JP3447243B2 - デジタルテレビジョンチューナ - Google Patents
デジタルテレビジョンチューナInfo
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Description
るいは有線波(CATV)で送信されるデジタル方式の
テレビジョン信号を受信するためのデジタルテレビジョ
ンチューナに関する。
構成を図5に示す。先ず、入力端41には受信したデジ
タルテレビジョン信号をプリセレクトする単同調回路4
2がインピーダンス整合用のインダクタンス素子43を
介して接続され、単同調回路42の出力側にはFET4
4aを有する高周波増幅器44が接続される。単同調回
路42は、高周波的に互いに直列接続された二つのイン
ダクタンス素子42a、42bと、カソード同士が互い
に接続されると共にインダクタンス素子42bの他端に
接続た二つのバラクタダイオード42c、42dを有し
ている。
とバラクタダイオード42cのアノードとが高周波的に
接地され、バラクタダイオード42dのアノードが高周
波増幅器44を構成するFET44aの第一ゲートG1
側に接続されている。なお、バラクタダイオード42
c、42dのアノードは直流的に接地される。そして、
バラクタダイオード42c、42dのカソードに印加す
る同調電圧Vtを変えることによって、その同調周波数
を受信するデジタルテレビジョン信号の周波数に合わせ
るようにする。なお、インピーダンス整合用のインダク
タンス素子43は単同調回路42の二つのインダクタン
ス素子42a、42bの接続点に接続される。
ゲートG1、G2を有し、第二ゲートに印加するAGC
電圧Vaを変えることによって利得が変えられる。ま
た、ドレインDにはチョークインダクタ44bを介して
電源電圧Vbが印加され、ソースSは接地される。
ンには結合コンデンサ45を介して段間同調回路である
複同調回路46が接続される。複同調回路46はインダ
クタンス素子となる一次コイル46a及び二次コイル4
6bと、それぞれのコイル46a、46bに高周波的に
並列接続されたバラクタダイオード46c、46dを有
し、一次コイル46aと二次コイル46bとが誘導結合
するように配置される。そして、バラクタダイオード4
6c、46dのカソードに印加される同調電圧を変える
ことによってその同調周波数を、受信するデジタルテレ
ビジョン信号の周波数に合わせることが出来る。
には混合器47が接続され、混合器47には局部発振器
48から局部発振信号が入力される。そして、単同調回
路42及び複同調回路46によって選択されたデジタル
テレビジョン信号が混合器47で周波数変換され、中間
周波信号として出力される。
ビジョン信号は、帯域内に数多くの搬送波が含まれてお
り、これらを歪み無く伝送するために、同調回路42、
46の通過帯域はフラット(平坦)にする必要があり、
同調回路42、46のQをあまり大きくはしていない。
そのため、入力端41から混合器47の入力端までの全
体の同調特性は図6に示すように、通過帯域Wはほぼフ
ラットになっているが、通過帯域Wにおけるレベルと局
部発振周波数Fo近傍のレベルとの差Dは比較的小さく
なっている。
周波数Foの近傍の信号が受信するデジタルテレビジョ
ン信号と共に混合器47に入力されると、局部発振信号
の周波数Foはこの近傍の信号の影響を受けていわゆる
プリング(Pulling)と呼ばれる発振周波数の変
動が起こる。この結果、中間周波信号の位相歪みが悪化
し復調するときにビットエラーが発生するという問題が
ある。この問題は、図6に示す
のQと複同調回路46のQとを大きくして、局部発振周
波数帯の減衰を大きくすることが考えられるが、そうす
ると、1チャンネルの帯域(例えば6MHz)内での平
坦度が得られなくなり、デジタルテレビジョン信号の受
信そのものに悪影響を及ぼすことになる。また、Qを大
きくすることによって同調回路の挿入損失が増大するこ
とも問題となる。
ューナは、同調回路のQを大きくすることなく平坦な伝
送特性でデジタルテレビジョン信号を伝送すると共に、
局部発振周波数帯の減衰を大きくして局部発振周波数の
プリングが起きないようにすることを目的とする。
段として、本発明のデジタルテレビジョンチューナは、
アンテナ入力端と、前記アンテナ入力端に入力されたデ
ジタルテレビジョン信号を増幅する高周波増幅器と、前
記高周波増幅器の後段に設けられ、前記デジタルテレビ
ジョン信号を周波数変換する混合器と、前記混合器に局
部発振信号を入力する局部発振器と、前記アンテナ入力
端と前記高周波増幅器との間に設けられ、前記局部発振
信号の周波数と連動して同調周波が変化する単同調回路
と、前記高周波増幅器と前記混合器との間に設けられ、
前記単同調回路と同じ同調周波数で連動する複同調回路
とを備え、前記高周波増幅器と前記混合器との間には前
記局部発振信号の周波数の近傍に減衰極を有すると共に
減衰極周波数が可変の第一の減衰手段を設け、前記アン
テナ入力端と前記高周波増幅器との間には受信すべき前
記テレビジョン信号に対するイメージ周波数に減衰極を
有すると共に減衰極周波数が可変の第二の減衰手段を設
け、前記第一の減衰手段の減衰極周波数と前記同調周波
数との差、及び前記第二の減衰手段の減衰極周波数と前
記同調周波数との差を前記同調周波数の如何に関わらず
一定となるようにした。
ーナは、前記複同調回路の一次側と二次側とを第一のコ
ンデンサによって接続し、前記複同調回路と前記第一の
コンデンサとによって前記第一の減衰手段を構成した。
ーナは、前記単同調回路は少なくとも前記アンテナ入力
端と前記高周波増幅器の入力端との間に互いに直列に接
続されたインダクタンス素子及び前記同調周波数を変え
るためのバラクタダイオードを有し、直列接続された前
記インダクタンス素子及び前記バラクタダイオードに第
二のコンデンサを接続し、前記単同調回路と前記第二の
コンデンサとによって前記第二の減衰手段を構成した。
ューナを図1乃至図4によって説明すると、まず、本発
明のデジタルテレビジョンチューナの構成は図1に示さ
れるように、アンテナ入力端1には受信したデジタルテ
レビジョン信号をプリセレクトする単同調回路2がイン
ピーダンス整合用のインダクタンス素子3を介して接続
され、単同調回路2の出力側にはFET4aを有する高
周波増幅器4が接続される。単同調回路2は、高周波的
に互いに直列接続された二つのインダクタンス素子2
a、2bと、カソード同士が互いに接続されると共にイ
ンダクタンス素子2bの他端に接続した二つのバラクタ
ダイオード(第二のバラクタダイオードとする)2c、
2dを有している。
接地され、バラクタダイオード2dのアノードがFET
4aの第一ゲートG1側に接続されている。なお、バラ
クタダイオード2c、2dの各アノードは直流的に接地
される。そして、バラクタダイオード2c、2dのカソ
ードに印加する同調電圧Vtを変えることによって、そ
の同調周波数を受信するデジタルテレビジョン信号の周
波数に合わせるようにする。なお、インピーダンス整合
用のインダクタンス素子3は単同調回路2の二つのイン
ダクタンス素子2a、2bの接続点に接続される。
第一ゲートG1との間にはコンデンサ(第二のコンデン
サとする)5が接続される。従って、単同調回路2の同
調周波数よりも高い周波数の範囲では、単同調回路2と
コンデンサ5とを含む全体の等価回路は図2に示すよう
になる。即ち、直列に接続されているインダクタンス素
子2bとバラクタダイオード2dとの等価的なインダク
タンス成分6とインピーダンス整合用のインダクタンス
素子3と単同調回路2のインダクタンス素子2aとがT
型回路となり、インダクタンス成分6とインダクタンス
素子3との直列体にコンデンサ5が並列に接続されたこ
とになる。
クタンス素子3との直列体とコンデンサ5とによって並
列共振回路7が構成される。この共振周波数ではアンテ
ナ入力端1に入力された信号は高周波増幅器4には伝達
されない。従ってこの並列共振回路7は減衰手段(第二
の減衰手段とする)となる。並列共振周波数は減衰極と
なり、受信するデジタルテレビジョン信号の周波数に対
応するイメージ周波数Fiの近傍となるように設定され
る。
トG1、G2を有し、第二ゲートG2に印加するAGC
電圧Vaを変えることによって利得が変えられる。ま
た、ドレインDにはチョークインダクタ4bを介して電
源電圧Vbが印加され、ソースSは接地される。
サ8を介して複同調回路(第一の同調回路とする)9が
接続される。複同調回路9はインダクタンス素子である
一次コイル9a及び二次コイル9bと、それぞれのコイ
ル9a、9bに高周波的に並列接続された二つのバラク
タダイオード(第一のバラクタダイオードとする)9
c、9dを有し、一次コイル9aとバラクタダイオード
9cとによって一次同調回路が構成され、二次コイル9
bとバラクタダイオード9dとによって二次同調回路が
構成される。そして、一次コイル9aと二次コイル9b
とが相互に誘導結合するように配置される。そして、バ
ラクタダイオード9c、9dのカソードに印加される同
調電圧Vtを変えることによってその同調周波数を受信
するデジタルテレビジョン信号の周波数に合わせること
が出来る。
調回路との間がコンデンサ10(第一のコンデンサとす
る)によって接続される。従って、複同調回路9の同調
周波数よりも高い周波数の範囲では、複同調回路9とコ
ンデンサ10とを含む全体の等価回路は図3に示すよう
になる。即ち、一次コイル9aと二次コイル9bとの相
互誘導結合状態はT型のインダクタンス成分11、1
2、13として表され、このうち、インダクタンス成分
11が相互インダクタンス成分である。そして、直列接
続されたインダクタンス成分12、13に対してコンデ
ンサ10が並列接続されることになる。
の直列体とコンデンサ10とによって並列共振回路14
が構成される。この共振周波数では高周波増幅器4から
出力される信号は後段へ伝達されない。従ってこの並列
共振回路14は減衰手段(第一の減衰手段とする)とな
る。並列共振周波数は減衰極となり、受信するデジタル
テレビジョン信号の周波数に対応する局部発振周波数F
oの近傍となるように設定される。尚、コンデンサ5、
10は、チップ型のコンデンサに限らず、図示せぬ基板
上に印刷した配線パターンによって形成してもよい。
1から混合器15の入力端までの伝送特性を示してい
る。即ち、単同調回路2と複同調回路9は受信するデジ
タルテレビジョン信号の周波数Fdに同調し、通過帯域
Wで平坦となり、局部発振周波数Foとイメージ周波数
Fiで減衰する特性となる。そして、二つの減衰極周波
数が隣り合っているので、相乗効果によって互いの減衰
量が大きくなる。
タイオード2c、2dの容量変化によって変化すれば、
並列共振回路7の共振周波数も変化する。同様に、複同
調回路9の同調周波数がバラクタダイオード9c、9d
の容量変化によって変化すれば並列共振回路14の共振
周波数も変化する。
とコンデンサ5の定数とを適切に設定することによっ
て、単同調回路2の同調周波数と並列共振回路7の共振
周波数との差を単同調回路2の同調周波数の如何に関わ
らずほぼ一定とすることが出来る。同様に、複同調回路
9内の各素子の定数とコンデンサ14の定数とを適切に
設定することによって、複同調回路9の同調周波数と並
列共振回路14の共振周波数との差を複同調回路9の同
調周波数の如何に関わらずほぼ一定とすることが出来
る。
回路側)には混合器15が接続され、混合器15には局
部発振器16から局部発振信号が入力される。そして、
単同調回路2及び複同調回路9によって選択されたデジ
タルテレビジョン信号が混合器15で周波数変換され、
中間周波信号として出力される。
ジョンチューナは、高周波増幅器と混合器との間には局
部発振信号の周波数の近傍に減衰極を有すると共に減衰
極周波数が可変の第一の減衰手段を設け、アンテナ入力
端と高周波増幅器との間には受信すべきテレビジョン信
号に対するイメージ周波数に減衰極を有すると共に減衰
極周波数が可変の第二の減衰手段を設け、第一の減衰手
段の減衰極周波数と同調周波数との差、及び第二の減衰
手段の減衰極周波数と同調周波数との差を同調周波数の
如何に関わらず一定となるようにしたので、受信するテ
レビジョン信号の周波数が変わっても常に局部発振信号
は二つの減衰手段の相乗効果によって大きく減衰し、局
部発振周波数の近傍の信号がアンテナ入力端に入ってき
ても、それが混合器に入力されないので、局部発振信号
のプリングが起きない。従って、中間周波信号の位相ノ
イズが改善され、復調時のビットエラーが少なくなる。
また、イメージ妨害も改善される。
ーナは、複同調回路の一次側と二次側とを第一のコンデ
ンサによって接続し、複同調回路と第一のコンデンサと
によって第一の減衰手段を構成したので、第一の減衰手
段は一個のコンデンサの追加で簡単に構成される。
ーナは、前記単同調回路は少なくとも前記アンテナ入力
端と前記高周波増幅器の入力端との間に互いに直列に接
続されたインダクタンス素子及び前記同調周波数を変え
るためのバラクタダイオードを有し、直列接続された前
記インダクタンス素子及び前記バラクタダイオードに第
二のコンデンサを接続し、前記単同調回路と前記第二の
コンデンサとによって前記第二の減衰手段を構成したの
で、第二の減衰手段は一個のコンデンサの追加で簡単に
構成される。
を示す回路図である。
る第二の減衰手段の構成を説明する等価回路図である。
る第一の減衰手段の構成を説明する等価回路図である。
特性を示す周波数特性図である。
示す回路図である。
性を示す周波数特性図である。
オード) 3 インピーダンス整合用のインダクタンス素子 4 高周波増幅器 4a FET 4b チョークインダクタ 5 コンデンサ(第二のコンデンサ) 6 インダクタンス成分 7 並列共振回路(第二の減衰手段) 8 結合コンデンサ 9 複同調回路 9a 一次コイル 9b 二次コイル 9c、9d バラクタダイオード(第一のバラクタダイ
オード) 10 コンデンサ(第一のコンデンサ) 11 相互インダクタンス成分 12、13 インダクタンス成分 14 並列共振回路(第一の減衰手段) 15 混合器 16 局部発振器
Claims (3)
- 【請求項1】 アンテナ入力端と、前記アンテナ入力端
に入力されたデジタルテレビジョン信号を増幅する高周
波増幅器と、前記高周波増幅器の後段に設けられ、前記
デジタルテレビジョン信号を周波数変換する混合器と、
前記混合器に局部発振信号を入力する局部発振器と、前
記アンテナ入力端と前記高周波増幅器との間に設けら
れ、前記局部発振信号の周波数と連動して同調周波が変
化する単同調回路と、前記高周波増幅器と前記混合器と
の間に設けられ、前記単同調回路と同じ同調周波数で連
動する複同調回路とを備え、前記高周波増幅器と前記混
合器との間には前記局部発振信号の周波数の近傍に減衰
極を有すると共に減衰極周波数が可変の第一の減衰手段
を設け、前記アンテナ入力端と前記高周波増幅器との間
には受信すべき前記テレビジョン信号に対するイメージ
周波数に減衰極を有すると共に減衰極周波数が可変の第
二の減衰手段を設け、前記第一の減衰手段の減衰極周波
数と前記同調周波数との差、及び前記第二の減衰手段の
減衰極周波数と前記同調周波数との差を前記同調周波数
の如何に関わらず一定となるようにしたことを特徴とす
るデジタルテレビジョンチューナ。 - 【請求項2】 前記複同調回路の一次側と二次側とを第
一のコンデンサによって接続し、前記複同調回路と前記
第一のコンデンサとによって前記第一の減衰手段を構成
したことを特徴とする請求項1に記載のデジタルテレビ
ジョンチューナ。 - 【請求項3】 前記単同調回路は少なくとも前記アンテ
ナ入力端と前記高周波増幅器の入力端との間に互いに直
列に接続されたインダクタンス素子及び前記同調周波数
を変えるためのバラクタダイオードを有し、直列接続さ
れた前記インダクタンス素子及び前記バラクタダイオー
ドに第二のコンデンサを接続し、前記単同調回路と前記
第二のコンデンサとによって前記第二の減衰手段を構成
したことを特徴とする請求項1または2に記載のデジタ
ルテレビジョンチューナ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14072699A JP3447243B2 (ja) | 1999-05-20 | 1999-05-20 | デジタルテレビジョンチューナ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14072699A JP3447243B2 (ja) | 1999-05-20 | 1999-05-20 | デジタルテレビジョンチューナ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000333087A JP2000333087A (ja) | 2000-11-30 |
JP3447243B2 true JP3447243B2 (ja) | 2003-09-16 |
Family
ID=15275290
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14072699A Expired - Fee Related JP3447243B2 (ja) | 1999-05-20 | 1999-05-20 | デジタルテレビジョンチューナ |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3447243B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2139112A1 (en) | 2008-06-25 | 2009-12-30 | Alps Electric Co., Ltd. | Double-tuned circuit |
-
1999
- 1999-05-20 JP JP14072699A patent/JP3447243B2/ja not_active Expired - Fee Related
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