JP2008114273A - 廃プラスチックの減容化処理装置及び方法。 - Google Patents

廃プラスチックの減容化処理装置及び方法。 Download PDF

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Abstract

【課題】廃プラスチックを処理する場合に嵩比重が小さく取り扱う体積が大きい問題を解決するためにスクリューを用いた減容成形する場合、圧縮成形する前に複雑な異物選別処理工程を必要とせずに廃プラスチックの減容化をおこなう廃プラスチックの減容化処理装置を提供する。
【解決手段】廃プラスチックの供給口と排出口を有する円筒状のケーシング内部に、一軸のスクリューを備え、前記スクリューの回転により廃プラスチックを圧縮して減容化処理するための装置であって、前記スクリュー軸の排出側端部に、前記排出口となる開口部を有する円形状の抵抗板を固定し、前記抵抗板をスクリューの回転と共に回転可能としたことを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、廃プラスチックを減容化するための装置及び方法に関するものである。
近年資源循環社会を実現するために廃棄物を資源化する技術が益々必要となっている。プラスチック類を含む廃棄物は、多くは貴重な原油から製造されているため単なる焼却処理あるいは埋め立て処理ではなく、分別回収するリサイクル環境を整え、マテリアルリサイクルとして同一原料として利用したり、ケミカルリサイクルとして化学反応を活用して別物質として利用したり、サーマルリサイクルとして熱として利用している割合が増えている。例えば、製鉄プラントやセメントキルンの原燃料となる石炭の一部代替として廃プラスチックを使用したり、油化して各種精製油の回収、ガス化して化学原料ガスを精製する等のケミカルリサイクル、廃プラスチックを減容固化したRPF又は廃プラスチック以外のゴミを含むRDFを燃料とし、ボイラーで発電するサーマルリサイクルなどが行なわれている。その他、廃プラスチックを再度成形し擬木やブロック等の商品にするマテリアルリサイクルも行なわれている。
ここで述べている廃プラスチックとは、使用済みの廃プラスチックであり、大別すると産業系と一般系とあるがいづれにしてもプラスチックを主体とした廃棄物である。廃プラスチックを構成しているプラスチックの種類は、ポリスチレン(PS)、ポリエチレン(PE)類、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、塩化ビニール(PVC)、塩化ポリビニリデン(PVDC)がほとんどである。
また、プラスチック類以外の異物の廃棄物に占める重量比は、季節や地域により混入物が比較的大きく変化するため回収された廃棄物毎に大きく異なるが、おおよそ3%から15%程度のものが多い。
また、廃プラスチックは、嵩密度が小さく、取り扱う体積が大きいため、リサイクル用や埋め立て用に廃プラスチックを加工する際には、通常、2軸スクリュー型の押出機やリングダイを有するペレットミルなどを用い、廃プラスチックを圧縮・熱溶融させ、減容及び造粒成形してペレットに加工している場合が多い。
この種の従来の廃プラスチックの減容造粒装置として、特許文献1〜5に記載される2軸押出機型のものが知られている。
一般的には、廃棄物(廃プラスチック)を、例えば100mm角まで破砕した後、2軸押出機の投入口に供給する。投入された廃棄物は、2本の特殊なスクリューの回転により、破砕、混練、加圧、圧縮を受け摩擦熱等で加熱されながら下流側に進み、150℃乃至250℃程度に到達し、スクリューの先端に設けられた平面のダイスから吐出されるとき、適当な長さに切断されて、ペレット化される。
特許文献1は、2軸のうち1軸のみを短くし、排出口は長軸端にのみに有し、かつ短軸側のスクリューケーシングを絞って廃プラスチックの流路を狭くすることによりプラスチックの剪断変形による発熱のみで減容・造粒エネルギーを確保しようとするものである。
特許文献2は、特許文献1と狙いは同じであるが短軸スクリューの末端1周分の羽根を逆勝手にしていることを特徴としている。
特許文献3は、塩化ビニルPVCの減容・脱塩素装置に関するもので、2軸末端のダイスを複数とし、廃プラスチックがダイスを通過する毎にダイス穴が順次小さくなることにより熱を廃プラスチック全体に均等に伝わるようにし減容成形に加えて脱塩素反応を促進しようとするものである。
特許文献4は、廃プラスチックを均一に混合するためスクリュー末端の押出ダイスに加えてスクリュー中間に中間ダイスを設けることを特徴としている。
特許文献5は、特許文献4と類似であるが中間ダイスの代わりにスクリュー中間に廃プラスチック流動調整板を設置することを特徴としている。
この種の装置は、基本的にスクリューと廃プラスチックとの摩擦による発熱を主に加熱源として利用しているためにスクリューの回転が速く、更に、スクリューとケーシングとの間隙が狭いために、異物の混入による管内での詰まりや、スクリュー及び管壁の損傷が起こり易く、これらを防止すべく、予め異物の除去を行なう必要があった。
廃プラスチックの一般的な梱包方式である立方体状に軽く圧縮し外周をビニール等樹脂フィルムもしくは紐・鉄ワイヤー等で荷崩れしない処置を施したベール梱包された廃プラスチックの前処理の一例を紹介すると、開梱・破袋機後に風力分別機、人力による手選別機、粗破砕機、磁力選別機、振動篩、風力選別機、二次破砕機、定量供給機の後に押出成型機での処理となる複雑で設備費のかかるプロセスとなる。
また、スクリューとの摩擦による廃プラスチック加熱の補助として、減容造粒機のホッパーやスクリューケーシングを電気ヒーターや蒸気、熱媒油等を使用して加熱するケースもある。
特開平7−256645号公報 特開平7−256644号公報 特開平10−315237号公報 特開平7−112437号公報 特開2001−38726号公報
上述したように廃プラスチックを処理したり処分したりする場合、廃プラスチックの嵩比重が小さく取り扱う体積が大きいという問題を解決するためにスクリューを用いた減容成形する場合にはスクリューとケーシング内面との、もしくは2軸スクリューの場合にはスクリューとスクリューとの隙間が小さく、圧縮成形する前に複雑な異物選別処理工程を必要としていた。
本発明は、予め異物を除去することを必要とせずに廃プラスチックの減容化処理が可能な装置及び方法を提供することを目的とする。また、更には、減容化処理の際、圧縮成形する前の体積と圧縮成形した後の体積の比である廃プラスチックの減容化率を1/10以下に向上し得る廃プラスチックの減容化処理装置及び方法を提供することを目的とする。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、その要旨とするところは、以下のとおりである。
(1)廃プラスチックの供給口11と排出口16を有する円筒状のケーシング12内部に、一軸のスクリュー13を備え、前記スクリュー13の回転により廃プラスチックを圧縮して減容化処理するための装置であって、前記スクリュー軸14の排出側端部に、前記排出口となる開口部16を有する円形状の抵抗板15を固定し、該抵抗板15をスクリュー13の回転と共に回転可能としたことを特徴とする廃プラスチックの減容化処理装置。
(2)前記開口部16は円形状の抵抗板15の一部を扇状に切り欠いた形状であることを特徴とする(1)記載の廃プラスチックの減容化処理装置。
(3)前記ケーシング12の内側表面に、ケーシングの長手方向にわたってケーシングの軸方向に延びる突起17が設けられていることを特徴とする(1)又は(2)記載の廃プラスチックの減容化処理装置。
(4)前記突起17は、ケーシング12の周方向に複数箇所設けられていることを特徴とする(3)記載の廃プラスチックの減容化処理装置。
(5)前記スクリュー13の羽根ピッチが廃プラスチックの移送方向に向かって小さくなっていることを特徴とする(1)〜(4)のいずれか記載の廃プラスチックの減容化処理装置。
(6)前記ケーシング12及びスクリュー13の径が、廃プラスチックの移送方向に向かって小さくなっていることを特徴とする(1)〜(5)記載の廃プラスチックの減容化処理装置。
(7)前記(1)〜(6)のいずれか1項に記載の装置を用いた廃プラスチックの減容化処理方法であって、廃プラスチックを予熱した後、前記供給口11から投入して前記装置内で減容化処理することを特徴とする廃プラスチックの減容化処理方法。
このような装置構成とすることにより減容された廃プラスチックはケーシング軸断面円の半径方向にも周方向にも移動することなくケーシング軸14方向にのみ移動することで当該装置から安定して連続的に排出することが可能であるという特徴をもった廃プラスチックの減容化処理装置となる。
またケーシング12内周に突起17を設けることにより廃プラスチックを減容するケーシング12内で当該廃プラスチックがスクリュー13と一緒に伴回りしにくくなるという特徴をもった廃プラスチックの減容化処理装置となる。
本発明による廃プラスチックの減容化方法及び装置を用いれば、以下の効果を発揮する。
スクリュー先端にスクリューと一緒に回転する抵抗板を設け、その抵抗板に開口部を設けたことにより、廃プラスチックはスクリュー軸方向の圧縮のみを受け、変形もスクリュー軸に平行な1次元圧縮となるために、スクリュー面やケーシング内面と異物との接触頻度が従来の減容化装置に比較して低減することになるので、異物を含んだままの廃プラスチックもその異物を事前に選別することなく減容化することが可能となる。
また、予熱を行うことで、廃プラスチックの加熱昇温をスクリューと廃プラスチックとの摩擦のみに頼らないのでスクリュー速度を低減することが可能となる。
また、廃プラスチックを事前選別して異物を除いた場合は、スクリュー13やケーシング12の磨耗量が更に大幅に低減できるというメリットがある。
従来の廃プラスチック減容成形装置ではスクリュー回転が速く、かつスクリューとケーシング内面と、もしくは2軸スクリューの場合にはスクリューとスクリューの間隙が小さく、成形機末端の穴が小さいため、廃プラスチックを成形する前に異物選別が必要であった。
図7は、従来技術の成形装置の一部である造粒部の装置例を示す図である。左側から流れ込むプラスチック61をスクリュー62で混練し、ケーシング63の末端に固定された多孔を有するダイス64から円筒状成形品として押し出している。スクリュー62とケーシング63内面との隙間が小さかったり、ダイス64の孔が直径10mm程度と小さいために、該成形装置の前工程に異物選別を行なわざるを得なくなっている。
これに対して、本発明の成形装置では、図1に装置の1例を示す。図1の(a)は側面断面模式図、(b)は排出側の正面模式図である。スクリュー搬送機もしくはスクリュー圧縮機の先端の圧縮比率が狙いの値になる位置に、抵抗板15を設けることにより廃プラスチックの圧縮を可能とするものである。例えば、圧縮比の狙い値が5分の1の場合には、初期ピッチ18に対して最終ピッチ20が初期ピッチ÷5となる位置に抵抗板15を設置する。更に、圧縮した廃プラスチックをケーシング12から連続的に排出可能にするために、該抵抗板15の一部に開口部16を設け、その開口部16から圧縮成形した廃プラスチックを連続的に排出させる。
図1(b)に示すように、抵抗板の開口部16の面積は、スクリュー軸14の面積を含まない開口部の面積を抵抗板の面積と開口部の面積の和(但し、軸14の面積は含まない)で除した値を開口率として、開口率が10%以上50%以下が適正範囲である。図1の例では、開口部の形状を扇状としているが、これに限定されるものではない。扇形以外の開口部形状は、円形、楕円形があり、その他に矩形もある。廃プラスチックがケーシング軸断面円周上を移動するのを最小にし、開口部からの廃プラスチックの排出を容易かつ安定させるには扇形が最も好ましい。
開口率10%未満では開口面積が小さく圧縮成形品を安定して排出することが難しい。開口率50%超では排出は安定するが圧縮に寄与する抵抗板面積が減少するので圧縮成形品の圧縮比を大きく出来ない。
図2(a)(b)は、本発明の成形装置を排出口側から見た状況を示したものであり、スクリューの先端と開口部を有する抵抗板との固定位置関係を説明する模式図である。
図2の(a)は、スクリューの排出側の正面から見た模式図である。図2の(b)は、スクリュー22の軸14に開口部16を有する抵抗板15を取り付けた状況を示す模式図である。
図2の(a)で太い実践で示したスクリュー先端23の線は、図2の(b)では太い点線で示されている。
スクリュー先端23と開口部16を形成する抵抗板15の回転方向前方側の端部15fとが重なる位置を基点、角度0とし、開口部を形成する抵抗板の回転方向前方側の端部15fがスクリューの先端23からスクリュー22に側(回転方向)に重なる方向26をマイナス(−)、抵抗板の回転方向前方側の端部15fがスクリューの先端23から反回転方向に離れる方向25をプラス(+)としたとき、スクリューの先端23と開口部の抵抗板の回転方向前方側の端部15fとの間の角度を遅れ角度24とすると、この遅れ角度24が、−45度から+90度の範囲となるように、抵抗板15をスクリュー軸14の先端に取り付けるのが好ましい。図2の(b)の状態は、遅れ角度が+90度となる。
遅れ角度が−45度未満では圧縮成形最後のスクリュー先端23の作用が弱くなり圧縮成形品の圧縮比をあまり大きく出来ないことから、−45度以上が好ましい。また、+90度超ではスクリュー22による圧縮作用が開始しても円周の4分の1以上で抵抗板がないため、この場合も圧縮成形品の圧縮比をあまり大きく出来ないことから、遅れ角度は、+90度以下が好ましい。
スクリュー軸14先端での廃プラスチックの圧縮減容を補助するた、スクリュー軸14先端に廃プラスチックが到達するまでに廃プラスチックを減容することができるように、ケーシング12内に設置するスクリュー13の羽根ピッチを廃プラスチックの移送方向に小さくなるようにすることも好ましい。スクリューピッチ減少率は、一般的なスクリュー圧縮で用いるピッチの3分の1かそれより大きな値とすることが好ましい。
ここでのスクリューピッチ減少率とは、図1におけるスクリュー13の中間ピッチ19を初期ピッチ18で除した値である。初期ピッチ18から中間ピッチ19までの減少割合はいかなる減少割合も可能であるが、廃プラスチックの圧縮減容が大きくなると圧縮抵抗も大きくなるので、スクリューピッチ減少率は一定割合で減少させることが最も一般的であり、次に前半のスクリューピッチ減少率を一定割合の減少より小さくし、後半のスクリューピッチ減少率を一定割合の減少より大きくし最終的に所定のスクリューピッチ減少率を得る方法がある。
廃プラスチックを減容するケーシング12内には意図的な突起17を設けなくても圧縮成形に必要な摩擦力を得ることは可能であり、廃プラスチックを圧縮減容化することも可能であるが、より確実に高密度な減容プラスチックとするためにはケーシング12内に突起17を設けることが望ましい。
突起17の実施形態としては、当該廃プラスチックが円周方向に移動するのを抑制するに必要最小限の突起とする。具体的には、例えば、ケーシング12内面にスクリュー軸14と平行な5〜50mm高さの突起17を設ける。スクリュー軸14方向にはケーシング12長さの長さ比30%以上の設置率とすることが好ましい。
円周上の設置箇所が1箇所でも機能し、多ければ多いほど良いが、円周上の設置箇所が増えると加工費も増加するので実用上は8箇所以下が望ましい。突起17の高さは、わずかでもあれば効果を発揮するが、最低5mm以上が望ましい。
突起17の高さ上限は、スクリュー13に接触しない高さであり、ケーシング12とスクリュー13の隙間の大きさにもよるが、実用的には50mm以下である。
突起17の設置長さは、設置すれば効果あるが、ケーシング12長の30%以上が望ましい。
抵抗板15は、ケーシングの排出側端部の内側表面との間に径方向の間隙を有して回転できるような径を持つ円形状の板であり、スクリュー軸の排出側端部に固定される。
ケーシング12の排出側端部の内側表面と抵抗板15との隙間は10mm以下、望ましくは5mm以下が望ましい。10mm超ではスクリューで発生させた廃プラスチックの圧縮力が逃げて効率的に圧縮できなくなる。
ケーシング12とスクリュー15との隙間は、突起17を設置する場合には突起高さ+5mm以下、突起を設けない場合には10mm以下もしくはケーシング直径の20分の1以下のいずれか小さい方が好ましい。上記のように、隙間が大きいとスクリューで発生させた廃プラスチックの圧縮力が逃げて効率的に圧縮できなくなる。
廃プラスチックを圧縮減容に適した温度まで加熱する方法としては、スクリュー13との摩擦による廃プラスチック加熱の補助として、減容造粒機のホッパー41やスクリュー13、ケーシング12に電気ヒーターや蒸気、熱媒油等の加熱手段を使用する。特に、ホッパーでの加熱は、スクリュー13に廃プラスチックを供給する前に加熱するので廃プラスチックが常温より強度が低下し軟化するため、圧縮造粒機への供給がより容易になるという利点もある。
圧縮スクリュー13やケーシング12、抵抗板15は耐摩耗性を有する材質が好ましい。その一例として、窒化処理を施した炭素鋼を用いることができる。
図3は、スクリューケーシングの径を縮小することにより、図1でのスクリューピッチの縮小と同じ効果を発揮することのできる装置を示した模式図である。スクリューの初期ピッチ位置でのケーシング径31で決まる初期体積32とスクリュー先端の最終ピッチ位置でのケーシング径で決まる中間体積33の比が中間圧縮比となり、スクリュー先端と抵抗板15、ケーシング12で囲まれた最終体積34との比が最終圧縮比となる。
図6は、抵抗板41をケーシング12に固定した場合の比較例の装置を示す模式図である。
尚、本発明は上述したように、異物を含んだままの廃プラスチックを事前選別することなく減容化することが可能であるが、本発明の原理から異物を事前に選別した異物を含まない廃プラスチックの減容化に適用することも当然可能である。その場合には、異物を含まないことからスクリュー13やケーシング12の磨耗量が更に低減できるというメリットがある。
以下、実施例により本発明についてさらに説明する。
(実施例1)
実施例1は、図1に示すような、1軸のスクリュー圧縮機を用いたものである。抵抗板15の開口部16の形状をスクリュー回転軸14とケーシング12の間に形成される扇形16とし、その開口率を25%、抵抗板15の開口部16を形成する回転方向前方側の端部15fとスクリュー13の先端との遅れ角度を+45度として、容器用プラスチックリサイクル品を圧縮成形した場合である。容器用プラスチックの比重は、圧縮成形する前は0.07g/cm3であったものが、0.80g/cm3まで増大し、減容化率を0.09まで向上することが出来た。
(実施例2)
実施例2は、図1に示すような1軸のスクリュー圧縮機を用いたものである。抵抗板15の開口部16の形状をスクリュー回転軸14とケーシング12の間に形成される扇形とし、その開口率を10%、抵抗板15の開口部16を形成する回転方向前方側の端部15fとスクリュー13の先端との遅れ角度を−45度として、容器用プラスチックリサイクル品を圧縮成形した場合である。容器用プラスチックの比重は、圧縮成形する前は0.07g/cm3であったものが、0.74g/cm3まで増大し、減容化率を0.09まで向上することが出来た。
(実施例3)
実施例3は、図1に示すような1軸のスクリュー圧縮機を用いたものである。抵抗板15の開口部16の形状をスクリュー回転軸14とケーシング12の間に形成される扇形とし、その開口率を10%、抵抗板15の開口部16を形成する回転方向前方側の端部15fとスクリュー13の先端との遅れ角度を−50度として、容器用プラスチックリサイクル品を圧縮成形した場合である。容器用プラスチックの比重は、圧縮成形する前は0.07g/cm3であったものが、0.55g/cm3まで増大し、減容化率は0.13となった。
(実施例4)
実施例4は、図1に示すような1軸のスクリュー圧縮機を用いたものである。抵抗板15の開口部16の形状をスクリュー回転軸14とケーシング12の間に形成される扇形とし、その開口率を9%、抵抗板15の開口部16を形成する回転方向前方側の端部15fとスクリュー13の先端との遅れ角度を−45度として、容器用プラスチックリサイクル品を圧縮成形した場合である。容器用プラスチックの比重は、圧縮成形する前は0.07g/cm3であったものが、0.75g/cm3まで増大し、減容化率を0.09まで向上することが出来たが、成形品の排出がやや不安定であった。
(実施例5)
実施例5は、図1に示すような1軸のスクリュー圧縮機を用いたものである。スクリュー軸14先端に開口部16を有する抵抗板15を設け、その開口部16形状をスクリュー回転軸14とケーシング12の間に形成される扇形とし、その開口率を50%、抵抗板15の開口部16を形成する回転方向前方側の端部15fとスクリュー13の先端との遅れ角度を+90度として、容器用プラスチックリサイクル品を圧縮成形した場合である。容器用プラスチックの比重は、圧縮成形する前は0.07g/cm3であったものが0.70g/cm3まで増大し、減容化率を0.10まで向上することが出来た。
(実施例6)
実施例6は、図1に示すような1軸のスクリュー圧縮機を用いたものである。スクリュー軸14先端に開口部16を有する抵抗板15を設け、その開口部16形状をスクリュー回転軸14とケーシング12の間に形成される扇形とし、その開口率を55%、抵抗板15の開口部16を形成する回転方向前方側の端部15fとスクリュー13の先端との遅れ角度を+90度として、容器用プラスチックリサイクル品を圧縮成形した場合である。容器用プラスチックの比重は、圧縮成形する前は0.07g/cm3であったものが0.60g/cm3まで増大し、減容化率は0.12となった。
(実施例7)
実施例7は、図1に示すような1軸のスクリュー圧縮機を用いたものである。スクリュー軸14先端に開口部16を有する抵抗板15を設け、その開口部16形状をスクリュー回転軸14とケーシング12の間に形成される扇形とし、その開口率を50%、抵抗板15の開口部16を形成する回転方向前方側の端部15fとスクリュー13の先端との遅れ角度を+100度として、容器用プラスチックリサイクル品を圧縮成形した場合である。容器用プラスチックの比重は、圧縮成形する前は0.07g/cm3であったものが0.65g/cm3まで増大し、減容化率は0.11となった。
(実施例8)
実施例8は、図1に示すような1軸のスクリュー圧縮機を用いたものである。抵抗板15の開口部16形状をスクリュー回転軸14とケーシング12の間に形成される扇形とし、その開口率を25%、抵抗板15の開口部16を形成する回転方向前方側の端部15fとスクリュー13の先端との遅れ角度を+45度とし、更にケーシング12の内面の円周上1箇所に、高さ5mm、長さをケーシングの長さの30%としてケーシングの出側において突起17を設けて、容器用プラスチックリサイクル品を圧縮成形した場合である。ここでの突起17の設置長さはケーシング全長に対して30%の長さにわたり設置し、その設置位置は出側の抵抗板15側に設置した場合である。容器用プラスチックの比重は、圧縮成形する前は0.07g/cm3であったものが、0.81g/cm3まで増大し、減容化率を0.09まで向上することが出来た。
(実施例9)
実施例9は、図1に示すような1軸のスクリュー圧縮機を用いたものである。抵抗板15の開口部16形状をスクリュー回転軸14とケーシング12の間に形成される扇形とし、その開口率を25%、抵抗板15の開口部16を形成する回転方向前方側の端部15fとスクリュー13の先端との遅れ角度を+45度とし、更にケーシング12の内面の円周上4箇所に、高さ10mm、長さをケーシング12全長として突起17を設けて、容器用プラスチックリサイクル品を圧縮成形した場合である。容器用プラスチックの比重は、圧縮成形する前は0.07g/cm3であったものが、0.81g/cm3まで増大し、減容化率を0.09まで向上することが出来た。
(実施例10)
実施例10は、図1に示すような1軸のスクリュー圧縮機を用いたものである。抵抗板15の開口部16形状をスクリュー回転軸14とケーシング12の間に形成される扇形とし、その開口率を25%、抵抗板15の開口部16を形成する回転方向前方側の端部15fとスクリュー13の先端との遅れ角度を+45度とし、更に、ケーシング12の内面の円周上1箇所に、高さ5mm、長さをケーシング12全長の30%としてケーシングの出側において突起17を設け、廃プラスチック投入ホッパー51の外周部を熱媒油で予熱し、ホッパー51内部の廃プラスチックを攪拌羽根52で攪拌し予熱温度100℃まで加熱して、容器用プラスチックリサイクル品を圧縮成形した場合である。容器用プラスチックの比重は、圧縮成形する前は0.07g/cm3であったものが、0.82g/cm3まで増大し、減容化率を0.09まで向上することが出来た。
また、成形に必要なスクリュー回転数が従来60rpmであったものが40rpmに低減させることができた。
(実施例11)
実施例11は、図4に示すような1軸のスクリュー圧縮機を用いたものである。図4は、抵抗板の開口部の形状が円形の場合の本発明の装置を説明する模式図であり、(a)は、側面断面図、(b)は排出側の正面図である。スクリュー軸14先端位置に開口部を有する抵抗板15を設け、その開口部43形状をスクリュー回転軸とケーシングの間に位置する円形とし、その開口率を20%、抵抗板15の開口部43を形成する回転方向前方側の端部15fとスクリュー13の先端との遅れ角度を+45度として、容器用プラスチックリサイクル品を圧縮成形した場合である。容器用プラスチックの比重は、圧縮成形する前は0.07g/cm3であったものが、0.75〜0.85g/cm3まで増大し減容化率を0.08〜0.09まで向上することが出来たが、成形品の連続排出が安定せず、圧縮成形を連続することはできず、途中で中断せざるを得なかった。
(実施例12)
実施例12は、図5に示すような1軸のスクリュー圧縮機を用いたものである。スクリュー軸14先端位置に開口部を有する抵抗板15を設け、その開口部44形状をスクリュー回転軸とケーシングの間に部分的に位置する楕円形とし、その開口率を20%、抵抗板15の開口部44を形成する回転方向前方側の端部15fとスクリュー13の先端との遅れ角度を+45度として、容器用プラスチックリサイクル品を圧縮成形した場合である。容器用プラスチックの比重は、圧縮成形する前は0.07g/cm3であったものが、0.75〜0.85g/cm3まで増大し、減容化率を0.08〜0.09まで向上することが出来たが、成形品の排出が安定せず圧縮成形を連続することはできず、途中で中断せざるを得なかった。
(比較例1)
比較例1は、図6に示すような1軸のスクリュー圧縮機を用いたものである。図6は、抵抗板の開口部の形状が楕円形の場合の本発明の装置を説明する模式図であり、(a)は、側面断面図、(b)は排出側の正面図である。スクリュー軸14先端位置に開口部42を備えた抵抗板41を有するが、その抵抗板41はスクリュー軸14とは連結されておらずケーシングに固定された抵抗板となっており、その開口部42の形状をスクリュー回転軸とケーシングの間に形成される扇形とし、その開口率を25%として、容器用プラスチックリサイクル品を圧縮成形した場合である。容器用プラスチックの比重は、圧縮成形する前は0.07g/cm3であったものが、0.80〜0.90g/cm3まで増大し減容化率を0.08〜0.09まで向上することが出来たが、成形品の排出が安定せず圧縮成形を連続することはできず、開始後早々に中断せざるを得なかった。
上記実施例と比較例について、装置の開口部、抵抗板の遅れ角度、突起などの状況、ホッパーでの加熱有無、スクリューの回転数などの操作条件および、プラスチックの減容状況などの結果を、表1に示した。
このように、本発明を実施することで、減容化率を向上することができ、条件によっては、減容化率を1/10以下まで向上することができた。
Figure 2008114273
本発明の廃プラスチックの減容化処理装置一例を示す図であり、(a)は側面断面模式図、(b)は、排出側の正面模式図である。 本発明の装置のスクリュー先端と抵抗板との位置関係を説明した排出側の正面模式図であり、(a)は抵抗板取付け前、(b)は抵抗板取付け後の状態を示す。 本発明の装置のスクリューケーシング先端を縮小した場合を説明する側面断面模式図である。 抵抗板の開口部の形状が円形の場合の本発明の装置を説明する模式図であり、(a)は、側面断面図、(b)は排出側の正面図である。 抵抗板の開口部の形状が楕円形の場合の本発明の装置を説明する模式図であり、(a)は、側面断面図、(b)は排出側の正面図である。 スクリュー先端の抵抗板をケーシングに固定した場合(比較例)の装置の説明模式図である。 従来技術の装置例を示した図である。
符号の説明
11 廃プラスチック供給口
12 ケーシング
13 スクリュー
14 スクリュー軸
15 抵抗板
15f 抵抗板の回転方向前方側の端部
15b 抵抗板の回転方向後方側の端部
16 抵抗板の開口部(排出口)
17 突起
18 初期ピッチ
19 中間ピッチ
20 最終ピッチ
21 回転方向
22 スクリュー
23 スクリュー先端
24 抵抗板遅れ角度
25 抵抗板遅れ角度+プラス方向
26 抵抗板遅れ角度−マイナス方向
31 ケーシング径
32 初期体積
33 中間体積
34 最終体積
41 固定抵抗板
42 抵抗板開口部
43 抵抗板円形開口部
44 抵抗板開口部
51 ホッパー
52 攪拌羽根
61 プラスチック
62 スクリュー
63 ケーシング
64 ダイス
65 駆動部
66 カット刃

Claims (7)

  1. 廃プラスチックの供給口と排出口を有する円筒状のケーシング内部に、一軸のスクリューを備え、前記スクリューの回転により廃プラスチックを圧縮して減容化処理するための装置であって、前記スクリュー軸の排出側端部に、前記排出口となる開口部を有する円形状の抵抗板を固定し、前記抵抗板をスクリューの回転と共に回転可能としたことを特徴とする廃プラスチックの減容化処理装置。
  2. 前記開口部は円形状の抵抗板の一部を扇状に切り欠いた形状であることを特徴とする請求項1記載の廃プラスチックの減容化処理装置。
  3. 前記ケーシングの内側表面に、ケーシングの長手方向にわたってケーシングの軸方向に延びる突起が設けられていることを特徴とする請求項1又は2記載の廃プラスチックの減容化処理装置。
  4. 前記突起は、ケーシングの周方向に複数箇所設けられていることを特徴とする請求項3に記載の廃プラスチックの減容化処理装置。
  5. 前記スクリューの羽根ピッチが廃プラスチックの移送方向に向かって小さくなっていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の廃プラスチックの減容化処理装置。
  6. 前記ケーシング及びスクリューの径が、廃プラスチックの移送方向に向かって小さくなっていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の廃プラスチックの減容化処理装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の装置を用いた廃プラスチックの減容化処理方法であって、廃プラスチックを予熱した後、前記供給口から投入して前記装置内で減容化処理することを特徴とする廃プラスチックの減容化処理方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2015118219A1 (en) * 2014-02-04 2015-08-13 Eps International Oy Method for compacting thermoplastic materials intended for recycling, compactor apparatus and related assembly

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