JP2005107539A - トナー組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】印刷枚数が増加してもトナーの導電性が増加せず,光学的密度が減少しないトナー組成物を提供すること。
【解決手段】約30mLより小さなカウリブタノール数値を有する液体キャリアと,上記液体キャリア中に分散された複数の正に帯電されたトナー粒子とを含む陽性湿式電子写真トナー組成物が提供される。上記トナー粒子は,1または2以上のS物質部分及び1または2以上のD物質部分を含む少なくとも1つの両極性グラフトコポリマーを含むポリマーバインダーを含む。上記トナー組成物は,さらに,酸または塩基の電荷調節補助剤を含む。このような組成物は,特に印刷作業中に上記トナー粒子が上記トナー組成物で枯渇されても,優れたバルク導電性及び質量当り電荷特性を有する。
【選択図】図1


Description

本発明は,トナー組成物に係り,さらに具体的には,正に帯電されたトナー粒子を含む湿式トナー組成物のための補助剤に関する。
電子写真及び静電気的印刷方法(以下,電子写真方法という)では,静電気的画像がそれぞれ感光体または誘電体の表面上に形成される。感光体または誘電体は,非特許文献1及び特許文献1,2,3に記述されたように,中間転写ドラムまたはベルトである場合もあり,または最終トナー画像自体に対する基質でありうる。
静電気的印刷において,潜像は,通常的に(1)帯電画像を形成するための静電気的印刷スタイラスまたはその均等物を有する要素の選択された領域のうち誘電体(通常的に受容基質)上に帯電画像を位置させる段階,(2)帯電画像にトナーを加える段階,(3)トナー画像を固定させる段階により形成される。このような類型の方法は,特許文献4に開示されている。
ゼログラフィとも呼ばれる電子写真印刷において,紙,フィルム等の最終画像受容体上に画像を製造するために電子写真技術が使われる。電子写真技術は,複写機,レーザプリンタ,FAXなどを含む広範囲な装置に適用される。
電子写真法は,通常的に,最終的な永久画像受容体上に電子写真画像を製造する過程で,感光体と知られた再使用可能でかつ光敏感性の一時的な画像受容体の使用を含む。代表的な電子写真方法である放電領域現像は,帯電,露光,現像,転写,定着,クリーニング,及び除電を含む,受容体上に画像を製造するための一連の段階を含む。
帯電段階では,感光体が,通常的にコロナまたは帯電ローラによって,負または正の第1ポテンシャルを達成するために,所望の極性の電荷で実質的に均一に帯電される。露光段階では,通常的に,レーザスキャナーまたはダイオードアレイの光学的システムが最終画像受容体上に形成される所望の画像に対応する画像による方式で第2ポテンシャルを達成するために,感光体の帯電された表面を選択的に放電させることによって潜像を形成する。現像段階では,一般的に,通常的にトナー極性と同じ極性のポテンシャルに対して電気的に偏向され,第1及び第2ポテンシャル間の中間ポテンシャルを有する現像剤を使用して,適当な極性のトナー粒子が感光体上の潜像と接触する。トナー粒子は感光体に移動し,静電気力を通じて選択的に潜像に付着されることによって感光体上にトナー画像を形成する。
転写段階で,トナー画像は感光体から所望の最終画像受容体に転写され,時々中間転写要素が感光体から最終画像受容体へのトナー画像の引続いた転写に影響を与えるために使われる。画像は物理的圧力及びトナーの接触によって,画像が転写される表面と比較されるるターゲット中間体または最終画像受容体へ選択的に付着されることによって転写されうる。代案として,トナーは,下記でさらに詳細に説明するように,選択的に静電気的補助手段を使用して湿式システム中で転写されることもある。定着段階で,最終画像受容体上のトナー画像は加熱されてトナー粒子が軟らかくなるか,または溶融されることによって,トナー画像を最終受容体に定着させる。他の定着方法は,熱の存在または不存在の圧力下で最終受容体にトナーを固定させることを含む。クリーニング段階では,感光体上に残っている残留トナーが除去される。
最終的に,除電段階では,感光体電荷が特定波長領域の光に露出されて実質的に均一に低い数値に減少することによって,元来潜像の残りを除去し,次のイメージ化サイクルのために感光体を準備する。
2類型のトナーが広く商業的に使われ,これは湿式トナー及び乾式トナーである。“乾式”という用語は,乾式トナーが全体的にいかなる液体成分も含まないという意味ではなく,トナー粒子がいかなる顕著な量の溶媒も含まないこと,例えば通常的に10重量%より小さい含量で溶媒を含み(一般的に,乾式トナーは溶媒含量の観点で理致に合うように実用的に乾いている),摩擦電気的電荷を保有できるということを意味する。これによって,乾式トナー粒子と湿式トナー粒子とを区別できる。
通常的な湿式トナー組成物は,一般的に,液体キャリア中に懸濁または分散されたトナー粒子を含む。液体キャリアは,潜在静電気的画像を放電させることを避けるために,通常的に非導電性分散液である。湿式トナー粒子は,一般的に,液体キャリア(またはキャリア液体)中で一定の程度,通常的に低極性,低誘電定数の実質的に非水性のキャリア溶媒の50重量%より大きく溶媒化される。湿式トナー粒子は,一般的にキャリア溶媒中で解離される極性基を使用して化学的に帯電されるが,液体キャリア中に溶媒化及び/または分散される間には摩擦電気的電荷を有していない。湿式トナー粒子はまた,通常的に,乾式トナー粒子よりさらに小さい。サブミクロン〜約5ミクロン範囲の小さな粒径によって,湿式トナーは非常に高い解像度のトナー画像を製造できる。
湿式トナー組成物に対する通常的なトナー粒子は,一般的に,視覚強化添加剤(例えば,着色顔料粒子)及びポリマーバインダーを含む。ポリマーバインダーは,電子写真工程中及び以後に機能を達成する。加工性において,バインダーの特性は,帯電及び電荷安定性,フロー,及びトナー粒子の定着特性に影響を及ぼす。このような特性は,現像,転写及び定着中に優秀な性能を達成するのに重要である。画像が最終受容体上に形成された以後に,バインダーの性質(例えば,ガラス転移温度,溶融粘度,分子量)及び溶融条件(例えば,温度,圧力及び溶融器の形態)は,耐久性(例えば,ブロッキング及びイレーズ抵抗性),受容体への付着,光沢などに影響を及ぼす。
ポリマーバインダー及び視覚強化添加剤と共に,湿式トナー組成物は選択的に他の添加剤を含みうる。例えば,トナー粒子上に静電気的電荷を付与するために電荷ディレクターが添加されうる。コロイド安定性を提供し,画像の固定を助け,粒子表面に対する被帯電または帯電サイトを提供するために分散剤が添加されうる。分散剤は,通常的に,トナー粒子の濃度が高く(粒子間距離が短い),かつ電気的二重層効果自体だけでは集合化または凝集に対して十分に分散を安定化させられないため,湿式トナー組成物に添加される。離形剤はまた,定着ロールが使われる場合に,トナーが定着ロールに付着されることを防止するのに助けを与えるために使用されることもある。他の添加剤は,抗酸化剤,紫外線安定剤,抗菌剤,抗バクテリア剤,フロー調節剤などを含む。
Alexandrovichらによる特許文献5は,電気的に絶縁性の液体キャリア,トナー,電荷調節剤及び帯電剤を含む湿式電子写真現像剤を開示している。電荷調節剤は,キャリア可溶性であり,4価アンモニウム塩モノマー,−COOH,−SOHまたは−POHR酸性官能基を有する(式中,Rは水素またはアルキル)モノマー,及び溶解モノマーの付加コポリマーである。帯電剤は,キャリア可溶性であり,付加極性コポリマーである。開示された現像剤は,使用及び反復された補充中に現像剤中の電荷の蓄積の減少によって立証されるように,改善された補充性を表すと記述されている。特に,上記特許文献5は,従来の技術が数回のコピー順序を通じて使われるにつれて,それらの電荷安定性と関連した短所を表すという点を記述している。具体的に,従来の技術の分散されたトナーの単位重量当り現像剤の電荷が増加し,これは4価アンモニウム電荷調節コポリマーがトナーより遅く静電気的画像上に沈積されるということを表す。このような不均一な枯渇速度及び結果的な現像剤中の単位重量当り電荷増加は,現像剤補充における困難性をもたらし,複写するたびに不均一な画像密度をもたらす。前述した発明は,トナーの単位重量当り現像剤の電荷を安定化させ,したがって,一定期間使用した後に,単位重量当り電荷の蓄積が顕著に減少すると主張している。そのような安定性は,現像剤組成物中の4価アンモニウム塩電荷調節ポリマーが−COOH,−SOHまたは−POHR酸性官能基(式中,Rは水素またはアルキル)よりなる群から選択された酸性官能基を有する不溶性モノマーを含む場合に達成されると記述されている。
一部の4価アンモニウム塩を含む,湿式現像剤に対する電荷ディレクターがBeyerによる特許文献6及びTsunedaによる特許文献7に開示されている。
Panらによる特許文献8は,非極性液体,熱可塑性樹脂粒子,顔料,電荷調節剤,及び1または2以上の有機塩基アミノ基を含むシクロデキストリンまたはシクロデキストリン誘導体を含む電荷ディレクターを含む正に帯電された湿式現像剤を開示している。上記特許文献8は,内部空胴がこのような環状分子に,シクロデキストリン空胴内にそれら自体を挿入させると知られた疎水性陽イオンを含むベンゼン環のような,正に帯電されたイオンのような幾つかの分子またはイオンと複合体を形成し,それらを含むか,または捕獲できる能力を提供すると記述している。
Fullerによる特許文献9は,熱可塑性樹脂粒子,選択的な顔料,電荷ディレクター,及びアルケン及び不飽和酸誘導体のコポリマーを含む不溶性電荷補助剤を含む,負に帯電された湿式現像剤を開示している。酸誘導体は,ペンダントフルオロアルキルまたはペンダントフルオロアリール基を含み,及び電荷補助剤は上記樹脂及び上記選択的な顔料と結合または合体されている。特定の具現例では,“熱可塑性樹脂,前述されたようなペンダントフッ素化された基とのコポリマー及び選択的な第2電荷補助剤は十分に両立可能で別個の粒子を形成せず,電荷補助剤は,非極性液体中で0.1重量%以下の可溶性で炭化水素中で不溶性でなければならないという点は重要である。”と記述されている。(カラム8の44〜50行参照)。
Caruthersによる特許文献10は,画像形成システムを開示しており,ここで湿式トナーシステム中のトナーのトナー現像性における変化は,タンク中のトナー濃度及びトナー質量における変化に基づいたタンク中のトナー濃度及び湿式トナー体積を感知することによって決定されかつ補償されうる。トナー及び/またはテスト印刷された画像に対する測定に基づいて,新たな電圧差の生成またはトナー及び/または液体キャリア物質のタンクへの添加のような調整がなされうる。
Caruthersによる特許文献11は,湿式現像物質補充システムを開示しており,これは湿式現象物質によって静電気的潜像を現像するための装置が,現像装置に作動性の湿式現像物質を供給するための湿式現像保存庫を含み,湿式現像物質の供給は湿式現像保存庫中の作動性湿式現像物質の供給を補充するための湿式現像物質保存庫に湿式現像濃縮物を供給するために湿式現像物質保存庫と連結されている。印刷画像領域の比率が大きいか,または実質的に単一カラーを有する現像された画像は,印刷画像領域または単一カラーの量の少ない現像された画像に比べて湿式現像物質供給タンク中のマーキング粒子及び/または電荷ディレクターの枯渇をさらに大きくする。上記特許文献11は,湿式現像物質の補充速度は供給保存庫116中の湿式現像剤の準位を単純にモニタリングすることによって調節されうるが,進歩されたシステムでは,液体キャリア,マーキング粒子,及び/または湿式現像物質の電荷ディレクター成分の補充速度が,供給保存庫116中に保存された作動性の溶液中のマーキング粒子及び電荷ディレクターの既定の濃度を維持するためのさらに精巧な方式で調節されるという点を説明している。このような性質の一つの例示的な補充システムは,ここに参考文献として統合された特許文献12に詳細に開示されたように,作動性湿式現像物質の導電性を測定し,測定された導電性関数として保存庫に電荷ディレクター化合物の選択的な含量を添加するシステムを含む。このような性質の他のシステムは同一に譲渡され,またここに参考文献として統合された特許文献13に開示されているが,これは湿式現像物質保存庫中のキャリア液体,電荷ディレクター及び/またはマーキング粒子の量を,それで枯渇された各成分の量に対応して,各現像画像を形成するピクセル数の関数として調節することを記述している(カラム14の48行〜カラム15の3行参照。)。
Simmsらによる特許文献14は,電荷ディレクターが湿式現像剤の非導電性測定値に対応して湿式現像剤として供給される複写機を開示している。電荷ディレクターの不十分なトナー濃縮物が湿式現像剤の光学的透過度の測定値に対応して湿式現像剤に供給される。導電性は,現像剤中に含浸された分離された電極対によって測定され,これを通じて可変性交流電流が通過する。可変性蓄電器は,上記電極の固有電気容量を中和させる。相敏感性検出器には,蓄電効果によって発生したものと同じ相シフトを有する参考電圧が提供される。導電性測定値は,現像剤の温度測定値に対応して補正される。
El−Sayedによる特許文献15は,改善された負帯電特性を有する静電気的湿式現像剤を開示しており,これは必須的に(A)主な含量で存在し,30より小さなカウリ−ブタノール数値を有する非極性液体,(B)10μmより小さな領域平均粒径を有する熱可塑性樹脂粒子,(C)電荷ディレクター化合物,及び(D)化学式RNH3−nを有する少なくとも1つの可溶性固体または液体有機単一官能アミン化合物(式のうち,Rはアルキル,シクロアルキルまたはアルキレン,または置換のアルキル,1〜50個の炭素原子を有するアルキル,シクロアルキル,アルキレンまたは置換のアルキル基であり,nは1〜3の整数である。)より構成される。静電気的湿式現像剤は,複写,デジタルカラープルーフを含むプルーフ,リソグラフィックプリンティングプレート,及びレジストの製造に有用である。
米国特許第4,728,983号明細書 米国特許第4,321,404号明細書 米国特許第4,268,598号明細書 米国特許第5,262,259号明細書 米国特許第4,547,449号明細書 米国特許第3,417,019号明細書 米国特許第3,977,983号明細書 米国特許第5,627,002号明細書 米国特許第5,411,834号明細書 米国特許第6,018,636号明細書 米国特許第5,722,017号明細書 米国特許第4,860,924号明細書 米国特許出願第08/551,381号明細書 米国特許第4,860,924号明細書 米国特許第4,935,328号明細書 Schmidt,S.P.及びLarson,J.R.in Handbook of Imaging Materials Diamond,A.S.,Ed:Marcel Dekker:New York,Chapter 6,pp 227−252
一般的に,湿式トナーの導電性は,印刷枚数に応じて増加し,このため,画像の光学的密度が減少するという問題があった。一般的には,約2,000〜3,000枚の印刷以後に,トナーの導電性は過度に増加して,良好な画像を形成できなくなる。
そこで,本発明は,上記問題に鑑みて成されたものであり,本発明の目的は,印刷枚数が増加してもトナーの導電性が増加せず,光学的密度が減少しない新規かつ改良された陽性湿式電子写真トナー組成物を提供することにある。
上記のように,湿式トナーの導電性は,一般的な,印刷枚数に応じて増加し,したがって画像の光学的密度が減少する。本願発明者らの鋭意努力によって,意外にも,バインダーを含有する両極性グラフトコポリマーを含む陽性湿式電子写真トナー組成物に,酸性または塩基性帯電補助剤を添加することによって,印刷中の上記トナー導電性の増加を防止でき,トナーカートリッジの寿命がつきるまで,画像の望ましい光学的密度を維持させうるという事実が判明した。
そこで,上記課題を解決するために,本発明のある観点によれば,陽性湿式電子写真トナー組成物が提供される。このトナー組成物は,a)30mL未満のカウリ−ブタノール数値を有する液体キャリアと;b)1又は2以上のS物質部分及び1又は2以上のD物質部分を含む少なくとも1つの両極性グラフトコポリマーを含むポリマーバインダーを含み,液体キャリア中に分散された複数個の正に帯電されたトナー粒子と;c)酸性または塩基性の電荷調節補助剤と;を含むことを特徴とする。
ここに使われた“両極性”という用語は,コポリマーの製造に使用及び/又は湿式トナー粒子の製造に使用される望ましい液体キャリア中で,明確な可溶性及び分散性特性を有する部分の組合わせを有するグラフトコポリマーを意味する。望ましくは,液体キャリア(“キャリア液体”と称されることもある)は,コポリマーの少なくとも1つの部分(ここで,S物質またはSブロックと称されることもある)がキャリアによってさらによく溶解されるとともに,コポリマーの少なくとも1つの他の部分(ここで,D物質またはDブロックと称されることもある)がキャリア中で分散された状態を維持するように,選択される。
また,上記電荷調節補助剤は,アルキルアミン及びアルキル酸よりなる群から選択されてもよい。
また,上記電荷調節補助剤は,1次アミン,2次アミン及び3次アミンよりなる群から選択された塩基を含むようにしてもよい。
また,上記電荷調節補助剤は,アルキルアミン及びアミノ官能ポリマーよりなる群から選択された塩基を含むようにしてもよい。
また,上記電荷調節補助剤は,アルキル基のアルキル部分に12〜18個の炭素原子を有するアルキルアミンから選択された塩基を含むようにしてもよい。
また,上記電荷調節補助剤は,ヘキシルアミン,オクチルアミン,ドデシルアミン,テトラデシルアミン,ヘキサデシルアミン,オクタデシルアミン及びこれらの混合物よりなる群から選択された塩基を含むようにしてもよい。
また,上記電荷調節補助剤は,スルホン酸及びカルボン酸酸よりなる群から選択された酸を含むようにしてもよい。
また,上記電荷調節補助剤は,アルキルベンゼンスルホン酸,アルキルカルボン酸酸及び酸官能ポリマーよりなる群から選択された酸を含むようにしてもよい。
また,上記電荷調節補助剤は,アルキル基のアルキル部分に12〜18個の炭素原子を有するアルキルベンゼンスルホン酸及びアルキルカルボン酸酸よりなる群から選択された酸を含むようにしてもよい。
また,上記電荷調節補助剤は,へキサン酸,オクタン酸,ドデカン酸,テトラデカン酸,ヘキサデカン酸,オクタデカン酸,ヘキシルベンゼンスルホン酸,オクチルベンゼンスルホン酸,ドデシルベンゼンスルホン酸,テトラデシルベンゼンスルホン酸,へキサンデシルベンゼンスルホン酸,オクタデシルベンゼンスルホン酸及びこれらの混合物よりなる群から選択された酸を含むようにしてもよい。
また,上記電荷調節補助剤は,液体キャリア中でミセルを形成できるようにしてもよい。
また,上記電荷調節補助剤は,トナー組成物中に,5〜50nmのサイズ範囲を有するミセル状に存在するようにしてもよい。
また,上記電荷調節補助剤は,液体キャリア中で0.1〜10mg/gの溶解度を有するようにしてもよい。
また,上記電荷調節補助剤は,液体キャリア中で0.5mg/g〜5mg/gの濃度でトナー組成物中に存在するようにしてもよい。
また,上記電荷調節補助剤は,液体キャリア中の電荷調節補助剤の溶解度よりさらに高い含量でトナー組成物中に存在するようにしてもよい。
また,上記正に帯電されたトナー粒子は,金属石鹸から選択された電荷ディレクター成分を含むようにしてもよい。さらに,上記金属石鹸の金属は,ジルコニウム,スズ及びチタンよりなる群から選択されるようにしてもよい。
また,上記正に帯電されたトナー粒子は,金属カルボキシレートから選択された電荷ディレクター成分を含むようにしてもよい。
また,上記正に帯電されたトナー粒子は,少なくとも1つの視覚強化添加剤を含むようにしてもよい。さらに,上記視覚強化添加剤は,顔料であるようにしてもよい。
また,上記バインダーは,30℃より大きいガラス転移温度Tを有するようにしてもよい。
また,上記バインダーは,30℃より小さいガラス転移温度Tを有するようにしてもよい。
以上説明したように本発明によれば,印刷枚数が増加してもトナーの導電性が増加せず,よって,画像の光学的密度が低下しない陽性湿式電子写真トナー組成物を提供できる。
以下に添付図面を参照しながら,本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお,本明細書及び図面において,実質的に同一の機能構成を有する構成要素については,同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
本実施形態にかかる両極性コポリマーを含むトナー粒子は,湿式トナー中に安定的に分散され,一般的にトナー組成物中に界面活性剤または他のそのような変形剤の添加を必要としない。前述されたように,正に帯電されたトナー粒子に酸または塩基成分を添加することは例外的な電荷調節利点を提供する。理論的に限定されるものではないが,前述された補助剤は,トナー粒子と結合された電荷ディレクターと既結合された対イオンとを含みうる,トナー組成物中の対イオンと選択的に配位結合すると見なされる。案外にも,電荷調節補助剤は,湿式トナー組成物のバルク導電性を減少させ,望ましくは,同時にトナー粒子の質量当り電荷を減少させる。バルク導電性及び質量当り電荷両者におけるこのような帯電効果は,印刷作業中に特に利得であり,トナーが枯渇されるにつれてトナー濃度が変化する場合にもトナーシステム中で優越な電荷バランスを提供する。
電荷調節補助剤は,もしそれが前述された所望の電荷調節特性を表すための十分な酸または塩基官能基を含めば,モノマー,オリゴマー,またはポリマー物質でありうる。望ましくは,電荷調節補助剤は,液体キャリア中の電荷調節補助剤の溶解度よりさらに高い含量で液体キャリア中に存在する。言い換えれば,システム中に溶解されない電荷調節補助剤が存在する。望ましくは,電荷調節剤は,液体キャリア中で約0.1〜10mg/gの溶解度を有する。案外にも,電荷調節補助剤は,前述されたような優越な電荷調節特性を提供するために,液体キャリア中で非常に低い溶解度を有する必要がある。具体的に,ほとんど溶解されないポリマー電荷調節補助剤が所望の電荷調節特性を提供するのに非常に効果的である。したがって,案外にも,前述されたようなポリマー材料が印刷工程中の一定地点でトナー組成物の液体キャリアと接触するように置かれ,電荷調節効果の結果が観察されるという点が明らかになった。本実施形態では,トナー組成物が接触する構造がポリマー電荷調節補助剤より形成され,電荷調節効果の結果が観察される。
電荷調節補助剤が塩基である場合には,それは望ましくはアミンから選択される。アミン官能基は,1次,2次または3次アミンでありうる。本実施形態のある具体例では,電荷調節補助剤がアミン官能基(例えば,アミノアルキルペンダント官能基)を有するシリコンポリマーのようなアミン官能ポリマー,またはアミン官能基を有する炭素基礎ポリマー(例えば,アミン官能基を有するアクリレート,ポリエステル,エポキシまたはポリエーテルポリマー)でありうる。そのようなポリマーの例としては,GP530があり,これはGenesee Polymers,Flint,Michiganから商業的に購入可能である。本実施形態の他の具体例で,電荷調節補助剤は,S.C.Johnson Polymers,Racine,WIから番号SCX−804または578と称するJoncrylTMポリマーのようなヒドロキシル官能ポリマーでありうる。
本実施形態の望ましい具体例で,電荷調節補助剤は,アルキルアミン,最も望ましくはアルキルアミンのアルキル基のアルキル部分中に6〜60個の炭素原子を有するアルキルアミンよりなる群から選択される。特に望ましい具体例で,電荷調節補助剤は,アルキルアミンのアルキル基のアルキル部分中に12〜18個の炭素原子を有する1または2以上のアルキルアミンである。具体的に,望ましい電荷調節補助剤の例は,ヘキシルアミン,オクチルアミン,ドデシルアミン,テトラデシルアミン,ヘキサデシルアミン,オクタデシルアミン及びその混合物を含む。
電荷調節補助剤が酸である場合には,望ましくは,カルボン酸及びスルホン酸よりなる群から選択される。本実施形態のある具現例で,電荷調節補助剤は,酸官能基を有するシリコンポリマー,または酸官能基を有する炭素基礎ポリマー(例えば,酸官能基を有するアクリレート,ポリエステル,エポキシまたはポリエーテルポリマー)のような酸官能ポリマーでありうる。そのようなポリマーの例は,Image Polymers Co.,Wilmington,MAからの“ALM ACRYL B−1504”及びS.C.Johnson Polymers,Racine,WIからの番号67,586,611,678,690,SCX−815,SCX−817,SCX−819,SCX−835及びSCX−839と命名されたJoncrylTMポリマーのような,カルボン酸官能基を有するスチレンアクリル系樹脂を含む。他の例は,4260,4310,4320及び4355と命名されたELVAXポリマーのようなエチレンビニルアセテート酸ターポリマーを含む。
本実施形態のある具現例で,電荷調節補助剤は,アルキル酸,最も望ましくはアルキル酸のアルキル基のアルキル部分中に6〜60個の炭素原子を有するアルキル酸よりなる群から選択される。特に望ましい具現例で,電荷調節補助剤は,アルキル酸のアルキル基のアルキル部分中に12〜18個の炭素原子を有する1または2以上のアルキル酸である。望ましくは,上記酸は,アルキルベンゼンスルホン酸またはアルキルカルボン酸である。具体的に,望ましい電荷調節補助剤の例は,へキサン酸,オクタン酸,ドデカン酸,テトラデカン酸,ヘキサデカン酸,オクタデカン酸,ヘキシルベンゼンスルホン酸,オクチルベンゼンスルホン酸,ドデシルベンゼンスルホン酸,テトラデシルベンゼンスルホン酸,へキサンデシルベンゼンスルホン酸,オクタデシルベンゼンスルホン酸及びその混合物を含む。望ましい具現例で,電荷調節補助剤は,C11,C12及びC13炭素鎖長アルキル部分の混合物を含むアルキルベンゼンスルホン酸であるABSAである。
電荷調節補助剤は,トナー組成物中に液体キャリア中の約0.5mg/g〜約5mg/gの濃度で存在することが好ましい。
また,望ましくは,酸または塩基電荷調節補助剤は,トナー組成物の液体キャリア中で制限された溶解度を表し,上記電荷調節補助剤は,全ての電荷調節補助剤が溶液内に入らずにトナー組成物中に過量で提供されうる。このような具現例で,トナー組成物から画像が印刷されるにつれて,トナー粒子は枯渇され,組成物の電荷は変化する。付加的な電荷調節補助剤は,印刷工程以前または途中にトナー組成物と接触して存在し,溶解可能である。電荷調節補助剤の受動的な添加は,システム中に電荷の適切な均衡を提供することによって印刷作業をさらに利する。電荷調節補助剤は,当業者によって理解されるように,便利な分配のためにトナーカートリッジ中に所望の位置または形態に提供されうる。具体的な形態は,本出願の優先日と同じ日付で米国出願され,ここに参考文献として統合されかつ同一に譲渡された,米国特許出願番号第10/677,094号“電荷補助剤伝達システム及び方法”に記述された通りである。望ましくは,電荷調節補助剤は,液体キャリア中で約0.1mg/g〜約10mg/gの溶解度を有する。
特に望ましい具現例で,電荷調節補助剤は,液体キャリア中でミセルを形成できる。最も望ましくは,電荷調節補助剤は,組成物中で約5〜約50nmのサイズ範囲を有するミセル状に存在する。
トナーは,液体キャリア中に分散されてオルガノゾルを形成し,以後に他の成分と混合されて液体トナー組成物を形成する両極性コポリマーを含む。通常的に,オルガノゾルは,重合性化合物(例えば,モノマー)の非水性分散重合によって合成され,低誘電性炭化水素溶媒(キャリア液体)中に分散された共重合性バインダー粒子を形成する。このような分散されたコポリマー粒子は,立体安定剤(例えば,グラフト安定剤)の化学的結合による凝集に対して,キャリア溶液によって溶解され,重合中にコア粒子が形成されるにつれて分散されたコア粒子によって立体的に安定されている。そのような立体的安定化のメカニズムに対する細部事項は,Napper,D.H.,“コロイド分散物の重合性安定化”,Academic Press,New York,N.Y.,1983に記述されている。自己安定オルガノゾルを合成する方法は“有機媒体中での分散重合”,K.E.J.Barrett,ed.,John Wiley:New York,N.Y.,1975に記述されている。
一旦,オルガノゾルが形成されれば,1または2以上の添加剤が所望の通りに含まれうる。例えば,1または2以上の視覚強化添加剤または電荷ディレクターが含まれうる。以後,組成物は,分散物中の粒径を縮小させるために,当業界に公知の均質化,微細流動化,ボールミリング,粉砕器ミリング,高エネルギービード(サンド)ミリング,バスケットミリングまたは他の技術のような1または2以上の混合過程を経得る。混合過程は,凝集された視覚強化添加剤粒子が存在すれば,これを(0.05〜5ミクロン範囲の直径を有する)1次粒子に細かく崩す役割を行い,また分散された共重合性バインダーを視覚強化添加剤の表面と結合できる片に部分的に崩すこともある。
このような具現例によれば,以後,分散されたコポリマーまたは上記コポリマーから誘導された片は,例えば,視覚強化添加剤の表面に吸着または付着されることによって視覚強化添加剤と結合することによってトナー粒子を形成する。結果物は,約0.05〜約50ミクロン,さらに望ましくは,約3〜約10ミクロン,最も望ましくは,約1.5〜約5ミクロン範囲の体積平均粒径(レーザ回折で測定)を有するトナー粒子の立体的に安定化された非水性分散物である。一部の具現例で,所望する場合には,1または2以上の電荷ディレクターが混合以前または以後に添加されうる。
望ましくは,オルガノゾルの非水性液体キャリアは,両極性コポリマーの少なくとも1つの部分(ここで,S物質またはS部分と称することもある)がキャリアによってさらによく溶解される一方,コポリマーの少なくとも1つの他の部分(ここで,D物質またはD部分と称することもある)は,キャリア中で分散された相を構成するように選択される。言い換えれば,本実施形態にかかる望ましいコポリマーは,所望の液体キャリア中で相異なる個別的な溶解度を有するS及びD物質を含むことによって,Sブロックはキャリアによってさらによく溶解される傾向がある一方,Dブロックはキャリア中でさらによく分散される傾向がある。さらに望ましくは,Sブロックは液体キャリア中で可溶性である一方,Dブロックは不溶性である。特に望ましい具現例で,D物質相は,液体キャリアから分離されて分散された粒子を形成する。
一観点で,ポリマー粒子が液体キャリア中に分散された場合に,D物質はコア中に存在する傾向がある一方,S物質はシェル中に存在する傾向があるコア/シェル構造を有するものと考慮されることもある。したがって,S物質は,分散補助剤,立体的安定剤またはグラフトコポリマー安定剤として機能して液体キャリア中でコポリマー粒子の分散を安定化させるのに役に立つ。結果的に,S物質は,ここで“グラフト安定剤”と称することもある。バインダー粒子のコア/シェル構造は,湿式トナー粒子内に統合される場合に,粒子が乾燥されて初めて維持される傾向がある。
物質,またはコポリマー部分のような物質の部分の溶解度は,そのヒルデブラント溶解度パラメータの観点で定性的及び定量的に特性化されうる。ヒルデブラント溶解度パラメータは,物質の凝集エネルギー密度の自乗根によって表現される溶解度パラメータを意味し,(圧力)1/2の単位を有し,(△H−RT)1/2/V1/2と同じであり,ここで,△Hは物質のモル蒸気化エンタルピーを,Rは標準気体定数を,Tは絶対温度を,Vは溶媒のモル体積を表す。ヒルデブラント溶解度パラメータは,溶媒に対してはBarton,A.F.M.,Handbook of Solubility and Other Cohesion Parameters,2d Ed.CRC Press,Boca Raton,Fla.,(1991)に,モノマー及び代表的なポリマーに対してはPolymer Handbook,3rd Ed.,J.Brandrup & E.H.Immergut,Eds.John Wiley,N.Y.,pp 519−557(1989)に,多くの商業的に利用可能なポリマーに対してはBarton,A.F.M.,Handbook of Polymer−Liquid Interaction Parameters and Solubility Parameters,CRC Press,Boca Raton,Fla.,(1990)に図表化されている。
液体キャリア中での物質またはその部分の溶解度の程度は,物質,またはその部分と液体キャリア間のヒルデブラント溶解度パラメータにおける絶対値の差から予測されうる。物質またはその部分は,物質またはその部分と液体キャリア間のヒルデブラント溶解度パラメータにおける絶対値の差が約1.5MPa1/2より小さな場合には,完全溶解可能であるか,または最小限非常に高い溶解状態になりうる。一方,ヒルデブラント溶解度パラメータ間の絶対値の差が約3.0MPa1/2を超過する場合には,物質またはその部分は,液体キャリアから相分離されて分散物を形成する傾向がある。ヒルデブラント溶解度パラメータにおける絶対値の差が1.5MPa1/2から3.0MPa1/2間である場合には,物質またはその部分は,液体キャリア中で弱く溶解されるか,またはほとんど不溶性であると考慮される。
結果的に,望ましい具現例で,コポリマーのS部分と液体キャリアのそれぞれのヒルデブラント溶解度パタメータ間の絶対値の差は3.0MPa1/2より小さく,望ましくは約2.0MPa1/2より小さく,さらに望ましくは約1.5MPa1/2より小さい。付加的に,S及びD部分のそれぞれのヒルデブラント溶解度パラメータ間の差が最小限約0.4MPa1/2,さらに望ましくは最小限約1.0MPa1/2という前提下で,コポリマーのD部分と液体キャリアのそれぞれのヒルデブラント溶解度パラメータ間の絶対値の差は2.3MPa1/2,望ましくは約2.5MPa1/2,さらに望ましくは約3.0MPa1/2より大きいことが望ましい。物質のヒルデブラント溶解度は,温度変化によって変化されうるため,望ましくは,そのような溶解度パラメータは,25℃のような所望の参照温度で決定される。
当業者ならば,コポリマー,またはその部分に対するヒルデブラント溶解度パラメータは,Barton A.F.M.,Handbook of Solubility Parameters and Other Cohesion Parameters,CRC Press,Boca Raton,p 12(1990)で二元性コポリマーについて記述されたように,コポリマー,またはその部分を形成するそれぞれのモノマーに対する個別的なヒルデブラント溶解度パラメータの体積分率重量を使用して計算できる。重合性物質に対するヒルデブラント溶解度パラメータの大きさはまた,Barton,pp 446−448に記述されたように,ポリマーの重量平均分子量に弱く依存するとも知られている。したがって,所望の溶解または分散特性を達成するためには,与えられたポリマーまたはその部分に対する望ましい分子量範囲が存在する。類似に混合物に対するヒルデブラント溶解度パラメータは,混合物のそれぞれの成分に対する個別的なヒルデブラント溶解度パラメータの体積分率重量を使用して計算できる。
さらに,本発明者は,本発明をPolymer Handbook,3rd ED.,J,Brandrup & E.H.Immergut,Eds.John Wiley,New York,(1989)内のVII/525ページの表2.2に列挙されたSmallのグループ寄与度数値を使用したSmall,P.A.,J.Appl.Chem.,3,71(1953)によって開発されたグループ寄与度方法を使用して得られたモノマー及び溶媒の計算された溶解度パラメータの観点で定義した。本発明者は,本発明を定義するのにおいて,他の実験的方法で得られた溶解度パラメータ数値を使用することによって引き起こされる不明瞭性を避けるために,このような方法を選択した。しかも,Smallのグループ寄与度数値は,蒸気化エンタルピーの測定値から由来するデータと一致する溶解度パラメータを発生させ,したがって,ヒルデブラント溶解度パラメータに対する定義表現と完全に一致する。ポリマーに対する蒸気化熱を測定することが実用的でないので,モノマーが合理的な代替物である。
一例として,表1には,電子写真トナーで使われる一部の通常的な溶媒に対するヒルデブラント溶解度パラメータ及びオルガノゾルの合成に使われる一部の通常的なモノマーに対するヒルデブラント溶解度パラメータ及びガラス転移温度(それらの高分子量ホモポリマーに基づく)が列挙されている。
Figure 2005107539
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液体キャリアは,実質的に非水性の溶媒または溶媒混合物である。言い換えれば,液体キャリアの単に少量(一般的に,25重量%より小さい)だけが水を含む。望ましくは実質的に非水性の液体キャリアは20重量%,さらに望ましくは10重量%,さらに望ましくは3重量%,最も望ましくは1重量%より少量の水を含む。キャリア液体は,当業界に公知の多様な物質,または物質の組合わせから選択されうるが,望ましくは30mlより小さなカウリ−ブタノール数値を有する。液体は,望ましくは親油性であり,多様な条件下で化学的に安定しており,かつ電気的に絶縁性である。電気的に絶縁性というのは,低誘電定数及び高電気抵抗を有する分散液体を意味する。望ましくは,液体分散物は5より小さな誘電定数を有し,さらに望ましくは3より小さな誘電定数を有する。キャリア液体の電気抵抗は,通常的に10Ωcm,さらに望ましくは1010Ωcmより大きい。さらに,液体キャリアは,望ましくはほとんどの具現例で,トナー粒子の製剤化に使われる成分に対して化学的に不活性である。
適当な液体キャリアの例は,脂肪族炭化水素(n−ペンタン,へキサン,ヘプタンなど),シクロ脂肪族炭化水素(シクロペンタン,シクロヘキサンなど),芳香族炭化水素(ベンゼン,トルエン,キシレンなど),ハロゲン化炭化水素溶媒(塩化アルカン,フッ素化アルカン,クロロフルオロカーボンなど),シリコンオイル及びこのような溶媒の混合物を含む。望ましいキャリア液体は,IsoparTM G,IsoparTM H,IsoparTM K,IsoparTM L,IsoparTM M及びIsoparTM V(Exxon Corporation,NJから購入可能)のような分枝されたパラフィン溶媒混合物を含み,最も望ましいキャリアは,NorparTM 12,NorparTM 13及びNorparTM 15(Exxon Corporation,NJから購入可能)のような脂肪族炭化水素溶媒混合物である。特に望ましいキャリア液体は,約13〜15MPa1/2のヒルデブラント溶解度パラメータを有する。
本実施形態にかかるトナー組成物の液体キャリアは,望ましくは両極性コポリマーの製造のための溶媒として使われたものと同じ液体である。他の一方,重合は任意の適当な溶媒中で行われ,トナー組成物のための望ましい液体キャリアを提供するために溶媒交換が行われうる。
ここに使われた,“コポリマー”という用語は,オリゴマー及びポリマー物質両者を包括し,2またはそれ以上のモノマーを統合するポリマーを包括する。ここに使われた“モノマー”という用語は,1または2以上の重合可能な基を有する相対的に低分子量の物質(すなわち,一般的に約500ダルトンより小さな分子量を有するもの)を意味する。“オリゴマー”は,2またはそれ以上のモノマーを統合する相対的に中間程度大きさの分子を意味し,一般的に約500〜10,000ダルトンの分子量を有する。“ポリマー”は,2またはそれ以上のモノマー,オリゴマー,及び/またはポリマー成分よりなるサブ構造を含む相対的に大きい物質を意味し,一般的に約10,000ダルトンより大きい分子量を有する。
“マクロマー”または“マクロモノマー”とは,末端重合可能な部位を有するオリゴマーまたはポリマーを意味する。“重合可能な結晶性化合物”または“PCC(Polymerizable Crystallizable Compound)”とは,コポリマーの最小限一部分が再現可能でかつよく限定された温度範囲にわたって可逆的に結晶化できるコポリマーが製造されるように重合できる化合物を意味する(例えば,コポリマーは,時差走査熱量計によって結晶されるような融点と氷点とを表す)。PCCは,重合を通じてコポリマーを形成できるモノマー,官能オリゴマー,官能予備ポリマー,マクロマーまたは他の化合物を含みうる。本明細書の全般にわたって使われた“分子量”という用語は,別途に表現されない限り,重量平均分子量を意味する。
本実施形態にかかる両極性コポリマーの重量平均分子量は,広い範囲にわたって変化でき,画像形成性能に影響を及ぼすことができる。コポリマーの多分散性も結果物である湿式トナー物質の画像形成及び転写性能に影響を及ぼすことができる。両極性コポリマーに対する分子量の測定が難しいため,その代りに分散されたコポリマー(オルガノゾル)の粒径が結果物である湿式トナー物質の画像形成及び転写性能と関連されることもある。一般的に,レーザ回折粒径の測定によって測定された,分散されたグラフトコポリマー粒子の体積平均粒子直径Dは,0.1〜100ミクロン,さらに望ましくは0.5〜50ミクロン,さらに望ましくは1.0〜20ミクロン,よりさらに望ましくは2〜10ミクロンの範囲内である。
加えて,グラフトコポリマーの溶解性または可溶性S部分の分子量と結果物のトナーの画像形成及び転写性能間には連関性が存在する。一般的に,コポリマーのS部分は1,000〜1,000,000ダルトン,望ましくは5,000〜400,000ダルトン,さらに望ましくは50,000〜300,000ダルトン範囲の重量平均分子量を有する。また,一般的にコポリマーのS部分の多分散性(数平均分子量に対する重量平均分子量の比率)を15未満,さらに望ましくは5未満,最も望ましくは2.5未満に維持することが望ましい。S部分に対して,そのような低い多分散特性を有するコポリマー粒子が前述された方法,特にコポリマーがインサイチュの液体キャリア中で形成される具現例によって容易に製造されるということは,本発明の著しい利点である。
コポリマー中のS及びD部分の相対的な含量は,このような部分の溶解性及び分散性特性に影響を及ぼすことができる。例えば,S部分があまり少なく存在すれば,コポリマーは所望の通りに凝集に対してオルガノゾルを立体的に安定化させる安定化効果をあまり小さく有することもある。もし,D部分があまり少なく存在すれば,D物質の小さな含量は液体キャリア中で非常に可溶性であるので,液体キャリア中で区別される粒子の分散された相を形成するための推進力が不足になることもある。溶解相及び分散相の両者が存在することは,粒子の成分が個別的な粒子中で例外的な均一性でインサイチュで自己結合することを助ける。このような事項をバランスよく考慮する時,S物質に対するD物質の望ましい重量比は1:20〜20:1,望ましくは1:1〜15:1,さらに望ましくは2:1〜10:1,最も望ましくは4:1〜8:1の範囲内にある。
ガラス転移温度,Tは,ポリマー(コポリマー),またはその部分が硬質ガラス質物質から軟質,または粘性物質に変化する温度を意味し,ポリマー(コポリマー)が加熱されるにつれて自由体積が非常に大きく増加することと符合される。Tは,高分子量ホモポリマー(例えば,表1を参照)に対する既知のTg値及び下記Fox式(数式1)を使用してコポリマー,またはその部分に対して計算されうる:
Figure 2005107539
上記数式1で,それぞれのwはモノマー“n”の重量分率であり,それぞれのTgnはWicks,A.W.,F.N.Jones&S.P.Pappas,Organic Coatings 1,John Wiley,NY,pp54−55(1992)に記述されたように,モノマー“n”の高分子量ホモポリマーの絶対ガラス転移温度(絶対温度単位)である。
本実施形態において,たとえ全体としてのコポリマーのTは,例えば分別スキャニング熱量計を使用して実験的に決定されるとしても,コポリマーのDまたはS部分に対するT数値は上記数式1を使用して決定される。S及びD部分のガラス転移温度(T)は広い範囲にわたって変化でき,結果物である湿式トナー粒子の生産性及び/または性能を向上させるように独立的に選択されうる。S及びD部分のTは,そのような部分を構成するモノマーのタイプに大きく依存する。結果的に,さらに高いTを有するコポリマー物質を提供するために,モノマーが使われるコポリマー部分(DまたはS)のタイプに対して適当な溶解度特性を有する1または2以上のさらに高いTを有するモノマーを選択できる。一方,さらに低いTを有するコポリマー物質を提供するために,モノマーが使われるコポリマー部分のタイプに対して適当な溶解度特性を有する1または2以上のさらに低いTを有するモノマーを選択できる。
湿式トナーの応用に有用なコポリマーに対しては,コポリマーTが望ましくはあまり低くてはならず,それともトナーで印刷された受容体が不適切にブロッキングされる恐れがある。一方,トナー粒子が最終画像受容体に付着されるのに十分な程度にトナー粒子を軟化または溶融させるのに必要な最小定着温度は,コポリマーTの増加につれて高まる。結果的に,コポリマーのTはブロッキング問題を避けるために印刷された受容体の予想最大保存温度より十分に高いことが望ましいが,最終画像受容体が損傷を受ける温度,例えば最終画像受容体として使われる紙の自己点火温度に接近する定着温度を必要とするほどに高くないことが望ましい。本発明の特定の望ましい具現例で,トナー粒子のコポリマーは,望ましくは約30℃より大きいT,さらに望ましくは約30〜125℃のTを有する。このようなTを表すトナーは,軟性コポリマーが画像転写に損害を与える電子写真印刷方法において特に望ましい。本発明の他の望ましい具現例では,トナー粒子のコポリマーが,望ましくは30℃より小さなT,さらに望ましくは約−25〜25℃のTを有する。このようなTを表すトナーは,代替印刷方法において特に望ましいが,このような方法では軟性コポリマーが自己定着特性のために望ましく,他の特性がその特定方法のために有利である。
コポリマー内のPCCの統合は,一般的にさらに低いコポリマーTの使用を可能にし,したがって,PCCの融点未満の保存温度で画像ブロッキングの危険性なしに定着温度を低める。
本実施形態にかかるで,望ましくは,コポリマーは25〜100℃,さらに望ましくは30〜80℃,最も望ましくは40〜70℃のTを有する。
D部分がコポリマーの主な部分を含むコポリマーに対しては,D部分のTが全体としてコポリマーのTを支配する。湿式トナーの適用に有用なそのようなコポリマーに対しては,S部分が一般的にD部分よりさらに低いTを表し,したがって,さらに高いTのD部分が溶解可能なS部分のTを低くする効果を減殺するのに望ましいため,D部分のTは30〜105℃,さらに望ましくは40〜95℃,最も望ましくは50〜85℃の範囲内にある。このような点で,コポリマーのD部分中にPCCを含めるものは,一般的にさらに低いD部分のTの使用を可能にし,したがって,PCCの融点未満の保存温度で画像ブロッキングの危険性なしに定着温度を低下させうる。
S部分物質に対するブロッキング問題は,望ましいコポリマーは,ほとんどのD部分物質を含むので,あまり顕著な問題点ではない。結果的に,D部分物質のTは全体としてコポリマーの有効Tを支配する。しかし,もしS部分のTがあまり低ければ,粒子は凝集する傾向がある。一方,もしTがあまり高ければ,必要な定着温度があまり高まりうる。このような事項を調節して,S部分物質は,望ましくは最小限0℃,さらに望ましくは最小限20℃,最も望ましくは40℃のTを有するように製造される。このような点で,コポリマーのS部分中のPCCの導入は,一般的にさらに低いS部分Tの使用を可能にする。湿式トナーの自己定着特性に付加される要求事項は画像形成過程の性質に非常に大きく依存するという点を理解しなければならない。例えば,画像が連続的に最終受容体に転写されなかったり,または転写が一時的な画像受容体(例えば,感光体)上のフィルムに形成されたトナーが不要な手段によって影響を受ければ(例えば,静電気的転写),凝集性フィルムを形成するためのトナーの迅速な自己定着は不要であるか,または望ましくないこともある。
本実施形態にかかるの望ましいコポリマーは,1または2以上の望ましい性能基準を満足させるために,自由ラジカル的に重合可能な組成物を助ける1または2以上の照射硬化可能なモノマーまたはその組合わせ及び/または結果物である硬化された組成物を有するように製剤化されうる。例えば,硬度及び摩耗抵抗を増進させるために,製剤は1または2以上の自由ラジカル的に重合可能なモノマー(以下では,“高T成分”)を統合でき,その存在は重合された物質,またはその部分がそのような高T成分の不十分な他の同じ物質と比較して,さらに高いTを有させる。高T成分の望ましいモノマー成分は一般的に,そのホモポリマーが硬化された状態で,コポリマーのD成分が前述されたように最小Tを有するように組合わせで提供される,最小限約50℃,望ましくは最小限約60℃,さらに望ましくは最小限約75℃のTを有するモノマーを含む。
高T成分内への統合に適した相対的に高いT特性を有する傾向のある照射硬化可能なモノマーの例示的な部類は,一般的に少なくとも1つの照射硬化可能な(メタ)アクリレート部位及び少なくとも1つの非芳香族,脂環式及び/または非芳香族ヘテロ環状部位を含む。イソボルニル(メタ)アクリレートは,一つのそのようなモノマーの具体的な例である。イソボルニルアクリレートから形成された硬化されたホモポリマーフィルムは,例えば,110℃のTを有する。モノマー自体は222g/モルの分子量を有し,室温で透明な液状に存在し,25℃で9センチポアズの粘度を有し,25℃で31.7ダイン/cmの表面張力を有する。付加的に,1,6−へキサンジオールジ(メタ)アクリレートは,高T特性を有するモノマーの他の例である。
両極性コポリマーのD部分に使われるのに特に望ましいモノマーは,トリメチルシクロヘキシルメタクリレート,エチルメタクリレート,エチルアクリレート,イソボルニル(メタ)アクリレート,1,6−へキサンジオールジ(メタ)アクリレート及びメチルメタクリレートを含む。両極性コポリマーのS部分に使われるのに特に望ましいモノマーは,ラウリルメタクリレート,2−ヒドロキシエチルメタクリレート,ジメチル−m−イソプロフェニルベンジルイソシアネート,トリメチルシクロヘキシルメタクリレート,及びエチルヘキシルメタクリレートを含む。
多様な種類の1または2以上の他のモノマー,オリゴマー及び/またはポリマー物質が,所望の通りに,独立的にS及びD部分内に統合されうる。適当な物質の代表的な例は,自由ラジカル的に重合された物質(また,一部具現例では,ビニルコポリマーまたは(メタ)アクリル系コポリマーとも称する),ポリウレタン,ポリエステル,エポキシ,ポリアミド,ポリイミド,ポリシロキサン,フルオロポリマー,ポリスルホン,これらの組合わせを含む。望ましいS及びD部分は,自由ラジカル的に重合可能な物質から誘導される。本実施形態において,“自由ラジカル的に重合可能な”という用語は,自由ラジカルメカニズムを通じて重合反応に参加するモノマー,オリゴマー,またはポリマーバックボーン(場合によって)から直接的にまたは間接的につり下げられた官能基を有するモノマー,オリゴマー及び/またはポリマーを意味する。そのような官能基の代表的な例は,(メタ)アクリレート基,オレフィン性炭素−炭素二重結合,アリルオキシ基,α−メチルスチレン基,(メタ)アクリルアミド基,シアネートエステル基,ビニルエーテル基,これらの組合わせなどを含む。ここに使われた,“(メタ)アクリル”という用語は,アクリル及び/またはメタクリルを包括する。
自由ラジカル的に重合可能なモノマー,オリゴマー,及び/またはポリマーは,非常に多くの他のタイプが商業的に利用可能であり,1または2以上の所望の性能特性の提供に助けになる多様な種類の所望の特性を有するように選択されうるという点で,コポリマーを形成するために有利に使われる。本発明の実施に適した自由ラジカル的に重合可能なモノマー,オリゴマー,及び/またはモノマーは,1または2以上の自由ラジカル的に重合可能な部位を含みうる。
単一官能の自由ラジカル的に重合可能なモノマーの代表的な例は,スチレン,α−メチルスチレン,置換のスチレン,ビニルエステル,ビニルエーテル,N−ビニル−2−ピロリドン,(メタ)アクリルアミド,ビニルナフタレン,アルキル化されたビニルナフタレン,アルコキシビニルナフタレン,N−置換の(メタ)アクリルアミド,オクチル(メタ)アクリレート,ノニルフェノールエトキシレート(メタ)アクリレート,N−ビニルピロリドン,イソノニル(メタ)アクリレート,イソボルニル(メタ)アクリレート,2−(2−エトキシエトキシ)エチル(メタ)アクリレート,2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート,β−カルボキシエチル(メタ)アクリレート,イソブチル(メタ)アクリレート,シクロ脂肪族エポキシド,α−エポキシド,2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート,(メタ)アクリロニトリル,マレイン酸無水物,イタコン酸,イソデシル(メタ)アクリレート,ラウリル(ドデシル)(メタ)アクリレート,ステアリル(オクタデシル)(メタ)アクリレート,べへニル(メタ)アクリレート,n−ブチル(メタ)アクリレート,メチル(メタ)アクリレート,エチル(メタ)アクリレート,ヘキシル(メタ)アクリレート,(メタ)アクリル酸,N−ビニルカプロラクタム,ステアリル(メタ)アクリレート,ヒドロキシ官能カプロラクトンエステル(メタ)アクリレート,イソオクチル(メタ)アクリレート,ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート,ヒドロキシメチル(メタ)アクリレート,ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート,ヒドロキシイソプロピル(メタ)アクリレート,ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート,ヒドロキシイソブチル(メタ)アクリレート,テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート,イソボルニル(メタ)アクリレート,グリシジル(メタ)アクリレートビニルアセテート,これらの組合わせなどを含む。
ニトリル官能基は,改善された耐久性,例えば,着色剤粒子のような視覚強化補助剤との向上した両立可能性を含む多様な理由のために,コポリマー内に有利に統合されうる。ペンダントニトリル基を有するコポリマーを提供するために,1または2以上のニトリル官能モノマーが使用されうる。そのようなモノマーの代表的な例は,(メタ)アクリロニトリル,β−シアノエチル−(メタ)アクリレート,2−シアノエトキシエチル(メタ)アクリレート,p−シアノスチレン,p−(シアノメチル)スチレン,N−ビニルピロリドンなどを含む。
ペンダントヒドロキシル基を有するコポリマーを提供するために,1または2以上のヒドロキシル官能モノマーが使用されうる。コポリマーのペンダントヒドロキシル基は分散及び製剤中の顔料との相互作用を容易にするだけでなく,溶解度,硬化,他の反応物との反応性,及び他の反応物との両立可能性を向上させる。ヒドロキシル基は,1次,2次,または3次でありうるが,1次及び2次ヒドロキシル基が望ましい。使用時にヒドロキシ官能モノマーは,後述するグラフトコポリマーに対する望ましい重量範囲によって,コポリマーの製造に使われるモノマーの約0.5〜30重量%,さらに望ましくは約1〜25重量%を構成する。
適当なヒドロキシル官能モノマーの代表的な例は,ジオールとのα,β−不飽和カルボン酸のエステル,例えば,2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート,または2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレートと,1,3−ジヒドロキシプロピル−2−(メタ)アクリレートと,2,3−ジヒドロキシプロピル−1−(メタ)アクリレートと,α,β−不飽和カルボン酸のカプロラクトンとの付加生成物と,2−ヒドロキシエチルビニルエーテルのようなアルカノールビニルエーテルと,4−ビニルベンジルアルコールと,アリルアルコールと,p−メチロールスチレンと,を含む。
多官能自由ラジカル的に活性のある物質も,架橋密度,硬度,粘着性,キズ耐性などを含む結果物であるトナー粒子のうち1または2以上の特性を強化するために使用されうる。そのような多官能モノマーの例は,エチレングリコールジ(メタ)アクリレート,へキサンジオールジ(メタ)アクリレート,トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート,テトラエチレングリコールジ(メタ)アクリレート,トリメチロールプロパントリ(メチル)アクリレート,エトキシル化トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート,グリセロールトリ(メタ)アクリレート,ペンタエリトリトールトリ(メタ)アクリレート,ペンタエリトリトールテトラ(メタ)アクリレート,ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート,ジビニルベンゼン,これらの組合わせを含む。
本実施形態で使われるための適当な自由ラジカル的に活性のあるオリゴマー及び/またはポリマー物質は,例えば,(メタ)アクリル化ウレタン(すなわち,ウレタン(メタ)アクリレート),(メタ)アクリル化エポキシ(すなわち,エポキシ(メタ)アクリレート),(メタ)アクリル化ポリエステル(すなわち,ポリエステル(メタ)アクリレート),(メタ)アクリル化(メタ)アクリル,(メタ)アクリル化シリコン,(メタ)アクリル化ポリエーテル(すなわち,ポリエーテル(メタ)アクリレート),ビニル(メタ)アクリレート,及び(メタ)アクリル化オイルを含むが,かかる例に限定されない。
本実施形態にかかるコポリマーは,バルク,溶液,及び分散重合方法を含む当業界に公知の自由ラジカル重合方法によって製造されうるが,かかる例に限定されない。結果物であるコポリマーは,線形構造,分枝構造,3次元的ネットワーク化構造,グラフト構造,その組合わせを含む多様な構造を有しうる。望ましい具体例は,オリゴマーまたはポリマーバックボーンに付着された1または2以上のオリゴマー及び/またはポリマーアームを含むグラフトコポリマーである。グラフトコポリマーの具現例で,S部分またはD部分物質は,場合によってアーム及び/またはバックボーン内に統合されうる。
当業界に公知の任意の数の反応がグラフト構造を有する自由ラジカル的に重合されたコポリマーの製造に使用されうる。通常的なグラフティング方法は,多官能自由ラジカルのランダムグラフティングと,マクロモノマーとのモノマーの共重合と,環状エーテル,エステル,アミドまたはアセタルの開環重合と,末端−不飽和末端基とのヒドロキシルまたはアミノ鎖運搬剤の反応と,エステル化反応(すなわち,グリシジルメタクリレートは,メタクリル酸と3次アミン触媒エステル化を起こす)と,縮合重合と,を含む。
グラフトコポリマーを形成する代表的な方法は,ここに参考文献として統合された米国特許第6,255,363号,第6,136,490号,第5,384,226号,及び日本特許公開公報第05−119529号に記述されている。グラフティング方法の代表的な例は,ここにまた参考文献として統合されたDispersion Polymerization in Organic Media,K.E.J.Barret,ed.,(John Wiley;New York,1975)のセクション3.7及び3.8,pp79−106に記述されている。
グラフティング方法の代表的な例はまた,アンカー基を使用することもある。アンカー基の機能はコポリマーのコア部分(D物質)と可溶性シェル成分(S物質)間で共有結合連結を提供することである。アンカー基を含む適当なモノマーは,2−ヒドロキシエチルメタクリレート,3−ヒドロキシプロピルメタクリレート,2−ヒドロキシエチルアクリレート,ペンタエリトリトールトリアクリレート,4−ヒドロキシブチルビニルエーテル,9−オクタデセン−1−オール,シンナミルアルコール,アリルメルカプタン,メタアリルアミンのようなヒドロキシ,アミノ,またはメルカプタン基を含む不飽和親核剤とのアルケニルアズラクトンコモノマーの付加生成物,及び2−アルケニル−4,4−ジアルキルアズラクトンのようなアズラクトンを含む。
前述した望ましい方法論は,自由ラジカル的に活性のあるアンカー基を提供するために,エチレン性の不飽和されたイソシアネート(例えば,ジメチル−m−イソプロフェニルベンジルイソシアネート,TMI,CYTEC Industries,West Paterson,NJから購入可能,またはイソシアナトエチルメタクリレート,IEM)をヒドロキシル基に付着させることを通じてグラフティングを達成する。
本実施形態にかかるグラフトコポリマーを製造する望ましい方法は,適当な実質的に非水性である液体キャリア中で行われる3つの反応段階を含み,ここで結果物であるS物質は可溶性である一方,D物質は分散されるか,または不溶性である。
第1の望ましい段階で,ヒドロキシル官能の自由ラジカル的に重合されたオリゴマーまたはポリマーは,1または2以上のモノマーから形成され,ここでモノマーのうち少なくとも1つはペンダントヒドロキシル官能基を有する。望ましくは,ヒドロキシル官能モノマーは,このような第1段階のオリゴマーまたはポリマーを製造するために使われるモノマーの重量のうち約1〜30%,望ましくは約2〜10%,最も望ましくは約3〜5%を構成する。第1段階は,望ましくはモノマー及び結果物であるポリマーが可溶性である実質的に非水性の溶媒中での溶液重合を通じて行われる。例えば,表1のヒルデブラント溶解度データを使用すれば,オクタデシルメタクリレート,オクタデシルアクリレート,ラウリルアクリレート,及びラウリルメタクリレートのようなモノマーがヘプタンのような親油性溶媒を使用する場合に,このような第1反応段階に適している。
第2反応段階で,可溶性ポリマーのヒドロキシル基の全体または部分は,エチレン性に不飽和された脂肪族イソシアネート(例えば,通常的にTMIと知られたメタイソプロフェニルジメチルベンジルイソシアネートまたは通常的にIEMと知られたイソシアナトエチルメタクリレート)と触媒的に反応されてウレタン結合を通じてオリゴマーまたはポリマーに付着されたペンダント自由ラジカル的に重合性の官能基を形成する。このような反応は,同じ溶媒中で行われ,したがって,第1段階と同じ容器中で行われる。結果物である二重結合官能化されたポリマーは,一般的に反応溶媒中で可溶性に残留し,結果物であるコポリマーのS部分物質を構成し,これは窮極的に結果物である摩擦電気的に帯電された粒子の溶解性部分の最小限一部を構成する。
結果物である自由ラジカル的に活性の官能基は,D物質及び選択的に付加的なS物質をポリマーに付着させるためのグラフティングサイトを提供する。第3段階で,このようなグラフティングサイトは,初期には溶媒中で可溶性であるが,グラフトコポリマーの分子量によって不溶性となる1または2以上の自由ラジカル的に活性のモノマー,オリゴマー,及びポリマーとの反応を通じてそのような物質をポリマーに共有結合的にグラフティングさせるのに使われる。例えば,表1のヒルデブラント溶解度パラメータを使用すれば,ヘプタンのような親油性溶媒を使用する場合に,例えば,メチル(メタ)アクリレート,エチル(メタ)アクリレート,t−ブチルメタクリレート及びスチレンのようなモノマーがこのような第3段階反応に適している。
第3段階反応の産物は,一般的に反応溶媒中に分散された結果物であるコポリマーを含むオルガノゾルであり,このような溶媒は,オルガノゾルに対する実質的に非水性の液体キャリアを構成する。この段階で,コポリマーは,分散された(例えば,実質的に不溶性,相分離)部分及び溶解された(例えば,実質的に可溶性の)部分を有する区別される単一分散粒子として液体キャリア中に存在する傾向があると判断される。その自体的に溶解された部分は,液体キャリア中で粒子の分散を立体的に安定化させるのに役に立つ。したがって,コポリマーは,望ましくは,液体キャリア中でインサイチュ形成されるという点が分かる。
以下の過程以前に,コポリマー粒子は反応溶媒中に残留することもある。代案として,粒子は任意の適当な方法でコポリマーが新鮮な溶媒中で溶解及び分散された相を有すれば,同一または異なる新鮮な溶媒中に移されることもある。二つの場合のうち一つで,結果物であるオルガノゾルは,オルガノゾルを少なくとも1つの視覚強化添加剤と混合することによってトナー粒子に変換される。選択的に,1または2以上の他の所望の成分が,視覚強化粒子との組合わせ以前及び/または以後にオルガノゾル内に混合されることもある。そのような組合わせ中に,視覚強化添加剤及びコポリマーを含む成分は,分散相部分が一般的に視覚強化添加剤粒子と結合する傾向があり(例えば,粒子の表面と物理的に及び/または化学的に相互作用することによって),一方,溶解相部分はキャリア中での分散を促進する構造を有する複合体粒子で自己組立てられる傾向があると判断される。
前述したように,トナー粒子は正に帯電されている。このような帯電は,望ましくは,1または2以上の電荷ディレクター(電荷調節添加剤または“CCA(Charge Control Additive)”とも知られている)の添加によって提供される。電荷ディレクターは,分離された成分として及び/またはバインダーポリマーの1または2以上の官能残基として含まれうる。電荷ディレクターは,帯電性を強化し及び/またはトナー粒子に電荷を付与する機能を行う。
電荷ディレクターは,適当なモノマーをコポリマーの製造に使われた他のモノマーと共重合させること,電荷ディレクターをトナー粒子と化学的に反応させること,トナー粒子(樹脂または顔料)上に電荷ディレクターを化学的にまたは物理的に吸着させること,または電荷ディレクターをトナー粒子に統合された官能基にキレート化させるような,多様な方法を使用してトナー粒子に統合されうる。
電荷ディレクターは,トナー粒子に選択された極性の電気的電荷を付与する機能を行う。当業界に公知の任意の数の電荷ディレクターが使用されうる。例えば,電荷ディレクターは,多価金属イオン及び対イオンとして有機陰イオンより構成される金属塩の形態に提供されうる。適当な金属イオンは,これに制限されるものではないが,Ba(II),Ca(II),Mn(II),Zn(II),Zr(IV),Cu(II),Al(III),Cr(III),Fe(II),Fe(III),Sb(III),Bi(III),Co(II),La(III),Pb(II),Mg(II),Mo(III),Ni(II),Ag(I),Sr(II),Sn(IV),V(V),Y(III),及びTi(IV)を含む。適当な有機陰イオンは,脂肪族または芳香族カルボン酸またはスルホン酸から誘導されたカルボキシレートまたはスルホネートを含み,望ましくは,ステアリン酸,べヘン酸,ネオデカン酸,ジイソプロピルサリシル酸,オクタン酸,アビエト酸,ナフテン酸,ラウリン酸,タル酸のような脂肪族脂肪酸を含む。
望ましい正電荷ディレクターは,金属石鹸を含み,具体的には,例えば米国特許第3,411,936号公報(ここに,参考文献として統合)に記述されたような,金属カルボキシレートを含む。望ましくは,金属石鹸の金属は,ジルコニウム,スズ及びチタンから選択される。特に望ましい正電荷ディレクターは,ジルコニウムテトラオクタエート(OMG Chemical Company社製,米国,OH所在,ClevelandからZirconium HEX−CEMとして購入可能)である。
与えられたトナー製剤に対する望ましい電荷ディレクターレベルは,ポリマーバインダーの組成,トナー組成物の製造に使われた顔料,及び顔料に対するバインダーの比率を含む色々な因子に依存する。付加的に,望ましい電荷ディレクター準位は,電子写真画像形成工程の性質に依存する。電荷ディレクターの準位は,当業界に公知のように,前述されたパラメータに基づいて調整されうる。トナー固体100重量部に基づいた電荷ディレクターの含量は,一般的に0.01〜10重量部の範囲,望ましくは0.1〜5重量部の範囲内にある。
湿式トナー組成物の導電性は,電子写真画像の現像においてトナーの効率性の記述に使用されうる。当業界では,1×10−11mho/cm〜3×10−10mho/cmの数値範囲が有利であると考慮されている。高伝導性は,一般的にトナー粒子上の電荷の非効率的な結合を表し,電流密度及び現像中に沈積されたトナー間には低い連関性があると観察された。低い導電性は,トナー粒子がほぼ帯電されないか,または全く帯電されていないことを表し,非常に低い現像率につながる。トナー粒子上の吸着サイトに符合される電荷ディレクターを使用することは,各トナー粒子と結合する十分な電荷を保障するための通常的な慣行である。
トナー粒子は,通常的に,着色剤(例えば,顔料または染料及びその組合わせ)のような視覚強化添加剤を含み,これは,たとえ一部適用においては必ずしも必要なものではないが,望ましくは,潜像を表面化するために存在する。例えば,顔料のような着色剤は,樹脂の重量に基づいて約60重量%またはそれ以上の含量で存在しうる。着色剤の含量は,現像剤の使用に依存して変化されうる。顔料の例は,MonastralTM Blue G(C.I.Pigment Blue15 C.I.No.74160),Toluidine Red Y(C.I.Pigment Red 3),QuindoTM Magenta(Pigment Red 122),IndoTM Brilliant Scarlet(Pigment Red 123 C.I.No.71145),Toluidine Red B(C.I.Pigment Red 3),WatchungTM Red B(C.I.Pigment Red 48),Permanent Rubine F6B13−1731(Pigment Red 184),HansaTM Yellow(Pigment Yellow 98),DalamarTM Yellow(Pigment Yellow 74,C.I.No.11741),Toluidine Yellow G(C.I.Pigment Yellow 1),MonastralTM Blue B(C.I.Pigment Blue 15),MonastralTM Green B(C.I.Pigment Green 7),Pigment Scarlet(C.I.Pigment Red 60),Auric Brown(C.I.Pigment Brown 6),MonastralTM Green G(Pigment Green 7),Carbon Black,Cabot Mogul L(black Pigment C.I.No.77266)及びSterling NS N 774(Pigment Black 7,C.I.No.77266)である。
微細粒径,望ましくは0.5ミクロンまたはその未満のオキシド,例えばシリカ,アルミナ,チタニアなどが液体化された樹脂内に分散されうる。このようなオキシドは,単独に使われるか,または着色剤と組合わせられて使用されうる。金属粒子が添加されることもある。
他の添加剤も通常的な方法によって製剤に添加されうる。これらは,1または2以上のUV安定化剤,防ばい剤,抗バクテリア剤,抗菌剤,抗静電気剤,光沢変形剤,他のポリマーまたはオリゴマー物質,抗酸化剤などを含む。
結果物である帯電されたトナー粒子の粒径は,そのような粒子を含むトナー組成物の画像形成,定着,解像度及び転写特性に影響を及ぼすことができる。望ましくは,粒子の体積平均粒径(レーザ回折で測定)は,約0.05〜50ミクロンの範囲内にあり,さらに望ましくは約3〜10ミクロンの範囲内にあり,最も望ましくは約1.5〜5ミクロンの範囲内にある。
前述したように,電子写真で,潜像は通常的に(1)帯電画像を形成するための静電気的印刷スタイラスまたはその均等物を有する要素の選択された領域中の誘電体(通常的に受容基質)上に帯電画像を位置させる段階,(2)帯電画像にトナーを加える段階,及び(3)トナー画像を固定させる段階によって形成される。このようなタイプの方法についての例は,米国特許第5,262,259号に記述されている。本実施形態によって形成された画像は,単一色相または複数の色相を有するものでありうる。多重色相画像は,帯電及びトナー印加段階の反復によって製造されうる。
電子写真法において,静電気的画像は,通常的に(1)感光性要素を印加された電圧で均一に帯電させる段階,(2)潜像を形成するために照射源で感光性要素の部分を露光及び放電させる段階,(3)トナー画像を形成するために潜像にトナーを印加する段階,及び(4)トナー画像を1または2以上の段階を通じて最終受容体シートに転写する段階によって,感光性要素でドラムまたはベルト上にコーティングされる。一部適用においては,予熱された加圧ローラまたは当業界に公知の他の固定方法を使用してトナー画像を固定することが望ましい。
以下に,本発明の実施例にかかるトナー組成物について説明する。なお,本発明はかかる実施例に限定されない。
<テスト方法及び装置>
下記実施例で,コポリマー溶液及びオルガノゾル及びインク分散物の固体百分率は,精密分析バランスに付着されたハロゲンランプ乾燥オーブン(Mettler Instruments,Inc社製,米国,NJ所在,High stown)を使用したハロゲンランプ乾燥方法を使用して重量測定によって測定された。このようなサンプル乾燥減少方法を使用した固体百分率の毎測定時に,約2gのサンプルを使用した。
本実施形態において,分子量は通常的に重量平均分子量の観点で表現される一方,分子量多分散性は,数平均分子量に対する重量平均分子量の比率によって与えられた。分子量パラメータは,テトラヒドロフランをキャリア溶媒として使用したゲル透過クロマトグラフィ(Gel Permeation Chromatography:GPC)で測定した。絶対重量平均分子量は,Dawn DSP−F光分散検出器(Wyatt Technology Corp社製,米国,Calif所在,Santa Barbara)を使用して測定し,多分散性は,測定された重量平均分子量をOptilab 903分別屈折計検出器(Wyatt Technology Corp社製,米国,Calif所在,Santa Barbara)で測定した数平均分子量数値に対して比率化することによって評価した。
オルガノゾル及びトナー粒径の分布は,Horiba LA−900レーザ回折粒径分析器(Horiba Instruments,Inc社製,米国,Calif所在,Irvine)を使用したレーザ回折光分散方法によって測定した。サンプルは,約1/500の体積で希釈し,測定前に150watt及び20kHzで1分間超音波粉砕した。粒径は,基本(1次)粒径及び集合体または塊りの存在両者を全て表示するために,数平均粒径D及び体積平均粒径Dの両者で表現した。
湿式トナー導電性(バルク導電性)kは,Scientifica Model 627導電性測定器(Scientifica Instruments,Inc社製, 米国,NJ所在,Princeton)を使用して約18Hzで測定した。加えて,トナー粒子の不存在下での自由(液体分散物)相導電性kも測定した。トナー粒子は,Jouan MR1822遠心分離器(Winchester,VA)中で6,000rpm(6,110相対遠心分離力)で5℃で1〜2時間遠心分離することによって液体媒体から除去した。上登液を徐々に注ぎ出し,このような液体の導電性をScientifica Model 627導電性測定器を使用して測定した。バルクトナー導電性に対して相対的な自由相導電性の百分率を100%と測定した(k/k)。
質量当り電荷(Q/M)は,導電性金属プレート,インジウムチンオキシド(ITO)でコーティングされたガラスプレート,高電圧電力供給源,電位計及びデータ収集のためのパソコンよりなる装置を使用して測定した。インクの1%溶液を導電性プレート及びITOコーティングされたガラスプレート間に置いた。公知の極性及びサイズを有する電気的ポテンシャルをITOコーティングされたガラスプレート及び金属プレート間に加えて,プレート間及び高電圧電力供給源に連結された電線を通じて電流を発生させた。電流は,20秒間に秒当り100回測定し,これをパソコンを使用して記録した。印加されたポテンシャルは,帯電されたトナー粒子を帯電されたトナー粒子の極性と反対極性を有するプレート(電極)に向けて移動させた。ITOコーティングされたガラスプレートに印加された電圧の極性を調節することによって,トナー粒子をそのプレートに移動させることができた。
ITOコーティングされたガラスプレートを装置から除去し,プレーティングされたインクを完全に乾燥させるために50℃で約30分間オーブンに入れておいた。乾燥後に,乾燥されたインクフィルムを含有するITOコーティングされたガラスプレートの重量を測定した。次いで,NorparTM 12に含浸された布を使用してITOコーティングされたガラスプレートからインクを除去し,清潔なITOガラスプレートの重量を再測定した。乾燥インクコーティングされたガラスプレートと清潔なガラスプレート間の質量差を20秒のプレーティング時間に沈積されたインク粒子の質量mと見なした。電流数値は,カーブフィティングプログラム(例えば,Systat Software Inc.からのTableCurve 2D)を使用して電流対時間のプロット下の面積を積分することによって,20秒のプレーティング時間にトナー粒子によって運搬された総電荷Qを得るために使われた。次いで,トナー粒子によって運搬された総電荷を乾燥プレートされたインク質量で割ることによって質量当り電荷(Q/m)を決定した。
以下,図面を説明すれば,図1は,枯渇されたトナーのバルク導電性に対する酸補助剤(アルキルベンゼンスルホン酸,ABSA)の含量の効果を表す図面である。図1に示すように,トナーバルク導電性は枯渇されたトナー中のABSAの添加量によって減少した。したがって,トナー導電性は,トナー中の補助剤の含量を調節することによって望ましくかつ安定的に維持されうる。
トナー導電性は,1.0(mg/gトナー溶液)のABSA濃度で最小数値に到達するという事実が確認された。引続いた研究は,このような最小数値は,NorparTM 12中のABSAのCMC(“臨界ミセル濃度”)に当るということを表した。ABSAのCMC以後のトナー導電性の増加は,NorparTM 12中でのミセルの形成に寄与した。NorparTM12中のABSAのCMCは,動的な光分散技術によって測定された,ミセルのサイズは,NorparTM12中のABSAの濃度に対して測定され,1.0(mg/gトナー溶液)の濃度未満ではミセルが検出されず,1.0(mg/gトナー溶液)の濃度及びこれを超える場合には,ABSAが6〜8nmサイズ範囲のミセルを形成した。
図2は,ABSAの黄色,マゼンタ,シアン及びブラック“YMCK”トナーのトナーバルク導電性に対する濃度効果を表した図面である。
図3は,トナーバルク導電性に対する塩基補助剤(ドデシルアミン,DDA)の濃度効果を表した図面である。図3に示すように,YMCKトナーの導電性は,DDA濃度の増加によって減少した。これはDDAが画像の良好かつ安定的な光学的密度を達成するために,印刷中に望ましい数値でトナー導電性を維持するところに使用されうるということを表す。
図4及び図5はそれぞれ,多様なカルボン酸酸の炭素鎖長のトナーのバルク導電性及びトナー粒子のQ/M数値に対する効果を表す図面である。図4及び5に示すように,カルボン酸酸の炭素鎖長が長くなるほど補助剤の効果が増加することがわかる。
図6及び図7はそれぞれ,アミンの炭素鎖長のトナーのバルク導電性及びトナー粒子のQ/M数値に対する効果を表す図面である。図6及び図7に示すように,補助剤の効率性もアミンの炭素鎖長を変化させることによって変わりうることがわかる。
<製造例>
<湿式トナーの製造>
本実施形態で使われる湿式トナーは,塩基性バリウムペトロネートで正に帯電されたオルガノゾル基礎トナーであった。このようなタイプの湿式トナーの製造は,オルガノゾルバインダーの合成及びオルガノゾルバインダー及び顔料のミリングを含む。オルガノゾル合成は,溶液重合を使用したグラフト安定剤の合成及び分散重合を使用したオルガノゾル合成を含む。
本製造例で使用される物質は,下記略語で表現する。
EMA:エチルメタクリレート
EA:エチルアクリレート
LMA:ラウリルメタクリレート
HEMA:2−ヒドロキシエチルメタクリレート
TMI:ジメチル−m−イソプロフェニルベンジルイソシアネート
V−601:開始剤,ジメチル2,2’−アゾビスイソブチレート
DBTDL:触媒,ジブチルチンジラウレート
AAMPSA:2−アクリルアミド−2−メチル−1−プロパンスルホン酸
1)グラフト安定剤の合成
凝縮機,デジタル温度調節器に連結されたサーモカップル,乾燥窒素の供給源と連結された窒素流入チューブ及び磁性攪拌器を備えた5000mlの3口丸底フラスコを,NorparTM 12 2557g,LMA 849g,98%HEMA 26.8g及びV−601 13.13gの混合物で満たした。混合物を攪拌する間に反応フラスコを約2リットル/分の流速で30分間乾燥窒素でパージした。中空のガラス栓を凝縮機の開放末端内に挿入し,窒素流速を約0.5リットル/分に減少させた。混合物を70℃で16時間加熱した。転換率は定量的であった。混合物を90℃まで加熱し,その温度で1時間維持して残留V−601を破壊した後,再び70℃に再冷却させた。窒素流入チューブを除去し,95% DBTDL 13.6gを混合物に添加し,TMI 41.1gを添加した。TMIは反応混合物を攪拌しつつ約5分間滴加した。窒素流入チューブを元位置させ,凝縮機中の中空のガラス栓を除去し,反応フラスコを約2リットル/分の流速で30分間乾燥窒素でパージした。中空のガラス栓を凝縮機の開放末端内に再挿入し,窒素流速を約0.5リットル/分に減少させた。混合物を70℃で6時間反応するように放置し,この時間で転換率は定量的であった。冷却された混合物は,粘性の透明な溶液であり,いかなる顕著な不溶性物質も含んでいない。
液体混合物の固体百分率は,前述したハロゲン乾燥方法を使用して26.41%で測定された。分子量の引続いた測定は,前述したGPC方法を使用して行われ,コポリマーは2つの独立的な測定に基づいて178,100 ダルトンのM及び2.4のM/Mを有した。
2)オルガノゾル合成
凝縮機,デジタル温度調節器に連結されたサーモカップル,乾燥窒素の供給源と連結された窒素流入チューブ及び磁性攪拌器を備えた5000mlの3口丸底フラスコをNorparTM 12 2946g,EMA 315.1g,EA 47.1g,AAMPSA 10.9g,26.41%ポリマー固体での上記グラフト安定剤混合物176.7g,及びV−601 4.20gの混合物で満たした。混合物を攪拌する間に,反応フラスコを約2リットル/分の流速で30分間乾燥窒素でパージした。中空のガラス栓を凝縮機の開放末端内に挿入し,窒素流速を約0.5リットル/分に減少させた。混合物を70℃で16時間加熱した。転換率は定量的であった。混合物を室温に冷却させて,濁っている白色分散物を得た。
冷却されたオルガノゾルに約nヘプタン350gを添加し,ドライアイス/アセトン凝縮機を備えて90℃の温度及び約15mm Hgの真空で作動する回転蒸発器を使用して残留モノマーを結果物である混合物からはぎ取った。はぎ取られたオルガノゾルを室温に冷却させて,濁っている白色分散物を得た。
はぎ取り以後のオルガノゾル分散物の固体百分率は,前述したハロゲン乾燥方法を使用して14.60%に測定された。次いで,前述したレーザ回折分析を使用して平均粒径を決定し,オルガノゾルは19.1μmの平均直径を有した。
3)トナー製剤
<比較例1>
本実験は,オルガノゾルコポリマーの顔料に対する重量比が5(O/P比率)である黄色湿式トナーの製造に関する例である。NorparTM12中の14.60%(w/w)固体である上記オルガノゾル205gを,NorparTM12 88g,黄色顔料PY138 5.4g,黄色顔料PY138 0.6g(Sun Chemical Company社製,米国,Ohio所在,Cincinnati)及び8オンスガラスジャー中の6.11% Zr HEX−CEM溶液0.79g(OMG Chemical Company社製,米国,Ohio所在,Cleveland)と結合させた。このような混合物を0.5リットル垂直ビードミル(Model 6TSG−1/4,Amex Co.,Ltd社製)中でミリングし,1.3mm直径のPottersガラスビード390g(Potters Industries,Inc社製,米国,NJ所在,Parsippany)で充填させた。ミリングは,ミリングチャンバーの冷却ジャケットを通じて循環する冷却水なしに2,000RPMで1.5時間行った。
12%(w/w)固体トナー濃縮物は,前述したようなテスト方法を使用して結晶したように,下記特性を表した。
体積平均粒子サイズ:1.0ミクロン
バルク導電性:984picoMhos/cm
百分率自由相導電性:3.8%
動的流動性:2.28E−10(m/Vsec)
このようなトナーは,3%にさらに希釈され,電子写真プリンタ上に印刷された。約2000〜3000枚印刷された後にトナーの導電性はあまり高くて画像の適当な光学密度を得られなかった。
<比較例2>
本実験は,オルガノゾルコポリマーの顔料に対する重量比が5(O/P比率)であるマゼンタ湿式トナーの製造に関する例である。NorparTM12中の14.60%(w/w)固体である上記オルガノゾル205gをNorparTM12 88g,赤色顔料81:4 12.6g(Magruder Color Company社製,米国,AZ所在,Tucson)及び8オンスガラスジャー中の6.11%ジルコニウムHEX−CEM溶液0.98g(OMG Chemical Company社製,米国,Ohio所在,Cleveland)と結合させた。このような混合物を0.5リットルの垂直ビードミル(Model 6TSG−1/4,Amex Co.,Ltd社製)中でミリングし,1.3mm直径のPottersガラスビード390g(Potters Industries,Inc社製,米国,NJ所在,Parsippany)で充填させた。ミリングは,ミリングチャンバーの冷却ジャケットを通じて循環する冷却水なしに2,000RPMで1.5時間行った。
12%(w/w)固体トナー濃縮物は,前述したようなテスト方法を使用して結晶したように,下記特性を表した:
体積平均粒子サイズ:1.1ミクロン
バルク導電性:949picoMhos/cm
百分率自由相導電性:3.7%
動的流動性:2.08E−11(m/Vsec)
このようなトナーは,3%にさらに希釈され,電子写真プリンタ上に印刷された。約2000〜3000枚印刷された後にトナーの導電性はあまり高くて画像の適当な光学密度を得られなかった。
<比較例3>
本実験は,オルガノゾルコポリマーの顔料に対する重量比が8(O/P比率)であるシアン湿式トナーの製造に関する例である。NorparTM12中の14.60%(w/w)固体である上記オルガノゾル219gを,NorparTM12 88g,青色顔料 15:4 4g(PB:15:4,249−3450,Sun Chemical Company社製,米国,Ohio所在,Cincinnati)及び8オンスガラスジャー中の6.11%ジルコニウムHEX−CEM溶液1.64g(OMG Chemical Company社製,米国,Ohio所在,Cleveland)と結合させた。このような混合物を0.5リットルの垂直ビードミル(Model 6TSG−1/4,Amex Co.,Ltd社製)中でミリングし,1.3mm直径のPottersガラスビード390g(Potters Industries,Inc社製,米国,NJ所在,Parsippany)で充填させた。ミリングは,ミリングチャンバーの冷却ジャケットを通じて循環する冷却水なしに2,000RPMで1.5時間行った。
12%(w/w)固体トナー濃縮物は,前述したようなテスト方法を使用して結晶したように,下記特性を表した:
体積平均粒子サイズ:1.5ミクロン
バルク導電性:406picoMhos/cm
百分率自由相導電性:1.4%
動的流動性:1.56E−10(m/Vsec)
このようなトナーは,3%にさらに希釈され,電子写真プリンタ上に印刷された。約2000〜3000枚印刷された後にトナーの導電性はあまり高くて画像の適当な光学密度を得られなかった。
<比較例4>
本実験は,オルガノゾルコポリマーの顔料に対する重量比が6(O/P比率)であるブラック湿式トナーの製造に関する例である。NorparTM12中の14.60%(w/w)固体である上記オルガノゾル211gを,Cabot Monarch 120 Black 5g(Cabot Corporation社製,米国,Massachusetts所在,Billerica)及び8オンスガラスジャー中の6.11%ジルコニウムHEX−CEM溶液7.58g(OMG Chemical Company社製,米国,Ohio所在,Cleveland)と結合させた。このような混合物を0.5リットルの垂直ビードミル(Model 6TSG−1/4,Amex Co.,Ltd社製)中でミリングし,1.3mm直径のPottersガラスビード390g(Potters Industries,Inc社製,米国,NJ所在,Parsippany)で充填させた。ミリングは,ミリングチャンバーの冷却ジャケットを通じて循環する冷却水なしに2,000RPMで1.5時間行った。
12%(w/w)固体トナー濃縮物は,前述したようなテスト方法を使用して結晶したように,下記特性を表した:
体積平均粒子サイズ:0.6ミクロン
バルク導電性:1052picoMhos/cm
百分率自由相導電性:4.3%
動的流動性:3.2E−10(m/Vsec)
このようなトナーは,3%にさらに希釈され,電子写真プリンタ上に印刷された。約2000〜3000枚印刷された後にトナーの導電性はあまり高くて画像の適当な光学密度を得られなかった。
以下に本発明の実施例1〜8について説明する。
<実施例1>
10%NorparTM 12溶液中のアルキルベンゼンスルホン酸(ABSA,C11,C12及びC13炭素鎖長さアルキル部分の混合物を含むアルキルベンゼンスルホン酸)0.75gを比較例1で枯渇されたトナー750g中に添加した。溶液を1時間安定化させた。トナーの導電性は,244から118pMho/cmに低下したと観察された。トナーを電子写真プリンタ中に再び注ぎ,良好な光学的密度を有する画像が得られた。
<実施例2>
10%NorparTM 12溶液中のアルキルベンゼンスルホン酸0.75gを比較例2で枯渇されたトナー750g中に添加した。溶液を1時間安定化させた。トナーの導電性は,349から108pMho/cmに低下したと観察された。トナーを電子写真プリンタ中に再び注ぎ,良好な光学的密度を有する画像が得られた。
<実施例3>
10%NorparTM 12溶液中のアルキルベンゼンスルホン酸0.75gを比較例3で枯渇されたトナー750g中に添加した。溶液を1時間安定化させた。トナーの導電性は,127から71pMho/cmに低下したと観察された。トナーを電子写真プリンタ中に再び注ぎ,良好な光学的密度を有する画像が得られた。
<実施例4>
10%NorparTM 12溶液中のアルキルベンゼンスルホン酸1.875gを比較例4で枯渇されたトナー750g中に添加した。溶液を1時間安定化させた。トナーの導電性は,398から251pMho/cmに低下したと観察された。トナーを電子写真プリンタ中に再び注ぎ,良好な光学的密度を有する画像が得られた。
<実施例5>
10%NorparTM 12溶液中のドデシルアミン3.75gを比較例1で枯渇されたトナー750g中に添加した。溶液を1時間安定化させた。トナーの導電性は,244から119pMho/cmに低下したと観察された。トナーを電子写真プリンタ中に再び注ぎ,良好な光学的密度を有する画像が得られた。
<実施例6>
10%NorparTM 12溶液中のドデシルアミン7.5gを比較例2で枯渇されたトナー750g中に添加した。溶液を1時間安定化させた。トナーの導電性は,349から200pMho/cmに低下したと観察された。トナーを電子写真プリンタ中に再び注ぎ,良好な光学的密度を有する画像が得られた。
<実施例7>
10%NorparTM 12溶液中のドデシルアミン0.75gを比較例3で枯渇されたトナー750g中に添加した。溶液を1時間安定化させた。トナーの導電性は,121から80pMho/cmに低下したと観察された。トナーを電子写真プリンタ中に再び注ぎ,良好な光学的密度を有する画像が得られた。
<実施例8>
10%NorparTM 12溶液中のドデシルアミン0.75gを比較例4で枯渇されたトナー750g中に添加した。溶液を1時間安定化させた。トナーの導電性は,398から241pMho/cmに低下したと観察された。トナーを電子写真プリンタ中に再び注ぎ,良好な光学的密度を有する画像が得られた。
Figure 2005107539
表2に示すように,本実施例1〜8にかかる電荷調節補助剤を含むトナー組成物は,本発明の電荷調節補助剤を含んでいない比較例1〜4のトナー組成物と比べて,卓越した光学的密度を表す画像を提供する。
ここに引用された全ての特許,特許文献,及び刊行物は,個別的に統合されたものと同様に参考文献として統合される。別途に指示されない限り,全ての部分及び百分率は重量単位であり,全ての分子量は重量平均分子量である。
以上,添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが,本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば,特許請求の範囲に記載された範疇内において,各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり,それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
本発明の正に帯電されたトナー粒子を含む湿式トナー組成物は,例えば,複写,デジタルカラープルーフを含むプルーフ,リソグラフィックプリンティングプレート,及びレジストの製造などに適用可能である。
本発明の実施例にかかるトナー組成物中の酸性電荷調節補助剤の含量及び補助剤のミセル直径の関数としてトナーバルク導電性を表すチャートである。 本発明の実施例にかかる付加的なトナー組成物中の酸性電荷調節補助剤の含量の関数としてトナーバルク導電性を表すチャートである。 本発明の実施例にかかるトナー組成物中の塩基性電荷調節補助剤の含量の関数としてトナーバルク導電性を表すチャートである。 本発明の実施例にかかるトナー組成物中の酸性電荷調節補助剤の炭素鎖長さ及び含量の関数としてトナーバルク導電性を表すチャートである。 本発明の実施例にかかるトナー組成物中の酸性電荷調節補助剤の炭素鎖長さ及び含量の関数として単位質量当り電荷を表すチャートである。 本発明の実施例にかかるトナー組成物中の塩基性電荷調節補助剤の炭素鎖長さ及び含量の関数としてトナーバルク導電性を表すチャートである。 本発明の実施例にかかるトナー組成物中の塩基性電荷調節補助剤の炭素鎖長さ及び含量の関数として単位質量当り電荷を表すチャートである。

Claims (21)

  1. 陽性湿式電子写真トナー組成物であって:
    a)30mL未満のカウリ−ブタノール数値を有する液体キャリアと;
    b)1又は2以上のS物質部分及び1又は2以上のD物質部分を含む少なくとも1つの両極性グラフトコポリマーを含むポリマーバインダーを含み,前記液体キャリア中に分散された複数個の正に帯電されたトナー粒子と;
    c)酸性または塩基性の電荷調節補助剤と;
    を含むことを特徴とする,トナー組成物。
  2. 前記電荷調節補助剤は,1次アミン,2次アミン及び3次アミンよりなる群から選択された塩基を含むことを特徴とする,請求項1に記載のトナー組成物。
  3. 前記電荷調節補助剤は,アルキルアミン及びアミノ官能ポリマーよりなる群から選択された塩基を含むことを特徴とする,請求項1に記載のトナー組成物。
  4. 前記電荷調節補助剤は,アルキル基のアルキル部分に12〜18個の炭素原子を有するアルキルアミンから選択された塩基を含むことを特徴とする,請求項1に記載のトナー組成物。
  5. 前記電荷調節補助剤は,ヘキシルアミン,オクチルアミン,ドデシルアミン,テトラデシルアミン,ヘキサデシルアミン,オクタデシルアミン及びこれらの混合物よりなる群から選択された塩基を含むことを特徴とする,請求項1に記載のトナー組成物。
  6. 前記電荷調節補助剤は,スルホン酸及びカルボン酸酸よりなる群から選択された酸を含むことを特徴とする,請求項1に記載のトナー組成物。
  7. 前記電荷調節補助剤は,アルキルベンゼンスルホン酸,アルキルカルボン酸酸及び酸官能ポリマーよりなる群から選択された酸を含むことを特徴とする,請求項1に記載のトナー組成物。
  8. 前記電荷調節補助剤は,アルキル基のアルキル部分に12〜18個の炭素原子を有するアルキルベンゼンスルホン酸及びアルキルカルボン酸酸よりなる群から選択された酸を含むことを特徴とする,請求項1に記載のトナー組成物。
  9. 前記電荷調節補助剤は,へキサン酸,オクタン酸,ドデカン酸,テトラデカン酸,ヘキサデカン酸,オクタデカン酸,ヘキシルベンゼンスルホン酸,オクチルベンゼンスルホン酸,ドデシルベンゼンスルホン酸,テトラデシルベンゼンスルホン酸,へキサンデシルベンゼンスルホン酸,オクタデシルベンゼンスルホン酸及びこれらの混合物よりなる群から選択された酸を含むことを特徴とする,請求項1に記載のトナー組成物。
  10. 前記電荷調節補助剤は,前記液体キャリア中でミセルを形成できることを特徴とする,請求項1,2,3,4,5,6,7,8または9のいずれかに記載のトナー組成物。
  11. 前記電荷調節補助剤は,前記トナー組成物中に,5〜50nmのサイズ範囲を有するミセル状に存在することを特徴とする,請求項10に記載のトナー組成物。
  12. 前記電荷調節補助剤は,前記液体キャリア中で0.1〜10mg/gの溶解度を有することを特徴とする,請求項1,2,3,4,5,6,7,8,9,10または11のいずれかに記載のトナー組成物。
  13. 前記電荷調節補助剤は,前記液体キャリア中で0.5mg/g〜5mg/gの濃度で前記トナー組成物中に存在することを特徴とする請求項1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11または12のいずれかに記載のトナー組成物。
  14. 前記電荷調節補助剤は,前記液体キャリア中の前記電荷調節補助剤の溶解度よりさらに高い含量で前記トナー組成物中に存在することを特徴とする,請求項1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11,12または13のいずれかに記載のトナー組成物。
  15. 前記正に帯電されたトナー粒子は,金属石鹸から選択された電荷ディレクター成分を含むことを特徴とする,請求項1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11,12,13または14のいずれかにに記載のトナー組成物。
  16. 前記正に帯電されたトナー粒子は,金属カルボキシレートから選択された電荷ディレクター成分を含むことを特徴とする,請求項1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11,12,13または14のいずれかに記載のトナー組成物。
  17. 前記金属石鹸の金属は,ジルコニウム,スズ及びチタンよりなる群から選択されることを特徴とする,請求項15に記載のトナー組成物。
  18. 前記正に帯電されたトナー粒子は,少なくとも1つの視覚強化添加剤を含むことを特徴とする,請求項1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11,12,13,14,15,16または17のいずれかに記載のトナー組成物。
  19. 前記視覚強化添加剤は,顔料であることを特徴とする,請求項17に記載のトナー組成物。
  20. 前記ポリマーバインダーは,30℃より大きいガラス転移温度Tを有することを特徴とする,請求項1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11,12,13,14,15,16,17,18または19のいずれかに記載のトナー組成物。
  21. 前記ポリマーバインダーは,30℃より小さいガラス転移温度Tを有することを特徴とする,請求項1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11,12,13,14,15,16,17,18または19のいずれかに記載のトナー組成物。




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