JP2005109977A - ミキサ回路及びチューナ - Google Patents

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Abstract

【課題】 インピーダンスのミスマッチングを改善すると共に、トランスや配線のインダクタンス成分による周波数特性の劣化を改善し得るミキサ回路及びチューナを提供する。
【解決手段】 ミキサ回路10は、高周波信号伝送回路15と発振周波数伝送回路16とトランジスタスイッチング回路17と中間周波数出力回路18とを有する。高周波信号伝送回路15は、1つのノード11と、ノード11からの高周波入力信号を振幅が等しくかつ位相が180°異なる2つの信号に分配して出力するノード13・14と、バイパスコンデンサC3又は直接にて高周波的に接地された1つ以上のノード12とを有し、ノード13とノード11とは直流的に接続され、ノード12はバイパスコンデンサC3と並列に抵抗R2にてアースに接続されるか又は直接アースに接続され、かつ入力端子側と出力端子側とのインピーダンス比が概ね1:1となる位相分配トランスとを有している。
【選択図】 図1

Description

本発明は、高周波信号の周波数変換を扱う全ての高周波ミキサ回路等のミキサ回路及びチューナに関するものである。
現在、放送のデジタル化が進行し、広帯域・多チャンネル放送を受信できる受信機の必要性がでてきている。
特に、CATVにおいては、RF(Radio Frequency)伝送帯域54MHz〜864MHz(米国仕様)において134チャンネルもの多チャンネルが伝送される。このため、その信号を受信するチューナには、多チャンネル受信に対応するために広帯域に渡って入力インピーダンスマッチング性能、低歪、低雑音指数、高アイソレーション、及び高イメージ妨害耐性等の高い性能が要求されている。
これらの性能を満足するために、従来のCATVチューナにおいては、ダブルコンバージョン方式が用いられている。このダブルコンバージョン方式のCATVチューナの第1ミキサ回路には、特許文献1に開示されているように、ダブルバランスドミキサが採用されることが多い。
上記ダブルバランスドミキサでは、図9に示すように、RF信号は、RF入力端子101から位相分配トランスT4のノード(node:節点)41に入力され、位相分配トランスT4にて位相が180°異なりかつ振幅が等しい平衡信号に位相分配されてノード43とノード44とから出力され、トランジスタQ1〜Q4にて構成されるトランジスタスイッチング回路105のソース電極に入力される。なお、ノード42は接地されている。
また、ローカル信号(LO)は、LO入力端子102からトランスT3に入力され、トランスT3にて位相が180°異なりかつ振幅が等しい平衡信号に位相分配されてトランジスタスイッチング回路105におけるトランジスタQ1〜Q4のゲートに入力される。そして、IF(Intermediate Frequency:中間周波数)出力端子103には、周波数変換されたローカル信号周波数とRF信号周波数との和及び差の周波数信号が出力される。
特開昭64−5211号公報(1989年1月10日公開)
しかしながら、上記従来のミキサ回路では、次のような問題点があった。
すなわち、位相分配トランスT4は、不平衡側(ノード41)と平衡側(ノード43及びノード44)とのインピーダンス比が1:4となる。また、FET(Field Effect Transistor:電界効果トランジスタ)のソースにおける入力インピーダンスは数Ω〜数十Ωと低い値になるため、1:4のインピーダンス比をもつ位相分配トランスT44の不平衡端側(ノード41)から平衡端側(ノード43及びノード44)を見たインピーダンスは極めて低い値となる。
しかしながら、チューナの入力インピーダンスは、一般に、テレビ信号では75Ωであり、通信機では50Ωという値をとるため、従来のミキサ回路のRFポートにおける入力インピーダンスとミスマッチングとなり、チューナの入力リターンロスが悪くなったり、ゲインの周波数特性が悪くなったりする問題点があった。
また、この問題を改善するために、図9に示すように、RF入力端子101と位相分配トランスT4のノード41との間に抵抗R5を入れてインピーダンスマッチングを改善することもあるが、この抵抗R5による損失によりチューナの雑音指数が劣化する問題もあった。
本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされたものであって、その目的は、インピーダンスのミスマッチングを改善するとともに、トランスや配線のインダクタンス成分による周波数特性の劣化を改善し得るミキサ回路及びチューナを提供することにある。
本発明のミキサ回路は、上記課題を解決するために、高周波信号伝送回路と発振周波数伝送回路とトランジスタスイッチング回路と中間周波数出力回路とを有するミキサ回路において、上記高周波信号伝送回路は、1つの高周波信号入力端子と、その高周波信号入力端子からの高周波入力信号を振幅が等しくかつ位相が180°異なる2つの信号に分配して出力する位相分配出力端子と、バイパスコンデンサ又は直接にて高周波的に接地された1つ以上の高周波接地用端子とを有し、上記位相分配出力端子のうちの少なくとも1つの位相分配出力端子と上記高周波信号入力端子とは直流的に接続され、上記高周波接地用端子のうち少なくとも1つの高周波接地用端子はバイパスコンデンサと並列に抵抗にてアースに接続されるか又は直接アースに接続され、かつ入力端子側と出力端子側とのインピーダンス比が概ね1:1となる位相分配トランスとを有していることを特徴としている。
また、本発明のミキサ回路は、上記課題を解決するために、第1のFETと第2のFETとの各ソース電極同士が接続され、第3のFETと第4のFETとの各ソース電極同士が接続され、第1のFETと第4のFETとの各ゲート電極同士が接続され、第2のFETと第3のFETとの各ゲート電極同士が接続され、第1のFETと第3のFETとの各ドレイン電極同士が接続され、かつ第2のFETと第4のFETとの各ドレイン電極同士が接続される構成をとるトランジスタスイッチング回路と、1つの高周波信号入力端子と、その高周波信号入力端子からの高周波入力信号を振幅が等しくかつ位相が180°異なる2つの信号に分配して出力する位相分配出力端子と、バイパスコンデンサ又は直接にて高周波的に接地された1つ以上の高周波接地用端子とを有し、上記位相分配出力端子のうちの少なくとも1つの位相分配出力端子と上記高周波信号入力端子とは直流的に接続され、上記高周波接地用端子のうち少なくとも1つの高周波接地用端子はバイパスコンデンサと並列に抵抗にてアースに接続されるか又は直接アースに接続され、かつ入力端子側と出力端子側とのインピーダンス比が概ね1:1となる位相分配トランスとを有し、上記トランジスタスイッチング回路における、接続された第1のFET及び第3のFETのドレイン電極、並びに接続された第2のFET及び第4のFETのドレイン電極は、それぞれ高周波遮断回路を介して直流電源に接続され、上記トランジスタスイッチング回路における、接続された第1のFET及び第2のFETのソース電極に上記位相分配トランスの2つの位相分配出力端子のうちの1つが接続され、接続された第3のFET及び第4のFETのソース電極に上記位相分配トランスの他の1つの位相分配出力端子が接続され、上記トランジスタスイッチング回路における、接続された第1のFET及び第4のFETのゲート電極、並びに接続された第2のFET及び第3のFETのゲート電極は、それぞれ高周波遮断回路を介して接地又は直流電源に接続されている一方、上記位相分配トランスの高周波信号入力端子には高周波信号が入力され、上記トランジスタスイッチング回路におけるゲート電極には振幅が等しくかつ位相差が180°異なる2つの局部発振信号が入力され、上記トランジスタスイッチング回路におけるドレイン電極から高周波入力信号周波数と局部発振信号周波数との和成分及び差成分が出力されることを特徴としている。
また、本発明のミキサ回路は、上記記載のミキサ回路において、前記位相分配トランスは、入出力間において平行な2本の伝送線路にて構成される伝送線路トランスにてなり、その伝送線路トランスの平行線の一端のうち、第1の端子を高周波信号入力端子とし、第2の端子を高周波接地用端子とする一方、その伝送線路トランスの平行線の他の一端の2つの端子を位相分配出力端子とすることを特徴としている。
また、本発明のミキサ回路は、上記記載のミキサ回路において、前記位相分配トランスの高周波信号入力端子は、直列に接続されたコイルと抵抗とを介して接地されていることを特徴としている。
また、本発明のミキサ回路は、上記記載のミキサ回路において、前記位相分配トランスにおける高周波信号入力端子と高周波接地用端子との間にコイルを挿入し、前記トランジスタスイッチング回路における第1のFET及び第2のFETのソース電流の実効値と第3のFET及び第4のFETのソース電流との実効値が略同じになるようにしたことを特徴としている。
また、本発明のミキサ回路は、上記記載のミキサ回路において、少なくとも前記トランジスタスイッチング回路における4個のトランジスタが集積化される一方、RF入力端子に接続される位相分配トランスは、集積回路の外部に配置されていることを特徴としている。
また、本発明のミキサ回路は、上記記載のミキサ回路において、前記トランジスタスイッチング回路の各ソース電極に接続される位相分配トランスの2つの平衡出力端子の間には、第1のコンデンサが挿入されていることを特徴としている。
また、本発明のミキサ回路は、上記記載のミキサ回路において、前記トランジスタスイッチング回路のソース電極に接続される位相分配トランスの2つの平衡出力端子とアースと間には、第2のコンデンサと第3のコンデンサとがそれぞれ挿入されていることを特徴としている。
本発明のチューナは、上記課題を解決するために、高周波入力信号を一旦入力信号周波数よりも高い周波数にアップコンバートする第1のミキサ回路として、前記記載のミキサ回路を用いたチューナであって、上記アップコンバートされた信号を所定のIF周波数にダウンコンバートする第2のミキサ回路にて構成されるダブルコンバージョンチューナとしたことを特徴としている。
本発明のミキサ回路では、入力端子側と出力端子側とのインピーダンス比が概ね1:1となる位相分配トランスを用いている。すなわち、ミキサ回路の高周波信号伝送回路に広帯域特性が優れ、かつインピーダンス比が1:1の特性を有する位相分配トランスを入れることにより、インピーダンスのミスマッチングを改善している。
この結果、従来のように、ミスマッチングを防止するために、RF入力端子と位相分配トランスの高周波信号入力端子との間に抵抗を入れてインピーダンスマッチングを改善することがなくなるので、抵抗による損失によりチューナの雑音指数が劣化するということがなくなる。
それゆえ、広帯域にわたって入力リターンロスがよくなるため、周波数特性が優れた、低雑音のミキサ回路が実現できる。
したがって、インピーダンスのミスマッチングを改善するとともに、トランスや配線のインダクタンス成分による周波数特性の劣化を改善し得るミキサ回路を提供することができるという効果を奏する。
また、本発明のミキサ回路では、位相分配トランスは、入出力間において平行な2本の伝送線路にて構成される伝送線路トランスにてなる。それゆえ、インピーダンス比が1:1の特性を有する位相分配トランスを容易に構成することができるという効果を奏する。
また、本発明のミキサ回路では、位相分配トランスの高周波信号入力端子は、直列に接続されたコイルと抵抗とを介して接地されている。それゆえ、直列に接続されたコイルと抵抗とから、バイアス電流を流すことができるという効果を奏する。
また、本発明のミキサ回路では、位相分配トランスにおける高周波信号入力端子と高周波接地用端子との間にコイルを挿入し、前記トランジスタスイッチング回路における第1のFET及び第2のFETのソース電流の実効値と第3のFET及び第4のFETのソース電流との実効値が略同じになるようにしている。
それゆえ、位相分配トランスにおける高周波信号入力端子と高周波接地用端子との間にコイルを挿入することによって、低周波数ではインピーダンスが低く、高周波数ではインピーダンスが高くなるので、周波数補償として機能させることができるという効果を奏すると共に、第1のFET及び第2のFETのソース電流と第3のFET及び第4のFETのソース電流との実効値が略同じとなるためアイソレーションや2次歪特性の優れたダブルバランスドミキサが実現できる効果も奏する。
また、本発明のミキサ回路では、少なくともトランジスタスイッチング回路における4個のトランジスタが集積化される。また、RF入力端子に接続される位相分配トランスは、集積回路の外部に配置されている。
それゆえ、トランジスタが集積化されることにより、特性の揃ったトランジスタが実現できるので、優れたバランスドミキサ回路を提供することができるという効果を奏する。
また、本発明のミキサ回路では、トランジスタスイッチング回路の各ソース電極に接続される位相分配トランスの2つの平衡出力端子の間には、第1のコンデンサが挿入されている。
それゆえ、第1のコンデンサによって、トランジスタスイッチング回路における4個のトランジスタが集積化された場合における、ICチップのボンディングワイヤによるインダクタ(L)に伴う周波数特性劣化を防止することができる。また、位相分配トランスのインダクタ成分や配線のインダクタ成分に伴う周波数特性劣化も防止することができるという効果を奏する。
また、本発明のミキサ回路では、トランジスタスイッチング回路のソース電極に接続される位相分配トランスの2つの平衡出力端子とアースと間には、第2のコンデンサと第3のコンデンサとがそれぞれ挿入されている。
それゆえ、位相分配トランスにて位相分配された2信号に多少の特性差があったとしても、これら第2のコンデンサと第3のコンデンサとを個別に設定することによって、ミキサ特性を最適となるように補正することができるという効果を奏する。
本発明のチューナでは、高周波入力信号を一旦入力信号周波数よりも高い周波数にアップコンバートする第1のミキサ回路として、前記記載のミキサ回路を用いたチューナであって、上記アップコンバートされた信号を所定のIF周波数にダウンコンバートする第2のミキサ回路にて構成されるダブルコンバージョンチューナとしている。
それゆえ、広帯域にわたって入力リターンロスがよくなるため、周波数特性が優れた、低雑音のミキサ回路を実現するチューナを提供することができる。
したがって、インピーダンスのミスマッチングを改善するとともに、トランスや配線のインダクタンス成分による周波数特性の劣化を改善し得るチューナを提供することができるという効果を奏する。
本発明の一実施形態について図1ないし図8に基づいて説明すれば、以下の通りである。
本実施の形態のミキサ回路を備えたCATV(Cable Television)用チューナは、図2に示すように、高周波信号としてのRF(Radio Frequency)信号が入力されるチューナRF入力端子71、第1のミキサ回路としての第1ミキサ回路M1、第2のミキサ回路としての第2ミキサ回路M2、及びチューナIF(Intermediate Frequency:中間周波数)出力端子83等を有しており、第1ミキサ回路M1及び第2ミキサ回路M2にて周波数変換するダブルコンバージョン方式となっている。
このCATV用チューナでは、米国仕様を例にすると、RF信号は、54MHz〜864MHzの広帯域を有し、チューナRF入力端子71から入力される。このとき、チューナRF入力端子71に入力される信号源インピーダンスは75Ωである。入力された信号は、54MHz〜864MHzの帯域を通すバンドパスフィルタ72とAGC(Automatic Gain Control:自動利得制御)アンプ73とを介して第1ミキサ回路M1に入力される。
第1ミキサ回路M1では、ローカルオシレータ74にて発振されアンプ75にて増幅された発振周波数信号とミキシングされ、1GHz帯のIF信号に周波数変換される。すなわち、54MHz〜864MHzよりも高い1GHz帯の周波数に変換される。
変換されたIF信号は、バンドパスフィルタ76、アンプ77、バンドパスフィルタ78にて選択増幅された後、第2ミキサ回路M2に入力され、ローカルオシレータ79にて発振されかつアンプ80にて増幅された信号とミキシングされ、周波数変換される。その後、バンドパスフィルタ81、アンプ82を介してチューナIF出力端子83から出力される。上記第2ミキサ回路M2では、アップコンバートされた信号が所定のIF周波数にダウンコンバートされる。
ここで、CATVシステムでは、放送局からケーブルを介して各家庭に配置された図示しないセットトップボックスに接続される。このセットトップボックスは、主に、図2に示すように、チューナと、そのチューナで受信した信号を復調する復調部と、それらを制御する制御部とによって構成される。したがって、図2のチューナRF入力端子71には、同様のチューナがケーブルを介して接続されており、個々のチューナの入力リターンロスはRF周波数帯域54MHz〜864MHzにおいて、良好な性能を有する必要がある。
また、個々の受信性能においても、入力リターンロスが悪ければ受信感度が劣化したり周波数特性や雑音指数が劣化したりする等の問題となる。このため、このようなCATV用チューナにおいては、特に、広帯域特性が要求され、第1ミキサ回路M1の入力リターンロス特性が重要な性能となる。
このCATV用チューナにおいて、第1ミキサ回路M1に、本実施の形態にて構成されるミキサ回路を用いれば、広帯域にわたって優れた入力リターンロス性能を有し、低雑音指数のチューナが実現できる。
上記CATV用チューナに備えられる本実施の形態の第1ミキサ回路M1であるミキサ回路10は、図1に示すように、ダブルバランスドミキサが採用されている。
すなわち、ミキサ回路10は、高周波信号伝送回路15と、発振周波数伝送回路16と、トランジスタスイッチング回路17と、中間周波数出力回路18とを有している。
上記発振周波数伝送回路16、トランジスタスイッチング回路17及び中間周波数出力回路18は、従来技術で説明したミキサ回路のものと同じ構成である。
すなわち、発振周波数伝送回路16は、LO入力端子2、コンデンサC1、トランスT3からなっている。上記LO入力端子2は、コンデンサC1を介してトランスT3のノード31に接続されている。また、トランスT3のノード32は接地されている。
上記のトランジスタスイッチング回路17は、4つのトランジスタQ1〜Q4からなっている。上記発振周波数伝送回路16におけるトランスT3の平衡側のノード(node:節点)33・34の出力は、上記トランジスタスイッチング回路17の各トランジスタQ1〜Q4の各ゲート電極Gに接続されている。
上記中間周波数出力回路18は、高周波遮断回路としてのトランスT2、コンデンサC4・C5・C6、IF出力端子3を有している。上記トランジスタスイッチング回路17における各トランジスタQ1〜Q4の各ドレイン電極Dは、トランスT2の不平衡側のノード21・22にそれぞれ接続されている。また、トランスT2の平衡側のノード23・24は、それぞれIF出力端子3及び直流電源としての電源端子4に接続されている。
一方、上記高周波信号伝送回路15は、本実施の形態では、RF入力端子1、コンデンサC2、バイパスコンデンサC3、コイルL1、抵抗R1・R2、位相分配トランスT1からなっている。上記RF入力端子1は、コンデンサC2を介して位相分配トランスT1の不平衡側の高周波信号入力端子としてのノード11に接続されている。なお、RF入力端子1は、上述したチューナRF入力端子71と同じものである。
また、位相分配トランスT1の不平衡側の高周波接地用端子としてのノード12には、バイパスコンデンサC3と抵抗R2とが並列接続された後、接地されている。なお、必ずしもこれに限らず、例えば、ノード12は、直接アースに接続されていてもよい。
さらに、位相分配トランスT1の平衡側の位相分配出力端子としてのノード13・14は、トランジスタスイッチング回路17におけるトランジスタQ1〜Q4の各ソース電極Sにそれぞれ接続されている。
また、上記トランジスタスイッチング回路17のトランジスタQ1〜Q4は、第1のFETとしてのトランジスタQ1と第2のFETとしてのトランジスタQ2とにおいてそれぞれのソース電極Sが接続され、第3のFETとしてのトランジスタQ3と第4のFETとしてのトランジスタQ4とにおいてそれぞれのソース電極Sが接続されている。また、トランジスタQ1とトランジスタQ4とにおいてそれぞれのゲート電極Gが接続され、トランジスタQ2とトランジスタQ3とにおいてそれぞれのゲート電極Gが接続されている。さらに、トランジスタQ1とトランジスタQ3とにおいてそれぞれのドレイン電極Dが接続され、トランジスタQ2とトランジスタQ4とにおいてそれぞれのドレイン電極Dが接続されている。
上記のミキサ回路10では、発振周波数信号である局部発振信号としてのローカル信号(LO)が、LO入力端子2からトランスT3に入力され、トランスT3にて位相が180°異なりかつ振幅が等しい平衡信号に位相分配されてトランジスタスイッチング回路17におけるトランジスタQ1〜Q4のゲート電極Gに入力される。そして、IF出力端子3には、周波数変換されたローカル信号周波数とRF信号周波数との和及び差の周波数信号が出力される。
一方、本実施の形態の高周波信号伝送回路15では、前述の従来技術にて構成されるミキサ回路における位相分配トランスT4の位置に、位相分配トランスT1の入力側から出力側に向けて平行な2本の伝送線路を設け、その入力側の一端であるノード11を信号入力端とすると共に、入力側の他方の端子であるノード12をバイパスコンデンサC3にて高周波的に接地する構成となっている。
このような高周波信号伝送回路15の構成にすれば、この位相分配トランスT1の入力であるノード11に信号を入力すると、トランス出力であるノード13及びノード14には振幅が等しくかつ位相が180°異なる2信号が出力され、このとき、位相分配トランスT1の入力側から出力負荷側を見たインピーダンス比は1:1となる。
このような伝送線路トランスは、上述のように、2本のマイクロストリップラインにて実現できるが、必ずしもこれに限らず、例えば、トロイダルコアやメガネコアのように磁路の閉じたコアに2本の平行巻線を巻くことによっても、広帯域な伝送線路トランスが実現できる。
この位相分配トランスT1の出力を、図1に示すように、トランジスタQ1〜Q4にて構成されるトランジスタスイッチング回路17のソース電極Sに接続することにより、従来例と同じようなダブルバランスドミキサが構成できる。
しかしながら、単にこのようにソース電極Sに伝送線路トランスを挿入すると、トランジスタQ3及びトランジスタQ4には、電源端子4から供給された電源電圧にてバイアス電流が流れるが、トランジスタQ1及びQ2にはバイアス電流は流れない。このため、位相分配トランスT1のノード11とアースと間にコイルL1と抵抗R1とを挿入し、バイアス電流を流すようにしている。
ここで、仮に、位相分配トランスT1におけるノード13・14からトランジスタQ1〜Q4のソース電極S側を見たインピーダンスを25Ωとし、また、RF入力端子1に入力される信号源インピーダンスが50Ωとすれば、RF入力端子1における入力リターンロスは、
20×log(|(25−50)/(25+50)|)=9.5dB
と計算され、図6に示す特性図のようになる。
これに対して、従来例の図9の構成のミキサ回路において、仮に、抵抗R5がない場合は、RF入力端子101における入力リターンロスは、
20×log(|(25/4−50)/(25/4+50)|)=2.2dB
と計算され、図10に示す特性図のようになる。
ここで、仮に、従来例のミキサ回路において抵抗R5を挿入して、本実施の形態と同等のリターンロス性能を有するには、抵抗R5の値は18.75Ωである必要があり、この抵抗を入れることにより挿入損失が発生してしまう。
また、本実施の形態において、トランジスタQ1及びトランジスタQ2からなる差動対とトランジスタQ3及びトランジスタQ4からなる差動対とを流れる電流が等しくなるように、抵抗R1及び抵抗R2の値を選定すれば、アイソレーションや2次歪特性の優れたダブルバランスドミキサが実現できる。なお、コイルL1は、位相分配トランスT1におけるノード11のポイントにおいて、抵抗R1によりインピーダンスが低くならないよう高周波信号遮断用として機能しているが、抵抗R1の抵抗値をR1とし、コイルL1のインダクタをL1とし、角周波数をωとすれば、抵抗R1とコイルL1との直列接続回路の合成インピーダンスの絶対値は、
√((R1)+(ωL1)
となり、この合成インピーダンスの周波数特性は、低周波ではインピーダンスが低くなる一方、高周波ではインピーダンスが高くなるので、周波数補償としても機能できる。
一方、図3に示すように、例えば、図1に示すソースバイアス電流を流すための抵抗R1を無くし、高周波遮断用のコイルL1を位相分配トランスT1のノード11とノード12のと間に配置した構成の高周波信号伝送回路25を備えたミキサ回路20とすることも可能である。
このミキサ回路20では、トランジスタQ1とトランジスタQ2とによる差動対と、トランジスタQ3とトランジスタQ4とによる差動対とのそれぞれのバイアス電流は抵抗R2に流れる。
このような構成にすれば、図1のミキサ回路10における抵抗R1と抵抗R2との抵抗値バラツキにより生じるミキサのバランス劣化が改善できると共に、抵抗R1を廃止できるので、コストダウンや実装面積の小型化に有利である。
また、4つのトランジスタQ1〜Q4を集積化する場合には、図4に示すように、ICチップ52にて集積化したトランジスタ回路を有するミキサ回路50とすることができる。これにより、特性の揃ったトランジスタが実現できるので、優れたバランスドミキサが実現できる。
しかしながら、この場合、集積した集積回路としてのICチップ52におけるボンディングパッド53・54とICパッケージ55の端子56・57とを接続するためのボンディングワイヤによる等価インダクタ(L4)及び等価インダクタ(L5)が発生する。
これらインダクタL4・L5は、図7に示す周波数対変換利得の特性図のように、ミキサ変換利得の周波数特性を劣化する要因になってしまう。このため、位相分配トランスT1のノード13及びノード14の間にコンデンサC7を入れた高周波信号伝送回路51とすることにより、図8に示すように、周波数特性を改善する構成とすることができる。
なお、本実施の形態では、バランスドミキサの4つのトランジスタQ1〜Q4の他に、トランジスタQ5・Q6・Q7からなるローカルアンプを含めて集積化し、IF出力端子7・8からIF信号を差動信号として取り出す構成を一例として記載している。しかしながら、必ずしもこれに限らず、図1や図3に示したトランジスタQ1〜Q4のみを集積化するだけでも優れた性能を有するダブルバランスドミキサが実現できる。
また、図4に示すように、高周波信号伝送回路51のコンデンサC7は、ボンディングワイヤのインダクタによる周波数特性を改善することに大きな効果をもつが、位相分配トランスT1のインダクタ成分や配線のインダクタ成分による周波数特性の劣化を改善することにも効果をもつ。
次に、図5に示すように、上記図4に示すミキサ回路50の第1のコンデンサとしてのコンデンサC7を、第2のコンデンサとしてのコンデンサC8と第3のコンデンサとしてのコンデンサC9との2つのコンデンサC8・C9に置き換え、かつ、その2つのコンデンサC8・C9の接続点をアースに接続した構成のミキサ回路60とすることが可能である。
このような構成にすれば、位相分配トランスT1にて位相分配された2信号のそれぞれの信号ラインに多少の特性差があっても、この2つのコンデンサC8・C9を別々に設定することにより、ミキサ特性を最適に補正できる効果がある。
なお、本発明ではミキサ回路10・20・50・60のトランジスタスイッチング回路17を構成するトランジスタQ1〜Q4はFET(Field Effect Transistor:電界効果トランジスタ)としているが、必ずしもこれに限らず、バイポーラトランジスタでも同様の結果が得られる。
以上のように、本実施の形態によれば、広帯域にわたって優れた入力リターンロス特性を有し、かつ、受信周波数によって変換利得の変化が少ない低雑音なミキサ回路10・20・50・60が実現でき、本実施の形態のミキサ回路10・20・50・60をCATVチューナ等広帯域・多チャンネル用チューナに応用すれば他の受信システムに影響を及ぼすことなくノイズやビートの少ない良好な受信性能を持つ受信機を実現することができる。
このように、本実施の形態のミキサ回路10・20・50・60では、入力端子側と出力端子側とのインピーダンス比が概ね1:1となる位相分配トランスT1を用いている。すなわち、ミキサ回路10・20・50・60の高周波信号伝送回路15・25・51・61に広帯域特性が優れ、かつインピーダンス比が1:1の特性を有する位相分配トランスT1を入れることにより、インピーダンスのミスマッチングを改善している。
この結果、従来のように、ミスマッチングを防止するために、RF入力端子1と位相分配トランスT4のノード41との間に抵抗R5(図9参照)を入れてインピーダンスマッチングを改善することがなくなるので、抵抗R5による損失によりチューナの雑音指数が劣化するということがなくなる。
それゆえ、広帯域にわたって入力リターンロスがよくなるため、周波数特性が優れた、低雑音のミキサ回路10・20・50・60が実現できる。
したがって、インピーダンスのミスマッチングを改善するとともに、トランスや配線のインダクタンス成分による周波数特性の劣化を改善し得るミキサ回路10・20・50・60を提供することができる。
また、本実施の形態のミキサ回路10・20・50・60では、位相分配トランスT1は、入出力間において平行な2本の伝送線路にて構成される伝送線路トランスにてなる。それゆえ、インピーダンス比が1:1の特性を有する位相分配トランスT1を容易に構成することができる。
また、本実施の形態のミキサ回路10・20・50・60では、位相分配トランスT1のノード11は、直列に接続されたコイルL1と抵抗R2とを介して接地されている。それゆえ、直列に接続されたコイルL1と抵抗R2とから、バイアス電流を流すことができる。
また、本実施の形態のミキサ回路10・20・50・60では、位相分配トランスT1におけるノード11と高周波接地用端子との間にコイルL1を挿入し、トランジスタスイッチング回路17におけるトランジスタQ1及びトランジスタQ2のソース電流の実効値とトランジスタQ3及びトランジスタQ4のソース電流との実効値が略同じになるようにしている。
それゆえ、位相分配トランスT1におけるノード11と高周波接地用端子との間にコイルL1を挿入することによって、低周波数ではインピーダンスが低く、高周波数ではインピーダンスが高くなるので、周波数補償として機能させることができる。さらに、トランジスタQ1及びトランジスタQ2のソース電流の実効値とトランジスタQ3及びトランジスタQ4のソース電流との実効値が略同じになるため、アイソレーションや2次歪特性の優れたダブルバランスドミキサが実現できる。
また、本実施の形態のミキサ回路50・60では、少なくともトランジスタスイッチング回路17における4個のトランジスタQ1〜Q4が集積化される。また、RF入力端子1に接続される位相分配トランスT1は、集積回路の外部に配置されている。
それゆえ、トランジスタが集積化されることにより、特性の揃ったトランジスタが実現できるので、優れたバランスドミキサ回路を提供することができるという効果を奏する。
また、本実施の形態のミキサ回路50では、トランジスタスイッチング回路17の各ソース電極Sに接続される位相分配トランスT1の2つの平衡出力端子の間には、コンデンサC7が挿入されている。
それゆえ、コンデンサC7によって、トランジスタスイッチング回路17における4個のトランジスタQ1〜Q4が集積化された場合における、ICチップ52のボンディングワイヤによるインダクタ(L)に伴う周波数特性劣化を防止することができる。また、位相分配トランスT1のインダクタ成分や配線のインダクタ成分に伴う周波数特性劣化も防止することができる。
また、本実施の形態のミキサ回路60では、トランジスタスイッチング回路17のソース電極Sに接続される位相分配トランスT1の2つのノード13・14とアースと間には、コンデンサC8とコンデンサC9とがそれぞれ挿入されている。
それゆえ、位相分配トランスT1にて位相分配された2信号に多少の特性差があったとしても、これらコンデンサC8とコンデンサC9とを個別に設定することによって、ミキサ特性を最適となるように補正することができる。
また、本実施の形態のチューナでは、高周波入力信号を一旦入力信号周波数よりも高い周波数にアップコンバートする第1ミキサ回路M1として、ミキサ回路10・20・50・60を用いたチューナであって、アップコンバートされた信号を所定のIF周波数にダウンコンバートする第2ミキサ回路M2とにて構成されるダブルコンバージョンチューナとしている。
それゆえ、広帯域にわたって入力リターンロスがよくなるため、周波数特性が優れた、低雑音のミキサ回路を実現するチューナを提供することができる。
したがって、インピーダンスのミスマッチングを改善するとともに、トランスや配線のインダクタンス成分による周波数特性の劣化を改善し得るチューナを提供することができるという効果を奏する。
本発明のミキサ回路及びチューナは、広帯域に渡って優れた入力リターンロス性能と低雑音指数性能とが要求されるCATV(Cable Television)用フロントエンド等に効果的に利用される。
本発明の実施形態を示すものであり、ミキサ回路の構成を示すブロック図である。 上記ミキサ回路を備えたチューナの構成を示すブロック図である。 位相分配トランスのノード11とノード12との間にコイルを挿入したミキサ回路を示すブロック図である。 トランジスタQ1〜Q4を集積化したミキサ回路を示すブロック図である。 トランジスタQ1〜Q4を集積化し、かつトランジスタスイッチング回路のソース電極に接続される位相分配トランスの2つの平衡出力端子とアースと間に、コンデンサC8・C9とが挿入されているミキサ回路を示すブロック図である。 図1、図3、図4、図5に示すミキサ回路の入力リターンロス特性を示す図である。 図4に示すミキサ回路においてコンデンサC7がない場合の周波数対変換利得特性を示す図である。 図4に示すミキサ回路においてコンデンサC7がある場合の周波数対変換利得特性を示す図である。 従来のミキサ回路の構成を示すブロック図である。 上記従来のミキサ回路における入力リターンロス特性を示す図である。
符号の説明
1 RF入力端子
2 LO入力端子
3 IF出力端子
4 電源端子(直流電源)
10 ミキサ回路
11 ノード(高周波信号入力端子、入力端子側)
12 ノード(高周波接地用端子)
13 ノード(位相分配出力端子、出力端子側)
14 ノード(位相分配出力端子、出力端子側)
15 高周波信号伝送回路
16 発振周波数伝送回路
17 トランジスタスイッチング回路
18 中間周波数出力回路
20 ミキサ回路
50 ミキサ回路
52 ICチップ(集積回路)
60 ミキサ回路
71 チューナRF入力端子
83 チューナIF出力端子
C3 バイパスコンデンサ
C7 コンデンサ(第1のコンデンサ)
C8 コンデンサ(第2のコンデンサ)
C9 コンデンサ(第3のコンデンサ)
D ドレイン電極
G ゲート電極
L1 コイル(コイル)
M1 第1ミキサ回路(第1のミキサ回路)
M2 第2ミキサ回路(第2のミキサ回路)
Q1 トランジスタ(第1のFET)
Q2 トランジスタ(第2のFET)
Q3 トランジスタ(第3のFET)
Q4 トランジスタ(第4のFET)
R1 抵抗
R2 抵抗(抵抗)
S ソース電極
T1 位相分配トランス
T2 トランス(高周波遮断回路)
T3 トランス

Claims (9)

  1. 高周波信号伝送回路と発振周波数伝送回路とトランジスタスイッチング回路と中間周波数出力回路とを有するミキサ回路において、
    上記高周波信号伝送回路は、
    1つの高周波信号入力端子と、その高周波信号入力端子からの高周波入力信号を振幅が等しくかつ位相が180°異なる2つの信号に分配して出力する位相分配出力端子と、バイパスコンデンサ又は直接にて高周波的に接地された1つ以上の高周波接地用端子とを有し、上記位相分配出力端子のうちの少なくとも1つの位相分配出力端子と上記高周波信号入力端子とは直流的に接続され、上記高周波接地用端子のうち少なくとも1つの高周波接地用端子はバイパスコンデンサと並列に抵抗にてアースに接続されるか又は直接アースに接続され、かつ入力端子側と出力端子側とのインピーダンス比が概ね1:1となる位相分配トランスとを有していることを特徴とするミキサ回路。
  2. 第1のFETと第2のFETとの各ソース電極同士が接続され、第3のFETと第4のFETとの各ソース電極同士が接続され、第1のFETと第4のFETとの各ゲート電極同士が接続され、第2のFETと第3のFETとの各ゲート電極同士が接続され、第1のFETと第3のFETとの各ドレイン電極同士が接続され、かつ第2のFETと第4のFETとの各ドレイン電極同士が接続される構成をとるトランジスタスイッチング回路と、
    1つの高周波信号入力端子と、その高周波信号入力端子からの高周波入力信号を振幅が等しくかつ位相が180°異なる2つの信号に分配して出力する位相分配出力端子と、バイパスコンデンサ又は直接にて高周波的に接地された1つ以上の高周波接地用端子とを有し、上記位相分配出力端子のうちの少なくとも1つの位相分配出力端子と上記高周波信号入力端子とは直流的に接続され、上記高周波接地用端子のうち少なくとも1つの高周波接地用端子はバイパスコンデンサと並列に抵抗にてアースに接続されるか又は直接アースに接続され、かつ入力端子側と出力端子側とのインピーダンス比が概ね1:1となる位相分配トランスとを有し、
    上記トランジスタスイッチング回路における、接続された第1のFET及び第3のFETのドレイン電極、並びに接続された第2のFET及び第4のFETのドレイン電極は、それぞれ高周波遮断回路を介して直流電源に接続され、
    上記トランジスタスイッチング回路における、接続された第1のFET及び第2のFETのソース電極に上記位相分配トランスの2つの位相分配出力端子のうちの1つが接続され、接続された第3のFET及び第4のFETのソース電極に上記位相分配トランスの他の1つの位相分配出力端子が接続され、
    上記トランジスタスイッチング回路における、接続された第1のFET及び第4のFETのゲート電極、並びに接続された第2のFET及び第3のFETのゲート電極は、それぞれ高周波遮断回路を介して接地又は直流電源に接続されている一方、
    上記位相分配トランスの高周波信号入力端子には高周波信号が入力され、上記トランジスタスイッチング回路におけるゲート電極には振幅が等しくかつ位相差が180°異なる2つの局部発振信号が入力され、上記トランジスタスイッチング回路におけるドレイン電極から高周波入力信号周波数と局部発振信号周波数との和成分及び差成分が出力されることを特徴とするミキサ回路。
  3. 前記位相分配トランスは、入出力間において平行な2本の伝送線路にて構成される伝送線路トランスにてなり、その伝送線路トランスの平行線の一端のうち、第1の端子を高周波信号入力端子とし、第2の端子を高周波接地用端子とする一方、その伝送線路トランスの平行線の他の一端の2つの端子を位相分配出力端子とすることを特徴とする請求項1又は2記載のミキサ回路。
  4. 前記位相分配トランスの高周波信号入力端子は、直列に接続されたコイルと抵抗とを介して接地されていることを特徴とする請求項1又は2記載のミキサ回路。
  5. 前記位相分配トランスにおける高周波信号入力端子と高周波接地用端子との間にコイルを挿入し、前記トランジスタスイッチング回路における第1のFET及び第2のFETのソース電流の実効値と第3のFET及び第4のFETのソース電流との実効値が略同じになるようにしたことを特徴とする請求項3記載のミキサ回路。
  6. 少なくとも前記トランジスタスイッチング回路における4個のトランジスタが集積化される一方、
    RF入力端子に接続される位相分配トランスは、集積回路の外部に配置されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のミキサ回路。
  7. 前記トランジスタスイッチング回路の各ソース電極に接続される位相分配トランスの2つの平衡出力端子の間には、第1のコンデンサが挿入されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のミキサ回路。
  8. 前記トランジスタスイッチング回路のソース電極に接続される位相分配トランスの2つの平衡出力端子とアースと間には、第2のコンデンサと第3のコンデンサとがそれぞれ挿入されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載のミキサ回路。
  9. 高周波入力信号を一旦入力信号周波数よりも高い周波数にアップコンバートする第1のミキサ回路として、前記請求項1〜8のいずれか1項に記載のミキサ回路を用いたチューナであって、
    上記アップコンバートされた信号を所定のIF周波数にダウンコンバートする第2のミキサ回路にて構成されるダブルコンバージョンチューナとしたことを特徴とするチューナ。
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