JP2509493B2 - テレビジョン受信機用前置増幅器 - Google Patents

テレビジョン受信機用前置増幅器

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JP2509493B2
JP2509493B2 JP3309866A JP30986691A JP2509493B2 JP 2509493 B2 JP2509493 B2 JP 2509493B2 JP 3309866 A JP3309866 A JP 3309866A JP 30986691 A JP30986691 A JP 30986691A JP 2509493 B2 JP2509493 B2 JP 2509493B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、テレビジョン受信機の
前段に設ける前置増幅器に関し、特に隣接チャンネルの
影響を除去するものに関する。
【0002】一般にテレビジョン受信機では、異なった
位置にある2つの送信所からのテレビジョン放送を受信
することがある。この場合、各送信所の方向に向けたア
ンテナで受信した各テレビジョン放送信号を混合器で混
合し、この混合出力をテレビジョン受信機に供給する。
この場合、受信した各テレビジョン放送信号は、アンテ
ナの指向性等の改善により、相互干渉が問題となること
は少ないが、各送信所から受信地点までの距離差によっ
て受信レベルに差が生じることがあり、事前にこのレベ
ル差を解消する必要がある。
【0003】
【従来の技術】従来、このようなレベル差を解消するた
め、次のような前置増幅器を使用することがある。即
ち、低レベルの遠方の送信所からのテレビジョン放送信
号受信用のアンテナでの受信信号(これには近距離の高
レベルのテレビジョン信号が含まれていることがあ
る。)を、この低レベルの遠方送信所からのテレビジョ
ン放送信号のみを通過させるように構成した帯域通過フ
ィルタに供給して、近距離の送信所からのテレビジョン
放送信号を除去し、低レベルの遠方の送信所からのテレ
ビジョン放送信号のみとした帯域通過フィルタの出力を
増幅手段で増幅して、低レベルの遠方の送信所からのテ
レビジョン放送信号の信号レベルを上げる。これを別の
アンテナで受信した近距離の送信所からのテレビジョン
放送信号と混合器で混合し、テレビジョン受信機に供給
する。
【0004】しかし、増幅してレベルを上げた遠距離の
テレビジョン放送信号と、近距離のテレビジョン放送信
号とが隣接チャンネルの関係にある場合、上記の方法で
は、例えば近距離の下側チャンネルの音声信号により、
遠距離の上側チャンネルの映像信号にビート障害が生じ
ることがある。このような場合、下側チャンネルの音声
信号を音声トラップによって減衰させ、ビート障害が生
じるのを防止することが行われていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、テレビジョン
受信機の設置地域によって、低レベルの遠距離のテレビ
ジョン放送信号や、高レベルの近距離テレビジョン放送
信号の周波数は、異なるので、テレビジョン受信機の各
設置地域に応じた複数の帯域通過フィルタや音声トラッ
プを製造、在庫管理し、出荷する際に、その出荷先に応
じた帯域通過フィルタや音声トラップに取り替えなけれ
ばならず、その作業が面倒であるという問題点があっ
た。
【0006】本発明は、どこに設置されたテレビジョン
受信機においても、低レベルのテレビジョン放送信号を
高レベルに増幅し、かつ隣接チャンネル妨害を除去した
前置増幅器を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、テレビジョン放送信号がそれぞれ供給される第1
及び第2の入力端子と、第1の入力端子に供給されたテ
レビジョン放送信号を増幅する第1の増幅手段と、この
第1の増幅手段の少なくとも前段または後段の一方に設
けられ、1つのチャンネルのテレビジョン放送信号を通
過させる通過帯域幅を有し、この通過帯域を可変できる
ように構成した周波数可変帯域通過フィルタと、この周
波数可変帯域通過フィルタを通過した1つのチャンネル
のテレビジョン放送信号と、第2の入力端子に供給され
たテレビジョン放送信号とを混合する混合手段と、この
混合手段に接続され、上記周波数可変帯域通過フィルタ
を通過した1つのチャンネルのテレビジョン放送信号の
下側隣接チャンネルの音声信号を減衰させるようにトラ
ップ周波数を可変できるように構成された周波数可変音
声トラップと、上記周波数可変帯域通過フィルタの通過
帯域と上記周波数可変音声トラップのトラップ周波数と
を連動させて変化させる調整手段とを、具備するもので
ある。
【0008】周波数可変音声トラップは、そのトラップ
周波数における減衰量を可変させる減衰量可変手段を具
備することもできるし、第1の増幅手段は、利得調整手
段を有することもできる。また、第2の入力端子と上記
混合手段との間に第2の増幅手段を設けることもでき、
この第2の増幅手段は、利得調整手段を設けることもで
きる。
【0009】また、周波数可変帯域通過フィルタは、第
1の増幅手段の入力側及び出力側にそれぞれ設けること
もでき、周波数可変帯域通過フィルタは、第1の電圧可
変容量素子を含む少なくとも2つの並列共振回路を、第
2の電圧可変容量素子で結合した構成とすることができ
る。
【0010】さらに第1の入力端子と第1の増幅手段と
の間に、周波数可変帯域通過フィルタを通過した1つの
チャンネルのテレビジョン信号の上側隣接チャンネルの
映像信号を減衰させるようにトラップ周波数を選択した
映像トラップを設けることもできるし、この映像トラッ
プを、第1の入力端子と第1の増幅手段との間に接続し
た状態と、非接続の状態とに切り換えるスイッチ手段
を、設けることもできる。
【0011】
【作用】本発明によれば、第1の入力端子に供給された
テレビジョン放送信号のうち周波数可変帯域通過フィル
タの通過帯域に相当する1つのチャンネルのテレビジョ
ン放送信号が第1の増幅手段で増幅され、混合手段に供
給される。この混合手段には、第2の入力端子に供給さ
れた各テレビジョン放送信号も混合手段に供給される
が、このうち周波数可変帯域通過フィルタを通過したテ
レビジョン信号の下側隣接チャンネルの音声信号が周波
数可変音声トラップによって減衰される。この周波数可
変帯域通過フィルタの通過帯域と周波数可変音声トラッ
プのトラップ周波数が、調整手段によって連動して変化
する。従って、どのような地域に設置されたテレビジョ
ン受信機の前置増幅器としても、本発明の前置増幅器を
使用することができる。
【0012】また、周波数可変音声トラップに減衰量可
変手段を設けると、トラップ周波数における減衰量を任
意の値に調整できる。さらに、第1の増幅手段に利得調
整手段を設けると、周波数可変帯域通過フィルタを通過
する1つのチャンネルのテレビジョン放送信号の第1の
増幅手段における利得を任意に調整することができる。
さらに、第2の入力端子と上記混合手段との間に第2の
増幅手段を設けると、第2の入力端子に供給されるテレ
ビジョン放送信号を増幅することができ、さらに、この
第2の増幅手段に利得調整手段を設けると、第2の入力
端子に供給されるテレビジョン放送信号の利得を調整で
きる。
【0013】また、周波数可変帯域通過フィルタを第1
の増幅手段の入出力両側に設けると、より確実に周波数
可変帯域通過フィルタの通過帯域の1つのチャンネルの
テレビジョン放送信号のみが混合手段に供給される。さ
らに、周波数可変帯域通過フィルタを、第1の電圧可変
容量素子を含む少なくとも2つの並列共振回路を、第2
の電圧可変容量素子で結合した構成とすると、第2の電
圧可変容量素子の容量の変化のさせ方によって、通過帯
域幅及び通過損失を通過帯域周波数を変化させても一定
とすることができる。
【0014】さらに、第1の入力端子と第1の増幅手段
との間に、周波数可変帯域通過フィルタを通過した1つ
のチャンネルのテレビジョン信号の上側隣接チャンネル
の映像信号を減衰させるようにトラップ周波数を選択し
た映像トラップを設けると、第1の入力端子から供給さ
れた高レベルの近距離のテレビジョン放送信号であっ
て、上記上側チャンネルのものが存在する場合、これに
よる妨害を除去できる。また、スイッチ手段を設け、こ
の映像トラップを、第1の入力端子と第1の増幅手段と
の間に接続した状態と、非接続の状態とに切り換える
と、上記のような上側チャンネルが存在する場合と、し
ない場合とのいずれにも対応できる。
【0015】
【実施例】図1に示す実施例は、例えば日本国内におい
て使用するもので、遠方の送信所から送信された4〜1
2チャンネルのうちの1つの低レベルのテレビジョン放
送信号が、図示しないアンテナで受信され、入力端子1
0に供給され、かつ近距離の送信所から送信された高レ
ベルの同じく4〜12チャンネルのうち、入力端子10
に供給されたテレビジョン放送信号以外の幾つかのテレ
ビジョン放送信号が、図示しないアンテナで受信され、
入力端子12に供給されている。なお、入力端子10に
供給されたテレビジョン放送信号の上下に隣接するチャ
ンネルのテレビジョン放送信号が、入力端子12に必ず
供給されており、かつ、これら上下隣接チャンネルのテ
レビジョン放送信号は、その高レベルのゆえに、入力端
子10にも出力を生じているとする。
【0016】入力端子10に供給された各テレビジョン
放送信号は、コンデンサ14、スイッチ16を介して周
波数可変帯域通過フィルタ18に供給される。この周波
数可変帯域通過フィルタ18は、その通過帯域幅が、テ
レビジョン放送信号のチャンネルに合わせて6MHzと
され、その通過帯域、すなわち下側遮断周波数及び上側
遮断周波数が、それぞれ可変できるもので、そのとき入
力端子10に供給されている各テレビジョン放送信号の
うち、遠方の送信所からの低レベルのテレビジョン放送
信号を通過させるように、通過帯域が選択されている。
この周波数可変帯域通過フィルタ18の出力は、コンデ
ンサ22を介して高周波増幅器24に供給されて、増幅
され、利得調整回路26で利得が調整された後、さらに
高周波増幅器28で増幅され、コンデンサ30を介し
て、周波数可変帯域通過フィルタ32に供給される。こ
の周波数可変帯域通過フィルタ32は、周波数可変帯域
通過フィルタ18と同一の構成のものである。この周波
数可変帯域通過フィルタ32の出力(遠方の送信所から
の低レベルのテレビジョン放送信号のみを増幅したも
の)は、コンデンサ34を介して混合器36に供給され
る。
【0017】また、入力端子12に供給された各テレビ
ジョン放送信号は、これらを全て通過させる通過帯域を
有する帯域通過フィルタ38に供給され、不要な信号が
除去された後、利得調整回路40を介して高周波増幅器
42に供給される。この高周波増幅器42の出力は、帯
域通過フィルタ44を介して混合器36に供給される。
混合器36において、遠方の送信所からのテレビジョン
放送信号と近距離の送信所からのテレビジョン放送信号
とが混合され、混合出力は高周波増幅器46で増幅され
た後、帯域通過フィルタ48を介して出力端子50に供
給される。この出力端子50は、図示しないテレビジョ
ン受信機に接続される。
【0018】周波数可変帯域通過フィルタ18は、共振
用インダクタ52と直流阻止コンデンサ54の直列回路
と、可変容量ダイオード56を並列に設け、さらに前記
可変容量ダイオード56を補正するコンデンサ53を並
列に接続して並列共振回路を形成し、同様な並列共振回
路を共振用インダクタ52a、直流阻止コンデンサ54
a、可変容量ダイオード56a、コンデンサ53aによ
って形成し、これらを可変容量ダイオード58とコンデ
ンサ60の直列回路によって結合し、結合用インダクタ
62、64によって前段のスイッチ16と、コンデンサ
22に接続したものである。可変容量ダイオード56、
58の容量は、結合インダクタ62、高周波阻止コイル
66、電圧調整用抵抗器68を介して供給される電圧の
値を変化させることによって変化させられ、同様結合
インダクタ64、高周波阻止コイル70、電圧調整用抵
抗器72を介して供給される電圧の値を変化させること
によって、可変容量ダイオード56aの容量が変化させ
られる。従って、周波数可変帯域通過フィルタ18の通
過帯域が変化させられる。周波数可変帯域通過フィルタ
32も、同様に高周波阻止コイル66a、70a、電圧
調整用抵抗器68a、72aを介して供給される電圧の
変化によって通過帯域を変化させる。なお、74は可変
容量ダイオード58を流れた電流を基準電位点に流すた
めの高周波阻止コイルを示し、76、76a、78、7
8aはバイパスコンデンサを示す。
【0019】可変容量ダイオード56、56aの容量が
変化することによって、通過帯域を変化させるが、通過
帯域幅を使用帯域全域(4チャンネルから12チャンネ
ル)に渡って一定とし、かつ挿入損失も使用帯域全域に
渡って一定とするため、結合容量として作用する可変容
量ダイオード58の容量も可変容量ダイオード56、5
6aと共に、使用帯域全域に渡って一定のインピーダン
スを呈するように変化させている。即ち、可変容量ダイ
オード58を用いずに、一定容量のコンデンサのみを使
用すると、通過帯域を大きくすると、そのコンデンサの
インピーダンスは小さくなり、2つの並列共振回路は密
結合状態となる。これを防止するため、通過帯域を大き
くするのにつれて、可変容量ダイオード58の容量を小
さくしている。なお、コンデンサ60は、結合容量の補
正用である。
【0020】混合器36は、2入力混合用のコアコイル
80と、インピーダンス変換用トランスコアコイル82
とを有するもので、これらコアコイル80とトランスコ
アコイル82の接続点と基準電位点との間に、周波数可
変音声トラップ84が設けられている。このトラップ8
4は、共振用インダクタ86、直流阻止コンデンサ8
8、可変容量ダイオード90からなる並列共振回路を可
変抵抗器92と結合用コンデンサ94を直列に接続した
容量結合型のものである。可変容量ダイオード90の容
量は、高周波阻止コイル95、電圧調整用抵抗器97
介して供給される電圧を変化させることによって変化さ
せることができ、この可変容量ダイオード90の容量を
変化させることによって、この周波数可変音声トラップ
84のトラップ周波数は変化するが、このトラップ周波
数は常に周波数可変帯域通過フィルタ18、32を通過
するチャンネルの下側に隣接するチャンネルの音声信号
を減衰させるように変化する。
【0021】また、その減衰量は、可変抵抗器92を操
作することによって変化させることができる。また、こ
の周波数可変音声トラップ84は、混合器36のコアコ
イル80とトランスコアコイル82の接続点に設けられ
ているので、入力端子10、12双方から上記下側隣接
チャンネルのテレビジョン放送信号が混合器36に供給
されていても、その音声信号を確実に減衰させることが
できるし、上記接続点のインピーダンスは、コアコイル
80の入力側a、b、トランスコアコイル82の出力側
cにおけるインピーダンスZoの丁度1/2であるの
で、この接続点にトラップを設けると、急峻度の優れた
トラップ特性を得ることができる。
【0022】また、スイッチ16と基準電位点との間に
は、周波数可変映像トラップ96が設けられている。こ
の映像トラップ96も、共振用インダクタ98、直流阻
止コンデンサ100、可変容量ダイオード102からな
る並列共振回路に結合用コンデンサ104を接続した容
量結合型のものである。この周波数可変映像トラップ9
6は、スイッチ16によって、周波数可変帯域通過フィ
ルタ18の入力側とコンデンサ14との間に接続された
状態と、非接続の状態とに切り換えられる。周波阻止
コイル106、電圧調整用抵抗器108を介して供給さ
れる電圧を変化させることによって、可変容量ダイオー
ド102の容量を変化させることができ、この可変容量
ダイオード102の容量変化に従って、周波数可変映像
トラップ96のトラップ周波数が変化するが、そのトラ
ップ周波数は、そのときの周波数可変帯域通過フィルタ
18、32を通過する1つのチャンネルの上側隣接チャ
ンネルの映像信号を大きく減衰させる。
【0023】なお、各可変容量ダイオード56、56
a、58、90、102の容量を同時に変化させるため
に各電圧調整用抵抗器68、68a、72、72a、9
8、108は、電圧可変用の可変抵抗器110に接続さ
れている。従って、この可変抵抗器110を操作するこ
とによって、周波数可変帯域通過フィルタ18、32の
通過帯域が変化し、周波数可変音声トラップ84の音声
トラップ周波数は、そのとき周波数可変帯域通過フィル
タ18、32を通過する1つのチャンネルのテレビジョ
ン放送信号の下側隣接チャンネルの音声周波数に変化
し、周波数可変映像トラップ96のトラップ周波数は、
そのとき周波数可変帯域通過フィルタ18、32を通過
する1つのチャンネルのテレビジョン放送信号の上側隣
接チャンネルの映像周波数に変化する。
【0024】図2は、この実施例における周波数可変音
声トラップ84における可変抵抗器92の操作によって
トラップ周波数における減衰量の変化を示したもので、
符号A、Bで示す曲線は、入力端子10から供給した信
号に対する出力端子50における周波数対利得特性を示
すもので、符号Aで示す曲線は、可変抵抗器92を操作
して、減衰量を小さくした状態を示し、符号Bで示す曲
線は、可変抵抗器92を操作して、減衰量を大きくした
状態を示す。同じく、符号C、Dで示す曲線は、入力端
子12から供給した信号に対する出力端子50における
周波数対利得特性を示すもので、符号Cで示す曲線は減
衰量を小さくした状態を示し、符号Dで示す曲線は減衰
量を大きくした状態を示す。この図2より、周波数可変
音声トラップ84は、入力端子10、12いずれから入
力された信号に対してもトラップ周波数において大きな
減衰を示していること、及びこのトラップ周波数におけ
る減衰量は、可変抵抗器92の操作によって調整するこ
とができることが明らかである。
【0025】図3は、可変抵抗器110を操作して、周
波数可変帯域通過フィルタ18、32の通過帯域、周波
数可変音声トラップ84の音声トラップ周波数及び周波
数可変映像トラップ96の映像トラップ周波数を変化さ
せた状態での、入力端子10からの信号に対する出力端
子50の出力信号の利得対周波数特性E、F、Gと、入
力端子12からの信号に対する出力端子50の出力信号
の利得対周波数特性H、I、Jを示したもので、周波数
可変帯域通過フィルタ18、32の通過帯域、周波数可
変音声トラップ84の音声トラップ周波数及び周波数可
変映像トラップ96の映像トラップ周波数を変化させて
利得対周波数特性Eが得られるとき利得対周波数特性H
が得られ、同じく利得対周波数特性Fが得られるとき、
利得対周波数特性Iが得られ、同じく利得対周波数特性
Gが得られるとき、利得対周波数特性Jが得られる。こ
の図から明らかなように、周波数可変帯域通過フィルタ
18、32の通過帯域を変化させても、その帯域幅は変
化せず、通過損失は一定である。また、音声トラップ周
波数は、常にそのときの周波数可変帯域通過フィルタ1
8、32を通過する1つのチャンネルの下側隣接チャン
ネルの音声周波数となっており、また映像トラップ周波
数は、常にそのときの周波数可変帯域通過フィルタ1
8、32を通過する1つのチャンネルの上側隣接チャン
ネルの映像周波数となっている。
【0026】図4は、170MHzから230MHzの
帯域幅が7MHzの海外でのテレビジョン放送信号の受
信用の前置増幅器に、本発明を実施した場合の可変抵抗
器92の操作によって周波数可変音声トラップ84の減
衰量の変化を示したものである。なお、この場合、スイ
ッチ16を開放して、周波数可変映像トラップ96を非
作動状態としている。また、A1、B1は入力端子10
から供給した信号に対する出力端子50における周波数
対利得特性を示すもので、符号A1で示す曲線は、可変
抵抗器92を操作して、減衰量を小さくした状態を示
し、符号B1で示す曲線は、可変抵抗器92を操作し
て、減衰量を大きくした状態を示す。同じく、符号C
1、D1で示す曲線は、入力端子12から供給した信号
に対する出力端子50における周波数対利得特性を示す
もので、符号C1で示す曲線は可変抵抗器92を操作し
て減衰量を小さくした状態を示し、符号D1で示す曲線
は可変抵抗器92を操作して減衰量を大きくした状態を
示す。
【0027】図5は、170MHzから230MHzの
帯域幅が7MHzの海外でのテレビジョン放送信号の受
信用の前置増幅器に、本発明を実施した場合の可変抵抗
器110を操作して、周波数可変帯域通過フィルタ1
8、32の通過帯域、周波数可変音声トラップ84の音
声トラップ周波数及び周波数可変映像トラップ96の映
像トラップ周波数を変化させた状態で、音声トラップ周
波数の減衰量を大きくし、周波数可変映像トラップ96
を非作動としたときの入力端子10からの信号に対する
出力端子50の出力信号の利得対周波数特性E1、F
1、G1と、入力端子12からの信号に対する出力端子
50の出力信号の利得対周波数特性H1、I1、J1を
示したものである。なお、周波数可変帯域通過フィルタ
18、32の通過帯域、周波数可変音声トラップ84の
音声トラップ周波数及び周波数可変映像トラップ96の
映像トラップ周波数を変化させた状態で、音声トラップ
周波数の減衰量を大きくし、周波数可変映像トラップ9
6を非作動として利得対周波数特性E1を得たとき利得
対周波数特性H1が得られ、同様に利得対周波数特性F
1を得たとき利得対周波数特性I1が得られ、利得対周
波数特性G1を得たとき利得対周波数特性J1が得られ
る。
【0028】上記の実施例では、周波数可変映像トラッ
プ96を設けたが、これは場合によっては除去すること
ができる。また、上記の実施例では、周波数可変帯域通
過フィルタ18、32を増幅器24、28の入力側及び
出力側の双方に設けたが、いずれか一方を除去してもよ
い。また、増幅器24、28、42、46を設けたが、
場合によってはこれらは除去することができる。
【0029】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、周波数
可変帯域通過フィルタの通過帯域と周波数可変音声トラ
ップの音声トラップ周波数を、連動して変化させ、しか
も常に周波数可変帯域通過フィルタを通過する1つのチ
ャンネルの下側隣接チャンネルの音声周波数を周波数可
変音声トラップのトラップ周波数とするように変化させ
ているので、この前置増幅器と共に使用するテレビジョ
ン受信機の設置位置がどのような位置であっても、下側
隣接チャンネルによるビート障害を防止できる。また、
この周波数可変音声トラップは、そのトラップ周波数に
おける減衰量を任意に変更することができるので、その
設置位置における近距離の送信所からの高レベルの下側
隣接チャンネルのテレビジョン放送信号を確実に減衰さ
せることができる。また、遠方の送信所からのテレビジ
ョン放送信号は、第1の増幅手段によって増幅され、し
かもその増幅手段は、利得可変手段を有しているので、
最適なレベルに遠方からのテレビジョン放送信号を増幅
することができる。また、近距離の送信所からのテレビ
ジョン放送信号も、利得調整手段を有する第2の増幅手
段によって増幅されているので、そのレベルを適切なレ
ベルに調整することができる。また、周波数可変帯域通
過フィルタを第1の増幅手段の入出力双方に設けている
ので、より確実に遠距離からの低レベルのテレビジョン
放送信号のみを抽出して、増幅することができる。さら
に周波数可変帯域通過フィルタを、第1の電圧可変容量
素子を含む少なくとも2つの並列共振回路を、第2の電
圧可変容量素子で結合した構成としてあるので、第2の
電圧可変容量素子の容量を変化させることによって、両
並列共振回路の結合量を常に一定とすることができ、周
波数可変帯域通過フィルタの帯域幅を一定とし、かつ通
過損失を一定とすることができる。また、周波数可変帯
域通過フィルタを通過した1つのチャンネルの上側隣接
チャンネルの映像周波数を常にトラップ周波数とする周
波数可変映像トラップを設けているので、上側隣接チャ
ンネルによるビート障害も防止できる。また、この周波
数可変映像トラップは、スイッチ手段によって作動状態
と非作動状態とに切り換えられるので、不要なときに
は、周波数可変映像トラップを停止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による前置増幅器の1実施例の回路図で
ある。
【図2】同実施例において、4〜12チャンネルでチャ
ンネル幅が6MHzのテレビジョン放送信号の場合のト
ラップ周波数における減衰量の変化を示した図である。
【図3】同実施例において、4〜12チャンネルでチャ
ンネル幅が6MHzのテレビジョン放送信号の場合の周
波数可変帯域通過フィルタの通過帯域、周波数可変音声
トラップの音声トラップ周波数及び周波数可変映像トラ
ップの映像トラップ周波数を変化させた状態を示す図で
ある。
【図4】同実施例において、170MHzから230M
Hzでチャンネル幅が7MHzの海外でのテレビジョン
放送信号の場合のトラップ周波数における減衰量の変化
を示した図である。
【図5】同実施例において、170MHzから230M
Hzでチャンネル幅が7MHzの海外でのテレビジョン
放送信号の場合の周波数可変帯域通過フィルタの通過帯
域、周波数可変音声トラップの音声トラップ周波数及び
周波数可変映像トラップの映像トラップ周波数を変化さ
せた状態を示す図である。
【符号の説明】
10 第1の入力端子 12 第2の入力端子 18 周波数可変帯域通過フィルタ 24 第1の増幅手段 26 利得調整手段 28 第1の増幅手段 32 周波数可変帯域通過フィルタ 36 混合器 40 利得調整手段 42 第2の増幅手段 84 周波数可変音声トラップ 96 周波数可変映像トラップ

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テレビジョン放送信号がそれぞれ供給さ
    れる第1及び第2の入力端子と、第1の入力端子に供給
    されたテレビジョン放送信号を増幅する第1の増幅手段
    と、この第1の増幅手段の少なくとも前段または後段の
    一方に設けられ1つのチャンネルのテレビジョン放送信
    号を通過させる通過帯域幅を有しこの通過帯域を可変で
    きるように構成した周波数可変帯域通過フィルタと、こ
    の周波数可変帯域通過フィルタを通過した1つのチャン
    ネルのテレビジョン放送信号と第2の入力端子に供給さ
    れたテレビジョン放送信号とを混合する混合手段と、こ
    の混合手段に接続され上記周波数可変帯域通過フィルタ
    を通過した1つのチャンネルのテレビジョン放送信号の
    下側隣接チャンネルの音声信号を減衰させるようにトラ
    ップ周波数を可変できるように構成された周波数可変音
    声トラップと、上記周波数可変帯域通過フィルタの通過
    帯域と上記周波数可変音声トラップのトラップ周波数と
    を連動させて変化させる手段とを、具備するテレビジョ
    ン受信機用前置増幅器。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のテレビジョン受信機用前
    置増幅器において、上記周波数可変音声トラップは、そ
    のトラップ周波数における減衰量を可変させる減衰量可
    変手段を具備することを特徴とするテレビジョン受信機
    用前置増幅器。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のテレビジョン受
    信機用前置増幅器において、第1の増幅手段は、利得調
    整手段を有することを特徴とするテレビジョン受信機用
    前置増幅器。
  4. 【請求項4】 請求項1、2または3記載のテレビジョ
    ン受信機用前置増幅器において、第2の入力端子と上記
    混合手段との間に第2の増幅手段を設け、この第2の増
    幅手段に、利得調整手段を設けたことを特徴とするテレ
    ビジョン受信機用前置増幅器。
  5. 【請求項5】 請求項1、2、3または4記載のテレビ
    ジョン受信機用前置増幅器において、上記周波数可変帯
    域通過フィルタを、第1の増幅手段の入力側及び出力側
    にそれぞれ設けたことを特徴とするテレビジョン受信機
    用前置増幅器。
  6. 【請求項6】 請求項1、2、3、4または5記載のテ
    レビジョン受信機用前置増幅器において、上記周波数可
    変帯域通過フィルタは、第1の電圧可変容量素子を含む
    少なくとも2つの並列共振回路を、第2の電圧可変容量
    素子で結合した構成であることを特徴とするテレビジョ
    ン受信機用前置増幅器。
  7. 【請求項7】 請求項1、2、3、4、5または6記載
    のテレビジョン受信機用前置増幅器において、第1の入
    力端子と第1の増幅手段との間に、上記周波数可変帯域
    通過フィルタを通過した1つのチャンネルのテレビジョ
    ン信号の上側隣接チャンネルの映像信号を減衰させるよ
    うにトラップ周波数を選択した映像トラップを設けたこ
    とを特徴とするテレビジョン受信機用前置増幅器。
  8. 【請求項8】 請求項7記載のテレビジョン受信機用前
    置増幅器において、上記映像トラップを、第1の入力端
    子と第1の増幅手段との間に接続した状態と、非接続の
    状態とに切り換えるスイッチ手段を、設けたことを特徴
    とするテレビジョン受信機用前置増幅器。
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