JP2005107881A - Rf−idメディア及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】RF−IDメディアに対して、折り曲げられる方向に外力が加わったり、ICチップに集中的に外力が加わったりした場合において、ICチップが破損してしまう可能性をさらに低減させる。
【解決手段】 樹脂シート115上にアンテナ112が形成されるとともに、非接触状態にて情報の書き込み及び読み出しが可能なICチップ111が、ICチップ111に設けられた接続端子114によってアンテナ112と電気的に接続された状態で樹脂シート115上に搭載されて構成されたインレット110を少なくとも有し、ICチップ111の両面に、接続端子114が設けられた領域を避けるように補強板117a,117bを貼付する。
【選択図】図1

Description

本発明は、非接触状態にて情報の書き込み及び読み出しが可能なICチップがベース基材上に搭載されてなるRF−IDメディア及びその製造方法に関する。
近年、情報化社会の進展に伴って、情報をカードに記録し、該カードを用いた情報管理や決済等が行われている。
このような情報管理や決済等に用いられるカードは、ICチップが内蔵されたICカードや、磁気により情報が書き込まれた磁気カード等があり、専用の装置を用いて情報の書き込み及び読み出しが行われる。
さらに、ICカードにおいては、情報の書き込み及び読み出しを専用の装置に接触させることにより行う接触型ICカードと、専用の装置に近接させるだけで情報の書き込み及び読み出しを行うことができる非接触型ICカードとがある。これらのICカードは、磁気カードと比較してセキュリティ性が高いとともに書き込み可能な情報量が多く、また、1枚のカードを多目的に使用できるため、市場における普及度は増加の一途を辿っている。また、その中でも、非接触型ICカードにおいては、情報の書き込みあるいは読み出しを行う際、カードを取り出して専用の装置に挿入したりする必要がなく取り扱いに便利なため、そのカード及び該カードに書き込まれた情報を読み取るための装置の急速な普及が進みつつある。
図6は、従来の非接触型ICカードの一構造例を示す図であり、(a)は内部構造を示す図、(b)は(a)に示したA−A’断面図である。
本従来例における非接触型ICカードは図6に示すように、樹脂シート515上に、外部からの情報の書き込み及び読み出しが可能なICチップ511が搭載されるとともに、ICチップ511の接続端子514を介してICチップ511と接続され、外部に設けられた情報書込/読出装置(不図示)からの電磁誘導によりICチップ511に電流を供給し、ICチップ511に対する情報の書き込み及び読み出しを非接触状態にて行うための導電性のアンテナ512が形成されたインレット510が、コア材520a,520b及び表面シート530a,530bに挟まれるようにこれらが積層されて構成されている。なお、ICチップ511は、接続端子514によってアンテナ512と接続された状態で、接着剤516によって樹脂シート515に接着されている。
上記のように構成された非接触型ICカード500においては、外部に設けられた情報書込/読出装置に近接させることにより、情報書込/読出装置からの電磁誘導によりアンテナ512に電流が流れ、この電流がICチップ511に供給され、それにより、非接触状態において、情報書込/読出装置からICチップ511に情報が書き込まれたり、ICチップ511に書き込まれた情報が情報書込/読出装置にて読み出されたりする。
ここで、上述したような非接触型ICカード500においては、携帯して使用される場合がほとんどであるため、折り曲げられる方向に外力が加わったり、一点に集中的に外力が加わったりする可能性が高く、折り曲げられる方向に外力が加わったり、ICチップ511に集中的に外力が加わったりした場合、ICチップ511が破壊されてしまう虞れがある。
そこで、ICチップに補強板を貼付しておくことにより、ICチップが外力によって破損してしまう可能性を低減させる技術が考えられている。この技術においては、ICチップの接続端子が設けられていない面に金属等からなる補強板を貼付しておき、それにより、ICチップの強度を補強し、外力が加わった場合にICチップが破損してしまう可能性を低減させることができる(例えば、特許文献1,2参照。)。
また、ICチップが搭載された領域におけるインレットの表裏に補強板をそれぞれ設け、それにより、ICチップが外力によって破損してしまう可能性を低減させる技術が考えられている。
図7は、従来の非接触型ICカードの他の構造例を示す図である。
本従来例における非接触型ICカードは図7に示すように、樹脂シート615上に、外部からの情報の書き込み及び読み出しが可能なICチップ611が搭載されるとともに、ICチップ611の接続端子614を介してICチップ611と接続され、外部に設けられた情報書込/読出装置(不図示)からの電磁誘導によりICチップ611に電流を供給し、ICチップ611に対する情報の書き込み及び読み出しを非接触状態にて行うための導電性のアンテナ612が形成されたインレット610が、コア材620a,620b及び表面シート630a,630bに挟まれるようにこれらが積層されて構成されている。また、本従来例においては、ICチップ611が封止樹脂616aで覆われており、封止樹脂616aの表面には補強板617aが設けられている。また、樹脂シート615の反対側の面においても、樹脂シート615を挟んでICチップ611と対向する領域が封止樹脂616bで覆われており、封止樹脂616bの表面には補強板617bが設けられている(例えば、特許文献3参照。)。
上記のように構成された非接触型ICカード600においては、非接触型ICカード600に対して折り曲げられる方向に外力が加わったり、ICチップ611に集中的に外力が加わったりした場合、補強板617a,617bによって、ICチップ611が破壊されてしまう可能性を低減させることができる。
特開2003−92303号公報 特開2000−137781号公報 特開2002−163624号公報
しかしながら、ICチップの接続端子が設けられていない面に補強板を貼付しておくことによりICチップの強度を補強するものにおいては、補強板が貼付されていない側からICチップに外力が加わった場合や、補強板が貼付されている側が内側となるように非接触型ICカードが折り曲げられる方向に外力が加わった場合、ICチップが破損してしまうという問題点がある。
また、ICチップが搭載された領域におけるインレットの表裏に補強板をそれぞれ設けたものにおいては、2枚の補強板とICチップとの距離が互いに異なるため、非接触型ICカードが折り曲げられる方向に外力が加わった場合における応力中立軸がICチップからずれてしまい、ICチップが破損してしまう虞れがある。
図8は、図7に示した非接触型ICカード600が折り曲げられる方向に外力が加わった状態における応力中立軸を説明するための図である。
図8に示すように、図7に示した非接触型ICカード600が折り曲げられる方向に外力が加わった場合、その応力中立軸は、2枚の補強板617a,617b間の中心線とほぼ一致する。しかしながら、2枚の補強板617a,617b間の中心線と、ICチップ611が設けられた領域とは異なるため、非接触型ICカード600が折り曲げられる方向に外力が加わった場合、その応力中立軸はICチップ611からずれ、応力がICチップ611に加わってしまい、ICチップ611が破損してしまう虞れがある。
また、上述したような補強板を用いた非接触型ICカードにおいては、個片状態のICチップあるいは個片状態のインレットに対してそれぞれ補強板を接着剤によって接着するという、製造工程において工数のかかる作業が必要となるため、製造コストが大幅に増加してしまうという問題点がある。
本発明は、上述したような従来の技術が有する問題点に鑑みてなされたものであって、非接触型ICカードのようなRF−IDメディアに対して、折り曲げられる方向に外力が加わったり、ICチップに集中的に外力が加わったりした場合において、ICチップが破損してしまう可能性をさらに低減させることができるRF−IDメディア、並びにこのRF−IDメディアを製造コストを大幅に増加させずに製造することができるRF−IDメディアの製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、
ベース基材上に導電パターンが形成されるとともに、非接触状態にて情報の書き込み及び読み出しが可能なICチップが、該ICチップに設けられた接続端子によって前記導電パターンと電気的に接続された状態で前記ベース基材上に搭載されて構成されたインレットを少なくとも有してなるRF−IDメディアにおいて、
前記ICチップの両面に、前記接続端子が設けられた領域を避けるように補強板が貼付されていることを特徴とする。
また、前記補強板は金属からなり、
前記接続端子が設けられた面側に貼付される補強板は、非導電性材料によって被覆されていることを特徴とする。
また、前記RF−IDメディアの製造方法であって、
前記ICチップが複数配列されてなるウェハと、切断されることによって前記補強板を構成し、前記ウェハの前記接続端子が設けられた面に貼付された場合に前記接続端子が露出するような形状を有する第1の補強シートと、切断されることによって前記補強板を構成し、前記ウェハ全面を覆うような形状を有する第2の補強シートとを、前記第1の補強シートを前記ウェハの前記接続端子が設けられた面に貼付するとともに、前記第2の補強シートを前記ウェハの前記接続端子が設けられていない面に貼付することにより互いに貼り合わせる工程と、
前記貼り合わされたウェハと前記第1及び第2の補強シートとを、前記ICチップ毎に切断する工程と、
前記補強板が貼付されたICチップを前記ベース基材上に搭載する工程と、
前記ベース基材上に搭載されたICチップを前記接続端子によって前記導電パターンと接続する工程とを有することを特徴とする。
また、前記RF−IDメディアの製造方法であって、
切断されることによって前記補強板を構成し、前記ウェハの前記接続端子が設けられた面に貼付された場合に前記接続端子が露出するような形状を有する第1の補強シートの全面を、前記非導電性材料によって被覆する工程と、
前記ICチップが複数配列されてなるウェハと、前記第1の補強シートと、切断されることによって前記補強板を構成し、前記ウェハ全面を覆うような形状を有する第2の補強シートとを、前記第1の補強シートを前記ウェハの前記接続端子が設けられた面に貼付するとともに、前記第2の補強シートを前記ウェハの前記接続端子が設けられていない面に貼付することにより互いに貼り合わせる工程と、
前記貼り合わされたウェハと前記第1及び第2の補強シートとを、前記ICチップ毎に切断する工程と、
前記補強板が貼付されたICチップを前記ベース基材上に搭載する工程と、
前記ベース基材上に搭載されたICチップを前記接続端子によって前記導電パターンと接続する工程とを有することを特徴とする。
また、前記ウェハは、前記ICチップ毎に切断するための指示情報が設けられており、
前記第1の補強シートは、前記ウェハに貼付された状態にて前記指示情報の少なくとも一部が外部から視認可能となるような開口部を有することを特徴とする。
上記のように構成された本発明においては、ベース基材上に搭載されたICチップの両面に、ICチップの接続端子が設けられた領域を避けるように補強板が貼付されているので、RF−IDメディアに対して、折り曲げられる方向に外力が加わったり、ICチップに集中的に外力が加わったりした場合に、ICモジュールが破損してしまう可能性が低減する。特に、RF−IDメディアが折り曲げられる方向に外力が加わった場合においては、ICチップの両面に補強板が貼付されていることにより、その応力中立軸がICチップと一致することになり、ICモジュールが破損してしまう可能性が低減する。
また、補強板を金属から構成した場合であっても、接続端子が設けられた面側に貼付される補強板を、非導電性材料によって被覆しておけば、補強板と接続端子あるいは樹脂シート上に形成された導電パターンとが短絡してしまうことがない。
また、上述したRF−IDメディアの製造方法において、ICチップが複数配列されてなるウェハと、切断されることによって補強板を構成し、ウェハの接続端子が設けられた面に貼付された場合に接続端子が露出するような形状を有する第1の補強シートと、切断されることによって補強板を構成し、ウェハ全面を覆うような形状を有する第2の補強シートとを、第1の補強シートをウェハの前記接続端子が設けられた面に貼付するとともに、第2の補強シートをウェハの接続端子が設けられていない面に貼付することにより互いに貼り合わせておき、その後、貼り合わされたウェハと第1及び第2の補強シートとをICチップ毎に切断すれば、ICチップに補強板を貼付する場合であっても、製造コストを大幅に増加させずにRF−IDメディアを製造することができる。
また、ウェハに、ICチップ毎に切断するための指示情報が設けられている場合に、第1の補強シートに、ウェハに貼付された状態にて指示情報の少なくとも一部が外部から視認可能となるような開口部を設けておけば、ウェハ上に第1及び第2の補強シートを貼付した後においても、ウェハ上に設けられた指示情報が外部から視認可能となり、この指示情報に従ってウェハをICチップ毎に切断することができる。
以上説明したように本発明においては、ベース基材上に導電パターンが形成されるとともに、非接触状態にて情報の書き込み及び読み出しが可能なICチップが、該ICチップに設けられた接続端子によって導電パターンと電気的に接続された状態でベース基材上に搭載されて構成されたインレットを少なくとも有してなるRF−IDメディアにおいて、ICチップの両面に、接続端子が設けられた領域を避けるように補強板が貼付されている構成としたため、RF−IDメディアに対して、折り曲げられる方向に外力が加わったり、ICチップに集中的に外力が加わったりした場合に、ICモジュールが破損してしまう可能性が低減させることができる。特に、RF−IDメディアが折り曲げられる方向に外力が加わった場合においては、ICチップの両面に補強板が貼付されていることにより、その応力中立軸がICチップと一致することになり、ICモジュールが破損してしまう可能性が低減させることができる。
また、補強板が金属からなる場合であって、接続端子が設けられた面側に貼付される補強板が、非導電性材料によって被覆されているものにおいては、補強板と接続端子あるいは樹脂シート上に形成された導電パターンとが短絡してしまうことを防ぐことができる。
また、上述したRF−IDメディアの製造方法において、ICチップが複数配列されてなるウェハと、切断されることによって補強板を構成し、ウェハの接続端子が設けられた面に貼付された場合に接続端子が露出するような形状を有する第1の補強シートと、切断されることによって補強板を構成し、ウェハ全面を覆うような形状を有する第2の補強シートとを、第1の補強シートをウェハの前記接続端子が設けられた面に貼付するとともに、第2の補強シートをウェハの接続端子が設けられていない面に貼付することにより互いに貼り合わせておき、その後、貼り合わされたウェハと第1及び第2の補強シートとをICチップ毎に切断すれば、ICチップに補強板を貼付する場合であっても、製造コストを大幅に増加させずにRF−IDメディアを製造することができる。
また、ウェハに、ICチップ毎に切断するための指示情報が設けられている場合に、第1の補強シートに、ウェハに貼付された状態にて指示情報の少なくとも一部が外部から視認可能となるような開口部を設けておけば、ウェハ上に第1及び第2の補強シートを貼付した後においても、ウェハ上に設けられた指示情報が外部から視認可能となり、この指示情報に従ってウェハをICチップ毎に切断することができる。
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明のRF−IDメディアの実施の一形態である非接触型ICカードの一例を示す図であり、(a)は内部構造を示す図、(b)は(a)に示したA−A’断面図、(c)は(a),(b)に示した補強板117bの形状とICチップ111の接続端子114との位置関係を示す図である。
本形態は図1に示すように、ベース基材である樹脂シート115上に、外部からの情報の書き込み及び読み出しが可能なICチップ111が搭載されるとともに、ICチップ111の接続端子114を介してICチップ111と接続され、外部に設けられた情報書込/読出装置(不図示)からの電磁誘導によりICチップ111に電流を供給し、ICチップ111に対する情報の書き込み及び読み出しを非接触状態にて行うための導電パターンであるアンテナ112が形成されたインレット110が、コア材120a,120b及び表面シート130a,130bに挟まれるようにこれらが積層されて構成されている。また、本形態においては、ICチップ111の接続端子114が設けられていない面に補強板117aが貼付されているとともに、ICチップ111の接続端子114が設けられている面に、接続端子114が露出するような開口部118が形成された補強板117bが開口部118から接続端子114が露出するように貼付されている。なお、ICチップ111は、接続端子114によってアンテナ112と接続された状態で、接着剤116によって樹脂シート115に接着されている。
上記のように構成された非接触型ICカード100においては、外部に設けられた情報書込/読出装置に近接させることにより、情報書込/読出装置からの電磁誘導によりアンテナ112に電流が流れ、この電流がICチップ111に供給され、それにより、非接触状態において、情報書込/読出装置からICチップ111に情報が書き込まれたり、ICチップ111に書き込まれた情報が情報書込/読出装置にて読み出されたりする。
以下に、上述した非接触型ICカード100の製造方法について説明する。
図2は、図1に示した非接触型ICカード100の製造方法を説明するための図である。
まず、樹脂シート115上に、エッチングや印刷等によってコイル形状のアンテナ112を形成する(図2(a))。
また、ICチップ111については、一方の面に接続端子114を形成した後、接続端子114が形成されていない面に補強板117aを貼付するとともに、ICチップ111の接続端子114が形成された面に、接続端子114が開口部118から露出するように補強板117bを貼付する(図2(b))。
ここで、ICチップ111においては、複数のICチップ111からなるウェハが切断されて構成されるものであり、以下に、ICチップ111に対する補強板117a,117bの貼付工程について詳細に説明する。
図3は、図1に示した非接触型ICカード100の製造工程におけるICチップ111に対する補強板117a,117bの貼付工程を説明するための図であり、(a)は複数のICチップ111からなるウェハを示す図、(b)は(a)に示したウェハの接続端子114が設けられていない面に貼付される補強シートを示す図、(c)は(a)に示したウェハの接続端子114が設けられている面に貼付される補強シートを示す図、(d)は(a)に示したウェハに(b)に示した補強シートを貼付した状態を示す図、(e)は(a)に示したウェハに(c)に示した補強シートを貼付した状態を示す図、(f)は(e)に示したウェハがICチップ111毎に切断された状態を示す図である。
本形態においては、まず、図3(a)に示すように、樹脂シート上に接続端子114を形成し、複数のICチップ111からなるウェハ101を作製する。なお、ウェハ101の厚さは、接続端子114を形成した後に、樹脂シートの接続端子114が形成されていない面を研磨することにより調節する。また、樹脂シート上に、ウェハ101をICチップ111毎に切断する際に切断ラインとなる指示情報であるダイシングライン102を形成しておく。
また、図3(b)に示すように、ICチップ111の接続端子114が設けられていない面に貼付される補強板117aを構成する第2の補強シート107aにおいては、ウェハ101全面を覆うような形状を有し、例えば、ステンレス材(SUS材)やハイカーボン材(SK材)等の金属から形成し、ウェハ101に貼付された場合に、ウェハ101に形成されたダンシングライン102の一部が外部から視認可能となるような開口部103を形成しておく。
また、図3(c)に示すように、ICチップ111の接続端子114が設けられている面に貼付される補強板117bを構成する第1の補強シート107bにおいては、ウェハ101全面を覆うような形状を有し、例えば、ステンレス材(SUS材)やハイカーボン材(SK材)等の金属から形成し、ウェハ101に貼付された場合に、ウェハ101に形成された接続端子114が露出するような開口部118を形成しておく。また、開口部118を形成した後、補強シート107bの全面に、例えば、ポリイミド膜等からなる非導電性材料を被覆しておく。
なお、補強シート107a,107b上における開口部103,118の形成は、エッチングによって行うことが考えられる。その場合は、例えば、まず、補強シート107a,107b上にレジスト層を積層するとともに、開口部103,118の形状に合わせてマスキングを施し、その状態で露光することにより、マスキングされていない領域のレジスト層を除去する。その後、マスキングを除去し、エッチングを行うことによって、レジスト層が除去された領域にて開口部103,118を形成することになる。
次に、図3(a)に示したウェハ101の接続端子114が形成されていない面に、図3(b)に示した補強シート107aを貼付するとともに、図3(a)に示したウェハ101の接続端子114が形成されている面に、図3(c)に示した補強シート107bを貼付する。なお、ウェハ101と補強シート107a,107bとの接着は、例えば、エポキシ系接着剤やゴム系接着剤等を用いて行う。
すると、図3(d)に示すように、ウェハ101の接続端子114が形成されていない面側においては、ウェハ101全面が補強シート107aによって覆われるとともに、ウェハ101に形成されたダイシングライン102の一部が、補強シート107aに形成された開口部103を介して外部から視認可能な状態となる。
また、図3(e)に示すように、ウェハ101の接続端子114が形成されている面側においては、ウェハ101全面が補強シート107bによって覆われているとともに、ウェハ101に形成された接続端子114が、補強シート107bに形成された開口部118から露出するような状態となる。
その後、補強シート107a,107bが貼付されたウェハ101をICチップ111毎にダイシングのカッター等により切断すると、図3(f)に示すような、接続端子114が設けられた面にて接続端子114が開口部118から露出するように補強板107bが貼付されたICチップ111が完成する。
このように作製されたICチップ111を、アンテナ112のICチップ111との接続部分にICチップ111の接続端子114が当接するように、接着剤116を介してICチップ111を樹脂シート115上に搭載する(図2(c))。
次に、加熱状態においてICチップ111に対して圧力をかけていくと、ICチップ111の裏面に設けられた接続端子114の形状が変位していき、接続端子114を介してアンテナ112とICチップ111とが電気的に接続されるようになるとともに、ICチップ111と樹脂シート115とが接着剤116によって接着され、インレット110が完成する(図2(d))。ここで、ICチップ111に対して圧力をかけていくと、接続端子114の形状の変位に伴ってICチップ111と樹脂シート115との間隔が狭くなっていくが、補強板107bの厚さを、アンテナ112の厚さよりも厚く、かつ、アンテナ112の厚さと接続端子114の長さとの和よりも薄くなるような形状とすれば、ICチップ111と樹脂シート115との間隔が、補強板107bが樹脂シート115に接触することによって規制され、ICチップ111の下面がアンテナ112と接することなく、かつ、接続端子114がアンテナ112と接続される間隔となる。
その後、インレット110上を挟みこむように、コア材120a,120b及び表面シート130a,130bをそれぞれ積層し、非接触型ICカード100を完成させる(図2(e))。
上述したような非接触型ICカード100においては、非接触型ICカード100に対して折り曲げられる方向に外力が加わったり、ICチップ111に集中的に外力が加わったりした場合、補強板117a,117bによって、ICチップ111が破壊されてしまう可能性を低減させることができる。
図4は、図1に示した非接触型ICカード100が折り曲がる方向に外力が加わった場合の作用を説明するための図である。
図4に示すように、図1に示した非接触型ICカード100が折り曲げられる方向に外力が加わった場合、その応力中立軸は、2枚の補強板117a,117b間の中心線とほぼ一致する。ここで、本形態においては、2枚の補強板117a,117bがICチップ111の表裏に貼付されているため、非接触型ICカード100が折り曲げられる方向に外力が加わった場合における応力中立軸は、ICチップ111とほぼ一致する。そのため、非接触型ICカード100が折り曲げられる方向に外力が加わった場合において、ICチップ111が破損されてしまう可能性を低減することができる。また、ICチップ111を非接触型ICカード100の厚さ方向中心近傍に配置することが可能となり、これによっても、非接触型ICカード100が折り曲げられる方向に外力が加わった場合において、ICチップ111が破損されてしまう可能性を低減することができる。
また、上述したように、ICチップ111が複数配列されてなるウェハ101に、補強板117a,117bを構成する補強シート107a,107bを貼付した後、ウェハ101及び補強シート107a,107bをICチップ111毎に切断することにより、補強板117a,117が貼付されたICチップ111を作製するため、ICチップ111に補強板117a,117bを貼付する場合であっても、製造コストを大幅に増加させずに非接触型ICカード100を製造することができる。
なお、本形態においては、補強板117bに、補強板117bがICチップ111に貼付された場合に接続端子114が露出するような開口部118が設けられた構成となっているが、補強板117bの形状を、補強板117bがICチップ111に貼付された場合に接続端子114が露出するような形状とし、接続端子114が設けられた領域を避けるように補強板117bがICチップ111に貼付されていれば、開口部118を設けることに限らない。
図5は、本発明のRF−IDメディアに用いられるICチップの他の例を示す図であり、接続端子が形成された面側から見た図である。
図5に示すように、ICチップ111に設けられた2つの接続端子114間に、2つの接続端子114を結ぶ線に対して垂直となるようなライン状形状を有する補強板217を貼付しておくことも考えられる。
また、本形態においては、補強板117a,117bを構成する材料として金属を例に挙げて説明したが、補強板117a,117bを構成する材料は、所定の強度を有するものであれば金属に限るものではない。なお、補強板117a,117bが非導電性材料からなる場合は、補強板117bに非導電性材料を被覆しておく必要はない。
また、本形態においては、非接触状態にて情報の書き込み及び読み出しが可能なRF−IDメディアとして非接触型ICカードを例に挙げて説明したが、本発明は、非接触型ICカードに限らず、非接触型ICラベルや非接触型ICタグ等、樹脂シート上にICチップが搭載されたインレットを含んで構成されるものであれば適用することができる。
本発明のRF−IDメディアの実施の一形態である非接触型ICカードの一例を示す図であり、(a)は内部構造を示す図、(b)は(a)に示したA−A’断面図、(c)は(a),(b)に示した補強板の形状とICチップの接続端子との位置関係を示す図である。 図1に示した非接触型ICカードの製造方法を説明するための図である。 図1に示した非接触型ICカードの製造工程におけるICチップに対する補強板の貼付工程を説明するための図であり、(a)は複数のICチップからなるウェハを示す図、(b)は(a)に示したウェハの接続端子が設けられていない面に貼付される補強シートを示す図、(c)は(a)に示したウェハの接続端子が設けられている面に貼付される補強シートを示す図、(d)は(a)に示したウェハに(b)に示した補強シートを貼付した状態を示す図、(e)は(a)に示したウェハに(c)に示した補強シートを貼付した状態を示す図、(f)は(e)に示したウェハがICチップ毎に切断された状態を示す図である。 図1に示した非接触型ICカードが折り曲がる方向に外力が加わった場合の作用を説明するための図である。 本発明のRF−IDメディアに用いられるICチップの他の例を示す図である。 従来の非接触型ICカードの一構造例を示す図であり、(a)は内部構造を示す図、(b)は(a)に示したA−A’断面図である。 従来の非接触型ICカードの他の構造例を示す図である。 図7に示した非接触型ICカードが折り曲げられる方向に外力が加わった状態における応力中立軸を説明するための図である。
符号の説明
100 非接触型ICカード
101 ウェハ
102 ダイシングライン
103,118 開口部
107a,107b 補強シート
110 インレット
111 ICチップ
112 アンテナ
114 接続端子
115 樹脂シート
116 接着剤
117a,117b,217 補強板
120a,120b コア材
130a,130b 表面シート

Claims (5)

  1. ベース基材上に導電パターンが形成されるとともに、非接触状態にて情報の書き込み及び読み出しが可能なICチップが、該ICチップに設けられた接続端子によって前記導電パターンと電気的に接続された状態で前記ベース基材上に搭載されて構成されたインレットを少なくとも有してなるRF−IDメディアにおいて、
    前記ICチップの両面に、前記接続端子が設けられた領域を避けるように補強板が貼付されていることを特徴とするRF−IDメディア。
  2. 請求項1に記載のRF−IDメディアにおいて、
    前記補強板は金属からなり、
    前記接続端子が設けられた面側に貼付される補強板は、非導電性材料によって被覆されていることを特徴とするRF−IDメディア。
  3. 請求項1に記載のRF−IDメディアの製造方法であって、
    前記ICチップが複数配列されてなるウェハと、切断されることによって前記補強板を構成し、前記ウェハの前記接続端子が設けられた面に貼付された場合に前記接続端子が露出するような形状を有する第1の補強シートと、切断されることによって前記補強板を構成し、前記ウェハ全面を覆うような形状を有する第2の補強シートとを、前記第1の補強シートを前記ウェハの前記接続端子が設けられた面に貼付するとともに、前記第2の補強シートを前記ウェハの前記接続端子が設けられていない面に貼付することにより互いに貼り合わせる工程と、
    前記貼り合わされたウェハと前記第1及び第2の補強シートとを、前記ICチップ毎に切断する工程と、
    前記補強板が貼付されたICチップを前記ベース基材上に搭載する工程と、
    前記ベース基材上に搭載されたICチップを前記接続端子によって前記導電パターンと接続する工程とを有することを特徴とするRF−IDメディアの製造方法。
  4. 請求項2に記載のRF−IDメディアの製造方法であって、
    切断されることによって前記補強板を構成し、前記ウェハの前記接続端子が設けられた面に貼付された場合に前記接続端子が露出するような形状を有する第1の補強シートの全面を、前記非導電性材料によって被覆する工程と、
    前記ICチップが複数配列されてなるウェハと、前記第1の補強シートと、切断されることによって前記補強板を構成し、前記ウェハ全面を覆うような形状を有する第2の補強シートとを、前記第1の補強シートを前記ウェハの前記接続端子が設けられた面に貼付するとともに、前記第2の補強シートを前記ウェハの前記接続端子が設けられていない面に貼付することにより互いに貼り合わせる工程と、
    前記貼り合わされたウェハと前記第1及び第2の補強シートとを、前記ICチップ毎に切断する工程と、
    前記補強板が貼付されたICチップを前記ベース基材上に搭載する工程と、
    前記ベース基材上に搭載されたICチップを前記接続端子によって前記導電パターンと接続する工程とを有することを特徴とするRF−IDメディアの製造方法。
  5. 請求項3または請求項4に記載のRF−IDメディアの製造方法において、
    前記ウェハは、前記ICチップ毎に切断するための指示情報が設けられており、
    前記第1の補強シートは、前記ウェハに貼付された状態にて前記指示情報の少なくとも一部が外部から視認可能となるような開口部を有することを特徴とするRF−IDメディアの製造方法。

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