JP2005111930A - 複数の表示部を備えた画像処理装置 - Google Patents

Abstract

【課題】装置の定めた表示内容のほかにユーザの希望する情報を表示することのできる画像処理装置を提供する。
【解決手段】画像処理を伴うジョブを実行する本体部２０と、この本体部２０が定めた表示内容を表示する第１表示部１１と、ユーザから表示内容の指定を受け付ける表示設定部３１と、表示設定部３１の受け付けた指示に従う表示内容を表示する第２表示部１２とを有する。たとえば、第１表示部１１に、各種操作の入力画面や動作状態を示す案内画面を表示しつつ、第２表示部１２にユーザの指定する情報、たとえば、トナー残量やジョブリストなどを表示することが可能になる。
【選択図】図１

Description

本発明は、画像処理を伴うジョブを実行する画像処理装置であって、複数の表示部を備えたものに関する。

複写機などの画像処理装置は、装置の動作状態を表示したり、ジョブの実行条件を入力するための入力画面を表示したり、するための表示部を備えている。通常は操作パネル上に１つの表示部を設け、この表示部の表示内容を装置の動作状態等に応じて、装置側で自動的に切り替えるようになっている。

このほか、スキャナやプリンタなどの画像処理ユニット別に専用の表示部を設けることで、複数の機能が同時に利用された場合の表示を円滑に行なうようにした画像処理装置がある（たとえば、特許文献１参照。）。

特開２００２−３４４６８３号公報

画像処理ユニット別に専用の表示部を複数設けたものでは、使用していない機能に係わる表示部が有効利用されない。また、各表示部の表示内容は装置側が自動的に定めたものなので、ユーザの希望する情報が表示されない場合もある。

本発明は、上記の問題を解決しようとする課題にするものであり、装置の定めた表示内容のほかにユーザの希望する情報を表示することのできる画像処理装置を提供することを目的とするものである。

請求項１に係わる発明は、画像処理を伴うジョブを実行する本体部（２０）と、
前記本体部（２０）が定めた表示内容を表示し得る表示部（１１）と、
ユーザから表示内容の指定を受け付ける表示設定部（３１）と
前記表示設定部（３１）の受け付けた指示に従う表示内容を表示し得るユーザ用の表示部（１２）と
を有する
ことを特徴とする画像処理装置である。

上記発明によれば、ユーザの指示する表示内容をユーザ用の表示部（１２）に表示し得るようになっている。本体部（２０）が定めた表示内容を表示し得る表示部（１１）およびユーザ用の表示部（１２）はそれぞれ少なくとも１つあればよく、複数であってもよい。また、各表示部（１１）は、本体部（２０）の定めた表示内容の表示専用であったりユーザの指定する表示内容の表示専用であったりする必要はない。本体部（２０）の定めた表示内容とユーザの指定する表示内容のいずれを表示するかを選択し得るように構成してもよい。本体部（２０）が定めた表示内容を表示し得る表示部（１１）とユーザ用の表示部（１２）とは、物理的に１つの表示装置の表示画面を分割利用するものであってもよい。

このように、本体部（２０）が定めた表示内容を表示し得る表示部（１１）のほかに、ユーザの指定する表示内容を表示し得るユーザ用の表示部（１２）を有するので、装置の動作状態など標準の表示内容を表示しつつ、ユーザの希望する表示内容を同時に表示することができる。

請求項２に係わる発明は、前記表示設定部（３１）は、予め定めた複数種類の表示内容の中から１または２種以上のものの指定を受け付ける
ことを特徴とする請求項１に記載の画像処理装置である。

上記発明によれば、ユーザは、ユーザ用の表示部（１２）に表示する表示内容として、予め定めた複数種類の中から１または２種以上のものを指定することができる。２種以上のものを指定した場合には、１つのユーザ用の表示部（１２）の画面を分割してそれらを同時に表示するほか、時分割での表示や、指定された複数の表示内容を特定の切替操作に従って切り替えるように構成してもよい。ユーザ指定可能な表示内容としては、予約されているジョブのリスト、消耗品の残量、保守点検に関する案内表示などがある。ユーザ用の表示部（１２）が複数ある場合には、個別に表示内容を指定し得るようにするとよい。

請求項３に係わる発明は、外部装置から表示情報の入力を受ける表示情報入力手段を備え、
前記表示設定部（３１）は、前記表示情報入力手段を通じて外部装置から入力した表示情報に従って表示する旨の指定を受け付け得る
ことを特徴とする請求項１に記載の画像処理装置である。

上記発明によれば、表示設定部（３１）での指定次第で、外部装置から入力した表示情報に従う表示内容がユーザ用の表示部（１２）に表示される。外部装置から表示情報を入力することにより、装置が用意した表示内容と異なる多様な表示が可能になる。たとえば、市役所などで、請求された住民票を画像処理装置から印刷出力する場合に、印刷準備の整った請求番号を表した表示情報を外部装置から入力することで、これらの請求番号をユーザ用の表示部（１２）に表示するような利用形態がある。また、印刷所において受注内容を表わす表示情報を外部装置から入力することで、現在の受注状況をユーザ用の表示部（１２）に表示し、必要な後処理装置の設置を促すような利用も考えられる。

請求項４に係わる発明は、前記ユーザ用の表示部（１２）は、ユーザから表示内容の指定を受けていないとき、本体部が定めた表示内容であって他の表示部と異なるものを表示する
ことを特徴とする請求項１に記載の画像処理装置である。

上記発明によれば、ユーザから表示内容の指定を受けていないとき、ユーザ用の表示部（１２）に当該画像処理装置の本体部（２０）が定めた表示内容が表示される。この表示内容は、他の表示部（１１）と異なるものに設定される。たとえば、装置の動作状態などを表示部（１１）に表示しておき、操作途中でユーザ操作が所定時間以上滞ったことを検知したときや無意味な釦が操作されたような場合に、ユーザ用の表示部（１２）に操作案内などのヘルプ情報を表示するとよい。

本発明に係わる画像処理装置によれば、本体部が定めた表示内容を表示する表示部のほかに、ユーザの指定する表示内容を表示するユーザ用の表示部を備えているので、装置の動作状態など標準の表示内容を表示しつつ、ユーザの希望する表示内容を表示することができる。

予め定めた複数種類の中から表示内容を指定するものでは、選択操作によって指定可能となり、操作性が向上する。

ユーザ用の表示部に、外部装置から入力した表示情報に従う表示が可能なものでは、装置が用意したものに限定されない多様な表示が可能になる。

ユーザ用の表示部に表示する表示内容の指定を受けていないとき、当該画像処理装置の本体部が定めた表示内容を表示するものでは、表示内容の指定をユーザから受けていない場合にもユーザ用の表示部を有効に利用することができる。

以下、図面に基づき本発明の実施の形態を説明する。

図１は、本発明の実施の形態に係わる画像処理装置１０の構成を表わしている。画像処理装置１０は、原稿を読み取ってその複製画像を記録紙上に形成する複写機としての機能のほか、原稿を読み取って対応する画像データを出力するスキャナ機能や受信した印刷データに応じて印刷するプリンタ機能などを備えた複合機として構成されている。画像処理装置１０は、画像処理を伴うジョブを実行する本体部２０と、第１表示部１１と第２表示部１２とから構成される。第１表示部１１および第２表示部１２は本体部２０の操作パネルに取り付けられている。なお、ジョブとは、画像処理装置１０がユーザからの依頼を受けて実行するひとまとまりの作業をいう。ジョブには、原稿を複写するコピージョブや印刷データに基づいて印刷するプリントジョブなどがある。

本体部２０は、原稿画像を読み取る画像読取部２１と、記録紙上に画像を形成して出力する画像印刷部２２と、当該画像処理装置１０の動作を統括制御するシステム制御部２３とを備えている。画像読取部２１は、原稿を照射する光源と、原稿をその幅方向に１ライン分読み取るラインイメージセンサと、ライン単位の読取位置を原稿の長さ方向に移動させる移動手段と、原稿からの反射光をラインイメージセンサに導いて結像させるレンズやミラーから成る光学経路とを備えている。

画像印刷部２２は、記録紙の搬送装置と、感光体ドラムと、帯電装置と、レーザーユニットと、現像装置と、転写分離装置と、クリーニング装置と、定着装置とを有する、いわゆるレーザープリンタとして構成されている。システム制御部２３は、ＣＰＵ（中央処理装置）とＲＯＭ（リード・オンリ・メモリ）とＲＡＭ（ランダム・アクセス・メモリ）とを主要部として構成されている。画像処理部２４は、システム制御部２３と画像読取部２１の間およびシステム制御部２３と画像印刷部２２との間に介在し、画像データの流れを制御するほか、画像データを圧縮・伸張する機能や画像を拡大・縮小する機能、画像を回転させる機能などを果たす。

システム制御部２３には、バスを通じて、第１表示制御部２５と、第２表示制御部２６と、操作部３０と、記憶部２７と、ネットワークＩ／Ｆ制御部２８と、ローカルＩ／Ｆ制御部２９とが接続されている。第１表示制御部２５は、第１表示部１１の表示を制御する機能を果たし、第２表示制御部２６は、第２表示部１２の表示を制御する機能を果たす。

記憶部２７は、圧縮された画像データや印刷データなどを格納するための大容量の記憶装置である。ここではハードディスク装置（ＨＤＤ）を使用している。ネットワークＩ／Ｆ制御部２８は、ＬＡＮ（ローカル・エリア・ネットワーク）などのネットワークと接続して各種のデータを授受する機能を果たす。ローカルＩ／Ｆ制御部２９は、パーソナルコンピュータなどの外部機器を直接接続して各種のデータを授受する機能を果たす。操作部３０は、多数の操作スイッチを備え、ユーザから各種の操作を受け付ける。操作部３０は、ユーザから表示内容の指定を受け付ける表示設定部３１としての機能を果たす。

図２は、画像処理装置１０の操作パネル４０を示している。操作パネル４０には、操作部３０としての機能を果たす各種の操作キー４１と、第１表示部１１と、第２表示部１２とが配列されている。第１表示部１１は、初期状態では、本体部２０が定めた表示内容を表示する表示部として機能する。第２表示部１２は、初期状態では、ユーザの指示した表示内容を表示するユーザ用の表示部として機能する。ユーザが、操作パネル４０に配置された表示設定キー４２を操作すると表示設定モードに入り、第１表示部１１や第２表示部１２の表示内容をユーザ自身で指定可能になっている。なお、ＬＡＮを経由して接続されたパーソナルコンピュータなどのクライアント装置から遠隔操作で表示設定モードに入り、表示内容を指定することも可能に構成されている。

図３は、表示設定モードにおける動作の流れを示している。表示設定モードに入ると、まず、設定対象の表示部の選択を受け付ける（ステップＳ１０１）。次に、選択された表示部の表示モードを規定モードにするかユーザモードにするかの選択を受け付ける（ステップＳ１０２）。規定モードでは、予め用意された複数種類の表示内容の中の１つを選択することができる。ユーザモードでは、用意された複数種類の表示内容の中の１または２以上のものを同時に選択することができる。

表示モードの選択操作で規定モードが選択された場合は（ステップＳ１０３；Ｙ）、標準モードと、コピーモードと、プリンタモードの中の１つが表示内容として選択される（ステップＳ１０４）。標準モードは、一般的な表示モードであり、ジョブの実行指示をユーザが入力するための入力画面を表示したり、装置の動作状態を示したり、装置の環境設定や初期設定などを行なうための設定画面などを表示したりするものである。標準モードの表示内容は、本体部２０が定めたものである。コピーモードは、コピー機能に特化した表示内容を表示する表示モードである。プリンタモードは、プリンタ機能に特化した表示内容を表示する表示モードである。

表示モードの選択操作でユーザモードが選択された場合は（ステップＳ１０３；Ｎ）、多数用意されているユーザモード用の選択肢の中から、１または２以上のものを表示内容として指定する操作を受け付ける（ステップＳ１０５）。ユーザモードが選択された表示部は、ユーザの指定する表示内容を表示するユーザ用の表示部として機能することになる。ユーザモード用の選択肢には、たとえば、ジョブリスト、資材パラメータ、動作ステータス、メンテナンスステータス、外部入力などがある。

ジョブリストを選択すると、予約されているジョブ名や予約内容などが一覧表示される。資材パラメータを選択すると、トナーや記録紙など消耗品の残量などを表わす画面が表示される。資材パラメータは、資材の種類別に選択することができる。動作ステータスを選択すると、実行中および予約中のジョブに係わる動作状況を示す画面が表示される。メンテナンスステータスを選択すると、次回の定期点検の予定などが表示される。

外部入力を選択すると、ネットワークＩ／Ｆ制御部２８やローカルＩ／Ｆ制御部２９を通じて外部から入力される表示情報に従う画面が表示される。外部入力では、任意の表示内容を表示することが可能になる。たとえば、市役所などで、請求された住民票を画像処理装置から印刷出力する場合に、印刷準備の整った請求番号を表した表示情報を外部装置から入力することで、これらの請求番号を、表示モードが外部入力に設定されたユーザ用の表示部に表示することができる。あるいは印刷所において受注管理装置から受注内容に係わる表示情報を入力することで、現在の受注状況をユーザ用の表示部に表示し、必要な後処理装置の設置を作業員に促すことができる。このほか、テレビ画面やゲーム画面を表示したり、コンビニエンスストアに設置されているような場合には、ユーザ用の表示画面に広告を表示したりすることができる。

図４は、ユーザモードに設定された表示部の表示画面の一例を示している。この表示画面２００は、ユーザモードにおいて、資材パラメータとして記録紙とトナーを選択し、さらに動作ステータスとメンテナンスステータスとを選択した場合に対応している。表示画面２００には、領域を分けてこれら４つの表示内容が同時に表示されている。たとえば、第２表示部１２に図４に示す画面を表示し、第１表示部１１を規定モードの標準モードに設定すれば、画像処理装置１０の動作状態を第１表示部１１に表示しつつ、トナー残量などユーザの希望する表示内容が第２表示部１２に表示される。

図５は、ユーザが表示内容を指定していない表示部の動作を示している。たとえば、図３のステップＳ１０５の選択肢に「指定なし」を設け、これが表示モードとして選択された場合が該当する。ユーザが何らかの操作を開始すると（ステップＳ３０１；Ｙ）、その後の操作が一定期間内に続けて行なわれるか否かを監視する。一定時間内に次の操作がない場合（ステップＳ３０２；Ｎ）あるいは操作があっても無効なキーの押下などの場合には（ステップＳ３０３；Ｙ）、ユーザが操作に戸惑っていると判断し、現時点までの操作状況に応じて、次の操作を案内するヘルプ情報を表示する（ステップＳ３０４）。

ユーザの開始した一連の操作が完結しない間は（ステップＳ３０５；Ｎ）、ステップＳ３０２に戻って無操作および無効操作の監視を継続する。一連の操作が完結した場合は（ステップＳ３０５；Ｙ）、ステップＳ３０１に戻って、次の操作の開始を待機する。

たとえば、第１表示部１１に標準モードによる表示内容を表示し、第２表示部１２の表示モードを「指定なし」にすれば、第１表示部１１に表示された操作画面での操作にユーザが戸惑ったとき、対応するヘルプ表示が第２表示部１２に表示され、ユーザを手助けすることができる。

以上、本発明の実施の形態を図面によって説明してきたが、具体的な構成は実施の形態に示したものに限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。たとえば、画像処理装置として複合機を例に説明したが、複写機やプリンタ、ファクシミリ装置などであってもよい。

また、実施の形態では２個の表示部を有する装置を例に説明したが、３個以上具備するものであってもよい。また、すべての表示部について表示モードが選択可能な例を示したが、選択可能な表示部を一部のものに限定してもよい。また、本体部２０が定めた表示内容を表示する専用表示部と、ユーザの指定に従う表示内容を表示するユーザ用の専用表示部を設けるように構成してもよい。

本発明の実施の形態に係わる画像処理装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係わる画像処理装置の操作パネルを示す正面図である。 表示設定モードにおける動作を示す流れ図である。 ユーザモードに設定された表示部に表示される画面の一例を示す説明図である。 ユーザが表示内容を指定していない表示部における動作の一例を示す流れ図である。

符号の説明

１０…画像処理装置
１１…第１表示部
１２…第２表示部
２０…本体部
２１…画像読取部
２２…画像印刷部
２３…システム制御部
２４…画像処理部
２５…第１表示制御部
２６…第２表示制御部
２７…記憶部
２８…ネットワークＩ／Ｆ制御部
２９…ローカルＩ／Ｆ制御部
３０…操作部
３１…表示設定部
４０…操作パネル
４１…操作キー
４２…表示設定キー
２００…表示画面

Claims (4)

1. 画像処理を伴うジョブを実行する本体部と、
   前記本体部が定めた表示内容を表示し得る表示部と、
   ユーザから表示内容の指定を受け付ける表示設定部と
   前記表示設定部の受け付けた指示に従う表示内容を表示し得るユーザ用の表示部と
   を有する
   ことを特徴とする画像処理装置。
2. 前記表示設定部は、予め定めた複数種類の表示内容の中から１または２種以上のものの指定を受け付ける
   ことを特徴とする請求項１に記載の画像処理装置。
3. 外部装置から表示情報の入力を受ける表示情報入力手段を備え、
   前記表示設定部は、前記表示情報入力手段を通じて外部装置から入力した表示情報に従って表示する旨の指定を受け付け得る
   ことを特徴とする請求項１に記載の画像処理装置。
4. 前記ユーザ用の表示部は、ユーザから表示内容の指定を受けていないとき、本体部が定めた表示内容であって他の表示部と異なるものを表示する
   ことを特徴とする請求項１に記載の画像処理装置。
   

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