JP2005111624A - 走行切断機 - Google Patents
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Abstract
【課題】 連続的に搬送されるウェブを搬送状態で枚葉のシートに走行切断機を用い切断する場合、切断したシートの表面に擦り傷、切断面にバリが発生しないコストが安く、維持管理が容易な走行切断機の提供。
【解決手段】 クランク機構により、円運動する切断上刃と、該切断上刃と同期して水平方向に往復運動する切断下刃とを有し、該クランク機構の駆動により水平に搬送中のウェブとほぼ同速で走行しながら前記切断上刃と前記切断下刃とで該ウェブを一定長さのシートに切断する走行切断機において、前記切断上刃にV字形のシアー角を設け、ウェブの弛み量を抑える様に、前記クランク機構のクランク半径(R)を、切断上刃と切断下刃とでウェブを切り始める時及び切り終わる時のクランク角度から特定したことを特徴とする走行切断機。
【選択図】 図1
【解決手段】 クランク機構により、円運動する切断上刃と、該切断上刃と同期して水平方向に往復運動する切断下刃とを有し、該クランク機構の駆動により水平に搬送中のウェブとほぼ同速で走行しながら前記切断上刃と前記切断下刃とで該ウェブを一定長さのシートに切断する走行切断機において、前記切断上刃にV字形のシアー角を設け、ウェブの弛み量を抑える様に、前記クランク機構のクランク半径(R)を、切断上刃と切断下刃とでウェブを切り始める時及び切り終わる時のクランク角度から特定したことを特徴とする走行切断機。
【選択図】 図1
Description
本発明は、水平に搬送中のウェブとほぼ同速で走行しながら、ウェブを一定長さのシートに切断する走行切断機に関するものである。
連続的に搬送されるウェブを搬送状態で枚葉のシートに切断する方式として走行切断機を用いた走行切断方式が知られている。走行切断機の構造は、例えば特公昭57−58279号、特公昭61−59878号、特公平7−47273号等に記載してあるように、ダイセットに上下刃が取り付けられており、クランク機構によって同期して上刃は等速円運動、下刃は水平方向に正弦波的な往復運動をし、上刃の下死点付近で上刃と下刃が噛合ってウェブを切断する様になっている。ウェブを切断している期間中の上刃の円運動、下刃の往復運動の速度は、ウェブの搬送速度とほぼ同じになるように設定されている。
切断抵抗を軽減するため上刃にV字形のシアー角を設けることが通常行なわれており、これによって、ウェブ幅に対して両端から中央へ徐々に切断することで、切断中に上下刃にかかる荷重、しいてはクランク機構の駆動力を小さくできるようにしている。しかしその反面、ウェブを切断している期間が長くなる。
又、ウェブを切断している期間中に等速円運動をしている上刃の水平方向速度及び下刃の水平方向速度は刻々と変化しており、ウェブの搬送速度と上刃及び下刃の水平方向速度が同じになるのは一瞬であり、ウェブを切断している期間の大部分はウェブの搬送速度と上刃及び下刃の水平方向速度に速度差がある状態となっている。
ここで、ウェブの搬送速度に対して上刃および下刃の水平方向速度が遅いと上刃および下刃の上流側で一時的にウェブの弛みが発生するが、ウェブの切断後、上刃と下刃が離れていく段階においても、上流側でウェブが弛んでいる場合、上刃と下刃が離れた瞬間にウェブの先端が弛みによって下流側へ押し出され、上刃の刃先および下刃の刃先にウェブ表面が擦られて擦り傷が発生するという問題や、また、ウェブの搬送速度に対して上刃及び下刃の水平方向速度が速い場合、切断時にウェブを引っ張る状態となり、ウェブが切断途中で引きちぎられて切断面にバリが発生するという問題が起きている。
この様な問題に対応するため、上刃及び下刃の水平方向速度をウェブの搬送速度に一致させて切断する走行切断機が知られている(例えば、特許文献1参照。)。しかしながら特許文献1に記載の走行切断機の場合、高精度の切断精度を要求するためカッターの横方向の移動速度とウェブの搬送速度とを完全に一致させることが必要であることから走行切断機の機構が複雑になることで、コストが高くなるのに合わせ、維持管理が煩雑になる欠点を有している。
この様な状況から、連続的に搬送されるウェブを搬送状態で枚葉のシートに走行切断機を用い切断する場合、切断したシートの表面に擦り傷、切断面にバリが発生せずコストが安く、維持管理が容易な走行切断機の開発が望まれている。
特公昭61−59878号公報
本発明は、上記状況に鑑みなされたものであり、その目的は、連続的に搬送されるウェブを搬送状態で枚葉のシートに走行切断機を用い切断する場合、切断したシートの表面に擦り傷、切断面にバリが発生しないコストが安く、維持管理が容易な走行切断機を提供することである。
本発明の上記目的は、以下の構成により達成された。
(請求項1)
クランク機構により、円運動する切断上刃と、該切断上刃と同期して水平方向に往復運動する切断下刃とを有し、該クランク機構の駆動により水平に搬送中のウェブとほぼ同速で走行しながら前記切断上刃と前記切断下刃とで該ウェブを一定長さのシートに切断する走行切断機において、前記切断上刃にV字形のシアー角を設け、前記クランク機構のクランク半径(R)が下記第1式〜第6式を満たす様に設定されていることを特徴とする走行切断機。
(請求項1)
クランク機構により、円運動する切断上刃と、該切断上刃と同期して水平方向に往復運動する切断下刃とを有し、該クランク機構の駆動により水平に搬送中のウェブとほぼ同速で走行しながら前記切断上刃と前記切断下刃とで該ウェブを一定長さのシートに切断する走行切断機において、前記切断上刃にV字形のシアー角を設け、前記クランク機構のクランク半径(R)が下記第1式〜第6式を満たす様に設定されていることを特徴とする走行切断機。
第1式 0.5mm≦δ≦1.5mm
第2式 0.5°≦γ≦2°
第3式 R≧L/2π
第4式 θ1=cos-1〔(δ+Wtanγ/2−R)/R〕
第5式 θ2=cos-1〔(δ−R)/R〕
第6式 ε=R(sinθ2−sinθ1)+L(θ2−θ1)/2π≧0mm
式中、
δ:ウエブ幅の中央部での切断上刃と切断下刃との噛み合わせ量
γ:切断上刃のシアー角
L:切断するシートの長さ
W:ウェブの幅
θ1:切断上刃と切断下刃とでウェブを切り始める時のクランク角度
θ2:切断上刃と切断下刃とでウェブが切り終わる時のクランク角度
ε:切断上刃の上流側のウェブの弛み量
(請求項2)
前記ウェブがフィルム支持体上に少なくとも1層の画像記録層を有する画像記録材料であることを特徴とする請求項1に記載の走行切断機。
第2式 0.5°≦γ≦2°
第3式 R≧L/2π
第4式 θ1=cos-1〔(δ+Wtanγ/2−R)/R〕
第5式 θ2=cos-1〔(δ−R)/R〕
第6式 ε=R(sinθ2−sinθ1)+L(θ2−θ1)/2π≧0mm
式中、
δ:ウエブ幅の中央部での切断上刃と切断下刃との噛み合わせ量
γ:切断上刃のシアー角
L:切断するシートの長さ
W:ウェブの幅
θ1:切断上刃と切断下刃とでウェブを切り始める時のクランク角度
θ2:切断上刃と切断下刃とでウェブが切り終わる時のクランク角度
ε:切断上刃の上流側のウェブの弛み量
(請求項2)
前記ウェブがフィルム支持体上に少なくとも1層の画像記録層を有する画像記録材料であることを特徴とする請求項1に記載の走行切断機。
連続的に搬送されるウェブを搬送状態で枚葉のシートに走行切断機を用い切断する場合、切断したシートの表面に擦り傷、切断面にバリが発生しないコストが安く、維持管理が容易な走行切断機を提供することが出来、製品の安定化が図られ工程稼働率が向上した。
本発明に係る実施の形態を図1〜図7を参照して説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
図1は本発明の走行切断機を用いたシート切断工程の構成を示す概略側面図である。本発明に係るシート切断工程Pはウェブの繰り出し部1と、接合部3と、切断部4と、集積部5とを有している。ウェブの繰り出し部1は、必要とする幅にスリッティングされ軸に巻き取られた2本のロール状ウェブ2の装着する装着軸102を設けた繰り出し装置101とを有している。本発明では切断部4を基準として、ウェブが搬送されてくる側を上流部と言う。
接合部3は、装着軸102にセットされたロール状ウェブ2を引き出すための駆動ローラ301と、途中ロール状ウェブの切り替え時の新旧ロール状ウェブを接合する接合装置302を有している。201は駆動ローラ301により引き出された帯状ウェブを示す。
切断部4は、基台部401と基台部401に載置されたダイセット402を有している。ダイセット402は、切断上刃403aと丸み付け上刃404a(405a)を取り付けた上刃ホルダー402aと、切断下刃403bと丸み付け下刃404b(405b)とを取り付けた下刃ホルダー402bと、クランク機構405とを有している。上刃ホルダー402aは下刃ホルダー402bに固定されたガイドポスト406に上下方向に移動可能に取り付けられている。
クランク機構405はクランク405aと、クランク405aの駆動源405bとを有しており、クランク405aの端部は上刃ホルダー402aに軸受けを介して固定されている。下刃ホルダー402bは取り付け部材402b1を介して案内ガイド407に移動可能に取り付けられている。
集積部5は切替えベルトを兼ねる切替搬送ベルト501及び搬送ベルト503と、集積装置504を有している。切断部4で切断されたシート202は搬送ベルト503により集積装置504に回収される。第1の集積部504aが満杯になると切替搬送ベルト501が作動して第2の集積部504bに集積がなされ両集積部は適宜交替して使用されるようになっている。
図2は図1のQで示される部分の概略斜視図である。尚、ウエブと搬送ベルトは省略してある。
図中、405cは連結軸を示し、クランク405aと上刃ホルダー402aをつなげている。405dは連結軸を示し、駆動源405bとクランク405aとを繋げている。本発明に係るクランク半径(R)とは、連結軸405cと連結軸405dとの軸間距離を指す。他の符号は図1と同義である。
図1と図2に示す様にダイセット402はクランク405aが回転速度ωで回転(図中の矢印方向)することにより、上刃ホルダー402aは周速Rωで等速に円運動することでガイドポスト406に沿って上下方向に移動し、合わせて下刃ホルダー402bは案内ガイド407に沿って水平方向に往復運動(往復移動)(図中の矢印方向)するようになっており、下刃ホルダー402bがウェブ201(図1を参照)の搬送方向(図中の矢印方向)にウェブ201の搬送速度に合わせて移動する間に上刃ホルダー402aが下降し、切断上刃403aと切断下刃403bとが噛み合ってウェブ201が切断されシート202(図1を参照)となる。
図3は図1に示すダイセットの拡大概略斜視図である。尚、本図は上刃と下刃とウェブとの位置関係を説明するためホルダー、ガイドポスト、案内ガイドは省略してある。
切断上刃403aと切断下刃403bとは一対で、ウェブ201を切断する様に構成しており、丸み付け上刃404aと丸み付け下刃404b及び丸み付け上刃405aと丸み付け下刃405bとはそれぞれ一対となってウェブ201の両端201a、201bの角部に丸み付けをするように構成されている。
これらの切断上刃403a、丸み付け上刃404a、405aは上刃ホルダー402a(図1、図2を参照)に取り付けられており、図1及び図2に示す様にクランクの回転に伴い円運動(図中の矢印方向)を行い、切断下刃403b、丸み付け下刃404b、405bは下刃ホルダー402b(図1、図2を参照)に取り付けられており、上刃ホルダーに同期して水平方向に往復運動する様になっている。
Wはウェブ201の幅を示す。Lは切断されるシートの長さを示す。Vはウェブ201の搬送速度を示す。γ1、γ2は切断上刃403aのシアー角を示し、切断上刃403aはV字型形状をしており、シアー角γ1、γ2は同じ値であり、ウェブ201の幅の中央において、切断上刃403aと切断下刃403bとの噛み合わせ量が最も浅くなっている。
本発明では、シアー角γ1、γ2ともに切断上刃403aのシアー角γとする。シアー角γは0.5〜2°が好ましい。0.5°未満の場合は、切断上刃403aと切断下刃403bに掛かる荷重が大きくなるため、クランク機構405(図1、図2を参照)の駆動力を大きくしなければならなくなる懸念がある。2°を越えた場合は、ウェブ201を切断している期間が長くなってしまうため、切断上刃403aの上流側でウェブ201が弛みダイセット等に接触して擦り傷を発生させたり、切断上刃403aと切断下刃403bとでウェブ201を引っ張る状態となりウェブ201が切断途中で引きちぎられて切断面にバリが発生する懸念がある。
図4は切断上刃403aと切断下刃403bとによる切断時のウェブ201の状態を示す模式図である。図4の(a)はウェブ201の搬送速度と切断上刃403aと切断下刃403bの水平方向への移動速度が一致している場合の状態を示す模式図である。図4の(b)はウェブの搬送速度が切断上刃403aと切断下刃403bの水平方向への移動速度速度より早い場合の状態を示す模式図である。図4の(c)はウェブ201の搬送速度が切断上刃403aと切断下刃403bの水平方向への移動速度速度より早い場合のウェブの弛み量を示す模式図である。
図中、εは弛み量を示す。図4の(a)に示す様に、ウェブ201の搬送速度と切断上刃403aと切断下刃403bの水平方向への移動速度が一致している場合、ウェブ201は弛むことなく切断されている。しかし、図4の(b)に示す様に、ウェブ201の搬送速度が切断上刃403aと切断下刃403bの水平方向への移動速度速度より早い場合、切断上刃403aが上がらない間にウェブ201が送られてくるため、切断上刃403aにウェブ201がぶつかり凸状態となる。この状態を弛み状態と言う。弛み量εは図4の(c)に示す弛み状態にあるウェブ201を平らにすることで延びたウェブ201の量を言う。
ウェブ201の切断後、切断上刃403aが上がって切断下刃403bから離れていく段階においても、上流側でウェブ201が弛んでいる場合、図4の(d)に示すように、切断上刃403aと切断下刃403bが離れた瞬間に、図ウェブ201の先端が弛みによって下流側へεの長さ分だけ押し出され、切断上刃403aの刃先および切断下刃403bの刃先にウェブ表面が擦られて擦り傷が発生するため好ましくない。
ウェブ201を切断している期間、弛み量εが0mm未満となる場合は、切断上刃403aと切断下刃403bとでウェブ201を引っ張る状態となり、切断時にウェブ201が引きちぎられることにより、切断面にバリが発生するので好ましくない。ウェブ201の切断後においても、切断用上刃403aの上流側でウェブ201が弛んでいることなく、かつ、ウェブ201を切断している期間、切断上刃403aの上流側でウェブ201が引っ張られる(弛みが0mm未満)ことがない様にするためには、以下の第1式〜第6式が成り立つような、ウェブ幅の中央部での切断上刃403aと切断下刃403bとの噛み合わせ量δ、切断上刃403aのシアー角γ、クランク半径Rを設定することで可能となる。
ウェブ201の幅の中央部での切断上刃403aと切断下刃403bとの噛み合わせ量δは第1式に示される関係にあること。
0.5mm≦δ≦1.5mm (第1式)
切断上刃403aのシアー角γは第2式に示される関係にあること。
切断上刃403aのシアー角γは第2式に示される関係にあること。
0.5°≦γ≦2° (第2式)
クランク半径Rは第3式に示される関係にあること。
クランク半径Rは第3式に示される関係にあること。
R≧L/2π (第3式)
切断上刃403aと切断下刃403bとでウェブ201を切り始める時のクランク角度θ1(図4を参照)は第4式に示される関係にあること。
切断上刃403aと切断下刃403bとでウェブ201を切り始める時のクランク角度θ1(図4を参照)は第4式に示される関係にあること。
θ1=cos-1〔(δ+Wtanγ/2−R)/R〕 (第4式)
切断上刃403aと切断下刃403bとでウェブ201が切り終わる時のクランク角度θ2(図4を参照)は第5式に示される関係にあること。
切断上刃403aと切断下刃403bとでウェブ201が切り終わる時のクランク角度θ2(図4を参照)は第5式に示される関係にあること。
θ2=cos-1〔(δ−R)/R〕 (第5式)
切断上刃403aと切断下刃403bとでウェブ201が切り終わる時のクランク角度θ2における弛み量を0以上にするには第7式に示される関係にあること。
切断上刃403aと切断下刃403bとでウェブ201が切り終わる時のクランク角度θ2における弛み量を0以上にするには第7式に示される関係にあること。
ε=R(sinθ2−sinθ1)+L(θ2−θ1)/2π≧0mm (第6式)
上式で、ウェブ201の幅Wとシート202の長さLは予め寸法が決められている。
上式で、ウェブ201の幅Wとシート202の長さLは予め寸法が決められている。
以下に、図5〜図10を参照しながら第3式〜第6式を導くまでを説明する。
図5はクランクの任意の角度θにおける切断上刃403aと切断下刃403bの水平方向への移動速度を示す模式図である。
図5に基いて第3式を説明する。図5において切断上刃403aは周速Rωで等速円運動しており、クランクの任意の角度θにおける切断上刃403aの水平方向への移動速度は、Rωcos(180°−θ)となる。Rは切断上刃403aと切断下刃403bを駆動するクランクの半径を示す。ωはクランクの角速度を示す。また、切断下刃403bも切断上刃403aと同じ速度Rωcos(180°−θ)で水平方向に移動している。
したがって、切断上刃403aと切断下刃403bとの水平方向の移動速度がウェブ201の搬送速度Vと同じになる時のクランク405aの角度をαとしたとき、クランク角度αにおける切断上刃403aと切断下刃403bとの水平方向の移動速度は共にRωcos(180°−α)であり、このときウェブ201の搬送速度Vと同じであることから、第7式に示される関係が成り立つ。
Rωcos(180°−α)=V (第7式)
また、クランクが1回転する周期Tとクランクの角速度ωとの関係は、第8式に示される関係が成り立つ。
また、クランクが1回転する周期Tとクランクの角速度ωとの関係は、第8式に示される関係が成り立つ。
ω=2π/T (第8式)
切断上刃403aと切断下刃403bとはクランクが1回転する周期T毎に、搬送速度Vで移動しているウェブを長さLのシートに切断するため、第9式に示される関係式が成り立つ。
切断上刃403aと切断下刃403bとはクランクが1回転する周期T毎に、搬送速度Vで移動しているウェブを長さLのシートに切断するため、第9式に示される関係式が成り立つ。
L=VT (第9式)
上記の第7式、第8式、第9式を整理することで第10式が導き出される。
上記の第7式、第8式、第9式を整理することで第10式が導き出される。
cosα=−L/2πR (第10式)
ここで、−1≦cosα≦1であることから第10式より第3式が導かれる。
ここで、−1≦cosα≦1であることから第10式より第3式が導かれる。
R≧L/2π (第3式)
もし、第3式に反してR<L/2πとなるようなクランク半径Rを設定した場合、図4の(d)に示すように、ウェブ201の切断後、切断上刃403aと切断下刃403bが離れていく段階においても、上流側でウェブ201が弛んでいる状態となる。この場合、切断上刃403aと切断下刃403bが離れた瞬間に、ウェブ201の先端が弛みによって下流側へεの長さ分だけ押し出され、切断上刃403aの刃先および切断下刃403bの刃先にウェブ表面が擦られて擦り傷が発生するため好ましくない。
もし、第3式に反してR<L/2πとなるようなクランク半径Rを設定した場合、図4の(d)に示すように、ウェブ201の切断後、切断上刃403aと切断下刃403bが離れていく段階においても、上流側でウェブ201が弛んでいる状態となる。この場合、切断上刃403aと切断下刃403bが離れた瞬間に、ウェブ201の先端が弛みによって下流側へεの長さ分だけ押し出され、切断上刃403aの刃先および切断下刃403bの刃先にウェブ表面が擦られて擦り傷が発生するため好ましくない。
図6はクランクの角度180°の時の切断上刃403aと切断下刃403bの噛み合わさっている状態を示す模式図である。
クランク角度180°において切断上刃403aは円運動の下死点に位置し、切断下刃403bと最も深く噛み合わさった状態になる。切断上刃403aはV字型のシアー角γが設けられているため、ウェブ201の幅Wに対して中央部で噛み合わせが最も浅くなっている。この中央部での噛み合わせ量をδとする。噛み合わせ量δは0.5〜1.5mmが好ましい。0.5mm未満の場合は噛み合わせが不十分となり、ウェブ201の幅Wの中央付近で切れ残るという懸念がある。1.5mmより大きいと切断用切断刃403aの上流側でウェブ201の弛みが大きくなりダイセット等に接触して擦り傷を発生させる懸念がある。
図7はウェブ201の切断開始時のクランク角度θ1における切断上刃403aと切断下刃403bの垂直方向の位置を示す模式図である。
図7に基いて第4式を説明する。図7において、切断上刃403aと切断下刃403bの幅中央から両端へ向かって距離W/2の位置で、切断上刃403aの刃先と切断下刃403bの刃先は同じ高さになっており、ここでウェブ201の切断が開始され始める。このときクランクの角度をθ1としたとき、切断上刃403aはクランクの回転中心から垂直方向にR−δ−W/2・tanγだけ下方の位置になっている。δはウェブ202の幅の中央部での切断上刃403aと切断下刃403bとの噛み合わせ量を示し、γは切断上刃403aのシアー角を示す。
このことから、クランクの角度θ1と切断上刃403aの位置は第11式で表わされる関係が成り立つ。
cosθ1=−〔(R−δ−W)/2・tanγ/R〕 (第11式)
第11式を変形することで第4式が導かれる。
第11式を変形することで第4式が導かれる。
θ1=cos-1〔(δ+Wtanγ/2−R)/R〕 (第4式)
図8はウェブ201の切断終了時のクランク角度θ2における切断上刃403aと切断下刃403bの垂直方向の位置を示す模式図である。
図8はウェブ201の切断終了時のクランク角度θ2における切断上刃403aと切断下刃403bの垂直方向の位置を示す模式図である。
図8に基いて第5式について説明する。図8において、切断上刃403aと切断下刃403bの幅中央の位置で、切断上刃403aの刃先と切断下刃403bの刃先は同じ高さになっており、ここでウェブ201の切断が終了する。このとき、クランクの角度をθ2としたとき、切断上刃403aはクランク405aの回転中心から垂直方向にR−δだけ下方の位置になっていることから、クランクの角度θ2と切断上刃403aの位置は第12式で表わされる関係が成り立つ。
cosθ2=−〔(R−δ)/R〕 (第12式)
第12式を変形することで第5式が導かれる。
第12式を変形することで第5式が導かれる。
θ2=cos-1〔(δ−R)/R〕 (第5式)
図9は時刻t1において切断上刃403aと切断下刃がウェブ201を切断し始める瞬間を示す模式図である。
図9は時刻t1において切断上刃403aと切断下刃がウェブ201を切断し始める瞬間を示す模式図である。
第6式は、先ず切断上刃403aの上流側のウェブ201の弛み量εを導くことが必要となる。時刻t1(クランク角度θ1の時の時刻を示し、クランク角度θ1とは次の関係で表される。ωt1=θ1)において切断上刃403aと切断下刃403bとによりウェブ201の切断が開始される時、切断上刃403aと切断下刃403bの水平方向への移動速度はRωcos(180°−ωt1)で表される。この水平方向への移動速度Rωcos(180°−ωt1)をウェブ201の搬送速度Vよりも遅くすることで、搬送速度Vで送られているウェブ201はこれ以後は切断上刃403aに進行方向を塞がれた状態となり、ウェブ201に弛みが発生する。
図10は時刻t(t1≦t≦t2)におけるウェブ201の弛み量εを示す模式図である。
時刻t(t1≦t≦t2であり、クランク角度θとは次の関係で表されるωt=θ)におけるウェブ201の弛み量ε発生する弛み量εは、ウェブ201の搬送速度Vと切断上刃403aの水平方向への移動速度Rωcos(180°−ωt)との速度差(V−Rωcos(180°−ωt))を時刻t1からtまで時間積分したものであり、ウェブ201の弛み量εは以下の式で表される。
上式へ第10式cosα=−L/2πRを代入するとウェブ201の弛み量εは第13式で表される。
ε=R{sin(ωt)−sin(ωt1) }+L(t−t1)/2π (第13式)
第13式より、ウェブ201の弛み量εは時刻t1でε=0から増加し、クランク角度αとなる時刻tαで極大になり、その後減少する。ウェブ201の弛み量εはクランク角度αで極大になった後、減少するため、ウェブ201の切断終了時刻t2(クランク角度θ2の時の時刻を示し、クランク角度θ2とは次の関係で表される。θ2=ωt2)において0mm未満となる可能性がある。弛み量εが0mm未満の場合、すなわち、切断刃403でウェブ201を引っ張る場合は、ウェブ201が引きちぎられることにより切断面にバリが発生するので好ましくない。これらのことから、時刻t2におけるウェブ201の弛み量εが0mm以上である条件を第13式へ当てはめると、下式になる。
ε=R{sin(ωt2)−sin(ωt1)}+Lω(t2−t1)/2π≧0mm
上式へθ1=ωt1、θ2=ωt2を代入すると第6式が導き出される。
ε=R(sinθ2−sinθ1)+L(θ2−θ1)/2π≧0mm (第6式)
上記の第1式〜第6式の条件を適用した具体例を次に示す。前提条件としてウェブの幅W=354mm、シートの長さL=430mmとする。また、ウェブの幅の中央部での切断上刃と切断下刃との噛み合わせ量δ=1mm、切断上刃403aのシアー角γ=1°とする。
第13式より、ウェブ201の弛み量εは時刻t1でε=0から増加し、クランク角度αとなる時刻tαで極大になり、その後減少する。ウェブ201の弛み量εはクランク角度αで極大になった後、減少するため、ウェブ201の切断終了時刻t2(クランク角度θ2の時の時刻を示し、クランク角度θ2とは次の関係で表される。θ2=ωt2)において0mm未満となる可能性がある。弛み量εが0mm未満の場合、すなわち、切断刃403でウェブ201を引っ張る場合は、ウェブ201が引きちぎられることにより切断面にバリが発生するので好ましくない。これらのことから、時刻t2におけるウェブ201の弛み量εが0mm以上である条件を第13式へ当てはめると、下式になる。
ε=R{sin(ωt2)−sin(ωt1)}+Lω(t2−t1)/2π≧0mm
上式へθ1=ωt1、θ2=ωt2を代入すると第6式が導き出される。
ε=R(sinθ2−sinθ1)+L(θ2−θ1)/2π≧0mm (第6式)
上記の第1式〜第6式の条件を適用した具体例を次に示す。前提条件としてウェブの幅W=354mm、シートの長さL=430mmとする。また、ウェブの幅の中央部での切断上刃と切断下刃との噛み合わせ量δ=1mm、切断上刃403aのシアー角γ=1°とする。
ここで第3式R≧L/2πにL=430mmを入れ計算すると、切断上刃と切断下刃を駆動するクランクの必要とするクランク半径Rは、R≧68.44mmとなる。即ち、シートの長さL=430mmの切断を行う時のクランク半径Rの下限値は68.44mmとなる。クランク半径Rの上限値(弛み量ε≧0となる値)を求めるために、仮にR=69mm、70mm、71mm、72mmとした場合のウェブを切り始める時のクランク角度θ1(第4式)、ウェブを切り終わる時のクランクの角度θ2(第5式)、を各式より求め、得られた各値を第6式に入れ、クランクの任意の角度θ=ウェブを切り終わる時のクランクの角度θ2の時の切断上刃の上流側のウェブの弛み量εを計算した結果を表1に示す。
上表より、クランク半径Rが69〜71mmの場合は、ウェブの弛み量εはいずれも第7式を満たすが、クランク半径Rが72mmの場合は、ウェブの弛み量εが−0.23mmとなり第7式を満たさなくなる。この結果よりクランク半径Rの上限値は71mmとなる。
R≦68mmとした場合は、ウェブの切断後、切断上刃と切断下刃が離れていく段階においても、上流側でウェブが弛んでいるおり、切断上刃と切断下刃が離れた瞬間にウェブの先端が弛みによって下流側へ押し出され、上刃の刃先および下刃の刃先にウェブ表面が擦られて擦り傷が発生してしまう。
また、R≧72mmとした場合は、切断上刃、切断下刃でウェブ201を引っ張ることになり、ウェブ201が引きちぎられることにより切断面にバリが発生してしまう。
これらの結果より、幅W=354mmのウェブを、長さL=430mmのシートに切断するときのクランク半径Rは下限値68.44mm、上限値71mmが得られる。これらのクランク半径にしたときの実際の効果については実施例1で示す。
本発明に係る第1式から第6式を満たすクランク半径は切断するウェブの幅、シートの長さにより変わってくるため、その都度決めることが必要である。
本発明に係わるウェブとしては、各種プラスチックフィルム、紙、各種プラスチックフィルムで被覆した紙、合成紙、各種プラスチックフィルム上に記録層を設けた記録材料等が挙げられる。
以下に本発明の効果を実施例により具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
表1に示したクランク半径の範囲の効果を確認するため、以下に示す方法に従って、有機銀を含有した感光層塗布液及び非感光性保護層塗布液を調製した。
〈感光層塗布液〉
《ハロゲン化銀乳剤Aの調製》
水900ml中にイナートゼラチン7.5g及び臭化カリウム10mgを溶解して温度35℃、pHを3.0に合わせた後、硝酸銀74gを含む水溶液370mlと(98/2)のモル比の臭化カリウムと沃化カリウム及び〔Ir(NO)Cl5〕塩を銀1モル当たり1×10−6モル及び塩化ロジウム塩を銀1モル当たり1×10−6モルを含む水溶液370mlを、pAg7.7に保ちながらコントロールドダブルジェット法で添加した。その後、4−ヒドロキシ−6−メチル−1,3,3a,7−テトラザインデンを添加し、NaOHでpHを5に調整して、平均粒子サイズ0.06μm、単分散度10%、投影直径面積の変動係数8%、〔100〕面比率87%の立方体沃臭化銀粒子を得た。この乳剤に、ゼラチン凝集剤を用いて凝集沈降させ脱塩処理を行った後、フェノキシエタノール0.1gを加え、pH5.9、pAg7.5に調整して、ハロゲン化銀乳剤を得た。さらに、得られたハロゲン化銀乳剤に、塩化金酸及び無機硫黄で化学増感を行いハロゲン化銀乳剤Aを得た。
《ハロゲン化銀乳剤Aの調製》
水900ml中にイナートゼラチン7.5g及び臭化カリウム10mgを溶解して温度35℃、pHを3.0に合わせた後、硝酸銀74gを含む水溶液370mlと(98/2)のモル比の臭化カリウムと沃化カリウム及び〔Ir(NO)Cl5〕塩を銀1モル当たり1×10−6モル及び塩化ロジウム塩を銀1モル当たり1×10−6モルを含む水溶液370mlを、pAg7.7に保ちながらコントロールドダブルジェット法で添加した。その後、4−ヒドロキシ−6−メチル−1,3,3a,7−テトラザインデンを添加し、NaOHでpHを5に調整して、平均粒子サイズ0.06μm、単分散度10%、投影直径面積の変動係数8%、〔100〕面比率87%の立方体沃臭化銀粒子を得た。この乳剤に、ゼラチン凝集剤を用いて凝集沈降させ脱塩処理を行った後、フェノキシエタノール0.1gを加え、pH5.9、pAg7.5に調整して、ハロゲン化銀乳剤を得た。さらに、得られたハロゲン化銀乳剤に、塩化金酸及び無機硫黄で化学増感を行いハロゲン化銀乳剤Aを得た。
上記単分散度及び投影直径面積の変動係数は、下式により算出した。
単分散度(%)=(粒径の標準偏差)/(粒径の平均値)×100
投影直径面積の変動係数(%)=(投影直径面積の標準偏差)/(投影直径面積の平均値)×100
《ベヘン酸Na溶液の調製》
945mlの純水にベヘン酸32.4g、アラキジン酸9.9g、ステアリン酸5.6gを90℃で溶解した。次に高速で攪拌しながら1.5モル/Lの水酸化ナトリウム水溶液98mlを添加した。次に濃硝酸0.93mlを加えた後、55℃に冷却して30分攪拌させてベヘン酸Na溶液を得た。
(プレフォーム乳剤の調製)
上記のベヘン酸Na溶液に前記ハロゲン化銀乳剤Aを15.1g添加し水酸化ナトリウム溶液でpH8.1に調整した後に1モル/Lの硝酸銀溶液147mlを7分間かけて加え、さらに20分攪拌し限外濾過により水溶性塩類を除去した。出来たベヘン酸銀は平均粒子サイズ0.8μm、単分散度8%の粒子であった。分散物のフロックを形成後、水を取り除き、更に6回の水洗と水の除去を行った後乾燥させ、次に、ポリビニルブチラール(平均分子量3000)のメチルエチルケトン溶液(17質量%)544gとトルエン107gを徐々に添加して混合した後に、メディア分散機により27.6MPaで分散させプレフォーム乳剤を調製した。
投影直径面積の変動係数(%)=(投影直径面積の標準偏差)/(投影直径面積の平均値)×100
《ベヘン酸Na溶液の調製》
945mlの純水にベヘン酸32.4g、アラキジン酸9.9g、ステアリン酸5.6gを90℃で溶解した。次に高速で攪拌しながら1.5モル/Lの水酸化ナトリウム水溶液98mlを添加した。次に濃硝酸0.93mlを加えた後、55℃に冷却して30分攪拌させてベヘン酸Na溶液を得た。
(プレフォーム乳剤の調製)
上記のベヘン酸Na溶液に前記ハロゲン化銀乳剤Aを15.1g添加し水酸化ナトリウム溶液でpH8.1に調整した後に1モル/Lの硝酸銀溶液147mlを7分間かけて加え、さらに20分攪拌し限外濾過により水溶性塩類を除去した。出来たベヘン酸銀は平均粒子サイズ0.8μm、単分散度8%の粒子であった。分散物のフロックを形成後、水を取り除き、更に6回の水洗と水の除去を行った後乾燥させ、次に、ポリビニルブチラール(平均分子量3000)のメチルエチルケトン溶液(17質量%)544gとトルエン107gを徐々に添加して混合した後に、メディア分散機により27.6MPaで分散させプレフォーム乳剤を調製した。
〈感光層塗布液の調製〉
プレフォーム乳剤 240g
増感色素−1(0.1%メタノール溶液) 1.7ml
ピリジニウムプロミドペルブロミド(6%メタノール溶液) 3ml
臭化カルシウム(0.1%メタノール溶液) 1.7ml
カブリ防止剤−1(10%メタノール溶液) 1.2ml
2−(4−クロロベンゾイル安息香酸(12%メタノール溶液))
9.2ml
2−メルカプトベンズイミダゾール(1%メタノール溶液) 11ml
トリブロモメチルスルホキノリン(5%メタノール溶液) 17ml
現像剤−1(20%メタノール溶液) 29.5ml
プレフォーム乳剤 240g
増感色素−1(0.1%メタノール溶液) 1.7ml
ピリジニウムプロミドペルブロミド(6%メタノール溶液) 3ml
臭化カルシウム(0.1%メタノール溶液) 1.7ml
カブリ防止剤−1(10%メタノール溶液) 1.2ml
2−(4−クロロベンゾイル安息香酸(12%メタノール溶液))
9.2ml
2−メルカプトベンズイミダゾール(1%メタノール溶液) 11ml
トリブロモメチルスルホキノリン(5%メタノール溶液) 17ml
現像剤−1(20%メタノール溶液) 29.5ml
〈非感光性保護層塗布液〉
《非感光性保護層塗布液の調製》
アセトン 35ml/m2
メチルエチルケトン 17ml/m2
酢酸セルロース 2.3g/m2
メタノール 7ml/m2
フタラジン 250mg/m2
4−メチルフタル酸 180mg/m2
テトラクロロフタル酸 150mg/m2
テトラクロロフタル酸無水物 170mg/m2
マット剤:単分散度10%平均粒子サイズ4μm単分散シリカ
70mg/m2
C9H19−C6H4−SO3Na 10mg/m2
〈塗布・乾燥〉
上記、調製した感光層塗布液の粘度μ(Pa・s)を0.05Pa・s、非感光性保護層塗布液の粘度μ(Pa・s)を0.1Pa・sに調整し、厚さ100μm、幅150mmの帯状支持体(PETを使用)10000mを使用し、図1に示すコータ(エクストルージョン型ダイコーターを使用)により、バックロールに保持された帯状支持体に、塗布液温度25℃、塗布速度を80m/分、塗布幅100mm、湿潤状態での感光層の膜厚100μm、非感光性保護層の膜厚30μmとなるように塗布を行った後、80℃で乾燥を行い熱現像感光材料を作製した。
《非感光性保護層塗布液の調製》
アセトン 35ml/m2
メチルエチルケトン 17ml/m2
酢酸セルロース 2.3g/m2
メタノール 7ml/m2
フタラジン 250mg/m2
4−メチルフタル酸 180mg/m2
テトラクロロフタル酸 150mg/m2
テトラクロロフタル酸無水物 170mg/m2
マット剤:単分散度10%平均粒子サイズ4μm単分散シリカ
70mg/m2
C9H19−C6H4−SO3Na 10mg/m2
〈塗布・乾燥〉
上記、調製した感光層塗布液の粘度μ(Pa・s)を0.05Pa・s、非感光性保護層塗布液の粘度μ(Pa・s)を0.1Pa・sに調整し、厚さ100μm、幅150mmの帯状支持体(PETを使用)10000mを使用し、図1に示すコータ(エクストルージョン型ダイコーターを使用)により、バックロールに保持された帯状支持体に、塗布液温度25℃、塗布速度を80m/分、塗布幅100mm、湿潤状態での感光層の膜厚100μm、非感光性保護層の膜厚30μmとなるように塗布を行った後、80℃で乾燥を行い熱現像感光材料を作製した。
〈走行切断機の準備〉
表1に示すクランク半径に変えた図1〜図3に示す走行切断機を準備し表2示す。
表1に示すクランク半径に変えた図1〜図3に示す走行切断機を準備し表2示す。
〈切断〉
作製した熱現像感光材料を表2に示す走行切断機により各300枚切断を行い試料101〜105とした。尚、条件としてはウェブの幅W=354mm、シート長さL=430mmとし、熱現像感光材料の搬送速度は50m/分、上刃はシアー角1°のV字型、切断上刃と切断下刃の噛み合わせ量1mmとした。この場合、クランク半径の下限値は68.44mm、上限値は71mm(表1の結果より)となる。
作製した熱現像感光材料を表2に示す走行切断機により各300枚切断を行い試料101〜105とした。尚、条件としてはウェブの幅W=354mm、シート長さL=430mmとし、熱現像感光材料の搬送速度は50m/分、上刃はシアー角1°のV字型、切断上刃と切断下刃の噛み合わせ量1mmとした。この場合、クランク半径の下限値は68.44mm、上限値は71mm(表1の結果より)となる。
〈評価〉
作製した各試料101〜105の300枚に付き、表面性と切断性を以下に示す評価ランクに従って評価した結果を表3に示す。尚、表面性は擦り傷の有無を目視により観察し、切断性は切断面を電子顕微鏡(倍率500倍)により観察した。
作製した各試料101〜105の300枚に付き、表面性と切断性を以下に示す評価ランクに従って評価した結果を表3に示す。尚、表面性は擦り傷の有無を目視により観察し、切断性は切断面を電子顕微鏡(倍率500倍)により観察した。
表面性の評価ランク
○:300枚全てに擦り傷の発生が認められない
△:300枚中5枚に擦り傷の発生が認められる
×:300枚中100枚に擦り傷の発生が認められる
切断性の評価ランク
○:300枚全てにバリの発生が認められない
△:300枚中10枚に長さ0.05〜0.2mm未満のバリの発生が認められる
×:300枚中100枚に長さ0.2mmを越えるバリの発生が認められる
○:300枚全てに擦り傷の発生が認められない
△:300枚中5枚に擦り傷の発生が認められる
×:300枚中100枚に擦り傷の発生が認められる
切断性の評価ランク
○:300枚全てにバリの発生が認められない
△:300枚中10枚に長さ0.05〜0.2mm未満のバリの発生が認められる
×:300枚中100枚に長さ0.2mmを越えるバリの発生が認められる
本発明の有効性が確認された。
1 繰り出し部
2 ロール状ウェブ
4 切断部
401 基台部
402 ダイセット
402a 上刃ホルダー
402b 下刃ホルダー
403a 切断上刃
404a、405a 丸み付け上刃
403b 切断下刃
404b、405b 丸み付け下刃
405 クランク機構
405a クランク
406 ガイドポスト
407 案内ガイド
5 集積部
γ シアー角
ε 弛み量
δ 噛み合わせ量
θ1、θ2、α クランク角度
2 ロール状ウェブ
4 切断部
401 基台部
402 ダイセット
402a 上刃ホルダー
402b 下刃ホルダー
403a 切断上刃
404a、405a 丸み付け上刃
403b 切断下刃
404b、405b 丸み付け下刃
405 クランク機構
405a クランク
406 ガイドポスト
407 案内ガイド
5 集積部
γ シアー角
ε 弛み量
δ 噛み合わせ量
θ1、θ2、α クランク角度
Claims (2)
- クランク機構により、円運動する切断上刃と、該切断上刃と同期して水平方向に往復運動する切断下刃とを有し、該クランク機構の駆動により水平に搬送中のウェブとほぼ同速で走行しながら前記切断上刃と前記切断下刃とで該ウェブを一定長さのシートに切断する走行切断機において、前記切断上刃にV字形のシアー角を設け、前記クランク機構のクランク半径(R)が下記第1式〜第6式を満たす様に設定されていることを特徴とする走行切断機。
第1式 0.5mm≦δ≦1.5mm
第2式 0.5°≦γ≦2°
第3式 R≧L/2π
第4式 θ1=cos-1〔(δ+Wtanγ/2−R)/R〕
第5式 θ2=cos-1〔(δ−R)/R〕
第6式 ε=R(sinθ2−sinθ1)+L(θ2−θ1)/2π≧0mm
式中、
δ:ウエブ幅の中央部での切断上刃と切断下刃との噛み合わせ量
γ:切断上刃のシアー角
L:切断するシートの長さ
W:ウェブの幅
θ1:切断上刃と切断下刃とでウェブを切り始める時のクランク角度
θ2:切断上刃と切断下刃とでウェブが切り終わる時のクランク角度
ε:切断上刃の上流側のウェブの弛み量 - 前記ウェブがフィルム支持体上に少なくとも1層の画像記録層を有する画像記録材料であることを特徴とする請求項1に記載の走行切断機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003350433A JP2005111624A (ja) | 2003-10-09 | 2003-10-09 | 走行切断機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003350433A JP2005111624A (ja) | 2003-10-09 | 2003-10-09 | 走行切断機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005111624A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101272816B1 (ko) * | 2010-12-21 | 2013-06-10 | 김성철 | 스트립 절단 및 이송장치 |
CN105666551A (zh) * | 2016-03-24 | 2016-06-15 | 中山品高电子材料有限公司 | 一种电镀用镀件剖切装置 |
KR102208979B1 (ko) * | 2020-07-13 | 2021-01-28 | 주식회사 승일코리아 | 스트립 절단제어형 업컷시어 |
WO2021088142A1 (zh) * | 2019-11-04 | 2021-05-14 | 浙江惠龙医疗科技股份有限公司 | 一种抗菌型医用敷料生产设备及其工艺 |
-
2003
- 2003-10-09 JP JP2003350433A patent/JP2005111624A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2021088142A1 (zh) * | 2019-11-04 | 2021-05-14 | 浙江惠龙医疗科技股份有限公司 | 一种抗菌型医用敷料生产设备及其工艺 |
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