JP2005111854A - 枝葉木粉砕機 - Google Patents

枝葉木粉砕機 Download PDF

Info

Publication number
JP2005111854A
JP2005111854A JP2003350011A JP2003350011A JP2005111854A JP 2005111854 A JP2005111854 A JP 2005111854A JP 2003350011 A JP2003350011 A JP 2003350011A JP 2003350011 A JP2003350011 A JP 2003350011A JP 2005111854 A JP2005111854 A JP 2005111854A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
discharge duct
opening
chip discharge
deflector
leaves
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003350011A
Other languages
English (en)
Inventor
Hisashi Kimura
久司 木村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Komatsu Zenoah Co
Original Assignee
Komatsu Zenoah Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Komatsu Zenoah Co filed Critical Komatsu Zenoah Co
Priority to JP2003350011A priority Critical patent/JP2005111854A/ja
Publication of JP2005111854A publication Critical patent/JP2005111854A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】何らの変形を与えることなく、耐久性を向上するとともに、起伏操作を確実に且つ安全に行うことができるチップ排出ダクトを備えた枝葉木粉砕機を提供する。
【解決手段】自走式枝葉木粉砕機は、自走式台車1上に、枝葉木を切断及び粉砕する破砕部及び粉砕片放出部を収容するハウジング(6) と、ハウジング(6) の開閉カバー体(6b)と、開閉カバー体(6b)の粉砕片放出用開口(6c)と、開口(6c)に連通するチップ排出ダクト(22)と、チップ排出ダクト(22)の軸線と交差する方向の軸心回りに回動可能に支持固定されたディフレクター(24)とを備えている。前記軸心回りに回動してチップ排出ダクト(22)の表面から突出させたディフレクター(24)の後端が開閉カバー体(6b)の開放により接地した状態において、前記軸心から前記後端までの長さが、チップ排出ダクト(22)の最下端の接地を防止することのできる長さ(L1)以上に形成されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、街路樹や歩道脇の植え込みの剪定で発生する枝葉木、或いは間伐材などを粉砕部にて粉砕して減容化し、その粉砕片を運搬車などに積み込む枝葉木粉砕機に係わり、特に、前記粉砕片を所要の位置へ排出するチップ排出ダクトに何らの変形を与えることなく、耐久性を向上することを実現した枝葉木粉砕機に関する。
一般に、樹木の育成を助長し、樹木の形を整えるため剪定作業が行われる。近年は、その剪定によって発生する枝葉木を自走式枝葉木破砕機をもって処理することが多くなってきている。このため、この自走式枝葉木破砕機や同機に装備される各種装置に関しては、多くの提案がなされている(例えば特許文献1参照。)。
この自走式枝葉木破砕機100は、図8に示すように、自走式台車101上の進行方向前部に運転室102が装備されており、その後部に破砕部103が搭載されている。この自走式枝葉木破砕機100には、運転室102の後部に隣接して、破砕部103により粉砕した粉砕片(チップ)を収容するチップ貯留槽104が搭載されている。この破砕部103の基本構成は、後端に投入開口を有する枝葉木の投入ホッパ105と、枝葉木を切断して粉砕するカッター部106と、同カッター部106にて粉砕された粉砕片を外部へ排出するチップ排出ダクト107とを備えている。
前記カッター部106には、図9に示すように上部開口部106aが形成されている。この上部開口部106aには、図示せぬ蝶番を介してハウジングカバー108が開閉可能に装着されている。このハウジングカバー108には粉砕片放出用の開口108aが設けられており、同開口108aに連通してチップ排出ダクト107の基端部が立設されている。
前記チップ排出ダクト107は、滑らかな湾曲部分を有する略逆L字状鋼管からなり、その先端部は前記チップ貯留槽104に脱着可能に連結されている。同チップ排出ダクト107は、基部側の接合部分107aを中心として旋回可能に取り付けられており、チップ排出方向を変えることができるように構成されている。ハウジングカバー108を開くことによりカッター部106内に配された図示せぬチッパーナイフやシュレッダーナイフ等の日常点検や整備等を行うことができる。
特開2003−136509号公報
上記特許文献1に記載された自走式枝葉木破砕機100では、カッター部106内に配された図示せぬチッパーナイフやシュレッダーナイフ等の整備点検作業時においてカッター部106のハウジングカバー108を開放しなければならない。このハウジングカバー108の開放によってハウジングカバー108上に立設されたチップ排出ダクト107を接地面に接地させると、チップ排出ダクト107の全重量がチップ排出ダクト107自体に加わり、チップ排出ダクト107の潰れや破損等の不良変形が発生するという問題点があった。また、チップ排出ダクト107を接地面に接地させる時に、チップ排出ダクト107が受ける接地面からの衝撃等によりチップ排出ダクト107の潰れや破損等の不良変形が発生するという問題点もあった。
これらの問題点に対処するため、従来の自走式枝葉木破砕機100では、カッター部106のハウジングカバー108を全開した状態でチップ排出ダクト107の回動限位置を規制する図示せぬ回動規制部材をハウジングカバー108に取着することにより、チップ排出ダクト107を所定の倒伏姿勢に確保することが一般的に行われていた。
しかしながら、チップ排出ダクト107の倒伏状態において、チップ排出ダクト107の極めて大きな自重が前記回動規制部材に対して直接作用する。このため、前記回動規制部材に長期間の使用に耐え得る強度や剛性を確保しなければならなくなり、その回動規制部材をハウジングカバー108に取着することは経済的ではなかった。
また、この従来のチップ排出ダクト107の倒伏状態において、チップ排出ダクト107の過大な自重がハウジングカバー108やその蝶番部分に局部的に加わり、ハウジングカバー108や蝶番の潰れ、破損等の不良変形を生じやすいという問題があった。
このような変形が生じると、必然的にハウジングカバー108とカッター部106の上部開口部106aとの接合部分に位置ずれが発生することとなる。これにより、ハウジングカバー108をカッター部106の上部開口部106aに閉鎖しずらくなり、ハウジングカバー108の開閉が繁雑になるという問題があった。
このように、従来の自走式枝葉木破砕機100では、チップ排出ダクト107の自重により、ハウジングカバー108の倒伏時の蝶番外形の変化と回動規制部材の破損や変形とを生じやすくなり、ハウジングカバー108に十分な耐久性を期待することはできないのが実情であった。
本発明は、上記従来の課題を解消すべくなされたものであり、その具体的な目的は、何らの変形を与えることなく、耐久性を向上するとともに、起伏操作を確実に且つ安全に行うことができるチップ排出ダクトを備えた枝葉木粉砕機を提供することにある。
本件請求項1に係る発明は、粉砕機本体上に、枝葉木を切断及び粉砕する破砕部、及び粉砕された粉砕片を外部へ放出する粉砕片放出部を収容するハウジングと、同ハウジングの上部開口部に前記粉砕機本体の外側方に向けて開閉可能に設けられた開閉カバー体と、同開閉カバー体の一部に形成され、前記粉砕片放出部に連通する粉砕片放出用開口と、同開口に連通して立設され、同開口から放出された粉砕片を所要の位置へ排出するチップ排出ダクトと、同チップ排出ダクトの排出口近傍にあって、前記チップ排出ダクトの軸線と交差する方向の軸心回りに回動可能に支持固定され、前記粉砕片の排出方向を変更するディフレクターとを備えてなる枝葉木粉砕機であって、前記軸心回りに回動して前記チップ排出ダクトの表面から突出させた前記ディフレクターの端部が、前記開閉カバー体の開放により接地した状態において、前記軸心から前記端部までの長さが、前記チップ排出ダクトの最下端の接地を防止することのできる長さ以上に形成されてなることを特徴とする枝葉木粉砕機にある。
請求項2に係る発明は、上記請求項1に記載の発明にあって、前記チップ排出ダクトが略逆L字状の形態を有してなり、同チップ排出ダクトの先端部が、他端部の軸線を中心に回動可能に配されていることを特徴としている。
本発明の枝葉木粉砕機にあっても、従来の枝葉木粉砕機と同様に、ハウジングと、開閉カバー体と、粉砕片放出用開口と、チップ排出ダクトと、ディフレクターなどとを備えているが、本発明の枝葉木粉砕機は、前記チップ排出ダクトの軸線と交差する方向の軸心回りを回動して前記チップ排出ダクトの表面から突出させた前記ディフレクターの端部が前記開閉カバー体の開放によって接地した状態において、前記軸心から前記端部までの長さが、前記チップ排出ダクトの最下端の接地を防止することのできる長さ以上に形成されている点が従来の枝葉木粉砕機と大きく異なるところである。
すなわち、本発明にあっては、前記ディフレクターの端部を前記チップ排出ダクトの倒伏時におけるスタンドとして構成することができる。前記開閉カバー体の開放動作により前記チップ排出ダクトを接地面に向けて倒伏させると、接地面に対してチップ排出ダクトの最下端を浮かせた状態で前記ディフレクターの端部を接地面上に直立して接地することができる。
前記開閉カバー体の開放動作により、前記チップ排出ダクトを接地面に向けて倒伏させたときの前記チップ排出ダクトの自重を前記ディフレクターと前記開閉カバー体とに分担して支持することができる。このため、前記チップ排出ダクトの自重による過大な力が前記開閉カバー体に集中的に作用することを回避できるようになり、同開閉カバー体の不良変形や破損等を防止することができる。
前記開閉カバー体を容易に且つ円滑に開くことができるようになり、前記破砕部及び粉砕片放出部における整備、修理、点検や保守管理等のメンテナンスを容易に且つ安全に行うことができる。前記ディフレクターに、粉砕片排出方向の変更機能とスタンド機能との双方を、簡易な構造で兼ね備えることができ、汎用性及び経済性に優れたディフレクターを得ることができる。
本発明では、前記チップ排出ダクトが略逆L字状の形態を有しており、同チップ排出ダクトの先端部を、他端部の軸線を中心に回動可能に配することができる。前記破砕部及び粉砕片放出部におけるメンテナンス時に、前記チップ排出ダクトの排出口が前記粉砕機本体の内側方に向くように、前記チップ排出ダクトを前記粉砕機本体に取着することができるようになり、前記ディフレクターの後端を接地面に対して直立した状態で接地することができる。これにより、前記ディフレクターの先端を接地圧から保護することができるようになり、同ディフレクターの品質を十分に確保することができる。
以下、本発明の好適な実施の形態を添付図面に基づいて具体的に説明する。
図1は同粉砕機の全体を右後方から見た斜視図、図2は同粉砕機における粉砕部の内部構造例を示す斜視図である。なお、本実施形態では車輪又は履体を有する自走式枝葉木破砕機を例に挙げて説明するが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば定置式枝葉木破砕機にも適用できる。
図1は本発明の代表的な実施形態を示す自走式枝葉木粉砕機の全体構造を示している。同図において、粉砕機本体である自走式台車1の走行方向前部に、図示せぬエンジン、冷気ファン、ラジエータなどのエンジン部が搭載されており、同エンジン部全体が防音カバー2により覆われ、エンジンルーム3を構成している。
このエンジンルーム3の後壁には、投入ホッパ4から投入された枝葉木を切断して粉砕する粉砕部5と、同粉砕部5にて粉砕された粉砕片を本発明の特徴部をなすシュータ20を介してエア搬送する図示せぬ送風機とを収容するハウジング6が接続されている。更にハウジング6の後方には、枝葉木送込部7を介して枝葉木の投入ホッパ4が連結されるとともに、図示せぬ操作機器が収容された操作部8が連結されている。
前記投入ホッパ4及び枝葉木送込部7は、自走式台車1の後面視で左半部に設置されており、右半部には前記操作部8が設置されている。前記枝葉木送込部7は前記粉砕部5の偏心位置に対向して配されている。従って、前記ハウジング6は、自走式台車1の略中央部に配され、図示せぬ送風機もハウジング6内の粉砕部5と同一軸線上に配されている。
上記自走式枝葉木粉砕機の全体構造は、本発明の特徴部ではなく、あらゆる種類の形態や構造を適用することができるものであり、上記実施形態に限定されるものではない。
図2は粉砕部5と送風機9とを示している。なお、本実施形態の自走式枝葉木粉砕機にあって、粉砕部5は嵩の高い枝葉と比較的太い枝木とを切断・粉砕できるチッパ11とハンマ12とを備えている。
前記送風機9は前記粉砕部5の図示せぬ主軸を共用している。単一の投入ホッパ4から嵩の高い枝葉と比較的太い枝木とが区別されずに投入された枝葉木を、枝葉木送込部7を介して粉砕部5へと積極的に送り込むことができる。
前記粉砕部5は、エンジンルーム3内に設置された図示せぬエンジンの出力を変速機を介してベルトにより駆動される。上記主軸の走行方向後端部にチッパ11が固設されている。このチッパ11は、チッパ本体11aが肉厚の回転円板からなり、その中心軸線を挟んで同一径上に一対の長孔11b,11bが形成されている。また、チッパ本体11aの後面には、チッパ11の回転方向にみた各長孔11bの後端縁部に鉋刃11cが固設されている。このチッパ11は上記主軸により一方向に駆動回転する。上記枝葉木送込部7から送り込まれる枝葉や枝木は前記鉋刃11cにより所定の厚みに切断され、その切断片を前記長孔11bを通してハンマ12の設置空間内へと送り出すことができる。
前記チッパ11の前方には、同チッパ11と所要の間隔をおいて送風機9が配されている。この送風機9は、上記主軸に所定の間隔をおいて、その中心を固定した第1及び第2の回転板9a,9bと、各回転板9a,9bの円周方向に配され、各回転板9a,9bの間に介装される複数枚のファンブレード9cとから構成されている。
前記送風機9と前記チッパ本体11aとの間には前記ハンマ12が配されている。同ハンマ12は短冊状の金属片からなり、前記チッパ本体11aと前記送風機9の第1回転板9aとの間を上記主軸に平行に架設された1本以上のロッド13に、複数枚のハンマ12の各一端を回転自在に取り付けている。このハンマ12は、前記チッパ本体11aの回転とともに上記主軸の回りを回転し、同時に遠心力により上記ロッド13を中心として自由に回転する。前記チッパ11により切断された枝葉木の切断片に打撃を与えて細かく粉砕することができる。
上記のように構成されたチッパ11、ハンマ12及び送風機9は、円盤状のハウジング6の内壁面と適当なクリアランスをもって、その前後面及び円弧状周面を囲むようにしてハウジング6内に収容されている。このハウジング6の後壁6aには、その偏心位置に対向して設置される上記枝葉木送込部7の図示せぬ枝葉木送込開口と連通する同じく図示せぬ開口が形成されている。
なお、これらの粉砕部5と送風機9との構成にあっても、例えば本出願人が先に提案した特開2000−202808号公報に記載された構成を適用することができるものであり、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。
一般に、前記送風機9と前記チッパ本体11aと前記ハンマ12とには、自走式枝葉木粉砕機の前進方向の右外側から、洗浄、交換、修理、点検や保守管理等のメンテナンスが行われる。このため、ハウジング6には、図1及び図2に示すように蝶番6dを介して開閉カバー体である円弧状周壁6bが自走式台車1の外側方に向けて開閉可能に取着されている。このハウジング6の円弧状周壁6b(以下、開閉カバー体6bという。)の一部には、枝葉木の粉砕片を上記シュータ20を介して外部に放出する粉砕片放出開口6cが円弧状周面に形成されており、その粉砕片放出開口6cに上記シュータ20の基端が接続されている。
前記チッパ11により切断され、ハンマ12によって粉砕されて撥ね飛ばされた枝葉木の粉砕片は、上記開口から送風機9内へと侵入し、第1及び第2の回転板9a,9bの間に配されたファンブレード9cの回転により生じる空気流に乗って、上記粉砕片放出開口6cへと案内される。枝葉木の粉砕片が、円弧状周面に形成された粉砕片放出開口6cに入ると、上記シュータ20を通って外部へと吐出される。同シュータ20の排出端から所望の方向に向けて吐出する。吐出された粉砕片は、通常、自走式枝葉木粉砕機の前方を先行して走行する破砕片運搬車の荷台へと投入される。
図3は本発明の自走式枝葉木粉砕機を走行方向後部から見たシュータ20の倒伏状態を模式的に示している。図4は図1における矢視IV線から見た部位の拡大分解斜視図であり、粉砕片の排出方向を変更するディフレクター24を示している。
本発明の典型的な構造例であるシュータ20は、図3に示すようにブラケット21と、チップ排出ダクト22と、回動手段23と、粉砕片の排出方向を変更したり、粉砕片の放出距離を加減する本発明の特徴部であるディフレクター24とを備えている。
前記ブラケット21は、前記ハウジング6の開閉カバー体6bの一部に形成された粉砕片放出開口6cに直立して接続されている。前記チップ排出ダクト22は、図3に示すように前記ブラケット21を介して前記ハウジング6の粉砕片放出開口6cに直立して接続された基端部22aと、同基端部22aに対して直交する方向の軸心を有する先端部22bとの間を緩やかに湾曲した湾曲部22cを介して接続されている。チップ排出ダクト22の全体は、略逆L字状の金属管体から構成することができる。チップ排出ダクト22の先端部22bは排出口22dを有している。
このチップ排出ダクト22の基端部22aは、図1に示すように回動手段23を介して前記ブラケット21に垂直軸線回りの回動位置を調節可能に取着している。通常、チップ排出ダクト22は、自走式台車1の前進方向に対して前方に向けられている。また、チップ排出ダクト22の排出口22dの地上高さは所定の高さ寸法に設定されており、チップ排出ダクト22の先端部22bは、その排出口22dが自走式台車1の前端を越える長さ寸法に設定されている。
前記チップ排出ダクト22の排出口22dの左右側壁部には、図4に示すように前記ディフレクター24を回動可能に支持する左右一対の軸部22e,22eが同一水平軸線上に突設されている。なお、上記チップ排出ダクト22の全体構造は、本発明の特徴部ではなく、あらゆる種類の形態や構造を適用することができるものであり、上記実施形態に限定されるものではない。
本発明の最も主要な特徴部とするところはディフレクター24の構造にある。このディフレクター24は、図4に示すように、支持プレート25を介して前記チップ排出ダクト22の先端部22bに配することができ、同先端部22bの軸線と直交する水平軸線回りに回動可能に支持することができる。
このディフレクター24の最も典型的な構造例として、図3に示すように、ディフレクター24を前記チップ排出ダクト22の倒伏時におけるスタンドとして構成することができる。前記開閉カバー体6bの開放動作により前記チップ排出ダクト22を接地面Gに向けて倒伏させると、接地面Gに対してチップ排出ダクト22の最下端を浮かせた状態でディフレクター24の後端を接地面G上に直立して接地することができる。ディフレクター24に、粉砕片排出方向の変更機能以外にスタンド機能を簡易な構造で備えることができるため、汎用性及び経済性に優れたディフレクター24を得ることができる。
前記ディフレクター24は、図4に示すように、左右の側壁部と上方に向けて凸面形状に湾曲して形成された上壁部とを有しており、前記チップ排出ダクト22の外径よりも大きい内径をもつ断面が略逆U字状の形態に形成された鋼板材により構成されている。このディフレクター24の左右側壁部の下端縁中心部には、それぞれ上下に逆U字状に切欠された支持孔24aが形成されている。この支持孔24aの前後には、同一間隔をもって前後一対のネジ孔24b,24bが形成されている。
前記支持プレート25は、図4に示すように正面からみて略台形状をなす鋼板材により構成されている。前記支持プレート25には、前記チップ排出ダクト22の軸部22eと対応する位置に軸部挿通孔25aが貫通して形成されるとともに、前記ディフレクター24のネジ孔24bと対応する位置にボルト挿通孔25bが貫通して形成されている。
前記ディフレクター24の支持孔24aは、図4に示すように、前記チップ排出ダクト22の軸部22eに挿入するとともに、前記支持プレート25の軸部挿通孔25aを前記チップ排出ダクト22の軸部22eに挿入することにより、前記ディフレクター24を前記支持プレート25とチップ排出ダクト22との間に挟み込むことができる。
一方、前記ディフレクター24のネジ孔24bには、支持プレート25のボルト挿通孔25bを通してボルトやワッシャにより締付固定することができる。これにより、ディフレクター24をチップ排出ダクト22の先端部22bの軸線と直交する水平軸線回りに回動可能に支持することができる。前記ディフレクター24及び支持プレート25の全体構成は、従来と実質的に変わるところがない。従って、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。
このディフレクター24における左右側壁部の内面とチップ排出ダクト22の外面とには、それぞれ前記チップ排出ダクト22の軸部22eを中心とする周方向に所要の位相差をもって凹凸状の係合部を形成することができる。これにより、ディフレクター24の傾き姿勢を確実に保持することができるようになる。ディフレクター24をスタンドとして使用する場合は、前記係合部にストッパーとしての機能をもたせることができる。また、前記ディフレクター24は図示せぬレバーにて回動操作することができる。
このディフレクター24の最も主要な特徴部は、前記開閉カバー体6bの開放により接地した状態において、前記チップ排出ダクト22の先端部22bの軸線と直交する水平軸線からディフレクター24の後端までの長さL1が、図3に示すようにチップ排出ダクト22の最下端の接地を防止することのできる長さ以上に形成されていることにある。
前記開閉カバー体6bの開放動作により、前記チップ排出ダクト22を接地面Gに向けて倒伏させたときのチップ排出ダクト22の自重を、ディフレクター24と開閉カバー体6bとに分担して支持することができる。前記チップ排出ダクト22の自重による極めて大きな力が開閉カバー体6bに集中的に作用することはなくなるため、開閉カバー体6bの不良変形や破損等を完全に防止することができる。これにより、開閉カバー体6bを容易に且つ円滑に開くことができ、上記チッパ11、ハンマ12及び送風機9の整備、修理、点検や保守管理等のメンテナンスを容易に効率的に且つ安全に行うことができる。
このメンテナンス時において、前記チップ排出ダクト22の排出口22dが、図3の実線で示すように自走式台車1の内側方に向くように、シュータ20の回動手段23により前記チップ排出ダクト22の取付方向を変換することができる。
図5はシュータ20の回動手段23の典型的な構造例を示している。
同図において、本実施形態による回動手段23は、開閉カバー体6bの一部に形成された粉砕片放出開口6cに連通して立設されたブラケット21の上部フランジ21aに、チップ排出ダクト22の下部フランジ22fを挿入支持する円環状の凹溝部23aが形成されている。この凹溝部23a内には、ブラケット21の上部フランジ21aの外郭形態に合致する一対の半部からなるダクト支持プレート26の角隅部に形成された雌ねじ部と、同雌ねじ部に螺合する押さえボルト27やワッシャとにより、チップ排出ダクト22の下部フランジ22fがダクト支持プレート26に気密に締付固定される。
押さえボルト27を弛めると、前記ブラケット21の凹溝部23a内にチップ排出ダクト22の下部フランジ22fを無段階に水平回動させることができる。チップ排出ダクト22は、ダクト支持プレート26で保持されているため、水平回動時に転倒することはない。
本実施形態では、ダクト支持プレート26は、都合2個で周方向に180°の位相差をもって配されているが、例えばブラケット21の上部フランジ21aの外郭形態や大きさなどに応じて、3個以上のダクト支持プレートを周方向に所定の位相差をもって配することができることは勿論であり、ダクト支持プレート26の外郭形態、大きさ、設置位置、設置個数等は上記実施形態に限定れるものではない。また、必要に応じてチップ排出ダクト22の下部フランジ22fとブラケット21の上部フランジ21aとダクト支持プレート26との間にOリングやパッキン等の図示せぬシール部材を介装させることができ、これにより、これらの構成部材間を更に気密的に締付固定することができる。
図6及び図7はシュータ20の回動手段23の変形例を示している。なお、これらの図において、上記実施形態と実質的に同じ部材には同一の部材名と符号を付している。従って、これらの部材に関する詳細な説明は省略する。
上記実施形態では、ブラケット21の凹溝部23a内にチップ排出ダクト22の下部フランジ22fを水平回動可能に支持してあったものを、この変形例では、ガイドプレート28とブラケット21の上部フランジ21aとの間に円環状のスペーサ29を介在させることにより、チップ排出ダクト22の下部フランジ22fを水平回動可能に装着する円環状の隙間Cを形成している。
この変形例による回動手段23は、図6及び図7に示すようにガイドプレート28とブラケット21の上部フランジ21aとの間にチップ排出ダクト22の下部フランジ22fを挟持した状態で、これらを取付ボルトにより締付固定することができる。ガイドプレート28とブラケット21の上部フランジ21aとの間に形成された隙間Cに、図7に示すようにブラケット21の上部フランジ21aに取着されている円環状のスペーサ29を介在させることができる。
ブラケット21の上部フランジ21a上面には、図6及び図7に示すように円周方向を三等分した位置に3個のダクト支持ブロック30,…,30が取着されており、各ダクト支持ブロック30に形成された雌ねじ及び押さえボルト31により、チップ排出ダクト22の下部フランジ22fがブラケット21の上部フランジ21aの上面に押さえ付けられて固定されている。ガイドプレート28とダクト支持ブロック30は、図6に示すようにブラケット21の上部フランジ21aの円周方向に交互に配設されている。
前記回動手段23の3本の押さえボルト31を弛めると、図7に示すように隙間Cが設けられているため、チップ排出ダクト22をブラケット21の垂直軸線を回動中心として360°の無段階に水平回動させることができる。この変形例にあっても、チップ排出ダクト22は、ガイドプレート28で保持されているため、水平回動時に転倒することはない。
また、前記回動手段23の更に他の一例として、例えばガイドプレートやスペーサを排除してチップ排出ダクト22の下部フランジ22fとブラケット21の上部フランジ21aとを取付ボルトにより締付固定することができ、その取付ボルトを取り外すことにより前記シュータ20を持ち上げてシュータ20の取付方向を変更したのち、シュータ20を取り付け直すことができる。
上記のように構成された各種の回動手段23は、複雑な構成部材や油圧モータ等の動力による作動を使用していないため、構造が簡単であり、製作コストを低く抑えることができる。回動手段23の構造が簡素化できるため、組付工数の増加や各部品相互間の取付調整作業の煩雑化等を防止することができる。なお、前記シュータ20の回動手段23は、例えば本出願人が先に提案した特開2000−202808号公報に開示された回動手段と主要部において同様の構成を備えた回動手段を適用することができる。
以上の説明からも明らかなように、本発明に係る枝葉木粉砕機は、上記チッパ11、ハンマ12及び送風機9などのメンテナンス時において、前記チップ排出ダクト22の排出口22dが、図3において実線示すチップ排出ダクト22のように自走式台車1の内側方に向くように、前記チップ排出ダクト22を開閉カバー体6bに取着することができ、前記ディフレクター24の後端を接地面に対して直立した状態で接地することができる。これにより、前記ディフレクター24の先端を接地圧から保護することができ、同ディフレクター24の品質を長期間にわたり安定して確保することができる。
なお、上記実施形態や変形例にあっては、シュータ20の排出端が自走式台車1の前進方向の内側方に向いた状態で開閉カバー体6bを開放することにより、ディフレクター24の後端を接地面に対して起立した状態で接地する例を示したが、本発明は、ディフレクター24の端部を接地面に対して起立した状態で接地することができればよく、上記実施形態や変形例に限定されるものではないことは勿論であり、それらの実施形態や変形例から当業者が容易に変更可能な技術的な範囲をも当然に包含するものである。
本発明の代表的な実施形態である自走式枝葉木粉砕機の全体を右後方から見た斜視図である。 同粉砕機における粉砕部の内部構造例を示す斜視図である。 同粉砕機を後方から見たシュータの倒伏状態を示す説明図である。 図1における矢視IV線から見たシュータの拡大分解斜視図である。 前記シュータの回動手段の要部を模式的に示す拡大分解斜視図である。 同回動手段の変形例を示す図3のVI−VI線に対応する部位の矢視断面図である。 図6におけるVII−VII線矢視断面図である。 従来の枝葉用粉砕車を示す説明図である。 従来の枝葉用粉砕車における粉砕部のカバーを開いた状態を車両右側からみた斜視図である。
符号の説明
1 自走式台車
2 防音カバー
3 エンジンルーム
4 投入ホッパ
5 粉砕部
6 ハウジング
6a 後壁
6b 円弧状周壁
6c 粉砕片放出開口
7 枝葉木送込部
8 操作部
9 送風機
9a,9b 回転板
9c ファンブレード
11 チッパ
11a チッパ本体
11b 長孔
11c 鉋刃
12 ハンマ
13 ロッド
20 シュータ
21 ブラケット
21a 上部フランジ
22 チップ排出ダクト
22a 基端部
22b 先端部
22c 湾曲部
22d 排出口
22e 軸部
22f 下部フランジ
23 回動手段
23a 凹溝部
24 ディフレクター
24a 支持孔
24b ネジ孔
25 支持プレート
25a 軸部挿通孔
25b ボルト挿通孔
26 ダクト支持プレート
27,31 押さえボルト
28 ガイドプレート
29 スペーサ
30 ダクト支持ブロック
C 隙間
G 接地面

Claims (2)

  1. 粉砕機本体上に、
    枝葉木を切断及び粉砕する破砕部(5) 、及び粉砕された粉砕片を外部へ放出する粉砕片放出部(9) を収容するハウジング(6) と、
    同ハウジング(6) の上部開口部に前記粉砕機本体の外側方に向けて開閉可能に設けられた開閉カバー体(6b)と、
    同開閉カバー体(6b)の一部に形成され、前記粉砕片放出部(9) に連通する粉砕片放出用開口(6c)と、
    同開口(6c)に連通して立設され、同開口(6c)から放出された粉砕片を所要の位置へ排出するチップ排出ダクト(22)と、
    同チップ排出ダクト(22)の排出口(22d) 近傍にあって、前記チップ排出ダクト(22)の軸線と交差する方向の軸心回りに回動可能に支持固定され、前記粉砕片の排出方向を変更するディフレクター(24)と、
    を備えてなる枝葉木粉砕機であって、
    前記軸心回りに回動して前記チップ排出ダクト(22)の表面から突出させた前記ディフレクター(24)の端部が、前記開閉カバー体(6b)の開放により接地した状態において、前記軸心から前記端部までの長さが、前記チップ排出ダクト(22)の最下端の接地を防止することのできる長さ以上に形成されてなる、
    ことを特徴とする枝葉木粉砕機。
  2. 前記チップ排出ダクト(22)が略逆L字状の形態を有してなり、同チップ排出ダクト(22)の先端部が、他端部の軸線を中心に回動可能に配されてなることを特徴とする請求項1記載の枝葉木粉砕機。
JP2003350011A 2003-10-08 2003-10-08 枝葉木粉砕機 Pending JP2005111854A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003350011A JP2005111854A (ja) 2003-10-08 2003-10-08 枝葉木粉砕機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003350011A JP2005111854A (ja) 2003-10-08 2003-10-08 枝葉木粉砕機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005111854A true JP2005111854A (ja) 2005-04-28

Family

ID=34541712

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003350011A Pending JP2005111854A (ja) 2003-10-08 2003-10-08 枝葉木粉砕機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005111854A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113976208A (zh) * 2021-10-25 2022-01-28 刘清丽 一种穿戴式陶瓷机

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113976208A (zh) * 2021-10-25 2022-01-28 刘清丽 一种穿戴式陶瓷机
CN113976208B (zh) * 2021-10-25 2023-09-01 安徽国援智能科技有限公司 一种穿戴式陶瓷机

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8308090B2 (en) Grinder
US6299082B1 (en) Waste processing machine
JP2006272101A (ja) 樹枝粉砕機
CA2488508C (en) Brush cutter
US5402950A (en) Portable shredding machine
US5273218A (en) Falcon hog
US5102056A (en) Combination leaf and lawn debris comminuting vacuum and wood chipper
CA1301598C (en) Wood chipper with removable secondary wear block
JP2020099898A (ja) 減容化ロータを複数の異なる減容化構成に選択的に構成できるようにするためのシステムを有する材料減容化装置
KR20150046084A (ko) 분쇄 장치
US4773600A (en) Stumpit
US20200331000A1 (en) Rotor chamber fin for chipper shredder
US6398140B1 (en) Truck mounted chipper vehicle
JP2001500779A (ja) 被覆式回転ドラム研削機
US20180343797A1 (en) Double disc counter rotation mulching mower assembly
JP2005111854A (ja) 枝葉木粉砕機
US20080191075A1 (en) Device for Pruning and Shredding Plants
CA1320475C (en) Knife assembly
US3454234A (en) Blade combination for machines for chipping and shaving solid materials
JP2000263511A (ja) 自走式枝葉木粉砕機
CN115768562A (zh) 木材粉碎机
JP4772224B2 (ja) 粉砕装置
CN216261211U (zh) 粗粉碎机用粉碎装置及粗粉碎机
JP4201425B2 (ja) 格納式ホッパを有する樹木等粉砕機
JP2713855B2 (ja) 木片破砕機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050616

A711 Notification of change in applicant

Effective date: 20070905

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

A521 Written amendment

Effective date: 20071023

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080212

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080624