JP2005112820A - 1,3−ビス(3−アミノプロピル)−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサンの製造方法 - Google Patents

1,3−ビス(3−アミノプロピル)−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサンの製造方法 Download PDF

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Abstract

【解決手段】 N,N−ビストリメチルシリルアリルアミンとジメチルクロロシランとを白金触媒存在下で反応させて得られる下記式(1)
[(CH33Si]2NCH2CH2CH2Si(CH32Cl (1)
で示されるN,N−ビストリメチルシリルアミノプロピルジメチルクロロシランをアルコールと反応させ、得られた3−アミノプロピルジメチルアルコキシシラン化合物を水で加水分解縮合する1,3−ビス(3−アミノプロピル)−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサンの製造方法。
【効果】 本発明によれば、N,N−ビストリメチルシリルアリルアミンとジメチルクロロシランとを白金触媒存在下反応させて得られる、N,N−ビストリメチルシリルアミノプロピルジメチルクロロシランを原料として用いることにより、異性体を含まない高純度の1,3−ビス(3−アミノプロピル)−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサンを高収率で製造することができる。
【選択図】 なし

Description

本発明は、半導体絶縁膜、液晶配向膜等に使用されるポリイミドの変性剤や、ポリウレタン、ポリアミドの変性剤として有用な、1,3−ビス(3−アミノプロピル)−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサンの製造方法に関する。
1,3−ビス(3−アミノプロピル)−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサンの製造方法としては以下のような方法が知られている。(1)アミノ基を保護したアリルアミンとテトラメチルジシロキサンをヒドロシリル化反応させた後、脱保護を行なう方法(非特許文献1:J. Org. Chem.,24, 119, (1959)、特許文献1:特公平7−55953号公報)。(2)アリルアミンとジメチルアルコキシシランとをオレフィン、その誘導体またはシロキサン誘導体を配位子とする白金触媒存在下ヒドロシリル化反応させ、得られた生成物を加水分解縮合する方法(特許文献2:特開平2−304094号公報)。(3)アミノ基を保護したアリルアミンとジメチルアルコキシシランとをヒドロシリル化反応させた後、脱保護をおこない、得られた生成物を加水分解縮合する方法(特許文献3:特開平11−209385号公報)。
しかしながら、(1)の方法ではヒドロシリル化反応の際に末端ではなく内部に付加した異性体、すなわち1−(2−アミノプロピル)−3−(3−アミノプロピル)−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサンが多く生成し、純度が低下してしまうという問題点がある。(2)の方法においてもヒドロシリル化反応の際に末端ではなく内部に付加した異性体が多く生成し、(1)と同様に純度の低下を招く。また、ジメチルアルコキシシランは不安定であり、工業的に扱いづらいという問題点もある。(3)の方法においても(2)と同様に、不安定なジメチルアルコキシシランを用いなければならず、工業的に製造するには問題となる。
特公平7−55953号公報 特開平2−304094号公報 特開平11−209385号公報 J. Org. Chem.,24, 119, (1959)
本発明は上記事情に鑑みなされたもので、異性体を含まない高品質な1,3−ビス(3−アミノプロピル)−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサンの工業的に有効な製造方法を提供することを目的とする。
本発明者は、上記目的を達成するため鋭意検討を重ねた結果、N,N−ビストリメチルシリルアリルアミンとジメチルクロロシランとを白金触媒存在下ヒドロシリル化反応させて得られる、N,N−ビストリメチルシリルアミノプロピルジメチルクロロシランをアルコールと反応させて3−アミノプロピルジメチルアルコキシシラン化合物とし、その後、水を加えて加水分解縮合すること、あるいはN,N−ビストリメチルシリルアミノプロピルジメチルクロロシランを、アルコールと反応させる前に、アンモニアと反応させて1,3−ビス(N,N−ビストリメチルシリルアミノプロピル)−1,1,3,3−テトラメチルジシラザンとし、これをアルコールと反応させ、得られた3−アミノプロピルジメチルアルコキシシラン化合物を水で加水分解縮合することにより、異性体を含まない高純度の1,3−ビス(3−アミノプロピル)−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサンが高収率で製造できることを知見し、本発明を完成するに至ったものである。
従って、本発明は、N,N−ビストリメチルシリルアリルアミンとジメチルクロロシランとを白金触媒存在下反応させて得られる下記式(1)
[(CH33Si]2NCH2CH2CH2Si(CH32Cl (1)
で示されるN,N−ビストリメチルシリルアミノプロピルジメチルクロロシランをアルコールと反応させ、得られた3−アミノプロピルジメチルアルコキシシラン化合物を水で加水分解縮合することを特徴とする、1,3−ビス(3−アミノプロピル)−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサンの製造方法、及び上記N,N−ビストリメチルシリルアミノプロピルジメチルクロロシランをアルコールと反応させる前に、アンモニアと反応させ、下記式(2)
[{(CH33Si}2NCH2CH2CH2Si(CH322NH (2)
で示される1,3−ビス(N,N−ビストリメチルシリルアミノプロピル)−1,1,3,3−テトラメチルジシラザンを得、これをアルコールと反応させ、得られた3−アミノプロピルジメチルアルコキシシラン化合物を水で加水分解縮合することを特徴とする、1,3−ビス(3−アミノプロピル)−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサンの製造方法を提供する。
本発明によれば、N,N−ビストリメチルシリルアリルアミンとジメチルクロロシランとを白金触媒存在下反応させて得られる、N,N−ビストリメチルシリルアミノプロピルジメチルクロロシランを原料として用いることにより、異性体を含まない高純度の1,3−ビス(3−アミノプロピル)−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサンを高収率で製造することができる。
以下、本発明につき、更に詳しく説明する。
本発明の1,3−ビス(3−アミノプロピル)−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサンの製造方法は下記の三つの反応工程からなるものである。
(i)ヒドロシリル化工程

(ii)アルコキシ化工程

(iii)加水分解縮合工程
(上記式において、Meはメチル基を示す。)
ヒドロシリル化工程は、N,N−ビストリメチルシリルアリルアミンとジメチルクロロシランとを白金触媒下反応させ、N,N−ビストリメチルシリルアミノプロピルジメチルクロロシランとするものである。
上記反応で用いられるN,N−ビストリメチルシリルアリルアミンとジメチルクロロシランとの配合比は特に限定されないが、反応性、生産性の点から、N,N−ビストリメチルシリルアリルアミン1モルに対し、ジメチルクロロシラン0.5〜2モル、特に0.8〜1.2モルの範囲が好ましい。
また、上記反応で用いられる白金触媒としては、具体的には塩化白金酸、塩化白金酸のアルコール溶液、白金−1,3−ジビニル−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン錯体のトルエンまたはキシレン溶液、テトラキストリフェニルホスフィン白金、ジクロロビストリフェニルホスフィン白金、ジクロロビスアセトニトリル白金、ジクロロビスベンゾニトリル白金、ジクロロシクロオクタジエン白金等が例示される。
白金触媒の使用量は特に限定されないが、反応性、生産性の点から、N,N−ビストリメチルシリルアリルアミン1モルに対し、0.000001〜0.01モル、特に0.00001〜0.001モルの範囲が好ましい。
アルコキシ化工程は、N,N−ビストリメチルシリルアミノプロピルジメチルクロロシランをアルコールでアルコキシ化すると共に、ケイ素―窒素結合をアルコールで切断し、3−アミノプロピルジメチルアルコキシシラン化合物とするものである。
ここで、用いられるアルコールとしては、ROH(Rは炭素数1〜20、特に1〜10のアルキル基)で示されるものが好ましく、具体的にはメタノール、エタノール、1−プロパノール、1−ブタノール等が例示されるが、反応性、価格の点から、メタノール、エタノールが好ましい。
アルコールとN,N−ビストリメチルシリルアミノプロピルジメチルクロロシランとの配合比は特に限定されないが、反応性、生産性の点から、N,N−ビストリメチルシリルアミノプロピルジメチルクロロシラン1モルに対し、アルコール2.5〜20モル、特に2.8〜10モルの範囲が好ましい。
N,N−ビストリメチルシリルアミノプロピルジメチルクロロシランとアルコールとを反応させると、3−アミノプロピルジメチルアルコキシシランの塩酸塩の状態となるため、上記反応中、又は反応後に、塩基性化合物を添加して、フリーのアミンとするのが好ましい。用いられる塩基性化合物としては、具体的にはナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド等の金属アルコキシド化合物、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等が例示される。
塩基性化合物の添加量は特に限定されないが、N,N−ビストリメチルシリルアミノプロピルジメチルクロロシラン1モルに対し、0.5〜2.0モル、特に0.8〜1.2モルの範囲が好ましい。
また、N,N−ビストリメチルシリルアミノプロピルジメチルクロロシランとアルコールとを直接反応させずに、まずN,N−ビストリメチルシリルアミノプロピルジメチルクロロシランをアンモニアと反応させ、下記式(2)
[{(CH33Si}2NCH2CH2CH2Si(CH322NH (2)
で示される1,3−ビス(N,N−ビストリメチルシリルアミノプロピル)−1,1,3,3−テトラメチルジシラザンとした後、アルコールと反応させ、3−アミノプロピルジメチルアルコキシシラン化合物とすることもできる。
用いられるアンモニアの量は特に限定されないが、N,N−ビストリメチルシリルアミノプロピルジメチルクロロシラン1モルに対し、1.0〜3.0モル、特に1.2〜2.0モルの範囲が好ましい。
アンモニアと反応させた後には塩化アンモニウムが生じるが、これは、ろ過又は水洗により除去することができ、また、除去せずに次工程に進んでもよい。
アルコールとの反応は、上記の直接反応させる場合と同様に行なうことができる。ただし、上記と違い反応終了時には3−アミノプロピルジメチルアルコキシシランの塩酸塩の状態になっていないので、塩基性化合物を用いてフリーのアミンとする工程は必要ではない。
次に、加水分解縮合工程は、上記アルコキシ化工程により得られた3−アミノプロピルジメチルアルコキシシラン化合物を、加水分解縮合により1,3−ビス(3−アミノプロピル)−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサンとするものである。
この場合、アルコキシ化工程終了後の反応液に直接水を添加して行なうことも可能であるが、反応液に存在するトリメチルアルコキシシラン化合物と縮合し、収率が低下する場合があるので、反応液に残存するトリメチルアルコキシシラン化合物を分留等により除去してから行なった方がよい。
添加する水の量は特に限定されないが、3−アミノプロピルジメチルアルコキシシラン化合物1モルに対し0.3〜10モル、特に0.4〜5モルが好ましい。
なお、上記ヒドロシリル化反応、アルコキシ化反応、加水分解縮合反応、更にジシラザン生成反応は無溶媒でも進行するが、溶媒を用いることもできる。用いられる溶媒としては、ペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン、ヘプタン、イソオクタン、ベンゼン、トルエン、キシレン等の炭化水素系溶媒、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル系溶媒、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル系溶媒、アセトニトリル、N,N−ジメチルホルムアミド等の非プロトン性極性溶媒、ジクロロメタン、クロロホルム等の塩素化炭化水素系溶媒等が例示される。これらの溶媒は単独で使用してもよく、あるいは2種以上を混合して使用してもよい。
また、上記ヒドロシリル化反応、アルコキシ化反応、加水分解縮合反応、更にジシラザン生成反応の反応温度は特に限定されないが、0〜150℃、特に20〜120℃が好ましい。反応時間も特に限定されないが、1〜15時間、特に1〜10時間が好ましい。
以下、合成例、実施例、及び比較例を示して本発明を具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるものではない。
[合成例1] N,N−ビストリメチルシリルアミノプロピルジメチルクロロシランの合成
撹拌機、還流冷却器、滴下ロート及び温度計を備えたフラスコに、N,N−ビストリメチルシリルアリルアミン201.5g(1.0mol)、白金−1,3−ジビニル−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン錯体のトルエン溶液(白金含量3質量%)0.65gを仕込み、80℃に加熱した。内温が安定した後、ジメチルクロロシラン99.3g(1.05mol)を80〜90℃で4時間かけて滴下し、その温度で1時間撹拌を行なった。反応液を蒸留し、N,N−ビストリメチルシリルアミノプロピルジメチルクロロシランを沸点74〜75℃/0.13kPaの留分として273.6g得た(収率92%)。
[実施例1]
撹拌機、還流冷却器、滴下ロート及び温度計を備えたフラスコに、N,N−ビストリメチルシリルアミノプロピルジメチルクロロシラン296.1g(1.0mol)を仕込み、28%ナトリウムメトキシドのメタノール溶液202.5gを55〜60℃で3時間かけて滴下し、その温度で1時間撹拌を行なった。生じた塩をろ過後、分留にてトリメチルメトキシシランを除去し、水27gを加えて2時間還流した後反応液を蒸留した。1,3−ビス(3−アミノプロピル)−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサンを沸点81〜82℃/0.13kPaの留分として102.2g得た(収率82%)。
得られた化合物をガスクロマトグラフィーにて分析した結果、異性体である1−(2−アミノプロピル)−3−(3−アミノプロピル)−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサンは全く生成していないことが確認された。
[実施例2]
撹拌機、還流冷却器、滴下ロート及び温度計を備えたフラスコに、N,N−ビストリメチルシリルアミノプロピルジメチルクロロシラン296.1g(1.0mol)を仕込み、アンモニア28.1g(1.7mol)を20〜30℃で3時間かけてフィードし、その温度で1時間撹拌を行なった。生じた塩をろ過により分離し、ろ液を再びフラスコに仕込み、メタノール192.0g(6.0mol)を50〜60℃で1時間かけて滴下し、その後4時間還流した。分留にてトリメチルメトキシシランを除去し、水27gを加えて2時間還流した後反応液を蒸留した。1,3−ビス(3−アミノプロピル)−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサンを沸点81〜82℃/0.13kPaの留分として100.3g得た(収率81%)。
得られた化合物をガスクロマトグラフィーにて分析した結果、1−(2−アミノプロピル)−3−(3−アミノプロピル)−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサンは全く生成していないことが確認された。
[実施例3] 1,3−ビス(N,N−ビストリメチルシリルアミノプロピル)−1,1,3,3−テトラメチルジシラザンの単離
撹拌機、還流冷却器、滴下ロート及び温度計を備えたフラスコに、N,N−ビストリメチルシリルアミノプロピルジメチルクロロシラン118.4g(0.4mol)を仕込み、アンモニア11.2g(0.7mol)を20〜30℃で3時間かけてフィードし、その温度で1時間撹拌を行なった。水80gを加え、生じた塩を溶解し、水層を除いた後、有機層を蒸留し、沸点160〜165℃/27Paの留分を92.7g得た。
得られた留分の質量スペクトル、1H−NMRスペクトル、IRスペクトルを測定した。質量スペクトルの結果を下記に、NMR(重クロロホルム溶媒)、IRスペクトルの結果をそれぞれ図1、2に示した。これらの結果より、得られた化合物は1,3−ビス(N,N−ビストリメチルシリルアミノプロピル)−1,1,3,3−テトラメチルジシラザンであることが確認された。
質量スペクトル
m/z 535, 174, 146, 73
[実施例4] 単離した1,3−ビス(N,N−ビストリメチルシリルアミノプロピル)−1,1,3,3−テトラメチルジシラザンからの1,3−ビス(3−アミノプロピル)−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサンの製造
撹拌機、還流冷却器、滴下ロート及び温度計を備えたフラスコに、実施例3で得られた1,3−ビス(N,N−ビストリメチルシリルアミノプロピル)−1,1,3,3−テトラメチルジシラザン80.3g(0.15mol)を仕込み、メタノール57.6g(1.8mol)を50〜60℃で1時間かけて滴下し、その後4時間還流した。分留にてトリメチルメトキシシランを除去し、水8.1gを加えて2時間還流した後、反応液を蒸留した。1,3−ビス(3−アミノプロピル)−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサンを沸点81〜82℃/0.13kPaの留分として34.7g得た(収率93%)。
得られた化合物をガスクロマトグラフィーにて分析した結果、1−(2−アミノプロピル)−3−(3−アミノプロピル)−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサンは全く生成していないことが確認された。
[比較例1]
撹拌機、還流冷却器、滴下ロート及び温度計を備えたフラスコに、N−トリメチルシリルアリルアミン129.3g(1.0mol)、4%塩化白金酸のイソプロピルアルコール溶液0.98gを仕込み、1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン67.2g(0.5mol)を70〜80℃で3時間かけて滴下し、その温度で1時間撹拌を行なった。その後、メタノール64.0gを添加し、1時間還流し、脱シリル化反応を行なった。
得られた反応液をガスクロマトグラフィーにて分析した結果、異性体である1−(2−アミノプロピル)−3−(3−アミノプロピル)−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサンが、目的とする1,3−ビス(3−アミノプロピル)−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサンに対して7%含まれていることが確認された。
1,3−ビス(N,N−ビストリメチルシリルアミノプロピル)−1,1,3,3−テトラメチルジシラザンの1H−NMRスペクトルである。(実施例3) 1,3−ビス(N,N−ビストリメチルシリルアミノプロピル)−1,1,3,3−テトラメチルジシラザンのIRスペクトルである。(実施例3)

Claims (2)

  1. N,N−ビストリメチルシリルアリルアミンとジメチルクロロシランとを白金触媒存在下で反応させて得られる下記式(1)
    [(CH33Si]2NCH2CH2CH2Si(CH32Cl (1)
    で示されるN,N−ビストリメチルシリルアミノプロピルジメチルクロロシランをアルコールと反応させ、得られた3−アミノプロピルジメチルアルコキシシラン化合物を水で加水分解縮合することを特徴とする、1,3−ビス(3−アミノプロピル)−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサンの製造方法。
  2. N,N−ビストリメチルシリルアリルアミンとジメチルクロロシランとを白金触媒存在下で反応させて得られる下記式(1)
    [(CH33Si]2NCH2CH2CH2Si(CH32Cl (1)
    で示されるN,N−ビストリメチルシリルアミノプロピルジメチルクロロシランをアンモニアと反応させ、下記式(2)
    [{(CH33Si}2NCH2CH2CH2Si(CH322NH (2)
    で示される1,3−ビス(N,N−ビストリメチルシリルアミノプロピル)−1,1,3,3−テトラメチルジシラザンを得、これをアルコールと反応させ、得られた3−アミノプロピルジメチルアルコキシシラン化合物を水で加水分解縮合することを特徴とする、1,3−ビス(3−アミノプロピル)−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサンの製造方法。
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