JP2005110795A - 客粗利率管理装置、客粗利率管理方法及び客粗利率管理プログラム - Google Patents

客粗利率管理装置、客粗利率管理方法及び客粗利率管理プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 遊技者の遊技実績にもとづいて算出した数値から、真の優良顧客や、店に不利益をもたらす遊技者を特定可能とする。
【解決手段】 管理コンピュータ30が、各遊技台10や各貸出機20から遊技データを収集し、さらに、累計売上と累計差玉金額とにもとづいて、各遊技者ごと(各会員ごと)の客粗利率を算出する。この客粗利率が、管理コンピュータ30の客粗利率データベース31−4に記憶・保存される。また、管理コンピュータ30の表示部35で客粗利率が表示される。さらに、異常判断値と客粗利率とが比較され、異常な客粗利率が表示部35に画面表示される。
【選択図】 図3

Description

本発明は、複数の遊技台から収集した遊技データを集計・管理する客粗利率管理装置、客粗利率管理方法及び客粗利率管理プログラムに関し、特に、その遊技データの集計結果をホール運営等に利用するのに好適な客粗利率管理装置、客粗利率管理方法及び客粗利率管理プログラムに関する。
スロットマシンやパチンコ機などに代表される遊技台が複数設置された遊技ホールにおいては、それら遊技台から遊技に関するデータ(遊技データ)を収集して管理する管理コンピュータが設けられている。
この管理コンピュータは、その収集した遊技データを用いて所定の演算処理を実行し、この演算結果を集計情報として保存・管理している。
この集計情報の具体例としては、例えば、差玉数(発射玉数合計と賞球数合計の差、すなわち、終日アウト計と終日セーフ計の差(1日単位の場合)),出玉率(発射玉数合計に対する賞球数合計の比),割数(貸玉数に対する精算玉数の比),賞球遊技率(貸玉数に対する打ち込み数の比)など多数ある。
これら集計情報は、ホール側により、営業実績として管理されるとともに、翌日以降の営業計画などに利用されている。
また、集計情報であって、各会員ごとに管理するものとしては、例えば、売上,来店回数,来店日数などがある。
なお、集計情報の一部は、遊技者に公開されている。この公開される集計情報としては、例えば、大当たり回数,確変回数,BB(ビッグボーナスゲーム)回数,RB(レギュラーボーナスゲーム)回数,大当たり確率,BB確率,累計スタート,スランプグラフ,出玉ベスト,大当たりベストなどがある。
さらに、それまで遊技台を最小単位として集計されていた情報を、遊技者個々人を最小単位として集計する技術が提案されている。
例えば、各遊技台から遊技データを収集する管理コンピュータが、〔{(出玉数−打込玉数)×買玉単価}−玉購入金額−(再プレイ玉数×売玉単価)〕=勝敗金額という式を用いて、今回又は過去の任意の期間内における各遊技者ごとの勝敗状況を算出するものがある(例えば、特許文献1参照。)。
特開平9−056907号公報(第2−12頁、第1−11図)
しかしながら、遊技者個々人を最小単位として集計する従来の技術は、各遊技者ごとの勝敗状況を金額(勝敗金額)で表していた。
このため、ホール側は、その金額を見ただけでは、はたして、その遊技者が、遊技媒体を少量借りただけでその勝敗金額を得たのか、それとも、大量に遊技媒体を借りたためにそれだけの勝敗金額を得たのかを判断することができなかった。
具体的には、例えば、勝敗金額が+10,000円の場合、この金額は、果たして売上が500円のときの勝敗金額か、あるいは、50,000円のときの勝敗金額であるかが判断できなかった。
このため、算出された勝敗金額からは、その遊技者が店に利益をもたらしているかどうか、すなわち、その遊技者は優良顧客かどうかを判断できなかった。
また、各ホールにおける優良顧客の捉え方についても本来の捉え方と相違する傾向にあった。
多くのホールでは、来店日数,来店回数,売上などが多い遊技者を優良顧客としていた。ところが、本来、優良顧客とは、店に対して利益をもたらす遊技者とすべきであった。
このため、来店日数等が多くても、店に利益をもたらさない遊技者、すなわち、来店するたびに売上を上回る景品を獲得する遊技者は、優良顧客とすべきでなかった。
本発明は、上記の事情にかんがみなされたものであり、遊技者の遊技実績にもとづいて算出された数値から、その遊技者が真に優良顧客であるか否かを把握できるとともに、店に不利益をもたらす遊技者を発見でき、ひいては、優良又は不良な遊技者への適切な対応を可能とする客粗利率管理装置、客粗利率管理方法及び客粗利率管理プログラムの提供を目的とする。
この目的を達成するため、本発明の客粗利率管理装置は、一又は二以上の遊技台及び/又は貸出機から収集した遊技データにもとづいて、所定の情報を算出し管理する客粗利率管理装置であって、各遊技台及び/又は各貸出機から遊技データを受信する遊技データ受信部と、遊技データにもとづき、各遊技者の各遊技台ごとの遊技実績に関する所定の客粗利率を求める演算部と、客粗利率を記憶する記憶部とを備えた構成としてある。
客粗利率管理装置をこのような構成とすれば、客粗利率管理装置の演算部は、遊技台又は貸出機から送られてきた遊技実績にもとづく遊技データを基礎として客粗利率を算出できる。
そして、この算出された客粗利率を用いることにより、ホール側は、店の利益を遊技者に均等に負担させるといった営業方針をとることができる。
さらに、客粗利率は率(割合)で表されるため、その遊技者が店に利益をもたらしているか否かを知ることができる。
例えば、客粗利率が50%の場合とは、売上が10,000円であって差玉金額が5,000円であるときや、売上が30,000円であって差玉金額が15,000円であるときなどである。この場合、遊技者は、ホール側が想定している客粗利率の範囲内で遊技を行っていることになる。
これに対し、客粗利率が−50%の場合とは、売上が10,000円であって差玉金額が20,000円であるときや、売上が30,000円であって差玉金額が60,000円であるときなどである。この場合、遊技者は、ホール側が想定している客粗利率の範囲を超えて遊技を行っていることになる。
これらのように、客粗利率の示す値によって、ホール側は、その遊技者が店に利益を与えているものか、あるいは、不利益を与えているものか、さらには多大な不利益を与えているものかを判断できる。
そして、店に利益を与えている遊技者は優良顧客とし、多大な不利益を与えている遊技者はプロとみなして遊技を中止していただくなどの措置をとることができる。
さらに、客粗利率管理装置は、客粗利率を各遊技台に対応して算出できるため、ホール側は、その客粗利率を参照することで、一の遊技者にとって得意とする機種(あるいは遊技台)や不得意とする機種(あるいは遊技台)を把握できる。
しかも、ホール側は、その客粗利率にもとづいて、各機種における遊技者の成績(順位)の分析,年齢や性別等による集計,各遊技者ごとの得意な機種や不得意な機種の把握などを行うこともできる。
また、本発明の客粗利率管理装置は、演算部が、一の遊技者の売上から差玉金額を減算し、この減算により得た差を一の遊技者の売上で除算し、この除算により得た商を客粗利率とする構成としてある。
客粗利率管理装置をこのような構成とすると、客粗利率が、売上と差玉金額との二つの数値にもとづいて算出できる。このため、ホール側は、その算出された客粗利率により、遊技者ごとの遊技媒体の獲得状況を知ることができる。
さらに、その算出された客粗利率によって、ホール側は、遊技者が店に利益を与えているものか、あるいは、不利益を与えているものか、さらには多大な不利益を与えているものかを判断できる。そして、優良顧客かプロかを見極めて、適切な措置を講ずることができる。
また、本発明の客粗利率管理装置は、演算部が、一の遊技者に関する客粗利率を、遊技台ごと及び/又は機種ごとに求める構成としてある。
客粗利率管理装置をこのような構成とすれば、ホール側は、遊技台ごとあるいは機種ごとの客粗利率を得ることができる。このため、ホール側は、遊技者各々の遊技実績の状況を、遊技台ごとあるいは機種ごとに把握できる。したがって、各遊技者ごと・各機種ごとのきめ細かいデータ管理が可能となる。
また、本発明の客粗利率管理装置は、客粗利率を表示する表示部を有した構成としてある。
客粗利率管理装置をこのような構成とすると、ホール側は、客粗利率管理装置(例えば、管理コンピュータ等)の表示部に客粗利率を表示させることができる。このため、ホール側は、その表示された客粗利率にもとづいて、営業方針をたてることができる。例えば、各機種における遊技者の成績(順位)の分析,年齢や性別等による集計,各遊技者ごとの得意な機種や不得意な機種の把握などを行うことができる。
これにより、例えば、ホール側は、特定機種の客粗利率が高い遊技者に対し、釘の開けられた遊技台を推薦するといったサービスを行うこともできる。
また、本発明の客粗利率管理装置は、演算部が、客粗利率と異常判断値とを比較し、この比較の結果にもとづいて、客粗利率が異常値か否かを判断し、表示部が、異常値であるとされた客粗利率を強調して表示する構成としてある。
客粗利率管理装置をこのような構成とすれば、演算部が、異常な値を示す客粗利率を抽出し、表示部が、その異常とされた客粗利率を強調して表示できることから、ホール側は、強調して表示部に表示された異常な客粗利率を見て、店に不利益をもたらす遊技者(プロとされる遊技者)を特定できる。
また、本発明の客粗利率管理装置は、演算部が、一の機種の粗利率と、一の機種における一又は二以上の遊技者の客粗利率とを比較する構成としてある。
客粗利率管理装置をこのような構成とすると、会員が上手なために獲得差玉が多いのか、あるいは、イベントなどにより釘をあけているために獲得差玉が多いのかを識別できる。
また、本発明の客粗利率管理装置は、演算部が、一の機種における会員平均の粗利率と、一の機種における一又は二以上の遊技者の客粗利率とを比較する構成としてある。
客粗利率管理装置をこのような構成とすれば、会員を常連客と仮定した場合、常連客の中で特に上手な会員の抽出が可能となる。
また、本発明の客粗利率管理装置は、客粗利率に関する情報を外部出力する外部出力部を有した構成としてある。
客粗利率管理装置をこのような構成とすると、客粗利率に関する処理や動作等を外部装置に実行させることができる。
特に、客粗利率が、異常判断値を下回っていたりあるいは上回っていたりしたために、その客粗利率が異常とされたときや、遊技客の遊技が異常(たとえば、不正行為など)とされたとき、その遊技客が注意すべき客(たとえば、いわゆるプロなど)であると見込まれたときなどに、外部装置に所定の処理や動作等を実行させることができる。
これにより、その外部装置の所定の処理や動作等を見た者は、客や遊技について、何らかの異常が発生したものと認識できる。
また、本発明の客粗利率管理装置は、客粗利率に関する情報を印刷出力する印刷部を有した構成としてある。
客粗利率管理装置をこのような構成とすれば、ホール側は、その印刷された用紙に記載の客粗利率に関する情報にもとづいて、各遊技者が優良顧客であるか否かの判断や、店に不利益をもたらす遊技者を発見できる。
また、本発明の客粗利率管理装置は、客粗利率が異常値であることを報知する報知部を有した構成としてある。
客粗利率管理装置をこのような構成とすると、ホール側は、報知部の動作により、異常な客粗利率が存在していることを認知できる。
このため、ホール側は、その異常な客粗利率が示された遊技者に対して、遊技の中止などの措置を講ずることができる。
また、本発明の客粗利率管理装置は、客粗利率に関する情報を通信出力する通信部と、この通信部からの通信信号を受信して、客粗利率に関する所定の動作を実行する通信手段を有した構成としてある。
客粗利率管理装置をこのような構成とすれば、通信手段を所持することで、ホール側は、客粗利率管理装置本体から離れた場所にいても、異常な値を示す客粗利率が発生したことを知ることができる。このため、ホール側は、その異常な客粗利率が示された遊技者を注意しながらホール内を見回ったり、その遊技者に対して遊技を中止させるなどの措置を迅速に講ずることができる。
また、本発明の客粗利率管理方法は、客粗利率管理装置が、各遊技台及び/又は各貸出機から遊技データを収集するデータ収集処理と、遊技データにもとづき、各遊技者の各遊技台ごとの遊技実績に関する所定の客粗利率を求める客粗利率算出処理とを有した方法としてある。
客粗利率管理方法をこのような方法とすると、客粗利率管理装置は、遊技台や貸出機から収集した遊技データにもとづいて、客粗利率を算出できる。
そして、ホール側は、その算出された客粗利率によって、その遊技者が店に利益を与えているものか、あるいは、不利益を与えているものか、さらには多大な不利益を与えているものかを判断できる。
このため、ホール側は、店に利益を与えている遊技者は優良顧客として特定でき、また、多大な不利益を与えている遊技者はプロとみなして遊技を中止していただくなどの措置をとることができる。
さらに、客粗利率は、遊技台に関連付けられ、しかも、遊技実績で示される遊技データにもとづいて算出される。このため、ホール側は、その遊技実績という確かな根拠にもとづいて算出された客粗利率を、遊技者ごと,各遊技台ごと,各機種ごとに算出・管理できる。
このため、例えば、各機種における遊技者の成績(順位)の分析,年齢や性別等による集計,各遊技者ごとの得意な機種や不得意な機種の把握などを行うことが可能となる。
また、本発明の客粗利率管理プログラムは、各遊技台及び/又は各貸出機から遊技データを収集するデータ収集処理と、遊技データにもとづき、各遊技者の各遊技台ごとの遊技実績に関する所定の客粗利率を求める客粗利率算出処理とを客粗利率管理装置に実行させる構成としてある。
このような構成からなる客粗利率管理プログラムを客粗利率管理装置に実行させることにより、この客粗利率管理装置は、遊技台や貸出機から送信されてきた遊技データにもとづいて、客粗利率を求めることができる。そして、この求められた客粗利率は、ホール側により、優良顧客やプロの遊技者などの特定に用いられる。
しかも、その客粗利率管理装置は、遊技実績である遊技データにもとづいて、遊技台に関連付けられた客粗利率を算出できる。
このため、ホール側は、各遊技者ごとの遊技実績を各遊技台ごとや各機種ごとにきめ細かく管理することができる。
本発明によれば、各遊技台から収集された遊技データ(例えば、累計払出数や累計投入数)にもとづいて、各遊技台に対応した、各遊技者ごとの客粗利率が算出されるため、ホール側は、遊技台に関連付けて算出されたデータであって、遊技実績という確かな根拠にもとづいて算出された信頼性の高いデータである客粗利率により、遊技者ごとの遊技実績を各遊技台ごとや各機種ごとに分析・集計・管理を行うことができる。
さらに、本発明は、その遊技実績にもとづいて算出された客粗利率から、その遊技者が真に優良顧客であるか否かを把握できるとともに、店に不利益をもたらす遊技者を発見でき、ひいては、優良又は不良な遊技者への適切な対応を可能とする。
以下、本発明に係る客粗利率管理装置、遊技場システム、客粗利率管理方法及び客粗利率管理プログラムの好ましい実施形態について、図面を参照して説明する。
[実施形態]
まず、本発明の客粗利率管理装置の実施形態について、図1を参照して説明する。
同図は、本実施形態の客粗利率管理装置を有した遊技場システムの構成を示すブロック図である。
同図に示すように、遊技場システム1は、遊技台10−1a〜10−nnと、貸出機20−1a〜20−nnと、管理コンピュータ30とを備えている。
遊技台10−1a〜10−nn(以下、略して「遊技台10」という。)は、パチンコ玉やメダル等の所定の遊技媒体を使用して遊技を行う遊技装置であって、例えば、パチンコ機,スロットマシン,アレンジボール機,雀球機等が含まれる。
この遊技台10は、遊技ホール内に複数設置されており、通常、その遊技ホールにおいては、図1に示すように、複数機種の遊技台がそれぞれ複数台設けられている。
また、遊技台10は、遊技に関するデータ(遊技データ)を管理コンピュータ30へ送信する。つまり、遊技データは、遊技台10から管理コンピュータ30へ送信されるデータであって、管理コンピュータ30で未だ演算処理されていないものをいう。
この遊技データの具体例としては、例えば、遊技媒体の払出数(セーフ)や投入数(アウト)などがある。
なお、これら遊技データは、本実施形態においては、遊技台10から管理コンピュータ30へ送ることとしているが、遊技台10から管理コンピュータ30へ送ることに限るものではなく、例えば、遊技台10から貸出機20−1a〜20−nn(以下、略して「貸出機20」という。)へ送った後、この貸出機20から管理コンピュータ30へ送ることもできる。
貸出機20は、通常、遊技台10と遊技台10との間に設けられており、図2に示すように、現金が挿入される現金受入口21、会員認証のための暗証番号等が入力される入力部22、会員カードやプリペイドカード等が挿入されるカード挿入口23などを有している。また、貸出機20は、所定のデータを表示する表示部(図示せず)を備えることもできる。
入力部22は、複数のキーで構成されており、遊技者により、会員認証のための暗証番号の入力や、表示部に表示させるデータの指定などが行われる。
なお、表示部を液晶パネルで構成し、この液晶パネル上にタッチパネルを設けることで、表示部に入力部としての機能を保有させることもできる。
このような構成により、貸出機20は、例えば、(1)会員カードから読み取った会員番号等にもとづく会員カード認証,(2)入力された暗証番号による会員認証,(3)投入された金銭,プリペイドカードの残高,会員の貯玉等に応じた相当量の遊技媒体の貸し出し,(4)所定のデータの表示などを行うことができる。
また、貸出機20は、会員カードの認証の結果、正規の会員カードであると認められたときには、遊技台10での遊技を可能とするように、遊技台10へその旨の信号(遊技解除信号)を送ることもできる。さらに、その後に、会員カードが抜き取られたときは、遊技台10での遊技をその後不可能とするように、遊技台10へその旨の信号(遊技終了信号)を送ることもできる。
さらに、貸出機20は、遊技台10から送られてきた遊技データを、受信の都度(あるいは、所定時間経過ごと、又は、遊技台10での遊技終了後(会員カードが抜き取られた後))、管理コンピュータ30へ送信することができる。
また、貸出機20は、管理コンピュータ30に対して、売上信号を送信する。
売上信号は、遊技媒体の貸出金額に対応したパルス信号として出力される。
1パルスに対応する金額は設定値により異なるが、通常、100円に対して1パルス出力される。
なお、貸出機20から出力された売上信号は、台コントローラ(図示せず)や島コントローラ(図示せず)を介して、管理コンピュータ30へ送信することもできる。
なお、図1においては、遊技台10と管理コンピュータ30との間、又は、貸出機20と管理コンピュータ30との間をそれぞれダイレクトに接続しているが、ダイレクトに接続することに限るものではなく、例えば、それらの間に島管理ユニットや台管理ユニットなどを設けることもできる。
管理コンピュータ(客粗利率管理装置)30は、プログラム制御により動作するコンピュータであって、図3に示すように、記憶部31と、記憶管理部32と、第一通信部33と、入力部34と、表示部35と、演算部36と、制御部37と、出力部38と、出力管理部39とを有している。
記憶部31は、遊技データベース31−1と、景品データベース31−2と、会員データベース31−3と、客粗利率データベース31−4とを有している。
遊技データベース31−1は、各遊技台10から収集された遊技データを記憶する。
景品データベース31−2は、交換前後の景品の数量や景品交換の実績等をデータとして管理する。
会員データベース31−3は、各会員に関するデータ(会員データ)を記憶する。この会員データには、例えば、会員の氏名,年齢,生年月日,会員登録年月日,遊技ホール名,貯玉数,暗証番号,会員ID,登録番号等のうちの一又は二以上が含まれている。
客粗利率データベース31−4は、各遊技者ごとの客粗利率を会員データと関連付けて記憶する。
客粗利率とは、遊技者個人ごとに算出される客粗利率であって、例えば、一の遊技者による売上と、差玉金額との比率によって表すことができる。
この客粗利率の算出等については、「演算部36」で説明する。
なお、記憶部31は、図3においては、管理コンピュータ30の内部に設けられているが、管理コンピュータ30の内部に限るものではなく、例えば、外付けの増設メモリ、他のパーソナルコンピュータの記憶部、メモリサーバなどであってもよい。
記憶管理部32は、制御部37等から送られてきた各種データ(遊技データ,景品データ,会員データ,客粗利率等)を記憶部31の所定のデータベースへ送って記憶させる。
また、記憶管理部32は、記憶部31の各データベースから所定のデータを取り出して、他の構成各部へ送る。
第一通信部33は、遊技台10や貸出機20から遊技データを受信すると、この遊技データを制御部45へ送る。このため、第一通信部33は、遊技データ受信部としての機能を有している。
また、第一通信部33は、制御部45からの集計情報等を遊技台10や貸出機20等へ送信する。
入力部34は、キーボード,マウス,入力ペンなどのUI(User Interface)で構成されており、各種データを入力する。
表示部35は、入力部34で入力されたユーザ(例えば、ホール側の従業員等)の指示にもとづいて、所定のデータを表示する。
この表示部35に表示されるデータの具体例を図4に示す。同図に示すように、表示部35には、例えば、期間,種別,機種,機種名,順位,会員番号,氏名(会員氏名),客粗利率,累計売上,累計差玉金額などが表示される。
この表示部35に客粗利率を表示させることにより、ホール側は、その遊技者が遊技することによって遊技ホールにどれだけ利益をもたらすかを推測・把握できる。
つまり、客粗利率は、売上と差玉金額との割合で求められるため、金銭的な計算が可能なことから、その遊技者が遊技ホールにどれだけ貢献したかの指標とすることができる。
しかも、ホール側は、その遊技者の利益損得を数値化して、優良な遊技者と優良でない遊技者との識別を行うことができる。
なお、図4においては、所定のデータが、客粗利率(あるいは、累計売上や累計差玉金額など)の昇順(あるいは、降順)に並べられているが、客粗利率等の昇順又は降順に限るものではなく、例えば、図5に示すように、会員番号の順に並べることもできる。
しかも、表示部35においては、図5に示すように、客粗利率などの他、例えば、当日客粗利率,当日売上,変化,来店回数などを表示することもできる。
これらのうち、変化とは、客粗利率の変化をいい、例えば、「→」は上昇、「←」は下降、「−」は変化なし、「○」は著しい変化(上昇か下降かは問わない)などの記号を用いて表すことができる。
さらに、同図においては、異常とされた客粗利率を強調して表示することができる。
同図においては、客粗利率「80%」や「0.6」が異常判断値を上回って高い値であり、「△0.6」が異常判断値を下回って低い値である。このため、例えば、「80%」や「0.6」を太いゴシック体の青色で表示し、「△0.6」を太いゴシック体の赤色で表示することができる。
ここで、表示の強調には、字体(フォント),スタイル(太字,斜字など),文字サイズ,下線,傍線,文字飾り(影付き,中抜き,浮き出し,浮き彫りなど),アニメーション装飾などの変更・付加による強調が含まれる。
このように異常とされる客粗利率を強調して表示することにより、そのデータが異常値であることを一目で判断できる。
また、表示部35は、図6に示すように、客粗利率の変化をグラフで表すことができる。
このグラフは、横軸に売上累計、縦軸に客粗利率をとって表すことができる。
このようなグラフを表示することにより、ホール側は、会員個々の客粗利率の推移を確認できる。
なお、表示部35で表示されるデータは、図4〜図6に示す客粗利率等の他にも、例えば、大当たり回数,確変回数,BB(ビッグボーナスゲーム)回数,RB(レギュラーボーナスゲーム)回数,大当たり確率,BB確率,RB確率,累計スタート,スランプグラフ,出玉ベスト,大当たりベスト,客粗利率,遊技台の設定など多数ある。
そして、表示部35は、これらデータのうち二以上のデータを、一つの画面で同時に表示することもできる。具体的には、表示部35は、例えば、客粗利率,大当たり確率,BB確率,RB確率を同一画面に表示することもできる。
演算部36は、遊技台10や貸出機10から送信されてきた遊技データにもとづいて、各遊技者ごとに客粗利率を算出する。
この客粗利率は、次の式で算出できる。
客粗利率=(累計)売上÷(累計)差玉金額 ・・・(式1)
(累計)売上とは、その遊技者がそのホールで遊技媒体を借入した金額の累計をいう。
(累計)差玉金額とは、その遊技者の遊技により獲得された金額の累計をいう。
また、この客粗利率を百分率で表すこともできる。
客粗利%=客粗利率×100 ・・・(式2)
さらに、演算部36は、客粗利率を、遊技台ごと,機種ごと,島ごとに算出することもできる。
これら遊技台ごと、機種ごと、島ごとに客粗利率を算出する場合、演算部36は、売上や差玉金額を予め遊技台ごと且つ日ごとに集計しておき、制御部37は、記憶管理部32を介して、それら集計された売上や差玉金額を遊技データベース31−1(又は、客粗利率データベース31−4)に保存しておく。
そして、例えば、機種ごとに所定期間内の客粗利率を算出するときは、制御部37は、遊技台ごと且つ日ごとに集計された売上や差玉金額のうち、指定された機種について所定期間内のものを、記憶管理部32を介して、遊技データベース31−1(又は、客粗利率データベース31−4)から取り出し、演算部36は、制御部37からの売上や差玉金額を用いて、機種ごとに所定期間内の客粗利率を算出する。
また、演算部36は、不自然とされる客粗利率(異常客粗利率)を抽出する。
この異常客粗利率の抽出方法としては、例えば、異常判断値(異常客粗利率を抽出するための値)と客粗利率とを比較した結果により判断する方法がある。判断の結果、異常判断値を下回った又は上回った客粗利率を異常客粗利率として抽出するのである。
この抽出された異常客粗利率は、演算部36から制御部37へ送られ、さらに記憶管理部32を介して、記憶部31の客粗利率データベース31−4へ送られて記憶される。
異常判断値は、一定の範囲で設定することもでき、また、一つの値として設定することもできる。
一定の範囲での設定例としては、例えば、「0.5〜−0.5」などのような設定がある。
一つの値での設定例としては、例えば、「0.5」などのような設定がある。
客粗利率と異常判断値との比較は、具体的には、次のように行うことができる。
例えば、異常判断値が一定の範囲「0.5〜−0.5」と設定された場合、客粗利率が「0.3」のときは、その異常判断値の示す範囲内であるため、正常と判断される。また、客粗利率が「0.6」のときは、その異常判断値の示す範囲外(異常判断値を上回っているもの)であるため、異常と判断される。さらに、客粗利率が「−0.6」のときは、その異常判断値の示す範囲外(異常判断値を下回っているもの)であるため、異常と判断される。
また、異常判断値が一つの値「0.5」と設定された場合であって、この値を超えているとき(上回っているとき)を異常とするときは、客粗利率が「0.3」であれば異常判断値を超えていないため、正常と判断される。また、「0.6」であれば異常判断値を超えているため、異常と判断される。
さらに、異常判断値が一つの値「−0.5」と設定された場合であって、この値より低いとき(下回っているとき)を異常とするときは、客粗利率が「0.3」であれば異常判断値より高いため、正常と判断される。また、「−0.6」であれば異常判断値より低い(下回っている)ため、異常と判断される。
また、異常客粗利率は、管理コンピュータ30の表示部35等に表示させることができる。
この異常客粗利率が表示された表示部35の画面を、図7に示す。
同図に示すように異常客粗利率を表示させることにより、ホール側は、少ない売上で多大な利益を得ている者、つまり、プロの遊技者を特定することができる。
プロは店に対して利益をもたらさないため、店の利益を遊技者(あるいは、会員)に均等して負担していただくという営業方針に反する。このため、ホール側は、プロであると特定した遊技者に対して、遊技を中止していただくなどの措置を講ずることができる。
さらに、演算部36は、機種粗利率と客粗利率との比較を行なう。
機種粗利率とは、各機種ごとに算出された粗利率をいう。
例えば、機種Aの機種粗利率は、次の式で算出できる。
機種Aの機種粗利率=((機種Aの売上)−(機種Aの差玉金額))÷(機種Aの売上) ・・・(式3)
そして、演算部36においては、一の機種の粗利率と、その一の機種における一又は二以上の遊技者の客粗利率とを比較する。
このような比較を行なうことにより、ホール側は、会員が上手なために獲得差玉が多いのか、あるいは、イベントなどにより釘をあけているために獲得差玉が多いのかを識別・判断できる。
また、演算部36は、機種粗利率の会員平均と客粗利率との比較を行なう。
例えば、機種Aの機種粗利率の会員平均は、次の式で算出できる。
機種Aの機種粗利率の会員平均=((機種Aの会員売上)−(機種Aの会員差玉金額))÷(機種Aの会員売上) ・・・(式4)
そして、演算部36は、一の機種における会員平均の粗利率と、その一の機種における一又は二以上の遊技者の客粗利率とを比較する。
このような比較を行なうことにより、ホール側は、会員を常連客と仮定した場合、常連客の中で特に上手な会員の抽出が可能となる。
制御部37は、各遊技台10から送信されてきた遊技データを記憶管理部32へ送る。これにより、記憶管理部32は、その遊技データを遊技データベース31−1へ送って記憶させる。
また、制御部37は、例えば、その日の営業時間が終了すると、記憶管理部32を介して遊技データベース31−1から各遊技者による遊技媒体の売上と差玉金額とを取り出して演算部36へ送る。これにより、演算部36は、それら売上と差玉金額とを用いて遊技者の客粗利率を算出することができる。
さらに、制御部37は、入力部34から遊技データ表示命令を受け取ると、記憶管理部32を介して遊技データベース31−1,会員データベース31−3,客粗利率データベース31−4から所定の遊技データ又は集計情報を取り出して表示部35へ送る。これにより、表示部35は、所定の遊技データ又は集計情報を表示する。
出力部(外部出力部)38は、所定の情報(例えば、客粗利率に関する情報など)を外部に出力するためのインタフェイスである。
この出力部38には、主として周辺機器と呼ばれる入出力装置や記憶装置を接続することができる。
また、この出力部38には、例えば、印刷手段(図示せず)や報知手段(図示せず)などを接続することができる。
印刷手段(印刷部)は、例えば、プリンタや複合装置などで構成でき、出力部38から送られてきた所定の情報(例えば、客粗利率に関する情報など)、あるいは、この所定の情報を加工した情報などを印刷出力する。
この印刷手段は、管理コンピュータ30に外付けするタイプとすることができる。ただし、管理コンピュータ30が印刷機能を有している場合(たとえば、管理コンピュータ30の本体にプリンタが付設されている場合など)は、その印刷機能部分を印刷手段とすることができる。
また、印刷手段は、客粗利率に関する情報を印刷する際、異常値とされた客粗利率を強調した字で印刷することができる。これによりホール側は、異常な客粗利率を一目で認識できる。
しかも、印刷手段は、所定の情報を帳票印刷することもできる。
報知手段(報知部)は、出力部38を介して出力管理部39から送られてきた報知信号にもとづいて、報知動作を行なう。この報知動作を行なう場合としては、例えば、所定の情報が異常な値(あるいは、異常と判断される内容)である場合、具体的には、客粗利率が異常判断値を下回っている場合又は上回っている場合などがある。
この報知手段は、例えば、警報機(ブザーやサイレンなどのように警報音の出るものを含む),回転灯,発光器具(電灯やLEDなどによる発光装置や、遊技台10の上方あるいは周囲に設けられた報知ランプ等を含む),表示器具(液晶表示装置,CRT(ブラウン管)表示装置,プラズマディスプレイ等)などで構成できる。
出力管理部39は、印刷手段に所定の情報を印刷出力させる命令が入力部34(あるいは、表示部35上)で入力操作されたときに(又は、所定の時刻に達したときに)、記憶部31から所定のデータを取り出し(さらに、必要なデータを付加するなどして「所定の情報」を生成し)、出力部38を介して、印刷手段へ送る。
また、出力管理部39は、所定の情報が異常値(あるいは、異常と判断される内容)であるとき(具体的には、例えば、不自然とされる客粗利率(異常客粗利率)が演算部36で抽出されたときなど)に、報知信号を生成し、出力部38を介して、報知手段へ送る。
なお、本実施形態においては、管理コンピュータ30を客粗利管理装置とし、この客粗利管理装置には、印刷手段や報知手段が含まれるものとする。
さらに、管理コンピュータ30は、図3に示すように、第二通信部40を有することができる。
第二通信部40は、通信機(図示せず)との間で、無線又は有線により、所定の情報の送受信(通信出力(送信)又は通信入力(受信)のうち一方又は双方)を実行する。
第二通信部40と通信機との間は、所定の通信信号(例えば、客粗利率に関する情報などを含む信号)が送受信される。
通信機は、第二通信部40から送信されてきた所定の通信信号にもとづいて、所定の動作を実行する。
例えば、所定の通信信号が客粗利率を含むものであって、その客粗利率が異常値であるときは、その旨が画面表示される。この画面表示の例としては、例えば、「○○番の会員様要注意」などのメッセージとすることができる。
このように印刷手段は、客粗利率に関する情報を画面表示する際、異常値とされた客粗利率を強調した字で表示することができる。これによりホール側は、異常な客粗利率を一目で認識できる。
なお、通信機には、無線通信機(例えば、インカムなど)や有線通信機が含まれる。
次に、本実施形態の遊技場システムにおける各機の動作(客粗利率管理方法)について、図8を参照して説明する。
同図は、本実施形態の客粗利率管理方法の処理手順を示す動作手順である。
なお、予め管理コンピュータ30には、会員に関するデータが記憶・登録されている。
貸出機20において、カード挿入口23に会員カードが挿入されたか否かが判断される(会員カード挿入検出、ステップ10)。
判断の結果、会員カードが挿入されているときは、この会員カードから所定の会員データが読み取られ(ステップ11)、管理コンピュータ30へ送信される(ステップ12)。
一方、会員カードが挿入されていないときは、会員データの読み取りは行なわれない。
なお、会員データには、例えば、遊技者である会員の個人ID,氏名,生年月日などが含まれている。
管理コンピュータ30の第一通信部33において、貸出機20から送信されてきた会員データ(読取会員データ)が受信され、制御部37へ送られる。
制御部37において、受け取った読取会員データと、記憶部31の会員データベース31−3から取り出した登録会員データとが照合される(ステップ13)。
照合の結果、その読取会員データの示す会員に関する登録会員データが見つかったときは、会員カードが会員登録している者の所持品である旨を示す照合結果が、管理コンピュータ30から貸出機20へ送信される(ステップ14)。
一方、その読取会員データの示す会員に関する登録会員データが見つからなかったときは、会員カードが本遊技ホールにより発行された正規の会員カードではない旨を示す照合結果が、管理コンピュータ30から貸出機20へ送信される。
貸出機20において、管理コンピュータ30から受信した照合結果が、「会員カードが会員登録している者の所持品である旨」を示すときは、この貸出機20から対応する遊技台10へ遊技解除信号が送出される(ステップ15)。この遊技解除信号は、管理コンピュータ30へも送信することができる。
一方、その照合結果が、「会員カードが本遊技ホールにより発行された正規の会員カードではない旨」を示すときは、この貸出機20から対応する遊技台10への遊技解除信号の送出は行われない。
遊技台10において、遊技解除信号が受け取られると、会員カードを所持していた遊技者により遊技が開始される(ステップ16)。そして、この遊技中、遊技台10から管理コンピュータ30へ、遊技データが次々送信される(ステップ17)。
そして、管理コンピュータ30において、受信された遊技データが記憶部31の遊技データベース31−1に記憶・保存される。また、演算部36へも送られ、所定の集計処理が実行される(ステップ18)。
貸出機20において、カード排出ボタン(図示せず)が押下されるなどして、会員カードの排出操作が検出されると(ステップ19)、続いて、暗証番号が入力される(ステップ20)。
この入力された暗証番号が、貸出機20から管理コンピュータ30へ送信される(ステップ21)。
管理コンピュータ30の制御部37において、貸出機20から送信されてきた暗証番号(入力暗証番号)と、記憶部31の会員データベース31−3から取り出した暗証番号(登録暗証番号)とが照合される(ステップ22)。
照合の結果、入力暗証番号と登録暗証番号とが一致したときは、この一致した旨を示す照合結果が、管理コンピュータ30から貸出機20へ送信される(ステップ23)。
一方、入力暗証番号と登録暗証番号とが一致しなかったときは、この一致しなかった旨を示す照合結果が、管理コンピュータ30から貸出機20へ送信される。
貸出機20において、受信した照合結果が、「入力暗証番号と登録暗証番号とが一致した旨」を示すときは、遊技終了信号が遊技台10及び管理コンピュータ30へ送出される(ステップ24)。
一方、その照合結果が、「入力暗証番号と登録暗証番号とが一致しなかった旨」を示すときは、遊技終了信号の送出は行われない。
遊技終了信号を受け取った遊技台10において、遊技が終了する(ステップ25)。
また、遊技終了信号を受け取った管理コンピュータ30において、この間、Sの遊技台10で行われていた遊技に関する遊技データが集計され、保存される(ステップ26)。
さらに、演算部36で客粗利率が算出される(ステップ27)。
この客粗利率が、制御部37及び記憶管理部32を介して記憶部31の客粗利率データベース31−4へ送られて、記憶・保存される。
また、入力部34で客粗利率の表示操作が入力されると、制御部37が、記憶管理部32を介して客粗利率データベース31−4から客粗利率を取り出し、表示部35へ送って表示させる(ステップ28)。
次に、本実施形態の異常客粗利率の算出手順について、図9を参照して説明する。なお、異常判断値は、一定の範囲で設定されているものとする。
管理コンピュータ30の表示部35で、客粗利率が表示されている(ステップ30)。
客粗利率データベース31−4から取り出された客粗利率が、制御部37から演算部36へ送られる。この演算部36において、受け取った客粗利率と、異常判断値とが比較判断される(ステップ31)。
例えば、異常判断値が0.5〜−0.5に設定されているとする。
客粗利率が0.3の場合は、異常判断値の範囲内にあるため、異常客粗利率とは判断されない。
一方、客粗利率が−0.6の場合は、異常判断値の範囲外にある(異常判断値を下回っている)ため、異常客粗利率と判断される。
また、客粗利率が0.6の場合は、異常判断値の範囲外にある(異常判断値を上回っている)ため、異常客粗利率と判断される。
ここで、異常判断値に含まれない範囲は、一般の遊技者が遊技をしても通常得られない程度の値に設定されている。
このため、異常判断値と客粗利率との比較を行うことで、その異常判断値の範囲を下回ったり又は上回ったりした客粗利率を異常客粗利率として判断し、この客粗利率を有する遊技者をプロとして特定できる。
この比較判断の結果は、制御部37へ送られる。
比較判断の結果、客粗利率が異常判断値の範囲を下回っているとき(又は、上回っているとき)は、制御部37から表示部35に対し、客粗利率が異常な値である旨の表示を行わせる(ステップ32)。
ただし、客粗利率が異常判断値を下回っているか、あるいは上回っているかに関係なく、比較判断の結果を表示部35に表示させることもできる。
上記の実施形態にかかる遊技場システムは、クライアント・サーバシステムによって構成されている。
そして、この遊技場システムにおいては、オンライン処理を可能とする。
オンライン処理とは、ネットワークで結ばれた各端末から情報を入力し、回線を通じて結ばれたコンピュータへ情報を伝送して処理を行い、その処理結果を端末へ伝送して返す形態による処理方法をいう。
また、遊技場システムにおけるオンライン処理とは、ネットワーク(無線ネットワーク又は有線ネットワーク)に通信接続された各端末や各装置等から情報を入力し、そのネットワークを通じて管理コンピュータへ情報を伝達して処理を行い、その処理結果を端末等へ伝送して返す形態による処理方法をいう。
さらに、遊技場システムにおけるオンライン処理には、バッチ処理(オンライン・バッチ)、リアルタイム処理(オンライン・リアルタイム)、対話型処理(会話型処理、オンライン・対話型)が含まれる。
そして、上記各実施形態の遊技場システムにおいては、オンライン・トランザクション処理(バッチ・トランザクション、リアルタイム・トランザクション、対話型・トランザクション)が可能となっている。
なお、トランザクション処理とは、発生した情報がシステムに入力されて処理され、この処理の結果が端末等へ通知される一連の処理をいう。
次に、客粗利率管理プログラムについて説明する。
上記の実施形態におけるコンピュータ(客粗利率管理装置)の客粗利率管理機能(客粗利率を算出,保存,送受信,画面表示,印刷等する機能)は、そのコンピュータの記憶部に記憶された客粗利率管理プログラムにより実現される。
客粗利率管理プログラムは、コンピュータに読み込まれることにより、コンピュータの各構成要素に指令を送り、所定の処理、たとえば、通信部における会員データや遊技データ等の受信処理,制御部における照合処理,記憶部における会員データ,遊技データ,客粗利率等の記憶処理,演算部における客粗利率や集計情報等の演算処理などを行わせる。
これによって、客粗利率管理機能は、客粗利率管理プログラムとコンピュータとが協働したコンピュータ(客粗利率管理装置)により実現される。
なお、客粗利率管理機能を実現するための客粗利率管理プログラムは、コンピュータのROMやハードディスクに記憶される他、コンピュータ読み取り可能な記録媒体、たとえば、外部記憶装置及び可搬記録媒体等に格納することができる。
外部記憶装置とは、CD−ROM等の記憶媒体を内蔵し、客粗利率管理装置に外部接続されるメモリ増設装置をいう。一方、可搬記録媒体とは、記録媒体駆動装置(ドライブ装置)に装着でき、かつ、持ち運び可能な記録媒体であって、たとえば、フレキシブルディスク,メモリカード,光磁気ディスク等をいう。
そして、記録媒体に記録されたプログラムは、コンピュータのRAMにロードされて、CPUにより実行される。この実行により、上述した本実施形態の客粗利率管理装置の機能が実現される。
さらに、コンピュータで客粗利率管理プログラムをロードする場合、他のコンピュータで保有された客粗利率管理プログラムを、通信回線を利用して自己の有するRAMや外部記憶装置にダウンロードすることもできる。このダウンロードされた客粗利率管理プログラムも、CPUにより実行され、本実施形態の客粗利率管理装置の客粗利率管理機能を実現する。
以上、本発明の客粗利率管理装置、客粗利率管理方法及び客粗利率管理プログラムの好ましい実施形態について説明したが、本発明に係る客粗利率管理装置、遊技場システム、客粗利率管理方法及び客粗利率管理プログラムは上述した実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の範囲で種々の変更実施が可能であることは言うまでもない。
例えば、上述した実施形態では、管理コンピュータの表示部に客粗利率を表示させていたが、この客粗利率の表示は、それら管理コンピュータの表示部に限定されるものではなく、表示部を備えた他の装置(例えば、景品カウンタに設置されたコンピュータ,データ公開機,遊技媒体貸出機等)においても行わせることができる。
また、上述した実施形態では、客粗利率を「客粗利率=(累計売上−累計差玉金額)÷累計売上」、すなわち、一の遊技者による累計売上からその一の遊技者による累計差玉金額を減算し、この減算で得られた差をその一の遊技者による累計売上で除算し、この除算で得られた商を客粗利率として算出していたが、その「客粗利率=(累計売上−累計差玉金額)÷累計売上」のような算出式を用いることに限るものではなく、客粗利率と同じホール管理上の意味を有する数値が算出できる式であれば、例えば、累計売上や累計差玉金額以外の遊技データ、各種設定値、過去の集計情報などを用いてもよい。
本発明の客粗利率管理装置を有した遊技場システムの構成を示すブロック図である。 遊技台及び貸出機の正面構成を示す正面概略図である。 本発明の客粗利率管理装置(管理コンピュータ)の内部構成を示すブロック図である。 管理コンピュータの表示画面に表示された客粗利率等を含む表を示す図である。 管理コンピュータの表示画面に表示された客粗利率等を含む他の表を示す図である。 客粗利率の推移を示すグラフである。 管理コンピュータの表示画面に表示された異常客粗利率等を含む表を示す図である。 本発明にかかる遊技場システムの動作手順(客粗利率管理方法)を示す動作手順図である。 本発明にかかる遊技場システムの他の動作手順(客粗利率管理方法)を示すフローチャートである。
符号の説明
1 遊技場システム
10−1a〜10−nn 遊技台
20−1a〜20−nn 貸出機
30 管理コンピュータ
31 記憶部
31−1 遊技データベース
31−3 会員データベース
31−4 客粗利率データベース
32 記憶管理部
33 第一通信部
34 入力部
35 表示部
36 演算部
37 制御部
38 出力部
39 出力管理部
40 第二通信部

Claims (13)

  1. 一又は二以上の遊技台及び/又は貸出機から収集した遊技データにもとづいて、所定の情報を算出し管理する客粗利率管理装置であって、
    各前記遊技台及び/又は各前記貸出機から前記遊技データを受信する遊技データ受信部と、
    前記遊技データにもとづき、各遊技者の前記各遊技台ごとの遊技実績に関する所定の客粗利率を求める演算部と、
    前記客粗利率を記憶する記憶部とを備えた
    ことを特徴とする客粗利率管理装置。
  2. 前記演算部が、一の遊技者の売上から差玉金額を減算し、この減算により得た差を前記一の遊技者の売上で除算し、この除算により得た商を前記客粗利率とする
    ことを特徴とする請求項1記載の客粗利率管理装置。
  3. 前記演算部が、前記一の遊技者に関する前記客粗利率を、遊技台ごと及び/又は機種ごとに求める
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の客粗利率管理装置。
  4. 前記客粗利率を表示する表示部を有した
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の客粗利率管理装置。
  5. 前記演算部が、前記客粗利率と異常判断値とを比較し、この比較の結果にもとづいて、前記客粗利率が異常値か否かを判断し、
    前記表示部が、前記異常値であるとされた客粗利率を強調して表示する
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の客粗利率管理装置。
  6. 前記演算部が、一の機種の粗利率と、前記一の機種における一又は二以上の遊技者の客粗利率とを比較する
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の客粗利率管理装置。
  7. 前記演算部が、一の機種における会員平均の粗利率と、前記一の機種における一又は二以上の遊技者の客粗利率とを比較する
    ことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の客粗利率管理装置。
  8. 前記客粗利率に関する情報を外部出力する外部出力部を有した
    ことを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の客粗利率管理装置。
  9. 前記客粗利率に関する情報を印刷出力する印刷部を有した
    ことを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の客粗利率管理装置。
  10. 前記客粗利率が異常値であることを報知する報知部を有した
    ことを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の客粗利率管理装置。
  11. 前記客粗利率に関する情報を通信出力する通信部と、
    この通信部からの通信信号を受信して、前記客粗利率に関する所定の動作を実行する通信機を有した
    ことを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の客粗利率管理装置。
  12. 客粗利率管理装置が、各遊技台及び/又は各貸出機から遊技データを収集するデータ収集処理と、
    前記遊技データにもとづき、各遊技者の前記各遊技台ごとの遊技実績に関する所定の客粗利率を求める客粗利率算出処理とを有した
    ことを特徴とする客粗利率管理方法。
  13. 各遊技台及び/又は各貸出機から遊技データを収集するデータ収集処理と、
    前記遊技データにもとづき、各遊技者の前記各遊技台ごとの遊技実績に関する所定の客粗利率を求める客粗利率算出処理とを客粗利率管理装置に実行させる
    ことを特徴とする客粗利率管理プログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012005752A (ja) * 2010-06-28 2012-01-12 Kita Denshi Corp 遊技場管理装置
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