JP2005107385A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2005107385A
JP2005107385A JP2003343306A JP2003343306A JP2005107385A JP 2005107385 A JP2005107385 A JP 2005107385A JP 2003343306 A JP2003343306 A JP 2003343306A JP 2003343306 A JP2003343306 A JP 2003343306A JP 2005107385 A JP2005107385 A JP 2005107385A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
developer
image
transferred
transfer
image forming
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003343306A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenjiro Nishiwaki
健次郎 西脇
Toshiro Furukawa
利郎 古川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
Priority to JP2003343306A priority Critical patent/JP2005107385A/ja
Priority to US10/951,865 priority patent/US7215898B2/en
Publication of JP2005107385A publication Critical patent/JP2005107385A/ja
Priority to US11/730,844 priority patent/US20070177911A1/en
Priority to US12/382,073 priority patent/US8005387B2/en
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/14Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for transferring a pattern to a second base
    • G03G15/16Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for transferring a pattern to a second base of a toner pattern, e.g. a powder pattern, e.g. magnetic transfer
    • G03G15/1665Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for transferring a pattern to a second base of a toner pattern, e.g. a powder pattern, e.g. magnetic transfer by introducing the second base in the nip formed by the recording member and at least one transfer member, e.g. in combination with bias or heat
    • G03G15/167Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for transferring a pattern to a second base of a toner pattern, e.g. a powder pattern, e.g. magnetic transfer by introducing the second base in the nip formed by the recording member and at least one transfer member, e.g. in combination with bias or heat at least one of the recording member or the transfer member being rotatable during the transfer
    • G03G15/1675Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for transferring a pattern to a second base of a toner pattern, e.g. a powder pattern, e.g. magnetic transfer by introducing the second base in the nip formed by the recording member and at least one transfer member, e.g. in combination with bias or heat at least one of the recording member or the transfer member being rotatable during the transfer with means for controlling the bias applied in the transfer nip
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/01Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for producing multicoloured copies
    • G03G15/0105Details of unit
    • G03G15/0131Details of unit for transferring a pattern to a second base
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G2215/00Apparatus for electrophotographic processes
    • G03G2215/01Apparatus for electrophotographic processes for producing multicoloured copies
    • G03G2215/0103Plural electrographic recording members
    • G03G2215/0119Linear arrangement adjacent plural transfer points
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G2215/00Apparatus for electrophotographic processes
    • G03G2215/16Transferring device, details
    • G03G2215/1604Main transfer electrode
    • G03G2215/1614Transfer roll

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Color Electrophotography (AREA)
  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Dry Development In Electrophotography (AREA)
  • Cleaning In Electrography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)

Abstract

【課題】 被転写体上の現像剤が感光体上へ逆転写することを抑制する。
【解決手段】 このカラーレーザプリンタは、現像剤としてのトナーを用いて感光体としての各感光ドラム56上に形成された各色のトナー像を、搬送ベルト67によって搬送される被転写体としての用紙3上に順次転写して重ね合わせることにより、用紙3上にカラー画像を形成する。また、このカラーレーザプリンタでは、用紙3へ印刷すべき画像に対応するトナー像T1とは別に、表面電位検出用のトナー像T2を搬送ベルト67上に直接転写する。そして、測定プローブ81により検出されるトナー像T2の表面電位に基づき、各感光ドラム56から用紙3上へトナー像を転写するために各転写ローラ68に印加される転写バイアスの値を制御することにより、用紙3上に転写されているトナー像T1が感光ドラム56上へ逆転写することを防止する表面電位制御を行う。
【選択図】 図6

Description

本発明は、各色の現像剤像を感光体上から被転写体上に順次転写して重ね合わせることにより多色カラーの現像剤像を形成する画像形成装置に関するものである。
従来、カラー画像を形成するための画像形成装置として、例えばカラーレーザプリンタが知られている。
一般に、カラーレーザプリンタでは、現像剤としての複数色のトナーを用いて感光体としての感光ドラム上に各色のトナー像を形成し、その各色のトナー像を用紙や中間転写ベルト等の被転写体上に順次電気的に転写して重ね合わせることにより、被転写体上に多色カラーのトナー像を形成する。
なお、こうしたカラーレーザプリンタとしては、例えば、感光ドラムを各色ごとに設けた、いわゆるタンデム方式のものがある(例えば、特許文献1参照。)。
特開2001−166556号公報
ところで、こうしたカラーレーザプリンタでは、前述したように、トナー像が被転写体上に順次転写されて重ね合わせられるが、その過程において、一部の色のトナー像が転写されている被転写体上に別の色のトナー像が転写される際に、既に転写されているトナー像の帯電量が増加(チャージアップ)し、トナー像の帯電量が大きくなる。そして、被転写体上のトナー像の帯電量が大きくなるほど、感光ドラム上から被転写体上に別の色のトナー像が転写される際に、被転写体上のトナーが感光ドラム上に逆転写しやすくなってしまうという問題があった。このように、被転写体上のトナーが感光ドラム上に逆転写されると、被転写体上のトナー像の画像品質の悪化を招いてしまう。
本発明は、こうした問題にかんがみてなされたものであり、被転写体上の現像剤が感光体上へ逆転写することを抑制することを目的としている。
上記目的を達成するためになされた請求項1に記載の画像形成装置は、単色の現像剤を収容する現像器を各色ごとに備え、各色の現像器が供給する現像剤を用いて、周方向に移動する感光体上に潜像形成手段が形成した潜像を可視像化し、その可視像である各色の現像剤像(現像剤により形成された像)を感光体から被転写体上に順次電気的に転写して重ね合わせることにより、被転写体上に多色カラーの現像剤像を形成するように構成されている。
さらに、本画像形成装置は、感光体上の現像剤像が被転写体上に転写された後にその感光体上に残留する現像剤を、現像器が回収するように構成されている。つまり、本装置は、いわゆるクリーナレス方式を採用した構成となっている。
そして特に、本画像形成装置は、転写されるべき複数色の現像剤像のうちの一部の色の現像剤像が転写されている状態の被転写体について、他の色の現像剤像が転写される際における被転写体上の現像剤像の表面電位が、その被転写体上に転写されている現像剤の感光体上への逆転写が抑制される逆転写抑制範囲内となるように構成されていることを特徴としている。
つまり、本画像形成装置は、各色の現像剤像が被転写体上に順次転写されて重ね合わせられる過程において、一部の色の現像剤像が転写されている被転写体上に別の色の現像剤像が転写される際に、既に転写されている現像剤像の表面電位が所定の逆転写抑制範囲内となるように構成されている。
すなわち、本発明者は、被転写体上に転写されている現像剤像の表面電位と、その被転写体上から感光体上へ逆転写される現像剤の量との間に一定の関係があることに着目し、被転写体上の現像剤像の表面電位が所定の逆転写抑制範囲内となるように画像形成装置を構成することで、被転写体上から感光体上への逆転写を抑制することができると考えたのである。
このため、本画像形成装置によれば、被転写体上の現像剤が感光体上へ逆転写することを抑制することができる。その結果、被転写体上のトナー像の画像品質の悪化を防止することができる。
そして特に、クリーナレス方式を採用した画像形成装置では、被転写体上から感光体上へ現像剤が逆転写すると、現像器に収容されている現像剤とは異なる色の現像剤が現像器に回収されてしまい、現像剤の混色が生じてしまうという問題があるが、本画像形成装置によれば、被転写体上から感光体上への現像剤の逆転写が抑制されるため、クリーナレス方式を採用しつつ現像剤の混色を生じにくくすることができる。
ここで、上記逆転写抑制範囲は、具体的には請求項2に記載のように、電位の絶対値が300V以下の範囲であることが好ましい。
そして更に、請求項3に記載のように、逆転写抑制範囲が、電位の絶対値が250V以下の範囲であれば、被転写体上から感光体上への現像剤の逆転写を一層効果的に抑制することができる。
ところで、被転写体上の現像剤像の表面電位が所定の逆転写抑制範囲内となるように画像形成装置を構成するためには、具体的には例えば請求項4〜7のようにするとよい。
すなわち、請求項4に記載の画像形成装置は、上記請求項1〜3のいずれかの装置において、感光体上の現像剤像を被転写体上に転写するための転写バイアスが、転写されるべき複数色の現像剤像のうちの一部の色の現像剤像が転写されている状態の被転写体上の現像剤像の表面電位を逆転写抑制範囲内に抑えることのできる値に設定されている。つまり、本画像形成装置では、転写バイアスの値によって、被転写体上の現像剤像の表面電位が調整されている。このため、本画像形成装置によれば、従来の画像形成装置に対して新たな構成を付加することなく、被転写体上の現像剤像の表面電位が所定の逆転写抑制範囲内となるようにすることができる。
また、請求項5に記載の画像形成装置は、上記請求項1〜3のいずれかの装置において、感光体の表面電位が、転写されるべき複数色の現像剤像のうちの一部の色の現像剤像が転写されている状態の被転写体上の現像剤像の表面電位を逆転写抑制範囲内に抑えることのできる値に設定されている。つまり、本画像形成装置では、感光体の表面電位の値によって、被転写体上の現像剤像の表面電位が調整されている。このため、本画像形成装置によっても、上記請求項4の装置と同様、従来の画像形成装置に対して新たな構成を付加することなく、被転写体上の現像剤像の表面電位が所定の逆転写抑制範囲内となるようにすることができる。
また、請求項6に記載の画像形成装置は、上記請求項1〜3のいずれかの装置において、基準画像の現像剤付着量が、転写されるべき複数色の現像剤像のうちの一部の色の現像剤像が転写されている状態の被転写体上の現像剤像の表面電位を逆転写抑制範囲内に抑えることのできる値に設定されている。ここで、現像剤付着量とは、画像の形成に用いられる現像剤の量であり、画像における単位面積当たりの現像剤の質量として表すことができる。つまり、本画像形成装置では、基準画像を形成するために用いられる現像剤の量を調整することによって、被転写体上の現像剤像の表面電位が調整されている。ここで、現像剤付着量は、例えば現像剤の種類によって調整することができる。したがって、本画像形成装置によっても、上記請求項4,5の装置と同様、従来の画像形成装置に対して新たな構成を付加することなく、被転写体上の現像剤像の表面電位が所定の逆転写抑制範囲内となるようにすることができる。
一方、請求項7に記載の画像形成装置は、上記請求項1〜3のいずれかの装置において、転写されるべき複数色の現像剤像のうちの一部の色の現像剤像が転写されている状態の被転写体上の現像剤像の帯電量を減少させることにより、他の色の現像剤像が転写される際におけるその被転写体上の現像剤像の表面電位を逆転写抑制範囲内に抑える帯電量調整手段を備えている。つまり、本画像形成装置では、帯電量調整手段を用いて被転写体上の現像剤像の帯電量を減少させることにより、被転写体上の現像剤像の表面電位を調整するようにしている。このため、本画像形成装置によれば、被転写体上の現像剤像の表面電位を逆転写抑制範囲内に確実に抑えることができる。しかも、本画像形成装置によれば、被転写体上の現像剤像の表面電位を調整するために転写バイアスや感光体表面電位といった当該画像形成装置の各構成要素の設定値を限定する必要がないため、設計の自由度を高くすることができる。
ここで、帯電量調整手段は、例えば請求項8に記載のように、イオン発生電極と電位調節電極とを有するコロナ放電方式の帯電器とすることができる。そして、イオン発生電極には被転写体上の現像剤像と逆極性のバイアスが印加され、電位調節電極には被転写体上の現像剤像と同極性で逆転写抑制範囲内のバイアスが印加されるようにすることで、被転写体上の現像剤像の極性を変えることなくその帯電量を逆転写が抑制される適度な大きさまで減少させることができる。
また、帯電量調整手段は、例えば請求項9に記載のように、除電器と帯電器とを有したものとしてもよい。そして、転写されるべき複数色の現像剤像のうちの一部の色の現像剤像が転写されている状態の被転写体上の現像剤像を、除電器により除電した後、除電する前と同じ極性であって除電する前よりも絶対値が低い電位となるように帯電器により帯電することで、その現像剤像の帯電量を減少させることによって、被転写体上の現像剤像の帯電量を最適かつ一定の大きさとなるように減少させることができる。
次に、請求項10に記載の画像形成装置は、上記請求項1の装置と同様、単色の現像剤を収容する現像器を各色ごとに備え、各色の現像器が供給する現像剤を用いて、周方向に移動する感光体上に潜像形成手段が形成した潜像を可視像化し、その可視像である各色の現像剤像を感光体から被転写体上に順次電気的に転写して重ね合わせることにより、被転写体上に多色カラーの現像剤像を形成するように構成されている。
そして特に、本画像形成装置では、表面電位検出手段が、転写されるべき複数色の現像剤像のうちの一部の色の現像剤像が転写されている状態の被転写体について、その被転写体上の現像剤像の表面電位を検出し、制御手段が、表面電位検出手段により検出される表面電位に基づき、一部の色の現像剤像が転写されている状態の被転写体上の現像剤が感光体上へ逆転写することを防止するための逆転写防止制御を行う。
すなわち、前述したように、被転写体上に転写されている現像剤像の表面電位と、その被転写体上から感光体上へ逆転写される現像剤の量との間には一定の関係があることから、被転写体上の現像剤像の表面電位に基づいて逆転写防止制御を行うことで、被転写体上から感光体上への現像剤の逆転写を防止するようにしているのである。
このため、本画像形成装置によれば、被転写体上の現像剤が感光体上へ逆転写することを抑制することができる。特に、本画像形成装置では、被転写体上の現像剤像の表面電位を検出するようにしているため、温度や湿度といった環境条件の変化や当該画像形成装置の経年変化等に対しても安定した効果を得ることができる。
ここで、被転写体上に転写される現像剤像の表す画像が小さい場合等のように、現像剤像の内容によっては、その表面電位が検出しにくくなることが考えられる。そこで、例えば請求項11や請求項12のように構成してもよい。
すなわち、請求項11に記載の画像形成装置は、上記請求項1の装置と同様、単色の現像剤を収容する現像器を各色ごとに備え、各色の現像器が供給する現像剤を用いて、周方向に移動する感光体上に潜像形成手段が形成した潜像を可視像化し、その可視像である各色の現像剤像を感光体から被転写体上に順次電気的に転写して重ね合わせることにより、被転写体上に多色カラーの現像剤像を形成するように構成されている。
そして、本画像形成装置では、表面電位検出手段が、複数色の現像剤像のうちの一部の色の現像剤像が転写されている状態の現像剤像の表面電位を検出し、制御手段が、表面電位検出手段により検出される表面電位に基づき、転写されるべき複数色の現像剤像のうちの一部の色の現像剤像が転写されている状態の被転写体上の現像剤が感光体上へ逆転写することを防止するための逆転写防止制御を行う。
そして特に、本画像形成装置において、上記被転写体は、搬送ベルトによって搬送される記録媒体であり、上記表面電位検出手段は、逆転写防止制御のために搬送ベルト上に転写される専用の現像剤像の表面電位を検出し、上記制御手段は、表面電位検出手段により検出される上記専用の現像剤像の表面電位に基づき、逆転写防止制御を行う。
つまり、本画像形成装置では、逆転写防止制御のために専用の現像剤像を転写し、この専用の現像剤像の表面電位に基づいて逆転写防止制御を行うようにしている。
したがって、本画像形成装置によれば、上記請求項10の装置について述べた効果に加え、被転写体上に転写される現像剤像の内容に関係なく、常に安定した逆転写防止制御を行うことができる。
また、請求項12に記載の画像形成装置も、上記請求項1の装置と同様、単色の現像剤を収容する現像器を各色ごとに備え、各色の現像器が供給する現像剤を用いて、周方向に移動する感光体上に潜像形成手段が形成した潜像を可視像化し、その可視像である各色の現像剤像を感光体から被転写体上に順次電気的に転写して重ね合わせることにより、被転写体上に多色カラーの現像剤像を形成するように構成されている。
そして、本画像形成装置では、上記請求項11の装置と同様、表面電位検出手段が、複数色の現像剤像のうちの一部の色の現像剤像が転写されている状態の現像剤像の表面電位を検出し、制御手段が、表面電位検出手段により検出される表面電位に基づき、転写されるべき複数色の現像剤像のうちの一部の色の現像剤像が転写されている状態の被転写体上の現像剤が感光体上へ逆転写することを防止するための逆転写防止制御を行う。
そして特に、本画像形成装置において、上記被転写体は、記録媒体に転写するための現像剤像が転写される中間転写ベルトであり、上記表面電位検出手段は、逆転写防止制御のために中間転写ベルト上に転写される専用の現像剤像の表面電位を検出し、上記制御手段は、表面電位検出手段により検出される上記専用の現像剤像の表面電位に基づき、逆転写防止制御を行う。
つまり、本画像形成装置においても、上記請求項11の装置と同様、逆転写防止制御のために専用の現像剤像を転写し、この専用の現像剤像の表面電位に基づいて逆転写防止制御を行うようにしている。
したがって、本画像形成装置によれば、上記請求項11と同様の効果を得ることができる。
そして、上記請求項11又は12の装置において、逆転写防止制御を行うタイミングは、例えば請求項13や請求項14のようにするとよい。
すなわち、請求項13に記載の画像形成装置では、制御手段が、記録媒体上に現像剤像を転写してその記録媒体上に画像を形成するための画像形成動作中に、逆転写防止制御を行う。この構成によれば、画像形成動作ごとに環境条件等が異なっても、逆転写を的確に防止することができる。
また、請求項14に記載の画像形成装置では、制御手段が、記録媒体上に現像剤像を転写してその記録媒体上に画像を形成するための画像形成動作中以外の特定のタイミングで、逆転写防止制御を行う。この構成によれば、例えば当該画像形成装置の電源投入時のように必要最小限のタイミングで逆転写防止制御を行うことができるという点で、現像剤等の節約を図ることができる。
一方、請求項15に記載の画像形成装置は、上記請求項10〜14のいずれかの装置において、制御手段が、逆転写防止制御として、表面電位検出手段により検出される表面電位に基づき、転写されるべき複数色の現像剤像のうちの一部の色の現像剤像が転写されている状態の被転写体について、他の色の現像剤像が転写される際における被転写体上の現像剤像の表面電位を、その被転写体上に転写されている現像剤の感光体上への逆転写が抑制される逆転写抑制範囲内に抑える制御を行うこと、を特徴としている。
つまり、本画像形成装置では、被転写体上の現像剤像の表面電位が所定の逆転写抑制範囲内となるような逆転写防止制御を行うようになっている。
このため、本画像形成装置によれば、被転写体上の現像剤が感光体上へ逆転写することを確実に抑制することができる。
ここで、上記逆転写抑制範囲は、具体的には請求項16に記載のように、電位の絶対値が300V以下の範囲であることが好ましい。
そして更に、請求項17に記載のように、逆転写抑制範囲が、電位の絶対値が250V以下の範囲であれば、被転写体上から感光体上への現像剤の逆転写を一層効果的に抑制することができる。
ところで、制御手段による逆転写防止制御は、具体的には例えば請求項18〜20のように行うことができる。
すなわち、請求項18に記載の画像形成装置は、上記請求項10〜17のいずれかの装置において、制御手段が、逆転写防止制御として、表面電位検出手段により検出される表面電位に基づき、感光体上の現像剤像を被転写体上に転写するための転写バイアスを制御する。つまり、本画像形成装置では、転写バイアスの値を調整することによって、被転写体上の現像剤像の表面電位を調整するようにしている。このため、本画像形成装置によれば、被転写体上の現像剤像の表面電位の値を変化させるための新たな構成を付加することなく、被転写体上の現像剤が感光体上へ逆転写することを防止することができる。
また、請求項19に記載の画像形成装置は、上記請求項10〜17のいずれかの装置において、制御手段が、逆転写防止制御として、表面電位検出手段により検出される表面電位に基づき、感光体の表面電位を制御する。つまり、本画像形成装置では、感光体の表面電位の値を調整することによって、被転写体上の現像剤像の表面電位を調整するようにしている。このため、本画像形成装置によっても、請求項18の装置と同様、被転写体上の現像剤像の表面電位の値を変化させるための新たな構成を付加することなく、被転写体上の現像剤が感光体上へ逆転写することを防止することができる。
一方、請求項20に記載の画像形成装置は、上記請求項10〜17のいずれかの装置において、転写されるべき複数色の現像剤像のうちの一部の色の現像剤像が転写されている状態の被転写体上の現像剤像の帯電量を減少させる帯電量調整手段を備えている。そして、本画像形成装置では、制御手段が、逆転写防止制御として、表面電位検出手段により検出される表面電位に基づき、帯電量調整手段により被転写体上の現像剤像の帯電量を減少させる度合いを制御する。つまり、本画像形成装置では、帯電量調整手段を用いて被転写体上の現像剤像の帯電量を減少させることにより、被転写体上の現像剤像の表面電位を調整するようにしている。このため、本画像形成装置によれば、被転写体上の現像剤が感光体上へ逆転写することを確実に防止することができる。しかも、本画像形成装置によれば、被転写体上の現像剤像の表面電位を調整するために転写バイアスや感光体表面電位といった当該画像形成装置の各構成要素の本来の設定値を変化させる必要がないため、設計の自由度を高くすることができる。
ここで、帯電量調整手段は、例えば請求項21に記載のように、イオン発生電極と電位調節電極とを有するコロナ放電方式の帯電器とすることができる。そして、イオン発生電極には被転写体上の現像剤像と逆極性のバイアスが印加され、電位調節電極には被転写体上の現像剤像と同極性のバイアスが印加されるようにすることで、被転写体上の現像剤像の極性を変えることなくその帯電量を適度な大きさまで減少させることができる。
また、帯電量調整手段は、例えば請求項22に記載のように、除電器と帯電器とを有したものとしてもよい。そして、転写されるべき複数色の現像剤像のうちの一部の色の現像剤像が転写されている状態の被転写体上の現像剤像を、除電器により除電した後、除電する前と同じ極性であって除電する前よりも絶対値が低い電位となるように帯電器により帯電することで、その現像剤像の帯電量を減少させることによって、被転写体上の現像剤像の帯電量を最適かつ一定の大きさとなるように減少させることができる。
次に、請求項23に記載の画像形成装置は、上記請求項1の装置と同様、単色の現像剤を収容する現像器を各色ごとに備え、各色の現像器が供給する現像剤を用いて、周方向に移動する感光体上に潜像形成手段が形成した潜像を可視像化し、その可視像である各色の現像剤像を感光体から被転写体上に順次電気的に転写して重ね合わせることにより、被転写体上に多色カラーの現像剤像を形成するように構成されている。
そして特に、本画像形成装置は、帯電量調整手段が、転写されるべき複数色の現像剤像のうちの一部の色の現像剤像が転写されている状態の被転写体について、その被転写体上の現像剤像の帯電量を減少させることを特徴としている。
このため、本画像形成装置によれば、被転写体上の現像剤が感光体上へ逆転写することを抑制することができる。
ここで、帯電量調整手段は、例えば請求項24に記載のように、イオン発生電極と電位調節電極とを有するコロナ放電方式の帯電器とすることができる。そして、イオン発生電極には被転写体上の現像剤像と逆極性のバイアスが印加され、電位調節電極には被転写体上の現像剤像と同極性のバイアスが印加されるようにすることで、被転写体上の現像剤像の極性を変えることなくその帯電量を適度な大きさまで減少させることができる。
また、帯電量調整手段は、例えば請求項25に記載のように、除電器と帯電器とを有したものとしてもよい。そして、転写されるべき複数色の現像剤像のうちの一部の色の現像剤像が転写されている状態の被転写体上の現像剤像を、除電器により除電した後、除電する前と同じ極性であって除電する前よりも絶対値が低い電位となるように帯電器により帯電することにより、その現像剤像の帯電量を減少させることによって、被転写体上の現像剤像の帯電量を最適かつ一定の大きさとなるように減少させることができる。
次に、請求項26に記載の画像形成装置は、単色の現像剤を収容する現像器を各色ごとに備え、該各色の現像器が供給する現像剤を用いて、周方向に移動する感光体上に潜像形成手段が形成した潜像を可視像化し、該可視像である各色の現像剤像を前記感光体から被転写体上に順次電気的に転写して重ね合わせることにより、該被転写体上に多色カラーの現像剤像を形成するように構成された画像形成装置であって、除電器と帯電器をもち、転写されている状態の被転写体上の現像剤像を、前記除電器により除電した後で、前記帯電器により帯電することを特徴としている。したがって、本画像形成装置によれば、被転写体上の現像剤像の表面電位を所望の表面電位となるように適宜調整することができる。
以下、本発明が適用された実施形態について、図面を用いて説明する。
図1は、第1実施形態の画像形成装置としてのカラーレーザプリンタ100の要部側断面図である。
同図に示すように、このカラーレーザプリンタ100は、4つのプロセス部16が水平方向において並列に配置される、いわゆる横置きタイプのタンデム方式のカラーレーザプリンタであって、画像形成装置本体としての本体ケーシング2内に、用紙(記録媒体)3を給紙するための給紙部4、給紙された用紙3に画像を形成するための画像形成部5、及び、画像が形成された用紙3を排紙するための排紙部6を備えている。
本体ケーシング2は、上部が開口される側面視略長方形状のボックス形状をなし、その上側にはトップカバー7が設けられている。このトップカバー7は、本体ケーシング2の後側(以下の説明において、図1における左側を「後側」、右側を「前側」とする。)に設けられるヒンジ8を介して回動可能に支持されており、仮想線(二点鎖線)で示すように、本体ケーシング2に対して開閉自在に設けられている。
また、トップカバー7には、用紙3を排紙するための排紙口9と、排紙口9から排紙された用紙3をスタックするために排紙口9側が深くくぼんだ形状の排紙トレイ10と、排紙口9における排紙トレイ10の後端部に配置される排紙ローラ11とが設けられている。なお、これら排紙口9、排紙トレイ10及び排紙ローラ11は、トップカバー7の開閉動作に伴い、トップカバー7と一体的に移動する。
給紙部4は、本体ケーシング2内の底部において、本体ケーシング2に対して前側から水平方向に着脱自在に装着される給紙トレイ12と、その給紙トレイ12の前側上方に設けられる給紙ローラ13と、給紙ローラ13の上方であって、給紙ローラ13に対して用紙3の搬送方向下流側に設けられる搬送ローラ14とを備えている。
給紙トレイ12内には、用紙3がスタックされており、その最上位にある用紙3は、給紙ローラ13の回転によって、1枚ずつ搬送ローラ14に向けて給紙され、その搬送ローラ14から搬送ベルト67と各感光ドラム56との間(転写位置)に順次送られる。
なお、給紙ローラ13と搬送ローラ14との間には、上下方向に配置されるガイド部材15が設けられており、給紙ローラ13によって給紙された用紙3は、ガイド部材15によって搬送ローラ14に案内され、搬送ローラ14から、その後方に配置される搬送ベルト67と各感光ドラム56との間(転写位置)に順次送られる。
画像形成部5は、プロセス部16、転写部17及び定着部18を備えている。
プロセス部16は、カラー画像の成分となる複数色のトナーの各色に対応して設けられている。本カラーレーザプリンタ100では、プロセス部16は、イエロープロセス部16Y、マゼンタプロセス部16M、シアンプロセス部16C及びブラックプロセス部16Kの4つからなる。
各プロセス部16は、スキャナユニット19、現像ユニット20及び感光ドラムユニット21を備えている。
現像ユニット20は、各色に対応する現像ユニット20のそれぞれが本体ケーシング2に対して着脱自在に装着されており、現像ケーシング30内に、トナー収容室31、供給ローラ32、現像ローラ33及び層厚規制ブレード34を備えている。
図2に示すように、現像ケーシング30は、下方が開口される細長いボックス状に形成されており、その上壁42には、当該現像ケーシング30を着脱する際に把持するための把持部35が設けられている。把持部35は、現像ケーシング30の上壁42から、上方に向かって側面視略三角形状に突出するように形成されており、その前面が手でしっかりと把持しやすいように鋸状に形成されている。
また、現像ケーシング30の後壁43は、平面状に形成されるスキャナケーシング22の前壁と平行する略平面状に形成されている。
一方、現像ケーシング30の前壁44は、その上端部の角部が、上壁42と連続する側面視湾曲状に形成され、その上下方向中間部が、後壁43と平行な略平面状に形成され、その下端部が、トナー収容室31内に設けられるアジテータ48との対向部分であるアジテータ対向壁36とされており、そのアジテータ48の回動軌跡に沿う側面視湾曲状に形成されている。
さらに、現像ケーシング30の前壁44におけるアジテータ対向壁36より下方には、供給ローラ32及び現像ローラ33を被覆するカバー壁37が形成されている。
カバー壁37は、側面視において、後方に向かって湾曲状に延びるアジテータ対向壁36の後側端部から連続して折り返され、前方に向かって水平方向に延びる供給ローラ上側壁部38と、その供給ローラ上側壁部38の前端部から連続して、前方斜め下方に延びる供給ローラ傾斜壁部39と、その供給ローラ傾斜壁部39の前端部から連続して、供給ローラ32の外周面に沿う側面視湾曲状に延びる供給ローラ前側被覆壁40と、後方に向かって湾曲状に延びる供給ローラ前側被覆壁40の後側端部から連続して折り返され、前方斜め下方に延びる現像ローラ前側被覆壁41とを一体的に備えている。
また、現像ケーシング30の後壁43の下端部には、前方やや斜め上方に向かって延びるブレード支持壁45が接合されている。このブレード支持壁45の遊端部は、現像ローラ33の後側側面と対向するように配置されている。
また、現像ケーシング30の後壁43における下端部の近傍の上方部分には、ブレード支持壁45の上方を覆うような状態で、前方やや斜め下方に向かって延びるガイド壁46が設けられている。このガイド壁46は、具体的には、その前端部が、現像ローラ33の上方であって、現像ローラ33と層厚規制ブレード34との対向位置近傍に配置されるように、後壁43から延びている。これによって、このガイド壁46は、ブレード支持壁45及び層厚規制ブレード34の上方を覆うような状態で、水平方向に対して、現像ローラ33に近い側の前端部が下方、現像ローラ33から遠い側の後端部が上方に傾斜するように配置されている。
なお、このガイド壁46は、板状をなし、現像ケーシング30の幅方向(後述する感光ドラム56の支持軸60の軸方向、以下同じ。)の全体にわたって設けられている。
また、現像ケーシング30は、例えば、ポリスチレン樹脂などで形成されており、後壁43及びガイド壁46が一体成形され、上壁42、前壁44(アジテータ対向壁36及びカバー壁37を含む。)、ブレード支持壁45及び前壁44の幅方向両端部から後壁43に向かって対向状に延びる両側壁51が一体成形されている。そして、後壁43の上端部及び両側部において、上壁42の後端部及び両側壁51の後端部が溶着され、また、後壁43の下端部において、ブレード支持壁45の後端部が溶着されている。このようにして、現像ケーシング30が成形されている。
そして、この現像ケーシング30では、鉛直方向において、上壁42からアジテータ対向壁36の下端部(すなわち、供給ローラ上側壁部38と折り返し状に連続しているアジテータ対向壁36の後側端部)までの上側の内部空間がトナー収容室31として構成されており、それよりも下側の内部空間、すなわち、鉛直方向において、供給ローラ上側壁部38から現像ローラ前側被覆壁41の下端部までの下側の内部空間が、供給ローラ32、現像ローラ33及び層厚規制ブレード34が設けられる現像室47として構成されている。
トナー収容室31には、現像剤としてのトナーが各色ごとに収容されている。具体的には、イエロープロセス部16Yのトナー収容室31にはイエロー、マゼンタプロセス部16Mのトナー収容室31にはマゼンタ、シアンプロセス部16Cのトナー収容室31にはシアン、ブラックプロセス部16Kのトナー収容室31にはブラックの色を有する正帯電性の非磁性1成分の重合トナーが、それぞれ収容されている。
ここで、各色ごとのトナーには、重合法により得られた略球形の重合トナーが用いられている。重合トナーは、スチレンなどのスチレン系単量体や、アクリル酸、アルキル(C1〜C4)アクリレート、アルキル(C1〜C4)メタアクリレートなどのアクリル系単量体を、懸濁重合などの公知の重合方法によって共重合させることにより得られる結着樹脂を主成分とし、これに、着色剤、荷電制御剤、ワックスなどが配合されることによりトナー母粒子が形成され、更に外添剤が添加されてなるものである。
着色剤としては、イエロー、マゼンタ、シアン及びブラックの各着色剤が配合されている。また、荷電制御剤としては、例えば、アンモニウム塩などのイオン性官能基を有するイオン性単量体と、スチレン系単量体やアクリル系単量体などのイオン性単量体と共重合可能な単量体との共重合によって得られる荷電制御樹脂が配合されている。また、外添剤としては、例えば、シリカ、酸化アルミニウム、酸化チタン、チタン酸ストロンチウム、酸化セリウム、酸化マグネシウムなどの金属酸化物の粉末や、炭化物の粉末、金属塩の粉末などの無機粉末が配合されている。
また、トナー収容室31内の下方には、トナーをかくはんするためのアジテータ48が設けられている。このアジテータ48は、現像ケーシング30の幅方向両側に配置される両側壁51に、回転自在に支持される回転軸49と、その回転軸49から径方向に延びるフィルムからなるかくはん部材50とを備えている。
そして、このアジテータ48では、図示しないモータからの動力が回転軸49に入力されると、回転軸49が回転駆動され、これによって、かくはん部材50が矢印方向(時計回り)に回転される。このかくはん部材50の作用により、トナー収容室31のトナーは、アジテータ対向壁36の後側端部から、現像室47側に流動される。
供給ローラ32は、現像室47内の前側上方において、供給ローラ上側壁部38の下方で、湾曲状に形成される供給ローラ前側被覆壁40に沿うように設けられている。
この供給ローラ32は、金属製のローラ軸32aに、導電性のスポンジ部材からなるローラ部分が被覆されている。この供給ローラ32の外径は、現像ローラ33の外径よりも小さく形成されている。また、この供給ローラ32のローラ軸32aは、現像ケーシング30の両側壁51に回転自在に支持されており、図示しないモータからの動力が伝達される。
そして、この供給ローラ32は、現像ローラ33と対向接触するニップ部分において現像ローラ33と逆方向に移動するように、矢印方向(反時計回り)に回転駆動される。
現像ローラ33は、現像室47内の前側下方において供給ローラ32と対向配置され、供給ローラ32と圧接されるような状態で設けられている。この現像ローラ33は、当該現像ローラ33の前側において現像ローラ前側被覆壁41と対向し、当該現像ローラ33の後側においてブレード支持壁45と対向するように設けられている。また、現像ローラ33は、当該現像ローラ33の下側の表面が、現像ケーシング30から露出するように配置されている。
また、この現像ローラ33は、金属製のローラ軸33aに、導電性のゴム材料などの弾性部材からなるローラ部分が被覆されている。具体的には、現像ローラ33のローラ部分は、カーボン微粒子などを含む導電性のウレタンゴム、シリコーンゴム又はEPDMゴムなどからなる弾性体のローラ部と、そのローラ部の表面に被覆され、ウレタンゴム、ウレタン樹脂、ポリイミド樹脂などが主成分とされるコート層との2層構造によって形成されている。この現像ローラ33の外径は、感光ドラム56の外径よりも小さく形成されている。また、この現像ローラ33のローラ軸33aは、現像ケーシング30の両側壁51に回転自在に支持されており、図示しないモータからの動力が伝達される。そして、この現像ローラ33は、感光ドラム56と対向接触するニップ部分において、感光ドラム56と同方向に移動するように、矢印方向(反時計回り)に回転駆動される。また、この現像ローラ33のローラ軸33aには、現像時において、図示しない電源から現像バイアスが印加される。本実施形態では、約+430〜450Vの現像バイアスが印加されるように設定されている。
現像ローラ前側被覆壁41には、現像ローラ33の前側の表面に圧接されるフィルム部材52が設けられている。このフィルム部材52によって、現像ローラ33の前側の表面と、現像ローラ前側被覆壁41とのすき間からトナーが漏れることを防止している。
層厚規制ブレード34は、現像ケーシング30の幅方向の全体にわたって設けられ、現像ローラ33と供給ローラ32との対向位置よりも、現像ローラ33の回転方向における下流側に配置されている。そして、この層厚規制ブレード34は、金属の板ばね部材からなるブレード本体53と、そのブレード本体53の遊端部に設けられ、絶縁性のシリコーンゴムからなる断面半円形状の押圧部54とを備えている。
ブレード本体53は、その基端部がブレード支持壁45の上面に接合され、その遊端部がブレード支持壁45から前方に向かって延び、現像ローラ33の上側の表面と対向するように配置されている。
なお、ブレード本体53の遊端部における上面(ガイド壁46側)には、スポンジ部材(図示せず)が設けられており、そのスポンジ部材の上にガイド壁46の遊端部が当接している。これにより、現像ローラ33によってかき取られたトナーが、ガイド壁46と層厚規制ブレード34との間から層厚規制ブレード34の上側に侵入しないようにしている。
押圧部54は、ブレード本体53の遊端部の下面に設けられており、現像ローラ33の上側の表面に、ブレード本体53の弾性力によって圧接されている。
なお、このような配置において、現像ローラ33の上側の表面は、その前側において供給ローラ32が接触され、その供給ローラ32とのニップ部分と所定間隔を隔てた後側において層厚規制ブレード34の押圧部54が接触されている。これによって、現像ローラ33の上側の表面は、供給ローラ32とのニップ部分と押圧部54の接触部分とのすき間において、トナーと接触される。
また、供給ローラ上側壁部38、供給ローラ32及び現像ローラ33は、鉛直方向において重なって配置される。具体的には、鉛直方向において、供給ローラ32は、供給ローラ上側壁部38に完全に覆われる一方で、現像ローラ33は、供給ローラ上側壁部38の後端部から、その後側の表面が露出するように配置されている。
そして、トナー収容室31内に収容されているトナーが、かくはん部材50のかくはんにより、アジテータ対向壁36の後側端部から、現像室47側に流動されると、そのトナーは、供給ローラ32の回転駆動によって、現像ローラ33に供給され、その際に、供給ローラ32と現像ローラ33との間で正に摩擦帯電される。なお、このとき、供給ローラ32と現像ローラ33とは、ニップ部分において互いに反対方向に移動しているので、供給ローラ32から現像ローラ33に供給されたトナーは、効率的に帯電され、良好な現像が達成される。さらに、感光ドラム56に現像されずに現像ローラ33上に残ったトナーを、供給ローラ32によって良好にかき取ることができる。
そして、現像ローラ33に供給され摩擦帯電されたトナーは、現像ローラ33の回転駆動に伴って、層厚規制ブレード34の押圧部54と現像ローラ33との間に進入し、一定の厚さの薄層に規制された状態で、現像ローラ33上に担持される。
感光ドラムユニット21は、各感光ドラムユニット21ごとに本体ケーシング2に対して着脱自在に装着されており、ドラムケーシング55内に、現像ローラ33と対向配置される感光ドラム56と、スコロトロン型帯電器57とを備えている。
ドラムケーシング55は、上下方向が貫通状に開口される略長方形枠状のドラム収容部58と、ドラム収容部58から上方に延び、現像ケーシング30のカバー壁37を受ける受け板部59とが一体的に形成されている。
感光ドラム56は、アルミニウムなどの円筒形状の金属素管からなり、その表面には、ポリカーボネートを主成分とする有機感光体からなる感光層が被覆されている。この感光ドラム56の外径は、現像ローラ33の外径よりも大きく形成されている。また、この感光ドラム56は、支持軸60を中心として、ドラム収容部58の両側壁に回転自在に支持されており、その一側部に設けられたギア機構を介して図示しないモータからの動力が伝達される。そして、この感光ドラム56は、搬送ベルト67と対向接触するニップ部分において、搬送ベルト67と同方向に移動するように、矢印方向(時計回り)に回転駆動される。
また、スコロトロン型帯電器57は、感光ドラム56の後側側方において、感光ドラム56と接触しないように所定間隔を隔ててドラム収容部58の後壁に固定されている。このスコロトロン型帯電器57は、タングステンなどの帯電用ワイヤからコロナ放電を発生させる正帯電用のスコロトロン型の帯電器であり、図示しない電源からの電圧の印加により、感光ドラム56の表面を一様に正極性に帯電できるように設けられている。本実施形態では、帯電後の感光ドラム56の表面の帯電電位が約+900Vとなるように設定されている。
スキャナユニット19は、鉛直方向において搬送ベルト67と所定間隔を隔てて配置され、各色に対応するスキャナユニット19のそれぞれが本体ケーシング2に固定されている。そして、各スキャナユニット19は、スキャナケーシング22内に、レーザ発光部(図示せず)、ポリゴンミラー23、2つのレンズ24,25、3つの反射鏡26,27,28を備えている。
スキャナケーシング22は、細長いボックス状に形成されており、その長手方向が鉛直方向に配置された状態で、本体ケーシング2に対して固定されている。また、スキャナケーシング22における感光ドラムユニット21と対向する壁には、レーザ光が射出される射出窓29が形成されている。
そして、このスキャナユニット19では、図2において一点鎖線で示すように、図示しないレーザ発光部から発光される画像データに基づくレーザ光が、ポリゴンミラー23で反射され、レンズ24、反射鏡26、反射鏡27、レンズ25、反射鏡28を、順次通過又は反射して、射出窓29から射出される。射出窓29から射出されたレーザ光は、感光ドラム56に高速走査で照射される。こうして、スコロトロン型帯電器57によって一様に正帯電された感光ドラム56の表面が露光されることにより、所定の画像データに基づく静電潜像が形成される。本実施形態では、感光ドラム56の表面のレーザ光による露光後の電位が約+200Vとなるように設定されている。
転写部17は、図1に示すように、本体ケーシング2内において、水平方向に配置される各感光ドラム56における各現像ユニット20の反対側で、各感光ドラム56と対向するように設けられている。この転写部17は、駆動ローラ65と、従動ローラ66と、搬送ベルト67と、転写ローラ68と、ベルトクリーニング装置71とを備えている。
従動ローラ66は、イエロープロセス部16Yの感光ドラム56よりも前方に配置されている。一方、駆動ローラ65は、ブラックプロセス部16Kの感光ドラム56よりも後方に配置されている。
また、搬送ベルト67は、エンドレスベルトからなり、カーボンなどの導電性粒子を分散した導電性のポリカーボネートやポリイミドなどの樹脂によって形成されている。この搬送ベルト67は、駆動ローラ65と従動ローラ66との間に巻回されており、巻回されている外側の接触面が、各プロセス部16の感光ドラム56のすべてと対向接触するように配置されている。
そして、駆動ローラ65の駆動により、従動ローラ66が従動され、搬送ベルト67が、これら駆動ローラ65及び従動ローラ66の間を、各プロセス部16の感光ドラム56と対向接触する接触面において感光ドラム56と同方向に移動するように、反時計回りに周回移動される。
また、各転写ローラ68は、巻回されている搬送ベルト67の内側において、各プロセス部16の感光ドラム56と搬送ベルト67を挟んで対向するように設けられている。この転写ローラ68は、金属製のローラ軸に、導電性のゴム材料などの弾性部材からなるローラ部分が被覆されている。また、転写ローラ68は、搬送ベルト67と対向接触する接触面において搬送ベルト67の周回移動方向と同方向に移動するように、反時計回りに回転可能に設けられており、転写時には、感光ドラム56に担持されているトナー像が用紙3に転移(転写)される方向に、図示しない電源から所定の電圧が印加されて定電流制御により転写ローラ68と感光ドラム56との間に適切な転写バイアスが印加される。
一方、ベルトクリーニング装置71は、ブラックプロセス部16Kの感光ドラム56よりも下流側に設けられている。このベルトクリーニング装置71は、搬送ベルト67に付着した残留トナーを取り除いて清掃するためのものであり、搬送ベルト67から取り除いた廃トナーを貯留する貯留部を形成するクリーニングボックス72と、搬送ベルト67に接触した状態で回転し、図示しない電源から一次クリーニングバイアスが印加されることにより搬送ベルト67上の残留トナーを電気的に回収する一次クリーニングローラ73と、一次クリーニングローラ73に接触した状態で回転し、図示しない電源から二次クリーニングバイアスが印加されることにより一次クリーニングローラ73上のトナーを電気的に回収する二次クリーニングローラ74と、二次クリーニングローラ74上のトナーをかき取ってクリーニングボックス72内の貯留部に貯留するクリーニングブレード75とを備えている。
定着部18は、各プロセス部16及び転写部17の後方であって、用紙3の搬送方向下流側に設けられている。この定着部18は、加熱ローラ70及び押圧ローラ69を備えている。加熱ローラ70は、その表面に離型層が形成される金属素管からなり、その軸方向に沿ってハロゲンランプが内装されている。そして、ハロゲンランプにより、加熱ローラ70の表面が定着温度に加熱される。また、押圧ローラ69は、加熱ローラ70を押圧するように設けられている。
一方、排紙部6は、前述した排紙口9、排紙トレイ10及び排紙ローラ11を備えている。
次に、本カラーレーザプリンタ100で行われる用紙3への画像の印刷動作について説明する。
各プロセス部16の感光ドラム56が回転されて周方向に移動すると、まず、スコロトロン型帯電器57によって、感光ドラム56の表面が一様に正帯電される。その後、感光ドラム56の回転に伴って、感光ドラム56の表面には、スキャナユニット19からのレーザ光が高速走査され、これにより、画像データに基づく静電潜像が形成される。その後、現像ローラ33上に担持されかつ正帯電されているトナーが、その感光ドラム56の表面に形成された静電潜像、すなわち、一様に正帯電されている感光ドラム56の表面のうち、レーザ光によって露光され電位が下がっている部分に電気的に移動して担持されることによって可視像化され、反転現像が達成される。これによって、各感光ドラム56上に各色のトナー像が形成される。
一方、給紙部4から給紙された用紙3は、搬送ローラ14によって搬送され、駆動ローラ65の駆動及び従動ローラ66の従動により周回移動される搬送ベルト67によって搬送されることにより、各プロセス部16の感光ドラム56と順次接触する。その際、各プロセス部16の感光ドラム56に形成されている各色のトナー像が、被転写体としての用紙3上に順次電気的に転写されて重ね合わせられることにより、用紙3に多色カラーのトナー像が形成される。
すなわち、例えば、イエロープロセス部16Yの感光ドラム56上に形成されたイエローのトナー像が、用紙3に転写されると、次いで、マゼンタプロセス部16Mの感光ドラム56上に形成されたマゼンタのトナー像が、既にイエローのトナー像が転写されている用紙3に重ねて転写され、同様の動作によって、シアンプロセス部16Cによって形成されるシアンのトナー像、ブラックプロセス部16Kよって形成されるブラックのトナー像が重ねて転写され、これによって、用紙3にカラー像が形成される。
このようなカラー像の形成において、本カラーレーザプリンタ100は、感光ドラム56を各色ごとに備えるタンデム方式の装置構成であるため、モノクロ画像を形成する速度とほぼ同じ速度で、各色のトナー像を形成して、迅速なカラー像の形成を達成することができる。
ここで、感光ドラム56から用紙3上に転写されることなく感光ドラム56上に残留したトナー(転写残トナー)は、現像ローラ33により現像ユニット20のトナー収容室31内に回収される。すなわち、感光ドラム56上に残留したトナーは、スコロトロン型帯電器57によって帯電され、その後、スキャナユニット19からのレーザ光によって露光されて静電潜像が形成されるが、感光ドラム56の表面における非露光部分に残留しているトナーは、現像ローラ33側に電気的に移動し、供給ローラ32によってかき取られてトナー収容室31内に回収される。このように、本カラーレーザプリンタ100は、いわゆるクリーナレス方式を採用した構成となっている。なお、感光ドラム56の表面における露光部分には、残留しているトナーと現像ローラ33から移動したトナーとが付着し、このトナーは転写位置で感光ドラム56から用紙3に転写される。
一方、搬送ベルト67に付着した残留トナーは、ベルトクリーニング装置71によって取り除かれる。
そして、用紙3上に転写された多色カラーのトナー像は、定着部18において、用紙3が加熱ローラ70と押圧ローラ69との間を通過する間に、熱定着される。
こうして画像の印刷が行われた用紙3は、排紙ローラ11によって、排紙口9から本体ケーシング2の外側に排紙され、排紙トレイ10上にスタックされる。
ところで、本カラーレーザプリンタ100では、各転写ローラ68に印加される転写バイアスが、用紙3上から感光ドラム56上へのトナーの逆転写を抑制することのできる値にあらかじめ設定されている。具体的には、各転写ローラ68に印加される転写バイアスが、転写されるべき4色のトナー像のうちの一部の色のトナー像が転写されている状態の用紙3上のトナー像の表面電位を、用紙3上のトナーの感光ドラム56への逆転写が抑制される範囲内に抑えることのできる値に設定されている。
すなわち、本発明者は、トナー像の表面電位とトナーの逆転写量との間に、図3に示す関係があることを試験により確認した。ここで、この試験の内容について説明する。
なお、試験条件は以下の通りである。
・モノクロプリンタにより測定(未定着トナー像を再度通紙しトナー重ねができるように改造)
・1回目、2回目の通紙で同じパターンを2層重ねて3回目の通紙(白印字)で測定
・印字パターン:縦50mm,横20mmのベタ
・印字速度:150mm/秒
・感光体電位:未露光部…+900V,露光部…+200V
・現像バイアス:+435V(トナー1),+450V(トナー2)
・転写電流:−10〜−30μA
・トナー付着量:0.6mg/cm2
まず、図4(a)に示すように、トナー像(具体的には、2層重ねたトナー像)Tが転写された用紙3について、そのトナー像Tの表面電位を、表面電位計101を用いて測定する。具体的には、表面電位計101に接続された導電板102の上に用紙3を載せ、表面電位計101の測定プローブ103により、測定基準電位を0Vとした用紙3上のトナー像Tの表面電位を測定する。
次に、図4(b)に示すように、このトナー像Tが転写された用紙3を、カラーレーザプリンタで通常行われる印刷動作(画像形成動作)と同様に、周方向に回転する感光ドラム(未露光の状態)56と転写ローラ68との間を通過させるように搬送する。そして、用紙3が感光ドラム56に接触している状態(図4(b)の状態)で搬送動作を停止し、感光ドラム56上に逆転写されたトナーの量を測定する。具体的には、感光ドラム56上のトナーを透明な粘着テープで採取して、このトナーが付着した粘着テープの反射率を測定し、反射光量の低下率を算出することで、トナーの逆転写量を相対的に比較するための指標とする。例えば、トナーが全く付着していない状態での粘着テープの反射率が85%である場合、測定された反射率が75%であれば、逆転写量を「85%―75%=10%」として算出する。
このような測定を、2種類の異なるトナー(トナー1,トナー2)について行い、図3のグラフを得た。
そして、図3のグラフから分かるように、トナー像の表面電位が300Vを超えると、トナーの逆転写量が急激に増加する。逆に、トナー像の表面電位が250V以下の場合には、トナーの逆転写量を極めて小さく抑えることができる。このため、トナー像の表面電位は、300V以下に抑えることが好ましく、更に250V以下に抑えることがより好ましい。
したがって、本カラーレーザプリンタ100では、ブラックプロセス部16Kの感光ドラム56に接触する前の用紙3上のトナー像の表面電位が250V以下となるように、各転写ローラ68に印加される転写バイアスの値が設定されている。
すなわち、転写されるべき4色のトナー像のうちの一部の色のトナー像が転写されている状態の用紙3において、用紙3上のトナー像の帯電量が最も大きくなる(トナー像の表面電位が最も高くなる)のは、シアンプロセス部16Cの感光ドラム56を通過した後、ブラックプロセス部16Kの感光ドラム56に接触する前の状態だからである。なお、ブラックプロセス部16Kの感光ドラム56を通過した状態(4色すべてのトナー像が転写されている状態)のトナー像は帯電量が更に増加するが、このトナー像はその後に感光ドラム56と接触しないため、その表面電位が250Vを上回ったとしても問題ない。
このため、ブラックプロセス部16Kの感光ドラム56に接触する前の用紙3上のトナー像の表面電位が250V以下となるように、各転写ローラ68に印加する転写バイアスの値を設定することで、他の感光ドラム56と接触する際の表面電位も250V以下に抑えることができる。具体的には、転写バイアスを高く(転写力を強く)設定するほど、トナー像の帯電量が大きくなる(トナー像の表面電位が高くなる)傾向にあることから、感光ドラム56上から用紙3上へのトナー像の転写性を損なわない程度に転写バイアスが低く(転写力が弱く)設定されている。
なお、本第1実施形態のカラーレーザプリンタ100では、スキャナユニット19が、本発明の潜像形成手段に相当し、現像ユニット20が、本発明の現像器に相当し、感光ドラム56が、本発明の感光体に相当する。
以上説明したように、本第1実施形態のカラーレーザプリンタ100では、次の効果を得ることができる。
(1):各色のトナー像が用紙3上に順次転写されて重ね合わせられる過程において、一部の色のトナー像が転写されている用紙3上に別の色のトナー像が転写される際における、既に転写されているトナー像の表面電位が、トナーの逆転写が抑制される範囲内に抑えられる。このため、本カラーレーザプリンタ100によれば、用紙3上のトナーが感光ドラム56上へ逆転写することを抑制することができる。その結果、用紙3上のトナー像の画像品質の悪化を防止することができる。
(2):特に、本カラーレーザプリンタ100のようにクリーナレス方式を採用した構成では、用紙3から感光ドラム56へトナーが逆転写すると、現像ユニット20のトナー収容室31内に収容されているトナーとは異なる色のトナーが回収されてしまい、トナーの混色が生じてしまうという問題があるが、本カラーレーザプリンタ100によれば、トナーの逆転写が抑制されるため、トナーの混色を生じにくくすることができる。
(3):また、本カラーレーザプリンタ100では、転写バイアスの値によって、用紙3上のトナー像の表面電位が調整されている。このため、本カラーレーザプリンタ100によれば、従来のカラーレーザプリンタに対して新たな構成を付加することなく、用紙3上のトナー像の表面電位が所定の範囲内となるようにすることができる。
なお、上記第1実施形態のカラーレーザプリンタ100では、各転写ローラ68に印加される転写バイアスが、転写されるべき4色のトナー像のうちの一部の色のトナー像が転写されている状態の用紙3上のトナー像の表面電位を、用紙3上のトナーの感光ドラム56への逆転写が抑制される範囲内に抑えることのできる値に設定されているが、これに限ったものではない。
例えば、各転写ローラ68に印加される転写バイアスの代わりに、各感光ドラム56の表面電位(具体的には、スコロトロン型帯電器57による帯電後の表面電位)が、用紙3上のトナー像の表面電位をトナーの感光ドラム56への逆転写が抑制される範囲内に抑えることのできる値に設定されていてもよい。つまり、各感光ドラム56の表面電位の値によって、用紙3上のトナー像の表面電位を調整するのである。具体的には、感光ドラム56の帯電量を小さく(表面電位を低く)することにより、用紙3上のトナー像の帯電量を小さく(表面電位を低く)する効果がある。そして、このようにしても、上記第1実施形態のカラーレーザプリンタ100と同様、従来のカラーレーザプリンタに対して新たな構成を付加することなく、用紙3上のトナー像の表面電位が所定の範囲内となるようにすることができる。
また例えば、各転写ローラ68に印加される転写バイアスの代わりに、基準画像のトナー付着量が、用紙3上のトナー像の表面電位をトナーの感光ドラム56への逆転写が抑制される範囲内に抑えることのできる値に設定されていてもよい。ここで、トナー付着量とは、画像の形成に用いられるトナーの量であり、画像における単位面積当たりのトナーの質量として表すことができる。つまり、基準画像(ある一定の画像)を形成するために必要となるトナーの量を調整することによって、用紙3上のトナー像の表面電位を調整するのである。具体的には、トナー付着量を小さくすることにより、用紙3上のトナー像の帯電量を小さく(表面電位を低く)する効果がある。ここで、トナー付着量は、例えばトナーの種類によって調整することができる。したがって、このようにしても、上記第1実施形態のカラーレーザプリンタ100と同様、従来のカラーレーザプリンタに対して新たな構成を付加することなく、用紙3上のトナー像の表面電位が所定の範囲内となるようにすることができる。
次に、第2実施形態のカラーレーザプリンタについて説明する。
図5は、第2実施形態のカラーレーザプリンタ200の要部側断面図である。
同図に示すように、本第2実施形態のカラーレーザプリンタ200は、上記第1実施形態のカラーレーザプリンタ100(図1)の構成と比較すると、用紙3上に転写されているトナー像の表面電位を検出するための構成(後述する測定プローブ81等)を備えている点が異なっている。なお、図5において、図1に示したカラーレーザプリンタ100と同じ構成要素については同一の符号を付しているため、詳細な説明は省略する。
図5に示すように、本第2実施形態のカラーレーザプリンタ200は、用紙3上に転写されているトナー像の表面電位を検出するための3つの測定プローブ81Y,81M,81Cを備えており、各測定プローブ81は、搬送ベルト67によって搬送される用紙3上のトナー像と接触しないように鉛直方向において搬送ベルト67と所定間隔を隔てて配置されている。具体的には、イエロープロセス部16Yとマゼンタプロセス部16Mとの間に配置され、イエロープロセス部16Yの感光ドラム56によりイエローのトナー像が転写された後の用紙3について、その用紙3上に転写されているトナー像の表面電位を検出するための測定プローブ81Yと、マゼンタプロセス部16Mとシアンプロセス部16Cとの間に配置され、マゼンタプロセス部16Mの感光ドラム56によりマゼンタのトナー像が転写された後の用紙3について、その用紙3上に転写されているトナー像の表面電位を検出するための測定プローブ81Mと、シアンプロセス部16Cとブラックプロセス部16Kとの間に配置され、シアンプロセス部16Cの感光ドラム56によりシアンのトナー像が転写された後の用紙3について、その用紙3上に転写されているトナー像の表面電位を検出するための測定プローブ81Cとを備えている。つまり、本カラーレーザプリンタ200では、用紙3上に転写されるべき4色のトナー像のうち、一部の色のトナー像が転写されている状態での用紙3について、その用紙3上に転写されているトナー像の表面電位(換言すれば、他の感光ドラム56に接触する前における用紙3上のトナー像の表面電位)を、測定プローブ81を用いて検出するようになっている。
ここで、本カラーレーザプリンタ200の電気的構成について説明する。
図6に示すように、本カラーレーザプリンタ200は、各転写ローラ68に転写バイアスを印加する高圧電源82と、各測定プローブ81により検出される表面電位に基づき、高圧電源82を用いて各転写ローラ68に印加される転写バイアスの値を制御する制御部83とを備えている。
そして、本カラーレーザプリンタ200では、用紙3上に転写されているトナー像T1の表面電位に基づいて各転写ローラ68に印加される転写バイアスの値を制御することにより、用紙3上に転写されているトナー像T1が感光ドラム56上へ逆転写することを防止する表面電位制御(本発明の逆転写防止制御に相当)を行うようになっている。
ここで、用紙3上に転写されるトナー像T1は、用紙3に印刷される画像に応じて大きさや形状等が異なるため、画像の内容によっては測定プローブ81により表面電位を検出しにくいことが考えられる。
そこで、本カラーレーザプリンタ200では、用紙3への画像の印刷を行う場合に、用紙3へ印刷すべき画像に対応するトナー像T1とは別に、測定プローブ81により表面電位を検出するための専用のトナー像(以下「検出用トナー像」という。)T2を搬送ベルト67上に直接転写するようになっている。具体的には、搬送ベルト67における用紙3よりも搬送方向前方位置(用紙3よりも先に感光ドラム56と接触する位置)に、イエロー、マゼンタ及びシアンの3色の検出用トナー像T2を順次転写して重ね合わせる。なお、この検出用トナー像T2は、測定プローブ81により表面電位を検出するのに十分な量が転写されていればよく、例えば四角形や円などの図形とすることができる。また、搬送ベルト67上の検出用トナー像T2は、ベルトクリーニング装置71によって取り除かれる。
そして、本カラーレーザプリンタ200では、用紙3上に転写されているトナー像T1の表面電位に代えて、搬送ベルト67上に転写されている検出用トナー像T2の表面電位を検出し、この検出値に基づいて表面電位制御を行う。
ここで、この表面電位制御を実現するために制御部83が行う表面電位制御処理について、図7のフローチャートを用いて説明する。なお、本表面電位制御処理は、用紙3に対する1ページの印刷動作ごとに実行され、印刷動作中(画像形成動作中)に表面電位制御を行うようになっている。
この表面電位制御処理が開始されると、まずS100で、イエロープロセス部16Yの感光ドラム56Yと対向する転写ローラ68Yへあらかじめ決められている一定値の転写バイアスを印加する。
続いて、S110で、測定プローブ81Yにより検出用トナー像の表面電位を検出する。つまり、イエロープロセス部16Yの感光ドラム56Yによりイエローのトナー像が転写された後の検出用トナー像の表面電位を検出する。なお、測定プローブ81Yにより検出される値が検出用トナー像の表面電位であることは、用紙3が搬送されるタイミング等により判断することができる。
続いて、S120では、S110で検出した検出用トナー像の表面電位に基づき、イエロープロセス部16Yの感光ドラム56Yと対向する転写ローラ68Yへの転写バイアスを決定する。すなわち、制御部83には、測定プローブ81により検出される表面電位とトナー像を用紙3上に転写する際に転写ローラ68に印加すべき転写バイアスとの対応関係を表すテーブルが記憶されており、このテーブルに従い転写バイアスを決定する。具体的には、測定プローブ81Yにより検出される表面電位と転写ローラ68Yに印加すべき転写バイアスとの対応関係を表すテーブルと、測定プローブ81Mにより検出される表面電位と転写ローラ68Mに印加すべき転写バイアスとの対応関係を表すテーブルと、測定プローブ81Cにより検出される表面電位と転写ローラ68Cに印加すべき転写バイアスとの対応関係を表すテーブルとが記憶されている。
そして、本カラーレーザプリンタ200では、テーブルに従い転写バイアスを決定することにより、ブラックプロセス部16Kの感光ドラム56K上に接触する前の用紙3上のトナー像の表面電位が250V以下となるように、表面電位と転写バイアスとの対応関係が設定されている。つまり、本カラーレーザプリンタ200では、用紙3上のトナー像の表面電位が250V以下となるような表面電位制御を行うようになっている。これは、上記第1実施形態で図3のグラフを用いて説明したように、トナー像の表面電位が300Vを超えると、トナーの逆転写量が急激に増加し、逆に、トナー像の表面電位が250V以下の場合には、トナーの逆転写量を極めて小さく抑えることができるからである。なお、テーブルに従い転写バイアスを決定することにより、ブラックプロセス部16Kの感光ドラム56K上に接触する前の用紙3上のトナー像の表面電位が300V以下となるように、表面電位と転写バイアスとの対応関係が設定されていてもよい。
続いて、S130では、あらかじめ決められている一定値の転写バイアスを転写ローラ68Mに印加する。
続いて、S140では、測定プローブ81Mにより検出用トナー像の表面電位を検出する。つまり、マゼンタプロセス部16Mの感光ドラム56Mによりマゼンタのトナー像が転写された後の検出用トナー像の表面電位を検出する。なお、測定プローブ81Yの場合と同様、測定プローブ81Mにより検出される値が検出用トナー像の表面電位であることは、用紙3が搬送されるタイミング等により判断することができる。
続いて、S150では、S140で検出した検出用トナー像の表面電位に基づき、マゼンタプロセス部16Mの感光ドラム56Mと対向する転写ローラ68Mへの転写バイアスを、テーブルに従い決定する。
続いて、S160では、あらかじめ決められている一定値の転写バイアスを転写ローラ68Cに印加する。
続いて、S170では、測定プローブ81Cにより検出用トナー像の表面電位を検出する。つまり、シアンプロセス部16Cの感光ドラム56Cによりシアンのトナー像が転写された後の検出用トナー像の表面電位を検出する。なお、測定プローブ81Y,81Mの場合と同様、測定プローブ81Cにより検出される値が検出用トナー像の表面電位であることは、用紙3が搬送されるタイミング等により判断することができる。
続いて、S180では、S170で検出した検出用トナー像の表面電位に基づき、シアンプロセス部16Cの感光ドラム56Cと対向する転写ローラ68Cへの転写バイアスを、テーブルに従い決定した後、本表面電位制御処理を終了する。
したがって、ステップS120,S150,S180でそれぞれ決定された転写バイアスが、実際にトナー像を用紙3に転写する際に各転写ローラ68Y,68M,68Cに印加されることにより、トナー像の表面電位が250V以下となる範囲内で良好な画像形成動作が実行される。
なお、本第2実施形態のカラーレーザプリンタ200では、スキャナユニット19が、本発明の潜像形成手段に相当し、現像ユニット20が、本発明の現像器に相当し、感光ドラム56が、本発明の感光体に相当し、測定プローブ81が、本発明の表面電位検出手段に相当し、制御部83が、本発明の制御手段に相当する。
以上説明したように、本第2実施形態のカラーレーザプリンタ200によれば、上記第1実施形態のカラーレーザプリンタ100によって得られる(1)及び(2)の効果と同様の効果を得ることができる。
また、本カラーレーザプリンタ200では、転写バイアスの値を調整することによって、用紙3上のトナー像の表面電位を調整するようにしているため、用紙3上のトナー像の表面電位の値を変化させるための新たな構成を付加することなく、用紙3上のトナーが感光ドラム56上へ逆転写することを防止することができる。
一方、本カラーレーザプリンタ200では、測定プローブ81を用いてトナー像の表面電位を検出するようにしているため、温度や湿度といった環境条件の変化や当該プリンタ200の経年変化等に対しても安定した効果を得ることができる。
さらに、本カラーレーザプリンタ200では、検出用トナー像T2の表面電位に基づき表面電位制御を行うようにしているため、用紙3上に転写されるトナー像T1の内容に関係なく、常に安定した表面電位制御を行うことができる。
加えて、本カラーレーザプリンタ200では、表面電位制御を1ページの印刷動作ごとに行うようにしているため、印刷動作ごとに環境条件等が異なっても、逆転写を的確に防止することができる。
なお、上記第2実施形態のカラーレーザプリンタ200では、搬送ベルト67上に転写されている検出用トナー像T2の表面電位を検出し、この検出値に基づいて各転写ローラ68に印加される転写バイアスの値を制御することにより、用紙3上に転写されているトナー像が感光ドラム56上へ逆転写することを防止する表面電位制御を行うようにしているが、これに限ったものではない。例えば、表面電位制御として、各転写ローラ68に印加される転写バイアスの値を制御する代わりに、各感光ドラム56の表面電位(具体的には、スコロトロン型帯電器57による帯電後の表面電位)を制御するようにしてもよい。つまり、測定プローブ81により検出される表面電位に基づき各感光ドラム56の表面電位の値を調整することによって、用紙3上のトナー像の表面電位を調整するのである。このようにしても、上記第2実施形態のカラーレーザプリンタ200と同様、用紙3上のトナー像の表面電位の値を変化させるための新たな構成を付加することなく、用紙3上のトナーが感光ドラム56上へ逆転写することを防止することができる。
また、上記第2実施形態のカラーレーザプリンタ200では、搬送ベルト67上に転写した検出用トナー像T2の表面電位を検出するようにしているが、これに限ったものではなく、用紙3上に転写されるトナー像T1の表面電位を直接検出するようにしてもよい。このようにすれば、ベルトクリーニング装置71によって取り除かれる廃トナーの量を低減することができるという面で有利である。
もっとも、この場合には、トナー像の表面電位が検出された時点で、直前の転写ローラに印加する転写バイアスを調整することはできないので、それ以後の転写ローラに印加する転写バイアスを調整することになる。例えば、イエローのトナー像が転写された直後のトナー像の表面電位に基づいて、次のマゼンタプロセス部における転写ローラに印加すべき転写バイアスが調整される。
また、イエロープロセス部における転写ローラに印加すべき転写バイアスとしては、あらかじめ決められた一定値としてもよいが、望ましくは、前回の画像形成時において検出されたトナー像の表面電位に基づいて適切に調整された転写バイアスを印加するとよい。
なお、図7に示す表面電位制御処理においては、S100,S130,S160であらかじめ決められた一定値の転写バイアスを印加するようにしたが、例えば、前回に実行された表面電位制御処理で決定された値、言い換えれば、トナー像を用紙に転写する際に実際に印加された値の転写バイアスを印加し、当該転写バイアスと検出されたトナー像の表面電位とに基づいて次の画像形成動作時に印加すべき転写バイアスを決定するようにしてもよい。
一方、上記第2実施形態のカラーレーザプリンタ200では、表面電位制御を1ページの印刷動作ごとに行うようにしているが、これに限ったものではない。例えば、当該カラーレーザプリンタ200の電源投入時のように、特定のタイミングで表面電位制御を行うようにしてもよい。このようにすれば、トナー等の節約を図ることができる。
次に、第3実施形態のカラーレーザプリンタについて説明する。
図8は、第3実施形態のカラーレーザプリンタ300の要部側断面図である。
同図に示すように、本第3実施形態のカラーレーザプリンタ300は、上記第1実施形態のカラーレーザプリンタ100(図1)の構成と比較すると、用紙3上に転写されているトナー像の帯電量を減少させるための構成(後述する帯電器91等)を備えている点が異なっている。なお、図8において、図1に示したカラーレーザプリンタ100と同じ構成要素については同一の符号を付しているため、詳細な説明は省略する。
図8に示すように、本第3実施形態のカラーレーザプリンタ300は、用紙3上に転写されているトナー像の帯電量を減少させるための3つの帯電器91Y,91M,91Cを備えており、各帯電器91は、搬送ベルト67によって搬送される用紙3上のトナー像と接触しないように鉛直方向において搬送ベルト67と所定間隔を隔てて配置されている。
具体的には、図9にも示すように、イエロープロセス部16Yとマゼンタプロセス部16Mとの間に配置され、イエロープロセス部16Yの感光ドラム56Yによりイエローのトナー像Tが転写された後の用紙3について、その用紙3上に転写されているトナー像Tの帯電量を減少させるための帯電器91Yと、マゼンタプロセス部16Mとシアンプロセス部16Cとの間に配置され、マゼンタプロセス部16Mの感光ドラム56Mによりマゼンタのトナー像Tが転写された後の用紙3について、その用紙3上に転写されているトナー像Tの帯電量を減少させるための帯電器91Mと、シアンプロセス部16Cとブラックプロセス部16Kとの間に配置され、シアンプロセス部16Cの感光ドラム56Cによりシアンのトナー像Tが転写された後の用紙3について、その用紙3上に転写されているトナー像Tの帯電量を減少させるための帯電器91Cとを備えている。つまり、本カラーレーザプリンタ300では、用紙3上に転写されるべき4色のトナー像のうち、一部の色のトナー像が転写されている状態での用紙3について、その用紙3上に転写されているトナー像Tの帯電量(換言すれば、他の感光ドラム56に接触する前における用紙3上のトナー像Tの帯電量)を、帯電器91を用いて減少させるようになっている。
ここで、各帯電器91としては、図10に示すように、イオン発生電極としてのコロナワイヤ91aと電位調節電極としてのグリッド電極91bとを有したスコロトロン方式の帯電器(スコロトロン型帯電器)が用いられており、さらに、搬送ベルト67を挟んで、各帯電器91と反対側の部位には、対向電極としての金属プレート92(接地されている)が配置されている。そして、コロナワイヤ91aには用紙3上のトナー像Tと逆極性(本実施形態では負極性)のバイアスが印加され(本実施形態では−50μAの電流が流される。)、グリッド電極91bには用紙3上のトナー像Tと同極性(本実施形態では正極性)のバイアスが印加される(本実施形態では+200Vの電圧が印加される。)。これにより、用紙3上のトナー像Tは、グリッド電極91bに印加されている電位(+200V)程度まで表面電位が下げられることとなる。
したがって、用紙3上に転写されたトナー像Tは、感光ドラム56を通過する際に帯電量が増加(表面電位が上昇)しても、次の感光ドラム56へ搬送される際に、帯電器91によって逆転写が抑制される適切な表面電位まで下げられることとなる。
本実施形態における各帯電器91は、コロナワイヤ91aをイオン発生電極として、いわゆるワイヤ放電によってイオンを発生するようにしたものであるが、ワイヤ以外のものをイオン発生電極とし、またグリッド電極以外のものを電位調節電極として構成されたコロナ放電方式の帯電器であってもよいことは勿論である。
なお、本第3実施形態のカラーレーザプリンタ300では、スキャナユニット19が、本発明の潜像形成手段に相当し、現像ユニット20が、本発明の現像器に相当し、感光ドラム56が、本発明の感光体に相当し、帯電器91が、本発明の帯電量調整手段に相当する。
以上説明したように、本第3実施形態のカラーレーザプリンタ300によれば、上記第1実施形態のカラーレーザプリンタ100によって得られる(1)及び(2)の効果と同様の効果を得ることができる。
さらに、本カラーレーザプリンタ300では、コロナワイヤ91aにはトナー像Tと逆極性のバイアスが印加され、グリッド電極91bにはトナー像Tと同極性のバイアスが印加されるようにすることで、用紙3上のトナー像Tの極性を変えることなくその帯電量を適度な大きさまで減少させることができる。
なお、上記第3実施形態のカラーレーザプリンタ300では、各帯電器91に同じバイアスを印加するようにしているが、これに限ったものではない。例えば、用紙3の搬送方向下流側ほど、トナー像Tの帯電量を大きく減少させるようにしてもよい。また、帯電器91の数は3つに限ったものではなく、例えば2つや1つにしてもよい。この場合、トナー像Tの表面電位が最も高くなる用紙3の搬送方向最下流位置(シアンプロセス部16Cとブラックプロセス部16Kとの間の位置)には少なくとも配置することが好ましい。
次に、第4実施形態のカラーレーザプリンタについて説明する。
図11は、第4実施形態のカラーレーザプリンタ400の要部側断面図である。
同図に示すように、本第4実施形態のカラーレーザプリンタ400は、上記第3実施形態のカラーレーザプリンタ300(図8)の構成と比較すると、各帯電器91に代えて除電器(本実施形態では、マイナスイオンを発生するコロトロン型帯電器)95及び帯電器(本実施形態では、プラスイオンを発生するコロトロン型帯電器)96を備えている点が異なっている。なお、図11において、図8に示したカラーレーザプリンタ300と同じ構成要素については同一の符号を付しているため、詳細な説明は省略する。
図11に示すように、本第4実施形態のカラーレーザプリンタ400は、用紙3上に転写されているトナー像を除電するための3つの除電器95Y,95M,95Cと、用紙3上に転写されているトナー像を帯電するための3つの帯電器96Y,96M,96Cとを備えており、各除電器95及び各帯電器96は、搬送ベルト67によって搬送される用紙3上のトナー像と接触しないように鉛直方向において搬送ベルト67と所定間隔を隔てて配置されている。
具体的には、図12にも示すように、イエロープロセス部16Yとマゼンタプロセス部16Mとの間に配置され、イエロープロセス部16Yの感光ドラム56Yによりイエローのトナー像Tが転写された後の用紙3について、その用紙3上に転写されているトナー像Tを除電する除電器95Y及び除電されたトナー像Tを帯電する帯電器96Yと、マゼンタプロセス部16Mとシアンプロセス部16Cとの間に配置され、マゼンタプロセス部16Mの感光ドラム56Mによりマゼンタのトナー像Tが転写された後の用紙3について、その用紙3上に転写されているトナー像Tを除電する除電器95M及び除電されたトナー像Tを帯電する帯電器96Mと、シアンプロセス部16Cとブラックプロセス部16Kとの間に配置され、シアンプロセス部16Cの感光ドラム56Cによりシアンのトナー像Tが転写された後の用紙3について、その用紙3上に転写されているトナー像Tを除電する除電器95C及び除電されたトナー像Tを帯電する帯電器96Cとを備えている。
そして、本カラーレーザプリンタ400では、用紙3上に転写されるべき4色のトナー像のうち、一部の色のトナー像が転写されている状態での用紙3について、その用紙3上に転写されているトナー像(換言すれば、他の感光ドラム56に接触する前における用紙3上のトナー像)Tを、除電器95により除電した後、除電する前と同じ極性(本実施形態では正極性)であって除電する前よりも小さい帯電量(本実施形態では除電する前よりも低い電位)となるように帯電器96により帯電することにより、そのトナー像Tの帯電量を減少させるようにしている。
したがって、用紙3上に転写されたトナー像Tは、感光ドラム56を通過する際に帯電量が増加(表面電位が上昇)しても、次の感光ドラム56へ搬送される際に、除電器95及び帯電器96によって表面電位が適切な値まで下げられることとなる。
なお、本第4実施形態のカラーレーザプリンタ400では、スキャナユニット19が、本発明の潜像形成手段に相当し、現像ユニット20が、本発明の現像器に相当し、感光ドラム56が、本発明の感光体に相当し、除電器95及び帯電器96が、本発明の帯電量調整手段に相当する。
以上説明したように、本第4実施形態のカラーレーザプリンタ400によれば、上記第1実施形態のカラーレーザプリンタ100によって得られる(1)及び(2)の効果と同様の効果を得ることができる。
さらに、本カラーレーザプリンタ400では、用紙3上のトナー像Tを、除電器95により除電した後で帯電器96により帯電することで、そのトナー像Tの帯電量を減少させるようにしているため、用紙3上のトナー像Tの帯電量を最適かつ一定の大きさとなるように減少させることができる。すなわち、単に除電のみ行う構成では、トナー像Tの帯電量を必要以上に減少させてしまうこととなるが、本カラーレーザプリンタ400によれば、このようなことを防止することができる。しかも、逆極性(負極性)に帯電してしまったトナーを適切な極性(正極性)に戻すこともできる。加えて、例えば、イエロープロセス部16Yの感光ドラム56Yから転写されたトナー像とマゼンタプロセス部16Mの感光ドラム56Mから転写されたトナー像とが用紙3上に転写されており、それぞれの帯電量が異なるような場合にも、いったん除電した後帯電することで、一定の帯電量にそろえることができる。
なお、除電器95及び帯電器96は、コロトロン型帯電器に限ったものではなく、例えば、スコロトロン型帯電器を用いてもよいし、除電器95は交流電圧を印加することによって除電するものでもよい。
また、各帯電器96による帯電量は、すべて同じとしてもよいが、例えば、用紙3の搬送方向下流側ほど、帯電量を小さくするようにしてもよい。また、除電器95及び帯電器96の数はそれぞれ3つに限ったものではなく、例えば2つや1つにしてもよい。この場合、トナー像Tの表面電位が最も高くなる用紙3の搬送方向最下流位置(シアンプロセス部16Cとブラックプロセス部16Kとの間)には少なくとも配置することが好ましい。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、種々の形態を採り得ることは言うまでもない。
例えば、上記各実施形態では、各感光ドラム56から用紙3上にトナー像を直接転写する直接転写タイプのタンデム方式のカラーレーザプリンタを例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各色ごとのトナー像を、各感光ドラムからいったん被転写体としての中間転写ベルト上に転写し、その後、用紙に一括転写する中間転写タイプのタンデム方式のカラーレーザプリンタとして構成してもよい。
そして、上記第2実施形態のカラーレーザプリンタ200をこのような中間転写タイプのタンデム方式のカラーレーザプリンタとして構成した場合には、上記検出用トナー像を、中間転写ベルト上における、用紙に一括転写するためのトナー像の転写位置とは異なる位置(好ましくは、このトナー像よりも搬送方向前方位置)に転写すればよい。
また、タンデム方式のカラーレーザプリンタに限ったものではなく、例えば、各色の現像ユニットに共通する1つの感光ドラム上に各色のトナー像を順次形成し、そのトナー像を用紙や中間転写ベルト等の被転写体上に順次転写して重ね合わせることにより、被転写体上に多色カラーのトナー像を形成する、いわゆる4サイクル方式のカラーレーザプリンタとして構成してもよい。
一方、上記第3実施形態のカラーレーザプリンタ300に設けられる帯電器91、又は、上記第4実施形態のカラーレーザプリンタ400に設けられる除電器95及び帯電器96は、上記第1実施形態のカラーレーザプリンタ100や、上記第2実施形態のカラーレーザプリンタ200に設けてもよい。
例えば、上記第1実施形態のカラーレーザプリンタ100に、帯電器91、又は除電器95及び帯電器96を設けた場合には、用紙3上のトナー像の表面電位を、トナーの逆転写が抑制される範囲内(例えば250V以下)に確実に抑えることができるように構成することができる。しかも、この構成によれば、用紙3上のトナー像の表面電位を調整するために転写バイアスや感光ドラム56の表面電位といった当該カラーレーザプリンタの各構成要素の設定値を限定する必要がないため、設計の自由度を高くすることができる。
また、例えば、上記第2実施形態のカラーレーザプリンタ200に、帯電器91、又は除電器95及び帯電器96を設けた場合には、測定プローブ81により検出される表面電位に基づき、帯電器91、又は除電器95及び帯電器96を制御することで、用紙3上のトナー像の表面電位を、トナーの逆転写が抑制される範囲内(例えば250V以下)に確実に抑えることができるように構成することができる。しかも、この構成によれば、用紙3上のトナー像の表面電位を調整するために転写バイアスや感光ドラム56の表面電位といった当該カラーレーザプリンタの各構成要素の設定値を制御する必要がないため、設計の自由度を高くすることができる。
一方、上記各実施形態のカラーレーザプリンタ100〜400において、各構成要素やトナーの極性を全く逆にしても同様の動作をすることは言うまでもない。この場合、例えば図3のグラフは、表面電位(横軸)の符号が全く逆となるが、同じ傾向を示すこととなる。
第1実施形態のカラーレーザプリンタの要部側断面図である。 プロセス部の要部側断面図である。 トナー像の表面電位とトナーの逆転写量との関係を示すグラフである。 試験内容を説明するための説明図である。 第2実施形態のカラーレーザプリンタの要部側断面図である。 第2実施形態のカラーレーザプリンタの電気的構成を説明するための説明図である。 表面電位制御処理のフローチャートである。 第3実施形態のカラーレーザプリンタの要部側断面図である。 帯電器の配置を説明するための説明図である。 帯電器の説明図である。 第4実施形態のカラーレーザプリンタの要部側断面図である。 除電器及び帯電器の配置を説明するための説明図である。
符号の説明
3…用紙、16…プロセス部、19…スキャナユニット、20…現像ユニット、56…感光ドラム、57…スコロトロン型帯電器、67…搬送ベルト、68…転写ローラ、81…測定プローブ、83…制御部、91…帯電器、95…除電器、96…帯電器、100,200,300,400…カラーレーザプリンタ

Claims (26)

  1. 単色の現像剤を収容する現像器を各色ごとに備え、該各色の現像器が供給する現像剤を用いて、周方向に移動する感光体上に潜像形成手段が形成した潜像を可視像化し、該可視像である各色の現像剤像を前記感光体から被転写体上に順次電気的に転写して重ね合わせることにより、該被転写体上に多色カラーの現像剤像を形成するように構成されており、さらに、前記感光体上の現像剤像が前記被転写体上に転写された後に該感光体上に残留する現像剤を、前記現像器が回収するように構成された画像形成装置において、
    転写されるべき複数色の現像剤像のうちの一部の色の現像剤像が転写されている状態の被転写体について、他の色の現像剤像が転写される際における該被転写体上の現像剤像の表面電位が、その被転写体上に転写されている現像剤の前記感光体上への逆転写が抑制される逆転写抑制範囲内となるように構成されていること、
    を特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1に記載の画像形成装置において、
    前記逆転写抑制範囲は、電位の絶対値が300V以下の範囲であること、
    を特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1に記載の画像形成装置において、
    前記逆転写抑制範囲は、電位の絶対値が250V以下の範囲であること、
    を特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の画像形成装置において、
    前記感光体上の現像剤像を前記被転写体上に転写するための転写バイアスが、前記一部の色の現像剤像が転写されている状態の被転写体上の現像剤像の表面電位を前記逆転写抑制範囲内に抑えることのできる値に設定されていること、
    を特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の画像形成装置において、
    前記感光体の表面電位が、前記一部の色の現像剤像が転写されている状態の被転写体上の現像剤像の表面電位を前記逆転写抑制範囲内に抑えることのできる値に設定されていること、
    を特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の画像形成装置において、
    基準画像の現像剤付着量が、前記一部の色の現像剤像が転写されている状態の被転写体上の現像剤像の表面電位を前記逆転写抑制範囲内に抑えることのできる値に設定されていること、
    を特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の画像形成装置において、
    前記一部の色の現像剤像が転写されている状態の被転写体上の現像剤像の帯電量を減少させることにより、他の色の現像剤像が転写される際における該被転写体上の現像剤像の表面電位を前記逆転写抑制範囲内に抑える帯電量調整手段を備えたこと、
    を特徴とする画像形成装置。
  8. 請求項7に記載の画像形成装置において、
    前記帯電量調整手段は、イオン発生電極と電位調節電極とを有するコロナ放電方式の帯電器であり、前記イオン発生電極には前記被転写体上の現像剤像と逆極性のバイアスが印加され、前記電位調節電極には前記被転写体上の現像剤像と同極性で逆転写抑制範囲内のバイアスが印加されること、
    を特徴とする画像形成装置。
  9. 請求項7に記載の画像形成装置において、
    前記帯電量調整手段は、除電器と帯電器とを有しており、前記一部の色の現像剤像が転写されている状態の被転写体上の現像剤像を、前記除電器により除電した後で、前記帯電器により除電する前と同じ極性であって絶対値が低い電位となるように帯電することにより、その現像剤像の帯電量を減少させること、
    を特徴とする画像形成装置。
  10. 単色の現像剤を収容する現像器を各色ごとに備え、該各色の現像器が供給する現像剤を用いて、周方向に移動する感光体上に潜像形成手段が形成した潜像を可視像化し、該可視像である各色の現像剤像を前記感光体から被転写体上に順次電気的に転写して重ね合わせることにより、該被転写体上に多色カラーの現像剤像を形成するように構成された画像形成装置において、
    転写されるべき複数色の現像剤像のうちの一部の色の現像剤像が転写されている状態の被転写体について、該被転写体上の現像剤像の表面電位を検出する表面電位検出手段と、
    該表面電位検出手段により検出される表面電位に基づき、前記一部の色の現像剤像が転写されている状態の被転写体上の現像剤が前記感光体上へ逆転写することを防止するための逆転写防止制御を行う制御手段と、
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  11. 単色の現像剤を収容する現像器を各色ごとに備え、該各色の現像器が供給する現像剤を用いて、周方向に移動する感光体上に潜像形成手段が形成した潜像を可視像化し、該可視像である各色の現像剤像を前記感光体から被転写体上に順次電気的に転写して重ね合わせることにより、該被転写体上に多色カラーの現像剤像を形成するように構成された画像形成装置において、
    複数色の現像剤像のうちの一部の色の現像剤像が転写されている状態の現像剤像の表面電位を検出する表面電位検出手段と、
    該表面電位検出手段により検出される表面電位に基づき、転写されるべき複数色の現像剤像のうちの一部の色の現像剤像が転写されている状態の被転写体上の現像剤が前記感光体上へ逆転写することを防止するための逆転写防止制御を行う制御手段と、
    を備え、
    前記被転写体は、搬送ベルトによって搬送される記録媒体であり、
    前記表面電位検出手段は、前記逆転写防止制御のために前記搬送ベルト上に転写される専用の現像剤像の表面電位を検出し、
    前記制御手段は、前記表面電位検出手段により検出される前記専用の現像剤像の表面電位に基づき、前記逆転写防止制御を行うこと、
    を特徴とする画像形成装置。
  12. 単色の現像剤を収容する現像器を各色ごとに備え、該各色の現像器が供給する現像剤を用いて、周方向に移動する感光体上に潜像形成手段が形成した潜像を可視像化し、該可視像である各色の現像剤像を前記感光体から被転写体上に順次電気的に転写して重ね合わせることにより、該被転写体上に多色カラーの現像剤像を形成するように構成された画像形成装置において、
    複数色の現像剤像のうちの一部の色の現像剤像が転写されている状態の現像剤像の表面電位を検出する表面電位検出手段と、
    該表面電位検出手段により検出される表面電位に基づき、転写されるべき複数色の現像剤像のうちの一部の色の現像剤像が転写されている状態の被転写体上の現像剤が前記感光体上へ逆転写することを防止するための逆転写防止制御を行う制御手段と、
    を備え、
    前記被転写体は、記録媒体に転写するための現像剤像が転写される中間転写ベルトであり、
    前記表面電位検出手段は、前記逆転写防止制御のために前記中間転写ベルト上に転写される専用の現像剤像の表面電位を検出し、
    前記制御手段は、前記表面電位検出手段により検出される前記専用の現像剤像の表面電位に基づき、前記逆転写防止制御を行うこと、
    を特徴とする画像形成装置。
  13. 請求項11又は請求項12に記載の画像形成装置において、
    前記制御手段は、前記記録媒体上に現像剤像を転写して該記録媒体上に画像を形成するための画像形成動作中に、前記逆転写防止制御を行うこと、
    を特徴とする画像形成装置。
  14. 請求項11又は請求項12に記載の画像形成装置において、
    前記制御手段は、前記記録媒体上に現像剤像を転写して該記録媒体上に画像を形成するための画像形成動作中以外の特定のタイミングで、前記逆転写防止制御を行うこと、
    を特徴とする画像形成装置。
  15. 請求項10ないし請求項14のいずれか1項に記載の画像形成装置において、
    前記制御手段は、前記逆転写防止制御として、前記表面電位検出手段により検出される表面電位に基づき、前記一部の色の現像剤像が転写されている状態の被転写体について、他の色の現像剤像が転写される際における該被転写体上の現像剤像の表面電位を、その被転写体上に転写されている現像剤の前記感光体上への逆転写が抑制される逆転写抑制範囲内に抑える制御を行うこと、
    を特徴とする画像形成装置。
  16. 請求項15に記載の画像形成装置において、
    前記逆転写抑制範囲は、電位の絶対値が300V以下の範囲であること、
    を特徴とする画像形成装置。
  17. 請求項15に記載の画像形成装置において、
    前記逆転写抑制範囲は、電位の絶対値が250V以下の範囲であること、
    を特徴とする画像形成装置。
  18. 請求項10ないし請求項17のいずれか1項に記載の画像形成装置において、
    前記制御手段は、前記逆転写防止制御として、前記表面電位検出手段により検出される表面電位に基づき、前記感光体上の現像剤像を前記被転写体上に転写するための転写バイアスを制御すること、
    を特徴とする画像形成装置。
  19. 請求項10ないし請求項17のいずれか1項に記載の画像形成装置において、
    前記制御手段は、前記逆転写防止制御として、前記表面電位検出手段により検出される表面電位に基づき、前記感光体の表面電位を制御すること、
    を特徴とする画像形成装置。
  20. 請求項10ないし請求項17のいずれか1項に記載の画像形成装置において、
    前記一部の色の現像剤像が転写されている状態の被転写体上の現像剤像の帯電量を減少させる帯電量調整手段を備え、
    前記制御手段は、前記逆転写防止制御として、前記表面電位検出手段により検出される表面電位に基づき、前記帯電量調整手段により前記被転写体上の現像剤像の帯電量を減少させる度合いを制御すること、
    を特徴とする画像形成装置。
  21. 請求項20に記載の画像形成装置において、
    前記帯電量調整手段は、イオン発生電極と電位調節電極とを有するコロナ放電方式の帯電器であり、前記イオン発生電極には前記被転写体上の現像剤像と逆極性のバイアスが印加され、前記電位調節電極には前記被転写体上の現像剤像と同極性のバイアスが印加されること、
    を特徴とする画像形成装置。
  22. 請求項20に記載の画像形成装置において、
    前記帯電量調整手段は、除電器と帯電器とを有しており、前記一部の色の現像剤像が転写されている状態の被転写体上の現像剤像を、前記除電器により除電した後で、前記帯電器により除電する前と同じ極性であって絶対値が低い電位となるように帯電することにより、その現像剤像の帯電量を減少させること、
    を特徴とする画像形成装置。
  23. 単色の現像剤を収容する現像器を各色ごとに備え、該各色の現像器が供給する現像剤を用いて、周方向に移動する感光体上に潜像形成手段が形成した潜像を可視像化し、該可視像である各色の現像剤像を前記感光体から被転写体上に順次電気的に転写して重ね合わせることにより、該被転写体上に多色カラーの現像剤像を形成するように構成された画像形成装置において、
    転写されるべき複数色の現像剤像のうちの一部の色の現像剤像が転写されている状態の被転写体について、該被転写体上の現像剤像の帯電量を減少させる帯電量調整手段を備えたこと、
    を特徴とする画像形成装置。
  24. 請求項23に記載の画像形成装置において、
    前記帯電量調整手段は、イオン発生電極と電位調節電極とを有するコロナ放電方式の帯電器であり、前記イオン発生電極には前記被転写体上の現像剤像と逆極性のバイアスが印加され、前記電位調節電極には前記被転写体上の現像剤像と同極性のバイアスが印加されること、
    を特徴とする画像形成装置。
  25. 請求項23に記載の画像形成装置において、
    前記帯電量調整手段は、除電器と帯電器とを有しており、前記一部の色の現像剤像が転写されている状態の被転写体上の現像剤像を、前記除電器により除電した後で、前記帯電器により除電する前と同じ極性であって絶対値が低い電位となるように帯電することにより、その現像剤像の帯電量を減少させること、
    を特徴とする画像形成装置。
  26. 単色の現像剤を収容する現像器を各色ごとに備え、該各色の現像器が供給する現像剤を用いて、周方向に移動する感光体上に潜像形成手段が形成した潜像を可視像化し、該可視像である各色の現像剤像を前記感光体から被転写体上に順次電気的に転写して重ね合わせることにより、該被転写体上に多色カラーの現像剤像を形成するように構成された画像形成装置において、
    除電器と帯電器をもち、転写されている状態の被転写体上の現像剤像を、前記除電器により除電した後で、前記帯電器により帯電すること、
    を特徴とする画像形成装置。
JP2003343306A 2003-10-01 2003-10-01 画像形成装置 Pending JP2005107385A (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003343306A JP2005107385A (ja) 2003-10-01 2003-10-01 画像形成装置
US10/951,865 US7215898B2 (en) 2003-10-01 2004-09-29 Apparatus for forming multi-color image with control of unintended reverse-transfer of developer image onto photoconductor
US11/730,844 US20070177911A1 (en) 2003-10-01 2007-04-04 Apparatus for forming multi-color image with control of unintended reverse-transfer of developer image onto photoconductor
US12/382,073 US8005387B2 (en) 2003-10-01 2009-03-09 Apparatus for forming multi-color image with control of unintended reverse-transfer of developer image onto photoconductor

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003343306A JP2005107385A (ja) 2003-10-01 2003-10-01 画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005107385A true JP2005107385A (ja) 2005-04-21

Family

ID=34386275

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003343306A Pending JP2005107385A (ja) 2003-10-01 2003-10-01 画像形成装置

Country Status (2)

Country Link
US (3) US7215898B2 (ja)
JP (1) JP2005107385A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006330437A (ja) * 2005-05-27 2006-12-07 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成装置
JP2008145745A (ja) * 2006-12-11 2008-06-26 Canon Inc 画像形成装置
US7783216B2 (en) 2007-08-22 2010-08-24 Konica Minolta Business Technologies Image forming apparatus having transfer device
JP2016182579A (ja) * 2015-03-26 2016-10-20 富士ゼロックス株式会社 粉体塗装装置、及び粉体塗装方法

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006195266A (ja) * 2005-01-14 2006-07-27 Brother Ind Ltd 画像形成装置
JP2007041348A (ja) * 2005-08-04 2007-02-15 Brother Ind Ltd 画像形成装置
US7639979B2 (en) * 2007-03-28 2009-12-29 Lexmark International, Inc. Preconditioning media sheets to reduce transfer voltage
US8045875B2 (en) * 2007-11-14 2011-10-25 Ricoh Company, Limited Image forming apparatus and image forming method capable of generating stable transfer electric field
JP4506819B2 (ja) * 2007-11-16 2010-07-21 コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 画像形成装置
JP5532985B2 (ja) * 2009-09-25 2014-06-25 富士ゼロックス株式会社 画像形成装置
JP5115589B2 (ja) * 2010-05-31 2013-01-09 ブラザー工業株式会社 画像形成装置
US8982413B2 (en) * 2013-03-14 2015-03-17 Xerox Corporation Methods, systems and processor-readable media for dynamically detecting and switching profiling configurations

Family Cites Families (27)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3642362A (en) * 1969-06-02 1972-02-15 Xerox Corp Apparatus for conveying sheet material
US4162843A (en) * 1976-12-14 1979-07-31 Ricoh Company, Ltd. Color electrostatic copying machine
JPH03196172A (ja) 1989-12-26 1991-08-27 Minolta Camera Co Ltd 画像形成装置の転写装置
JPH0675484A (ja) * 1992-06-29 1994-03-18 Toshiba Corp カラー画像形成装置
JPH06332321A (ja) 1993-05-18 1994-12-02 Canon Inc 画像形成装置
JPH07134503A (ja) * 1993-09-17 1995-05-23 Canon Inc 画像形成装置
JPH07146597A (ja) 1993-11-24 1995-06-06 Oki Electric Ind Co Ltd カラー画像形成装置
JPH08106197A (ja) * 1994-10-06 1996-04-23 Toshiba Corp 画像形成装置
JPH0968844A (ja) 1995-08-31 1997-03-11 Fuji Xerox Co Ltd カラー画像形成装置
US6021302A (en) * 1996-08-09 2000-02-01 Agfa-Gevaert Device for electrostatically transferring color toner images onto an electrically grounded receptor sheet
WO1998007072A1 (en) 1996-08-09 1998-02-19 Agfa-Gevaert Naamloze Vennootschap Device for electrostatically transferring toner image
US5848339A (en) * 1996-12-16 1998-12-08 Agfa-Gevaert Electrostatic color printing apparatus wherein the receptor sheet is transported by a recording belt
US5751437A (en) * 1997-01-21 1998-05-12 Xerox Corporation Development combination exposure and recharge scheme to eliminate development defects in two pass process color xerocolography
JPH1124366A (ja) 1997-07-02 1999-01-29 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置
JPH1165305A (ja) 1997-08-12 1999-03-05 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置
JP2000181245A (ja) 1998-12-16 2000-06-30 Sharp Corp 画像形成装置
JP2001051473A (ja) 1999-08-06 2001-02-23 Canon Inc 画像形成装置
JP2001166556A (ja) 1999-12-06 2001-06-22 Brother Ind Ltd 画像形成装置
US6445899B2 (en) * 1999-12-06 2002-09-03 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Tandem color image forming device capable of forming high-quality color images
US20010010768A1 (en) * 2000-01-21 2001-08-02 Yuji Furuya Electrostatic recording method and electrostatic recording apparatus
JP2001290379A (ja) 2000-04-05 2001-10-19 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置
JP2002082517A (ja) * 2000-09-07 2002-03-22 Canon Inc 画像形成装置およびプロセスカートリッジ
JP2002278214A (ja) 2001-03-15 2002-09-27 Konica Corp カラー画像形成装置
JP2003048783A (ja) 2001-08-02 2003-02-21 Toshiba Ceramics Co Ltd アルミナセラミックス接合体及びその製造方法
JP2003263006A (ja) 2002-03-08 2003-09-19 Ricoh Co Ltd 画像形成方法および画像形成装置
US6920300B2 (en) * 2003-03-12 2005-07-19 Kabushiki Kaisha Toshiba Image forming apparatus capable of inhibiting photoreceptor filming and color toner mixing
JP4702040B2 (ja) * 2005-12-26 2011-06-15 コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 カラー画像形成装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006330437A (ja) * 2005-05-27 2006-12-07 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成装置
JP2008145745A (ja) * 2006-12-11 2008-06-26 Canon Inc 画像形成装置
US7783216B2 (en) 2007-08-22 2010-08-24 Konica Minolta Business Technologies Image forming apparatus having transfer device
JP2016182579A (ja) * 2015-03-26 2016-10-20 富士ゼロックス株式会社 粉体塗装装置、及び粉体塗装方法

Also Published As

Publication number Publication date
US20070177911A1 (en) 2007-08-02
US8005387B2 (en) 2011-08-23
US20050074250A1 (en) 2005-04-07
US20090175640A1 (en) 2009-07-09
US7215898B2 (en) 2007-05-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8005387B2 (en) Apparatus for forming multi-color image with control of unintended reverse-transfer of developer image onto photoconductor
US7764889B2 (en) Image-forming device
JP2008015508A (ja) 画像形成装置、トナーリサイクル方法
JP2004045457A (ja) 画像形成装置
JP2009075357A (ja) 画像形成装置
US7395018B2 (en) Image forming apparatus including units for recovering developing agent adhering to developing agent carriers
KR101080419B1 (ko) 투명토너 및 백색토너를 채용한 전자사진방식 화상형성장치
US6928254B2 (en) Apparatus and method of forming multi-color images
US10915038B2 (en) Image forming apparatus
US7236731B2 (en) Image forming apparatus for a color laser printer for transferring a higher transfer efficiency on a recording sheet on the upstream side of the imaging forming process
JP5103843B2 (ja) 画像形成装置
JP4379722B2 (ja) 画像形成装置
JP2005017631A (ja) 画像形成装置
JP4433330B2 (ja) 画像形成装置
JP2011191664A (ja) 画像形成装置
JP2001265110A (ja) 画像形成装置
JP2006126821A (ja) 画像形成装置
JP2007057830A (ja) プロセスカートリッジ
JP2003241515A (ja) 画像形成装置
JP2006098508A (ja) 画像形成装置
JP3441561B2 (ja) 画像形成装置
CN117215165A (zh) 图像形成装置
JP2003262993A (ja) 画像形成装置
JP2020071268A (ja) 画像形成装置
JP2006189704A (ja) 画像形成装置