JP2005111847A - 廃プラスチックの減容造粒方法及びその装置 - Google Patents

廃プラスチックの減容造粒方法及びその装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2005111847A
JP2005111847A JP2003349666A JP2003349666A JP2005111847A JP 2005111847 A JP2005111847 A JP 2005111847A JP 2003349666 A JP2003349666 A JP 2003349666A JP 2003349666 A JP2003349666 A JP 2003349666A JP 2005111847 A JP2005111847 A JP 2005111847A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
waste plastic
cylinder member
supply port
waste
volume
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2003349666A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3917576B2 (ja
Inventor
Noriaki Hashimoto
憲明 橋本
Yukihiro Sumihiro
幸弘 炭廣
Tei Chimura
禎 千村
Masayoshi Tokihisa
昌吉 時久
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Steel Works Ltd
Original Assignee
Japan Steel Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japan Steel Works Ltd filed Critical Japan Steel Works Ltd
Priority to JP2003349666A priority Critical patent/JP3917576B2/ja
Publication of JP2005111847A publication Critical patent/JP2005111847A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3917576B2 publication Critical patent/JP3917576B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E50/00Technologies for the production of fuel of non-fossil origin
    • Y02E50/10Biofuels, e.g. bio-diesel
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E50/00Technologies for the production of fuel of non-fossil origin
    • Y02E50/30Fuel from waste, e.g. synthetic alcohol or diesel
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/62Plastics recycling; Rubber recycling

Landscapes

  • Separation, Recovery Or Treatment Of Waste Materials Containing Plastics (AREA)
  • Solid Fuels And Fuel-Associated Substances (AREA)
  • Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)

Abstract

【課題】 廃プラスチックの減容造粒装置により可燃ごみ及び水分の内の少なくとも一方を含有する廃プラスチックPを処理するとき、真比重の大きい押出ペレットを作ることができないと共に、廃プラスチック破砕品の処理能力に劣る。
【解決手段】 供給口5に、廃プラスチックPを押し込む押し込み部材23,33,33Aを有する押し込み手段13を付属させ、廃プラスチックPの嵩密度を大きくしてシリンダ部材4内に供給すると共に、シリンダ部材4の供給口5の付近に、シリンダ部材4の内外を連通する通孔部3を設け、押し込み部材23,33,33Aによつて押し込まれる廃プラスチックPから分離される水分及び空気の内の少なくとも一方を、通孔部3を吸引する吸引手段15によつて吸引しながら通孔部3から排出する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、廃プラスチックの減容造粒方法及びその装置に関するものである。
使用済みの廃プラスチックとしては、大別して産業系と一般系の2種類があるが、その形状はさまざまであり、かつ、取り扱いが難しいものが多い。これらの廃プラスチックを燃焼させると、一般に、有害なガスが発生し人体に悪影響を及ぼしたり、燃焼炉を損傷したりするのみならず、燃焼排ガスが大気を汚染し、環境問題の原因ともなる。このため、埋立て処理することがよく行われるが、例えば一般系廃プラスチックは、嵩だかであり、そのまま埋め立てると、スペースの問題や土地の安定性欠如の問題などが起きる。産業系廃プラスチックにあつても、製品の種類、用途及び排出元などによつては、嵩密度が0.04〜0.2の範囲にあつて低く、嵩だかであり、同様の問題が起きることになる。
一方、近年は埋立てを止め、廃プラスチックのリサイクルやリユースを行うことも推奨されている。例えば、製鉄プラントやセメントキルンの原燃料となる石炭の一部代替として廃プラスチックを使用したり、油化して各種精製油の回収、ガス化して化学原料ガスを精製する等のケミカルサイクル、廃プラスチックを減容固化したRPF又は廃プラスチック以外のゴミを含むRDFを燃料とし、ボイラーで発電するサーマルリサイクルなどが行われている。その他、廃プラスチックを再度成形し擬木やブロック等の商品にするマテリアルリサイクルも行われている。
このように埋立て用やリサイクル用に廃プラスチックを加工する際には、通常、2軸スクリュ型の押出機やリングダイを有するペレットミルなどを用い、廃プラスチックを圧縮・熱溶融させ、減容及び造粒してペレットに加工している。
この種の従来の廃プラスチックの減容造粒装置として、特許文献1〜5に記載される2軸押出機型のものが知られている。これらは、廃棄物(廃プラスチック)を、例えば100mm角まで破砕させた後、2軸押出機の投入口に供給させる。投入された廃棄物は、二本の特殊なスクリュの回転により、破砕、混練、加圧、圧縮を受けながら下流側に進み、スクリュの先端に設けられた平面のダイスから吐出されるとき、適当な長さに切断されて、ペレット化される。
このような減容造粒装置に供給される廃棄物中には、多くの場合に水分が含まれ、それが廃棄物中のプラスチック分の溶融を妨げることになるが、押出機シリンダからの外部加熱とスクリュによるせん断発熱とによつてプラスチック分を溶融させ、この溶融したプラスチック分が他の成分の中に混合・混練され、他の成分を付着させて成形するバインダー的な役割を果たし、流動性を与えらた廃棄物がダイスノズルから吐出され、粒状にペレット化される。この場合のペレットの真比重は、従来装置の構造上、あまり大きくはならず、通常、0.5以下である。
しかし、水分の含有量が非常に多くなると、水分の蒸発熱によつて廃棄物(廃プラスチック)の溶融が妨げられ、廃棄物中の溶融したプラスチック分が他の成分を付着させるバインダー的な役割を果たさなくなり、ペレット化が上手く行われず、真比重が低下したり、一部廃棄物が崩壊しペレット形状が維持できなくなつたりする。このような真比重の低いペレットは、嵩比重も小さくなるので、埋立て処理などの場合には埋立て面積も大きくなり、また、リサイクルやリユースする場合のハンドリング性に劣る、という技術的課題を有することになる。
その1つの原因は、従来の減容造粒装置が異方向回転二軸スクリュで、シリンダ口径が大きく、スクリュ溝深さが極めて深く、シリンダの長さLと直径Dとの比(L/D)が短く(L/D=5以下)、また、低速回転(通常100rpm以下)であるため、スクリュによるせん断発熱量が小さく、溶融能力が低いことにある。
このため、廃棄物のペレットの真比重が上がりにくく、通常、0.5以下のものしか得られなくなる。特に、廃棄物中の水分が20%を超えると、ペレット化することが殆ど不可能な状況になる。なお、二本のスクリュを異方向回転させるのは、原料廃棄物の嵩密度が極めて小さいため、ホッパ部の原料の食い込み性向上を図るためである。
特開平7−256645号公報 特開平10−315237号公報 特開平7−256644号公報 特開平7−112437号公報 特開2001−38726号公報
第一の課題は、真比重の大きい押出ペレットを作り難いことにある。真比重が大きくならない主原因は、廃プラスチックから水分が良好に分離・排出されないことにある。上述したように、従来の減容造粒装置は、シリンダ口径が大きく、従つてスクリュも深溝であり、L/Dが短く、また、スクリュ回転数が低いこともあつて、水分の多い原料廃棄物を十分に可塑化溶融するために必要なスクリュによるせん断応力及び加熱を得ることができず、従つてペレットの真比重が小さくなる。
なお、シリンダ口径が大きくならざるを得ないのは、原料廃棄物の嵩密度が極めて小さく、食い込みが悪いためである。すなわち、シリンダ口径を大きくして食い込み性の悪化を補わざるを得ない。
また、スクリュ回転数を高くできないのは、従来の二軸押出機が異方向回転のため、左右のスクリュの間で廃棄物が輸送・混合・混練及び溶融作用を受ける際に、二本のスクリュを外側に張らすような力つまり「くさび力」が大きく生じ、スクリュとシリンダとの激しいかじりや摩耗を引き起こし易いためである。従来の減容造粒装置は、通常の樹脂加工用の押出機と比較し、廃プラスチックの溶融能力が最大限に得られるように設計されている。これは、装置を安価にすることも目的の一つではあるが、
また、原料である廃プラスチックの組成や水分含有量の変動による廃プラスチックの溶融変動、ひいてはペレットの真比重の著しい変動もある。上述したように、従来の減容造粒装置は、水分の多い原料廃棄物を十分に可塑化溶融するために必要なスクリュによるせん断応力及び加熱を得ることができず、ペレットの真比重が小さくなる傾向にある。この従来の減容造粒装置において、樹脂組成変動(低融点樹脂と高融点樹脂との組成比変動)や水分含有量変動により、原料の溶融度が経時的に変化することに起因して、シリンダから排出されるペレットの真比重が、例えば、0.4〜0.5であつたものが、急速に0.2〜0.3に変化する。0.2〜0.3の真比重では、もはや減容されているとはいえず、減容機としての機能や性能を満足しない。
このような真比重が0.2〜0.3と小さいペレットは、形が崩れやすく、嵩密度の低いものとなる。このため、埋立てに要するスペースが大きくなる。また、燃料にするときには、ハンドリングが難しくなり、粉塵などが生じ易くなり、衛生面での問題となる。
第二の課題は、通常の樹脂原料の押出時に得られる処理能力と比較して、同じ口径の押出機で得られる廃プラスチック破砕品の処理能力が著しく低いことにある。すなわち,廃プラスチック破砕品の処理能力は、同じ口径の押出機による通常の樹脂原料の押出時に得られる処理能力の1/3〜1/6と著しく低く、廃プラスチックの処理用装置としては、極めて経済的でない。この原因は、廃プラスチック破砕品の嵩密度が通常の樹脂原料の嵩密度の1/3〜1/10と低いため、供給ホッパからフィード部スクリュへ原料が供給されたとき、スクリュ溝内に納まる原料量が嵩密度の低い分だけ少なくなることにある。一方、これを単なるスクリュ回転数の向上によつて補おうとすると、廃プラスチックには薄いフィルム状の樹脂が多いため、スクリュ外径部の周速度が上がることによる遠心力で樹脂原料がスクリュ溝内に充填され難くなる。その結果、原料の供給が十分になされず、処理能力が1/3〜1/6と著しく低下する。廃プラスチック破砕品を減容造粒装置に強制的に送り込むのみでは、原料の供給量の増加にも限度がある。
以上から、本発明者は、廃プラスチック破砕品を減容造粒装置に強制的に送り込むと共に、廃プラスチックから水分及び空気を良好に分離・排出することにより、上記課題を解決することを目的としている。
本発明は、このような従来の技術的課題に鑑みてなされたもので、その構成は、次の通りである。
請求項1の発明は、廃プラスチックPを供給口5からシリンダ部材4内に供給し、回転する2軸のスクリュ6によつてシリンダ部材4内を移送させながら、廃プラスチックPを所定温度にまで昇温させて減容させると共に、シリンダ部材4の出口4aから排出される廃プラスチックPを造粒させる廃プラスチックの減容造粒方法において、
供給口5に、駆動手段22による駆動により、送り込み量を調節しながら廃プラスチックPを可塑化させることなく押し込む押し込み部材23,33,33Aを有する押し込み手段13を付属させ、廃プラスチックPの嵩密度を大きくして供給口5からシリンダ部材4内に供給すると共に、
前記シリンダ部材4の供給口5の付近に、シリンダ部材4の内外を連通する通孔部3を設け、押し込み部材23,33,33Aによつて押し込まれる廃プラスチックPから分離される水分及び空気の内の少なくとも一方を、該通孔部3を吸引する吸引手段15によつて吸引しながら通孔部3から排出することを特徴とする廃プラスチックの減容造粒方法である。
請求項2の発明は、廃プラスチックPを供給口5からシリンダ部材4内に供給し、回転する2軸のスクリュ6によつてシリンダ部材4内を移送させながら、廃プラスチックPを所定温度にまで昇温させて減容させると共に、シリンダ部材4の出口4aから排出される廃プラスチックPを造粒させる廃プラスチックの減容造粒装置において、
供給口5に、駆動手段22による駆動により、送り込み量を調節しながら廃プラスチックPを可塑化させることなく押し込む押し込み部材23,33,33Aを有する押し込み手段13を付属させ、廃プラスチックPの嵩密度を大きくして供給口5からシリンダ部材4内に供給すると共に、
前記シリンダ部材4の供給口5の付近に、該シリンダ部材4の内外を連通する通孔部3及び、該通孔部3を吸引する吸引手段15を設け、押し込み部材23,33,33Aによつて押し込まれる廃プラスチックPから分離される水分及び空気の内の少なくとも一方を、吸引手段15によつて吸引しながら通孔部3から排出することを特徴とする廃プラスチックの減容造粒装置である。
請求項3の発明は、前記シリンダ部材4の供給口5と出口4aとの間に、水蒸気を外部に排出させるベント部10,11が形成されていることを特徴とする請求項2の廃プラスチックの減容造粒装置である。
請求項4の発明は、前記通孔部3が、多孔板及びスリット板の内の少なくとも一方で形成されていると共に、通孔部3を覆う排出部14が区画され、該排出部14に吸引手段15が接続されていることを特徴とする請求項2又は3の廃プラスチックの減容造粒装置である。
請求項5の発明は、前記シリンダ部材4に加熱手段17が付属されていると共に、前記ベント部10,11が、シリンダ部材4の一部として介装させる脱蒸気シリンダ体40に形成され、該脱蒸気シリンダ体40の内外を連通する複数の通孔41によつて構成されていることを特徴とする請求項3又は4の廃プラスチックの減容造粒装置である。
請求項6の発明は、前記2軸のスクリュ6が、200rpm以上の回転数で同方向に回転することを特徴とする請求項2,3,4又は5の廃プラスチックの減容造粒装置である。
請求項7の発明は、前記廃プラスチックPが、可燃ごみを含有することを特徴とする請求項2,3,4,5又は6の廃プラスチックの減容造粒装置である。
本発明に係る廃プラスチックの減容造粒方法及びその装置によれば、次の効果を奏することができる。
請求項1,2によれば、押し込み装置と通孔部からの吸引手段による吸引との関連により、スクリュへの食い込み性を向上させることができる。すなわち、嵩密度の小さい例えばフィルム状の廃プラを主体とする廃プラスチックの処理に際し、廃プラスチックが押し込み部材によつて押し込まれて絞られ、また、空気が外部に吸引・排出されながら、スクリュの回転に伴う遠心力に起因する食い込み不良の問題を解消させるので、嵩密度の小さい廃プラスチックの処理量を飛躍的に向上させることができる。従来装置と比較して、処理量を3〜6倍に向上させることが可能である。
また、廃プラスチックは、収集地域、収集時期、季節等の違いに起因して水分含有量が大きく変動するが、押し込み装置と通孔部からの吸引手段による吸引との関連により、シリンダ部材に供給後に速やかに所定水分量(8〜10%以下)にすることができ、廃プラスチックの含有水分が、その後の処理量や溶融度に影響を与え難くなる。その結果、高い処理能力で真比重の大きなペレットの製造が可能となる。
請求項3によれば、シリンダ部材の供給口と出口との間に、水蒸気を外部に排出させるベント部が形成されているので、廃プラスチックの水分量を更に減少させて、製品ペレットの真比重を向上させることができる。
請求項5によれば、ベント部が、シリンダ部材の一部を形成する脱蒸気シリンダ体の複数の通孔によつて構成され、複数の通孔が脱蒸気シリンダ体の内外を連通している。これにより、収集地域等の相違に起因して変動する水分含有量に合わせて、適正な開度のベント部を有する脱蒸気シリンダ体の適当個数をシリンダ部材の一部に組み込み、廃プラスチックの水分量を適正に減少させて、製品ペレットの真比重を向上させることができる。
請求項6によれば、2軸のスクリュを、200rpm以上の高い回転数で同方向に回転させるので、高い処理能力が付与されると共に、スクリュを二軸同方向回転としたので、左右のスクリュの間で廃棄物が輸送・混合・混練及び溶融作用を受ける際に、二本のスクリュに生ずるくさび力が軽減され、スクリュとシリンダ部材との激しいかじりや摩耗を引き起こすことが抑制される。その結果、耐久性の低下を懸念することなく、スクリュに高速回転を与え、高処理を図ることが可能になる。
加えて、通常の樹脂加工に使用される二軸同方向回転押出機を基本構造とすることにより、廃プラスチックの溶融度、ひいては溶融度によつて決まる製品ペレットの真比重を、運転条件により自在にコントロールすることが可能となつた。
図1〜図4は、本発明に係る廃プラスチックの減容造粒装置の1実施の形態を示す。廃プラスチックの減容造粒装置は、図1に示すように廃プラスチックPを搬送して減容造粒装置1に供給する供給装置2を付属している。廃プラスチックPは、通常、可燃ごみ及び水分の内の少なくとも一方を含有し、供給装置2に供給する前に所定の大きさに切断してある。供給装置2から排出される廃プラスチックPは、減容造粒装置1のホッパからなる供給口5からシリンダ部材4内に供給し、シリンダ部材4内を移送手段であるスクリュ6によつて移送させながら、廃プラスチックPを所定温度にまで昇温させ、水分を除去すると共に溶融状態として減容させる。シリンダ部材4の出口4aから排出される廃プラスチックPは、冷却手段及びカッターを有する造粒装置7によつて造粒させる。減容造粒させた廃プラスチックP(製品ペレット)は、埋立て処理や固形燃料とする。
供給装置2は、ホッパ2a、スクリュフィーダ2b及びベルトコンベア2cを有し、ホッパ2aに投入した廃プラスチックPは、スクリュフィーダ2bによつて計量されながら水平方向に移送され、ベルトコンベア2c上に排出され、ベルトコンベア2cによつて移送される廃プラスチックPが、減容造粒装置1の供給口5に投入される。
減容造粒装置1は、シリンダ部材4内に2本のスクリュ6を回転自在に備え、回転駆動源であるモータ8により、2本のスクリュ6が同方向に回転駆動される。2本のスクリュ6の回転数は、200rpm以上とする。
シリンダ部材4は、供給口5とダイスからなる出口4a(ダイスノズル)との間に、供給口5側から順次に減圧シリンダ部4b、フィード部4c、圧縮・溶融部4d、ベント部4e及び押出部4fを形成している。減圧シリンダ部4bは、外壁に供給口5が接続する開口部4g及び通孔部3を有するシリンダ体によつて形成されている。フィード部4c及び圧縮・溶融部4dは、それぞれ外壁に連通孔を有しないシリンダ体によつて形成されている。ベント部4eは、水蒸気を外部に排出させる第1ベント口10を備えるシリンダ体(40)及び、水蒸気を外部に排出させる第2ベント口11を備えるシリンダ体(40)を有し、各ベント口10,11を備える両シリンダ体(40,40)の間に、外壁に連通孔を有しないシリンダ体を介装させてある。押出部4fは、外壁に連通孔を有しないシリンダ体によつて形成されている。なお、ダイスからなる出口4aは、外壁に連通孔を有しないシリンダ体の端部に形成され、上流側のシリンダ部材4の断面積よりも小さい開口面積が与えられ、内部の廃プラスチックPを圧縮させることができる。従つて、シリンダ部材4は、複数のシリンダ体を継合させて形成されている。シリンダ部材4のL/Dは、5以上とし、かつ、高速回転(200rpm以上)とすることにより、せん断発熱量を大きくし、スクリュ6による溶融能力を高くしてある。
供給口5には、押し込み装置13を付属させ、供給口5から供給される廃プラスチックPの嵩密度を大きくしてシリンダ部材4内に供給する。押し込み装置13は、図2に示すように駆動手段22による駆動により、送り込み量を調節しながら廃プラスチックPを可塑化させることなく押し込む押し込み部材であるスクリュ23を有する。スクリュ23は、1個の回転軸23aに取付けて、供給口5の底部側面に開口する筒状部材24内に回転自在に配設させてある。この回転軸23a及びスクリュ23をモータ等からなる駆動手段22によつて駆動することにより、供給口5内の廃プラスチックPが計量されながら、開口部4gから減圧シリンダ部4b内に押し込まれる。
また、シリンダ部材4の供給口5の付近に、シリンダ部材4の内外を連通する通孔部3を設ける。通孔部3は、多孔板及び複数のスリットを有するスリット板の内の少なくとも一方で、減圧シリンダ部4bの開口部を円弧状に滑らかに覆つて形成され、廃プラスチックPの通過を阻止し、水及び空気を選択的に排出させる。また、通孔部3を覆うチャンバー状の排出部14がシリンダ部材4の外壁に区画され、この排出部14にブロワー又はポンプからなる吸引手段15が接続されている。
しかして、供給口5から供給される廃プラスチックPは、スクリュ23によつて押し込まれて水分及び空気の内の少なくとも一方が廃プラスチックPから分離し、通孔部3を吸引する吸引手段15によつて吸引されることにより、通孔部3から外部へと排出される。従つて、減圧シリンダ部4b内は、吸引手段15によつて吸引されて、減圧(大気圧よりも負圧)状態になる。なお、通孔部3は、減圧シリンダ部4bの下部のみならず横部に形成することもでき、更に、フィード部4cに形成することもできる。かくして、圧縮・溶融部4dには、所定値以下の水分量及び空気量となつた原料(廃プラスチックP)が移送されることになる。
第1ベント口10を有するシリンダ体及び第2ベント口11を有するシリンダ体は、図3,図4に示す脱蒸気シリンダ体40によつて形成されている。脱蒸気シリンダ体40は、高含水率の廃プラスチックPを効率的に処理するために設けられ、水蒸気を外部に放出させる機能を有する。高含水率の廃プラスチックPは、食品残さ、紙等の吸水性の可燃ごみや砂などの吸水性の異物を含有する場合のみならず、フィルム状プラスチックを多く含むものが降水を受けた場合にも生ずる。このため、脱蒸気シリンダ体40は、内外を連通する複数のスリットからなる通孔41を備えるスリット部42を上下左右部に形成し、水分を水蒸気として各通孔41から排出する。この脱蒸気シリンダ体40のスリットからなる通孔41は、溶融状態の廃プラスチックPの通過を阻止し、水蒸気等の気体を選択的に排出させるように1mm以下、好ましくは0.7mm以下の幅を有している。脱蒸気シリンダ体40は、シリンダ部材4の中間部に1箇所以上として介装させればよく、スリット部42は、脱蒸気シリンダ体40の上下左右部の少なくとも1箇所に形成されればよい。このスリット部42の複数の通孔41が、ベント口10,11を形成している。これらのベント口10,11の内、特に下流側に位置するベント口11は、高いペレット真比重を得るためには大気圧未満に減圧することが好ましい。なお、スリット部42は、多孔板によつて代替することが可能であり、その場合の複数の通孔41は、多孔板の複数の通孔によつて構成される。
また、シリンダ部材4の外壁には加熱手段であるヒータ17及びジャケットによる水冷却機構が適宜に付属されている。すなわち、シリンダ部材4の上流部となる供給口5及び通孔部3並びに脱蒸気シリンダ体40のスリット部42の箇所を除き、ヒータ17を設け、ヒータ17によつてシリンダ部材4内の廃プラスチックPを適宜に加熱できるようになつている。但し、高真比重のペレットを得るためには、シリンダの設定条件として、下流側のベント口11よりも下流を水冷却機構によつて水冷し、低い温度に保つ方がよい。
次に、作用について説明する。
食品残さ、紙等の吸水性を有する可燃ごみ及び水分並びに空気を含む廃プラスチックPは、供給装置2及び供給口5を通じて減容造粒装置1に投入される。予め、アルミニウム、鉄等の金属、ガラスなどの異物を除去すれば、供給口5、シリンダ部材4及びスクリュ6の損傷が少なくなるので好ましい。異物の除去時には、粒径の大きい砂利等も同時に取り除かれる。
一般に、スクリュ6は、廃プラスチックPに対して絞り作用を有するため、投入された廃プラスチックP中の含水率が大きいときは、若干の水分が通孔部3のスリットから外部の排出部14内に流出する。しかし、廃プラスチックPに含まれ多くの水分は、廃プラスチックP中の可燃ごみに吸収されるため、通孔部3から排出され難い状態にある。
これに対し、供給口5に付属させた押し込み装置13が機能し、供給口5内の廃プラスチックPが計量されながら嵩密度を大きくして減圧シリンダ部4bのスクリュ6の溝内に押し込まれる。他方、減圧シリンダ部4b内は、排出部14及び通孔部3を介して吸引手段15によつて吸引されて、減圧状態になつている。
これにより、減圧シリンダ部4b内に押し込まれて絞られた水分が、通孔部3から排出部14に流出し、吸引手段15から外部へと排出される。廃プラスチックPが、嵩密度が小さく、多量の空気を包含している場合には、廃プラスチックPが減圧シリンダ部4b内に押し込まれて絞られることにより空気が分離し、分離した空気は吸引手段15から外部へと排出される。
かくして、破砕された軽いフィルム状の廃プラを多く含む廃プラスチックPのように、嵩密度が小さい廃プラスチックPは、押し込み装置13の機能によつて絞られて、原料に同伴されてくる空気又は水分の内の少なくとも一方が吸引手段15によつて外部へと排出され、嵩密度が大きくなつた状態でスクリュ6の溝内に圧縮されながら噛み込まれ、減圧シリンダ部4bから下流のフィード部4cへと移送され始める。これにより、比較的速い速度(200rpm以上)でスクリュ6を回転させながら、遠心力を受けて軽い原料が供給口5から外部に飛び出すことが防止され、処理量の大幅な向上を図ることが可能になる。また、減圧シリンダ部4b及びフィード部4cの原料輸送能力の低下が防止されながら、スクリュ6によるせん断発熱が大きくなるので、シリンダ部材4のL/Dを5以上としたこととも相まつて、高い処理能力に加えて高い溶融能力が得られることになる。予め、水分が通孔部3から吸引排出されていることにより、水分の蒸発潜熱も減少し、高い溶融能力が得られることになる。
これにより、季節や投入時間と共に変化する原料(廃プラスチック)中の水分量は、所定値の範囲に制御することができる。従つて、シリンダ部材4の供給口5付近に水が溜まり廃プラスチックPのスクリュ6への食い込み性が悪くなつたり、ヒータ17の熱によつて蒸発した水蒸気等の気体が原料中に多量に介在して食い込み及び送り不良の原因になることも良好に防止される。
シリンダ部材4及びスクリュ6を水平配置し、截頭円錐筒からなる供給口5及びスクリュ23の夾角が小さな中心軸線(回転軸23a)をほぼ垂直として直交状に配置したので、供給口5に投入された廃プラスチックPは、スクリュ23によつて下方に向けて押圧されながら自重をも受けつつシリンダ部材4内に強制的に送り込まれる。
減圧シリンダ部4bからフィード部4cに入つた廃プラスチックPは、所定含水率(8〜10%)以下の水分量となつた状態で、スクリュ6によるかき取り及び輸送作用を受けながら、ヒータ17による加熱及び、混練作用を受けて昇温し、可塑化・混合されながら圧縮・溶融部4dに至り、廃プラスチックPのプラスチック分が溶融し、溶融プラスチックが可燃ごみを付着させながら更に圧縮される。
圧縮・溶融部4dを通過した廃プラスチックPは、ベント部4eに入り、発生した水蒸気は、脱蒸気シリンダ体40の通孔41から外部に排出される。通孔41では、水蒸気のみが排出され、溶融状態の廃プラスチックPは、スクリュ6による送りがあることに加えスリットからなる通孔41の孔幅が小さい(1mm以下)ことから、外部に排出されることなく下流に送られる。しかも、複数の通孔41は、シリンダ部材4の中間部の1つの箇所に、周方向に離れた複数箇所(上下左右位置)として形成されて内外を連通するので、スリットからなる通孔41の中心軸線方向長さ、ひいては脱蒸気シリンダ体40の長さを短縮させた状態で、通孔41から水蒸気が効果的に放出される。シリンダ部材4のベント部4e内の廃プラスチックPは、小断面積をなす出口4aの存在によつて圧縮された状態で攪拌されながら、大気に開放される通孔41に次々に接するため、各通孔41から膨張した水蒸気が良好に排出される。
脱蒸気シリンダ体40は、第1ベント口10を有するシリンダ体40及び第2ベント口11を有するシリンダ体40として2段に配置したので、両シリンダ体40のベント口10,11を形成するスリット部42から水蒸気が効果的に放出される。すなわち、第1ベント口10を通過した後に更に溶融度が向上して次の第2ベント口11に至り、水蒸気が効果的に放出され、嵩密度が向上する。両シリンダ体40のベント口10,11からは、通孔部3から排出されずに廃プラスチックP中に残る空気も良好に排出される。
ベント口10,11を通過して水分及び気体が十分に除去された廃プラスチックPは、ヒータ17で加熱されつつスクリュ6によつて出口4aに向けて送られ、押出部4fを通過して圧縮された後、出口4aから溶融状態で排出され、造粒装置7のカッタによつて切断されて造粒される。押出部4fでの圧縮は、ヒータ17による加熱温度も調節しながら、残留する微量水分や原料から発生した微量の揮発分などに起因する発泡を防止しながら圧力を上げ、高密度として出口4aから押し出すために行う。このようにして廃プラスチックPは、減容造粒されて製品ペレット(RDF、RPF等)になる。製品ペレットは、埋立て処理や固形燃料とする。
ところで、2軸のスクリュ6は、200rpm以上の回転数で同方向に回転駆動されるので、高処理が可能なる。可燃ごみを含む廃プラスチックPを減容造粒装置1のような二軸押出機に供給する場合、通常、スクリュ外径部周速度の増大による遠心力の増大、それに起因する風圧の増大により、上述したように軽い原料が供給口から外部に飛び出し、原料の食い込みが阻害され、処理量を高めることができないが、この減容造粒装置1にあつては、押し込み装置13による原料の押し込みと通孔部3からの吸引手段15による吸引との関連した作用により、スクリュ6に高速回転を与えながら原料の食い込み性を向上させ、高処理を与えることが可能になる。2軸のスクリュ6を同方向回転とすれば、異方向回転に比していわゆる「くさび力」を低減させ、スクリュ6とシリンダ部材4との激しいかじりや摩耗を抑制できるため、スクリュ6に高回転や長いL/D方式を採用し、廃プラスチックPの樹脂組成変動や水分含有量変動によらず、ほぼ均一な溶融度を与え、製品ペレットの真比重を所定範囲内にすることが可能になる。
表1に示す比較例並びに実施例1及び実施例2のように、異方向回転の2軸スクリュ押出機からなる減容造粒装置と、同方向回転の2軸スクリュ押出機からなる減容造粒装置1とを用い試験を行つた。原料は、いずれも廃プラスチックPの破砕品とし、原料の嵩密度は、いずれも0.06、シリンダ部材4の出口4aを形成するダイス穴径は、いずれも20mmとした。また、シリンダ部材4の1本のスクリュ6を収容するスクリュ口径は、比較例:152mm、実施例1及び実施例2:47mmとした。
Figure 2005111847
このような減容造粒装置及び同じ原料を用い、スクリュ回転数を、比較例が80rpm、実施例1が350rpm、実施例2が320rpmとし、また、ヒータ17による加熱も与えたシリンダ部材4の設定温度を、比較例が前半:130℃、後半:130℃、実施例1が前半:180℃、後半:130℃、実施例2が前半:180℃、後半:100℃に設定したところ、処理量は、比較例が120kg/h、実施例1が150kg/h、実施例2が120kg/hであつた。また、製品ペレットの真比重は、比較例が0.4、実施例1が0.8、実施例2が0.9であつた。なお、前半は、シリンダ部材4の減圧シリンダ部4bから圧縮・溶融部4dまでの間であり、後半は、シリンダ部材4のベント部4eから出口4a付近までの間である。
この結果から分かるように、実施例1及び実施例2によれば、同じ原料を用いた場合において、比較例と比較して、処理量を同等以上として、製品ペレットの真比重を著しく高めることができる。
図5は、押し込み装置13の他の構造例を示す。この押し込み装置13は、駆動手段32による駆動により、送り込み量を調節しながら廃プラスチックPを可塑化させることなく押し込む押し込み部材であるスクリュ33を有する。スクリュ33は、1個の回転軸33aに取付けて、円錐形状をなす供給口5の内部に回転自在に配設してある。供給口5に収容させたスクリュ33は、開口部4gに向けて次第に縮径する外形を有する。スクリュ33の少なくとも開口部4g付近の外形は、供給部1の内面に接することなく、ほぼ適合している。
この回転軸33a及びスクリュ33をモータ等からなる駆動手段32によつて駆動することにより、供給口5内の廃プラスチックPが計量されながら減圧シリンダ部4bに押し込まれる。従つて、この押し込み装置13によつても、廃プラスチックPの嵩密度を大きくする絞り作用に関し、上記1実施の形態と同様の作用を得ることができる。特に、廃プラスチックPの供給口5に押し込み手段13を設けることにより、フィルム状をなして嵩密度の小さい廃プラスチックPを減圧シリンダ部4b内でブリッジを起こさせず効率良くシリンダ部材4内に供給し、廃プラスチックPの水分及び空気を効率良く通孔部3から排出させることができる。
図6は、押し込み装置13の更に他の構造例を示す。この押し込み手段13は、押し込み部材であるピストン33Aを備える。この押し込み手段13は、ホッパー状の供給口5が、上方に向けて次第に拡大する錐形筒部5Abと、錐形筒部5Abの小径端に接続する円筒状部5Aaとを有し、円筒状部5Aaを開口部4gに接続させて固定すると共に、供給口5の内部に、円筒状部5Aa内に受入れが可能な大きさの押し込み部材であるピストン33Aを1個設けてある。
ピストン33Aは、駆動手段である複動式のエアーシリンダ装置32Aによつて駆動され、実線で示す錐形筒部5Ab位置と、破線で示す円筒状部5Aa位置との間で上下運動をする。廃プラスチックPの送り込み量は、エアーシリンダ装置32Aによるピストン33Aの昇降速度及び昇降間隔の制御によつて容易に調節することができるので、廃プラスチックPの嵩密度に応じて密度を高めて、かつ、スクリュ6の搬送能力に合わせて送り込むことができる。
これにより、供給口5に投入された廃プラスチックPが、上下運動をするピストン33Aによつて錐形筒部5Abから円筒状部5Aaに連続的かつ自動的に押し込み量を調節されながら可塑化されることなく押し込まれ、ひいては減容造粒装置1内に強制的に送り込まれスクリュ6に食い込まれていく。これにより、図2に示すスクリュ23を用いる押し込み手段13と同様に、減容造粒装置1内に廃プラスチックPを安定的に送り込むことができる。
本発明の1実施の形態に係る廃プラスチックの減容造粒装置の全体を示す概略図。 同じく要部を示す断面図。 同じく脱蒸気シリンダ体を示す断面図。 同じく脱蒸気シリンダ体を示す側面図。 同じく押し込み手段の他の構造例を示す断面図。 同じく押し込み手段の更に他の構造例を示す断面図。
符号の説明
1:減容造粒装置
3:通孔部
4:シリンダ部材
4a:出口
5:供給口
6:移送手段
10,11:ベント部
13:押し込み手段
14:排出部
15:吸引手段
17:ヒータ(加熱手段)
22:モータ(駆動手段)
23:スクリュ(押し込み部材)
33:スクリュ(押し込み部材)
33A:ピストン(押し込み部材)
40:脱蒸気シリンダ体
41:通孔
42:スリット部
P:廃プラスチック

Claims (7)

  1. 廃プラスチック(P)を供給口(5)からシリンダ部材(4)内に供給し、回転する2軸のスクリュ(6)によつてシリンダ部材(4)内を移送させながら、廃プラスチック(P)を所定温度にまで昇温させて減容させると共に、シリンダ部材(4)の出口(4a)から排出される廃プラスチック(P)を造粒させる廃プラスチックの減容造粒方法において、
    供給口(5)に、駆動手段(22)による駆動により、送り込み量を調節しながら廃プラスチック(P)を可塑化させることなく押し込む押し込み部材(23,33,33A)を有する押し込み手段(13)を付属させ、廃プラスチック(P)の嵩密度を大きくして供給口(5)からシリンダ部材(4)内に供給すると共に、
    前記シリンダ部材(4)の供給口(5)の付近に、シリンダ部材(4)の内外を連通する通孔部(3)を設け、押し込み部材(23,33,33A)によつて押し込まれる廃プラスチック(P)から分離される水分及び空気の内の少なくとも一方を、該通孔部(3)を吸引する吸引手段(15)によつて吸引しながら通孔部(3)から排出することを特徴とする廃プラスチックの減容造粒方法。
  2. 廃プラスチック(P)を供給口(5)からシリンダ部材(4)内に供給し、回転する2軸のスクリュ(6)によつてシリンダ部材(4)内を移送させながら、廃プラスチック(P)を所定温度にまで昇温させて減容させると共に、シリンダ部材(4)の出口(4a)から排出される廃プラスチック(P)を造粒させる廃プラスチックの減容造粒装置において、
    供給口(5)に、駆動手段(22)による駆動により、送り込み量を調節しながら廃プラスチック(P)を可塑化させることなく押し込む押し込み部材(23,33,33A)を有する押し込み手段(13)を付属させ、廃プラスチック(P)の嵩密度を大きくして供給口(5)からシリンダ部材(4)内に供給すると共に、
    前記シリンダ部材(4)の供給口(5)の付近に、該シリンダ部材(4)の内外を連通する通孔部(3)及び、該通孔部(3)を吸引する吸引手段(15)を設け、押し込み部材(23,33,33A)によつて押し込まれる廃プラスチック(P)から分離される水分及び空気の内の少なくとも一方を、吸引手段(15)によつて吸引しながら通孔部(3)から排出することを特徴とする廃プラスチックの減容造粒装置。
  3. 前記シリンダ部材(4)の供給口(5)と出口(4a)との間に、水蒸気を外部に排出させるベント部(10,11)が形成されていることを特徴とする請求項2の廃プラスチックの減容造粒装置。
  4. 前記通孔部(3)が、多孔板及びスリット板の内の少なくとも一方で形成されていると共に、通孔部(3)を覆う排出部(14)が区画され、該排出部(14)に吸引手段(15)が接続されていることを特徴とする請求項2又は3の廃プラスチックの減容造粒装置。
  5. 前記シリンダ部材(4)に加熱手段(17)が付属されていると共に、前記ベント部(10,11)が、シリンダ部材(4)の一部として介装させる脱蒸気シリンダ体(40)に形成され、該脱蒸気シリンダ体(40)の内外を連通する複数の通孔(41)によつて構成されていることを特徴とする請求項3又は4の廃プラスチックの減容造粒装置。
  6. 前記2軸のスクリュ(6)が、200rpm以上の回転数で同方向に回転することを特徴とする請求項2,3,4又は5の廃プラスチックの減容造粒装置。
  7. 前記廃プラスチック(P)が、可燃ごみを含有することを特徴とする請求項2,3,4,5又は6の廃プラスチックの減容造粒装置。
JP2003349666A 2003-10-08 2003-10-08 廃プラスチックの減容造粒方法及びその装置 Expired - Fee Related JP3917576B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003349666A JP3917576B2 (ja) 2003-10-08 2003-10-08 廃プラスチックの減容造粒方法及びその装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003349666A JP3917576B2 (ja) 2003-10-08 2003-10-08 廃プラスチックの減容造粒方法及びその装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005111847A true JP2005111847A (ja) 2005-04-28
JP3917576B2 JP3917576B2 (ja) 2007-05-23

Family

ID=34541472

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003349666A Expired - Fee Related JP3917576B2 (ja) 2003-10-08 2003-10-08 廃プラスチックの減容造粒方法及びその装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3917576B2 (ja)

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005324522A (ja) * 2004-05-17 2005-11-24 Japan Repro-Machine Industries Co Ltd 熱可塑性重合体片減容装置
WO2007125626A1 (ja) * 2006-04-27 2007-11-08 Nippon Steel Corporation 廃プラスチック成形方法及び廃プラスチック熱分解方法
WO2008012951A1 (fr) * 2006-07-26 2008-01-31 Miike Tekkou Kabushikigaisha procédé ET appareil pour traitement de solidification
JP2008155582A (ja) * 2006-12-26 2008-07-10 Japan Steel Works Ltd:The 廃プラスチックの処理装置
WO2008108196A1 (ja) * 2007-03-02 2008-09-12 The Japan Steel Works, Ltd. スクリュ式混練押出機
JP2009007561A (ja) * 2007-05-25 2009-01-15 Jfe Steel Kk 廃プラスチック粉砕物の製造方法
KR101224719B1 (ko) * 2012-06-29 2013-01-21 김상희 산업폐기물 재활용 장치
JP2013031945A (ja) * 2011-08-01 2013-02-14 Oguma Tekkosho:Kk 産業廃棄物の圧縮成型装置
CN101528897B (zh) * 2006-07-26 2013-03-06 株式会社御池铁工所 固化处理方法及固化处理装置
JP2013132793A (ja) * 2011-12-26 2013-07-08 Fp Corp 二軸押出装置およびそれを用いた再生ポリエステル系樹脂の溶融押出し方法
JP2015135194A (ja) * 2014-01-16 2015-07-27 ▲慧▼鈴 ▲黄▼ 揉捻乾燥機
JP2018030312A (ja) * 2016-08-25 2018-03-01 日本製紙クレシア株式会社 水分付随廃プラスチックのペレット成形装置
JP2018158320A (ja) * 2017-03-23 2018-10-11 Jfeスチール株式会社 造粒物の製造方法
JP7555782B2 (ja) 2020-10-15 2024-09-25 株式会社日本製鋼所 押出装置および押出装置用排水部

Cited By (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005324522A (ja) * 2004-05-17 2005-11-24 Japan Repro-Machine Industries Co Ltd 熱可塑性重合体片減容装置
WO2007125626A1 (ja) * 2006-04-27 2007-11-08 Nippon Steel Corporation 廃プラスチック成形方法及び廃プラスチック熱分解方法
EP2017050A4 (en) * 2006-04-27 2012-03-28 Nippon Steel Corp PLASTIC WASTE MOLDING PROCESS AND PLASTIC WASTE PYROLYSIS METHOD
EP2017050A1 (en) * 2006-04-27 2009-01-21 Nippon Steel Corporation Method of molding waste plastic and method of pyrolyzing waste plastic
WO2008012951A1 (fr) * 2006-07-26 2008-01-31 Miike Tekkou Kabushikigaisha procédé ET appareil pour traitement de solidification
CN101528897B (zh) * 2006-07-26 2013-03-06 株式会社御池铁工所 固化处理方法及固化处理装置
US8337756B2 (en) 2006-07-26 2012-12-25 Miike Tekkou Kabushikigaisha Solidification processing method and solidification processing apparatus
JP2008155582A (ja) * 2006-12-26 2008-07-10 Japan Steel Works Ltd:The 廃プラスチックの処理装置
JP4658981B2 (ja) * 2007-03-02 2011-03-23 株式会社日本製鋼所 スクリュ式混練押出機
JP2008213270A (ja) * 2007-03-02 2008-09-18 Japan Steel Works Ltd:The スクリュ式混練押出機
WO2008108196A1 (ja) * 2007-03-02 2008-09-12 The Japan Steel Works, Ltd. スクリュ式混練押出機
JP2009007561A (ja) * 2007-05-25 2009-01-15 Jfe Steel Kk 廃プラスチック粉砕物の製造方法
JP2013031945A (ja) * 2011-08-01 2013-02-14 Oguma Tekkosho:Kk 産業廃棄物の圧縮成型装置
JP2013132793A (ja) * 2011-12-26 2013-07-08 Fp Corp 二軸押出装置およびそれを用いた再生ポリエステル系樹脂の溶融押出し方法
KR101224719B1 (ko) * 2012-06-29 2013-01-21 김상희 산업폐기물 재활용 장치
JP2015135194A (ja) * 2014-01-16 2015-07-27 ▲慧▼鈴 ▲黄▼ 揉捻乾燥機
JP2018030312A (ja) * 2016-08-25 2018-03-01 日本製紙クレシア株式会社 水分付随廃プラスチックのペレット成形装置
JP2018158320A (ja) * 2017-03-23 2018-10-11 Jfeスチール株式会社 造粒物の製造方法
JP7555782B2 (ja) 2020-10-15 2024-09-25 株式会社日本製鋼所 押出装置および押出装置用排水部

Also Published As

Publication number Publication date
JP3917576B2 (ja) 2007-05-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3917576B2 (ja) 廃プラスチックの減容造粒方法及びその装置
CN1123437C (zh) 同方向旋转双螺杆挤出机的高熔点树脂脱水方法
CA1070108A (en) Method and apparatus for recovering by-products silt fine from a slurry thereof
RU2577383C2 (ru) Устройство для переработки полимерного материала
KR20020042716A (ko) 괴성화물 및 그 제조방법
JP4448510B2 (ja) 廃プラスチックの処理装置
GB2076728A (en) Extrusion devices and methods of reclaiming scrap plastic material
JPH07205147A (ja) プラスチック廃棄物処理装置
CN109719924B (zh) 一种发泡废料低温裂泡挤出机及挤出方法
US6143811A (en) Method of producing compound pellets containing wood flour
JP3892366B2 (ja) 廃プラスチックの処理装置
JP3895103B2 (ja) 廃棄プラスチックの脱塩素処理装置
JP2002361492A (ja) 廃棄物の固形化押出し装置
JPH07256645A (ja) 廃プラスチック材を含む廃棄物の減容固形化装置
JP5165271B2 (ja) 廃プラスチック成型物を利用した治金用コークスの製造方法
JP2006063346A (ja) 廃プラスチックの処理装置
KR0175915B1 (ko) 폐 발포 폴리스티렌 재생장치
JP5135964B2 (ja) 高炉への合成樹脂材の吹き込み方法
JP2002317072A (ja) 廃プラスチックの処理装置
JP2008114273A (ja) 廃プラスチックの減容化処理装置及び方法。
JP2004025734A (ja) プラスチックの再生処理方法及びその装置
JPH09208832A (ja) 改質アスファルト及びその製造方法
KR100682321B1 (ko) 폐기물 압출성형장치
JPH07256644A (ja) 廃プラスチック材を含む廃棄物の減容固形化装置
JP3503483B2 (ja) フィルム系混合廃プラスチックの圧縮供給装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060828

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060912

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061107

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061205

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070110

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070206

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070208

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100216

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110216

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110216

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120216

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130216

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140216

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees