JP2005110998A - 拭取り用布帛 - Google Patents

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Abstract

【課題】 細幅フィルム状の合成樹脂フィラメントと極細繊維糸とを合糸させて得られた複合糸を経糸又は上下経糸のうち上糸に用いて織成し、各種の汚れ、こびり付いたカス等の除去機能に優れ且つ乾燥も速い拭取り用布帛を提供する。
【解決手段】 フィルム状合成樹脂フィラメント2と極細繊維糸3とを合糸させて得られた糸4を経糸又は上糸として織成され、布帛1表面に合成樹脂フィラメント2の一部が多数露出した状態となっていることから、拭取りの際に柔らかい布地部分に対してより硬質の合成樹脂フィラメント2露出部分が対象物に固着した汚れ部分に接触してこれを削り取ることとなり、対象物にこびり付いたしつこい汚れを確実に拭取ることができ、汚れ拭取り性能が大幅に向上する。また、布帛1に一旦水分を含んだ場合でも、極細繊維間から容易に水分が放出されて乾燥も速く、使い勝手に優れる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、極細繊維糸を利用した拭取り用布帛に関し、特に細幅フィルム状の合成樹脂フィラメントと極細繊維糸とを合糸させ、得られた複合糸を経糸又は上糸として配置しつつ織成された拭取り用布帛に関する。
家庭の台所等で一般的に使用されているふきん、ぞうきん類は、主に綿糸やポリエステル糸等を使用して製造されたガーゼ地やタオル地等の原反を適当な大きさに裁断し、これを縫製したものとなっている。こうしたふきん等のうち、ガーゼ地などの平織りで織成された一例を図2に示す。図2は従来の拭取り用布帛の概略構成図である。
前記図2に示すように、従来の拭取り用布帛10は、綿やポリエステル等の単繊維を撚り合わせた繊維糸11を、経糸及び緯糸に使用して織成されてなる構成である。
従来の拭取り用布帛は以上のように構成されており、布帛表面が柔らかいため、拭取り対象物に強くこびり付いて固まった汚れを除去することが難しいなど、汚れ等の拭取り除去機能が弱いという課題を有していた。また、布帛の拭取り面の表面構造が一様であり、濡れている拭取り対象物を拭く場合、拭取り面において対象物の水分が浸透して水膜を形成するため、通気性が悪くなり、ふきん等としての乾燥効率が低下してしまうという課題を有していた。特に、繊維内部まで吸水してしまう綿素材からなる場合、水分が繊維から離れにくく、乾燥に時間がかかって使い勝手が悪いという課題を有していた。
本発明は前記課題を解消するためになされたもので、細幅フィルム状の合成樹脂フィラメントと極細繊維糸とを合糸させて得られた複合糸を経糸又は上下経糸のうちの上糸に用いて織成し、各種の汚れ、こびり付いたカス等の除去機能に優れ且つ乾燥も速い拭取り用布帛を提供することを目的とする。
本発明に係る拭取り用布帛は、単繊維繊度が0.55デシテックス以下の合成樹脂製極細繊維を複数撚り合わせた極細繊維糸と、略フィルム状で幅が0.1mmないし2mmの合成樹脂フィラメントとを合糸して得られた複合糸が、少なくとも経糸、又は上下経糸のうち上糸に使用されて織成されてなるものである。
このように本発明においては、極細繊維糸と細幅フィルム状の合成樹脂フィラメントとを合糸させて得られた複合糸を少なくとも経糸又は上糸に用いて織成され、表面に合成樹脂フィラメントの一部が多数露出した状態となっていることにより、極細繊維糸からなる柔らかく微細隙間の多い布地部分で拭取り対象物の比較的落ちやすい汚れを拭取れることに加え、拭取りの際に柔らかい布地部分に対してより硬質の合成樹脂フィラメント露出部分が対象物に固着した汚れ部分に接触してこれを削り取ることとなり、対象物にこびり付いたしつこい汚れも確実に拭取ることができ、汚れ拭取り性能が大幅に向上する。また、布帛における極細繊維間の微細な間隙部分の存在により、優れた吸水能力を有し、水分も効率よく拭取れる一方、一旦水分を含んだ場合でも、極細繊維間の微細な間隙部分に水分を取込んでいるだけで綿糸のような繊維自体の吸水ではないことにより、拭取り後は極細繊維間から容易に水分が放出されて乾燥も速く、使い勝手に優れる。
また、本発明に係る拭取り用布帛は必要に応じて、前記合成樹脂フィラメントが、前記極細繊維糸の外側に螺旋状に巻回配置されて合糸されるものである。
このように本発明においては、極細繊維糸の表面に合成樹脂フィラメントが螺旋状に配置されて複合糸をなし、布帛表面に合成樹脂製フィラメントの側端部がほぼ一定の間隔で表れた状態が得られることにより、拭取りの際に合成樹脂フィラメントの側端部が汚れを削り取る能力を最大限に発揮させて汚れ除去能力が大幅に増大し、効率よく汚れ拭取り作業が行え、拭取り作業時間を短縮できる。
以下、本発明の一実施の形態に係る拭取り用布帛を図1に基づいて説明する。本実施の形態では、平織りにより織成される布帛の例を示す。図1は本実施の形態に係る拭取り用布帛の概略構成図である。
前記図1に示すように、本実施の形態に係る拭取り用布帛1は、略フィルム状で幅が0.1mmないし2mmの合成樹脂フィラメント2と、単繊維繊度が0.55デシテックス以下の合成樹脂製極細繊維を撚り合わせた極細繊維糸3とを合糸して得られた複合糸4を、経糸に使用して織成されてなる構成である。
前記合成樹脂フィラメント2は、幅に比べて厚さが著しく小さい細幅フィルム状とされるポリエステルフィラメントであり、前記極細繊維を撚り合わせてなる極細繊維糸3の外側に螺旋状に巻回配置され、合糸されるものである。
前記極細繊維糸3は、合成樹脂製超極細繊維、特に、ポリエステル又はポリアミドのモノフィラメントの単繊維繊度が0.55デシテックス(0.5デニール)以下となるものを撚り合わせて用いるのが、乾燥性及び吸水性に優れ、望ましい。極細繊維糸3全体としては、ポリエステルが約70〜95%、ポリアミドが約5〜30%の割合とするのが望ましい。この極細繊維糸3は、前記経糸以外の糸(緯糸)にも用いられて布帛の大部分を占めることとなる。
次に、前記構成に基づく拭取り用布帛の製造及び布帛による拭取り作業について説明する。製造については、まず、所定厚さのポリエステルフィルムを細幅(0.1mm〜2mm)に切断して合成樹脂フィラメント2を得、これと極細繊維糸3とを合糸する。この合糸により得られた複合糸4に対し、撚糸等の加工処理を施した上で、この複合糸4を経糸とし、且つ他の糸には極細繊維糸3を使用し、織成して布帛原反を得た。最終的に原反は所定の大きさに裁断され、さらに縫製されてふきん、ぞうきん等とされる。
こうしてふきん等として得られた拭取り用布帛1は、細幅フィルム状の合成樹脂フィラメント2によってかさかさした触感を得られることとなる。すなわち、この布帛においては、表面に露出した合成樹脂フィラメント2が布帛表面の他部分よりも硬い部分として多数点在している。このため、拭取り対象物を拭くと、対象物の表面に付着している例えば乾燥したご飯粒等のような固着した各種汚れや異物を、布帛表面に表れている合成樹脂フィラメント2の側端部分がそぎ落す状態となって、こうした通常では落ちにくい汚れも容易に取除くことができる。
さらに、布帛の織組織の一部に含まれる水分に対して合成樹脂フィラメント2は吸水性を有さず、布帛に吸水される水分によって布帛全面に水膜が形成される状態を防止することから、通気性が良く、乾燥効率が高い。
このように本実施の形態に係る拭取り用布帛では、フィルム状の合成樹脂フィラメント2と極細繊維糸3とを合糸させて得られた複合糸4を経糸に用いて織成され、表面に合成樹脂フィラメント2の一部が多数露出した状態となっていることから、極細繊維糸3製の柔らかく微細隙間の多い布地部分で拭取り対象物の比較的落ちやすい汚れを拭取れることに加え、拭取りの際に柔らかい布地部分に対してより硬質の合成樹脂フィラメント2露出部分が対象物に固着した汚れ部分に接触してこれを削り取ることとなり、対象物にこびり付いたしつこい汚れを確実に拭取ることができ、汚れ拭取り性能が大幅に向上する。また、布帛における極細繊維間の微細な間隙部分の存在により、優れた吸水能力を有し、水分も効率よく拭取れる一方、一旦水分を含んだ場合でも、極細繊維間の微細な間隙部分に水分を取込んでいるだけで綿糸のような繊維自体の吸水ではないことにより、拭取り後は極細繊維間から容易に水分が放出されて乾燥も速く、使い勝手に優れる。
なお、前記実施の形態に係る拭取り用布帛においては、合成樹脂フィラメント2はポリエステルとしているが、これに限らず、他の合成樹脂を用いてもかまわない。また、合成樹脂フィラメント2と極細繊維糸3とを合糸した複合糸4を経糸のみに用いているが、これに限らず、布帛をなす各糸全てを複合糸とすることもできる。
また、前記実施の形態に係る拭取り用布帛において、合成樹脂フィラメント2と極細繊維糸3とを合糸した複合糸4を経糸に用いて平織りにより織成し、布帛両面に合成樹脂フィラメント2が表れる構成としているが、これに限らず、タオル地など、経糸を上糸と下糸の二種類用いるものでは、経糸のうち上糸に合成樹脂フィラメントと極細繊維糸とを合糸した複合糸を用い、他の糸を極細繊維糸として、布帛の片面だけに合成樹脂フィラメントが表れるようにすることもでき、極細繊維糸のみの柔らかく滑らかな面と合成樹脂フィラメントが露出した粗い面のそれぞれの特長を生かした拭取りが使い分けられ、使い勝手が著しく向上する。さらに、経糸を上糸と下糸の二種類用いるタオル地などの場合でも、全ての経糸に複合糸を用いて織成することもでき、同様に布帛両面に合成樹脂フィラメントが表れる平織りの場合よりも厚手の布帛を得ることができる。
本発明の一実施の形態に係る拭取り用布帛の概略構成図である。 従来の拭取り用布帛の概略構成図である。
符号の説明
1、10 拭取り用布帛
2 合成樹脂フィラメント
3 極細繊維糸
4 複合糸
11 繊維糸

Claims (2)

  1. 単繊維繊度が0.55デシテックス以下の合成樹脂製極細繊維を複数撚り合わせた極細繊維糸と、略フィルム状で幅が0.1mmないし2mmの合成樹脂フィラメントとを合糸して得られた複合糸が、少なくとも経糸、又は上下経糸のうち上糸に使用されて織成されてなることを
    特徴とする拭取り用布帛。
  2. 前記請求項1に記載の拭取り用布帛において、
    前記合成樹脂フィラメントが、前記極細繊維糸の外側に螺旋状に巻回配置されて合糸されることを
    特徴とする拭取り用布帛。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2020513986A (ja) * 2017-03-23 2020-05-21 フォームテック インターナショナル カンパニー リミテッド クリーンルーム用ワイパー及びその作製方法

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JP2020513986A (ja) * 2017-03-23 2020-05-21 フォームテック インターナショナル カンパニー リミテッド クリーンルーム用ワイパー及びその作製方法
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