる。以上の中、好ましい置換基Y及びY′は、メチル基、エチル基、ビニル基等である。
本発明で使用するカルバゾール誘導体として次の化合物が例示される。N−メチルカルバゾール、N−エチルカルバゾール(以下、「NEC」と言う。)、N−プロピルカルバゾール、N−ブチルカルバゾール、N−ビニルカルバゾール、1,3,6,8,9−ペンタメチルカルバゾール、1,4,5,8,9−ペンタメチルカルバゾール(以下、「NMPC」と言う。)、3−ホルミル−N−エチルカルバゾール、N−フェニルカルバゾール、N−エチル−3,6−ビス(ベンゾイル)−カルバゾール(以下、「NEBC」と言う。)、9,9′−ジエチル−3,3′−ジカルバゾール(以下、「NEDC」と言う。)。上記のカルバゾール化合物は、1種単独でまたは2種以上組み合わせて使用することができる。
(塩基性化合物)
本発明においては、吐出安定性の向上のため、塩基性化合物を併用することが好ましい。
塩基性化合物としては、公知のあらゆるものを用いることができるが、代表的なものとして、塩基性アルカリ金属化合物、塩基性アルカリ土類金属化合物、アミン等の塩基性有機化合物等が挙げられる。
前記の塩基性アルカリ金属化合物としては、アルカリ金属の水酸化物(水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等)、アルカリ金属の炭酸塩(炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等)、アルカリ金属のアルコラート(ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウムメトキシド、カリウムエトキシド等)が挙げられる。
前記の塩基性アルカリ土類金属化合物としては、同様に、アルカリ土類金属の水酸化物(水酸化マグネシウム、水酸化カルシウム等)、アルカリ金属の炭酸塩(炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム等)、アルカリ金属のアルコラート(マグネシウムメトキシド等)が挙げられる。
塩基性有機化合物としては、アミンならびにキノリン及びキノリジン等含窒素複素環化合物等が挙げられるが、これらの中でも、光重合成モノマーとの相溶性の面からアミンが好ましく、例えば、オクチルアミン、ナフチルアミン、キシレンジアミン、ジベンジルアミン、ジフェニルアミン、ジブチルアミン、ジオクチルアミン、ジメチルアニリン、キヌクリジン、トリブチルアミン、トリオクチルアミン、テトラメチルエチレンジアミン、テトラメチル−1,6−ヘキサメチレンジアミン、ヘキサメチレンテトラミン及びトリエタノールアミン等が挙げられる。
塩基性化合物を存在させる際の濃度は、光重合性モノマーの総量に対して10〜1000質量ppm、特に20〜500質量ppmの範囲であることが好ましい。なお、塩基性化合物は単独で使用しても複数を併用して使用してもよい。
(光酸発生剤)
本発明のインクに用いられる光酸発生剤(光開始剤)としては、公知のあらゆる光酸発生剤を用いることができ、例えば、化学増幅型フォトレジストや光カチオン重合に利用される化合物が用いられる(有機エレクトロニクス材料研究会編、「イメージング用有機材料」、ぶんしん出版(1993年)、187〜192ページ参照)。本発明に好適な化合物の例を以下に挙げる。
第1に、ジアゾニウム、アンモニウム、ヨードニウム、スルホニウム、ホスホニウム等の芳香族オニウム化合物のB(C654 -、PF6 -、AsF6 -、SbF6 -、CF3SO3 -塩を挙げることができる。
本発明で用いることのできるオニウム化合物の具体的な例を、以下に示す。
Figure 2005113043
第2に、スルホン酸を発生するスルホン化物を挙げることができ、その具体的な化合物を、以下に例示する。
Figure 2005113043
第3に、ハロゲン化水素を光発生するハロゲン化物も用いることができ、以下にその具体的な化合物を例示する。
Figure 2005113043
第4に、鉄アレン錯体を挙げることができる。
Figure 2005113043
本発明のインクは、上述の活性光線硬化型組成物と共に、各種公知の染料及び/または顔料を含有しているが、好ましくは顔料を含有する。
本発明で好ましく用いることのできる顔料を、以下に列挙する。
C.I Pigment Yellow−1、3、12、13、14、17、81、83、87、95、109、42、
C.I Pigment Orange−16、36、38、
C.I Pigment Red−5、22、38、48:1、48:2、48:4、49:1、53:1、57:1、63:1、144、146、185、101、
C.I Pigment Violet−19、23、
C.I Pigment Blue−15:1、15:3、15:4、18、60、27、29、
C.I Pigment Green−7、36、
C.I Pigment White−6、18、21、
C.I Pigment Black−7
また、本発明において、プラスチックフィルムのような透明基材での色の隠蔽性を上げるために、白インクを用いることが好ましい。特に、軟包装印刷、ラベル印刷においては、白インクを用いることが好ましいが、吐出量が多くなるため、前述した吐出安定性、記録材料のカール・しわの発生の観点から、自ずと使用量に関しては制限がある。
上記顔料の分散には、例えば、ボールミル、サンドミル、アトライター、ロールミル、アジテータ、ヘンシェルミキサ、コロイドミル、超音波ホモジナイザー、パールミル、湿式ジェットミル、ペイントシェーカー等を用いることができる。また、顔料の分散を行う際に、分散剤を添加することも可能である。分散剤としては、高分子分散剤を用いることが好ましく、高分子分散剤としてはAvecia社のSolsperseシリーズや、味の素ファインテクノ社のPBシリーズが挙げられる。また、分散助剤として、各種顔料に応じたシナージストを用いることも可能である。これらの分散剤及び分散助剤は、顔料100質量部に対し、1〜50質量部添加することが好ましい。分散媒体は、溶剤または重合性化合物を用いて行うが、本発明に用いる照射線硬化型インクでは、インク着弾直後に反応・硬化させるため、無溶剤であることが好ましい。溶剤が硬化画像に残ってしまうと、耐溶剤性の劣化、残留する溶剤のVOCの問題が生じる。よって、分散媒体は溶剤では無く重合性化合物、その中でも最も粘度の低いモノマーを選択することが分散適性上好ましい。
顔料の分散は、顔料粒子の平均粒径を0.08〜0.5μmとすることが好ましく、最大粒径は0.3〜10μm、好ましくは0.3〜3μmとなるよう、顔料、分散剤、分散媒体の選定、分散条件、ろ過条件を適宜設定する。この粒径管理によって、ヘッドノズルの詰まりを抑制し、インクの保存安定性、インク透明性及び硬化感度を維持することができる。
本発明のインクにおいては、色材濃度としては、インク全体の1〜10質量%であることが好ましい。
本発明のインクには、上記説明した以外にさまざまな添加剤を用いることができる。例えば、界面活性剤、レベリング添加剤、マット剤、膜物性を調整するためのポリエステル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ビニル系樹脂、アクリル系樹脂、ゴム系樹脂、ワックス類を添加することができる。また、保存安定性を改良する目的で、公知のあらゆる塩基性化合物を用いることができるが、代表的なものとして、塩基性アルカリ金属化合物、塩基性アルカリ土類金属化合物、アミン等の塩基性有機化合物等が挙げられる。また、ラジカル重合性モノマーと開始剤を組み合わせ、ラジカル・カチオンのハイブリッド型硬化インクとすることも可能である。
本発明のインクにおいては、25℃における粘度が7〜50mPa・sであることが、硬化環境(温度・湿度)に関係なく吐出が安定し、良好な硬化性を得るために好ましい。
本発明で用いることのできる記録材料としては、通常の非コート紙、コート紙等の他、いわゆる軟包装に用いられる各種非吸収性のプラスチック及びそのフィルムを用いることができ、各種プラスチックフィルムとしては、例えば、PETフィルム、OPSフィルム、OPPフィルム、ONyフィルム、PVCフィルム、PEフィルム、TACフィルムを挙げることができる。その他のプラスチックとしては、ポリカーボネート、アクリル樹脂、ABS、ポリアセタール、PVA、ゴム類等が使用できる。また、金属類や、ガラス類にも適用可能である。これらの記録材料の中でも、特に熱でシュリンク可能な、PETフィルム、OPSフィルム、OPPフィルム、ONyフィルム、PVCフィルムへ画像を形成する場合に本発明の構成は有効となる。これらの基材は、インクの硬化収縮、硬化反応時の発熱等により、フィルムのカール、変形が生じやすいばかりでなく、インク膜が基材の収縮に追従し難い。
これら、各種プラスチックフィルムの表面エネルギーは大きく異なり、記録材料によってインク着弾後のドット径が変わってしまうことが、従来から問題となっていた。本発明の構成では、表面エネルギーの低いOPPフィルム、OPSフィルムや表面エネルギーの比較的大きいPETまでを含む、表面エネルギーが35〜60mN/mの広範囲の記録材料に良好な高精細な画像を形成できる。
本発明において、包装の費用や生産コスト等の記録材料のコスト、プリントの作製効率、各種のサイズのプリントに対応できる等の点で、長尺(ウェブ)な記録材料を使用する方が有利である。
次に、本発明の画像形成方法について説明する。
本発明の画像形成方法においては、上記のインクをインクジェット記録方式により記録材料上に吐出、描画し、次いで紫外線等の活性光線を照射してインクを硬化させる方法が好ましい。
(インク着弾後の総インク膜厚)
本発明では、記録材料上にインクが着弾し、活性光線を照射して硬化した後の総インク膜厚が2〜20μmであることが好ましい。スクリーン印刷分野の活性光線硬化型インクジェット記録では、総インク膜厚が20μmを越えているのが現状であるが、記録材料が薄いプラスチック材料であることが多い軟包装印刷分野では、前述した記録材料のカール・皺の問題でだけでなく、印刷物全体のこし・質感が変わってしまうと言う問題があるため、過剰な膜厚のインク吐出は好ましくない。
なお、ここで「総インク膜厚」とは記録材料に描画されたインクの膜厚の最大値を意味し、単色でも、それ以外の2色重ね(2次色)、3色重ね、4色重ね(白インクベース)のインクジェット記録方式で記録を行った場合でも総インク膜厚の意味するところは同様である。
(インクの吐出条件)
インクの吐出条件としては、記録ヘッド及びインクを35〜100℃に加熱し、吐出することが吐出安定性の点で好ましい。活性光線硬化型インクは、温度変動による粘度変動幅が大きく、粘度変動はそのまま液滴サイズ、液滴射出速度に大きく影響を与え、画質劣化を起こすため、インク温度を上げながらその温度を一定に保つことが必要である。インク温度の制御幅としては、設定温度±5℃、好ましくは設定温度±2℃、更に好ましくは設定温度±1℃である。
また、本発明では、各ノズルより吐出する液滴量が2〜15plであることが好ましい。本来、高精細画像を形成するためには、液滴量がこの範囲であることが必要であるが、この液滴量で吐出する場合、前述した吐出安定性が特に厳しくなる。本発明によれば、インクの液滴量が2〜15plのような小液滴量で吐出を行っても吐出安定性は向上し、高精細画像が安定して形成できる。
(インク着弾後の光照射条件)
本発明の画像形成方法においては、活性光線の照射条件として、インク着弾後0.001〜1.0秒の間に活性光線が照射されることが好ましく、より好ましくは0.001〜0.5秒である。高精細な画像を形成するためには、照射タイミングができるだけ早いことが特に重要となる。
活性光線の照射方法として、その基本的な方法が特開昭60−132767号に開示されている。これによると、ヘッドユニットの両側に光源を設け、シャトル方式でヘッドと光源を走査する。照射は、インク着弾後、一定時間を置いて行われることになる。更に、駆動を伴わない別光源によって硬化を完了させる。米国特許第6,145,979号では、照射方法として、光ファイバーを用いた方法や、コリメートされた光源をヘッドユニット側面に設けた鏡面に当て、記録部へUV光を照射する方法が開示されている。本発明の画像形成方法においては、これらの何れの照射方法も用いることができる。
また、活性光線を照射を2段階に分け、まずインク着弾後0.001〜2.0秒の間に前述の方法で活性光線を照射し、かつ、全印字終了後、更に活性光線を照射する方法も好ましい態様の1つである。活性光線の照射を2段階に分けることで、よりインク硬化の際に起こる記録材料の収縮を抑えることが可能となる。
従来、UVインクジェット方式では、インク着弾後のドット広がり、滲みを抑制のために、光源の総消費電力が1kW・hrを超える高照度の光源が用いられるのが通常であった。しかしながら、これらの光源を用いると、特に、シュリンクラベル等への印字では、記録材料の収縮があまりにも大きく、実質上使用できないのが現状であった。本発明では、254nmの波長領域に最高照度をもつ活性光線を用いることが好ましく、総消費電力が1kW・hr以上の光源を用いても、高精細な画像を形成でき、且つ、記録材料の収縮も実用上許容レベル内に収められる。本発明においては、更に活性光線を照射する光源の総消費電力が1kW・hr未満であることが好ましい。総消費電力が1kW・hr未満の光源の例としては、蛍光管、冷陰極管、熱陰極管、LED等があるが、これらに限定されない。
次いで、本発明のインクジェット記録装置(以下、単に記録装置とも言う)について説明する。
以下、本発明の記録装置について、図面を適宜参照しながら説明する。なお、図面の記録装置はあくまでも本発明の記録装置の一態様であり、本発明の記録装置はこの図面に限定されない。
図1は本発明の記録装置の要部の構成を示す正面図である。記録装置1は、ヘッドキャリッジ2、記録ヘッド3、照射手段4、プラテン部5等を備えて構成される。この記録装置1は、記録材料Pの下にプラテン部5が設置されている。プラテン部5は、紫外線を吸収する機能を有しており、記録材料Pを通過してきた余分な紫外線を吸収する。その結果、高精細な画像を非常に安定に再現できる。
記録材料Pは、ガイド部材6に案内され、搬送手段(図示せず)の作動により、図1における手前から奥の方向に移動する。ヘッド走査手段(図示せず)は、ヘッドキャリッジ2を図1におけるY方向に往復移動させることにより、ヘッドキャリッジ2に保持された記録ヘッド3の走査を行なう。
ヘッドキャリッジ2は記録材料Pの上側に設置され、記録材料P上の画像印刷に用いる色の数に応じて後述する記録ヘッド3を複数個、吐出口を下側に配置して収納する。ヘッドキャリッジ2は、図1におけるY方向に往復自在な形態で記録装置1本体に対して設置されており、ヘッド走査手段の駆動により、図1におけるY方向に往復移動する。
なお、図1ではヘッドキャリッジ2がホワイト(W)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)、ライトイエロー(Ly)、ライトマゼンタ(Lm)、ライトシアン(Lc)、ライトブラック(Lk)、ホワイト(W)の記録ヘッド3を収納するものとして描図を行なっているが、実施の際にはヘッドキャリッジ2に収納される記録ヘッド3の色数は適宜決められるものである。
記録ヘッド3は、インク供給手段(図示せず)により供給された活性光線硬化型インク(例えばUV硬化インク)を、内部に複数個備えられた吐出手段(図示せず)の作動により、吐出口から記録材料Pに向けて吐出する。記録ヘッド3により吐出されるUVインクは色材、重合性モノマー、開始剤等を含んで組成されており、紫外線の照射を受けることで開始剤が触媒として作用することに伴なうモノマーの架橋、重合反応によって硬化する性質を有する。
記録ヘッド3は記録材料Pの一端からヘッド走査手段の駆動により、図1におけるY方向に記録材料Pの他端まで移動する走査の間に、記録材料Pにおける一定の領域(着弾可能領域)に対してUVインクをインク滴として吐出し、該着弾可能領域にインク滴を着弾させる。
上記走査を適宜回数行ない、1領域の着弾可能領域に向けてUVインクの吐出を行なった後、搬送手段で記録材料Pを図1における手前から奥方向に適宜移動させ、再びヘッド走査手段による走査を行ないながら、記録ヘッド3により上記着弾可能領域に対し、図1における奥方向に隣接した次の着弾可能領域に対してUVインクの吐出を行なう。
上述の操作を繰り返し、ヘッド走査手段及び搬送手段と連動して記録ヘッド3からUVインクを吐出することにより、記録材料P上にUVインク滴の集合体からなる画像が形成される。
照射手段4は特定の波長領域の紫外線を安定した露光エネルギーで発光する紫外線ランプ及び特定の波長の紫外線を透過するフィルターを備えて構成される。ここで、紫外線ランプとしては、水銀ランプ、メタルハライドランプ、エキシマーレーザー、紫外線レーザー、冷陰極管、熱陰極管、ブラックライト、LED(light emitting diode)等が適用可能であり、帯状のメタルハライドランプ、冷陰極管、熱陰極管、水銀ランプもしくはブラックライトが好ましい。特に波長254nmの紫外線を発光する低圧水銀ランプ、熱陰極管、冷陰極管及び殺菌灯が滲み防止、ドット径制御を効率よく行なえ、好ましい。ブラックライトを照射手段4の放射線源に用いることで、UVインクを硬化するための照射手段4を安価に作製することができる。
照射手段4は、記録ヘッド3がヘッド走査手段の駆動による1回の走査によってUVインクを吐出する着弾可能領域のうち、記録装置(UVインクジェットプリンタ)1で設定できる最大のものとほぼ同じ形状か、着弾可能領域よりも大きな形状を有する。
照射手段4はヘッドキャリッジ2の両脇に、記録材料Pに対してほぼ平行に、固定して設置される。
前述したようにインク吐出部の照度を調整する手段としては、記録ヘッド3全体を遮光することはもちろんであるが、加えて照射手段4と記録材料Pの距離h1より、記録ヘッド3のインク吐出部31と記録材料Pとの距離h2を大きくしたり(h1<h2)、記録ヘッド3と照射手段4との距離dを離したり(dを大きく)することが有効である。また、記録ヘッド3と照射手段4の間を蛇腹構造7にすると更に好ましい。
ここで、照射手段4で照射される紫外線の波長は、照射手段4に備えられた紫外線ランプまたはフィルターを交換することで適宜変更することができる。
本発明のインクは、非常に吐出安定性が優れており、ラインヘッドタイプの記録装置を用いて画像形成する場合に、特に有効である。
図2は、インクジェット記録装置の要部の構成の他の一例を示す上面図である。
図2で示したインクジェット記録装置は、ラインヘッド方式と呼ばれており、ヘッドキャリッジ2に、各色のインクジェット記録ヘッド3を、記録材料Pの全幅をカバーするようにして、複数個、固定配置されている。
一方、ヘッドキャリッジ2の下流側には、同じく記録材料Pの全幅をカバーするようにして、インク印字面全域をカバーするように配置されている照射手段4が設けられている。照明手段4に用いられる紫外線ランプは、図1に記載したのと同様のものを用いることができる。
このラインヘッド方式では、ヘッドキャリッジ2及び照射手段4は固定され、記録材料Pのみが、搬送されて、インク出射及び硬化を行って画像形成を行う。
以下に本発明の実施例を挙げて具体的に説明するが、本発明の実施態様はこれらの例に限定されない。
《インクの調製》
表1〜6記載の組成で下記のようにインクセット1〜6を調製した。
各表に示す種類、量の光重合性化合物をステンレスビーカーに入れ、65℃のホットプレート上で加熱しながら1時間撹拌混合し溶解させる。これに、表に示す種類、量の色材を入れて、直径1mmのジルコニアビーズ200gと共にポリ瓶に入れ密栓し、ペイントシェーカーにて2時間分散処理した後、ジルコニアビーズを取り除き、表に示す光開始剤、増感剤を加えて撹拌混合した。これをプリンター目詰まり防止のため0.8μmメンブランフィルターで濾過してインクを得た。
Figure 2005113043
Figure 2005113043
Figure 2005113043
Figure 2005113043
Figure 2005113043
Figure 2005113043
その後、ポリエチレン容器に充填率90%で密閉し、各インク組成物を25℃と60℃で1週間保存した後、下記方法にて画像を形成した。
《インクジェット画像形成方法》
ピエゾ型インクジェットノズルを備えた図1に記載の構成からなるインクジェット記録装置に、上記調製した各インクセット1〜3を装填し、表7に記載の表面エネルギーを有する巾600mm、長さ500mの長尺の各記録材料へ、下記の画像記録を連続して行った。インク供給系は、インクタンク、供給パイプ、ヘッド直前の前室インクタンク、フィルター付き配管、ピエゾヘッドからなり、前室タンクからヘッド部分まで断熱して50℃の加温を行った。ピエゾヘッドは、2〜15plのマルチサイズドットを720×720dpiの解像度で吐出できるよう駆動して、各インクを連続吐出した。着弾した後、キャリッジ両脇のランプユニットにより瞬時(着弾後2秒未満)に硬化される。記録後、トータルインク膜厚を測定したところ、2.3〜13μmの範囲であった。本発明でいうdpiとは、2.54cm当たりのドット数を表す。なお、インクジェット画像の形成は、上記方法に従って、30℃、80%RHの環境下で行った。
また、全く同様に図2に記載のラインヘッド記録方式のインクジェット記録装置を用い、インクセット4〜6を用いて画像を形成した。
なお、表7に記載の各記録材料の略称の詳細は、以下の通りである。
OPP:oriented polypropylene(生ユポ)
PET:polyethylene terephthalate
PVC:polyvinylchloride
Figure 2005113043
《インクジェット記録画像の評価》
上記画像形成方法で記録した各画像について、下記の各評価を行った。
(文字品質)
Y、M、C、K各色インクを用いて、目標濃度で6ポイントMS明朝体文字を印字し、文字のガサツキをルーペで拡大評価し、下記の基準に則り文字品質の評価を行った。
◎:ガサツキなし
○:僅かにガサツキが見える
△:ガサツキが見えるが、文字として判別でき、使用可能下限のレベル
×:ガサツキがひどく、文字がかすれていて使えないレベル
(色混じり(滲み))
720dpiで、Y、M、C、K各色1ドットが隣り合うように印字し、隣り合う各色ドットをルーペで拡大し、滲み具合を目視観察し、下記の基準に則り色混じりの評価を行った。
◎:隣り合うドット形状が真円を保ち、滲みがない
○:隣り合うドット形状はほぼ真円を保ち、ほとんど滲みがない
△:隣り合うドットが少し滲んでいてドット形状が少しくずれているが、使用可能下限のレベル
×:隣り合うドットが滲んで混じりあっており、使えないレベル
以上により得られた各評価結果を、表8に示す。
Figure 2005113043
表8から本発明のインクは、保存安定性が良好で、さまざまな記録材料に対し非常に安定に高精度な画像を形成することができることが分かる。
本発明の記録装置の要部の構成を示す正面図である。 本発明のインクジェット記録装置の要部の構成の他の一例を示す上面図である。
符号の説明
1 記録装置
2 ヘッドキャリッジ
3 記録ヘッド
31 インク吐出口
4 照射手段
5 プラテン部
6 ガイド部材
7 蛇腹構造
P 記録材料

Claims (12)

  1. 光重合性化合物(A)として、オキセタン環を有する化合物を30〜95質量%、オキシラン基を有する化合物を5〜70質量%、ビニルエーテル化合物を0〜40質量%含有し、かつ、置換基として水酸基、置換されていてもよいアラルキルオキシ基またはアルコキシ基を少なくとも1つ有する多環芳香族化合物、カルバゾール誘導体及びチオキサントン誘導体から選ばれる化合物(B)を含有することを特徴とする活性光線硬化型インク組成物。
  2. 前記化合物(B)が、下記一般式(1)または(2)で表されるカルバゾール誘導体であることを特徴とする請求項1に記載の活性光線硬化型インク組成物。
    Figure 2005113043
    (一般式(1)及び(2)において、Rは互いに独立してフッ素、塩素、臭素、水酸基、メルカプト基、ニトロ基または炭素数1〜19の1価の有機基を、k及びk′は互いに独立して0〜4の整数を、m及びm′は互いに独立して0〜2の整数を、Y及びY′は互いに独立して炭素数1〜18の1価の有機基を表す。)
  3. オキセタン環を有する化合物が、下記一般式(E)で表されることを特徴とする請求項1または2に記載の活性光線硬化型インク組成物。
    Figure 2005113043
    (式中、R1〜R6はそれぞれ水素原子、または置換基を表す。ただし、R3〜R6で表される基の少なくとも1つは置換基である。)
  4. オキシラン基を有する化合物が、下記一般式(A)で表される脂環式エポキシ化合物であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の活性光線硬化型インク組成物。
    Figure 2005113043
    (式中、R100は置換基を、m0は0〜2の整数を、r0は1〜3の整数を表す。L0は主鎖に酸素原子または硫黄原子を含んでもよい炭素数1〜15のr0+1価の連結基または単結合を表す。)
  5. 一般式(A)で表される脂環式エポキシ化合物が、下記一般式(3)または(4)で表される脂環式エポキシド化合物であることを特徴とする請求項4に記載の活性光線硬化型インク組成物。
    Figure 2005113043
    (式中、R101は置換基を、m1は0〜2の整数を、r1は1〜3の整数を表す。L1は主鎖に酸素原子または硫黄原子を含んでもよい炭素数1〜15のr1+1価の連結基または単結合を表す。)
    Figure 2005113043
    (式中、R102は置換基を、m2は0〜2の整数を、r2は1〜3の整数を表す。L2は主鎖に酸素原子または硫黄原子を含んでもよい炭素数1〜15のr2+1価の連結基または単結合を表す。)
  6. 塩基性化合物を含有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の活性光線硬化型インク組成物。
  7. 25℃における粘度が7〜50mPa・sであることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の活性光線硬化型インク組成物。
  8. インクジェット記録ヘッドより請求項1〜7のいずれか1項に記載の活性光線硬化型インク組成物を記録材料上に噴射して該記録材料上に印刷を行う画像形成方法であって、該活性光線硬化型インク組成物が着弾した後、0.001〜2.0秒の間に活性光線を照射することを特徴とする画像形成方法。
  9. インクジェット記録ヘッドより請求項1〜7のいずれか1項に記載の活性光線硬化型インク組成物を記録材料上に噴射して該記録材料上に印刷を行う画像形成方法であって、該活性光線硬化型インク組成物が着弾し、活性光線を照射して硬化した後の総インク膜厚が2〜20μmであることを特徴とする画像形成方法。
  10. インクジェット記録ヘッドより請求項1〜7のいずれか1項に記載の活性光線硬化型インク組成物を記録材料上に噴射して該記録材料上に印刷を行う画像形成方法であって、該インクジェット記録ヘッドの各ノズルより吐出するインク液滴量が2〜15plであることを特徴とする画像形成方法。
  11. インクジェット記録ヘッドより請求項1〜7のいずれか1項に記載の活性光線硬化型インク組成物を記録材料上に噴射して該記録材料上に印刷を行う画像形成方法であって、ラインヘッド方式の記録ヘッドより噴射して画像を形成することを特徴とする画像形成方法。
  12. 請求項8〜11のいずれか1項に記載の画像形成方法に用いられるインクジェット記録装置であって、活性光線硬化型インク組成物及び記録ヘッドを35〜100℃に加熱した後、吐出することを特徴とするインクジェット記録装置。
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